説明

車両制御システム

【課題】運転者の要求に応じて減速度を調整できる車両制御システムを提供すること。
【解決手段】エンジンと、フューエルカット制御中に車両の減速度を変化させることができる減速度調節手段と、制御装置とを備え、制御装置は、エンジンの運転時に、アクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係に基づいて決定されるエンジンの目標トルクに基づきエンジンを制御する。制御装置は、アクセル開度が所定開度以下(S11−Y)である条件を含むフューエルカット実行条件が成立した場合にフューエルカット制御の実行を許可し、かつ、フューエルカット制御の実行中(S12−Y)に、所定開度以下の領域においてアクセル開度に応じて減速度調節手段を制御して車両に作用する減速度を調整する(S14,S17)。所定開度は、車両の車速に応じて変化し、かつ、車速の少なくとも一部の領域における所定開度は、全閉に対応する開度よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の車速と、運転者がアクセルペダルを操作した際のアクセル操作量(アクセル開度、踏力等)とに基づいて運転者の要求する加速度である目標加速度を決定し、決定された目標加速度に基づいて車両に加速度を発生する加速度発生装置、例えばエンジン出力トルクを制御する、いわゆるトルクデマンド制御が公知である。例えば、特許文献1には、エンジントルクデマンド制御をアイドル時にも継続して段差感が生じることを防止するとともに、アイドル時に外乱により回転数が低下したときに目標発生トルクが減少しないようにするエンジンのアイドル回転数制御装置の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−325349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の加速時だけでなく、減速時にも運転者の要求に応じて加速度(減速度)をコントロールできることが望まれている。例えば、エンジンへの燃料の供給を停止するフューエルカット制御の実行中に運転者の要求に応じて車両の減速度をコントロールできることが好ましい。
【0005】
本発明の目的は、減速時に運転者の要求に応じて減速度をコントロールすることができる車両制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両制御システムは、車両に搭載されたエンジンと、前記エンジンへの燃料の供給を停止するフューエルカット制御の実行中に前記車両に作用する減速度を変化させることができる減速度調節手段と、前記エンジンおよび前記減速度調節手段を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記エンジンに燃料が供給されて前記エンジンがトルクを出力する前記エンジンの運転時に、アクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係に基づいて決定される前記エンジンの目標トルクに基づき前記エンジンを制御し、前記アクセル開度が所定開度以下である条件を含むフューエルカット実行条件が成立した場合に前記フューエルカット制御の実行を許可し、かつ、前記フューエルカット制御の実行中に、前記所定開度以下の領域において前記アクセル開度に応じて前記減速度調節手段を制御して前記車両に作用する減速度を調整するもので、前記所定開度は、前記車両の車速に応じて変化し、かつ、前記車速の少なくとも一部の領域における前記所定開度は、前記アクセル開度における全閉に対応する開度よりも大きいことを特徴とする。
【0007】
上記車両制御システムでは、前記車速の高車速側における前記所定開度は、前記車速の低車速側における前記所定開度よりも大きな開度であることが好ましい。
【0008】
上記車両制御システムでは、前記対応関係において、前記アクセル開度が前記所定開度である場合の前記目標値は、前記エンジンの運転時に前記エンジンが出力可能な最小トルクに対応していることが好ましい。
【0009】
上記車両制御システムでは、前記減速度調節手段として、前記エンジンから伝達されるトルクにより駆動されて発電し、かつ発電量を調節可能なオルタネータを備え、前記制御装置は、前記フューエルカット制御の実行中に、前記オルタネータの発電量を調節することによって前記車両に作用する減速度を調整することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる車両制御システムでは、制御装置は、エンジンの運転時にアクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係に基づいて決定されるエンジンの目標トルクに基づきエンジンを制御する。また、制御装置は、アクセル開度が所定開度以下である条件を含むフューエルカット実行条件が成立した場合にフューエルカット制御の実行を許可し、かつ、フューエルカット制御の実行中に、所定開度以下の領域において、アクセル開度に応じて減速度調節手段を制御して車両に作用する減速度を調整する。所定開度は、車両の車速に応じて変化し、かつ、車速の少なくとも一部の領域における所定開度は、アクセル開度における全閉に対応する開度よりも大きい。これにより、本発明にかかる車両制御システムによれば、減速時に運転者の要求に応じて減速度をコントロールすることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係る車両制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図2】図2は、実施形態に係る車両制御システムの動作を示す他のフローチャートである。
