説明

手書き文字入力装置及び手書き文字入力方法

【課題】文表示領域で修正対象文字を選択した際に、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができる手書き文字入力装置及び手書き文字入力方法を提供する。
【解決手段】複数の文字を表示可能な文表示領域52と、6つの入力枠511−1〜511−6を備える文字入力領域51とを有する表示部5と、6つの入力枠511−1〜511−6に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部2と、を備え、入力枠511に対応する入力部2に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を入力枠511に表示するとともに、入力された文字を文表示領域52に追加して表示し、文表示領域52において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠511と、文字表示領域52に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォン等の大型の表示部及びタッチパネル部を有する携帯端末に用いて好適な手書き文字入力装置及び手書き文字入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大型の表示部及びタッチパネル部を有する携帯端末の一つとして、スマートフォンと呼ばれるものがあり、近年、めざましく普及してきている。この種の携帯端末は、携帯電話とPDA(Personal Digital Assistant)を融合させたものであり、携帯電話としての無線通信機能の他に、ワイファイやブルートゥースなどの近距離無線通信機能を有し、更に、スケジュール機能及び個人情報管理機能などの多種多様な機能も有している。また、この種の携帯端末は、視認性と操作性を高めるために、大型の表示部及びタッチパネル部も有している。また、この種の携帯端末は、手書きによる文字入力も可能となっている。
【0003】
図14は、携帯端末に用いられる手書き文字入力装置の表示部に表示される画面イメージの一例を示す図である。この手書き文字入力装置では、文字入力領域80、文表示領域81及び予測候補領域82を有している。文字入力領域80には、6つの入力枠800−1,800−2,…,800−6が設けられる。現時点では3つの入力枠800−1,800−2,800−3に「今月は」の文字が入力されている。また、これらの文字が文表示領域81にも表示される。
【0004】
手書き入力を可能とした文字入力装置として、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。手書き入力を可能とした文字入力装置では、誤認識が生じてもそれを容易に修正できることが大切である。そのため、特許文献1に記載された文字認識装置では、文字認識の候補の有する部首、読み、画数等の特徴を特徴候補として求め、文字認識の候補のうち、特徴候補の中から特定された特徴のものを選択するようにしている。他方、特許文献2に記載された文字入力装置では、文字を手書き入力する入力領域及び入力中の文字の色調と、既に入力が完了している文字の色調とを変えて表示するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−096287号公報
【特許文献2】特開平4−346120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、複数の入力枠がある手書き文字入力装置の場合(図14に示す手書き文字入力装置の場合は6つの入力枠800−1,800−2,…,800−6)、文表示領域81で修正対象文字を選択した際に、ユーザはどの入力枠800に修正文字を入力すればよいか分かり難い。このようなことから、操作性があまり良くない。
【0007】
なお、前述した特許文献1に記載の文字認識装置では、誤認識文字を効率良く修正できるが、修正の際にどの部分を操作すれば良いのか、どの文字が修正対象になっているかが分かり難く、修正操作に迷いが生じて修正作業の効率が低下する懸念がある。
【0008】
また、前述した特許文献2に記載の文字入力装置では、文字入力領域の表示方法を変更することによって本文領域全体の視認性向上を図っているが、本文領域と入力領域の文字単位での関連付けをユーザに提示できておらず、文字修正の際にはどの文字が修正対象であるかが不明確である。
【0009】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、複数の入力枠を有する手書き文字入力装置において、文表示領域で修正対象文字を選択した際に、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができる手書き文字入力装置及び手書き文字入力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の手書き文字入力装置は、複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備え、前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示し、前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記選択された文字とを関連を持たせて強調する。
【0011】
上記構成によれば、文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、選択された文字とを関連を持たせて強調するので、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0012】
本発明の手書き文字入力装置は、複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備え、前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示し、前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調する。
