説明

現像装置及びそれを備えた画像形成装置

【課題】連続印字中における画像濃度の低下を防止可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御部39は、ジョブ間トナー濃度補正を行う場合には、VmagP(DC)を設定値V2に設定して第1パッチ画像を形成し、紙間トナー濃度補正を行う場合には、VmagP(DC)を設定値V2に補正バイアスΔVを加えて設定して第2パッチ画像を形成し、画像濃度検知センサ43による第1及び第2パッチ画像の画像濃度検知結果からCTDを算出し、算出されたCTDに基づいてトナー補給量を調整してトナー濃度補正を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に搭載される現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を使用し、現像ローラに帯電したトナーのみを保持させて像担持体上の静電潜像を現像する現像装置のトナー濃度制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真プロセスを用いた画像形成装置における乾式トナーを用いた現像方式としては、キャリアを用いない一成分現像方式と、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させる二成分現像剤を使用し、現像ローラ上に形成されたトナー及びキャリアから成る磁気ブラシにより像担持体(感光体)上の静電潜像を現像する二成分現像方式とが知られている。
【0003】
一成分現像方式は、磁気ブラシによって像担持体上の静電潜像が乱されることがなく高画質化に適している反面、トナーをチャージローラで帯電させ、弾性規制ブレードで現像ローラ上の層厚を規制するため、トナーの添加剤がチャージローラに付着して帯電能力が低下し、トナーの帯電量を安定して維持することが困難であった。また、規制ブレードにトナーが付着し、層形成が不均一になって画像欠陥をきたすことがあった。
【0004】
また、色重ねを行うカラー印刷の場合、カラートナーに透過性が要求されるため、非磁性トナーである必要がある。そこで、フルカラー画像形成装置においてはキャリアを用いてトナーを帯電及び搬送する二成分現像方式を採用する場合が多い。しかし、二成分現像方式は安定した帯電量を長期間維持できトナーの長寿命化に適している反面、前述した磁気ブラシによる影響のため画質の面で不利であった。
【0005】
これらの問題を解決する手段の一つとして、磁気ローラ(トナー供給部材)を用いて現像剤を像担持体に対して非接触に設置した現像ローラ(トナー担持体)上に移行させる際に、磁気ローラ上に磁性キャリアを残したまま現像ローラ上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって像担持体上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式が提案されている。
【0006】
また、現像剤中のトナー濃度制御は、透磁率センサ等によって検知される現像剤中のトナー濃度に基づきトナー補給量を調整することによって行われる場合がある一方、パッチ画像(基準トナー像)を形成し、該パッチ画像の画像濃度検知結果に基づいてトナー補給量を調整することによっても行われる場合もある。しかし、連続印字中ではパッチ画像の画像濃度が経時的に低下するため、画像濃度の低下に応じてトナー補給量を増加すると、トナー補給量が過剰となり、カブリ等の画像不良が発生するおそれがある。
【0007】
そこで、例えば、特許文献1には、現像剤中のトナーの濃度を検知するトナー濃度検知手段と、像担持体上に形成されたテストパターン(パッチ画像)の濃度を光学的に検知する画像濃度検知手段と、を備え、トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が予め設定されたトナー濃度の上限に達したとき、画像濃度検知手段の検知出力に基づくトナーの補給を停止することにより、感光体ドラムにおける帯電電位、露光、現像剤等の経時的な変化・変動によっても画像濃度の変化を防止する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平2−50183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1の方法では、パッチ画像のサイズに応じて、画像濃度検知結果に基づく制御からトナー濃度検知結果に基づく制御に切り換えてトナー濃度制御を行っており、連続印字中における経時的な基準トナー像の画像濃度低下を防止するための方法ではない。
【0010】
ここで、連続印字中には現像ローラ表面に除々にトナーが付着して該ローラ表面に電荷が蓄積される傾向にある。現像ローラ表面に、連続印字中に飽和に達するまで経時的に徐々に電荷が蓄積されると、該ローラ表面の電位が上昇し、現像ローラと磁気ローラとの間の直流電位差(実効電位)が小さくなる。
【0011】
これにより、上記した二成分現像方式においては、連続印字中に磁気ローラから現像ローラに供給されるトナー量が経時的に減少し、画像濃度が低下する場合がある。その結果、パッチ画像に供されるトナー量が低下し、パッチ画像の画像濃度検知結果に影響を及ぼし、さらにはトナー濃度補正に影響を及ぼす。
【0012】
また、印字動作間と、連続印字中の所定の印字間と、でパッチ画像に基づいてトナー濃度補正を行う場合、上記の通り、連続印字中では経時的にパッチ画像の画像濃度が低下するため、印字動作間でのトナー濃度補正時と比較して、連続印字中のトナー濃度補正時ではパッチ画像の濃度が低下し、トナー濃度補正に誤差が生じることになる。
【0013】
本発明は、上記問題点に鑑み、連続印字中における画像濃度の低下を防止可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、少なくともキャリア及びトナーを含む現像剤が用いられ、トナーを像担持体に供給するためのトナー担持体と、該トナー担持体上に磁気ブラシを用いてトナー層を形成するトナー供給部材と、前記トナー担持体及びトナー供給部材に直流バイアス及び交流バイアスを印加可能な電圧印加手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検知する画像濃度検知手段と、前記画像濃度検知手段による前記像担持体上に形成された基準トナー像の画像濃度検知結果に基づいて前記現像剤中のトナー濃度補正を実行する制御手段と、を備えた現像装置において、前記制御手段は、印字動作間で第1のトナー濃度補正を、連続印字中の所定印字間で第2のトナー濃度補正を実行可能であり、前記第1のトナー濃度補正においては、所定の基準トナー像形成用直流バイアスを前記トナー供給部材に印加し、前記第2のトナー濃度補正においては、前記連続印字中に所定積算印字時間に達する毎に、前記基準トナー像形成用直流バイアスに加えて所定の補正バイアスを前記トナー供給部材に印加して、前記基準トナー像を形成することを特徴としている。
【0015】
