説明

車載用ナビゲーション装置、車載用ナビゲーション装置の制御方法及び制御プログラム

【課題】ユーザーの興味があるであろうスポットに立ち寄るための経路をユーザーに提示する。
【解決手段】車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置12であって、経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得し、現在の車両位置からスポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置、車載用ナビゲーション装置の制御方法及び制御プログラムに係り、特に無線通信により外部のサーバー装置に接続して情報を取得することが可能な車載用ナビゲーション装置、車載用ナビゲーション装置の制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両を運転する場合に、運転者を支援するために、出発地から目的地までの経路案内を行う車載用ナビゲーション装置が知られている。
この車載用ナビゲーション装置では、ユーザーが出発地および目的地を設定すると、出発地から目的地までの案内経路の検索が行われ、表示画面に案内経路が表示されて、経路案内を音声と表示により行うこととなっていた。
ところで、このような車載用ナビゲーション装置において、出発地と目的地に加えて経由地を設定することができるものがある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2008−20334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、経由地が予め定まっている場合については、問題は生じないが、初めて訪れた土地において、ユーザーの興味のあるカテゴリに属する立寄対象のスポットがあったとしても、車載用ナビゲーション装置に予め登録されているようなスポットをのぞき、自動的にそのようなスポットを検索してユーザーに提示したり、スポットに立ち寄るための経路をユーザーに提示させたりすることはできないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、ユーザーの興味があるであろうスポットに立ち寄るための経路をユーザーに提示することが可能な車載用ナビゲーション装置、車載用ナビゲーション装置の制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明の第1態様は、車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置であって、前記経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得するスポット情報取得部と、現在の前記車両位置から前記スポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して前記経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示する寄道案内経路提示部と、を備えことを特徴とする。
【0005】
上記構成によれば、スポット情報取得部は、経路案内中に通信ネットワークを介してサーバー装置からスポット情報を取得する。
これにより、寄道案内経路提示部は、現在の前記車両位置からスポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示する。
したがって、随時推奨立寄スポットを経由する寄り道案内経路を提示させることが可能となり、車載用ナビゲーション装置の使い勝手が向上する。
【0006】
本発明の第2態様は、第1態様において、前記寄道案内経路提示部は、現在の案内経路および寄り道案内経路を同時に提示し、さらに、前記提示された現在の案内経路および寄り道案内経路のうちいずれかをユーザーに以降の案内経路として選択させるための選択部を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、選択部は、提示された現在の案内経路および寄り道案内経路のうちいずれかをユーザーに以降の案内経路として選択させる。
したがって、寄り道案内経路の選択後は直ちに寄り道案内経路の経路案内を行うことができる。
【0007】
本発明の第3態様は、第1態様または第2態様において、前記推奨立寄スポットには、種別が設定されており、前記スポット情報取得部は、予め設定された種別に属する前記スポット情報のみを取得することを特徴とする。
上記構成によれば、スポット情報取得部は、予め設定された種別に属するスポット情報のみを取得するので、ユーザーの好みにあった推奨立寄スポットを提示することが可能となる。
【0008】
本発明の第4態様は、第1態様ないし第3態様のいずれかにおいて、前記スポット情報は前記サーバー装置への登録日時に関する時間情報を含み、前記スポット情報取得部は、現在日時から所定時間範囲内に前記登録日時が属する前記スポット情報のみを取得することを特徴とする。
上記構成によれば、スポット情報取得部は、現在日時から所定時間範囲内に登録日時が属するスポット情報のみを取得するので、常に最新の推奨立寄スポットを提示することが可能となる。
【0009】
