説明

感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及びそれを用いたパターン形成方法

【課題】 塗布欠陥、塗布膜厚均一性、PEBS性能に優れた感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及びそれを用いたパターン形成方法を提供すること。
【解決手段】 酸の作用により分解してアルカリ可溶性基を発生する構造部位(S1)と、アルカリ現像液の作用により分解してアルカリ現像液中への溶解速度が増大する構造部位(S2)とを備えた繰り返し単位(A)を含む樹脂(P)と、活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物と、溶剤を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物であり、前記溶剤として、下記X群およびY群に列挙された溶剤のうち少なくとも1種を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
(X群)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類、乳酸アルキルエステル類、アルコキシ酢酸アルキル類、アルコキシプロピオン酸アルキル類、ピルビン酸アルキル類、酢酸アルキルエステル;
(Y群)環状ラクトン類、アルキレンカーボネート類。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸の作用により分解してアルカリ可溶性基を発生する構造部位(S1)と、アルカリ現像液の作用により分解してアルカリ現像液中への溶解速度が増大する構造部位(S2)とを備えた繰り返し単位(A)を含む樹脂(P)と、活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物と、溶剤を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物であり、前記溶剤として、下記X群およびY群に列挙された溶剤のうち少なくとも1種を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
(X群)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類、乳酸アルキルエステル類、アルコキシ酢酸アルキル類、アルコキシプロピオン酸アルキル類、ピルビン酸アルキル類、酢酸アルキルエステル類;
(Y群)環状ラクトン類、アルキレンカーボネート類。
【請求項2】
さらにアルキレングリコールモノアルキルエーテルカルボキシレート類を含む請求項1に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物であって、X群から選択される少なくとも1種の溶剤と、Y群から選択される少なくとも1種の溶剤と、アルキレングリコールモノアルキルエーテルカルボキシレート類との少なくとも3種の溶剤を含有する請求項2に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項4】
前記X群及びY群から選択される溶剤の合計の含有率が、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物の全質量に対して92質量%以上である請求項1に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項5】
前記溶剤の合計の含有率が、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物の全質量に対して95質量%以上である請求項4に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項6】
前記X群及びY群から選択される溶剤及びアルキレングリコールモノアルキルエーテルカルボキシレートの合計の含有率が、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物の全質量に対して92質量%以上である請求項2又は3に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項7】
前記溶剤の合計の含有率が、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物の全質量に対して95質量%以上である請求項6に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項8】
前記構造部位(S2)は、ラクトン構造を含んでいる請求項1〜請求項7のいずれかに記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項9】
前記構造部位(S1)は、前記ラクトン構造を構成しているエステル基に隣接した2つの炭素原子の少なくとも一方に結合している請求項1〜請求項8のいずれかに記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項10】
前記繰り返し単位(A)は、下記一般式により表される構造を備えている請求項9に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化1】

式(1)中、R2は、n≧2の場合には各々独立に、鎖状又は環状アルキレン基を表す。R3は、k≧2の場合には各々独立に、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。k≧2の場合、前記Rの少なくとも2つが互いに結合して、環を形成していてもよい。Xは、アルキレン基、酸素原子又は硫黄原子を表す。Yは、m≧2の場合には各々独立に、前記構造単位(S1)を表す。Zは、n≧2の場合には各々独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、ウレタン結合又はウレア結合を表す。kは、0〜5の整数を表す。mは、m+k≦6なる関係を満たす1〜5の整数を表す。nは、0〜5の整数を表す。
【請求項11】
疎水性樹脂を更に含む請求項1〜10のいずれかに記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物を用いて形成されたレジスト膜。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれかに記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物を用いて膜を形成すること、該膜を露光すること、露光した膜を現像することを含むパターン形成方法。
【請求項14】
前記露光は、液浸液を介して行われる請求項13に記載のパターン形成方法。

【公開番号】特開2011−215414(P2011−215414A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84199(P2010−84199)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】