説明

遊技機

【課題】メダル等の遊技媒体を払い出す際に、遊技媒体によるアトラクションを提供する。
【解決手段】遊技機1の筐体2の内部の上部にはメダル101を送出するホッパー40等が備えられ、遊技結果によりメダル101が送出される。送出されたメダル101は前面上部口102、液晶前面メダル進行路60、リール側面メダル進行路61を進行し、シーソー65及び回収口(内部)64が設けられた連絡路をメダル払出口15に向かって進行する。メダル101がシーソー65に衝突した場合には、メダル101の進行方向が変更される。メダル101が回収口(内部)64に入った場合には、メダル101は筐体2の内部に誘導される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチスロ遊技機には、正面の表示窓内に複数の図柄を表示する回転リールが備えられている。遊技者がスタートレバーを操作すると、各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させ、遊技者の停止操作により、各リールの回転を順次停止させる。このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が所定の組合せ(入賞図柄)になった場合にコイン、メダル等の遊技媒体を払出すことで遊技者に利益が付与される(例えば、特許文献1〜2参照)。
【0003】
【特許文献1】特許公開2007−20860号公報
【特許文献2】特許公開2006−305093号公報
【0004】
一方、特許文献3乃至5には、遊技媒体であるメダル等を下部タンクから上部タンクへ揚送する揚送機構を備えた遊技機や、遊技メダルを下方から上方に揚送する揚送機構や、遊技メダル及び研磨材を円筒管の下方から上方に揚送しながら遊技メダルを研磨する研磨装置が開示されている。
【0005】
【特許文献3】特開平11−19274号公報
【特許文献4】特開2005−230356号公報
【特許文献5】特開平6−142333号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の遊技機は、ただ単にメダル等の遊技媒体が遊技機筐体下部から払い出されるだけで、遊技者にとってメダル等の遊技媒体の払い出しは単調な作業に過ぎないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、メダル等の遊技媒体を遊技者に対して払い出す際に、遊技媒体によるアトラクションを提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0008】
本発明の遊技機は、筐体と、遊技媒体を用いて、所定の入力に応じて抽籤を実行し、該抽籤結果に応じて複数種類の遊技状態の下で遊技を実行する遊技実行手段と、前記筐体内上部に設けられ、前記遊技媒体を貯留し、送出する貯留送出手段と、前記貯留送出手段の下方に配置され、前記遊技媒体を前記筐体外部に排出する排出口と、前記貯留送出手段と前記排出口とを連絡するとともに、前記遊技媒体を自重により進行させるとともに、該進行中の前記遊技媒体を前記筐体外部から視認可能にする連絡路と、前記遊技実行手段の実行結果に基づいて、前記貯留送出手段により前記遊技媒体を送出させる遊技価値付与手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、遊技価値付与手段により送出された遊技媒体が外部から視認可能な状態で連絡路を排出口に向かって進行するため、遊技媒体を筐体外部に排出する過程を遊技者に視認させることができ、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。また、貯留送出手段が筐体内上部に設けられているため、遊技媒体によるアトラクションを迅速に開始させることができる。
【0010】
また、本発明の遊技機において、前記貯留送出手段は、前記遊技媒体の送出先を前記連絡路と前記排出口とに切り替え可能に変更可能であり、前記遊技価値付与手段は、前記遊技実行手段の実行結果に基づいて、前記貯留送出手段における前記遊技媒体の送出先を変更するようにしてよい。上記の構成によれば、遊技の実行結果に基づいて、遊技媒体の送出先を連絡路と排出口とに切り替えることができる。例えば、筐体外部に送出される遊技媒体の量が少ない場合に、遊技媒体の送出先を排出口にすることにより、遊技の活気を損なうことなく、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。
【0011】
また、本発明の遊技機において、前記連絡路に設けられ、前記遊技媒体が衝突することにより、前記遊技媒体の進行方向を変更する方向変更手段を有するようにしてよい。上記の構成によれば、連絡路を進行する遊技媒体が進路変更手段に衝突することにより、遊技媒体の進行方向が変更されるという、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。
【0012】
また、本発明の遊技機において、前記連絡路に設けられ、前記遊技媒体を前記筐体内部に誘導する誘導口を有するようにしてよい。上記の構成によれば、連絡路を進行中の遊技媒体を筐体内部に誘導することができるという、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の形態を図1乃至図7に基づいて以下に説明する。
【0014】
