説明

近距離無線通信システム

本発明に係る近距離無線通信システムは、多数のアンテナを含み、アンテナを介して順次にエネルギー信号をシャワーするマスターRFID/USN装置と、シャワーされたエネルギー信号を用いて第1電源を生成し、第1電源の電力レベルを感知し、感知された電力レベルに従って生成された差別化された情報をマスターRFID/USN装置に伝達するスレーブRFID/USN装置を含み、マスターRFID/USN装置は、スレーブRFID/USN装置との通信に用いられたアンテナを識別して方向と関連したスレーブRFID/USN装置の第1位置情報を生成し、差別化した情報によって距離と関連した上記スレーブRFID/USN装置の第2位置情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユビキタスネットワーク技術の例として、RFID(Radio Frequency Identification)またはジグビー(ZigBee)技術が挙げられる。
【0003】
RFIDネットワークにおいて、リーダーまたはアクセスポイント(Access Point:AP)は周期的に情報要請信号を送信する。リーダーの通信領域に進入したタグはリーダーの情報要請信号に従ってタグ情報を送信する。リーダーはタグが送信したタグ情報を確認して通信を遂行する。
【0004】
このようなRFIDネットワークにおいて、リーダーはタグの応答の可否によって該当タグが通信領域に存在するか否かのみを判断することができ、タグの位置情報を精密に追跡することができない。したがって、リーダーはタグの存在の有無に関わらず、情報要請信号を周期的に送信するので、電力が浪費される問題点がある。
【0005】
また、リーダーは通信対象タグを選択することが不可能である。したがって、タグがリーダーの通信領域に位置した場合、リーダーとタグは周期的に不要な通信を遂行するようになる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、リーダーまたはAP(Access Point)がタグの位置を精密に追跡できる近距離無線通信システムを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、システム電力の浪費が防止できる近距離無線通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る近距離無線通信システムは、多数のアンテナを含み、上記アンテナを介して順次にエネルギー信号をシャワー(shower)するマスターRFID/USN装置と、上記シャワーされたエネルギー信号を用いて第1電力を生成し、第1電力の電力レベルを感知し、感知された電力レベルに従って差別化した情報を生成してマスターRFID/USN装置に伝達するスレーブRFID/USN装置を含み、マスターRFID/USN装置は、スレーブRFID/USN装置との通信に用いられたアンテナを識別して方向と関連したスレーブRFID/USN装置の第1位置情報を生成し、上記差別化した情報によって距離と関連したスレーブRFID/USN装置の第2位置情報を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明よる近距離無線通信システムによると、リーダーまたはAP(Access Point)がタグの位置を精密に追跡することができ、電力の浪費が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムの制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムのマスターRFID/USN装置の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムのスレーブRFID/USN装置の制御ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るスレーブRFID/USN装置が距離によって受信するエネルギー信号を測定したグラフである。
【図5】本発明の実施形態に係るスレーブRFID/USN装置がエネルギー信号を用いて生成した電力を距離によって測定したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照しつつ本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムについて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムの制御ブロック図である。
【0013】
本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムは、900MHz帯域のチャンネルを用いたRFID送受信装置、または2.4GHz帯域のチャンネルを用いたジグビー(ZigBee)送受信装置を用いて具現できる。
【0014】
RFID送受信装置を用いて本発明の実施形態に従う近距離無線通信システムを具現する場合、マスターRFID(Radio Frequency Identification)/ユビキタス・センサネットワーク(Ubiquitous Sensor Network:USN)装置100はRFID/USNリーダーになることができ、スレーブRFID/USN装置200はアクティブRFIDタグまたはセンサノードになることができる。
【0015】
