説明

摩擦板の製造方法,並びに摩擦板における芯板の鋳造装置

【課題】芯板の鋳造時に,反りの発生を抑えながらその側面を平滑に形成することを可能にして,切削加工を施さずとも,該側面にライニングを的確に接着することができ,しかもトリミングも殆ど必要がない摩擦板の製造方法を提供する。
【解決手段】環状の芯板主体15aの内周又は外周に,複数の伝動爪15bを一体に突設してなる芯板15と,芯板主体15aの側面に接着されるライニング16とからなる摩擦板の製造方法であって,芯板15の外形に対応させて固定金型25及び可動金型27間に画成したキャビティ26に原料を鋳込んで芯板15を成形する鋳込工程と,両金型25,27間を開く型開き工程と,一方の金型の,芯板15の一側面全体に接する一部30を他の部分28,29に対して相対移動することで芯板15を排出させる排出工程と,芯板15の芯板主体15a側面にライニング16を接着するライニング接着工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,環状の芯板主体の内周又は外周に,それより肉厚を厚くして周方向等間隔に配列する複数の伝動爪を一体に突設してなる芯板と,前記芯板主体の側面に接着される摩擦材製のライニングとからなる摩擦板の製造方法,並びに摩擦板における芯板の鋳造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
環状の芯板主体の内周又は外周に,それより肉厚を厚くして周方向等間隔に配列する複数の伝動爪を一体に突設してなる芯板と,前記芯板主体の側面に接着される摩擦材製のライニングとからなる摩擦板は,下記特許文献1に開示されるように既に知られており,またこの摩擦板における芯板をダイキャスト鋳造により製造することも,下記特許文献2に開示されるように既に知られている。
【特許文献1】特開平11−269279号公報
【特許文献2】特開平7−98025号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来,かゝる摩擦板における芯板をダイキャスト鋳造製としたものでは,その鋳造時,芯板を金型から排出するために,芯板の側面をエジェクタピンにより押圧していたので,芯板の側面にはエジェクタピンの当接跡が浅い凹部として残り,その凹部を無くすべく芯板の側面を平滑に切削して,その側面へのライニングの接着性を高めていた。しかしながら,上記のような切削加工は多くの手間と時間を要するので,摩擦板の製造コストの低減の障害となっている。
【0004】
そこで,芯板の側面にエジェクタピンの当接跡ができないようにするために,芯板の内周又は外周に余分な受圧部を連接して,この受圧部をエジェクタピンで押し出すことにより芯板を金型から排出する方法も知られてはいるが,こうした方法では,エジェクタピンの押圧点が芯板から離れていることから,エジェクタピンによる押し出しにより比較的肉厚の薄い芯板に反りが発生するので,鋳造後,その反りを矯正する工程が必要となり,更に余分な受圧部をトリミングする工程も必要となるため,原料の歩留りが悪いことゝ相俟って,摩擦板の製造コストの低減は一層困難となる。
【0005】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,芯板の鋳造時に,反りの発生を抑えながらその側面を平滑に形成することを可能にして,切削加工を施さずとも,該側面にライニングを的確に接着することができ,しかもトリミングも殆ど必要がなく,したがって原料の歩留りが良く,製造コストの低減に大いに寄与し得る摩擦板の製造方法,並びに摩擦板における芯板の鋳造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために,本発明は,環状の芯板主体の内周又は外周に,それより肉厚を厚くして周方向等間隔に配列する複数の伝動爪を一体に突設してなる芯板と,前記芯板主体の側面に接着される摩擦材製のライニングとからなる摩擦板の製造方法であって,成形後のトリミングを不要にするように前記芯板の外形に対応させて固定金型及び可動金型間に画成したキャビティに原料を鋳込んで前記芯板を成形する鋳込工程と,この鋳込工程後,前記芯板を一方の金型に付着させた状態で両金型間を開く型開き工程と,この型開き工程後,前記一方の金型の,前記芯板の一側面全体に接する一部を他の部分に対して相対移動することで前記芯板を排出させる排出工程と,この排出工程後,前記芯板の芯板主体側面にライニングを接着するライニング接着工程とを含むことを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記排出工程とライニング接着工程との間に,前記芯板の表面を梨地面にするサンドブラスト処理を行うサンドブラスト工程を介入させることを第2の特徴とする。
【0008】