【図3】図3は、実施形態に係る車両の概略構成図である。
【図4】図4は、車速とアクセル開度と目標駆動力との関係を示す図である。
【図5】図5は、アクセル開度と目標駆動力との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明にかかる車両制御システムの一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0013】
(実施形態)
図1から図5を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、フューエルカット制御の実行中に車両に作用する減速度を変化させることができる減速度調節手段を備える車両制御システムに関する。図1は、本発明にかかる車両制御システムの実施形態の動作を示すフローチャート、図2は、本実施形態の車両制御システムの動作を示す他のフローチャートである。
【0014】
図3は、本実施形態に係る車両制御システムが適用された車両の概略構成図を示している。図3において、符号1は、車両を示す。車両1のパワートレーンは、エンジン10、トルクコンバータ20および無段変速機30を備える。内燃機関としてのエンジン10には、トルクコンバータ20を介して自動変速機としての無段変速機(CVT)30が連結されている。エンジン10のエンジン出力トルク(駆動力)は、トルクコンバータ20を介して無段変速機30に入力され、デファレンシャルギヤ18及びドライブシャフト19を介して駆動輪90に伝達される。
【0015】
無段変速機30は、公知のベルト式無段変速機であり、エンジン10側に設けられ、トルクコンバータ20の出力軸70に連結されたプライマリプーリ31と、デファレンシャルギヤ18に接続される出力軸80に連結されたセカンダリプーリ32と、これらの間に掛け渡されたベルト33とを備えている。油圧制御装置40は、ECU50から入力される変速比変更指令に応じて、無段変速機30の変速比を変更する。この油圧制御装置40は、プライマリプーリ側アクチュエータへの変速圧、及びセカンダリプーリ側アクチュエータへのライン圧を調整することにより、プーリ比を変化させて、変速比を無段階に変化させることができる。
【0016】
また、無段変速機30には、プライマリプーリ31の回転数(プライマリ回転数)を検出するプライマリプーリ回転センサ34と、セカンダリプーリ32の回転数(セカンダリ回転数)を検出するセカンダリプーリ回転センサ35が設けられており、検出されたプライマリ回転数およびセカンダリ回転数は、ECU50に出力される。
【0017】
トルクコンバータ20は、無段変速機30とエンジン10とを接続している。トルクコンバータ20は、公知のロックアップ機構を有しており、結合及び開放が可能な動力断続手段であるロックアップクラッチ付きのトルクコンバータとなっている。このロックアップクラッチは、エンジン10と無段変速機30との機械的な結合(ロックアップ状態)または開放(コンバータ状態)を行う。また、トルクコンバータ20の入力軸60には、この入力軸60の回転数を検出する回転センサ21が設けられている。回転センサ21により検出された入力軸回転数は、ECU50に出力される。
【0018】
車両1には、エンジン10や無段変速機30などを制御するECU(電子制御ユニット)50が設けられており、このECU50はエンジン10、トルクコンバータ20、及び無段変速機30(油圧制御装置40)の総合的な制御を行う。ECU50は、入出力装置、制御マップや制御プログラムなどを記憶する記憶装置(ROM、RAM等)、演算装置、A/D変換器、D/A変換器、および通信ドライバ回路等で構成されている。本実施形態のECU50は、エンジン10および減速度調節手段としてのオルタネータ25を制御する制御装置として機能する。本実施形態の車両制御システムは、エンジン10、オルタネータ25およびECU50を備えている。
【0019】
さらに、車両1には、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ11が設けられており、検出したアクセル開度はECU50に出力される。エンジン10の吸気管12には電子スロットルバルブ13が設けられており、この電子スロットルバルブ13はスロットルアクチュエータ14により開閉可能となっている。ECU50はこのスロットルアクチュエータ14により電子スロットルバルブ13を駆動し、アクセル開度にかかわらずスロットル開度を任意の開度に制御することができる。電子スロットルバルブ13の全閉状態及びスロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ15が設けられており、検出したスロットル開度はECU50に出力される。
