説明

表示装置および表示方法

【課題】 第三者が会議室などに入室しても表示画面に表示される情報の第三者への漏洩を防止することができる表示装置および表示方法を提供する。
【解決手段】 入退室監視部21は、入室する人を特定するための特定情報たとえば社員コードを取得し、取得した社員コードを会議監視部14に送る。会議監視部14は、入退室監視部21から受け取った社員コードが、会議室予約部11によって記憶される会議室予約情報に登録されている社員コードであるか否かを判定する。受け取った社員コードが会議室予約情報に登録されていないと、第三者が会議室に入ったと判断し、表示部30に表示する情報を非表示状態にするように、表示監視部33に指示する。表示監視部33がその旨を表示制御部34に指示すると、表示制御部34は、表示部31の表示画面のうち、制限決定領域に表示する情報を、入室した第三者に見えない状態にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示装置および表示方法に関し、特に表示する情報の第三者への漏洩を防止することができる表示装置および表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大型モニタは、ホワイトボードの代わりとして会議室などに設置され、会議への参加者に情報を伝達するために利用されることが増えてきている。第三者が突然会議室に入ってきた場合、大型モニタに表示されている情報が会議室に入ってきた第三者に見られ、秘密にすべき情報が漏洩してしまう可能性がある。第三者に情報が漏洩しないようにする従来の技術として、以下のものがある。
【0003】
特許文献1に記載される入室管理システムは、ICカードなどの携帯用情報記録媒体に記憶されている分類レベル情報が、予め設定されている入室制限条件を満たすと、電気錠を解錠し、会議室などの特定の区画への入室を許可する。分類レベル情報は、各人に与えられているセキュリティレベルを表す情報である。入室制限条件は、入室を許可するセキュリティレベルを示すモードによって表され、モードは、特定の区画ごとに、かつ時間帯ごとに設定可能である。したがって、モードが示すセキュリティレベルに一致するセキュリティレベルが記憶されたICカードを持参した者だけが入室することができる。
【0004】
特許文献2に記載される入室経路規制機能を備えたセキュリティシステムは、会議室、研究室あるいは情報管理室などの各セキュリティ領域の出入口に設けられる照合装置によって、進入者が個人登録データに登録されているか照合する。照合装置は、指紋、網膜あるいはキー入力情報を用いて照合する。登録されている進入者が、個人およびグループごとに予め設定された入室経路通りに進む場合にのみ、各出入り口のドアを解錠し、各セキュリティ領域への入室を許可する。
【0005】
特許文献3に記載される会議環境制御システムは、会議中に用いられる文書に対するアクセス権、および会議中に用いられるタスクに対するアクセス権が制限されている場合、遮蔽装置を立設したり、扉に施錠したり、音声出力装置をスピーカからヘッドホンなどに切替えることによって、文書を外部から見えないようにしたり、会議スペースに関係者以外が入室することができないようにしたり、関係者以外の者に音声が聞かれないようにする。
【0006】
【特許文献1】特開平1−163890号公報
【特許文献2】特開2000−331272号公報
【特許文献3】特開2006−106890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したいずれの従来の技術も、第三者の入室を許可しないようにすることができるが、会議参加登録者以外の者の入室を一切禁止すると、第三者に意見を求める必要が生じた場合に対応することができない。
【0008】
第三者の入室を許可するための施錠システムを設け、許可後に入室させる場合、表示画面に表示されている情報を表示しないようにするために、人手による操作が必要になるという問題がある。人手による操作の場合、誤操作の可能性があり、表示画面に表示されている情報を見られ、情報が漏洩するということがあり得るという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、第三者が会議室などに入室しても表示画面に表示される情報の第三者への漏洩を防止することができる表示装置および表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、情報を表示する表示手段と、
各人を識別するための識別情報のうち、表示手段にて表示される情報を見ることが許可されている人の識別情報を許可識別情報として記憶する記憶手段と、
前記表示手段が設置されている部屋に入室する人の識別情報を特定する特定手段と、
特定手段によって特定された識別情報が、記憶手段に記憶される許可識別情報のいずれかに合致するか否かを判定する判定手段と、
判定手段によって判定された判定結果が、特定手段によって特定された識別情報が記憶手段に記憶される許可識別情報のいずれにも合致しないことを示しているとき、表示手段に情報を表示させる表示内容または状態を、第1の内容または状態から第1の内容または状態とは異なる第2の内容または状態に換えさせる制御手段とを含むことを特徴とする表示装置である。
【0011】
また本発明は、前記第2の状態は、表示画面に表示される情報が見えない状態であることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記第2の状態は、判定結果の前に表示していた情報に代えて判定結果の前に表示していた情報と異なる情報を表示する状態であることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記表示手段の表示画面のうち、前記第1の状態から前記第2の状態に換える領域を指定する指定手段をさらに含み、
前記制御手段は、指定手段によって領域が指定されたとき、前記表示手段の表示画面のうち、指定手段によって指定された領域を、前記第1の状態から前記第2の状態に換えさせることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記記憶手段に記憶される許可識別情報は、会議に出席する予定の出席予定者の識別情報であることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記記憶手段に記憶される許可識別情報は、各部屋を使用する予定の時間帯ごとに記憶されることを特徴とする。
【0016】
また本発明は、表示部が設置されている部屋に入室する人の識別情報を特定する特定ステップと、
特定ステップで特定された識別情報が、表示部にて表示される情報を見ることが許可されている人の識別情報を許可識別情報として記憶する記憶部に記憶される許可識別情報のいずれかに合致するか否かを判定する判定ステップと、
判定手段ステップで判定された判定結果が、特定ステップで特定された識別情報が記憶部に記憶される許可識別情報のいずれにも合致しないことを示しているとき、表示部に情報を表示させる表示内容または状態を、第1の内容または状態から第1の内容または状態とは異なる第2の内容または状態に換える制御ステップとを含むことを特徴とする表示方法である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表示手段によって、情報が表示され、記憶手段によって、各人を識別するための識別情報のうち、表示手段にて表示される情報を見ることが許可されている人の識別情報が許可識別情報として記憶され、特定手段によって、前記表示手段が設置されている部屋に入室する人の識別情報が特定され、判定手段によって、特定手段によって特定された識別情報が、記憶手段に記憶される許可識別情報のいずれかに合致するか否かが判定される。
【0018】
そして、制御手段によって、判定手段によって判定された判定結果が、特定手段によって特定された識別情報が記憶手段に記憶される許可識別情報のいずれにも合致しないことを示しているとき、表示手段に情報を表示させる表示内容または状態が、第1の内容または状態から第1の内容または状態とは異なる第2の内容または状態に換えられる。
【0019】
したがって、第三者が会議室などに入室しても表示画面に表示される情報の第三者への漏洩を防止することができる。
【0020】
また本発明によれば、特定ステップでは、表示部が設置されている部屋に入室する人の識別情報を特定する。判定ステップでは、特定ステップで特定された識別情報が、表示部にて表示される情報を見ることが許可されている人の識別情報を許可識別情報として記憶する記憶部に記憶される許可識別情報のいずれかに合致するか否かを判定する。
【0021】
そして、制御ステップでは、判定手段ステップで判定された判定結果が、特定ステップで特定された識別情報が記憶部に記憶される許可識別情報のいずれにも合致しないことを示しているとき、表示部に情報を表示させる表示内容または状態を、第1の内容または状態から第1の内容または状態とは異なる第2の内容または状態に換える。
【0022】
したがって、本発明に係る表示方法を適用すれば、第三者が会議室などに入室しても表示画面に表示される情報の第三者への漏洩を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の実施の一形態であるセキュリティ管理装置1の構成を示すブロック図である。本発明に係る表示方法は、表示装置であるセキュリティ管理装置1で処理される。セキュリティ管理装置1は、サーバ10、会議室20、モニタ30、端末40およびネットワーク50を含んで構成される。
【0024】
サーバ10は、会議室予約部11、入退室管理部12、社員情報記録部13および会議監視部14を含んで構成され、ネットワーク50に接続される。サーバ10は、たとえば図示しない中央処理装置(Central Processing Unit:以下「CPU」という)、および図示しない記憶装置によって構成される一般的に用いられるコンピュータである。記憶装置は、たとえば半導体メモリおよびハードディスク装置などの記憶装置によって構成され、サーバ10を制御するための制御プログラム、および制御するために必要な情報を記憶する。
【0025】
サーバ10は、記憶装置に記憶される制御プログラムをCPUで実行することによって、会議室予約部11、入退室管理部12、社員情報記録部13および会議監視部14の機能を実現し、管理予約システムを管理する。管理予約システムの管理は、たとえば会議室20の予約の管理、会議室20への人の入退室の管理、およびモニタ30への表示切替指示である。
【0026】
記憶手段および記憶部である会議室予約部11は、会議室の予約を行なうための画面を端末40に表示し、利用者が端末40に表示された画面で入力する会議開催年月日、会議開始時間および終了時間、ならびに会議参加者などの情報を会議室ごとに受け付け、会議室予約情報として記憶装置に記憶する。入退室管理部12は、入退室監視部21から受け取る情報に基づいて、各会議室に入室している人物の社員コードを、入室社員情報として記憶装置に記憶する。識別情報である社員コードは、各人物を識別するための識別情報である。
【0027】
社員情報記録部13は、社員の社員コードおよび社員名、ならびに生体認証を用いる場合は各社員の生体情報などの情報を、社員情報として記憶装置に記憶する。社員名は、社員の氏名である。生体情報は、各人の生体的特徴を表す情報であり、たとえば指紋、網膜あるいは顔などの情報である。