ジグビー送受信装置を用いて本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムを具現する場合、スレーブRFID/USN装置200は、RFD(Reduced Function Device)モジュールで具現されたタグになることができ、マスターRFID/USN装置100はFFD(Full Function Device)モジュールあるいはPANコーディネータ(Personal Area Network coordinator)モジュールで具現されたAP(Access Point)になることができる。ここで、FFDモジュールは他のFFDモジュールまたはRFDモジュール両方ともと通信を遂行して多様なトポロジーのネットワークを構成することができ、RFDモジュールはコーディネータ機能が遂行できないジグビーモジュールである。FFDモジュールのうち、ネットワーク初期化、ノード構成、ノード管理などの機能を遂行して他のジグビーモジュールがネットワークを構成できるようにするFFDモジュールをPANコーディネータモジュールという。
【0016】
図1に示すように、本発明の実施形態に従う近距離無線通信システムは、マスターRFID/USN装置100、スレーブRFID/USN装置200、及び管理コンピュータ300を含む。
【0017】
マスターRFID/USN装置100は、スレーブRFID/USN装置200からタグ情報を受信して管理コンピュータ300側に伝達できる。このようなマスターRFID/USN装置100は、通信領域を単位に多数個で設けられる。例えば、マスターRFID/USN装置100がビルディング内にリーダー型APで具現された場合、マスターRFID/USN装置100はビルディングの天井に数mの間隔を有する行列構造で設けられる。ここに、タグ情報を受信したマスターRFID/USN装置100の設置位置を用いて、該当タグを送信したスレーブRFID/USN装置200の位置を追跡できる。
【0018】
スレーブRFID/USN装置200は、タグ形態として物品に付着されるか、人に所持できる、移動性を有する装置である。
【0019】
管理コンピュータ300は、行列構造で設けられたマスターRFID/USN装置100の位置を座標情報として構成し、マスターRFID/USN装置100が追跡したスレーブRFID/USN装置200の位置を座標情報にマッチングすることができる。以下、マスターRFID/USN装置100の座標情報を「リーダー座標情報」といい、リーダー座標情報にマッチングされたスレーブRFID/USN装置200の座標情報を「タグ座標情報」という。ここに、管理コンピュータ300はタグ座標情報を地図情報にマッピングしてその位置を解析することができる。
【0020】
また、マスターRFID/USN装置100は自身の通信領域を分割し、分割された通信領域に対応するように多数個のアンテナ101、102、103、104を備える。アンテナ101、102、103、104は、一定の方向の放射パターンを形成し、各アンテナ101、102、103、104の放射パターンは、互いにオーバラップしないようにする。従って、1つのマスターRFID/USN装置100が具備することができるアンテナの個数はこのような基準に合せて調整できる。
【0021】
多数個のアンテナ101、102、103、104を有するマスターRFID/USN装置100は、多数個のアンテナを介してエネルギー信号を順次に送信する、キャリヤシャワー(Carrier Shower)方式によりエネルギー信号を送信する。
【0022】
これによって、マスターRFID/USN装置100のエネルギー信号を受信してウェイクアップ(wake-up)モードで動作されたスレーブRFID/USN装置200の位置は、アンテナ101、102、103、104により区別できる。したがって、マスターRFID/USN装置100は、自身と通信を遂行したスレーブRFID/USN装置200の位置をアンテナ領域A、B、C、Dに細分化できる。
【0023】
一方、スレーブRFID/USN装置200は、キャリヤシャワー方式により伝えられたエネルギー信号の電力レベルを感知し、感知された電力レベルに従って自身がマスターRFID/USN装置100の通信領域に進入したか、あるいは通信領域の近くに待機中か否かを把握することができる。
【0024】
スレーブRFID/USN装置200は、エネルギー信号の電力レベルが基準数値以上の場合、別途の電源部を用いたウェイクアップモードで動作して、自身の識別情報とタグ情報をマスターRFID/USN装置100に転送する。ここに、マスターRFID/USN装置100は、自身の通信領域に存在するスレーブRFID/USN装置200を把握することができる。
【0025】
スレーブRFID/USN装置200は、エネルギー信号の電力レベルが基準数値以下の場合、スリープ(sleep)モードで動作され、待機状態にあることを知らせる情報(以下、「待機状態情報」という)をマスターRFID/USN装置100に転送する。したがって、マスターRFID/USN装置100は、自身の通信領域の外に隣接して待機状態にあるスレーブRFID/USN装置200を把握することができる。
【0026】
以下、説明の便宜のために、アンテナ101、102、103、104の領域別に細分化されるスレーブRFID/USN装置200の位置は「第1位置情報」といい、エネルギー信号の強さによって測定可能なスレーブRFID/USN装置200の位置は「第2位置情報」という。
【0027】
以上、説明したように、スレーブRFID/USN装置200の位置は、リーダー座標情報にマッチングされたタグ座標情報、第1位置情報、及び第2位置情報により追跡できる。
【0028】