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記制御手段が、前記第2のトナー濃度補正を行う直前までの連続印字時間に基づいて前記補正バイアスを可変することを特徴としている。
【0016】
また本発明は、上記構成の現像装置において、環境条件を検知する環境条件検知手段が設けられ、前記制御手段が、前記環境条件検知手段の環境条件検知結果に基づいて前記補正バイアスを可変することを特徴としている。
【0017】
また本発明は、上記構成の現像装置において、カラー画像形成用の前記基準トナー像形成用直流バイアスは、ブラック画像形成用の前記基準トナー像形成用直流バイアスの2倍以上であることを特徴としている。
【0018】
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記制御手段が、前記基準トナー像形成用直流電圧に応じて前記補正バイアスを可変することを特徴としている。
【0019】
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段が設けられ、前記制御手段が、前記トナー濃度検知手段のトナー濃度検知結果に基づいて第3のトナー濃度補正を実行可能であり、前記連続印字中において前記トナー濃度検知手段の前記トナー濃度検知結果と前記画像濃度検知手段の前記画像濃度検知結果とに基づいて少なくとも前記第2及び第3のトナー濃度補正のいずれかを実行することを特徴としている。
【0020】
また本発明は、上記構成の現像装置を備えた画像形成装置である。
【発明の効果】
【0021】
本発明の第1の構成によれば、制御手段が、印字動作間での第1のトナー濃度補正においては、所定の基準トナー像形成用直流バイアスをトナー供給部材に印加し、連続印字中の所定印字間での第2のトナー濃度補正においては、所定積算印字時間に達する毎に基準トナー像形成用直流バイアスに加えて所定の補正バイアスをトナー供給部材に印加して、基準トナー像を形成することができる。
【0022】
これにより、連続印字中においてトナー担持体及びトナー供給部材間の実効電位が経時的に低下しても、第2のトナー濃度補正時には上記実効電位の低下を防止して基準トナー像を形成することができる。従って、第2のトナー濃度補正時に、トナー担持体上に担持されるトナー量の低下を防止し、基準トナー像の画像濃度の低下を防止することができる。よって、第2のトナー濃度補正時の基準トナー像の画像濃度を第1のトナー濃度補正時に近づけ、第2のトナー濃度補正を適切に行うことができるため、連続印字中における画像濃度の低下を防止することができる。
【0023】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の現像装置において、制御手段が、第2のトナー濃度補正を行う直前までの連続印字時間に基づいて補正バイアスを可変することにより、トナー担持体へのトナーの付着状態に応じて上記実効電位を調整できるため、より適切に基準トナー像の画像濃度の低下を防止することができる。
【0024】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の現像装置において、環境条件を検知する環境条件検知手段を設け、制御手段が、環境条件検知手段の環境条件検知結果に基づいて補正バイアスを可変することにより、トナー担持体へのトナーの付着状態に応じて上記実効電位を調整できるため、より適切に基準トナー像の画像濃度の低下を防止することができる。
【0025】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の現像装置において、カラー画像形成用の基準トナー像形成用直流バイアスを、ブラック画像形成用の基準トナー像形成用直流バイアスの2倍以上とすることにより、トナーの特性等による基準トナー像の形成状態に応じて上記実効電位を調整できるため、より適切に基準トナー像の画像濃度の低下を防止することができる。
【0026】
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の現像装置において、制御手段が、基準トナー像形成用直流電圧に応じて補正バイアスを可変することにより、トナー担持体に付着したトナーの及ぼす上記実効電位への影響に応じて上記実効電位を調整できるため、より適切に基準トナー像の画像濃度の低下を防止することができる。
【0027】
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の現像装置において、現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、制御手段が、トナー濃度検知手段のトナー濃度検知結果に基づいて第3のトナー濃度補正を実行可能であり、連続印字中においてトナー濃度検知手段のトナー濃度検知結果と画像濃度検知手段の画像濃度検知結果とに基づいて少なくとも第2及び第3のトナー濃度補正のいずれかを実行することにより、より詳細にトナー濃度補正を行うことができ、より適切に画像濃度の低下を防止することができる。
【0028】
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1〜第6のいずれかの構成の現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、連続印字中においても画像濃度の低下を防止した画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略断面図
【図2】本実施形態の現像装置の構成を示す側面断面図
【図3】現像ローラ及び磁気ローラに印加されるバイアス波形の一例を示す図
【図4】本実施形態の現像装置の制御経路を示すブロック図
【図5】T/C及びCTDトナー濃度補正を行うタイミングを示した模式図
【図6】ブラック用現像装置におけるジョブ間トナー濃度補正時の第1パッチ画像に基づくCTDと、補正バイアスを加えない紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像に基づくCTDと、の一例を示す図
【図7】ブラック用現像装置における紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像のTDの一例を示す図
【図8】ブラック用現像装置におけるジョブ間トナー濃度補正時の第1パッチ画像に基づくCTDと、補正バイアスを加えた紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像に基づくCTDと、の一例を示す図
【図9】本実施形態の現像装置の第1制御例の制御手順を示すフローチャート
【図10】ブラック用現像装置における低温低湿度環境下での紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像のTDの一例を示す図
【図11】本実施形態の現像装置の第2制御例の制御手順を示すフローチャート
