説明

無線端末装置およびナビゲーション方法

【課題】地図情報を用いることなくユーザをサービス圏外からサービス圏内へと案内することができる。
【解決手段】位置情報記憶部2は、無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶する。自方向算出部3は、無線端末装置1の向いている自方向を算出する。案内方向算出部4は、位置情報記憶部2に記憶された位置情報、無線端末装置1の現在の位置情報、および自方向算出部3によって算出された自方向に基づいて、無線端末装置1の向いている方向を基準としたサービス圏内の方向を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信を行う無線端末装置および無線端末装置のナビゲーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無線通信のサービス圏外からサービス圏内へユーザをナビゲーションする携帯無線端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。この携帯無線端末は、自分がサービス圏外にあるとき、地図情報と現在位置情報を表示装置に表示することにより、ユーザを最寄りのサービス圏内へと案内する。
【特許文献1】特開2006−157772公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1では、携帯無線端末がユーザをサービス圏内に案内するための地図情報を有していない場合、ユーザを最寄りのサービス圏内へ案内することはできないという問題点があった。
【0004】
また、地図情報の情報量は膨大であり、これを携帯無線端末の記憶装置に記憶することは負担が大きいという問題点があった。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、地図情報を用いることなくユーザをサービス圏外からサービス圏内へと案内する無線端末装置およびナビゲーション方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、無線通信を行う無線端末装置が提供される。この無線端末装置は、無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶する位置情報記憶部と、当該無線端末装置の向いている自方向を算出する自方向算出部と、前記位置情報記憶部に記憶された前記位置情報、当該無線端末装置の現在の前記位置情報、および前記自方向に基づいて、当該無線端末装置の向いている方向を基準とした前記サービス圏内の方向を算出する案内方向算出部と、を有する。
【0006】
また、上記課題を解決するために、無線通信を行う無線端末装置のナビゲーション方法が提供される。このナビゲーション方法は、無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶し、当該無線端末装置の向いている自方向を算出し、記憶された前記位置情報、当該無線端末装置の現在の前記位置情報、および前記自方向に基づいて、当該無線端末装置の向いている方向を基準とした前記サービス圏内の方向を算出する。
【発明の効果】
【0007】
開示の無線端末装置およびナビゲーション方法では、地図情報を用いることなくユーザをサービス圏外からサービス圏内へと案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、無線端末装置を示した図である。図1に示すように、無線端末装置1は、位置情報記憶部2、自方向算出部3、および案内方向算出部4を有している。
位置情報記憶部2は、無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶する。位置情報は、例えば、緯度および経度であり周期的に記憶される。
【0009】
自方向算出部3は、無線端末装置1の向いている自方向を算出する。例えば、自方向算出部3は、どの方角(東西南北)に無線端末装置1が向いているかを算出する。
案内方向算出部4は、位置情報記憶部2に記憶された位置情報、無線端末装置1の現在の位置情報、および自方向算出部3によって算出された自方向に基づいて、無線端末装置1の向いている方向を基準としたサービス圏内の方向を算出する。
【0010】
例えば、ユーザは、サービス圏外で遭難し、無線端末装置1にナビゲーション要求を行ったとする。案内方向算出部4は、位置情報記憶部2に記憶されたサービス圏内の位置情報と、現在のサービス圏外における無線端末装置1の位置情報とから、現在の無線端末装置1の位置におけるサービス圏内の方向を算出できる。また、案内方向算出部4は、現在の無線端末装置1の位置におけるサービス圏内の方向と、無線端末装置1の向いている方向とから、無線端末装置1の向いている方向を基準とした(ユーザの向いている方向を基準とした)、サービス圏内の方向を算出できる。
【0011】
このように、無線端末装置1の位置情報記憶部2は、サービス圏内の位置情報を記憶する。案内方向算出部4は、ユーザをサービス圏外からサービス圏内に案内するとき、位置情報記憶部2に記憶された位置情報、無線端末装置1の現在の位置情報、および自方向算出部3によって算出される自方向に基づいて、無線端末装置1の向いている方向を基準としたサービス圏内の方向を算出する。
【0012】