【0028】
会議監視部14は、入室した人物の社員コードを入退室監視部21から受け取ると、受け取った社員コードが、会議室予約部11によって記憶される会議室予約情報に登録されている社員コードか否かを判定する。受け取った社員コードが会議室予約情報に登録されていないと、第三者が会議室に入ったと判断し、モニタ30に表示する情報を、入室した第三者に見えない状態にするように、表示監視部33に指示する。
【0029】
会議室20は、会議室、応接室、教室、あるいは講堂など、人が集合して情報を交換するための部屋であり、パーティションで区切られた空間であってもよい。各会議室20には、各出入り口に設けられる扉の近辺に入退室監視部21および施錠部22が固着され、モニタ30が設置されている。
【0030】
入退室監視部21は、たとえば社員コードが磁気的に記録される社員カードなどの社員証を読み取るカードリーダ、あるいは指紋認証などの生体認証を行なう装置によって構成され、ネットワーク50に接続される。入退室監視部21は、入退室する人を特定するための特定情報を取得し、取得した特定情報に、入室したか退室したかを示す情報を含めて、入退室管理部12に送る。特定情報は、たとえばカードリーダを用いる場合は、社員コードであり、生体認証を行なう場合は、生体情報であり、併用する場合は、社員コードおよび生体情報である。
【0031】
入退室管理部12は、入退室監視部21から受け取った特定情報が入室した人の社員コードであれば、そのまま入室社員情報に登録し、入退室監視部21から受け取った特定情報が退室した人の社員コードであれば、入室社員情報からその社員コードを削除する。
【0032】
入退室監視部21から受け取った特定情報が生体情報である場合は、生体情報に対応する社員コードを、社員情報記録部13によって記憶される社員情報から検索する。入退室監視部21から受け取った特定情報が入室した人の生体情報であると、検索した社員コードを入室社員情報に登録し、入退室監視部21から受け取った特定情報が退室した人の生体情報であると、検索した社員コードを入室社員情報から削除する。入退室管理部12および入退室監視部21は、特定手段である。入退室管理部12は、判定手段である。
【0033】
施錠部22は、会議室20の扉に設けられる鍵の施錠および解錠を行う。入退室監視部21は、入退室管理部12から解錠の指示を受けると、施錠部22に解錠を指示する。施錠部22は、通常は施錠した状態であり、入退室監視部21から解錠の指示をうけると、解錠して入退室を可能とし、入退室すると、施錠する。
【0034】
モニタ30は、たとえば表示部31、操作部32、図示しないCPU、ならびに半導体メモリおよびハードディスク装置などの図示しない記憶装置によって構成され、ネットワーク50に接続される。モニタ30は、会議室20でテレビジョン会議を行うため、あるいは資料を表示するために用いられる。記憶装置は、オペレーティングシステム(以下「OS」という)、アプリケーションプログラム(以下単に「プログラム」という)、モニタ30を制御するための制御プログラム、および制御するために必要な情報を記憶する。サーバ10は、記憶装置に記憶される制御プログラムをCPUで実行することによって、表示監視部33および表示制御部34の機能を実現する。
【0035】
表示手段である表示部31は、たとえばデュアルビュー機能のない通常の液晶ディスプレイ、あるいはデュアルビュー機能を備えるデュアルビュー液晶ディスプレイによって構成される。デュアルビュー機能は、表示画面を見る方向、たとえば表示画面に向かって左側から見る方向と、表示画面に向かって右側から見る方向とによって異なる情報を表示することができる機能である。操作部32は、たとえばマウスなどのポインティングデバイス、およびキーボードなどの文字入力デバイスによって構成され、リモートコントロール(以下「リモコン」という)であってもよい。
【0036】
表示監視部33は、表示部31に表示される情報が、入室した第三者に見えない状態(以下「非表示状態」という)にするように、入退室管理部12あるいは会議監視部14から指示を受けると、その旨を表示制御部34に指示する。第2の状態である非表示状態は、たとえば情報の表示を行わないようにした状態、バックライトの電源をオフにして表示する情報を見えないようにした状態、または表示すべき情報を表示すべき情報と異なる情報に置換、たとえば表示すべき情報を黒色あるいは白色の画像に置換あるいは表示すべき情報の中の文字列を他の文字列に置換して表示した状態などの状態である。文字列は、1文字以上の文字からなり、文字には、英数字、漢字、かな、および記号などを含む。表示する情報がすべて見える状態は、第1の状態である。
【0037】
このように、非表示状態は、表示画面に表示される情報が見えない状態であるので、表示画面に表示される情報が第三者に知られることを防止することができる。
【0038】
このように、非表示状態は、判定結果の前に表示していた情報に代えて判定結果の前に表示していた情報と異なる情報を表示する状態であるので、機密性の高い情報たとえば機密性の高い文字列だけを秘匿することができる。
【0039】
表示制御部34は、入退室管理部12あるいは表示監視部33から非表示状態にするように指示されると、表示部31の表示画面のうち、予め定める領域に表示する情報を、非表示状態にする。表示部31が、デュアルビュー液晶ディスプレイの場合は、予め定める方向、たとえば第三者が入室してきた方向から見える情報のみを、非表示状態にする。入退室管理部12、表示監視部33および表示制御部34は、制御手段である。操作部32および表示制御部34は、指定手段である。
【0040】
端末40は、たとえばパーソナルコンピュータなどによって構成され、ネットワーク50に接続される。端末40は、サーバ10から受信するたとえば操作画面などの情報を表示し、操作画面に応答して入力される情報をサーバ10に送信する。利用者は、端末40を操作することによって、会議のスケジュールおよび参加予定者を、サーバ10が管理する会議室予約システムに登録することができる。ネットワーク50は、ネットワーク50に接続される装置間での情報の送受信を可能にする通信回線であり、たとえばイントラネットあるいはインターネットによって構成される。
【0041】
図2は、社員情報記録部13によって記憶される社員情報61の構成の一例を示す図である。社員情報61は、たとえば「社員コード」および「社員名」の項目を含み、社員コードごとに社員名などの項目が対応付けられている。社員情報61は、たとえば社員が入社したときに登録される。図2に示した社員情報61には、社員コード「0001」が社員名「早川太郎」であり、社員コード「0002」が社員名「佐藤二郎」であり、社員コード「0003」が社員名「鈴木三郎」であることが示されている。
【0042】
図3は、会議室予約部11によって記憶される会議室予約情報62の構成の一例を示す図である。会議室予約情報62は、たとえば「年月日」、「時間」および「参加者リスト」の項目を含み、会議室ごとに、これらの項目が対応付けられている。「年月日」は、会議が開催される予定の年月日であり、「時間」は、会議が開催される予定の開始時間および終了時間であり、許可識別情報である「参加者リスト」は、会議に参加する予定の社員の社員コードの一覧である。
【0043】
このように、会議室予約部11に記憶される参加者リストは、会議に出席する予定の出席予定者の社員コードであるので、会議に参加予定者として登録されたもの以外の人に対する情報の漏洩を防止することができる。
【0044】
さらに、会議室予約部11に記憶される参加者リストは、各会議室20を使用する予定の時間帯ごとに記憶されるので、同じ会議室20でも、開催される会議によって、秘密にすべき情報を見ることができる人を変えることができる。
【0045】
図3に示した会議室予約情報62には、「会議室1」について、年月日「2007.04.01」の年月日の時間「09:00−10:00」の時間帯に、参加者リスト「0010,0011」の社員が参加する会議、および年月日「2007.04.01」の年月日の時間「10:00−14:00の時間帯に、参加者リスト「0001,0002,0003」の社員が参加する会議が登録されている。
【0046】
図4は、入退室管理部12によって記憶される入室社員情報63の構成の一例を示す図である。入室社員情報63は、たとえば入室者社員コードの項目を含み、会議室ごとに記憶される。入室者社員コードは、会議室に現在入室している社員の社員コードであり、入室したときに入室社員情報63に登録され、退室したときに入室社員情報63から削除される。図4に示した入室社員情報63には、「会議室1」について、入室者社員コード「0002」および「0003」が示されている。
【0047】
図5は、表示制御部34によって記憶される表示制御設定情報64の構成の例を示す図である。表示制御設定情報64は、表示部31に表示する情報を非表示状態にすることを制御するための情報である。表示制御部34は、表示制御設定情報64を設定するための画面を表示部31に表示し、利用者が表示部31に表示される画面に応答して、操作部32によって情報を入力すると、入力された情報を表示制御部34に、表示制御設定情報64として記憶する。
【0048】
表示制御設定情報64は、少なくとも「対象領域」、「指定方法」、「指定領域」、「指定プログラム」、「表示制限方法」、「変換法則」および「制限方向」の7つの項目を含む。「対象領域」は、表示画面のうち、全画面を非表示状態にするか、あるいは指定された領域を非表示状態にするかを指定する項目であり、「全画面」または「指定」が指定される。「全画面」は、全画面を非表示状態にすることを示し、「指定」は、「指定領域」に指定される領域の画面を非表示状態にすることを示す。以下、「指定領域」に指定された領域のことを、「表示制御領域」という。
【0049】
「指定方法」は、表示画面内の領域を、座標位置で指定するか、あるいはプログラムで指定するかを指定する項目であり、対象領域が「指定」の場合にのみ、「領域」または「プログラム」が指定される。「領域」は、座標位置で指定することを示し、「プログラム」は、プログラムで指定することを示す。「指定領域」は、非表示状態にする領域を指定する項目であり、指定方法が「領域」である場合にのみ指定される。非表示状態にする領域は、表示画面に向かって最も左上の位置を原点とするXY座標系における座標位置で示される。具体的には、非表示状態にする領域を矩形の領域とする場合、矩形の対角にある頂点の座標位置、たとえば矩形の左上の頂点および右下の頂点の座標位置によって指定する。
【0050】
「指定プログラム」は、非表示状態にする領域を特定するプログラム、具体的には、プログラムの実行ファイル名を指定する項目であり、指定方法が「プログラム」である場合にのみ指定される。「表示制限方法」は、非表示状態にする方法を指定する項目であり、「非表示」、「変換」または「方向」が指定される。「非表示」は、情報の表示を行わないようにした状態あるいはバックライトの電源をオフにして表示する情報を見えないようにした状態にすることを示し、「変換」は、表示すべき情報を表示すべき情報と異なる情報に変換して表示することを示し、「方向」は、方向によって情報を見えなくすることを示す。
【0051】
