説明

情報提供システム、センターサーバ、情報提供方法及びプログラム

【課題】センサで検出される検出値と共に、センサの性能から生じる誤差についての情報を提供すること。
【解決手段】Webサーバ150から配信されるユーザの要求に基づいて、センターサーバ110の情報提供部117が、センターサーバ110の記憶する、センサ装置200およびゲートウェイ装置300から配信される各センサの検出値と、予め格納された各センサの誤差情報と、を特定してWebサーバに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して、各センサが検知する情報を収集し、ユーザに提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、センサにより検知された情報を収集、解析して提供する技術としては、特許文献1に記載されるようなものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載された技術は、センサが検知した被監視者の行動をセンターサーバに送信して、生活行動パターンとしてデータ化し、それを基に異常な行動の判定を行う。被監視者の行動が異常と判定された場合には、監視者等に異常を通知して、さらに当該異常についての正誤判定結果を、生活行動パターンデータにフィードバックして、不適当な異常判定処理の実行を防ぐ。
【0004】
【特許文献1】特開2005−173668号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術においては、複数の異なるセンサが検知する情報を解析する際において、各センサの性能から生じる誤差等のデータ偏差については考慮しないため、正しい解析結果を導くことが出来ない場合がある。
【0006】
そこで、本発明では、各センサが検知した情報に加えて、センサ毎に予め用意された誤差情報を配信し、より正確なデータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、本発明は、各センサが検出した情報に、当該センサにおける誤差を負荷して配信する。
【0008】
例えば、本発明は、ネットワークを介して、センサの検出情報をユーザ端末に配信する情報提供システムであって、少なくとも一つ以上のグループに分類された少なくとも一つ以上のセンサと、センターサーバと、を備え、前記センターサーバは、前記グループを識別するための第一のID、および、前記センサの構成を識別するため型式種別、に対応させて、前記センサで検出する値の誤差を特定する誤差情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記センサで検出された検出値を、検出した前記センサを識別するための第二のIDと、検出した前記センサが属するグループを識別する前記第一のIDと、検出した前記センサの構成を識別するための前記形式種別と、に対応させて検出情報として前記記憶部に記憶する処理と、前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別を特定し、特定された前記形式種別及び当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理と、を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、各センサが検知した情報に加えて、センサ毎に予め用意された誤差情報を配信することができるため、各センサが検知した情報をより正確に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1に、本発明の、情報提供システム100の概略図を示す。
【0011】
図示するように、情報提供システム100は、1以上のサブシステム140a、140b、140c、140d(これらを区別しない場合には、単に140と表記する)と、センターサーバ110と、Webサーバ150と、1以上のユーザ端末130と、を有する。これらはネットワーク120を介して相互に情報の送受信が可能に接続される。
【0012】
最初に、サブシステム140の構成と処理について、図2〜図11を参照しながら説明する。サブシステム140は、無線通信機能を備えるセンサ装置や、センサ機能を有する端末や、ゲートウェイ装置300に備えられるセンサデバイス等(以下、まとめてセンサ装置200とする)と、ゲートウェイ装置、あるいは、ゲートウェイ機能を有する装置(以下、まとめてゲートウェイ装置300とする)と、から構成されている。
【0013】
サブシステム140には、少なくとも一つ以上のセンサ装置をグループとしてまとめて管理するためのサブシステムID(SS−ID)が付与されている。
【0014】
ここで、本実施形態においては、このようなサブシステムIDをゲートウェイ装置300毎に付与しているが、このような態様に限定されるわけではなく、複数のゲートウェイ装置300に同じサブシステムIDを付与することも可能である。
【0015】
なお、後述するノードIDについては、一つのサブシステムID内において一意の識別情報となるようにすることで、他のサブシステムIDが付与されているシステムの状況については考慮せずにセンサ装置を管理することができるようになる。
【0016】
さらに、各ゲートウェイ装置300には、同様のサブシステム群からなるゲートウェイ装置の個体を識別するために、個体識別子であるゲートウェイID(GW−ID)が付与されている。例えば、サブシステム140aを構成するゲートウェイ装置300aでは、GW−ID=0211が付与されている。
【0017】
センサ装置200についても同様に、センサ装置の個体を識別するための個体識別子であるノードID(Node−ID)が、それぞれ付与されている。例えば、サブシステム140aを構成するセンサ装置200aでは、Node−ID=159583が付与されている。
【0018】
サブシステム140aについて、図2〜図8、図19を参照して説明する。図2は、サブシステム140aの概略図である。サブシステム140aは、無線ネットワーク機能を有するセンサ装置200aと、ゲートウェイ装置300aと、から構成されている。
【0019】
センサ装置200aは、制御部201aと、記憶部202aと、センサ部203aと、通信部204aと、を有する。
【0020】
記憶部202aは、センサ情報記憶領域221aと、プロパティ記憶領域222aと、を備えている。
【0021】
センサ情報記憶領域221aには、センサ装置200aの属性に関する情報が格納される。
【0022】
例えば、本実施形態では、ノードIDを特定する情報と、センサ部203aの各センサに関する情報、例えば、センサ装置200aの、各センサの種別を特定する情報や、メーカ型式を特定する情報と、が予め格納されている。
【0023】
プロパティ記憶領域222aには、プロパティ取得部211aにより取得した、センサ部203aの備える各センサが検知した検知信号を特定する情報が格納される。
【0024】
制御部201aは、プロパティ取得部211aと、検知情報生成部212aと、を有する。
【0025】
プロパティ取得部211aは、後述するセンサ部203aの備える各センサから検知信号を取得すると、プロパティ記憶領域222aに格納する。そして、後述する検知情報生成部212aに、格納された検知信号について、検知情報260aの生成を要求する。
【0026】
なお、検知信号の格納処理については、予め定められた周期毎に行ってもよく、また、後述する緊急センサ232aのような、状態変化の有無を判定するセンサの場合には、当該変化が生じた場合に限り、取得処理が実行されても良い。さらに、後述する温度センサ231aのような、数値変動を検知するセンサの場合には、検知信号の変化に閾値を設けて、それを超過した場合にのみ、取得処理が実行されるような構成としても良い。
【0027】
検知情報生成部212aは、図3(a)(サブシステム140aにおける、検知情報260aの概略図)に示すような、検知情報260aを生成する。そして、ゲートウェイ装置300aへ、通信部204aから無線によって、当該検知情報260aを送信する。
【0028】
図3(a)に示されているように、検知情報260aは、Node−ID格納領域261と、センサ種別格納領域262と、メーカ型式格納領域263と、センサ状態格納領域264と、を備える。
【0029】
Node−ID格納領域261には、センサ装置200aの個体を特定するための個体識別子であるノードID(ここでは、センサ装置200aに付与されるノードIDは、Node−ID=159583とする)が格納される。
【0030】
ここで、ノードIDについては、記憶部202aのセンサ情報記憶領域221aから取得して本欄に格納する。
【0031】
センサ種別格納領域262には、センサ部203aの有する各センサの種別情報が格納される。なお、各センサの種別情報については、記憶部202aのセンサ情報記憶領域221aから取得する。
【0032】
メーカ型式格納領域263には、センサ部203aの有する各センサのメーカ型式情報が格納される。なお、各センサのメーカ形式情報については、記憶部202aのセンサ情報記憶領域221aから取得する。
