説明

波面収差測定装置、投影光学系の製造方法、投影光学系、投影露光装置の製造方法、投影露光装置、マイクロデバイスの製造方法、及びマイクロデバイス

【課題】透過波面の高さ方向の測定分解能を保ちつつ、その透過波面の面方向の測定分解能を高めることのできるシャックハルトマン式の波面収差測定装置を提供する。
【解決手段】被検光学系(PO)に測定光束を投光する投光手段と、前記被検光学系(PO)を透過した前記測定光束を複数に分割して所定面上に複数のスポットを形成する光学素子アレイ(14)と、前記複数のスポットの各々の位置を検出する検出手段(15)とを備え、前記位置の理想位置からのずれ量に基づき前記被検光学系の波面収差を求める方式の波面収差測定装置において、前記光学素子アレイ(14)の各光学素子に個別に入射する各光束の周縁部の光量をそれぞれ低減するフィルタ手段(16)を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EUVL(Extreme UltraViolet Lithography)用の投影露光装置などの被検光学系の透過波面を測定するシャックハルトマン式の波面収差測定装置に関する。
また、本発明は、投影光学系の製造方法、投影光学系、投影露光装置の製造方法、投影露光装置、マイクロデバイスの製造方法、及びマイクロデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
シャックハルトマン式の波面収差測定装置(特許文献1など)による測定原理は次のとおりである。
被検光学系に測定光束を投光する。被検光学系を透過した測定光束に、集光レンズアレイを挿入する。このとき、集光レンズアレイの集光面には、集光スポット群が形成される。
【0003】
この集光スポット群を、CCD撮像素子により一括して撮像する。そして、CCD撮像素子の出力する画像データに基づき各集光スポットの重心位置を算出する。
その重心位置の理想位置からのずれの分布が、被検光学系の透過波面の勾配の分布、つまり被検光学系の波面収差を示す。
したがって、この波面収差測定装置において透過波面の面方向の測定分解能を高めようとするならば、集光レンズアレイにおけるレンズレットの配置密度を高めればよい。
【特許文献1】特開2004−14764号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、撮像素子上に形成される各集光スポットは、完全な点になる訳ではなく、或る一定の広がりを持っている。
このため、レンズレット同士の間隔をむやみに狭めると、互いに隣接する集光スポットの間でクロストークが生じる。そうすると、CCD撮像素子が取得した画像データから、各集光スポットの重心位置を正確に算出することができなくなり、透過波面の高さ方向の測定分解能が低下してしまう。
【0005】
そこで本発明は、透過波面の高さ方向の測定分解能を低下させることなく、その透過波面の面方向の測定分解能を高めることのできるシャックハルトマン式の波面収差測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、高性能な投影光学系を製造することのできる投影光学系の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、高性能な投影光学系を提供することを目的とする。
また、本発明は、高性能な投影露光装置を製造することのできる投影露光装置の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、高性能な投影露光装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、高性能なマイクロデバイスを製造することのできるマイクロデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、高性能なマイクロデバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の波面収差測定装置は、被検光学系に測定光束を投光する投光手段と、前記被検光学系を透過した前記測定光束を複数に分割して所定面上に複数のスポットを形成する光学素子アレイと、前記複数のスポットの各々の位置を検出する検出手段とを備え、前記位置の理想位置からのずれ量に基づき前記被検光学系の波面収差を求める方式の波面収差測定装置において、前記光学素子アレイの各光学素子に個別に入射する各光束の周縁部の光量をそれぞれ低減するフィルタ手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の波面収差測定装置は、請求項1に記載の波面収差測定装置において、前記フィルタ手段は、光束中心から周縁にかけて光量が低くなる山形の光量分布を前記各光束に付与することを特徴とする。
請求項3に記載の波面収差測定装置は、請求項2に記載の波面収差測定装置において、前記光量分布は、ガウス分布であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の波面収差測定装置は、請求項3に記載の波面収差測定装置において、前記各光束の幅A、各光束の光量の半値幅Bは、A/B>1.5の式を満たすことを特徴とする。
