説明

測位制御装置及び測位制御方法

【課題】複数のアプリケーションから同時に測位要求できる環境において、測位要求の待機時間を短縮して早期に測位結果を返信する。
【解決手段】測位制御装置101は、異なる測位精度でGPSに現在地の測位を行わせるGPSハードウェア制御部104と、アプリケーション102,103からの測位要求に対して、当該測位要求で指定された測位精度に応じてGPSハードウェア制御部104に測位させ、この測位結果を取得して要求元のアプリケーション102,103に返信する測位要求管理部105とを備えている。そして、測位要求管理部105は、新規の測位要求の測位精度が最新の測位結果の測位精度よりも低い又は同じであると、最新の測位結果を再利用して、新規の測位要求に対して最新の測位結果を返信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のアプリケーションからの測位要求に基づいて現在地を測位する測位制御装置及び測位制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話などの小型情報機器(以下「移動機」という)などにも、GPS(GlobalPositioning System:全地球測位システム)などの測位機能が搭載されるようになり、様々なアプリケーションにより、現在地の測位結果に基づいた様々なサービスが提供されるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。このような移動機では、複数のアプリケーションから測位要求が発生するため、GPSのリソース競合を回避するため、先発優先又は後発優先などの競合回避措置を行っている。
【特許文献1】特開2003−078943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、先発優先の場合には、先発の測位処理がいつ完了するのか分からないことや、先発の測位処理が完了した後に後発の測位処理を行うため、後発アプリケーションの測位要求の待機時間が長くなるという問題があった。一方、後発優先の場合には、測位処理中に他のアプリケーションが測位要求を行うと、突然測位処理が中断されるため、アプリケーションが測位結果を受け取れないケースが増加するという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、複数のアプリケーションから同時に測位要求できる環境において、測位要求の待機時間を短縮して早期に測位結果を返信することができる測位制御装置及び測位制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る測位制御装置は、複数のアプリケーションからの測位要求に基づいて現在地を測位する測位制御装置であって、アプリケーションから指定された測位精度で現在地を測位する測位手段と、アプリケーションからの測位要求に対して、測位手段による測位結果を返信する測位要求管理手段と、を有し、測位要求管理手段は、アプリケーションから新規の測位要求があると、当該測位要求で指定された測位精度が、以前の測位要求で指定された測位精度以下の場合、新規の測位要求に対して、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することを特徴とする。
【0006】
本発明に係る測位制御方法は、複数のアプリケーションからの測位要求に基づいて現在地を測位する測位制御方法であって、アプリケーションから指定された測位精度で現在地を測位する測位ステップと、アプリケーションからの測位要求に対して、測位ステップによる測位結果を返信する測位要求管理ステップと、を有し、測位要求管理ステップは、アプリケーションから新規の測位要求があると、当該測位要求で指定された測位精度が、以前の測位要求に対して、測位された最新の測位結果の測位精度以下の場合、新規の測位要求に対して以前の測位要求に応答する測位結果を返信することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る測位制御装置及び測位制御方法によれば、複数のアプリケーションから測位精度が指定された測位要求が行われるが、アプリケーションから新規の測位要求があると、当該測位要求で指定された測位精度が、以前の測位要求に対して測位された測位結果の測位精度以下の場合、新たに測位を行うことなく、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することで、測位精度を低下させることなく、測位要求の待機時間を短縮して早期に測位結果を返信することができる。
【0008】
この場合、測位要求管理手段は、以前の測位要求に対して測位結果を返信する前に新規の測位要求を受けた場合に、新規の測位要求に対して、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することが好ましい。この測位制御装置によれば、以前の測位要求に対して測位結果を返信する前に新規の測位要求を受けると、以前の測位要求に応答する測位結果が得られたときに、新規の測位要求に対して以前の測位要求に応答する測位結果を返信するため、新規の測位要求の待機時間をより短縮することができる。
【0009】