タグ座標情報は、通信を遂行したマスターRFID/USN装置100の位置を通じて間接的に解釈できるスレーブRFID/USN装置200の位置情報である。
【0029】
第1位置情報は、マスターRFID/USN装置100のアンテナ101、102、103、104に区分される領域内での方向と関連した情報により解釈できる。
【0030】
第2位置情報は、通信領域距離を基準にして、マスターRFID/USN装置100からスレーブRFID/USN装置200までの距離と関連した情報により解釈できる。
【0031】
したがって、第1位置情報と第2位置情報は1つのベクトル情報を構成することができ、第1位置情報、第2位置情報、及びタグ座標情報が結合されることによって、より精巧なスレーブRFID/USN装置200の位置情報が追跡できる。
【0032】
以下、タグ座標情報、第1位置情報、及び第2位置情報を総称して「タグ位置情報」という。
【0033】
マスターRFID/USN装置100は、他のマスターRFID/USN装置100と通信を遂行してタグ情報及びタグ位置情報を共有し、スレーブRFID/USN装置200の移動を事前に感知して円滑な通信を遂行することができる。
【0034】
管理コンピュータ300は、多数のマスターRFID/USN装置100と連結されてタグ位置情報及びタグ情報を収集し、マスターRFID/USN装置100、及びスレーブRFID/USN装置200を制御することができる。また、管理コンピュータ300は、タグ情報及びタグ位置情報を統計処理してユーザインターフェースを介して管理者に提供することができる。
【0035】
マスターRFID/USN装置100は、通信領域に位置されるスレーブRFID/USN装置200を選択して起動(wake-up)させ、選択されたスレーブRFID/USN装置200はウェイクアップモードで動作されて通信を遂行することができる。ここで、マスターRFID/USN装置100とスレーブRFID/USN装置200が最初に通信を遂行する場合、マスターRFID/USN装置100はスレーブRFID/USN装置200にウェイクアップ選択情報を割り当てて、割り当てられたウェイクアップ選択情報を該当スレーブRFID/USN装置200に送信する。
【0036】
マスターRFID/USN装置100は、エネルギー信号をキャリヤシャワーする場合、エネルギー信号と共にウェイクアップ選択情報をリアルタイムに送信することができる。ウェイクアップ選択情報は、機器識別情報及びウェイクアップモードで動作することを命令する情報を含む。
【0037】
スレーブRFID/USN装置200は、受信されたウェイクアップ選択情報を格納し、ウェイクアップ選択情報を成功的に処理したことを確認する情報をマスターRFID/USN装置100に伝達する。
【0038】
ここに、マスターRFID/USN装置100は、スレーブRFID/USN装置200を識別し、ウェイクアップ選択情報が識別されたスレーブRFID/USN装置200に格納されたことを記録する。
【0039】
以後、所定のスレーブRFID/USN装置200と通信を遂行しようとするマスターRFID/USN装置100は、エネルギー信号と共に該当スレーブRFID/USN装置200のウェイクアップ選択情報をキャリヤシャワーする。
【0040】
ウェイクアップ選択情報及びエネルギー信号を受信したスレーブRFID/USN装置200は、エネルギー信号を電力として使用してウェイクアップ選択情報を処理することによってウェイクアックモードに転換できる。
【0041】
図2は、本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムのマスターRFID/USN装置100の制御ブロック図である。
【0042】
図2に示すように、本発明の実施形態に係るマスターRFID/USN装置100は、第1アンテナ101乃至第4アンテナ104、第1信号分離部110、第2信号分離部115、高周波放射部125、第1電力増幅モジュール(PAM:Power Amplifier Module)135、第1受信処理部120、第1送信処理部130、第1制御部150、データ送受信部160、及び第1位相同期回路140を含む。
【0043】
ここで、上記第1受信処理部120は,第1低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)121、第1フィルタ122、第1バルン(balun)回路123、第1ミキサー124、第2ミキサー125、及び第1復調部126を含み、上記第1送信処理部130は、第2フィルタ131、第2電力増幅モジュール132、及び変調部133を含む。
【0044】
マスターRFID/USN装置100は、自身の通信領域を分割して多数個のアンテナを備えるが、本発明の実施形態では4個のアンテナを備えることとする。
【0045】
ここで、第1アンテナ101乃至第4アンテナ104は、各々通信領域の第1四分面、第2四分面、第3四分面、及び第4四分面を取って送受信信号を処理する。第1アンテナ101乃至第4アンテナ104は、タグ情報、ウェイクアップ選択情報、第1位置情報、第2位置情報などの通信用データを有する信号及びエネルギー信号を送受信することができる。このようなアンテナはパッチ(patch)アンテナの形態で具備できる。
【0046】
第1信号分離部110と第2信号分離部115は、第1制御部150から制御電圧の印加を受けて信号経路を選択的に連結する。第1信号分離部110は、第1アンテナ101乃至第4アンテナ104の信号経路を順次に連結する。第2信号分離部115は、高周波放射部125、第1受信処理部120、及び第1送信処理部130の信号経路を選択的に連結する。このような第1信号分離部110と第2信号分離部115は、半導体スイッチング素子で具現できる。