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。カラー画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
【0031】
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転し、各画像形成部に隣接して移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラ9において転写紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
【0032】
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
【0033】
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
【0034】
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーがトナー補給装置51(図2参照)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0035】
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、中間転写ローラ(一次転写ローラ)6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
【0036】
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部7へと搬送される。
【0037】
定着部7に搬送された転写紙Pは、定着ローラ対13により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
【0038】
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Pは分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
【0039】
図2は、本実施形態の現像装置の構成を示す側面断面図である。なお、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
【0040】
図2に示すように、現像装置3aは、二成分現像剤(現像剤、以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって第1及び第2攪拌室20b、20cに区画され、第1及び第2攪拌室20b、20cにはトナー補給装置51から補給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bが回転可能に配設されている。
【0041】
そして、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、仕切壁20aに形成された現像剤通過路(図示せず)を介して第1及び第2攪拌室20b、20c間を循環する。図示の例では、現像容器20は左斜め上方に延在しており、現像容器20内において第2攪拌スクリュー21bの上方には磁気ローラ22が配置され、磁気ローラ22の左斜め上方には現像ローラ23が対向配置されている。そして、現像ローラ23は現像容器20の開口側(図2の左側)において感光体ドラム1aに対向しており、磁気ローラ22及び現像ローラ23は図中時計回りに回転する。
【0042】
また、現像容器20には、第1攪拌スクリュー21aと対面して現像剤中のトナー濃度を検知する透磁率センサ41が配置されている。透磁率センサ41は、現像剤中のキャリアに対するトナー比(トナー濃度、T/C)を検知して出力信号を後述する制御部39(図4参照)に送信することにより、T/C(トナー濃度検知結果)を検知することができる。
【0043】
磁気ローラ22は、非磁性の回転スリーブ22aと、回転スリーブに内包される複数の磁極(ここでは5極)を有する固定マグネットローラ体22bで構成されている。現像ローラ23は、非磁性の現像スリーブから構成されており、磁気ローラ22と現像ローラ23とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。
【0044】
また、現像容器20には穂切りブレード25が磁気ローラ22の長手方向(図2の紙面表裏方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード25は、磁気ローラ22の回転方向(図中時計回り)において、現像ローラ23と磁気ローラ22との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード25の先端部と磁気ローラ22表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
【0045】
現像ローラ23には、直流電圧(以下、Vslv(DC)という)及び交流電圧(以下、Vslv(AC)という)を印加する第1バイアス回路30が接続されており、磁気ローラ22には、直流電圧(以下、Vmag(DC)という)及び交流電圧(以下、Vmag(AC)という)を印加する第2バイアス回路31が接続されている。
【0046】
また、第1バイアス回路30及び第2バイアス回路31には電圧可変装置33が接続されており、制御部39(図4参照)からの制御信号に基づいて現像ローラ23に印加されるVslv(DC)、Vslv(AC)及び磁気ローラ22に印加されるVmag(DC)、Vmag(AC)を可変できるようになっている。
【0047】
前述のように、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内を循環してトナーを帯電させ、第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が磁気ローラ22に搬送される。そして、磁気ローラ22上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。
【0048】
磁気ローラ22上の磁気ブラシは穂切りブレード25によって層厚規制された後、磁気ローラ22と現像ローラ23との対向部分に搬送され、磁気ローラ22に印加されるVmag(DC)と現像ローラ23に印加されるVslv(DC)との電位差(実効電位)、及び固定マグネットローラ体22bとの間の磁界によって現像ローラ23上にトナー薄層を形成する。
【0049】
現像ローラ23上のトナー層厚は現像剤の抵抗や磁気ローラ22と現像ローラ23との回転速度差等によっても変化するが、磁気ローラ22と現像ローラ23との間(以下、MS間という)の実効電位(以下、MS間DSという)によって制御することができる。MS間DSを大きくすると現像ローラ23上のトナー層は厚くなり、MS間DSを小さくすると薄くなる。現像時におけるMS間DSの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
【0050】
