説明

経路情報提示装置、外部装置、経路情報提示方法及び経路探索方法

【課題】交通機関を利用して移動するための経路の探索結果として、利用者が望む路線やホームの種類を考慮した経路を提示する経路情報提示装置、外部装置、経路情報提示方法及び経路探索方法を提供する。
【解決手段】携帯電話機MPが、利用者により入力された出発地と到着地と優先条件を考慮して求められた複数の移動経路を提示し、優先条件は、少なくとも特定の路線を優先した経路の探索を可能とする条件であり、優先条件として、特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、複数の移動経路の一覧と優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、交通機関を利用して移動するための交通機関利用経路を含む利用経路情報を利用者に提示する経路情報提示装置、外部装置、経路情報提示方法及び経路探索方法の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機等の携帯端末装置にGPS(Global Positioning System)受信機等
を搭載させ、歩行者の現在位置を含む周辺の地図を画面に表示するとともに、目的地までの誘導を行うナビゲーションシステムが知られている。
【0003】
こうしたナビゲーションシステムの中においては、徒歩のみで目的地まで移動する場合の経路を探索するのみならず、例えば鉄道等の所定の路線を通る交通機関を利用して移動する経路をも含めて探索し、この交通機関を利用して移動する区間について、乗換案内の情報を利用者に対して提示するシステムが存在する(例えば、特許文献1)。
【0004】
このとき、上記交通機関を利用して移動する経路を複数提示する際には、移動時間が短い経路、運賃の安い経路、あるいは、乗り換え回数の少ない経路を優先して提示するように利用者が指定することができるようになっていることが一般的である。また、特定の路線を通る経路を優先して提示するように利用者が指定することも可能なシステムも存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−232671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、利用者としては、自分が望む路線をできるだけ長く通って移動したい場合がある。例えば、定期券を所持する利用者にとっては、定期券を利用して移動することができる路線を利用する割合が高ければ高いほど支払う運賃が安くなる傾向にある。また、例えば、地下を通る路線よりも地上を通る路線をできるだけ長く通って移動したい(その逆もあり)と考える利用者も存在するものと考えられる。
【0007】
しかしながら、従来のシステムでは、利用者が指定した路線が単に経路上に含まれているか否かで経路の提示の優先度を判断しており、当該路線をどのくらいの割合で含むかについては考慮されていなかった。こうしたことから、自分が望む路線をできるだけ長く通って移動したい利用者にとっては、使い勝手の良いシステムとはいえなかった。
【0008】
また、路線と同様に、駅やホーム等の乗客が乗り降りする乗降地点についても、従来のシステムでは考慮されていなかった。
【0009】
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、交通機関を利用して移動するための経路の探索結果として、利用者が望む路線やホームの種類を考慮した経路を提示することができる経路情報提示装置、外部装置、経路情報提示方法及び経路探索方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、利用者により入力された出発地と到着地と優先条件を考慮して求められた複数の交通機関利用経路を提示する提示手段を、備え、前記優先条件は、少なくとも特定の路線を優先した経路の探索を可能とする条件であり、前記提示された前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線の利用を考慮した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を提示可能とする経路情報提示装置であって、前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、出発地と到着地と優先条件を指定するための入力手段と、前記出発地と前記到着地と前記優先条件を、外部装置に送信するとともに、前記外部装置から複数の交通機関利用経路を受信する通信手段と、前記複数の交通機関利用経路を前記利用者に提示する提示手段と、を備える経路情報提供装置に、前記交通機関利用経路を送信する外部装置であって、前記経路情報提供装置から、出発地と到着地と優先条件を受信する受信手段と、前記出発地と前記到着地と前記優先条件を取得して、複数の前記交通機関利用経路を探索する探索手段と、前記複数の交通機関利用経路を前記経路情報提供装置に送信する送信手段とを備え、前記優先条件として、少なくとも特定の路線を考慮した経路の探索を指定可能であり、前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線を利用した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