説明

洗浄システム

【解決手段】 洗浄システム1は、クランクケース2を支持したパレット3を洗浄位置Bまで搬送する搬送手段6と、クランクケース2を洗浄する洗浄手段7とを備えている。
パレット3には固定通路12を設けてあり、その一端にフレキシブルチューブ13の一端13Aが接続されている。フレキシブルチューブ13の他端13Bは、クランクケース2の油穴4の開口に接続されている。上記パレット3が搬送手段6により洗浄位置Bの液槽22内に浸漬されると、固定通路12と吐出通路24とが重合して相互に連通する。その後、ポンプ23から吐出される洗浄液が吐出通路24、固定通路12およびフレキシブルチューブ13を介してクランクケース2の油穴4に直接給送される。
【効果】 クランクケース2の油穴4を効率的かつ確実に洗浄することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗浄システムに関し、より詳しくは、例えば船舶用エンジンのクランクケースを洗浄する場合に好適な洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、船舶用エンジンのクランクケースに所要の機械加工を施した後に加工屑などを除去するために、加工後にクランクケースを洗浄液で洗浄することが行われている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3)。船舶用エンジンのクランクケースには油穴が形成されており、この油穴の主貫通孔の端部がクランクケースの外壁面に開口している。そこで、従来ではノズルによって上記主貫通孔の開口に向けて洗浄液を噴射させることによりクランクケースの油穴内に洗浄液を給送して、その内部を流通させて洗浄していたものである。
【特許文献1】特開2000−157939号公報
【特許文献2】特開昭61−101281号公報
【特許文献3】特許第3408607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述したようにクランクケースの油穴の開口に向けてノズルから洗浄液を噴射しても油穴内を流通する洗浄液の流速が上がらないため、従来の洗浄方法においては、クランクケースの洗浄効果が上がらないという欠点があった。
また、船舶用エンジンには多くの型式があるため、個々のエンジンのクランクケースによって油穴の開口の位置がそれぞれ異なっている。そのため、従来の洗浄方法においては、個々のエンジン毎にノズルの噴射位置を調整する必要があり、その調整作業が煩雑になっていたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、流体が流通可能な流体穴を有する被洗浄物を支持する支持手段と、被洗浄物を支持した支持手段を洗浄位置へ搬送する搬送手段と、上記洗浄位置に配置されるとともに上記支持手段上の被洗浄物を洗浄媒体によって洗浄する洗浄手段とを備える洗浄システムであって、
上記洗浄手段は、洗浄位置に開口して洗浄媒体を吐出する吐出通路を備えており、また、上記支持手段は、上記洗浄手段の吐出通路に接続される固定通路と、この固定通路の内方側の端部に一端を接続されるとともに他端となる自由端を上記流体穴に接続されるフレキシブルチューブとを有する接続通路を備えており、
上記搬送手段によって上記支持手段が洗浄位置に搬送されると、上記洗浄手段の吐出通路と上記支持手段の接続通路を介して上記洗浄手段から被洗浄物の流体穴に直接洗浄媒体を給送可能としたものである。
【発明の効果】
【0005】
上述した構成によれば、フレキシブルチューブを有する接続通路を介して洗浄手段から被洗浄物の流体穴内に直接洗浄媒体を給送できるので、流体穴内に洗浄媒体を高速で確実に流通させることができる。そのため、従来と比較して被洗浄物を効率的かつ確実に洗浄することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1および図2において1はエンジンのクランクケース2を洗浄する洗浄システムであり、この洗浄システム1は、被洗浄物であるクランクケース2をパレット3に載置した状態で洗浄するようになっている。