【0020】
エンジン10には、エンジン回転数(エンジン回転速度)を検出するエンジン回転数センサ17が設けられており、検出したエンジン回転数はECU50に出力される。また、車両1には、車両1の走行速度を検出する車速センサ51が設けられていると共に、運転者が操作するシフトレバーの位置を検出するシフトポジションセンサ52が設けられており、検出した車速やシフトポジションはECU50に出力される。
【0021】
エンジン10は、オルタネータ25を備える。オルタネータ25は、エンジン10の回転と連動して回転する補機である。オルタネータ25は、エンジン10とベルト等を介して動力を伝達可能に接続されている。これにより、オルタネータ25は、エンジン10の回転と連動して回転し、エンジン10から伝達されるトルクにより駆動されて機械的な動力を電気的なエネルギーに変換して発電することができる。また、オルタネータ25は、発電量を調節可能であり、その発電負荷(駆動負荷)に応じたトルクであるオルタ負荷トルクをエンジン10を介して駆動輪90に作用させることができる。オルタネータ25は、ECU50と接続されており、ECU50により発電量、言い換えると発電負荷が制御され、その発電負荷に応じたオルタ負荷トルクを駆動輪90に作用させる。本実施形態では、オルタネータ25は、フューエルカット制御の実行中に車両1に作用する減速度を変化させる減速度調節手段として機能する。
【0022】
上記ECU50は、エンジン回転数、吸入空気量、スロットル開度などのエンジン10の運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定し、インジェクタや点火プラグなどを制御する。また、ECU50は、変速マップを有しており、スロットル開度、車速などに基づいて、無段変速機30の変速比を決定し、この決定された変速比を成立させるように油圧制御装置40を制御する。
【0023】
また、ECU50は、入力値としてのアクセル開度と車速(無段変速機30の出力回転数に対応)とに基づいて、運転者の要求に基づく目標駆動力を決定し、決定した目標駆動力に基づいて、エンジン10の出力トルクの制御等を行う、いわゆる駆動力デマンド制御を行う。ECU50は、予め定められたアクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係を記憶しており、運転者によるアクセル操作に応じて、アクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係を実現させるように、パワートレーンの出力トルクを制御する。
【0024】
ECU50は、予め定められたアクセル開度と車速と目標駆動力との対応関係から決定された目標駆動力に基づき、エンジン10の運転条件(目標出力トルク、目標エンジン回転数)と無段変速機30の入力回転数の目標値を決定する。ECU50は、決定されたエンジン10の運転条件を実現するように、エンジン10の吸気制御や燃料噴射制御、点火制御等を行う。つまり、ECU50は、エンジン10に燃料が供給されてエンジン10がトルクを出力するエンジン10の運転時に、アクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係に基づいて決定されるエンジン10の目標トルクに基づきエンジン10を制御するものである。また、ECU50は、入力回転数の目標値と無段変速機30の出力回転数(車速)とから変速比を決定し、その変速比を実現するように無段変速機30を制御する。なお、加減速度に関する目標値とは、加減速度そのものの目標値であってもよく、駆動力やトルクの目標値であってもよい。
【0025】
本実施形態では、予め定められたフューエルカット実行条件が成立した場合、ECU50によりフューエルカット制御の実行が許可され、エンジン10への燃料の供給を停止するフューエルカット制御が実行される。フューエルカット実行条件は、アイドルONの判定がなされている条件を含む。フューエルカット実行条件は、その他に、エンジン回転数Neが所定回転数以上である条件や、エンジン水温が所定水温以上である条件などを含むものであってもよい。
【0026】
従来、駆動力デマンド制御では、アイドル判定が、燃料噴射時の実現可能なエンジン最小トルクと目標駆動力に基づくエンジン要求トルクとの比較結果に基づいてなされることがあった。例えば、エンジン要求トルクがエンジン最小トルク以下である場合に、アイドルONであると判定されていた。しかしながら、エンジン最小トルクは、補機負荷やエンジンフリクション、減速比の影響を受けるため、アイドル判定が不安定となったり、アイドル判定が運転者の体感と一致しなかったりすることがあった。
【0027】