図3は、現像ローラ23及び磁気ローラ22に印加されるバイアス波形の一例を示す図である。図3(a)に示すように、現像ローラ23には、Vslv(DC)にピークツーピーク値がVpp1である矩形波のVslv(AC)を重畳した合成波形Vslv(実線)が第1バイアス回路30から印加される。また、磁気ローラ22には、Vmag(DC)にピークツーピーク値がVpp2であり、且つVslv(AC)と位相の異なる矩形波のVmag(AC)を重畳した合成波形Vmag(破線)が第2バイアス回路31から印加される。
【0051】
従って、MS間に印加される電圧は、図3(b)に示すようなVpp(max)とVpp(min)を有する合成波形Vmag−Vslvとなる。なお、Vmag(AC)はVslv(AC)よりもDuty比が大きくなるように設定される。実際には図3で示すような完全な矩形波ではなく、一部が歪んだ形状の交流電圧が印加される。
【0052】
磁気ブラシによって現像ローラ23上に形成されたトナー薄層は、現像ローラ23の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラ23との対向部分に搬送される。現像ローラ23にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム1aとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。
【0053】
現像に用いられずに残ったトナーは、再度現像ローラ23と磁気ローラ22との対向部分に搬送され、磁気ローラ22上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは固定マグネットローラ体22bの同極部分で磁気ローラ22から引き剥がされた後、再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤として磁気ローラ22上に磁気ブラシを形成し、穂切りブレード25へ搬送される。
【0054】
また、各感光体ドラム1a〜1dの回転方向において現像装置3a〜3dの下流側端部には、感光体ドラム1a〜1dと対向して画像濃度検知センサ(画像濃度検知手段)43が配置されている(図2参照)。画像濃度検知センサ43としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサが用いられる。
【0055】
感光体ドラム1a〜1d上のトナー付着量を測定する際、発光素子から感光体ドラム1a〜1d上に形成された各パッチ画像(基準トナー像)に対し測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、及びドラム表面によって反射される光として受光素子に入射する。なお、パッチ画像としては、一般的な略矩形状のパッチ画像を形成することができる。
【0056】
トナーの付着量が多い場合には、ドラム表面からの反射光がトナーによって遮光されるので、受光素子の受光量が減少する。一方、トナーの付着量が少ない場合には、逆にドラム表面からの反射光が多くなる結果、受光素子の受光量が増大する。従って、受光した反射光量に基づく受光信号の出力値を制御部39(図4参照)に送信することにより、各色のパッチ画像の画像濃度TD(画像濃度検知結果)を検知することができる。
【0057】
また、画像濃度検知センサ43は、画像形成装置100において現像装置3a〜3dの外側に配置することもでき、例えば、感光体ドラム1a〜1dの回転方向に対し現像装置3a〜3dの上流側且つ転写ローラ6a〜6dの下流側に配置することもできる。
【0058】
また、画像濃度検知センサ43は、中間転写ベルト8に転写されたパッチ画像を検知することもでき、その他、画像形成装置100が、感光体ドラム1a〜1dに形成されたパッチ画像を搬送ベルトにより搬送された転写紙Pに直接転写する直接転写方式の画像形成装置の場合、用紙P上に転写されたパッチ画像や、搬送ベルト上に転写されたパッチ画像を検知することもできる。
【0059】
また、画像形成装置100内には、図1に示すように、温湿度検知センサ45が設けられている。温湿度検知センサ45は、現像装置3a〜3d周辺の環境温湿度(環境条件)を検知し、出力信号を制御部39に送信することができる。なお、温湿度センサ45は、現像装置3a〜3dの外表面や内側等に配置することもできる。
【0060】
図4は、本実施形態の現像装置の制御経路を示すブロック図である。図1〜図3と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。現像装置3a〜3dは、第1攪拌スクリュー21a、第2攪拌スクリュー21b、磁気ローラ22、現像ローラ23、第1バイアス回路30、第2バイアス回路31、電圧可変装置33、透磁率センサ41、画像濃度検知センサ43、温湿度センサ45等を含む構成である。
【0061】
記憶部37は、例えば読み書き自在のRAM(Random Access Memory)から成り、制御部39により使用される現像剤の攪拌搬送に関する制御プログラムの他、後述するT/Cトナー濃度補正に用いられる、透磁率センサ41のT/CとVconとを関連付けたT/Cトナー濃度補正用パラメータが記憶される。
【0062】
その他、記憶部37には、後述するCTDトナー濃度補正に用いられる、画像濃度検知センサ43の出力値とTD、CTD、及びVconとを関連付けたCTDトナー濃度補正用パラメータが記憶される。また、記憶部37には、後述する所定積算印字時間T1、連続印字時間t1や、温湿度センサ45の温湿度検知結果が所定の環境条件であるか否かを判断するための環境条件パラメータが記憶される。
【0063】
また、記憶部37には、CTDトナー濃度補正のうち、ジョブ間トナー濃度補正時に第1パッチ画像を形成するためのVslvP(DC)の設定値V1、VmagP(DC)の設定値V2、紙間トナー濃度補正時に第2パッチ画像を形成するためにVmagP(DC)の設定値V2に加える第1補正バイアスΔV1、第2補正バイアスΔV2等の補正バイアスΔVも記憶される。
【0064】
制御部39は、透磁率センサ41からの出力信号を受信して記憶部37に記憶されたT/Cトナー濃度補正用パラメータに基づきT/Cを算出し、Vconを調整(T/Cトナー濃度補正、第3のトナー濃度補正)する機能を有している。
【0065】
また、制御部39は、操作パネル(不図示)のキー操作等によりキャリブレーションモードが設定されると、第1パッチ画像を形成し、画像濃度検知センサ43からの出力信号を受信して記憶部37に記憶されたCTDトナー濃度補正用パラメータに基づきTD及びCTDを算出し、Vconを調整(ジョブ間トナー濃度補正)する機能を有している。かかるキャリブレーションモードは、装置の電源ON時や、所定枚数の連続した画像形成処理(ジョブ)間に設定することができる。
【0066】
また、制御部39は、積算印字時間Tをカウントする機能、連続印字中に所定積算印字時間T1に達したか否かを判断する機能を有しており、上記キャリブレーションモード以外にも、連続印字中に積算印字時間Tが所定積算印字時間T1に達するごとに、第2パッチ画像を形成し、画像濃度検知センサ43からの出力信号を受信し、記憶部37に記憶されたCTDトナー濃度補正用パラメータに基づいてTD及びCTDを算出し、Vconを調整(紙間トナー濃度補正)する機能を有している。