【0047】
第1信号分離部110と第2信号分離部115を通じて送受信信号が処理される場合を説明すれば、次の通りである。以下、スレーブRFID/USN装置200は、「タグ」と称し、マスターRFID/USN装置100は「AP」の場合を例示することにする。
【0048】
タグ200の位置を追跡しようとする場合、第2信号分離部115は高周波放射部125と第1信号分離部110を連結し、第1信号分離部110は第1アンテナ101乃至第4アンテナ104を順次に第2信号分離部110と連結する。
【0049】
したがって、高周波放射部125で生成されたエネルギー信号は第2信号分離部115と第1信号分離部110を経由して、第1アンテナ101乃至第4アンテナ104を介して通信領域の4四分面に順次にシャワーできる。
【0050】
いずれか1つのアンテナ101、102、103、104を介してエネルギー信号が送信された後、第2信号分離部115は信号経路を第1受信処理部120側に連結することによって、該当アンテナ領域のタグ200から信号が受信されたか否かを監視することができる。
【0051】
第1信号分離部110の信号経路が各アンテナ101、102、103、104にスイッチングされた場合、第2信号分離部115の分岐動作は繰り返して進行できる。
【0052】
タグ200はエネルギー信号の電力レベルによって待機状態情報を送信するか、タグ識別情報及びタグ情報を送信し、タグ200から受信された信号は第1受信処理部120を通じて処理される。
【0053】
第1制御部150は、第1信号分離部110のスイッチング状態を分析してタグ200の信号を受信したアンテナ101、102、103、104を区分し、タグ200が通信領域のどの四分面に位置するかを解釈した第1位置情報を生成する。
【0054】
第1制御部150は、タグ識別情報及びタグ情報が受信されれば、タグ200がAP100から数m半径の通信領域に位置されたことと解釈した第2位置情報を生成する。
【0055】
第1制御部150は、第1復調部126から伝えられたタグ識別情報及びタグ情報をディジタル信号でデコーディングし、タグ動作と関連した制御データ、情報要請のような命令データなどを送信信号で構成して変調部133に伝達する。
【0056】
第1制御部150は、第1信号分離部110を制御することによって、タグ200と通信を遂行したアンテナ101、102、103、104を排除し、残りのアンテナ経路をスイッチングさせてエネルギー信号をシャワーすることができる。
【0057】
一方、タグ200から待機状態情報が受信された場合、第1制御部150はタグ200が通信領域の周辺に位置したことと解釈した第2位置情報を生成する。このような場合、第1制御部150は、第1位置情報、第2位置情報、自身のAP識別情報、及びタグ識別情報を含んだ信号を構成し、隣接した地域に設けられた他のAP100側に構成された信号を送信する。
【0058】
したがって、他のAP100はタグ200の位置を予測し、前述したアンテナスイッチング及び信号処理動作を遂行して、自身の通信領域に位置したタグ200と通信を処理することができる。
【0059】
また、第1位置情報、第2位置情報、AP識別情報、タグ識別情報、及びタグ情報を含んだ信号は、データ送受信部160を通じて管理コンピュータ300に伝えられ、管理コンピュータ300は伝えられた情報を解析してタグ位置情報を生成する。
【0060】
管理コンピュータ300は、AP識別情報に従って、信号を送信したAP100を識別して該当AP100のリーダー座標情報にマッチングされるタグ座標情報を生成する。また、管理コンピュータ300は第1位置情報と第2位置情報とを組み合わせて、より正確なタグ位置情報を生成する。
【0061】
管理コンピュータ300は、タグ200と最も近接した箇所に設けられたAP100を検索し、検索されたAP100でタグ識別情報及びタグ位置情報を送信する。したがって、情報を受信したAP100は、前述したアンテナスイッチング及び信号処理動作を遂行して自身の通信領域に位置したタグ200と通信を遂行することができる。
【0062】
また、管理コンピュータ300は、タグ位置情報、移動経路、タグ情報などを分析してデータベースで構築し、これをサービスに応用することができる。たとえ、本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムが大型ディスカウントストアに設けられた場合、データベースで構築された情報を応用して、顧客性向、人気ある陳列売り場などを分析することができる。
【0063】
データ送受信部160は、Wi−Fi、UWB(Ultra Wide Band)、WiMax(World interoperability for Microwave access)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)のような無線ネットワーク、またはUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、インターネット(TCP/IP)、スイッチハブ、直列/並列ケーブルのような有線ネットワークを介して上記管理コンピュータ300と連結できる。
【0064】
位置が把握されたタグ200のうち、いずれか1つのタグ200を選択して通信を遂行しようとする場合、第1制御部150はウェイクアップ選択情報(例えば、ウェイクアップID)を送信信号で構成し、送信信号を第1送信処理部130に伝達する。
【0065】
