説明

車両用表示装置

【課題】 複数の表示部のうち、車両の走行に関する情報が異常を示す表示部を認識しやすい車両用表示装置を提供すること。
【解決手段】 画像を表示する複数の表示部163〜167に、状態検出部120及びVICS受信機190による各取得情報に基づく画像を表示する車両用表示装置100において、制御回路110により取得情報が異常であると判定された場合、異常判定された取得情報に基づく画像を表示する表示部160に、当該画像に重ねて、異常であることを注意喚起する注意マーク168を表示するよう構成した。従って、ユーザは、例えば車両走行中における短時間の視線移動で、車両の走行に関する複数の情報に基づいた画像を表示する複数の表示部160(163〜167)の中から、車両の走行に関する情報が異常を示す表示部160を容易に認識し、その表示内容を確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示パネルに画像を表示する複数の表示部と、車両の走行に関する複数の情報を取得する取得部と、取得部が取得した情報に基づいて画像を生成し、表示部に表示させる表示制御部とを備える車両用表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、画像を表示する複数の表示部を備えた車両用表示装置が知られている。
【0003】
この車両用表示装置(画像表示装置)は、車両の走行に関する情報に基づいた画像を表示する複数の表示部として、指針と指針回動領域からなるアナログ式メータ画像(速度計、回転計、燃料計等)を表示する表示部と、地図データに基づく地形情報、交通情報、シフトレンジ情報等に基づく画像を表示する表示部を一体的に備えている。
【0004】
また、アナログ式メータ画像を表示する表示部は、指針回動領域の外周に沿ってリング画像を表示し、当該リング画像は光沢調表示されるとともに、リング画像の光沢調表示における各部の輝度は自在に変更可能に構成されている。これにより、リング画像の視覚効果等を向上している。
【特許文献1】特開2004−157434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車両の走行に関する情報に基づいた画像を表示する複数の表示部を一体的に備える車両用表示装置においては、複数の情報が同時に画像表示されるため、例えば車両走行中における短時間の視線移動で、ユーザがその表示内容を確認することが困難である。特に特許文献1に示される車両用表示装置においては、リング画像が光沢調表示されるので、ユーザの視線はアナログ式メータ画像に偏りがちとなる。
【0006】
従って、複数の表示部のうち、少なくとも1つの表示部に画像表示された車両の走行に関する情報(例えば交通情報)が異常を示すものであっても、ユーザが気付かない恐れがある。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑み、複数の表示部のうち、車両の走行に関する情報が異常を示す表示部を認識しやすい車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する為に請求項1〜11に記載の発明は、表示パネルに画像を表示する複数の表示部と、車両の走行に関する複数の情報を取得する取得部と、取得部が取得した情報に基づいて画像を生成し、表示部に表示させる表示制御部とを備える車両用表示装置に関するものである。
【0009】
請求項1に記載の発明は、取得部による複数の取得情報に基づいて、各取得情報が異常であるか否かを判定する判定部をさらに備え、判定部により取得情報が異常であると判定された場合、表示制御部は、異常判定された取得情報に基づく画像を表示する表示部に、異常であることを注意喚起する注意マークを、画像に重ねて表示させることを特徴とする。
【0010】
このように本発明によると、異常判定された取得情報に基づく画像を表示する表示部に、当該画像に重ねて異常であることを注意喚起する注意マークが表示される。従って、ユーザは、例えば車両走行中における短時間の視線移動で、車両の走行に関する複数の情報に基づいた画像を表示する複数の表示部の中から、車両の走行に関する情報が異常を示す表示部を容易に認識し、その表示内容を確認することができる。
【0011】
尚、車両の走行に関する情報とは、車両そのものの情報(走行速度情報、残燃料情報等)だけでなく、車両に対する情報(渋滞情報、他車との車間距離情報、トンネル情報等)も含むものとする。
【0012】
注意マークを表示させる構成として、例えば請求項2に記載のように、判定部により取得情報が異常であると判定された場合のみ、表示制御部は異常判定された取得情報に基づく画像を表示する表示部に、注意マークを表示させる構成としても良い。
【0013】
また、請求項3に記載のように、判定部により全ての取得情報が異常でないと判定された場合、表示制御部は初期位置に注意マークを表示させ、判定部により少なくとも1つの取得情報が異常であると判定された場合、表示制御部は、初期位置における注意マークの表示にかえて、異常判定された取得情報に基づく画像が表示される表示部に、注意マークを表示させる構成としても良い。
【0014】