本発明の第5態様は、車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置の制御方法であって、前記経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得するスポット情報取得過程と、現在の前記車両位置から前記スポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して前記経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示する寄道案内経路提示過程と、を備えことを特徴とする。
上記構成によれば、随時推奨立寄スポットを経由する寄り道案内経路を提示させることが可能となり、車載用ナビゲーション装置の使い勝手が向上する。
【0010】
本発明の第6態様は、車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置をコンピューターにより制御するための制御プログラムであって、前記経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得させる機能と、現在の前記車両位置から前記スポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して前記経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示させる機能と、を、前記コンピューターを実現させることを特徴とする。
上記構成によれば、随時推奨立寄スポットを経由する寄り道案内経路を提示させることが可能となり、車載用ナビゲーション装置の使い勝手が向上する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザーの興味があるであろうスポットに立ち寄るための経路を随時ユーザーに提示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、カーナビゲーションシステムの概要構成ブロック図である。
カーナビゲーションシステム10は、無線通信機能を有し、車両11に搭載された車載用ナビゲーション装置12と、車載用ナビゲーション装置12と通信を行う無線基地局13と、無線基地局13およびインターネットなどの通信ネットワーク14を介して車載用ナビゲーション装置12に接続されるサーバー装置15と、通信ネットワーク14を介してサーバー装置15に接続される複数のパーソナルコンピューター端末16と、を備えている。
【0013】
図2は、車載用ナビゲーション装置の概要構成ブロック図である。
車載用ナビゲーション装置12は、各部を中枢的に制御する制御部21と、車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)部22と、表示パネル23および操作部としてのタッチパネル24を備えた表示操作部25と、無線基地局13および通信ネットワーク14を介してサーバー装置15と通信する無線通信部26と、スピーカー27を介して制御部21の制御下で音声出力を行う音声出力部28と、を備えている。
制御部21は、マイクロコンピュータとして構成されており、制御部21を中枢的に制御するMPU31と、制御プログラム、各種データを不揮発的に記憶するROM32と、各種データを一時的に記憶するRAM33と、を備えている。
【0014】
上記構成において、GPS部22は、GPSアンテナ22Aを介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両11の現在位置の経度及び緯度を示す現在地情報を演算により取得し制御部21に出力する。
なお、GPS部22に加えて、例えばジャイロセンサや車速パルスセンサ、加速度センサを車載用ナビゲーション装置12に設けて自立航法可能に構成しても良い。
【0015】
表示操作部25の表示パネル23は、制御部21の制御の下、地図や、車両11の現在位置を示す現在地マーク、目的地までの経路、各種のランドマークといった経路案内のための情報を表示する。なお、FM多重放送受信機や光/電波ビーコン受信機を車載用ナビゲーション装置12に設けてVICS(Vehicle Information and Communication System)情報を受信可能に構成し、このVICS情報を表示パネル23に表示するようにしても良い。
【0016】
また、表示操作部25のタッチパネル24は、表示パネル23の手前側に重ねて配設されており、ユーザーが指などで触れた場合、触れた箇所を示す信号が制御部21に入力され、制御部21は、かかる信号が入力されると、表示パネル23に表示されている各種ボタンの位置と対比して、どのボタンがタッチ操作されたかを特定する。同様に制御部21は、タッチ操作された箇所にボタン以外のものが表示されている場合には、例えば、ランドマークが表示されている場合には、タッチ操作によって当該ランドマークが選択されたとものと解釈する。
【0017】
無線通信部26は、無線基地局13を介して通信ネットワーク14に接続され、通信ネットワーク14を介してサーバー装置15との間で各種のデータ通信を行う。無線通信部26は、例えば、サーバー装置15に接続された後述のスポットデータベース17から当該車載用ナビゲーション装置12が案内を行っている案内経路に近い位置に位置し、かつ、登録時期が現在時刻から所定期間内のスポットデータ等を受信する。