を探索するとともに、前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、出発地と到着地と優先条件を指定するための入力工程と、前記出発地と前記到着地と前記優先条件を考慮して求められた複数の交通機関利用経路を提示する提示工程と、を含み、前記優先条件は、少なくとも特定の路線を考慮した経路の探索を指定可能であり、前記提示された前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、前記提示工程は、前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線の利用を考慮した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を提示可能とする経路情報提示方法であって、前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、前記提示工程は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、出発地と到着地と優先条件を指定するための入力手段と、前記出発地と前記到着地と前記優先条件を、外部装置に送信するとともに、前記外部装置から複数の交通機関利用経路を受信する通信手段と、前記複数の交通機関利用経路を前記利用者に提示する提示手段と、を備える経路情報提供装置に、前記交通機関利用経路を送信する外部装置の経路探索方法であって、前記経路情報提供装置から、出発地と到着地と優先条件を受信する受信工程と、前記出発地と前記到着地と前記優先条件を取得して、複数の前記交通機関利用経路を探索する探索工程と、前記複数の交通機関利用経路を前記経路情報提供装置に送信する送信工程とを含み、前記優先条件として、少なくとも特定の路線を考慮した経路の探索を指定可能であり、前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線を利用した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を探索するとともに、前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】一実施形態に係るサーバSVの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】一実施形態に係る携帯電話機MPの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】一実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの処理例を示すフローチャートである。
【図5】一実施形態に係るサーバSVのシステム制御部13の探索処理における処理例を示すフローチャートである。
【図6】一実施形態に係る条件設定入力画面100の表示例を示す図である。
【図7】一実施形態に係る探索結果一覧画面200の表示例を示す図であり、(b)は、一実施形態に係る経路表示画面300の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、歩行者用通信ナビゲーションシステムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0016】
[1.歩行者用通信ナビゲーションシステムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0018】
図1に示すように、歩行者用通信ナビゲーションシステムSは、経路探索装置の一例としてのサーバSVと、端末装置の一例としての複数の携帯電話機MPと、を含んで構成されている。
【0019】
サーバSVと携帯電話機MPとは、通信手段の一例としてのネットワークNWを介して相互にデータの送受信が可能(例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いて、相互にデータの送受信が可能)になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(無線基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0020】
このような構成の歩行者用通信ナビゲーションシステムSは、鉄道(交通機関の一例)の乗換案内システムを包含しており、利用者により指定された出発駅から到着駅(目的地の一例)までの鉄道を利用した経路(交通機関利用経路の一例)をサーバSVが探索し、携帯電話機MPが、探索された経路に基づいて、移動時間、利用する路線、運賃、乗換駅等を示す乗換案内情報(利用経路情報の一例)を画面に表示するようになっている。また本システムは、利用者により指定された出発地から目的地までの経路をサーバSVが探索し、携帯電話機MPが、探索された経路に基づいて現在位置周辺の地図を画面に表示しながら目的地までの誘導を行うようになっている。この経路探索において、サーバSVは、目的地まで徒歩で移動可能な経路を探索するとともに、必要に応じて鉄道を利用した経路を探索し、探索結果及び乗換案内情報を携帯電話機MPに表示させるようになっている。
【0021】
