説明

遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体

【課題】リールの図柄配列やリール制御の自由度を高めつつ、遊技媒体の払出数に関してバリエーションを増やすことができるようにした遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体を提供する。
【解決手段】内部抽選で小役が当選した遊技において、複数の乱数値のそれぞれに対して複数種類の配当のいずれかを対応づけた配当抽選テーブルを参照した配当抽選を行うことによって、当選した小役の入賞時におけるメダルの払出数の算定基礎となる配当を遊技毎に設定する。このようにすることによって、小役の入賞形態を示す図柄組合せを増加させることなく、小役の入賞に伴うメダルの払出数のバリエーションを増やすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の操作に基づいて行われる内部抽選の結果に基づいて、遊技の結果をリールに配列された図柄の組合せを用いて表示するとともに、遊技の結果に応じてメダル等の払い出しなどを行う機能を備えている。
【0003】
また近年では、役の当否を決定する内部抽選の結果とリールの停止操作の態様との組合せに対して一義的にリールの停止位置を決定する制御手法が主流となっている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−130301号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した制御手法を採用する遊技機では、役の入賞に伴うメダル等の払出数についてバリエーションを増やすと、バリエーションの増加数に応じた役の入賞形態を示す図柄組合せを設定する必要があるため、リールの外周面における図柄配列の設計が複雑になったり、当選役の入賞と非当選役の入賞回避とを決定するリール制御プログラムの開発が複雑になったりするという課題が生じている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リールの図柄配列やリール制御の自由度を高めつつ、遊技媒体の払出数に関してバリエーションを増やすことができるようにした遊技機、プログラムおよび情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールを、遊技者の操作に基づいて回転および停止させる制御を遊技毎に行う遊技機であって、入賞に伴い遊技媒体の払い出しが行われる小役の当否を決定する内部抽選と、当該小役の配当を決定する配当抽選とを行う抽選手段と、前記内部抽選の結果に応じて停止する前記複数のリールの停止状態に基づいて、前記小役の入賞の有無を判定する入賞判定手段と、前記小役の入賞を契機として、前記配当抽選の結果に基づき遊技媒体の払出数を決定する制御を行う払出制御手段とを備える遊技機に関するものである。
【0007】
本発明では、配当抽選によって小役の配当を都度決定し、配当抽選の結果に基づいて内部抽選で当選した小役の払出数を決定するようにしたので、小役の入賞形態を示す図柄組合せを増加させることなく、小役の入賞に伴う遊技媒体の払出数のバリエーションを増やすことができる。このため本発明によれば、リールの図柄配列やリール制御の自由度を高めることもできるようになる。
【0008】
(2)また本発明の遊技機では、遊技毎に遊技媒体の投入を受け付ける投入受付手段と、遊技媒体の投入数および払出数を遊技毎に累積して記憶する遊技媒体情報記憶手段と、前記遊技媒体情報記憶手段に記憶されている前記投入数と前記払出数との差に応じて前記配当抽選の抽選確率を調整する配当抽選確率調整手段とをさらに備えていてもよい。
【0009】
このように遊技媒体の投入数と払出数との差に応じて配当抽選の抽選確率を調整することによって、遊技者の遊技媒体の獲得状況を好適に制御することができるようになる。
【0010】
(3)また本発明の遊技機では、前記内部抽選の態様が互いに異なる複数種類の遊技状態の間で遊技状態を移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段と、前記遊技状態に応じて前記配当抽選の抽選確率を調整する配当抽選確率調整手段とをさらに備えていてもよい。
【0011】
「内部抽選の態様が異なる」には、内部抽選での役の当選確率が異なる場合、内部抽選の対象となる役が異なる場合、内部抽選の対象となる役と乱数値との対応関係が異なる場合などが含まれる。
【0012】
このように遊技状態に応じて配当抽選の抽選確率を調整することによって、内部抽選での小役の当選確率を変動させることなく、遊技者が遊技媒体を獲得しやすい遊技区間などを設定することができるようになる。
【0013】
(4)また本発明の遊技機では、前記複数のリールが回転を開始してから全てのリールが停止するまでに前記配当抽選の結果を報知する報知演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段をさらに備えていてもよい。
【0014】
このように配当抽選の結果を遊技者が遊技中に把握することができるようにすることによって、遊技に対して新たな戦略性を付与することができるようになる。
【0015】
(5)また本発明の遊技機では、所定条件下で前記配当抽選の結果を報知する報知演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段をさらに備え、前記抽選手段が、前記配当抽選として、前記複数のリールの停止契機となる遊技者の操作の順序毎に前記小役の配当として設定可能な複数種類の配当のいずれかを割り当てる処理を行うようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、遊技者にリールを停止させる操作の順序に気を配らせることによって、遊技に対する遊技者の緊張感を向上させて遊技の単調化を防止することができるようになる。
【0017】
(6)また本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールを、遊技者の操作に基づいて回転および停止させる制御を遊技毎に行う遊技機のためのプログラムであって、入賞に伴い遊技媒体の払い出しが行われる小役の当否を決定する内部抽選と、当該小役の配当を決定する配当抽選とを行う抽選手段と、前記内部抽選の結果に応じて停止する前記複数のリールの停止状態に基づいて、前記小役の入賞の有無を判定する入賞判定手段と、前記小役の入賞を契機として、前記配当抽選の結果に基づき遊技媒体の払出数を決定する制御を行う払出制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるプログラムに関するものである。
【0018】
また本発明は、コンピュータにより読取可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶する情報記憶媒体に関するものである。
【0019】
なお本発明に係るプログラムおよび情報記憶媒体では、上記(2)〜(5)に示す各態様を適宜採用することができ、(2)〜(5)に示した手段としてコンピュータを機能させるようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0021】
1.構成
図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【0022】