「変換法則」は、情報を変換する法則を指定する項目であり、表示制限方法が「変換」である場合にのみ指定される。情報を変換する法則は、たとえば変換前の文字列と変換後の文字列とを指定する。予め定める方向である「制限方向」は、画面に表示される情報を非表示状態とする方向を指定する項目であり、表示制限方法が「方向」の場合にのみ、「左」または「右」が指定される。「左」は、表示画面に向かって左側から見える情報を非表示状態にすることを示し、「右」は、表示画面に向かって右側から見える情報を非表示状態にすることを示す。
【0052】
図5(a)は、対象領域が「全画面」と指定されたときの表示制御設定情報64aの一例であり、全画面を非表示状態にする場合の表示制御設定情報64である。図5(a)には、対象領域が「全画面」、および表示制限方法が「非表示」と指定されている。指定方法、指定領域、指定プログラム、変換法則および制限方向は、いずれも「−」が表示され、何の情報も指定されていないことを示す。
【0053】
図5(b)は、対象領域が「指定」と指定され、かつ指定方法が「領域」と指定されたときの表示制御設定情報64bの一例であり、非表示状態にする表示画面の領域を座標位置で指定する場合の表示制御設定情報64である。図5(b)には、対象領域が「指定」、指定方法が「領域」、指定領域が「(500,10)−(1000,700)」、表示制限方法が「変換」、および変換法則が「広島事業所−>H事業所」と指定されている。指定プログラムおよび制限方向は、いずれも「−」が表示され、何の情報も指定されていないことを示す。
【0054】
図5(c)は、対象領域が「指定」と指定され、かつ指定方法が「プログラム」と指定されたときの表示制御設定情報64cの一例であり、非表示状態にする表示画面の領域をプログラムで指定する場合の表示制御設定情報64である。図5(c)には、対象領域が「指定」、指定方法が「プログラム」、指定プログラムが「xxx.exe,YYY.EXE」、表示制限方法が「方向」、および制限方向が「左」と指定されている。指定領域および変換法則は、いずれも「−」が表示され、何の情報も指定されていないことを示す。
【0055】
図6は、表示監視部33によって記憶される表示制御情報65の構成の一例を示す図である。表示制御情報65は、「制限決定領域」の項目を含み、表示監視部33によってモニタ30の記憶装置に記憶される。予め定める領域である制限決定領域は、表示部30の表示画面の領域のうち、非表示状態にする領域であり、表示部33の表示画面を非表示状態とするとき、表示制御部34によって参照される。
【0056】
表示監視部33は、表示制御部34によって記憶される表示制御設定情報64の対象領域が「指定」で、かつ指定方法が「領域」の場合は、「指定領域」に指定される領域を表示制御情報65の制限決定領域に登録する。表示制御設定情報64の対象領域が「指定」で、かつ指定方法が「プログラム」の場合は、「指定プログラム」に指定されるプログラムが実行されていると、表示画面の領域のうち、そのプログラムによって情報が表示されるウインドウの表示領域を取得し、取得した表示領域を表示制御情報65の制限決定領域に登録する。
【0057】
コンピュータで一般的に用いられているOSは、OS下で実行するプログラムのグラフィカルユーザインタフェース(以下「GUI」という)としての表示領域をウインドウ単位で管理している。換言すると、OSが各プログラムのウインドウの表示領域を管理しているので、実行されているプログラムのウインドウの表示領域は、OSから取得することができる。
【0058】
モニタ30は、モニタ30を制御するための制御プログラム、および利用者が会議のための情報を表示するプログラムを、記憶装置に記憶されるOS下で稼動させている場合、制御プログラムが実行されることによって実現される表示制御部34は、「指定プログラム」に指定されるプログラムが実行されていると、その実行されているプログラムのウインドウの表示領域を、OSから取得することができる。図6に示した表示制御設定情報65には、制限決定領域として、領域「(200,0)−(400,200)」および「(0,0)−(100,100)」が登録されている。
【0059】
図7は、会議室予約部11によって表示される会議室予約状況確認画面71の一例を示す図である。会議室予約状況確認画面71は、会議室の予約状況を確認し、会議室の予約を行うための画面であり、会議室予約部11によって端末40に表示される。会議室予約状況確認画面71には、「予約状況」というタイトルが表示され、日付入力欄710、予約確認ボタン711、日付表示欄712、予約状況欄713および閉じるボタン714が設けられる。
【0060】
日付入力欄710は、会議室の予約確認あるいは予約する年月日を入力するための入力欄であり、「日付」と付記されている。予約確認ボタン711は、日付入力欄710に入力した年月日の予約状況を表示させるための操作ボタンである。操作ボタンの操作は、たとえば表示画面に表示されるポインタをマウスによって操作ボタンの位置に移動し、マウスを左クリックすることによって操作することができる。操作ボタンの操作は、以下に示す他の操作ボタンについても同様である。
【0061】
日付表示欄712は、予約状況欄713に表示される予約状況の年月日を示し、矢印の範囲が予約済みであることを示すコメント「予約済<−>」が示されている。会議室予約状況確認画面71を開いた直後は、日付表示欄712には、会議室予約状況確認画面71を開いた年月日が表示される。
【0062】
予約状況欄713は、日付表示欄712に示される年月日の施設名ごとの予約状況を示す表示欄であり、施設名ごとに予約ボタン715が設けられる。施設名は、会議室を識別するための識別情報であり、たとえば会議室の名称である。いずれかの予約ボタン715を操作すると、操作された予約ボタン715に対応付けられている施設名の会議室を予約するための会議室予約入力画面72を表示することができる。閉じるボタン714は、会議室予約状況確認画面71を閉じるための操作ボタンである。
【0063】
図7に示した会議室予約状況確認画面71には、日付入力欄710に「2010」年「4」月「1」日と入力され、日付表示欄712に「2010年4月1日」と示されている。予約状況欄713には、時刻「9:00」から時刻「17:00」までの時刻が1時間ごとに示され、会議室1については、時刻「9:00」から時刻「10:00」までの1時間予約され、会議室2については、時刻「10:00」から時刻「11:00」までの1時間予約され、会議室3については、時刻「9:00」から時刻「15:00」までの6時間予約されている。
【0064】
図8は、会議室予約部11によって表示される会議室予約入力画面72の一例を示す図である。会議室予約入力画面72は、会議室の予約を行うための画面であり、会議室予約部11によって端末40に表示される。会議室予約入力画面72には、施設名表示欄720、日付表示欄721、時間帯入力欄722、参加者リスト表示欄723、参加追加社員コード入力欄724、追加ボタン725、会議室予約登録ボタン726および閉じるボタン727が設けられる。
【0065】
施設名表示欄720は、予約を行う施設名を表示する表示欄であり、「施設名」と付記され、会議室予約状況確認画面71で操作された予約ボタン715に対応する施設名と同じ施設名が表示される。日付表示欄721は、会議室の予約を行う年月日を示す表示欄であり、「日付」と付記され、会議室予約状況確認画面71の日付表示欄712に表示されていた年月日と同じ年月日が表示される。時間帯入力欄722は、会議を行う予定の時間帯を入力するための入力欄であり、「時間」と付記され、開始時間および終了時間を入力する。
【0066】
参加者リスト表示欄723は、会議に参加する予定の社員の社員コードおよび社員名の一覧を表示する表示欄であり、「参加者リスト」と付記され、社員コードと社員名とが対応付けられて表示される。参加者の数が参加者リスト表示欄723に表示することができる数よりも多い場合は、参加者リスト表示欄723にあるスクロールボタン728を操作することによって、見えていない社員コードおよび社員名を表示することができる。
【0067】
参加追加社員コード入力欄724は、施設名表示欄720に示される会議室で、日付表示欄721に示される年月日および時間帯表示欄722に示される時間帯に開催される予定の会議に参加する予定の社員の社員コードを入力するための入力欄であり、「参加追加社員コード」と付記されている。
【0068】
追加ボタン725は、参加追加社員コード入力欄724に入力された社員コードを参加者リスト表示欄723に追加するための操作ボタンである。会議室予約部11は、追加ボタン725が操作されると、参加追加社員コード入力欄724に入力された社員コードに対応付けられた社員名を、社員情報記録部13よって記憶される社員情報61が示す社員名の中から検索し、検索した社員名を、参加追加社員コード入力欄724に入力された社員コードに対応付けて、参加者リスト表示欄723に追加して表示する。
【0069】
会議室予約登録ボタン726は、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報を、会議室予約情報62に登録するための操作ボタンである。会議室予約登録ボタン726が操作されると、会議室予約部11は、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報、具体的には、施設名表示欄720に表示した施設名、日付表示欄721に表示した年月日、時間帯入力欄722に入力された開始時間および終了時間、ならびに参加者リスト表示欄723に表示した社員コードを、会議室予約部11に送り、会議室予約部11によって会議室予約情報62に登録する。閉じるボタン727は、会議室予約入力画面72を閉じるための操作ボタンである。
【0070】
図8に示した会議室予約入力画面72には、施設名表示欄720に「会議室1」、日付表示欄721に「2010年4月1日」、時間帯表示欄722に「10」時「00」分〜「12」時「00」分と示されている。参加者リスト表示欄723には、社員コード「0001」に対応して社員名「佐藤一郎」が示され、社員コード「0002」に対応して社員名「鈴木二郎」が示され、参加追加社員コード入力欄724には、参加追加社員コード「0003」が入力されている。
【0071】
図9は、会議室予約部11によって表示される会議室予約登録完了画面73の一例を示す図である。会議室予約登録完了画面73は、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報を、会議室予約情報62に登録したことを示す画面であり、会議室予約部11によって端末40に表示される。会議室予約登録完了画面73には、コメント欄731およびOkボタン732が設けられる。
【0072】
コメント欄731には、「予約を受け付けました。」というコメントが表示され、会議室予約入力画面72で入力された情報を会議室予約情報62に登録したことを示す。会議室予約部11は、会議室予約入力画面72で会議室予約登録ボタン726が操作されたとき、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報が示す会議の予定が、既に会議室予約情報62に登録されている会議の予約と重複しない場合に、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報を、会議室予約部11によって会議室予約情報62に登録し、会議室予約登録完了画面73を表示する。
【0073】
