説明

逆転ラテックスの化粧料組成物を製造するための用途

【課題】 モノアクリルアミドを使うことなく、酸性のpHにおいてさえ濃縮する逆転ラテックスを提供すること。
【解決手段】 油相、水相、少なくともひとつの油中水滴(W/O)型の乳化剤、少なくともひとつの水中油滴(O/W)型の乳化剤を含む組成物であって、前記組成物は、弱い酸性基を有する少なくとも一種のモノマーまたは少なくとも一種の中性のモノマーのいずれかと共重合された、強い酸性基を有する少なくとも一種のモノマーに基づく、20%−60%(重量)、好ましくは25%−45%の分枝したあるいは架橋した高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とする混合物。本発明は、更に、この混合物の化粧料用途に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、濃縮油中水滴型ラテックス、それらの製造方法、およびスキンケア製品やヘアケア製品あるいは化粧品のための、または皮膚薬剤あるいは薬剤の調合のための濃縮剤および/またはエマルジョンとしてのそれらの用途に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の濃縮剤が存在し、それらの用途にすでに用いられている。グアルガム(guar gum)またはコーンスターチのような天然の製品が特に知られており、その欠点は、流行の変動、供給の困難やランダムな品質のような天然の製品に固有のものである。
【0003】
主としてポリアクリルアミック酸の粉末状の合成ポリマーもまた広く用いられているが、pH6.5以上から粘性を示し、しばしば溶解を困難にするので、使用されるときに中和を必要とするという欠点をもっている。
【0004】
逆転ラテックス、即ち、連続相が油である形の合成濃縮ポリマーもまた知られている。これらのラテックスは極めて速く溶解し、これらの逆転ラテックス中に含まれるポリマーは、通常、アクリルアミドとアルカリ金属アクリレートの共重合体、またはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの共重合体であり、それらはすでに中和されており、たとえば1%濃度に水に溶解するとき、そのpHは一般に6以上であることが観測される。
【0005】
しかし、アクリルアミドとナトリウムアクリレートの共重合体は、pHが6以下に低下する時にほとんど濃縮特性を発揮せず、一方では、EP0,503,853に記載されているアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの共重合体は、pH4でさえかなりの濃縮能力を維持する。
【0006】
しかし、そのような共重合体は、危険物質についてのヨーロッパの規制の変化に伴って、可能性は非常に少ないが、将来的に化粧品に使うことを不可能にする結果を生じ得るモノアクリルアミド含量を有する。
【発明の概要】
【0007】
出願人は、このように、モノアクリルアミドを使うことなしに、酸性のpHにおいてさえ、逆転ラテックスの形で濃縮するポリマーの合成および開発に関心を持っている。
【0008】
本発明の主題は、油相、水相、少なくともひとつの油中水滴(WO)型の乳化剤、少なくともひとつの水中油滴(O/W)型の乳化剤を含む組成物であり、この組成物は、強い酸性基を有する少なくとも一種のモノマー、弱い酸性基を有する少なくとも一種のモノマー、少なくとも一種の中性のモノマーのいずれかと共重合された、20%−60%(重量)、好ましくは25%−45%の分枝したあるいは架橋した高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とする。
【0009】
“油中水滴型の乳化剤”という表現は、ハイパイマー(商標)という名で市販されている界面活性剤ポリマーもしくはソルビタンエステル、例えばマンテイン80(商標)という商品名でセピック(SEPPIC)社より市販されているモノオレインサンソルビタン、あるいはマンテイン70(商標)という名でセピック(SEPPIC)社により市販されているイソステアリン酸ソルビタンのような、油中水滴型のエマルジョンを与えるのに十分に低いHLB値を有する乳化剤を示ものと理解される。
【0010】
“水中油滴型の乳化剤”という表現は、たとえば20molのエチレンオキシドでエトキシル化されたオレイン酸ソルビタンである、マンタノックス(商標)の名でセピック(SEPPIC)社により市販されている、エトキシル化されたソルビタンエステルのような水中油滴エマルジョンを与えるのに十分に高いHLB値を有する乳化剤を示すものと理解される。
【0011】
分枝ポリマーという語は、このポリマーが水に溶解するとき、非常に高度な低勾配濃度に導く、高度の分子間のからみあいを得るように懸垂鎖を有する非直鎖ポリマーを示すものと理解される。
【0012】
架橋ポリマーという語は、水に不溶であるが水に膨潤し、このように化学物質ゲルの製造へと導く三次元網目状の非直鎖ポリマーを示すものと理解される。
【0013】
本発明に係る組成物は、架橋ユニットおよび/または分枝ユニットを含むことが出来る。
【0014】
本発明の主題は特に、上記アニオン高分子電解質が、4以下のpHで行われる前駆体モノマーの共重合の結果であることを特徴とする上述で定義された組成物である。
【0015】
本発明の主題はまた、強い酸性基を有するアニオン高分子電解質を含むモノマー単位が30%−90%であることを特徴とする、上述で定義された組成物である。
【0016】
それを含むモノマーの強い酸性基は特に、部分的に、もしくは全体的に塩にされたスルホン酸基、あるいはホスホン酸基である。上記モノマーは、たとえば、部分的に、もしくは全体的に塩にされたスチレンスルホン酸とすることができ、好ましくは、アルカリ金属塩、もしくはアンモニウム塩の形に、部分的にあるいは全体的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸である。それを含むモノマーの弱い酸性基は、特に、部分的にもしくは全体的に塩にされたカルボン酸基であり、また、上記モノマーは、好ましくは、部分的にもしくは全体的に塩にされたアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、およびメタクリル酸により選択される。中性のモノマーは特に、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2−ジヒドロキシエチルメタクリレート、および2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、あるいはエトキシル化された誘導体から選択され、これらのエステルのそれぞれの分子量は400−1,000である。