この洗浄システム1による洗浄の対象は船舶用エンジンのクランクケース2である。図3に示すように、クランクケース2は横長のブロック状となっており、その内部に図示しない大きな空洞が形成されている。また、クランクケース2には、長手方向の一端側の壁面2Aから他端側の壁面2Bまで貫通する1つの主貫通孔4Aが形成されるとともに、その主貫通孔4Aから分岐してクランクケース2の上面2Cに開口する多数の分岐孔4Bが形成されている。上記主貫通孔4Aと多数の分岐孔4Bとによって潤滑油が流通可能な油穴4が構成されている。このクランクケース2がエンジンの他の構成部材と組みつけられて、エンジンが作動される際には上記油穴4内を潤滑油が流通するようになっている。
クランクケース2はエンジンの型式に応じて多数の種類があるが、本実施例においては、1つの洗浄システム1によって上記多数の種類のクランクケース2を兼用して洗浄できるようになっている。
【0007】
洗浄システム1は、1個のクランクケース2を載置可能な支持手段としてのパレット3と、このパレット3を保持して供給位置A、洗浄位置Bおよび排出位置Cへ搬送する搬送手段6と、洗浄位置Bに配置されてクランクケース2を洗浄液によって洗浄する洗浄手段7とを備えている。
パレット3は長方形の板状に形成されており、かつ長手方向の両端部の上面に鉛直上方に向けて伸びる立ち上げ部3A、3Bを備えている。両方の立ち上げ部3A、3Bにおける上部の外面に、各一対の突出ピン11,11が取り付けられている。また、両立ち上げ部3A、3Bの下部の外面には、それぞれ水平方向外方へ伸びる突出部3C、3Dが突設されている。
搬送手段6は、上記パレット3の両方の突出ピン11,11を保持して、パレット3全体を水平状態に維持して持ち上げるようになっており、その状態でパレット3を供給位置A、洗浄位置Bおよび排出位置Cに搬送するようになっている。
一方の立ち上げ部3A側の突出部3Cには、該突出部3Cと立ち上げ部3Aを水平方向に貫通させて固定通路12が形成されている。その固定通路12の外方側の端部となる開口12Aは上記突出部3Cの下面に開口させてあり、固定通路12の内方側の開口12Bにフレキシブルチューブ13の一端13Aが接続されている。上記固定通路12とフレキシブルチューブ13とによって接続通路10が構成されており、この接続通路10を介して洗浄液を油穴4に供給できるようになっている。
フレキシブルチューブ13は可撓性を有する材料からなり、このフレキシブルチューブ13の他端13Bには複数の長孔があけられたフランジ部材14が取り付けられ、そのフランジ部材14を複数のボルト15によってクランクケース2の壁面2Aに連結されるようになっている。
【0008】
つまり、図示しない待機位置において空のパレット3上にクランクケース2が載置されると、現場の作業者は、該パレット3におけるフレキシブルチューブ13の他端13Bをクランクケース2の主貫通孔4Aの位置に合わせるようにしてフランジ部材14をボルト15によりクランクケースの壁面2Aに連結するようになっている。また、作業者は、主貫通孔4Aの他方の開口に蓋部材16を被せてから複数のボルト15によって該蓋部材16を壁面2Bに取り付けるようにしている。
このようにフレキシブルチューブ13の他端13Bが主貫通孔4Aに接続され、かつクランクケース2の壁面2Aに連結された状態において、クランクケース2を載置したパレット3が図示しない搬入手段により供給位置Aに供給されるようになっている。
なお、本実施例においては、クランクケース2の主貫通孔4Aが1つであることを前提としているが、次のような構成であっても良い。つまり、クランクケース2に主貫通孔が複数あって、それらが壁面2A,2Bに開口している場合には、それら主貫通孔の数に合せてフレキシブルチューブ13の他端13Bを複数に分岐させて、それらの先端部を各主貫通孔に連結するようにしても良い。
【0009】