さらに本発明は,第1の特徴の摩擦板における芯板の鋳造装置であって,前記キャビティを画成すべく互いに開閉可能に対置される固定金型及び可動金型を備えてなり,その可動金型を,前記キャビティの内周壁を形成する内側可動ブロックと,この内側可動ブロックを囲繞して前記キャビティの外周壁を形成する外側可動ブロックと,これら内側及び外側可動ブロック間に配置されて,前記キャビティの一内側壁を形成する成形位置及び,芯板の成形後の型開き時,芯板を内側及び外側可動ブロック外に押し出す排出位置との間を移動し得る中間可動ブロックとで構成したことを第3の特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の特徴によれば,鋳放しのまゝで両側面が平滑であり且つ余分な受圧部を持たず,しかも反りの無い芯板を得ることができ,したがって切削やトリミング等の後加工を必要せず,その上原料の歩留りがよいから,製作コストの低減を大いに図ることができる。また芯板主体の鋳放しのまゝの両側面にライニングを確実に接着することができる。さらに芯板の表面全体が鋳放しであることから,チル化していて硬度が高く,芯板の耐久性の向上をも図ることができる。
【0010】
本発明の第2の特徴によれば,サンドブラスト処理により,芯板の表面に形成された梨地面は,接着剤のアンカ効果を促進して,ライニングの接着力を高めることができる。
【0011】
本発明の第3の特徴によれば,鋳放しのまゝで両側面が平滑であり且つ余分な受圧部を持たない芯板を容易,確実に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明により製造された摩擦板を備える多板クラッチの縦断面図,図2は上記摩擦板の一部破断平面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は上記摩擦板における芯板の成形に使用する鋳造装置の縦断面図,図5は図4の5部拡大図(芯板の成形時の状態を示す。),図6は芯板の成形後の排出状態を示す,図6との対応図,図7は鋳造装置から取り出した直後の芯板の平面図である。
【0014】
先ず,図1〜図3を参照して,多板クラッチC及びそれに組み込まれた摩擦板の構造を説明する。
【0015】
図1において,多板クラッチCは,入力ギヤ1が結合される有底円筒状のクラッチアウタ2と,このクラッチアウタ2内に,それと相対回転可能に配設されるクラッチインナ3と,クラッチアウタ2に軸方向摺動可能にスプライン嵌合される複数の駆動摩擦板4,4…と,これら駆動摩擦板4,4…と交互に重ねられてクラッチインナ3に軸方向摺動可能にスプライン嵌合される複数の従動摩擦板5,5…と,クラッチインナ3の一端に一体に連設されて最外側位置の駆動摩擦板4,4…の外側面に対向する受圧板6と,最内側位置の駆動摩擦板4の外側面に対向する加圧板7とを備える。
【0016】
加圧板7は,クラッチインナ3に軸方向摺動可能に且つそれと一体回転可能に連結される。この加圧板7は,クラッチインナ3の側壁を貫通してその外側方に突出する複数本(図にはそのうちの1本のみを示す。)の支腕8を一体に備えており,これら支腕8の先端にレリーズ板9がボルト12で固着され,このレリーズ板9とクラッチインナ3との間に,レリーズ板9を介して加圧板7を受圧板6側に付勢するクラッチばね10が縮設される。クラッチインナ3の中心部に形成されたハブ3aには,クラッチアウタ2の中心部を貫通する出力軸11がスプライン結合される。
【0017】
而して,クラッチばね10の付勢力がレリーズ板9を介して加圧板7に加えられると,加圧板7は受圧板6と協働して駆動及び従動摩擦板4,5群を挟圧するので,多板クラッチCは接続状態となり,入力ギヤ1及び出力軸11間での動力伝達を可能にする。またクラッチばね10の付勢力に抗してレリーズ板9を押圧すると,加圧板7が駆動及び従動摩擦板4,5群側から後退して駆動及び従動摩擦板4,5群に対する挟圧力を解除するので,多板クラッチCは遮断状態となり,入力ギヤ1及び出力軸11間での動力伝達を中断することができる。
【0018】
図2及び図3に示すように,前記駆動摩擦板4は,Al合金等の軽合金製の芯板15と,その両側面に接着される摩擦材製のライニング16とから構成される。図示例では,ライニング16は,芯板15の周方向に等間隔を存して配列される多数の短冊状のライニング片16a,16a…で構成され,相隣るライニング片16a,16a…がそれらの間に画成する溝17は,冷却用オイルの通路となる。
【0019】
前記芯板15は,環状の芯板主体15aと,この芯板主体15aの外周に,その周方向等間隔に配列するように一体に突設される複数の伝動爪15b,15b…とからなっており,各伝動爪15bは,肉厚が芯板主体15aのそれより厚く形成されている。これら伝動爪15b,15b…がクラッチアウタ2のスプライン溝に摺動可能に嵌合して,クラッチアウタ2の駆動トルクを受けるもので,各伝動爪15bの肉厚が厚いことは,伝動爪15bのクラッチアウタ2に対するトルク伝動面の面圧を下げ得て,その耐久性向上を図る上に有効である。前記ライニング16は,芯板主体15aの両側面に接着剤18を介して接合される。
【0020】
次に,図4〜図6を参照しながら,上記駆動駆動摩擦板4(以下,単に摩擦板4という。)の製造方法について説明する。
【0021】