第1送信処理部130でRF信号として処理された送信信号は、第2信号分離部115及び第1信号分離部110を経て第1アンテナ101乃至第4アンテナ104を介して送信される。
【0066】
タグ200は、AP100から受信されたウェイクアップ選択情報を格納する。
【0067】
以後、第1制御部150はメモリに格納されたタグ200のウェイクアップ選択情報のうち、通信を遂行しようとするタグ200のウェイクアップ選択情報を抽出して第1電力増幅モジュール135に伝達し、第1電力増幅モジュール135はウェイクアップ選択情報を送信可能なサイズに増幅して高周波放射部125に伝達する。
【0068】
高周波放射部125は、変調回路、利得増幅回路、包絡線検波回路、積分回路などを含んで構成され、第1位相同期回路140から供給された発振信号をエネルギー信号に変換する。
【0069】
エネルギー信号は、RFID信号規格に適合しなければならないので、第1制御部150は電力レベル情報を第1電力増幅モジュール135に伝達し、第1電力増幅モジュール135は第1位相同期回路140から伝えられた発振信号を一定の電力レベルに増幅させる。
【0070】
位置追跡のためにキャリヤシャワーを処理する場合、高周波放射部125はエネルギー信号のみを生成することができ、タグ200を選択して起動する場合、高周波放射部125は該当タグ200のウェイクアップ選択情報とエネルギー信号とを単一信号に合成することができる。
【0071】
スリープモード(sleep mode)で動作中であったタグ200は、ウェイクアップ選択情報が合成されたエネルギー信号を受信し、ウェイクアップ選択情報を解析してウェイクアップモード(wake-up mode)に転換する。ウェイクアップモードに転換されたタグ200はAP100と通信を遂行する。
【0072】
以下、第1受信処理部120について説明する。
【0073】
第1低雑音増幅器121は、第2信号分離部115を通じて受信信号が伝えられれば、雑音成分を最大限抑制して増幅させ、第1フィルタ122は低雑音増幅時、混在された雑音成分を除去する。
【0074】
第1バルン回路123は、フィルタリングされた受信信号をI信号(たとえば、「E sin(ωt)」)及びQ信号(たとえば、「E cos(ωt)」)に分離する。
【0075】
第1バルン回路123の出力端は二重ミキサー(dual mixer)を形成する第1ミキサー124及び第2ミキサー125と連結されるが、第1ミキサー124は第1位相同期回路140の発振信号とI信号とを混合して90度の位相差を有するIベースバンド信号(I信号及びI信号)を合成し、第2ミキサー125は発振信号とQ信号とを混合して90度の位相差を有するQベースバンド信号(Q信号及びQ信号)を合成する。
【0076】
第1復調部126は、アナログ・ディジタル変換器(Analog to Digital Converter:ADC)を有し、ベースバンドI信号及びベースバンドQ信号を複数の極(polarity)を有するディジタル信号に復調処理する。
【0077】
第1送信処理部130について説明する。
【0078】
変調部133は、第1制御部150から伝えられるディジタル送信信号を第1位相同期回路140から伝えられた発振信号と合成してアナログ状態の送信信号に変調する。この際、変調部133はダイレクトシーケンススペクトラム拡散(Direct Sequence Spread Spectrum:DSSS)方式を使用する。変調部133は、リソース管理及びデータフォーマットにおけるセンサノード、USIS、SensorML間の通信のためのIEEE 802.15.4、IEEE 802.15.4a、IEEE 802.154b、IEEE 802.15.5、並びにセンサインターフェースのためのIEEE 1451に従い変調を実行できる。
【0079】
第2電力増幅モジュール132は、送信信号を出力可能な状態に増幅させ、増幅された信号は第2フィルタ131を通じて不要波成分の信号が除去された後、第2信号分離部115に伝えられる。
【0080】
図3は、本発明の実施形態に係る近距離無線通信システムのスレーブRFID/USN装置200の制御ブロック図である。
【0081】
図3に示すように、本発明の実施形態に係るスレーブRFID/USN装置200は、第5アンテナ201、第3信号分離部205、第1信号結合部210、電圧発振回路240、エネルギー貯蔵部245、信号測定部250、第2制御部260、モード制御部265、メモリ270、第2受信処理部220、第2送信処理部230、電源部255、及び第2位相同期回路275を含んで構成される。
【0082】
ここで、第2受信処理部220は、第2低雑音増幅器221、第3フィルタ222、第2バルン回路223、第3ミキサー224、第4ミキサー225、及び第2復調部226を含み、上記第2送信処理部230は、第4フィルタ231、第3電力増幅モジュール232、第2信号結合部233、第1変調部234、及び第2変調部235を含む。
【0083】
第2受信処理部220及び第2送信処理部230は、前述した第1受信処理部120及び第1送信処理部130と処理される信号の種類が相異するだけであり、類似な連結構成及び動作を有するので、重復する説明は省略する。
【0084】
第5アンテナ201を介してエネルギー信号が受信されれば、第3信号分離部205は信号経路を第1信号結合部210にスイッチング連結し、第1信号結合部210はエネルギー信号をカップリングさせて電圧発振回路240に伝達する。
【0085】