次に搬送手段6について説明する。供給位置Aから排出位置Cの上方にわたって支持フレーム17を水平に設けてあり、この支持フレーム17に搬送手段6が移動可能に取り付けられている。搬送手段6は、支持フレーム17の長手方向に沿って平行移動されるコ字形の支持部材18と、この支持部材18の長手方向の両端となる昇降ガイド部18A、18Bに昇降可能に取り付けられた一対の昇降部材19、19と、これら各昇降部材19、19における下部内方に相互に対向させて配置されたグリッパ21、21とを備えている。
上記支持部材18は、図示しない第1駆動源によって各位置A〜Cの上方を支持フレーム17に沿って間欠的に移動されるようになっている。一方、両昇降部材19、19は図示しない第2駆動源により所要量だけ同期して昇降されるようになっている。
図示しない制御装置が上記第1駆動源、第2駆動源および各グリッパ21、21の作動を制御することで、搬送手段6は各位置A〜Cに移動されるとともに各位置A〜Cで所要量だけ昇降されるようになっており、さらに両グリッパ21,21によってパレット3を着脱自在に保持できるようになっている。
【0010】
次に洗浄手段7について説明すると、図1ないし図3において、洗浄手段7は、床面を掘り下げて形成した方形穴内に配置された箱形の液槽22と、この液槽22の隣接外方位置に配置されて洗浄液を吐出するポンプ23と、洗浄液を貯溜した図示しない洗浄液タンクとを備えている。
液槽22内には略上端まで水が貯溜されており、パレット3およびそれに支持したクランクケース2を液槽22内の水中に浸漬させた状態でクランクケース2を洗浄するようになっている。
液槽22の短辺側となる両壁面の下部には、一対の支持部22A,22Bが突設されている。そして、搬送手段6によってパレット3が洗浄位置Bの上方まで搬送されてから所要量だけ下降されると、パレット3が液槽22の水の中に浸漬されるとともに両突出部3C、3Dの下面が液槽22の両支持部22A、22B上に支持されるようになっている。この状態となったら搬送手段6はパレット3の保持状態を解放してから洗浄位置Bの上方まで上昇されて、そこに待機するようになっている。
【0011】
そして、図3に示すように、一方の支持部22Aには吐出通路24が形成されており、その一端24Aはパイプ25を介して上記ポンプ23の吐出口に接続されており、他端24Bは支持部22Aの上面に開口している。そのため、前述したように、パレット3が液槽22の水中に浸漬されて、上記両突出部3C、3Dが両支持部22A、22Bに支持されると、吐出通路24の他端24Bが固定通路12の開口12Aと相互に接続されるようになっている。これにより、吐出通路24と接続通路10(固定通路12、フレキシブルチューブ13)を介してポンプ23からクランクケース2の油穴4に洗浄液を直接給送できるようになっている。
ポンプ23の吸入口は図示しないパイプを介して洗浄液タンクに連通させてあり、ポンプ23の作動は上記制御装置によって作動を制御されるようになっている。上述したように、両支持部22A、22Bによりパレット3を支持した状態において制御装置によってポンプ23が作動されると、洗浄液が吐出通路24と接続通路10を介してクランクケース2の油穴4内に直接高速で給送されるようになっている。
さらに、液槽22の長辺側となる壁面には、対向する側の壁面に向けて洗浄液を噴射する複数の噴射ノズル26が配置されている。これらの噴射ノズル26は図示しない配管を介して上記ポンプ23の吐出口に接続されている。そのため、ポンプ23が作動される際にはこれらの噴射ノズル26からもクランクケース2の壁面に向けて洗浄液が噴射されるようになっている。
【0012】
以上の構成において、クランクケース2を載置したパレット3が図示しない待機位置に供給されると、現場の作業者は、先ず図示しないクランプ手段によってパレット3上にクランクケース2を位置ずれしないように固定する。次に、作業者は、パレット3におけるフレキシブルチューブ13の他端13Bの開口をクランクケース2の主貫通孔4Aに合わせて、その状態においてフレキシブルチューブ13の他端13Bのフランジ部材14をボルト15によりクランクケース2の壁面2Aに固定する。さらに、作業者は、主貫通孔4Aの他端側の開口に蓋部材16を被せてから複数のボルト15によって該蓋部材16を壁面2Bに取り付ける。