【0067】
また、制御部39は、紙間トナー濃度補正時においてVmagP(DC)をV2からV2+ΔV1若しくはV2+ΔV2に可変して第2パッチ画像を形成する機能を有している
。なお、積算印字時間Tは、1又は複数のジョブが行われた場合に各用紙Pに対してなされた印字時間の合計を表し、紙間トナー濃度補正が行われると、リセットされる。
【0068】
また、制御部39は、紙間トナー濃度補正が行われる直前の連続印字時間tを計測する機能、連続印字時間tが所定連続時間t1以上か否かを判断する機能、直前の連続印字時間tがt1以上のときVmagP(DC)をV1からV1+ΔV2に設定する機能を有し
ている。なお、連続印字時間tは、一の連続印字(ジョブ)中に所定積算時間T1に達した場合、当該ジョブにおける印字開始時から紙間トナー濃度補正が行われる直前の印字が終了するまでの時間を表す。
【0069】
また、制御部39は、温湿度検知センサ45の出力信号を受信して、温湿度検知結果が低温低湿度条件(例えば10℃15%RH以下)に相当するか否かを判断する機能、温湿度検知結果が低温低湿度条件に相当するとき、VmagP(DC)をV2からV2+ΔV
2に設定する機能を有している。なお、記憶部37及び制御部39は、画像形成装置100全体の制御部及び記憶部と兼用しても良いし、現像装置3a〜3dを制御するために独立して配置しても良い。
【0070】
次に、透磁率センサ41を用いたT/Cトナー濃度補正、及び画像濃度センサ43を用いたCTDトナー濃度補正について説明する。
【0071】
上記の通り、制御部39が透磁率センサ41の出力信号から算出したT/Cに応じてトナー補給装置51のトナー補給量を調整するためのコントロール電圧Vconを可変することにより、トナー補給量を調整し、トナー補給装置からトナー補給口20dを介して現像容器20内にトナーが補給される。このように透磁率センサ41に基づいて現像装置3a〜3dへのトナー補給量(すなわちVcon)を可変することにより、各色についてT/Cによるトナー濃度補正(T/Cトナー濃度補正、第3のトナー濃度補正)が行われる。
【0072】
また、上記の通り、制御部39が画像濃度検知センサ43の出力信号から算出したTD及びCTDに応じてVconを可変することにより、トナー補給量を調整し、トナー補給装置からトナー補給口20dを介して現像容器20内にトナーが補給される。このように、画像濃度検知センサ43に基づいて現像装置3a〜3dへのトナー補給量(すなわちVcon)を可変することにより、各色についてCTDによるトナー濃度補正(CTDトナー濃度補正、第1及び第2のトナー濃度補正)が行われる。
【0073】
図5は、T/C及びCTDトナー濃度補正を行うタイミングを示した模式図である。なお、図5では、T/Cの目標値に対して上限側のみを示したが、下限側でも同様の補正が行われる。また、図5に示す目標値等の数値は一例であり、これら数値に特に限定されず、装置構成等に応じて適宜設定することができる。
【0074】
図5に示すように、透磁率センサ41によって検知されたT/Cの目標値を482とする。また、T/Cの上限値を502とし、閾値を522とする。T/Cが上限値502を超えない範囲(T/C≦502)では、T/Cトナー濃度補正により、T/Cが目標値482になるようにVconを可変して調整する。
【0075】
一方、T/Cが上限値502を越えた場合(502<T/C)、T/Cが閾値522を超えない範囲(502<T/C≦522)では、T/Cトナー濃度補正に加えてCTDトナー濃度補正によりVconを可変して調整する。すなわち、透磁率センサ41によるT/Cに基づいてT/Cが上限値よりも小さくなるようにVconを可変すると共に、画像濃度検知センサ43によって算出されたCTDに基づいてCTDの上限値及び下限値に入るようにVconを補正する。CTDについては後述する。
【0076】
その結果、T/Cが上限値502以下となれば、再びT/Cトナー濃度補正のみを行う。一方、T/Cが522を超えた場合(522<T/C)には、CTDトナー濃度補正のみを行う。その結果、T/Cが522以下となれば上記のようにT/C及びCTDトナー濃度補正を行い、さらにT/Cが502以下となれば上記のようにT/Cトナー濃度補正のみを行う。
【0077】
なお、T/C及びCTDトナー濃度補正においては、両トナー濃度補正を合わせてVconの1回の変動量は±5ビット以内とし、且つCTDトナー濃度補正によるVconの1回の変動量は±6ビット以内となるように設定することができる。また、ここでは16ビットがT/Cの1%の変動量に相当する。しかし、Vconの変動量は、かかる値に特に限定されず、装置構成等に応じて適宜設定することができる。
【0078】
次に、画像濃度検知センサ43を用いたCTDトナー濃度補正の詳細について説明する。ジョブ間においては、VslvP(DC)及びVmagP(DC)の設定値をV1、V2として第1パッチ画像を形成し、上記したように、画像濃度検知センサ43による第1パッチ画像の検知結果に基づきTD及びCTDを算出して、Vconを調整する(ジョブ間トナー濃度補正、第1のトナー濃度補正)。
【0079】
そして、本発明においては、連続印字において積算印字時間Tが所定積算印字時間T1に達するごとに、磁気ローラ22にVmagP(DC)の設定値V2に加えて補正バイアスΔVを印加して第2パッチ画像を形成し、紙間トナー濃度補正を行うことを特徴として
いる。
【0080】
すなわち、一のジョブ中に積算印字時間Tが所定積算時間T1に達するごとに、VslvP(DC)の設定値をV1に維持したままVmagP(DC)の設定値をV2に補正バイアスΔVを加えて第2パッチ画像を形成し、上記したように、画像濃度検知センサ43
による第2パッチ画像の検知結果に基づきTD及びCTDを算出して、Vconを調整する(紙間トナー濃度補正、第2のトナー濃度補正)。
【0081】
図6は、ブラック用現像装置におけるジョブ間トナー濃度補正時の第1パッチ画像に基づくCTDと、補正バイアスを加えない紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像に基づくCTDと、の一例を示す図であり、図7は、ブラック用現像装置における紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像のTDの一例を示す図である。
【0082】
図6において、横軸は、積算印字時間Tを表し、縦軸は、画像濃度検知センサ43の検知結果から算出した第1及び第2パッチ画像のCTDを示し、各時点のCTDと共にその平均値を併せて示す。また、図7において、横軸は印字開始からの時間推移を印字枚数として表し、縦軸は、画像濃度検知センサ43の検知結果から算出した第2パッチ画像のTDを示す。なお、図7においては、印字枚数約30枚が概ね印字時間1分に該当し、印字枚数約150枚が印字時間概ね5分に該当する。
【0083】
