説明

画像形成装置、画像形成装置に関する情報の提示方法、およびコンピュータプログラム

【課題】印刷ジョブが中断される旨を従来よりも確実にユーザに通知する。
【解決手段】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付部201と、実行待ちの印刷ジョブを記憶するプリントキュー202と、を有する画像形成装置2に、消耗品の残量を認識する消耗品残量認識部205と、受け付けられた要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する消耗品の使用量を算出する消耗品使用量算出部204と、要求に係る印刷ジョブの、算出された使用量と、要求が受け付けられた際の、認識された残量と、に基づいて、当該印刷ジョブを完了することができるか否かを判定する印刷ジョブ完了可否判定部206と、印刷ジョブを完了することができないと判定された場合に、当該印刷ジョブがプリントキュー202に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始する、ジョブ情報表示処理部207と、を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MFPなどの画像形成装置およびその画像形成装置に関する情報の提示方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、MFP(Multi Function Peripherals)または複合機などと呼ばれる画像形成装置は、内蔵されるメモリの大容量化に伴って、より多数の印刷ジョブの要求を同時期に受け付けることができるようになった。
【0003】
要求が受け付けられた印刷ジョブは、画像形成装置が有するプリントキューに一旦格納される。そして、プリントキューに格納された順に印刷ジョブが実行される。
【0004】
さらに、近年、画像形成装置は、ネットワーク機能およびボックス機能などが設けられるようになり、コピージョブ以外にも、ネットワークプリンティングおよびボックスの中の画像データの印刷など様々な種類の印刷ジョブを実行できるようになった。
【0005】
これにより、画像形成装置の用途も多様化し、使用される頻度が高まり、要求される印刷ジョブの数も増加する傾向にある。
【0006】
ところで、用紙などの消耗品がなくなり画像形成装置が印刷ジョブの実行を中断した場合は、ユーザは、消耗品の補充を行わなければならない。速やかに補充しなければ、中断された印刷ジョブの実行が再開されないだけでなく、その印刷ジョブよりも後にプリントキューに格納された印刷ジョブの実行も滞ってしまう。
【0007】
そこで、特許文献1に開示されるように、印刷処理を行う前に、用紙が不足するか否かを判定し、不足する場合は予告メッセージを画面に表示するようにして、印刷処理が中断されることを防止する技術が、提案されている。
【特許文献1】特開平10−017202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ユーザは印刷ジョブの実行を命令した後、その場所に居続けるとは限らず、別の場所に移動してしまうことがある。例えば、ユーザは、自分の席に備えられているパーソナルコンピュータを操作して命令した後、離席してしまうことがある。または、画像形成装置のタッチパネルを操作して命令した後、外出してしまうことがある。
【0009】
このような場合は、上に述べた従来の技術によっては、予告メッセージをユーザに上手く伝えることができない。そうすると、消耗品の補充が遅延し、印刷ジョブの中断を招いてしまう。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑み、印刷ジョブが中断されるおそれがある旨を従来よりも確実にユーザに通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品格納手段に格納されている消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、を有する画像形成装置であって、前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品の残量を認識する消耗品残量認識手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出する消耗品使用量算出手段と、前記要求に係る印刷ジョブの、前記消耗品使用量算出手段によって算出された前記使用量と、当該要求が受け付けられた際の、前記消耗品残量認識手段によって認識された前記残量と、に基づいて、当該印刷ジョブを完了することができるか否かを判定する印刷ジョブ完了可否判定手段と、印刷ジョブを完了することができないと前記印刷ジョブ完了可否判定手段によって判定された場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始する、メッセージ出力処理手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