ここで、本システムは、鉄道を利用した経路を探索して乗換案内情報を表示する際において、利用者により優先表示の指定がされると、複数通りの探索結果の中から、利用者により指定された条件(以下、「優先条件」という)を満たす割合が最も高い探索結果を優先的に表示させるようになっている。優先条件(交通機関に関わる特定の事項の一例)としては、鉄道会社(鉄道を運営する母体の種別を示す情報の一例)や路線名(鉄道の運行路線の種別を示す情報の一例)による路線の指定、地上路線(地上を通る路線)か地下路線(地下を通る路線)か(鉄道の運行路線の種別を示す情報の他の一例)の指定、地上駅(ホームが地上にある駅)か地下駅(ホームが地下にある駅)か(乗降地点の種別を示す情報の一例)の指定、の3通りの指定をすることが可能である。そして、鉄道会社・路線名あるいは地上路線・地下路線の指定によって路線が指定されると、複数通りの探索結果の中で、出発駅から到着駅までの移動時間のうち、指定された路線を移動する時間が占める割合が最も高い探索結果が優先的に表示される。また、地上駅・地下駅の指定によってホーム(乗降地点の一例)の種類が指定されると、複数通りの探索結果の中で、経路を移動する際に利用者が電車に乗るか電車から降りなければならないホーム(出発ホーム(出発駅)、到着ホーム(到着駅)及び乗換ホーム(乗換駅))のうち、指定された種類のホームが占める割合が最も高い探索結果を優先的に表示される。
【0022】
[2.サーバSVの構成]
次に、サーバSVの構成について説明する。図2は、本実施形態に係るサーバSVの概要構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、サーバSVは、各種プログラム及びデータ等を記憶する記憶手段の一例としての記憶部(例えば、ハードディスク等)11と、ネットワークNWに接続して携帯電話機MPとの通信状態を制御する通信12(例えば、ネットワークアダプタ等)と、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える特定事項情報受信手段、探索手段、算出手段及び利用経路情報送信手段の一例としてのシステム制御部13と、を備え、システム制御部13と各部とはシステムバス14を介して相互に接続されている。
【0024】
記憶部11には、地図データが記憶されており、当該地図データは、サーバSVによる経路探索や携帯電話機MPによる地図表示に用いられる。この地図データは、例えば、道路データ、鉄道網データ、施設データ、背景データ等、各種のデータから構成されている。これらの各データは、例えば、地図表示対象の地域を緯度方向及び経度方向に夫々所定間隔で略矩形領域に分割されたメッシュ毎に夫々まとめて格納されるようになっている。
【0025】
道路データは、例えば、各リンク(道路)の道路種別、当該リンクが接続するノード(道路の分岐点、合流点、交差点等、状態変化点等)の識別情報、道路番号、道路名称、道路形状等を規定するリンクデータや、各ノードの座標(緯度経度)、当該ノードに接続するリンクの識別番号等を規定するノードデータ等により構成されている。
【0026】
また、鉄道網データは、例えば、駅に関する駅データ、駅間を結ぶ路線に関する路線リンクデータ等により構成されている。駅データは、例えば、駅名、駅の座標、駅が有する各ホームが地上にあるか地下にあるかを示す種別、各ホームに接続する路線リンクの識別情報等により構成されている。路線リンクデータは、例えば、路線名を示す識別情報、当該路線と接続する駅の識別情報、移動時間、路線が地上を通るか地下を通るかを示す種別等により構成されている。
【0027】
また、施設データは、例えば、商店街、公園、駅、デパート、病院、学校、工場等の施設の種別、名称、座標、形状等により構成されている。
【0028】
システム制御部13は、CPUが、ROMまたは記憶部11に記憶されたサーバ装置用プログラム等の各種プログラムを読み出し実行することにより、サーバSVの各部を統括制御するとともに、特定事項情報受信手段、探索手段、算出手段、利用経路情報送信手段等として機能するようになっている。
【0029】
なお、各種プログラム等は、例えば、他のサーバからダウンロードされるようにしても良いし、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0030】
[3.携帯電話機の構成]
次に、携帯電話機MPの構成について、図3を用いて説明する。
【0031】
図3は、本実施形態に係る携帯電話機MPの概要構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
図3に示すように、携帯電話機MPは、基地局との電波送受信により移動体通信網に接続して、他の携帯電話機MPやネットワークNWに接続されたサーバ等との通信を制御する無線通信部21と、例えば、マイクロホン、D/A変換器等を有し、利用者の発話音声等をマイクロホンから入力すると当該音声に対応した音声データを生成して無線通信部21に出力する音声入力部22と、例えば、スピーカ、増幅回路等を有し、無線通信部21から供給された音声データに対応する音声を生成してスピーカにより拡声する音声出力部23と、を備え、他の携帯電話機MPとの通話やサーバ等とのデータ通信が可能となっている。かかる通信方式には、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式等が採用されている。