【0017】
本発明の特定の態様によると、それは、油相、水相、少なくとも一種の水中油滴(W/O型の乳化剤、および少なくとも一種の油中水滴(O/W)型乳化剤を含む組成物に関し、上記組成物は、2−ヒドロキシエチルアクリレートと共重合された、部分的にもしくは全体的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸に基づく、20%−60%および、好ましくは25%−45%(重量)の分枝および架橋した、アニオン高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とし、特に上で定義された組成物は、アニオン高分子電解質に含まれる、モル比が30%−60%、好ましくは50%のモノマー単位が、部分的にもしくは全体的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸(MPSA)であることを特徴とし、また、特に上で定義された組成物は、アニオン高分子電解質が、モル比が60%−90%の2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸のナトリウム塩またはアンモニウム塩、および10%−40%の2−ヒドロキシエチルアクリレートを含むものである。
【0018】
本発明の他の態様によると、それは上で定義された組成物に関し、上記組成物は、ナトリウム塩あるいはアンモニウム塩の形に部分的にもしくは全体的に塩にされたアクリル酸と共重合された、ナトリウム塩もしくはアンモニウム塩の形に部分的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸に基づく、20%−60%(重量)、好ましくは30%−45%(重量)の分枝または架橋したアニオン高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とする。
【0019】
本発明の主題は、特に、上で定義された組成物であり、アニオン高分子電解質が、用いたモノマーに対する表し方のモル比で、0.005%−1%、好ましくは0.01%−0.2%、および特に0.01%−0.1%の、ジエチレン性あるいはポリエチレン性化合物で架橋および/または分枝されており、また好ましくは、架橋剤および/または分枝剤がエチレングリコールジメタクリレート、ナトリウムジアリルオキシアセテート、エチレングリコールジアクリレート、ジアリルユリア、トリメチロールプロパン、トリアクリレート、またはメチレンビスアクリルアミドから選択されることを特徴とする。
【0020】
本発明におけるラテックスは、一般に、2.5%−15%(重量)、好ましくは4%−9%(重量)の乳化剤を含んでおり、その中には、存在する乳化剤の全重量の20%−50%、特に25%−40%は油中水滴(W/O)型であり、乳化剤の全重量の80%−50%、特に75%−60%は水中油滴(O/W)型である。
【0021】
特定の様態によると、上で定義された組成物は、油相が全重量の15%−40%、好ましくは20%−25%を示すことを特徴としている。
【0022】
この油相は、室温で0.7−0.9の密度および180℃以上の沸点を有する、たとえばエクソンケミカル(Exxon Chemical)社によりイクソール(商標)D100Sもしくはマルコール(商標)52という商品名で市販されている、イソヘキサデカン若しくはイソドデカンのようなパラフィン、イソパラフィン、またはシクロパラフィンのような飽和炭化水素を含む市販の鉱油から構成されるか、または、植物性油若しくは合成油、またはこれらのオイルの数種の混合物から構成されている。
【0023】
本発明の好ましい態様によると、油相はマルコール(商標)52あるいはイソヘキサデカンから構成され、イソヘキサデカンは、ケミカルアブストラクトのRN=93685−80−4により確認されており、主成分が2,2,4,4,6,8,8−ヘプタメチルノナン(RN=4390−04−9)であるC16イソパラフィンを少なくとも97%含む、C12、C16およびC20のイソパラフィンの混合物である。それは、ベイヤ−(Bayer)社によってフランスで市販されている。マルコール(商標)52は、フランスの公定医薬品集における液体石油ゼリーの定義に対応する市販オイルである。これは、FDA規則21CFR172.878およびCFR178.3672(a)に従った白色鉱油であり、USA調剤書、US XXIII(1995)およびヨーロッパ調剤書(1993)に記載されている。
【0024】
ラテックスは、20%−50%の水を含んでいる。本発明によるラテックスは、たとえば錯化剤、転移剤あるいは連鎖制限剤のような種々の添加剤も含むことができる。
【0025】
本発明の他の態様によると、その主題は上で定義された組成物の製造のためのプロセスであり、以下のことを特徴としている。
【0026】
a)モノマーおよび任意の添加剤を含む水溶液は、油中水滴型の一種あるいはそれ以上の乳化剤の存在下で油相中で乳化される。
【0027】
b)重合反応は、a)で形成されたエマルジョンの中への遊離基開始剤の導入により開始され、その後反応は続行される。
【0028】
c)重合反応が終わると、水中油滴型の一種あるいはそれ以上の乳化剤が50℃以下の温度で導入される。
【0029】
このプロセスの変形例によると、工程b)の後に得られた反応媒体は、工程c)が実行される前に蒸留により濃縮される。
【0030】
上で定義されたプロセスの好ましい態様によると、重合反応は、クメンヒドロパーオキシドとメタ重硫酸ナトリウムのカップルのようなレドックスカップルにより、10℃又はそれ以下の温度で開始され、また40℃又はそれ以上の、好ましくは50℃又はそれ以上の温度まで事実上断熱的な形で、もしくは温度変化を制御することによって実行される。
【0031】
このプロセスの他の好ましい態様によると、出発水溶液は、工程c)が実行される前に4又はそれ以下のpHに調整される。
【0032】
本発明の主題はまた、化粧品、皮膚薬剤、もしくは局部的薬剤組成物の製造のための、上述で定義された組成物の使用である。
【0033】
