説明

新規医薬

ヒスタミンH3受容体と相互作用する新規化合物が定義される。これらの化合物はヒスタミンH3相互作用が有益である様々な疾患又は症状の治療に特に有用である。よって、該化合物は例えば中枢神経系、末梢神経系、心臓血管系、肺系統、胃腸系及び内分泌系の疾患の治療に用途が見出されうる。該新規化合物は環中に少なくとも一の窒素原子と二の炭素原子を含み、環の残りの位置に炭素か窒素原子が存在している6員芳香族環からなるコアを有している。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I:

[上式中、
W、X、Y、Zは互いに独立して、式-C(R)=又は-N=(つまり、窒素)の部分であり、但し、符号W、X、Y又はZの少なくとも一つは-N=の部分でなければならず;
は水素、ハロゲン、シアノ、C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロ-C1-6-アルキル又はハロ-C1-6-アルコキシであり;
は次の可能性i)及びii)を表し:
i)一般式-NRの基、ここで、
は水素、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル又はC3-8-シクロアルキルであり;
はC1-6-アルキル、C2-6-アルケニル又はC3-8-シクロアルキルであり、そのそれぞれが、-NR及びヘテロシクリルから選択される基で置換され;RとRは独立して水素又はC1-6-アルキルを表し;あるいは
ii)一般式IIからVIIの一つの基:

{上式中、星印はフリーの結合(メチル基ではない)の位置を示し、
mは0(ゼロ)、1、2又は3であり;
nは1、2又は3であり;
oは0(ゼロ)、1、2、3又は4であり;
pは0(ゼロ)、1又は2であり;
qは1又は2であり;
Qは式-CH-、-O-、-S-又は>NR(ここで、Rは上の定義の通りである)の部分を表し;
及びRは互いに独立して水素又はC1-6-アルキルであり、又はRとRはそれらが結合する窒素と共にヘテロシクリル基を形成可能であり;
はC1-6-アルキル又はC3-8-シクロアルキルであり、その双方とも一般式-NR(ここで、RとRは上の定義の通りである)の基で置換されていてもよく;
10は水素又はC1-6-アルキルであり;
11は、
・水素、C1-8-アルキル、C3-8-アルケニル、C3-8-アルキニル、C3-8-シクロアルキル、C3-8-シクロアルケニル、C3-8-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C3-8-シクロアルケニル-C1-3-アルキル又はヘテロシクリル、あるいは
・C1-6-アルキル又はC3-8-シクロアルキル(ここで、双方とも、ヒドロキシ、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルカルボニル、シアノ、-NR、-C(=O)NR、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、C1-6-アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロシクリルカルボニル、C1-6-アルコキシカルボニル、アリール-C1-6-アルコキシカルボニル、ヘテロアリール及びヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは適切な場合には、C1-6-アルキルで置換されていてもよく;RとRは上の定義の通りである)からなる群から選択される少なくとも一の置換基で置換されている)
であり;
Aはアリール又はヘテロアリールであり、そのそれぞれはR12から独立に選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
12は、
・ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1-6-アルキル、C3-8-シクロアルキル、ハロ-C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロ-C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルスルホニル、C1-6-アルキルスルファニル、C1-6-アルキルスルフィニル、-V-(CH)-(C=O)-NR1314、C1-6-アルキルカルボニル、C1-6-アルコキシカルボニル、C1-6-アルキルカルボキシ、シアノ-C1-6-アルキル、ヒドロキシ-C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、C1-6-アルキルカルボニルアミノ、N-(C1-6-アルキルカルボニル)-N-(C1-6-アルキル)アミノ、C1-6-アルキルカルボニルアミノ-C1-6-アルキル又はN-(C1-6-アルキルカルボニル)-N-(C1-6-アルキル)アミノ-C1-6-アルキル;あるいは
・ヘテロシクリル、ヘテロシクリル-C1-6-アルキル、ヘテロシクリル-C1-6-アルコキシ、ヘテロシクリルカルボニル、C3-8-シクロアルキルカルボニルアミノ、N-(C3-8-シクロアルキルカルボニル)-N-(C1-6-アルキル)アミノ、C3-8-シクロアルキルカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、N-(C3-8-シクロアルキルカルボニル)-N-(C1-6-アルキル)アミノ-C1-6-アルキル、C3-8-シクロアルキル-C1-6-アルキルカルボニルアミノ、N-(C3-8-シクロアルキル-C1-6-アルキルカルボニル)-N-(C1-6-アルキル)アミノ、C3-8-シクロアルキル-C1-6-アルキルカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、N-(C3-8-シクロアルキル-C1-6-アルキルカルボニル)-N-(C1-6-アルキル)アミノ-C1-6-アルキル、アリールカルボニルアミノ、アリール-C1-6-アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、アリール-C1-6-アルキルカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、ヘテロシクリルカルボニルアミノ又はヘテロシクリルカルボニルアミノ-C1-6-アルキル(ここで、上記各アリール、ヘテロアリール、C3-8-シクロアルキル及びヘテロシクリルはハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、C1-6-アルキル、C3-8-シクロアルキル、ハロ-C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロ-C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルスルホニル、C1-6-アルキルスルフィニル、C1-6-アルキルカルボニル、C1-6-アルコキシカルボニル、C1-6-アルキルカルボキシ、シアノ-C1-6-アルキル、ヒドロキシ-C1-6-アルキル又はC1-6-アルコキシ-C1-6-アルキルで置換されていてもよい);あるいは
・アリール又はヘテロアリール(ここで、そのそれぞれはハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、ニトロ、シアノ、C1-6-アルキル、C3-8-シクロアルキル、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルスルファニル、C1-6-アルキルスルホニル、C1-6-アルキルカルボニル、C1-6-アルキルカルボニルアミノ、C1-6-アルキルカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシカルボニル、C1-6-アルキルカルボキシ、ハロ-C1-6-アルキル、ハロ-C1-6-アルコキシ、ヒドロキシ-C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ-C1-6-アルキル、アリール、アリールカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ-C1-6-アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ-C1-6-アルキル又は-(CH)-(C=O)-NR1314で置換されていてもよい);
であり
rは0(ゼロ)又は1であり;
sは0(ゼロ)、1、2又は3であり;
Vは結合又は式-O-、-S-、-S(=O)-、-S(=O)-又は>NR(ここでR は上の定義の通りである)の部分を表し;
13は水素、C1-6-アルキル、C3-8-シクロアルキル又はC1-6-アルキルカルボニルであり;
14は水素、C1-6-アルキル又はC3-8-シクロアルキルであり、但し、R13がC1-6-アルキルカルボニルであるときR14は水素であり;又はR13及びR14は、結合した窒素原子と共にヘテロシクリル基であって、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1-6-アルキル、C3-8-シクロアルキル、ハロ-C1-6-アルキル、C1-6-アルコキシ、ハロ-C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキルカルボニル、C1-6-アルコキシカルボニル、C1-6-アルキルカルボキシ、シアノ-C1-6-アルキル、ヒドロキシ-C1-6-アルキル又はアミノカルボニルで置換されていてもよいヘテロシクリル基を形成可能である]
の化合物及びその薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物;
但し、次の条件a)からg):