これにより、無線端末装置1は、自分の向いている方向を基準としたサービス圏内の方向を、例えば、矢印や文字で表示装置に表示することができるので、地図情報を用いることなくユーザをサービス圏外からサービス圏内へと案内することができる。
【0013】
次に、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、無線端末装置のナビゲーションシステムの構成例を示した図である。図2には、無線端末装置11および無線基地局12a〜12cが示してある。無線端末装置11は、例えば、携帯電話機であり、無線基地局12a〜12cと無線通信を行う。無線端末装置11と無線基地局12a〜12cは、例えば、LTE(Long Term Evolution)やW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の通信方式によって無線通信を行う。
【0014】
図2に示すサービス圏内13a〜13cは、無線端末装置11が無線基地局12a〜12cと無線通信を行うことができる範囲を示している。無線端末装置11は、サービス圏内13a〜13にあるとき、無線基地局12a〜12cと無線通信することができる。
【0015】
矢印14a〜14dは、無線端末装置11の移動履歴を示している。例えば、無線端末装置11は、矢印14aに示すように、サービス圏内13aからサービス圏内13bに移動している。無線端末装置11は、矢印14bに示すようにサービス圏内13bからサービス圏内13cに移動している。無線端末装置11は、矢印14cに示すように、サービス圏内13cからサービス圏外に移動し、矢印14dに示すように、サービス圏外の現在の位置へと移動している。
【0016】
無線端末装置11は、サービス圏内13a〜13cにあるとき、周期的に現在の位置情報(緯度、経度、高度)を取得し、記憶装置に記憶する。図2に示すポイント15a,15b,15d,15eは、無線端末装置11の現在の位置情報を記憶するタイミング(現在の位置情報を記憶する周期)を示している。このポイントのうち、ポイント15a,15b,15d(図中の×印)では、無線端末装置11は、サービス圏内13a〜13cにあるので、現在の位置情報を記憶装置に記憶する。ポイント15e(図中の○印)では、無線端末装置11は、サービス圏外にあるので、現在の位置情報を記憶装置に記憶しない。
【0017】
また、無線端末装置11は、サービス圏内13a〜13cの境界に位置したとき、その現在の位置情報を記憶装置に記憶する。例えば、無線端末装置11は、現在の位置情報を記憶する周期(タイミング)になくても、サービス圏内13bの境界のポイント15cに位置したときは、その現在の位置情報を記憶装置に記憶する。これにより、図2では、無線端末装置11は、ポイント15a〜15dで位置情報を取得し、記憶装置に記憶することになる。
【0018】
図2の矢印16a,16bは、無線端末装置11のユーザを最寄りのサービス圏内13a〜13cへ案内する候補を示している。無線端末装置11は、例えば、サービス圏外の山岳地帯で遭難したユーザからナビゲーション要求を受け付けると、現在の位置情報と記憶装置に記憶したポイント15a〜15dとの距離と方向を算出する。無線端末装置11は、現在位置から近いポイント15a〜15dのいくつかを、案内候補として表示装置に表示する。図2では、無線端末装置11は、案内候補として、ポイント15b,15cの距離と方向を表示装置に表示する。
【0019】
無線端末装置11は、ユーザから案内候補の選択を受け付けると、受け付けた案内候補で、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内する。例えば、ユーザが矢印16aの案内候補を選択した場合、無線端末装置11は、ユーザをポイント15bにたどり着くように、方向と距離とをリアルタイムで表示装置に表示し、ユーザを通信可能なサービス圏内13bへと案内する。
【0020】
無線端末装置11は、現在の位置情報と、ユーザによって選択された案内候補に対応するポイント15a〜15dと、自分の傾きおよび向いている方角とから、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内する方向と距離とを算出する。現在の位置は、ユーザの移動によって刻々変化するので、無線端末装置11は、周期的にユーザを案内する方向と距離とを算出し、表示装置に表示する。また、無線端末装置11は、自分の傾きおよび向いている方角を検出するので、自分の向いている方向、すなわち、ユーザが無線端末装置11を持って向いている方向を基準として、選択された案内候補の方向と距離を算出することができる。
【0021】
図2において、無線端末装置11のユーザは、図の矢印14a〜14dに示すように移動したとする。無線端末装置11は、ポイント15a,15b,15dに示すように、周期的にサービス圏内13a〜13cでの自分の現在の位置情報を取得し、記憶装置に記憶する。また、無線端末装置11は、サービス圏内13bの境界(ポイント15c)に位置したときも、その位置情報を記憶装置に記憶する。
【0022】
無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cの位置情報を周期的に記憶するのは、例えば、サービス圏外の山岳地帯で遭難したユーザを通信可能となるサービス圏内13a〜13cに案内するためである。また、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cの境界の位置情報を記憶するのは、遭難したユーザを短い移動距離で通信可能となるサービス圏内13a〜13cへ案内することができる可能性が高いからである。