本実施の形態にかかる遊技機は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作により変動表示を停止可能に構成されている。なお、遊技機は、コインやメダル、遊技球、トークン等の他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、遊技媒体及び遊技価値をメダルとして説明する。
【0015】
(遊技機1の機械的構成)
図1は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1の全体を形成している筐体としてのキャビネット2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、後述する3個のリール3L・3C・3Rと同期する図柄表示手段としての疑似リール4L・4C・4Rや、キャラクタ等による演出画像等を表示することが可能となっている。
【0016】
液晶表示装置5の下方には、斜め上方に開口したリール表示窓2aが形成されている。そして、リール表示窓2aの奥には、図柄表示手段としての3個のリール3L・3C・3Rが設けられている。3個のリール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「チェリー」、「ベル」、「スイカ」及び「Replay」の図柄からなっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
【0017】
リール3L・3C・3Rの各図柄は、図1に示すように、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン、センターライン及びボトムライン、斜め方向に横切るクロスダウンライン、クロスアップラインが設けられている。これら各入賞ラインは、遊技者に視認可能に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
【0018】
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、1枚賭け時は1本(センターラインのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダルを2枚投入)は3本(センターラインに加え、トップライン、ボトムライン)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン、クロスアップライン)が有効化される。入賞ラインは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
【0019】
リール表示窓2aの左側には、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17が設けられている。表示部17は、7セグメント表示器からなり、最大4桁の数値が表示される。そして、左側2桁部分には、貯留されているメダルの枚数(クレジット数)が表示され、右側2桁部分には、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示される。
【0020】
表示部17の右側には、メダル投入ランプ18、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cが設けられている。メダル投入ランプ18は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。なお、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
【0021】
また、表示部17の左側には、遊技開始表示ランプ19及びリプレイランプ20が設けられている。遊技開始表示ランプ19は、入賞ラインの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。リプレイランプ20は、後述の「リプレイ」に入賞したときに点灯する。即ち、リプレイランプ20が点灯している場合は、メダルを投入することなく、ゲームを開始できる。
【0022】
リール表示窓2a及び表示部17の下方には、水平面を有する台座部10が形成されている。台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では、3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ラインが有効化されるようになっている。
【0023】
また、台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、C/Pボタン14と言う)が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部に設けられた排出口としてのメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0024】
C/Pボタン14の右側には、遊技者の操作によりリール3L・3C・3Rを回転させるための遊技開始指令手段としてのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリール3L・3R・3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。
【0025】
台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられている。さらに、キャビネット2の上方の左右には、スピーカ21L・21Rが設けられ、スピーカ21L・21Rの間にはLEDランプ29が設けられており、遊技状態に応じた演出に伴い、点滅等するようになっている。さらに、正面下部のメダル払出口15の右側にもスピーカ21Bが設けられている。