好ましくは、前記印刷ジョブ完了可否判定手段は、前記要求に係る印刷ジョブを完了することができるか否かを、当該要求よりも先に前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた他のいずれかの要求に係りかつ未だ実行されていない他の印刷ジョブそれぞれについて前記消耗品使用量算出手段によって算出された前記使用量の合計に基づいて判定する。
【0013】
または、次のように構成してもよい。ユーザごとに、過去の所定の期間に当該ユーザからの前記要求に係る印刷ジョブを実行するのに前記印刷ジョブ実行手段が使用した前記消耗品の量である消費総量を記憶する、消耗品消費総量記憶手段を、設ける。前記印刷ジョブ完了可否判定手段は、前述の判定方法に代わりに、次のような判定方法を用いる。前記要求に係る印刷ジョブの、前記消耗品使用量算出手段によって算出された前記使用量と、当該印刷ジョブの要求元であるユーザの、前記消耗品消費総量記憶手段に記憶されている前記消費総量との合計が、所定の量を超える場合に、当該印刷ジョブを完了することができないと判定する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、印刷ジョブが中断されるおそれがある旨を従来よりも確実にユーザに通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は画像処理システム1の全体的な構成の例を示す図、図2は画像形成装置2のハードウェア構成の例を示す図、図3は画像形成装置2の機能的構成の例を示す図である。
【0016】
画像処理システム1は、図1に示すように、画像形成装置2、複数台のパーソナルコンピュータ3、および通信回線4などによって構成される。画像形成装置2およびパーソナルコンピュータ3は、通信回線4を介して互いに接続可能である。通信回線4として、LAN、インターネット、公衆回線、または専用線などが用いられる。
【0017】
画像処理システム1は、画像処理を行うネットワークシステムである。画像処理は、画像形成装置2またはパーソナルコンピュータ3が単独で行うこともあれば、画像形成装置2とパーソナルコンピュータ3とが連携して行うこともある。
【0018】
画像形成装置2は、コピー、スキャナ、ファックス、ボックス、およびネットワークプリンティングなどの様々な機能を集約した装置である。一般に、複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれることもある。
【0019】
「ボックス機能」とは、画像形成装置2を使用するユーザごとに、「ボックス」または「個人ボックス」などと呼ばれる、パーソナルコンピュータにおけるフォルダまたはディレクトリなどに相当する記憶領域を与えておき、ユーザが自分のボックスにドキュメントのデータなどをファイル単位で保存しておくことができるようにする機能である。1つのボックスを複数のユーザで共有することもできる。
【0020】
「ネットワークプリンティング」は、画像データをパーソナルコンピュータから通信回線を介して受信して画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンタ機能」または「PCプリント機能」などと呼ばれることもある。
【0021】
本実施形態では、コピーのジョブ、ネットワークプリンティングのジョブ、およびボックスに保存されているファイルによる書類の印刷のジョブなど、印刷ユニット20gを使用して実行されるジョブを、「印刷ジョブ」と総称する。
【0022】
また、画像形成装置2は、印刷ジョブを完了できるか否かを判定し、完了できない場合にその旨をその印刷ジョブの命令元であるユーザに通知する処理を行う。以下、この処理を「印刷ジョブ判定通知処理」と記載する。
【0023】
画像形成装置2は、図2に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、ハードディスク20d、制御用回路20e、スキャナユニット20f、印刷ユニット20g、LANボード20h、モデム20i、操作パネル20j、給紙ユニット20k、およびトナー供給部20mなどによって構成される。
【0024】
制御用回路20eは、ハードディスク20d、スキャナユニット20f、印刷ユニット20g、LANボード20h、モデム20i、操作パネル20j、給紙ユニット20k、およびトナー供給部20mなどを制御するための回路である。
【0025】
スキャナユニット20fは、用紙に記されている文章、数式、記号、写真、図表、またはイラストなどの書類の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。
【0026】
