説明

薬学的組成物

核内レセプターの活性を調節する組成物および方法で使用する化合物が提供されている。特に、エストロゲン関連レセプターを調節する組成物および方法で使用する化合物が提供されている。一実施形態では、本明細書中で提供した化合物は、ERRモジュレータである。別の実施形態では、本明細書中で提供した化合物は、アゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニスト、あるいはERRまたはERRαの逆アゴニストである。特定の実施形態では、本発明の化合物は、発明の要旨において上記のように、式(I)の化合物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
エストロゲン関連レセプターの活性を調節するため、そしてエストロゲン関連レセプターの活性に関連する疾患または障害の1種以上の症状の処置、予防または改善のために、化合物、組成物および方法が提供される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
核内レセプターは、広範な細胞の過程を調節する転写因子のスーパーファミリーである。核内レセプターは、アミノ酸およびヌクレオチド配列レベルで相同性を共有し、最も高度に保存される領域は、2つのジンクフィンガーモチーフを含むDNA結合ドメイン(DBD)であり、その次に最も高度に保存される領域は、リガンド認識、活性化補助因子相互作用およびリガンド依存性の転写活性化に関与するリガンド結合ドメイン(LBD)である。一般に、これらのレセプタータンパク質は、応答エレメントと呼ばれるそれらの標的遺伝子のプロモーター領域における認識モチーフと相互作用し、リガンドに応じて遺伝子発現を調節する。さらに、いくつかのオーファン核内レセプターは、リガンドの非存在下で標的遺伝子発現を調節し得る。
【0003】
核内レセプタースーパーファミリーの典型的なメンバー(例えば、糖質コルチコイドレセプター、鉱質コルチコイドレセプター、エストロゲンレセプターおよび甲状腺ホルモンレセプター)は、それらのホルモンの初期発見の結果として同定されたレセプターである。オーファン核内レセプターは、一方で、典型的な核内レセプターとの構造的な類似性によって同定されたレセプターであり、それらの発見の時点で推定リガンドと関連していなかった。「オーファン」と称される核内レセプターの例としては、ファルネソイドXレセプター(FXR(NR1H4))、肝臓Xレセプター(LXRα(NR1H2)およびLXRβ(NR1H3))、エストロゲン関連レセプター(ERRα(もしくはNR3B1)、ERRβ(もしくはNR3B2)およびERRγ(もしくはNR3B3))が挙げられる。
【0004】
(ERR)
現在3種のメンバー(ERRα、ERRβおよびERRγ)から構成されるエストロゲン関連レセプターサブファミリーは、エストロゲンレセプター(ER)に密接に関係するものであり、そのすべてが、そのDNA結合ドメインおよびリガンド結合ドメインにおける高い相同性を共有する。ERおよびERRサブファミリーが、いくつかの共通のプロモーター結合部位、共通の標的遺伝子のサブセット、ならびにいくつかの共通のコレギュレータタンパク質および合成リガンドを共有することが公知である。
【0005】
ERRは、モノマーとしてDNAに結合するか、あるいはダイマーとして種々の認識モチーフ(コンセンサスERR応答エレメント(ERRE)を含む)および他のエレメント(ERによって認識されるエレメントを含む)としてDNAに結合する(非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3)。したがって、ERとERRサブファミリーとの間の転写クロストーク(crosstalk)が、結合部位およびコレギュレータタンパク質に対する競合レベルで生じる。したがって、ERRサブファミリーのモジュレータは、ERRの転写効果を直接調節することによって、またはERシグナル伝達経路への間接的効果のいずれかによって作用し、それによって、ERRおよびERに関連する疾患おとび障害の両方に対して有用性を有すると考えられる。
【0006】
ERおよびERサブファミリーの両方に共通の転写標的遺伝子としては、エストロゲン応答性遺伝子(例えば、エストロゲン誘導性乳癌マーカー遺伝子pS2(非特許文献4))、アロマターゼシトクロムp450(多くのエストロゲン応答性乳癌においてアップレギュレートされる、エストロゲン生合成に関与する重要な酵素(非特許文献5))、ラクトフェリン、免疫応答モジュレータ(非特許文献6;非特許文献7)およびオステオポンチン、骨芽細胞(これは、骨の形成および再構築において重要な役割を果たすと考えられている)によって分泌される細胞外骨マトリックス分子(非特許文献8)が挙げられる。
【0007】
17−βエストラジオールおよびERに対する他の天然のリガンドは、ERRリガンドではないことが決定されているが、乳癌の処置のために臨床的に使用される2種の合成ERリガンド(合成エストロゲンジエチルスチルベストロール(DES)および4−ヒドロキシタモキシフェン(OHT)(これは、選択的エストロゲンレセプターモジュレータ(SERM)と呼ばれる薬物の一クラスに属する))は、高い親和性でERRサブファミリーに結合することが発見されている。DESは、活性化補助因子相互作用を妨げることによって、ERRの3種すべてのアイソフォームに対して逆アゴニストとして作用し、一方でOHTは、ERRβおよびERRγに対して逆アゴニストとして作用するが、ERRαに対しては逆アゴニストとして作用しない(非特許文献9;非特許文献10;非特許文献4;非特許文献11)。これは、ERRサブファミリーが、典型的なエストロゲンモジュレータと同じ副作用のプロフィールを生じることなくエストロゲンの作用のサブセットを選択的に調節し得る新しいクラスの薬物の開発のための新規標的を与えることを示唆する。DESおよびOHTのような確立したERリガンドがERRリガンドであるという事実は、典型的なER調節薬物がERRに調節される経路を通じて少なくとも部分的にその効果を及ぼし得ること、およびERR活性の調節がこれまでエストロゲン媒介性であると考えられていた疾患の処置のための代替的な経路を与えることも示唆する。
【0008】
一実施形態において、ERRモジュレータ(ERRαモジュレータを含む)は、癌(乳癌を含む)を処置、予防および診断することにおける治療的用途を有すると考えられる(特許文献1を参照のこと)。ERRαモジュレータはまた、細胞増殖または腫瘍血管新生を阻害することによって一般的な抗癌剤として治療的価値を有し得る。ERRαモジュレータはまた、関節リウマチおよび骨粗鬆症のような骨および軟骨の疾患の予防および処置において、治療的価値を有すると考えられる(特許文献2を参照のこと)。ERと炎症誘発性の転写因子NF−kBとの間の機能的相互作用は、ERRモジュレータもまた、炎症誘発性サイトカインの放出によって引き起こされる炎症性疾患(例えば、関節リウマチまたはアテローム性動脈硬化症)を予防することにおいて役割を果たし得ることを示唆する。ERRは中枢神経系の組織(これらはエストロゲン標的組織でもある)で高度に発現されるので、ERRαモジュレータもまた、精神病および神経変性障害またはストレス関連性障害(パーキンソン病、アルツハイマー病、抑うつおよび不安)の予防および処置が企図される。
【0009】
ERRαは、代謝レギュレータとして作用することが最近発見された。ERRαは、脂肪酸β酸化における重要な酵素である中鎖アシルCoAデヒドロゲナーゼ(MCAD)の発現を調節する(非特許文献12;非特許文献1)。転写活性化補助因子PPARγ活性化補助因子−1α(PGC−1α)(これは、細胞の代謝の広範なレギュレータであると考えられている)が、ERRαに結合し、MCAD遺伝子のトランス活性化を高めることも発見されている(非特許文献13)。PGC−1αは酸化的呼吸(oxidative respiration)のアップレギュレーションにおいて重要な役割を果たし、そして減少した酸化的呼吸とインスリン抵抗性および/または2型真性糖尿病との間に相関があるようなので(非特許文献14;非特許文献15を参照のこと)、ERRモジュレータは、インスリン抵抗性に関連する疾患(2型真性糖尿病および代謝症候群)に関連する疾患の処置および予防において治療的用途を有すると考えられる。
【0010】
ERRαノックアウトマウスモデルの研究はまた、ERRαが脂肪代謝(脂肪酸合成、脂肪酸酸化、腸の脂肪転移ならびに肝組織および脂肪細胞組織における脂肪沈着)の重要なレギュレータとしての役割を果たすことを示唆する。ノックアウトマウスは、白色脂肪組織沈着が減少したやせの(lean)表現型を有し、高脂肪誘発性肥満に対して抵抗性を示すことが見出された。(非特許文献16;また、特許文献3も参照のこと)。ノックアウトマウスに由来する脂肪組織で行われるマイクロアレイ分析により、脂質代謝に関与する数種の酵素(MCADおよび脂肪酸シンターゼが挙げられる)の調節の変化が示された。したがって、ERRαモジュレータは、脂肪代謝に関連する疾患(高脂血症、肥満および代謝症候群が挙げられる)の処置および予防における使用が企図される。
【0011】
核ホルモンレセプターERRαの広範な活性を考慮すると、ERRα活性を調節し得る本明細書に記載される化合物は、一連の疾患状態(癌、糖尿病、肥満、関節炎、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、不安、抑うつ、パーキンソン病およびアルツハイマー病を含む)を処置することにおいて有用である。
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0152959号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/0187953号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/0028910号明細書
【非特許文献1】Sladek,R.et.al.,Mol.Cell.Biol.17,5400−5409,1997
【非特許文献2】Johnston,S.D.et.al.,Mol.Endocrinol.11,342−352,1997
【非特許文献3】Yang,N.et.al.,J.Biol.Chem.271,5975−5804,1996
【非特許文献4】Lu,D.,et al.,2001,Cancer Res.61:6755−6761
【非特許文献5】Yang,N.,et al.1998,Cancer Research 58:5695−5700
【非特許文献6】Yang,N.,et al.,1996,J Biol Chem.271:5795−5804
【非特許文献7】Zhang,Z.およびTeng,C.T.,2000,J Biol Chem.275:20837−20846
【非特許文献8】Vanacker J.M.et al.,1998,Cell Growth Differ 9:1007−1014
【非特許文献9】Tremblay,G.B.et al,2001,Genes Dev.15:833−838
【非特許文献10】Tremblay,G.B.et al,2001,Endocrinology 142(10):4572−4575
【非特許文献11】Coward,P.et.al.,2001,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.98:8880−8884
【非特許文献12】Vega,R.B.et al.,1997,J Biol Chem 272:31693−31699
【非特許文献13】Huss et al.,2002,J Biol.Chem 277:40265−40274
【非特許文献14】Mootha et al.,2003,Nat Gen 34:267−273
【非特許文献15】Patti et al.,2003,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.100:8466−8471
【非特許文献16】Luo J.et al.,2003,Mol.Cell.Biol.,23:7947−7956
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0012】
(発明の要旨)
核内レセプターの活性を調節するめの組成物および方法で使用するための化合物が提供される。特に、エストロゲン関連レセプターを調節するめの組成物および方法で使用するための化合物が提供される。一実施形態において、本明細書で提供される化合物は、ERRモジュレータである。別の実施形態において、本明細書で提供される化合物は、ERRまたはERRαのアゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニストまたは逆アゴニストである。低い効力を示す部分アゴニストは、特定の実施形態において、アンタゴニストであることが理解される。
【0013】
特定の実施形態では、本発明の化合物は、発明の要旨において上記のように、それらの単一異性体、異性体の混合物として、または異性体のラセミ混合物として;任意の互変異性形状として;溶媒和物または多形体として;あるいはプロドラッグまたは代謝物として;あるいは薬学的に受容可能な塩としての、式(I)の化合物である:
【0014】
【化39】