【0033】
また、携帯電話機MPは、文字や画像等の情報を表示する表示部24(例えば、液晶ディスプレイ等)と、利用者からの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部28に出力する入力手段の一例としての操作部25(例えば、ダイヤルボタン、カーソルボタン等)と、各種プログラム(例えば、オペレーティングシステム、Webブラウザプログラム、サーバSV等からダウンロードされた地図表示アプリケーションプログラム等)及びデータ等を記憶する記憶部26(例えば、フラッシュメモリ等)と、を備えている。
【0034】
更に、携帯電話機MPは、GPS衛星から発信された衛星軌道及び時刻データを含む電波を受信するとともに、この受信した電波に基づいて携帯電話機MPの現在位置(緯度経度)を算出するGPS測位部27を備えている。
【0035】
更にまた、携帯電話機MPは、特定事項情報送信手段、利用経路情報受信手段及び提示手段の一例としてのシステム制御部28を備える。システム制御部28は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、当該システム制御部28と各部とはシステムバス29を介して相互に接続されている。
【0036】
システム制御部28は、CPUが、ROMや記憶部26に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御するようになっており、また、地図表示アプリケーションプログラムを実行することにより、特定事項情報送信手段、利用経路情報受信手段及び提示手段等として機能するようになっている。
【0037】
なお、各種プログラム等は、例えば、サーバSV等からダウンロードされるようにしても良いし、メモリカード等の記録媒体から読み込まれるようにしても良い。
【0038】
[4.歩行者用通信ナビゲーションシステムの動作]
次に、歩行者用通信ナビゲーションシステムSにおいて、乗換案内情報を利用者に対して提示するための動作について、図4乃至図7を用いて説明する。
【0039】
図4は、本実施形態に係る歩行者用通信ナビゲーションシステムSの処理例を示すフローチャートである。また、図5は、本実施形態に係るサーバSVのシステム制御部13の探索処理における処理例を示すフローチャートである。また、図6は、条件設定入力画面100の表示例を示す図である。また、図7(a)は、探索結果一覧画面200の表示例を示す図である。また、図7(b)は、経路表示画面300の表示例を示す図である。
【0040】
図4に示すように、携帯電話機MPのシステム制御部28は、図6に示すように、条件設定入力画面100を画面に表示させ、設定条件を利用者に入力させる(ステップS1)。条件設定入力画面100は、駅指定欄110、探索日時指定欄120、利用設定欄130、優先表示指定欄140、探索開始ボタン150等により構成されている。
【0041】
駅指定欄110には、利用者が出発駅と到着駅とを指定するための入力欄が設けられている。また、探索日時指定欄120には、出発時刻を指定するか、到着時刻を指定するか、終電を指定するか、あるいは指定無しとするかを選択するためのチェックボックス、出発時刻または到着時刻された場合にその日時を指定するための入力欄が設けられている。
【0042】
また、利用設定欄130には、所要時間(移動時間)を設定するための入力欄と、出発時刻の範囲を設定するための入力欄とが設けられている。所要時間及び出発時刻の範囲は、優先条件が設定された場合において、探索結果が満たすべき条件(以下、「利用設定条件」という)を示す。
【0043】
また、優先表示指定欄140には、鉄道会社・路線名を指定するための入力欄、地上路線か地下路線かを指定するための入力欄及び地上駅か地下駅かを指定するための入力欄が設けられている。ここで、鉄道会社としては、例えば、JR(Japan Railways)、私鉄等が指定可能であり、路線名としては、例えば、山手線、東海道線、日比谷線、銀座線等が指定可能である。
【0044】
このような条件設定入力画面100において、利用者が、操作部25を操作して各条件を設定した後、探索開始ボタン150を選択すると、携帯電話機MPのシステム制御部28は、設定された条件(利用条件及び優先条件を含む)を設定条件情報としてサーバSVに送信する(ステップS2)。
【0045】
設定条件情報を受信したサーバSVのシステム制御部13は、探索処理を実行する(ステップS11)。図5に示す探索処理において、システム制御部13は、設定条件情報に含まれる出発駅、到着駅、出発日時または到着日時等に基づいて、経路を探索する(ステップS21)。このとき、システム制御部13は、設定条件情報に出発日時、到着日時、終電の指定等の条件が含まれている場合には、当該条件を満たすように(例えば、指定された出発日時以降に出発駅を出発するように、指定された到着日時以前に到着駅に到着するように等)経路を探索する。また、システム制御部13は、駅間を徒歩で移動することができる経路(徒歩経路の一例)が存在する場合には、必要に応じて当該経路を含めて探索を行う。例えば、到着駅が東京都の大手町である場合には、東京までの経路としては、路線を利用する経路が探索されるが、東京から大手町までの経路としては、丸ノ内線と徒歩移動による経路とが探索される場合がある。