【0033】
センサ状態格納領域264には、プロパティ記憶領域222aから取得した、検知信号が格納される。この値は例えば、数値変動を検知する温度センサ231aによる検知信号であったときには、検知された温度の数値が、状態変化を判断する緊急センサ232aによる検知信号であったときには、緊急状態の有無に関する情報が、それぞれ格納される。
【0034】
検知情報生成部212aの処理について、具体的に説明する。検知情報生成部212aは、プロパティ取得部211aから検知情報260aの生成要求を受け付けると、プロパティ記憶領域222aから、検知信号を取得し、センサ状態格納領域264に格納する。そして、当該検知信号を検知したセンサを判定し、センサ情報記憶領域221aから、当該センサに関する情報を取得して、センサ種別格納領域262と、メーカ型式格納領域263とに、格納する。次に、センサ情報記憶領域221aから、センサ装置200aのノードIDを取得して、Node−ID格納領域261に格納する。以上の処理によって生成した検知情報260aを、通信部204aを介し、無線(例えば、電磁波等)を用いてゲートウェイ装置300aへ送信する処理を実行する。
【0035】
センサ部203aは、温度センサ231aと、緊急センサ232aと、加速度センサ233aと、人検知センサ234aと、を備える。
【0036】
温度センサ231aは、例えば、温度を数値によって検知する。緊急センサ232aは、例えば、建造物のセキュリティシステム等に使用され、ここでは、緊急状態の有無を検知する。加速度センサ233aは、例えば、自動車のエアバッグ等に使用され、物体の加速度を、数値によって検知する。人検知センサ234aは、例えば、赤外線などを利用して、周囲温度と温度差のあるものが、検知エリア内で動作することにより生ずる温度変化の有無等を検知する。
【0037】
なお、センサ部203aの備えるセンサは上述のものに限られない。例えば、RFIDタグ等から電波や電磁波を検知するものや、磁気カード等に接触して当該磁気カード等からデータを読み出すもの等をセンサとして使用することができる。
【0038】
さらに、どのようなセンサであっても、緊急センサとして設定することができる。従って、後述する緊急センサの検知情報を受信した際の特別な処理により、ユーザは迅速にその情報を入手することが可能となる。
【0039】
通信部204aは、前記ゲートウェイ装置300aとの間を、無線によって情報の送受信可能に接続する。
【0040】
なお、このようなセンサ装置200aは、例えば、図20に示すようなコンピュータ700によりセンサを制御することで実現可能である。
【0041】
コンピュータ700は、ハードディスク等の補助記憶装置703と、メインメモリ702と、CPU(Central Processing Unit)701と、NIC(Network Interface Card)704等の通信装置と、これらを接続するバス705と、を備えており、制御部201aは、補助記憶装置703に記憶されている所定のプログラムを、メインメモリ702に読み込みCPU701で実行することにより実現可能であり、通信部204aは、NIC704により実現可能である。
【0042】
図2に戻って、ゲートウェイ装置300aは、制御部301aと、記憶部302aと、GPS受信部303aと、通信部304aと、を備えている。
【0043】
記憶部302aは、設定情報記憶領域321aと、パケット記憶領域322aと、を備えている。
【0044】
設定情報記憶領域321aは、ゲートウェイ装置300aに関する設定情報が予め格納されている。設定情報としては、ゲートウェイ装置300aが設置された際のゲートウェイ装置300aの位置情報と、予め付与されたゲートウェイ装置300aの個体識別子である、ゲートウェイID(ここでは、ゲートウェイ装置300aに付与されるゲートウェイIDは、GW−ID=0211とする)と、GPS受信部303aに備えられる、GPSセンサ(図示しない)の種別を特定する情報と、メーカ型式を特定する情報と、が少なくとも格納される。
【0045】
パケット記憶領域322aには、図7に示されるように、パケット生成部311aが、通信部304aを介して受信する検知情報260aに基づいて生成するパケットデータ400fが格納される。
【0046】
制御部301aは、パケット生成部311aと、メッセージ生成部312aと、を備える。
【0047】
パケット生成部311aは、通信部304aを介し度、経度)と現在の時刻とを特定するGPS信号を取得して、取得したGPS信号からパケットデータ400e(これらを区別しない場合には、単に400と表記する)を生成する。
【0048】
そして、パケット生成部311aは、メッセージ生成部312aに対して、パケットデータ400て、センサ装置200aより送信された検知情報260aを受信し、受信した検知情報260aからパケットデータ400fを生成して、記憶部302aのパケット記憶領域322aに格納する。
【0049】
また、パケット生成部311aは、GPS受信部303aを介して、現在の位置(緯f、または、パケットデータ400eに基づいて、メッセージ360を生成するよう要求する。
【0050】
メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aの要求を受け付けると、生成されたパケットデータ400f、または、パケットデータ400eに基づくメッセージ360を生成し、ネットワーク120を介して、センターサーバ110へと送信する。
【0051】
GPS受信部303aは、衛星からの電波に基づいて現在地を測位し、位置情報を取得する。
【0052】
通信部304aは、センサ装置200aとの間で無線を介して情報の送受信を行う無線通信部と、さらに、ネットワーク120を介して情報の送受信を行う有線通信部と、を有する。
【0053】
ここで、前記パケット生成部311aが、GPS信号を取得する場合の具体的な処理について、図4(ゲートウェイ装置300aにおいて、GPS信号からメッセージを生成する際の処理を示すフローチャート)と、図19(S2001)を参照しながら説明する。この処理は、ゲートウェイ装置300aが設置された際に、ゲートウェイ装置300aに関する情報、例えば、ゲートウェイIDや、位置情報を、センターサーバ110に蓄積するために実行される。また、ゲートウェイ装置300aの有する時計(図示しない)を時刻同期するために、予め定められた周期毎に実行しても良い。
【0054】
パケット生成部311aは、GPS受信部303aを介して、現在の位置(緯度、経度)と、現在の時刻と、を特定するGPS信号を取得する(S1501)。GPS信号の取得に成功した場合には、ステップ1504へ進み、取得に失敗した場合には、ステップ1502へ進む。
【0055】
GPS信号の取得に成功した場合には、パケット生成部311aは、ゲートウェイ装置300aに備えられる時計を、取得した現在時刻に同期させる(S1504)。一方、GPS信号の取得に失敗した場合には、設定情報記憶領域321aから、予め記憶された、ゲートウェイ装置300aが設置された際の位置情報を読み込む(S1502)。次に、通信部304aを介して、センターサーバ110から、現在時刻を特定する情報を取得して(S1503)、ゲートウェイ装置300aに備えられる時計を、取得した現在時刻に同期させる(S1504)。
【0056】
その後、パケット生成部311aは、取得された位置情報と、現在時刻とから、パケットデータ400eを生成して(S1505)、メッセージ生成部312aに、パケットデータ400eに基づくメッセージ360の生成を要求する。
【0057】
メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aから、メッセージ360の生成要求を受け付けると、パケットデータ400eに基づいて、図5に示すようなメッセージ360を生成する。そして、生成されたメッセージ360を、ネットワーク120を介して、センターサーバ110へ送信し、処理を終了する(S1506)。
【0058】
ここで、パケットデータ400eの生成(S1505)について、具体的に説明する。図6は、メッセージ360に含まれる、コンテント部380の概略図、図7(a)は、コンテント部380のデータ部410(図6参照)に含まれる、パケットデータ400eの概略図である。
【0059】
パケット生成部311aは、位置情報と、現在時刻情報と、を取得すると、図7(a)に示すような、パケット型がタイプ1のパケットデータ400eを生成する。パケットデータ400eは、時刻格納領域401eと、GW−ID格納領域402eと、センサ種別格納領域403eと、メーカ型式格納領域404eと、センサ状態格納領域405eと、を備える。
【0060】
まず、パケット生成部311aは、時刻格納領域401eに、ゲートウェイ装置300aが備える時計から現在時刻を取得して、格納する。次に、GPS情報の取得が成功した場合には取得した現在の位置情報を、取得に失敗した場合には記憶部302aの設定情報記憶領域321aに予め格納される、ゲートウェイ装置300aを設置した際の位置情報を取得して、センサ状態格納領域405eに格納する。