請求項5に記載の波面収差測定装置は、請求項3又は請求項4に記載の波面収差測定装置において、前記各光束の幅A、各光束の光量の半値幅Bは、A/B<15の式を満たすことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の波面収差測定装置は、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、前記フィルタ手段は、透過率変調フィルタからなることを特徴とする。
請求項7に記載の波面収差測定装置は、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、前記フィルタ手段は、反射率変調ミラーからなることを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の波面収差測定装置は、請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、前記フィルタ手段は、前記光学素子アレイの直前に配置されることを特徴とする。
請求項9に記載の波面収差測定装置は、請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、前記被検光学系は、EUVL用の投影光学系であり、前記投光手段、前記光学素子アレイ、前記フィルタ手段には、EUV光からなる前記測定光束を導光するための特性が付与されていることを特徴とする。
【0013】
請求項10に記載の投影光学系の製造方法は、請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の波面収差測定装置により投影光学系を測定し、その測定結果に基づいてその投影光学系の調整を行う手順を含むことを特徴とする。
請求項11に記載の投影光学系は、請求項10に記載の投影光学系の製造方法により製造されたことを特徴とする。
【0014】
請求項12に記載の投影露光装置の製造方法は、請求項10に記載の投影光学系の製造方法により投影光学系を製造する手順を含むことを特徴とする。
請求項13に記載の投影露光装置は、請求項12に記載の投影露光装置の製造方法により製造されたことを特徴とする。
請求項14に記載の投影露光装置は、請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の波面収差測定装置を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項15に記載のマイクロデバイスの製造方法は、請求項13又は請求項14に記載の投影露光装置によりマイクロデバイスを製造することを特徴とする。
請求項16に記載のマイクロデバイスは、請求項15に記載のマイクロデバイスの製造方法により製造されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、透過波面の高さ方向の測定分解能を低下させることなく、その透過波面の面方向の測定分解能を高めることのできるシャックハルトマン式の波面収差測定装置が実現する。
また、本発明によれば、高性能な投影光学系を製造することのできる投影光学系の製造方法が実現する。
【0017】
また、本発明によれば、高性能な投影光学系が実現する。
また、本発明によれば、高性能な投影露光装置を製造することのできる投影露光装置の製造方法が実現する。
また、本発明は、高性能な投影露光装置が実現する。
また、本発明は、高性能なマイクロデバイスを製造することのできるマイクロデバイスの製造方法が実現する。
【0018】
また、本発明は、高性能なマイクロデバイスが実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1実施形態]
図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、シャックハルトマン式波面収差測定装置の実施形態である。
本測定装置の測定対象は、使用波長が可視光〜紫外光の範囲に収まるような被検光学系である。被検光学系は、例えば、投影露光装置に搭載される投影光学系である。
【0020】
先ず、本測定装置の構成を説明する。
本測定装置には、図1に示すように、照明光学系11、透過型のピンホール板12、コンデンサレンズ13、透過型のフィルタアレイ16、集光レンズアレイ14、CCD撮像素子15が順に配置される。
このうち透過型のピンホール板12とコンデンサレンズ13との間に、被検光学系POがセットされる。照明光学系11及び透過型のピンホール板12が請求項における投光手段に対応する。
【0021】
被検光学系POの測定対象物点に、透過型のピンホール板12のピンホールHが位置しており、被検光学系POの像面より後ろ側に、コンデンサレンズ13が位置する。また、集光レンズアレイ14の各レンズレット141,142,・・・の集光面は、CCD撮像素子15の撮像面に一致している。
次に、本測定装置における光の振る舞いを説明する。
【0022】
照明光学系11は、被検光学系POの使用波長と同じ波長の光(ここでは、可視光〜紫外光の範囲に収まる光)を射出する。