本実施形態の車両制御システムでは、アクセル開度が所定開度以下である場合にアイドルONと判定される。所定開度は、車速に応じて決定されるものであり、補機負荷やエンジンフリクション、減速比等に影響されない。これにより、アイドルONとアイドルOFFを確実に判定することができる。また、以下に説明するように、アイドル判定基準値(所定開度)において、目標駆動力に対応するエンジン要求トルクが、エンジン10の運転時(燃料噴射時)においてエンジン10が出力可能な最小トルク(以下、単に「エンジン最小実現可能トルク」と記載する。)となるように、アクセル開度と目標駆動力との対応関係が定められている。これにより、従来の変動要因を回避して、加速から減速燃料カット状態への駆動力の連続性を確保することができる。さらに、アイドル判定基準値は、低車速側にてアクセル開度0%、中車速以上にてアクセル開度5%のように設定されている。中車速以上では、アイドル判定基準値以下のアクセル開度の領域で適度に減速度をコントロールする負トルクコントロールを実行し、低車速時には負トルクコントロールをなくして加減速応答を良くする目標駆動力設定とされている。
【0028】
図4は、本実施形態の車両制御システムにおける車速とアクセル開度と目標駆動力との関係を示す図である。図4において、横軸は車速SPD、縦軸は目標駆動力Fを示す。本実施形態では、アイドル判定基準値である所定開度Acc_idlは、図4に示すように、車速に応じて変化する。所定開度Acc_idlは、低車速の領域では、アクセル開度0%(Acc0%)に近い値であり、中車速以上では、アクセル開度5%(Acc5%)に近い値とされている。また、車速SPDの少なくとも一部の領域における所定開度Acc_idlは、アクセル開度における全閉に対応する開度(0%)よりも大きい。本実施形態では、少なくとも中車速以上の領域において、所定開度Acc_idlが0%よりも大きくされている。
【0029】
なお、低車速とは、フューエルカット制御が実行不可能な車速領域、中車速以上とは、フューエルカット制御を実行可能な車速領域とすることができる。例えば、無段変速機30の減速比がアクセル開度Accと車速SPDの組合せに応じて一義的に決定されるパワートレーンでは、フューエルカット制御が実行可能な下限の車速に基づいて低車速領域と中車速領域とを分けるようにしてもよい。
【0030】
低車速領域、例えば、15km/h以下の領域では、燃料カットの機会がないので、所定開度Acc_idlを0%として、アクセル踏込みに対するエンジントルクの応答性を重視する。それ以外の中車速以上では、アイドルかつ燃料カット実施時に負トルクコントロールができるように所定開度Acc_idlを低車速領域よりも大きな値、例えば5%とする。なお、図4に示すように、所定開度Acc_idlは車速の増加に応じて徐々に大きな開度とされることが好ましいが、これには限定されない。車速SPDの増加に応じて段階的に所定開度Acc_idlが増加するようにされてもよい。また、中車速以上において他の車速領域よりも所定開度Acc_idlが大きくされているが、車速と所定開度Acc_idlの大きさとの対応関係はこれには限定されない。
【0031】
アクセル開度Accが所定開度Acc_idl未満となると、アイドルONと判定され、アイドルONを含む条件がすべて満たされてフューエルカット実行条件が成立するとフューエルカット制御が実行される。
【0032】
フューエルカット制御の実行中に、所定開度Acc_idl以下のアクセル開度の領域R1では、アクセル開度に応じて、車両1に作用する減速度をコントロールする負トルクコントロールが実行される。図5は、本実施形態の駆動力制御におけるアクセル開度Accと目標駆動力Fとの関係を示す図である。図5において、符号101は、負トルクコントロールにおける目標駆動力−アクセル開度の特性(以下、「負トルクコントロール特性」と記載する。)を示し、符号102は、エンジン10に燃料供給がなされているときの目標駆動力−アクセル開度の特性(以下、「エンジン運転時特性」と記載する。)であり、アクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係を示す。また、符号103は、アクセル開度Accに応じてアイドル判定基準値を変化させない場合の目標駆動力−アクセル開度の特性の一例を示す図である。アクセル開度Accに応じてアイドル判定基準値を変化させない場合(103)、アイドル判定基準値は、例えば、アクセル開度Acc0%(全閉)とされる。
【0033】
本実施形態では、アクセル開度Accが0%から所定開度Acc_idlまでの領域R1において、アクセル開度Accの大きさに応じて目標駆動力Fが変化する。アクセル開度Accが大きくなるほど、目標駆動力Fが大きくなる。この領域R1は、フューエルカット制御を実行可能な領域であり、目標駆動力Fは負の値とされている。つまり、この領域R1では、アクセル開度に応じて車両1に発生する減速度をコントロール(調整)する負トルクコントロールが実行される。減速度の調整は、オルタネータ25が発生させるオルタ負荷トルクを調節することで実現される。
【0034】
このように負トルクコントロールがなされることにより、運転者がアクセルコントロールにより車両1の減速度をコントロールすることが可能となる。アクセル開度Accを0%に近づければ大きな減速度を発生させることができる一方、あまり大きな減速度を必要としない場合には、軽くアクセルを踏込むことで車両1を惰行させることができる。これにより、減速度のコントロール性が向上し、ドライバビリティの向上が可能となる。特に、中車速以上の車速領域では、上記領域R1の幅が大きいため、減速度のコントロール性が向上する。なお、フューエルカット制御が実行中でなくとも、オルタ負荷トルクの調節により負トルクコントロールを実行することは可能である。