【0061】
さらに、記憶部302aの設定情報記憶領域321aから、ゲートウェイIDと、センサ種別に関する情報と、メーカ型式に関する情報と、を取得して、GW−ID格納領域402eと、センサ種別格納領域403eと、メーカ型式格納領域404eと、にそれぞれ格納する。
【0062】
次に、メッセージ360の生成(S1506)について、具体的に説明する。図5は、メッセージ360の概略図である。
【0063】
メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aから、メッセージ360の生成要求を受け付けると、図5に示すような、メッセージ360を生成する。
【0064】
メッセージ360は、ヘッダ部370と、コンテント部380と、を備える。ヘッダ部370は、コンテント部380のサイズを特定する情報を格納するサイズ格納領域371と、コンテント部380のデータ形式を特定する情報を格納するデータ形式格納領域372と、ヘッダ部370とコンテント部380とを分離するための情報を格納するセパレータ格納領域373と、を備えている。
【0065】
コンテント部380は、図6に示すように、パケットヘッダ部390と、データ部410と、を備えている。パケットヘッダ部390は、パケットの数情報を格納する、パケット数格納領域391と、パケット型情報を格納する、パケット型格納領域392と、ゲートウェイ装置の識別子情報を格納する、GW−ID格納領域393と、から構成される。データ部410には、パケットデータ400が格納される。
【0066】
まず、メッセージ生成部312aによる、コンテント部380の生成について説明する。メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aにより生成された、パケットデータ400eを取得して、データ部410へ格納する。次に、パケットデータ400eのパケット数と、パケット型と、を検出して、パケット数格納領域391と、パケット型格納領域392と、にそれぞれ格納する。その後、記憶部302aの設定情報記憶領域321aに予め記憶されるゲートウェイIDを取得して、GW−ID格納領域393に格納し、コンテント部380を生成する。
【0067】
なお、本実施形態においては、ゲートウェイ装置300の設置に関する情報を送信するためのパケットデータのパケット型をタイプ1、センサ装置200の各センサから送信された検知情報に基づくパケットデータのパケット型はタイプ2、緊急センサの検知情報に基づくパケットデータのパケット型は、タイプ3とする(以下、同じ)。
【0068】
次に、メッセージ生成部312aによる、ヘッダ部370の生成について説明する。メッセージ生成部312aは、まず、コンテント部380のサイズを検出し、サイズ格納領域371に格納する。続いて、コンテント部380のデータ形式を検出して、データ形式格納領域372に格納する。さらに、セパレータ格納領域373に、ヘッダ部370とコンテント部380とを分離するための情報を格納して、ヘッダ部370を生成する。その後、生成したヘッダ部370を、コンテント部380に付与して、メッセージ360の生成処理を終了する。
【0069】
パケット生成部311aが、センサ装置200aから送信される検知情報260aを受信する場合の処理について、図8(ゲートウェイ装置300aにおいて、各センサからの検知情報260aからメッセージ360を生成する際の処理を示すフローチャート)を参照しながら説明する。
【0070】
パケット生成部311aは、通信部304aを介して、センサ装置200aより送信される検知情報260aを受信する(S1511)。そして、検知情報260aに基づいて、図7(b)、図7(c)に示すような、パケットデータ400fを生成する(S1512)。
【0071】
次に、パケット生成部311aは、パケットデータ400fに含まれる情報の中から、センサ種別を検出し、緊急センサ232aを示すものであるか否かを判断する(S1513)。
【0072】
ここで、パケットデータ400fが、緊急センサ232aの検知情報260aに基づいて生成されたもの、すなわち、後述するセンサ種別格納領域403fに格納された情報が、緊急センサを示すものであった場合には、メッセージ生成部312aに、パケットデータ400fに基づいたメッセージ360の生成を要求し、ステップ1514へ進む。
【0073】
一方、パケットデータ400fが、緊急センサ232a以外の検知情報260aに基づいて生成されたもの、すなわち、後述するセンサ種別格納領域403fに格納された情報が、温度センサ231a、加速度センサ233a、または、人検知センサ234aのうちの1つを示すものであった場合には、ステップ1516へ進む。
【0074】
パケット生成部311aは、センサ種別格納領域403fに格納される情報が、緊急センサ以外を示すものであった場合には、パケット記憶領域322aの空き容量を検出する(S1516)。パケット記憶領域322aの空き容量が、予め定められたしきい値以上である場合には、パケット記憶領域322aにパケットデータ400fを格納し、処理を終了する(S1518)。なお、パケット記憶領域322aに、既に蓄積されたパケットデータ400fが1つまたはそれ以上存在する場合には、既に蓄積されたパケットデータに最新のパケットデータ400fを結合し、パケット記憶領域322aの記憶情報を更新する。
【0075】
一方、パケット生成部311aは、パケット記憶領域322aに既にパケットデータ400fが蓄積され、空き容量が予め定められたしきい値以下である場合には、蓄積された1つまたはそれ以上のパケットデータ400fを取得して、最新のパケットデータ400fを結合し、連続するパケットデータ群を生成する(S1517)。さらに、メッセージ生成部312aに、パケットデータ群に基づくメッセージ360の生成を要求し、ステップ1514へ進む。
【0076】
メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aから、メッセージ360の生成要求を受け付けると、パケットデータ400f、または、パケットデータ群に基づいて、メッセージ360を生成する(S1514)。さらに、生成されたメッセージ360を、ネットワーク120を介して、センターサーバ110へ送信する(S1515)。
【0077】
パケットデータ400fの生成(S1312)について、図7(b)、図7(c)を参照しながら、具体的に説明する。
【0078】
パケット生成部311aは、通信部304aを介して、検知情報260aを受信すると、図7(b)に示すパケット型がタイプ2、または、図7(c)に示すタイプ3のパケットデータ400fを生成する。
【0079】
パケットデータ400fは、パケットデータ400eと同様に、時刻格納領域401fと、センサ種別格納領域403fと、メーカ型式格納領域404fと、センサ状態格納領域405fと、を備え、GW−ID格納領域402eに変わって、センサ装置の個体識別子であるノードIDを格納するための、Node−ID格納領域402fを備える。
【0080】
まず、パケット生成部311aは、時刻格納領域401fに、ゲートウェイ装置300aが備える時計から、現在時刻を取得して、格納する。次に、検知情報260aのNode−ID格納領域261と、センサ種別格納領域262と、メーカ型式格納領域263と、センサ状態格納領域264と、に格納される情報を取得し、Node−ID格納領域402fと、センサ種別格納領域403fと、メーカ型式格納領域404fと、センサ状態格納領域405fと、にそれぞれ格納する。
【0081】
メッセージ360の生成(S1514)について、具体的に説明する。メッセージ360の構成については、上述したものと同様であるので、説明を省略する。
【0082】
メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aから、メッセージ360の生成要求を受け付けると、パケット生成部311aにより生成されたパケットデータ400f、または、パケットデータ400f群を取得し、データ部410へ格納する。次に、パケット生成部311aにより生成されたパケットデータ400f、または、パケットデータ400f群のパケット数と、パケット型(ここでは、タイプ2またはタイプ3)と、を検出して、パケット数格納領域391と、パケット型格納領域392と、にそれぞれ格納する。その後、記憶部302aの設定情報記憶領域321aに格納されるゲートウェイIDを取得して、GW−ID格納領域393に格納し、コンテント部を生成する。
【0083】
その後、メッセージ生成部312aは、ヘッダ部370を生成してコンテント部に付与するが、この処理は、上述のものと同様であるので、省略する。
【0084】
なお、このようなゲートウェイ装置300aは、例えば、図20に示すようなコンピュータ700により制御することで実現可能である。制御部301aは、補助記憶装置703に記憶されている所定のプログラムを、メインメモリ702に読み込みCPU701で実行可能であり、通信部304aは、無線通信装置(図示せず)とNIC704により実現可能である。
【0085】
サブシステム140bの構成と処理について説明する。図9は、サブシステム140bの概略図である。