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
【0023】
本実施形態の遊技機は、収納箱BX、前面上扉UD、および前面下扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。
【0024】
図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域に区画されており、各領域に複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステップモータ(リール駆動手段:図示省略)に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を1コマとするコマ単位(所定の回転角度単位、所定の回転量単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
【0025】
前面上扉UDと前面下扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうちの3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
【0026】
そして遊技者の遊技結果は表示窓DW内の5本の有効ラインL1〜L5上に停止表示された図柄の組合せによって判断され、有効ライン上の図柄の組合せが予め定められた役に対応した組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。なお、本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して3枚(規定投入数の一例)のメダルが投入されたことに基づいて、5本の有効ラインL1〜L5が有効化される。
【0027】
また前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス遊技の残り回数等の各種遊技情報が表示される。
【0028】
また前面上扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
【0029】
また前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うためのベットボタンB0(投入操作手段)、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバーSL(遊技開始操作手段)、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタンB1〜B3(停止操作手段)などが設けられている。
【0030】
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、遊技を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、制御基板において乱数値を用いた内部抽選が行われるとともに、第1リールR1〜第3リールR3がステップモータの駆動により回転を開始し、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作が許可(有効化)される。
【0031】
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
【0032】
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を開放すると、各ボタンのストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
【0033】
そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び開放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
【0034】
また前面下扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。
【0035】
図2は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
【0036】
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段100(制御基板)によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット320、表示装置330、スピーカ340等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
【0037】
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段100(制御基板)によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット320、表示装置330、スピーカ340等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
【0038】
そして遊技制御手段100は、投入受付手段105、乱数発生手段110、抽選手段120、リール制御手段130、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、演出制御手段180、記憶手段190を含む。
【0039】
投入受付手段105は、遊技毎にメダルの投入を受け付ける処理を行う。本実施形態の遊技機では遊技毎に規定投入数として設定されている3枚のメダルが投入されると、スタートレバーSLに対する操作が有効化されて遊技を開始させることができるようになっている。そして投入受付手段105は、スタートレバーSLを押下することで作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号の入力を契機として、メダル情報記憶手段196(遊技媒体情報記憶手段)に遊技毎に受け付けたメダルの投入数を累積して記憶させる処理を行う。
【0040】
乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
【0041】
抽選手段120は、役の当否を決定する内部抽選や、役の入賞に伴うメダルの払出数の算定基礎となる配当を決定する配当抽選などを行う手段であって、内部抽選手段120A、配当抽選手段120B、および配当抽選確率調整手段120Cを含んで構成される。
【0042】
内部抽選手段120Aは、遊技者がスタートレバーSL(遊技開始操作手段)を押下することで作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて内部抽選を行い、内部抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、フラグ設定処理などを行う。
【0043】