照明光学系11が透過型のピンホール板12を照明すると、透過型のピンホール板12のピンホールHにて理想的球面波が発生する。
この理想的球面波は、測定光束として被検光学系POに入射し、被検光学系POの収差に応じてその波面を変形させて被検光学系POを射出する。
【0023】
被検光学系POを射出した測定光束は、被検光学系POの像面に集光した後、コンデンサレンズ13に入射して平行光束に変換され、透過型のフィルタアレイ16を介して集光レンズアレイ14に入射する。
集光レンズアレイ14に入射した測定光束のうち、集光レンズアレイ14の各レンズレット141,142,・・・に個別に入射した各光束は、CCD撮像素子15の撮像面上の各部分領域にそれぞれ集光スポットS1,S2,・・・を形成する。
【0024】
なお、図1では、集光レンズアレイ14のレンズレット141,142,・・・の数、及び集光スポットS1,S2,・・・の数を実際よりも少なく表した。
CCD撮像素子15は、それら集光スポットS1,S2,・・・が撮像面上に生じさせる輝度分布を一括して検出する。
CCD撮像素子15が取得したデータは、不図示のコンピュータによって取り込まれる。
【0025】
コンピュータは、そのデータを解析し、撮像面上の各部分領域内の各画素値の重心位置を求め、それを各集光スポットS1,S2,・・・の重心位置とみなす。その重心位置の理想位置からのずれΔ1,Δ2,・・・が、被検光学系POの透過波面の波面収差を示す。
次に、透過型のフィルタアレイ16を説明する。
透過型のフィルタアレイ16の配置箇所は、図1にも示すように、集光レンズアレイ14の直前である。
【0026】
透過型のフィルタアレイ16には、図2に示すように、レンズレット141,142,・・・に個別に入射する各光束の光量を低減する単位フィルタ161,162,・・・がレンズレット141,142,・・・と同じパターンで配置される。
単位フィルタ161,162,・・・のそれぞれは、透過率変調フィルタからなり、互いに同じ透過率分布が付与される。各単位フィルタ161,162,・・・はそれぞれ同じなので、以下では、識別番号が「i」である単位フィルタ16iについて説明する。
【0027】
次に、単位フィルタ16iの透過率分布を説明する。
単位フィルタ16iの透過率分布は、入射光束の周縁部の光量を低減するものとなっている。
その透過率分布のカーブ(以下、「透過率カーブ」という。)は、光束中心から周縁にかけて透過率が低くなる山形のカーブである。
【0028】
次に、透過率カーブの種類をさらに詳しく検討する。
ここでは、透過率分布をガウス分布とし、透過率カーブの種類を示す量として、急峻度(不均一性)Fを以下のとおり定義する。
F=A/B
但し、A=レンズレット14iに入射する光束の幅(つまりレンズレット14iの開口の幅),B=透過率の半値幅(最大透過率の1/2以上の透過率を有する領域の幅)である。
【0029】
図3は、Fの値の互いに異なる各透過率カーブ(F=0,1,2,3)を比較する図である。横軸は、開口中心からの距離、縦軸は、透過率である。なお、距離の単位は、[λ/NA]とした(λは測定光束の波長、NAは、レンズレット14iの開口数である。)。
図3に示すとおり、Fの値が大きいほど、透過率カーブは急峻になる。
【0030】
因みに、F=0の透過率カーブ(フラットなカーブ)は、単位フィルタ16iが無い状態(従来の波面収差測定装置)と同じである。
図4は、F=0,1,2,3に設定したときに形成される集光スポットSi(図1参照)の近傍の輝度分布の計算結果である。横軸は、スポット中心からの距離、縦軸は、最大輝度で規格化した規格化輝度である。以下、集光スポットSiの近傍の輝度分布を「集光パターン」という。
【0031】
図4に示すとおり、F=0に設定したときの集光パターンには、中央のピーク(=集光スポットSi)だけでなく、その周縁にサイドローブが存在することがわかる。
一方、F=1〜3、特にF≧2に設定したときの集光パターンには、中央のピーク(=集光スポットSi)は認識できるが、その周縁のサイドローブは殆ど見えず、滑らかに減衰しているかのように見える。
【0032】
図5は、これらの集光パターンを詳細に見るべく、集光パターンの輝度方向を対数表示したものである。(a)は、F=0に設定したとき、(b)は、F=1に設定したとき、(c)は、F=2に設定したとき、(d)は、F=3に設定したときの各集光パターンである。なお、図5(a),(b),(c),(d)の包絡線がそれぞれの集光パターンを示している。
【0033】
図6は、各集光パターンを広い範囲で見た図である。なお、図6では、F=0,1,2,3,10,20,30に設定したときの各集光パターンを重ねて表した。
これらの図5、図6からは、F=0に設定したとき(つまり単位フィルタ16iが無いとき)には、集光スポットSiの周縁にサイドローブが発生し、それは比較的高い輝度を示すことがわかる。また、F≧2に設定したときには、集光スポットSiの周縁にサイドローブが発生するものの、それは比較的低い輝度しか示さないことがわかる。
【0034】
以下、それらを詳しく検討する。
先ず、F=0に設定すると(つまり単位フィルタ16iを無しにすると)、図7(a)に示すように、レンズレット14iに入射する光束の周辺部分Lsは、その開口のエッジで高次の回折光Ls’を発生させ、その回折光Ls’は、集光スポットSiから外れた位置に入射する。