第3信号分離部205は送信信号と受信信号とを分離して伝達するが、受信信号は第1信号結合部210に伝達し、第2送信処理部230から伝えられた送信信号は第5アンテナ201に伝達する。ここで、第1信号結合部210は、例えば結合キャパシタ(coupling capacitor)または方向性結合器(directional coupler)などで具現可能である。
【0086】
電圧発振回路(voltage oscillation circuit)240は、エネルギー信号の伝播エネルギーを用いて第1電力を生成する。このような電圧発振回路240は、多段で連結された多数の検波器ダイオード、キャパシタを含むことができ、受信アンテナ201から伝えられたRF信号を順次にDC電圧に整流しながら電圧を上昇させる。
【0087】
このように、一定電圧数値の変調波形を有するようになった第1電力は,エネルギー貯蔵部245に貯蔵されてモード制御部265の動作電力に使用できる。ここで、エネルギー貯蔵部245は、たとえ、大容量キャパシタで備えられることができる。
【0088】
また、第1電力は第1変調部234に伝えられ、第1変調部234で処理された第1アナログ信号が応答コードとして第1電力の変調波形に載せる。このように生成された送信信号は後方散乱(backscatter)方式により送出される。
【0089】
第1変調部234はディジタル送信信号を第1アナログ信号に変調するが、例えば上記第1アナログ信号はDSSS(Direct Sequence Spread Spectrum)方式を用いて変調できる。このような第1変調部234は、整流器(rectifier)、ローパスフィルタ、及びレベル感知器(lever detector)を含んで具現できる。
【0090】
信号測定部250は、エネルギー信号の電力レベルを感知し、感知信号を第2制御部260に伝達する。信号測定部250は高周波エネルギー信号を直接デシベル値に比例した直流電圧信号で出力させることによって、受信可能な電力レベルの信号感度範囲を拡張させることができる。このような信号測定部250は、ログアンプを用いて具現されることができ、アナログ信号でカップリングされたエネルギー信号を直流電圧信号で出力して感知信号を生成する。
【0091】
図4は本発明の実施形態に係るスレーブRFID/USN装置200が距離によって受信するエネルギー信号を測定したグラフであり、図5は本発明の実施形態に係るスレーブRFID/USN装置200がエネルギー信号を用いて生成した電力を距離によって測定したグラフである。
【0092】
図4のグラフにおいて、V4から−V4の電圧レベルを有するエネルギー信号E1はタグ200がAP100の通信領域内に位置される場合に受信したエネルギー信号を意味し、V3から−V3の電圧レベルを有するエネルギー信号F1はタグ200がAP100の通信領域外に位置される場合に受信したエネルギー信号を意味する。
【0093】
例えば、上記V4は20mVより大きい電圧数値であり、上記V3は20mV以下の電圧数値を有することができる。
【0094】
このようにタグ200の位置に従ってエネルギー信号のサイズが相異するようになるので、図5に示すように、一定時間(t1)の間、電圧発振回路240で生成される第1電力の強さも相異するようになる。
【0095】
「E1」と表示されたエネルギー信号を用いて第1電力E2が生成される場合、一定時間(t1)の間「V2」の電圧数値を有する第1電力E2が生成される。「F1」と表示されたエネルギー信号を用いて第1電力F2が生成される場合、「V2」より相対的に小さな「V1」の電圧数値を有する第1電力F2が生成される。
【0096】
電圧発振回路240は、エネルギー信号の電圧を一定時間(t1)の間上昇させて第1電力を生成する。
【0097】
第2制御部260は、第1電力の感知信号を基準数値と比較して、第1電力の電力が基準数値より大きければ、電源部255を動作させてウェイクアップモードに切替え、AP100にタグ識別情報及びタグ情報を送信して通信を遂行する。ここで、基準数値は、約2.1Vの「V1」とすることができる。第1電力の電力が基準数値より小さいと判断されれば、第2制御部260は待機状態情報を生成してAP100に転送する。
【0098】
第2制御部260は待機状態情報を送信した後、電源部255を動作させないまま、スリープモードで動作する。ここで、電源部255は、バッテリ、電圧調整回路などを含み、タグ200の各構成部に第2電力を供給する。
【0099】
第2変調部235はディジタル送信信号を第2アナログ信号に変調するが、上記第2アナログ信号はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式を用いて変調できる。第2変調部235は、多数のミキサー、加算器、直交信号変換回路などを含むことができ、送信信号の位相を90度ずつ変化させて4個の信号(I+、I-、Q+、Q-)が合算された形態に変換する。
【0100】
第2位相同期回路275は、第1変調部234、第2変調部235、第3ミキサー224、及び第4ミキサー225に信号混合(mixing)または信号変調に必要とする発振信号を供給し、第2信号結合部233は第1変調部234または第2変調部235で処理された送信信号を1つのラインにカップリングさせて第3電力増幅モジュール232に伝達する。
【0101】
一方、ウェイクアップ選択情報が受信された場合、ウェイクアップ選択情報を有するエネルギー信号またはリーダー信号は、第1信号結合部210により第2受信処理部220に伝えられる。
【0102】
第2受信処理部220に伝えられた信号はディジタル信号に復調されて第2制御部260に伝えられる。
【0103】
