説明

炎症の治療に有用なインドール類

、R、R、R、R、R及びRが明細書に記載した意味を有する式(I)の化合物、及びその薬学的に許容可能な塩が提供されるもので、該化合物は、MAPEGファミリーのメンバーの活性の阻害が所望され、及び/又は必要とされる疾患の治療において、特に炎症の治療において、有用である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の式I:

[上式中、
、R、R及びR基の一つは、-D-E、シクロアルキル基又はヘテロシクロアルキル基(後者の二つの基はG及び/又はZから選択される一又は複数の置換基によって置換されていてもよい)を表し、
a)他の基は、水素、G、C1−8アルキル及びヘテロシクロアルキル基(後者の二つの基はG及び/又はZから選択される一又は複数の置換基によって置換されていてもよい)、及びR、R、R及びR基の一つが-D-Eを表す場合、アリール基及びヘテロアリール基(後者の二つの基はAから選択される一又は複数の置換基によって置換されていてもよい)から独立して選択され;及び/又は
b)互いに隣接している任意の二つの他の基は結合して、式Iの化合物における必須のベンゼン環の二つの原子と共に、1から3のヘテロ原子を含んでいてもよい3員から8員環を形成していてもよく、該環自体はハロ、-R、-OR及び=Oから選択される一又は複数の置換基によって置換されていてもよく;
Dは-O-、-C(R)(R)-、C2−4アルキレン、-C(O)-又は-S(O)-を表し;
及びEは独立してアリール基又はヘテロアリール基で、その双方がAから選択される一又は複数の置換基によって置換されていてもよいものを表し;
及びRは独立してH、ハロ又はC1−6アルキル(後者の基はハロによって置換されていてもよい)を表し、あるいはR及びRは互いに結合して、それらが結合している炭素原子と共に3員から6員環を形成してもよく、該環はヘテロ原子を含んでいてもよく、かつハロ及びC1−3アルキル(後者の基は一又は複数のハロ置換基によって置換されていてもよい)から選択される一又は複数の置換基によって置換されていてもよく;
はH、ハロ、-N(R)-J-R10又は-Q-Xを表し;
Jは単結合、-C(O)-又は-S(O)-を表し;
Qは単結合、-O-、-C(O)-又は-S(O)-を表し;
mは0、1又は2を表し;
は、
(a)アリール基又はヘテロアリール基で、その双方がAから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
(b)C1−8アルキル又はヘテロシクロアルキル基で、その両方が、G及び/又はZから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの
を表し;
、R及びR10は独立して、
I)水素;
II)アリール基又はヘテロアリール基で、その双方がBから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
III)C1−8アルキル又はヘテロシクロアルキル基で、その両方が、G及び/又はZから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの
を表し;あるいは
及びR10は互いに結合して、R及びR10がそれぞれ結合しているN原子及びJ基と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を含んでいてもよく、G及び/又はZから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい3員から8員環を形成してもよく;
Aは、
I)アリール基又はヘテロアリール基で、その双方がBから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
II)C1−8アルキル又はヘテロシクロアルキル基で、その両方が、G及び/又はZから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
III)G
を表し;
は、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A-R11aを表し;
ここでAは、-C(O)A-、-S(O)-、-N(R12a)A-又は-OA-から選択されるスペーサー基又は単結合を表し;
は、単結合、-O-、-N(R12b)-又は-C(O)-を表し;
は、単結合、-O-又は-N(R12)-を表し;
及びAは独立して単結合、-C(O)-、-C(O)N(R12d)-、-C(O)O-、-S(O)-又は-S(O)N(R12e)-を表し;
は、=O、=S、=NOR11b、=NS(O)N(R12f)R11c、=NCN又は=C(H)NOを表し;
Bは、
I)アリール基又はヘテロアリール基で、その双方がGから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの、
II)C1−8アルキル又はヘテロシクロアルキル基で、その双方が、G及び/又はZから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;又は
III)G
を表し;
は、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A-R13aを表し;
ここで、Aは、単結合又は-C(O)A-、-S(O)-、-N(R14a)A-又は-OA10-から選択されるスペーサー基を表し;ここで、
は単結合、-O-、-N(R14b)-又は-C(O)-を表し;
は単結合、-O-又は-N(R14c)-を表し;
及びA10は独立して単結合、-C(O)-、-C(O)N(R14b)-、-C(O)O-、-S(O)-又は-S(O)N(R14e)-を表し;
は、=O、=S、=NOR13b、=NS(O)N(R14f)R13c、=NCN又は=C(H)NOを表し;
11a、R11b、R11c、R12a、R12b、R12c、R12d、R12e、R12f、R13a、R13b、R13c、R14a、R14b、R14c、R14d、R14e及びR14fは、独立して
i)水素;
ii)アリール基又はヘテロアリール基で、その双方がGから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;