Okボタン732は、利用者がコメント欄731に表示されたコメントを確認したことを示すための操作ボタンであり、Okボタン732が操作されると、会議室予約情報62に登録された情報を反映した会議室予約状況確認画面71を表示する。
【0074】
図10は、会議室予約部11によって表示される会議室予約未登録確認画面74の一例を示す図である。会議室予約未登録確認画面74は、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報を会議室予約情報62に登録しなかったことを示す画面であり、会議室予約部11によって端末40に表示される。会議室予約未登録確認画面74には、コメント欄741およびOkボタン742が設けられる。
【0075】
コメント欄741には、「その時間帯は、既に予約済みです。再度時間を確認の上入力して下さい。」というコメントが表示され、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報を、会議室予約情報62に登録しなかったことを示す。会議室予約部11は、会議室予約入力画面72で会議室予約登録ボタン726が操作されたとき、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報が示す会議の予定が、既に会議室予約情報62に登録されている会議の予約と重複している場合に、会議室予約入力画面72で表示した情報および入力された情報を会議室予約情報62に登録することなく、会議室予約未登録確認画面74を表示する。
【0076】
Okボタン742は、利用者がコメント欄741に表示されたコメントを確認したことを示すための操作ボタンであり、Okボタン742が操作されると、会議室予約入力画面72に戻る。
【0077】
図11は、表示制御部34によって表示されるモニタ表示制御設定画面75の一例を示す図である。モニタ表示制御設定画面75は、表示制御設定情報64を設定するための画面であり、表示制御部34によって表示部31に表示される。モニタ表示制御設定画面75には、「表示制限領域」というタイトルが表示され、3つの選択欄751〜753、および閉じるボタン756が設けられる。
【0078】
3つの選択欄は、「全画面を非表示にする」を選択するための全画面選択欄751、「表示制限を領域で指定する」を選択するための領域選択欄752、および「表示制限をプログラムで指定する」を選択するためのプログラム選択欄753であり、各選択欄に設けられている白い丸印の部分の1つを、マウスなどで選択することによって、いずれか1つの選択欄を選択することができる。図11に示したモニタ表示制御設定画面75では、全画面選択欄751が選択され、全画面選択欄751の白い丸印が黒い丸印になっている。
【0079】
全画面選択欄751は、表示部31の表示画面全体を非表示状態にするための選択欄であり、全画面選択欄751が選択されると、表示制御部34は、図5(a)に示した表示制御設定情報64aと同じ表示制御設定情報64を生成し、表示制御部34に記憶する。
【0080】
領域選択欄752は、表示部31の表示画面のうち、表示制限領域つまり非表示状態にする領域を、画面のXY座標で指定することを選択するための選択欄であり、領域選択欄752には、設定1ボタン754が設けられている。領域選択欄752を選択し、設定1ボタン754を操作すると、非表示状態にする領域をXY座標で指定するための領域指定設定画面76が表示される。
【0081】
プログラム選択欄753は、表示部31の表示画面のうち、表示制限領域つまり非表示状態にする領域を、プログラムによって指定することを選択するための選択欄であり、プログラム選択欄753には、設定2ボタン755が設けられている。プログラム選択欄753を選択し、設定2ボタン755を操作すると、非表示状態にする領域をプログラムで指定するためのプログラム指定画面77が表示される。閉じるボタン756は、モニタ表示制御設定画面75を閉じるための操作ボタンである。
【0082】
図12は、表示制御部34によって表示される領域指定設定画面76の一例を示す図である。領域指定設定画面76は、表示部31の表示画面のうち、非表示状態にする領域を画面のXY座標で指定するための画面であり、表示制御部34によって表示部31に表示される。領域指定設定画面76には、「領域指定」というタイトルが表示され、領域指定欄761、表示制御方法設定ボタン763および閉じるボタン764が設けられている。
【0083】
領域指定欄761は、表示部31の表示画面を表す画像であり、その画像の中で、非表示状態にする領域の矩形の対角の頂点の位置を、マウスなどによって指定することによって、非表示領域762を指定することができる。表示制御方法設定ボタン763は、表示制御方法設定画面78を表示するための操作ボタンである。閉じるボタン764は、領域指定設定画面76を閉じるための操作ボタンである。
【0084】
図13は、表示制御部34によって表示されるプログラム指定画面77の一例を示す図である。プログラム指定画面77は、表示部31の表示画面のうち、非表示状態にする領域を、プログラムによって指定することを選択するための画面であり、表示制御部34によって表示部31に表示される。プログラム指定画面77には、「表示制限プログラム登録」というタイトルが表示され、プログラムリスト表示欄771、新規登録プログラム入力欄773、表示制御方法設定ボタン775および閉じるボタン776が設けられている。
【0085】
プログラムリスト表示欄771は、登録されたプログラムの実行ファイル名の一覧を表示する表示欄であり、「プログラムリスト」と付記されている。表示された実行ファイル名の一覧の中から1つを選択し、プログラムリスト表示欄771に設けられた削除ボタン772を操作することによって、選択されたプログラムを一覧から削除することができる。
【0086】
新規登録プログラム入力欄773は、利用者が会議のための情報を表示するために用いるプログラムの実行ファイル名を入力するための入力欄であり、「新規登録プログラム」と付記されている。新規登録プログラム入力欄773に実行ファイル名を入力し、新規登録プログラム入力欄773に設けられた追加ボタン774を操作することによって、入力された実行ファイル名をプログラムリスト表示欄771の一覧に追加することができる。
【0087】
表示制御方法設定ボタン775は、表示制御方法設定画面78を表示するための操作ボタンである。閉じるボタン776は、プログラム指定画面77を閉じるための操作ボタンである。図13に示したプログラム指定画面77には、プログラムリスト表示欄771に「nnn.exe」,「ZZZ.EXE」,「YYY.EXE」の3つのプログラムが登録され、新規登録プログラム入力欄773に「xxx.exe」が入力されていることが示されている。
【0088】
図14は、表示制御部34によって表示される表示制御方法設定画面78の一例を示す図である。表示制御方法設定画面78は、表示制限方法、変換法則および制限方向を設定するための画面であり、表示制御部34によって表示部31に表示される。表示制御方法設定画面78には、「表示制限方法」というタイトルが表示され、非表示選択欄781、変換して表示選択欄782、方向制限選択欄783および閉じるボタン789が設けられている。
【0089】
非表示選択欄781は、表示制限方法として「非表示」を選択するための選択欄であり「非表示」と付記されている。変換して表示選択欄782は、表示制限方法として「変換」を選択するための選択欄であり、方向制限選択欄783は表示制限方法として「方向」を選択するための選択欄である。各選択欄に設けられている白い丸印の部分の1つを、マウスなどで選択することによって、いずれか1つの選択欄を選択することができる。図14に示した表示制御方法設定画面78では、方向制限選択欄783が選択され、方向制限選択欄783の白い丸印が黒い丸印になっている。
【0090】
変換して表示選択欄782には、「変換して表示」と付記され、変換法則リスト表示欄784、削除ボタン785、新規変換法則入力欄786および追加ボタン787が設けられる。変換法則リスト表示欄784は、「変換法則リスト」と付記され、変換前の文字列および変換後の文字列を示す一覧を表示する表示欄である。削除ボタン785は、変換法則リスト表示欄784に表示された一覧の中の1つを削除するための操作ボタンである。
【0091】
新規変換法則入力欄786は、「新規変換法則」と付記され、変換前の文字列を入力するための「変換前」と付記された入力欄、および変換後の文字列を入力するための「変換後」と付記された入力欄が設けられる。追加ボタン787は、新規変換法則入力欄786に入力された変換前および変換後の文字列を変換法則リスト表示欄784の一覧に追加するための操作ボタンである。
【0092】
方向制限選択欄783は、「方向制限」と付記され、左右選択欄788が設けられる。左右選択欄788には、2つの白い丸印が設けられ、1つの白い丸印に「左」と付記され、他の白い丸印に「右」と付記されている。これらの2つの白い丸印の部分の1つを、マウスなどで選択することによって、いずれか1つを選択することができる。図14に示した左右選択欄788では、「左」が選択され、「左」に付記される白い丸印が黒い丸印になっている。閉じるボタン789は、表示制御方法設定画面78を閉じるための操作ボタンである。
【0093】
図14に示した表示制御方法設定画面78の変換法則リスト表示欄784には、変換法則リストとして、「広島事業所−>H事業所」および「高橋専務−>T専務」と表示され、新規変換法則入力欄786には、変換前の文字列として「SWXYZ」、変換後の文字列として「S社」と入力されている。
【0094】
このように、操作部32および表示制御部34によって、表示部31の表示画面のうち、表示する情報がすべて見える状態から非表示状態に換える領域が指定され、入退室管理部12、表示監視部33および表示制御部34によって、操作部32および表示制御部34によって領域が指定されたとき、表示部31の表示画面のうち、操作部32および表示制御部34によって指定された領域が、表示する情報がすべて見える状態から非表示状態に換えされるので、表示画面の領域のうち、秘密にすべき情報が表示される領域のみを選択的に秘匿することができる。
【0095】
図15は、第三者が入室するときに非表示とすることを説明するための図である。入退室監視部21は、第三者24、つまり会議の参加予定者として会議室予約情報に登録されていない人を判別すると、つまりその人を特定する特定情報を取得すると、取得した特定情報を入退室管理部12に送る。
【0096】
入退室管理部12は、入退室監視部21から受け取った特定情報、たとえば社員コードが、社員情報61に登録されているが、会議室予約情報62に登録されていない場合は、表示部31を非表示状態にしてから解錠するように表示監視部33に指示する。表示監視部33は、表示部31を非表示状態にしてから解錠する旨の指示を受けると、非表示状態にする旨を表示制御部34に指示し、表示部31を非表示状態にした後、施錠部22に解錠を指示し、扉23を解錠する。第三者24は、扉23から会議室20に入室しても、表示部31が非表示状態となっているので、表示部31に表示されていた情報を見ることはできない。
【0097】
図16は、第三者が入室するときに視野角を変更することを説明するための図である。視野角を変更するとは、表示部31がデュアルビュー液晶ディスプレイの場合に、表示制御設定情報64の「制限方向」に設定されている方向からは、表示画面に表示される情報を見ることができない状態にすることである。
【0098】