【0026】
(メダルアトラクションの構造)
液晶表示装置5の遊技機前面側には、メダル101を自重により、メダル払出口15に進行させる連絡路が設けられている。連絡路は、液晶表示装置5の遊技機前面と平行に設けられた透明な2枚のアクリル板と、その2枚のアクリル板の間に設けた液晶前面メダル進行路60とから成り、メダル101が自重により進行可能に構成されている。図1に示すように、メダル101は、2枚のアクリル板の間を液晶前面メダル進行路60に沿って自重により進行する。メダル101は、キャビネット2の上部に設けられた前面上部口102から送出され、疑似リール4L・4C・4Rの遊技機前面側を右方から左方に、遊技機左方側を上方から下方に、遊技機下方側を左方から右方に、遊技機右方側を上方から下方に進行する。また、透明なアクリル板により、進行中のメダルがキャビネット2の外部から視認可能に構成されている。
【0027】
また、リール3L・3C・3Rの右方側には、連絡路としてリール側面メダル進行路61が設けられている。液晶前面メダル進行路60を進行したメダル101は、リール側面メダル進行路61に沿って、遊技機後方から前方に、遊技機前方から後方に、進行する。
【0028】
なお、本実施の形態において、連絡路を透明なアクリル板と、液晶前面メダル進行路60、リール側面メダル進行路61等から構成しているが、本発明において、メダル101を自重により進行させ、進行中のメダル101がキャビネット2の外部から視認可能であれば、これに特に限定されるものではない。例えば、進行路の形状を螺旋形状に構成してもよい。
【0029】
なお、本実施の形態において、メダル101は、疑似リール4L・4C・4Rの遊技機前面側を右方から左方に、遊技機左方側を上方から下方に、遊技機下方側を左方から右方に、遊技機右方側を上方から下方に進行するが、本発明において、これに特に限定されるものではない。
【0030】
(遊技媒体送出手段)
図2は、キャビネット2の内部を示す図である。キャビネット2の内部の上方には、上面が開口し、メダル101を貯留するホッパータンク40aと、貯留されたメダル101を送出するホッパー本体40bとを有する貯留送出手段としてのホッパー40が設置されている。また、キャビネット2の内部の下方には、上面が開口し、キャビネット2の上方に搬送するメダル101を収集するメダル収集部66が設置されている。メダル収集部66は収集されたメダル101を後述するメダル上昇装置68に送り出すメダル送り装置67を有する。また、キャビネット2の内部の右方には、メダル収集部66で収集されたメダル101をホッパータンク40a内まで上昇させるメダル上昇装置68が設置されている。
【0031】
図1に示すメダル投入口22は、メダル通路(図示せず)を介してメダル収集部66に連通している。そして、メダル投入口22から投入されたメダル101は、メダル通路、メダル収集部66、メダル送り装置67及びメダル上昇装置68を介して、ホッパータンク40a内に搬送される。
【0032】
ホッパー本体40bの内部には、図示しないメダル投入機構が設けられており、後述する遊技価値付与手段により遊技結果に基づいて所定の枚数のメダル101をホッパー本体40bの前面に設けられた送付先変更装置69を介して送出するように構成されている。貯留送出手段としての送出先変更装置69は、ホッパー本体40bから送出されたメダル101の送出先をメダル払出口15と前面上部口102とに切り替え可能に構成されている。送出先変更装置69よるメダル101の送出先は、後述する副制御回路72により切り替え制御される。
【0033】
なお、本実施の形態において、遊技媒体たるメダル101を送出する送出手段を、キャビネット2内部上方に設けたホッパーと、キャビネット2内部下方からメダル101を上方に搬送するメダル上昇装置68と、メダル101の送付先を切り替える送付先変更装置69と、から構成しているが、遊技媒体たるメダル101を送出するものであれば、本発明において、特にこれに限定されるものではない。
【0034】
(メダル上昇装置)
メダル上昇装置68は、メダル送り装置67から送り出されたメダル101を上方に上昇させる装置である。
【0035】
メダル上昇装置68は、図3に示すように、螺旋軸68cと、この螺旋軸68cを内蔵する移送通路68aを有している。螺旋軸68cはメダル送り装置67から送り出されたメダル101を上方に上昇させるためのものである。移送通路68aは螺旋軸68cによりメダル101が上昇される角筒形の通路である。
【0036】
螺旋軸68cは、図3に示すように、螺旋状の張り出し部を有する回転軸であって、移送通路68aの内部に設置されている。そして、移送通路68aの下部に設けられたメダル取り入れ口(図示せず)からメダル101を取り入れ、回転軸を張り出し部の螺旋の下り傾斜方向に回転させることにより、メダル101を移送通路68aの上方に移動させる構成となっている。
【0037】
移送通路68aは、正面側に開口し螺旋軸68cを覆う断面略コ字状のベース部と、ベース部の開口を塞ぐ板状のメダル押さえとを連結したものである。
【0038】
螺旋軸68cの張り出し部は、ベース部の開口から僅かに外側に突出しており、移送通路68aに送り込まれたメダル101は、ベース部とメダル押さえの隙間に挟まれるようになっている(図3(a)参照)。そして、メダル101は、螺旋軸68cの回転に伴い、張り出し部に押し上げられるようにして、メダル押さえの内側面に支持されながら、メダル押さえの内壁面に沿って上昇してゆくものである(図3(b)参照)。上昇するメダル101は、移送通路68aの上部にメダル排出口68b設けることにより、メダル101を支持していた一方の側壁が無くなるので、移送通路68a内のメダル101は、螺旋軸68の張り出し部の下り傾斜に添って、メダル排出口68bから落下するものである(図3(c)、(d)参照)。