【0035】
このように輝度の高いサイドローブは、隣接する集光スポット(集光スポットSi+1など)との間で大きなクロストークを生じさせる可能性がある。このクロストークによると透過波面の高さ方向の測定分解能が低下する。
このため、F=0に設定すると(つまり単位フィルタ16iを無しにすると)、レンズレット14iと隣接するレンズレット(レンズレット14i+1など)との開口間隔を広くとり、レンズレット14iの配置密度を低くし、透過波面の面方向の測定分解能が低下するのを許容せざるを得ない。
【0036】
一方、F≧2に設定すると、図7(b)に示すように、レンズレット14iに入射する光束の周辺部分Lsは、その開口のエッジで高次の回折光Ls’を発生させるが、その周辺部分Lsの光量は、単位フィルタ16iによって低く抑えられるので、その回折光Ls’の光量も十分に低く抑えられる。
このように輝度の低いサイドローブは、隣接する集光スポット(集光スポットSi+1など)との間で殆どクロストークを生じさせない。
【0037】
よって、F≧2に設定すると、レンズレット14iと隣接するレンズレット(レンズレット14i+1など)との開口間隔を狭くし、レンズレット14iの配置密度を高くし、透過波面の面方向の測定分解能を向上させても、透過波面の面方向の測定分解能は低下しない。
次に、Fの値と測定分解能との具体的な関係を、図8に基づき説明する。
【0038】
図8は、Fの値と測定分解能との関係の一例を示す図である。
ここでは、F=0に設定したときの測定分解能は、単位フィルタ16iが無いときの測定分解能と同じなので、従来の一般的な波面収差測定装置と同様の40×40(=1600分割)とした。因みに、このときのレンズレット14iの開口間隔は、集光スポットSiの径の10倍程度である。
【0039】
他の条件を同じにしてF=1.5に設定すると、他の条件は変わらずに透過波面の面方向の測定分解能だけを、64×64(=4096分割)にまで高めることができる。因みに、このときのレンズレット14iの開口間隔は、集光スポットSiの径の6倍程度である。
また、他の条件を同じにしてF=2に設定すると、他の条件は変わらずに透過波面の面方向の測定分解能だけを、100×100(=10000分割)にまで高めることができる。因みに、このときのレンズレット14iの開口間隔は、集光スポットSiの径の4倍程度である。
【0040】
また、他の条件を同じにしてF=3に設定すると、他の条件は変わらずに透過波面の面方向の測定分解能だけを、240×240(=57600分割)にまで高めることができる。因みに、このときのレンズレット14iの開口間隔は、集光スポットSiの径の1.5倍程度である。
以上の結果から、本実施形態においては、Fの値をF≧2に設定すると測定分解能を格段に向上させることができる。実用上は、F>1.5に設定すれば、或る程度の効果が得られる。
【0041】
ところで、Fの値は大きいほどよい訳ではない。その理由を以下に説明する。
先ず、図5(a),(b),(c),(d)の各集光パターンのサイドローブに着目すると、Fの値が大きくなるにつれてその輝度は小さくなるが、集光スポットSi(=中央のピーク)に着目すると、Fの値が大きくなるにつれてその径が太くなることがわかる。
これは、Fの値が大きくなるにつれてレンズレット14iの実効的なNAが小さくなることに関係する。
【0042】
図6には、Fの値が大きいとき(F=10,20,30)の各集光パターンも示した。なお、F=10,20,30に設定したときの集光パターンの計算では、レンズレット14iの瞳上の光束の光量分布をガウス分布とみなした(Fの値が大きいと、レンズレット14iに入射する光束の瞳上の光量の広がりが非常に小さくなり、レンズレット14iの開口にて生じる回折光Ls’(図7(b)参照)を無視できるので。)
この図6からも、Fの値が大きくなると集光スポットSiの径が太くなることは、明らかである。
【0043】
例えば、F=10に設定したときの集光パターンのカーブは、集光スポットSiの径が太くなるために、F=0に設定したときの集光パターンのカーブと距離≒3×λ/NAで交わっている。
よって、仮に、F=10に設定した場合には、レンズレット14iと隣接するレンズレット(レンズレット14i+1など)との開口間隔を3×λ/NAよりも広げないと、F=0に設定したときよりも、クロストークが大きくなってしまう。
【0044】
同様に、仮に、F=20に設定した場合には、レンズレット14iと隣接するレンズレット(レンズレット14i+1など)との開口間隔を7×λ/NAよりも広げないと、F=0に設定したときよりも、クロストークが大きくなってしまう。
以上の結果から、本実施形態においてFの値は、高々15、つまりF<15に設定することが好ましい。
【0045】
次に、透過型のフィルタアレイ16の構成を説明する。
例えば、透過型のフィルタアレイ16は、図9(a)に示すように、測定光束に対し透明な平行平板16a上に、1.5<F<15を満たす上述した透過率分布の透過率変調部16bをアレイ状に並べて形成してなる。アレイ状に並んだ各透過率変調部16bが、単位フィルタ161,162,・・・となる。