本発明による、人間あるいは動物の、皮膚もしくは粘膜に適用するように意図された局部的組成物は、少なくとも一種の水相および少なくとも一種の油相を含む局部的エマルジョンにより構成し得る。この局部的エマルジョンは、水中油滴型であってもよい。より好ましくは、この局部的エマルジョンは、たとえば流体ジェルあるいはミルクのような流体エマルジョンにより構成し得る。局部的エマルジョンの油相は、一種あるいはそれ以上のオイルの混合物により構成し得る。
【0034】
本発明による局部的組成物は、化粧品の用途として意図された、もしくは筋肉および皮膚疾患の治療のために意図された医療製品を製造するために使用され得る。後者の場合、局部的組成物は、たとえば抗炎症剤、筋肉弛緩剤、抗菌剤、もしくは抗バクテリア剤から構成され得る活性主成分を含む。
【0035】
局部的組成物が、皮膚もしくは粘膜に適用されるように意図された化粧用の組成物として用いられると、それは活性成分たとえば保湿剤、日焼け剤、日焼け止め、抗皺剤、スリミング剤、抗ラジカル剤、抗にきび剤、あるいは抗菌剤を含んでも、含まなくてもよい。
【0036】
本発明による局部的組成物は通常、上で定義された濃縮剤を、0.1%−10%(重量)含む。局部的組成物のpHは、5又はそれ以上であるのが好ましい。
【0037】
局部的組成物は、通常この型の組成中に、たとえば香料、防腐剤、染料、皮膚軟化剤あるいは界面活性剤を含んでいる。
【0038】
さらに他の態様によると、本発明は、本発明に従って上述の、少なくとも一種の水相を含む局部的組成物を濃縮、乳化するための新規な濃縮剤の使用に関するものである。
【0039】
本発明による組成物は、出願人によりセピゲル(Sepigel)(商標)305、あるいはセピゲル(商標)501という名で市販されているものの有利な代替品である。それは、たとえばミルク、ローション、クリーム、石鹸、バス、香油、シャンプーあるいはコンディショナーのような配合物の製造のために用いられ他の賦型剤と良好な適合性も有するためである。それは上述のセピゲルとともに使用され得る。
【0040】
特に、その組成物は、国際公開WO92/06778,WO95/04592,WO95/13863,WO96/37285,WO98/22207,WO98/47610,あるいはFR2,734,496に記載されクレームされている濃縮物、およびWO93/08204に記載されている界面活性剤と適合性がある。
【0041】
組成物は特に、モンタノブ(Montanov)(登録商標)68、モンタノブ(商標)82、モンタノブ(商標)202あるいはセピペアル(Sepiperl)(商標)Nと適合性がある。それは、EP0,629,396に記載され、クレームされている型のエマルジョンに、あるいは、例えばWO93/05762あるいはWO93/21316に記載されているものから選択された有機ポリシロキサン化合物との、化粧料として又は生理的に許容しうる水性分散体に用いられることもあり得る。
【0042】
組成物は、WO93/07856に記載されているもののように、酸性のpHで水性である、化粧料として又は生理的に許容しうるゲルを形成するために用いられることもあり得る。それは例えば、EP0,684,024に記載されているもののようなスタイリングジェルを形成するために、非イオンセルロースとの組み合わせで、あるいはEP0,684,024に記載された髪もしくは肌の治療のための組成物を形成するために、糖の脂肪酸エステルとの組み合わせで、あるいはWO92/21316に記載され、クレームされているシャンプーもしくはコンディショナーに、最後に、DE19523596に記載されているヘアートリートメント製品を形成するために、カーボポル(商標)のようなアニオン酸ホモポリマーとの組み合わせで用いられることもあり得る。
【0043】
本発明による組成物はまた、自己日焼け剤、例えばジヒドロキシアセトン(DHA)、または抗にきび剤のような活性主成分との適合性もある。それは、EP0,715,845,EP0,604,294またはWO93/07902にクレームされている自己日焼け組成物中に導入され得る。
【0044】
組成物は、WO92/21318,WO94/27561,WO98/09611に記載あるいはクレームされている、特に敏感肌のための平滑組成物に使用することを可能にするアミノ酸のN−アシル誘導体との適合性もある。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下の例は、本発明を説明するためのものである。
例1:本発明による逆転ラテックスの製造および特性
A〕製造
a)以下のものをビーカーに収容し、撹拌する。
【0046】
脱イオン水200g
48%(重量)の水酸化ナトリウム水溶液112.1g
2−メチル−2−〔(−オキソ−2−プロペニル)アミノ〕−1−プロパンスルホン酸278.4g
アクリル酸73.1g
ナトリウムジエチレンポリアミンペンタアセテート0.18g
メチレンビスアクリルアミド0.182g
上述の水相のpHを3.5に調整し、水相の量を、脱イオン水を加えて682gにする。
【0047】
平行して、引き続いて撹拌したビーカーに以下の成分を導入することによって有機相を調製する。
【0048】
イソヘキサデカン220g
モンタン(Montane)80VG(セピック(SEPPIC)社から市販されているソルビタンオレエート)25g
アゾビスイソブチロニトリル0.2g。
【0049】
水相を徐々に有機相に導入し、次いでIKA社から市販されているウルトラタラックス(Uultra turrax:(商標))型の強力な機械的撹拌に供する。
次に、得られたエマルジョンを重合反応器に移す。酸素を取り除くために市販窒素をエマルジョンを通してバブリングさせ、得られたエマルジョンを5−6℃に冷却する。
その後、イソヘキサデカン中に0.420%(重量)のクメンヒドロペルオキシドを含む溶液5mlを導入する。
【0050】
良好な均一性を得るのに十分な時間の後、次いでナトリウムメタ重亜硫酸塩水溶液(水100ml中0.2g)を0.5ml/分の流量で導入する。この導入は、約60分にわたって実施される。
この導入の間、重合反応器内の温度を最終重合温度まで上昇させる。
【0051】
次に、反応媒体を約90分間、この温度で維持する。
この混合物を約35℃の温度に冷却し、エチレンオキシド20モルによりエトキシル化されたソルビタンオレエートをゆっくり導入する。
所望のエマルジョンが得られる。
【0052】
特性の評価:
25℃におけるラテックスの粘度(ブルックフィールドRVT,No.3スピンドル,スピード20):η=650mPa.s.