後者の構成においては、全ての取得情報が異常でないと判定された場合に表示される注意マークを含む画像と、取得情報が異常であると判定された場合に表示される注意マークを含む画像を切り替えて表示しても良い。しかしながら、請求項4に記載のように、表示制御部が、判定部の判定結果に基づき、初期位置と異常判定された取得情報に基づく画像が表示される表示部との間で、徐々に移動するように注意マークを表示させる構成とすると良い。
【0015】
この場合、ユーザの注意を効率的に喚起することができる。また、ユーザは、複数の表示部の中から、例えば注意マークの移動先である取得情報が異常を示す表示部を容易に認識することができる。
【0016】
請求項5に記載のように、初期位置に表示される注意マークと、取得情報が異常であると判定された場合に表示される注意マークとは、その表示態様が異なるように構成されることが好ましい。この場合、上述した切替表示、移動表示に関係なく、ユーザの注意をより効率的に喚起することができる。そして、ユーザは、複数の表示部の中から、取得情報が異常を示す表示部を容易に認識することができる。
【0017】
また、表示制御部は、請求項6に記載のように、判定部による取得情報の判定中において、取得情報に基づく画像を表示する表示部に、取得情報の判定中を示す画像とともに注意マークを表示させ、判定終了後、判定中における注意マークの表示にかえて、判定部の判定結果に基づいて、注意マークを判定中とは異なる表示態様で表示させるよう構成しても良い。このような構成としては、例えばイグニッションスイッチをオンした際に実行される車両のシステムチェックに適用することができる。この場合、システムチェック中(判定部による取得情報の判定中)は、チェック中を示す画像とともにチェック中を示す意味で注意マークを表示し、チェック終了後、チェック結果(判定部による判定結果)に基づいて、注意マークをチェック中とは異なる表示態様で表示すれば良い。
【0018】
請求項5又は請求項6に示す表示態様は、特に限定されるものではない。例えば請求項7に示すように表示色を適用することができる。それ以外にも、形状、大きさ、注意マークの表示間隔(点滅間隔)等を適用することができる。
【0019】
尚、異常判定された取得情報に基づく画像が表示される表示部に表示される注意マークのみによっても、ユーザの注意を効率的に喚起し、ユーザが複数の表示部の中から取得情報が異常を示す表示部を容易に認識するよう構成することができる。その一例としては、請求項7に記載のように、注意マークの大きさを多段に変化させる構成を採用することができる。この構成の場合、注意マークの大きさを変化させることにより、異常判定された取得情報に基づいて表示部に表示される画像のうち、異常を表示している局所部位に対して注意マークを表示することも可能である。従って、ユーザが異常内容をより確認しやすい。
【0020】
それ以外にも、例えば請求項9に示すように、判定部により取得情報が異常であると判定された場合、表示制御部は注意マークを点滅表示させるよう構成しても良い。
【0021】
請求項1〜9いずれかに記載の車両用表示装置において、請求項10に記載のように、表示部として、指針の変化によって計測量を表示するアナログ式メータ表示部を少なくとも備え、注意マークの外周形状を、アナログ式メータ表示部の表示範囲の外周形状と略同等の形状としても良い。このように構成すると、アナログ式メータ表示部の表示範囲の外周形状と注意マークの外周形状が統一されるので、意匠上も好ましいものとなる。
【0022】
また、請求項11に記載のように、複数の表示部における表示は共通の表示パネルに画像を表示することによりなされ、当該表示パネルをフラットパネルにより構成しても良い。このような構成とすると、車両用表示装置を簡素化することができる。また、徐々に移動させて注意マークを表示させやすい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。尚、以下の実施形態においては、複数の表示部における表示が、共通の表示パネルに画像を表示することによってなされるように構成される例を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る車両用表示装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の車両用表示装置100は、状態検出部120、位置検出部130、地図データ入力部140、外部メモリ150、表示部160、音声入出力部170、リモコンセンサ180、VICS(Vehicle Information Communication System)受信機190、及びこれらに接続された制御回路110を備えている。尚、VICSは財団法人道路交通情報通信システムセンタの登録商標である。
【0025】
制御回路110は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路110が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従って、CPU等が所定の演算処理を実行する。本実施形態において、この制御回路110が特許請求の範囲で示すところの表示制御部及び判定部である。尚、このプログラムは、外部メモリ150を介して外部から取得することも可能である。
【0026】