内部抽選テーブル選択処理では、記憶手段190の内部抽選テーブル記憶手段191Aに格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、遊技状態として、通常状態、ビッグボーナス状態(BB1状態、BB2状態、BB3状態)、リプレイタイム状態(RT状態A、RT状態B)が設定可能とされており、記憶手段190には、各遊技状態における内部抽選のための内部抽選テーブルが記憶されている。そして各遊技状態用の内部抽選テーブルでは、図3に示すように、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対してリプレイ(入賞に伴い次回の遊技に際してメダルの投入が不要となる役:リプレイ)、小役(入賞に伴い予め定められた数のメダルが払い出される役:ベル)、及ビッグボーナス(BB1〜BB3状態への移行契機となる役:第1ビッグボーナスBB1、第2ビッグボーナスBB2、第3ビッグボーナスBB3)などの各種の役もしくはハズレのいずれかが対応づけられている。
【0044】
乱数判定処理では、スタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて遊技毎に乱数発生手段110から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について記憶手段190の内部抽選テーブル記憶手段191Aに記憶されている内部抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
【0045】
フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役のフラグを非内部当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から内部当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。フラグの設定情報は、記憶手段190のフラグ記憶手段192に格納される。また本実施形態では、入賞するまで次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越し可能なフラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越さずに非内部当選状態にリセットされるフラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、ビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ等)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。
【0046】
配当抽選手段120Bは、遊技中の所定の契機で乱数発生手段110から取得した乱数値に基づいて、配当抽選テーブル記憶手段191Bに記憶されている配当抽選テーブルを参照して小役の配当(1の有効ラインにおける入賞に係るメダルの払出数)を決定する配当抽選を行う。
【0047】
特に本実施形態の遊技機では、配当抽選確率調整手段120Cが、配当抽選テーブル記憶手段191Bに記憶されている複数の配当抽選テーブルのうち、いずれの配当抽選テーブルを使用するかを決定する調整処理を行っており、配当抽選手段120Bは、配当抽選確率調整手段120Cによる調整処理の結果に従って選択される配当抽選テーブルを参照して小役の配当を決定する。本実施形態の遊技機では、図4に示すように、テーブルA〜テーブルEの計5種類の配当抽選テーブルが用意されている。そして本実施形態では、小役であるベルの配当として、5種類の配当(1枚、2枚、6枚、8枚、15枚)が設定可能とされており、各配当抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して5種類の配当のうちいずれかの配当が対応づけられている。
【0048】
そして配当抽選確率調整手段120Cは、遊技状態に応じて配当抽選テーブルを変更することにより、配当抽選手段120Bによる配当抽選の抽選確率を調整する。具体的には、遊技状態が通常状態である場合には、テーブルAあるいはテーブルBを配当抽選に使用する配当抽選テーブルとして設定し、遊技状態がRT状態Aである場合には、テーブルCを配当抽選に使用する配当抽選テーブルとして設定し、遊技状態がRT状態Bである場合には、テーブルDを配当抽選に使用する配当抽選テーブルとして設定し、遊技状態がBB状態である場合には、テーブルEを配当抽選に使用する配当抽選テーブルとして設定する。
【0049】
配当抽選確率調整手段120Cは、メダル情報記憶手段196に記憶されているメダルの投入数と払出数との差に応じて配当抽選テーブルを変更することにより、配当抽選手段120Bによる配当抽選の抽選確率を調整する。具体的には、遊技状態が通常状態である場合に、累積記憶されているメダルの払出数から累積記憶されているメダルの投入数を減算した値が正の値である場合には、テーブルAを配当抽選に使用する配当抽選テーブルとして設定し、累積記憶されているメダルの払出数から累積記憶されているメダルの投入数を減算した値が0以下の値である場合には、テーブルBを配当抽選に使用する配当抽選テーブルとして設定する。
【0050】
リール制御手段130は、遊技者がスタートレバーSL(遊技開始操作手段)を押下することにより作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3をステップモータにより回転駆動する制御を行うとともに、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3をフラグの設定状態(役の当否)に応じて停止させる制御を行う。
【0051】
そしてリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3(停止操作手段)に対する押下操作(停止操作)が有効化された状態(第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定速度に達した状態)において遊技者がストップボタンB1〜B3を押下することによりストップスイッチ240が作動すると、ストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、リールユニット310のステップモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リールR1〜第3リールR3の各リールを停止させる制御を行う。
【0052】
すなわちリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3の各ボタンが押下される毎に、第1リールR1〜第3リールR3のうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照してストップボタンB1〜B3の押下タイミング等(停止操作の態様)に応じた第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行う。
【0053】