【0046】
なお、図9(a)では、わかり易くするために、互いに隣り合う透過率変調部16b同士の境界線を表したが、実際は、各透過率変調部16bは連続して設けられるので、境界線は形成されない。
各透過率変調部16bは、例えば、透過率分布を有した光学膜(厚さ分布を有した金属膜など)によって構成される。或いは、図9(b)又は図9(c)に示すようなパターンの濃度フィルタによって構成される。
【0047】
図9(b)に示すのは、微小開口がランダムに配置され、微小開口の配置密度により透過率分布が制御された濃度フィルタである。図9(c)に示すのは、微小開口が周期的に配置され、微小開口のサイズにより透過率分布が制御された濃度フィルタである。図9において「低」は透過率の低い領域を、「高」は透過率の高い領域を示す。
次に、本測定装置の効果を説明する。
【0048】
以上説明したとおり、本測定装置には透過型のフィルタアレイ16が備えられる。透過型のフィルタアレイ16は、集光レンズアレイ14の各レンズレット141,142,・・・に個別に入射する各光束の周縁部の光量を低減する。これによって各集光パターンのサイドローブ(図6等参照)が低減され、互いに隣接する集光スポット(集光スポットSi,Si+1など)の間のクロストークが低減される。
【0049】
よって、レンズレット141,142,・・・の配置密度を高めても、集光スポットS1,S2,・・・の重心位置の算出精度が低下しない。したがって、透過波面の高さ方向の測定分解能を保ったまま、その透過波面の面方向の測定分解能を高めることができる。
また、本測定装置においては、透過型のフィルタアレイ16の各単位フィルタ161,162,・・・の透過率分布が山形のカーブ(滑らかなカーブ)になっているので、余分な回折光を新たに生じさせることなく、上述したサイドローブを低減することができる。
【0050】
また、本測定装置においては、透過型のフィルタアレイ16の各単位フィルタ161,162,・・・の透過率分布がガウス分布になっているので、必要な光の光量をなるべく低減せずに、不要な光のみを効率的に低減することができる。
また、本測定装置においては、F>1.5に設定されるので、透過波面の高さ方向の測定分解能を低下させることなく、その透過波面の面方向の測定分解能を1方向につき1.6倍以上に高めることが可能になる。
【0051】
また、本測定装置においては、F<15に設定されるので、透過波面の高さ方向の測定分解能を確実に保つことができる。
また、本測定装置においては、透過型のフィルタアレイ16を用いたので、上述した被検光学系PO(使用波長が可視光〜紫外光の範囲に収まるような被検光学系)の測定において、確実に効果が得られる。
【0052】
また、本測定装置においては、透過型のフィルタアレイ16の挿入箇所が集光レンズアレイ14の直前なので、上述した透過率分布により不要な光を確実に低減することができる。
なお、本測定装置においては、透過型のフィルタアレイ16が集光レンズアレイ14とは別体に設けられたが、その透過型のフィルタアレイ16を省略すると共に、集光レンズアレイ14の表面に、透過型のフィルタアレイ16と同様の透過率分布を実現する光学膜(金属膜など)を設けてもよい。その場合、上述したものと同様の効果が得られると共に、部品点数を1点減らすことができる。
【0053】
[第2実施形態]
図10を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態は、第1実施形態の測定装置と同様、シャックハルトマン式波面収差測定装置の実施形態である。ここでは、第1実施形態の測定装置との相違点のみ説明する。
相違点は、図10に示すように、透過型のフィルタアレイ16に代えて反射型のフィルタアレイ26を用いた点にある。それに伴い、光路は図10に示すように少なくとも一回折れ曲がる。
【0054】
反射型のフィルタアレイ26には、レンズレット141,142,・・・に個別に入射する各光束の光量を低減する単位フィルタ261,262,・・・が配置される。
単位フィルタ261,262,・・・のそれぞれは、反射率変調ミラーからなり、互いに同じ反射率分布が付与される。
その反射率分布のカーブは、各光束に対する作用が、第1実施形態の単位フィルタ161,162,・・・のそれと同じになるよう設定されている。
【0055】
例えば、単位フィルタ261,262,・・・には、反射率分布を有した光学膜が形成される。
このような本測定装置においても、第1実施形態の測定装置と同じ効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図11を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
【0056】
本実施形態は、第1実施形態の測定装置と同様、シャックハルトマン式波面収差測定装置の実施形態である。ここでは、第1実施形態の測定装置との相違点のみ説明する。
主な相違点は、被検光学系POの使用波長が、極端紫外光(EUVL光,波長50nm以下,例えば13.4nm)である点にある。