ここで:
結合qは、単結合または二重結合である;
およびRは、それぞれ別個に、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−OR10または−C(O)R10である;そしてRは、さらに、水素であり得る;あるいは
およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換した複素環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、該必要に応じて置換した複素環またはヘテロアリール環は、1個〜12個の置換基で置換され得、該置換基は、それぞれ別個に、RおよびRからなる群から選択される;
は、水素、ハロまたは必要に応じて置換したアルキルである;
各Rは、別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−N(R21)(R22)、−R−OR20、−R−SR20、−R−C(O)R20、−R−C(O)OR20、−R−C(O)N(R21)(R22)、−R−OC(O)R20、−R−N(R)C(O)R20、−R−OC(O)OR20、−R−OC(O)N(R21)(R22)、−R−N(R)C(O)OR20、−R−N(R)C(O)N(R21)(R22)、−R−N(R)S(O)23、−R−S(O)23(ここで、tは、1〜2の整数である)または−R−S(O)N(R21)(R22)である;
各RおよびRは、別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールまたは必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)、−R−SR10、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)、−R−N(R)C(O)OR10、−R−OC(O)N(R11)(R12)、−R−N(R)C(J)N(R11)(R12)および−R−S(O)13(ここで、tは、1〜2の整数である)からなる群から選択される;あるいは
およびRは、それらが結合する炭素と一緒になって、オキソ、チオキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、エチレンジオキシまたはプロピレンジオキシを形成する;
mは、1〜2の整数である;
nは、0〜4の整数である;
Xは、−O−、−NR−、−S(O)−(ここで、uは、0〜2の整数である)または直接結合である;
Lは、1個〜6個の炭素を有する必要に応じて置換した分枝または直鎖アルキレン鎖、3個〜6個の炭素を有する必要に応じて置換したシクロアルキル、2個〜6個の炭素と1個〜2個の二重結合とを有する必要に応じて置換した分枝または直鎖アルケニレン、または2個〜6個の炭素と1個〜2個の三重結合とを有する必要に応じて置換した分枝または直鎖アルキニレン鎖である;
Yは、−O−、−NR−、−S(O)−(ここで、uは、0〜2の整数である)または直接結合である;
Aは、必要に応じて置換したアリールまたは必要に応じて置換したヘテロアリール環であり、ここで、該必要に応じて置換したアリールまたは該必要に応じて置換したヘテロアリール環は、1個〜5個の置換基で置換され得、該置換基は、それぞれ別個に、ハロ、ニトロ、シアノ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−N(R31)(R32)、−R−OR30、−R−SR30、−R−C(J)R30、−R−C(J)OR30、−R−C(J)N(R31)(R32)、−R−OC(J)R30、−R−N(R)C(J)R30、−R−OC(J)OR30、−R−OC(J)N(R31)(R32)、−R−N(R)C(J)OR30、−R−N(R)C(J)N(R31)(R32)、−R−N(R)S(O)33、−R−S(O)33(ここで、tは、1〜2の整数である)および−R−S(O)N(R31)(R32)からなる群から選択される;
各Rは、別個に、水素または必要に応じて置換したアルキルである;
各Rは、別個に、直接結合または必要に応じて置換したアルキレンである;
各R10、R20およびR30は、それぞれ別個に、水素、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択される;
11、R12、R21、R22、R31およびR32は、(i)、(ii)、(iii)または(iv)の任意の組み合わせから選択される:
(i)R11、R12、R21、R22、R31およびR32は、それぞれ別個に、水素、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択され、
(ii)R11およびR12、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換したヘテロシクリルまたは必要に応じて置換したヘテロアリールを形成し、
(iii)R21およびR22、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換したヘテロシクリルまたは必要に応じて置換したヘテロアリールを形成し、
(iv)R31およびR32、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換したヘテロシクリルまたは必要に応じて置換したヘテロアリールを形成する;
13、R23およびR33は、それぞれ別個に、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択される;そして
Jは、O、SまたはNR14である;
ここで、R14は、水素、必要に応じて置換したアルキル、または必要に応じて置換したシクロアルキルからなる群から選択される;
ここで、RおよびRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換ピロリジン、メチルまたはエチルエステルで必要に応じて置換されたピペリジン、メチル、エチル、シアノエチル、置換または非置換フェニル、ナフチル、ベンジルまたはアセチルでN−置換されたピペラジンであの、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAが必要に応じて置換したフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されているが、4−ニトロまたは2−フルオロで単独で置換され得ない;
そしてRおよびRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換ピペリジン、非置換アゼピン、非置換モルホリン、または2個のメチル基で置換されたモルホリンを形成し、nが0または1であり、Rがメトキシまたはハロであり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されているが、4−ブロモ、4−クロロまたは4−ニトロで単独で置換され得ない;
そしてRが、非置換フェニルであり、該非置換フェニルが、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ニトロおよびスルホンアミドから選択され、Rが水素であり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、ブロモ、クロロまたはニトロで置換されていない;
そしてRが、2個のメチル基で置換されたベンジルであり、Rがアルコキシ、ハロまたはニトロであり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環または非置換ナフチル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されなければならないが、2−クロロ、4−ブロモ、4−フルオロ、4−ニトロで単独で置換され得ず、または2,4−ジクロロで二重に置換され得ない;
そしてRが−C(O)R10であり、ここで、R10がメチルまたはエチルであり、Rが水素であり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個のハロアルキル基で置換されている;
そしてRおよびRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換ピペリジン、あるいはメチルまたはベンジルで置換されたピペリジン、エチルまたはヒドロキシエチルでN−置換されたピペラジン、非置換ピロリジン、非置換アゼピンまたは非置換モルホリンを形成し;X、LおよびYが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されなければならない。
【0015】
(発明の詳細な説明)
(A.定義)
特に明記しない限り、本明細書中で使用する全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般的に理解している意味と同じ意味を有する。本明細書中で引用した全ての特許、出願、および他の刊行物の内容は、それらの全体として、本明細書中で参考として援用されている。本明細書中の1つの用語について複数の定義が存在している場合、特に明記しない限り、この節での定義が優先する。
【0016】
「アルキル」とは、炭素原子および水素原子だけからなり、不飽和を含まず、1個〜10個の炭素原子を有する直鎖または分枝炭化水素鎖ラジカルを意味し、これは、単結合により、分子の残りに結合されている(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソ−プロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)など)。
【0017】
「アルケニル」とは、炭素原子および水素原子だけからなり、少なくとも1個の二重結合を含み、2個〜10個の炭素原子を有する直鎖または分枝炭化水素鎖ラジカルを意味し、これは、単結合または二重結合により、分子の残りに結合されている(例えば、エテニル、プロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ペンタ−1−エニル、ペンタ−1,4−ジエニルなど)。
【0018】
「アルキニル」とは、炭素原子および水素原子だけからなり、少なくとも1個の三重結合を含み、2個〜10個の炭素原子を有する直鎖または分枝炭化水素鎖ラジカルを意味し、これは、単結合または三重結合により、分子の残りに結合されている(例えば、エチニル、プロパ−1−イニル、ブタ−1−イニル、ペンタ−1−イニル、ペンタ−3−イニルなど)。
【0019】
「アルキレン」および「アルキレン鎖」は、炭素および水素だけからなり、不飽和を含まず、そして1個〜8個の炭素原子を有する直鎖または分枝二価炭化水素鎖を意味する(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレンなど)。アルキレン鎖は、鎖内の任意の2個の炭素を介して、分子の残りに結合され得る。
【0020】
「アルケニレン」または「アルケニレン鎖」とは、炭素原子および水素原子だけからなり、1個〜8個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖不飽和二価ラジカルを意味し、ここで、この不飽和は、二重結合としてのみ存在しており、ここで、この二重結合は、鎖の第一炭素と分子の残りとの間で存在できる(例えば、エテニレン、プロパ−1−エニレン、ブタ−2−エニレンなど)。アルケニレン鎖は、鎖内の任意の2個ま炭素を介して、分子の残りに結合され得る。
【0021】
「アルコキシ」とは、式−ORを有するラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルまたはハロアルキルである。「必要に応じて置換したアルコキシ」とは、Rが必要に応じて置換したアルキル(これは、本明細書中で定義した)である式−ORを有するラジカルを意味する。
【0022】
「アルキニレン」または「アルキニレン鎖」とは、炭素原子および水素原子だけからなり、1個〜8個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖不飽和二価ラジカルを意味し、ここで、この不飽和は、三重結合としてのみ存在しており、ここで、この三重結合は、鎖の第一炭素と分子の残りとの間で存在できる(例えば、エチニレン、プロパ−1−イニレン、ブタ−2−イニレン、ペンタ−1−イニレン、ペンタ−3−イニレンなど)。アルキニレン鎖は、鎖内の任意の2個ま炭素を介して、分子の残りに結合され得る。
【0023】
本明細書中で使用する「アミジノ」とは、式−C(=NR)N(R’)R”を有するラジカルを意味し、ここで、R、R’およびR”は、それぞれ別個に、水素またはアルキルである。
【0024】
「アミノ」とは、式−NR’R”を有するラジカルを意味し、ここで、R’およびR”は、それぞれ別個に、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキルまたはハロアルケニルである。「必要に応じて置換したアミノ」とは、式−NR’R”を有するラジカルを意味し、ここで、R’およびR”の一方または両方は、必要に応じて置換したアルキルまたは必要に応じて置換したアルケニル(これらは、本明細書中で定義した)である。
【0025】
「アリール」とは、炭素環系のラジカルを意味し、ここで、それらの環の少なくとも1個は、芳香族である。アリールは、完全に芳香族であり得、それらの例には、フェニル、ナフチル、アントラセニル、アセナフチレニル、アズレニル、フルオレニル、インデニルおよびピレニル(pyrenyl)がある。アリールはまた、非芳香環と組み合わせて芳香環を含み得、それらの例には、アセナフテン(acenaphene)、インデン、およびフルオレンがある。
【0026】
「アラルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、これは、R、アリールラジカル(これは、上で定義した)で置換されており、その一例には、ベンジルがある。このアルキルラジカルおよびアリールラジカルの両方は、本明細書中で定義したように、必要に応じて置換され得る。「必要に応じて置換したアラルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、これは、R、必要に応じて置換したアリールラジカル(これは、本明細書中で定義した)で置換されている。
【0027】
「アテローム性動脈硬化症」とは、アテローム硬化性プラークが動脈壁の内層の内側に形成され、アテローム硬化性心血管疾患をもたらすプロセスを指す。アテローム硬化性心血管疾患は、医学の関連分野で開業している医師によって認識および理解され、アテローム硬化性心血管疾患としては、限定なしに、再狭窄、冠性心疾患(冠状動脈性心疾患または虚血性心疾患)、脳血管疾患(虚血性脳卒中を含む)、多発脳梗塞性痴呆、ならびに末梢血管疾患(間欠性跛行および勃起障害を含む)が挙げられる。
【0028】
「シクロアルキル」とは、炭素原子および水素原子だけからなり、3個〜10個の炭素原子を有する安定な一価単環式または二環式炭化水素ラジカルを意味し、これは、飽和であり、そして単結合により、分子の残りに結合されている(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、デカリニル(decalinyl)、ノルボルナン、ノルボルネン、アダマンチル、ビシクロ[2.2.2]オクタンなど)。
【0029】
「シクロアルキルアルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、そしてRは、シクロアルキルラジカル(これは、上で定義した)である。このアルキルラジカルおよびシクロアルキルラジカルは、本明細書中で定義したように、必要に応じて置換され得る。「必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、そしてRは、必要に応じて置換したシクロアルキルラジカル(これは、本明細書中で定義した)である。
【0030】
「異常脂質血症(dyslipidemia)」とは、血漿中の異常なレベルのリポタンパク質を意味し、これには、低下したレベルおよび/または上昇したレベルの両方のリポタンパク質(例えば、上昇したレベルの低密度リポタンパク質(LDL)、超低密度リポタンパク質(VLDL)および低下したレベルの高密度リポタンパク質(HDL))が挙げられる。
【0031】
「EC50」とは、その特定の試験化合物によって誘導、誘発または増強される特定の応答の最大発現のうちの50%で用量依存性応答を誘発する、その特定の試験化合物の用量、濃度または量を指す。
【0032】
「ERRα関連疾患、状態または障害」などは、ERRα活性がその疾患、状態または障害に関与するか、あるいはERRα活性の調節がその疾患、状態または障害の処置に有用であるかまたは有効である状態を指す。いくつかの場合において、不適切なERRα活性は、例えば、ER活性もまたその疾患、状態または障害に関与する場合、その疾患、状態または障害の根底にある複数の原因のうちの1つに過ぎないかもしれない。
【0033】
ERR関連疾患、状態または障害、あるいはより詳細には、ERRα関連疾患、状態または障害としては、(a)代謝障害(例えば、代謝症候群として公知の疾患状態(「シドロームXとも呼ばれる」)を構成する高血糖、インスリン非感受性、糖尿病、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、高リポタンパク血症、高トリグリセリド血症、異常脂質血症、高血圧、高インスリン血症、高尿酸血症、またはそれらの組み合わせ)、(b)癌(乳癌を含む)のような増殖性の細胞の活性に関連する疾患、状態または障害、(c)骨または軟骨に関連する疾患、状態または障害(骨粗鬆症、変形性関節症および関節リウマチが挙げられる)、(d)炎症反応に関連する疾患、状態または障害(関節リウマチおよびアテローム性動脈硬化症が挙げられる)、ならびに(e)精神病および神経変性障害またはストレス関連性障害(パーキンソン病、アルツハイマー病、抑うつ、不安および薬物依存が挙げられる)が挙げられる。
【0034】
「ERRモジュレータ」または「ERR活性を調節し得る化合物」とは、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニストまたはアンタゴニストの様式で、ERRサブファミリーの核内レセプターの活性を調節する化合物を指す。
【0035】
本明細書で使用される場合、「ERRα」とは、そのようなレセプターのすべての哺乳動物形態(例えば、選択的スプライスのアイソフォームおよび天然に存在するアイソフォームが挙げられる)を指す。代表的なERRα種としては、限定なしに、そのレセプターのラット型(Genbank Accession XM_215174)、マウス型(Genbank Accession NM_007953)、およびヒト型(GenBank Accession NM_004451,XM_048286)が挙げられる。
【0036】
本明細書で使用される場合、「ERRβ」とは、そのようなレセプターのすべての哺乳動物形態(例えば、選択的スプライスアイソフォームおよび天然に存在するアイソフォームが挙げられる)を指す。代表的なERRβ種としては、限定なしに、そのレセプターのラット型(GenBank Accession NM_011934)、マウス型(Genbank Accession NM_011934)、およびヒト型(GenBank Accession NM_00452)が挙げられる。
【0037】
本明細書で使用される場合、「ERRγ」とは、そのようなレセプターのすべての哺乳動物形態(例えば、選択的スプライスアイソフォームおよび天然に存在するアイソフォームが挙げられる)を指す。代表的なERRγ種としては、限定なしに、そのレセプターのラット型(GenBank Accession XM_341170)、マウス型(Genbank Accession NM_011935)、およびヒト型(GenBank Accession NM_001438)が挙げられる。
【0038】
本明細書で使用される場合、「ERR」または「ERRサブファミリー」とは、ERRα、ERRβおよびERRγのすべての種を指す。
【0039】
本明細書中で使用する「グアニジノ」とは、式−N(R)C(=NR’)NR’’R’’’を有するラジカルを意味し、ここで、R、R’、R’’およびR’’’は、それぞれ別個に、水素またはアルキルである。
【0040】
「ハロ」、「ハロゲン」または「ハロゲン化物」とは、F、Cl、BrまたはIを意味する。
【0041】
「ハロアルキル」とは、1個またはそれ以上の水素原子をハロゲンで置き換えたアルキル基を意味する。このような基には、クロロメチル、トリフルオロメチルおよび1−クロロ−2−フルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
「ハロアルケニル」とは、1個またはそれ以上の水素原子をハロゲンで置き換えたアルケニル基を意味する。このような基には、1−クロロ−2−フルオロエテニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】
「ヘテロシクリル」とは、安定な3員〜15員環ラジカルであって、炭素原子と1個〜5個のヘテロ原子とからなるものを意味し、このヘテロ原子は、窒素、酸素およびイオウからなる群から選択される。本発明の目的のために、ヘテロシクリル環系ラジカルは、単環式、二環式または三環式環あるいは四環式環系であり得、これは、縮合または架橋環系を含み得る;ヘテロシクリル環系ラジカル内の窒素またはイオウ原子は、必要に応じて、酸化され得る;その窒素原子は、必要に応じて、四級化され得る;そのヘテロシクリルラジカルは、部分的または完全に飽和であり得る。このような複素環ラジカルの例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:アクリジニル、アゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾイソキサジニル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾピラニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾキサジニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、β−カルボリニル、カルバゾリル、クロマニル、クロモニル、シンノリニル、クマリニル、デカヒドロイソキノリニル、ジベンゾフラニル、ジヒドロベンゾイソチアジニル、ジヒドロベンゾイソキサジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、ジオキソラニル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジオキソラニル、1,4−ジチアニル、フラノニル、フラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、イソベンゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、イソクロマニル、イソクマリニル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリジニル、イソキサゾリル、メチレンジオキシピペリジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、オクタヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、オキサゾリジノニル、オキサゾリジニル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリル、オキシラニル、ペリミジニル、フェナントリジニル、フェナトロニリル、フェナサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、プテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリドピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、テトラゾリル、チアジアゾロピリミジニル、チアジアゾリル、チアモルホリニル、チアゾリジニル、チアゾリル、チオフェニル、トリアジニル、トリアゾリルおよび1,3,5−トリチアニル。
【0044】
「ヘテロアラルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、そしてRは、ヘテロアリールラジカル(これは、上で定義した)である。このアルキルラジカルおよびヘテロアリールラジカルは、本明細書中で定義したように、必要に応じて置換され得る。「必要に応じて置換したヘテロアラルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキル(これは、上で定義されている)であり、そしてRは、必要に応じて置換したヘテロアリールラジカル(これは、本明細書中で定義されている)である。
【0045】
「ヘテロアリール」とは、芳香族であるヘテロシクリルラジカル(これは、上で定義した)を意味する。そのヘテロアリールラジカルは、安定な化合物の形成を引き起こす任意のヘテロ原子または炭素原子において、主要構造に結合され得る。このようなヘテロアリールラジカルの例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾイソキサジニル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾキサジニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、β−カルボリニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、フラニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、インダゾリル、インドリジニル、インドリル、イソベンゾチエニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、オクタヒドロイソキノリン−1(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−1(2H)−イル、オキサゾリジノニル、オキサゾリジニル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリル、オキシラニル、ペリミジニル、フェナントリジニル、フェナトロニリル、フェナサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリドピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、チアジアゾリル、チアゾリル、チオフェニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびキサンテニル。
【0046】
「ヘテロシクリルアルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、そしてRは、ヘテロシクリルラジカル(これは、本明細書中で定義した)である。このアルキルラジカルおよびヘテロシクリルラジカルは、本明細書中で定義したように、必要に応じて置換され得る。「必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル」とは、式−Rのラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルラジカル(これは、上で定義した)であり、そしてRは、必要に応じて置換したヘテロシクリルラジカル(これは、本明細書中で定義した)である。
【0047】
「高脂血症」とは、血中の異常に上昇したレベルの脂質の存在を指す。高脂血症は、少なくとも3つの形態で現れ得る:(1)高コレステロール血症(すなわち、正常よりも上昇したLDLコレステロールレベル)、(2)高トリグリセリド血症(すなわち、正常よりも上昇したトリグリセリドレベル)、および(3)複合型高脂血症(すなわち、高コレステロール血症と高トリグリセリド血症との組み合わせ)。
【0048】
「IC50」とは、最大反応(例えば、核内レセプターの調節)の50%阻害を達成する特定の試験化合物の量、濃度または用量を指す。構成的に活性なレセプターであるERRα、ERRβまたはERRγの場合、IC50とは、そのような反応を測定するアッセイにおいて構成的なレセプター活性の50%阻害を達成する、特定の試験化合物の量、濃度または用量を指す。
【0049】
「イミノ」とは、=NRを意味し、ここで、Rは、水素またはアルキルである。
【0050】
「必要に応じて置換したアルキル」、「必要に応じて置換したアルケニル」および「必要に応じて置換したアルキニル」とは、それぞれ、以下からなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基で必要に応じて置換され得るアルキルラジカル、アルケニルラジカルおよびアルキニルラジカルを意味する:ニトロ、ハロ、アジド、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−OR、−N(R)(R)、−SR、−C(J)R、−C(J)OR、−C(J)N(R)(R)、−C(J)SR、−S(O)(ここで、tは、1または2である)、−Si(R、−N(R)S(O)および−S(O)N(R)(R)であって、ここで:
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである;
およびRは、それぞれ別個に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである;あるいは
およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成する;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシ、−ORまたは−N(R)(R)である;そしてJは、O、NRまたはSである。
【0051】
本明細書中で特に明記しない限り、置換は、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基のいずれかの原子で起こり得ることが分かる。「必要に応じて置換したアリール」、「必要に応じて置換したシクロアルキル」、「必要に応じて置換したヘテロアリール」および「必要に応じて置換したヘテロシクリル」とは、それぞれ、以下からなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基で必要に応じて置換されるアリールラジカル、シクロアルキルラジカル、ヘテロシクリルラジカルおよびヘテロアリールラジカルを意味する:ニトロ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルケニル、アジド、シアノ、オキソ、ジオキソ、チオキソ、アルキル(これは、ハロ、シアノ、ヒドロキシで、必要に応じて、置換されている)、必要に応じて置換したアルコキシ、必要に応じて置換したアミノまたは必要に応じて置換したスルフィド、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−R−OR、−R−N(R)(R)、−R−SR、−R−C(J)R、−R−C(J)OR、−R−C(J)N(R)(R)、−R−C(J)SR、−R−S(O)(ここで、tは、1または2である)、−R−Si(R、−RN(R)S(O)、−RN(R)C(J)(O)R、−RN(R)C(J)R、−R−S(O)N(R)(R)および−R−C(J)N(R)S(O)であって、ここで:
各Rは、別個に、アルキレンまたは直接結合である;
各Rは、別個に、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシ、−ORまたは−N(R)(R)である;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである;
各Rは、別個に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである;
およびRは、それぞれ別個に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである;
およびR、それらが結合する窒素原子と一緒になって、複素環またはヘテロアリールを形成する;そして
Jは、O、NRまたはSである。
【0052】
「オキソ」とは、=Oを意味する。
【0053】
「チオキソ」とは、=Sを意味する。
【0054】
化合物の「薬学的に受容可能な誘導体」には、それらの塩、エステル、エノールエーテル、エノールエステル、アセタール、ケタール、オルトエステル、ヘミアセタール、酸、塩基、溶媒和物、水和物またはプロドラッグが挙げられる。このような誘導体は、このような誘導体化のための公知方法を使用して、この技術の当業者により、容易に調製され得る。生成された化合物は、相当な毒性効果なしで、動物またはヒトに投与され得、そして薬学的に活性であるか、またはプロドラッグであるか、いずれかである。薬学的に受容可能な塩には、アミン塩(例えば、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、アンモニア、ジエタノールアミンおよび他のヒドロキシアルキルアミン類、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、1−パラ−クロロベンジル−2−ピロリジン−1’−イルメチル−ベンゾイミダゾール、ジエチルアミンおよび他のアルキルアミン類、ピペラジンおよびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが挙げられるが、これらに限定されない);アルカリ金属塩(例えば、リチウム、カリウムおよびナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない);アルカリ土類金属塩(例えば、バリウム、カルシウムおよびマグネシウムが挙げられるが、これらに限定されない);遷移金属塩(例えば、亜鉛が挙げられるが、これに限定されない);および他の金属塩(例えば、リン酸水素ナトリウムおよびリン酸二ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されず、また、鉱酸の塩(例えば、塩酸塩および硫酸塩が挙げられるが、これらに限定されない);および有機酸の塩(例えば、酢酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、酪酸塩、吉草酸塩およびフマル酸塩が挙げられるが、これらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に受容可能なエステルには、酸性基(これらには、カルボン酸、リン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、スルフィン酸およびボロン酸が挙げられるが、これらに限定されない)のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルエステルが挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に受容可能なエノールエーテルには、式C=C(OR)の誘導体が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルである。薬学的に受容可能なエノールエステルには、式C=C(OC(O)R)の誘導体が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルである。薬学的に受容可能な溶媒和物および水和物には、ある化合物と、1個またはそれ以上の溶媒分子または水分子、または1個〜約100個、または1個〜約10個、または1個〜約2個、3個または4個の溶媒分子または水分子との錯体がある。
【0055】
「多形体」とは、化合物の異なる結晶形状を意味し、これは、固体状態におけるその化合物の分子の少なくとも2つの異なる配列の可能性から生じる。所定化合物の多形体は、結晶構造が異なるが、液体状態または気体状態は同じである。所定物質の異なる多形形状は、1つまたはそれ以上の物理的特性(例えば、溶解度および解離、真密度、結晶形状、圧密挙動、流動性、および/または固体状態の安定性)に関して、互いに異なり得る。
【0056】
「プロドラッグ」は、インビボでの投与の際に、1種以上の工程もしくはプロセスによって代謝されるか、他の場合ではその化合物の生物学的、薬学的もしくは治療的に活性な形態に変換される化合物である。プロドラッグを生成するために、薬学的に活性な化合物は、その活性化合物が代謝プロセスによって再生されるように改変される。プロドラッグは、薬物の代謝安定性もしくは輸送特性を変化させるように、副作用もしくは毒性をマスクするように、薬物の香味を改善するように、または薬物の他の特徴もしくは特性を変化させるように設計され得る。インビボでの薬力学的プロセスの知識に基づいて、当業者は、一旦薬学的に活性な化合物がわかると、その化合物のプロドラッグを設計し得る(例えば、Nogrady(1985)Medicinal Chemistry A Biochemical Approach,Oxford University Press,New York,388−392頁を参照のこと)。
【0057】
「スルフィド」とは、式−SRを有するラジカルを意味し、ここで、Rは、アルキルまたはハロアルキル基である。「必要に応じて置換したスルフィド」とは、式−SRのラジカルを意味し、ここで、Rは、必要に応じて置換したアルキル(これは、本明細書中で定義した)である。
【0058】
特に明記しない限り、ある化合物が代替的な互変異性体形状、レギオ異性体形状および/または立体異性体形状であると仮定され得る場合、全ての代替的な異性体は、本発明の範囲内に包含されると解釈される。例えば、ある化合物が、以下で素描された2種の互変異性体形状のうちの1つを有して記述されている場合、他の互変異性体が本発明の範囲内に包含されるとも解釈される。
【0059】
【化40】