ここで停止制御テーブルでは、ストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンB1〜B3の各ボタンの押下操作が検出された時点)における第1リールR1〜第3リールR3の位置(押下検出位置)と、第1リールR1〜第3リールR3の実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。また本実施の形態では、フラグの設定状態毎に第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されている。そして停止制御テーブルでは、内部抽選の結果に応じて設定されるフラグの設定状態が同一であるとともに、ストップボタンB1〜B3に対する押下操作の態様(例えば、押下タイミングおよび押下順序)が同一である場合には、第1リールR1〜第3リールR3について同一の停止位置が指定されている。すなわち、リール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3に対する押下操作の態様と、抽選手段120による内部抽選の結果との組合せが同一である場合には、同一の停止態様で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
【0054】
また停止制御テーブルでは、2種類以上の異なる役に対応づけられているフラグが内部当選状態に設定されている場合に、役毎に定められた優先順位に従って、ストップスイッチ240の作動時点における各リールの位置と、実際の各リールの停止位置との対応関係が設定されている。特に本実施形態では、「リプレイ>ビッグボーナス>小役」の順序で優先順位が定められており、リール制御手段130は、2種類以上の役に関するフラグが内部当選状態に設定されている場合には、各役に対して設定された優先順位に従って、優先順位が低い役を構成する図柄に優先して優先順位の高い役を構成する図柄を有効ライン上に表示させるようにリールを停止させる制御を行う。
【0055】
またリール制御手段130は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールを停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、フラグが内部当選状態に設定された役に対応する図柄が有効ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リールを停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、フラグが非内部当選状態に設定された役に対応する図柄が有効ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リールを停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、フラグの設定状態、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリールの停止位置(あるいは有効ラインL1〜L5上に停止している図柄の種類)に応じて各リールの停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このようにリール制御手段130は、フラグが内部当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方でフラグが非内部当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
【0056】
また本実施形態の遊技機では、リールユニット310がフォトセンサからなるリールインデックス315を備えており、リール制御手段130は、リールが1回転する毎にリールインデックス315で検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。
【0057】
そして本実施形態の遊技機では、回転している各リールの停止位置を決めるための停止制御テーブルにおいて、ストップボタンB1〜B3の押下時点から各リールR1〜R3が停止するまでに要するコマ数が5コマ(0コマ〜4コマ)を上限として設定されており、リール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3に関する引き込み処理や蹴飛ばし処理において、ストップボタンB1〜B3の停止契機となる操作が行われた時点で表示窓DW内に位置するコマから最大4コマ先の図柄を引き込むことができるようにリールを停止させる制御を行っている。このため本実施形態の遊技機では、第1リールR1〜第3リールR3については、図5に示すように、各リールの外周面に複数配列されているリプレイ図柄「RP」や、ベル図柄「BL」に関して、その間隔が4コマ以内となるように配列しており、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序等に関係なくリプレイ図柄「RP」や、ベル図柄「BL」を有効ライン上に引き込むことができる図柄配列を有している。
【0058】
入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した際に、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段194に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、各リールの停止状態によって有効ライン上に停止している図柄の組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
【0059】
本実施形態では、図5に示すように、リールユニット310を構成する第1リールR1〜第3リールR3の外周面に対して、ボーナス図柄1「赤7」、ボーナス図柄2「白7」、ベル図柄「BL」、プラム図柄「PM」、チェリー図柄「CH」、リプレイ図柄「RP」などが配列されている。そして、各リールが停止した状態における有効ライン上に表示された各図柄の組合せによって、図6に示すように、第1ビッグボーナス(BB1)、第2ビッグボーナス(BB2)、第3ビッグボーナス(BB3)、リプレイ、ベルの入賞の有無が判定できるように入賞判定テーブルが用意されている。
【0060】
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、何らかの役が入賞した場合には、入賞時処理が実行される。入賞時処理としては、メダルの払い出しをするための制御処理、リプレイ処理、遊技状態を移行させる制御処理などが実行される。例えば、小役(ベル)が入賞した場合には払出制御手段150によってメダルの払出制御処理が行われ、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理手段160によってリプレイ処理が行われ、ビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)が入賞した場合には遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
【0061】
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、配当抽選手段120Bによる配当抽選によって設定された配当に基づいて、遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定されたメダルの払出数をホッパーユニット320(払出装置)に対して指示する制御を行う。複数の小役が1回の遊技で入賞した場合には、入賞した各小役の配当の合計が、遊技におけるメダルの払出数として設定される。そして払出制御手段150は、メダル情報記憶手段196(遊技媒体情報記憶手段)に遊技毎にメダルの払出数を累積して記憶させる処理を行う。
【0062】