印刷ユニット20gは、スキャナユニット20fで得られた画像データまたはパーソナルコンピュータ3などから送信されてきた画像データに基づいて画像を用紙に印刷する。
【0027】
LANボード20hは、パーソナルコンピュータ3などとTCP/IPなどのプロトコルによって通信を行うためのNIC(Network Interface Card)である。モデム20iは、公衆回線を介してファックス端末とファックスプロトコルによって通信を行う。
【0028】
操作パネル20jは、タッチパネル方式のパネルであって、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類および処理条件を入力するための画面、およびCPU20aで実行された処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザは、操作パネル20jの所定の位置に触れることによって画像形成装置2に対して指令を与えたり処理条件の指定を行ったりすることができる。このように、操作パネル20jは、画像形成装置2を操作するユーザのユーザインタフェースの役割を果たしている。
【0029】
給紙ユニット20kは、印刷に使用する、A4,A3,B4,およびB5などのサイズの用紙を格納する。そして、要求されたサイズおよび枚数の用紙を印刷ユニット20gに供給する。
【0030】
トナー供給部20mは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、およびK(ブラック)の4色それぞれのトナーを格納し、それらのトナーを印刷ユニット20gに供給する。
【0031】
ROM20cまたはハードディスク20dには、図3に示すような印刷ジョブ要求受付部201、プリントキュー202、印刷ジョブ実行部203、消耗品使用量算出部204、消耗品残量認識部205、印刷ジョブ完了可否判定部206、およびジョブ情報表示処理部207などを実現するためのプログラムおよびデータが記憶されている。
【0032】
これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM20bに読み出され、CPU20aによってプログラムが実行される。これらの機能の一部または全部を、制御用回路20eなどの回路によって実現するようにしてもよい。
【0033】
さらに、ハードディスク20dには、上に述べたボックスのための領域が設けられている。
【0034】
図1に戻って、パーソナルコンピュータ3は、ユーザが画像形成装置2のファックス、ボックス、スキャナ、およびネットワークプリンティングなどの機能を利用するためのクライアントである。
【0035】
例えば、パーソナルコンピュータ3は、ユーザがワープロソフトまたは描画ソフトなどのアプリケーションソフトで作成した書類を、画像形成装置2に印刷(ネットワークプリンティング)させることができる。または、画像形成装置2によって受信された、ユーザ宛のファックスデータを、パーソナルコンピュータ3に転送してもらうことができる。または、画像形成装置2がスキャンした画像の画像データをパーソナルコンピュータ3に転送してもらうことができる。または、画像形成装置2のボックスに保存されているファイルをパーソナルコンピュータ3にダウンロードすることができる。
【0036】
図4は印刷ジョブ一覧画面JIの例を示す図、図5はジョブ中断警告画面JCの例を示す図である。
【0037】
図3に示す画像形成装置2の各部およびパーソナルコンピュータ3は、印刷ジョブを実行するための処理または上に述べた印刷ジョブ判定通知処理を行う。次に、画像形成装置2の各部およびパーソナルコンピュータ3がどのようにしてこれらの処理を実行するのかを、詳細に説明する。
【0038】
画像形成装置2の印刷ジョブ要求受付部201は、ユーザからの印刷ジョブの要求を受け付ける。ユーザは、操作パネル20jまたはパーソナルコンピュータ3を操作することによって印刷ジョブの要求を行うことができる。
【0039】
プリントキュー202は、印刷ジョブ要求受付部201で受け付けられた印刷ジョブを記憶する。具体的には、印刷ジョブの属性などを示すデータを記憶するが、以下、単に「印刷ジョブを記憶する」などと記載する。プリントキュー202は、印刷ジョブを複数記憶することができる。記憶された印刷ジョブは、記憶された順に印刷ジョブ実行部203に渡されて、順次実行される。
【0040】
つまり、プリントキュー202は印刷ジョブの予約機能を実現するための手段であると、言える。この予約機能によって、ユーザは、画像形成装置2が他の印刷ジョブを実行中か否か(ビジーか否か)を意識することなく、印刷ジョブの要求を行うことができる。
【0041】
印刷ジョブの要求が印刷ジョブ要求受付部201で受け付けられた後、その印刷ジョブがプリントキュー202に記憶される前に、印刷ジョブ判定通知処理が次のようにして実行される。
【0042】