iii)C1−8アルキル又はヘテロシクロアルキル基で、その双方が、G及び/又はZで置換されていてもよいもの
から選択され;あるいは
11aからR11c及びR12aからR12f、及び/又はR13aからR13c及びR14aからR14fの任意の対は、互いに結合して、それら原子又は他の関連原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい、更なる3員から8員環を形成してよく、該環は、G及び/又はZから選択される一又は複数の基で置換されていてもよく;
は、ハロ、シアノ、-N、-NO、-ONO又は-A11-R15aを表し;
ここでA11は、単結合又は-C(O)A12-、-S(O)13-、-N(R16a)A14-又は-OA15-から選択されるスペーサー基を表し;ここで、
12は単結合、-O-、-N(R16b)-又は-C(O)-を表し;
13は単結合、-O-又は-N(R16c)-を表し;
14及びA15は独立して単結合、-C(O)-、-C(O)N(R16d)-、-C(O)O-、-S(O)-又は-S(O)N(R16e)-を表し;
は、=O、=S、=NOR15b、=NS(O)N(R16f)R15c、=NCN又は=C(H)NOを表し;
15a、R15b、R15c、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e及びR16fは、独立して
i)水素;
ii)C1−6アルキル又はヘテロシクロアルキル基で、その双方の基が、ハロ、C1−4アルキル、-N(R17a)R18a、-OR17b及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの;及び
iii)アリール基又はヘテロアリール基で、その双方がハロ、C1−4アルキル、-N(R17c)R18b、-OR17dから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいもの
から選択され;又は
15aからR15c及びR16aからR16fの任意の対は、互いに結合して、それら又は他の関連原子と共に、1〜3のヘテロ原子及び/又は1〜3の二重結合を有していてもよい、更なる3員ないし8員環を形成してよく、該環はハロ、C1−4アルキル、-N(R17e)R18c、-OR17f及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく;
17a、R17b、R17c、R17d、R17e、R18a、R18b及びR18cは、独立して水素及びC1−4アルキルから選択され、その後者の基は一又は複数のハロ基によって置換されていてもよい]
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩であって、
但し、Rが-D-E(ここで、Dは-C(R)(R)-を表す)を表す場合、X、R、R、R、R及びRが全てHを表し、かつ
(a)Eが2-ブチル-5-ヒドロキシメチル-1H-イミダゾール-1-イル基を表すならば、Rがフェニル又は2-カルボキシフェニルを表す場合、RはHを表さず;
(b)Eが2-ブチル-5-ヒドロキシメチル-1H-イミダゾール-1-イル基又は2-ブチル-5-ホルミル-1H-イミダゾール-1-イル基を表すならば、Rがフェニル又は2-エトキシカルボニルフェニルを表す場合、Rはエチルを表さず;
(c)Eが2-ブチル-4-クロロ-5-ヒドロキシメチル-1H-イミダゾール-1-イル基を表すならば、Rが2-(1H-テトラゾール-5イル)フェニルを表す場合、RはH又はエチルを表さず;
(d)Eが2-ブチル-4-クロロ-5-ヒドロキシメチル-1H-イミダゾール-1-イル基又は2-ブチル-4-クロロ-5-ホルミル-1H-イミダゾール-1-イル基を表すならば、Rが2-シアノフェニルを表す場合、Rはエチルを表さない化合物。
【請求項2】
Aが一又は複数のG基によって置換されていてもよいC1−6アルキル又はGを表す請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、ハロ、シアノ、-NO又は-A-R11aを表す請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
からRの一つが-D-E-を表す場合、Gが、フルオロ、クロロ、-NO又は-A-R11aを表す請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
からRの一つが、置換されていてもよいシクロアルキル基又はヘテロシクロアルキル基を表す場合、Gが、フルオロ、クロロ又は-A-R11aを表す請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
からRの一つが-D-E-を表す場合、Aが、単結合、-C(O)O-、-N(R12a)A-又は-OA-を表す請求項1から5の何れか一項に記載の化合物。
【請求項7】
からRの一つが、置換されていてもよいシクロアルキル基又はヘテロシクロアルキル基を表す場合、Aが、単結合、-C(O)O-、-C(O)N(R12b)-、-N(R12a)A-又は-OA-を表す請求項1から6の何れか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、単結合、-C(O)O-又は-OA-を表す請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
及びAが独立して単結合を表す請求項1から8の何れか一項に記載の化合物。
【請求項10】
からRの一つが-D-E-を表す場合、R11a、R11b及びR11cが独立してフェニル基、テトラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、又はC1−3アルキルで、その全てが一又は複数のG基で置換されていてもよいものを表す請求項1から9の何れか一項に記載の化合物。
【請求項11】