【0013】
上記構成によれば、文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、文表示領域に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するので、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0014】
上記構成において、前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠の色と、前記選択された文字の背景の色を、同色とする。
【0015】
上記構成によれば、選択された文字に対応する入力枠の色と、選択された文字の背景の色を同色とするので、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか極めて明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0016】
上記構成において、前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠の色と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字の背景の色を、同色とする。
【0017】
上記構成によれば、選択された文字に対応する入力枠の色と、文表示領域に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字の背景の色を同色としたので、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか極めて明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0018】
上記構成において、前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示されている前記選択された文字とを線で結ぶ。
【0019】
上記構成によれば、選択された文字に対応する入力枠と、文表示領域に表示されている選択された文字とを線で結ぶので、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか極めて明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0020】
上記構成において、前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを線で結ぶ。
【0021】
上記構成によれば、選択された文字に対応する入力枠と、文表示領域に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを線で結ぶので、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか極めて明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0022】
上記構成において、前記入力部に入力される手書き文字を認識可能な手書き文字認識部を備え、前記文表示領域に表示する前記入力された文字は、前記手書き文字認識部で認識された文字である。
【0023】
上記構成によれば、手書き入力した文字を文字認識して文表示領域に表示するので、手書きした文字が意思通りのものであるかどうか確認することができ、文字入力の効率が向上する。
【0024】
上記構成において、前記入力枠に表示する前記入力された文字は、前記入力部に入力された手書き文字の筆跡である。
【0025】
上記構成によれば、入力枠内に文字を手書き入力することで、該入力枠内に筆跡を表示するので、手書きした文字が意思通りのものであるかどうか確認することができ、文字入力の効率が向上する。
【0026】
上記構成において、前記入力枠に表示する前記入力された文字は、前記手書き文字認識部で認識された文字である。
【0027】
上記構成によれば、手書き文字認識部で認識した文字を、該文字が手書き入力された位置に対応する入力枠に表示するので、文字入力の効率が向上する。
【0028】
上記構成において、前記文表示領域又は前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠において表示されていた文字を消去する。
【0029】
上記構成によれば、ユーザは文字表示のない入力枠に修正文字を入力すればよく、文字表示のある入力枠に入力するよりも躊躇することなく入力することができ、文字入力の効率が向上する。
【0030】
上記構成において、前記強調表示された入力枠以外の領域をタップされることにより、修正のため選択された文字に対応する入力枠から消去されていた文字を復帰させる。
【0031】
上記構成によれば、入力枠以外の大きな面積の領域をタップすることで、消去済みの文字を復帰させることができ、文字入力の効率が向上する。
【0032】
上記構成において、前記強調表示された入力枠以外の入力枠に文字が入力されることにより、修正のため選択された文字に対応する入力枠から消去されていた文字を復帰させる。
【0033】
上記構成によれば、強調表示された入力枠以外の入力枠に文字を入力することで、入力枠から消去されていた文字を復帰させることができ、文字入力の効率が向上する。
【0034】
上記構成において、前記強調表示された入力枠以外の領域をタップされることにより、前記入力枠と前記選択された文字に施されている強調を終わらせる。
【0035】
上記構成によれば、入力枠以外の大きな面積の領域をタップすることで、関連を持たせて強調表示する修正モードを誤操作なく効率よく終了させることができる。
【0036】
上記構成において、前記強調表示された入力枠以外の入力枠に文字が入力されることにより、当該入力された文字を前記文表示領域に追加して表示する。
【0037】