第2制御部260はディジタル信号を解析してウェイクアップ選択情報をコーディングし、コーディングされたウェイクアップ選択情報をモード制御部265に伝達する。
【0104】
モード制御部265は、ウェイクアップ選択情報をメモリ270に格納して管理する。
【0105】
以後、第2制御部260は、ウェイクアップ選択情報が成功的に移植されたことを知らせる応答コードを生成して送信信号で構成し、送信信号はAP100に転送される。
【0106】
AP100は、上記応答コードが受信されない場合、またはウェイクアップ選択情報を変更する場合に、ウェイクアップ選択情報が含まれたリーダー信号を周期的に送信できる。
【0107】
ウェイクアップ選択情報は、エネルギー信号に載せた形態でキャリヤシャワーされるか、またはリーダー信号形態で送信できる。
【0108】
本発明の実施形態において、スリープモードは第1電力により動作されるモード制御部265を除外した残りの構成部が動作を中止した状態を意味し、ウェイクアップモードは電源部255が動作され、モード制御部265の制御権限が第2制御部260に移転され、他の構成部が第2電力により動作中の状態を意味する。
【0109】
以後、通信を希望するタグ200を活性化するために、AP100が該当タグ200のウェイクアップ選択情報をエネルギー信号と共に送信した場合、電圧発振回路240は第1電力を生成し、第1電力はスリープモードで動作中の第2受信処理部220とモード制御部265に供給される。
【0110】
第2受信処理部220はウェイクアップ選択情報を復調してモード制御部265に伝達し、モード制御部265はメモリ270に格納されたウェイクアップ選択情報と第2受信処理部220から伝えられたウェイクアップ選択情報とを比較する。ここに、2つのウェイクアップ選択情報が一致する場合、モード制御部265はAP100が通信遂行を要請したことと把握し、電源部255を動作させて第2制御部260を含んだ残りの構成部に第2電力が供給されるようにする。即ち、タグ200はAP100のウェイクアップ選択情報によりウェイクアップモードで動作される。
【0111】
モード制御部265から制御権限の移転を受けた第2制御部260は各構成部を制御し、RFID通信プロトコルを処理してAP100と通信を遂行する。
【0112】
ウェイクアップモードに転換された第2制御部260は、通信可能な状態であることを知らせる応答コードを生成してタグ識別情報と共にAP100に伝達する。
【0113】
第2制御部260は、AP100から情報要請信号が受信されれば、タグ情報及びタグ識別情報をAP100に送信する。
【0114】
以上、本発明に対し、その好ましい実施形態を中心として説明したが、これは単に例示であり、本発明を限定するのでなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で以上に例示されていない種々の変形及び応用が可能であることが分かる。例えば、本発明に具体的に表れた各構成要素は変形して実施することができる。そして、このような変形及び応用に関連した差異点は特許請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明は、近距離無線通信システムに適用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアンテナを有し、該アンテナを介して順次にエネルギー信号をシャワーするマスターRFID/USN装置と、
前記エネルギー信号を用いて第1電力を生成し、該第1電力の電力レベルを感知し、該電力レベルに基づき生成された情報を前記マスターRFID/USN装置に伝達するスレーブRFID/USN装置と、を有し、
前記マスターRFID/USN装置は、前記スレーブRFID/USN装置との通信に用いられたアンテナを決定することにより、方向と関連した前記スレーブRFID/USN装置の第1位置情報を生成し、前記電力レベルに基づき生成された前記情報を用いて距離と関連した前記スレーブRFID/USN装置の第2位置情報を生成する、近距離無線通信システム。
【請求項2】
前記スレーブRFID/USN装置は、前記第1電力の電力レベルが基準値を超える場合、タグ識別情報及びタグ情報を送信するために、電源部を動作させることによりウェイクアップモードで動作し、前記第1電力の電力レベルが該基準値以下の場合、待機状態情報を送信するためにスリープモードで動作する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項3】
前記マスターRFID/USN装置は、前記タグ識別情報及びタグ情報が受信された場合、前記スレーブRFID/USN装置が通信領域内に位置することを表す前記第2位置情報を生成し、前記待機状態情報が受信された場合、前記スレーブRFID/USN装置が該通信領域外に位置することを表す前記第2位置情報を生成する、請求項2に記載の近距離無線通信システム。
【請求項4】
前記マスターRFID/USN装置から前記第1位置情報及び第2位置情報を受信することによりタグ位置情報を生成し、該タグ位置情報を統計的に処理することによりデータベース内に該タグ位置情報を格納し、他のマスターRFID/USN装置に前記タグ識別情報及びタグ位置情報を転送する管理コンピュータを有する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項5】
複数の前記マスターRFID/USN装置が備えられ、
前記管理コンピュータは、前記マスターRFID/USN装置の位置に基づき、リーダー座標情報を生成し、前記マスターRFID/USN装置と通信する前記スレーブRFID/USN装置の位置を前記リーダー座標情報とマッチングすることにより、タグ座標情報を生成する、請求項4に記載の近距離無線通信システム。
