説明

画像作成装置、画像形成装置及び画像処理装置

【課題】セキュリティー上、利用しないデータ情報も含めて外部記憶媒体内の全てのデータが装置本体内のデータ格納部に移動されてしまう。そのため、装置本体側に移動してしまったデータを元の外部記憶媒体に戻す時に、操作上の手間や時間が掛かるといった問題があった。
【解決手段】
画像作成部が作成した画像データを外部記憶媒体に書込み又は外部記憶媒体から装置本体内に画像データを読込み可能な画像作成装置、画像形成装置及び画像処理装置において、前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書き込む画像データに識別情報を付して記録する記録部と、前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、前記データ格納部に対して前記記録部に記録された識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、を含むこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、或いはスキャナなどといった画像データの作成、処理、形成又は記憶等の機能を備えた画像作成装置、画像形成装置及び画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これ等の機能を備えた装置としては、MFP(Multi Function Peripheral)などが一般に知られている。
【0003】
このMFPは、プリンタとしての画像形成の他、スキャナ、複写機としての画像作成機能及び画像処理機能を兼備えた複合機であり、近時、その装置本体にディジタルカメラを接続してその写真画像をプリントしたり、或いはUSBコネクタを介した外部記憶媒体と直接接続してその外部記憶媒体の画像データを取り込んでプリントしたり、逆に外部記憶媒体に記録もでき、更に多機能化している。
【0004】
例えば、ディジタルカメラから写真などの画像データを読込みプリントする技術として、従来では下記特許文献1に示すような装置が考えられている。
【0005】
また、メモリカードなどの外部記憶媒体から画像データを読込みプリントする技術として、従来下記特許文献2に示すような装置が考えられていた。
【0006】
この特許文献2の装置は、MFPに関する技術であって、外部記憶媒体内の例えば写真等の画像データを装置本体内の記憶手段に暗号化して取込み、プリンタを作動させることにより、必要とする画像データ等をプリントするものであり、プリントの動作終了後、装置本体から外部記憶媒体が取外されないまま一定時間経過すると、外部記憶媒体内のデータは全て装置内の記憶手段に退避され、かつ、外部記憶媒体のデータを消去することによって、外部記憶媒体のデータ盗難防止策が図れるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−329661号公報
【特許文献2】特開2006−341497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来のMFPは、セキュリティー上、利用しないデータ情報も含めて外部記憶媒体内の全てのデータが装置本体内のデータ格納部に移動されてしまう。そのため、装置本体側に移動してしまったデータを元の外部記憶媒体に戻す時に、操作上の手間や時間が掛かるといった問題があった。
【0009】
(発明の目的)
そこで本発明の目的は、上記問題に鑑みなされたもので、画像データを選択的に外部記憶媒体から装置本体側のデータ格納部に識別可能に移動でき、外部記憶媒体への画像データ復元時の手間や時間を省くことができ、利用者の利便性向上に有効な画像作成装置、画像形成装置及び画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため下記の基本構成を具備する。
(画像作成装置の構成)
画像作成部が作成した画像データを外部記憶媒体に書込み又は外部記憶媒体から装置本体内に画像データを読込み可能な画像作成装置において、前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書き込まれた画像データの識別情報を記録する記録部と、前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、前記データ格納部に対して前記記録部に記録された識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、を含むこと。
【0011】
(画像形成装置の構成)
外部記憶媒体に記録された画像データを基にまたは装置本体内の画像データ読取手段によって画像形成可能な画像形成装置において、前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書き込まれた画像データの識別情報を記録する記録部と、前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、前記データ格納部に対して前記記録部に記録された識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、を含むこと。
【0012】
(画像処理装置の構成)
画像データを記録又は記録された画像データを読出し或いは画像データを外部記憶媒体に書出し可能な画像処理装置において、前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書き込まれた画像データの識別情報を記録する記録部と、前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、前記データ格納部に対して前記記録部に記録された識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、を含むこと。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記のように構成することによって、必要とする画像データを選択的に外部記憶媒体から装置本体側のデータ格納部に識別可能に移動でき、画像形成時など利用する際には、識別情報記録部からの記録情報を基に、必要とする画像データを抽出できる。また、利用しない画像データは外部記憶媒体から移動されないため、画像データ復元時の手間や時間を省くことができ、従って、利用者の利便性を向上させることができるといった利点を有する。更に、外部記憶媒体を装着したままログアウトしても、次の利用者がログインした場合に外部記憶媒体内のデータはデータ格納部に移動するため外部記憶媒体内のデータを第三者が利用できなくなる。従って、セキュリティーも向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1に係るMFPの基本構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例1のMFPの操作パネルを示す平面図である。
【図3】同実施例1の識別情報記録部の記録内容の例である。
【図4】同実施例1の動作を表すフローチャートである。
【図5】同実施例1の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図6】同実施例1の利用者情報の例である。
【図7】同実施例1の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図8】同実施例1の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図9】同実施例1のプリント動作を表すフローチャートである。
【図10】同実施例1の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図11】同実施例1の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図12】同実施例1のスキャン動作を表すフローチャートである。
【図13】同実施例1のファイル操作動作を表すフローチャートである。
【図14】同実施例1のメモリカード抜き忘れ対策処理を表すフローチャートである。
【図15】本発明の実施例2に係るMFPの基本構成を示すブロック図である。
【図16】同実施例2の動作を表すフローチャートである。
【図17】同実施例2の復元処理動作を表すフローチャートである。
【図18】同実施例2のメモリカード内容移動処理動作を表すフローチャートである。
【図19】同実施例2の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図20】同実施例2の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図21】同実施例2の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【図22】同実施例2の操作パネルの表示内容の1例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の第1の実施例に係る画像作成装置、画像形成装置及び画像処理装置としてのMFPの基本構成を示すブロック図である。