【0035】
また、フューエルカット制御中にアクセル開度Accが所定開度Acc_idl以上となると、アイドルOFFとなり、フューエルカット制御が終了する。このときの、所定開度Acc_idlにおける負トルクコントロール特性101とエンジン運転時特性102との駆動力の差ΔFは、アクセル開度Acc0%でアイドル判定が行われる場合に生じる駆動力の差ΔF0と比較して小さい。つまり、本実施形態の車両制御システムによれば、フューエルカット制御への移行時や、フューエルカット制御から復帰してエンジン10が再始動されるときのトルク変動が抑制される。
【0036】
特に、本実施形態では、所定開度Acc_idlにおいてエンジン最小実現可能トルクTemin_iscが決定されるようにエンジン運転時特性102が設定されている。図5に示すように、エンジン運転時特性102は、所定開度Acc_idlにおける目標駆動力Fがエンジン最小実現可能トルクTemin_iscに対応する駆動力F(Temin_isc)となるように予め設定されている。エンジン最小実現可能トルクTemin_iscは車速SPDによって変化するが、各車速SPDにおいて、所定開度Acc_idlにおける目標駆動力Fがエンジン最小実現可能トルクTemin_iscに対応する駆動力となるようにエンジン運転時特性102が設定されている。つまり、図4に示すように、エンジン最小実現可能トルクTemin_iscのラインが、所定開度Acc_idlのラインと一致するラインとして定義されている。
【0037】
これにより、フューエルカット制御に移行する直前、あるいはフューエルカット制御から復帰した直後の目標駆動力Fは、エンジン最小実現可能トルクTemin_iscに対応した値となるため、加速から減速燃料カット状態への駆動力の連続性が確保される。無段変速機30の減速比は、アクセル開度Accと車速SPDによって一義的に決定されているが、エンジン運転時特性102は、このコースト減速比(固定値)を考慮して設定されている。なお、エンジン運転時特性102において、所定開度Acc_idlにおける値は、エンジン最小実現可能トルクTemin_iscに対応する加速度であることが好ましいが、これには限定されず、他の値が採用されてもよい。
【0038】
また、本実施形態では、車速SPDとアクセル開度Accとに基づいて決定される目標値が目標駆動力Fであるが、これには限定されず、決定される目標値は、目標トルクや目標加速度であってもよい。いずれの場合であっても、所定開度Acc_idlにおいて、目標値に基づきエンジン10に要求されるトルクがエンジン最小実現可能トルクTemin_iscとなるように、特性が設定されることが好ましい。
【0039】
このようにエンジン運転時特性102が設定されていることで、目標加速度G(目標駆動力F)は、補機負荷(補機損失)、エンジンフリクション、減速比等の影響を受けない。なお、最終的なエンジン出力トルクの決定では、目標加速度Gに基づくエンジン10の軸トルク要求値を計算し、エンジン10側にて補機損失やエンジンフリクション分等のトルクを補正するようにすればよい。
【0040】
負トルクコントロール特性101およびエンジン運転時特性102の車速による特性の変化について説明すると、低車速領域では、所定開度Acc_idlがアクセル開度Acc0%に近づくことで、負トルクコントロール特性101およびエンジン運転時特性102は、それぞれ符号103で示すアイドル判定基準値をアクセル開度Acc0%とした特性に近いものとなる。つまり、低車速領域では、図4に示すように、負トルクコントロールがなされるアクセル開度Accの領域の幅(アクセル開度の増減方向の幅)W2は、中車速以上の領域における上記幅W1よりも狭いものとなる。これにより低車速領域では、わずかなアクセルの踏込みでエンジン10の運転が開始されることで、加速応答性が向上する。
【0041】
図1および図2のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。
【0042】
図1は、アイドル判定処理を行う制御の流れを示し、図2は、トルク配分処理を行う制御の流れを示している。図1の判定処理および図2の判定処理は、それぞれ所定の間隔で実行されるものであり、例えば、交互に実行されることができる。
【0043】
まず、図1を参照して、ステップS1では、ECU50によりアクセル開度Accが所定開度Acc_idl(spd)未満であるか否かが判定される。所定開度Acc_idl(spd)は、上記のように、車速SPDの関数である。ECU50は、車速センサ51により検出された車速SPDに基づいて、所定開度Acc_idl(spd)を決定する。ECU50は、車速SPDと所定開度Acc_idl(spd)との関係を例えばマップとして予め記憶しており、そのマップを参照して所定開度Acc_idl(spd)を算出する。ECU50は、アクセルポジションセンサ11により検出された現在のアクセル開度Accと所定開度Acc_idlとを比較してステップS1の判定を行う。その判定の結果、アクセル開度Accが所定開度Acc_idl(spd)未満であると判定された場合(ステップS1−Y)にはステップS2に進み、そうでない場合(ステップS1−N)にはステップS3に進む。