上記構成によれば、文字の修正入力中であっても、他の入力枠を使って文末への文字追加を実行できるので、修正モードの終了と文末文字追加の開始を一度にできることから、文字入力の効率が向上する。
【0038】
本発明の手書き文字入力方法は、複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において用いる手書き文字入力方法であって、前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記選択された文字とを関連を持たせて強調するステップと、を備える。
【0039】
上記方法によれば、文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、選択された文字とを関連を持たせて強調するので、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0040】
本発明の手書き文字入力方法は、複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において用いる手書き文字入力方法であって、前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するステップと、を備える。
【0041】
上記方法によれば、文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、文表示領域に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するので、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0042】
本発明の手書き文字入力プログラムは、複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において実行可能な手書き文字入力プログラムであって、前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と前記選択された文字とを関連を持たせて強調するステップと、を備える。
【0043】
上記プログラムによれば、文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、選択された文字とを関連を持たせて強調するので、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0044】
本発明の手書き文字入力プログラムは、複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において実行可能な手書き文字入力プログラムであって、前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するステップと、を備える。
【0045】
上記プログラムによれば、文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、文表示領域に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するので、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、複数の入力枠を有する手書き文字入力装置において、文表示領域で修正対象文字を選択した際に、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係る手書き文字入力装置の概略構成を示すブロック図
【図2】図1の手書き文字入力装置を備えたスマートフォンの一例の概観を示す斜視図
【図3】図1の手書き文字入力装置を備えたスマートフォンの液晶表示装置における表示部の液晶パネルとタッチパネル部のタッチパネルの断面を示す図
【図4】図1の手書き文字入力装置の表示部に表示される画面イメージを示す図
【図5】図1の手書き文字入力装置の文字入力処理の概要を示す図
【図6】図1の手書き文字入力装置の文字修正モード(I)を説明するための図
【図7】図1の手書き文字入力装置の文字修正モード(II)を説明するための図
【図8】図1の手書き文字入力装置の文字修正モード(III)を説明するための図
【図9】図1の手書き文字入力装置の文字修正モード(IV)を説明するための図
【図10】図1の手書き文字入力装置の文字修正モード(V)を説明するための図
【図11】図1の手書き文字入力装置の文字修正モード(VI)を説明するための図
【図12】図1の手書き文字入力装置の動作を説明するためのフローチャート
【図13】図1の手書き文字入力装置の動作を説明するためのフローチャート
【図14】携帯端末に用いられる手書き文字入力装置の表示部に表示される画面イメージの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0049】
図1は、本発明の一実施の形態に係る手書き文字入力装置の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、図1の手書き文字入力装置を備えたスマートフォンの一例の概観を示す斜視図である。また、図3は、図1の手書き文字入力装置を備えたスマートフォンの液晶表示装置における表示部の液晶パネルとタッチパネル部のタッチパネルの断面を示す図である。また、図4は、図1の手書き文字入力装置の表示部に表示される画面イメージを示す図である。
【0050】
まず図2を参照して本実施の形態の手書き文字入力装置1を備えたスマートフォン20について説明する。同図において、スマートフォン20は、カード型の筐体21と、筐体21の内部に設けられた回路基板22と、回路基板22上に構成された無線回路部23と、筐体21の一方の面側に設けられ、携帯電話としての無線通信機能の使用時における各種表示、スケジュール機能、個人情報管理機能及び手書き文字入力機能等の使用時における各種表示を行うための液晶表示装置24とを備える。
【0051】