2%のラテックスを含む水の粘度(ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード20):η=33,800mPa.s.
(ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード5):η=74,000mPa.s.
最終生成物にはアクリルアミドがないことが観察される。
【0053】
b)以下の物質で開始し、段落a)と同様の方法で操作する。
脱イオン水200g
48%(重量)の水酸化ナトリウム水溶液121.8g
2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸302.66g
ナトリウムジエチレントリアミノペンタアセテート0.13gおよび
メチレンビスアクリルアミド0.163g
所望のエマルジョンが得られ、それは以下の特性を有する。
【0054】
2%のラテックスを含む水の粘度
(ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード20):η=29,000mPa.s.
(ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード5):η=66,000mPa.s.
最終生成物には、またアクリルアミドがないことが観察される。
【0055】
c)以下のものをビーカーに収容し、撹拌する。
2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸のナトリウム塩の50%溶液608.8g
2−ヒドロキシエチルアクリレート72.6g
ナトリウムジエチレントリアミノペンタアセテート0.18g、および
メチレンビス(アクリルアミド)0.121g
2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸0.7gを加えることによって、上述の水相のpHを3.5に調整する。
【0056】
平行して、撹拌したビーカーの中に以下のものを導入することによって、有機相を調製する。
イソヘキサデカン220g
モンタン(Montane)80VG(セピック(SEPPIC)社から市販されている、20モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたソルビタンオレエート)25g、および
アゾビス(イソブチロニトリル)0.2g。
【0057】
水相を徐々に有機相に導入し、次いでIKA社から市販されているウルトラタラックス(Uultra turrax:(商標))機の強力な機械的撹拌に供する。
【0058】
得られた、25℃で2600mPa.s.(ブルックフィールドRVT,No.4スピンドル,スピード20)の粘度によって特徴づけられたエマルジョンは、次に、重合反応器内に移される。このエマルジョンは、酸素を除去するために実質的な流量の窒素によるバブリングに供され、約5−6℃に冷却される。
【0059】
その後、イソヘキサデカン中に1.1%重量のクメンヒドロペルオキシド活性材料を含む溶液10gを導入する。溶液を良好に均一化するのに十分な時間の後、ナトリウムメタ重亜硫酸塩水溶液(0.2%溶液)25gを約25分にわたって導入する。この導入の間、重合反応器内の濃度は最終重合温度に上昇される。次いで、反応混合物をこの温度で約90分間維持する。次に、この混合物を約35℃の温度に冷却し、次いで、50gのモンタノブ(Montanov:商標)80VGをゆっくりと導入する。その結果、所望のエマルジョンが得られる。
【0060】
特性の評価:
水に3%含まれるラテックスの20℃における粘度((ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード20):η=36,700mPa.s.;pHは5.1である。
pHを3.7に下げ、次いで以下の結果を得る。:η=31,000mPa.s.
最終生成物には、アクリルアミドがないことが観察される。
【0061】
d)メチレンビス(アクリルアミド)の量を0.12gから0.091へ下げることによって、段落a)と同様の方法で操作すると、以下の粘度特性を有するエマルジョンが得られる。
水に3%含まれるラテックスの20℃における粘度(ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード20)η=33,000mPa.s.;pHは5.2である。
【0062】
pHを下げた後、以下の結果が得られる。
pH=4.0で、η=31,000mPa.s.
pH=2.8で、η=18,300mPa.s.
最終生成物には、アクリルアミドがないことが観察される。
【0063】
e)メチレンビス(アクリルアミド)の量を0.121gから0.084gへ、および2−ヒドロキシメチルアクリレートの量を72.6gから53gへ下げることによって、および2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸のナトリウム塩の市販50%溶液の量を608.8gから628gへ増やすことによって、段落A)と同様の方法で操作すると、以下の粘度特性を有するエマルジョンが得られる。
【0064】
水に3%含まれるラテックスの20℃における粘度(ブルックフィールドRVT,No.6スピンドル,スピード20):η=27,400mPa.s.;pHは5.2である。
【0065】
pHを下げた後、以下の結果が得られる。
pH=4.0で、η=27,400mPa.s.
pH=2.8で、η=18,200mPa.s.
最終生成物にはアクリルアミドがないことが観察される。
【0066】
得られたエマルジョンが溶液中に1%およびそれ以上のポリマーを含むことで非常に特異的な感触を持っていること、および濃度が増加するに従ってこの相違が増加することが観察される。それは、始めは非常に新鮮な感触であり、完全に皮膚の上で溶融し、この感触は従来のラテックスでは全く経験されない。
【0067】
以下の例は、同様に段落Aa)ないしAe)のうちのひとつにより製造されたエマルジョンを使用する。(それらは以下の例で参照される−例1の化合物)
B]特性
A)脂肪相の乳化力
段落A]b)(組成1)において製造された逆転ラテックスを、植物又は合成原料からの様々な型の非極性もしくは極性脂肪物質を用いて、エマルジョンを製造するのに使用した。様々な場合において得られたクリームゲルは安定しており、全体に均一な外観を有する。それらの粘度は以下の表中に与えられる。
【0068】
【表1】