【0017】
MFP1は、図1に示すように、制御部(以下、CPUという)2と、このCPU2に制御バス等を介して接続され画像作成するスキャナ部3と、画像形成するプリンタ部4と、画像記録するストレージ部5及び操作パネル部6を有している。
【0018】
このMFP1のCPU2には、外部記憶媒体(メモリカードまたはメモリディスクなど)7への外部記憶媒体I/F部8、外部記憶媒体検出部9、識別情報記録部10、データ一時格納部11及びデータ操作部12が接続されている。
【0019】
CPU2は、図示しない制御回路、ALU及びレジスタ等から構成され、ストレージ部5などに組込まれた各種プログラムに基づき、外部記憶媒体7からの画像データを選択的に読取り、処理、又は出力するための制御や、外部記憶媒体7の着脱判定、更にはMFP1全体の動作を制御している。
【0020】
外部記憶媒体7は、図や文字、写真といった画像データを電子的ファイルとして保存する、例えば、ディジタルカメラ内に装填されるメモリカードやスティック状のUSBメモリ若しくはリードディスクドライブなどからなる。そして、MFP1の外部記憶媒体I/F部8と直接的又は間接的に着脱可能に構成されている。
【0021】
外部記憶媒体I/F部8は、MFP1と外部記憶媒体7との介在手段であって、CPU2の制御指令に基づき、外部記憶媒体7に格納、保存された画像データをMFP1内に読み取り、或いはMFP1内の画像データを外部記憶媒体7に登録保存が可能となるように設定されている。この外部記憶媒体I/F部8とCPU2との間には外部記憶媒体検出部9が設けられている。
【0022】
外部記憶媒体検出部9は、CPU2からの指令により外部記憶媒体7と装置本体との着脱状況を感知できるように構成されている。
【0023】
識別情報記録部10は、CPU2とデータ操作部12との間に制御バス等を介して接続されており、CPU2からの指令によって、新たな画像データの情報内容や画像データの保存場所を記録する。その識別情報の記録は、機能実行後になされる。
【0024】
また、この識別情報記録部10は既に記録されている識別情報の消去や更新を行う機能をも有し、図2に示す操作パネル部6の表示パネル13や入力操作キー14を操作することによって、図3に示すような記録内容が記録部内に記録できるように構成されている。
【0025】
図3は、識別情報記録部10の記録内容の1例を示しており、更に、表記事項を増やすこともできる。
ここでの画像データ識別情報とは、図3に示すように、画像データのファイル名、画像データの作成日時、画像データの格納対象として例えばユーザIDや画像データのハッシュ値の何れか内容が明確に特定できる情報である。
【0026】
また保存場所とは、対象となる画像データがどこに保存されているかその所在を明確に表し、例えば、画像データがメモリカードに保存されていれば具体的に「メモリカード」、或いはデータ一時格納部11に保存されていれば「一時保存」となる。
【0027】
データ操作部12は、識別情報記録部10と外部記憶媒体I/F部8間に各種バスを介して接続されていると共に、CPU2と外部記憶媒体I/F部8との間に各種バスを介して接続されている。
【0028】
このデータ操作部12は、CPU2の指令に基づき、外部記憶媒体検出部9を通じ外部記憶媒体7に保存されている画像データの内、使用する画像データだけをデータ一時格納部11に移動する。移動の対象となる画像データは、識別情報記録部10の識別情報別に記録される。
【0029】
また逆に、このデータ操作部12はCPU2の指令によりデータ一時格納部11に保存された画像データを外部記憶媒体I/F部8を介して外部記憶媒体7に出力する機能を有している。
【0030】
更に、データ操作部12は、利用者がMFP1の利用を終了してから所定時間経過した後や操作終了後所定時間経過した場合に外部記憶媒体7に格納された画像データをデータ一時格納部11に移動する機能も有している。
【0031】
データ一時格納部11は、データ操作部12と各種バスを介して接続されている。
このデータ一時格納部11はCPU2の指令に基づき、かつ、データ操作部12の操作に従って外部記憶媒体7から画像データを受け取り保存する。
【0032】
また、このデータ一時格納部11に保存された画像データは、CPU2の指令に基づき、データ操作部12の動作に従って操作パネル部6の表示パネル13に表示される。
【0033】
このデータ一時格納部11は、揮発性メモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性の書き換え可能な記憶装置として、ストレージ部5と同様に装置本体内に実装されている。
また、ハードディスクなどの磁気記憶媒体にて実装してもよい。
【0034】
更に、これら記憶媒体としては、装置本体内だけに限らず、外付けハードディスクや装置本体とネットワークで接続された情報処理装置等、装置本体にアクセス可能な場所に実装してもよい。
【0035】
本実施例では、データ一時格納部11とストレージ部5とは別に分けて実装した場合を説明したが、一つの同じハードディスクで兼用したものであってもよい。
【0036】
操作パネル部6は、MFP1と利用者とのユーザI/Fであり、図2に、利用者がログインする際のログイン画面を表示させた状態の1例を示している。
【0037】
この操作パネル部6には、表示パネル13と入力操作キー14、スタートボタン15及びキャンセルボタン16等が設けられている。表示パネル13はタッチパネル方式に構成されている。
【0038】
プリンタ部4は、CPU2からの指令に基づき、画像データのラスタライズ化を行う。
例えば電子写真の画像データをプリントする場合、ディジタルカメラはUSBコネクタを介して装置本体に接続される。画像データは、CPU2の指令に基づき感光ドラム上に静電潜像が形成され、その静電潜像に所定のトナーを付着させることにより写真用紙に写し取ることで、プリントされる。
なお、写真情報等の画像データをプリントするには、専用の写真用紙を使用するのが良いが、普通紙に写取ることもできる。
【0039】
スキャナ部3は、装置本体の上部など所定の位置に設けられる原稿載置用のガラス台、その下部側に照明ランプ、光学走査ユニット及び撮像ユニット部から構成されており、制御バスを介してCPU2と接続されている。そして、ガラス台上に載せた原稿(紙媒体)などからの画像を読取り、画像データを形成する。
【0040】
ストレージ部5は、データ一時格納部11と同様に揮発性、不揮発性の書き換え可能な記憶媒体によって構成され、データバス等を介してCPU2と接続されている。また、このストレージ部5は、ハードディスクなどの磁気記憶媒体によって装置本体に実装してもよく、外付けハードディスクやネットワークを介して接続された情報処理装置等からアクセス可能な場所に実装してもよい。
【0041】
次に、このように構成される本実施例1の動作を説明する。
【0042】
図4は本実施例1の動作のフローチャートを示している。以下、このフローチャートに沿って利用者がディジタルカメラ等で撮影した画像データを、MFP1を使ってプリントする場合、プリントされたものをスキャンして保存、また保存されたデータのファイル操作の方法について説明する。なお、本実施例1では、同一人が続けて利用する場合を例に説明する。
【0043】
MFP1とディジタルカメラとは予めUSBコネクタを介して接続してもよいが、ここではカメラ内から取出したメモリカード等の外部記憶媒体7をMFP1に接続するものとする。
【0044】
(ステップS101)
先ず、利用者がMFP1の電源をON(図示しない)してMFP1を起動させると、図2及び図5に示すように、操作パネル部6の表示パネル13に認証情報として利用者のユーザIDとパスワードを問い合わせるログイン画面が表示される。
この表示画面には、ユーザIDとパスワードのテキストボックス17,18の他、ログインを行うログインボタン19とテキストボックス17,18の内容を消去するクリアボタン22が表示される。
利用者は、表示パネル13の指示にしたがって入力項目を選択し、予め定った自分のユーザIDとパスワード(夫々所定の記号や番号からなる暗証番号)を各テキストボックス17、18に入力操作キー14から入力し、その後、ログインボタン19を押下する。
【0045】
(ステップS102)
ログインボタン19が押下されると、CPU2はログイン画面(ステップS101)で入力された認識情報が正しいか否かを判断する。
例えば、予めストレージ部5等のメモリ内に登録されている図6に示す利用者情報のユーザIDとパスワードをステップS101で入力されたものと比較する。未登録であれば、管理者により操作パネル部6の表示パネル13上から設定し、再度ログインする。
一致(認証に成功)した場合には、CPU2はログイン成功としてファイル復元機能(ステップS103)、機能選択機能(ステップS104)の動作を実行する。