【0046】
次いで、システム制御部13は、探索結果としての経路のうち、設定条件情報に含まれる利用設定条件(探索条件の一例)を満たさない経路を探索結果から削除する(ステップS22)。具体的に、システム制御部13は、利用設定条件として所要時間が設定されていた場合には、出発駅から到着駅までの移動時間が当該所要時間を超える経路を削除する。また、システム制御部13は、利用設定条件として出発時刻の範囲が設定されていた場合には、出発駅での電車の出発時刻が当該出発時刻の範囲から外れている経路を削除する。
【0047】
次いで、システム制御部13は、設定条件情報に含まれる優先条件で探索結果としての経路の表示優先順位の並べ替えを行う(ステップS23)。具体的に、システム制御部13は、優先条件として路線(鉄道会社、路線名あるいは地上路線、地下路線)が指定されていた場合には、各経路について、指定された路線の移動時間を算出し、当該移動時間を出発駅から到着駅までの全移動時間で除して、指定された路線を移動する割合を算出する。このとき、システム制御部13は、探索された経路の中に徒歩で移動する経路が含まれている場合には、割合を算出する際の全移動時間から徒歩で移動する経路の移動時間を除外する。例えば、出発駅を品川、到着駅を大手町、優先条件としてJRが指定されており、移動経路として、品川−東京間をJRで9分で移動し、東京−大手町間を私鉄で1分で移動する経路1と、品川−東京間を同じくJRで9分で移動し、東京−大手町間を徒歩で9分で移動する経路2とが探査された場合、JRの利用率が単純計算では、経路1が90%で、経路2が50%となるが、本実施形態では、経路2は100%と計算される。そして、システム制御部13は、算出した割合が高い順に表示優先順位が上位になるように探索結果を並べ替える。
【0048】
一方、システム制御部13は、優先条件としてホームの種類(地上駅、地下駅)が指定されていた場合には、各経路について、出発ホーム、到着ホーム及び乗換ホームを乗降ホームとして特定し、各乗降ホームの種別を参照して、特定した乗降ホームのうち指定された種類のホームの数を算出する。なお、ホーム(駅)が地上にあるか地下にあるかを判断する際に、その駅に接続している路線の情報(例えば、路線が地上を通るか地下を通るかを示す種別等)から判断しても良い。例えば、接続している路線が全て地上路線であればその駅は地上駅であると考えられる。次いで、システム制御部13は、算出したホームの数を、特定した乗降ホームの数で除して指定された種類のホームの割合を算出する。そして、システム制御部13は、算出した割合が高い順に表示優先順位が上位になるように探索結果を並べ替える。
【0049】
システム制御部13は、探索処理を終えると、探索結果情報(利用経路情報の一例)を生成する(ステップS12)。具体的に、システム制御部13は、出発日時、到着日時等の条件を満たし、且つ、利用設定条件を満たす経路が存在するか否かを判定する。ここで、出発日時、到着日時等の条件及び利用設定条件の両方を満たす経路が無い場合には、探索処理による探索結果は該当無しであるので、システム制御部13は、該当無しを示す探索結果情報を生成する。一方、システム制御部13は、到着日時等の条件及び利用設定条件を満たす経路がある場合には、表示優先順位が最上位の経路について、指定された優先条件を満たす割合が所定値以上(例えば、80%以上)であるか否かを判定し、指定された優先条件を満たす割合が所定値未満である場合には、やはり該当無しを示す探索結果情報を生成する。
【0050】
一方、システム制御部13は、指定された優先条件を満たす割合が所定値以上である場合には、各経路の情報(例えば、出発駅の名称、到着駅の名称、乗換駅の名称、出発時刻、到着時刻、乗換回数、移動時間、運賃、通過する路線の名称、JRを利用するか否かを示す情報、私鉄を利用するか否かを示す情報、優先条件を満たす割合、表示優先順位等)を含んだ探索結果情報を生成する。なお、優先条件を満たす割合と表示優先順位とは、両方が探索結果情報に含まれている必要はなく、少なくとも一方が含まれていれば良い。例えば、優先条件を満たす割合が含まれていれば、携帯電話機MP側で表示優先順位を求めることができる。また、優先条件を満たす割合に基づいて表示優先順位が決定されるので、表示優先順位が探索結果情報に含まれていることで、探索された経路と優先条件を満たす割合が関連付けられているといえる。
【0051】
次いで、システム制御部13は、生成した探索結果情報を携帯電話機MPに送信する(ステップS13)。
【0052】
探索結果情報を受信した携帯電話機MPのシステム制御部28は(ステップS3)、設定条件を満たす探索結果があるか否かを判定する(ステップS4)。このとき、システム制御部28は、探索結果情報が該当無しを示す場合、つまり、設定条件を満たす探索結果が無い場合には(ステップS4:NO)、設定条件を満たす経路が見つからないため再度設定条件を入力するよう促すメッセージを画面に表示させ、利用者に再度設定条件を入力させる(ステップS1)。
【0053】
一方、システム制御部28は、設定条件を満たす探索結果がある場合には(ステップS4:YES)、図7(a)に示すように、探索結果情報に基づいて探索結果一覧画面200を画面に表示させる(ステップS5)。
【0054】
