説明

組電池、組電池集合体及び電池モジュール

【課題】電池から電流を取り出す部材と電池との接続を確実に確保するとともに内部抵抗を低く抑えた組電池を提供する。
【解決手段】複数の素電池10a,10bと、素電池を電気的に並列に接続する接続部材とを備え、素電池は柱状であって、上面に第1の極を備え、下面に第2の極を備えており、接続部材は、第1の極同士を接続する第1部材20と、第2の極同士を接続する第2部材30とを備えており、第2部材は、第1の金属からなる帯状部32と、該帯状部の側辺の一部から素電池の側面に沿って延びる導電部34とを備え、帯状部の一方の面には、素電池が下面において接触しているとともに第2の極と帯状部とが電気的に接続されており、帯状部の他方の面には、第1の金属よりも電気抵抗が低い第2の金属からなる通電アシスト部36が固定されて電気的に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組電池、組電池集合体及び電池モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、省資源や省エネルギーの観点から、繰り返し使用できるニッケル水素、ニッケルカドミウムやリチウムイオンなどの二次電池の需要が高まっている。中でもリチウムイオン二次電池は軽量でありながら起電力が高く、高エネルギー密度であるという特徴を有している。そのため、携帯電話やデジタルカメラ、ビデオカメラ、ノート型パソコンなどの様々な種類の携帯型電子機器や移動体通信機器の駆動用電源としての需要が拡大している。
【0003】
一方、化石燃料の使用量の低減やCOの排出量を削減するために、自動車などのモータ駆動用の電源として、電池パックへの期待が大きくなっている。この電池パックは、所望の電圧や容量を得るために、複数の電池からなりそれらを並列接続及び直列接続した電池ユニットを複数個搭載して構成されている。特許文献1にはそのような電池ユニットが開示されている。
【0004】
特許文献1の図5には5本の「18650」と呼ばれる電池が直列に接続された状態が記載されているが、自動車用途としては大きな電流が必要とされるので、このような組電池を複数並列に並べることが必要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2008−541386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように大きな電流が流れる電池ユニットでは、複数の電池同士が確実に電気的に接続されていないと電流が全く流れなかったり、接続部分が高抵抗になって電池の容量が低下してしまう。そのため、電池と接続部材とは単に接触させるだけではなく溶接等で確実に電気的接続を確保するようにしている。この場合、例えば溶接によって確実に接続することを考えたときに、電池と溶接しやすくて接続部の機械強度を高く確保できる接続部材の材料は電気抵抗が高い場合がある。溶接以外の接続法に関しても、接続の確実性と電気抵抗の低さとが両立しない場合がある。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電池から電流を取り出す部材と電池との接続を確実に確保するとともに内部抵抗を低く抑えた組電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の組電池は、複数の素電池と、前記素電池を電気的に並列に接続する接続部材とを備えた組電池であって、前記素電池は柱状であって、上面に第1の極を備え、下面に第2の極を備えており、前記接続部材は、前記第1の極同士を接続する第1部材と、前記第2の極同士を接続する第2部材とを備えており、前記第2部材は、第1の金属からなる帯状部と、該帯状部の側辺の一部から前記素電池の側面に沿って延びる導電部とを備えており、前記帯状部の一方の面には、前記素電池が前記下面において接触しているとともに前記第2の極と前記帯状部とが電気的に接続されており、前記帯状部の他方の面には、前記第1の金属よりも電気抵抗が低い第2の金属からなる通電アシスト部が固定されて電気的に接続されている構成とした。
【0009】
前記帯状部と前記第2の極とはスポット溶接によって接続されており、前記帯状部の他方の面におけるスポット溶接された部分に対応する部分は露出していることが好ましい。