【0039】
なお、螺旋軸68cを回転させるための上昇駆動装置68dの駆動モータは、メダル送り装置67の駆動モータと同期して作動するようになっており、メダル送り装置67がメダル101を送り出しているときには螺旋軸68cも回転するようになっている。
【0040】
なお、本実施の形態において、メダル上昇装置68は、メダル101を起立した状態で上昇させる構成となっているので、メダル送り装置67からメダル101が水平状態で送り出される場合には、水平状態の遊技メダルを起立させるための立設装置を設けるのが望ましい。立設装置としては、例えば回転アームと水平状態から徐々に垂直となる斜面を用いて、水平状態の遊技メダルを回転アームにて斜面上を押し上げ、遊技メダルを起立させるものや、変形カムを用いて、カムの回転に伴い水平状態の遊技メダルを起立させるものなどが挙げられる。あるいは、メダル送り装置67から排出されるメダル101が並列して移動可能な移送レールであって、移動過程に置いてメダル101が水平状態から徐々に垂直状態となるものを設けてもよい。
【0041】
また、本発明において、メダル上昇装置68として、水平状態で送り出されたメダル101を起立状態で排出可能なもの、例えば、水平状態のメダルを受け入れ、上昇過程において徐々にメダル101を起立させ、起立状態で排出させる移送レールを有するものを用いてもよい。本発明において、メダル上昇装置68としては、上記した構成のものに限られず、メダル101を上昇可能なものであれば、本発明において、これに特に限定されるものではない。
【0042】
(連絡路における方向変更手段、誘導口)
リール3L・3C・3Rの下方には、図1に示すとおり、上記リール側面メダル進行路61を進行したメダル101を自重により進行させる連絡路が設けられている。この連絡路の下部には、回収口(払出)63が設けられている。回収口(払出)63は、メダル101をメダル払出口15に誘導するように、メダル払出口15に連絡されている。また、連絡路におけるメダル101の特定の進行経路上には、方向変更手段としてのシーソー65が設けられている。シーソー65は、左右に延びた平板と、平板の下面に設けられ、平板が揺れ動く支点を固定する軸(図示せず)と、平板を水平に維持するように平板を支持するバネ(図示せず)と、から構成されている。連絡路を進行するメダル101は、シーソー65の上方向からシーソー65の平板に衝突し、その進行方向を変更される。
【0043】
また、連絡路の下部には、回収口(内部)64が設けられている。回収口(内部)64は、メダル101をキャビネット2の内部に誘導する。
【0044】
なお、本実施の形態において、連絡路を進行する遊技媒体の進行方向を変更する方向変更手段を、シーソーとしているが、本発明において、連絡路を進行する遊技媒体の進行方向を変更するものであれば、これに特に限定されるものではない。
【0045】
なお、本実施の形態において、誘導口としての回収口(内部)64は、メダル101を単にキャビネット2の内部に誘導しているが、本発明において、これに特に限定されない。例えば、回収口(内部)64に入ったメダル101を、メダル収集部66、メダル上昇装置68を介してホッパータンク40a内に誘導してもよい。また、回収口(内部)64に入ったメダル101を、上記とは別に新たに設けたメダル収集部66、メダル上昇装置68を介して前面上部口102に誘導してもよい。
【0046】
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記のように構成された遊技機1は、図4に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。図4に示す主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
【0047】
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
【0048】
なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成しても良い。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0049】
主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、遊技状態、一の遊技におけるメダル投入数、一の遊技におけるメダル払出数、後述する等が格納される。
【0050】
一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止ボタンの操作に応じてリール3L・3C・3Rの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。また、ROM32には、後述のメインルーチン等の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。
【0051】
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、メダル投入ランプ18、遊技開始表示ランプ19)と、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払い出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