【0023】
無線端末装置11のユーザは、サービス圏外である矢印14dの先で、遭難したとする。この場合、ユーザは、通信可能となるサービス圏内13a〜13cに移動するため、無線端末装置11にナビゲーション要求を行う。
【0024】
無線端末装置11は、ユーザからナビゲーション要求を受け付けると、現在の位置情報を取得する。無線端末装置11は、取得した現在の位置情報と、記憶装置に記憶した位置情報(ポイント15a〜15d)とに基づいて、ユーザをポイント15a〜15dに案内するための案内候補を算出する。無線端末装置11は、算出した案内候補のうち、例えば、現在位置から移動距離の短い2つのポイント15b,15cを案内候補として表示装置に表示する。
【0025】
無線端末装置11は、ユーザから案内候補を受け付け(ここでは、ポイント15bとする)、案内候補に移動するための方向と距離とをリアルタイムで算出する。無線端末装置11は、ポイント15bにたどり着く方向を、例えば、矢印で表示装置に表示する。また、無線端末装置11は、ポイント15bまでの距離を表示装置に表示する。
【0026】
ユーザは、無線端末装置11の表示装置に表示される矢印に従って移動し、サービス圏内13bに入ったとする。これにより、無線端末装置11は、他の通信装置と通信可能となり、ユーザは、例えば、遭難したことを他人に通知することができるようになる。
【0027】
このように、無線端末装置11は、サービス圏内およびその境界の位置情報を記憶する。そして、無線端末装置11は、現在の位置情報と、記憶装置に記憶した位置情報と、自分の傾きおよび向いている方向とに基づいて、サービス圏外のユーザをサービス圏内13a〜13cへ案内するための方向と距離とを算出する。これにより、無線端末装置11は、地図情報を用いることなくユーザをサービス圏外からサービス圏内へと案内することができる。
【0028】
図3は、無線端末装置のブロック図である。図3に示すように無線端末装置11は、ナビゲーション部20、無線部31、GPS(Global Positioning System)受信部32、6軸センサ33、RTC(Real Time Clock)部34、入力部35、メモリ36、および表示装置37を有している。ナビゲーション部20は、遭難情報生成部21、位置情報算出部22、位置情報記憶処理部23、自方向算出部24、方向・距離算出部25、案内表示部26、およびタイマ処理部27を有している。ナビゲーション部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のプログラムの実行またはハードウェアによって実現することができる。
【0029】
無線部31は、遭難情報生成部21から出力されるデータを無線基地局12a〜12cに無線送信する。遭難情報生成部21から出力されるデータは、後述するが、例えば、遭難していることを示すメールである。無線部31は、遭難情報生成部21から出力されるデータの符号化処理や復変調処理などを行い、無線基地局12a〜12cへ無線送信する。
【0030】
GPS受信部32は、GPS衛星からGPS信号を受信する。GPS受信部32は、受信したGPS信号を位置情報算出部22に出力する。
6軸センサ33は、3軸(x軸、y軸、z軸)の加速度センサと3軸の地磁気センサを有している。加速度センサは、3軸方向に働く力を検出し、検出した力に応じた信号を出力する。地磁気センサは、3軸方向の地磁気を検出し、検出した地磁気の信号を出力する。
【0031】
RTC部34は、時計である。RTC部34は、タイマ処理部27が一定時間を計測できればよく、カウンタやクロック発生器であってもよい。
入力部35は、例えば、キーやボタンである。入力部35は、ユーザからの操作を受け付け、電気信号として出力する。
【0032】
メモリ36は、データやプログラムを記憶する記憶装置である。メモリ36は、例えば、フラッシュメモリである。
表示装置37は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)である。表示装置37には、例えば、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内するための矢印(方向)や距離が表示される。
【0033】
ナビゲーション部20の遭難情報生成部21は、無線端末装置11がサービス圏外からサービス圏内13a〜13bに入ると、遭難していることを示すメールを自動生成する。遭難情報生成部21は、生成したメールに、位置情報算出部22で算出された現在の位置情報を含ませる。なお、遭難情報生成部21は、予めユーザによってメール生成が設定されている場合に、遭難メールを生成する。遭難メールの宛先は、予めユーザによって設定される。
【0034】
位置情報算出部22は、GPS受信部32から出力されるGPS信号に基づいて、現在の緯度、経度、および高度の位置情報を算出する。位置情報算出部22は、算出した位置情報を遭難情報生成部21、位置情報記憶処理部23、および方向・距離算出部25に出力する。
【0035】
位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cに存在し、タイマ処理部27からの周期的な記憶指示を受信すると、位置情報算出部22から出力される現在の位置情報をメモリ36に記憶する。タイマ処理部27から出力される記憶指示の周期は、位置情報算出部22から出力される位置情報のタイミングよりも大きい。記憶指示の周期は、例えば、5分〜30分間隔である。