【0086】
サブシステム140bは、GPS受信機能を備え、位置情報を検知するセンサとして機能する携帯電話端末200bと、携帯電話端末200bと無線を用いて交信する携帯電話基地局205bと、携帯電話用のゲートウェイ装置300bと、を備えている。そして、携帯電話基地局205bと、ゲートウェイ装置300bとは、ネットワーク220bによって接続されている。また、サブシステム140bに付与されるサブシステムIDは、SS−ID=2とする。
【0087】
携帯電話端末200bは、制御部201bと、記憶部202bと、GPS受信部203bと、通信部204bと、を有する。
【0088】
記憶部202bは、端末情報記憶領域221bと、GPS信号記憶領域222bを備えている。
【0089】
端末情報記憶領域221bには、少なくとも、GPS受信部203bの有するGPS受信デバイスの属性に関する情報と、携帯電話端末200bの属性に関する情報が、予め格納されている。例えば、前者は、GPSセンサの種別を特定する情報や、メーカ型式を特定する情報、後者は、携帯電話端末200bの個体識別子である、ノードID情報等である。ここでは、携帯電話端末200bのノードIDは、Node−ID=24856が付与されていることとする。
【0090】
GPS信号記憶領域222bには、GPS信号取得部211bが、GPS受信部203bを介して取得した、GPS信号を特定する情報が格納される。
【0091】
制御部201bは、GPS信号取得部211bと、信号情報生成部212bと、を備えている。
【0092】
GPS信号取得部211bは、GPS受信部203bを介して、現在の位置(緯度、経度)と、現在の時刻と、を特定するGPS信号を取得して、記憶部202bに格納する。そして、信号情報生成部212bに、格納されたGPS信号に基づく信号情報260bの生成を要求する。
【0093】
信号情報生成部212bは、GPS信号取得部211bからの要求を受け付けると、図3(b)(サブシステム140bにおける、信号情報260bの概略図)に示すような、信号情報260bを生成する。そして、当該信号情報260bを、携帯電話基地局205bへ送信する。
【0094】
GPS受信部203bは、衛星からの電波に基づいて現在地を測位し、位置情報を取得する。
【0095】
通信部204bは、携帯電話の基地局205bとの間を、所定周波数帯において無線により情報の送受信可能に接続する。
【0096】
図3(b)に示されているように、信号情報260bは、時刻格納領域265と、Node−ID格納領域261と、センサ種別格納領域262と、メーカ型式格納領域263と、センサ状態格納領域264と、を備える。これらは、検知情報260aとほぼ同様の構成をしているため、詳細な説明は省略する。
【0097】
GPS信号取得部211bは、GPS受信部203bを介して、予め定められた周期毎に、または、ユーザの要求に応じて、現在の位置(緯度、経度)と、現在の時刻と、を特定するGPS信号を取得して、記憶部202bのGPS信号記憶領域222bに格納する。この際に、携帯電話端末200bに備えられる時計(図示しない)を、取得した現在時刻に同期させる処理を実行する。そして、信号情報生成部212bに、格納されたGPS信号についての信号情報260bの生成を要求する。
【0098】
信号情報生成部212bは、GPS信号取得部211bから信号情報260bの生成要求を受け付けると、GPS信号記憶領域222bから、位置情報を取得し、センサ状態格納領域264へ格納する。
【0099】
そして、信号情報生成部212bは、端末情報記憶領域221bから、当該GPS信号を検知したGPS受信デバイスの、GPSセンサの種別を特定する情報と、メーカ型式を特定する情報と、携帯電話端末200bのノードID情報と、を取得して、センサ種別格納領域262と、メーカ型式格納領域263と、Node−ID格納領域261と、に格納する。
【0100】
また、信号情報生成部212bは、GPS信号取得部211bによって、既に時刻同期処理を実行された、携帯電話端末200bに備えられる時計から、現在時刻を取得して、時刻格納領域265に格納する。
【0101】
さらに、信号情報生成部212bは、以上の処理によって生成した信号情報260bを、通信部204bを介し、無線を用いて携帯電話基地局205bへ送信する処理を実行する。
【0102】
図9に戻って、ゲートウェイ装置300bは、制御部301bと、記憶部302bと、通信部304bと、を備えている。
【0103】
記憶部302bは、設定情報記憶領域321bとパケット記憶領域322bと、を備えている。
【0104】
設定情報記憶領域321bは、ゲートウェイ装置300bに関する設定情報が予め格納されている。設定情報としては、ゲートウェイ装置300bの位置情報と、ゲートウェイ装置300cの識別子である、GW−ID情報と、が少なくとも格納される。なお、ゲートウェイ装置300bのゲートウェイIDは、GW−ID=0811が付与されていることとする。
【0105】
パケット記憶領域322bには、パケット生成部311bが、通信部304bを介して取得する信号情報260bに基づいて生成される、パケットデータ400fが格納される。
【0106】
制御部301bは、パケット生成部311bと、メッセージ生成部312bと、を有する。
【0107】
パケット生成部311bは、通信部304bを介して、携帯電話端末200bより信号情報260bを受信し、受信した信号情報260bからパケットデータ400fを生成して、記憶部302bのパケット記憶領域322bに格納する。
【0108】
そして、パケット生成部311bは、メッセージ生成部312bに対して、パケットデータ400fに基づいて、メッセージ360を生成するよう要求する。
【0109】
メッセージ生成部312bは、パケット生成部311bの要求を受け付けると、パケットデータ400fに基づいて、信号情報260bに基づいたメッセージ360を生成して、ネットワーク120を介して、センターサーバ110へと送信する。
【0110】
なお、ゲートウェイ装置300bの実行する処理は、上述のゲートウェイ装置300aの情報生成部が、センサ装置200aから送信される検知情報260aを受信する場合の処理(図8参照)とほぼ同様であるため、説明を省略ないし簡略化する。
【0111】
パケット生成部311bは、携帯電話端末200bから、携帯電話基地局205bを経て、ネットワーク220bを介して送信された、信号情報260bを受け付けると、図7(b)に示すような、パケットデータ400fを生成する。
【0112】
パケットデータ400fは、信号情報260bと同様の構成をしており、パケット生成部311bは、それぞれの格納領域に格納される情報をコピーし、パケットデータ400fを生成する。
【0113】
次に、パケット生成部311bは、パケット記憶領域322bの空き容量を検出する。パケット記憶領域322bの空き容量が、予め定められたしきい値以上である場合は、パケット記憶領域322bにパケットデータ400fを格納し、処理を終了する。なお、パケット記憶領域322bに、既に蓄積されたパケットデータ400fが1つまたはそれ以上存在する場合には、既に蓄積されたパケットデータに、最新のパケットデータ400fを結合し、パケット記憶領域322bの記憶情報を更新する。
【0114】
一方、パケット生成部311bは、パケット記憶領域322bに既にパケットデータ400fが蓄積され、空き容量が予め定められたしきい値以下である場合には、蓄積された1つ、またはそれ以上のパケットデータ400fを取得して、最新のパケットデータ400fを結合し、連続するパケットデータ群を生成する。
【0115】
さらに、パケット生成部311bは、メッセージ生成部312bに、パケットデータ群に基づくメッセージ360の生成を要求する。
【0116】
メッセージ生成部312bは、パケット生成部311bから、メッセージ360の生成要求を受け付けると、パケットデータ400f群に基づいて、メッセージ360を生成する。さらに、生成されたメッセージ360を、ネットワーク120を介して、センターサーバ110へ送信する。
【0117】
なお、メッセージ360の生成処理については、ゲートウェイ装置300aと同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0118】
サブシステム140cの構成と処理について説明する。図10は、サブシステム140cの概略図である。
【0119】
サブシステム140cは、GPS受信機能を備え、センサとして機能する、PHS端末200cと無線を用いて交信するPHS基地局205cと、PHS電話用のゲートウェイ装置300cと、を備えている。そして、PHS基地局205cと、ゲートウェイ装置300cとは、ネットワーク220cによって接続されている。
【0120】
サブシステム140cの構成とその処理は、サブシステム140bと同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0121】
サブシステム140dの構成と処理について説明する。図11は、サブシステム140dの概略図である。
【0122】