【0010】
前記第1の金属はNiまたはNi合金であり、前記第2の金属はCuからなっていてもよい。
【0011】
前記素電池は円柱状であって、前記帯状部の前記一方の面の上に一列に配置されていてもよい。
【0012】
本発明の組電池集合体は、上述の組電池を複数並べて、隣り合う該組電池の前記第1部材と前記第2部材とを電気的に接続している構成を有している。
【0013】
本発明の電池モジュールは、上述の組電池集合体と、前記素電池の側面に接触して該素電池を冷却する冷却部と、前記組電池集合体及び前記冷却部を収納するケースとを備えている構成を有している。
【発明の効果】
【0014】
本発明の組電池は、第2の接続部材に電気抵抗が低い通電アシスト部が固定されて電気的に接続されているので第2の接続部材に電流が流れやすくなって、電気を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係る組電池の上方からの斜視図である。
【図2】実施形態に係る組電池の下方からの斜視図である。
【図3】実施形態に係る第2接続部材の断面図である。
【図4】実施形態に係る組電池集合体の仮想図である。
【図5】実施形態に係る電池モジュールの分解図である。
【図6】別の実施形態に係る組電池の下方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(定義)
帯状部の一方の面と他方の面とは互いに対向する面であり、言い換えれば帯の表側の面と裏側の面とのことである。
【0017】
帯状部の他方の面におけるスポット溶接された部分に対応する部分Aが露出しているというのは、その部分Aは通電アシスト部に被われていないことを意味する。スポット溶接は前記他方の面に電極が押し付けられて行われるが、この電極が押し付けられる部分(電極当接部)が露出しているということが上記文章の意味するところである。例えば帯状部の他方の面の大部分は通電アシスト部によって覆われていて、電極当接部のところには通電アシスト部が存していなくてスポット溶接のための電極が帯状部に直接接触できるようになっている構成である。
【0018】
隣り合う組電池の第1部材と第2部材とを電気的に接続するとは、1つの組電池の第1部材とその隣の組電池の第2部材とを電気的に接続する、あるいは1つの組電池の第2部材とその隣の組電池の第1部材とを電気的に接続することである。
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
【0020】
(実施形態1)
<組電池>
実施形態1に係る組電池を斜め上方及び斜め下方から見たところを図1,図2に示す。本実施形態の組電池100は20本の素電池10a,10bが1列に並べられて、20本全てが並列に接続されたものである。素電池10a,10b同士は2種類の接続部材(第1部材20および第2部材30)によって並列に接続されている。
【0021】
本実施形態では素電池10a,10bは、円柱形のリチウムイオン二次電池である。第2部材30の帯状部32の上に素電池10a,10bの負極(第2の極)側が載せられて電気的に接続されている。そして、第1部材20は正極(第1の極)側と接続されている。第1部材20はCuからなる帯状の薄板で、素電池10a,10bの正極側の肩部に絶縁スペーサ50を介して置かれ、正極と電気的に接続されている。接続はここではスポット溶接で行っているが、レーザー溶接など別の溶接方法を用いてもよいし、導電性接着剤で接着する方法を用いてもよく、接続方法は特に限定されない。
【0022】
第2部材30は、素電池10a,10bの負極と電気的に接続されている帯状部32と、帯状部32の側辺の一部から素電池10a,10bの側面に沿って正極側へ延びている導電部34とを備えている。帯状部32はNi(第1の金属)からなる帯状の薄板であって、20本の素電池10a,10bが一列に並べられてその上に置かれている。帯状部32と素電池10a,10bの負極とはスポット溶接によって接続・固定されている。素電池10a,10bの負極は鉄の表面にNiめっきを施した板からなっていて、帯状部32はNiからなっているので、スポット溶接により両者は電気的及び機械的に確実かつ強固に接続される。
【0023】