【0052】
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び表示部17を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0053】
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、最大BETスイッチ12S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路47、払出完了信号回路44がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
【0054】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じてリール停止信号を発生する。払出完了信号回路44は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
【0055】
リール位置検出回路47は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するためのリール位置検出信号をCPU31へ供給する。CPU31は、受信したリール位置検出信号に基づいて現在のリールの位置を把握するとともに、副制御回路72にリール位置検出信号を送信する。
【0056】
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、図5に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21R・21Bからの音の出力制御、上昇駆動装置68dの駆動、送出先変更装置69の制御、及び、LEDランプ29からの光の出力制御を行う。
【0057】
副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示を制御する画像制御回路81、スピーカ21L・21R・21Bから出力させる音声を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワーアンプ79、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路77、上昇駆動装置68dの駆動を制御する上昇駆動回路92、送付先変更装置69の送付先変更を制御する送付先変更回路70を備えている。
【0058】
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。プログラムROM75は、サブCPU74で実行する図示しない演出処理ルーチンや後述するメダル送付先変更処理ルーチン等の制御プログラム等を格納している。
【0059】
ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、ワークRAM76には、主制御回路71から受け取った内部当籤役や、内部当籤役に対応する停止テーブルの種類等の各種のデータが記憶される。
【0060】
なお、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されていてもよい。
【0061】
画像制御回路81は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87で構成される。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、演出画像等を形成するための画像データを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0062】
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RT遊技状態』、『RB遊技状態』及び『BB遊技状態』からなる4種類の遊技状態を出現させる。これら「4種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。
【0063】
『一般遊技状態』は、基本的に、所謂「出球率」(遊技に賭けられた単位遊技価値に対して遊技者に付与される遊技価値)の期待値が「1」よりも小さい遊技状態であり、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も不利な遊技状態である。
【0064】
『一般遊技状態』においてBB又はRBに内部当籤し、BB又はRBに入賞していない場合には、基本的に、一又は複数のゲームにわたり、BB又はRBに対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に沿って並ぶことが許容される。『一般遊技状態』においてBB又はRBに内部当籤すると、その内部当籤役が持越役としてセットされ、以降のゲームに持ち越されるようになる。ここで、内部当籤役の持ち越しとは、次以降のゲームにおいてBB、RBに内部当籤しなくても、BB、RBに入賞できるようにすることである。具体的には、内部当籤状態では、BB、RBに内部当籤することはないが、内部当籤役が『なし(ハズレ)』となった場合にBB、RBに入賞できるようになっている。
【0065】
『BB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『リプレイタイム(RT)遊技状態』において、BBに内部当籤し、BBに入賞した場合に発生する。BBの入賞は、『一般遊技状態』において「赤7−赤7−赤7」又は「青7−青7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『BB遊技状態』は、所定枚数のメダルの払い出しが完了すれば終了する。また、本実施の形態において、「赤7−赤7−赤7」に内部当籤すること及び「青7−青7−青7」に内部当籤することはそれぞれ独立であり、同時に内部当籤する可能性がある。
