説明

研磨パッド及びその製造方法並びに研磨パッド用クッション層

【課題】 半導体装置用のシリコンウエハ、磁気ディスク、光学レンズ等の高度の表面平坦性を要求される材料の平坦化加工処理を安定的、かつ高い研磨速度で行う研磨パッドである。シート化、溝等の表面加工等の生産が容易であり、厚み精度に優れ、研磨速度が高く、均一な研磨速度の得られる研磨パッドの提供、個人差による品質のばらつきがなく、加工パターン変更を容易に行え、微細加工を可能とし、凹凸形成の際のバリの発生がない研磨パッド、スラリーレス対応で、砥粒を高濃度に混合可能で、かつ砥粒を分散しても砥粒凝集によるスクラッチ発生の少ない研磨パッドを提供する。
【解決手段】 研磨層はエネルギー線により硬化する硬化性組成物にて形成されており、かつ前記研磨層は表面がフォトリソグラフィー法により形成された凹凸を有する研磨パッドとする。砥粒が分散された研磨層樹脂が、20〜1500eq/tonのイオン性基を有する樹脂である研磨パッドとする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂中に砥粒が分散されている研磨層を有する研磨パッドにおいて、前記樹脂が、20〜1500eq/tonの範囲でイオン性基を含有する樹脂であることを特徴とする研磨パッド。
【請求項2】
研磨層を形成する樹脂が、ポリエステル系樹脂であり、かつポリエステル系樹脂を構成する全カルボン酸成分中の芳香族ジカルボン酸の割合が40モル%以上であることを特徴とする請求項1に記載の研磨パッド。
【請求項3】
樹脂中に砥粒が分散されてなる研磨層を有する研磨パッドにおいて、前記樹脂の主鎖が全カルボン酸成分中に芳香族ジカルボン酸を60モル%以上含むポリエステルであり、かつ、前記樹脂の側鎖が親水性官能基含有ラジカル重合性単量体の重合体であることを特徴とする研磨パッド。
【請求項4】
樹脂中に砥粒が分散されてなる研磨層を有する研磨パッドにおいて、前記樹脂の主鎖が全カルボン酸成分中に芳香族ジカルボン酸を60モル%以上含むポリエステルを主たる構成成分とするポリエステルポリウレタンであり、かつ、前記樹脂の側鎖が親水性官能基含有ラジカル重合性単量体の重合体であることを特徴とする研磨パッド。
【請求項5】
研磨層を形成する樹脂の比重が、1.05〜1.35の範囲にあり、ガラス転移温度が10℃以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項6】
研磨層を形成する樹脂が、ガラス転移温度が60℃以上の樹脂と30℃以下の樹脂を混合してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項7】
砥粒の平均粒子径が5〜1000nmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項8】
砥粒が、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化第2鉄、酸化クロムおよびダイヤモンドから選ばれるいずれか少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項9】
研磨層中の砥粒の含有量が、20〜95重量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項10】
研磨層中に気泡を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項11】
気泡の平均径が10〜100μmであることを特徴とする請求項10に記載の研磨パッド。
【請求項12】
前記研磨層が、高分子基板上に形成されてなることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項13】
前記高分子基板が、ポリエステルシート、アクリルシート、ABS樹脂シート、ポリカーボネートシートまたは塩化ビニル樹脂シートであることを特徴とする請求項12に記載の研磨パッド。
【請求項14】
前記高分子基板が、ポリエステルシートであることを特徴とする請求項12に記載の研磨パッド。
【請求項15】
前記研磨層の厚みが、10〜500μmであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項16】
研磨層が形成されている高分子基板に、研磨層よりも柔らかい材質のクッション層が積層された構成を有することを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項17】
クッション層が、アスカーC硬度で60以下であることを特徴とする特徴とする請求項16に記載の研磨パッド。
【請求項18】
積層されるクッション層が、ポリエステル繊維による不織布、該不織布にポリウレタン樹脂を含浸させたもの、ポリウレタン樹脂発泡体、またはポリエチレン樹脂発泡体であることを特徴とする請求項16又は17に記載の研磨パッド。
【請求項19】
研磨層の厚さが250μm〜2mmであることを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項20】
研磨層と高分子基板との密着強度がクロスカットテストを行なった時、残存数が90以上であることを特徴とする請求項12〜19のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項21】
高分子基板とクッション層が、接着剤または両面テープで貼り合わされていることを特徴とする請求項16〜20のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項22】
高分子基板とクッション層との接着強度が、180度剥離テストにおいて600g/cm以上の強度を有することを特徴とする請求項16〜21のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項23】
研磨層に溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項24】
溝が格子状であることを特徴とする請求項23に記載の研磨パッド。
【請求項25】
溝の溝ピッチが10mm以下であることを特徴とする請求項23又は24に記載の研磨パッド。
【請求項26】
溝が同心円状であることを特徴とする請求項23〜25のいずれかに記載の研磨パッド。
【請求項27】
溝の深さが300μm以上であることを特徴とする請求項23〜26のいずれかに記載の研磨パッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−213140(P2008−213140A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92251(P2008−92251)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【分割の表示】特願2002−545884(P2002−545884)の分割
【原出願日】平成13年11月28日(2001.11.28)
【出願人】(000003148)東洋ゴム工業株式会社 (2,711)
【Fターム(参考)】