図16(a)は、第三者が右側にある扉23から入室するときに視野角を変更することを説明するための図である。入退室監視部21は、第三者24、つまり会議の参加予定者として会議室予約情報に登録されていない人を判別すると、つまりその人を特定する特定情報を取得すると、取得した特定情報を入退室管理部12に送る。入退室管理部12は、入退室監視部21から受け取った特定情報、たとえば社員コードが、社員情報61に登録されているが、会議室予約情報62に登録されていない人であると、表示部31に表示される情報を「制限方向」に設定されている方向、たとえば右側の方向から非表示状態にしてから解錠するように表示監視部33に指示する。
【0099】
表示監視部33は、表示部31に表示される情報を右側の方向から非表示状態にしてから解錠する旨の指示を受けると、表示部31に表示される情報を右側の方向から非表示状態にする旨を表示制御部34に指示し、表示部31に表示される情報を右側の方向から非表示状態にした後、施錠部22に解錠を指示し、扉23を解錠する。第三者24は、扉23から会議室20に入室しても、表示部31が右側の方向から見えない状態となっているので、第三者の視線25の方向から表示部31に表示されている情報を見ることはできない。
【0100】
図16(b)は、いずれの方向からも表示画面に表示される情報を見ることができる状態であり、会議参加者26は、表示部31の画素39に表示される画像をいずれの方向からも見ることができる。図16(c)は、表示画面に向かって右側の方向からは表示画面に表示される情報を見ることができない状態である。表示画面に対して正面にいる会議参加者26は、会議参加者の視線27の方向から表示部31の画素39に表示される画像を見ることができる。しかし、第三者24は、第三者の視線25の方向、つまり表示画面に向かって右側の方向からは、視差バリア38によって、表示部31の画素39のうち会議参加者の視線27から見える画素39に表示される画像を見ることはできない。
【0101】
このように、前記予め定める方向は、会議室予約部11に記憶される参加者リストに合致しない社員コードの人が入室した場所からの方向であるので、表示画面に表示される情報を、会議室に入ってきた第三者からのみ見えないようにし、会議参加者は、引き続いて見えるようにすることができる。
【0102】
図17は、利用者および会議室予約部11によって実行される会議室管理処理の処理手順を示すフローチャートである。セキュリティ管理装置1の電源が投入され動作可能状態になると、ステップA1に移る。
【0103】
ステップA1では、利用者は、会議室を予約したいか否かを判断する。会議室を予約したい場合は、ステップA2に進み、会議室を予約したくない場合は、会議室管理処理を終了する。ステップA2では、会議室予約状況確認画面71を表示する。具体的には、利用者が、たとえばサーバ10によって端末40に表示されるメインメニューの中から、会議室の予約のメニューを選択すると、会議室予約部11は、会議室予約状況確認画面71を端末40に表示する。
【0104】
ステップA3では、利用者は、予約確認をするか否かを判断する。予約確認をする場合は、ステップA7に進み、予約確認をしない場合は、ステップA4に進む。ステップA4では、利用者は、会議室を予約するか否かを判断する。会議室を予約する場合は、会議室予約状況確認画面71の予約ボタン715のうち、予約したい会議室に対応付けられているを予約ボタン715を押して、ステップA8に進み、会議室を予約しない場合は、ステップA5に進む。ステップA5では、利用者は、会議室予約を終了するか否かを判断する。会議室予約を終了する場合は、ステップA6に進み、会議室予約を終了しない場合は、ステップA2に戻る。
【0105】
ステップA7では、予約確認処理を実行した後、ステップA2に戻る。ステップA8では、会議室予約処理を実行した後、ステップA2に戻る。ステップA6では、利用者は、閉じるボタン714を押す。閉じるボタン714が押されると、会議室予約部11は、端末40に表示した会議室予約状況確認画面71を閉じて、会議室管理処理を終了する。
【0106】
図18は、会議室管理処理に含まれる予約確認処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に示したフローチャートのステップA7の処理で、ステップB1に移る。
【0107】
ステップB1では、利用者は、会議室予約状況確認画面71の日付入力欄710に、予約確認したい年月日を入力し、予約確認ボタン711を押す。ステップB1では、会議室予約部11は、予約確認ボタン711が押されたか否かを判定する。予約確認ボタン711が押されると、ステップB3に進み、予約確認ボタン711が押されないと、ステップB2に戻り、予約確認ボタン711が押されるのを待つ。ステップB3では、会議室予約部11は、日付入力欄710に入力された年月日の予約状況を会議室予約情報62から取得し、取得した予約状況を予約状況欄713に反映した会議室予約状況確認画面71を表示し、予約確認処理を終了する。
【0108】
図19は、会議室管理処理に含まれる会議室予約処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に示したフローチャートのステップA8の処理で、ステップC1に移る。
【0109】
ステップC1では、会議室予約部11は、日付表示欄712に表示されていた年月日について、押された予約ボタン715に対応付けられた会議室の会議室予約入力画面72を表示する。ステップC2では、利用者は、会議室を予約したいか否かを判断する。会議室を予約したい場合は、ステップC3に進み、会議室を予約したくない場合は、ステップC7に進む。
【0110】
ステップC3では、利用者は、時間帯入力欄722に予約したい時間を入力する。ステップC4では、利用者は、会議に参加する予定のすべての人を入力したか否かを判断する。会議に参加する予定のすべての人を入力した場合は、ステップC8に進み、会議に参加する予定のすべての人を入力していない場合は、ステップC5に進む。ステップC5では、利用者は、会議室予約入力画面72の参加追加社員コード入力欄724に、会議に参加する予定の社員の社員コードを入力する。
【0111】
ステップC6では、利用者は、会議室予約入力画面72の追加ボタン725を押す。追加ボタン725が押されると、会議室予約部11は、参加追加社員コード入力欄724に入力された参加追加社員コードを、参加者リスト表示欄723の参加者リストに追加する。そして、追加した参加追加社員コードに対応する人物名つまり社員名も、社員情報記録部13によって記憶される社員情報61から検索し、検索した社員名を参加者リストに追加して表示し、ステップC4に戻る。
【0112】
ステップC7では、利用者は、閉じるボタン727を押す。閉じるボタン727が押されると、会議室予約部11は、端末40に表示した会議室予約入力画面72を閉じて、会議室予約処理を終了する。ステップC8では、利用者は、会議室予約入力画面72の会議室予約登録ボタン726を押す。
【0113】
ステップC9では、会議室予約部11は、既存の会議室予約と重複しているかを判定する。会議室予約入力画面72の施設名表示欄720に表示される会議室で日付表示欄721が示す年月日および時間帯入力欄722に入力された時間帯が、会議室予約情報62が示す予約と重複していると、既存の会議室予約と重複していると判定し、ステップC12に進み、会議室予約入力画面72の施設名表示欄720に表示される会議室で日付表示欄721が示す年月日および時間帯入力欄722に入力された時間帯が、会議室予約情報62が示す予約と重複していないと、既存の会議室予約と重複していないと判定し、ステップC10に進む。
【0114】
ステップC10では、会議室予約部11は、会議室予約情報62に、入力された情報を登録する。具体的には、会議室予約部11は、会議室予約情報62に、会議室予約入力画面72の施設名表示欄720に表示される会議室で日付表示欄721が示す年月日について、時間帯入力欄722に入力された時間帯を登録する。
【0115】
ステップC11では、会議室予約部11は、会議室予約登録完了画面73を端末40に表示し、会議室予約登録完了画面73のOkボタン732が押されると、会議室予約登録完了画面73を閉じて、会議室予約処理を終了する。ステップC12では、会議室予約部11は、会議室予約未登録確認画面74を表示し、会議室予約未登録確認画面74のOkボタン742が押されると、会議室予約未登録確認画面74を閉じて、ステップC1に戻る。
【0116】
図20は、利用者、入退室管理部12および入退室監視部21によって実行される会議室入退室処理の処理手順を示すフローチャートである。セキュリティ管理装置1の電源が投入され動作可能状態になると、ステップD1に移る。
【0117】
ステップD1では、利用者は、会議室に入室したいか否かを判断する。会議室に入室したい場合は、ステップD2に進み、会議室に入室したくない場合は、会議室入退室処理を終了する。ステップD2では、利用者は、入室したい会議室の入退室監視部21たとえばカードリーダに、社員証を読み込ませる。
【0118】
ステップD3では、入退室監視部21は、社員証に記録される社員コードを読み取り、読み取った社員コードをネットワーク50を介して入退室管理部12に送信する。生体認証を用いる場合は、入退室監視部21は、生体情報を取得し、取得した生体情報を入退室管理部12に送信する。ステップD4では、入退室管理部12は、受信した社員コードあるいは生体情報を、社員情報記録部13によって記憶される社員情報61と照合する。ステップD2〜ステップD4は、特定ステップである。
【0119】
ステップD5では、入退室管理部12は、受信した社員コードあるいは生体情報が社員情報61に登録されているか否かを判定する。受信した社員コードあるいは生体情報が社員情報61に登録されていると、ステップD6に進み、受信した社員コードあるいは生体情報が社員情報61に登録されていないと、会議室入退室処理を終了する。ステップD6では、入退室管理部12は、受信した社員コードを会議室予約部11によって記憶される会議室予約情報62と照合する。
【0120】
ステップD7では、退室管理部12は、受信した社員コードが現在時刻の会議室予約情報62に登録されているか否かを判定する。生体認証の場合は、受信した社員コードの代わりに、社員情報61の社員コードのうち、受信した生体情報に対応付けられる社員コードを用いて判定する。受信した社員コードが、その社員コードを送信した入退室監視部21が設置されている会議室について、社員コードを受信した年月日および時分の会議の参加予定者として登録されていると、受信した社員コードが現在時刻の会議室予約情報62に登録されていると判定し、ステップD8に進む。
【0121】
受信した社員コードが、その社員コードを送信した入退室監視部21が設置されている会議室について、社員コードを受信した年月日および時分の会議の参加予定者として登録されていないと、受信した社員コードが現在時刻の会議室予約情報62に登録されていないと判定し、ステップD11に進む。ステップD5〜ステップD7は、判定ステップである。
【0122】
ステップD8では、入退室管理部12は、受信した社員コードを入室管理情報63に記録つまり登録する。ステップD9では、入退室管理部12は、当該会議室の入退室監視部21に扉のロック解除の信号たとえば扉の解錠を指示する情報を送信する。ステップD10では、入退室監視部21は、扉のロックを解除し、会議室入退室処理を終了する。ステップD11では、入退室管理部12は、モニタ30の表示監視部33に、表示制御信号、たとえば表示部31を非表示状態にすることを指示する情報を送信して、ステップD8に進む。