【0044】
ステップS2では、ECU50により、アイドルフラグXidl_ptmがONに設定される。アイドルフラグXidl_ptmがONである場合、アイドルONの状態を示し、アイドルフラグXidl_ptmがOFFであれば、アイドルOFFの状態を示す。ステップS2が実行されると、本制御フローは終了する。
【0045】
一方、ステップS3では、ECU50により、アイドルフラグXidl_ptmがOFFに設定される。ステップS3が実行されると、本制御フローは終了する。
【0046】
次に、図2を参照して、ステップS11では、ECU50により、アイドルフラグXidl_ptmがONであるか否かが判定される。その判定の結果、アイドルフラグXidl_ptmがONであると判定された場合(ステップS11−Y)にはステップS12に進み、そうでない場合(ステップS11−N)にはステップS15に進む。
【0047】
ステップS12では、ECU50により、燃料カット中フラグXfcutがONであるか否かが判定される。アイドルONであり、かつエンジン回転数Ne等に関するフューエルカット制御実行条件が成立していると、フューエルカット制御が実行され、燃料カット中フラグXfcutがONとされる。ECU50は、この燃料カット中フラグXfcutが現在ONであるか否かを判定する。その判定の結果、燃料カット中フラグXfcutがONであると判定された場合(ステップS12−Y)にはステップS13に進み、そうでない場合(ステップS12−N)にはステップS16に進む。
【0048】
ステップS13では、ECU50により、ロックアップフラグ(L/Uフラグ)XlupがONであるか否かが判定される。ロックアップフラグXlupがONである場合、トルクコンバータ20においてロックアップクラッチが係合したロックアップ状態であることを示す。ECU50は、トルクコンバータ20の入力軸60および出力軸70のそれぞれの回転数の検出結果に基づいてステップS13の判定を行うようにしてもよい。ステップS13の判定の結果、ロックアップフラグXlupがONであると判定された場合(ステップS13−Y)にはステップS14に進み、そうでない場合(ステップS13−N)にはステップS16に進む。
【0049】
ステップS14では、ECU50により、減速FC時負トルク制御の制御量が決定される。ECU50は、フューエルカット(FC)が実行されて車両1に減速度が発生している状態における負トルクコントロール(減速FC時負トルク制御)のための制御量を決定する。
【0050】
ECU50は、まず、目標加速度Gを算出する。目標加速度Gは、図4に示す目標駆動力Fと同様に、アクセル開度Accと車速SPDとに応じて決定される。ECU50は、例えば、図5に示す負トルクコントロール特性101と同様の目標加速度G−アクセル開度Accの特性に基づき、目標加速度Gを決定する。なお、目標駆動力Fは、目標加速度Gと車両質量Mの積として算出されることができる。ECU50は、目標加速度G、車両質量M、車両の走行抵抗R、タイヤ半径Rtire、デファレンシャルギヤ18のデフ比diffおよび無段変速機30の現在の変速比gammaに基づいて、下記式(1)により全エンジン要求トルクtereq_sysを決定する。
tereq_sys=(M×G+R)×Rtire/diff/gamma (1)
なお、全エンジン要求トルクtereq_sysは、エンジン10で発生させるトルク(負トルク)だけでなく、オルタネータ25に要求されるオルタ要求トルク(オルタ負荷トルク)Taltも含むエンジン10全体に要求されるトルクであり、トルクコンバータ20の入力軸60に発生させるトルクの要求値である。
【0051】
エンジン10に要求されるエンジン要求トルク(エンジン10が発生させる負トルク)Temin_fcは、エンジン回転数Neに応じて決まるものである。ECU50は、全エンジン要求トルクtereq_sysとエンジン要求トルクTemin_fcに基づき、下記式(2)によりオルタ要求トルクTaltを決定する。
Talt=tereq_sys−Temin_fc (2)
ステップS14が実行されると、ステップS17に進む。
【0052】
ステップS11で否定判定がなされてステップS15に進むと、ステップS15では、ECU50により加速時の制御目標が決定される。ECU50は、現在のアクセル開度Acc、車速SPDに基づき、目標加速度Gを決定する。ECU50は、例えば、図5に示すエンジン運転時特性102と同様の目標加速度G−アクセル開度Accの特性に基づき、目標加速度Gを決定する。ECU50は、決定された目標加速度Gに基づき、上記式(1)により全エンジン要求トルクtereq_sysを決定する。加速時のオルタ要求トルクTaltは、標準トルクである。ここで、標準トルクとは、例えば必要発電量に基づき決定される発電負荷に応じて発生するトルクであり、車両1における現在の電力消費状況に基づいて決まるものである。言い換えると、標準トルクは、発電要求を満足することで発生する負荷トルクである。ECU50は、エアコン等の各補機の電力要求等に基づいて、標準トルクとしてのオルタ要求トルクTaltを決定することができる。