図6に示すように、連続印字前後に実行されたジョブ間トナー濃度補正時の第1パッチ画像のCTDと比較して、紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像のCTDは低下している。このため、第2パッチ画像のCTDに基づいてVconの調整を行うと、トナー補給量が減少するため、現像ローラ23上のトナー量が減少し、第2パッチ画像の画像濃度が低下する。
【0084】
また、図7に示すように、連続印字において印字開始時から印字経過と共に現像ローラ23上に例えば10V〜20Vの電荷が溜まり、これに応じて現像ローラ23の表面層の電位が上昇するため、印字経過と共にMS間DSが低下する。これにより、MS間DSの低下分だけ現像ローラ23上に担持されるトナー量が減少するため、TDの低下が生じる。これに応じてCTDも低下する。
【0085】
また、TDの低下は、印字開始から約1分までに大きく減少し、その後、緩やかな減少を続け、約5分経過すると、TDが略飽和に達する。すなわち、約5分後には、現像ローラ上に溜まった電荷量は所定電圧で略一定となることがわかる。ここでは、MS間DCは、印字開始から約1分後に約10V、約5分後に約20V低下している。
【0086】
一方、印字終了と共に一旦現像ローラ23及び磁気ローラ22に印加されるVslv、Vmagが停止するため、現像ローラ23上の電荷は放出される。このため、ジョブ間トナー濃度補正時においては、現像ローラ23上に電荷が溜まっておらず、MS間DSが低下しないため、第1パッチ画像のTD及びCTDは低下しない。
【0087】
このように、連続印字においてMS間DSが低下した状態で形成された第2パッチ画像の検知結果に基づいてTD及びCTDを算出し、紙間トナー濃度補正を行っても、ブラック用現像装置3dへのトナー補給量を適切に調整することは困難である。なお、カラー用現像装置3a〜3cにおいても図6及び図7と同様の傾向が示される。
【0088】
そこで、所定積算印字時間T1ごとに紙間トナー濃度補正を行い、このときVmagP(DC)の設定値V2に補正バイアスΔVを加えて第2パッチ画像を形成することとした
。また、例えば、MS間DSが連続印字の印字開始時(すなわちジョブ間トナー濃度補正時)のMS間DSに近づくように、MS間DCの低下量に応じて補正バイアスΔVを設定
することができる。
【0089】
また、上記した図6の結果より、印字開始から約5分でTDの低下が略飽和に達することから、CTDの低下も略飽和に達する。従って、例えば所定積算印字時間T1を5分とし、5分ごとに紙間トナー濃度補正を行うことができる。
【0090】
そして、ブラック用現像装置3dにおいて、設定値V2を例えば120Vとし、補正バイアスΔVを第1補正バイアスΔV1(例えば20V)として、ジョブ間トナー濃度補正
及び紙間トナー濃度補正を行うこととした。図8は、ブラック用現像装置におけるジョブ間トナー濃度補正時の第1パッチ画像に基づくCTDと、補正バイアスを加えた紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像に基づくCTDと、の一例を示す図である。
【0091】
図8に示すように、紙間トナー濃度補正時にVmagP(DC)を120Vから120V+20V=140Vとすることにより、紙間トナー補正時のMS間DSをジョブ間トナー補正時に近づけることができるため、第2パッチ画像のCTDの低下を抑制し、第1パッチ画像のCTDと略同じにすることができる。なお、カラー用現像装置3a〜3cにおいても図8と同様の結果を得ることができる。
【0092】
次に本実施形態の現像装置の紙間トナー濃度補正の第1制御例について説明する。積算印字時間Tが所定積算印字時間T1に達するまでの間に、ジョブ間で現像ローラ23及び磁気ローラ22に印加するVslv及びVmagが停止すると、現像ローラ23上の電荷は一旦消失する。そして、連続印字の開始と共に現像ローラ23上に電荷が溜まっていく。
【0093】
かかる観点を考慮すれば、上記した図7より、一のジョブにおいて所定積算時間T1に達して紙間トナー濃度補正を行うとき、かかる紙間トナー濃度補正を行う直前の連続印字時間、すなわち当該ジョブの印字開始から紙間トナー濃度補正を行う直前の印字が終了するまでの時間(直前の連続印字時間t)が所定連続印字時間t1(例えば1分)以上か否かによって補正バイアスΔVを変えることもできる。
【0094】
すなわち、連続印字時間tが1分以上の場合には、現像ローラ23上に電荷が十分に溜まっていると考え、VmagP(DC)の設定値V2(例えば120V)に第1補正バイアスΔV1(20V)を加えて、V2+ΔV1を磁気ローラ22に印加することとした。
一方、直前の連続印字時間tが1分未満の場合には、現像ローラ23上に溜まった電荷が少ないと考え、VmagP(DC)の設定値V2に加える補正バイアスをΔV1よりも小
さい第2補正バイアスΔV2(例えば10V)として、V2+ΔV2を磁気ローラ22に
印加することとした。
【0095】
図9は、本制御例の制御手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートでは、ブラック用現像装置3dにおける紙間トナー濃度補正について説明する。先ず、積算印字時間Tの測定を開始し(ステップS1)、VslvP(DC)を設定値V1、VmagP(DC)を設定値V2(120V)に設定する(ステップS2)。次に、印字数量等が設定され、印字を開始すると(ステップS3)、積算印字時間Tが所定積算印字時間T1(ここでは5分)に達したか否かが判断される(ステップS4)。
【0096】
積算印字時間Tが5分に達した場合には、直前の連続印字時間tが所定連続印字時間t1(ここでは1分)以上か否かが判断される(ステップS5)。連続印字時間tが1分未満の場合には、VmagP(DC)を、設定値V2(120V)に第2補正バイアスΔV
2(10V)を加えたV2+ΔV2(120V+10V)に設定して第2パッチ画像を形
成し、紙間トナー濃度補正を行う(ステップS6)。
【0097】
一方、連続印字時間tが1分以上の場合には、VmagP(DC)を、設定値V2(120V)に第1補正バイアスΔV1(20V)を加えたV2+ΔV1(120V+20V
)に設定して第2パッチ画像を形成し、紙間トナー濃度補正を行う(ステップS7)。なお、ステップS6、S7では、VslvP(DC)は設定値V1に維持されている。
【0098】
そして、印字数量がステップS3の設定数量に到達して印字終了するか否かが判断され(ステップS8)、設定数量に到達していない場合は、ステップS4に戻り、ステップS4〜S7の操作を繰り返す。一方、ステップS8で設定数量に到達した場合には、VmagP(DC)を設定値V2に戻した後(ステップS9)、次の印字動作が開始されるまで待機する。また、ステップS4で積算印字時間Tが5分に達していない場合には、ステップS8に以降し、上記と同様の操作を行う。
【0099】
本制御例により、補正バイアスΔVを、紙間トナー濃度補正を行う直前の連続印字数量
tに基づいて可変することにより、現像ローラ23へのトナーの付着状態に応じてMS間DSを調整できるため、より適切に第2パッチ画像の画像濃度の低下を防止することができる。