サブシステム140dは、ゲートウェイ機能と、複数のセンサデバイスと、を有する無線ネットワークアダプタ300dと、無線ネットワークアダプタ300dと無線を用いて交信し、ネットワーク120と情報の送受信可能に接続された無線アクセスポイント205dと、を備えている。
【0123】
無線ネットワークアダプタ300dは、制御部301dと、記憶部302dと、GPS受信部303dと、通信部304dと、インターフェース部305d(以下、IF部)と、を備えている。
【0124】
IF部305dは、無線ネットワークアダプタ300dを、センサデバイス群200dに、情報の送受信を可能に接続する。ここでは、無線ネットワークアダプタ300dは、センサデバイス群200dとして、温度センサ231dと、緊急センサ232dと、人検出センサ233dと、加速度センサ234dと、に接続されている。
【0125】
制御部301dは、パケット生成部311dと、メッセージ生成部312dと、を有する。
【0126】
パケット生成部311dは、IF部305dを介して、各センサデバイスの検出信号を取得する。さらに、検出信号に基づいてパケットデータ400fを生成する。また、GPS受信部303dを介して、現在の位置(緯度、経度)と現在の時刻とを特定するGPS信号を取得し、無線ネットワークアダプタ300dに備えられる時計(図示しない)を、取得した現在時刻に同期させる。さらに、それに基づいてパケットデータ400eを生成する。そして、メッセージ生成部312dに対して、パケットデータ400f、または、パケットデータ400eに基づいて、メッセージ360を生成するよう要求する。
【0127】
メッセージ生成部312aは、パケット生成部311aの要求を受け付けると、生成されたパケットデータ400f、または、パケットデータ400eに基づく、メッセージ360を生成する。そして、メッセージ360を、無線アクセスポイント205dを経て、ネットワーク120を用いて、センターサーバ110へと送信する。
【0128】
記憶部302dの設定情報記憶領域321dには、各センサデバイスに関する情報と、無線ネットワークアダプタ300dに関する情報と、が予め格納されている。前者は、例えば、各センサのノードID情報、センサ種別を特定する情報、センサメーカ型式を特定する情報等、後者は、例えば、無線ネットワークアダプタ300dを設置した際の位置情報、無線ネットワークアダプタ300dの個体識別子である、ゲートウェイIDの情報等である。なお、無線ネットワークアダプタ300dのゲートウェイIDは、GW−ID=1221が付与されていることとする。
【0129】
GPS受信部303dは、衛星からの電波に基づいて現在地を測位し、位置情報を取得する。
【0130】
通信部304dは、無線アクセスポイント205dと、無線により情報の送受信を行う。
【0131】
以下、無線ネットワークアダプタ300dが、各センサデバイスからの検知信号を取得する場合の処理について説明する。GPS信号を取得する場合の処理については、ゲートウェイ装置300aと同様であるため、説明を省略する。
【0132】
パケット生成部311dは、IF部305dを介して、予め定められた周期毎に、各センサデバイスの検出信号を取得する。そして、当該検出信号に基づいて、パケットデータ400fを生成し、メッセージ生成部312dに対して、パケットデータ400fに基づくメッセージ360を生成するよう要求する。なお、各センサデバイスの検出信号の取得処理は、センサデバイスが、予め定められた一定の閾値を超過するような変化を検出した場合にのみ、実行されるような構成としても良い。
【0133】
メッセージ生成部312dは、パケット生成部311dからの、メッセージ360の生成要求を受け付けると、パケットデータ400fに基づくメッセージ360を生成する。そして、メッセージ360を、無線アクセスポイント205dを経て、ネットワーク120を介して、センターサーバ110へと送信する。
【0134】
パケットデータ400fと、メッセージ360の生成処理については、ゲートウェイ装置300aとほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。ただし、無線ネットワークアダプタ300dにおいては、パケットデータ400fは、記憶部302dに格納されずに、直接メッセージ生成部312dにリレーされ、メッセージ360が生成される。
【0135】
なお、このような無線ネットワークアダプタ300dは、例えば、図20に示すようなコンピュータ700により制御することで実現可能である。制御部301dは、補助記憶装置703に記憶されている所定のプログラムを、メインメモリ702に読み込みCPU701で実行可能であり、通信部304dは、NIC704により実現可能である。
【0136】
次に、センターサーバ110について説明する。図12は、センターサーバ110の、概略図である。
【0137】
センターサーバ110は、制御部101と、記憶部102と、通信部104と、入力部105と、表示部106と、を備えている。
【0138】
記憶部102は、ゲートウェイ情報記憶領域111と、センサ情報記憶領域112と、誤差情報記憶領域113と、ID情報記憶領域114と、を備える。
【0139】
ゲートウェイ情報記憶領域111には、各ゲートウェイ装置300から送信された、パケット型がタイプ1のメッセージ360より取得した情報が格納されている。これらは、例えば、図13に示すようなに示すような、ゲートウェイ情報テーブル111aに記憶される。
【0140】
ゲートウェイ情報テーブル111aは、図示するように、GW−ID欄111bと、SS−ID欄111cと、位置情報(緯度)欄111dと、位置情報(経度)欄111eと、を備える。
【0141】
センサ情報記憶領域112には、各ゲートウェイ装置300から送信された、パケット型がタイプ2のメッセージ360より取得した情報が格納されている。これらは、例えば、図14に示されるような、センサ情報テーブル112aに記憶される。
【0142】
センサ情報テーブル112aは、図示するように、時刻欄112bと、SS−ID欄112cと、Node−ID欄112dと、センサ種別欄112eと、メーカ型式欄112fと、センサ状態欄112gと、を備える。
【0143】
誤差情報記憶領域113には、各サブシステムの有するセンサ装置200に関する情報が、記憶されている。例えば、図15に示すような、誤差情報テーブル113aが格納される。なお、これらの情報は、入力部105と、表示部106を介して、予め入力され、誤差情報テーブル113aに格納される。
【0144】
誤差情報テーブル113aは、SS−ID欄113bと、センサ種別欄113cと、メーカ型式欄113dと、誤差欄113eと、条件式欄113gと、を備える。

SS−ID欄113bは、各サブシステム140の識別子であるサブシステムIDが格納されている。
113c メーカ型式欄113dには、各センサ装置200の性能(構造)により分類されたメーカ型式を特定する情報が格納されている。
【0145】
誤差欄113eには、該センサ装置において生ずる誤差範囲が格納されている。
【0146】
条件式欄113gには、誤差欄113eに示される誤差範囲が保証される条件を特定する情報が記憶されている。
【0147】
ID情報記憶領域114には、サブシステムIDと、ゲートウェイ装置300の個体識別子であるゲートウェイIDと、センサ装置200の個体識別子であるノードIDと、を特定する情報がそれぞれ対応付けられて格納されている。
【0148】
さらに、記憶部102には、センサ装置200のうち、緊急センサとして機能するものについては、緊急状態を検知した際に、それを知らせるメールを送信するためのユーザ情報、例えば、少なくとも、ユーザの指定するメールアドレスが、それぞれのノードIDに対応付けられて、格納されている。なお、これらの情報についても、入力部105と、表示部106を介して、予め入力され、ID情報記憶領域114に格納される。
【0149】
制御部101は、メッセージ受信部115と、情報管理部116と、情報提供部117と、を備えている。
【0150】
メッセージ受信部115は、ゲートウェイ装置300から送信される、メッセージ360を受信する。情報管理部116は、メッセージ360に含まれるパケットデータ400のパケット数と、パケット型と、を検出する。
【0151】
また、メッセージ受信部115は、その検出結果によって、当該パケットデータ400を、記憶部102のテーブルに格納するか、あるいは、情報提供部117に対して、ユーザ端末130へメール送信を要求するか、を判断する。
【0152】
情報提供部117は、メッセージ受信毎や、予め定められた周期毎に、または、Webサーバ150からの要求により、センサ情報テーブル112aと、誤差情報テーブル113aと、に格納される情報を、ネットワーク120を介して、Webサーバ150へ送信する。
【0153】
また、情報提供部117は、情報管理部116において緊急性を要するメッセージ360を受信したことを判断された場合には、ユーザにその旨を報告するメールを生成して、送信する。
【0154】
通信部104は、センターサーバ110をネットワーク120に、情報の送受信が可能に接続する。