【0036】
また、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cの境界に位置すると、タイマ処理部27の周期的な記憶指示に関わらず、位置情報算出部22から出力される現在の位置情報をメモリ36に記憶する。
【0037】
自方向算出部24は、6軸センサ33から出力される信号に基づいて、無線端末装置11の傾きおよび方角を算出する。例えば、自方向算出部24は、3軸の加速度センサから出力される信号に基づいて、無線端末装置11の表示装置37の姿勢(例えば、表示装置37の法線の傾き)を算出する。また、自方向算出部24は、3軸の地磁気センサから出力される信号に基づいて、無線端末装置11の表示装置37(表示装置37の上部)がどの方角を向いているかを算出する。自方向算出部24は、算出した無線端末装置11の傾きと方角とを方向・距離算出部25に出力する。
【0038】
方向・距離算出部25は、ユーザからナビゲーション要求があった場合、メモリ36に記憶された位置情報と、位置情報算出部22から出力される現在の位置情報と、自方向算出部24によって算出される傾きおよび方角とに基づいて、無線端末装置11の現在位置に対する、メモリ36に記憶された位置情報(ポイント15a〜15d)の方向と距離とを算出する。方向・距離算出部25は、算出した複数の方向と距離のうち、距離の近いポイント15a〜15cの方向と距離とを数個、案内候補して表示装置37に表示する。
【0039】
方向・距離算出部25は、ユーザから案内候補の選択を受け付けると、その案内候補のポイント15a〜15dにユーザがたどり着くよう、周期的に現在位置に対する、選択された案内候補への方向と距離とを算出する。方向・距離算出部25は、位置情報算出部22から出力される現在の位置情報と、ユーザによって選択された案内候補のポイント15a〜15dの位置情報と、自方向算出部24から出力される無線端末装置11の傾きおよび方角とから、ユーザをサービス圏内13a〜13cへ案内するための方向と距離とを算出する。
【0040】
具体的には、方向・距離算出部25は、現在の位置情報と、ユーザによって選択された案内候補の位置情報とから、ユーザの現在位置に対する案内候補の方向(東西南北および高度)を算出できる。そして、方向・距離算出部25は、無線端末装置11の傾きおよび方角から、ユーザが向いている方向を基準として、どの方向に案内候補のポイントが存在するのか算出することができる。例えば、方向・距離算出部25は、ユーザの向いている方向を基準として、時計回りに何度回転した方向に案内候補のポイントが存在するのかなどを算出できる。
【0041】
方向・距離算出部25は、タイマ処理部27から周期的な算出指示を受信する。方向・距離算出部25は、タイマ処理部27の算出指示を受けて、周期的に方向と距離とを算出し、案内表示部26へ出力する。タイマ処理部27の算出指示は、例えば、1秒周期である。
【0042】
案内表示部26は、方向・距離算出部25によって算出された方向と距離とによって、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内するための案内情報を表示装置37に表示する。例えば、案内表示部26は、ユーザ(無線端末装置11)の向いている方向を基準として、ユーザをサービス圏内13a〜13cへ案内する方向を、3次元の矢印で表示装置37に表示する。また、案内するポイントまでの距離を表示装置37に表示する。
【0043】
タイマ処理部27は、RTC部34から出力される時刻に基づき一定時間を計測し、位置情報記憶処理部23に対して周期的に記憶指示を行う。また、タイマ処理部27は、RTC部34から出力される時刻に基づき一定時間を計測し、方向・距離算出部25に対して周期的に算出指示を行う。
【0044】
図4は、無線端末装置に表示される案内を説明する図である。図4には、無線基地局41、無線基地局41のサービス圏内42、およびユーザの選択した案内候補のポイント43が示してある。また、図4には、サービス圏外で遭難したユーザの無線端末装置51〜53が示してある。また、ユーザの現在位置のポイント54〜56が示してある。
【0045】
ユーザは、現在、ポイント54に位置し、無線端末装置51にナビゲーション要求を行ったとする。この場合、無線端末装置51の表示装置には、図4に示すように、ポイント43へ案内するための矢印と、ポイント43までの距離と、現在位置を基準としたポイント43の高度とが表示される。ユーザは、無線端末装置51の表示装置に表示される矢印に従って移動することにより、サービス圏内42へと移動することができる。
【0046】
ユーザは、現在、ポイント55に位置し、無線端末装置52にナビゲーション要求を行ったとする。この場合、無線端末装置52の表示装置には、図4に示すように、ポイント43へ案内するための矢印と、ポイント43までの距離と高度とが表示される。無線端末装置52は、自方向算出部によって、表示装置の傾きおよび向いている方角を算出するので、図4に示すように、ユーザの向いている方向(表示装置の上部の向いている方向)を基準に、矢印をポイント43に向かうように表示することができる。
【0047】
ユーザは、現在、ポイント56に位置し、無線端末装置53にナビゲーション要求を行ったとする。この場合、無線端末装置53の表示装置には、図4に示すように、ポイント43へ案内するための矢印と、ポイント43までの距離と高度とが表示される。無線端末装置53は、自方向算出部によって、表示装置の傾きおよび向いている方角を算出することができるので、図4に示すように、表示装置の先を下に傾けても、矢印を上方向に向くようにして、ポイント43に向かうように表示することができる。