一方、測位要求管理手段は、以前の測位要求に対して測位結果を返信してから所定時間内に新規の測位要求を受けた場合に、新規の測位要求に対して、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することとしてもよい。この測位制御装置によれば、以前の測位要求に対して測位結果を返信してから所定時間内であれば、測位を行う現在地の変動が少ないと考えられる。このため、かかる場合に、新規の測位要求に対して以前の測位要求に応答する測位結果を返信することで、測位結果の信頼性低下を抑制しつつ、新規の測位要求の待機時間をより短縮することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のアプリケーションから同時に測位要求できる環境において、測位要求の待機時間を短縮して早期に測位結果を返信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る測位制御装置及び測位制御方法の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る測位制御装置を携帯電話などの移動機に適用するものとして説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る測位制御装置を示すシステム構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る測位制御装置101は、移動機100に搭載されて、複数のアプリケーション102,103からの測位要求に基づいて移動機100の現在地を測位する装置である。そして、測位制御装置101は、現在地の測位を行うGPSハードウェア制御部104と、各アプリケーション102,103からの測位要求を受ける測位要求管理部105とを備えている。
【0013】
GPSハードウェア制御部104は、測位要求管理部105からの指示を受けてGPSに移動機100の現在地を測位させ、現在地の測位結果を取得するものである。また、GPSハードウェア制御部104は、異なる測位精度でGPSに移動機100の現在地を測位させることができ、例えば、測位精度の高い品質重視モードと、測位精度の低い標準モードの2種類の測位モードを有している。品質重視モードは、タイムアウト時間が長く、標準モードよりも高精度の測位結果を取得するモードである。一方、標準モードは、精度誤差が大きくなっても指定時間内で測位結果を取得して返信するモードである。
【0014】
測位要求管理部105は、アプリケーション102,103からの測位要求に対して、GPSハードウェア制御部104が取得した測位結果を返信するものである。測位要求管理部105は、アプリケーション102,103から測位要求を受けると、GPSハードウェア制御部104に現在地を測位させる。このとき、測位要求管理部105は、アプリケーション102,103から受けた測位要求で指定された測位精度に応じて、品質重視モードと通常モードの何れかを指定して、GPSハードウェア制御部104に移動機の現在地を測位させる。
【0015】
また、測位要求管理部105は、アプリケーション102,103の何れかから新規の測位要求を受けると、以前の測位要求に応答する最新の測位結果を取得するのを待って、新規の測位要求の測位精度と最新の測位結果の測位精度とを比較する。そして、測位要求管理部105は、新規の測位要求の測位精度が最新の測位結果の測位精度よりも低い又は同じであると、新たにGPSハードウェア制御部104に測位させることなく最新の測位結果を再利用し、新規の測位要求に対して最新の測位結果を返信する。
【0016】
図2は、測位制御装置のハードウェア構成を例示する図である。図2に示すように、測位制御装置101は、移動機100の一機能として動作し、物理的には、CPU201と、ROM202と、RAM203と、補助記憶装置204と、通信モジュール205と、操作部206と、ディスプレイ207とを備える。そして、図1において説明した各機能は、図2に示すCPU201やRAM203上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU201の制御のもとで通信モジュール205を動作させると共に、RAM203や補助記憶装置204におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0017】
アプリケーション102は、移動機100上で、利用者に対して現在の測位結果(測位結果)に応じた詳細な地図を表示するサービス(以下「現在地表示サービス」という。)と、測位結果に応じて近隣の飲食施設を一覧で表示するサービス(以下「近隣施設の検索機能」という。)との2種類のサービスを提供することが可能な「歩行者用ナビゲーション」アプリケーションである。そして、「歩行者用ナビゲーション」アプリケーションのうち、「現在地表示サービス」では、歩行者(移動機100)の現在地を表示するため高精度の測位結果が必要となるが、「近隣施設の検索機能」では、標準精度の測位結果でも問題なくサービスを提供可能である。
【0018】
アプリケーション103は、移動機上で、移動機がいる地域の天気予報情報を表示する機能を有する「地域天気情報」アプリケーションである。そして、「地域天気情報」アプリケーションでは、比較的精度の低い(標準精度又は標準精度以下の)測位結果であっても問題なくサービスを提供可能である。
【0019】
図3は、移動機の表示画面の一例を示した図である。図3では、移動機100上において、「歩行者用ナビゲーション」アプリケーションと、「地域天気情報」アプリケーションとが、同時にサービスを提供しており、図中301が、「歩行者用ナビゲーション」アプリケーションの表示ウィンドウであり、図中302が、「地域天気情報」アプリケーションの表示ウィンドウである。
【0020】
次に、図4〜図6を参照して、本実施形態に係る測位制御装置101の動作について説明する。図4は、測位要求管理部の処理動作を説明するためのフローチャートであり、図5は、最新の測位結果を再利用しない場合の、測位制御装置の処理動作の一例を説明するためのシーケンス図であり、図6は、最新の測位結果を再利用する場合の、測位制御装置の処理動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0021】
図4に示すように、測位要求管理部105は、アプリケーション102,103から測位要求を受けると、最新の測位結果として再利用可否を判定する(ステップS1)。
【0022】
ステップS1において、最新の測位結果を再利用できると判定した場合(ステップS1:YES)、測位要求管理部105は、最新の測位結果を、要求元のアプリケーション102,103に対して返信する戻り値に設定する(ステップS2)。このとき、最新の測位結果がエラーであった場合は、エラー情報を戻り値として設定する。