図3に示すように、帯状部32の素電池10a,10bを載せる面(一方の面38)を上面とすると、導電部34は帯状部32から垂直に上方に立ち上がっている。帯状部32と導電部34は1枚のNiの板を折り曲げて作られたものである。導電部34は素電池10a,10bの直径の2倍程度の幅で帯状部32から上方へ延びており、帯状部32の側辺に等間隔で4つ設置されている。導電部34の上端には、素電池10a,10bから離れる方向に直角に曲げられた負極側連結部42が形成されている。負極側連結部42は、この組電池100の隣に置かれるもう一つの組電池の正極側連結部22に電気的に接続され固定される。負極側連結部42および正極側連結部22には孔が開けられており、その孔を利用して両者はねじ止めなどで連結される。
【0024】
電流の取り出し効率を上げるとともに各素電池10a,10bからの電流のばらつきを少なくするためには、導電部34は帯状部32の側辺全てから立ち上がっている一枚板であることが好ましい。しかし後述するように、素電池10a,10bは冷却部に接触して冷却されないと温度が上昇して電池性能が低下してしまうため、素電池10a,10bの側面はなるべく直接冷却部に接触できるように導電部34は小さくて面積が小さい方が好ましい。このような2つの関係のバランスをとって、本実施形態では1つの帯状部32に4つの導電部を等間隔で設置し、12本の素電池10a,10bの側面が直接冷却部に接触するようにしている。
【0025】
帯状部32において、素電池10a,10bが載っている面38(上面)とは反対側の面(下面、他方の面40)には、Cu(第2の金属)からなる通電アシスト部36が帯状部32に固定され電気的に接続されている。本実施形態では通電アシスト部36は、レール状に2本の銅板が帯状部32の長手方向に連続して延びているものである。帯状部32の幅方向における中央部には通電アシスト部36は設置されていない。つまり、帯状部32の他方の面40において、一方の面38側のスポット溶接される部分に対応する部分Aが露出しているのである。これにより帯状部32と素電池10a,10bとのスポット溶接が妨げられずに確実に溶接が行われる。なぜならば、Ni板の上にCu板が載っていて、そのCu板の上に電極を接触させてスポット溶接を行うと、Cu板のために確実な溶接が妨げられて溶接部の機械強度が小さく電気的な接続も確実性が小さくなってしまうからである。
【0026】
通電アシスト部36はCuからなっておりNiよりも電気抵抗が低い。従って本実施形態では、帯状部32全体として電気抵抗が低くなって組電池100全体として電気を有効に利用することができる。また、導電部34との距離が相対的に小さい素電池10a(側面に導電部が配置されている素電池)と相対的に大きい素電池10bとでは、導電部34までの通電経路の長さによって電圧降下の量が異なってくるが、通電アシスト部36が存在すると通電アシスト部36がない場合に比べて各素電池10a,10bから電流取り出し端子までの電圧降下量がいずれの素電池でも相対的に小さくなり、各素電池10a,10bの電流値のばらつきが小さくなる。
【0027】
例えば、図1,2に示す20本の素電池10a,10bの場合、各素電池10a,10bの電圧が全て同じであると仮定して本実施形態の組電池100において、図の奥側端部から40Aの電流を入力し、手前端部を出力側としここでの電圧を0とする条件でシミュレーションを行うと、素電池10a,10bの中で電流値が最大のものは2.06Aという電流値となり、電流値が最小のものは1.92Aという電流値となり、それぞれの素電池10a,10bの電流値は1.99±0.07Aの範囲内にあるという結果となった。しかしながら、通電アシスト部36を設置していない第2部材30を用いた場合は、電流値が最大となる素電池10aでは電流値が2.20A、電流値が最小となる素電池10bでは電流値が1.81Aとなり、それぞれの素電池10a,10bの電流値は2.005±0.195Aであった。このように、通電アシスト部36がない場合は通電アシスト部36有りの場合に比べて素電池10a,10b間での電流のばらつきが非常に大きくなるというシミュレーション結果となった。
【0028】
このように素電池10a,10bの負極同士を電気的に接続させる第2部材30において、帯状部32の裏面40側に帯状部32材料よりも電気抵抗が低い材料の通電アシスト部36を固定し電気的に接続させているので、組電池100全体の内部抵抗が小さくなり、電気を有効に利用できる。
【0029】
<組電池集合体>