状態検出部120は、例えば車速やエンジン回転数など車両の状態を検出するものである。すなわち、車両の走行に関する情報を取得する取得部である。本実施形態においては、状態検出部120として、少なくとも、トランスミッション出力軸の回転数を検出する車速センサ121と、エンジンのクランクシャフト(或いはカムシャフト)の回転数を検出する回転センサ122と、燃料タンク内の残燃料を検出する液面センサ123と、エンジン冷却水の温度を検出する温度センサ124を備えている。
【0027】
位置検出部130は、いずれも周知の地磁気センサ131と、ジャイロスコープ132と、衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機133を有している。また、走行距離を算出するために、状態検出部120を構成する車速センサ121を適用する。すなわち、車速センサ121を状態検出部120と位置検出部130で兼用している(図1中においては、便宜上、車速センサ121を状態検出部120のみに図示)。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより互いに補完しながら使用するように構成されている。しかしながら、各センサの精度によっては、位置検出部130を上述した内の一部で構成しても良いし、他のセンサを用いても良い。
【0028】
地図データ入力部140は、道路地図を描画するための道路地図データ及び目印データを含む地図データを制御回路110に入力するためのものである。地図データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からDVD−ROMやハードディスクを用いるのが一般的であるが、メモリカードやCD−ROM等の書き込み可能な記憶媒体を用いても良い。
【0029】
外部メモリ150は、指針の変化によって計測量を表示するアナログ式メータ画像のうち、指針の背景画像となる文字盤データ(目盛り、文字等)を制御回路110に入力するためのものである。また、本実施形態の特徴である注意マーク画像を表示するための注意マークデータを制御回路110に入力するためのものである。尚、文字盤データ及び/又は注意マークデータは、上記外部メモリ150以外にも、制御回路110を構成するROMに記憶させておくことも可能である。
【0030】
表示部160は、表示パネル(例えばTFT型液晶パネル)に画像を表示するように構成され、表示部160の画面には、制御回路110の処理により、例えば状態検出部120から入力された計測量を指針の変化によって表示することができる。また、位置検出部130から入力された車両の現在位置に対応する車両マークと、地図データ入力部140より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。尚、表示パネルとしてはTFT型液晶パネルに限定されるものではなく、それ以外にも有機ELパネルやプラズマパネル等のフラットパネルを適用することができる。
【0031】
音声入出力部170は、図示しない入力装置及び出力装置から構成される。入力装置は、ユーザの発話内容を認識して、車両用表示装置100の各種入力に用いるものである。一方、出力装置は、スピーカやオーディオアンプ等から構成されるもので、音声案内等に用いられる。
【0032】
また、本実施形態の車両用表示装置100は、リモートコントロール端末(以下リモコンと示す)181からの操作信号を無線にて受信するリモコンセンサ180を有している。このリモコン181を操作することにより、上述したように所望の施設や地点を目的地として設定したり、表示地図を任意の方向にスクロールさせたり、表示地図の縮尺の変更、表示内容の切替等の各種操作を行うことができる。尚、目的地が設定された場合には、制御回路110は、車両の現時位置(或いはユーザが指定した出発地)から目的地までの最適な経路を自動的に探索して案内経路を算出し、その案内経路を表示部160に表示する。
【0033】
VICS受信機190は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICSセンタから配信される道路交通情報を受信する装置である。この道路交通情報としては、例えば渋滞区間、上述したリンク毎の渋滞の程度、渋滞区間の旅行時間(所要時間)、渋滞の種類(車線規制、交通事故等)等によって構成される渋滞情報、事故や工事による通行止めや高速道路等の出入り口閉鎖等の規制情報である。尚、渋滞の程度は、複数の評価段階(例えば渋滞、混雑、空き等)で表されるものである。受信した道路交通情報は、制御回路110で処理され、例えば渋滞情報や規制情報等は道路地図上に重ねて表示される。尚、VICSでは、上り車線(自車走行車線)と下り車線(対向車線)とで個別の交通情報が出力され、VICS受信機190は、受信した信号の位相によって、どちらの車線に係る交通情報化を判別することができる。
【0034】
また、制御回路110には、エンジンの始動及び停止を制御するためのスイッチであるイグニッションSW200、及び、エンジンECU(Electric Control Unit)300が接続されている。
【0035】
次に、表示部160への注意マークの画像表示処理の一例を、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0036】
表示部160への画像表示処理は、制御回路110のROMに記録されているプログラムにより実行されるものである。またこのプログラムは、車両のイグニッションSW200がオンされた状態において実行される。尚、車両のイグニッションSW200がオフ状態とされると終了する。