【0155】
入力部105は、キーボードやマウスといった入力装置である。
【0156】
表示部106は、ディスプレイなどの表示装置である。
【0157】
センターサーバ110のメッセージ受信部115が、メッセージ360を受信する際の処理について、図16(センターサーバ110がメッセージ360を受信する際の処理を示すフローチャート)と、図19(S2002)を参照して、説明する。
【0158】
まず、メッセージ受信部115は、ゲートウェイ装置300から送信されたメッセージ360を、ネットワーク120を介して受信する(S1111)。
【0159】
次に、情報管理部116は、受信したメッセージ360のパケット数格納領域391に格納される情報から、メッセージ360に含まれる連続するパケットデータ400の数が、1か、2以上かを判断する(S1112)。1より大きければステップ1113へ進み、1であればステップ1114へ進む。
【0160】
情報管理部116は、メッセージ360に含まれるパケットデータ400の数が1よりも大きいと判断した場合、連続するパケットデータ400を、1つごとに分割する(S1113)。なお、このようなパケットデータ400に該当するのは、例えば、センサ装置200aの検知信号に基づいて生成された、または、携帯電話端末200bや、PHS端末200cのGPS信号に基づいて生成されたパケットデータ群である。
【0161】
情報管理部116は、メッセージ360に含まれるパケットデータ400の数が1であると判断したか、または、ステップ1113で、パケットデータ400の1つごとに分割した後、パケット型格納領域392に格納される情報から、パケット型を判断する。パケット型がタイプ1であった場合には、ステップ1115へ、パケット型がタイプ2であった場合には、ステップ1116へ、パケット型がタイプ3であった場合には、ステップ1117へ進む。
【0162】
情報管理部116は、パケットデータ400のパケット型がタイプ1、すなわち、ゲートウェイ装置300のGPS情報に関するものであった場合、パケットデータ400に格納される情報に基づいて、ゲートウェイ情報テーブル111aを更新する(S1115)。
【0163】
ステップ1115において、パケットデータ400が、図7(a)に示すような、パケットデータ400eであった場合について、説明する。ステップ1115では、情報管理部116は、まず、パケットデータ400eのGW−ID格納領域402eから、ゲートウェイIDを、センサ状態格納領域405eから、ゲートウェイ装置300の位置情報(緯度、経度)を取得して、ゲートウェイ情報テーブル111aの、GW−ID欄111bと、位置情報(緯度)欄111dと、位置情報(経度)欄111eと、にそれぞれ格納する。次に、ID情報記憶領域114から、当該ゲートウェイIDに対応する、サブシステムIDを取得して、SS−ID欄111cに格納し、処理を終了する。
【0164】
情報管理部116は、パケットデータ400のパケット型がタイプ2、すなわち、緊急センサ以外からのセンサの検知情報に関するものであった場合、パケットデータ400に格納される各々の情報を、センサ情報テーブル112aの対応する欄に格納することで、センサ情報テーブル112aを更新する(S1116)。
【0165】
ステップ1116において、パケットデータ400が、図7(b)に示すような、パケットデータ400fであった場合について、説明する。ステップ1116では、情報管理部116は、まず、パケットデータ400fの、時刻格納領域401fと、Node−ID格納領域402fと、センサ種別格納領域403fと、メーカ型式格納領域404fと、センサ状態格納領域405fと、に格納される情報をそれぞれ取得して、センサ情報テーブル112aの、時刻欄112bと、Node−ID欄112dと、センサ種別欄112eと、メーカ型式欄112fと、センサ状態欄112gと、にそれぞれ格納する。さらに、ID情報記憶領域114から、当該ノードIDに対応する、サブシステムIDを取得し、SS−ID欄112cに格納して、処理を終了する。
【0166】
情報管理部116は、パケットデータ400のパケット型がタイプ3、すなわち、緊急センサからの検知情報に関するものであった場合、パケットデータ400に格納される情報に基づいたメールの生成を、情報提供部117に要求する。情報提供部117は、要求を受け付けると、メールを生成して、ユーザ端末130に送信する(S1117)。
【0167】
ステップ1117において、パケットデータ400が、図7(c)に示すような、パケットデータ400fであった場合には、ステップ1117において、情報管理部116は、ユーザにセンサが緊急状態を示すことを報告するメールの生成を、情報提供部117に対して要求する。
【0168】
情報提供部117は、メールの生成要求を受け付けると、パケットデータ400fの、Node−ID格納領域402fから、ノードIDを取得する。次に、ID情報記憶領域114から、当該ノードIDに基づいて、メール送信先となるユーザのメールアドレスを特定する情報を取得して、センサが緊急状態を示すことを報告するメールを生成して送信し、処理を終了する。
【0169】
情報提供部117が、Webサーバ150からデータを要求された際の処理について、図19(S2003)を参照して、説明する。
【0170】
情報提供部117は、後述するWebサーバ150から、ユーザが閲覧を希望するセンサに対する情報の送信の要求を受け付けると、まず、受け付けた要求に含まれている、当該センサのサブシステムIDと、ノードIDと、を当該要求より取得する。そして、ID情報記憶領域114から、当該センサのサブシステムIDと、ノードIDと、に対応する、ゲートウェイID情報を取得する。
【0171】
次に、情報提供部117は、ゲートウェイ情報記憶領域111の、ゲートウェイ情報テーブル111aから、当該センサのサブシステムIDと、ノードIDと、が一致する情報を検索し、予め設定した、後述する表示設定情報に基づいて、Webサーバ150が要求するデータを選択し、取得する。
【0172】
さらに、情報提供部117は、センサ情報記憶領域112の、センサ情報テーブル112aから、サブシステムIDと、ノードIDと、が一致する情報を検索し、Webサーバ150が要求するデータを選択して、取得する。
【0173】
ここで、情報提供部117は、センサ情報テーブル112aの、SS−ID欄112cと、メーカ型式欄112fに格納される情報を用いて、誤差情報テーブル113aを検索し、同種のセンサについての誤差情報を取得する。誤差情報テーブル113aにおいて同種のセンサが検出されると、センサ情報テーブル112aのセンサ状態欄112gから取得した、センサの検出値に適合する条件式を、誤差情報テーブル113aの条件式欄113gから検索する。
【0174】
センサの検出値に適合する条件式を検出すると、情報提供部117は、当該条件式に対応する誤差を、誤差欄113eから取得する。最後に、取得したそれらの値を、ネットワーク120を介して、Webサーバ150へ送信する。
【0175】
なお、Webサーバ150から、誤差値を、センサ値に含めるような要求があるときには、センサ状態欄112gの値を、誤差欄113eの値で補正(加算または減算)して、誤差を考慮した値の最大値と最小値を特定した数値範囲を算出し、Webサーバ150へ送信するようにしてもよい。
【0176】
なお、このようなセンターサーバ110は、例えば、図20に示すようなコンピュータ700により制御することで実現可能である。制御部101は、補助記憶装置703に記憶されている所定のプログラムを、メインメモリ702に読み込みCPU701で実行することにより実現可能であり、通信部104は、NIC704により実現可能である。
【0177】
図1に戻って、Webサーバ150について説明する。
【0178】
Webサーバ150は、制御部151と、記憶部152と、通信部154と、を備えている。
【0179】
記憶部152は、ユーザ情報記憶領域157を備えている。ユーザ情報記憶領域157には、ユーザ情報、例えば、ユーザのログイン名、パスワード等のログイン情報と、表示設定情報と、が少なくとも格納されている。
【0180】
表示設定情報としては、例えば、各々のユーザ毎にユーザが希望する表示内容、具体的には、表示するセンサのノードIDや、当該センサの属するサブシステムID、センサ情報の表示件数、検出時刻等を特定するための情報が格納される。
【0181】
制御部151は、ユーザ情報管理部158と、表示画面生成部159と、を備えている。ユーザ情報管理部158は、後述するユーザ端末130の入力部136と、表示部135とから入力されたユーザ情報を、ネットワーク120を介して受け付けて、ユーザ情報記憶領域156に格納する。
【0182】
表示画面生成部159は、ユーザ情報記憶領域157に記憶される表示設定情報から、表示画面800を生成するために必要なデータを判断し、センターサーバ110に対して、当該データを要求する。そして、センターサーバ110の応答により、送信された当該データを取得すると、ユーザ端末130の備える表示部135のWebブラウザで表示可能な、図17に示すような表示画面800を生成し、ネットワーク120を介して、ユーザ端末130へ送信する。