このようにして、フレキシブルチューブ13の他端13Bが作業者によってクランクケース2に接続されると、この後、クランクケース2が載置されたパレット3は、図示しない搬入手段によって供給位置Aへ供給される。その際、搬入手段は、パレット3の長手方向、すなわちクランクケース2の長手方向が支持フレーム17の長手方向と直交するようにして、パレット3を供給位置Aに供給するようになっている。
他方、この時点まで搬送手段6は供給位置Aからずれた上方位置に待機している。そして、パレット3が上述したように供給位置Aに供給されると、搬送手段6は供給位置Aの上方まで移動されてから所要量だけ下降される。これにより、供給位置Aのパレット3における突出ピン11,11が搬送手段6の両グリッパ21,21によって保持される。
【0013】
この後、搬送手段6によってパレット3は所要量だけ上昇された後に洗浄位置Bの上方まで平行移動され、その後、搬送手段6によってパレット3が所要量だけ下降されて液槽22の水中に浸漬される。これにより、パレット3の突出部3C、3Dが液槽22の支持部22A、22Bに支持されるので、パレット3の固定通路12と液槽22の吐出通路24とが連通する。この後、搬送手段6は、グリッパ21、21による突出ピン11,11の保持状態を解放した後に所要量だけ上昇されて、そこで待機状態となる。これにより、吐出通路24と接続通路10を介してポンプ23とクランクケース2の油穴4とが直接連通する。
この後、制御装置によって洗浄手段7のポンプ23が作動されるので、図示しない洗浄液タンクの洗浄液がポンプ23によってフレキシブルチューブ13および噴射ノズル26に向けて高速で給送される。そのため、クランクケース2の油穴4内に高速の洗浄液が直接給送されて、該油穴4を構成する主貫通孔4Aと分岐孔4B内を高速で流通して、それらが洗浄される。また、複数の噴射ノズル26から一斉に洗浄液が噴射されてクランクケース2の外方側の壁面に吹き付けられるので、該壁面が洗浄液によって洗浄される。そして、制御装置によってポンプ23が所定時間だけ作動されたら該ポンプ23の作動が停止され、それによって、洗浄液によるクランクケース2の洗浄作業が終了するようになっている。
その後、上方で待機していた搬送手段6が所要量だけ下降されて、両グリッパ21,21によってパレット3の両突出ピン11、11が再度保持される。
【0014】
その後、搬送手段6が洗浄位置Aの上方まで所定量だけ上昇されるので、吐出通路24と固定通路12が分離されるとともに、パレット3および洗浄完了後のクランクケース2は液槽22内から取り出される。この後、搬送手段6によってパレット3が排出位置Cまで平行移動され、さらに所要量だけ下降された後に搬送手段6のグリッパ21、21によるパレット3の突出ピン11,11の保持状態が解放される。
このようにして、供給位置Aに供給されたパレット3は搬送手段6によって洗浄位置Bの液槽22内に供給され、そこで洗浄手段7により洗浄されてから排出位置Cへ排出されるようになっている。
【0015】
以上のように、本実施例の洗浄システム1においては、パレット3に接続通路10を設けてあり、そのフレキシブルチューブ13の他端13Bをクランクケース2の油穴4における主貫通孔4Aの開口に接続するようになっている。そして、パレット3が洗浄位置Bの液槽22の水に浸漬されると、吐出通路24とパレット3側の固定通路12が連通し、その状態となるとポンプ23によって洗浄液をクランクケース2の油穴4に直接高速で給送するようになっている。
したがって、接続通路10を流通する洗浄液を全てクランクケース2の油穴4内に供給することができ、クランクケース2の外方に設けたノズルから洗浄液を噴射するよりも洗浄効果が高い。
また、上記フレキシブルチューブ13は自由な方向に変形可能な可撓性を備えているので、型式が異なるエンジンのクランクケースであっても、支障なくその油穴4の開口の位置に合せてフレキシブルチューブ13の他端を接続することができる。そのため、汎用性が高く、かつ現場の作業者の洗浄作業が容易な洗浄システム1を提供することができる。
【0016】