音声出力部28は、予め記憶していた音声や、制御部21からの音声出力コマンドに基づいて音声合成を行った音声などを、スピーカー27を介して出力することととなる。
以上の説明においては、車載用ナビゲーション装置12は、外部記憶装置を備えていなかったが、比較的大きなデータ格納領域を有する磁気的・光学的記録媒体または半導体記憶素子を用いて情報を記憶するハードディスクドライブ装置、CD/DVDドライブ装置等を有して構成されていてもよい。
【0018】
サーバー装置15には、パーソナルコンピューター端末16を介して当該パーソナルコンピューター端末16のユーザーが登録した各種施設、観光地などスポットに関する情報であるスポット情報が格納されたスポットデータベース(DB)17が接続されている。このスポットデータベース17は、パーソナルコンピューター端末16を介して当該パーソナルコンピューター端末16のユーザーが随時スポット情報を登録可能であり、リアルタイムに情報が更新されることとなる。
スポットとしては、ショッピングセンター、野球場などの競技場、コンサートホール、デパート、テーマパーク、景勝地、温泉地、レストランなどの飲食店、パーキング、高速道路のパーキングエリア、サービスエリアなど様々なものが挙げられる。
【0019】
図3は、スポットデータベースのデータフォーマットの一例の説明図である。
スポットデータベース17に格納されるスポットデータ40は、スポットの名称(例えば、「日比谷公園」、「東京タワー」など。)が格納されたスポット名データ41と、スポットの種別(例えば、「公園」、「観光地」、「レストラン」など。)が格納されたスポット種別データ42と、経路案内や地図表示に用いるための位置座標データ(例えば、緯度−経度座標など。)が格納されたスポット位置データ43と、所在地などのスポットに関する情報が格納されたスポット情報データ44と、当該スポットデータ40が登録された日時が格納されたタイムスタンプデータ45と、を備えている。
上記構成において、スポット情報データ44は、スポット情報としての基本情報(例えば、所在地、電話番号、営業時間、営業内容など。)が格納された基本情報データ46と、当該スポットデータ40を登録したユーザーあるいは他のユーザーが追加登録した口コミ情報が格納された口コミ情報データ47と、当該スポットに対する評価(例えば、5段階評価、星の数評価、アクセス数など)が格納された評価データ48と、を備えている。
【0020】
パーソナルコンピューター端末16は、いわゆるパーソナルコンピューターとして構成されており、MPU、ROM、RAMなどの基本構成に加えて、各種データを記憶するハードディスク装置などの外部記憶装置、通信ネットワーク14との間のインターフェース動作を行う通信インターフェース部を備えている。
そして、パーソナルコンピューター端末16のユーザー(会員あるいは非会員)は、Webブラウザを介して、サーバー装置15のWebページにアクセスし、スポット情報を予め許可された範囲内(データ容量、データの種類など)で任意に登録することができる。この登録処理により、サーバー装置15は、スポットデータベース17を更新することとなる。
さらにパーソナルコンピューター端末16のユーザーは、すでに登録されているスポット情報に対応するスポットの評価処理(例えば、アンケート入力、お気に入り投票など)を行うことが可能となっている。この評価処理に基づいて、サーバー装置15は、評価データ48の更新を行うこととなる。
【0021】
次に実施形態の動作について説明する。
図4は、実施形態の車載用ナビゲーション装置の処理フローチャートである。
この場合において、車載用ナビゲーション装置12のユーザー(オーナー)は、サーバー装置15を介してスポットデータベース17に含まれるスポットデータ40を利用する権利を有しているものとし、利用するスポットデータ40の種別について予め登録しているものとする。
車載用ナビゲーション装置12の制御部21は、自己が経路案内を行っている最中に無線通信部26、無線基地局13および通信ネットワーク14を介してサーバー装置15にアクセスし、当該問い合わせ時刻から所定時間範囲内(例えば、3時間以内)に登録された新規のスポットデータ40が存在するか否かを判別する(ステップS11)。この場合において、新規のスポットデータ40とは、当該時間範囲内に登録されたすべてのスポットデータではなく、当該時間範囲内に登録され、かつ、予め登録しておいた利用するスポットデータの種別に属するスポットデータのことである。
【0022】
ステップS11の判別において、新規のスポットデータ40が存在しない場合には(ステップS11;No)、制御部21は、待機状態となり、通常の経路案内処理などを行うこととなる。
ステップS11の判別において、新規のスポットデータ40が存在する場合には(ステップS11;Yes)、制御部21は、無線通信部26を介して、サーバー装置15にアクセスし、当該新規のスポットデータ40をスポットデータベース17からダウンロードする(ステップS12)。
【0023】