【0053】
ECU50は、全エンジン要求トルクtereq_sysと標準トルクとして決定されたオルタ要求トルクTaltとに基づき、下記式(3)によってエンジン10に要求される出力トルクであるエンジン要求出力トルクtereqを決定する。
tereq=tereq_sys−Talt (3)
ステップS15が実行されると、ステップS17に進む。
【0054】
ステップS12あるいはステップS13で否定判定がなされてステップS16に進むと、ステップS16では、ECU50によりフューエルカット制御を行わない減速時の制御量が決定される。ECU50は、エンジン最小実現可能トルクTemin_iscをエンジン10に要求する出力トルクとして決定する。エンジン最小実現可能トルクTemin_iscは、エンジン回転数Neによって変化する。ECU50は、エンジン回転数センサ17により検出されたエンジン回転数Neに基づき、エンジン最小実現可能トルクTemin_iscを決定する。また、ECU50は、オルタ要求トルクTaltとして標準トルクを設定する。ステップS16が実行されると、ステップS17に進む。
【0055】
ステップS17では、ECU50により、エンジン10およびオルタネータ25についての決定された制御量が出力される。ECU50は、減速FC時負トルク制御の場合、エンジン10に対する要求トルクTeとして、ステップS14で決定されたエンジン要求トルクTemin_fcを、オルタネータ25に対するオルタ要求トルクTaltとして、ステップS14で決定されたオルタ要求トルクTaltをそれぞれ出力する。ECU50は、オルタネータ25に対するオルタ要求トルクTaltに基づき、オルタネータ25の発電負荷を設定する。これにより、オルタネータ25はオルタ要求トルクに対応するオルタ負荷トルクを発生させ、フューエルカット時の負トルクコントロールが実現される。
【0056】
また、アイドルONの減速時であってフューエルカット中でない場合、エンジン10に対する要求トルクTeとして、ステップS16で決定されたエンジン最小実現可能トルクTemin_iscが、オルタネータ25に対するオルタ要求トルクTaltとして、ステップS16で決定されたオルタ要求トルクTaltがそれぞれ出力される。ECU50は、エンジン最小実現可能トルクTemin_iscを実現するようにエンジン10のスロットル開度、燃料噴射量、点火時期等を制御し、オルタ要求トルクTaltに基づきオルタネータ25の発電負荷を設定する。
【0057】
また、加速時(アイドルOFF時)には、エンジン10に対する要求トルクTeとして、ステップS15で決定されたエンジン要求出力トルクtereqが、オルタネータ25に対するオルタ要求トルクTaltとして、ステップS15で決定されたオルタ要求トルクTaltがそれぞれ出力される。ECU50は、エンジン要求出力トルクtereqを実現するようにエンジン10のスロットル開度、燃料噴射量、点火時期等を制御し、オルタ要求トルクTaltに基づきオルタネータ25の発電負荷を設定する。
【0058】
以上説明したように、本実施形態の車両制御システムによれば、アイドル判定が確実に行われ、かつ、補機負荷やエンジンフリクション、無段変速機30の減速比等に影響されずに自由に負トルクコントロール領域を決定することができる。また、加速から減速燃料カット状態への駆動力の連続性が確保され、フューエルカット制御の開始時やフューエルカット制御からの復帰時のトルク変動が抑制される。さらに、中車速以上では適度な負トルクコントロールが可能となる負トルクコントロールを重視した特性、低車速では負トルクコントロールがない(アクセル踏込みに対して速やかに加速が行われる)加減速の応答性を重視した特性が実現される。
【0059】
なお、本実施形態では、自動変速機が無段式であったが、これには限定されない。また、本実施形態では、負トルクコントロールにおいて、オルタ負荷トルクを変化させることによってトルクコントロールがなされたが、これには限定されず、電子スロットルバルブ13の開度制御や無段変速機30の変速制御等により駆動輪90に伝達されるトルクがコントロールされるようにしてもよい。また、本実施形態では、所定開度Acc_idlは、車速の関数であったが、これには限定されず、無段変速機30の出力軸80の回転数や、この出力軸80の回転数に対応して変動する値の関数とされていればよい。
【0060】
また、アイドルOFFの状態においてアイドルONを判定するための所定開度Acc_idl(アイドルON判定開度)と、アイドルONの状態においてアイドルOFFを判定するための所定開度Acc_idl(アイドルOFF判定開度)とが異なる値であってもよい。例えば、アイドルON判定開度がアイドルOFF判定開度よりも小さな開度(例えば全閉)とされてもよく、アイドルON判定開度がアイドルOFF判定開度よりも大きな開度とされてもよい。
【0061】