【0060】
本明細書中で記述した化合物がオレフィン性二重結合を含有する場合、その化合物の記述は、EおよびZの両方の幾何異性体を含むと解釈される。例えば、ある化合物が以下で素描されたEおよびZの立体配置の1つを有して描写されている場合、両方の立体配置が本発明の範囲内に含まれると解釈される。
【0061】
【化41】


【0062】
ある場合には、以下で示した交差された二重結合は、EまたはZのいずれかの立体配置を有するとして、化合物を描写するのに使用される。
【0063】
【化42】


【0064】
本明細書中で提供された化合物は、キラル中心を含み得ることが理解できるはずである。このようなキラル中心は、(R)または(S)立体配置のいずれかであり得るか、あるいはそれらの混合物であり得る。それゆえ、本明細書中で提供された化合物は、鏡像異性的に純粋であり得るか、あるいは立体異性体またはジアステレオマーの混合物であり得る。本明細書中で提供された化合物のキラル中心は、インビボでエピマー化を受け得ることが理解できるはずである。そういうものとして、当業者は、ある化合物をその(R)形状で投与することは、インビボでエピマー化を受ける化合物について、この化合物をその(S)形状で投与することと同等であることを認識する。
【0065】
光学活性(+)および(−)、(R)−および(S)−異性体は、キラルシントンまたはキラル試薬を使用して調製され得るか、または通常の技術(例えば、逆相HPLC)を使用して、分割され得る。
【0066】
本明細書中で使用する実質的に純粋なとは、標準的な分析方法(例えば、薄層クロマトグラフィー(TLC)、ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)および質量分析法(MS);これらは、このような純度を評価するために、当業者に使用されている)で測定される容易に検出可能な不純物を含まないように見える程度に十分に均一であるか、あるいは、さらに精製しても、その物質の物理的特性および化学的特性(例えば、酵素活性および生物活性)を検出可能に変えない程度に十分に純粋であることを意味する。これらの化合物を精製して実質的に化学的に純粋な化合物を生成する方法は、当業者に公知である。しかしながら、実質的に化学的に純粋な化合物は、立体異性体の混合物であり得る。このような場合、さらに精製すると、その化合物の比活性を高め得る。
【0067】
任意の所定の置換基の数が特定されていない場合(例えば、ハロアルキル)、1個またはそれ以上の置換基が存在し得る。例えば、「ハロアルキル」は、1個またはそれ以上の同一または異なるハロゲンを含み得る。
【0068】
任意の保護基、アミノ酸および他の化合物について本明細書中で使用する略語は、特に明記しない限り、それらの一般的な用法に従って、一般に認められた略語であるか、またはthe IUPAC−IUB Commission on Biochemical Nomenclature(Biochem.,1972,11:942−944を参照のこと)に基づいている。
【0069】
AcOH 酢酸
anhyd 無水
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール
CHCl クロロホルム
conc 濃
DCM ジクロロメタン
DOTAP N−[1−(2,3−ジオレオイルオキシ)]−N,N,N−トリメチルアンモニウムプロパンメチルサルフェート
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール(100%)
Hex ヘキサン
MeOH メタノール
NHOAc 酢酸アンモニウム
Pd/C 活性炭上パラジウム
Pd[PPH テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
satd 飽和
TBAF フッ化テトラブチルアンモニウム
TBSCI 塩化第三級ブチルジメチルシリル
TEA トリエチルアミン
THF テトラヒドロフラン。
【0070】
(B.本発明の化合物の調製)
本明細書中で提供された合成例における出発物質は、業者から入手できるか、または文献手順により得られるか、いずれかである。全ての市販化合物および溶媒は、特に明記しない限り、さらに精製することなく使用した。フラッシュクロマトグラフィーは、Merck Silica Gel 60(230〜400メッシュ)に続いて標準プロトコル(Stillら、(1978)J.Org.Chem.43,2923)を使用して、実行した。プロトン(H)核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Bruker Avance 400 MHz NMR分光器で記録した。指定した全ての実験において、CDCl(99.8%D、Cambridge Isotope Laboratories)またはDMSO−d(99.9%D、Cambridge Isotope Laboratories)を使用した。主要なピークは、表にしており、典型的には、以下が挙げられる:プロトン数、および多重度(s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;br s、ブロード一重項)。化学シフトは、溶媒ピークの中間点に対する百万分率(δ)として報告する。低分解能質量スペクトル(MS)は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量スペクトルとして得、これらは、逆相条件(アセトニトリル/水、0.05%トリフルオロ酢酸)を使用して、Perkin−Elmer SCIEX HPLC/MS機器で記録した。赤外(IR)スペクトルは、Avatar 360 FT−IR機器において、獲得した。試料は、KBrペレットとして調製し、そして吸収は、相互のセンチメートル(cm−1)の単位で、波数(ν)として、報告する。
【0071】
本明細書中で提供された合成例における出発物質は、業者から入手できるか、または文献手順により得られるか、いずれかである。全ての市販化合物および溶媒は、特に明記しない限り、さらに精製することなく使用した。合成生成物の調製は、典型的には、Merck Silica Gel 60(230〜400メッシュ)に続いて標準プロトコル(Stillら、J.Org.Chem.(1978) 43,2923)を使用して、フラッシュクロマトグラフィーにより、実行した。ある場合には、化合物は、水およびアセトニトリルからなる移動相を使用する逆相分取HPLCにより、精製した。プロトン(H)核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Bruker Avance 400 MHz NMR分光器で記録した。指定した全ての実験において、CDCl(99.8%D、Cambridge Isotope Laboratories)またはDMSO−d(99.9%D、Cambridge Isotope Laboratories)を使用した。主要なピークは、表にしており、典型的には、以下が挙げられる:プロトン数、および多重度(s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;br s、ブロード一重項)。化学シフトは、溶媒ピークの中間点に対する百万分率(δ)として報告する。低分解能質量スペクトル(MS)は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量スペクトルとして得、これらは、逆相条件(アセトニトリル/水、0.05%トリフルオロ酢酸)を使用して、Perkin−Elmer SCIEX HPLC/MS機器で記録した。
【0072】
以下の記載において、描写した式の置換基および/または変数の組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物を生じる場合に限り、許容できることが分かる。当業者は、下記の方法において、それらの中間体化合物の官能基が適当な保護基で保護される必要があり得ることを理解する。このような官能基には、ヒドロキシル、アミノ、メルカプトおよびカルボン酸が挙げられる。保護基は、標準的な技術に従って、付加または除去され得、これらは、当業者に周知であり、そして本明細書中で記述されている。保護基の使用は、Green,T.W.and P.G.M.Wutz,Protective Groups in Organic Synthesis(1991),2nd Ed.,Wiley−Interscienceで詳細に記載されている。また、当業者には、これらの生成物の多くが1種またはそれ以上の幾何異性体(すなわち、E/Z異性体、鏡像異性体、ジアステレオマーまたは互変異性体)として存在できることが明らかである。
【0073】
以下のイラストレーションは、本明細書中で請求された化合物の一般的な調製を描写しており、そして化学合成の技術分野の当業者に典型的に公知の反応からなる。置換基R〜R33、X、L、Y、AおよびJは、発明の要旨において、上で定義したとおりであり、また、選択された実施例、本文または合成スキームにおいて、以下で定義されている。当業者は、各スキームの反応条件に対して、各置換基のどの選択が可能であるかを容易に確かめることができる。さらに、これらの置換基は、従来の明細書で示されたような成分から選択され、そして当業者に公知の方法に従って、出発物質、中間体および/または最終生成物に付加され得る。発明の要旨で規定された化合物を調製するのに使用される合成プロセスは、まず最初に、例えば、スキーム1におけるように、式Iの一般的な透視図から描写される。請求された式における化合物に関連した合成方法を強調するために、特定の反応実施例および試薬が示される。
【0074】
一般に、スキーム1における式Iの化合物(例えば、2−アミノ−チアゾール−4−オン(3))は、その反応に不活性な溶媒(例えば、有機溶媒(例えば、アセトニトリル、THFまたはベンゼン))におけるアミン(RNH)の反応により、メチルチオール中間体(2)から合成できる(Omar、M.T.;Sherif,F.A.J.Prakt.Chem.(1980),322(5),835;Unangst,P.C.;Connor,D.T.ら J.Med.Chem.(1994),37,322)。この出発物質としてのアミンは、市販されているか当業者に公知の合成様式で得ることができるかいずれかの化合物である。このアミン試薬は、第一級または第二級非環式アミン(例えば、それぞれ、エチルアミンまたはジメチルアミン)であり得る。また、このアミンは、第二級環式アミン(例えば、モルホリンおよびピペリジン)であり得る。メチルチオール中間体(2)は、ヨードメタンとの反応により、アリール−メチリジン−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(1)から調製できる。このメチル化反応は、有機溶媒(例えば、1,4−ジオキサン、アセトニトリルまたはエタノール)中で、アミン塩基(例えば、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン)の存在下にて、実行できる。スキーム1で示された2段階反応は、結合qが炭素−炭素単結合または二重結合のいずれかであるとき、実行できる。
【0075】
【化43】

一般に、アリール−メチリデン−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(1a、b)は、通常のクネーフェナーゲル縮合反応条件下にて、芳香族アルデヒド(4a)(R=H)またはケトン(4b)R=アルキル、アリール)と2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(ローダミン)(5)とを組み合わせることにより、合成できる(Tietz,L.F.ら Comp.Org.Syn.(1991)2,341;Watson,B.T.ら Tetrahedron Lett.(1998)39,6087;Brown,Newbold J Chem Soc.(1952),4397)。この縮合は、酸性または塩基性触媒の存在下にて、有機溶媒(例えば、ジメチルホルムアミドまたはベンゼン)中で、これらの反応物を加熱することにより、実行できる。芳香族アルデヒド(例えば、(4a))とローダミン(5)との縮合は、数当量の酢酸ナトリウムの存在下にて、酢酸を還流して、効率的に実行できる。このクネーフェナーゲル反応にアリールケトン(4b)とローダミン(5)との縮合が関与しているとき、トルエンを縮合する際に酢酸アンモニウムを使用する中性反応条件により、構造(1)の生成物が得られる。反応物(4a、b)と(5)との縮合反応により、単一の幾何異性体、または炭素−炭素二重結合の周りのE異性体およびZ異性体の混合物が生成し得る。発明の要旨で記述された化合物は、典型的には、その反応混合物のワークアップおよびフラッシュクロマトグラフィーに続いて、単一の幾何異性体として単離される(Tanikana,R.;Nonya,N.ら Bull.Chem.Soc.Jpn.(1988),61,3211)。
【0076】
【化44】

アリール−メチリデン−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(1a、b)中の二重結合は、種々の水素化物還元剤で処理すると、単結合類似物(1c、d)に変換できる(スキーム3)。例えば、この二重結合は、酢酸またはLiBHおよびピリジン/THFの混合物のいずれかのNaBHCNで処理することにより、還元できる(Giles,R.G.;Lewis,N.J.;Quick,J.K.;ら Tetrahedron(2000),56,4531)。ホウ化水素反応物を使用して二重結合を還元すると、化合物のラセミ混合物が生成する。鏡像異性的に非常に過剰な1つの立体異性体を提供する立体選択的還元反応は、キラル化合物(1c、d)を生成するのに、使用できる。触媒水素化条件もまた、化合物(1a、b)上の二重結合を単結合に変換できる(March,J Advanced Organic Chemistry,4th Ed.;John Wiley:New York(1992);Carruthers,W.Some Modern Methods of Organic Synthesis,3rd Ed.;Cambridge University Press:Cambridge,UK(1986))。
【0077】
【化45】

一般に、置換芳香族アルデヒド(4a)およびケトン(4b)は、業者から入手できるか、あるいは当業者に公知の方法を使用して合成できるか、いずれかである(Carey,F.A.,Sundberg,R.J.Advanced Organic Chemistry,3rd Ed.;Plenum:New York(1993))。ベンズアルデヒド(4a)上のR基は、実施例で記述した種類の類似物を調製するために、広く変えることができる。本発明に関連した置換芳香族アルデヒド(4c〜f)を合成するいくつかの選択された実施例は、スキーム4、等式1〜5で示されている。芳香族アルデヒド前駆体(6)が、ヒドロキシル、アミノまたはチオール基(X=O、NH、S)を含有するとき、広範囲のハロゲン化アルキル(7)でアルキル化することで、その芳香環に置換基を導入して(4a)(等式1)を生じる容易な方法が得られる。例として、ベンズアルデヒド(4c)(これは、この特許における化合物のための重要な中間体である)は、炭酸カリウムおよびアセトニトリル(等式2)の加熱混合物中でバニリン(8)および臭化2−トリフルオロメチルベンジル(9)を使用する一般的なアルキル化方法により、合成した。この芳香族アルデヒド(例えば、化合物(4d))にアルキルエーテル連鎖を結合する目的のために、スキーム4の等式3で示された反応手順が使用できる。例えば、芳香族アルデヒド前駆体(10)は、2−ブロモエタノール(11)を使用してアルキル化でき、エチレンエーテル化合物(12)が調製される。化合物(12)は、光延カップリング条件下にて、フェノール(13)と反応でき、芳香族アルデヒド(4d)(等式3)合成できる。遷移金属媒介カップリング反応(例えば、スキーム4の等式4で示したアリールボロン酸およびフェノール(10)との銅ベース反応)は、環置換基を導入するのに使用でき、フェニルオキシ−ベンズアルデヒド(4e)が調製される。
【0078】
さらに、これらの芳香族環置換基の導入は、ヒドロキシル基を含有しないアルデヒド中間体を使用して、種々の芳香族置換反応および金属媒介カップリング反応を介して、進行できる。結果として、芳香族アルデヒド前駆体(6)はまた、X=アルキレンおよびアリールを有し得る。例えば、Pd触媒で媒介されるスズキカップリング反応は、ブロモ芳香族アルデヒド(14)およびフェニルボロン酸からビフェニルアルデヒド(4f)を調製するのに使用できる。スキーム4で要約された合成変換はまた、アルデヒドまたはケトン中間体を調製するのに使用できるだけでなく、この合成において、後に(例えば、クネーフェナーゲル縮合および2−アミノ−チアゾール−4−オン形成後)適用できることが分かる。
【0079】
【化46】

窒素複素環(例えば、チアゾール−4−オン核に結合されたピペラジン−1−イル単位)を含有する化合物(例えば、化合物(15))について、その遊離N−H基を介したさらなる置換が適用可能である。種々の求電子試薬は、スキーム5で示すように、この遊離ピペラジニル基と反応できる。例えば、酸塩化物は、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下にて、反応でき、4−アセトアミド置換ピペラジン−1−イル構造(16)が得られる。酸塩化物に代えて、このピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オン構造をさらに精巧にするために、(15)には、種々のハロゲン化アルキル、塩化スルホニル、イソシアネートおよびチオイソシアネートを加えることができる(March,J Advanced Organic Chemistry,4th Ed.;John Wiley:New York(1992);Carruthers,W.Some Modern Methods of Organic Synthesis,3rd Ed.;Cambridge University Press:Cambridge,UK(1986)。ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オン構造(15)を誘導体化するために、金属媒介カップリング反応もまた使用できる。
【0080】
【化47】