ホッパーユニット320は、払出制御手段150によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット320には、メダルを1枚払い出す毎に作動する払出メダル検出スイッチ325が備えられており、払出制御手段150は、払出メダル検出スイッチ325からの入力信号に基づいてホッパーユニット320から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。
【0063】
なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパーユニット320によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段190のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。また遊技の結果、リプレイあるいはビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)が入賞した場合には、図6に示すように、配当が設定されていないため、ホッパーユニット320からのメダルの払い出しは行われないが、形式的に0枚のメダルを払い出したとする処理(0枚処理)が行われる。
【0064】
リプレイ処理手段160は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的に投入状態に設定される自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインを有効化した状態で次回の遊技の開始操作(遊技者によるスタートレバーSLの押下操作)を待機する。
【0065】
遊技状態移行制御手段170は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、第1ビッグボーナス状態(BB1状態)、第2ビッグボーナス状態(BB2状態)、第3ビッグボーナス状態(BB3状態)、リプレイタイム状態A(RT状態A)、およびリプレイタイム状態B(RT状態B)の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
【0066】
BB1状態〜BB3状態は、内部抽選で第1ビッグボーナスBB1、第2ビッグボーナスBB2、あるいは第3ビッグボーナスBB3に当選することによって移行するRT状態Bにおいて、当選したビッグボーナスの入賞形態を示す図柄組合せ(BB1:「赤7・赤7・赤7」、BB2:「白7・白7・白7」、BB3:「BAR・BAR・BAR」が有効ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。またBB1状態〜BB3状態では、ボーナス遊技によって所定枚数(465枚以下の予め定められた枚数)を超えるメダルが払い出されたことを契機として遊技状態をRT状態Aへ移行させる制御が行われる。本実施形態の遊技機では、BB1状態〜BB3状態におけるボーナス遊技中の内部抽選では、入賞したビッグボーナスの種類に依らず共通の内部抽選テーブルが参照されるが、入賞したビッグボーナスの種類に応じて終了条件となるメダルの総払出数が異なっている。例えば、BB1状態は、メダルの総払出数が400枚を超えたことを契機として終了し、BB2状態は、メダルの総払出数が250枚を超えたことを契機として終了し、BB3状態は、メダルの総払出数が100枚を超えたことを契機として終了する。
【0067】
そして本実施形態の遊技機では、図3に示すように、BB1状態〜BB3状態において通常状態よりも小役の当選確率を上昇させた内部抽選テーブルを使用した内部抽選が行われる。また図4に示すように、BB1状態〜BB3状態での配当抽選において参照されるテーブルEでは、通常状態での配当抽選において参照されるテーブルA、Bよりも小役の配当として15枚が選択されやすくなっている。すなわちBB1状態〜BB3状態は、通常状態よりも短期間で多くのメダルが獲得しやすくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。
【0068】
RT状態Aは、BB1状態〜BB3状態の終了を契機として移行する遊技状態であって、開始時点から起算した遊技回数が所定回数(例えば、100回)に達したことを条件として遊技状態を通常状態へ復帰させる制御が行われる。またRT状態Aでは、ビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)に当選すると、遊技回数が所定回数に達していなくても、ビッグボーナスの当選を契機として遊技状態をRT状態Bへ移行させる制御が行われる。そしてRT状態Aでは、図3に示すように、リプレイの当選確率を通常状態よりも上昇させた内部抽選テーブルを参照した内部抽選が行われる。また図4に示すように、RT状態Aでの配当抽選において参照されるテーブルCでは、通常状態での配当抽選において参照されるテーブルA、Bよりも小役の配当として、6枚が選択されやすくなっている。すなわちRT状態Aは、遊技者がメダルを微増させながらビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)の当選を目指して遊技を行うことができる遊技者にとって有利な遊技状態となっている。
【0069】
RT状態Bは、通常状態あるいはRT状態Aにおいてビッグボーナス(BB1〜BB3)に当選したことを契機として移行する遊技状態であって、当選したビッグボーナスの入賞を契機として終了するように制御される遊技状態である。そしてRT状態Bでは、図3に示すRT状態B用の内部抽選テーブルでは、リプレイの当選確率がRT状態Aと同確率に設定されており、通常状態よりも高頻度でリプレイが当選するように内部抽選が行われる。また図4に示すように、RT状態Bでの配当抽選において参照されるテーブルDでは、テーブルCと同様に、通常状態での配当抽選において参照されるテーブルA、Bよりも小役の配当として、6枚が選択されやすくなっているが、テーブルCよりも小役の配当として、1枚および2枚が選択されやすくなっている。すなわちRT状態Bは、遊技者が通常状態よりもメダルの消費を抑えつつ通常状態あるいはRT状態Aにおいて当選したビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)の入賞機会を窺うことができる遊技状態となっている。
【0070】
演出制御手段180は、演出テーブル記憶手段195に記憶されている演出テーブルを参照して選択される演出データに基づいてランプ、LED、液晶ディスプレイ等の表示装置330(演出装置の一例)を用いて行う表示演出やスピーカ340(演出装置の一例)を用いて行う音響演出に関する制御を行う。具体的には、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイLCDの表示内容を変化させたり、スピーカ340から音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出制御を行う。
【0071】