一方、不一致(認証に失敗)の場合は、CPU2の判断により表示画面は次に進まず再びログイン画面(ステップS101)に戻る。これによって、データ内容は第三者に見られることが防止できる。
このとき表示パネル13には、ログインに失敗したことを表示してもよい。
【0046】
(ステップS103)
利用者に対応付けられた画像データがデータ一時格納部11に記録されていれば、CPU2は次の機能選択画面(ステップS104)への実行に移る。
画像データが一時格納部11に記録されていれば、CPU2は外部記憶媒体7であるメモリカードからデータ一時格納部11に移動させた画像データを外部記憶媒体7に戻す指令を実行した後に、機能選択実行(ステップS104)に移行する。
利用者が最初の場合と2度目以降の場合とでは、状況に応じた表示パネル13の操作を行う。
【0047】
(ステップS104)
図7は、利用者が最初の場合でログインに成功して、CPU2が表示パネル13に機能選択画面を表した状態を示している。
この表示画面にはスキャナ部3に対応する「スキャン」ボタン、プリンタ部4に対応する「プリント」ボタン、画像データの移動やコピー対応の「ファイル操作」ボタン、また、ログアウトを行う「ログアウト」ボタンが設けられている。利用者はこれによって、使用目的に応じた選択ができる。
【0048】
(ステップS105)
機能選択画面中の「ログアウト」ボタン20は、利用者が途中で機器の使用を中止する時などに使用する。
表示パネル13にこの機能選択画面を表示している間、CPU2によって、利用者が、ログアウトボタン20を押下したか否かの判別ができるように設定されている。
利用者がログアウトボタン20を押下しなければ、CPU2は機能選択(ステップS106)の動作を可能とし、ログアウトボタン20を押下するとログアウト処理(ステップS111)の動作を実行するように設定されている。
【0049】
(ステップS106)
CPU2は、利用者に選択させる機能を実行する。利用者は、スキャン機能であればスキャンボタンの押下、プリンタ機能であればプリントボタンの押下、ファイル操作機能であれば、ファイル操作ボタンの押下を実施する。
本実施例1でプリントする場合、外部記憶媒体7からの写真による画像データであり、利用者は表示パネル13中「プリント」ボタン21を押下する。
【0050】
(ステップS107)
利用者が「スキャン」ボタンを押下すると、CPU2はスキャン機能を実行し、表示パネル13には図10に示すスキャン機能実行画面が表示される。
この画面を見ながら利用者はスキャン実行時のパラメータを選択実行できる。例えば、読取原稿サイズ、濃度指定、保存先指定などができる。
【0051】
(ステップS108)
「プリント」ボタン21が押下されたならば、CPU2からの実行指令に基づき表示パネル13には、図8に示すプリント機能実行画面が表示される。利用者はその表示に従って表示パネル13を操作する。
図8の表示パネル13の表示画面から、利用者はファイル格納先欄23にて「メモリカード」、「ストレージ部」かをプルダウンで選択できる。
また、プリント実行時のパラメータとして、部数等必要に応じ更に詳細設定が可能である。
【0052】
更にこの表示画面には、画像データファイルの格納先を選択するプルダウンメニューと目的の画像データを選択するリストボックス24とプリント部数を指定するメニューと印刷方法等の設定を行うプルダウンメニュー及びカラー・モノクロ設定を行うプルダウンメニューといった各種設定ボタン25、更には詳細設定を行う詳細設定ボタン26、また、ログアウトボタン27やプリント終了する際の終了ボタン28が配設されている。
【0053】
なお、ファイルを選択する際、リストボックス24では複数のファイルを選択することも可能である。
【0054】
利用者は、画像データのファイルの選択とプリント実行時のパラメータ設定後、操作パネル部6のスタートボタン15を押下することによってプリンタ部4が駆動し、所定の画像データをプリントすることができる。
【0055】
(ステップS109)
利用者が「ファイル操作」ボタンを押下すると、CPU2はファイル操作機能を実行し、表示パネル13には図11に示すファイル操作機能実行場面が表示される。これを基に利用者は選択されたファイルのコピー、移動、消去を実施することができる。
(ステップS110)
また、利用者がログアウトボタン27を押下すると、CPU2はこれにより処理を終了(ステップS111)する。終了ボタン28を押下するとステップS104に戻る。
【0056】
(ステップS112)
その後、CPU2は外部記憶媒体の抜忘れ判定を実施する。
装着されたままの状態で所定の時間が経過したり、或いは利用者が装置を操作しない状態を継続すると、CPU2のプログラム指令に基づき、データ操作部12によって外部記憶媒体7中の画像データの内、プリントし終えた直前の画像データだけをデータ一時格納部11に移動する。そして、利用者がログアウトボタン(戻り)27又は終了ボタン28を押下すると、CPU2はその処理を終了する。
【0057】
次に、選択できる各機能の実行について詳細に説明する。
先ず、外部記憶媒体7からの画像データをプリントするプリント機能については、図9のフローチャートに従って成される。その場合には図4のステップS108から呼び出される。
【0058】
(ステップS131)
CPU2は、操作パネル部6の表示パネル13にプリント機能実行画面を作成する。この画面を利用して、利用者はプリントする画像データのファイル選択と、プリント実行時のパラメータを指定することができる。ファイルの格納先はMFP1のストレージ部5か、ネットワークで接続された画像処理装置である。プリント実行時のパラメータは、プリント部数、両面片面選択、綴じ代設定及びカラー・モノクロ選択の設定当である。MFP1には図8のように表示パネル13に表示される。また画像処理装置には、図8と同様に表示されるので利用者は画像処理装置からパラメータ設定後、スタートボタン15を押下する。
【0059】
(ステップS132)
CPU2は、ステップS131でスタートボタン15が押下されたと判断したならばステップS133の処理を実行する。一方、ログアウトボタン又は終了が押下されたらフローを終了する。
【0060】
(ステップS133)
CPU2は、ステップS131で指定されたファイルを画像データとして読み出す。読み出した画像データはプリンタ部4に渡される。
【0061】
(ステップS134)
プリンタ部4は画像データをラスタライズ化し、プリントを実行する。
【0062】
(ステップS135)
CPU2は、プリント実行後、画像データを何処から読み出したかを判断する。外部記憶媒体7か又はそれ以外かを判断する。外部記憶媒体7であればステップS136に、それ以外であればステップS131に移行する。この場合、画像処理装置であるから、ステップS131に戻り、次のプリント設定に対して待機するか又は終了する。
【0063】
(ステップS136)
CPU2は、識別情報記録部10にMFP1を利用している利用者のユーザIDとステップS133で読み出したファイルのファイル名と保存場所を記録する。ユーザIDが「0000」、ファイル名が「PRINT0000」である場合、図3のNo.2の内容が識別情報記録部10に記録される。保存場所は、読み出した画像データは外部記憶媒体7であるメモリカードに保存されているため、「メモリカード」と記録される。
【0064】
次に、スキャン機能を利用して、紙媒体の写真を画像データとして保存する場合について説明する。図12はそのフローチャートである。この場合には図4のステップS107から呼び出される。
【0065】
(ステップS121)
利用者は、MPF1の操作パネル部6を操作して表示パネル13にスキャン機能実行画面を呼び出す。この表示パネル13に従って、利用者はスキャン実行時のパラメータを指定する。
例えば、読取原稿サイズ、濃度の指定、カラー・モノクロ指定などを行う。また、スキャナ部3が作成した画像データはファイルとして保存されるため、データ一時格納部11、ストレージ部5または外部記憶媒体7に格納し、その保存先を指定できる。また、保存先としては、MFP1とネットアークを介して接続される情報処理装置(図示しない)でもよい。
図10は、表示パネル13に表示されるスキャン機能実行画面の例を示す。この表示パネル13には出力先、読取原稿サイズ、カラー・モノクロスキャン(出力形式)、各指定を行うプルダウンメニュー60、濃度指定を行うスライダ61、出力ファイル名を入力するテキストボックス62、詳細な設定を行う詳細設定ボタン63が設けられている。また、ログアウトを行うログアウトボタン64とスキャン機能を終了するための終了ボタン65が備えられている。
利用者は必要な項目を設定後、操作パネル部6のスタートボタン15を押下することにより処理がステップS122へと移り、スキャンが実行される。また、ログアウトボタン64又は終了ボタン65を押下することにより処理はステップS122へと移る。
【0066】
(ステップS122)