消耗品使用量算出部204は、受け付けられた要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する消耗品の量(つまり、使用量)を、以下のようにして算出する。
【0043】
消耗品使用量算出部204は、その印刷ジョブのデータのヘッダを解析する。一般に、印刷ジョブのデータのヘッダには、印刷対象である書類のページ数、印刷部数、用紙サイズ、印刷面(両面印刷または片面印刷)、およびカラーのモード(カラー印刷または白黒印刷)などの情報が含まれていることが多い。
【0044】
消耗品使用量算出部204は、これらの情報から、印刷ジョブを実行するときに必要な消耗品の使用量を算出する。
【0045】
例えば、印刷ジョブを実行するときに使用する用紙の種類と枚数とは、ページ数、印刷部数、用紙サイズ、および印刷面などから算出する。印刷ジョブを実行するときに使用するトナーの種類および量は、ページ数、印刷部数、およびカラーのモードなどから算出する。
【0046】
ヘッダにページ数またはカラーのモードの情報が示されていないことがある。しかし、そうすると、消耗品の使用量を算出できない。そこで、その印刷ジョブで使用する画像データに基づいて画像をビットマップ展開(ラスタライズ)することによってページ数またはカラーのモードを求め、消耗品の使用量を算出してもよい。また、ビットマップ展開した画像に基づいて、各色のトナーの使用量をより正確に算出することもできる。
【0047】
消耗品残量認識部205は、各消耗品の残量、つまり、給紙ユニット20kに格納されている各サイズの用紙の残量およびトナー供給部20mに格納されている各色のトナーの残量を認識する。用紙およびトナーの残量は、公知の方法によって認識することができる。
【0048】
例えば、用紙の残量は次のような方法で認識することができる。サイズごとに1つずつカウンタを用意しておく。画像形成装置2の運用の開始時に空の状態の給紙ユニット20kに各サイズの用紙がユーザによって補充されるが、この際に、それぞれの補充枚数をユーザに入力させる。すると、各サイズのカウンタにそれぞれの補充枚数がセットされる。以降、印刷ジョブが実行されるごとに、その印刷ジョブで使用した用紙のサイズのカウンタから使用枚数をカウントダウンする。また、用紙が補充されるごとに、その用紙のサイズのカウンタに補充枚数を加算する。
【0049】
印刷ジョブ完了可否判定部206は、印刷ジョブ要求受付部201が印刷ジョブの要求を受け付けるごとに、その要求に係る印刷ジョブを完了することができるか否かを、次のように判定する。
【0050】
プリントキュー202に記憶されている印刷ジョブがなく(つまり、実行待ちの他の印刷ジョブがなく)、印刷ジョブ実行部203で実行中の印刷ジョブもない場合は、印刷ジョブ完了可否判定部206は、消耗品使用量算出部204で算出された今回の印刷ジョブに必要な各消耗品の使用量と、消耗品残量認識部205で認識されている各消耗品の残量とを、比較する。
【0051】
今回の印刷ジョブに必要な各消耗品の使用量がすべて残量以下であれば、つまり、その印刷ジョブを実行するに当たって消耗品が足りるのであれば、印刷ジョブ完了可否判定部206は、その印刷ジョブを完了することができると判定する。
【0052】
一方、残量が使用量よりも少ない消耗品が1つでもあれば、つまり、その印刷ジョブを実行するに当たって不足する消耗品が1つでもあれば、その印刷ジョブの実行が開始できないまたは途中で中断されると考えられる。よって、印刷ジョブ完了可否判定部206は、その印刷ジョブを完了することができないと判定する。
【0053】
プリントキュー202に他の印刷ジョブが既に記憶されている場合または印刷ジョブ実行部203で他の印刷ジョブが実行中である場合(つまり、実行待ちまたは実行中の他の印刷ジョブが存在する場合)は、印刷ジョブ完了可否判定部206は、当該他の印刷ジョブに必要な消耗品の使用量をも考慮して、今回受け付けられた印刷ジョブの完了の可否を判定する。
【0054】
すなわち、消耗品使用量算出部204によって算出された、実行待ちまたは実行中である他の印刷ジョブおよび今回の印刷ジョブのそれぞれについての使用量の合計量を、消耗品ごとに求める。各消耗品の合計量と消耗品残量認識部205で認識された各消耗品の最新の残量とを比較する。そして、今回の印刷ジョブに必要な消耗品についてのそれぞれの合計量がすべて、残量以下であれば、完了可能であると判定する。いずれか1つでも残量のほうが合計量よりも少なければ、完了不能であると判定する。
【0055】
なお、合計量には、実行中である印刷ジョブの使用量すべてを含めるのではなく、既に実行した印刷分の使用量を含めず、未だ実行していない印刷分の使用量のみを含めるようにしてもよい。
【0056】
ジョブ情報表示処理部207は、図4のような、印刷ジョブ要求受付部201によって受け付けられかつ実行が完了していない印刷ジョブすなわち実行待ちまたは実行中の印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ一覧画面JIを、操作パネル20jまたはパーソナルコンピュータ3に表示させる処理を行う。