そして、制御部21は、ダウンロードしたスポットデータ40のスポット位置データ43を参照し、当該スポットの緯度データ、経度データを取得し、車両11の現在位置から当該スポット位置および現在経路案内中の経路においてすでに設定されている他の経由地点を経由して、目的地点に至る寄り道経路を算出する(ステップS13)。この場合において、新規のスポットデータが複数存在する場合には、予めユーザーが設定したスポット種別の優先順位、評価データ48による評価の高さ、寄り道に要する時間、増加する距離などに基づいて、所定数(例えば、二つのスポット)に対応する寄り道経路を算出する。
続いて、制御部21は、寄り道経路の算出が終了すると、表示操作部25の表示パネル23に現在の案内経路に加えて、算出した寄り道経路を表示する(ステップS14)。
【0024】
図5は、寄り道経路の表示例の説明図である。
図5においては、幹線道路のみを示しており、車両11の現在位置Mから道路RWを経由して目的地OBに至る経路GL(図5中、実線で示す)を現在案内経路として経路案内を行っているものとする。
この場合に、新規のスポットデータ40として、スポットSP1およびスポットSP2に対応するものがダウンロードされると、制御部21は、道路RW11、スポットSP1、道路RW12および道路RW13を経由して目的地OBに至る経路GL1(図5中、一点鎖線で示す)を第1の寄り道経路とし、道路RW21、スポットSP2および道路RW22を経由して目的地OBに至る経路GL2(図5中、二点鎖線で示す)を第2の寄り道経路として地図画面MAP内に表示する。
【0025】
そして、制御部21は、表示パネル23の下部に経路選択を促すための経路選択ウインドウWを表示し、経路選択ウインドウW内に現在案内経路を選択するための現在案内経路選択ボタンB1、スポットSP1を経由する経路GL1を選択するための第1寄り道経路選択ボタンB2およびスポットSP2を経由する経路GL2を選択するための第2寄り道経路選択ボタンB3を表示する。
さらに制御部21は、経路選択ウインドウW内に経路選択を促す旨のメッセージ「経路を選択してください。」を表示する。
【0026】
続いて、制御部21は、現在案内経路選択ボタンB1、第1寄り道経路選択ボタンB2および第2寄り道経路選択ボタンB3が表示されている領域に対応するタッチパネル24の領域が押圧操作されたか否かを判別することにより、経路選択操作がなされたか否かを判別する(ステップS15)。
ステップS15の判別において、経路選択操作がなされなかった場合には(ステップS15;No)、寄り道経路を表示してから所定時間(例えば、3分)が経過したか否かを判別する(ステップS16)。この所定時間は、ユーザーが経路選択操作を行わなかった場合に、表示した寄り道経路の表示を消去するまでの時間として設定される。
【0027】
ステップS16の判別において、所定時間が経過していない場合には(ステップS16;No)、制御部21は、処理をステップS15に移行して待機状態となる。
ステップS16の判別において、所定時間が経過した場合には(ステップS16;Yes)、制御部21は、表示した寄り道経路の表示を消去し(ステップS17)、通常の経路案内画面に戻り、現在案内経路としての経路GLのみを表示し、現在案内経路の経路案内を行い、処理を再びステップS11に移行する。
一方、ステップS15の判別において、経路選択操作がなされた場合には(ステップS15;Yes)、案内経路をユーザーが選択した経路に設定し、選択した経路のみを表示パネルに現在案内経路として表示する(ステップS18)。
【0028】
図6は、案内経路選択後の画面表示例の説明図である。
図6は、ユーザーがスポットSP1を経由する経路GL1を選択するための第1寄り道経路選択ボタンB2を押圧操作した場合のものであり、この結果、制御部21は、道路RW11、スポットSP1、道路RW12および道路RW13を経由して目的地OBに至る経路GL1(図5中、一点鎖線で示す)を現在案内経路として表示し、現在案内経路としての経路GL1の経路案内を行い、処理を再びステップS11に移行する。
【0029】
以上の説明のように、本実施形態によれば、サーバー装置15に新たにスポットが登録された場合には、当該登録を反映して、リアルタイムで、寄り道経路を車載用ナビゲーション装置12のユーザーに提示することができ、ナビゲーション装置の使い勝手が向上することとなる。
また、スポット情報は、パーソナルコンピューター端末16のユーザーにより、車載用ナビゲーション装置12のユーザーの視点とは異なるものが登録されることとなるので、車載用ナビゲーション装置12のユーザーにとって思いがけない様々なスポットに立ち寄ることも可能となり、期待感を増大させることも可能となる。
【0030】
以上の説明においては、ユーザーが経路選択操作を行わない場合についてのみ、寄り道経路を消去する場合について説明したが、表示した寄り道経路への分岐点を通過してしまった場合などには自動的に当該寄り道経路の表示を消去するように構成することも可能である。また、ユーザーが明示的にいずれかの寄り道経路の表示を消去する構成を採ることも可能である。
以上の説明においては、寄り道経路として、二つの経路を表示する場合について説明したが、表示の許す範囲内で、3経路以上を表示するように構成することも可能である。また、ユーザーが表示数を予め設定するように構成することも可能である。