【0100】
次に本実施形態の現像装置の紙間トナー濃度補正の第2制御例について説明する。図10は、ブラック用現像装置における低温低湿度環境下(10℃15%RH)での紙間トナー濃度補正時の第2パッチ画像のTDの一例を示す図である。図10では、前述の図7と同様に、印字枚数約10枚が印字時間概ね1分に相当する。ブラック用現像装置3dにおいて現像ローラ23表面へのトナーの付着し易さは、温度、湿度といった環境条件にもよっても影響され、特に10℃15%RH以下といった低温低湿度条件下では静電気が発生し易いため、現像ローラ23表面にトナーが付着し易い。
【0101】
かかる場合には、図10に示すように、印字開始直後から現像ローラ23表面にトナーが付着し、現像ローラ23表面の電荷が溜まってMS間DSが低下するため、TDが低下すると共にそのバラツキが大きくなり、これに応じてCTDも低下する。なお、カラー用現像装置3a〜3cにおいても図10と同様の傾向を示す。
【0102】
そこで、温湿度センサ45の温湿度検知結果が低温低湿度環境条件(ここでは10℃15%RH以下)に相当する場合には、紙間トナー濃度補正の直前の連続印字時間tによらず、VmagP(DC)を、設置値V2(120V)に第1補正バイアスΔV1(20V
)を加えたV2+ΔV1(120V+20V)とすることとした。
【0103】
これにより、環境条件に応じてMS間DCを調整し、より適切に画像濃度補正を行うことが可能となる。なお、温湿度センサ45の温湿度検知結果が10℃15%RH超の場合には、上記第1制御例と同様にして、紙間トナー濃度補正の直前の連続印字時間tに基づいてVmagP(DC)の補正バイアスΔVを第1補正バイアスΔV1若しくは第2補正
バイアスΔV2とすることとした。
【0104】
図11は、本制御例の制御手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートでは、ブラック用現像装置3dにおける紙間トナー濃度補正について説明する。先ず、積算印字時間Tの測定を開始し(ステップS1)、VslvP(DC)の設定値をV1、VmagP(DC)の設定値をV2(120V)に設定する(ステップS2)。次に、印字数量等が設定され、印字を開始すると(ステップS3)、温湿度センサ45による温湿度検知が行われ(ステップS4)、積算印字時間Tが所定積算印字時間T1(5分)に達したか否かが判断される(ステップS5)。
【0105】
積算印字時間Tが5分に達した場合には、温室度センサ45の温湿度検知結果により環境条件が低温低湿度条件(10℃15%RH以下)であるか否かが判断される(ステップS6)。低温低湿度条件でない場合には、直前の連続印字時間tが所定連続印字時間t1(1分)以上か否かが判断される(ステップS7)。連続印字時間tが1分未満の場合には、VmagP(DC)を、設定値V2(120V)に第2補正バイアスΔV2(10V
)を加えたV2+ΔV2(120V+10V)に設定して第2パッチ画像を形成し、紙間
トナー濃度補正を行う(ステップS8)。
【0106】
一方、連続印字時間tが1分以上の場合には、VmagP(DC)を、設定値V2(120V)に第1補正バイアスΔV1(20V)を加えたV2+ΔV1(120V+20V
)に設定して第2パッチ画像を形成し、紙間トナー濃度補正を行う(ステップS9)。また、ステップS6で低温低湿度条件の場合には、上記したステップS9に移行して設定値V2に補正バイアスをΔV1(20V)を加えて紙間トナー濃度補正を行う。なお、ステ
ップS8、S9では、VslvP(DC)は設定値V1に維持されている。
【0107】
そして、印字数量がステップS3の設定数量に到達して印字終了するか否かが判断され(ステップS10)、設定数量に到達していない場合は、ステップS4に戻り、ステップS4〜S9の操作を繰り返す。一方、ステップS10で設定数量に到達した場合には、VmagP(DC)の設定値をV2に戻した後(ステップS11)、次の印字動作が開始されるまで待機する。また、ステップS5で積算印字時間Tが5分に達していない場合には、ステップS10に移行し、上記と同様の操作を行う。
【0108】
本制御例では、補正バイアスΔVを、温湿度検知センサ45の温湿度検知結果に基づい
て可変したため、現像ローラ23へのトナーの付着状態に応じてMS間DCを調整でき、より適切に第2パッチ画像の画像濃度の低下を防止することができる。しかし、現像ローラ23へのトナーの付着に影響を及ぼす環境条件を検知可能であれば、温湿度条件を適宜設定することができ、その他、温度センサや湿度センサにより温度及び湿度の検知結果を単独で用いることもできる。
【0109】
なお、本発明の紙間トナー濃度補正は、上記制御例に示したブラック用現像装置3dに特に限定されるものではなく、例えばその他、カラー用現像装置3a〜3cでも同様の補正を行うことができる。カラー用現像装置3a〜3cにおいては、例えば、VmagP(DC)の設定値V2を260Vとし、補正バイアスΔV1を10V、ΔV2を5Vとする
ことができる。
【0110】
カラー印字においては、第1及び第2パッチ画像形成時の現像ローラ23及び磁気ローラ22に印加するVslvP(DC)及びVmagP(DC)をブラック印字の2倍以上とすることにより、カラートナーの透過性がパッチ画像の画像濃度検知結果に影響を及ぼすことを防止することができる。従って、第1及び第2パッチ画像の形成状態に応じてMS間DSを調整できるため、より適切に第2パッチ画像の画像濃度の低下を防止することができる。
【0111】
また、連続印字中における現像ローラ23上に溜まった電荷がMS間DCに及ぼす影響は、現像ローラ23上に形成されるトナー量(トナー層)が少ない程、すなわちVmagP(DC)が小さい程、相対的に大きくなる。従って、カラー印字においては、ブラック印字よりも現像ローラ23上に溜まった電荷のMS間DCに及ぼす影響が小さくなり、第1及び第2補正バイアスΔV1、ΔV2はブラックの1/2程度とすることができる。
【0112】
このように、補正バイアスΔVを、設定値V2に応じて可変することにより、現像ロー
ラ23に付着したトナーのMS間DCに及ぼす影響に応じてMS間DCを調整できるため、より適切にパッチ画像の画像濃度の低下を防止することができる。しかし、設定値V2や補正バイアスΔV、第1補正バイアスΔV1、第2補正バイアスV2は上記に特に限定
されるものではなく、MS間DCの低下や装置構成等に応じて適宜設定することができる。
【0113】
また、CTDの上限値及び下限値は、例えばVmagP(DC)の設定値V2を120Vとしたブラック印字の場合には850及び775、設定値V2を260Vとしたカラー印字の場合には475及び425と設定することができる。しかし、CTDは、特に限定されるものではなく、トナーの補給状態や装置構成等に応じて適宜設定することができる。
【0114】
また、本実施形態では、透磁率センサ41で検知されたT/C及び画像濃度検知センサ43で検知されたCTDに基づいてT/C及びCTDトナー濃度補正の少なくともいずれかを行うこととしたため、より詳細にトナー補給量を調整することができる。しかし、CTDトナー濃度補正のみを行うこともできる。