【0048】
なお、ポイント43の位置が、現在のユーザの位置している場所より高い場所にあれば、図4の無線端末装置53と同様に、矢印は、上方向を向いて表示装置に表示される。また、ポイント43の位置が、現在ユーザの位置している場所より低い場所にあれば、矢印は、下方向を向いて表示装置に表示される。
【0049】
図5は、メモリに記憶される位置情報の例を示した図である。図5に示すように、メモリ36には、緯度、経度、および高度の位置情報が記憶される。位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあるとき、周期的に無線端末装置11の位置情報をメモリ36に記憶する。また、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cの境界に位置したとき、その位置情報をメモリ36に記憶する。
【0050】
位置情報は、所定数、メモリ36に記憶される。例えば、位置情報は、FIFO(First In First Out)方式により、50サンプル分、メモリ36に記憶される。FIFO方式により、位置情報をメモリ36に記憶するのは、古い位置情報は、最近の位置情報に対し、現在のユーザの位置から遠く離れている可能性が高く、遠く離れた古い位置情報へユーザを案内すると、ユーザに負担がかかるからである。
【0051】
図6は、位置情報の例をグラフに示した図である。図6のグラフの横軸は経度、縦軸は緯度を示している。図6中に示す(x,y)のxは経度を示し、yは緯度を示している。図6の上方は、北向きとなる。図6では、高度を省略している。
【0052】
図6のポイント61〜63は、無線端末装置11の移動履歴を示している。従って、ポイント61〜63の位置情報は、メモリ36に記憶されている。
ポイント64は、無線端末装置11の現在位置を示している。ここで、無線端末装置11は、ユーザからナビゲーション要求を受け、ポイント64からポイント63へユーザを案内するとする。この場合、無線端末装置11の方向・距離算出部25は、次の式(1)の計算を行う。
【0053】
(135,32.5)−(130,30.0)=(5,2.5)…(1)
方向・距離算出部25は、式(1)の結果より、経度方向の距離と緯度方向の距離を算出することができ、ポイント64とポイント63の直線距離を算出することができる。また、算出した経度方向の距離と緯度方向の距離より、現在の無線端末装置11の位置に対するポイント63の方角(例えば、角度)を算出することができる。さらに、方向・距離算出部25は、算出したポイント63の方向と、自方向算出部24より算出された無線端末装置11の向いている方角とから、無線端末装置11の向いている方向を基準にした、ポイント63の方向を算出することができる。もちろん、図6に高度の情報を加えれば、無線端末装置11は、高さ方向についての案内もできる。
【0054】
図7は、6軸センサを説明する図である。図7のz軸方向を向いた矢印71は、表示装置37の画面の法線方向を示している。
図7のz軸方向に何も力が加わらないときの6軸センサ33(3軸の加速度センサ)の、z軸成分の信号を‘0’とする。矢印71方向に力が加わったときの信号を‘正’、逆方向に力が加わったときの信号を‘負’とし、信号の絶対値は‘255’までとする。x軸、y軸についても同様とする。
【0055】
この場合において、3軸の加速度センサのx,y軸成分の信号が‘0’で、z軸成分の信号が‘−255’とすると、表示装置37は、上を向いていて、xy平面と平行に置かれている状態である。3軸の地磁気センサも同様に、各軸の成分の信号に基づいて、地磁気の方向(例えば、北)を検出することができる。このように、無線端末装置11は、6軸センサ33により、自分の傾きと方角とを算出することができる。
【0056】
図8は、位置情報の記憶動作を示したフローチャートである。無線端末装置11は、電源投入されると、以下のステップの処理を開始し、電源がオフされるまで繰り返す。
ステップS1において、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあるか否か判断する。位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内にあれば、ステップS2に進む。サービス圏内になければ、ステップS1の判断処理を繰り返す。
【0057】
ステップS2において、タイマ処理部27は、RTC部34の時刻を計測し、一定時間の計測(タイマ処理)を開始する。
ステップS3において、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあるか否か判断する。位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内にあれば、ステップS4に進む。サービス圏内になければ、ステップS8に進む。
【0058】
ステップS4において、タイマ処理部27は、位置情報記憶処理部23に記憶指示を出力する時刻になったか否か判断する。タイマ処理部27は、記憶指示を出力する時刻となった場合、ステップS5へ進む。記憶指示を出力する時間になっていなければ、ステップS3へ進む。
【0059】