からRの一つが、置換されていてもよいシクロアルキル基又はヘテロシクロアルキル基を表す場合、R11a、R11b及びR11cが独立してフェニル基、テトラゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、C1−6アルキル又はC4−6ヘテロシクロアルキルで、その全てが一又は複数のハロ基で置換されていてもよいものを表す請求項1から9の何れか一項に記載の化合物。
【請求項12】
11a、R11b及びR11cが独立してC1−6アルキル又はC4−6ヘテロシクロアルキルで、その双方が一又は複数のハロ基で置換されていてもよいものを表す請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
がハロを表す請求項1から12の何れか一項に記載の化合物。
【請求項14】
Dが、-CH-、エチレン、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-O-又は-C(O)-を表す請求項1から13の何れか一項に記載の化合物。
【請求項15】
Dが-O-又は-C(O)-を表す請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
、E及び(それらが前記アリール又はヘテロアリール基を表す場合)X、R及びR10が、置換されていてもよいフェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、キノリジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロマニル、ベンゾチエニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3-ベンゾジオキソリル、テトラゾリル、ベンゾチアゾリル、及び/又はベンゾジオキサニル基を表す請求項1から15の何れか一項に記載の化合物。
【請求項17】
が、置換されていてもよいフェニル、ピリジル又はイミダゾリルを表す請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
Eが、置換されていてもよい1,3-ベンゾジオキソリル、フェニル、ピリジル、キノリニル又はイミダゾリルを表す請求項16又は17に記載の化合物。
【請求項19】
Eが、フェニル、ピリジル、キノリニル又はイミダゾリルを表す請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
からRの一つが-D-E-を表す場合、任意置換基が、フェニル、=O(非芳香族環への置換基の場合)、ハロ、シアノ、-NO、C1−6アルキル(該アルキル基は直鎖状又は分枝状、環状、部分環状、不飽和であってもよく、及び/又は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)、ヘテロシクロアルキル(該ヘテロシクロアルキル基はC1−3アルキル及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい)、-OR19及び-N(R19)R20から選択され、ここで、R19及びR20は独立してH又はC1−6アルキル(該アルキル基は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)を表す請求項16から19の何れか一項に記載の化合物。
【請求項21】
任意置換基が、ハロ、シアノ、-NO、C1−6アルキル(該アルキル基は直鎖状又は分枝状、環状、部分環状、不飽和であってもよく、及び/又は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)、ヘテロシクロアルキル(該ヘテロシクロアルキル基はC1−3アルキル及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい)、-OR19及び-N(R19)R20から選択され、ここで、R19及びR20は独立してH又はC1−6アルキル(該アルキル基は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)を表す請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
からRの一つが、置換されていてもよいシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基を表す場合、任意置換基が、フェニル、=O(非芳香族環への置換基の場合)、ハロ、シアノ、-NO、C1−6アルキル(該アルキル基は直鎖状又は分枝状、環状、部分環状、不飽和であってもよく、及び/又は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)、ヘテロシクロアルキル(該ヘテロシクロアルキル基はC1−3アルキル及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい)、-OR19、-N(R19)R20及び-C(O)OR19から選択され、ここで、R19及びR20は独立してH又はC1−6アルキル(該アルキル基は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)を表す請求項16から19の何れか一項に記載の化合物。
【請求項23】
任意置換基が、ハロ、シアノ、-NO、C1−6アルキル(該アルキル基は直鎖状又は分枝状、環状、部分環状、不飽和であってもよく、及び/又は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)、ヘテロシクロアルキル(該ヘテロシクロアルキル基はC1−3アルキル及び=Oから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよい)、-OR19、-N(R19)R20及び-C(O)OR19から選択され、ここで、R19及びR20は独立してH又はC1−6アルキル(該アルキル基は一又は複数のハロ基で置換されていてもよい)を表す請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が、-N(R)-J-R10、C1−3アルキル、ヘテロシクロアルキル(後者の二つの基は-N(R12a)R11a-、-OR11a、-R11a又はハロで置換されていてもよい)、H又はハロを表す請求項1から23の何れか一項に記載の化合物。