CPU2は、ステップS121で押下されたのがログアウトボタン64又は終了ボタン65なのかを判断する。これら各ボタンが押下された場合は、フローを終了し、一方スタートボタン15が押下された場合はステップS123の処理を行う。
【0067】
(ステップS123)
スキャナ部3は、紙媒体(写真)などから画像を読取り、画像データを作成する。作成された画像データは、CPU2に渡される。
【0068】
(ステップS124)
CPU2は、ステップS123で作成した画像データをステップS121で指定された場所に保存する。ファイル名は、ステップS121で指定されている場合にはそのファイル名を、また指定されていなければCPU2がファイル名を決定する。その場合のファイル名は「SCAN***」(***は000からの連番)となる。
【0069】
(ステップS125)
CPU2は、ステップS124で画像データを保存した先が「メモリカード」なのかを判断する。画像データを保存した先が「メモリカード」ならばステップS126の動作を行い、「メモリカード」以外であればステップS121に戻る。
【0070】
(ステップS126)
CPU2は、識別情報記録部10にMFP1を利用している利用者のユーザIDと、ステップS124で保存したファイルのファイル名と保存場所を記録する。ユーザIDが「0000」、ファイル名が「SCAN0000」である場合、図3のNo.1の内容が識別情報記録部10に記録される。保存場所は、作成した画像データを外部記憶媒体7に保存するため「メモリカード」と記録される。
【0071】
更に、ファイル操作機能について説明する。図13はMFP1のCPU2がファイル操作機能を実行する場合のフローチャートを示す。このフローは図4のステップS109から呼び出される。
【0072】
(ステップS141)
CPU2は、操作パネル部6の表示パネル13にファイル操作機能実行画面を作成する。この画面を利用して、利用者は操作を行うファイルの選択と動作の選択を行う。操作対象のファイルの格納先は、MFP1のストレージ部5、MFP1とネットワークで接続された情報処理装置、若しくはMFP1に外部記憶媒体7が装着されている場合は「メモリカード」である。選択するファイルは、コピー、移動及び消去である。利用者は、操作パネル部6でコピー又は移動を選択する場合、ファイルの「コピー」、「移動先」を選択する。
図11は、表示パネル13に表示されるファイル操作機能実行画面の例を示す。表示パネル13には操作対象となるファイルの格納先を選択するプルダウンメニュー80と、ファイルを選択するリストボックス81と、実行する操作を選択するプルダウンメニュー82と、移動コピー先を選択するプルダウンメニュー83がある。また、ログアウトを行うログアウトボタン84と、ファイル操作機能を終了するための戻るボタン85も備えている。ファイルを選択するリストボックス81では、一つ又は複数のファイルを選択することが出来る。利用者は、この画面を利用して操作したいファイルを選択すると共に動作の選択後、操作パネル部6のスタートボタン15を押下することにより、ステップS142へと処理が移りファイル操作処理が実行される。また、ログアウトボタン84若しくは戻るボタン85を押下することにより処理がステップS142へと移る。
【0073】
(ステップS142)
CPU2は、ステップS141でログアウトボタン84又は戻るボタン85が押下されたかを判断する。押下されたら、そのフローは終了し、スタートボタン15が押下されたらステップS143の処理を行う。
【0074】
(ステップS143)
CPU2は、ステップS141で利用者が指定したファイル操作を行う。
【0075】
(ステップS144)
CPU2は、ステップS143の処理を実行した結果、操作したファイルが外部記憶媒体7内に存在するか検索する。例えば、ファイルをストレージ部5からメモリカードにコピー又は移動した場合や、メモリカードからストレージ部5にファイルをコピーした場合が該当する。該当した場合はステップS145の動作を行い、該当しない場合はステップS141に戻る。
【0076】
(ステップS145)
CPU2は、識別情報記録部10にMFP1を利用している利用者のユーザIDと、ステップS142で操作したファイルのファイル名と保存場所を記録する。ユーザIDが「0000」、ファイル名が「PRINT0000」である場合、図3のNo.2の内容が識別情報記録部10に記録される。保存場所は、対象となるファイルはメモリカードに存在するため「メモリカード」と記録される。
【0077】
そして、外部記憶媒体7の抜き忘れ対策処理について下記に説明する。
図14は、この外部記憶媒体7の抜き忘れ対策処理に関する実行プログラムのフローチャートである。このフローはステップS111から呼び出される。なお、ここではユーザIDが「0000」である利用者がログアウトした後にこのフローが呼びだされたものとする。
【0078】
(ステップS151)
CPU2は、所定時間経過するのを待つ。
【0079】
(ステップS152)
CPU2は、外部記憶媒体検出部9に問い合わせを行ない、外部記憶媒体I/F部8に外部記憶媒体7が挿入されているかを判断する。外部記憶媒体7がMFP1に挿着されていれば、CPU2はステップS153の処理を行い、挿着されていなければ処理を終了する。
【0080】
(ステップS153)
CPU2は、データ操作部12に対し外部記憶媒体7に保存されたファイルの移動を行うように指示する。データ操作部12は、識別情報記録部10に記録されたファイルの情報を基に外部記憶媒体7内のファイルを選択的にデータ一時格納部11に移動する。具体的には、識別情報記録部10からのユーザIDが、直前にMFP1からログアウトしたユーザIDであり、かつ、保存場所が「メモリカード」である行のファイル名を抽出する。ここでは、ユーザIDが「0000」、かつ、保存場所が「メモリカード」である行、つまり、図3に示すNo.1、No.2の行を抽出する。更に、その行からファイル名、ここでは「SCAN0000」と「PRINT0000」を取得する。取得したファイル名であるファイルを外部記憶媒体7からデータ一時格納部11に移動する。
【0081】
(ステップS154)
CPU2は、識別情報記録部10の内容を更新する。具体的にはステップS153で移動したファイルに対応するファイル名が記載された行の保存場所を「一時保存」と書換え、更新する。ここでは、図3に示すNo.1、No.2の行の保存場所を「メモリカード」から「一時保存」と書換え情報漏洩の安全が図れる。
【0082】
(ステップS155)
CPU2は、外部記憶媒体7がMFP1に挿着されていることと、外部記憶媒体7の内容をMFP1に移動したことを利用者に伝える。ここでは、CPU2が利用者に対して電子メールを送信する。電子メールアドレスは、ユーザIDと共に識別情報記録部10に登録されており、図6に示すテーブルにより取得する。
ステップS153において、外部記憶媒体7からデータ一時格納部11に移動する画像データのファイルを暗号化し、暗号化した状態でデータ一時格納部11に保存してもよく、また、ステップS153において、移動したファイルが記録された外部記憶媒体7上の領域を、例えば、“0”やランダムな値で上書きしてもよい。これにより、外部記憶媒体7を装着したままログアウトして、次の利用者がログインした場合、外部記憶媒体7内のデータを次の利用者である第三者は利用できなくなり、セキュリティが向上する。
【実施例2】
【0083】
図15は本発明の第2の実施例に係る画像作成装置、画像形成装置及び画像処理装置としてのMFP30の構成を示すブロック図である。
図15に示すように、本実施例2の構成は実施例1と同様の点もあり、同じ部分の説明は省略し、異なる点の説明をする。
【0084】
MFP30は、図15に示すように、制御部(以下、CPUという)31と、このCPU31に制御バス等を介し接続される画像作成部としてのスキャナ部32、画像形成部としてのプリンタ部33、画像記録部としてのストレージ部34と及び操作パネル部35を有している。
【0085】
このMFP30のCPU31には、外部記憶媒体(メモリカードまたはメモリディスク)36への外部記憶媒体I/F部37、外部記憶媒体検出部38、識別情報記録部39、データ一時格納部40、データ操作部41が接続されており、更に、CPU31には前ログインユーザ(前利用者)情報記憶部42が制御バス等を介して接続されている。
【0086】
前ログインユーザ情報記憶部42は、前回一度以上使用した利用者の識別情報を電子データとして記録する。
【0087】
この前ログインユーザ情報記憶部42は、前記デ−タ操作部41によって、利用を開始する利用者の識別情報と、前ログインユーザ情報記憶部42に記録されている情報とが異なれば、外部記憶媒体36に格納された画像データを前記データ一時格納部40へ移動するように設定されている。
【0088】
ここでの利用者の情報は、ユーザIDであるから、前ログインユーザ情報記憶部42はユーザIDを記録する。
【0089】
ユーザIDは、図6に示すように、操作パネル部35上に表記され、その情報内容については、利用者がMFP30を使用して、ログアウトすると更新する。