ステップS5において、位置情報算出部22は、GPS受信部32のGPS信号に基づき、無線端末装置11がGPS圏内にあるか否か判断する。位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にないと、位置情報を算出できないからである。位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にある場合、ステップS6へ進む。無線端末装置11がトンネル内にあるなど、GPS圏外にある場合、ステップS7へ進む。
【0060】
ステップS6において、位置情報記憶処理部23は、タイマ処理部27の記憶指示を受けて、位置情報算出部22から出力される位置情報をメモリ36に記憶する。すなわち、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあり、かつ、GPS圏内にあれば、周期的に位置情報をメモリ36に記憶することになる。
【0061】
ステップS7において、タイマ処理部27は、例えば、タイマ処理の開始時刻となった時刻を‘0’にリセットし、ステップS2へ進む。
ステップS8において、位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にあるか否か判断する。位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にある場合、ステップS6へ進む。すなわち、位置情報算出部22は、サービス圏内13a〜13cの境界での位置情報がメモリ36に記憶されるように、ステップS6へ進む。無線端末装置11がトンネル内にあるなど、GPS圏外にある場合、ステップS9へ進む。
【0062】
ステップS9において、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあるか否か判断する。位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏内にあれば、ステップS10に進む。すなわち、位置情報記憶処理部23は、無線端末装置11がサービス圏外からサービス圏内13a〜13cに戻った場合、位置情報のメモリ36への記憶処理を再開するため、ステップS10へ進む。サービス圏内になければ、ステップS9の判断処理を繰り返す。
【0063】
ステップS10において、位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にあるか否か判断する。位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にある場合、ステップS6へ進む。無線端末装置11がトンネル内にあるなど、GPS圏外にある場合、ステップS9へ進む。
【0064】
以上の処理により、無線端末装置11は、サービス圏内13a〜13cにあり、かつ、GPS圏内にあれば、周期的に位置情報をメモリ36に記憶する。また、サービス圏内13a〜13cの境界にあるときは、位置情報をメモリ36に記憶する周期になくても、位置情報をメモリ36に記憶する。
【0065】
図9は、ナビゲーション動作を示したフローチャートである。無線端末装置11は、ユーザからナビゲーション要求を受け付けると、以下のステップの処理を繰り返す。
ステップS21において、案内表示部26は、無線端末装置11がサービス圏内にあるか否か判断する。案内表示部26は、無線端末装置11がサービス圏内にあれば、ステップS22に進む。サービス圏内になければ、ステップS23へ進む。
【0066】
ステップS22において、案内表示部26は、表示装置37にナビゲーションは不要である旨を表示する。無線端末装置11がサービス圏内にあれば、ユーザは、遭難していても無線端末装置11を用いて他の者と連絡を取ることができるからである。
【0067】
ステップS23において、案内表示部26は、メモリ36に位置情報が記憶されているか否か判断する。すなわち、案内表示部26は、ユーザをサービス圏内13a〜13cへ案内するための位置情報がメモリ36に記憶されているか否か判断する。案内表示部26は、メモリ36に位置情報が記憶されていない場合、ステップS24へ進む。メモリ36に位置情報が記憶されている場合、ステップS25へ進む。
【0068】
ステップS24において、案内表示部26は、位置情報が記録されていないため、サービス圏内13a〜13cに案内することができない旨を表示装置37に表示する。
ステップS25において、方向・距離算出部25は、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内するための案内候補を表示装置37に表示する。そして、方向・距離算出部25は、ユーザから案内候補の選択を受け付ける。
【0069】
ステップS26において、位置情報算出部22は、GPS受信部32のGPS信号に基づき、無線端末装置11がGPS圏内にあるか否か判断する。位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にないと、位置情報を算出できないからである。位置情報算出部22は、無線端末装置11がGPS圏内にある場合、ステップS28へ進む。無線端末装置11がトンネル内にあるなど、GPS圏外にある場合、ステップS27へ進む。
【0070】
ステップS27において、案内表示部26は、表示装置37にGPS圏外にいることを表示する。
ステップS28において、自方向算出部24は、6軸センサ33から出力される信号に基づいて、無線端末装置11の現在の向いている方角を算出する。