【0115】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に示した所定積算印字時間T1、所定連続印字時間t1、環境条件等は、特に限定されるものではなく、装置構成等に応じて適宜設定することができる。また、所定積算印字時間T1、連続印字時間t1は、印字時間を表すことが可能であれば、印字枚数等によっても設定することができる。
【0116】
また、例えば、上記実施形態では帯電方向が正(プラス側)である正帯電トナーを用い、感光体表面の露光部にトナーを飛翔させる反転現像方式を例に挙げて説明したが、帯電方向が負(マイナス側)である負帯電トナーを用いる現像装置や、感光体表面の未露光部にトナーを飛翔させる正転現像方式の現像装置にも全く同様に適用可能である。
【0117】
また、本発明は図1に示したタンデム式のカラープリンタに限らず、デジタル或いはアナログ方式のモノクロ複写機、モノクロプリンタ及びロータリー現像式のカラープリンタ及びカラー複写機、ファクシミリ等、現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0118】
本発明は、制御手段が、印字動作間での第1のトナー濃度補正においては、所定の基準トナー像形成用直流バイアスをトナー供給部材に印加し、連続印字中の所定印字間での第2のトナー濃度補正においては、所定積算印字時間に達する毎に基準トナー像形成用直流バイアスに加えて所定の補正バイアスをトナー供給部材に印加して、基準トナー像を形成するものである。
【0119】
これにより、連続印字中において第2のトナー濃度補正を適切に行って画像濃度の低下を防止することができるため、画像不良を防止することができる。また、制御手段が、第2のトナー濃度補正を行う直前までの連続印字時間に基づいて補正バイアスを可変することにより、より適切に基準トナー像の画像濃度の低下を防止して、画像不良を防止することができる。
【0120】
また、現像装置の環境条件を検知する環境条件検知手段を設け、制御手段が、環境条件検知手段の環境条件検知結果に基づいて補正バイアスを可変する、カラー画像形成用の基準トナー像形成用直流バイアスをブラック画像形成用の基準トナー像形成用直流バイアスの2倍以上とする、基準トナー像形成用直流電圧に応じて補正バイアスを可変することにより適切に基準トナー像の画像濃度の低下を防止して画像不良を防止することができる。
【0121】
また、現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、制御手段が、連続印字中においてトナー濃度検知手段のトナー濃度検知結果と画像濃度検知手段の画像濃度検知結果とに基づいて少なくとも第2及び第3のトナー濃度補正のいずれかを実行することにより、より詳細にトナー濃度補正を行い、より適切に画像濃度の低下を防止して画像不良を防止することができる。また、上記現像装置を備えた画像形成装置とすることにより、連続印字中においても画像濃度の低下を防止した画像形成を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0122】
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
21a 第1攪拌スクリュー
21b 第2攪拌スクリュー
22 磁気ローラ(トナー供給部材)
23 現像ローラ(トナー担持体)
25 穂切りブレード
30 第1バイアス回路(電圧印加手段)
31 第2バイアス回路(電圧印加手段)
33 電圧可変装置
37 記憶部(記憶手段)
39 制御部(制御手段)
41 透字率センサ(トナー濃度検知手段)
43 画像濃度検知センサ(画像濃度検知手段)
45 温湿度センサ(環境条件検知手段)
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともキャリア及びトナーを含む現像剤が用いられ、
トナーを像担持体に供給するためのトナー担持体と、
該トナー担持体上に磁気ブラシを用いてトナー層を形成するトナー供給部材と、
前記トナー担持体及びトナー供給部材に直流バイアス及び交流バイアスを印加可能な電圧印加手段と、
前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検知する画像濃度検知手段と、
前記画像濃度検知手段による前記像担持体上に形成された基準トナー像の画像濃度検知結果に基づいて前記現像剤中のトナー濃度補正を実行する制御手段と、を備えた現像装置において、
前記制御手段は、印字動作間で第1のトナー濃度補正を、連続印字中の所定印字間で第2のトナー濃度補正を実行可能であり、
前記第1のトナー濃度補正においては、所定の基準トナー像形成用直流バイアスを前記トナー供給部材に印加し、
前記第2のトナー濃度補正においては、前記連続印字中に所定積算印字時間に達する毎に、前記基準トナー像形成用直流バイアスに加えて所定の補正バイアスを前記トナー供給部材に印加して、前記基準トナー像を形成することを特徴としている。
【請求項2】
前記制御手段が、前記第2のトナー濃度補正を行う直前までの連続印字時間に基づいて前記補正バイアスを可変することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
環境条件を検知する環境条件検知手段が設けられ、前記制御手段が、前記環境条件検知手段の環境条件検知結果に基づいて前記補正バイアスを可変することを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
【請求項4】
カラー画像形成用の前記基準トナー像形成用直流バイアスは、ブラック画像形成用の前記基準トナー像形成用直流バイアスの2倍以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
前記制御手段が、前記基準トナー像形成用直流電圧に応じて前記補正バイアスを可変することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
前記現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段が設けられ、
前記制御手段が、前記トナー濃度検知手段のトナー濃度検知結果に基づいて第3のトナー濃度補正を実行可能であり、前記連続印字中において前記トナー濃度検知手段の前記トナー濃度検知結果と前記画像濃度検知手段の前記画像濃度検知結果とに基づいて少なくとも前記第2及び第3のトナー濃度補正のいずれかを実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−256740(P2010−256740A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−108630(P2009−108630)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】