先ず,その駆動摩擦板4における芯板15を成形する鋳造装置について説明する。図4において,鋳造装置Dは,機台20と,それに支持される固定金型ホルダ21と,機台20に矢印S方向に沿って進退可能に対置される移動台22と,それに中間台23を介して支持される可動金型ホルダ24とを備える。固定金型ホルダ21には固定金型25が取り付けられ,この固定金型25と協働して前記芯板15の外形に対応するキャビティ26を画成する可動金型27が可動金型ホルダ24に取り付けられる。キャビティ26に前記芯板15の外形に対応する形状を付与することは,該キャビティ26で成形された芯板15に,トリミングを必要とするような余分な受圧部が連設されないことを意味する。
【0022】
図5に示すように,可動金型27は,キャビティ26の内周壁26aを形成する内側可動ブロック28と,この内側可動ブロック28を囲繞してキャビティ26の外周壁26bの主要部を形成する外側可動ブロック29と,これら内側及び外側可動ブロック28,29間に配置されてキャビティ26の一方の内側壁26cを形成する中間可動ブロック30とで構成される。キャビティ26の他方の内側壁26dは固定金型25で形成される。
【0023】
内側及び外側可動ブロック28,29は,可動金型ホルダ24に取り付けられる共通の取り付け基板31に固着される。一方,中間可動ブロック30は,内側及び外側可動ブロック28,29に,前記矢印S方向に沿って摺動し得るよう嵌合される。この中間可動ブロック30は,中間台23の中空部23aに配設される作動板32に,可動金型ホルダ24を貫通する複数本の連接杆33,33を介して連結される。作動板32は,可動金型ホルダ24に固着されて前記矢印S方向に延びる複数本の案内軸34,34に摺動自在に嵌合する複数のスリーブ35,35を備えており,これら案内軸34,34に沿って作動板32が進退し得るようになっている。この作動板32の後退位置は,作動板32の背面が案内軸34,34の各膨大頭部34aに当接することで規制され,また作動板32の前進位置は,作動板32の前面が可動金型ホルダ24の背面に固設されるストッパ部材36に当接することで規制される。こうして作動板32には,一定の進退ストロークが付与される。そして,作動板32が後退位置を占めるときは,中間可動ブロック30は,その前面が内側及び外側可動ブロック28,29の前面より後退する成形位置Aに保持され,作動板32が前進位置を占めるときは,中空可動金型27は,その前面が内側及び外側可動ブロック28,29の前面より突出する排出位置Bに保持される。
【0024】
作動板32には,これを進退作動すべく移動台22に設けられるアクチュエータ40が作動杆41を介して連結される。
【0025】
固定金型25と外側可動ブロック29との当接面間には,芯板15の伝動爪15b,15b…間の谷部に対応するキャビティ26の外周部に開口するゲート42が形成される。
【0026】
芯板15の成形に当たっては,先ず図5に示すように,アクチュエータ40により作動板32を後退作動させて中間可動ブロック30を成形位置Aに後退,保持した状態で移動台22を機台20に向かって前進させ,可動金型27の内側及び外側可動ブロック28,29を固定金型25に密着させる。すると,可動金型27及び固定間に,芯板15の外形に対応するキャビティ26が画成されるので,芯板15の原料となる軽合金の溶湯をゲートからキャビティ26に射出,充填して芯板15を成形する。そしてキャビティ26内の芯板15の固化を待って移動台22を後退させ,型開きをする。即ち可動金型27を固定金型25から離間させる。
【0027】
前述のように,キャビティ26の内周壁26a及び外周壁26bは内側可動ブロック28及び外側可動ブロック29によりそれぞれ形成されているから,型開きをしたとき,成形された芯板15も可動金型27側に収まった状態で固定金型25から離間していく。
【0028】
可動金型27が固定金型25から一定距離離れてから,アクチュエータ40により作動板32を前進作動させて中間可動ブロック30を,図6に示すように排出位置Bへと前進させる。中間可動ブロック30は,キャビティ26の一側面全体の形成に関与しているから,中間可動ブロック30が前進位置に達する間,芯板15の一側面全体を押圧するので,芯板15を少しも変形させることなく,また芯板15に押圧跡を生じさせることもなく,内側及び外側可動ブロック28,29の外方へ排出することができる。この芯板15は,中間可動ブロック30から自然落下するか,若しくは空気圧によりこれを簡単に払い出すことができる。
【0029】
こうして鋳造された芯板15は,鋳放しのまゝで両側面が平滑であって,何処にも押し出し跡がなく,しかも反りも無く,またゲート42を埋めた小ランナ45が付着している以外,余分な受圧部を持たないので,原料の歩留りが良い上,切削やトリミング等の後加工を殆ど必要としない。
【0030】
鋳造後,芯板15の表面にはサンドブラスト処理を施して,梨地面44(図3参照)を形成し,次いで芯板主体15aの両側の梨地面に接着剤18を塗布し,その接着剤18を介してライニング16を芯板主体15aの両側面に接合する。上記梨地面44は,接着剤18のアンカ効果を促進して,ライニング16の接着力強化に寄与する。