【0071】
ステップS29において、自方向算出部24は、6軸センサ33から出力される信号に基づいて、無線端末装置11の現在の傾きを算出する。
ステップS30において、位置情報算出部22は、GPS受信部32から出力されるGPS信号に基づいて、現在の緯度、経度、および高度の位置情報を算出する。
【0072】
ステップS31において、方向・距離算出部25は、ステップS25にて選択された案内候補の位置情報と、ステップS28,S29にて算出された無線端末装置11の傾きおよび方角と、ステップS30にて算出された無線端末装置11の現在の位置情報とから、ユーザの向いている方向を基準とした、ユーザをサービス圏内13a〜13cへ案内するための方向と距離とを算出する。
【0073】
ステップS32において、案内表示部26は、ステップS31にて算出された方向を、3次元の矢印で表示装置37に表示する。また、ステップS31にて算出された距離を表示装置37に表示する。
【0074】
ステップS33において、案内表示部26は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあるか否か判断する。案内表示部26は、無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cにあれば、ステップS34へ進む。無線端末装置11がサービス圏内13a〜13cになければ、矢印をリアルタイムで表示装置37に表示するため、ステップS26へ進む。
【0075】
ステップS34において、遭難情報生成部21は、遭難メールを送信する設定が予めされているか否か判断する。遭難情報生成部21は、遭難メールを送信する設定が予めされている場合、ステップS35へ進む。遭難メールを送信する設定が予めされていない場合、処理を終了する。
【0076】
ステップS35において、遭難情報生成部21は、現在位置を含む遭難メールを生成し、予め設定されている宛先に向けて遭難メールを送信する。
このように、無線端末装置11は、例えば、遭難したユーザをサービス圏内13a〜13cに案内するため、サービス圏内13a〜13cの位置情報を周期的にメモリ36に記憶する。また、サービス圏内13a〜13cの境界での位置情報をメモリ36に記憶する。そして、無線端末装置11は、ユーザからナビゲーション要求があると、メモリ36に記憶されたサービス圏内13a〜13cの位置情報と、ユーザの現在の位置情報と、無線端末装置11の向いている方角および傾きとから、ユーザの向いている方向を基準とした、サービス圏内13a〜13cへ向かうための方向と距離とを算出し、表示装置37に表示する。これにより、無線端末装置11は、地図情報を用いることなく、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内することができる。
【0077】
また、無線端末装置11は、自分の向いている方向を基準とした、サービス圏内13a〜13cの方向を矢印で示すので、ユーザは、無線端末装置11の向きを変えることにより、容易にサービス圏内13a〜13cの方向を認識することができる。
【0078】
また、無線端末装置11は、地図情報を用いずにユーザをサービス圏内13a〜13cに案内するので、メモリ36の容量を節約することができる。
また、無線端末装置11は、ユーザをサービス圏内13a〜13cに案内する際、いくつかの案内候補を提示する。これにより、ユーザは、自分の進みたいサービス圏内13a〜13cへ移動することができる。例えば、案内候補の1つが、ユーザの進むことの困難な崖を指していても、ユーザは、崖のない他の案内候補を選択することにより、サービス圏内13a〜13cへと移動することができる。
【0079】
なお、無線端末装置11は、サービス圏内13a〜13cへの距離および高度も算出するとしたが、方角のみを算出するようにしてもよい。ユーザは、サービス圏内13a〜13cの方角のみの情報によってもサービス圏内13a〜13cに移動することができるからである。この場合、位置情報算出部22は、緯度と経度のみ算出すればよい。自方向算出部24は、無線端末装置11の方角のみ算出すればよい。また、方向・距離算出部25は、無線端末装置11の向いている方向を基準としたサービス圏内13a〜13cの方向のみを算出すればよい。
【0080】
また、無線端末装置11は、ユーザがサービス圏内13a〜13cに入ったとき、音声や振動によってユーザにその旨を通知することもできる。ユーザは、サービス圏内13a〜13cに入った旨の通知を受けると、直ちに他者と連絡を取ることができる。
【0081】
(付記1) 無線通信を行う無線端末装置において、
無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
当該無線端末装置の向いている自方向を算出する自方向算出部と、
前記位置情報記憶部に記憶された前記位置情報、当該無線端末装置の現在の前記位置情報、および前記自方向に基づいて、当該無線端末装置の向いている方向を基準とした前記サービス圏内の方向を算出する案内方向算出部と、
を有することを特徴とする無線端末装置。
【0082】
(付記2) 前記案内方向算出部によって算出された方向を矢印によって表示装置に表示する案内表示部を有することを特徴する付記1記載の無線端末装置。
(付記3) 前記案内方向算出部は、前記サービス圏内への距離および高度を算出することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