【0066】
『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』よりも出玉率の期待値が高く、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も有利な遊技状態である。本実施の形態において、『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』においてRB(レギュラーボーナス)に入賞した場合に発生する。すわなち、RBの入賞は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。なお、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組み合せが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
【0067】
本実施の形態において、『RT遊技状態』は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の後に発生する遊技状態である。『RT遊技状態』は、メダルを投入しなくても次ゲームが行える再遊技に入賞する確率が『一般遊技状態』よりも高くなっている。即ち、『RT遊技状態』では、『一般遊技状態』よりもメダルを減らすことなく遊技が行える可能性が高くなっているため、少しずつメダルを増やしていくことが可能となる。また、本実施の形態において、『RT遊技状態』は、「チェリーの小役」に入賞すると終了し、『一般遊技状態』に移行する。
【0068】
なお、『RT遊技状態』では、遊技者に、「チェリーの小役」に入賞しないようにナビゲートする報知演出が実行されてもよい。また、RT遊技状態の開始条件は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の後に限定されず、BB又はRBに内部当籤したとき、BB又はRBの図柄が揃ったとき、『一般遊技状態』において特定の図柄が揃ったとき、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』が終了したときから若しくは『一般遊技状態』において特定の図柄が揃ったときから所定の遊技数が経過したとき、とすることができる。
【0069】
(図柄組み合わせと払い出し枚数)
次に、遊技状態と入賞成立を示す図柄組み合わせとメダルの払い出し枚数との関係を説明する。一般遊技状態においては、『BB』、『RB』と『再遊技(リプレイ)』と『スイカの小役』と『ベルの小役』と『チェリーの小役』とに入賞する可能性がある。『BB』は、「青7−青7−青7」及び「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BB又はRBが成立したときのメダルの払い出し枚数は「0枚」である。また、『再遊技(リプレイ)』は、「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダルが払い出される。
【0070】
BB遊技状態では、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。、本実施の形態において、BB遊技状態では、BB及びRBに入賞する場合はない。
【0071】
RB遊技状態においては、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダルが払い出される。なお、本実施の形態において、RB遊技状態においては、『BB』及び『RB』に入賞する場合はない。
【0072】
(遊技機1の動作:主制御回路71)
上記の構成において、図6に示すメインルーチンを参照して、遊技機1の主制御回路71のCPU31の制御動作について説明する。
【0073】
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図6のメインルーチンを実行することにより遊技実行手段として遊技を実施可能な状態になると共に、副制御回路72において図示しない演出処理ルーチンを実行することにより液晶表示装置5において演出画像等の表示等を実施したり、スピーカ21L・21R・21Bからの音の出力を実施したり、これらを実施可能な状態になる。
【0074】
(主制御回路71の動作:メインルーチン)
主制御回路71によりメインルーチンが実行されると、図6に示すように、初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(A1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いて、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去する(A2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次回のゲームに必要なパラメータの書き込み、次回のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、投入メダルセンサ22SやBETスイッチ11S・12Sからの入力があるまで待機状態となる(A3)。そして、投入メダルセンサ22Sからの入力があると、メダル投入信号を副制御回路72に送信する。そして、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かを判定する(A4)。