【請求項25】
が、C1−3アルキル、ヘテロシクロアルキル(後者の二つの基は-N(R12a)R11a-、-OR11a、-R11a又はハロで置換されていてもよい)、H又はハロを表す請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
Jが-C(O)-又は-S(O)-を表す請求項1から25の何れか一項に記載の化合物。
【請求項27】
とRの一方が-D-E又は置換されていてもよいシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基を表し、他方がHを表す請求項1から26の何れか一項に記載の化合物。
【請求項28】
が-D-Eを表す請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
からRの一つが-D-Eを表す場合、Rがクロロ又はHを表す請求項1から28の何れか一項に記載の化合物。
【請求項30】
及び/又はRが独立してHを表す請求項1から29の何れか一項に記載の化合物。
【請求項31】
がHを表す請求項1から30の何れか一項に記載の化合物。
【請求項32】
医薬として使用するための、但し書き(b)及び(d)を除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
【請求項33】
但し書き(b)及び(d)を除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む医薬製剤。
【請求項34】
MAPEGファミリーメンバーの活性阻害が所望され及び/又は必要とされる疾患の治療のための医薬の製造のための、但し書きを除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
【請求項35】
MAPEGファミリーメンバーが、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ-1、ロイコトリエンC及び/又は5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質である請求項34に記載の使用。
【請求項36】
MAPEGファミリーメンバーが、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ-1である請求項35に記載の使用。
【請求項37】
疾患が炎症である請求項34から36の何れか一項に記載の使用。
【請求項38】
疾患が、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺線維症、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、炎症性痛覚、発熱、偏頭痛、頭痛、腰痛、線維筋痛、筋膜障害、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症、月経困難症、火傷、外科又は歯科処置、悪性腫瘍、高プロスタグランジンE症候群、古典的バーター症候群、アテローム性動脈硬化症、痛風、関節炎、骨関節炎、若年性関節炎、関節リウマチ、リウマチ熱、強直性脊椎炎、ホジキン病、全身性エリテマトーデス、脈管炎、膵炎、腎炎、滑液包炎、結膜炎、虹彩炎、強膜炎、ブドウ膜炎、創傷治癒、皮膚炎、湿疹、乾癬、発作、真性糖尿病、神経変性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、鼻炎、潰瘍、冠状動脈性心臓病、サルコイドーシス、炎症要素を伴う任意の他の疾患、骨粗鬆症、骨関節炎、パジェット病又は歯周病である請求項34から37の何れか一項に記載の使用。
【請求項39】
MAPEGファミリーメンバーの活性阻害が所望され及び/又は必要とされる疾患の治療方法であって、但し書きを除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の治療的有効量を、そのような症状を患っているか、又はそのような症状に罹りやすい患者に投与することを含む方法。
【請求項40】
MAPEGファミリーメンバーが、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ-1、ロイコトリエンC及び/又は5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質である請求項39に記載の方法。
【請求項41】
MAPEGファミリーメンバーが、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ-1である請求項40に記載の方法。
【請求項42】
(A)但し書きを除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩と;
(B)炎症の治療に有用な他の治療剤、
を含む組み合わせ品であって、成分(A)及び(B)の各々が薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合されて製剤化されている組み合わせ品。
【請求項43】
但し書きを除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、炎症の治療に有用な他の治療剤、及び薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体を含む医薬製剤を含む、請求項42に記載の組み合わせ品。
【請求項44】
(a)但し書きを除いての請求項1から31の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む医薬製剤と;
(b)炎症の治療に有用な他の治療剤を、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と混合して含む医薬製剤、
の成分を含むパーツのキットを含み、成分(a)及び(b)がそれぞれ他方と併用して投与するのに適した形態で提供される請求項42に記載の組み合わせ品。
【請求項45】
請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
(i)式II