【0183】
通信部154は、ネットワーク120を介して情報の送受信を行う。
【0184】
なお、このようなWebサーバ150は、例えば、図20に示すようなコンピュータ700により制御することで実現可能である。制御部151は、補助記憶装置703に記憶されている所定のプログラムを、メインメモリ702に読み込みCPU701で実行することで実現可能であり、通信部154は、NIC704により実現可能である。
【0185】
制御部151の実行する処理について、具体的に説明する。
【0186】
ユーザ情報管理部158は、ユーザ端末130からログイン情報が送信されてきた場合に、このログイン情報に含まれている、ログイン名と、パスワー部159は、ログイン情報に基づいて、ユーザ情報記憶領域156から、ユーザが予め設定した、表示設定情報を取得する。この情報から、表示画面800の生成に必
要なデータを解析する。そして、センサ情報の取得を希望するセンサのNode−IDと、センサが属するSS−IDドとが、ユーザ情報記憶領域156に登録されているか否かを判断し、登録されている場合には、ユーザ端末130に成功応答を送信し、登録されていない場合には、ユーザ端末130に失敗応答を送信する。
【0187】
ユーザがログインに成功した場合には、表示画面生成と、含み、当該センサに関する必要なデータの送信を要求する、リクエスト情報を、センターサーバ110に送信する。
【0188】
次に、表示画面生成部159は、センターサーバ110の応答によって送信された、表示画面800の生成に必要なデータを、ネットワーク120を介して受信すると、図18に示すような、表示画面800を生成する。
【0189】
以下、表示画面800について説明する。
【0190】
表示画面800は、ユーザ端末130の表示部135において、Webブラウザによって表示可能に生成されている。表示画面800は、センサに関する情報を一覧表示する、データ表900と、データ表900を更新する更新ボタン801と、データ表900の位置情報と、センサ情報と、に誤差情報を考慮した値を表示するための、誤差ボタン802と、を表示する。
【0191】
データ表900には、ユーザが閲覧を希望するセンサについての、センサ情報が一覧表示される。データ表900は、センサ情報が取得された時刻を表示する時刻欄901と、各センサの位置を表示する位置情報欄902と、位置情報の誤差を表示する、位置誤差欄903と、センサの検知情報を表示する、センサ情報欄904と、センサ情報の誤差を表示する、センサ誤差欄905を備えている。これらに格納される情報は、センターサーバ110の情報提供部117によって、各テーブルから取得され、送信される。
【0192】
ユーザ端末130の入力部136を介して、利用者が表示画面800の更新ボタン801を押下すると、データ表900は、表示設定情報に基づいて、表示画面生成部159により、最新のものに更新される。
【0193】
ユーザ端末130の入力部136を介して、利用者が表示画面800の誤差ボタン803を押下すると、表示画面800に表示されるデータ表900は、図18に示すような、データ表910に変更される。データ表910は、センサ情報が取得された時刻を表示する時刻欄910と、各センサの位置を表示する位置情報に、位置情報の誤差を加えて表示する、位置情報欄912と、センサの検知情報に、各センサに基づいた誤差を加えて表示する、センサ情報欄913と、を備える。
【0194】
すなわち、誤差ボタン803を押下されると、表示画面生成部159は、データ表910を生成するために必要なデータを、センサ情報の取得を希望するセンサのNode−IDと、センサが属するSS−IDと、含み、当該センサに関する必要なデータの送信を要求する、リクエスト情報を、センターサーバ110に送信する。
【0195】
もちろん、表示画面800は、上述のものに限られない。例えば、利用者がユーザ情報を変更可能な設定変更手段を、さらに設けることも出来る。具体的には、ログイン情報や表示設定情報を、表示画面800上で変更でき、表示画面生成部159はそれを反映して、表示画面800を更新するような構成としても良い。
【0196】
図1に戻って、ユーザ端末130について説明する。
【0197】
ユーザ端末130は、制御部131と、記憶部132と、通信部134と、入力部136と、表示部135と、を備えている。
【0198】
制御部131は、ユーザ端末130に予め備えられる、アドレス或いはURLを読込み、アクセスするためのWebブラウザを実行する。そして、Webブラウザ上に、ネットワーク120を介して、Webサーバ150より送信される表示画面800を表示する。また、表示画面800上で、ユーザ端末130の備える、入力部136及び表示部135を介して、利用者からの入力情報を、通信部134から、ネットワーク120を介して、Webサーバ150に送信する。具体的には、利用者からログイン名とパスワード等の、ユーザを特定するログイン情報の入力や、ボタンの押下操作を受け付けて、ネットワーク120を介して、Webサーバ150に送信する。
【0199】
記憶部132は、Webサーバ150と情報を送受信するために必要なデータと、所定のプログラムと、を記憶する。
【0200】
通信部134は、ネットワーク120を介して情報の送受信を行う。入力部136は、キーボードやマウスといった入力装置である。表示部135は、ディスプレイなどの表示装置である。
【0201】
なお、このようなユーザ端末130は、例えば、図20に示すようなコンピュータ700により制御することで実現可能である。制御部131は、補助記憶装置703に記憶されている所定のプログラムを、メインメモリ702に読み込みCPU701で実行することにより実現可能であり、通信部134は、NIC704により実現可能である。
【0202】
以上のような構成により、本発明においては、各センサの検出情報と共に、センサごとの性能による誤差情報を提示することによって、ユーザは、センサの検出情報の誤差を考慮することができる。
【0203】
また、複数のセンサについての情報を、Webブラウザ上で同時に表示可能であり、多人数で情報を共有することも可能である。
【0204】
さらに、緊急センサに設定したセンサが以上を検出した場合には、緊急メールによってユーザに報告されるため、ユーザはいち早くその情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0205】
【図1】情報提供システム100の概略図。
【図2】サブシステム140aの概略図。
【図3】(a)サブシステム140aにおける、検知情報260aの概略図。(b)サブシステム140bにおける、信号情報260bの概略図。(c)サブシステム140dにおける、検知情報260dの概略図。
【図4】ゲートウェイ装置300aにおいて、GPS信号からメッセージを生成する際の処理を示すフローチャート。
【図5】メッセージ360の概略図。
【図6】メッセージ360のコンテント部の概略図。
【図7】メッセージ360の、データ部の概略図。
【図8】ゲートウェイ装置300aにおいて、各センサからの検知情報260aからメッセージ360を生成する際の処理を示すフローチャート。
【図9】サブシステム140bの概略図。
【図10】サブシステム140cの概略図。
【図11】サブシステム140dの概略図。
【図12】センターサーバ110の概略図。
【図13】ゲートウェイ情報テーブルの概略図。
【図14】センサ情報テーブルの概略図。
【図15】誤差情報テーブルの概略図。
【図16】センターサーバ110がメッセージ360を受信する際の処理を示すフローチャート。
【図17】データ表900を表示する表示画面800の概略図。
【図18】データ表910を表示する表示画面800の概略図。
【図19】機器間の処理を示した説明図。
【図20】コンピュータの概略図。
【符号の説明】
【0206】
100 情報提供システム
110 センターサーバ
120 ネットワーク
130 ユーザ端末
140a、140b、140c、140d サブシステム
150 Webサーバ
200 センサ装置
300 ゲートウェイ装置
260 メッセージ
400 パケットデータ
111a ゲートウェイ情報テーブル
112a センサ情報テーブル
113a 誤差情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、センサの検出情報をユーザ端末に配信する情報提供システムであって、
少なくとも一つ以上のグループに分類された少なくとも一つ以上のセンサと、センターサーバと、を備え、
前記センターサーバは、前記グループを識別するための第一のID、および、前記センサの構成を識別するため型式種別、に対応させて、前記センサで検出する値の誤差を特定する誤差情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記センサで検出された検出値を、検出した前記センサを識別するための第二のIDと、検出した前記センサが属するグループを識別する前記第一のIDと、検出した前記センサの構成を識別するための前記形式種別と、に対応させて検出情報として前記記憶部に記憶する処理と、