【0037】
先ずステップ110では、車両の現在位置が取得される。具体的には、位置検出部130(車速センサ121含む)からの検出信号に基づいて、制御回路110は車両の現在位置を取得する。
【0038】
ステップ120では、制御回路110は車両の現在位置を含む、周辺地図の地図データを地図データ入力部140から読み込む。また、ステップ130では、制御回路110は状態検出部120の検出値を示す指針の背景画像となる目盛り、文字等からなる文字盤データを外部メモリ150から読み込む。
【0039】
ステップ140では、状態検出部120を構成する各センサ121〜124の検出値(計測量)が取得される。具体的には、車速センサ121にて、車両の速度に応じたパルス信号が検出され、このパルス信号は制御回路110に出力されて車速値に変換される。同様に、回転センサ122、液面センサ123、及び温度センサ124の検出信号に基づいて、回転数、液面高さ(残燃料)、冷却水温度の検出値が取得される。
【0040】
ステップ150では、VICSセンタから配信された道路交通情報である渋滞情報(例えば渋滞区間、上述したリンク毎の渋滞の程度、渋滞区間の旅行時間(所要時間)、渋滞の種類(車線規制、交通事故等)等によって構成)をVICS受信機190が受信し、制御回路110に出力される。
【0041】
そして、ステップ160において、ステップ140及びステップ150にて取得された情報(各センサ121〜124の検出値及び渋滞情報)に基づいて、制御回路110は取得情報が異常であるかどうか判定する。
【0042】
例えば車速センサ121により検出された車速値は、予めROMに記憶されている所定の閾値(例えば60km/h)と比較され、速度が出すぎていないか(異常であるかどうか)判定される。残りのセンサ122〜124についても、検出値がそれぞれに設定された閾値と比較され、異常であるかどうか判定される。尚、それぞれの閾値は、車両が安全な走行状態を確保できる範囲に設定されている。
【0043】
また、VICS受信機190を介して取得された渋滞情報は、取得の時点で渋滞の程度がすでに複数の評価段階(例えば渋滞、混雑、空き等)に分けられている。従って、制御回路110は、取得した渋滞の程度に応じて異常であるかどうかを判定する。本実施形態においては、渋滞及び混雑である場合に異常であると判定するよう設定されている。
【0044】
ここで、ステップ160において、複数の取得情報のうち、少なくとも1つが異常であると判定された場合、制御回路110は、異常であることを注意喚起する注意マークを、異常であると判定された取得情報に基づく画像を表示する表示部に表示するように設定する(ステップ170)。また、全ての取得情報が異常でないと判定された場合、制御回路110は、注意マークを、予め設定された初期位置に表示するように設定する(ステップ180)。この注意マークが本実施形態の特徴点であり、その表示例については後述する。
【0045】
制御回路110は、ステップ190において、ステップ110〜150,170,180にて取得されたデータをもとに、表示部160に表示する画像を作成する。そして、画像作成処理終了後、作成した画像の画像データを表示部160に出力する。これにより、表示部160は入力された画像の画像データを表示パネルに表示する(ステップ200)。
【0046】
次に、表示部160への注意マークの表示について、図3(a),(b)及び図4(a),(b)を用いて説明する。図3及び図4は、注意マークの表示例を示す模式図であり、図3(a)は異常なしの状態、図3(b)は異常なしの状態から異常ありの状態に移動中の状態を示す図である。図4(a)は異常ありの状態、図4(b)は(a)の状態からさらに異常箇所に対して局所表示した状態を示す図である。
【0047】
先ず表示部160の構成を説明する。本実施形態における表示部160は、略矩形状の表示パネル161の一部をカバー162で被覆し、カバー162から露出する画像表示領域に複数の画像を1フレームの画像として表示するよう構成されている。すなわち、表示部160は共通の表示パネル161に画像を表示する複数の表示部により構成されている。
【0048】
具体的には、図3(a)に示すように、表示パネル161の所定位置に、状態検出部120による検出値を指針の変化によって画像表示するアナログ式メータ表示部として、速度計表示部163、回転計表示部164、燃料計表示部165、及び水温計表示部166を有している。さらには、位置検出部130(車速センサ121含む)による車両の現在位置を、地図上に車両マークで表示するマルチ表示部167を有している。尚、本実施形態においては、マルチ表示部167に、所謂ナビゲーション画像を表示するが、それ以外にも、例えば、シフトレンジ画像、車両のシステムチェック画像、カメラによる撮像画像、走行距離や各種警告情報(ドア開放、バッテリー充填状態等)を示す画像等、車両の走行に関する情報に基づく画像を表示する構成としても良い。また、TV画像を表示する構成としても良い。さらには、例えば音声入出力部170又はリモコン181からの指示により、上述した複数の画像を切り替えて表示する構成としても良い。
【0049】