それに伴い、本測定装置においては、図11に示すように、照明光学系11に代えて照明光学系21が備えられ、透過型のピンホール板12に代えて反射型のピンホール板22が備えられ、コンデンサレンズ13に代えてコンデンサミラー23が備えられ、透過型のフィルタアレイ16に代えて反射型のフィルタアレイ26が備えられ、集光レンズアレイ14に代えてゾーンプレートアレイ24が備えられる。
【0057】
照明光学系21は、被検光学系POの使用波長と同じ波長の光(ここではEUV光)を射出する。反射型のピンホール板22は、そのEUV光を反射する。コンデンサミラー23は、そのEUV光にパワーを与える。ゾーンプレートアレイ24は、入射したEUV光を一部宛集光する単位ゾーンプレート241,242,・・・をアレイ状に配置している。
また、反射型のフィルタアレイ26には、単位ゾーンプレート241,242,・・・に個別に入射する各EUV光を個別に反射する単位フィルタ261,262,・・・が配置される。
【0058】
単位フィルタ261,262,・・・のそれぞれは、反射率変調ミラーからなり、互いに同じ反射率分布が付与される。
その反射率分布のカーブは、各EUV光に対する作用が、第1実施形態の単位フィルタ161,162,・・・の各光束に対する作用と同じになるよう設定されている。
単位フィルタ261,262,・・・には、例えば、反射率分布を有した光学膜(厚さ分布を有した金属膜など)が形成されている。
【0059】
つまり、本実施形態の測定装置は、全ての構成要素にEUV光を導光するための特性が付与されている。
このような本測定装置によれば、使用波長がEUV光である被検光学系POを測定することができると共に、第1実施形態の測定装置と同じ効果を得ることができる。
なお、本測定装置においては、反射型のフィルタアレイ26に代えて、図12(a)に示すように、EUV光を透過する透過型のフィルタアレイ36を用いてもよい。透過型のフィルタアレイ36は、ゾーンプレートアレイ24の直前に配置される。なお、図12(a)において符号Mで示すのは、光路を折り曲げるミラーである。
【0060】
このような透過型のフィルタアレイ36の単位フィルタ361,362,・・・は、例えば、SiN基板上に厚さ分布を有した金属膜を蒸着すれば実現できる。この場合、図12(b)に示すように、各単位フィルタ361,362,・・・を構成する各金属膜の中央は薄く、周辺は厚くなる。
また、本測定装置においては、図13に示すように、コンデンサミラー23、反射型のフィルタアレイ26、ゾーンプレートアレイ24に代えて、それらの機能が1つになった反射ミラーアレイ46を用いてもよい。その場合、部品点数を抑えることができる。
【0061】
[各実施形態の変形例]
なお、上述した各実施形態の測定装置では、測定光束を分割する光学素子アレイとして、集光作用を持った光学素子アレイ(集光レンズアレイ14、ゾーンプレートアレイ24、反射ミラーアレイ46)が用いられたが、集光作用を持たない光学素子アレイ(微小開口がアレイ状に並んだ透過型ピンホールアレイ、微小反射面がアレイ状に並んだ反射型ピンホールアレイなど)が用いられてもよい。
【0062】
[第4実施形態]
図14を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
本実施形態は、第3実施形態の波面収差測定装置と同じ機能が搭載されたEUVL用の投影露光装置の実施形態である。
本投影露光装置には、投影光学系PL、照明光学系101、反射型のレチクルR、レチクルステージ102、レチクルステージ102の駆動回路102c、反射型のピンホール板22、ウエハW、ウエハステージ106、ウエハステージ106の駆動回路106c、波面収差測定用のユニット30、制御部109などが備えられる。
【0063】
投影光学系PLは、EUVL用の投影光学系であり、照明光学系101は、EUV光を出射する。照明光学系101は、露光用の照明光束を射出するものであるが、この照明光束は、波面収差測定時の測定光束としても用いられる。
反射型のピンホール板22は、波面収差測定時にのみ、レチクルRに代わり投影光学系PLの物体面に挿入される。
【0064】
なお、図14では、レチクルRと反射型のピンホール板22とが共にレチクルステージ102によって支持された様子を示した。レチクルステージ102の移動により、レチクルRと反射型のピンホール板22とが入れ替わる。
波面収差測定用のユニット30は、第3実施形態の測定装置のコンデンサミラー23以降の要素(コンデンサミラー23、反射型のフィルタアレイ26、ゾーンプレートアレイ24、及びCCD撮像素子15)を所定の位置関係で配置している。
【0065】
なお、図14では、ウエハWと波面収差測定用のユニット30とが共にウエハステージ106によって支持された様子を示した。ウエハステージ106の移動により、ウエハWと波面収差測定用のユニット30とが入れ替わる。
このような本投影露光装置は、反射型のピンホール板22、波面収差測定用のユニット30とを適切に配置するだけで、投影光学系PLの波面収差を、第3実施形態の測定装置と同様に自己測定することができる。つまり、投影光学系PLの透過波面を、高さ方向だけでなく面方向にも高い分解能で自己測定することができる。
【0066】
したがって、本投影露光装置は、投影光学系PLの波面収差の自己測定を高精度に行うことができる高性能な投影露光装置である。
