説明

新規フェニルアラニン誘導体

特定のフェニルアラニン誘導体またはその類縁体は、α4インテグリン阻害活性を示し、これをα4インテグリンに関与する各種疾病の治療薬として用いる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R11はヒドロキシル基、炭素数1から6の置換基を有してもよいアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
R12,R13はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、アセチル基、メチルオキシカルボニル基のいずれかを表し、または、N(R12)R13は1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基のいずれかを表し、
R14はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
’は水素原子、フッ素原子、塩素原子のいずれかを表し、
は−CH(R1a)−、−CH(R1a)CH(R1b)−、−CH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、−CH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)CH(R1d)−、−N(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、−OCH(R1a)CH(R1b)−、−OCH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、1,3−ピロリジニレンのいずれかを表し、ここで、R1a,R1b,R1c,R1dはそれぞれ独立に、水素原子、メチル基のいずれかを表し、Y11,Y12は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項2】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
R12,R13におけるアルキル基が、炭素数1から3のアルキル基であり、
が−CH(R1a)−、−CH(R1a)CH(R1b)−、−N(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、−OCH(R1a)CH(R1b)−,1,3−ピロリジニレンのいずれかを表わす請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項3】
式(1)において、
が−CH(R1a)−、−CHCH−、−N(R1a)CHCH−、1,3−ピロリジニレンのいずれかを表し、ここで、R1aは水素原子、メチル基のいずれかを表わす請求項2記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項4】
式(1)において、
R12,R13がそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1から3のアルキル基のいずれかを表し、また、N(R12)R13が1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基のいずれかで表わされる請求項3記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項5】
式(1)において、
R12がメチル基、エチル基のいずれかを表し、
R13が水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、また、N(R12)R13が1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基のいずれかを表し、
R14がメチル基を表し、
’が水素原子を表し、
が−CH−を表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6、7、8位のいずれかであり、
11,Y12が(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表わされる請求項3記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項6】
式(1)において、
R13が水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
が−CH−を表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6、7、8位のいずれかであり、
11,Y12が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項3記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項7】
式(1)において、
R13が水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
が−CH−を表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位である請求項6記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項8】
式(1)において、
R13が水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
が−CH−を表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の7位である請求項6記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項9】
式(1)において、
R12,R13がそれぞれ独立にメチル基、エチル基のいずれかを表し、
R14がメチル基を表し、
’が水素原子、フッ素原子のいずれかを表し、またその置換位置はキナゾリンジオン環の7、6位のいずれかであり、
が−N(CH)CHCH−、1,3−ピロリジニレンのいずれかを表し、またその置換位置はキナゾリンジオン環の6、7位のいずれかであり、
11,Y12が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項3記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項10】
式(1)において、
R12,R13がそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、また、N(R12)R13は1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基のいずれかを表し、
R14はメチル基、エチル基を表し、
’は水素原子を表し、
は−OCH(R1a)CH(R1b)−を表し、ここで、
R1a,R1bはそれぞれ独立に、水素原子、メチル基のいずれかを表し、
11,Y12は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかの組み合わせで表される請求項2記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項11】
式(1)において、
R12,R13がそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
R14はメチル基を表し、
Y11,Y12は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項10記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項12】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、置換基としてメトキシ基を有してもよい炭素数1から6のアルコキシ基、のいずれかを表し、
R12は、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、のいずれかを表し、
R13は、水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
あるいは、N(R12)R13は1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基のいずれかを表し、
R14はメチル基、を表し、
’は水素原子を表し、
は−CH(R1a)−、−CH(R1a)CH(R1b)−、−CH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、−OCH(R1a)CH(R1b)のいずれかを表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、ここで、
R1a,R1b,R1cは水素原子を表し、
11,Y12は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項13】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、のいずれかを表し、
R12は、炭素数1から6のアルキル基、を表し、
R13は、水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
R14はメチル基、を表し、
’は水素原子を表し、
は−CH(R1a)−、−CH(R1a)CH(R1b)−のいずれかを表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、ここで、
R1a,R1bは水素原子を表し、
11,Y12は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項14】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、のいずれかを表し、
R12は、炭素数1から5のアルキル基、を表し、
R13は、水素原子を表し、
R14は、メチル基を表し、
’は水素原子を表し、
は−CH(R1a)−、−CH(R1a)CH(R1b)−、−CH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、のいずれかを表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、ここで、
R1a,R1b,R1cは水素原子を表し、
11,Y12は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項15】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、のいずれかを表し、
R12は、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
R13は、水素原子を表し、
R14は、メチル基を表し、
’は水素原子を表し、
は−CH(R1a)−、−CH(R1a)CH(R1b)−、−CH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−、のいずれかを表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、ここで、
R1a,R1b,R1cは水素原子を表し、
11、Y12は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項16】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、のいずれかを表し、
R12は、メチル基、エチル基、イソブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基のいずれかを表し、
R13は、水素原子を表し、
R14は、メチル基を表し、
’は水素原子を表し、
は−CH(R1a)−を表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、ここで、
R1aは水素原子を表し、
11,Y12は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項17】
式(1)において、
R11はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、のいずれかを表し、
R12は水素原子、または炭素数1から3のアルキル基を表し、
R13は水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
あるいは、N(R12)R13は1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基のいずれかを表し、
R14はメチル基を表し、
’は水素原子を表し、
は−O−CH(R1a)CH(R1b)−、または−O−CH(R1a)CH(R1b)CH(R1c)−を表し、ここでR1a、R1b、R1cはそれぞれ独立に水素原子、メチル基のいずれかを表し、またその置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり
11,Y12は(Cl,Cl)で表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項18】
式(1)において、
R11が炭素数3−6の分岐鎖アルコキシ基で表される請求項1〜17記載のいずれか1項記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項19】
下記式で表される請求項1記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。