【0057】
1つの印刷ジョブごとに、「番号」ないし「カラーモード」の8つの項目からなるレコードが設けられている。
【0058】
「番号」は、その印刷ジョブが何番目に実行されるのかを示している。「状態」は、その印刷ジョブが実行中であるか実行待ちであるかを示している。
【0059】
「判定」は、その印刷ジョブについての、印刷ジョブ完了可否判定部206による判定の結果を示している。「完了不可」という値は、その印刷ジョブを完了できない旨、すなわち実行を開始できないことまたは実行中に中断することを意味する。「完了可」という値は、その印刷ジョブが中断なく完了できることを意味する。「完了不可要因」は、どのような要因によりその印刷ジョブを完了できないのかを示している。
【0060】
「ユーザ」は、その印刷ジョブの実行を命令(要求)したユーザの識別情報(例えば、ユーザ名)を示している。
【0061】
「印刷枚数」は、消耗品使用量算出部204によって解析されまたは算出された、その印刷ジョブを実行するときに使用する用紙の枚数を示している。
【0062】
「部数」および「カラーモード」は、それぞれ、消耗品使用量算出部204によって解析されまたは算出された、その印刷ジョブで印刷する印刷物の部数およびカラーのモード(カラー印刷か白黒印刷か)を示している。
【0063】
ジョブ情報表示処理部207は、これらの情報を印刷ジョブ要求受付部201、プリントキュー202、消耗品使用量算出部204、または印刷ジョブ完了可否判定部206などから取得し、印刷ジョブ一覧画面JIを表示するための画面データを生成する。
【0064】
そして、印刷ジョブ一覧画面JIをパーソナルコンピュータ3に表示させる場合は、生成した画面データをそのパーソナルコンピュータ3に送信する。
【0065】
操作パネル20jまたはパーソナルコンピュータ3は、その画面データに基づいて印刷ジョブ一覧画面JIを表示する。
【0066】
印刷ジョブ一覧画面JIの内容は、新たな印刷ジョブが受け付けられまたは既存の印刷ジョブが実行されるごとに、遷移する。ここで、印刷ジョブ一覧画面JIの遷移について説明する。
【0067】
実行中の印刷ジョブも実行待ちの印刷ジョブもないときは、印刷ジョブ一覧画面JIには1つもレコードが示されない。その後、新たな印刷ジョブが受け付けられると、その印刷ジョブのレコードが印刷ジョブ一覧画面JIに追加される。1つの印刷ジョブの実行が完了するまでに次々に他の印刷ジョブが受け付けられると、複数の実行中または実行待ちの印刷ジョブのレコードが、図4(a)のように、印刷ジョブ一覧画面JIに示される。
【0068】
消耗品が補充されることなく次々に印刷ジョブが実行され続けると、やがて、さらに新たな印刷ジョブが受け付けられても、それは完了不可であると印刷ジョブ完了可否判定部206によって判定される。例えば、その新たな印刷ジョブがA4サイズの用紙の不足が原因で完了不可であると判定された場合は、印刷ジョブ一覧画面JIは、図4(b)のようになる。不足の用紙が補充されないまま、さらに新たな印刷ジョブが受け付けられると、印刷ジョブ一覧画面JIは、図4(c)のようになる。
【0069】
ジョブ情報表示処理部207は、次のようなタイミングで印刷ジョブ一覧画面JIを操作パネル20jまたはパーソナルコンピュータ3に表示させる。
【0070】
印刷ジョブ要求受付部201によって受け付けられた印刷ジョブを完了することができないと印刷ジョブ完了可否判定部206によって判定された場合に、その印刷ジョブを要求したユーザが操作している操作パネル20jまたはパーソナルコンピュータ3に印刷ジョブ一覧画面JIを表示させる。または、ユーザが所定のコマンドを操作パネル20jまたはパーソナルコンピュータ3に入力した場合に、印刷ジョブ一覧画面JIを表示させる。
【0071】
特に前者の場合は、判定および完了不可要因の情報を示す印刷ジョブ一覧画面JIがユーザに対して表示されるので、ユーザの印刷ジョブが完了することができない旨を伝えるとともに、速やかに消耗品を補充するなどして完了することができない要因を除去するように注意を促すことができる。
【0072】
また、前者の場合は、ユーザの注意を強く喚起するために、図5のジョブ中断警告画面JCのような、印刷ジョブの実行の中断を防ぐに際して必要な作業を具体的に説明する画面を、表示するようにしてもよい。
【0073】
図6は、画像形成装置2における印刷ジョブについての処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0074】
次に、ある印刷ジョブXが画像形成装置2においてどのような手順で処理されるのかを、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0075】