【0090】
なお、前ログインユーザ情報記憶部42以外の構成については実施例1と同様に付き説明は省略する。
【0091】
次に、本実施例2の動作について、実施例1同様、外部記憶媒体(メモリカード)36に登録された写真の画像データ等を、MFP30を使ってプリントする場合について説明する。
【0092】
なお、本実施例2では、第3者が後から利用することを想定した説明とする。
【0093】
(ステップS201)
図16に本実施例2の動作概要のフローチャートを示す。利用者がMFP30の電源をON(図示しない)するとMFP30が起動して操作パネル部35には、図2のように表示される。
【0094】
(ステップS202)
これにより、利用者は所定のユーザIDをテキストボックス17,18に入力操作キー14から書き込み、ログインボタン19を押下する。
【0095】
(ステップS203)
前ログインユーザIDは、前ログインユーザ情報記憶部42から取得する。
【0096】
(ステップS204)
CPU31は今ログインを行った利用者のユーザIDとステップS203で記録された前ログインユーザIDとを比較して、同一か否かの判断を実行する。合致すれば、CPU31はファイル復元機能(ステップS206)の動作を実行し、異なればメモリカード内容移動処理(ステップS205)の動作を実行する。
【0097】
(ステップS205)
CPU31が、利用者が異なると判断した場合、CPU31のプログラム指令に基づきデータ操作部41は外部記憶媒体36内の画像データをデータ一時格納部40に移動処理を実行する。
【0098】
(ステップS206)
CPU31は、図17のフローチャートに示す「ファイル復元処理」機能を実行した後、図16中の機能選択画面作成(ステップS207)の実行に移行すると共に表示パネル13上に機能選択画面を表示する。
【0099】
(ステップS208)
CPU31には、表示パネル13にこの機能選択画面を表示している間、利用者がログアウトボタン20を押下したか否かの判別を行える設定が成されている。
利用者がログアウトボタン20を押下しなければ、CPU31は機能選択(ステップS209)の実行を可能とし、ログアウトボタン20を押下するとログアウト処理(ステップS214)以降の動作を実行する。
【0100】
(ステップS211)
本実施例2ではディジタルカメラからの写真による画像データをプリントする場合であるから実施例1同様図7の表示パネル13中「プリント」ボタン21を押下する。
「プリント」ボタン21が押下されたことにより、CPU31からの実行指令に基づき表示パネル13には、図8に示す表示画面が示される。利用者はその表示に従って表示パネル13を操作する。
利用者は、画像データのファイルの選択とプリント実行時のパラメータ設定後操作パネル部35のスタートボタン15を押下することによってプリンタ部33を駆動し、所定の画像データをプリントすることができる。
【0101】
(ステップS213)
また、利用者がログアウトボタン20又は終了ボタンを押下すると、これによりCPU31は、ログアウト処理(ステップS214)及び前ログインユーザ情報記憶部42の内容更新処理(ステップS215)、更に、メモリーカード抜忘れ対策処理(ステップS216)を実行して終了する。
これにより、メモリカードを装着したまま暫く放置している間に、第三者が後から使用しても、その者に外部記憶媒体36内のデータ内容を見られることはない。
【0102】
また、外部記憶媒体36内のデータ全てが装置本体側のデータ一時格納部40に退避されてしまうことも防止できる。
【0103】
なお、前ログインユーザ情報の更新(ステップS215)処理では、外部記憶媒体36からの画像データは、CPU31のプログラム指令に基づいて、前ログインユーザ情報記憶部42の内容が更新される。
【0104】
図18は、CPU31が外部記憶媒体36内のデータ内容の移動処理を実行する場合を、フローチャートに示す。
【0105】
これに従い、前利用者が外部記憶媒体36を装置本体に装着したまま暫く放置しても、外部記憶媒体36内の前使用画像データだけがデータ一時格納部40に移動する(ステップS221〜ステップS224)。このフローは図16のメモリカード内容移動処理(ステップS205)から呼び出される。この時、画像データは暗号化された乱数での上書き等を行い、また、外部記憶媒体に戻すときには、複合化して移動させる。
【0106】
次に、データ一時格納部40に保存された画像データを外部記憶媒体36に戻す復元処理についての動作説明をする。
図17はそのフローチャートであり、図4のステップS103から呼び出される。
ここで直前のログイン処理でログインを行った利用者のユーザIDは「0001」であり、かつ図3に示す識別情報記録部39の保存場所の項目は全て「一時保存」つまり、ステップS154の処理後の状態となり、以下の手順に従ってなされる。
【0107】
(ステップS161)
先ず、CPU31は、識別情報記録部39の行を抽出する。ここでは、ユーザIDがログオン中のユーザIDで、かつ格納場所が「一時保存」である行、すなわち、図3に示すNo.3の行を抽出する。
【0108】
(ステップS162)
CPU31は、ステップS161で抽出した結果、抽出数が1以上かを判断する。抽出数が1以上ならば、ステップS163の動作を行い、抽出数が0ならば動作を終了する。
【0109】
(ステップS163)
CPU31は、操作パネル部35の表示パネルに、データ一時格納部40に保存された画像データを外部記憶媒体36に戻すかを問い合わせる復元画面を作成する。ここでは、ステップS161で取得した行に記録されているファイルを外部記憶媒体36に移動して戻すのか問い合わせる画面を作成する。図19にファイル復元問い合わせ画面を示す。復元対象であるファイルのファイル名を表示するリスト24と復元実行する「はい」復元を行わない「いいえ」の各ボタン29がある。ここで表示パネル13には、ファイル名の代わりに図20に示すように、ファイル名の内容を表すサムネイルを表示してもよい。
【0110】
(ステップS164)
CPU31は、ステップS163で問い合わせた結果、利用者が画像データを外部記憶媒体36に戻す選択をしたと判断したら、つまり、「はい」ボタンを押下したならばステップS165の動作を行う。一方、「いいえ」ボタンを押下したならばステップS167の動作を行う。
【0111】
(ステップS165)
CPU31は、データ操作部41に対し、データ一時格納部40に保存された画像データを外部記憶媒体36に戻すように指令する。データ操作部41はデータ一時格納部40に保存された画像データの中からステップS161で取得した行のファイル名に対応するファイルを外部記憶媒体36に移動する。ここでは、「PRINT0001」というファイルをデータ一時格納部40から外部記憶媒体36に移動する。
【0112】
(ステップS166)
CPU31は、識別情報記録部39の内容を変更する。具体的にはステップS161で取得した行の保存場所を「メモリカード」に書き換え、更新する。ここでは図3に示すNo.3の行の保存場所を「一時保存」から「メモリカード」と書き換え、処理を終了する。
【0113】
(ステップS167)
CPU31は、操作パネル部35の表示パネルに、データ一時格納部40に保存された画像データを消去するかを問い合わせる画面を作成する。図21はファイル消去問い合わせ画面を示す。この画面には、消去対象であるファイルのファイル名を表示するリスト24と消去を実行する「はい」、消去を行わない「いいの」の各ボタン29を有している。ここでの表示パネルには、図22に示すようなファイルの内容をサムネイル表示にしてもよい。
【0114】
(ステップS168)
CPU31は、ステップS167で問い合わせた結果、利用者が画像データを消去すると選択したならば、ステップS169の動作を行う。戻さないと選択したならば、処理を終了する。つまり、利用者が「はい」ボタンを押下したならばステップS169の動作を行い、「いいえ」ボタンを押下したならば処理を終了する。
【0115】
(ステップS169)
CPU31は、データ操作部41に対し、データ一時格納部40に保存された画像データを消去するように指令する。データ操作部41は、データ一時格納部40に保存された画像データの中からステップS161で取得した行のファイル名に対応するファイルを消去する。ここでは「PTINT0001」というファイルをデータ一時格納部40から消去する。
【0116】
(ステップS170)
CPU31は、識別情報記録部39の内容を更新する。具体的には、ステップS161で取得した行を消去し、更新する。ここでは、図3に示すNo.3の行を消去し、処理を終了することによって外部記憶媒体36へのデータの復元が短時間にできる。 また、実施例2においても、外部記憶媒体7を装着したままログアウトして、次の利用者がログインした場合、外部記憶媒体7内のデータを次の利用者である第三者は利用できなくなり、セキュリティが向上する。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明は、MFPについて説明したが、これに限らず個々のプリンタや複写機或いはスキャナに利用可能である。