(上式中、X、R、R、R、R及びRは、請求項1で定義した通りである)の化合物を、式III

(上式中、Lは適切な離脱基を表し、Rは請求項1で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(ii)Xが-Q-X(ここで、Qは単結合又は-C(O)-である)を表す式Iの化合物に対して、式IV

(上式中、R、R、R、R、R及びRは、請求項1で定義した通りであり、Lは上で定義した通りである)の化合物を、式V

(ここで、Qは単結合又は-C(O)-を表し、Lは適切な離脱基を表し、Xは請求項1で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(iii)Xが-Q-Xを表し、Qが-C(O)-を表す式Iの化合物に対して、XがHを表す式Iの化合物を、Qが-C(O)-を表す式Vの化合物と反応させ;
(iv)Xが-N(R)-J-R10又は-Q-X(ここでQは-O-又は-S-を表す)を表す式Iの化合物に対して、上で定義した式IVの化合物を、式VI

(上式中、X1bが-N(R)-J-R10又は-Q-Xを表し、ここでQは-O-又は-S-を表し、R、J、R10及びXが請求項1で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(v)Xが-Q-Xを表し、Qが-S-を表す式Iの化合物に対して、XがHを表す式Iの化合物を、X1bが-Q-Xを表し、Qが-S-を表し、Xが請求項1で定義した通りである式Iの化合物と反応させ;
(vi)Xが-Q-Xを表し、Qが-S(O)-又は-S(O)-を表す式Iの化合物に対して、Qが-S-を表す式Iの対応化合物を酸化させ;
(vii)Xが-Q-Xを表し、XがGで置換されたC1−8アルキルを表し、Gが-A-R11aを表し、Aが-N(R12a)A-を表し、Aが単結合である(但し、Xが置換CアルキルのときQは単結合を表す)式Iの化合物に対して、式VII

(上式中、X2aが-Z基(ここでZは=Oを表す)で置換されたC1−8アルキルを表し、Qが請求項1で定義されたとおりであり、但し、X2aが=Oで置換されたCアルキルを表す場合、それは単結合を表し、R、R、R、R、R及びRは、請求項1で定義した通りである)の化合物を、式VIII

(上式中、R11a及びR12aが請求項1で定義された通りである)の化合物の存在下で還元性アミノ化条件で反応させ;
(viia)Xが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、XがGで置換されたメチルを表し、Gが-A-R11aを表し、Aが-N(R12a)A-を表し、Aが単結合である式Iの化合物に対して、XがHを表す式Iの対応化合物を、ホルムアルデヒドと上で定義した式VIIIの化合物の混合物と反応させ;
(viii)Xが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、Xが置換されていてもよいC2−8アルケニル(ここで不飽和の点はインドール環に対してα及びβである炭素原子間にある)を表す式Iの化合物に対して、Lがハロを表す式IVの対応化合物を、式IXA