なお、本実施形態では、EUVL用の投影露光装置を説明したが、使用波長の異なる他の投影露光装置にも、本発明の波面収差測定装置の機能を同様に搭載することができる。
[第5実施形態]
図15を参照して本発明の第5実施形態を説明する。
【0067】
本実施形態は、投影光学系の製造方法の実施形態である。この投影光学系は、例えばEUVL用の投影光学系であっても、その他の投影光学系であってもよい。
図15は、投影光学系の製造方法の手順を示すフローチャートである。
投影光学系の光学設計をする(ステップS101)。このステップS101において、投影光学系内の各光学部材の各面形状が決定される。
【0068】
各光学部材が加工される(ステップS102)。
加工された各光学部材の面形状を測定しつつその面精度誤差が小さくなるまで加工が繰り返される(ステップS102,S103,S104)。
その後、全ての光学部材の面精度誤差が許容範囲内に収まると(ステップS104OK)、光学部材を完成させ、それら光学部材によって投影光学系を組み立てる(ステップS105)。
【0069】
組み立て後、投影光学系の波面収差を、上述した何れかの実施形態の波面収差測定装置にて測定しつつ(ステップS106)、各光学部材の間隔調整や偏心調整などを行い(ステップS108)、波面収差が許容範囲内に収まった時点(ステップS107OK)で投影光学系PLが完成する(以上、製造方法の手順)。
次に、本製造方法の効果を説明する。
【0070】
本製造方法では、投影光学系の波面収差の測定に上述した何れかの実施形態の波面収差測定装置が用いられる。この波面収差測定装置によれば、投影光学系の波面収差を、高さ方向だけでなく面方向にも高い分解能で測定することができる。
よって、本製造方法によれば、高性能な投影光学系を製造することができる。
さらに、本製造方法を利用すれば、レチクルのパターンをウエハに高精度に転写できる高性能な投影露光装置を製造することもできる。
【0071】
[第6実施形態]
図16を参照して本発明の第6実施形態を説明する。
本実施形態は、第4実施形態又は第5実施形態で述べた投影露光装置により、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造する製造方法の実施形態である。
【0072】
本製造方法は、図16に示す手順からなる。
1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される(ステップS301)。
その1ロットのウエハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される(ステップS302)。
第4実施形態又は第5実施形態で述べた投影露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその1ロットのウエハ上の各ショット領域に順次露光転写される(ステップS303)。
【0073】
その1ロットのウエハ上のフォトレジストの現像が行われた後(ステップS304)、ステップ305において、その1ロットのウエハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングが行われる。それにより、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上の各ショット領域に形成される。その後、上のレイヤの回路パターンの形成等が行われ、マイクロデバイスが完成する。
【0074】
以上、本製造方法では、ステップ303において第4実施形態又は第5実施形態で述べた投影露光装置が用いられるので、高性能なマイクロデバイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第1実施形態の波面収差測定装置の構成図である。
【図2】透過型のフィルタアレイ16を説明する図である。
【図3】Fの値の互いに異なる各透過率カーブ(F=0,1,2,3)を比較する図である。
【図4】F=0,1,2,3に設定したときに形成される集光スポットSiの近傍の輝度分布(集光パターン)の計算結果である。
【図5】集光パターンの輝度方向を対数表示したものである。(a)は、F=0に設定したとき、(b)は、F=1に設定したとき、(c)は、F=2に設定したとき、(d)は、F=3に設定したときの各集光パターンである。
【図6】各集光パターンを広い範囲で見た図である。
【図7】(a)は、F=0に設定したときの光の振る舞いの概念を示す図である。(b)は、F≧2に設定したときの光の振る舞いの概念を示す図である。
【図8】Fの値と、透過波面の面方向の測定分解能との具体的な関係を示す表である。
【図9】単位フィルタ161,162,・・・の構成例を説明する図である。
【図10】第2実施形態の波面収差測定装置の構成図(一部)である。
【図11】第3実施形態の波面収差測定装置の構成図である。
【図12】第3実施形態の波面収差測定装置の変形例を示す図である。
【図13】第3実施形態の波面収差測定装置の別の変形例を示す図である。
【図14】第4実施形態の投影露光装置の構成図である。
【図15】第5実施形態の投影光学系の製造方法の手順を示すフローチャートである。