【符号の説明】
【0118】
1 MFP
2 CPU
3 スキャナ部
4 プリンタ部
5 ストレージ部
6 操作パネル部
7 外部記憶媒体
8 外部記憶媒体I/F部
9 外部記憶媒体検出部
10 識別情報記録部
11 データ一時格納部
12 データ操作部
13 表示パネル
14 入力操作キー
15 スタートボタン
16 キャンセルボタン
17 ユーザIDテキストボックス
18 パスワードテキストボックス
19 ログインボタン
20 ログアウトボタン
21 プリントボタン
22 クリアボタン
23 ファイル格納先欄
24 リストボックス
25 各種設定ボタン
26 詳細設定ボタン
27 ログアウトボタン
28 終了ボタン
29 選択ボタン
42 前ログインユーザ情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像作成部が作成した画像データを外部記憶媒体に書込み又は外部記憶媒体から装置本体内に画像データを読込み可能な画像作成装置において、
前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書込まれている画像データの識別情報を記録する記録部と、
前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部に対して前記記録部内の識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、
を含むことを特徴とする画像作成装置。
【請求項2】
前記外部記憶媒体はインターフェイス部を介して外部記憶媒体検出部と接続されており、この外部記憶媒体検出部によって前記外部記憶媒体が前記装置本体に装着されていることを検出すると、前記デ−タ操作部によって前記記録部に記録されている識別情報に対応する画像データを前記外部記憶媒体から前記データ格納部に移動することを特徴とする請求項1に記載の画像作成装置。
【請求項3】
前記識別情報は、前記画像データのファイル名、前記画像データの作成時刻、前記画像データに埋め込まれたID若しくは前記画像データのハッシュ値の何れか又は組み合わせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像作成装置。
【請求項4】
前記識別情報は、前記画像データの作成を前記画像作成部に指示した利用者識別情報及び/又は前記画像データの格納場所情報を有することを特徴とする請求項1から請求項3に記載の画像作成装置。
【請求項5】
前記デ−タ操作部は、前記画像データの格納場所を移動すると、前記記録部に記録された識別情報の格納場所情報を更新することを特徴とする請求項1から請求項4に記載の画像作成装置。
【請求項6】
前記デ−タ操作部は、利用者が当該装置の利用を終了してから所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データをデータ一時格納部に移動することを特徴とする請求項1から請求項5に記載の画像作成装置。
【請求項7】
前記デ−タ操作部は、利用者が当該装置の操作を終了してから所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データを前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の画像作成装置。
【請求項8】
前記デ−タ操作部は、外部記憶媒体からの画像データ書出し完了後から所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データを前記データ格納部に移動することを特徴とする請求項1から請求項7に記載の画像作成装置。
【請求項9】
前記装置本体内には前回使用した利用者の識別情報を記録する前利用者情報記憶部を備え、前記デ−タ操作部によって、利用を開始する利用者の識別情報と、前記前利用者情報記憶部に記録されている情報とが異なれば、前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ格納部へ移動することを特徴とする請求項1から請求項8に記載の画像作成装置。
【請求項10】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体から前記外部記憶媒体が取り出されたことを検出すると前記識別情報記録部に記録された前記識別情報を消去することを特徴とする請求項1から請求項9に記載の画像作成装置。
【請求項11】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体から前記外部記憶媒体が取り出されたことを検出すると前記識別情報部に記録された前記格納場所情報が外部記憶媒体であることを示す識別情報を前記識別情報記録部から消去することを特徴とする請求項1から請求項10に記載の画像作成装置。
【請求項12】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体に前記外部記憶媒体の装着を検出すると、前記データ操作部は前記データ一時格納部に格納された前記画像データを前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項1から請求項11に記載の画像作成装置。
【請求項13】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体に前記利用者識別情報を備えた前記外部記憶媒体の装着を検出すると、前記データ操作部は前記外部記憶媒体に有する前記利用者識別情報と前記識別情報記録部に記録された利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報
の格納場所情報がデータ一時格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ格納部から前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項1から請求項12に記載の画像作成装置。
【請求項14】
前記データ操作部は前記識別情報記録部に記録された利用を開始する利用者の利用者識別情報と前記識別情報に記録された前記識別情報の前記利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報の格納場所情報が前記データ一時格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ一時格納部から前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項1から請求項13に記載の画像作成装置。
【請求項15】
前記データ操作部は前記データ一時格納部に格納された前記画像データの前記外部媒体への移動の可否を問い合わせることを特徴とする請求項1から請求項14に記載の画像作成装置。
【請求項16】
前記データ操作部は前記データ一時格納部から前記外部記憶媒体へ移動する格納部内の画像データを利用者に選択させることを特徴とする請求項1から請求項15に記載の画像作成装置。
【請求項17】
前記データ操作部は前記識別情報記録部から利用を開始する利用者の利用者識別情報と前記識別情報部の前記利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報の格納場所情報が前記データ格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ格納部から消去し、前記識別情報記録部から抽出した識別情報を消去することを特徴とする請求項1から請求項16に記載の画像作成装置。
【請求項18】
前記データ操作部は画像データの消去の可否を利用者に問い合わせることを特徴とする請求項1から請求項17に記載の画像作成装置。
【請求項19】
前記データ操作部は画像データを利用者に選択させることを特徴とする請求項1から請求項18に記載の画像作成装置。
【請求項20】
前記データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを暗号化して前記データ格納部に移動することを特徴とする請求項1から請求項18に記載の画像作成装置。
【請求項21】
前記データ操作部は前記データ格納部に暗号化して格納された画像データを復号化して前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項1から請求項20に記載の画像作成装置。
【請求項22】
装置本体は利用を開始する利用者の識別情報と前利用者情報記録部に記載された利用者情報とが異なれば前記外部記憶媒体を利用する機能の使用を制限することを特徴とする請求項1から請求項21に記載の画像作成装置。
【請求項23】
データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ格納部に移動した後、前記画像データが格納された外部記憶媒体の領域に定数を書き込むことを特徴とする請求項1から請求項22に記載の画像作成装置。