【0023】
そして、測位要求管理部105は、ステップS2において設定した戻り値を、待機中の適用可能な全てのアプリケーションに返信する(ステップS3)。すなわち、測位要求管理部105は、ステップS1において最新の測位結果を再利用できると判定した測位要求の要求元であって、現在、戻り値の返信を待っている全てのアプリケーションに対して、ステップS2において設定した戻り値を返信する。
【0024】
一方、上述したステップS1において、最新の測位結果を再利用できないと判定した場合(ステップS1:NO)、測位要求管理部105は、新規の測位要求で指定された測位精度で、GPSハードウェア制御部104に現在地を測位させ、GPSハードウェア制御部104から取得した測位結果を戻り値に設定する(ステップS4)。このとき、GPSハードウェア制御部104から取得した測位結果がエラーであった場合は、エラー情報を戻り値として設定する。
【0025】
そして、測位要求管理部105は、上述したステップS5に進み、測位結果である戻り値又はエラー情報である戻り値を要求元のアプリケーションに返信する(ステップS5)。
【0026】
次に、図5を参照して、最新の測位結果を再利用しない場合の、測位制御装置の処理動作の一例について説明する。なお、図5において、網掛け部分は、アプリケーション102に関わる処理を示している。
【0027】
図5に示すように、アプリケーション103から測位要求管理部105に対して、測位精度が標準モードの測位要求1があると(ステップS21)、測位要求管理部105は、GPSハードウェア制御部104に対して、測位開始指示を送信して標準モードの測位を行わせる(ステップS22)。
【0028】
そして、GPSハードウェア制御部104が標準モードで測位を行っているときに、アプリケーション102から測位要求管理部105に対して、測位精度が品質重視モードの測位要求2があると(ステップS23)、測位要求管理部105は、GPSハードウェア制御部104から測位要求1に対する測位結果1を取得するまで、アプリケーション102からの測位要求2を待機させる。すなわち、測位要求管理部105は、キュー管理等により測位要求2を保持しておくことで、測位結果1を取得するまで測位要求2を待機させる。
【0029】
その後、GPSハードウェア制御部104から測位要求管理部105に測位結果1が送信されると(ステップS24)、測位要求管理部105は、この取得した測位結果1をアプリケーション103に返信する(ステップS25)。そして、測位要求管理部105は、アプリケーション102からの測位要求2に対して、ステップS24において取得した測位結果1を再利用できるか否かを判定する(ステップS26)。この場合、ステップS24において取得した測位結果1の測位精度は標準モードであるのに対し、アプリケーション102からの測位要求2で指定された測位精度が品質重視モードであるため、測位要求管理部105は、ステップS24において取得した測位結果1を再利用できないと判定する。
【0030】
そこで、測位要求管理部105は、GPSハードウェア制御部104に対して、測位開始指示を送信して品質重視モードの測位を行わせ(ステップS27)、GPSハードウェア制御部104から測位要求管理部105に品質重視モードの測位結果2が送信されると(ステップS28)、測位要求管理部105は、この取得した測位結果2をアプリケーション102に返信する(ステップS28)。
【0031】
次に、図6を参照して、最新の測位結果を再利用できる場合の、測位制御装置の処理動作の一例について説明する。なお、図6において、網掛け部分は、アプリケーション102に関わる処理を示している。
【0032】
図6に示すように、アプリケーション103から測位要求管理部105に対して、測位精度が標準モードの測位要求1があると(ステップS31)、測位要求管理部105は、GPSハードウェア制御部104に対して、測位開始指示を送信して標準モードの測位を行わせる(ステップS32)。
【0033】
そして、GPSハードウェア制御部104が標準モードで測位を行っているときに、アプリケーション102から測位要求管理部105に対して、測位精度が標準モードの測位要求2があると(ステップS33)、測位要求管理部105は、GPSハードウェア制御部104から測位要求1に対する測位結果1を取得するまで、アプリケーション102からの測位要求2を待機させる。すなわち、測位要求管理部105は、キュー管理等により測位要求2を保持しておくことで、測位結果1を取得するまで測位要求2を待機させる。
【0034】
その後、GPSハードウェア制御部104から測位要求管理部105に測位結果1が送信されると(ステップS34)、測位要求管理部105は、この測位結果1をアプリケーション103に返信する(ステップS35)。そして、測位要求管理部105は、アプリケーション102からの測位要求2に対して、ステップS34において取得した測位結果1を再利用できるか否かを判定する(ステップS36)。この場合、ステップS34において取得した測位結果1の測位精度と、アプリケーション102からの測位要求2で指定された測位精度とは、何れも同じ標準モードであるため、測位要求管理部105は、ステップS24において取得した測位結果1を再利用できると判定する。
【0035】
そこで、測位要求管理部105は、新たにGPSハードウェア制御部104に対して測位させることなく、ステップS34で取得した測位結果1をアプリケーション102からの測位要求2に対する測位結果2として再利用し、この測位結果2をアプリケーション102に返信する(ステップS37)。
【0036】
このように、本実施形態に係る測位制御装置101よれば、複数のアプリケーション102,103から測位精度が指定された測位要求が行われるが、アプリケーション102,103から新規の測位要求があると、当該測位要求で指定された測位精度が、以前の測位要求に対して測位された最新の測位結果の測位精度以下の場合、新たに測位を行うことなく、以前の測位要求に応答する最新の測位結果を再利用して返信することで、測位精度を低下させることなく、測位要求の待機時間を短縮して早期に測位結果を返信することができる。