【0081】
(C.化合物の活性の評価)
当業者は、種々の方法が係る化合物および組成物の活性を特徴付けそしてプロファイルするために使用され得ることを認識する。係る化合物の活性をアッセイするのに適切な細胞ベースのアッセイとしては、同時トランスフェクションアッセイ、GAL4キメラの使用、およびタンパク質−タンパク質相互作用アッセイが挙げられるが、これらに限定されない(例えば、Lehmann.et al.,J.Biol Chem.1997,272(6):3137−3140を参照のこと)。
【0082】
さらに、化合物の活性をスクリーニングして高い親和性のリガンドを同定するための多くの生化学的スクリーニング形式が存在し、それらとしては、直接結合アッセイ、ELISA、蛍光偏光アッセイ、蛍光共鳴エネルギー移動アッセイ(FRET)および時間分解FRETベース活性化補助因子リクルートメントアッセイが挙げられるが、これらに限定されない(一般に、Glickman et al.,J.Biomolecular Screening ,2002,7(1):3−10を参照のこと)。
【0083】
当該分野で周知である蛍光物質を利用する結合アッセイは、例えば、Lakowicz,J.R.,Principles of Fluorescence Spectroscopy,New York:Plenum Press (1983);Herman,B.,Resonance energy transfer microscopy,in:Fluorescence Microscopy of Living Cells in Culture,Part B,Methods in Cell Biology,vol.30,ed.Taylor,D.L.& Wang,Y.L.,San Diego:Academic Press (1989),pp.219−243;Turro,N.J.,Modern Molecular Photochemistry,Menlo Park:Benjamin/Cummings Publishing Col,Inc.(1978),pp.296−361に記載されている。
【0084】
例えば、蛍光偏光アッセイは、平面偏光により励起される蛍光標識化合物が、その蛍光標識化合物のバルクおよび回転運動性に関連する偏光の程度を示す蛍光を放射するという原理に基づく。タンパク質またはレセプターに結合された蛍光化合物は、比較的固定され速度の遅い回転を有する。固定された蛍光化合物が平面偏光によって励起されると、同じ平面で偏光蛍光を放射する。なぜなら、その分子はその短時間の蛍光の間にほとんど回転しないからである。他方、非結合の蛍光化合物は、より大きい回転運動性を示し、それゆえ平面偏光によって励起された場合、その蛍光の期間の間、偏光の小さい光または偏光が解消された光を放射する。したがって、高い蛍光偏光値は、蛍光標識化合物がレセプター分子に対して高い親和性を有することを示す。
【0085】
蛍光標識リガンドが利用可能な場合、蛍光偏光アッセイは、その化合物による微量の標識リガンドの競合的置換または結合阻害に由来する蛍光偏光の変化を測定することによって、核内レセプターに対する化合物の結合を検出する方法を提供する。あるいは、レセプター結合モチーフLXXLLを有する目的の核内レセプターに対する蛍光標識した活性化補助因子ペプチドを使用して、目的の核内レセプターに対するリガンド結合を検出し得る。
【0086】
FRETベースのアッセイは、標識ドナー分子から標識アクセプター分子へのエネルギー移動が、ドナーとアクセプターとが近接している場合にのみ生じるという事実に依存する。代表的に、FRETは、本明細書に開示される化合物のアゴニスト活性またはアンタゴニスト活性を特徴付けるために、活性化補助因子の核内レセプターとのリガンド依存性相互作用を測定するために利用される。そのような場合においてアッセイは、組換えエピトープ、またはアフィニティタグ化核内レセプターリガンド結合ドメイン(LBD)融合タンパク質、および活性化補助因子ペプチド(例えば、ステロイドレセプター活性化補助因子1(SRC−1)、TIF2、DRIP1またはAIB1)のレセプター相互作用ドメイン(−LXXLLモチーフ)に由来する合成ビオチン化ペプチドの使用を伴う。代表的に、タグ化LBDは、そのタグに特異的な抗体を使用することによって、ランタニドキレート(例えば、ユーロピウム(Eu))で標識され、活性化補助因子ペプチドは、ストレプトアビジン−ビオチン結合を介してアロフィコシアニンで標識される。
【0087】
核内レセプターに対するアゴニストの存在下で、タグ化LBDを有するユーロピウムおよびアロフィコシアニンが近接し、ユーロピウムキレートからアロフィコシアニンへのエネルギー移動が可能になるように、ペプチドがリクルートされる。340nmでの光による複合体の励起の際に、ユーロピウムキレートによって吸収される励起エネルギーは、アロフィコシアニン部分に移動され、その結果665nmでの放射を生じる。ユーロピウムキレートがアロフィコシアニン部分に近接されない場合、エネルギー移動はほとんどないかまたは全くなく、ユーロピウムキレートの励起は、615nmでの放射を生じる。したがって、665nmで放射される光の強度は、タンパク質−タンパク質相互作用の強度の指標を与える。核内レセプターアンタゴニストの活性は、ある化合物が核内レセプターに対するアゴニストの活性を競合的に阻害する能力を決定することによって測定され得る。構成的に活性なレセプターの場合、化合物の活性は、レセプターと活性化補助因子ペプチドとの間の相互作用を妨害する能力に関して測定され得る。
【0088】
サンプル中の蛍光は、蛍光計、蛍光顕微鏡または蛍光プレートリーダーを用いて測定され得る。蛍光マイクロプレートリーダーに適した機器としては、限定なしに、PerSeptive Biosystemsから入手可能なCytoFluora 4000が挙げられる。96ウェルベースのアッセイについて、壁が黒色で底が透明なプレート(例えば、Costarによって製造されるもの)が使用され得る。一般に、これらのシステムのすべてが、励起光源を有し、これは、規定された波長極大およびサンプルを励起するために励起光学部分(optics)を通過するバンド幅を有する光源を作製するために操作され得る。
【0089】
代表的に、励起波長は、その励起スペクトルまたは吸収スペクトルの範囲内で蛍光サンプルを選択的に励起するように設計される。たいていのFRETベースアッセイについて、その励起波長は、通常、ドナーの効率的な励起を可能にし、一方でアクセプターの直接的な励起を最小限にするように選択される。それに応じて、サンプルは、(蛍光の場合)その励起波長と異なる波長を有する放射線を放射する。次いで。集光光学部分がサンプルからの放射を集め、それを1つ以上の検出器(例えば、光電子増倍管またはCCDカメラ)に方向付ける。好ましくは、検出器は、特定の波長の光を選択してモニターするためのフィルタを備える。時間分解適用(例えば、時間分化FRET)について、励起および/または放射光学経路は、照明を正確に終了し、次いで放射された光を集める前に正確な一定の期間待機するための制御機構を備える。比較的長寿命の光放射を示すランタニドのような化合物を使用することによって、検出感度および精度の有意な増強を得ることが可能である。
【0090】
検出デバイスは、サンプルが走査されている間そのサンプルを特定の温度に維持するために温度制御器を備え得る。一実施形態にしたがって、異なるウェルが曝露されるように位置付けるために、多軸並進ステージが複数のサンプルを保持するマイクロタイタープレートを動かす。多軸並進ステージ、温度制御器、自動焦点調節特徴、ならびに画像化およびデータ収集に関連するエレクトロニクスが、適切にプログラムされたデジタルコンピュータによって管理され得る。コンピュータはまた、アッセイ中に収集したデータを表示のために別の形式に変換し得る。
【0091】
発光測定に適した機器は、標準的な液体シンチレーションプレート読み取りきを備え、それとしては、限定なしに、Wallac Microbeta、またはPE Biosystems Northstar、あるいはPackard,Perkin Elmerおよび他の多数の製造業者から入手可能な等価物が挙げられる。
【0092】
上述の結合アッセイに加えて、種々の細胞ベースアッセイ方法論が、ERRに対する本発明の化合物の親和性を同定しそしてプロファイルするためにスクリーニングアッセイにおいて首尾よく使用され得る。これらのアプローチとしては、同時トランスフェクションアッセイ、転座アッセイ、相補アッセイ、および内因性核内レセプターを過剰発現させるための遺伝子活性化技術の使用が挙げられる。
【0093】
同時トランスフェクションストラテジーの3種の基本的な改変形としては、全長核内レセプターを用いる同時トランスフェクションアッセイ、異種DNA結合ドメインに融合された目的の核内レセプターのリガンド結合ドメインを含むキメラ核内レセプターを用いる同時トランスフェクションアッセイ、および哺乳動物ツーハイブリッドアッセイ系の使用を中心にするアッセイが存在する。
【0094】
基本的な同時トランスフェクションアッセイは、その発現が目的の核内レセプターと相互作用し得るプロモーター配列の制御下にあるレポーター遺伝子を含むレポータープラスミドとともに、細胞中のその目的の核内レセプターを発現するために、発現プラスミドの細胞へ同時トランスフェクションすること基づく。(例えば、米国特許第5,071,773号、同第5,298,429号および同第6,416,957号を参照のこと)。トランスフェクトした細胞を核内レセプターに対するアゴニストで処理することにより、種々の標準的な手順によって測定されるレポーター遺伝子の発現の増加によって影響されるレセプターの転写活性が増大する。あるいは、宿主細胞は、
一次細胞または核内レセプターおよび適切な補因子を内因的に発現する一次細胞型に直接的に由来する細胞株であり得る。アッセイ系は、適切なレポーター遺伝子を宿主細胞にトランスフェクトすること、および試験化合物の添加に応じた核内レセプターの転写活性をモニタリングすることから構成され得る。
【0095】
代表的に、発現プラスミドは、以下を含む:(1)プロモーター(例えば、SV40初期領域プロモーター、HSV tkプロモーターもしくはホスホグリセリン酸キナーゼ(pgk)プロモーター、CMVプロモーター、Srαプロモーター、または当該分野で公知の他の適切な制御エレメント)、(2)クローン化ポリヌクレオチド配列(例えば、プロモーターからの転写が機能性タンパク質をコードするRNAを生成するようにセンス方向でプロモーターに連結した、レセプター、補因子またはそのフラグメントをコードするcDNA)、ならびに(3)ポリアデニル化配列。限定として解釈されるのではく例として、本発明の発現カセットは、cDNA発現クローニングベクター、または公知でありかつInvitrogen,(CA)、Stratagene,(CA)もしくはClontech,(CA)から市販されている他の好ましい発現ベクターを含み得る。あるいは、学術グループによって開発された発現ベクター(例えば、Evans研究室でもともと開発されたpCMXベクター)もまた、使用され得る(Umesono et al.,1991,Cell 65:1255−1266)。
【0096】
発現カセット中の転写調節配列は、実施者によって、意図された適用に基づいて選択され;特定の用途に依存して、転写調節は、誘導性の型、抑制性の型、構成性の型、細胞型に特異的な型、発達段階に特異的な型、性別特異的な型、または他の所望の型のプロモーターまたはコントロール配列を利用し得る。
【0097】
あるいは、発現プラスミドは、内因性染色体配列の発現を活性化または増加するために、活性化配列を含み得る。そのような活性化配列としては、例えば、合成ジンクフィンガーモチーフ(例えば、米国特許第6,534,261号および同第6,503,7171号を参照のこと)、あるいは目的の遺伝子の上流の活性化配列の相同的組換えまたは非相同的組換えを可能にするために標的化配列と一緒になった強力なプロモーターまたはエンハンサー配列が挙げられる。
【0098】
これらの方法の別の実施形態において、全長核内レセプターの代わりにキメラが使用され得る。そのようなキメラは、代表的に、異種DNA結合ドメイン(DBD)に結合されたERRのリガンド結合ドメインを含む。
【0099】
代表的に、そのようなキメラ構築物について、酵母由来のDNA結合ドメインまたは細菌由来の転写レギュレータ(例えば、GAL 4およびLex A(GenBankアクセッション番号 ILEC)/Umudスーパーファミリーのメンバー)が使用され得る。GAL4(GenBankアクセッション番号 P04386)は、ガラクトース誘発性遺伝子の発現に対してポジティブなレギュレータである。(例えば、Keegan et al.,1986,Science 231:699−704を参照のこと)。レポータープラスミドは、標準的な分子生物学的技術を用いて、適切な最小プロモーターから下流にレポーター遺伝子をコードするcDNAを配置することによって構築され得る。例えば、ルシフェラーゼレポータープラスミドはホタルルシフェラーゼをコードするcDNAを配置すること(代表的に、SV40 スモールtイントロンおよびポリ−Aテイルとともに、(de Wet et al.,1987,Mol.Cell.Biol.7:725−735)ヘルペスウイルスチミジンキナーゼプロモーターから下流に(そのチミジンキナーゼヌクレオチド配列のヌクレオチド残基−105〜+51に位置される、pBLCAT2 (Luckow & Schutz,1987,Nucl.Acid.Res.15:5490−5494))(これは、次に適切な応答エレメントに連結される)によって構築され得る。
【0100】
あるいは、別個の異種DNA結合ドメイン十分に規定された核内レセプターが使用され、それらとしては例えば、限定なしに、糖質コルチコイドレセプターGR(アクセッション番号 NM_000176)(アミノ酸421〜486)、鉱質コルチコイドMR(アクセッション番号 NM_055775)(アミノ酸603〜668)、アンドロゲンレセプターAR(アクセッション番号 XM_010429NM_055775)(アミノ酸929〜1004)、プロゲステロンレセプターPR(アミノ酸622〜695)、およびエストロゲンレセプターアルファERα(アクセッション番号 XM_045967)(アミノ酸185〜250)のDBDが挙げられる。
【0101】
ホルモン応答エレメントの選択は、使用されるアッセイの型に依存する。全長ERRを使用する場合、公知のERまたはERREが代表的に使用される。ERR−LBD−GAL4融合体の場合、GAL4 UASが使用される。代表的に使用されるGAL4 UAS結合部位の例は、MH100結合部位である(Kang et al.,1993,J Biol.Chem.268(13):9629−9363)。
【0102】
多くのレポーター遺伝子系が当該分野で公知であり、例えば、アルカリホスファターゼ(Berger,J.,et al.,1988,Gene,66:1−10;およびKain,S.R.,1997,Methods.Mol.Biol.63:49−60を参照のこと)、β−ガラクトシダーゼ(米国特許第5,070,012号およびBronstein,I.,et al.,1989,J.Chemilum.Biolum.4:99−111を参照のこと)、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(Gorman et al.,1982,Mol.Cell Biol.2:1044−5を参照のこと)、β−グルクロニダーゼ、ペルオキシダーゼ、β−ラクタマーゼ(米国特許第5,741,657号および同第5,955,604号)、触媒抗体、ルシフェラーゼ(米国特許第5,221,623号;同第5,683,888号;同第5,674,713号;同第5,650,289号;および同第5,843,746号)、ならびに天然の蛍光タンパク質(Tsien,R.Y.,1998,Annu.Rev.Biochem.67:509−544)が挙げられる。
【0103】
多くの発現を同時トランスフェクトする方法およびレポータープラスミドが当業者に公知であり、プラスミドを適切な細胞型に導入するために同時トランスフェクションアッセイに使用され得る。補因子リクルートメントまたは核内レセプターのヘテロ二量化を促進する化合物を同定するための1つの方法は、哺乳動物ツーハイブリッドアッセイである(例えば、米国特許第5,667,973号、同第5,283,173号および同第5,468,614号を参照のこと)。代表的なツーハイブリッドアッセイは、2種の融合タンパク質の発現を伴い、そのうちの一方は、「おとり(bait)」タンパク質に融合されたGAL4 DNA結ドメインであり得、そして他方は、転写活性化因子の強力なトランス活性化ドメイン(例えば、「獲物(prey)」タンパク質(例えば、核内レセプター)融合されたVP16)であり得る。「おとり」タンパク質と「犠牲」タンパク質との相互作用は、転写活性化因子を転写活性をもたらすプロモーターに移動させる。これは、レポーター遺伝子の活性化によって検出され得る(Fields,S.およびSong,O.,1989,Nature 340:245,;Willy et al.,1995,Gene & Development 9:1033−1045)。ツーハイブリッドアッセイの一例において、GAL4−SRC−1融合タンパク質とVP16−ERR融合タンパク質との機能的相互作用は、適切なレポータープラスミド(例えば、GAL4上流活性化配列(UAS)を含むルシフェラーゼレポーター構築物)の構成的な活性化をもたらす。ERRの調節に対する候補物である任意の化合物は、上記の方法のいずれかによって試験され得る。一般に、化合物は、存在する場合にレセプターの調節が検出されそして確認される機会を最適化するために、数種の異なる濃度で試験される。代表的なアッセイは、三連で行われ、15%未満までの実験誤差の範囲内で変動する。各実験は、代表的に、同様の結果で3回以上繰り返される。
【0104】
アゴニスト活性は、内部コントロールに対して正規化されるレポーター遺伝子の活性によって測定され得、データは、未処理細胞に対する活性化の倍数としてプロットされ得る。アンタゴニスト活性は、ある化合物がアゴニストの活性またはレセプターの構成的活性を競合的に阻害する能力を決定することによって測定され得る。コントロール化合物(アゴニストまたはアンタゴニスト)は、アッセイデータの正規化のために、DMSOとともに含められ得る。
【0105】
加えて、上記化合物および組成物は、RNAレベルを分析するためにノーザンブロット、RT−PCRまたはオリゴヌクレオチドマイクロアレイ分析を用いて、それらがインビボでERRおよび他の核内レセプターによって調節されることが公知である遺伝子の発現を増加または減少する能力について評価され得る。ウエスタンブロット分析は、ERR標的遺伝子によってコードされるタンパク質の発現を測定するために使用され得る。ERRによって調節されることが公知である遺伝子としては、限定なしに、オステオポンチン、中鎖アシルCoAデヒドロゲナーゼ(MCAD)、アロマターゼ、ラクトフェリンおよびpS2が挙げられる。
【0106】
これまで議論されたすべての方法は、ハイスループットスクリーニングで使用するために適合され得る。ハイスループットスクリーニング系は、市販されており(例えば、Zymark Corp.,Hopkinton,MA;Air Technical Industries,Mentor,OH;Beckman Instruments Inc.,Fullerton,CA;Precision Systems,Inc.,Natick,MAを参照のこと)、これらのアッセイをハイスループット様式で実行することを可能にする。これらの系は、代表的に、全体の手順(すべてのサンプルおよび試薬のペピッティング、液体分散時限インキュベーション(liquid dispensing timed incubation)、およびそのアッセイに適した検出器でのマイクロプレートの最終的な読み取りを含む)を自動化する。これらの構成可能な系は、ハイスループットおよび迅速な起動、ならびに高度な柔軟性およびカスタマイズ性(customization)を提供する。そのような系の製造業者は、種々のハイスループット系についての詳細なプロトコルを提供する。したがって、例えば、Zymark Corp.は、遺伝子転写、リガンド結合などの調節を検出するためのスクリーニング系を記載する報告(bulletin)を提供する。
【0107】
洗浄工程も液体分離工程も必要としないアッセイは、そのようなハイスループットスクリーニング系に好ましく、生化学的アッセイ(例えば、蛍光偏光アッセイ(例えば、Owicki,J.,2000,Biomol.Screen 5(5):297を参照のこと)、シンチレーション近接アッセイ(SPA)(例えば、Carpenter et al.,2002,Methods Mol.Biol.190:31−49を参照のこと)、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)または時間分解FRETベースの活性化補助因子リクルートメントアッセイ(Mukherjee et al.,2002,J.Steroid Biochem.Mol.Biol.81(3):217−25;Zhou et al.,1998,Mol.Endocrinol.12(10):1594−604))が挙げられる。
【0108】
確立された動物モデルが、係る化合物と直接的に関係する多数の疾患に対して存在し、これらの動物モデルは、係る化合物をさらにプロファイルしそして特徴付けるために使用され得る。これらのモデル系としては、糖尿病性異常脂質血症を研究するためのZucker(fa/fa)ラットまたは(db/db)マウス、腫瘍増殖研究のために腫瘍細胞を移植したヌードマウス、1型糖尿病研究のための非肥満性糖尿病マウス(NOD)、および骨粗鬆症研究のための卵巣切除ラット(OVX)が挙げられる。
【0109】
さらに、ERR動物モデル(例えば、ノックアウトマウス)が、インビボで本発明の化合物および組成物をさらに評価するために使用され得る(Luo J.et al.,2003,Mol.Cell.Biol.,23:7947−7956)。
【0110】
(D.本発明の化合物の投与)
ERRαにより媒介されるヒトおよび獣医学的疾患、障害および状態の局所的処置または全身的処置あるいは予防のために開示した化合物および組成物を使用する方法もまた、本明細書中に提供され、この疾患、障害および状態として:
(a)高血糖、インスリン非感受性、糖尿病、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、高リポ蛋白血症、高トリグリセリド血症、異常脂質血症、高血圧、高インスリン血症、高尿酸血症またはそれらの組み合わせを含む代謝性症候群に関連する疾患または障害;
(b)癌に関連する疾患または障害;
(c)関節炎、変形性関節症および慢性関節リウマチを含む骨または軟骨に関連する疾患または障害
(d)慢性関節リウマチおよびアテローム硬化症を含む炎症誘発性サイトカインの放出による炎症性疾患、状態または障害ならびに
(e)パーキンソン病、アルツハイマー病、うつ病、不安および化学物質依存症を含む精神病および神経変性障害またはストレス関連性障害が挙げられるがこれらに限定されない。
【0111】
一実施形態において、開示した化合物および組成物は、ERRαモジュレータである。別の実施形態において、開示した化合物および組成物はERRαアンタゴニストである。さらに別に実施形態において、開示した化合物および組成物はERRα部分アゴニストである。さらに別に実施形態において、開示した化合物および組成物はERRα逆アゴニストである。
【0112】
そのままの形態または適した薬学的組成物において、開示した化合物および組成物またはそれらの薬学的に受容可能な塩の投与は、同様な有用性を与えることが認められたいずれかの薬物の投与様式を介して実施され得る。本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物を適した薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤と組み合わせることにより調製され得、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、坐剤、注射、吸入剤、ゲル、マイクロスフェアおよびエアロゾールのような固体、半固体、液体または気体の形態として調製物に処方され得る。そのような薬学的組成物の代表的な投与経路としては、経口、局所、経皮、吸入、非経口、舌下、直腸、膣および鼻内が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で使用される場合、用語非経口は、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、胸骨内注射(intrasternal injection)または注入法が挙げられる。患者に対する組成物の投与において、本発明の薬学的組成物は、明細書中に含まれる活性成分を生物学的に利用可能なように処方される。被験体または患者に投与される組成物は、1つ以上の投薬単位の形態(例えば、錠剤は単回投薬単位であり得る)をとり、エアロゾールの形態において本発明の化合物の容器は、複数回の投薬単位を含み得る。そのような投薬形態を調製する実際の方法は、当業者において公知であるか明らかである;例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版(Mack Publishing Company、Easton、Pennsylvania、1990年)を参照のこと。いずれにしても投与される組成物は、本発明の教示に従って核内受容体の活性に関連する疾患の状態を処置するために、治療的有効量の本発明の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含有する。
【0113】
一実施形態において、薬学的組成物は、固体または液体の形態であり得る。1つの局面において、キャリアは微粒子であるため、組成物は例えば錠剤または粉末の形態である。キャリアが液体であり得、組成物が例えば経口シロップ、注射可能な液体またはエアロゾールである場合、これは例えば吸入投与に有用である。
【0114】
経口投与を意図した場合、薬学的組成物は好ましくは固体または液体のいずれかの形態であり、ここで半固体、半液体、懸濁液およびゲルの形態は、本明細書中において固体または液体のいずれかとみなされる形態に含まれる。
【0115】
経口投与のための固体組成物の場合、薬学的組成物は、粉末、顆粒、圧縮錠剤、丸剤、カプセル、チューイングガム、カシェ剤または同様な形態に処方され得る。そのような固体組成物は、代表的に不活性希釈剤または食用キャリアのうちの1つ以上を含む。さらに、下記のうちの1つ以上が存在し得る:カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、微結晶性セルロース、トラガントガムまたはゼラチンのような結合剤;デンプン、ラクトースまたはデキストリンのような賦形剤、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、Primogel、トウモロコシデンプンなどのような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムまたはSterotexのような滑沢剤;コロイド状二酸化ケイ素のような潤滑剤(glidant);スクロースまたはサッカリンのような甘味料;ペパーミント、サリチル酸メチルまたはオレンジ香味料のような着香料;および着色剤。
【0116】
薬学的組成物がカプセルの形態(例えば、ゼラチンカプセル)である場合、上記タイプの物質に加え、ポリエチレングリコールまたはオイルのような液体キャリアを含み得る。
【0117】
薬学的組成物は液体の形態(例えば、エリキシル、シロップ、溶液、乳剤または懸濁液)であり得る。この液体は、2つの例として経口投与のためであり得るかまたは注射による送達のためであり得る。経口投与を意図する場合、好ましい組成物は、本化合物に加え、甘味料、保存料、顔料/着色料および香味増強剤のうちの1つ以上を含有する。注射による投与を意図した組成物において、界面活性剤、保存料、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、緩衝液、安定剤および等張化剤のうちの1つ以上が含まれ得る。
【0118】
一実施形態において、液体の薬学的組成物は、それらが溶液、懸濁液またはその他の形態であろうとなかろうと、以下のアジュバントを1つ以上含み:注射用水、生理食塩水、好ましくは生理学的生理食塩水、リンガー液、等張性塩化ナトリウムのような滅菌希釈剤、溶媒あるいは懸濁化媒質として与えられ得る合成モノグリセリドまたは合成ジグリセリドのような固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の溶媒;ベンジルアルコールまたはメチルパラベンのような抗菌薬;アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムのような抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸のようなキレート剤;酢酸塩、クエン酸塩または硫酸塩のような緩衝液および塩化ナトリウムまたはデキストロースのような張性を調整するための物質が挙げられ得る。非経口調製物は、ガラス製またはプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジまたは複数回用量のバイアルに封入され得る。生理学的生理食塩水は好ましいアジュバントである。注射可能な薬学的処方物は好ましくは滅菌である。
【0119】
一実施形態において、非経口投与または経口投与のいずれかを意図した液体の薬学的組成物は、適した投薬が得られるようなある量の本発明化合物を含有するはずである。代表的にこの量は、組成物中、少なくとも0.01%の本発明の化合物である。経口投与を意図した場合、この量は本組成物の0.1重量%と約70重量%の間で変化し得る。好ましい経口薬学的組成物は、本発明の化合物を約4%と約50%の間で含有する。本発明によれば、好ましい薬学的組成物および調製物は、非経口投薬単位が本発明化合物を0.01重量%〜1%重量%の間で含むように調製される。
【0120】
別の実施形態において、この薬学的組成物は局所投与を意図され得、このような場合キャリアとして溶液性基剤、乳剤性基剤、軟膏基剤またはゲル基剤を適切に含み得る。例えば、この基剤は以下のものを1つ以上含み得る:ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、ミツロウ、鉱油、水、アルコールのような希釈剤ならびに乳化剤および安定化剤。増粘剤は、局所投与のために薬学的組成物中に存在し得る。経皮投与を意図した場合、この組成物は経皮パッチまたはイオン導入デバイスを含み得る。局所処方物は、約0.1%w/v〜約10%w/v(単位容量あたりの重量)の濃度の本発明の化合物を含み得る。
【0121】
別の実施形態において、薬学的組成物は、直腸で融解し薬物を放出する形態(例えば坐剤)において直腸投与が意図され得る。直腸投与のための組成物は、適した非刺激性の賦形剤として油性基剤を含み得る。そのような基剤としては、ラノリン、カカオ脂およびポリエチレングリコールが挙げられるが、これに限定されない。
【0122】
別の実施形態において、薬学的組成物は種々の物質を含み得、これは固体または液体の投薬単位の物理的形態を改変する。例えば、組成物は活性成分のまわりにコーティングシェル(coating shell)を形成する物質を含有し得る。コーティングシェルを形成する物質は代表的に不活性であり、例えば砂糖、シェラックおよび他の腸溶性物質から選択され得る。あるいは、活性成分は、ゼラチンカプセルに入れられ得る。
【0123】
別の実施形態において、固体または液体の形態における薬学的組成物は、本発明の化合物に結合する物質を含み得、それにより化合物の送達を助ける。この機能を作用し得る適した物質としては、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体、タンパク質あるいはリポソームが挙げられる。
【0124】
別の実施形態において、薬学的組成物は、エアロゾールとして投与され得る投薬単位からなり得る。用語エアロゾールは、コロイド状の性質のシステムから加圧容器からなるシステムにおよぶ種々のシステムを示すために使用される。送達は液化ガスまたは加圧ガスあるいは適したポンプシステムによりなされ得、活性成分を投与する。本発明の組成物のエアロゾールは、活性成分を送達するための1相、2相または3相のシステムにおいて送達され得る。エアロゾールの送達は、必要な容器、活性化因子、バルブ、副容器などを含み、これらを合わせてキットを形成し得る。当該分野において、過度の実験なしに好ましいエアロゾールが決定され得る。
【0125】
別の実施形態において、薬学的組成物は薬学分野において周知の方法により調製され得る。例えば、注射による投与を意図した薬学的組成物は、溶液を形成するために本発明の化合物を滅菌蒸留水と組み合わせることにより調製され得る。界面活性剤は、均質の溶液または懸濁液の形成を促進するために加えられ得る。界面活性剤は、水性の送達システムにおいて化合物の溶解または均質な懸濁液を促進するために本発明の化合物と非共有結合性に相互作用する化合物である。
【0126】
一実施形態において、開示した化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩は、治療有効量で投与され、これは使用される特異的な化合物の活性を含む種々の因子;化合物の代謝安定性および作用の長さ;患者の年齢、体重、健康、性および食事;投与の様式および時間;排泄速度;薬物の組み合わせ;特定の障害または状態の重篤度;および治療を受けている被験体に依存して変化する。一般的に、治療的に有効な1日量は、1日あたり体重1kgにつき約0.1mg〜約20mgの本発明の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であり;好ましくは1日あたり体重1kgにつき約0.1mg〜約10mg;そして最も好ましくは1日あたり体重1kgにつき約0.1mg〜約7.5mgである。
【0127】
本発明の化合物またはその薬学的に受容可能な誘導体はまた、上記発明の要旨に記載される1つ以上の治療物質の投与と同時、投与前、投与後に投与され得る。そのような併用療法としては、本発明の化合物および1つ以上の付加的な活性物質を含む単回の薬学的投薬処方物の投与、ならびにそれぞれ別々の薬学的投薬処方物において本発明の化合物および各活性物質の投与が挙げられる。
【0128】
併用療法に適した薬剤としては、市販の入手可能な薬剤および近年開発中または開発される薬剤が挙げられる。本明細書中に開示される化合物および組成物との組み合わせにおいて代謝障害の処置に有用な代表的な薬剤としては:(a)抗糖尿病薬として、スルホニル尿素類(クロルプロマジン、トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、グリブリド、グリクラジド、グリナーゼ、グリメピリドおよびグリピジドのような)、ビグアニド類(メトホルミンのような)、チアゾリジンジオン類(シグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾンおよびロシグリタゾンのような)およびPPARα、PPARβおよびPPARγの選択的活性薬および非選択的活性薬のようなインスリンに関連した増感剤;デヒドロエピアンドロステロン(DHEAまたはその硫酸エステル結合体(DHEA−SO)ともいう);抗糖質コルチコイド薬;TNFαインヒビター;αグルコシダーゼインヒビター(アカルボース、ミグリトールおよびボグリボースのような)、プラムリンチド(ヒトホルモンアミリンの合成アナログ)、他のインスリン分泌促進剤(secretogogues)(レパグリニド、グリキドンおよびナテグリニドのような)、インスリン;LXRαおよび/またはLXRβのアゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニストまたは逆アゴニスト;FXRのアゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニストまたは逆アゴニストが挙げられ;(b)肥満を処置するための薬剤として、フェニルプロパノールアミン、フェントラミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、フェンフルラミン、デキスフェンフラミン、フェンチラミン、βアドレナリン作動性レセプターアゴニスト薬剤;シブトラミン、消化管リパーゼインヒビター(例えば、オルリスタット)およびレプチンが挙げられる。肥満または肥満に関連する障害の処置に使用される他の物質としては、ニューロペプチドY、エンテロスタチン、コレシストキニン、ボンベシン、アミリン、ヒスタミンHレセプター、ドパミンDレセプター、メラノサイト刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン放出因子、ガラニンおよびγ−アミノ酪酸(GABA)が挙げられ;(c)抗アテローム硬化薬として、抗高脂血症物質、血漿HDL−増加薬、抗コレステロール血症薬、HMG−CoA還元酵素インヒビター(例えば、ロバスタチン(MEVACOR(登録商標);米国特許第4,231,938号を参照のこと);シンバスタチン(ZOCOR(登録商標);米国特許第4,444,784号を参照のこと);プラバスタチンナトリウム(PRAVACHOL(登録商標);米国特許第4,346,227号を参照のこと);フルバスタチン(LESCOL(登録商標);米国特許第5,354,772号を参照のこと);アトルバスタチンカルシウム(LIPITOR(登録商標);米国特許第5,273,995号を参照のこと)およびリバスタチン(セリバスタチンとしても公知;米国特許第5,177,080号を参照のこと)を含むコレステロール生合成インヒビター、アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)インヒビター、プロブコール、ラロキシフェン、ニコチン酸、ニコチンアミド、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸金属イオン封鎖剤(陰イオン交換樹脂または4級アミン(例えば、コレスチラミンまたはコレスチポール)のような)、低比重リポ蛋白レセプター誘導剤、クロフィブラート、フェノフィブラート、ベンゾフィブラート、シポフィブラート、ゲムフィブリゾール(gemfibrizol)、ビタミンB、ビタミンB12、抗酸化ビタミン類、βブロッカー、アンギオテンシンIIアンタゴニスト、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、血小板凝集阻害剤、フィブリノゲンレセプターアンタゴニスト、アスピリンまたはフィブリン酸誘導体が挙げられ;(d)抗癌薬としては、代謝拮抗薬(例えば、5−フルオロウラシル、メトトレキサート、フルダラビン)、微小管阻害薬(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチンのようなビンカアルカロイド;パクリタキセル、ドセタキセルのようなタキサン類)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、メルファラン、カルムスチン、ビスクロロエチルニトロソ尿素およびヒドロキシ尿素のようなニトロソ尿素)、白金剤(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、JM−216、CI−973)、アントラサイクリン系(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン)、抗腫瘍性抗生物質(例えば、マイトマイシン、イダルビシン、アドリアマイシン、ダウノマイシン)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド、カンプトテシン)または任意の他の細胞毒性薬(リン酸エストラムチン、プレドニムスチン(prednimustine))、ホルモンまたは核内ホルモン受容体に作用する薬剤(ステロイドおよび抗ステロイド薬、エストロゲン、抗エストロゲン薬、アンドロゲン、抗アンドロゲン薬、糖質コルチコイド、デキサメタゾン)が挙げられ(e)骨粗鬆症を処置するための薬剤としては、副甲状腺ホルモン(PTH)またはその生理学的に活性なフラグメント(hPTHF 1−34)あるいは食事性カルシウム補助剤が挙げられ;そして(f)抗関節炎薬として、マトリックスメタロプロテアーゼインヒビター、炎症前サイトカインのインヒビター(例えば、抗TNF分子、TNF可溶レセプターおよびL1β、プロスタグランジン合成阻害剤(例えば、サリチル酸コリンマグネシウム(choline magnesium salicylate)、サリチルサリチル酸)のような非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)またはメチルプレドニゾン、プレドニゾンまたはコルチゾンのようなコルチコステロイドが挙げられるが、これに限定されない。
【0129】
併用療法もまた、処置方法(例えば、癌の処置のための放射線治療)に伴う、本明細書に開示される化合物または組成物の同時投与を含み得る。別の併用療法は、神経学的障害に罹患するヒトに対する、モノアミンオキシダーゼインヒビター(例えば、フェネルジン、トラニルシプロミン、パーギリン、デプレニール、モクロベミド、ブロファロミン、モクロベミドまたはセレギリン)と、係る化合物または組成物のいずれかとの組み合わせの投与を含む。
【0130】
上記の例は、本発明を例示するためにのみ提供され、いかなる様式でも本発明の範囲を限定することを意図しない。当業者は、本発明の実施における相当なバリエーションが添付の特許請求の範囲で主張される精神および範囲内で可能であることを理解する。
【0131】
二重結合のまわりで2種の可能な幾何異性体(すなわち、E異性体およびZ異性体)のうちの一方のみが例示されるが、代替的な幾何異性体もまた、その化合物の記載に含まれることが意味される。代替的な互変異性形態を有する化合物について、2種の可能な互変異性体のうちの一方のみが例示されるが、代替的な異性体もまた、その化合物の記載に含まれることが意味される。H NMRデータは、その化合物が一方の異性体であるが、どちらの異性体が実際の調製される化合物であるかは公知ではないことを示す。NMRスペクトルは、Bruker 400 MHz機器で得た。化学シフトは、ppm(δ)で報告され、溶媒の中心ピークに対するものである。以下の略語が使用される:br s=ブロードの一重項、s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、dd=二重項の二重項、m=多重項。
【0132】
低解像度の質量スペクトル(MS)を、エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量スペクトルとして得、これを、Perkin−Elmer SCIEX HPLC/MS機器で逆相条件(アセトニトリル/水、0.05% トリフルオロ酢酸)を用いて記録した。赤外(IR)スペクトルを、Avatar 360 FT−IR機器で得た。サンプルは、KBrペレットとして調製され、吸光度は、センチメートルの逆数(cm−1)の単位の波数(ν)として報告される。フラッシュクロマトグラフィーを、Merck Silica Gel 60(230〜400メッシュ)を用いて、標準的なプロトコル(Still et al.(1978) J.Org.Chem.43,2923)に従って行った。
【0133】
以下の実施例は、例示の目的のためにのみ含まれており、本発明の範囲を限定するとは解釈されない。これらの実施例に含まれる構造は、2つの可能なC=C幾何異性体(EおよびZ)のうちの1つだけを反映している。1H NMRデータは、これらの化合物が1つの異性体ではあることを示しているが、どの異性体が実際に調製された化合物であるかは未知である。これらのNMRスペクトルは、Bruker Avance 400 MHz機器で獲得した。それらの化学シフトは、ppm(δ)で報告されており、そして溶媒の中心ピークに対して相対的である。以下の略語を使用する:br s=ブロードの一重項、s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、dd=二重項の二重項、m=多重項。
【実施例】
【0134】
(実施例1)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンの調製)
【0135】
【化48】