【0069】
組成1は、それゆえ、中和工程を必要とせずに簡単な希釈によって、水性媒体中における脂肪相を分散および安定化することを可能にする。
【0070】
b)熱安定度
2.5%の組成1および20%のセテアリルオクタノエートを含むクリームゲルを製造し、粘度を測定する。その結果は、以下の通りである。
【0071】
【表2】

【0072】
c)粘度に対するpHの影響
組成1を用いて製造されたクリームゲルの粘度は、pH=6〜pH=9の範囲で、pHに対し非常に安定である。
【0073】
d)3%の組成1を含むゲルの粘度(mPa.s.)を、それぞれの濃度で様々な化粧料溶剤内で測定した。
以下の表に与えられた結果は、これらのゲルが溶剤の存在により影響を受けないということを示す。
【0074】
【表3】

【0075】
e)化粧品配合物は、段落A]c)、A]d)およびA]e)において製造されたラテックスのそれぞれを用いて製造される。
【0076】
それらの配合物は以下のものを含む。
【0077】
0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%もしくは3%ラテックス
5%シムルソール(Simulsol)165
20%ラノール(Lanol)1688
0.5%セピサイド(Sepicide)HB
水 適量 100%
得られたエマルジョンの感触は、溶液中の1%およびそれ以上のポリマーで非常に特異的であること、濃度が増加するにつれてこの相違が増加することが観察される。
【0078】
それは、始めは非常に新鮮な感触であり、完全に皮膚上で溶融し、この感触は従来のラテックスでは全く経験されない。
例2:ケアクリーム
シクロメチコーン 10%
例1の化合物 0.8%
モンタノブ(Montanov:商標)68 4.5%
保存剤 0.65%
リシン 0.025%
EDTA(ジナトリウム塩) 0.05%
キサンタンガム 0.2%
グリセロール 3%
水 適量 100%。
【0079】
例3 ケアクリーム
シクロメチコーン 10%
例1の化合物 0.8%
モンタノブ(Montanov:商標)68 4.5%
パーフルオロポリメチル
イソプロピルエーテル 0.5%
保存剤 0.65%
リシン 0.025%
EDTA(ジナトリウム塩) 0.05%
ピュームレン
(Pumulen:商標)TR 0.2%
グリセロール 3%
水 適量 100%。
【0080】
例4 アフターシェイブバルサム

A 例1の化合物 1.5%
水 適量 100%
B ミクロパール(Micropearl:商標)M
5.0%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.50%
香料 0.20%
95°エタノール 10.0%
手順
AにBを加える。
【0081】
例5:サテンボディエマルジョン
A シムソル(Simusol:商標)165
5.0%
ラノール(Lanol:商標)1688
8.50%
カライト(Karite)バター
2%
液状パラフィン 6.5%
ラノール(Lanol:商標)14M
3%
ラノール(Lanol:商標)S
0.6%
B 水 66.2%
C ミクロパール(Micropearl:商標)M
5%
D 例1の化合物 3%
E セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.5%
セピサイド(Sepicide:商標)CA
1%
香料 0.20%
ビタミンEアセテート 0.20%
ピロリジノンカルボン酸ナトリウム
1%(保湿剤)
手順
BにCを加え、70℃でA内にBを乳化し、次いで、60℃でDを加え、その後、30℃でEを加える。
【0082】
例6:ボディミルク

A シムソル(Simusol:商標)165
5.0%
ラノール(Lanol:商標)1688
12.0%
ラノール(Lanol:商標)14M
2.0%
セチルアルコール 0.3%
スケルスモル(Schercemol:商標)OP
3%
B 水 適量 100%
C 例1の化合物 0.35%
D セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.5%
香料 0.20%
(スケルスモル(Schercemol:商標)OPは、非グリース状の柔軟化エステルである。)
手順
約75℃でA内でBを乳化し、約60℃でCを加え、次いで、約30℃でDを加える。
【0083】
例7:O/Wクリーム

A シムソル(Simusol:商標)165
5.0%
ラノール(Lanol:商標)1688
1.0%(安定化剤) 20.0%
B 水 適量 100%
C 例1の化合物 2.50%
D セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.20%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.30%
手順
75℃でAにBを加え、60℃でCを加え、その後、45℃でDを加える。
【0084】
例8:非グリース日焼け止ゲル

A 例1の化合物 3.00%
水 30%
B セピサイド(Sepicide:商標)[sic]
0.20%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.30%
香料 0.10%
C 染料 適量
水 30%
D ミクロパール(Micropearl:商標)M
3.00%
水 適量 100%
E シリコ―ンオイル 2.0%
パーソル(Parsol:商標)MCX
5.00%
手順
AにBを加え、Cを加え、Dを加え、次いでEを加える。
【0085】
例9:日焼け止ミルク

A セピパール(Sepiperl:商標)N
3.0%
ごま油 5.0%
パーソル(Parsol:商標)MCX
5.00%
λ−カラギーナン 0.10%
B 水 適量 100%
C 例1の化合物 0.80%
D 香料 適量
保存剤 適量
手順
約75℃でA内でBを乳化し、約60℃でCを加え、次いで、約30℃でDを加え、必要に応じてpHを調整する。
【0086】
例10:マッサージゲル

A 例1の化合物 3.5%
水 20.0%
B 染料 2滴/100g
水 適量
C アルコール 10%
メタノール 0.10%
D シリコーンオイル 5.0%。
【0087】
例11:マッサージケアゲル


A 例1の化合物 3.00%
水 30%
B セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.20%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.30%
香料 0.05%
C 染料 適量
水 適量 100%
D ミクロパール(Micropearl:商標)SQL
5.00%
ラノール(Lanol:商標)1688
2%
手順
Aを調製し、Bを加え、次いでC、Dを加える。
【0088】
例12:放射―効果ゲル
A 例1の化合物 4%
水 30%
B エラスチンHPM 5.0%
C ミクロパール(Micropearl:商標)M100
3%
水 5%
D セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.3%
香料 0.06%
50%ピロリジノンカルボン酸ナトリウム
1%
水 適量 100%
手順
Aを調製し、Bを加え、次いでC、Dを加える。
【0089】
例13:ボディミルク

A セピパール(Sepiperl:商標)N
3.0%
グリセリルトリヘプタノエート
10.0%
B 水 適量 100%
C 式1の化合物 1.0%
D 香料 適量
保存剤 適量
手順
約75℃でAを溶融し、75℃でA内でBを乳化し、次いで、約60℃でCを加え、次にDを加える。
【0090】
例14:スイートアーモンドオイルを含むメキャップ除去エマルジョン

モンタノブ(Montanov:商標)68
5%
スイートアーモンドオイル 0.5%
水 適量 100%
例1の化合物 0.3%
グリセロール 5%
保存剤 0.2%
香料 0.3%。
【0091】
例15:脂ぎった皮膚のための保湿クリーム

モンタノブ(Montanov:商標)68
5%
セチルステアリルオクタノエート 8%
オクチルパルミテート 2%
水 適量 100%
例1の化合物 0.6%
ミクロパール(Micropearl:商標)M100
3%
ムコ多糖 5%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.8%
香料 0.3%。
【0092】
例16:無アルコールの鎮静アフターシェイブバルサム

ラウリルアミノ酸の混合物 0.1%〜5%
アスパラギン酸マグネシウムカリウム 0.002%〜0.5%
ラノール(Lanol:商標)99 12.0%
スイートアーモンドオイル 0.5%
水 適量 100%
例1の化合物 3%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%
香料 0.4%。
【0093】
例17:過敏性皮膚のためのAHAsを含むクリーム