の化合物と反応させ、又はQが単結合を表しX2aが-CHOを表す式VIIの化合物を、式IXB

の化合物等か、式IXC

の化合物等と反応させ、ここで、それぞれの場合、X2bはH、G又はG及び/又はZから選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、G及びZは請求項1で定義した通りであり;
(ix)Xが-Q-Xを表し、Xが置換されていてもよい飽和C2−8アルキル、飽和シクロアルキル、飽和ヘテロシクロアルキル、C2−8アルケニル、シクロアルケニル又はヘテロシクロアルケニルを表す式Iの化合物に対して、Xが置換されていてもよいC2−8アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、C2−8アルキニル、シクロアルキニル又はヘテロシクロアルキニル(必要に応じて)を表す式Iの対応化合物を還元し;
(x)R、R、R及び/又はRの一又は複数が-D-E(ここで、Dは-C(O)-、-C(R)(R)-、C2−4アルキレン又は-S(O)-を表す)か、置換されていてもよいシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを表す式Iの化合物に対して、式X

(上式中、Lは上で定義したL又はLを表し、該基はインドールのベンゼノイド環の炭素原子の一又は複数に結合し、R−Rはその環に既に存在しているベンゼノイド環上の3つの他の置換基の何れかを表し、X、R、R、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)の化合物を、RからRの一又は複数が-D-E(ここで、Dは-C(O)-、-C(R)(R)-、C2−4アルキレン又は-S(O)-を表す)を表す場合には、式XI

(上式中、Dは-C(O)-、-C(R)(R)-、C2−4アルキレン又は-S(O)-を表し、LはL(LがLのとき)又はL(LがLのとき)を表し、E、R及びRは請求項1で定義された通りであり、L及びLが上で定義された通りである)の化合物を、あるいはRからRの一つが、置換されていてもよいシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基を表す場合には、式XIA

(上式中、(R2−5)は導入されている置換基R、R、R又はRの何れかのものを表し、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りであり、Lは上で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(xi)RからRの一つが-D-E-を表し、Dが-S-、-O-又はC2−4アルキニレン(ここで、三重結合はEに隣接する)を表す式Iの化合物に対して、Lが上で定義したLを表す上で定義した式Xの化合物を、式XII

(上式中、Dは-S-、-O-又はC2−4アルキニレン(ここで、三重結合はEに隣接する)を表し、Eは請求項1で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(xii)RからRの一つが-D-E-を表し、Dが-S(O)-又は-S(O)-を表す式Iの化合物に対して、Dが-S-を表す式Iの対応化合物を酸化し;
(xiii)RからRの一つが-D-E-を表し、Dが-O-又は-S-を表す式Iの化合物に対して、式XIII

(上式中、-D-H基はインドールのベンゼノイド環の炭素原子の一又は複数に結合し、Dは-O-又は-S-を表し、X、R及びRは請求項1で定義した通りであり、R−Rは上で定義した通りである)の化合物を、式XIV

(上式中、Lは上で定義した通りであり、Eは請求項1で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(xiv)Xが-N(R)-J-R10を表す式Iの化合物に対して、式XV

(上式中、R、R、R、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)の化合物を、式XVI

(上式中、J及びR10は請求項1で定義した通りであり、Lは上で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(xv)Xが-N(R)-J-R10を表し、Jが単結合を表し、R10がC1−8アルキル基を表す式Iの化合物に対して、適切な還元剤の存在下で、Jが-C(O)-を表し、R10がH又はC1−7アルキル基を表す式Iの対応化合物を還元し;
(xvi)Xがハロを表す式Iの化合物に対して、XがHを表す式Iの化合物を、ハライド原子源であることが知られている試薬又は試薬混合物と反応させ;
(xvii)RがH以外である式Iの化合物に対して、次の式XVII

(上式中、Lは適切なアルカリ金属基、-Mg-ハライド、亜鉛ベース基又は適切な離脱基を表し、X、R、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)の化合物を、式XVIII