【請求項6】
前記マスターRFID/USN装置は、前記第1位置情報、第2位置情報、及びタグ識別情報を他のマスターRFID/USN装置に送信し、該他のマスターRFID/USN装置が前記スレーブRFID/USN装置と通信するようにする、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項7】
前記マスターRFID/USN装置は、前記スレーブRFID/USN装置の動作をアクティブにするために使用されるウェイクアップ選択情報を前記スレーブRFID/USN装置に送信し、
前記スレーブRFID/USN装置は、前記ウェイクアップ選択情報が最初に受信された場合、該ウェイクアップ選択情報をメモリに格納する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項8】
前記スレーブRFID/USN装置は、
第1ウェイクアップ選択情報が格納されるメモリと、
通信プロトコルを処理するために、前記第1ウェイクアップ選択情報に従ってウェイクアップモードで動作する第2制御部と、
前記第1電力により動作し、前記マスターRFID/USN装置から受信された第2ウェイクアップ選択情報を前記メモリに格納された前記第1ウェイクアップ選択情報と比較して、該第2ウェイクアップ選択情報が該第1ウェイクアップ選択情報と同一の場合に電源部を動作させ、前記第2ウェイクアップ選択情報を前記第2制御部に送信するモード制御部を有する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項9】
前記スレーブRFID/USN装置は、前記第1ウェイクアップ選択情報が有効に受信され、前記メモリ内に格納されたことを通知する第1応答コードを生成し、該第1応答コードを前記マスターRFID/USN装置に送信する、請求項8に記載の近距離無線通信システム。
【請求項10】
前記スレーブRFID/USN装置は、前記第2ウェイクアップ選択情報が受信されたことを通知する第2応答コードを生成し、前記スレーブRFID/USN装置は、該第2応答コードを前記マスターRFID/USN装置に送信するために前記ウェイクアップモードで動作し、
前記マスターRFID/USN装置は、前記第2応答コードが受信された場合、RFID通信を行うために、前記スレーブRFID/USN装置に情報要請信号を送信する、請求項9に記載の近距離無線通信システム。
【請求項11】
前記マスターRFID/USN装置は、前記第2ウェイクアップ選択情報を前記エネルギー信号と共に送信し、
前記スレーブRFID/USN装置は、前記エネルギー信号に基づき前記第1電力を生成し、該第1電力を前記モード制御部に伝達する電圧発振器を有する、請求項8に記載の近距離無線通信システム。
【請求項12】
前記マスターRFID/USN装置は、
複数のアンテナと、
発振信号を生成する第1位相同期回路と、
前記発振信号を用いて受信信号を処理する第1受信信号処理部と、
前記発振信号を用いて送信信号を処理する第1送信信号処理部と、
前記発振信号を用いて前記エネルギー信号を生成する高周波放射部と、
前記アンテナを切り替える第1信号分離部と、
前記第1信号分離部を前記第1受信信号処理部、第1送信信号処理部、及び高周波放射部の1つに切り替える第2信号分離部と、
を有する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項13】
前記スレーブRFID/USN装置は、
前記アンテナの信号経路を分岐させる第3信号分離部と、
前記第3信号分離部と電気的に接続され、受信信号を処理する第2受信信号処理部と、
前記第3信号分離部と電気的に接続され、送信信号を処理する第2送信信号処理部と、
前記第3信号分離部と電気的に接続され、前記エネルギー信号を前記第1電力に変換する電圧発振器と、
前記第1電力の電力レベルを感知する信号測定部と、
前記信号測定部の前記感知された電力レベルによって前記情報を生成する第2制御部と、
を有する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項14】
前記マスターRFID/USN装置は、FFDジグビーモジュールあるいはPANコーディネータジグビーモジュールを用いて実現され、
前記スレーブRFID/USN装置は、RFDジグビーモジュールを用いて実現される、請求項1に記載の近距離無線通信システム。
【請求項15】
前記マスターRFID/USN装置は、RFID/USNリーダー、ルータ、及びコーディネータのうち少なくとも1つを有し、
前記スレーブRFID/USN装置は、RFIDタグ、及びセンサノードのうち少なくとも1つを有する、請求項1に記載の近距離無線通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−507317(P2011−507317A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534890(P2010−534890)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【国際出願番号】PCT/KR2008/006867
【国際公開番号】WO2009/066951
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(508375996)エルジー イノテック カンパニー,リミティド (38)
【Fターム(参考)】