ラウリルアミノ酸の混合物 0.1%〜5%
アスパラギン酸マグネシウムカリウム 0.002%〜0.5%
ラノール(Lanol:商標)99 12.0%
水 適量 100%
例1の化合物 1.50%
グルコン酸 1.50%
トリエチルアミン 0.9%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%
香料 0.4%。
【0094】
例18:日焼け後鎮静ケア製品
ラウリルアミノ酸の混合物 0.1%〜5%
アスパラギン酸マグネシウムカリウム 0.002%〜0.5%
ラノール(Lanol:商標)99 12.0%
水 適量 100%
例1の化合物 2.50%
セピサイド(Sepicide:商標)HB
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%
香料 0.4%
染料 0.03%。
例19:メーキャップ除去ミルク

セピパール(Sepiperl:商標)N
3.0%
プリモール(Primol)352 8.0%
スイートアーモンドオイル 2%
水 適量 100%
例1の化合物 0.8%
保存剤 0.2%。
【0095】
例20:ボディミルク

セピパール(Sepiperl:商標)N
3.5%
ラノール(Lanol:商標)37T 12.0%
ソーラガム(Solagum:商標)L 0.05%
水 適量 100%
ベンゾフェノン 2.0%
ジメチコーン350cPs 0.05%
例1の化合物 0.8%
保存剤 0.2%
香料 0.4%。
【0096】
例21:アルカリ性pH流体エマルジョン

マルコール(Marcol:商標)82 5.0%
NaOH 10.0%
水 適量 100%
例1の化合物 1.5%。
【0097】
例22:流体ファンデーション

シムソル(Simusol:商標)165
5.0%
ラノール(Lanol:商標)84D 8.0%
ラノール(Lanol:商標)99 5.0%
水 適量 100%
無機充填材および顔料 10.0%
例1の化合物 1.2%
保存剤 0.2%
香料 0.4%。
【0098】
例23:日焼け防止ミルク

セピパール(Sepiperl:商標)N
3.5%
ラノール(Lanol:商標)37T 10.0%
パルソール(Parsol)NOX(商標)
5.0%
ユーソレックス(Eusolex:商標)4360
2.0%
水 適量 100%
例1の化合物 1.8%
保存剤 0.2%
香料 0.4%。
【0099】
例24:目の周辺のゲル

例1の化合物 2.0%
香料 0.06%
ピロリジノンカルボン酸ナトリウム 0.2%
ダウコーニング(商標)245流体 2.0%
水 適量 100%。
【0100】
例25:リーブ−イン(leave−in)ケア組成物

例1の化合物 1.5%
香料 適量
保存剤 適量
ダウコーニング(商標)X2 5.0%
ダウコーニング(商標)Q2 15%
水 適量 100%。
【0101】
例26:スリミングゲル
例1の化合物 5%
エタノール 30%
メタノール 0.1%
カフェイン 2.5%
ナギイカダの抽出物 2%
セイヨウヅタの抽出物 2%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
1%
水 適量 100%。
【0102】
例27:無アルコール鎮静アフターシェイブバルサム

A リパサイド(Lipacide:商標)PVB
1.0%
ラノール(Lanol:商標)99 2.0%
スイートアーモンドオイル 0.5%
B 例1の化合物 3.5%
C 水 適量 100%
D 香料 0.4%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.4%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%。
【0103】
例28:リフレッシュアフターシェイブゲル


A リパサイド(Lipacide:商標)PVB
0.5%
ラノール(Lanol:商標)99 5.0%
例1の化合物 2.5%
B 水 適量 100%
C ミクロパール(Micropearl:商標)LM
0.5%
香料 0.2%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%。
【0104】
例29:脂ぎった皮膚のためのケア製品

A ミクロパール(Micropearl:商標)M310
1.0%
例1の化合物 5.0%
アクチルイソノナノエート 4.0%
B 水 適量 100%
C セピコントロール(Sepicontrol:商標)A5
4.0%
香料 0.1%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.2%
D キャピゲル(Capigel:商標)98
0.5%
水 10%。
【0105】
例30:AHAsを含むクリーム

A モンタノブ(Montanov:商標)68
4.5%
リパサイド(Lipacide:商標)PVB
1.05%
ラノール(Lanol:商標)99 10.0%
B 水 適量 100%
グルコン酸 1.5%
TEA(トリエタノールアミン) 0.9%
C 例1の化合物 1.5%
D 香料 0.4%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.2%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.4%。
【0106】
例31:顔および身体のための無グリース自己日焼け製品

A ラノール(Lanol:商標)2681
3.0%
例1の化合物 2.5%
B 水 適量 100%
ジヒドロキシアセトン 3.0%
C 香料 0.2%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.8%
NaOH(水酸化ナトリウム) 適量 pH=5%。
【0107】
例32:Monoie de Tahitiを含むアンチサンミルク

A Monoie de Tahiti 10%
リパサイド(Lipacide:商標)PVB
0.5%
例1の化合物 2.2%
B 水 適量 100%
C 香料 0.1%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.1%
オクチルメトキシシンナメート 4.0%。
【0108】
例33:顔のためのアンチサンケア製品

A シクロメチコーンおよびジメチコノール
4.0%
例1の化合物 3.5%
B 水 適量 100%
C 香料 0.1%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)CI
0.21%
オクチルメトキシシンナメート 5.0%
チタンマイカ 2.0%
乳酸 適量 pH=6.5%。
【0109】
例34:自己日焼けエマルジョン