【0037】
また、この測位制御装置101によれば、以前の測位要求に対して最新の測位結果を返信する前に新規の測位要求を受けると、以前の測位要求に応答する最新の測位結果が得られたときに、新規の測位要求に対して以前の測位要求に応答する測位結果を返信するため、新規の測位要求の待機時間をより短縮することができる。
【0038】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、新規の測位要求を受けると、最新の測位結果を取得するのを待って最新の測位結果を再利用できるか否かを判定するように説明したが、新規の測位要求を受けたときに、最新の測位結果を再利用できるか否かを判定するようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、ステップS1において、最新の測位結果を要求元のアプリケーションに返信する前に新規の測位要求がきた場合に、最新の測位結果を再利用できるか否かを判定するものとして説明したが、最新の測定結果を要求元のアプリケーションに返信してからの経過時間が閾値Nを超えるまでの間に新規の測定要求が到来すると、最新の測位結果を再利用できるか否かを判定するものとしてもよい。すなわち、以前の測位要求に対して最新の測位結果を返信してから所定時間内であれば、測位を行う現在地の変動が少ないと考えられる。このため、かかる場合に、新規の測位要求に対して以前の測位要求に応答する最新の測位結果を返信することで、測位結果の信頼性低下を抑制しつつ、新規の測位要求の待機時間をより短縮することができる。
【0040】
また、上記実施形態では、測位精度が品質重視モードと標準モードの2種類あるものとして説明したが、更に多くの種類に分けてもよい。そして、品質重視モードと標準モードの代わりに、例えば、許容される測位誤差が通知され、それ以下であれば測位結果を再利用するとしてもよい。許容される測位誤差がA,B,Cなどランク付けされていてもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、以前の測位要求と新規の測位要求とが異なるアプリケーションから到来した場合に、最新の測位結果を再利用できるか否かを判定するものとして説明したが、以前の測位要求と新規の測位要求とが同じアプリケーションから到来したものであっても、最新の測位結果を再利用できるか否かを判定するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態に係る測位制御装置を示すシステム構成図である。
【図2】測位制御装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図3】移動機の表示画面の一例を示した図である。
【図4】測位要求管理部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】最新の測位結果を再利用しない場合の、測位制御装置の処理動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図6】最新の測位結果を再利用する場合の、測位制御装置の処理動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
【0043】
100…移動機、101…測位制御装置、102,103…アプリケーション、104…GPSハードウェア制御部(測位手段)、105…測位要求管理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションからの測位要求に基づいて現在地を測位する測位制御装置であって、
前記アプリケーションから指定された測位精度で現在地を測位する測位手段と、
前記アプリケーションからの測位要求に対して、前記測位手段による測位結果を返信する測位要求管理手段と、を有し、
前記測位要求管理手段は、前記アプリケーションから新規の測位要求があると、当該測位要求で指定された測位精度が、以前の測位要求で指定された測位精度以下の場合、前記新規の測位要求に対して、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することを特徴とする測位制御装置。
【請求項2】
前記測位要求管理手段は、以前の測位要求に対して測位結果を返信する前に新規の測位要求を受けた場合に、前記新規の測位要求に対して、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することを特徴とする請求項1に記載の測位制御装置。
【請求項3】
前記測位要求管理手段は、以前の測位要求に対して測位結果を返信してから所定時間内に新規の測位要求を受けた場合に、前記新規の測位要求に対して、以前の測位要求に応答する測位結果を返信することを特徴とする請求項1に記載の測位制御装置。
【請求項4】
複数のアプリケーションからの測位要求に基づいて現在地を測位する測位制御方法であって、
前記アプリケーションから指定された測位精度で現在地を測位する測位ステップと、
前記アプリケーションからの測位要求に対して、前記測位ステップによる測位結果を返信する測位要求管理ステップと、を有し、
前記測位要求管理ステップは、前記アプリケーションから新規の測位要求があると、当該測位要求で指定された測位精度が、以前の測位要求に対して、測位された最新の測位結果の測位精度以下の場合、前記新規の測位要求に対して以前の測位要求に応答する測位結果を返信することを特徴とする測位制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−101785(P2010−101785A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−274231(P2008−274231)
【出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】