【請求項24】
データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ格納部に移動した後、前記画像データが格納された外部記憶媒体の領域に乱数を書き込むことを特徴とする請求項1から請求項23に記載の画像作成装置。
【請求項25】
外部記憶媒体に記録された画像データを基にまたは装置本体内の画像データ読取手段によって画像形成可能な画像形成装置において、
前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書き込まれた画像データの識別情報を記録する記録部と、
前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部に対して前記記録部に記録された識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、
を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項26】
前記外部記憶媒体はインターフェイス部を介して外部記憶媒体検出部と接続されており、この外部記憶媒体検出部によって前記外部記憶媒体が前記装置本体に装着されていることを検出すると、前記デ−タ操作部によって前記記録部に記録されている識別情報に対応する画像データを前記外部記憶媒体から前記データ格納部に移動することを特徴とする請求項25に記載の画像形成装置。
【請求項27】
前記識別情報は、前記画像データのファイル名、前記画像データの作成時刻、前記画像データに埋め込まれたID若しくは前記画像データのハッシュ値の何れか又は組み合わせることを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の画像形成装置。
【請求項28】
前記識別情報は、前記画像データの作成を前記画像作成部に指示した利用者識別情報及び/又は前記画像データの格納場所情報を有することを特徴とする請求項1から請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項29】
前記デ−タ操作部は、前記画像データの格納場所を移動すると、前記記録部に記録された識別情報の格納場所情報を更新することを特徴とする請求項25から請求項27に記載の画像形成装置。
【請求項30】
前記デ−タ操作部は、利用者が当該装置の利用を終了してから所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データをデータ一時格納部に移動することを特徴とする請求項25から請求項29に記載の画像形成装置。
【請求項31】
前記デ−タ操作部は、利用者が当該装置の操作を終了してから所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データを前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項25から請求項30に記載の画像形成装置。
【請求項32】
前記デ−タ操作部は、外部記憶媒体からの画像データ書出し完了後から所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データを前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項25から請求項31に記載の画像形成装置。
【請求項33】
前記装置本体内には前回使用した利用者の識別情報を記録する前利用者情報記憶部を備え、前記デ−タ操作部によって、利用を開始する利用者の識別情報と、前記前利用者情報記憶部に記録されている情報とが異なれば、前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ一時格納部へ移動することを特徴とする請求項25から請求項32に記載の画像形成装置。
【請求項34】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体から前記外部記憶媒体が取り出されたことを検出すると前記識別情報記録部に記録された前記識別情報を消去することを特徴とする請求項25から請求項33に記載の画像形成装置。
【請求項35】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体から前記外部記憶媒体が取り出されたことを検出すると前記識別情報部に記録された前記格納場所情報が外部記憶媒体であることを示す識別情報を前記識別情報部から消去することを特徴とする請求項25から請求項34に記載の画像形成装置。
【請求項36】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体に前記外部記憶媒体の装着を検出すると、前記データ操作部は前記データ一時格納部に格納された前記画像データを前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項25から請求項35に記載の画像形成装置。
【請求項37】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体に前記利用者識別情報を備えた前記外部記憶媒体の装着を検出すると、前記データ操作部は前記外部記憶媒体に有する前記利用者識別情報と前記識別情報記録部に記録された利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報
の格納場所情報がデータ格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ一時格納部から前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項25から請求項36に記載の画像形成装置。
【請求項38】
前記データ操作部は前記識別情報記録部に記録された利用を開始する利用者の利用者識別情報と前記識別情報に記録された前記識別情報の前記利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報の格納場所情報が前記データ一時格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ格納部から前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項25から請求項37に記載の画像形成装置。
【請求項39】
前記データ操作部は前記データ一時格納部に格納された前記画像データの前記外部媒体への移動の可否を問い合わせることを特徴とする請求項25から請求項38に記載の画像形成装置。
【請求項40】
前記データ操作部は前記データ一時格納部から前記外部記憶媒体へ移動する格納部内の画像データを利用者に選択させることを特徴とする請求項25から請求項39に記載の画像形成装置。
することを特徴とする請求項25から請求項39に記載の画像形成装置。
【請求項41】
前記データ操作部は前記識別情報記録部から利用を開始する利用者の利用者識別情報と前記識別情報部の前記利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報の格納場所情報が前記データ格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ格納部から消去し、前記識別情報記録部から抽出した識別情報を消去することを特徴とする請求項25から請求項40に記載の画像形成装置。
【請求項42】
前記データ操作部は画像データの消去の可否を利用者に問い合わせることを特徴とする請求項25から請求項41に記載の画像形成装置。
【請求項43】
前記データ操作部は画像データを利用者に選択させることを特徴とする請求項25から請求項42に記載の画像形成装置。
【請求項44】
前記データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを暗号化して前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項25から請求項43に記載の画像形成装置。
【請求項45】
前記データ操作部は前記データ一時格納部に暗号化して格納された画像データを復号化して前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項25から請求項44に記載の画像形成装置。
【請求項46】
装置本体は利用を開始する利用者の識別情報と前利用者情報記録部に記載された利用者情報とが異なれば前記外部記憶媒体を利用する機能の使用を制限することを特徴とする請求項25から請求項45に記載の画像形成装置。
【請求項47】
データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ一時格納部に移動した後、前記画像データが格納された外部記憶媒体の領域に定数を書き込むことを特徴とする請求項25から請求項46に記載の画像形成装置。