以上の説明においては、提示する複数の寄り道経路について、線種を異ならせていたが、色を変えるなど表示態様を異ならせれば、任意の態様で表示させることが可能である。
以上の説明においては、寄り道経路の選択時に寄り道経路の経路のみを表示していたが、スポット情報データ44のうち、基本情報データ46に基づく基本情報、口コミ情報データ47に基づく口コミ情報あるいは評価データ48に基づく評価を適宜選択して表示させるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】カーナビゲーションシステムの概要構成ブロック図である。
【図2】車載用ナビゲーション装置の概要構成ブロック図である。
【図3】スポットデータベースのデータフォーマットの一例の説明図である。
【図4】実施形態の車載用ナビゲーション装置の処理フローチャートである。
【図5】寄り道経路の表示例の説明図である。
【図6】案内経路選択後の画面表示例の説明図である。
【符号の説明】
【0032】
10 カーナビゲーションシステム
11 車両
12 車載用ナビゲーション装置
13 無線基地局
14 通信ネットワーク
15 サーバー装置
16 パーソナルコンピューター端末
17 スポットデータベース
21 制御部
22 GPS部
22A GPSアンテナ
23 表示パネル
24 タッチパネル
25 表示操作部
26 無線通信部
27 スピーカー
28 音声出力部
40 スポットデータ
41 スポット名データ
42 スポット種別データ
43 スポット位置データ
44 スポット情報データ
45 タイムスタンプデータ
46 基本情報データ
47 口コミ情報データ
48 評価データ
B1 現在案内経路選択ボタン
B2 第1寄り道経路選択ボタン
B3 第2寄り道経路選択ボタン
GL、GL1、GL2 経路
M 現在位置
MAP 地図画面
OB 目的地
RW 道路
W 経路選択ウインドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置であって、
前記経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得するスポット情報取得部と、
現在の前記車両位置から前記スポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して前記経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示する寄道案内経路提示部と、
を備えことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載の車載用ナビゲーション装置において、
前記寄道案内経路提示部は、現在の案内経路および寄り道案内経路を同時に提示し、
さらに、前記提示された現在の案内経路および寄り道案内経路のうちいずれかをユーザーに以降の案内経路として選択させるための選択部を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の車載用ナビゲーション装置において、
前記推奨立寄スポットには、種別が設定されており、
前記スポット情報取得部は、予め設定された種別に属する前記スポット情報のみを取得することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車載用ナビゲーション装置において、
前記スポット情報は前記サーバー装置への登録日時に関する時間情報を含み、
前記スポット情報取得部は、現在日時から所定時間範囲内に前記登録日時が属する前記スポット情報のみを取得することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置の制御方法であって、
前記経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得するスポット情報取得過程と、
現在の前記車両位置から前記スポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して前記経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示する寄道案内経路提示過程と、
を備えことを特徴とする車載用ナビゲーション装置の制御方法。
【請求項6】
車両に搭載され、推奨立寄スポットに関するスポット情報が随時登録される外部のサーバー装置と通信ネットワークを介して接続され、経路案内を行う車載用ナビゲーション装置をコンピューターにより制御するための制御プログラムであって、
前記経路案内中に前記通信ネットワークを介して前記サーバー装置から前記スポット情報を取得させる機能と、
現在の前記車両位置から前記スポット情報に対応する推奨立寄スポットを経由して前記経路案内の目的地に向かう寄道案内経路を提示させる機能と、
を、前記コンピューターを実現させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−210339(P2010−210339A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55352(P2009−55352)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】