図6において、画像形成装置2は、パーソナルコンピュータ3または操作パネル20jから印刷ジョブXの実行の要求を受け付けると(#101)、その印刷ジョブXを実行するのに必要な消耗品、つまり用紙およびトナーなどの使用量を算出する(#102)。
【0076】
印刷ジョブXの要求を受け付けた時点における、画像形成装置2自身に格納されている用紙およびトナーの残量をチェックし認識する(#103)。
【0077】
現在実行中の他の印刷ジョブ、プリントキュー202に記憶されている実行待ちの他の印刷ジョブ、印刷ジョブXそれぞれについて算出した消耗品の使用量の合計から現在実行中の他の印刷ジョブのうち印刷の処理が完了した分の消耗品の使用量を差し引いた量と、ステップ#103で認識した消耗品の残量とを比較することによって、印刷ジョブXを完了することができるか否かを判定する(#104)。なお、実行中または実行待ちの他の印刷ジョブの使用量は、それらを受け付けた際に印刷ジョブXと同様に算出されている。
【0078】
印刷ジョブXを完了することができると判定した場合は(#105でYes)、従来通り、印刷ジョブXをプリントキュー202に記憶する。そして、印刷ジョブXの順番が来たら(#108でNo)、印刷ジョブXの実行を開始する(#109)。
【0079】
一方、印刷ジョブXを完了することができないと判定した場合(#105でNo)は、その旨を表示する(#106)。また、完了するために必要な作業の具体的な説明(例えば、どの消耗品を補充すべきかなど)を表示してもよい。
【0080】
表示した後またはステップ#102〜#106の処理と並行して、印刷ジョブXをプリントキュー202に記憶する(#107)。そして、印刷ジョブXの順番が来たら(#108でNo)、印刷ジョブXの実行を開始する(#109)。
【0081】
ただし、実行中または実行待ちの他の印刷ジョブが正常に処理されていくと、印刷ジョブXのための消耗品の一部または全部が印刷ジョブXの実行前または実行中になくなる。そこで、ステップ#106の表示を見たユーザは、印刷ジョブXを完了できない要因を解消すべく、必要な消耗品を速やかに補給する。
【0082】
画像形成装置2は、上に述べたステップ#101〜#108の処理を、ユーザが印刷ジョブの実行を命令するごとに実行する。
【0083】
本実施形態によると、プリントキューに印刷ジョブを格納する前に、その印刷ジョブを完了することができるか否かを判定する処理を開始するので、印刷ジョブが中断されるおそれがある場合でも、迅速にユーザに通知し、印刷ジョブの中断が放置されることを防ぐことができる。
【0084】
本実施形態では、印刷ジョブを実行するのに必要な消耗品の使用量と画像形成装置が格納する消耗品の残量とを比較することによって、印刷ジョブを完了することができるか否かを判定したが、ユーザごとに使用可能な消耗品の量の上限が決まっている場合にも、本発明を提供することができる。
【0085】
この場合は、画像形成装置2を次のように構成すればよい。ユーザごとに、過去の所定の期間(例えば、画像形成装置2の運用開始時から現在まで)の各消耗品の使用量をカウントするためのカウンタを設ける。印刷ジョブを受け付けると、その印刷ジョブに必要な消耗品の使用量を算出する。そして、消耗品ごとに、そのユーザのカウンタの現在の値と今回の印刷ジョブの使用量との合計を算出する。
【0086】
もしも、合計がそのユーザの上限を超えてしまう場合は、今回の印刷ジョブの実行を完了できないと判別する。合計がそのユーザの上限以下である場合は、今回の印刷ジョブの実行を完了できると判別する。そして、各消耗品の使用量のカウンタに今回の使用量を加算する。
【0087】
本実施形態では、印刷ジョブを実行するときに使用する消耗品に着目して、印刷ジョブを完了することができるか否かを判定したが、印刷ジョブの指令元であるユーザが入力する入力パスワードによってユーザを認証する画像形成装置の場合は、以下のようにしてもよい。
【0088】
印刷ジョブ完了可否判定部206は、印刷ジョブの要求を受け付ける際にユーザが入力するパスワードと、あらかじめ定められて記憶されているパスワードとを比較する。パスワードが一致しない場合は、印刷ジョブ完了可否判定部206は、要求が受け付けられた印刷ジョブを完了することができないと判定する。
【0089】
本実施形態では、印刷ジョブの受付から完了の可否の判別までの処理を、画像形成装置2がすべて行ったが、一部の処理を他の装置に行わせてもよい。
【0090】
例えば、消耗品残量認識部205を実現するためのアプリケーションプログラムをパーソナルコンピュータにインストールしておく。画像形成装置2は、新たに印刷ジョブの要求を受け付けると、その印刷ジョブに必要な消耗品の使用量、現在の消耗品の残量、および実行待ちの他の印刷ジョブに必要な消耗品の使用量などを、そのパーソナルコンピュータに通知する。すると、そのパーソナルコンピュータは、そのアプリケーションプログラムによって、その印刷ジョブの完了の可否を判定し、その結果を画像形成装置2に返信する。