a)Rが式VIの基であり;Wが-N=で;X、Y及びZがそれぞれ一般式-C(R)=の部分であり;Rが上に記載の通りである場合;Aはイミダゾリルではあり得ない;
b)Rが式VIの基であり;qが1であり;Xが-C(R)=であり;R11が分枝状C4-6-アルキル、分枝状C4-6-アルケニル、分枝状C4-6-アルキニル、C3-5-シクロアルキル、C3-7-シクロアルケニル、C3-6-シクロアルキル-C1-3-アルキル又はC3-6-シクロアルケニル-C1-3-アルキルであり;W、Y、Zがそれぞれ式-C(R)=又は-N=の部分であり;Rが上に記載の通りである場合;R12はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキル、C1-6-アルキルスルホニル、シアノ、アリール、ヘテロアリール、C3-8-シクロアルキル又は式-V-(CH)-(C=O)-NR1314の基ではあり得ず、ここでVは結合、rとsはそれぞれ0(ゼロ)であり、R13とR14はそれぞれ水素又はC1-6-アルキルである;
c)Rが式VIIの基であり;mが1、2又は3であり;Xが式-C(R)=の部分であり;W、Y、Zがそれぞれ式-C(R)=又は-N=の部分であり;Rが上に記載の通りである場合;R12はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキル、C1-6-アルキルスルホニル、シアノ、アリール、ヘテロアリール、C3-8-シクロアルキル又は式-V-(CH)-(C=O)-NR1314の基ではあり得ず、ここで、Vは結合、rとsはそれぞれ0(ゼロ)であり、R13とR14はそれぞれ水素又はC1-6-アルキルである;
d)Rが式VIの基であり;qが1であり;R11がエチル、n-プロピル又はイソプロピルであり;YとZがそれぞれ-N=であり;Xが式-C(R)=の部分であり、Wが式-C(R)=又は-N=の部分であり;Rが上に記載の通りである場合;R12はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキル、C1-6-アルキルスルホニル、C1-6-アルキルスルフィニル、シアノ、アリール、ヘテロアリール、C3-8-シクロアルキル又は式-(CH)-(C=O)-NR1314の基ではあり得ず、ここでrとsはそれぞれ0(ゼロ)であり、R13とR14はそれぞれ水素又はC1-6-アルキルである;
e)Rが式VIIの基であり;mが1、2又は3であり;YとZがそれぞれ-N=であり;Xが式-C(R)=の部分であり;Wが式-C(R)=又は-N=の部分であり;Rが上に記載の通りである場合;R12はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1-6-アルコキシ、C1-6-アルキル、C1-6-アルキルスルホニル、シアノ、アリール、ヘテロアリール、C3-8-シクロアルキル又は式-(CH)-(C=O)-NR1314の基ではあり得ず、ここでrとsはそれぞれ0(ゼロ)であり、R13とR14はそれぞれ水素又はC1-6-アルキルである;
f)Rが式VIであり、qが1であり、XとWがそれぞれ一般式-C(R)=の部分であり、ここでRが上に記載の通りであり、YとZがそれぞれ-N=であり、R11がイソプロピルであり、Aがフェニルである場合、R12はフルオロ、ブロモ、ヨード、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、C2-6-アルコキシ、C1-6-アルキル、C2-6-アルキルスルファニル、C2-6-アルキルスルフィニル、C2-6-アルキルスルホニル、シアノ、アリール、ヘテロアリール、C3-8-シクロアルキル又は式-(CH)-(C=O)-NR1314の基ではあり得ず、ここで、rとsはそれぞれ0(ゼロ)であり、R13とR14はそれぞれ水素又はC1-6-アルキルである;及び
g)XとZがそれぞれ-C(R)=であり;WとYの一方又は双方が-N=である場合;Rは式IIの基ではあり得ず、ここでmは2である化合物。
【請求項2】
次の条件h)−m):
h)W、X、Y及びZを含む環がピリダジン又はピリミジン環である場合、Rが可能性i)とは異なる、
i)R11が水素とメチルとは異なる、
j)Rがシアノとは異なる、
k)W、X、Y及びZの少なくとも一つが式-C(R)=の部分であり、ここで、Rはここに定義した通りである、
l)W、X、Y及びZを含む環がピリダジン環である場合、Rは式IIの基ではない、
m)W、X、Y及びZを含む環がピリダジン環である場合、Aはピラゾール-1-イルとは異なる
を満たす請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
医薬としての又は薬学的組成物中における上記生成物請求項の何れか一項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項4】
一又は複数の薬学的に許容可能な担体又は受容体と共に上記生成物請求項の何れか一項に記載の少なくとも一の化合物を活性成分として含有する薬学的組成物であって、約0.05mgから約1000mg、好ましくは約0.1mgから約500mg、特に好ましくは約0.5mgから約200mgの、上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物を好ましくは含有する組成物。
【請求項5】
ヒスタミンH3受容体に関与する疾患及び疾病の治療のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項6】
体重減少のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項7】
体重超過又は肥満の治療のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項8】
食欲抑制又は満腹誘導のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項9】
多食症及び過食症等の摂食障害の予防及び/又は治療のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項10】
IGTの治療のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項11】
2型糖尿病の治療のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
IGTから2型糖尿病への進行の遅延又は防止のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
インスリンを必要としない2型糖尿病からインスリンを必要とする2型糖尿病への進行の遅延又は防止のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
アレルギー性鼻炎、潰瘍又は拒食症の治療のための薬学的組成物の製造における上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
アルツハイマー病、ナルコレプシー又は注意欠陥障害の治療のための薬学的組成物の製造における請求項1から14の何れか一項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
請求項1から15の何れか一項及び/又は上記明細書に記載の疾患又は症状の何れかの治療方法において、上記生成物請求項の何れか一項に記載の化合物又は上記組成物請求項に記載の薬学的組成物の有効量を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法。
【請求項17】
明細書に記載の任意の新規な特徴又は特徴の組合せ。

【公表番号】特表2009−500372(P2009−500372A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519917(P2008−519917)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【国際出願番号】PCT/EP2006/063753
【国際公開番号】WO2007/003604
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(507036832)トランステック ファーマ,インコーポレイティド (11)
【Fターム(参考)】