探索結果一覧画面200は、探索結果一覧210及びタブ群220等により構成されている。探索結果一覧210には、探索された経路の一覧が表示優先順位が高いものから順に上から下に並べて表示される。そして一覧の各経路の項目としては、それぞれ表示優先順位を示す番号、出発時刻、到着時刻、乗換回数、移動時間、運賃等が表示されるとともに、JRが利用される場合にはJRを示すアイコンが表示され、私鉄が利用される場合には私鉄を示すアイコンが表示される。一覧の中から何れかの経路が選択されると、選択された経路を表示する経路表示画面300が表示される。ここで、探索された経路の数が多いと、下方に位置する経路は画面に収まらず、これを見るためには利用者が画面をスクロールさせなくてはならない。これを別の角度から説明すると、表示優先順位が高い経路、即ち、利用者に指定された優先条件を満たす割合が高い経路ほど最初から画面に表示される率が高くなる。つまり、優先条件を満たす割合が高い経路ほど優先して利用者に提示される。
【0055】
タブ群220には、探索結果一覧に対応するタブ(図中、「*」で表示)が、画面上部の最も左に表示されるとともに、当該タブの右側には、探索された各経路に対応するタブが表示優先順位が高いものから順に左から右に並べて表示される(図中、「1」、「2」、「3」、「4」及び「5」で表示)。探索結果一覧画面200においては、探索結果一覧に対応するタブが選択されていることが示されている。また、各経路に対応するタブの中から何れかのタブが選択されると、当該タブに対応する経路を表示する経路表示画面300が表示される。
【0056】
このような探索結果一覧画面200において、利用者が、操作部25を操作して一覧の中から何れかの経路を選択し、または、何れかのタブを選択すると、システム制御部28は、図7(b)に示すように、探索結果情報のうち選択された経路の情報に基づいて、経路表示画面300を画面に表示させる。なお、図7(b)は、表示優先順位が1位(最上位)の経路を表示させた場合の例である。経路表示画面300は、経路詳細310及びタブ群320等により構成されている。経路詳細310には、選択された経路の乗換案内情報、つまり、選択された経路の出発駅から到着駅に至るまでの詳細が表示される。また、タブ群320の表示内容はタブ群220と同様である。
【0057】
探索結果の表示後、システム制御部28は、設定条件の再入力を行うか否かを判定する(ステップS6)。このとき、例えば利用者が、探索された経路を一つまたは複数表示させて、探索結果に満足しなかった場合には、条件設定入力画面100を再表示させる操作をすることにより、システム制御部28は、設定条件の再入力を行うと判定し(ステップS6:YES)、ステップS1に移行する。一方、例えば利用者が、探索結果に満足して、条件設定入力画面100を再表示させる操作をしなかった場合には(ステップS6:NO)、本処理を終了させる。
【0058】
なお、駅以外を出発地とし、または、駅以外を目的地とする場合の経路探索において、鉄道を利用した経路の探索及び乗換案内情報の表示に関しても、上述した処理と基本的には同様である。ただし、あくまでも、出発地から目的地までの経路を探索するので、探索された複数通りの経路にそれぞれ含まれる鉄道を利用した経路において、出発駅または到着駅は他の経路における出発駅または到着駅と異なる場合がある。
【0059】
また、探索結果一覧画面200または経路表示画面300が表示されているときに、利用者の指定により、携帯電話機MPのシステム制御部28が、表示優先順位を並べ替えて再表示を行うようにしても良い。このときの指定としては、例えば、移動時間の短い順、運賃の安い順、乗り換え回数の少ない順での並べ替えの他、優先条件としての路線やホームの種類の変更を可能にしても良い。また、乗り換えの楽な順に並べ替えるよう指定可能としても良い。この乗り換えの楽さの判定方法としては種々の方法が考えられる。例えば、乗り換え場所で判定しても良いし(例えば、最も楽なものから順に、乗換ホームが同じ、乗換ホームが隣(階段やエスカレータの利用で比較的容易に移動が可能)、乗換ホームが離れている(階段やエスカレータの利用&駅構内での比較的長距離の移動を伴う)、異なる鉄道会社間の乗換のために駅建物間の移動を伴う(建物を一旦出るなど))、乗り換え時間で判定しても良いし(例えば、最も楽なものから順に、3〜5分(あせらずスムーズに乗換可能)、1〜2分or5〜10分(あせるorやや待つ)、10分〜15分(待つ)、15分以上(かなり待つ))、車両の停車位置のそばに階段やエスカレータがあるか否かで判定しても良いし(階段やエスカレータそばであれば、乗り換えに伴う移動距離が短くなり乗り換えが楽)、乗換ルートの混雑度で判定しても良い(混雑していない方が楽)。
【0060】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバSVのシステム制御部13が、目的地に至るために利用可能な鉄道を利用した移動経路を探索し、探索された移動経路において、携帯電話機MPの操作部25を用いて利用者により優先条件として指定された事項が占める割合を算出し、携帯電話機MPのシステム制御部28が、算出された割合と探索された移動経路とを関連付けて乗換案内情報として利用者に提示するので、移動経路の探索結果を利用者が望む事項が占める割合と関連付けて提示することができる。
【0061】