尚、図3(a)中において、符号163a及び符号164aは、アナログ式メータ表示部である速度計表示部163及び回転計表示部164を加飾するよう画像表示されたリング部を示している。本実施形態においては、リング部163a,164aの形状を略C字状としている。符号167aは、リング部163aとリング部164aとの間を連結するとともに、マルチ表示部167の表示範囲を区画するように画像表示されたブリッジ部を示している。また、符号167bは、マルチ表示部167に表示された車両マークである。
【0050】
このように構成される表示部160において、例えば上述したステップ160における判定の結果、全ての取得情報が異常でないと判定された場合、注意マークは予め設定された初期位置に表示される。本実施形態においては、図3(a)に示すように、速度計表示部163の表示範囲を初期位置と設定している。
【0051】
注意マーク168の表示態様は特に限定されるものではないが、その形状を外周形状がアナログ式メータ表示部の表示範囲の外周形状(略円形)と略同一であるリング状とし、その外径(大きさ)をアナログ式メータ表示部の表示範囲と略同等としている。このように構成すると、取得情報に異常が無い場合に注意マーク168を表示する場合であっても、注意マーク168によって異常が無い取得情報に基づく画像を表示する表示部160の表示を妨げる範囲を極力少なくすることができる。また、ユーザの注意を必要以上に喚起しないように、車速計表示部163のリング部163aの意匠と一体化させることができる。尚、この状態において、注意マーク168は、取得情報に異常が無いことを示すように青色の表示色をもって表示されている。
【0052】
また、本実施形態においては、複数の表示部163〜167における表示が、共通の表示パネル161に画像を表示することによりなされるように構成されている。従って、初期位置とは異なる位置に注意マーク168を表示させる際に、徐々に移動するように注意マーク168を表示させることも可能である。徐々に移動するように注意マーク168を表示させる場合、制御回路110は、上述したステップ190及びステップ200にて、移動元から移動先まで注意マーク168が徐々に移動表示されるような画像信号を作成し、当該画像信号に基づいて液晶パネルを駆動し、表示部160に注意マーク168を徐々に移動表示させれば良い。
【0053】
例えば、図3(a)に示すように、注意マーク168が初期位置に表示された状態においてステップ160における判定がなされ、その結果渋滞情報が異常である(例えば渋滞)と判定された場合、図3(b)に示すように、注意マーク168は初期位置である速度計表示部163からマルチ表示部167に向けて、徐々に移動するように表示される。そして、注意マーク168は、所定時間を要して、図4(a)に示すようにマルチ表示部167の表示範囲に表示される。尚、図3(b)において、符号167cは、渋滞情報に基づいて地図上に表示された渋滞範囲を示す渋滞マーク(例えば赤色の矢印)である。また、本実施形態において、制御回路110は、渋滞情報が異常であると判定された時点で、注意マーク168の表示色の設定を、青色からユーザの注意を喚起しやすい赤色に変更する。従って、図3(b)及び図4(a)において、注意マーク168の表示色は赤色である。
【0054】
このように本実施形態によると、異常判定された取得情報に基づく画像を表示するマルチ表示部167に、当該画像に重ねて異常であることを注意喚起する赤色の注意マーク168が表示される。従って、ユーザは、例えば車両走行中における短時間の視線移動で、車両の走行に関する複数の情報に基づいた画像を表示する複数の表示部163〜167の中から、車両の走行に関する情報が異常を示す表示部167を容易に認識し、その表示内容を確認することができる。
【0055】
また、本実施形態においては、取得情報に異常が無い場合でも、注意マーク168を表示部160の初期位置(本実施形態においては車速計表示部163)に表示させ、初期位置(車速計表示部163)と異常判定された取得情報に基づく画像が表示される表示部(本実施形態においてはマルチ表示部167)との間で、徐々に移動するように注意マーク168を表示させる構成としている。従って、ユーザの注意をより効率的に喚起することができる。そして、ユーザは、複数の表示部163〜167の中から、例えば注意マーク168の移動先である取得情報が異常を示す表示部(マルチ表示部167)を容易に認識することができる。
【0056】
また、本実施形態においては、初期位置(車速計表示部163)に表示される注意マーク168と、取得情報が異常であると判定された場合に表示される注意マーク168とは、その表示色が異なるように構成されている。従って、ユーザの注意をより効率的に喚起することができる。尚、注意喚起するための注意マーク168の表示態様の変化は、表示色に限定されるものではない。それ以外にも、形状、大きさ、表示間隔(点滅時間の間隔)等を変化させることにより、注意を喚起するように構成することができる。その際、初期位置に表示される注意マーク168よりも、取得情報が異常であると判定された場合に表示される注意マーク168のほうが、ユーザの注意を喚起しやすい表示態様とすることが好ましい。
【0057】
さらに、本実施形態においては、図4(a)に示すように、マルチ表示部167に注意マーク168が表示された後、注意マーク168がその大きさを変えながら徐々に移動するように表示されて、図4(b)に示すように、マルチ表示部167に表示される画像のうち、異常を示す局所部位(渋滞マーク167c)に対して局所表示される。従って、ユーザの注意をより効率的に喚起することができるとともに、ユーザが異常内容を確認しやすくなる。しかしながら、この局所表示がされない構成としても良い。