なお本実施形態の機能ブロック構成は、コンピュータシステム(ゲームシステムを含む)に関しても適用することができる。これらのシステムでは、本実施形態の遊技制御手段100としてコンピュータを機能させるプログラムを、CD、DVD等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のWebサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット310やホッパーユニット320などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ(表示装置330)に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。
【0072】
2.本実施形態の制御手法
以下、本実施形態の遊技機で採用されている制御手法を具体的に説明する。
【0073】
まず本実施の形態では、小役に対して予め配当を割り当てておくのではなく、遊技毎に行われる配当抽選によって当選した小役の配当を割り当てる手法を採用している。
【0074】
具体的には、内部抽選で小役であるベルが当選した遊技において、図4に示す配当抽選テーブルを参照して配当抽選を行うことにより、ベルの入賞時におけるメダルの払出数の算定基礎となる配当を遊技毎に設定する。このようにすることによって、小役の入賞形態を示す図柄組合せを増加させることなく、小役の入賞に伴うメダルの払出数のバリエーションを増やすことができる。
【0075】
これに対して、従来から慣用的に採用されてきた小役毎に予め配当を割り当てておく手法によって、本実施形態の遊技機と同様の配当バリエーションを設定しようとすると、例えば、図7に示すように、互いに入賞形態を示す図柄組合せが異なる5種類の小役(スイカ:15枚、ベル:8枚、プラム:6枚、チェリー:2枚、特殊小役:1枚)を用意する必要が生じる。このような5種類の小役を設定する場合、リールを停止させる制御における当選役を入賞させる引き込み制御と不当選役の入賞を回避させる蹴飛ばし制御とを考慮すると、図8に示すように、リールの外周面において当選役の引き込み制御と不当選役の蹴飛ばし制御とに関する制限を受けない図柄配列領域(図8中の空白領域)はわずかしか残らない。
【0076】
一方、本実施形態の手法を用いると、小役の入賞形態を示す図柄組合せの種類を最小限に抑えることができることに伴って、図5に示すように、リールの外周面において当選役の引き込み制御と不当選役の蹴飛ばし制御とに関する制限を受けない図柄配列領域(図5中の空白領域)が多数生じている。すなわち本実施の形態によれば、リールの図柄配列の自由度を高めることができるとともに、不当選役の入賞回避が容易になって、ストップボタンの押下に応答したリールの停止位置を比較的自由に設定することができるため、リール制御プログラムの開発効率を向上させることができるようになる。
【0077】
また本実施の形態では、遊技状態に応じて配当抽選テーブルを切り替えることにより、遊技状態に応じて配当抽選の抽選確率を調整している。具体的には、図4に示すように、通常状態ではテーブルAあるいはテーブルBが参照され、RT状態AではテーブルCが参照され、RT状態BではテーブルDが参照され、BB1状態〜BB3状態ではテーブルEが参照される。
【0078】
このように遊技状態に応じて配当抽選テーブルを切り替える本実施形態の制御手法によれば、内部抽選での小役の当選確率を変動させることなく、遊技者がメダルを獲得しやすい遊技区間などを設定することができるようになる。例えば、配当抽選においてテーブルCが参照されるRT状態Aでは、リプレイの当選頻度が高いことに加えて、ベルの配当として6枚、8枚、15枚の選択率が高くなっていることによって、遊技者はメダルを頻繁に獲得することができるようになる。
【0079】
また本実施の形態では、通常状態において、メダルの投入数と払出数との差に応じて配当抽選テーブルを切り替えることにより、メダルの獲得状況に応じて配当抽選の抽選確率を調整している。具体的には、メダルの累計投入数とメダルの累計払出数との差が正の値である場合には、メダルの獲得状況が良好であるため、遊技者にメダルを獲得させないようにしてメダルの獲得状況を安定化させるべく、配当抽選テーブルとしてテーブルAを設定する。このようにすると、ベルの配当として1枚や2枚が選択されやすくなるため、遊技者の所有するメダルは減りやすくなる。一方、メダルの累計投入数とメダルの累計払出数との差が0以下である場合には、メダルの獲得状況が良好でないため、遊技者にメダルを獲得させてメダルの獲得状況を安定化させるべく、配当抽選テーブルとしてテーブルBを設定する。このようにすると、ベルの配当として8枚や15枚が選択されやすくなるため、遊技者の所有するメダルは増えやすくなる。
【0080】
このようにメダルの獲得状況に応じて配当抽選テーブルを切り替える本実施形態の制御手法によれば、遊技者のメダルの獲得状況をバランス良く制御することができるようになる。
【0081】
また本実施の形態では、RT状態Aでの配当抽選に使用されるテーブルCと、RT状態Bでの配当抽選に使用されるテーブルDとにおいて、小役の配当の選択率を変化させている。具体的には、テーブルCでは、テーブルDに対して8枚および15枚の配当が選択される割合が高くなっており、テーブルDでは、テーブルCに対して1枚および2枚の配当が選択される割合が高くなっている。このようにすることによって、RT状態Aにおいてビッグボーナス(BB1、BB2、BB3)に当選した場合、RT状態Bに移行すると、ベルの入賞時の遊技におけるメダルの払出数が頻繁に1枚や2枚になりやすくなる。すなわち本実施形態の制御手法によれば、ベルの配当に関する選択頻度の違いによってRT状態Aにおいてビッグボーナスに当選したことを遊技者に察知させることができるようになり遊技機の操作インターフェース環境を向上させることができる。
【0082】
さらに本実施の形態では、BB1状態〜BB3状態に移行した場合、各BB状態は、所定数のメダルが払い出されることによって終了するようになっている。このとき小役であるベルの配当が低いと、遊技者のメダルの獲得数が増えにくくなるばかりでなく、BB状態の消化に時間がかかることによって、遊技者にストレスを与えて遊技を行う意欲を喪失させるおそれがある。そこで本実施の形態では、BB1状態〜BB3状態での配当抽選に使用されるテーブルEでは、ベルの配当として15枚が選択される頻度が他のテーブルに比べて飛躍的に高くなっており、遊技者がメダルの獲得数を順調に増加させながら、短時間でスムーズにBB状態を消化させることができるようになっている。
【0083】
続いて、図9に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態の制御手法を実現する処理の例を説明する。
【0084】
まず遊技を行うために必要なメダルの投入を受け付ける投入受付処理が行われる(ステップS100)。投入受付処理では、遊技者がメダル投入口MIにメダルを投入することにより投入されたメダルを投入状態に設定し、遊技者がベットボタンB0を押下してベットスイッチ220が作動することにより予め遊技機内にクレジットされたメダルを投入状態に設定する。また、前回の遊技でリプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダルを要さずに、遊技機側で自動的に前回と同じ枚数分のメダルを投入状態に設定する。そして遊技開始条件として設定されている規定枚数(例えば、3枚)のメダルの投入が完了すると(ステップS101でY)、スタートレバーSLの押下操作を待機する(ステップS102)。
【0085】