【請求項20】
下記式(2)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R21はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
R22は水素原子、炭素数1から3のアルキル基のいずれかを表し、
R24はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
’は水素原子、フッ素原子、塩素原子のいずれかを表し、
は−CH(R2a)−、−CHCH−、−N(R2a)CHCH−のいずれかを表し、ここで、R2aは水素原子、メチル基のいずれかを表し、
21,Y22は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項21】
式(2)において、
R22がメチル基、エチル基のいずれかを表し、
R24がメチル基を表し、
’が水素原子を表し、
が−CH−を表し、またその置換位置はキナゾリンジオン環の6、7、8位のいずれかであり、
21,Y22が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項20記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項22】
式(2)において、
R22が水素原子、メチル基、エチル基のいずれかを表し、
R24がメチル基を表し、
’が水素原子、フッ素原子のいずれかを表し、またその置換位置はキナゾリンジオン環の7、6位のいずれかであり、
が−N(CH)CHCH−、−NHCHCH−のいずれかを表し、またその置換位置はキナゾリンジオン環の6、7位のいずれかであり、
21,Y22が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項20記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項23】
下記式(3)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R31はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
34はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
R3’は水素原子、フッ素原子のいずれかを表し、

式(3−1)は4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基、メチル基若しくはエチル基若しくはアミノ基で置換されてもよい1−イミダゾリル基のいずれかを表し、
ここで、X3は酸素原子、炭素数1から3のアルキル基で置換されても良い窒素原子、硫黄原子を表し、
31,Y32は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項24】
式(3)において、
式(3−1)が4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基、メチル基若しくはアミノ基で置換されてもよい1−イミダゾリル基のいずれかを表し、
ここで、X3が酸素原子、炭素数1から3のアルキル基で置換されても良い窒素原子、硫黄原子で表わされる請求項23記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項25】
式(3)において、
34がメチル基を表し、
R3’が水素原子を表し、
式(3−1)が4−モルホリニル基、炭素数1から3のアルキルで4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基のいずれかを表し、
31,Y32が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項24記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項26】
式(3)において、
34がメチル基を表し、
R3’が水素原子を表し、
式(3−1)が2−アミノ−1−イミダゾリル基を表し、
31,Y32が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項24記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項27】
式(3)において、
34がメチル基を表し、
R3’が水素原子、フッ素原子のいずれかを表し、
式(3−1)がメチル基若しくはエチル基で2位が置換されていてもよい1−イミダゾリル基を表し、
31,Y32が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項23記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項28】
下記式(4)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R41はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
Ringはベンゼン環、ピリジン環、チオフェン環、炭素数1から3のアルキル基で1位が置換されていてもよいピペリジン環、炭素数1から3のアルキル基で1位及び/若しくは4位が置換されていてもよいピペラジン環、炭素数1から3のアルキル基で1位が置換されていてもよいピロリジン環のいずれかを表し、
44はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
41,Y42は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項29】
式(4)において、
Ringがメチル基で1位及び/若しくは4位が置換されていてもよいピペラジン環を表し、
44がメチル基を表し、
41,Y42が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項28記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項30】
下記式(5)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R51はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
54はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
’は水素原子、フッ素原子のいずれかを表し、
R5a,R5bはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1から3のアルキル基のいずれかを表し、
また、N(R5a)R5bは1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基のいずれかを表し、
51,Y52は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項31】
式(5)において、
54がメチル基を表し、
’が水素原子を表し、
N(R5a)R5bがエチルアミノ基、1−ピロリジニル基のいずれかを表し、Y51,Y52は(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項30記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項32】
下記式(6)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R61はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
は下記式(6−1)から(6−6)のいずれかを表し、