前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別を特定し、特定された前記形式種別及び当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理と、
を行うことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記誤差情報は、前記センサで検出する値の誤差を、当該値が満たす条件毎に特定したものであって、
前記制御部は、前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別及び前記値を特定し、特定された前記形式種別、特定された前記値が満たす条件、および、当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報提供システムであって、
ゲートウェイ装置をさらに備え、
前記ゲートウェイ装置は、
前記センサで検出された情報を前記検出情報として、前記センターサーバに送信すること、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報提供システムであって、
前記第一のIDは、前記ゲートウェイ装置毎に割り振られていること、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項3または4に記載の情報提供システムであって、
前記ゲートウェイ装置は、自装置の位置情報を取得する位置検出情報取得部を備え、
前記位置情報取得部で取得された位置情報を、前記センターサーバに送信し、
前記センターサーバの制御部は、前記検知情報が検知されたセンサが接続されている前記ゲートウェイ装置の前記位置情報を、前記検知情報とともに、前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報提供システムであって、
前記記憶部には、前記位置検出情報取得部で取得する位置情報の誤差を特定する誤差情報が、記憶されており、
前記制御部は、前記位置情報とともに、前記位置情報誤差を特定する誤差情報も前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項3に記載の情報提供システムであって、
前記ゲートウェイ装置は、
前記センサで検出された情報を記憶する記憶部を備え、
前記記憶部に記憶されるデータ量が所定のしきい値を超えた場合に、前記記憶部に記憶されている情報を検知情報として、前記センターサーバに送信すること、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報提供システムであって、
前記ゲートウェイ装置は、
緊急状態を検知するセンサで検知した情報については、前記記憶部に記憶せずに、前記センターサーバに送信すること、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項1または2に記載の情報提供システムであって、
前記制御部は、
取得した前記検出情報及び前記誤差情報を前記ユーザ端末に提供する代わりに、前記検出情報を前記誤差情報で補正した値を前記ユーザ端末に送信する処理を行うこと、
を特徴とする情報提供システム。
【請求項10】
ネットワークを介して、センサの検出情報をユーザ端末に配信するセンターサーバであって、
少なくとも一つ以上のセンサを含む少なくとも一つ以上のグループを識別するための第一のID、および、前記センサの構成を識別するため型式種別、に対応させて、前記センサで検出する値の誤差を特定する誤差情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記センサで検出された検出値を、検出した前記センサを識別するための第二のIDと、検出した前記センサが属するグループを識別する前記第一のIDと、検出した前記センサの構成を識別するための前記形式種別と、に対応させて検出情報として前記記憶部に記憶する処理と、
前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別を特定し、特定された前記形式種別及び当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理と、
を行うことを特徴とするセンターサーバ。
【請求項11】
請求項10に記載のセンターサーバであって、
前記誤差情報は、前記センサで検出する値の誤差を、当該値が満たす条件毎に特定したものであって、
前記制御部は、前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別及び前記値を特定し、特定された前記形式種別、特定された前記値が満たす条件、および、当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とするセンターサーバ。
【請求項12】
請求項10または11に記載のセンターサーバであって、
前記制御部は、
取得した前記検出情報及び前記誤差情報を前記ユーザ端末に提供する代わりに、前記検出情報を前記誤差情報で補正した値を前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とするセンターサーバ。
【請求項13】
コンピュータを、ネットワークを介して、センサの検出情報をユーザ端末に配信するセンターサーバとして機能させるプログラムであって、
前記コンピュータは、少なくとも一つ以上のセンサを含む少なくとも一つ以上のグループを識別するための第一のID、および、前記センサの構成を識別するため型式種別、に対応させて、前記センサで検出する値の誤差を特定する誤差情報を記憶する記憶手段と、制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記センサで検出された検出値を、検出した前記センサを識別するための第二のIDと、検出した前記センサが属するグループを識別する前記第一のIDと、検出した前記センサの構成を識別するための前記形式種別と、に対応させて検出情報として前記記憶手段に記憶する処理と、
前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別を特定し、特定された前記形式種別及び当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理と、
を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記誤差情報は、前記センサで検出する値の誤差を、当該値が満たす条件毎に特定したものであって、
前記制御手段は、前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別及び前記値を特定し、特定された前記形式種別、特定された前記値が満たす条件、および、当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項13または14に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
取得した前記検出情報及び前記誤差情報を前記ユーザ端末に提供する代わりに、前記検出情報を前記誤差情報で補正した値を前記ユーザ端末に提供する処理を行うこと、
を特徴とするプログラム。
【請求項16】
少なくとも一つ以上のグループに分類された少なくとも一つ以上のセンサと、センターサーバと、
前記グループを識別するための第一のID、および、前記センサの構成を識別するため型式種別、に対応させて、前記センサで検出する値の誤差を特定する誤差情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備えるセンターサーバと、を備え、
ネットワークを介して、前記センサの検出情報をユーザ端末に配信する情報提供システムが行う情報提供方法であって、
前記制御部が、前記センサで検出された検出値を、検出した前記センサを識別するための第二のIDと、検出した前記センサが属するグループを識別する前記第一のIDと、検出した前記センサの構成を識別するための前記形式種別と、に対応させて検出情報として前記記憶部に記憶する処理を行う過程と、
前記制御部が、前記ユーザ端末より、前記第一のID及び前記第二のIDを含む取得要求を受信した際に、当該取得要求に含まれる前記第一のID及び前記第二のIDに対応する前記検出情報を取得し、取得した前記検出情報により前記形式種別を特定し、特定された前記形式種別及び当該取得要求に含まれる前記第一のIDに対応する誤差情報を取得し、取得した前記検出情報及び前記誤差情報を、前記ユーザ端末に提供する処理を行う過程と、
を備えること、
を特徴とする情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−123044(P2009−123044A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−297526(P2007−297526)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】