そして遊技者がスタートレバーSLを押下してスタートスイッチ230が作動すると(ステップS102でY)、第1リールR1〜第3リールR3を駆動するステップモータへ駆動パルスの供給が開始されて各リールが回転駆動されるとともに(ステップS103)、内部抽選が行われる(ステップS104)。内部抽選では、スタートスイッチ230の作動に伴って取得した乱数値を、遊技状態に応じて選択される内部抽選テーブルと比較することによって役の当否を決定し、当選した役(当選役)のフラグを内部当選状態に設定する。
【0086】
そして各リールの回転速度が所定速度に達すると、ストップボタンB1〜B3の操作が許可され、遊技者がストップボタンB1〜B3を押下すると、各ボタンに対応したストップスイッチ240が作動することによってステップモータへの駆動パルスの供給を停止させることによりリールを停止させる処理が行われる(ステップ105でY、ステップS106)。やがて第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止すると(ステップS107でY)、各リールの停止状態に基づいて入賞判定処理が行われる(ステップS108)。入賞判定の結果、当選役が入賞した場合には(ステップS108でY)、入賞役に応じた入賞時処理が行われる(ステップS109)。
【0087】
特に本実施の形態では、小役が入賞すると(ステップS201でY)、配当抽選が行われる(ステップS202)。配当抽選では、ストップボタンB1〜B3のうち最後に押下されたストップボタンB3に対応するストップスイッチ240の作動に伴って取得した乱数値を、遊技状態やメダルの獲得状況に応じて選択される配当抽選テーブルと比較することによって小役の配当を決定する。そして、配当抽選によって決定された配当と、小役が入賞した有効ラインの数とを乗算してメダルの払出数を設定し、設定された払出数のメダルをホッパーユニット320によって払い出す処理を行う(ステップS203)。
【0088】
3.変形例
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。また上記実施形態で説明した制御手法は、一例を示したに過ぎず、上記実施形態の制御手法と同様の効果を奏する均等な手法を採用した場合においても本発明の範囲に含めることができる。
【0089】
まず上記実施形態では、図9に示すように、小役の入賞を検知したことを契機として配当抽選を実行する場合を例に取り説明をしたが、配当抽選の実行契機としては、種々の契機を採用することができる。
【0090】
例えば、図10に示す例のように、内部抽選(ステップS104a)で小役に当選したことを契機として(ステップS104bでY)、配当抽選を行うようにすることができる(ステップS104c)。このとき小役の入賞時においては、小役の入賞を検知すると(ステップS201でY)、ステップS104cで行った配当抽選によって決定された配当と、小役が入賞した有効ラインの数とを乗算してメダルの払出数を設定し、設定された払出数のメダルをホッパーユニット320によって払い出す処理を行う(ステップS203)。なお配当抽選は、スタートレバーSLの押下を契機として内部抽選に先立って行うようにしてもよい。また上記以外にも、配当抽選の実行契機は、遊技者が規定投入数のメダルを投入したことを契機としてもよいし、回転中のリールを停止させるストップボタンに対する操作が行われたことを契機としてもよい。
【0091】
また例えば、図10に示す例のように、回転中のリールに対するストップボタンの押下操作が有効となる前に小役の配当が決定される場合には、図2に示した演出制御手段180によって、第1リールR1〜第3リールR3が回転を開始してから全てのリールが停止するまでに配当抽選の結果を報知する報知演出を演出装置(表示装置330やスピーカ340)に実行させる制御を行うようにしてもよい。このように配当抽選の結果を遊技者が遊技中に把握することができるようにすることによって、遊技に対して新たな戦略性を付与することができるようになる。例えば、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が一定速度に達してストップボタンB1〜B3が有効化される契機において、図11に示すように、表示装置330の一例である液晶ディスプレイLCDにベルの配当を示唆する演出画像を表示することができる。図11に示す演出画像は、ベル図柄「BL」を模した図柄画像とメダルを模したメダル画像とから構成され、メダル画像の表示数によりベルの配当が6枚であることを示唆している。
【0092】
ところで上記実施形態では、ビッグボーナスの入賞に対する配当が割り当てられていないため、遊技者がビッグボーナスの当選を契機として移行するRT状態Bにおいてビッグボーナスを入賞させてもメダルの払出しが行われないようになっている。一方、小役であるベルの配当は、5種類用意されており、ビッグボーナスを入賞させることが可能なRT状態Bにおいてベルに当選した場合、配当抽選によって配当が1枚あるいは2枚に設定された場合には、当選したベルを入賞させずにビッグボーナスを入賞させた方が遊技者にとっては得になり、また配当抽選によって配当が6枚、8枚、15枚のいずれかに設定された場合には、当選したベルを入賞させて次回以降の遊技においてビッグボーナスを入賞させた方が遊技者にとっては得となる。このように遊技者がベルに割り当てられた配当を知ることができるようにすれば、遊技者がビッグボーナス当選後の遊技において、ベルが当選した場合に、ベルを入賞させてから次回以降の遊技においてビッグボーナスを入賞させるべきか否かについて判断を行わせるという戦略性を付与することができるようになる。
【0093】
また例えば、図10に示す例のように、回転中のリールに対するストップボタンの押下操作が有効となる前に小役の配当が決定される場合には、図2に示した配当抽選手段120Bによって、第1リールR1〜第3リールR3の停止契機となる遊技者のストップボタンB1〜B3に対する操作順序(6種類)に対して、操作順序毎に小役であるベルの配当として設定可能な5種類の配当のいずれかを割り当てる処理を配当抽選として実行し、演出制御手段180によって、所定条件下で配当抽選の結果を報知する報知演出を演出装置(表示装置330やスピーカ340)に実行させる制御を行うようにしてもよい。
【0094】
例えば、図12(A)に示すように、ストップボタンB1〜B3の6種類の操作順序に、5種類の配当を割り当てたパターンA〜パターンGからなるテーブルデータを用意しておき、配当抽選テーブルとして、図12(B)に示すように、テーブルFおよびテーブルGを用意する。図12(B)に示す例では、テーブルFが、通常状態、RT状態A、およびRT状態Bにおける配当抽選で参照されるテーブルであり、テーブルGが、BB1状態〜BB3状態における配当抽選で参照されるテーブルとなっている。本例では、遊技毎における配当抽選で選択されたパターンに従って、遊技者のストップボタンB1〜B3の操作順序に基づいて小役の配当が決定される。このようにすれば、できるだけ配当の多いストップボタンB1〜B3の操作順序を予想しながら遊技を行わせることができる。すなわち図12および図13に示した手法によれば、遊技者に第1リールR1〜第3リールR3を停止させるストップボタンB1〜B3の操作順序に気を配らせることによって、遊技に対する遊技者の緊張感を向上させて遊技の単調化を防止することができるようになる。
【0095】