(A.4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3−メトキシベンズアルデヒドの調製)
フラスコに、1−ブロモメチル−2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゼン(2.27g、7.39mmol)、バニリン(1.12g、1当量)、DMF(23ml)およびファインメッシュKCO(5.11g、37mmol)を加えた。その反応スラリーを、70℃で、15時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(120ml)で希釈し、ブフナー漏斗で濾過し、飽和NHCl(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン/EtOAc:100:0〜70:30)にかけて、中間体生成物(2.79g、86%)を得た。
【0136】
【化49】


【0137】
(B.表題化合物の調製)
フラスコに、工程Aから得た4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3−メトキシベンズアルデヒド(164mg、433μmol)、ローダミン(58mg、433μmol)、無水EtOH(7ml)、およびTEA(120μL、870μmol)を加えた。その反応溶液を、65℃で、14時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(100ml)で希釈し、飽和NHCl(75mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして初期容量の1/3まで濃縮した。減圧下にて黄色沈殿物を濾過により単離し、EtOAc(50ml)およびEtO(50ml)で洗浄して、表題化合物(47mg、23%)を得た。
【0138】
【化50】


【0139】
(実施例2)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−エチルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0140】
【化51】

フラスコに、’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(59mg、120μmol)、無水DMF(1ml)、およびヨードメタン(3.0ml)を加えた。その溶液を、40℃で、2.5時間撹拌した。この反応溶液を減圧下にて濃縮し、そして残渣を無水MeCN(3ml)に溶解した。その混合物に、EtNHの2.0M THF(1.0ml)溶液を加えた。その溶液を、60℃で、2時間撹拌した。この溶液を減圧下にて濃縮し、そして粗製物質をクロマトグラフィー(SiO DCM/MeOH 100:0〜90:10)にかけて、表題生成物(21mg、34%)を得た。
【0141】
【化52】


【0142】
(実施例3)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0143】
【化53】

EtNHに代えて、2−メトキシエチルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。
【0144】
【化54】


【0145】
(実施例4)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0146】
【化55】

EtNHに代えて、4−メトキシベンジルアミンを使用して、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)597(MH)。
【0147】
(実施例5)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2,4−ジフルオロ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0148】
【化56】

EtNHに代えて、2,4−ジフルオロベンジルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)603(MH)。
【0149】
(実施例6)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−N,N−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0150】
【化57】

EtNHに代えて、2(N,N−ジメチルアミノ)エチルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)562(MH)。
【0151】
(実施例7)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−エトキシ−エチルアミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0152】
【化58】

EtNHに代えて、2−エトキシエチルアミンを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)449(MH)。
【0153】
(実施例8)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−メチルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0154】
【化59】

EtNHに代えて、メチルアミンを使用し、そしてコンテス(Kontes)封管中で反応を実行することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)491(MH)。
【0155】
(実施例9)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−フェネチルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0156】
【化60】

EtNHに代えて、フェニルエチルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)581(MH)。
【0157】
(実施例10)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−プロピルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0158】
【化61】

EtNHに代えて、n−プロピルアミンを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)519(MH)。
【0159】
(実施例11)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ジメチルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0160】
【化62】

EtNHに代えて、N,N−ジメチルアミンを使用し、そしてコンテス封管中で反応を実行することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。
【0161】
【化63】


【0162】
(実施例12)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−シクロヘキシルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0163】
【化64】

EtNHに代えて、シクロヘキシルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)559(MH)。
【0164】
(実施例13)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0165】
【化65】

EtNHに代えて、4−エチルアミンモルホリンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)590(MH)。
【0166】
(実施例14)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ヒドロキシアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0167】
【化66】

EtNHに代えて、ヒドロキシルアミン−HClを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)493(MH)。
【0168】
(実施例15)
(’3−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステルの調製)
【0169】
【化67】

EtNHに代えて、3−アミノ安息香酸エチルエステルを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)625(MH)。
【0170】
(実施例16)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−フェニルアミノ−チアゾール−4−オンの調製)
【0171】
【化68】

EtNHに代えて、フェニルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)553(MH)。
【0172】
(実施例17)
(’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(エチル−フェニル−アミノ)−チアゾール−4−オンの調製)
【0173】
【化69】

EtNHに代えて、N−エチル−フェニルアミンを使用し、そしてTHFに代えて、有機溶媒であるアセトニトリルおよびDMFを使用することにより、実施例2で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)581(MH)。
【0174】
(実施例18)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0175】
【化70】

でパージしたフラスコに、’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、(1.12g、2.27mmol)、ヨードメタン(5.5ml、88mmol)およびDMF(35ml)を加えた。その溶液を、40℃で、20時間撹拌した。この反応溶液を減圧下にて濃縮し、そして残渣をMeCN(25ml)に溶解した。この混合物に、1−メチルピペラジン(0.76ml、6.8mmol)を加え、その溶液を、65℃で、2時間撹拌した。次いで、この溶液をEtOAc(150mL)で希釈し、NHCl(70mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO DCM/MeOH 100:0〜90:10)にかけて、表題生成物(470mg、収率37%)を得た。
【0176】
【化71】


【0177】
(実施例19)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−モルホリン−4−イル−チアゾール−4−オンの調製)
【0178】
【化72】

1−メチルピペラジンに代えて、モルホリンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)547(MH)。
【0179】
(実施例20)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3,5−ジメチル−モルホリン−4−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0180】
【化73】

1−メチルピペラジンに代えて、3,5−ジメチルモルホリンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)575(MH)。
【0181】
(実施例21)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペリジン−1−イル−チアゾール−4−オンの調製)
【0182】
【化74】

1−メチルピペラジンに代えて、ピペリジンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)545(MH)。
【0183】
(実施例22)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオモルホリン−4−イル−チアゾール−4−オンの調製)
【0184】
【化75】

1−メチルピペラジンに代えて、チオモルホリンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)563(MH)。
【0185】
(実施例23)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オンの調製)
【0186】
【化76】

1−メチルピペラジンに代えて、ピペラジンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)546(MH)。
【0187】
(実施例24)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0188】
【化77】

1−メチルピペラジンに代えて、2−メチルピペラジンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、この化合物を調製した。MS(ESI)560(MH)。
【0189】
(実施例25)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0190】
【化78】

1−メチルピペラジンに代えて、1−(2−ピリジル)−ピペラジンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)623(MH)。
【0191】
(実施例26)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0192】
【化79】

1−メチルピペラジンに代えて、1−フェニルピペラジンを使用することにより、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)622(MH)。
【0193】
(実施例27)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0194】
【化80】

(A.4−(2,4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)ベンズアルデヒドの調製)
でパージしたフラスコに、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(155mg、1.27mmol)、塩化2,4−ビストリフルオロメチルベンジル(390mg、1当量)、DMF(9ml)およびKCO(530mg、3.8mmol)を加えた。その反応溶液を、N下にて、60℃で、14時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(150ml)で希釈し、真空濾過してKCOを除去し、飽和NHCl(30mL×2)で洗浄し、水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗生成物を得た。
【0195】
(B.5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンの調製)
工程Aにおいて、4−(2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3−メトキシベンズアルデヒドを4−(2,4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)ベンズアルデヒドで置き換えることにより、実施例1Bで記述した様式と類似の様式で、この中間体を調製した。
【0196】
(C.表題化合物の調製)
’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンを、工程Bから得た5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンで置き換えて、45mg(33%)の表題化合物を得ること以外は、実施例18で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。
【0197】
【化81】


【0198】
(実施例28)
(2−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オンの調製)
【0199】
【化82】

フラスコに、実施例23から得た5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オン(51mg、94μL)、クロロホルム(5ml)、塩化アセチル(1.5当量、10μL)およびTEA(3当量、40μL)を加えた。その反応溶液を、45℃で、1.5時間撹拌した。次いで、この溶液をEtOAc(75ml)で希釈し、そしてブフナー漏斗で濾過して、過剰のKCOを除去した。この溶液をNHCl水溶液(50ml×2)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜94:06)にかけて、表題化合物(19mg、収率40%)を得た。
【0200】
【化83】


【0201】
(実施例29)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0202】
【化84】

フラスコに、5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オン(50mg、92μmol)(実施例23から得た)クロロホルム(5ml)、塩化メチルスルホニル(3当量、32μL)およびTEA(3当量、40μl)を加えた。その反応物を、60℃で、N下にて、撹拌した。この反応溶液をDCM(70ml)で希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜90:10)にかけて、白色固形物(30mg、52%)として、表題化合物を得た。
【0203】
【化85】


【0204】
(実施例30)
(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボチオ酸(4−メトキシ−フェニル)−アミドの調製)
【0205】
【化86】

でパージしたフラスコに、実施例23から得た5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オン(120mg、220μmol)、DMF(8ml)およびMeCN(8ml)を加えた。その反応溶液に、イソチオシアン酸4−メトキシルフェニル(55mg、330μmol)を加えた。この反応物を、55℃で、20時間撹拌し、そしてLC分析により、生成物が形成された。この反応溶液を減圧下にて濃縮し、次いで、EtOAc(100ml)に吸収させ、NHCl水溶液(70ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(これは、逆相分取HPLC、HO/MeCNの勾配90:10〜10:90を使用する)にかけて、白色固形物(24mg、収率13%)として、表題化合物を得た。
【0206】
【化87】


【0207】
(実施例31)
(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボチオ酸フェネチル−アミドの調製)
【0208】
【化88】

イソチオシアン酸4−メトキシフェニルに代えて、イソチオシアン酸フェニルエチルを使用することにより、実施例30で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)709(MH)。
【0209】
(実施例32)
(5−[(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボチオイル)−アミノ]−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−キサンテン−9−イル)−安息香酸の調製)
【0210】
【化89】

イソチオシアン酸4−メトキシフェニルに代えて、イソチオシアン酸フルオレセインを使用することにより、実施例30で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)935(MH)。
【0211】
(実施例33)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−エチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0212】
【化90】

(A.中間体である1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−エタノンの調製)
でパージしたフラスコに、臭化2,4−ビス−トリフルオロメチルベンジル(2.21g、7.20mmol)、アセトバニロン(1.32g、7.92mmol)およびDMF(15ml)を加えた。その反応溶液に、ファインメッシュKCO(3当量、21.6mmol)を加えた。この反応物を、70℃で、1時間、次いで、60℃で、14時間撹拌した。次いで、この反応溶液をEtOAc(150ml)で希釈し、ブフナー漏斗で濾過し、飽和NHCl(70mL×2)で洗浄し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、次いで、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗生成物(2.8g、収率99%)を得た。
【0213】
(B.中間体である5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−エチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンの調製)
撹拌棒を備え冷却器に取り付けたフラスコに、工程Aから得た1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−エタノン(244mg、622μmol)、ローダミン(133ng、1.0mmol)、NHOAc(77mg、1.0mmol)およびトルエン(5mL)を加えた。その反応混合物を還流状態まで加熱し、そして還流状態で、8時間撹拌した。この混合物に、NHOAc(50mg)およびトルエン(2mL)を追加し、さらに24時間還流した。次いで、その反応溶液をEtOAc(75ml)で希釈し、NHCl(50mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(TLC、DCM/EtOAc 100:0〜85:15)にかけて、この中間体化合物(195mg、62%yield)を得た。
【0214】
(C.表題化合物の調製)
でパージしたフラスコに、工程Bから得た5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−エチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、無水MeCN(5ml)、およびヨードメタン(3.5ml)を加えた。その反応溶液を、乾燥N下にて、40℃で、3.5時間撹拌した。真空中で溶媒を除去し、そして得られた黄色固形物を無水MeCNに再溶解した。その溶液に、1−メチルピペラジンを加え、続いて、よく溶解するために、DMF(0.5ml)を加えた。この溶液を、65℃で、3.5時間撹拌した。次いで、この反応溶液をEtOAc(50ml)で希釈した。沈殿した1−メチルピペラジンを除去した。その溶液を真空中で濃縮し、そしてクロマトグラフィー(SiO、DCM(0.2%TEAを使う)/MeOH 100:0〜92:8)にかけた。冷ヘキサンを加えることにより、生成物(これは、粘稠な油状物として、単離した)を再沈殿した。(43mg、収率28%)。
【0215】
【化91】


【0216】
(実施例34)
(5−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジル]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0217】
【化92】

(A.中間体である5−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジル]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンの調製)
でパージしたフラスコに、’5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(42mg、85μmol)およびDME(4ml)を加えた。その溶液に、NaBHCN(20mg、255μmol)を加え、続いて、酢酸(2ml)を加えた。この反応物を、室温で、2時間撹拌した。次いで、その反応溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO(100mL×3)で順次洗浄することにより中和し、飽和NaCl(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜98:2)にかけて、中間体化合物(155mg、収率50%)を得た。
【0218】
【化93】


【0219】
(B.表題化合物の調製)
フラスコに、工程Aから得た5−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジル]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(140mg、282μmol)、DMSO(1ml)およびヨードメタン(2ml)を加えた。その反応溶液を、N下にて、3時間撹拌した。真空中で過剰のヨードメタンを除去した。この反応混合物に、MeCN(6ml)およびN−メチルピペラジン(95μL、850μmol)を加えた。この反応溶液を、55℃で、2時間撹拌した。次いで、この反応溶液をEtOAc(200ml)で希釈し、NHCl水溶液および水で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜90:10)にかけて、表題化合物(55mg、収率35%)を得た。
【0220】
【化94】


【0221】
(実施例35)
(’5−[1−[3−メトキシ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0222】
【化95】

(A.3−メトキシ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンズアルデヒドの調製)
フラスコに、DMF(20ml)の溶液中のバニリン(3.28g、21.6mmol)および2−ブロモエチルメチルエーテル(3.04ml、1.5当量)を加えた。次いで、その溶液に、KCO(5.5g、2当量)を加え、この反応スラリーを、N下にて、90℃で、16時間撹拌した。その反応溶液をEtOAc(100ml)で希釈し、濾過し、飽和NHClで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン/EtOAc 100:0〜70:30)にかけて、この中間体化合物を得た。
【0223】
(B.5−[1−[3−メトキシ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソチアゾリジン−4−オンの調製)
でパージしたフラスコに、工程Aから得た3−メトキシ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンズアルデヒド(162mg、771μmol)、ローダミン(103mg、1当量)、NaOAc(190mg、2.31mmol)およびHOAc(3ml)を加えた。その混合物を、冷却器下にて、90℃で、14時間撹拌し加熱した。この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そして沈殿した固形物をブフナー漏斗で濾過した。この固形物を水で洗浄し、ヘキサンで洗浄し、そして高真空下にて乾燥して、中間体化合物(179mg、収率72%)を得た。
【0224】
(C.表題化合物の調製)
でパージしたフラスコに、工程Bから得た5−[1−[3−メトキシ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−チオキソチアゾリジン−4−オン(77mg、237μmol)、無水DMF(5ml)およびヨードメタン(1ml)を加えた。その反応溶液を、40℃で、24時間撹拌し、続いて、真空中で、ヨードメタンおよびDMFを除去した。残留物質に、MeCN(5ml)およびDMF(0.5ml)を加え、続いて、1−メチルピペラジンを加えた。その反応溶液を、65℃で、3時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(70mL)で希釈し、飽和NHCl(40mL×2)で洗浄し、飽和NaHCO(40ml)で洗浄し、次いで、水(30ml)で洗浄し、NaCOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜92:8)にかけて、表題化合物(28mg、収率33%)を得た。
【0225】
【化96】


【0226】
(実施例36)
(’5−[1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0227】
【化97】

(A.5−[1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンの調製)
でパージしたフラスコに、ローダミン(574mg、4.31mmol)、バニリン(656mg、1当量)、NaOAc(354mg、3.5当量)および酢酸(8.5ml)を加えた。その混合物を、N下にて、90℃で、20時間加熱して、黄色沈殿物を得た。この反応溶液を水(150mL)で希釈し、そして沈殿した固形物をブフナー漏斗で濾過した。この固形生成物を水で洗浄し、次いで、ヘキサンで洗浄し、次いで、高真空下にて乾燥して、中間体化合物(770mg、収率67%)を得た。
【0228】
(B.表題化合物の調製)
フラスコに、5−[1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(760mg、2.84mmol)、DMF(7.0ml)およびヨードメタン(5.0ml)を加えた。その反応溶液を、N下にて、4時間撹拌した。真空中で、溶媒および過剰のヨードメタンを除去した。黄色残渣に、MeCN(13ml)および1−メチルピペラジン(570mg、630μl)を加え、その溶液を、N下にて、55℃で、2.5時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(200mL)で希釈し、NHCl水溶液で洗浄し、次いで、水で洗浄し、そして濃NaSOで乾燥した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜92:8)にかけて、表題化合物(430mg、45%)を得た。
【0229】
【化98】


【0230】
(実施例37)
(’5−[1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0231】
【化99】

でパージしたフラスコに、’5−[1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン(57mg、0.17mmol)、MeCN(5ml)、塩化ベンジル(30μl、1.5当量)、およびKCO(70mg、3当量)を加えた。その反応混合物を、70℃で、6時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(100ml)で希釈し、そしてフリット付きガラス製漏斗で濾過することにより、過剰のKCOを除去した。生成物溶液を、NHCl水溶液(50mL×2)およびHO(50ml)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜92:8)にかけて、純粋な表題化合物(20mg、収率28%)を得た。
【0232】
【化100】


【0233】
(実施例38)
(’5−[1−[4−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0234】
【化101】

塩化ベンジルを塩化2−フルオロベンジルで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)442(MH)。
【0235】
(実施例39)
(’5−[1−[3−メトキシ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0236】
【化102】

塩化ベンジルを塩化2−トリフルオロメチルベンジルで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)492(MH)。
【0237】
(実施例40)
(’5−[1−[4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0238】
【化103】