【0058】
尚、本実施形態においては、全ての取得情報が異常でないと判定された場合にも、初期位置である車速計表示部163に注意マーク168を表示させる例を示した。しかしながら、注意マーク168は、少なくとも異常であると判定された取得情報に基づく画像を表示する表示部160のみに表示されれば良い。
【0059】
また、複数の取得情報が異常であると判定された場合には、異常であると判定された各取得情報に基づく画像を表示する全ての表示部160に注意マーク168を表示すれば良い。
【0060】
また、全ての取得情報が異常でないと判定された場合に注意マーク168を表示させる初期位置として設定された車速計表示部163において、当該表示部163に表示させる取得情報(車速値)が異常であると判定される場合も考えられる。この場合、注意マーク168を徐々に移動させて表示させることはできないので、注意マーク168の表示態様を変化させることにより、ユーザの注意を喚起させる必要がある。従って、全ての取得情報が異常でないと判定された場合に初期位置に注意マーク168を表示させる構成の場合、注意マーク168を徐々に移動させて表示させるとともに、その表示態様を変化させるよう構成することが好ましい。
【0061】
また、本実施形態においては、初期位置である車速計表示部163から取得情報が異常であると判定されたマルチ表示部167まで、徐々に移動させて注意マーク168を表示させる例を示した。その後、マルチ表示部167に表示される取得情報が異常でない(渋滞が解消された)と判定された場合にも、マルチ表示部167から初期位置である車速計表示部163まで、徐々に移動させて注意マーク168を表示させても良い。しかしながら、初期位置に戻す場合には、ユーザの注意を喚起する必要は無いので、移動表示させずに画像を切り替えても良い。
【0062】
また、本実施形態においては、初期位置として車速計表示部163の表示範囲が設定される例を示した。しかしながら、画像が表示される表示部160の表示範囲内であれば初期位置は特に限定されるものではない。また、初期位置を複数設定し、複数の注意マーク168を表示させるよう構成しても良い。
【0063】
また、本実施形態において、表示部160を構成する複数の表示部163〜167の表示が、共通の表示パネル161に画像を表示することによりなされる例を示した。しかしながら、共通の表示パネル161に全ての表示部163〜167の画像が表示されるように構成されなくとも良い。例えば、各表示部163〜167が、それぞれ表示パネルを有しても良い。しかしながら、表示パネルを共通とすると、注意マーク168の移動表示の制御が容易となる。また、初期位置と異常である取得情報に基づく画像を表示する表示部と間の、注意マーク168の表示切替制御も容易となる。
【0064】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。図5は、本実施形態における注意マーク168の画像表示処理の一例を示すフローチャートである。図6及び図7は、表示部160への注意マーク168の表示例を示す模式図であり、図6(a)はシステムチェック(判定)中の状態、図6(b)は異常ありの状態を示す図である。図7は異常なしの状態を示す図であり、(a)は異常なしと判定された直後の状態、(b)は(a)の状態から徐々に移動させて初期位置に注意マーク168を表示させた状態を示す図である。
【0065】
第2の実施形態における車両用表示装置100は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0066】
第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、取得情報が異常であるか否かの判定中においても、当該判定中を示す画像ともに注意マーク168を表示させる点である。
【0067】
表示部160への画像表示処理は、制御回路110のROMに記録されているプログラムにより実行されるものである。このプログラムは車両のイグニッションSW200がオンされると実行される。
【0068】
車両のイグニッションSW200がオンされると、制御回路110により、例えばエンジンECU300のシステムチェック(異常があるか否かの判定)が開始される。本実施形態においては、それとともに制御回路110は、予め外部メモリ150に記憶されたシステムチェック中であることを示す画像データに基づく画像とともに、当該画像に重ねて注意マーク168を表示させる(ステップ210)。その表示例を図6(a)に示す。図6(a)において、システムチェック中の画像167dはマルチ表示部167に表示され、注意マーク168は点滅表示される。
【0069】
次いで、システムチェックが完了する(エンジンECU300に関する情報が制御回路110に入力される)と(ステップ220)、制御回路110は取得した情報(システムチェック結果)が異常であるか否かを判定する(ステップ230)。
【0070】
ステップ230において異常があると判定された場合、制御回路110は、異常であることを注意喚起する赤色の注意マーク168を異常であると判定された取得情報に基づく画像に重ねてマルチ表示部167に表示する(ステップ240)。その表示例を図6(b)に示す。図6(b)において、符号167eが異常であると判定された取得情報に基づく画像である。