【請求項48】
データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ一時格納部に移動した後、前記画像データが格納された外部記憶媒体の領域に乱数を書き込むことを特徴とする請求項25から請求項47に記載の画像形成装置。
【請求項49】
画像データを記録又は記録された画像データを読出し或いは画像データを外部記憶媒体に書出し可能な画像処理装置において、
前記装置本体内には前記外部記憶媒体に書き込まれた画像データの識別情報を記録する記録部と、
前記記録部により記録された画像データを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部に対して前記記録部に記録された識別情報に基づき、前記外部記憶媒体の画像データを移動させるデ−タ操作部と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項50】
前記外部記憶媒体はインターフェイス部を介して外部記憶媒体検出部と接続されており、この外部記憶媒体検出部によって前記外部記憶媒体が前記装置本体に装着されていることを検出すると、前記デ−タ操作部によって前記記録部に記録されている識別情報に対応する画像データを前記外部記憶媒体から前記データ格納部に移動することを特徴とする請求項49に記載の画像処理装置。
【請求項51】
前記識別情報は、前記画像データのファイル名、前記画像データの作成時刻、前記画像データに埋め込まれたID若しくは前記画像データのハッシュ値の何れか又は組み合わせることを特徴とする請求項49又は請求項50に記載の画像処理装置。
【請求項52】
前記識別情報は、前記画像データの作成を前記画像作成部に指示した利用者識別情報及び/又は前記画像データの格納場所情報を有することを特徴とする請求項49から請求項51に記載の画像処理装置。
【請求項53】
前記デ−タ操作部は、前記画像データの格納場所を移動すると、前記記録部に記録された識別情報の格納場所情報を更新することを特徴とする請求項49から請求項52に記載の画像処理装置。
【請求項54】
前記デ−タ操作部は、利用者が当該装置の利用を終了してから所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データをデータ一時格納部に移動することを特徴とする請求項49から請求項53に記載の画像処理装置。
【請求項55】
前記デ−タ操作部は、利用者が当該装置の操作を終了してから所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データを前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項49から請求項54に記載の画像処理装置。
【請求項56】
前記デ−タ操作部は、外部記憶媒体からの画像データ書出し完了後から所定時間経過後に外部記憶媒体に格納された前記画像データを前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項49から請求項55に記載の画像処理装置。
【請求項57】
前記装置本体内には前回使用した利用者の識別情報を記録する前利用者情報記憶部を備え、前記デ−タ操作部によって、利用を開始する利用者の識別情報と、前記前利用者情報記憶部に記録されている情報とが異なれば、前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ格納部へ移動することを特徴とする請求項49から請求項56に記載の画像処理装置。
【請求項58】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体から前記外部記憶媒体が取り出されたことを検出すると前記識別情報記録部に記録された前記識別情報を消去することを特徴とする請求項49から請求項57に記載の画像処理装置。
【請求項59】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体から前記外部記憶媒体が取り出されたことを検出すると前記識別情報部に記録された前記格納場所情報が外部記憶媒体であることを示す識別情報を前記識別情報部から消去することを特徴とする請求項49から請求項58に記載の画像処理装置。
【請求項60】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体に前記外部記憶媒体の装着を検出すると、前記データ操作部は前記データ一時格納部に格納された前記画像データを前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項49から請求項59に記載の画像処理装置。
【請求項61】
前記外部記憶媒体検出部は前記装置本体に前記利用者識別情報を備えた前記外部記憶媒体の装着を検出すると、前記データ操作部は前記外部記憶媒体に有する前記利用者識別情報と前記識別情報記録部に記録された利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報
の格納場所情報がデータ一時格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ一時格納部から前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項49から請求項60に記載の画像処理装置。
【請求項62】
前記データ操作部は前記識別情報記録部に記録された利用を開始する利用者の利用者識別情報と前記識別情報に記録された前記識別情報の前記利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報の格納場所情報が前記データ一時格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ格納部から前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項49から請求項61に記載の画像処理装置。
【請求項63】
前記データ操作部は前記データ一時格納部に格納された前記画像データの前記外部媒体への移動の可否を問い合わせることを特徴とする請求項49から請求項62に記載の画像処理装置。
【請求項64】
前記データ操作部は前記データ一時格納部から前記外部記憶媒体へ移動する格納部内の画像データを利用者に選択させることを特徴とする請求項49から請求項63に記載の画像処理装置。
【請求項65】
前記データ操作部は前記識別情報記録部から利用を開始する利用者の利用者識別情報と前記識別情報部の前記利用者識別情報が同一であり、かつ、前記識別情報の格納場所情報が前記データ一時格納部である識別情報を抽出して、その抽出した識別情報に対応する画像データを前記データ格納部から消去し、前記識別情報記録部から抽出した識別情報を消去することを特徴とする請求項49から請求項64に記載の画像処理装置。
【請求項66】
前記データ操作部は画像データの消去の可否を利用者に問い合わせることを特徴とする請求項49から請求項65に記載の画像処理装置。
【請求項67】
前記データ操作部は画像データを利用者に選択させることを特徴とする請求項49から請求項66に記載の画像処理装置。
【請求項68】
前記データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを暗号化して前記データ一時格納部に移動することを特徴とする請求項49から請求項67に記載の画像処理装置。
【請求項69】
前記データ操作部は前記データ一時格納部に暗号化して格納された画像データを復号化して前記外部記憶媒体に移動することを特徴とする請求項49から請求項68に記載の画像処理装置。
【請求項70】
装置本体は利用を開始する利用者の識別情報と前利用者情報記録部に記載された利用者情報とが異なれば前記外部記憶媒体を利用する機能の使用を制限することを特徴とする請求項49から請求項69に記載の画像処理装置。
【請求項71】
データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ一時格納部に移動した後、前記画像データが格納された外部記憶媒体の領域に定数を書き込むことを特徴とする請求項49から請求項70に記載の画像処理装置。
【請求項72】
データ操作部は前記外部記憶媒体に格納された画像データを前記データ一時格納部に移動した後、前記画像データが格納された外部記憶媒体の領域に乱数を書き込むことを特徴とする請求項49から請求項71に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−233166(P2010−233166A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81235(P2009−81235)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】