また、所定開度Acc_idlは、運転者の走行履歴や推定された走行指向、走行モードの設定内容等に基づいて可変とされてもよい。例えば、運転者が負トルクコントロール領域において負トルクをコントロールする頻度が高かったり、燃料消費の抑制を優先する燃費走行を指向する運転者であると推定されたり、低燃費走行を指示するエコモードが選択されていたりする場合にそうでない場合よりも所定開度Acc_idlを大きな開度とするようにしてもよい。一方、運転者が負トルクコントロール領域において負トルクをコントロールする頻度が低かったり、きびきびしたスポーツ走行を指向する運転者であると推定されたり、スポーツ走行を指示するスポーツ走行モードが選択されていたりする場合にそうでない場合よりも所定開度Acc_idlを小さな開度とするようにしてもよい。
【0062】
(実施形態の変形例)
実施形態の変形例について説明する。本変形例では、同じアクセル開度Accに対して、フューエルカット移行前とフューエルカットへの移行後とで目標駆動力−アクセル開度特性が異なる点が、上記実施形態と異なる。
【0063】
具体的には、アイドルONであっても、フューエルカット実行条件が全て成立し、フューエルカット制御が開始されるまでは、負トルクコントロール特性101とは異なる特性、例えば、図5の符号103に示す、アクセル開度Accに応じてアイドル判定基準値を変化させない場合の目標駆動力−アクセル開度の特性に基づいて目標駆動力Fが決定される(矢印Y1参照)。フューエルカット実行条件が成立するとフューエルカット制御が開始され、負トルクコントロール特性101に基づく目標駆動力Fの決定に移行する(矢印Y2参照)。図4では、アクセル開度Accが全閉となった時点でフューエルカット制御が開始され、負トルクコントロール特性101上に目標点が移る。負トルクコントロール領域(領域R1)にあっても、燃料カットするか否かはエンジン10側の都合で決まるものであるため、フューエルカット制御の実行中であるか否かにかかわらず常に負トルクコントロール特性101に沿ってトルクコントロールがなされると運転者に違和感を与える可能性がある。本変形例では、実際にフューエルカット制御が開始されるまで負トルクコントロール特性101に基づく負トルクコントロールがなされないことで、運転者に違和感を与えることが抑制される。
【産業上の利用可能性】
【0064】
以上のように、本発明にかかる車両制御システムは、駆動力デマンド制御に有用であり、特に、要求に応じた減速度の制御を含むトルクコントロールを行うのに適している。
【符号の説明】
【0065】
1 車両
10 エンジン
11 アクセルポジションセンサ
20 トルクコンバータ
25 オルタネータ
30 無段変速機
40 油圧制御装置
50 ECU
51 車速センサ
90 駆動輪
101 負トルクコントロール特性
102 エンジン運転時特性
Acc_idl 所定開度
Temin_isc エンジン最小実現可能トルク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたエンジンと、
前記エンジンへの燃料の供給を停止するフューエルカット制御の実行中に前記車両に作用する減速度を変化させることができる減速度調節手段と、
前記エンジンおよび前記減速度調節手段を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記エンジンに燃料が供給されて前記エンジンがトルクを出力する前記エンジンの運転時に、アクセル開度と加減速度に関する目標値との対応関係に基づいて決定される前記エンジンの目標トルクに基づき前記エンジンを制御し、前記アクセル開度が所定開度以下である条件を含むフューエルカット実行条件が成立した場合に前記フューエルカット制御の実行を許可し、かつ、前記フューエルカット制御の実行中に、前記所定開度以下の領域において前記アクセル開度に応じて前記減速度調節手段を制御して前記車両に作用する減速度を調整するもので、
前記所定開度は、前記車両の車速に応じて変化し、かつ、前記車速の少なくとも一部の領域における前記所定開度は、前記アクセル開度における全閉に対応する開度よりも大きい
ことを特徴とする車両制御システム。
【請求項2】
前記車速の高車速側における前記所定開度は、前記車速の低車速側における前記所定開度よりも大きな開度である
請求項1に記載の車両制御システム。
【請求項3】
前記対応関係において、前記アクセル開度が前記所定開度である場合の前記目標値は、前記エンジンの運転時に前記エンジンが出力可能な最小トルクに対応している
請求項1または2に記載の車両制御システム。
【請求項4】
前記減速度調節手段として、前記エンジンから伝達されるトルクにより駆動されて発電し、かつ発電量を調節可能なオルタネータを備え、
前記制御装置は、前記フューエルカット制御の実行中に、前記オルタネータの発電量を調節することによって前記車両に作用する減速度を調整する
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−214453(P2011−214453A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−81412(P2010−81412)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】