【0123】
図21は、会議監視部14によって実行される会議監視処理の処理手順を示すフローチャートである。利用者が、たとえばサーバ10によって端末40に表示されるメインメニューの中から、会議室の監視の開始を選択すると、ステップE1に移る。
【0124】
ステップE1では、システムクロックが1分経過したか否かを判定する。システムクロックは、サーバ10のCPUがカウントする内部タイマでもよいし、RTC(Real Time Clock)でもよい。RTCを用いる場合は、サーバ10にRTCを搭載する必要がある。システムクロックが1分経過すると、ステップE3に進み、システムクロックが1分経過しないと、ステップE2に進む。予約時間が1分単位であるので1分ごとに監視する。
【0125】
ステップE2では、会議室の監視を終了するか否かを判定する。たとえば、利用者が、サーバ10によって端末40に表示されるメインメニューの中から、会議室の監視の終了を選択すると、会議監視処理を終了し、会議室の監視の終了を選択しないと、ステップE1に戻る。
【0126】
ステップE3では、すべての施設つまり会議室に対してチェックを完了したか否かを判定する。すべての施設つまり会議室に対してチェックを完了すると、ステップE1に戻り、すべての施設つまり会議室に対してチェックを完了していないと、ステップE4に進む。ステップE4では、施設を順番に1つ選択する。以下、選択した施設を「選択施設」という。ステップE5では、会議室制御処理を実行した後、ステップE3に戻る。
【0127】
図22は、会議監視処理に含まれる会議室制御処理の処理手順を示すフローチャートである。図21に示したフローチャートのステップE5の処理で、ステップF1に移る。会議室制御処理は、会議監視部14によって実行される。ステップF1では、選択施設について、会議室予約部11によって記憶される会議室予約情報62と、入退室管理部12によって記憶される入室社員情報63とを照合する。
【0128】
ステップF2では、入室社員情報63にあるすべての社員コードは、現在時刻の会議室予約情報62に登録されているか否かを判定する。入室社員情報63にあるすべての社員コードが現在時刻の会議室予約情報62に登録されていると、会議室制御処理を終了し、入室社員情報63にあるすべての社員コードが現在時刻の会議室予約情報62に登録されていないと、ステップF3に進む。ステップF3では、モニタ30の表示監視部33に、表示制御信号を送信して、会議室制御処理を終了する。
【0129】
図23は、利用者および表示制御部34によって実行される表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。利用者が、会議室20に設置されている操作部32、たとえばリモコンによって、表示制御を設定するための設定ボタンを押すと、あるいは表示部31の表示画面に表示される表示制御を設定するための設定アイコンをクリックすると、ステップG1に移る。
【0130】
ステップG1では、表示制御部34は、モニタ表示制御設定画面75を表示部31に表示する。ステップG2では、利用者は、設定を終了するか否かを判断する。設定を終了する場合は、ステップG6に進み、設定を終了しない場合は、ステップG3に進む。ステップG3では、利用者は、全画面を制限する設定にするか否かを判断する。全画面を制限する設定にする場合は、ステップG7に進み、全画面を制限する設定にしない場合は、ステップG4に進む。
【0131】
ステップG4では、利用者は、領域を指定する制限方法を設定するか否かを判断する。領域を指定する制限方法を設定する場合は、ステップG9に進み、領域を指定する制限方法を設定しない場合は、ステップG5に進む。ステップG5では、利用者は、プログラムを指定する制限方法を設定するか否かを判断する。プログラムを指定する制限方法を設定する場合は、ステップG14に進み、プログラムを指定する制限方法を設定しない場合は、ステップG2に戻る。
【0132】
ステップG6では、利用者は、閉じるボタン756を押す。閉じるボタン756が押されると、表示制御部34は、表示部31に表示したモニタ表示制御設定画面75を閉じて、表示制御設定処理を終了する。ステップG7では、利用者は、「全画面を非表示にする」を選択する。具体的には、モニタ表示制御設定画面75の全画面選択欄751を選択する。
【0133】
ステップG8では、ステップG7で全画面選択欄751が選択されると、表示制御部34は、表示制御設定情報64の「対象領域」に「全画面」、「表示制限方法」に「非表示」と記録つまり登録して、ステップG1に戻る。ステップG9では、利用者は、「表示制限を領域で指定する」を選択する。具体的には、モニタ表示制御設定画面75の領域選択欄752を選択する。ステップG10では、ステップG9で領域選択欄752が選択されると、表示制御部34は、表示制御設定情報64の「対象領域」に「指定」、「指定方法」に「領域」と記録つまり登録する。
【0134】
ステップG11では、利用者は、表示制御方法を設定するか否かを判断する。表示制御方法を設定する場合は、ステップG12に進み、表示制御方法を設定しない場合は、ステップG1に戻る。ステップG12では、利用者は、モニタ表示制御設定画面75の設定1ボタン754を押す。ステップG13では、ステップG12で設定1ボタン754が押されると、領域指定表示制御設定処理を実行した後、ステップG1に戻る。
【0135】
ステップG14では、利用者は、「表示制限をプログラムで指定する」を選択する。具体的には、モニタ表示制御設定画面75のプログラム選択欄753を選択する。ステップG15では、ステップG14でプログラム選択欄753が選択されると、表示制御部34は、表示制御設定情報64の「対象領域」に「指定」、「指定方法」に「プログラム」と記録つまり設定する。
【0136】
ステップG16では、利用者は、表示制御方法を設定するか否かを判断する。表示制御方法を設定する場合は、ステップG17に進み、表示制御方法を設定しない場合は、ステップG1に戻る。ステップG17では、利用者は、モニタ表示制御設定画面75の設定2ボタン755を押す。ステップG18では、ステップG17で設定2ボタン755が押されると、プログラム指定表示制御設定処理を実行した後、ステップG1に戻る。
【0137】
図24は、表示制御設定処理に含まれる領域指定表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図23に示したフローチャートのステップG13の処理で、ステップH1に移る。
【0138】
ステップH1では、表示制御部34は、領域指定設定画面76を表示部31に表示する。ステップH2では、利用者は、表示制御領域を指定するか否かを判断する。表示制御領域を指定する場合は、ステップH6に進み、表示制御領域を指定しない場合は、ステップH3に進む。ステップH3では、利用者は、表示制御方法を設定するか否かを判断する。表示制御方法を設定する場合は、ステップH8に進み、表示制御方法を設定しない場合は、ステップH4に進む。
【0139】
ステップH4では、利用者は、設定を終了するか否かを判断する。設定を終了する場合は、ステップH5に進み、設定を終了しない場合は、ステップH2に戻る。ステップH5では、利用者は、領域指定設定画面76の閉じるボタン764を押す。閉じるボタン764が押されると、表示制御部34は、領域指定設定画面76を閉じて、領域指定表示制御設定処理を終了する。
【0140】
ステップH6では、利用者は、領域指定欄761で、マウスのドラッグアンドドロップなどによって領域を指定する。具体的には、矩形の領域の対角の頂点をマウスによって指定する。ステップH7では、ステップH6で領域が指定されると、表示制御部34は、
表示制御設定情報64の「指定領域」に、指定された領域の範囲を記録つまり登録して、ステップH2に戻る。
【0141】
ステップH8では、利用者は、表示制御方法設定ボタン763を押す。ステップH9では、ステップH8で表示制御方法設定ボタン763が押されると、全画面表示制御設定処理を実行した後、ステップH2に戻る。
【0142】
図25は、表示制御設定処理に含まれるプログラム指定表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図23に示したフローチャートのステップG18の処理で、ステップJ1に移る。
【0143】
ステップJ1では、表示制御部34は、プログラム指定画面77を表示する。ステップJ2では、利用者は、プログラムを登録したいか否かを判断する。プログラムを登録したい場合は、ステップJ7に進み、プログラムを登録したくない場合は、ステップJ3に進む。ステップJ3では、利用者は、プログラムを削除したい否かを判断する。プログラムを削除したい場合は、ステップJ10に進み、プログラムを削除したくない場合は、ステップJ4に進む。
【0144】
ステップJ4では、利用者は、表示制御方法を設定するか否かを判断する。表示制御方法を設定する場合は、ステップJ13に進み、表示制御方法を設定しない場合は、ステップJ5に進む。ステップJ5では、利用者は、設定を終了するか否かを判断する。設定を終了する場合は、ステップJ6に進み、設定を終了しない場合は、ステップJ2に戻る。ステップJ6では、利用者は、プログラム指定画面77の閉じるボタン776を押す。閉じるボタン776が押されると、表示制御部34は、プログラム指定画面77を閉じて、プログラム指定表示制御設定処理を終了する。
【0145】
ステップJ7では、利用者は、新規登録プログラム入力欄773に登録したいプログラムの実行ファイル名を入力する。ステップJ8では、利用者は、追加ボタン774を押す。ステップJ9では、ステップJ8で追加ボタン774が押されると、表示制御部34は、新規登録プログラム入力欄773に入力されたプログラムの実行ファイル名を、「プログラムリスト」つまりプログラムリスト表示欄771、および表示制御設定情報64の「指定プログラム」に追加して、ステップJ2に戻る。
【0146】
ステップJ10では、利用者は、「プログラムリスト」つまりプログラムリスト表示欄771で削除したいプログラムが表示されている行を選択する。ステップJ11では、利用者は、削除ボタン772を押す。ステップJ12では、ステップJ11で削除ボタン772が押されると、表示制御部34は、「プログラムリスト」つまりプログラムリスト表示欄771、および表示制御設定情報64の「指定プログラム」から、プログラムリスト表示欄771で選択されたプログラムを削除して、ステップJ2に戻る。
【0147】
ステップJ13では、利用者は、表示制御方法設定ボタン775を押す。ステップJ14では、ステップJ13で表示制御方法設定ボタン775が押されると、全画面表示制御設定処理を実行した後、ステップJ2に戻る。
【0148】
図26は、領域指定表示制御設定処理およびプログラム指定表示制御設定処理に含まれる全画面表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図24に示したフローチャートのステップH9の処理、および図25に示したフローチャートのステップJ14の処理で、ステップK1に移る。
【0149】