液晶表示装置24は、図1に示す表示部5と図示せぬタッチパネル部とから構成される。図3に示すように、液晶パネル241とタッチパネル242は、タッチパネル242が上側になるように積層配置されている。表示部5は、入力された表示情報に応じた画像を液晶パネル241に表示する。タッチパネル部は、タッチパネル242で人の指やペンの接触を検出し、タッチパネル242で検出された指やペンの接触位置に応じた位置情報を出力する。
【0052】
液晶表示装置24の表示部5には、図4に示すように、文字入力領域51、文表示領域52、予測候補領域53及び各種ボタン54の各領域が設定される。文字入力領域51には、文字入力するための6つの入力枠511−1〜511−6が設けられており、これらの入力枠511−1〜511−6に1文字ずつ手書き入力する。文表示領域52は、入力中の文字を表示するための領域である。この図では「今日は良い」と入力されている。予測候補領域53には、文字入力領域51の入力枠511−1〜511−6に文字が手書き入力される毎に、入力された文字から予測される文字が表示される。各種ボタン54は、文字削除用のDELボタン541、かな漢字の変換用の変換ボタン542、全半角切替え用の全半角切替ボタン543、カーソル左移動用の左移動カーソルボタン544、カーソル右移動用の右移動カーソルボタン545、及び、入力確定用の確定ボタン546である。
【0053】
次に、図1において、本実施の形態の手書き文字入力装置1は、入力部(タッチパネル部)2と、制御部3と、表示部5とを備える。制御部3は、入力座標取得部31と、入力座標記憶部32と、筆跡表示部33と、入力枠表示部34と、手書き文字認識部35と、認識文字記憶部36と、認識文字フォント表示部37と、文表示部38と、入力枠状態記憶部39と、文字修正操作判定部40と、入力枠表示変更部41と、修正対象文字表示変更部42と、を備える。表示部5は、文字入力領域51と、文表示領域52とを備える。
【0054】
入力部2は、前述したタッチパネル部のことであり、人の手の指又はペンで触れた位置の座標(以下、“入力座標”と呼ぶ)を出力する。入力座標取得部31は、入力部2から出力された入力座標を取得する。入力座標記憶部32は、入力座標取得部31で取得された入力座標を記憶する。筆跡表示部33は、入力座標記憶部32に記憶されている入力座標から筆跡を描く表示データを生成し、表示部5の文字入力領域51の各入力枠511内に筆跡を表示する。入力枠表示部34は、文字入力領域51に入力枠511を描くための表示データを生成する。手書き文字認識部35は、入力座標記憶部32に記憶されている手書き文字の入力座標から手書きされた文字を認識する。例えば、手書きで「い」と描かれた場合、文字の「い」と認識する。認識文字記憶部36は、手書き文字認識部35で認識された文字を記憶する。
【0055】
認識文字フォント表示部37は、認識文字記憶部36に記憶されている認識文字を入力枠内にフォント形式で表示する。文表示部38は、認識文字記憶部36に記憶されている認識文字や修正対象文字表示変更部42で修正された文字を表示部5の文表示領域52に表示する。入力枠状態記憶部39は、入力座標記憶部32に記憶されている入力座標より、入力枠511の状態を記憶する。文字修正操作判定部40は、入力座標取得部31で取得された入力座標より文字修正操作を判定する。入力枠変更部41は、文字修正操作判定部40の判定結果に基づき入力枠の表示を変更する。修正対象文字表示変更部42は、文字修正操作判定部40の判定結果に基づき修正対象文字表示を変更する。
【0056】
次に、本実施の形態の手書き文字入力装置1の文字入力処理について説明する。
図5は、本実施の形態の手書き文字入力装置1の文字入力処理の概要を示す図である。図5の(a)に示すように、何も入力していない状態で、文字入力領域51の最初の入力枠511−1に「今」という文字を手書き入力する。これにより、図5の(b)に示すように、入力枠511−1に「今」という文字が手で描いた通りの形状で表示される。また、このとき、予測候補領域53には、「今」という文字から予測される文字が表示される。この例では、「今日」、「今」、「今回」、「今年」、「今度」、「今後」、「今週」、「今月」、「今朝」という文字がそれぞれ表示されている。次いで、次の入力枠511−2に文字を手書きしようとして、入力枠511−1から手を離し、次の入力枠511−2に文字の書き込みを行うと、図5の(c)に示すように、新たな文字の書き始めの時点で、先に入力した「今」の文字が確定されて手書きの筆跡からフォント形式に変更されるとともに、予測候補領域53に、「今」と書き始めの文字の一部(「1」)が表示される。以後同様にして文字入力を行う。図5の(d)は、入力枠511−5まで文字入力したときの状態を示している。すなわち、「今日は良い」まで書き進められている。このようにして文字入力が行われる。
【0057】
入力した文字を修正する場合、修正希望の文字を選択する方法として、次の3つの方法がある。
(1)カーソル521(図4参照)を移動させる。
(2)文表示領域52における文字をタップする。
(3)文字入力領域51における修正希望の入力枠511をタップする。
【0058】
(1)のカーソル521を移動させて修正する場合は、修正希望の文字の直前にカーソル521を移動させて行う。このとき、文字消去する場合、DELボタン541(図4参照)をタップすると良い。
(2)の文表示領域52における文字をタップする場合は、修正希望の文字そのものをタップする。例えば図4において、文表示領域52における「日」を修正する場合、「日」の文字そのものをタップする。
(3)の文字入力領域51における修正希望の入力枠をタップする場合は、修正希望の文字がある入力枠511をタップする。例えば図4において、「日」を修正する場合、入力枠511−2をタップする。
【0059】
次に、本実施の形態の手書き文字入力装置1の文字修正モードについて説明する。
【0060】
(文字修正モード(I))
手書き文字入力装置1の文字修正モード(I)について説明する。
図6は、手書き文字入力装置1の文字修正モード(I)を説明するための図である。同図において、文字修正モード(I)では、修正対象文字と文字入力領域51の入力枠511とを関連させて強調する。すなわち、修正対象文字の背景色と入力枠の色を同一色とする。図6において、「月」の文字を修正する場合、文表示領域52における「月」の背景色60と文字入力領域51の入力枠511−2の色をオレンジ色にする。