図4は、組電池100を7つ仮想的に並べた組電池集合体200の仮想図である。組電池集合体200は組電池100を直列に接続して構成されている。隣り合う組電池100同士は負極側連結部42と正極側連結部22とで電気的に接続されている。負極側連結部42は第2部材30の上端に設けられていて、正極側連結部22は組電池100の上部において第1部材20の側方に突き出して設けられている。組電池100同士を並べて接続する際は、負極連結部42と正極連結部22とが重なるように組電池100同士を並べて、負極連結部42および正極連結部22にそれぞれ開いている孔の位置を合わせて、そこにねじなどを差し込んで固定すればよい。
【0030】
本実施形態では組電池100において20本の素電池10a,10bを並列に接続している。一般的には、特許文献1の図5に示すように各素電池を直列に接続する。なぜならば並列接続では各素電池間の電流値のばらつきが大きくなってしまうからである。しかしながら、本実施形態では、通電アシスト部36を採用することにより各素電池10a,10b間の電流値のばらつきを小さくすることができるようにした。このように組電池100において素電池10a,10bを並列に接続すると、素電池10a,10bの1つが充放電を行わないようになっても組電池100および組電池集合体200としては充放電が可能である。一方、組電池において素電池を直列接続すると、1つの素電池に不具合が生じると、組電池集合体さらには組電池集合体を複数繋いだ電池パックも充放電しないようになってしまう。こうなると、例えば電気自動車において走行中に素電池が1本壊れると電力が供給されなくなって自動車は止まってしまうことになり、交通事故等が生じる危険がある。本実施形態の組電池100、組電池集合体200においてはこのような危険はなく、電気自動車用の電源として高い安全性を確保できる。
【0031】
<電池モジュール>
図5は、組電池集合体200を使用した電池モジュール300の分解図である。電池モジュール300は、ケース220と冷却部210と組電池集合体200と上蓋230と端子側蓋240とを備えている。ケース220は冷却部210と組電池集合体とを収納している。冷却部210は各素電池10a,10bに対応する凹部216を備えていて、素電池10a,10bの側面が凹部10a,10b表面に接触する構成となっている。組電池集合体200を冷却部210に組み込む際には、各素電池10a,10bを凹部216に押し込み、素電池10a,10b側面を凹部216表面に接触させる。冷却部210は水冷式であり、水入口212と水出口214を備えている。
【0032】
電池モジュール300の組立は、まず冷却部210に組電池集合体200を組み込み、それに端子側蓋240を填めこんでモジュール本体を組み立てることから始まる。次にケース220にモジュール本体を組み込んで、上蓋230をかぶせて固定することで電池モジュール300が出来上がる。
【0033】
本実施形態では、導電部34が側面側に存する素電池10a以外の素電池10bは、側面の大半が冷却部210に接触して効率的に冷却される。導電部34が側面側に存する素電池10aも側面の1/3程度は冷却部210に接触して冷却されるので、電池モジュール300内の素電池10a,10bが全てほぼ同じ温度に保たれ、温度の高低による電池特性のばらつきが抑制できる。また、1本の素電池が充放電不可になった場合にも電池モジュール300としては充放電が可能なことは、組電池集合体200のところで説明したとおりである。
【0034】
<変形例>
図6は通電アシスト部37の形状のみが異なる変形例に係る組電池110の斜視図である。この変形例においては通電アシスト部37が2本のレール状ではなく、帯に円形の孔を素電池10a,10bの数だけ開けた形状を有している。この孔の位置で帯状部32と負極とのスポット溶接が行われる。このような形状により、帯状部32トータルの電気抵抗をより低くすることができる。
【0035】
(その他の実施形態)
上記の実施形態は本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されない。例えば、素電池としては、リチウムイオン二次電池が好ましいが、ニッケル水素二次電池や他の二次電池でも構わない。それぞれの二次電池の内部の構成、原材料などは特に限定されず、公知のものを用いることができる。素電池の形状は円柱形、角柱形、楕円柱形など、柱状のものを用いることができる。