塩化ベンジルを臭化4−フルオロベンジルで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)442(MH)。
【0239】
(実施例41)
(’5−[1−[3−メトキシ−4−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0240】
【化104】

塩化ベンジルを臭化4−トリフルオロメチルベンジルで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)492(MH)。
【0241】
(実施例42)
(’2−{2−メトキシ−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−4H−チアゾリリデンメチル]−フェノキシメチル}−ベンゾニトリルの調製)
【0242】
【化105】

塩化ベンジルを臭化2−シアノベンジルで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)449(MH)。
【0243】
(実施例43)
(’5−[1−(3−メトキシ−4−フェネチルオキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0244】
【化106】

塩化ベンジルを2−フェニル−クロロエタンで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)438(MH)。
【0245】
(実施例44)
(5−[1−[3−メトキシ−4−(4,4,4−トリフルオロ−ブトキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0246】
【化107】

塩化ベンジルを4−クロロ−1,1,1−トリフルオロブタンで置き換えることにより、実施例37で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)444(MH)。
【0247】
(実施例45)
(’5−[1−(2−メトキシ−4’−メチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0248】
【化108】

(A.トリフレート中間体の調製)
フラスコに、’5−[1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン(200mg、600μmol)(実施例36)および1−メチルピペラジン(3mL)を加えた。その溶液を、氷浴にて、0℃まで冷却した後、無水トリフリック酸(150μl、900μmol)を加えた。この反応溶液を、水(20ml)を加えてクエンチした。この反応溶液をEtOAc(30ml)で希釈し、そしてジエチルエステル(50ml)で希釈した。水相を除去し、そして有機相を10%HCl水溶液で洗浄し、次いで、飽和NaCl(40ml)で洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。この溶液を濾過し、そして真空中で濃縮して、粗生成物を得、これを、次の工程で使用した。
【0249】
(B.表題化合物の調製)
でパージしたフラスコに、工程Aから得たトリフレート中間体(300μmol)、4−メチルフェニルホウ酸(82mg、600μmol)、Pd(PPh(34mg、10mol%)、KCO(160mg、1.2mmol)、KBr(26mg、1当量)、DME(5ml)、およびHO(3ml)を加えた。その反応混合物を、90℃で、およそ20時間撹拌した。次いで、この反応溶液をEtOAc(50ml)で希釈し、セライトに通し、NHCl水溶液およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH 100:0〜92:8)にかけて、表題化合物(10mg、93%)を得た。
【0250】
【化109】


【0251】
(実施例46)
(’5−[1−(2−メトキシ−2’,4’−ジメチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0252】
【化110】

4−メチルフェニルボロン酸に代えて、2,4−ジメチルフェニルボロン酸を使用することにより、実施例45で記述した様式と類似の様式で、表題化合物を調製した。MS(ESI)422(MH)。
【0253】
(実施例47)
(5−[1−(2−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンの調製)
【0254】
【化111】

(A.5−[1−(2−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オンの調製)
フラスコに、ローダミン(37mg、275μmol)、2−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−カルボキシアルデヒド(70mg、250μmol)、酢酸(4ml)およびNaOAc(60mg、3当量)を加えた。その反応溶液を、N下にて、95℃で、14時間撹拌した。この溶液に、NaOAc(60mg、3当量)を追加し、そして100℃で、さらに24時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(100ml)で希釈し、水(50mL×3)で洗浄し、NaHCO水溶液(50mL×3)で洗浄し、乾燥し、そして濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン:EtOAc 100:0〜70:30)にかけて、中間体化合物(79mg、80%)を得た。
【0255】
(B.表題化合物の調製)
でパージしたフラスコに、工程Aから得た5−[1−(2−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン(70mg、0.18mmol)、ヨードメタン(1.5ml)およびCHCl(0.4ml)を加えた。その反応溶液を、40℃で、14時間撹拌した後、真空中で濃縮した。残渣を無水MeCN(5mL)に溶解し、そして3当量の1−メチルピペラジン(60μl、0.54mmol)を加えた。この反応溶液を、60℃で、2.5時間撹拌した。この反応溶液をEtOAc(60ml)で希釈し、NHCl水溶液(30mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製物質をクロマトグラフィー(SiO、DCM:MeOH 100:0〜92:8)にかけて、表題化合物(49mg、59%)を得た。
【0256】
【化112】


【0257】
(実施例48)
(5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−METH−(E)−イリデン]−2−[4−(フラン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オンの調製)
【0258】
【化113】

4mL丸底フラスコバイアルにて、5−[1−[4−(2,4−ビストリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチル−(E)−イリデン]−2−メチルスルファニル−チアゾール−4−オン0.12g(0.25mmol)、1−(2−フロイル)ピペラジン0.045g(0.25mmol)、およびDMF:THF(2:1)3mLを秤量した。得られた溶液を、3時間にわたって、60℃まで加熱し、次いで、その反応物を冷却し、そして真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO)(これは、EtOAc/ヘキサン 30〜80%で溶出する)で精製して、黄色固形物(12mg、8%)として、表題化合物を得た;
【0259】
【化114】


【0260】
類似の様式で、以下の化合物を調製した:
3−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メタ−(E)−イリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル;黄色固形物(15mg、10%);
【0261】
【化115】

5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−ピリジン−2−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):608(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(1−エチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):610(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3−ピリジン−3−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):608(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[2−(5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):665(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[3−(ピリジン−3−カルボニル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):650(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):638(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):658(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(ヒドロキシ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):652(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−メチル−キノリン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):687(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3−ピリジン−2−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):608(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−メチル−チアゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):657(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−チオフェン−2−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):642(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):596(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−ピリジン−3−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):608(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,3−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):650(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,5−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):650(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):670(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−チオフェン−2−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):656(MH+);
3−({5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−チオフェン−2−イルメチル−アミノ)−プロピオニトリル;MS(ES):626(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ナフタレン−1−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):686(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):691(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):651(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):637(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオモルホリン−4−イル−チアゾール−4−オン;MS(ES):563(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−フェニル−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):678(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4,6−ジメトキシ−ピリミジン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):698(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(テトラヒドロ−フラン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):644(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):637(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−フェニル−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):664(MH+);
2−(4−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):680(MH+);
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル;MS(ES):617(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):574(MH+);
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル;MS(ES):617(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):603(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−メトキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):604(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−オクチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):658(MH+);
(1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸第三級ブチルエステル;MS(ES):660(MH+);
(S)−1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル;MS(ES):589(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):657(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):673(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):621(MH+);
2−(4−アリル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):586(MH+);
2−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−ベンゾニトリル;MS(ES):647(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−メトキシ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):618(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):636(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):640(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):690(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):690(MH+);
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−2−カルボン酸エチルエステル;MS(ES):617(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):623(MH+);
(1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−カルバミン酸第三級ブチルエステル;MS(ES):646(MH+);
2−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メタ−(Z)−イリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):635(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジプロピルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):673(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−フェニル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):650(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):588(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):624(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−シクロペンチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):614(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ヘキシル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):630(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−シクロヘプチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):642(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ブチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):602(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):659(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−シクロヘキシル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):628(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):624(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):690(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):690(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):643(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):630(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ペンチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):616(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジエチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):645(MH+);
3−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−プロピオニトリル;MS(ES):599(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ヘプチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):644(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−メトキシ−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):632(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):637(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):617(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):657(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジアリルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):669(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−m−トリル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):636(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):657(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−エチル−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):616(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):656(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−第二級ブチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):602(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):631(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):652(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):616(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−[1,3]ジオキソラン−2−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):632(MH+);
2−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−N−メチル−N−フェニル−アセトアミド;MS(ES):693(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−o−トリル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):636(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):638(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾール−3−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):693(MH+);
2−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−ニコチノニトリル;MS(ES):648(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,4−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):650(MH+);
4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸第三級ブチルエステル;MS(ES):646(MH+);
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル;MS(ES):603(MH+);
2−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):636(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):561(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):575(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−((S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):561(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):599(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(オクタヒドロ−イソキノリン−2−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):599(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):657(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):643(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):656(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):652(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3,5−ジクロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):690(MH+);
2−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):628(MH+);
4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;MS(ES):618(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−2−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):637(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):690(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):650(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):559(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):559(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピロリジン−1−イル−チアゾール−4−オン;MS(ES):531(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−モルホリン−4−イル−チアゾール−4−オン;MS(ES):547(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[シクロプロピル−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):639(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1H−インドール−3−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):660(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(5−メチル−1H−インドール−3−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):634(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):649(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(4−メチル−チアゾール−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):602(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(5−フェニル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):649(MH+);
2−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル−メチル−アミノ)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メタ−(Z)−イリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):637(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(5−プロピル−1H−ピラゾール−3−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):613(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリミジン−2−イル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):638(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−チオフェン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):642(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[2−(1H−インドール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):646(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−ピリジン−2−イル−アゼパン−1−イル)−チアゾール−4−オン;MS(ES):636(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):651(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(3−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;MS(ES):596(MH+);
2−(4−ベンゾオキサゾール−2−イル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):677(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(メチル−チオフェン−2−イルメチル−アミノ)−チアゾール−4−オン;MS(ES):587(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[3−(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):675(MH+);
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−カルボン酸;MS(ES):589(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(ヒドロキシ−ピリジン−2−イル−メチル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):652(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[3−(5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;MS(ES):679(MH+);
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(メチル−キノリン−6−イルメチル−アミノ)−チアゾール−4−オン;MS(ES):632(MH+);
2−(4−ベンゾオキサゾール−2−イル−ピペリジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;MS(ES):662(MH+);および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[2−(6−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン.MS(ES):661(MH+)。
【0262】
(実施例49)
(蛍光偏光(FP)アッセイ)
アミノ酸188〜423からなるヒトERRαリガンド結合ドメイン(GenBank配列 XM048286を参照のこと)を、pET15b発現ベクター(Novagen,Inc.,Madison,WI)に、そのリガンド結合ドメインのN末端に対して6−ヒスチジンタグがインフレームの状態でクローニングした。
【0263】
6−Hisタグ化したERRαリガンド結合ドメイン融合タンパク質を、E.Coli中で発現させ、Ni−NTA樹脂(Qiagen Inc.,Valencia,CA)で標準的なプロトコルにしたがって精製した。そのタンパク質の純度を、SDS PAGEおよびクマシーブルー染色を用いて確認した。この方法により、このタンパク質は約90%純粋であると判断した。
【0264】
10nMの5,6−カルボキシフルオレセイン−ILRKLLQE(SynPep Corp.,Dublin,CA)を含む1×FP緩衝液(20mM KHPO Ph7.3,150mM NaCl,2mM CHAPS,2mM EDTA,10mM DTT)、5.5μM His−ERRαタンパク質および50μMもしくは10μMの試験化合物を、384ウェルの黒色アッセイプレートの各ウェルに添加した。
【0265】
プレートを暗条件の室温で少なくとも1時間インキュベートした。FP(mP)をLJL Analyst(LJL Biosystems,Inc.,Sunnyvale,CA)(励起波長:485 nm;放射波長:530nm)で測定した。
【0266】
His−ERRα + ペプチドのmP値をハイコントロール(high control)として使用し、100%活性として設定した。ペプチドのみのmP値をローコントロール(low control)として設定した。アンタゴニストのカットオフを最大阻害の25%未満(ハイコントロールと比べて75%の活性)として設定した。
【0267】
(実施例50)
(GAL4−ERRα同時トランスフェクションアッセイ)
化合物の活性もまた、GAL4−ERRαキメラを用いる細胞ベースアッセイで決定して、活性化合物を同定した。
【0268】
CMX−GAL4−ERRαを、ERRαのアミノ酸174〜423(GenBank配列 XM048286を参照のこと)をコードするヌクレオチドを、GAL4 DNA結合ドメインのアミノ酸1〜147をコードするヌクレオチドを含むベクターpCMX−GAL4(Perlmann et al.,1993,Genes & Development 7:1411−1422)にクローニングすることによって構築した。
【0269】
TK−MH100x4−Luc(GAL4UAS−TK−ルシフェラーゼ)レポーター構築物を、Gal4 UAS(Kang et al.1993,J.Biol.Chem.268:9629−9635)の4つのコピーをTK−LucのHind III部位に挿入することによって構築した。親プラスミドTK−Lucを、HindIIIおよびXhoIでの消化によってプラスミドpBLCAT2から得た単純へルペスウイルスチミジンキナーゼ遺伝子プロモーター(−105〜+51)を、HollenbergおよびEvans,1988,Cell 55:899−906)によって記載されたプラスミドMTV−LUCに、HindIIIおよびXhoIでの消化によってMTV−LUCからMTV−LTRプロモーター配列を除去した後、挿入することによって調製した。制限消化および/または配列決定によって、正確なクローニングを確認した。
【0270】
10% チャコール/デキストラン処理したウシ胎仔血清を含む培地で増殖させたT175フラスコ中のCV−1(African Green Monkey Kidney Cells)(ATCC)細胞を70パーセントコンフルエンシーで用いて、アッセイを行った。細胞を、12μgのCMX−GAL4−ERRα(リガンド結合ドメインを含む)、6μgのTK−MH100x4−Luc、および2μgのCMX−βGalを含むDNA混合物で、トランスフェクション試薬FuGENE6 (Roche Molecular Biochemicals,Indianapolis,IN)を用いて、推奨されたプロトコルおよび製造業者によって提供された指示にしたがって、一過性にトランスフェクトした。トランスフェクション試薬とともに37℃で5時間インキュベーションした後、細胞を洗浄し、フラスコから1×トリプシン−EDTA溶液(Sigma−Aldrich,Inc.St.Louis,MO)を用いて取り出し、次いで5% チャコール/デキストラン処理したウシ胎仔血清を含む培地中に再懸濁して、1.1×10細胞/mlの最終濃度を得た。
【0271】
アッセイプレートを、約5μlの各化合物を384ウェルプレートのウェルに分配して、細胞の添加後、約10μMの最終化合物濃度を達成することによって調製した。細胞を、MultiDropディスペンサ(MTX Labs,Inc.,Vienna,VA)の使用によって、アッセイプレートに添加した。化合物およびスクリーニング細胞の両方を含むアッセイプレートを、組成物培養インキュベーター中で、37℃および5% COで約20時間インキュベートした。
【0272】
トランスフェクトした細胞を化合物とインキュベーションした後、溶解緩衝液(1% Triton X−100、10% グリセロール、5mM DTT、1mM EGTA、25mM トリシン)およびルシフェリンアッセイ緩衝液(0.73mM ATP、22.3mM トリシン、0.11mM EDTA、33.3mM DTT、0.2M MgSO4、11mM ルシフェリン、6.1mM 補酵素A、0.01mM HEPES)を調製した。培地をプレートから除去し、溶解緩衝液およびルシフェリンアッセイ緩衝液を1:1の比で混合し、次いで30μlを各ウェル(384ウェルプレート)に添加した。プレートをNorthstar(Northstar Technologies,Inc.,Acton,MA)で読み取り、データを ActivityBase(ID Business Solutions,Ltd.,Guildford,Surrey,UK)を用いて分析した。ルシフェラーゼ値を、pCMX−βGal発現プラスミドを用いてβ−ガラクトシダーゼ値で正規化し、以前に記載されたように(Willy et al.,1995,Gene & Development,9:1033−1045)トランスフェクション効率に対して正規化した。
【0273】
レポーターで駆動されるルシフェラーゼ活性は、ERRトランスフェクションなしに観察されなかった。これは、その化合物のERR依存性を示す。
【0274】
以下の表は、実施例に記載される代表的な化合物のインビトロでのERRα活性データを提供する。GAL4−ERRαアッセイにおける逆アゴニストについての平均IC50値は、以下のとおりに提供される:V:0.5μM未満;W:0.5μM〜1μM;X:1μM〜2μM、そしてY:2μM〜5μM。コントロールの(3−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−2−シアノ−N−(5−トリフルオロメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−アクリルアミド)に対するERRα活性に関する平均阻害パーセントは、以下のとおりに提供される:A:コントロール活性の100%〜120%、B:コントロール活性の80%〜100%、そしてC:コントロール活性の60%〜80%。
【0275】
【化116】


【0276】
当業者は、多くの改変およびバリエーションが、本明細書に記載されそして示される技術および構造において、本発明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得ることを理解する。したがって、本明細書に記載されそして示される技術および構造は、例示のみであり、本発明の範囲において制限するものではないと理解されるはずである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定され、これは、本出願の出願時における公知の等価物および予測不可能な等価物を包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それらの単一異性体、異性体の混合物として、または異性体のラセミ混合物として;任意の互変異性形状として;溶媒和物または多形体として;あるいはプロドラッグまたは代謝物として;あるいは薬学的に受容可能な塩としての、式(I)の化合物:
【化1】