A ラノール(Lanol:商標)99 3.0%
モンタノブ(Montanov:商標)68
5.0%
オクチルパラメトキシシンナメート 3.0%
B 水 適量 100%
ジヒドロキシアセトン 5.0%
燐酸モノナトリウム 0.2%
C 例1の化合物 0.5%
D 香料 0.3%
セピサイド(Sepicide:商標)HP
0.8%
NaOH 適量 pH=6.5%。
【0110】
例35:シーンゲル
例1の化合物 1.5%
揮発性シリコーン 25%
モノプロピレングリコール 25%
脱ミネラル水 10%
グリセロール 適量 100%。
【0111】
例36:スリミングゲル
例1の化合物
イソノニルイソノナノエート 1.5%
カフェイン 5%
エタノール 40%
ミクロパール(Micropearl:商標)LM
5.0%
脱ミネラル水 10%
保存剤、香料 適量。
【0112】
例37:メーキャップ除去ミルク
シムルソル(Simulsol:商標)165
4%
モンタノブ(Montanov:商標)202
1%
カプリル酸カプリン酸トリグリセリド 15%
ペコシル(Pecosil:商標)DCT
1%
脱ミネラル水 適量
カピゲル(Capigel:商標)98 0.5%
例1の化合物 1%
プロテオール(Proteol:商標)oat
2%
NaOH 適量 pH7。
【0113】
例38:アンチサンクリーム
シムルソル(Simulsol:商標)165
3%
モンタノブ(Montanov:商標)202
2%
C12−C15ベンゾエート 8%
ペコシル(Pecosil:商標)PS100
2%
ジメチコーン 2%
シクロメチコーン 5%
オクチルメトキシシンナメート 6%
ベンゾフェノン−3 4%
酸化チタン 8%
キサンタンガム 0.2%
ブチレングリコール 5%
脱ミネラル水 適量 100%
例1の化合物 1.5%
保存剤、香料 適量。
【0114】
例39:混合皮膚のためのケアゲル
例1の化合物 4%
植物スクワラン 5%
ジメチコーン 1.5%
セピコントロール(Sepicontrol:商標)A5
4%
キサンタンガム 0.2%
水 適量 100%
保存剤、香料 適量。
【0115】
例40:芳香ボディマスク
例1の化合物 1.5%
シクロメチコーン 5%
香料 2%
ミクロパール(Micropearl:商標)M100
5.0%
グリセロール 5%
脱ミネラル水 適量 100%。
【0116】
モンタノブ(Montanov:商標)68(セテアリルグルコシド)は、WO92/06778に記載され、セピック(SEPPIC)社により市販されている、自己乳化性組成物である。
【0117】
ミクロパール(Micropearl:商標)M100は、マツノ(Matsuno)社により市販されている、非常にソフトな感触と、艶消し効果を有する、極めて微細な粉末である。
【0118】
セピサイド(Sepicide:商標)CI、イミダゾリジンユリアは、セピック(SEPPIC)社により市販されている保存剤である。
ピュームレン(Pumulen:商標)TRは、グッドリッチ(Goodrch)社により市販されている、アクリルポリマーである。
【0119】
シムルソル(Simulsol:商標)165は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、自己乳化性グリセリルステアレートである。
ラノール(Lanol:商標)1688は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、非グリース性柔軟化エステルである。
【0120】
ラノール(Lanol:商標)14Mおよびラノール(Lanol:商標)Sは、セピック(SEPPIC)社により市販されている、コンシステンシーファクターである。
【0121】
フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、およびブチルパラベンの混合物であるセピサイド(Sepicide:商標)HBは、セピック(SEPPIC)社により市販されている保存剤である。
【0122】
モンテイン(Montein:商標)CAは、セピック(SEPPIC)社により市販されている保湿剤である。
シャーセモル(Schercemol:商標)OPは、非グリース性柔軟化エステルである。
【0123】
ラノール(Lanol:商標)Pは、セピック(SEPPIC)社により市販されている安定化添加剤である。
パーソル(Parsol:商標)MCXは、ギバウダン(Givaudan:商標)社により市販されている、オクチルパラ−メトキシシンナメートである。
【0124】
セピパール(Sepiperl:商標)Nは、セピック(SEPPIC)社により市販されている、WO95/13863に記載されているもののようなアルキルポリグルコサイドの混合物に基づく、真珠光沢剤である。
【0125】
ミクロパール(Micropearl:商標)SQLは、マツノ(Matsuno)社により市販されている、マッサージ作用の下で放出される、スクワランを含む微粒子の混合物である。
【0126】
ラノール(Lanol:商標)99は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、イソノニルイソノナノエートである。
ラノール(Lanol:商標)37Tは、セピック(SEPPIC)社により市販されている、グリセリルトリヘプタノエートである。
【0127】
ソーラガム(Solagum:商標)Lは、セピック(SEPPIC)社により市販されているカラギーナンである。
マルコール(Marcol:商標)82は、エクソン社により市販されている液体パラフィンである。
【0128】
ラノール(Lanol:商標)84Dは、セピック(SEPPIC)社により市販されている、ジオクチルマレエートである。
パーソル(Parsol:商標)NOXは、ギバウダン(Givaudan:商標)社により市販されている、サンスクリーンである。
【0129】
ユーソレックス(Eusolex:商標)4360は、メルク社により市販されている、サンスクリーンである。
ダウコーニング(商標)245流体は、ダウコーニング社により市販されているシクロメチコーンである。
【0130】
リパサイド(Lipacide:商標)PVBは、セピック(SEPPIC)社により市販されている、アクリル化小麦蛋白加水分解物である。
ミクロパール(Micropearl:商標)SQLは、マツノ(Matsuno)社により市販されている、スクワラン、ポリメチルメタクリレート、およびメタノールの混合物である。
【0131】
セピコントロール(Sepicontrol:商標)A5は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、1998年6月23日に出願された国際特許出願PCT/FR98/01313に記載されている、カプリロイルグリシン、サルコシン、およびシナモンジラニカム(Cinnamon zylanicum)の抽出物の混合物である。
【0132】
キャピゲル(Capigel:商標)98は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、アクリルコポリマーである。
ラノール(Lanol:商標)2681は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、カプリル酸/カプリン酸ココナツ混合物である。
【0133】
モンタノブ(Montanov:商標)202は、セピック(SEPPIC)社により市販されている、WO998/47610に記載されているAPG/脂肪族アルコールである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油相、水相、少なくともひとつの油中水滴(W/O)型の乳化剤、少なくともひとつの水中油滴(O/W)型の乳化剤を含む組成物であって、前記組成物は、弱い酸性基を有する少なくとも一種のモノマーまたは少なくとも一種の中性のモノマーのいずれかと共重合された、強い酸性基を有する少なくとも一種のモノマーに基づく、20%−60%(重量)、好ましくは25%−45%の分枝したあるいは架橋した高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とする組成物。
【請求項2】
前記アニオン高分子電解質が、4以下のpHで行われる前駆体モノマーの共重合の結果であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