また、上記実施例においては、ポンプ23によって洗浄液をクランクケース2の油穴に給送するようにしているが、洗浄液に大気エアを吸引させたり、加圧エアを注入させたりして意図的にエアを巻き込ませてからクランクケース2に給送することで、油穴4の洗浄効率をより一層向上させることができる。
また、洗浄手段7による洗浄方式としては、次のような方式を採用してもよい。すなわち、上述したように液槽22の水中にクランクケース2を浸漬させることなく、大気中でパレット3上のクランクケース2の油穴4に洗浄液を給送するようにしても良い。
また、上記実施例においては、主貫通孔4Aの他端の開口を蓋部材16によって完全に閉鎖しているが、その蓋部材16に小さな貫通穴を形成して、それを介して洗浄液が蓋部材16の内方から外方へ流出するようにしてもよい。また、蓋部材16は必ずしも必要ではなく、この蓋部材16を省略してもよい。
さらに、上記実施例は船舶用エンジンのクランクケース2を洗浄することを想定しているが、洗浄の対象は自動車用エンジンや特殊機械用エンジンのクランクケースであっても、本実施例の洗浄システム1によって効率的に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】図1のII―II線に沿う断面図。
【図3】図2の要部の拡大図。
【符号の説明】
【0018】
1‥洗浄システム 2‥クランクケース(被洗浄物)
3‥パレット(支持手段) 4‥油穴
6‥搬送手段 7‥洗浄手段
10‥接続通路 B‥洗浄位置
24‥吐出通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が流通可能な流体穴を有する被洗浄物を支持する支持手段と、被洗浄物を支持した支持手段を洗浄位置へ搬送する搬送手段と、上記洗浄位置に配置されるとともに上記支持手段上の被洗浄物を洗浄媒体によって洗浄する洗浄手段とを備える洗浄システムであって、
上記洗浄手段は、洗浄位置に開口して洗浄媒体を吐出する吐出通路を備えており、また、上記支持手段は、上記洗浄手段の吐出通路に接続される固定通路と、この固定通路の内方側の端部に一端を接続されるとともに他端となる自由端を上記流体穴に接続されるフレキシブルチューブとを有する接続通路を備えており、
上記搬送手段によって上記支持手段が洗浄位置に搬送されると、上記洗浄手段の吐出通路と上記支持手段の接続通路を介して上記洗浄手段から被洗浄物の流体穴に直接洗浄媒体を給送可能となっていることを特徴とする洗浄システム。
【請求項2】
上記流体穴は、被洗浄物の一方の壁面から他方の壁面まで貫通する主貫通孔と、この主貫通孔から連続する複数の分岐孔とを備えており、主貫通孔の一方の開口部に上記フレキシブルチューブの自由端が接続される際には、主貫通孔の他方の開口部は蓋部材によって閉鎖されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄システム。
【請求項3】
上記洗浄手段は液体が貯溜された液槽を備えており、上記搬送手段は上記支持手段と被洗浄物を上記液槽の液中に浸漬させるようになっており、その状態において、上記洗浄手段は上記吐出通路と接続通路を介して被洗浄物の流体穴に洗浄媒体を給送することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄システム。
【請求項4】
上記洗浄手段の洗浄媒体は、気体と液体の混合流体からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の洗浄システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−113018(P2009−113018A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292468(P2007−292468)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【出願人】(393028357)シブヤマシナリー株式会社 (77)
【Fターム(参考)】