【0091】
その他、画像処理システム1、画像形成装置2、パーソナルコンピュータ3の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、テーブルの構成、広告の表示の態様などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】画像処理システムの全体的な構成の例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。
【図4】印刷ジョブ一覧画面の例を示す図である。
【図5】ジョブ中断警告画面の例を示す図である。
【図6】画像形成装置における印刷ジョブについての処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
1 画像処理システム
2 画像形成装置
201 印刷ジョブ要求受付部(印刷ジョブ要求受付手段)
202 プリントキュー(印刷ジョブ記憶手段)
203 印刷ジョブ実行部(印刷ジョブ実行手段)
204 消耗品使用量算出部(消耗品使用量算出手段)
205 消耗品残量認識部(消耗品残量認識手段)
206 印刷ジョブ完了可否判定部(印刷ジョブ完了可否判定手段)
207 ジョブ情報表示処理部(メッセージ出力処理手段)
20k 給紙ユニット(消耗品格納手段)
20m トナー供給部(消耗品格納手段)
3 パーソナルコンピュータ
JC ジョブ中断警告画面(メッセージ)
JI 印刷ジョブ一覧画面(メッセージ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品格納手段に格納されている消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、を有する画像形成装置であって、
前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品の残量を認識する消耗品残量認識手段と、
前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出する消耗品使用量算出手段と、
前記要求に係る印刷ジョブの、前記消耗品使用量算出手段によって算出された前記使用量と、当該要求が受け付けられた際の、前記消耗品残量認識手段によって認識された前記残量と、に基づいて、当該印刷ジョブを完了することができるか否かを判定する印刷ジョブ完了可否判定手段と、
印刷ジョブを完了することができないと前記印刷ジョブ完了可否判定手段によって判定された場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始する、メッセージ出力処理手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷ジョブ完了可否判定手段は、前記要求に係る印刷ジョブを完了することができるか否かを、当該要求よりも先に前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた他のいずれかの要求に係りかつ未だ実行されていない他の印刷ジョブそれぞれについて前記消耗品使用量算出手段によって算出された前記使用量の合計に基づいて判定する、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品格納手段に格納されている消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、を有する画像形成装置であって、
ユーザごとに、過去の所定の期間に当該ユーザからの前記要求に係る印刷ジョブを実行するのに前記印刷ジョブ実行手段が使用した前記消耗品の量である消費総量を記憶する、消耗品消費総量記憶手段と、
前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出する消耗品使用量算出手段と、
前記要求に係る印刷ジョブの、前記消耗品使用量算出手段によって算出された前記使用量と、当該印刷ジョブの要求元であるユーザの、前記消耗品消費総量記憶手段に記憶されている前記消費総量との合計が、所定の量を超える場合に、当該印刷ジョブを完了することができないと判定する、印刷ジョブ完了可否判定手段と、
前記要求に係る印刷ジョブを完了することができないと前記印刷ジョブ完了可否判定手段によって判定された場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始する、メッセージ出力処理手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品を格納する消耗品格納手段と、前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、を有する画像形成装置に関する情報の提示方法であって、