【0061】
このように文字修正モード(I)では、修正対象文字と入力枠511とを関連させて強調する。このようにすることで、6つの入力枠511のうち、どの入力枠511に文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。また、修正対象文字の強調表示と関連付けて表示することで、どの文字を修正しているのか識別が容易であり、認識しやすくなる。
【0062】
(文字修正モード(II))
手書き文字入力装置1の文字修正モード(II)について説明する。
図7は、手書き文字入力装置1の文字修正モード(II)を説明するための図である。同図において、文字修正モード(II)は、前述した文字修正モード(I)の変形例であり、修正対象文字と入力枠511とを連結線61によって関連付けたものである。このようにすることで、6つの入力枠511のうち、どの入力枠511に文字を入力すればよいか更に明確に認識することができ、文字入力の効率が更に向上する。また、修正対象文字の強調表示と関連付けて表示することで、どの文字を修正しているのか識別が極めて容易であり、認識しやすくなる。
【0063】
(文字修正モード(III))
手書き文字入力装置1の文字修正モード(III)について説明する。
図8は、手書き文字入力装置1の文字修正モード(III)を説明するための図である。同図において、文字修正モード(III)では、前述した文字修正モード(I)に加えて、入力枠511内の表示を消去するものである。すなわち、「月」の文字を修正する場合、文表示領域52における「月」の背景色60と文字入力領域51の入力枠511−2の色をオレンジ色にし、かつ入力枠511−2内の表示(「月」の文字の表示)を消去する。
【0064】
このように、文字修正モード(III)では、修正対象文字と入力枠511とを関連させて強調するとともに、入力枠511内の表示を消去する。このようにすることで、手書き入力できる状態であることをユーザに気づかせやすくなる。つまり、入力枠511内のフォント表示が残ったままであると、ユーザは手書き入力が可能であるかどうか判断し難いため、そのフォント表示が無くなれば、ユーザは手書き入力が可能であることを容易に認識することができる。
【0065】
(文字修正モード(IV))
手書き文字入力装置1の文字修正モード(IV)について説明する。
図9は、手書き文字入力装置1の文字修正モード(IV)を説明するための図である。同図において、文字修正モード(IV)では、強調表示した入力枠511−2以外の領域がタップされることにより、強調表示を終わらせるものである。すなわち、入力枠511−2以外の領域がタップされると(図9では、入力枠511−4内がタップされる)、入力枠511−2の強調表示が終了する。
【0066】
このように、文字修正モード(IV)では、強調表示した入力枠511−2以外の領域がタップされることにより、強調表示を終わらせる。このようにすることで、修正モードの終了・キャンセルを誤操作なく容易に行える。対象となるタップ領域は強調表示枠以外の領域であり、面積が大きくタップしやすい。
【0067】
(文字修正モード(V))
手書き文字入力装置1の文字修正モード(V)について説明する。
図10は、手書き文字入力装置1の文字修正モード(V)を説明するための図である。同図において、文字修正モード(V)では、文字修正モード(IV)の処理で、強調表示した入力枠511−2に手書き文字入力をせずに入力枠511−2以外の領域がタップされて強調表示が終了した場合に、元の表示内容を復帰させるものである。すなわち、強調表示した入力枠511−2以外の領域がタップされることにより、強調表示を終了させるとともに、元の表示内容(「月」)を復帰させる。このように元の状態に復帰することで、修正モードがキャンセルされたことをユーザが気づき易くなり、文字入力の効率が向上する。
【0068】
(文字修正モード(VI))
手書き文字入力装置1の文字修正モード(VI)について説明する。
図11は、手書き文字入力装置1の文字修正モード(VI)を説明するための図である。同図において、文字修正モード(VI)では、強調表示した入力枠511−2以外の入力枠511−4に手書き文字入力された場合、文末に文字を追加するものである。すなわち、一旦、修正がキャンセルした状況が発生し、共に文末に追加ができる。このように他の入力枠を使用して文末への文字追加を実行できるので、修正モードの終了と、文末文字追加の開始を一度にでき、文字入力の効率が向上する。
【0069】
次に、本実施の形態の手書き文字入力装置1の動作について説明する。
図12及び図13は、本実施の形態の手書き文字入力装置1の動作を説明するためのフローチャートである。なお、現在の入力枠511をAn、前回の入力枠511をApとする。図12及び図13において、まず初期化処理として、ステップS1〜S3の処理を行う。すなわち、現在の入力枠Anを入力無しの状態にし(ステップS1)、更に前回の入力枠Apを入力無しの状態にする(ステップS2)。そして、全ての入力枠を未入力状態にする(ステップS3)。
【0070】
全ての入力枠の状態が未入力状態になった後、入力座標取得部31が、入力部2から出力される入力座標を取得する(ステップS4)。すなわち、ユーザの手書き文字入力による筆跡を入力座標として取得する。入力座標取得部31が取得した入力座標は、入力座標記憶部32に記憶される。次いで、入力座標位置に該当する入力枠があるかどうか判定する(ステップS5)。入力座標位置に該当する入力枠がないと判断した場合(ステップS5で「No」と判断した場合)、ステップS4に戻り、ステップS4の処理を繰り返す。これに対し、入力座標位置に該当する入力枠があると判断した場合(ステップS5で「Yes」と判断した場合)、入力座標位置に該当する入力枠を現在の入力枠Anに対応する記憶領域に記憶する(ステップS6)。
【0071】