ステップK1では、表示制御部34は、表示制御方法設定画面78を表示する。ステップK2では、利用者は、表示制御領域に表示される文字列を変換するか否かを判断する。表示制御領域に表示される文字列を変換する場合は、ステップK7に進み、表示制御領域に表示される文字列を変換しない場合は、ステップK3に進む。
【0150】
ステップK3では、利用者は、表示制御領域を方向制限にするか否かを判断する。表示制御領域を方向制限にする場合は、ステップK17に進み、表示制御領域を方向制限にしない場合は、ステップK4に進む。ステップK4では、利用者は、表示制御領域を非表示にするか否かを判断する。表示制御領域を非表示にする場合は、ステップK19に進み、表示制御領域を非表示にしない場合は、ステップK5に進む。
【0151】
ステップK5では、利用者は、設定を終了するか否かを判断する。設定を終了する場合は、ステップK6に進み、設定を終了しない場合は、ステップK2に戻る。ステップK6では、利用者は、表示制御方法設定画面78の閉じるボタン789を押す。閉じるボタン789が押されると、表示制御部34は、表示制御方法設定画面78を閉じて、全画面表示制御設定処理を終了する。
【0152】
ステップK7では、利用者は、「変換して表示」を選択する。具体的には、表示制御方法設定画面78の変換して表示選択欄782を選択する。ステップK8では、表示制御部34は、表示制御設定情報64の「表示制限方法」に「変換」と記録つまり登録する。ステップK9では、利用者は、変換法則を登録したいか否かを判断する。変換法則を登録したい場合は、ステップK11に進み、変換法則を登録したくない場合は、ステップK10に進む。
【0153】
ステップK10では、利用者は、変換法則を削除したいか否かを判断する。変換法則を削除したい場合は、ステップK14に進み、変換法則を削除したくない場合は、ステップK2に戻る。ステップK11では、利用者は、「新規変換法則」つまり新規変換法則入力欄786の「変換前」と付記された入力欄に変換前の文字列を入力し、「変換後」と付記された入力欄に変換後の文字列を入力する。ステップK12では、利用者は、追加ボタン787を押す。ステップK13では、ステップK12で追加ボタン787が押されると、表示制御部34は、「変換前」および「変換後」の文字列を、「変換法則リスト」つまり変換法則リスト表示欄784、および表示制御設定情報64の「変換法則」に追加して、ステップK2に戻る。
【0154】
ステップK14では、利用者は、「変換法則リスト」つまり変換法則リスト表示欄784で削除したい変換法則が表示されている行を選択する。ステップK15では、利用者は、削除ボタン785を押す。ステップK16では、ステップK15で削除ボタン785が押されると、表示制御部34は、「変換法則リスト」つまり変換法則リスト表示欄784および表示制御設定情報64の「変換法則」から、選択された変換法則を削除して、ステップK2に戻る。
【0155】
ステップK17では、利用者は、「方向制限」つまり方向制限選択欄783を選択し、さらに、左右選択欄788で「左」もしくは「右」を選択する。ステップK18では、表示制御部34は、表示制御設定情報64の「表示制限方法」に「方向」、「制限方向」に左右選択欄788で選択された「左」もしくは「右」を記録つまり登録して、ステップK2に戻る。
【0156】
ステップK19では、利用者は、「非表示」を選択する。具体的には、表示制御方法設定画面78の非表示選択欄781を選択する。ステップK20では、ステップK19で非表示選択欄781が選択されると、表示制御部34は、表示制御設定情報64の「表示制限方法」に「非表示」と記録つまり登録して、ステップK2に戻る。
【0157】
図27は、表示監視部33によって実行されるモニタ表示監視処理の処理手順を示すフローチャートである。利用者が、モニタ表示制御設定画面75で設定を行うと、ステップL1に移る。
【0158】
ステップL1では、モニタ表示制御領域決定処理を実行する。ステップL2では、会議監視部14から表示制御信号を受信したか否かを判定する。表示制御信号を受信すると、ステップL3に進み、表示制御信号を受信しないと、ステップL1に戻る。ステップL3では、モニタ表示制御処理を表示制御部34に実行させる。ステップL2、ステップL3、および図20に示したフローチャートのステップD11は、制御ステップである。
【0159】
ステップL4では、表示制御を終了するか否かを判定する。たとえばリモコン14から表示制御の終了を指示する情報を受信すると、表示制御を終了すると判定し、モニタ表示監視処理を終了し、リモコン14から表示制御の終了を指示する情報を受信しないと、表示制御を終了しないと判定し、ステップL1に戻る。
【0160】
図28は、モニタ表示監視処理に含まれるモニタ表示制御領域決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図27に示したフローチャートのステップL1の処理で、ステップM1に移る。モニタ表示制御領域決定処理は、表示監視部31によって実行される。
【0161】
ステップM1では、表示制御設定情報64の「対象領域」は「全画面」であるか否かを判定する。「対象領域」が「全画面」であると、ステップM3に進み、「対象領域」が「全画面」でないと、ステップM2に進む。ステップM2では、表示制御設定情報64の「対象領域」は「指定」であるか否かを判定する。「対象領域」が「指定」であると、ステップM4に進み、「対象領域」が「指定」でないと、モニタ表示制御領域決定処理を終了する。
【0162】
ステップM3では、全画面を、表示制御情報65の「制限決定領域」に登録する。すなわち、表示部31の表示画面の全領域の範囲を、表示制御情報65の「制限決定領域」に登録する。ステップM4では、表示制御設定情報64の「指定方法」は「領域」であるか否かを判定する。「指定方法」が「領域」であると、ステップM6に進み、「指定方法」が「領域」でないと、ステップM5に進む。ステップM5では、表示制御設定情報64の「指定方法」は「プログラム」であるか否かを判定する。「指定方法」が「プログラム」であると、ステップM7に進み、「指定方法」が「プログラム」でないと、モニタ表示制御領域決定処理を終了する。
【0163】
ステップM6では、表示制御設定情報64の「指定領域」で指定された範囲を、表示制御情報65の「制限決定領域」に登録して、モニタ表示制御領域決定処理を終了する。ステップM7では、プログラム指定モニタ表示制御領域決定処理を実行した後、モニタ表示制御領域決定処理を終了する。
【0164】
図29は、モニタ表示制御領域決定処理に含まれるプログラム指定モニタ表示制御領域決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図28に示したフローチャートのステップM7の処理で、ステップN1に移る。プログラム指定モニタ表示制御領域決定処理は、表示監視部31によって実行される。
【0165】
ステップN1では、表示制御設定情報64の「指定プログラム」をすべてチェックしたか否かを判定する。表示制御設定情報64の「指定プログラム」をすべてチェックすると、プログラム指定モニタ表示制御領域決定処理を終了し、表示制御設定情報64の「指定プログラム」をすべてチェックしていないと、ステップN2に進む。ステップN2では、表示制御設定情報64の「指定プログラム」の中からを1つのプログラムを選択する。以下、選択されたプログラムを「選択指定プログラム」という。
【0166】
ステップN3では、モニタ30で動作中のプログラムの中に、「選択指定プログラム」と一致するものがあるか否かを判定する。以下、一致したものを「一致プログラム」という。モニタ30で動作中のプログラムの中に、「選択指定プログラム」と一致するものがあると、ステップN4に進み、モニタ30で動作中のプログラムの中に、「選択指定プログラム」と一致するものがないと、ステップN1に戻る。ステップN4では、一致プログラムの表示領域をOSから取得し、取得した表示領域を表示制御情報65の「制限決定領域」に登録して、ステップN1に戻る。
【0167】
図30は、表示制御部34によって実行されるモニタ表示制御処理の処理手順を示すフローチャートである。図27に示したフローチャートのステップL3の処理で、ステップP1に移る。
【0168】
ステップP1では、表示制御情報65の「制限決定領域」をすべてチェックしたか否かを判定する。表示制御情報65の「制限決定領域」をすべてチェックすると、モニタ表示制御処理を終了し、表示制御情報65の「制限決定領域」をすべてチェックしていないと、ステップP2に進む。ステップP2では、表示制御情報65の「制限決定領域」の中から制限決定領域を1つ選択する。以下、選択された制限決定領域を「選択制限決定領域」という。
【0169】
ステップP3では、表示制御設定情報64の「制限方法」は「非表示」であるか否かを判定する。「制限方法」が「非表示」であると、ステップP4に進み、「制限方法」が「非表示」でないと、ステップP5に進む。ステップP4では、表示部31の表示画面のうち、選択制限決定領域の表示を消して、つまり選択制限決定領域を非表示状態として、ステップP1に戻る。
【0170】
ステップP5では、表示制御設定情報64の「制限方法」は「変換」であるか否かを判定する。「制限方法」が「変換」であると、ステップP6に進み、「制限方法」が「変換」でないと、ステップP7に進む。ステップP6では、変換処理を実行した後、ステップP1に戻る。
【0171】
ステップP7では、表示制御設定情報64の「制限方法」は「方向」であるか否かを判定する。「制限方法」が「方向」であると、ステップP8に進み、「制限方法」が「方向」でないと、ステップP1に戻る。ステップP8では、モニタ30の表示部31がデュアルビュー液晶ディスプレイの場合、表示制御設定情報64の「制限方向」に当たる方向に対する表示を消して、つまり表示制御設定情報64の「制限方向」に当たる方向に対する表示を非表示状態にして、ステップP1に戻る。
【0172】
図31は、モニタ表示制御処理に含まれる変換処理の処理手順を示すフローチャートである。図30に示したフローチャートのステップP6の処理で、ステップQ1に移る。変換処理は、表示制御部34によって実行される。
【0173】
ステップQ1では、表示制御設定情報64の「変換法則」をすべてチェックしたか否かを判定する。「変換法則」をすべてチェックすると、変換処理を終了し、「変換法則」をすべてチェックしていないと、ステップQ2に進む。ステップQ2では、表示制御設定情報64の「変換法則」の中から変換法則を1つ選択する。以下、選択された変換法則を「選択変換法則」という。
【0174】
ステップQ3では、選択制限決定領域内を、選択変換法則の「変更前」に指定された文字列でパターンマッチングする。パターンマッチングは、たとえば、単純なテキスト検索、あるいは表示画面に表示される内容を画像として扱い、光学式文字読取装置(Optical Character Reader;略称「OCR」)などで用いられる文字認識処理を含めた形式でのパターンマッチングなどの一般的な方法を用いる。
【0175】
ステップQ4では、パターンマッチングしたか否かを判定する。選択変換法則の「変更前」に指定された文字列に一致する文字列があると、パターンマッチングしたと判定し、ステップQ5に進み、選択変換法則の「変更前」に指定された文字列に一致する文字列がないと、パターンマッチングしないと判定し、ステップQ1に戻る。ステップQ5では、選択変換法則の「変更前」に指定された文字列に一致する文字列を、選択変換法則の「変更後」に指定された文字列で置き換えて、ステップQ1に戻る。この例では文字列で置き換えたが、画像として表示内容を置き換えてもよい。