【0036】
第2部材の材料はNiに限定されない。Ni合金や他のスポット溶接が容易で溶接による高い接続強度及び低い電気抵抗が確保できる金属であればその種類は限定されない。また、通電アシスト部の材料も第2部材の材料よりも電気抵抗が低ければその種類は限定されない。通電アシスト部は金属板に限定されず、金属箔であったり導電性無機物・有機物からなる板や箔などでもよい。
【0037】
組電池を構成する素電池の数、並び方も特に限定されない。1列に並ばず、複数列に並んでいても構わない。組電池集合体を構成する組電池の数や並び方も特に限定されない。
【0038】
帯状部の他方の面の前面を覆うように通電アシスト部が貼り合わされていてもよい。この場合は、帯状部と素電池とをスポット溶接してから通電アシスト部を貼り合わせてもよいし、通電アシスト部が貼り合わせられた帯状部に素電池を導電性接着剤等で接続してもよい。
【0039】
帯状部の他方の面に通電アシスト部を固定させるのは、溶接により行ってもよいし、導電性接着剤により行っても良く、電気的接続が保持されて帯状部と通電アシスト部とが固定されていればどのような手段を用いても構わない。
【0040】
導電部の形状、大きさ、数量も特に限定されない。素電池の側面に沿うように曲面構造を有していても良い。また、素材もCuなどの電気抵抗が低いものが好ましい。実施形態1において導電部の表面にCu板を溶接や接着等によって貼り合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上説明したように、本発明に係る組電池は高い電池効率を有し、電気容量の大きな電源として有用である。
【符号の説明】
【0042】
10a,10b 素電池
20 第1部材
30 第2部材
32 帯状部
34 導電部
36、37 通電アシスト部
38 一方の面(上面)
40 他方の面(下面)
100,110 組電池
200 組電池集合体
210 冷却部
300 電池モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の素電池と、前記素電池を電気的に並列に接続する接続部材とを備えた組電池であって、
前記素電池は柱状であって、上面に第1の極を備え、下面に第2の極を備えており、
前記接続部材は、前記第1の極同士を接続する第1部材と、前記第2の極同士を接続する第2部材とを備えており、
前記第2部材は、第1の金属からなる帯状部と、該帯状部の側辺の一部から前記素電池の側面に沿って延びる導電部とを備えており、
前記帯状部の一方の面には、前記素電池が前記下面において接触しているとともに前記第2の極と前記帯状部とが電気的に接続されており、
前記帯状部の他方の面には、前記第1の金属よりも電気抵抗が低い第2の金属からなる通電アシスト部が固定されて電気的に接続されている、組電池。
【請求項2】
前記帯状部と前記第2の極とはスポット溶接によって接続されており、
前記帯状部の他方の面におけるスポット溶接された部分に対応する部分は露出している、請求項1に記載されている組電池。
【請求項3】
前記第1の金属はNiまたはNi合金であり、前記第2の金属はCuからなる、請求項2に記載されている組電池。
【請求項4】
前記素電池は円柱状であって、前記帯状部の前記一方の面の上に一列に配置されている、請求項1から3のいずれか一つに記載されている組電池。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載されている組電池を複数並べて、隣り合う該組電池の前記第1部材と前記第2部材とを電気的に接続している、組電池集合体。
【請求項6】
請求項5に記載されている組電池集合体と、前記素電池の側面に接触して該素電池を冷却する冷却部と、前記組電池集合体及び前記冷却部を収納するケースとを備えた、電池モジュール。

【図3】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−238393(P2012−238393A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217144(P2009−217144)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】