さらに本例では、遊技毎に演出制御手段180が乱数値を用いた演出抽選を行い、演出抽選で当選した場合には、図13に示すような演出画像を液晶ディスプレイLCDに表示することによって、配当として15枚が割り当てられているストップボタンB1〜B3の操作順序を示唆する。このようにすれば、演出抽選の当選確率を制御することによって特定の遊技区間では、演出画像が表示されやすくなって遊技者がメダルを獲得しやすい遊技区間を設定することができるようになり、遊技者のメダルの獲得状況を調整することができるようになる。
【0096】
なお上記実施形態や各変形例では、小役が1種類である場合を例に取り説明をしたが、2種類以上の小役が設定されてもよい。この場合には、各小役において割当可能な配当を互いに異ならせることができる。例えば、小役Aと小役Bとが設定される場合、小役Aに対しては、入賞時の配当として2枚、6枚、あるいは8枚のいずれかが配当抽選によって割り当てられ、小役Bに対しては、入賞時の配当として1枚あるいは15枚が配当抽選によって割り当てられるようにすることができる。このようにすれば、メダルの獲得数が安定している小役と、メダルの獲得数が不安定な小役とを設定して遊技性の向上を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
【図3】本実施形態における内部抽選テーブルの構成を説明する図である。
【図4】本実施形態における配当抽選テーブルの構成を説明する図である。
【図5】本実施形態の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。
【図6】本実施形態の入賞役と図柄組合せとの関係を説明する図である。
【図7】従来の入賞役と図柄組合せとの関係を説明する図である。
【図8】従来の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。
【図9】本実施形態の制御手法を適用した処理の例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の制御手法を適用した処理の変形例を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態の遊技機の変形例における演出画像の表示例である。
【図12】本実施形態の変形例における配当抽選テーブルの構成を説明する図である。
【図13】本実施形態の遊技機の変形例における演出画像の表示例である。
【符号の説明】
【0098】
BX 収納箱、UD 前面上扉、DD 前面下扉、DW 表示窓、
L1〜L5 有効ライン、DS 遊技情報表示部、LCD 液晶ディスプレイ、
R1 第1リール、R2 第2リール、R3 第3リール、
B0 ベットボタン、SL スタートレバー、B1〜B3 ストップボタン、
MI メダル投入口、MO メダル払い出し口、MP メダル受け皿、
100 遊技制御手段、105 投入受付手段、110 乱数発生手段、
120 抽選手段、120A 内部抽選手段、120B 配当抽選手段、
120C 配当抽選確率調整手段、130 リール制御手段、140 入賞判定手段、
150 払出制御手段、160 リプレイ処理手段、170 遊技状態移行制御手段、
180 演出制御手段、190 記憶手段、191 抽選テーブル記憶手段、
192 フラグ記憶手段、193 停止制御テーブル記憶手段、
194 入賞判定テーブル記憶手段、195 演出テーブル記憶手段、
196 メダル情報記憶手段、
210 メダル投入スイッチ、220 ベットスイッチ、230 スタートスイッチ、
240 ストップスイッチ、310 リールユニット、315 リールインデックス、
320 ホッパーユニット、325 払出メダル検出スイッチ、
330 表示装置、340 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールを、遊技者の操作に基づいて回転および停止させる制御を遊技毎に行う遊技機であって、
入賞に伴い遊技媒体の払い出しが行われる小役の当否を決定する内部抽選と、当該小役の配当を決定する配当抽選とを行う抽選手段と、
前記内部抽選の結果に応じて停止する前記複数のリールの停止状態に基づいて、前記小役の入賞の有無を判定する入賞判定手段と、
前記小役の入賞を契機として、前記配当抽選の結果に基づき遊技媒体の払出数を決定する制御を行う払出制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1において、
遊技毎に遊技媒体の投入を受け付ける投入受付手段と、
遊技媒体の投入数および払出数を遊技毎に累積して記憶する遊技媒体情報記憶手段と、
前記遊技媒体情報記憶手段に記憶されている前記投入数と前記払出数との差に応じて前記配当抽選の抽選確率を調整する配当抽選確率調整手段とをさらに備えることを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1において、
前記内部抽選の態様が互いに異なる複数種類の遊技状態の間で遊技状態を移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段と、
前記遊技状態に応じて前記配当抽選の抽選確率を調整する配当抽選確率調整手段とをさらに備えることを特徴とする遊技機。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記複数のリールが回転を開始してから全てのリールが停止するまでに前記配当抽選の結果を報知する報知演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段をさらに備えることを特徴とする遊技機。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
所定条件下で前記配当抽選の結果を報知する報知演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段をさらに備え、
前記抽選手段が、
前記配当抽選として、前記複数のリールの停止契機となる遊技者の操作の順序毎に前記小役の配当として設定可能な複数種類の配当のいずれかを割り当てる処理を行うことを特徴とする遊技機。
【請求項6】
外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールを、遊技者の操作に基づいて回転および停止させる制御を遊技毎に行う遊技機のためのプログラムであって、
入賞に伴い遊技媒体の払い出しが行われる小役の当否を決定する内部抽選と、当該小役の配当を決定する配当抽選とを行う抽選手段と、
前記内部抽選の結果に応じて停止する前記複数のリールの停止状態に基づいて、前記小役の入賞の有無を判定する入賞判定手段と、
前記小役の入賞を契機として、前記配当抽選の結果に基づき遊技媒体の払出数を決定する制御を行う払出制御手段として遊技機のコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
コンピュータにより読取可能な情報記憶媒体であって、請求項6に記載のプログラムを記憶することを特徴とする情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−11599(P2009−11599A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177425(P2007−177425)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】