アニオン高分子電解質を含むモノマー単位の30%−90%が、強い酸性基を有することを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
それを含むモノマーの強い酸性基は、部分的にもしくは全体的に塩にされたスルホン酸基、あるいはホスホン酸基であり、好ましくは前記モノマーは、アルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩の形に、部分的にあるいは全体的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項5】
それを含むモノマーの弱い酸性基は、カルボン酸基であり、また、前記モノマーは、好ましくは、部分的にもしくは全体的に塩にされたアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、およびメタクリル酸から選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項6】
前記中性モノマーは、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2−ジヒドロキシエチルメタクリレート、および2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、あるいはエトキシル化された誘導体から選択され、これらのエステルのそれぞれの分子量は400−1,000であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項7】
油相、水相、少なくとも一種の水中油滴(W/O)型の乳化剤、および少なくとも一種の油中水滴(O/W)型乳化剤を含む組成物であって、前記組成物は、2−ヒドロキシエチルアクリレートと共重合された、部分的にもしくは全体的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸に基づく、20%−60%および、好ましくは25%−45%(重量)の分枝および架橋した、アニオン高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とする請求項1〜4、または6のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項8】
アニオン高分子電解質に含まれる、モル比が30%−60%、好ましくは50%のモノマー単位が、アルカリ金属塩またはアンモニウム塩の形に、部分的にもしくは全体的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸(MPSA)であり、特に、上で定義された組成物は、アニオン高分子電解質が、モル比が60%−90%の2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸のナトリウム塩またはアンモニウム塩、および10%−40%の2−ヒドロキシエチルアクリレートを含むものであることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物は、ナトリウム塩あるいはアンモニウム塩の形に部分的にもしくは全体的に塩にされたアクリル酸と共重合された、ナトリウム塩もしくはアンモニウム塩の形に部分的に塩にされた2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸に基づく、20%−60%(重量)、好ましくは30%−45%(重量)の分枝または架橋したアニオン高分子電解質を含む逆転ラテックスであることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項10】
前記アニオン高分子電解質は、用いたモノマーに対するモル比で、0.005%−1%、好ましくは0.01%−0.2%、より好ましくは0.01%−0.1%の、ジエチレン性あるいはポリエチレン性化合物で架橋および/または分枝されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項11】
前記架橋剤および/または分枝剤は、エチレングリコールジメタクリレート、ナトリウムジアリルオキシアセテート、エチレングリコールジアクリレート、ジアリルユリア、トリメチロールプロパン、トリアクリレート、またはメチレンビスアクリルアミドから選択されることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
【請求項12】
2.5%−15%(重量)、好ましくは4%−9%(重量)の乳化剤を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項13】
存在する乳化剤の全重量の20%−50%、特に25%−40%は油中水滴(W/O)型であり、乳化剤の全重量の80%−50%、特に75%−60%は水中油滴(O/W)型であることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記油相が全重量の15%−40%、好ましくは20%−25%を示すことを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項15】
前記油相は、イソヘキサデカンまたは白色鉱油からなることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
特に、錯化剤、転移剤または連鎖制限剤から選択された1種またはそれ以上の添加剤を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の組成物。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに記載の組成物を製造する方法であって、
a)モノマーおよび任意の添加剤を含む水溶液は、油中水滴型の一種あるいはそれ以上の乳化剤の存在下で油相中で乳化され、
b)重合反応は、a)で形成されたエマルジョンの中への遊離基開始剤の導入により開始され、その後反応は続行され、
c)重合反応が終わると、水中油滴型の一種あるいはそれ以上の乳化剤が50℃以下の温度で導入される
ことを特徴とする組成物の製造方法。
【請求項18】
前記工程b)の後に得られた反応媒体は、工程c)が実行される前に蒸留により濃縮される請求項17に記載の方法の変形。
【請求項19】
前記重合反応は、クメンヒドロパーオキシドとメタ重硫酸ナトリウムのカップルのようなレドックスカップルにより、10℃又はそれ以下の温度で開始され、また40℃又はそれ以上の、好ましくは50℃又はそれ以上の温度まで事実上断熱的な形で、もしくは温度変化を制御することによって実行される請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記出発水溶液は、工程[lacuna]が実行される前に4又はそれ以下のpHに調整される請求項17〜19のいずれかの項に記載の方法。
【請求項21】
化粧品、皮膚薬剤、または局部的薬剤組成物を製造するための、請求項1〜16のいずれかに記載の組成物の用途。
【請求項22】
請求項1〜16のいずれかに記載の逆転ラテックスを、0.1%−10%(重量)含む、化粧品、皮膚薬剤、または局部的薬剤組成物。
【請求項23】
ミルク、ローション、ジェル、クリーム、クリームーゲル、石鹸、フォームバス、香油、シャンプーまたはコンディショナーの形である、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
請求項1〜16のいずれかに記載の逆転ラテックスと、1種またはそれ以上のN−アシル化アミノ酸とを含む、敏感な皮膚のための平滑剤組成物。

【公開番号】特開2009−144171(P2009−144171A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−44427(P2009−44427)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【分割の表示】特願2000−540160(P2000−540160)の分割
【原出願日】平成11年1月14日(1999.1.14)
【出願人】(398057293)ソシエテ・デクスプロワタシオン・デ・プロデュイ・プール・レ・アンデュストリー・シミック・セピック (27)
【氏名又は名称原語表記】SOCIETE D’EXPLOITATION DE PRODUITS POUR LES INDUSTRIES CHIMIQUES SEPPIC
【Fターム(参考)】