【0031】
このように,芯板15は,鋳放しのまゝで両側面が平滑であり且つ余分な受圧部を持たず,しかも反りの無い芯板を得ることができ,したがって切削やトリミング等の後加工を殆ど必要せず,その上,原料の歩留りがよいから,製作コストの低減を大いに図ることができる。また芯板主体15aの鋳放しのまゝの両側面にライニング16を確実に接着することができる。さらに芯板15の表面全体が鋳放しであることから,チル化していて硬度が高く,芯板15の耐久性の向上をも図ることができる。
【0032】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,本発明は,内周に複数の伝動爪を有する従動摩擦板5の製造にも適用することができる。またブレーキ用の摩擦板の製造にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明により製造された摩擦板を備える多板クラッチの縦断面図である。
【図2】上記摩擦板の一部破断平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】上記摩擦板における芯板の成形に使用する鋳造装置の縦断面図である。
【図5】図4の5部拡大図(芯板の成形時の状態を示す。)である。
【図6】芯板の成形後の排出状態を示す,図6との対応図である。
【図7】鋳造装置から取り出した直後の芯板の平面図である。
【符号の説明】
【0034】
A・・・・・・成形位置
B・・・・・・排出位置
D・・・・・・鋳造装置
4・・・・・・摩擦板(駆動摩擦板)
15・・・・・芯板
15a・・・・芯板主体
15b・・・・伝動爪
25・・・・・固定金型
26・・・・・キャビティ
26a・・・・キャビティの内周壁
26b・・・・キャビティの外周壁
26b・・・・キャビティの一方の内側壁
26b・・・・キャビティの他方の内側壁
27・・・・・可動金型
28・・・・・内側可動ブロック
29・・・・・外側可動ブロック
30・・・・・中間可動ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状の芯板主体(15a)の内周又は外周に,それより肉厚を厚くして周方向等間隔に配列する複数の伝動爪(15b)を一体に突設してなる芯板(15)と,前記芯板主体(15a)の側面に接着される摩擦材製のライニング(16)とからなる摩擦板の製造方法であって,
成形後のトリミングを不要にするように前記芯板(15)の外形に対応させて固定金型(25)及び可動金型(27)間に画成したキャビティ(26)に原料を鋳込んで前記芯板(15)を成形する鋳込工程と,この鋳込工程後,前記芯板(15)を一方の金型に付着させた状態で両金型(25,27)間を開く型開き工程と,この型開き工程後,前記一方の金型の,前記芯板(15)の一側面全体に接する一部(30)を他の部分(28,29)に対して相対移動することで前記芯板(15)を排出させる排出工程と,この排出工程後,前記芯板(15)の芯板主体(15a)側面にライニング(16)を接着するライニング接着工程とを含むことを特徴とする,摩擦板の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の摩擦板の製造方法において,
前記排出工程とライニング接着工程との間に,前記芯板(15)の表面を梨地面にするサンドブラスト処理を行うサンドブラスト工程を介入させることを特徴とする,摩擦板の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の摩擦板における芯板の鋳造装置であって,
前記キャビティ(26)を画成すべく互いに開閉可能に対置される固定金型(25)及び可動金型(27)を備えてなり,その可動金型(27)を,前記キャビティ(26)の内周壁を形成する内側可動ブロック(28)と,この内側可動ブロック(28)を囲繞して前記キャビティ(26)の外周壁を形成する外側可動ブロック(29)と,これら内側及び外側可動ブロック(28,29)間に配置されて,前記キャビティ(26)の一内側壁(26c)を形成する成形位置(A)及び,芯板(15)の成形後の型開き時,芯板(15)を内側及び外側可動ブロック(28,29)外に押し出す排出位置(B)との間を移動し得る中間可動ブロック(30)とで構成したことを特徴とする,摩擦板における芯板の鋳造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−111746(P2007−111746A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−306300(P2005−306300)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000128175)株式会社エフ・シー・シー (109)
【出願人】(599104679)有限会社鈴茂技研 (1)
【Fターム(参考)】