【0071】
本実施形態においては、さらに注意マーク168をその大きさを変えながら徐々に移動するように表示させ、マルチ表示部167に表示された異常であると判定された取得情報に基づく画像167eのうち、異常を示す局所部位に対して局所表示させる(ステップ250)。このように局所表示させると、ユーザの注意をより効率的に喚起することができるとともに、ユーザが異常内容を確認しやすくなる。しかしながら、この局所表示がされない構成としても良い。尚、図6(b)においては、局所表示する注意マーク168を破線で示している。
【0072】
また、ステップ230において異常なしと判定された場合、制御回路110は、予め外部メモリ150に記憶されたシステムチェックが終了したことを示す画像データに基づく画像とともに、当該画像に重ねて注意マーク168を青色表示させる(ステップ260)。その表示例を図7(a)に示す。これにより、ユーザはシステムチェックが無事終了したことを確認することができる。図7(a)において、符号167fはシステムチェックが終了したことを示す画像である。
【0073】
本実施形態においては、さらに注意マーク168を徐々に移動させて、異常なしと判定された場合に表示される初期位置に表示させる。その表示例を図7(b)に示す。図7(b)においては、初期位置を車速計表示部163と回転計表示部164の2箇所に設定している。そして、システムチェック中(図6(a))において、マルチ表示部167に表示されていた1つの注意マーク168が同じ表示態様の2つの注意マーク168に分離し、それぞれの注意マーク168が車速計表示部163又は回転計表示部164の表示範囲に表示されるよう構成されている。尚、図7(b)中において、マルチ表示部167から初期位置まで移動途中の注意マーク168を一点鎖線で示している。
【0074】
また、初期位置である車速計表示部163及び回転計表示部164に注意マーク168を表示させた後、制御回路110は、システムチェック画像にかえて、予め外部メモリ150に記憶された走行が可能であることを示す画像データに基づく画像(シフトレンジ画像)を、マルチ表示部167に表示させる。図7(b)はこの状態を示している。これにより、ユーザはシフトレンジ画像を確認しつつシフトを切り替えて、車両を発進させる。
【0075】
このように本実施形態によると、制御回路110による判定中であっても、判定中を示す画像とともに注意マーク168を表示させることができ、判定後に、判定中とは異なる表示態様で注意マーク168を表示させることができる。従って、ユーザの注意を喚起することができる。
【0076】
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
【0077】
本実施形態においては、表示部160が、車速計表示部163、回転計表示部164、燃料計表示部165、水温計表示部166、及びマルチ表示部167により構成される例を示した。しかしながら、表示部160の構成は上記例に限定されるものではない。車両の走行に関する複数の情報に基づく画像を表示する複数の表示部により構成されれば良い。
【0078】
また、本実施形態においては、車両の走行に関する情報として、車両そのものの情報(走行速度情報、エンジン回転数情報、残燃料情報、冷却水水温情報)と、車両に対する情報(渋滞情報、システムチェック情報)に基づく画像を、表示部160に表示させる例を示した。しかしながら、それ以外の車両の走行に関する情報(車両周囲の情報(一例として他車との車間距離情報)、道路情報(一例としてトンネル情報)等)に基づく画像を表示させる構成としても良い。
【0079】
また、本実施形態においては、VICS受信機190により、渋滞情報を取得する例を示した。しかしながら、それ以外の構成により渋滞情報を取得することもできる。例えば制御回路110は、携帯電話を介して外部ネットワーク(インターネット等)へのアクセスが可能であり、例えばインターネット上において提供される渋滞情報や規制情報等の道路交通情報を収集する構成としても良い。尚、携帯電話によらず、外部インフラと通信可能な通信モジュールを備えても良い。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施形態における車両用表示装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図2】表示部への注意マークの画像表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】表示部への注意マークの表示例を示す模式図であり、(a)は異常なしの状態、(b)は異常なしの状態から異常ありの状態に移動中の状態を示す図である。
【図4】表示部への注意マークの表示例を示す模式図であり、(a)は異常ありの状態、(b)は(a)の状態からさらに異常箇所に対して局所表示した状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態における表示部への注意マークの画像表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】表示部への注意マークの表示例を示す模式図であり、(a)はシステムチェック(判定)中の状態、(b)は異常ありの状態を示す図である。