前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品の残量をチェックし、
前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出し、
前記要求に係る印刷ジョブの算出した前記使用量と当該要求が受け付けられた際のチェックした前記残量とに基づいて、当該印刷ジョブを完了することができるか否かを判定し、
印刷ジョブを完了することができないと判定した場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始する、
ことを特徴とする画像形成装置に関する情報の提示方法。
【請求項5】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品を格納する消耗品格納手段と、前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、を有する画像形成装置に関する情報の提示方法であって、
ユーザごとに、過去の所定の期間に当該ユーザからの前記要求に係る印刷ジョブを実行するのに前記印刷ジョブ実行手段が使用した前記消耗品の量である消費総量を、消耗品消費総量記憶手段に記憶させておき、
前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出し、
前記要求に係る印刷ジョブの算出した前記使用量と、当該印刷ジョブの要求元であるユーザの、前記消耗品消費総量記憶手段に記憶されている前記消費総量との合計が、所定の量を超える場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始する、
ことを特徴とする画像形成装置に関する情報の提示方法。
【請求項6】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品を格納する消耗品格納手段と、前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、を有する画像形成装置を制御するために用いられるコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置に、
前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品の残量をチェックする処理を実行させ、
前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出する処理を実行させ、
前記要求に係る印刷ジョブの算出した前記使用量と当該要求が受け付けられた際のチェックした前記残量とに基づいて、当該印刷ジョブを完了することができるか否かを判定する処理を実行させ、
印刷ジョブを完了することができないと判定した場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
印刷ジョブの要求を受け付ける印刷ジョブ要求受付手段と、前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る実行待ちの印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段と、消耗品を格納する消耗品格納手段と、前記消耗品格納手段に格納されている前記消耗品を使用して、前記印刷ジョブ記憶手段に記憶されている印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行手段と、ユーザごとに、過去の所定の期間に当該ユーザからの前記要求に係る印刷ジョブを実行するのに前記印刷ジョブ実行手段が使用した前記消耗品の量である消費総量を記憶する、前記消耗品消費総量記憶手段と、を有する画像形成装置を制御するために用いられるコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置に、
前記印刷ジョブ要求受付手段によって受け付けられた前記要求に係る印刷ジョブを実行するときに使用する前記消耗品の使用量を算出する処理を実行させ、
前記要求に係る印刷ジョブの算出した前記使用量と、当該印刷ジョブの要求元であるユーザの、前記消耗品消費総量記憶手段に記憶されている前記消費総量との合計が、所定の量を超える場合に、当該印刷ジョブが印刷ジョブ記憶手段に記憶される前に、当該印刷ジョブを完了することができない旨のメッセージを出力する処理を開始させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−306239(P2008−306239A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−148823(P2007−148823)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】