入力座標位置に該当する入力枠が現在の入力枠Anに対応する記憶領域に記憶された後、現在の入力枠Anの状態を判定する(ステップS7)。この判定において、入力枠への文字入力が未入力又は入力中である場合、現在の入力枠Anの状態を入力中にセットする(ステップS8)。これに対し、入力枠への文字入力が修正中である場合、現在の入力枠Anの状態を修正中にセットする(ステップS9)。また、入力枠への文字入力が確定済み(すなわち、フォント化された状態)の場合、現在の入力枠Anの状態を修正中にセットする(ステップS10)。
【0072】
ステップS7の判定において、入力枠への文字入力が未入力又は入力中、あるいは修正中の場合、筆跡表示部33が、現在の入力枠Anに手書き文字の筆跡を表示する(ステップS11)。次いで、手書き文字認識部35が、手書き文字の筆跡から文字を認識する(ステップS12)。手書き文字認識部35にて文字認識が行われた後、文表示部38が、手書き文字認識部35で認識された文字を表示部5の文表示領域52の現在の入力枠An内に表示する(ステップS13)。
【0073】
一方、ステップS7の判定において、入力枠への文字入力が確定済みである場合、文字修正操作判定部40が、現在の入力枠Anの状態を修正中にセットする(ステップS10)。次いで、入力枠表示変更部41が、表示部5の文字入力領域51における現在の入力枠Anの枠境界色を変更する(例えば、オレンジ色にする)(ステップS14)。次いで、修正対象文字表示変更部42が、表示部5の文表示領域52における修正対象文字の背景色を変更する(例えば、オレンジ色にする)(ステップS15)。表示部5の文字入力領域51における現在の入力枠Anの枠境界色と、表示部5の文表示領域52における修正対象文字の背景色とが変更された後、認識文字フォント表示部37が、現在の入力枠An内のフォント表示を消去する(ステップS16)。例えば、「月」の文字を消去する。
【0074】
ステップS13及びステップS16のいずれかの処理が行われた後、前回の入力枠Apが入力無しの状態でなく、かつ現在の入力枠Anが前回の入力枠Apと違うかどうか判定する(ステップS17)。つまり、前回触れた入力枠と今回触れた入力枠とが違うかどうか判定する。ステップS17の判定において、前回触れた入力枠と今回触れた入力枠が同一の入力枠である場合、前回の入力枠Apに現在の入力枠Anの状態をセットし(ステップS23)、ステップS4に戻る。これに対し、ステップS17の判定において、前回触れた入力枠と今回触れた入力枠が相異なっている場合、前回の入力枠Apの状態を判定する(ステップS18)。この判定において、前回の入力枠Apの状態が未入力又は確定済みの場合、ステップS23で前回の入力枠Apに現在の入力枠Anの状態をセットし(ステップS23)、ステップS4に戻る。これに対し、前回の入力枠Apの状態が入力中の場合、認識文字フォント表示部37が、前回の入力枠Ap内の筆跡表示を消去し(ステップS19)、次いで、前回の入力枠Ap内に認識された文字をフォント表示する(ステップS21)。つまり、筆跡表示をフォント化する。そして、前回の入力枠Apの状態を確定済みに設定する(ステップS22)。次いで、前回の入力枠Apに現在の入力枠Anの状態をセットし(ステップS23)、ステップS4に戻る。
【0075】
ステップS18の判定において、前回の入力枠Apの状態が修正中である場合、入力枠表示変更部41が、入力枠Apの枠境界色を元に戻す(ステップS20)。次いで、修正対象文字表示変更部42が、修正対象文字の背景色60を元に戻す(ステップS24)。入力枠Apの枠境界色と修正対象文字の背景色60が元に戻された後、入力枠Apに筆跡入力があったかどうか判定する(ステップS25)。入力枠Apに筆跡入力があった場合(ステップS25の判定で「Yes」と判断した場合)、ステップS19に進み、入力枠Ap内の筆跡表示を消去する。これに対し、入力枠Apに筆跡入力がない場合(ステップS25の判定で「No」と判断した場合)、認識文字フォント表示部37が、入力枠Ap内に元の認識文字をフォント表示する(ステップS26)。入力枠Ap内に元の認識文字をフォント表示した後、ステップS22に進み、前回の入力枠Apの状態を確定済みに設定する。ステップS23の処理を終えた後、ステップS4に戻る。そして、ステップS4〜ステップS23の処理を繰り返す。
【0076】
このように本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、複数の文字を表示可能な文表示領域52と、6つの入力枠511−1〜511−6を備える文字入力領域51とを有する表示部5と、6つの入力枠511−1〜511−6に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部2と、を備え、入力枠511に対応する入力部2に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を入力枠511に表示するとともに、入力された文字を文表示領域52に追加して表示し、文表示領域52において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠511と、文字表示領域52に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するので、6つの入力枠511−1〜511−6のうち、どの入力枠511に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0077】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、文字入力領域51において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠511と、文表示領域52に表示され、かつ、選択された文字に対応する文字とを連結線61で結ぶので、6つの入力枠511−1〜511−6のうち、どの入力枠511に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができ、文字入力の効率が向上する。
【0078】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、手書き入力した文字を文字認識して文表示領域52に表示するので、手書きした文字が意思通りのものであるかどうか確認することができ、文字入力の効率が向上する。