【図7】表示部への注意マークの表示例を示す模式図であり、(a)は異常なしと判定された直後の状態、(b)は(a)の状態から徐々に移動させて初期位置に注意マークを表示させた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
100・・・車両用表示装置
110・・・制御回路
120・・・状態検出部
130・・・位置検出部
150・・・外部メモリ
160・・・表示部
161・・・表示パネル
163・・・車速計表示部
164・・・回転計表示部
167・・・マルチ表示部
167c・・・渋滞マーク
168・・・注意マーク
190・・・VICS受信機
300・・・エンジンECU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルに画像を表示する複数の表示部と、
車両の走行に関する複数の情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて画像を生成し、前記表示部に表示させる表示制御部とを備える車両用表示装置において、
前記取得部による複数の取得情報に基づいて、各取得情報が異常であるか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記判定部により前記取得情報が異常であると判定された場合、前記表示制御部は、異常判定された前記取得情報に基づく画像を表示する前記表示部に、異常であることを注意喚起する注意マークを、前記画像に重ねて表示させることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記判定部により前記取得情報が異常であると判定された場合のみ、異常判定された前記取得情報に基づく画像を表示する前記表示部に、前記注意マークを表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記判定部により全ての前記取得情報が異常でないと判定された場合、前記表示制御部は、初期位置に前記注意マークを表示させ、
前記判定部により少なくとも1つの前記取得情報が異常であると判定された場合、前記表示制御部は、前記初期位置における注意マークの表示にかえて、異常判定された前記取得情報に基づく画像が表示される前記表示部に、前記注意マークを表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記初期位置と異常判定された前記取得情報に基づく画像が表示される前記表示部との間で、徐々に移動するように前記注意マークを表示させることを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記初期位置に表示される注意マークと、前記取得情報が異常であると判定された場合に表示される注意マークとは、その表示態様が異なることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記判定部による前記取得情報の判定中において、前記取得情報に基づく画像を表示する前記表示部に、前記取得情報の判定中を示す画像とともに前記注意マークを表示させ、前記判定終了後、前記判定中における注意マークの表示にかえて、前記判定部の判定結果に基づいて、前記注意マークを前記判定中とは異なる表示態様で表示させることを特徴とする請求項1及び請求項3〜5いずれか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項7】
前記表示態様とは、表示色であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両用表示装置。
【請求項8】
前記判定部により前記取得情報が異常であると判定された場合、前記表示制御部は、前記注意マークの大きさを多段に変化させることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項9】
前記判定部により前記取得情報が異常であると判定された場合、前記表示制御部は、前記注意マークを点滅表示させることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項10】
前記表示部として、指針の変化によって計測量を表示するアナログ式メータ表示部を少なくとも備え、前記注意マークの外周形状を、前記アナログ式メータ表示部の表示範囲の外周形状と略同等の形状としたことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項11】
複数の前記表示部における表示は、共通の表示パネルに画像を表示することによりなされるものであり、当該表示パネルはフラットパネルであることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項に記載の車両用表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−21575(P2006−21575A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−199613(P2004−199613)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】