ここで:
結合qは、単結合または二重結合である;
およびRは、それぞれ別個に、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−OR10または−C(O)R10である;そしてRは、さらに、水素であり得る;あるいは
およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換した複素環またはヘテロアリール環を形成し、ここで、該必要に応じて置換した複素環またはヘテロアリール環は、1個〜12個の置換基で置換され得、該置換基は、それぞれ別個に、RおよびRからなる群から選択される;
は、水素、ハロまたは必要に応じて置換したアルキルである;
各Rは、別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−N(R21)(R22)、−R−OR20、−R−SR20、−R−C(O)R20、−R−C(O)OR20、−R−C(O)N(R21)(R22)、−R−OC(O)R20、−R−N(R)C(O)R20、−R−OC(O)OR20、−R−OC(O)N(R21)(R22)、−R−N(R)C(O)OR20、−R−N(R)C(O)N(R21)(R22)、−R−N(R)S(O)23、−R−S(O)23(ここで、tは、1〜2の整数である)または−R−S(O)N(R21)(R22)である;
各RおよびRは、別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールまたは必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)、−R−SR10、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)、−R−N(R)C(O)OR10、−R−OC(O)N(R11)(R12)、−R−N(R)C(J)N(R11)(R12)および−R−S(O)13(ここで、tは、1〜2の整数である)からなる群から選択される;あるいは
およびRは、それらが結合する炭素と一緒になって、オキソ、チオキソ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、エチレンジオキシまたはプロピレンジオキシを形成する;
mは、1〜2の整数である;
nは、0〜4の整数である;
Xは、−O−、−NR−、−S(O)−(ここで、uは、0〜2の整数である)または直接結合である;
Lは、1個〜6個の炭素を有する必要に応じて置換した分枝または直鎖アルキレン鎖、3個〜6個の炭素を有する必要に応じて置換したシクロアルキル、2個〜6個の炭素と1個〜2個の二重結合とを有する必要に応じて置換した分枝または直鎖アルケニレン、または2個〜6個の炭素と1個〜2個の三重結合とを有する必要に応じて置換した分枝または直鎖アルキニレン鎖である;
Yは、−O−、−NR−、−S(O)−(ここで、uは、0〜2の整数である)または直接結合である;
Aは、必要に応じて置換したアリールまたは必要に応じて置換したヘテロアリール環であり、ここで、該必要に応じて置換したアリールまたは該必要に応じて置換したヘテロアリール環は、1個〜5個の置換基で置換され得、該置換基は、それぞれ別個に、ハロ、ニトロ、シアノ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−N(R31)(R32)、−R−OR30、−R−SR30、−R−C(J)R30、−R−C(J)OR30、−R−C(J)N(R31)(R32)、−R−OC(J)R30、−R−N(R)C(J)R30、−R−OC(J)OR30、−R−OC(J)N(R31)(R32)、−R−N(R)C(J)OR30、−R−N(R)C(J)N(R31)(R32)、−R−N(R)S(O)33、−R−S(O)33(ここで、tは、1〜2の整数である)および−R−S(O)N(R31)(R32)からなる群から選択される;
各Rは、別個に、水素または必要に応じて置換したアルキルである;
各Rは、別個に、直接結合または必要に応じて置換したアルキレンである;
各R10、R20およびR30は、それぞれ別個に、水素、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択される;
11、R12、R21、R22、R31およびR32は、(i)、(ii)、(iii)または(iv)の任意の組み合わせから選択される:
(i)R11、R12、R21、R22、R31およびR32は、それぞれ別個に、水素、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択され、
(ii)R11およびR12、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換したヘテロシクリルまたは必要に応じて置換したヘテロアリールを形成し、
(iii)R21およびR22、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換したヘテロシクリルまたは必要に応じて置換したヘテロアリールを形成し、
(iv)R31およびR32、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換したヘテロシクリルまたは必要に応じて置換したヘテロアリールを形成する;
13、R23およびR33は、それぞれ別個に、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択される;そして
Jは、O、SまたはNR14である;
ここで、R14は、水素、必要に応じて置換したアルキル、または必要に応じて置換したシクロアルキルからなる群から選択される、
化合物。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、RおよびRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換ピロリジン、メチルまたはエチルエステルで必要に応じて置換されたピペリジン、メチル、エチル、シアノエチル、置換または非置換フェニル、ナフチル、ベンジルまたはアセチルでN−置換されたピペラジンであの、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAが必要に応じて置換したフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されているが、4−ニトロまたは2−フルオロで単独で置換され得ない;
そしてRおよびRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換ピペリジン、非置換アゼピン、非置換モルホリン、または2個のメチル基で置換されたモルホリンを形成し、nが0または1であり、Rがメトキシまたはハロであり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されているが、4−ブロモ、4−クロロまたは4−ニトロで単独で置換され得ない;
そしてRが、非置換フェニルであり、該非置換フェニルが、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ニトロおよびスルホンアミドから選択され、Rが水素であり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、ブロモ、クロロまたはニトロで置換されていない;
そしてRが、2個のメチル基で置換されたベンジルであり、Rがアルコキシ、ハロまたはニトロであり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環または非置換ナフチル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されなければならないが、2−クロロ、4−ブロモ、4−フルオロ、4−ニトロで単独で置換され得ず、または2,4−ジクロロで二重に置換され得ない;
そしてRが−C(O)R10であり、ここで、R10がメチルまたはエチルであり、Rが水素であり、Xが−O−であり、Lがメチレンであり、Yが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個のハロアルキル基で置換されている;
そしてRおよびRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、非置換ピペリジン、あるいはメチルまたはベンジルで置換されたピペリジン、エチルまたはヒドロキシエチルでN−置換されたピペラジン、非置換ピロリジン、非置換アゼピンまたは非置換モルホリンを形成し;X、LおよびYが直接結合であり、そしてAがフェニル環であるとき、Aは、少なくとも1個の置換基で置換されなければならない、
化合物。
【請求項3】
結合qが、二重結合である、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
Xは、−O−である;
Lは、メチレン、エチレンまたはプロピレンである;そして
Yは、−O−または直接結合である、
化合物。
【請求項5】
Yが、−O−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
式(II)を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物:
【化2】

ここで、Rは、ハロ、ハロアルキル、シアノ、−OR20、−N(R21)(R22)または−SR20である;そして
20、R21およびR22は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
は、−OR20である;そして
20は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニルまたは必要に応じて置換したアルキニルからなる群から選択される、
化合物。
【請求項8】
式(II)を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物:
【化3】

ここで:
は、ハロ、シアノ、必要に応じて置換したアルキル、−R−C(O)R20、−R−C(O)OR20、−R−C(O)N(R21)(R22)、−R−OC(O)R20、−R−N(R)C(O)R20、−R−OC(O)OR20、−R−OC(O)N(R21)(R22)、−R−N(R)C(O)OR20、−R−N(R)C(O)N(R21)(R22)、−R−N(R)S(O)23、−R−S(O)23(ここで、tは、1〜2の整数である)または−R−S(O)N(R21)(R22)である;
ここで、R、R、R20、R21、R22およびR23は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項9】
請求項2〜8のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−OR10または−C(O)R10である;そして
は、水素、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−OR10または−C(O)R10である;
ここで、R10は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項10】
Aが、必要に応じて置換したヘテロアリールであり、該必要に応じて置換したヘテロアリールが、ピリジン、チオフェン、フラン、ピロール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールおよびインドールからなる群から選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
Aが、必要に応じて置換したアリールである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Aが、以下である、請求項11に記載の化合物:
【化4】


【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニルまたは必要に応じて置換したアルキニルであり、そしてRは、水素である、
化合物。
【請求項14】
Lが、メチレンである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項13または14に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−エチルアミノ−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−メチルアミノ−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−プロピルアミノ−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ジメチルアミノ−チアゾール−4−オン。
【請求項16】
請求項9〜12のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
は、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−OR10、または−C(O)R10である;
は、水素である;そして
Lは、メチレンである;
ここで、R10は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項17】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項16に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2,4−ジフルオロ−ベンジルアミノ)−チアゾール−4−オン
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−フェネチルアミノ−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−シクロヘキシルアミノ−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ヒドロキシアミノ−チアゾール−4−オン;
3−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−フェニルアミノ−チアゾール−4−オン。
【請求項18】
請求項9〜12のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−OR10、または−C(O)R10である;そして
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニルまたは必要に応じて置換したシクロアルキルである;
ここで、R10は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項19】
Lが、メチレンである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項18または19に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(エチル−フェニル−アミノ)−チアゾール−4−オン;
3−({5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−チオフェン−2−イルメチル−アミノ)−プロピオニトリル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[シクロプロピル−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(5−メチル−1H−インドール−3−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(4−メチル−チアゾール−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(5−フェニル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
2−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル−メチル−アミノ)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(5−プロピル−1H−ピラゾール−3−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[メチル−(3−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−アミノ]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(メチル−チオフェン−2−イルメチル−アミノ)−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(メチル−キノリン−6−イルメチル−アミノ)−チアゾール−4−オン。
【請求項21】
請求項4に記載の化合物であって、ここで:
nは、0である;そして
Aは、ハロアルキルで置換されたフェニルである、
化合物。
【請求項22】
前記化合物が、
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
請求項4〜8のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
およびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、必要に応じて置換した複素環を形成し、ここで、該必要に応じて置換した複素環は、1個〜12個の置換基で置換され得、該置換基は、それぞれ別個に、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)、−R−N(R)C(O)OR10、−R−OC(O)N(R11)(R12)、−R−N(R)C(J)N(R11)(R12)および−R−S(O)13(ここで、tは、1〜2の整数である)からなる群から選択される、
化合物。
【請求項24】
Aが、必要に応じて置換したヘテロアリールであり、該必要に応じて置換したヘテロアリールが、ピリジン、チオフェン、フラン、ピロール、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールおよびインドールからなる群から選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Aが、必要に応じて置換したアリールである、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
Aが、以下である、請求項25に記載の化合物:
【化5】


【請求項27】
Lが、メチレンである、請求項25または26に記載の化合物。
【請求項28】
前記RおよびRにより形成された必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換ピロリジン;または以下の構造を有する置換ピロリジンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物:
【化6】

ここで、pは、0〜7の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項29】
請求項28に記載の化合物であって、ここで:
pは、0〜7である;
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)および−R−N(R)C(O)OR10からなる群から選択され、そしてRは、それぞれ別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)および−R−SR10からなる群から選択される;
ここで、R、R10、R11およびR12は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項30】
pが、0である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
以下からなる群から選択される、請求項28〜30のいずれか1項に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−ピリジン−2−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3−ピリジン−2−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−ピリジン−3−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
(S)−1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3−ピリジン−3−イル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[2−(5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
(1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピロリジン−3−イル)−カルバミン酸第三級ブチルエステル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−((S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピロリジン−1−イル−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[2−(1H−インドール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[2−(6−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン。
【請求項32】
前記RおよびRにより形成された必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換ピペリジンであるか;または以下の構造を有する置換ピペリジンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物:
【化7】

ここで、pは、0〜9の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項33】
請求項32に記載の化合物であって、ここで:
pは、0〜9の整数である;
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)、−R−SR10、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)および−R−N(R)C(O)OR10からなる群から選択される;
は、それぞれ別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)および−R−SR10からなる群から選択される;あるいは
およびRは、同じ炭素と一緒になって、オキソ、チオキソ、シクロアルキル、エチレンジオキシまたはプロピレンジオキシを形成する;
ここで、R、R10、R11およびR12は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項34】
pが、0である、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
以下からなる群から選択される、請求項32〜34のいずれか1項に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペリジン−1−イル−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[3−(ピリジン−3−カルボニル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(ヒドロキシ−ピリジン−3−イル−メチル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル;
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イル)−チアゾール−4−オン;
(1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸第三級ブチルエステル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−フェニル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−2−カルボン酸エチルエステル;
2−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾール−3−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
2−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1H−インドール−3−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[3−(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
1−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペリジン−4−カルボン酸;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(ヒドロキシ−ピリジン−2−イル−メチル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[3−(5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;および
2−(4−ベンゾオキサゾール−2−イル−ピペリジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン。
【請求項36】
前記RおよびRにより形成された必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換ピペラジン;または以下の構造を有する置換ピペラジンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物:
【化8】

ここで、pは、0〜8の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項37】
請求項36に記載の化合物であって、ここで:
は、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロアラルキル、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)および−R−S(O)13からなる群から選択される;
は、それぞれ別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)および−R−SR10からなる群から選択される;
ここで、R、R10、R11、R12およびR12は、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項38】
pが、0である、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
前記必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換ピペラジンである、請求項36〜39のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
前記化合物が、
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−オン;または
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニルおよび必要に応じて置換したアルキニルからなる群から選択される、請求項36〜38のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項41に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−エチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[3−メトキシ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[3−メトキシ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[3−メトキシ−4−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−(2−メトキシ−4’−メチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−(2−メトキシ−2’,4’−ジメチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
2−{2−メトキシ−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−4H−チアゾリデンメチル]−フェノキシメチル}−ベンゾニトリル;
5−[1−(3−メトキシ−4−フェネチルオキシ−フェニル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−メトキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−オクチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
2−(4−アリル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−メトキシ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジプロピルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ヘキシル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ブチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ペンチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジエチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
3−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−プロピオニトリル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ヘプチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−メトキシ−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ジアリルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−エチル−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−第二級ブチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−(2−メトキシ−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル)−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[3−メトキシ−4−(4,4,4−トリフルオロ−ブトキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;および
5−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジル]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン。
【請求項43】
が、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルキルアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したヘテロシクリルアルキルからなる群から選択される、請求項36〜38のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項43に記載の化合物:
2−(4−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−シクロペンチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−シクロヘプチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−シクロヘキシル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−[1,3]ジオキソラン−2−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン。
【請求項45】
が、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアラルキル、必要に応じて置換したヘテロアリールおよび必要に応じて置換したヘテロアラルキルからなる群から選択される、請求項36〜38のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項45に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−メチル−キノリン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−メチル−チアゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−チオフェン−2−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,3−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,5−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−チオフェン−2−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ナフタレン−1−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−フェニル−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4,6−ジメトキシ−ピリミジン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−フェニル−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
2−(4−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
2−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−ベンゾニトリル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(1−フェニル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−m−トリル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−o−トリル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
2−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−ニコチノニトリル;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2,4−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
2−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3,5−ジクロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリジン−2−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−チオフェン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(3−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン。
【請求項47】
が、−C(O)R10、−C(O)OR10、−C(O)N(R11)(R12)、−C(S)N(R11)(R12)および−S(O)13からなる群から選択される;ここで、R10、R11、R12およびR13が、請求項1に記載のとおりである、請求項36〜38のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項47に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(フラン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
2−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(テトラヒドロ−フラン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;
2−(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−N−メチル−N−フェニル−アセトアミド;
4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸第三級ブチルエステル;
4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;
4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボチオ酸(4−メトキシ−フェニル)−アミド;
4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボチオ酸フェネチル−アミド;および
5−[(4−{5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル}−ピペラジン−1−カルボチオイル)−アミノ]−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−キサンテン−9−イル)−安息香酸。
【請求項49】
およびRにより形成された前記必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換モルホリン;または以下の構造を有する置換モルホリンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物:
【化9】

ここで、pは、0〜7の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項50】
および各Rが、別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)および−R−SR10からなる群から選択される;
ここで、R、R10、R11およびR12が、請求項1に記載のとおりである、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
以下からなる群から選択される、請求項49または50に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−モルホリン−4−イル−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(3,5−ジメチル−モルホリン−4−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−モルホリン−4−イル−チアゾール−4−オン。
【請求項52】
およびRにより形成された前記必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換チオモルホリン;または以下の構造を有する置換チオモルホリンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物:
【化10】

ここで、pは、0〜7の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項53】
および各Rが、別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)および−R−SR10からなる群から選択される;
ここで、R、R10、R11およびR12は、請求項1に記載のとおりである、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
以下からなる群から選択される、請求項52または53のいずれかに記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオモルホリン−4−イル−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−チオモルホリン−4−イル−チアゾール−4−オン。
【請求項55】
およびRにより形成された前記必要に応じて置換したヘテロシクリルが、非置換アゼピン;または以下の構造を有する必要に応じて置換したアゼピンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物:
【化11】

ここで、pは、0〜11の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項56】
およびRが、それぞれ別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)および−R−SR10から選択される;
ここで、R、R10、R11およびR12が、請求項1に記載のとおりである、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
前記化合物が、以下である、請求項56に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(2−ピリジン−2−イル−アゼパン−1−イル)−チアゾール−4−オン。
【請求項58】
およびRにより形成された前記必要に応じて置換したヘテロシクリルが、必要に応じて置換したジアゼピンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
前記ジアゼピンが、非置換ジアゼピン;または以下の構造を有する置換ジアゼピンである、請求項58に記載の化合物:
【化12】

ここで、pは、0〜10の整数であり、そしてRおよびRは、請求項1に記載のとおりである、
化合物。
【請求項60】
およびRが、それぞれ別個に、ハロ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、−R−OR10、−R−N(R11)(R12)、−R−SR10、−R−C(J)R10、−R−C(J)OR10、−R−C(J)N(R11)(R12)および−R−S(O)13からなる群から選択される;
ここで、R、R10、R11およびR12が、請求項1に記載のとおりである、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
以下からなる群から選択される、請求項58〜60のいずれか1項に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(4−ピリミジン−2−イル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−チアゾール−4−オン;および
2−(4−ベンゾオキサゾール−2−イル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−チアゾール−4−オン。
【請求項62】
前記必要に応じて置換したヘテロシクリルが、RおよびRで必要に応じて置換された二環式ピペリジンまたはRおよびRで必要に応じて置換された二環式ピペラジンである、請求項23〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項63】
以下からなる群から選択される、請求項62に記載の化合物:
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(オクタヒドロ−イソキノリン−2−イル)−チアゾール−4−オン;
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−オン;および
5−[1−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−フェニル]−メチリデン]−2−(1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−チアゾール−4−オン。
【請求項64】
結合qが、単結合である、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項65】
請求項64に記載の化合物であって、ここで:
Xは、−O−である;
Lは、メチレンであり、そして
Yは、直接結合である、
化合物。
【請求項66】
前記化合物が、5−[4−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−メトキシ−ベンジル]−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−オンである、請求項64または65に記載の化合物。
【請求項67】
ERRα関連疾患、障害または状態を治療または予防する方法であって、それを必要とする被験体に、請求項1〜66のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項68】
前記ERRα関連疾患、障害または状態が、高血糖症、インスリン非感受性、糖尿病、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、高リポ蛋白血症、高トリグリセリド血症、異常脂質血症、高血圧症、高インスリン血症、高尿酸血症、またはそれらの組み合わせである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記ERRα関連疾患、障害または状態が、癌である、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記ERRα関連疾患、障害または状態が、関節リウマチおよびアテローム性動脈硬化症からなる群から選択される、請求項67に記載の化合物。
【請求項71】
前記ERRα関連疾患、障害または状態が、神経障害である、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
前記神経障害が、パーキンソン病、アルツハイマー病、鬱病、不安および薬物依存からなる群から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記ERRα関連疾患、障害または状態が、炎症疾患である、請求項67に記載の方法。
【請求項74】
前記炎症疾患が、関節リウマチおよびアテローム性動脈硬化症からなる群から選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
体重減少を誘発する方法であって、それを必要とする被験体に、請求項1〜66のいずれか1項に記載の化合物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項76】
ERRα活性を調製する方法であって、細胞を、請求項1〜66のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項77】
表Iで列挙された化合物からなる群から選択される、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物:
【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

【化38】



【公表番号】特表2008−517925(P2008−517925A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538058(P2007−538058)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/037853
【国際公開番号】WO2006/047269
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(506024489)エグゼリクシス, インコーポレイテッド (50)
【Fターム(参考)】