【0079】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、入力枠511内に文字を手書き入力することで、該入力枠511内に筆跡を表示するので、手書きした文字が意思通りのものであるかどうか確認することができ、文字入力の効率が向上する。
【0080】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、文表示領域52又は文字入力領域51において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠511において表示されていた文字を消去するので、ユーザは文字表示のない入力枠に修正文字を入力すればよく、文字表示のある入力枠511に入力するよりも躊躇することなく入力することができ、文字入力の効率が向上する。
【0081】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、強調表示した入力枠511以外の面積の大きな領域がタップされることにより、修正のため選択された文字に対応する入力枠511から消去していた文字を復帰させるので、文字入力の効率が向上する。
【0082】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、強調表示した入力枠511以外の入力枠511に文字が入力されることにより、修正のため選択された文字に対応する入力枠から消去されていた文字を復帰させるので、文字入力の効率が向上する。
【0083】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、強調表示した入力枠511以外の領域がタップされることにより、入力枠511と選択された文字に施されている強調を終わらせるので、関連を持たせて強調表示する修正モードを誤操作なく効率よく終了させることができる。
【0084】
また、本実施の形態に係る手書き文字入力装置1によれば、強調表示した入力枠511以外の入力枠511に文字が入力されることにより、当該入力された文字を文表示領域52に追加して表示するので、文字の修正入力中であっても、他の入力枠511を使って文末への文字追加を実行できる。また、修正モードの終了と文末文字追加の開始を一度にできることから、文字入力の効率が向上する。
【0085】
なお、上記実施の形態の手書き文字入力装置1では、6つの入力枠511−1〜511−6を設けたが、入力枠の数に限定はなく任意である。
【0086】
また、上記実施の形態の手書き文字入力装置1の上記した処理を記述したプログラムを、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して配布したり、インターネット等の電気通信回線を利用して配布したりすることも可能である。
【0087】
ここで、本願と基礎出願との対応関係を以下の表1に示しておく。
【0088】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、文表示領域で修正対象文字を選択した際に、複数の入力枠のうち、どの入力枠に修正文字を入力すればよいか明確に認識することができるといった効果を有し、スマートフォン等の大型の表示部及びタッチパネル部を有する携帯端末への適用が可能である。
【符号の説明】
【0090】
1 手書き文字入力装置
2 入力部
3 制御部
5 表示部
20 スマートフォン
21 筐体
22 回路基板
23 無線回路部
24 液晶表示装置
31 入力座標取得部
32 入力座標記憶部
33 筆跡表示部
34 入力枠表示部
35 手書き文字認識部
36 認識文字記憶部
37 認識文字フォント表示部
38 文表示部
39 入力枠状態記憶部
40 文字修正操作判定部
41 入力枠表示変更部
42 修正対象文字表示変更部
51 文字入力領域
52 文表示領域
53 予測候補領域
54 各種ボタン
60 背景色
241 液晶パネル
242 タッチパネル
511−1〜511−6 入力枠
541 文字削除用のDELボタン
542 かな漢字の変換用の変換ボタン
543 全半角切替え用の全半角切替ボタン
544 カーソル左移動用の左移動カーソルボタン
545 カーソル右移動用の右移動カーソルボタン
546 入力確定用の確定ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、
少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備え、
前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示し、
前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記選択された文字とを関連を持たせて強調する
手書き文字入力装置。
【請求項2】
複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、
少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備え、
前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示し、
前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調する
手書き文字入力装置。
【請求項3】
請求項1に記載の手書き文字入力装置であって、
前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠の色と、前記選択された文字の背景の色を、同色とする
手書き文字入力装置。
【請求項4】
請求項2に記載の手書き文字入力装置であって、
前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠の色と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字の背景の色を、同色とする