【0176】
このように、表示部31によって、情報が表示され、会議室予約部11によって、各人を識別するための社員コードのうち、表示部31にて表示される情報を見ることが許可されている人の社員コードが参加者リストとして記憶され、入退室管理部12および入退室監視部21によって、表示部31が設置されている会議室20に入室する人の社員コードが特定され、入退室管理部12によって、入退室管理部12および入退室監視部21によって特定された社員コードが、会議室予約部11に記憶される参加者リストのいずれかに合致するか否かが判定される。
【0177】
そして、入退室管理部12、表示監視部33および表示制御部34によって、入退室管理部12によって判定された判定結果が、入退室管理部12および入退室監視部21によって特定された社員コードが、会議室予約部11に記憶される参加者リストのいずれにも合致しないことを示しているとき、表示部31に情報を表示させる表示内容または状態が、表示する情報がすべて見える状態から表示する情報がすべて見える状態とは異なる非表示状態に換えられる。
【0178】
したがって、第三者が会議室などに入室しても表示画面に表示される情報の第三者への漏洩を防止することができる。
【0179】
さらに、図20に示したフローチャートのステップD2〜ステップD4では、表示部31が設置されている会議室20に入室する人の社員コードを特定する。図20に示したフローチャートのステップD5〜ステップD7では、図20に示したフローチャートのステップD2〜ステップD4で特定された社員コードが、表示部31にて表示される情報を見ることが許可されている人の社員コードを参加者リストとして記憶する会議室予約部11に記憶される参加者リストのいずれかに合致するか否かを判定する。
【0180】
そして、図20に示したフローチャートのステップD11、ならびに図27に示したフローチャートのステップL2およびステップL3では、図20に示したフローチャートのステップD5〜ステップD7で判定された判定結果が、図20に示したフローチャートのステップD2〜ステップD4で特定された社員コードが会議室予約部11に記憶される参加者リストのいずれにも合致しないことを示しているとき、表示部31に情報を表示させる表示内容または状態を、表示する情報がすべて見える状態から表示する情報がすべて見える状態とは異なる非表示状態に換える。
【0181】
したがって、本発明に係る表示方法を適用すれば、第三者が会議室などに入室しても表示画面に表示される情報の第三者への漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】本発明の実施の一形態であるセキュリティ管理装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】社員情報記録部13によって記憶される社員情報61の構成の一例を示す図である。
【図3】会議室予約部11によって記憶される会議室予約情報62の構成の一例を示す図である。
【図4】入退室管理部12によって記憶される入室社員情報63の構成の一例を示す図である。
【図5】表示制御部34によって記憶される表示制御設定情報64の構成の一例を示す図である。
【図6】表示監視部33によって記憶される表示制御情報65の構成の一例を示す図である。
【図7】会議室予約部11によって表示される会議室予約状況確認画面71の一例を示す図である。
【図8】会議室予約部11によって表示される会議室予約入力画面72の一例を示す図である。
【図9】会議室予約部11によって表示される会議室予約登録完了画面73の一例を示す図である。
【図10】会議室予約部11によって表示される会議室予約未登録確認画面74の一例を示す図である。
【図11】表示制御部34によって表示されるモニタ表示制御設定画面75の一例を示す図である。
【図12】表示制御部34によって表示される領域指定設定画面76の一例を示す図である。
【図13】表示制御部34によって表示されるプログラム指定画面77の一例を示す図である。
【図14】表示制御部34によって表示される表示制御方法設定画面78の一例を示す図である。
【図15】第三者が入室するときに非表示とすることを説明するための図である。
【図16】第三者が入室するときに視野角を変更することを説明するための図である。
【図17】利用者および会議室予約部11によって実行される会議室管理処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】会議室管理処理に含まれる予約確認処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】会議室管理処理に含まれる会議室予約処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】利用者、入退室管理部12および入退室監視部21によって実行される会議室入退室処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0183】
【図21】会議監視部14によって実行される会議監視処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】会議監視処理に含まれる会議室制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】利用者および表示制御部34によって実行される表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図24】表示制御設定処理に含まれる領域指定表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図25】表示制御設定処理に含まれるプログラム指定表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図26】領域指定表示制御設定処理およびプログラム指定表示制御設定処理に含まれる全画面表示制御設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図27】表示監視部33によって実行されるモニタ表示監視処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図28】モニタ表示監視処理に含まれるモニタ表示制御領域決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図29】モニタ表示制御領域決定処理に含まれるプログラム指定モニタ表示制御領域決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図30】表示制御部34によって実行されるモニタ表示制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図31】モニタ表示制御処理に含まれる変換処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0184】
1 セキュリティ管理装置
10 サーバ
11 会議室予約部
12 入退室管理部
13 社員情報記録部
14 会議監視部
20 会議室
21 入退室監視部
22 施錠部
23 扉
24 第三者
25 第三者の視線
26 会議参加者
27 会議参加者の視線
30 モニタ
31 表示部
32 操作部
33 表示監視部
34 表示制御部
38 視差バリア
39 画素
40 端末
50 ネットワーク
61 社員情報
62 会議室予約情報
63 入室社員情報
64 表示制御設定情報
65 表示制御情報
71 会議室予約状況確認画面
72 会議室予約入力画面
73 会議室予約登録完了画面
74 会議室予約未登録確認画面
75 モニタ表示制御設定画面
76 領域指定設定画面
77 プログラム指定画面
78 表示制御方法設定画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示手段と、
各人を識別するための識別情報のうち、表示手段にて表示される情報を見ることが許可されている人の識別情報を許可識別情報として記憶する記憶手段と、
前記表示手段が設置されている部屋に入室する人の識別情報を特定する特定手段と、
特定手段によって特定された識別情報が、記憶手段に記憶される許可識別情報のいずれかに合致するか否かを判定する判定手段と、
判定手段によって判定された判定結果が、特定手段によって特定された識別情報が記憶手段に記憶される許可識別情報のいずれにも合致しないことを示しているとき、表示手段に情報を表示させる表示内容または状態を、第1の内容または状態から第1の内容または状態とは異なる第2の内容または状態に換えさせる制御手段とを含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第2の状態は、表示画面に表示される情報が見えない状態であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2の状態は、判定結果の前に表示していた情報に代えて判定結果の前に表示していた情報と異なる情報を表示する状態であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示手段の表示画面のうち、前記第1の状態から前記第2の状態に換える領域を指定する指定手段をさらに含み、
前記制御手段は、指定手段によって領域が指定されたとき、前記表示手段の表示画面のうち、指定手段によって指定された領域を、前記第1の状態から前記第2の状態に換えさせることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記記憶手段に記憶される許可識別情報は、会議に出席する予定の出席予定者の識別情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
前記記憶手段に記憶される許可識別情報は、各部屋を使用する予定の時間帯ごとに記憶されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項7】
表示部が設置されている部屋に入室する人の識別情報を特定する特定ステップと、
特定ステップで特定された識別情報が、表示部にて表示される情報を見ることが許可されている人の識別情報を許可識別情報として記憶する記憶部に記憶される許可識別情報のいずれかに合致するか否かを判定する判定ステップと、
判定手段ステップで判定された判定結果が、特定ステップで特定された識別情報が記憶部に記憶される許可識別情報のいずれにも合致しないことを示しているとき、表示部に情報を表示させる表示内容または状態を、第1の内容または状態から第1の内容または状態とは異なる第2の内容または状態に換える制御ステップとを含むことを特徴とする表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2009−251767(P2009−251767A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−96635(P2008−96635)
【出願日】平成20年4月2日(2008.4.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】