また、サーバSVのシステム制御部13が、鉄道を利用した移動経路を複数通り探索し、探索された複数通りの移動経路にそれぞれ対して、携帯電話機MPの操作部25を用いて利用者により優先条件として指定された路線の移動が占める割合を算出し、携帯電話機MPのシステム制御部28が、当該複数通りの移動経路のうち算出された割合が最も高い経路を他の経路に優先して表示部24の画面に表示するので、利用者が望む路線を移動する割合が高い経路を優先的に利用者に対して提示することができる。
【0062】
また、サーバSVのシステム制御部13が、鉄道を利用した移動経路を複数通り探索し、探索された複数通りの移動経路にそれぞれ対して、移動の際に利用者が電車を乗り降りの少なくとも何れか一方をすべきホームのうち、携帯電話機MPの操作部25を用いて利用者により優先条件として指定された種類のホームが占める割合を算出し、携帯電話機MPのシステム制御部28が、当該複数通りの移動経路のうち算出された割合が最も高い経路を他の経路に優先して表示部24の画面に表示するので、利用者が望む種類のホームで利用者が乗りまたは降りる割合が高い経路を優先的に利用者に対して提示することができる。
【0063】
また、利用者により到着時間、所要時間または出発時間の範囲の少なくとも何れかの条件が指定されると、サーバSVのシステム制御部13が、当該条件を満たす移動経路を探索し、探索された移動経路において、指定された優先条件を満たす割合が所定値未満である場合には、携帯電話機MPのシステム制御部28が、再度設定条件を入力するよう促すメッセージを画面に表示させ、サーバSVのシステム制御部13が、再入力された新たな設定条件で再度経路探索を行うので、利用者が指定した優先条件を満たす割合が所定値の経路を提示することができる。
【0064】
また、サーバSVのシステム制御部13が、駅間を徒歩で移動することができる経路が存在する場合には、必要に応じて当該経路を含めて探索を行い、指定された路線の移動が占める割合を算出する際の全移動時間から徒歩で移動する経路の移動時間を除外するので、利用者が望む路線を移動する割合が高く、且つ、運賃が安く済む経路を優先的に提示することができる。
【0065】
なお、上記実施形態において、携帯電話機MPのシステム制御部28は、優先条件を満たす割合が最も高い経路を優先して提示する態様として、最初に探索結果の一覧(探索結果一覧画面200)を表示するようにしていたが、例えば、一覧の表示をせずにまたは一覧の表示と同時に、探索された複数通りの経路全ての乗換案内情報を表示優先順位が最上位のものから順に上から並べて画面に表示しても良い。また、最初は表示優先順位が最上位の経路の乗換案内情報のみを画面に表示し、その他の経路に関しては、利用者による操作によって表示させても良い。
【0066】
また、探索結果の一覧を表示する際、優先条件を満たす割合を示す情報を各探索結果に対応させて表示しても良いし、あるいは、乗換案内情報の表示に際に、優先条件を満たす割合を示す情報を表示しても良い。
【0067】
また、上記実施形態においては、利用設定条件として、所要時間及び出発時刻の範囲を指定することができるようにしていたが、例えば、運賃の上限、乗り換え回数の上限等を指定することができるようにしても良い。
【0068】
また、上記実施形態において、優先条件として指定された路線が占める割合を移動時間に基づいて算出していたが、例えば、移動距離や運賃に基づいて算出しても良い。
【0069】
また、上記実施形態においては、路線を通って移動する交通機関として鉄道を適用していたが、例えば、路線バス、モノレール、定期船、航空旅客機等の他の交通機関を適用しても良い。
【0070】
また、上記実施形態においては、サーバSVにより経路探索を行い、優先順位を満たす割合を算出していたが、例えば、経路情報提示装置の一例として携帯電話機MPに地図データを記憶させ、携帯電話機MPにより経路探索を行い、優先順位を満たす割合を算出しても良い。この場合は、システムの構成上、サーバSVは必須ではない。
【0071】
また、上記実施形態においては、端末装置に携帯電話機を適用していたが、例えば、パーソナルコンピュータ等の他の情報処理装置を適用しても良い。
【符号の説明】
【0072】
11 記憶部
12 通信部
13 システム制御部
14 システムバス
21 無線通信部
22 音声入力部
23 音声出力部
24 表示部
25 操作部
26 記憶部
27 GPS測位部
28 システム制御部
29 システムバス
MP 携帯電話機
SV サーバ
S 歩行者用通信ナビゲーションシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者により入力された出発地と到着地と優先条件を考慮して求められた複数の交通機関利用経路を提示する提示手段を、備え、
前記優先条件は、少なくとも特定の路線を優先した経路の探索を可能とする条件であり、
前記提示された前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、
前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線の利用を考慮した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を提示可能とする経路情報提示装置であって、