手書き文字入力装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項3に記載の手書き文字入力装置であって、
前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示されている前記選択された文字とを線で結ぶ
手書き文字入力装置。
【請求項6】
請求項2又は請求項4に記載の手書き文字入力装置であって、
前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを線で結ぶ
手書き文字入力装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の手書き文字入力装置であって、
前記入力部に入力される手書き文字を認識可能な手書き文字認識部を備え、
前記文表示領域に表示する前記入力された文字は、前記手書き文字認識部で認識された文字である
手書き文字入力装置。
【請求項8】
請求項7に記載の手書き文字入力装置であって、
前記入力枠に表示する前記入力された文字は、前記入力部に入力された手書き文字の筆跡である
手書き文字入力装置。
【請求項9】
請求項7に記載の手書き文字入力装置であって、
前記入力枠に表示する前記入力された文字は、前記手書き文字認識部で認識された文字である
手書き文字入力装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の手書き文字入力装置であって、
前記文表示領域又は前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠において表示されていた文字を消去する
手書き文字入力装置。
【請求項11】
請求項10に記載の手書き文字入力装置であって、
前記強調表示された入力枠以外の領域をタップされることにより、修正のため選択された文字に対応する入力枠から消去されていた文字を復帰させる
手書き文字入力装置。
【請求項12】
請求項10又は請求項11に記載の手書き文字入力装置であって、
前記強調表示された入力枠以外の入力枠に文字が入力されることにより、修正のため選択された文字に対応する入力枠から消去されていた文字を復帰させる
手書き文字入力装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の手書き文字入力装置であって、
前記強調表示された入力枠以外の領域をタップされることにより、前記入力枠と前記選択された文字に施されている強調を終わらせる
手書き文字入力装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の手書き文字入力装置であって、
前記強調表示された入力枠以外の入力枠に文字が入力されることにより、当該入力された文字を前記文表示領域に追加して表示する
手書き文字入力装置。
【請求項15】
複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、
少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において用いる手書き文字入力方法であって、
前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、
前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記選択された文字とを関連を持たせて強調するステップと、
を備える手書き文字入力方法。
【請求項16】
複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、
少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において用いる手書き文字入力方法であって、
前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、
前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するステップと、
を備える手書き文字入力方法。
【請求項17】
複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、
少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において実行可能な手書き文字入力プログラムであって、
前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、
前記文表示領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と前記選択された文字とを関連を持たせて強調するステップと、
を備える手書き文字入力プログラム。
【請求項18】
複数の文字を表示可能な文表示領域と、複数の入力枠を備える文字入力領域とを有する表示部と、
少なくとも前記複数の入力枠に重ねて配置され、手書き文字の入力を受ける入力部と、を備える手書き文字入力装置において実行可能な手書き文字入力プログラムであって、
前記入力枠に対応する前記入力部に手書き文字が入力されることにより、入力された文字を前記入力枠に表示するとともに、前記入力された文字を前記文表示領域に追加して表示するステップと、
前記文字入力領域において文字の選択を受けた場合、選択された文字に対応する入力枠と、前記文表示領域に表示され、かつ、前記選択された文字に対応する文字とを関連を持たせて強調するステップと、
を備える手書き文字入力プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2012−238295(P2012−238295A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146167(P2011−146167)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】