【0083】
(付記4) 前記案内表示部は、前記サービス圏内の存在する方向と高さを指し示すように前記矢印を表示することを特徴する付記3記載の無線端末装置。
(付記5) 前記案内方向算出部は、前記ユーザからナビゲーション要求があったとき、前記ユーザを前記サービス圏内へ案内する案内候補として複数の方向を算出し、表示装置に表示することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
【0084】
(付記6) 前記案内方向算出部は、前記ユーザの現在位置から前記サービス圏内に近い複数の方向を前記表示装置に表示することを特徴とする付記5記載の無線端末装置。
(付記7) 当該無線端末装置がサービス圏外から前記サービス圏内に入ったとき、予め設定された通信相手に現在の前記位置情報を送信する送信部を有することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
【0085】
(付記8) 当該無線端末装置がサービス圏外から前記サービス圏内に入ったとき、その旨を前記ユーザに通知する通知部を有することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
【0086】
(付記9) 前記位置情報記憶部は、前記サービス圏内の境界での前記位置情報も記憶することを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
(付記10) 前記自方向には、当該無線端末装置の向いている方角と傾きとが含まれていることを特徴とする付記1記載の無線端末装置。
【0087】
(付記11) 無線通信を行う無線端末装置のナビゲーション方法において、
無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶し、
当該無線端末装置の向いている自方向を算出し、
記憶された前記位置情報、当該無線端末装置の現在の前記位置情報、および前記自方向に基づいて、当該無線端末装置の向いている方向を基準とした前記サービス圏内の方向を算出する、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】無線端末装置を示した図である。
【図2】無線端末装置のナビゲーションシステムの構成例を示した図である。
【図3】無線端末装置のブロック図である。
【図4】無線端末装置に表示される案内を説明する図である。
【図5】メモリに記憶される位置情報の例を示した図である。
【図6】位置情報の例をグラフに示した図である。
【図7】6軸センサを説明する図である。
【図8】位置情報の記憶動作を示したフローチャートである。
【図9】ナビゲーション動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0089】
1 無線端末装置
2 位置情報記憶部
3 自方向算出部
4 案内方向算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を行う無線端末装置において、
無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
当該無線端末装置の向いている自方向を算出する自方向算出部と、
前記位置情報記憶部に記憶された前記位置情報、当該無線端末装置の現在の前記位置情報、および前記自方向に基づいて、当該無線端末装置の向いている方向を基準とした前記サービス圏内の方向を算出する案内方向算出部と、
を有することを特徴とする無線端末装置。
【請求項2】
前記案内方向算出部によって算出された方向を矢印によって表示装置に表示する案内表示部を有することを特徴する請求項1記載の無線端末装置。
【請求項3】
前記案内方向算出部は、前記サービス圏内への距離および高度を算出することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
【請求項4】
前記案内方向算出部は、前記ユーザからナビゲーション要求があったとき、前記ユーザを前記サービス圏内へ案内する案内候補として複数の方向を算出し、表示装置に表示することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
【請求項5】
当該無線端末装置がサービス圏外から前記サービス圏内に入ったとき、予め設定された通信相手に現在の前記位置情報を送信する送信部を有することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
【請求項6】
無線通信を行う無線端末装置のナビゲーション方法において、
無線基地局と無線通信することができるサービス圏内での位置情報を記憶し、
当該無線端末装置の向いている自方向を算出し、
記憶された前記位置情報、当該無線端末装置の現在の前記位置情報、および前記自方向に基づいて、当該無線端末装置の向いている方向を基準とした前記サービス圏内の方向を算出する、
ことを特徴とするナビゲーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−130598(P2010−130598A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305823(P2008−305823)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】