前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、
前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、
前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする経路情報提示装置。
【請求項2】
出発地と到着地と優先条件を指定するための入力手段と、
前記出発地と前記到着地と前記優先条件を、外部装置に送信するとともに、
前記外部装置から複数の交通機関利用経路を受信する通信手段と、
前記複数の交通機関利用経路を前記利用者に提示する提示手段と、
を備える経路情報提供装置に、前記交通機関利用経路を送信する外部装置であって、
前記経路情報提供装置から、出発地と到着地と優先条件を受信する受信手段と、
前記出発地と前記到着地と前記優先条件を取得して、複数の前記交通機関利用経路を探索する探索手段と、
前記複数の交通機関利用経路を前記経路情報提供装置に送信する送信手段とを備え、
前記優先条件として、少なくとも特定の路線を考慮した経路の探索を指定可能であり、
前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、
前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線を利用した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を探索するとともに、
前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、
前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、
前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とすることを外部装置。
【請求項3】
出発地と到着地と優先条件を指定するための入力工程と、
前記出発地と前記到着地と前記優先条件を考慮して求められた複数の交通機関利用経路を提示する提示工程と、を含み、
前記優先条件は、少なくとも特定の路線を考慮した経路の探索を指定可能であり、
前記提示された前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、
前記提示工程は、前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線の利用を考慮した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を提示可能とする経路情報提示方法であって、
前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、
前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、
前記提示工程は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする経路情報提示方法。
【請求項4】
出発地と到着地と優先条件を指定するための入力手段と、
前記出発地と前記到着地と前記優先条件を、外部装置に送信するとともに、
前記外部装置から複数の交通機関利用経路を受信する通信手段と、
前記複数の交通機関利用経路を前記利用者に提示する提示手段と、
を備える経路情報提供装置に、前記交通機関利用経路を送信する外部装置の経路探索方法であって、
前記経路情報提供装置から、出発地と到着地と優先条件を受信する受信工程と、
前記出発地と前記到着地と前記優先条件を取得して、複数の前記交通機関利用経路を探索する探索工程と、
前記複数の交通機関利用経路を前記経路情報提供装置に送信する送信工程とを含み、
前記優先条件として、少なくとも特定の路線を考慮した経路の探索を指定可能であり、
前記複数の交通機関利用経路は、前記特定の路線の利用を考慮した経路を含み、
前記複数の交通機関利用経路として前記特定の路線を利用した経路を提示可能とすることにより、定期券を所持する利用者が定期券を利用して移動することができる路線を利用する経路を探索するとともに、
前記優先条件として、前記特定の路線を考慮した経路の探索の指定に代えて、ホームの種類が指定可能であり、
前記優先条件としてホームの種類が指定された場合、前記複数の交通機関利用経路は、指定された前記ホームの種類を考慮した経路を含み、
前記提示手段は、前記複数の交通機関利用経路の一覧と、前記優先条件に当てはまる経路とを同時にまたは切り換えて提示可能とすることを特徴とする経路探索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−12014(P2012−12014A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213355(P2011−213355)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【分割の表示】特願2008−303850(P2008−303850)の分割
【原出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】