【図16】第6実施形態のマイクロデバイスの製造方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
11 照明光学系
12 透過型のピンホール板
22 反射型のピンホール板
13 コンデンサレンズ
14 集光レンズアレイ
15 CCD撮像素子
16,36 透過型のフィルタアレイ
26 反射型のフィルタアレイ
23 コンデンサミラー
24 ゾーンプレートアレイ
46 反射ミラーアレイ
101 照明光学系
102 レチクルステージ
R 反射型のレチクル
102c,106c 駆動回路
PL 投影光学系
W ウエハ
106 ウエハステージ
30 波面収差測定用のユニット
109 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検光学系に測定光束を投光する投光手段と、
前記被検光学系を透過した前記測定光束を複数に分割して所定面上に複数のスポットを形成する光学素子アレイと、
前記複数のスポットの各々の位置を検出する検出手段とを備え、
前記位置の理想位置からのずれ量に基づき前記被検光学系の波面収差を求める方式の波面収差測定装置において、
前記光学素子アレイの各光学素子に個別に入射する各光束の周縁部の光量をそれぞれ低減するフィルタ手段を備えた
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の波面収差測定装置において、
前記フィルタ手段は、
光束中心から周縁にかけて光量が低くなる山形の光量分布を前記各光束に付与する
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項3】
請求項2に記載の波面収差測定装置において、
前記光量分布は、
ガウス分布である
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項4】
請求項3に記載の波面収差測定装置において、
前記各光束の幅A、各光束の光量の半値幅Bは、
A/B>1.5の式を満たす
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の波面収差測定装置において、
前記各光束の幅A、各光束の光量の半値幅Bは、
A/B<15の式を満たす
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
前記フィルタ手段は、
透過率変調フィルタからなる
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
前記フィルタ手段は、
反射率変調ミラーからなる
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
前記フィルタ手段は、
前記光学素子アレイの直前に配置される
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の波面収差測定装置において、
前記被検光学系は、
EUVL用の投影光学系であり、
前記投光手段、前記光学素子アレイ、前記フィルタ手段には、
EUV光からなる前記測定光束を導光するための特性が付与されている
ことを特徴とする波面収差測定装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の波面収差測定装置により投影光学系を測定し、その測定結果に基づいてその投影光学系の調整を行う手順を含む
ことを特徴とする投影光学系の製造方法。
【請求項11】
請求項10に記載の投影光学系の製造方法により製造された
ことを特徴とする投影光学系。
【請求項12】
請求項10に記載の投影光学系の製造方法により投影光学系を製造する手順を含む
ことを特徴とする投影露光装置の製造方法。
【請求項13】
請求項12に記載の投影露光装置の製造方法により製造された
ことを特徴とする投影露光装置。
【請求項14】
請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の波面収差測定装置を備えた
ことを特徴とする投影露光装置。
【請求項15】
請求項13又は請求項14に記載の投影露光装置によりマイクロデバイスを製造する
ことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
【請求項16】
請求項15に記載のマイクロデバイスの製造方法により製造された
ことを特徴とするマイクロデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−32692(P2006−32692A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−210130(P2004−210130)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成15年度新エネルギ−・産業技術総合開発機構「EUV光学系絶対波面計測技術の研究」に関する委託研究)産業活力再生特別措置法第30条の規定を受ける特許出願
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】