(上式中、R6aはRを表し、但しそれはHを表さず、Rは適切な離脱基を表す)の化合物と反応させ;
(xviii)RがHである式Iの化合物に対して、L
(I)アルカリ金属;又は
(II)-Mg-ハライド
の何れかを表す式XVIIの化合物を、二酸化炭素と反応させ、ついで酸性化し;
(xix)Lが適切な離脱基である式XVIIの化合物と、CO(又はCOの適切な供給源である試薬)とを、式XIX

(上式中、Rは請求項1で定義した通りである)の化合物と適切な触媒系の存在下で反応させ;
(xx)RがHを表す式Iの化合物に対して、RがHを表さない式Iの対応化合物を加水分解させ;
(xxi)RがHを表さない式Iの化合物に対して、上で定義された通りであるがRがR6aを表す式XIXの適切なアルコールの存在下で、
(A)RがHを表す式Iの対応化合物をエステル化し;又は
(B)RがHを表さず(かつ調製される式Iの化合物と同じRの基を表さない)式Iの対応化合物をエステル交換し;
(xxii)Xが-Q-X(ここでQは-O-を表す)を表す式Iの化合物に対して、式XX

(上式中、R、R、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)の化合物を、式XXI

(上式中、Lは適切な離脱基であり、Xは請求項1で定義した通りである)の化合物と反応させ;
(xxiii)Xが-N(R)-J-R10を表す式Iの化合物に対して、上で定義した式XXの化合物を、X1bが-N(R)-J-R10を表し、R、R10及びJが請求項1で定義した通りである式VIの化合物と反応させ;
(xxiv)Xが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、XがC1−8アルキル又はヘテロシクロアルキルで、G置換基によってインドール環のα位に置換されたものを表し、ここで、Gが-A-R11aを表し、Aが-OA-を表し、Aが単結合を表し、R11aがHを表す式Iの化合物に対して、XがHを表す式Iの対応化合物であるが、X1bが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、XがC1−8アルキル又はヘテロシクロアルキルを表し、その基の双方がZ基(ここでZは=Oを表す)で置換されているものと反応させ;
(xxv)Xが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、XがG置換基で置換されたC2−8アルキルを表し、ここでGが-A-R11aを表し、Aが-OA-を表し、Aが単結合を表し、R11aがHを表す式Iの化合物に対して、Xが、Zが=Oを表すZ基で置換されたC1−7アルキルを表す式Iの対応化合物を、Lがクロロ、ブロモ又はヨードを表し、Qが単結合であり、XがC1−7アルキルを表す式Vの化合物の対応のグリニャール試薬誘導体と反応させ;
(xxvi)Xが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、XがC1−8アルキル又はヘテロシクロアルキルを表し、その双方がインドール環のα位には未置換である式Iの化合物に対して、XがG置換基でインドール環のα位で置換されたC1−8アルキルを表し、ここでGが-A-R11aを表し、Aが-OA-を表し、Aが単結合を表し、R11aがHを表す式Iの対応化合物を還元し;
(xxvii)Xが-Q-Xを表し、Qが単結合を表し、XがC1−8アルキル又はヘテロシクロアルキルを表し、その何れもがZで置換されておらず、Zが=Oを表す式Iの化合物に対して、XがC1−8アルキル又はヘテロシクロアルキルを表し、該基はZが=Oを表す一又は複数のZ基で置換されている式Iの対応化合物を還元し;
あるいは
(xxviii)R、R、R又はR基の一つが、窒素原子によってインドール環のベンゼノイド部分に結合したヘテロシクロアルキル基を表す式Iの化合物に対して、上で定義した式Xの化合物を、式XXIA

(上式中、(R2y−5y)が上で定義したR2−5を表し、但し適切なR、R、R又はR置換基は、式XXIAの化合物の水素原子がその基の窒素原子に結合しているヘテロシクロアルキル基を表す)の化合物と反応させる;
ことを含む方法。

【公表番号】特表2008−527027(P2008−527027A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551725(P2007−551725)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004978
【国際公開番号】WO2006/077364
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(505347558)バイオリポックス エービー (26)
【Fターム(参考)】