61,Y62は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項33】
式(6)中、
が上記式(6−1)から(6−4)のいずれかで表される請求項32記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項34】
式(6)中、
61がヒドロキシル基を表し、
61,Y62が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項32記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項35】
下記式(7)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R71はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
74はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
R7は炭素数3から5のアルキニル基、炭素数4から6の環状アルキルメチル基、
炭素数3から6の環状アルキル基、プロピル基のいずれかを表し、
71,Y72は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項36】
式(7)において、
74がメチル基を表し、
R7が2−プロピニル基、シクロプロピルメチル基のいずれかを表し、
71,Y72が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項35記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項37】
式(7)において、
74がメチル基を表し、
R7がプロピル基を表し、
71,Y72が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項35記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項38】
下記式(8)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R81はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基、ヒドロキシエチル基のいずれかを表し、
82はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
84はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
は0から2の整数のいずれかを表し、
81,Y82は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項39】
式(8)において、
81がヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかで表される請求項38記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項40】
式(8)において、
82がメチル基を表し、
84がメチル基を表し、
が0又は2の整数のいずれかを表し、
Sの置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、
81,Y82が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項38記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項41】
下記式(9)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R91はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
92はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、アミノ基、または、メチル基若しくはメトキシ基で置換されていてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
94はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
は原子間結合、−CH−、−CHCH−、−CH=CH−のいずれかを表し、
91,Y92は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項42】
式(9)において、
が−CHCH−若しくは−CH=CH−で、かつ、R92がヒドロキシル基を表し、
また、Xが原子間結合で、かつ、R92がベンジルオキシ基を表し、
の置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、
94がメチル基を表し、
91,Y92が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項41記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項43】
式(9)において、
が原子間結合、R92がヒドロキシル基、メトキシ基、アミノ基のいずれかを表し、
の置換位置がキナゾリンジオン環の6位であり、
94がメチル基を表し、
91,Y92が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項41記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項44】
下記式(10)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R101は炭素数2から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基のいずれかを表し、
R10はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
104はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
101,Y102は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項45】
式(10)中、
R10がエチル基で表される請求項44記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項46】
下記式(11)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R111は炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基のいずれかを表し、
114はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
111,Y112は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項47】
下記式(12)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R121は炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基のいずれかを表し、
124はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
Aは下記式(12−1)、(12−2)のいずれかを表す。]

【請求項48】
下記式(13)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R131はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基、メチル基若しくはメトキシ基で置換されてもよいベンジルオキシ基のいずれかを表し、
R13a,R13bはそれぞれ独立に、炭素数1から3のアルキル基のいずれかを表し、また、N(R13a)R13bは1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、4−チオモルホリニル基、3−テトラヒドロチアゾリル基、炭素数1から3のアルキル基で4位が置換されてもよい1−ピペラジニル基のいずれかを表し、
131,Y132は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項49】
下記式(14)で示されるフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。

[R141はヒドロキシル基、炭素数1から6のアルコキシ基、モルホリノエチルオキシ基のいずれかを表し、
R144はメチル基、エチル基のいずれかを表し、
キナゾリンジオン環上の水酸基の置換位置が6位、7位のいずれかであり、
141,Y142は(Cl,Cl)、(Cl,Me)、(Cl,F)、(F,F)、(F,Me)の組み合わせのいずれかを表す。]
【請求項50】
式(14)において、
R144がメチル基であり、
キナゾリンジオン環上の水酸基の置換位置が6位であり、
141,Y142が(Cl,Cl)の組み合わせで表される請求項49記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項51】
有効成分としての請求項1〜50のいずれか1項記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩と、医薬的に許容しうる担体を含有する医薬組成物。
【請求項52】
請求項1〜50のいずれか1項記載のフェニルアラニン誘導体またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分とするα4インテグリン阻害剤。
【請求項53】
請求項1〜50のいずれか1項記載のフェニルアラニン誘導体、またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分とするα4インテグリン依存性の接着過程が病態に関与する炎症性疾患の治療剤または予防剤。
【請求項54】
請求項1〜50のいずれか1項記載のフェニルアラニン誘導体、またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分とするリウマチ様関節炎、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、シェーグレン症候群、喘息、乾せん、アレルギー、糖尿病、心臓血管性疾患、動脈硬化症、再狭窄、腫瘍増殖、腫瘍転移、移植拒絶いずれかの治療剤または予防剤。

【国際公開番号】WO2005/061466
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【発行日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516537(P2005−516537)
【国際出願番号】PCT/JP2004/019704
【国際出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000000066)味の素株式会社 (887)
【Fターム(参考)】