【0075】
CPU31は、スタートスイッチ6Sがオンされてない場合には(A4:NO)、A4を繰り返すことにより入力待ちの状態となり、スタートスイッチ6がオンされた場合には(A4:YES)、リール回転処理を行い、副制御回路72にリール回転信号を送信する(A5)。その後、抽籤用の乱数を抽出する(A6)。そして、遊技状態監視処理を実行することによって、今回のゲームにおける遊技状態を確認し、セットする(A7)。即ち、今回のゲームの遊技状態を一般遊技状態、BB遊技状態、RB遊技状態、及び、リプレイタイム(RT)遊技状態の何れかにセットし、遊技状態信号を副制御回路72に送信する。さらに、確率抽籤処理を行い(A8)、図示しない確率抽籤テーブル及び遊技状態に応じて内部当籤役を決定する。決定した内部当籤役は副制御回路72に送信される。なお、本実施の形態において、役ごとに抽籤するため、複数の役に同時に内部当籤する可能性がある。
【0076】
なお、本実施形態においては、小役、ボーナスの同時抽籤が可能であり、RT遊技状態においては、再遊技役の当籤確率が増大した値に設定される。また、本実施形態においては、ボーナス内部当籤役の繰り越しはあるが、小役内部当籤役の繰り越し及びボーナス内部当籤役のストックは無いものとする。
【0077】
続いて、CPU31は、停止テーブル群選択処理を実行する(A9)。具体的には、内部当籤役の種類を用いて特定の停止テーブル群を選択する。かかる停止テーブル群は、後のリール回転停止処理において、リール3L・3C・3Rを停止させる際に使用される。ここで、停止テーブル信号を副制御回路72へ送信する。次に、リール回転停止処理を実行する(A10)。即ち、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが押圧操作されたタイミングで滑りコマ数を決定するための滑りコマ数決定処理を行う。具体的には、決定(選択)された停止テーブル、決定された内部当籤役等に基づいて滑りコマ数を決定する。続いて、滑りコマ数分、停止操作された停止ボタンに対応するリールを回転させてから停止させる。なお、停止ボタン7L・7C・7Rが操作され、対応するリールが停止する毎にリール停止信号(左、中、右)を副制御回路72に送信する。また、全てのリール3L・3C・3Rが停止したときに、全リール停止信号を副制御回路72に送信する。
【0078】
次に、入賞判定を行う(A11)。入賞判定とは、リール3L・3C・3Rの各図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別することである。そして、入賞信号を副制御回路72に送信する。この後、獲得したメダルのクレジット又は払出しを行う(A12)。具体的には、入賞成立によりメダルを獲得する場合は、払出枚数表示部18にメダルの獲得枚数を表示する。そして、遊技者によりC/Pボタン14が切替えられることにより、獲得したメダルを遊技機1内にクレジットするか、メダル払出口15からメダルを払い出すかを決定する。なお、クレジットしたメダルは、次ゲームでBETボタン11・12を押すことによりメダルを賭けることができる。なお、ボーナス入賞時に払い出しは無く、小役入賞時だけ払い出しが行われる。
【0079】
次に、現在の遊技状態が『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』であるか否かを判定する(A13)。遊技状態が『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』であると判定した場合には(A13:YES)、ボーナスの払出枚数のチェック処理を行う(A15)。具体的には、所定の払出枚数に達している場合にはボーナス終了となる。
【0080】
次に、ボーナスが終了か否かを判定する(A15)。ボーナスが終了でないと判定した場合には(A15:NO)、A2を再実行する。一方、ボーナスが終了であると判定した場合には(A15:YES)、ボーナス終了処理を実行し(A16)、副制御回路72に対してボーナス終了信号を送信する。
【0081】
次に、RT開始であるか否かを判定する(A17)。例えば、ボーナスがBBである場合又はボーナスがRBであって、RBの最後の遊技において所定の役(ベル、リプレイ)が成立した場合は、RT開始であると判定する。RT開始と判断した場合には(A17:YES)、RT遊技状態に設定し(A18)、A2を再実行する。具体的には、RT開始信号を副制御回路72に送信するとともに、遊技状態をRT遊技状態に移行(セット)を行う。また、ボーナスの種類に応じて所定のRT回数を設定する。
【0082】
一方、A17において、RT開始でないと判定した場合には(A17:NO)、遊技状態を一般遊技状態に移行し(A23)、A2を再実行する。
【0083】
一方、A13において、遊技状態が『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』でないと判定した場合には(A13:NO)、ボーナスに入賞したか否かを判定する(A19)。具体的には、入賞した役が『赤7-赤7-赤7』又は『青7-青7-青7』である場合には、ボーナスに入賞したと判断する。ボーナスに入賞したと判定した場合には(A19:YES)、遊技状態をボーナス遊技状態に設定し(A20)、A2を再実行する。
【0084】
一方、A19において、ボーナスに入賞していないと判定した場合には(A19:NO)、RTが終了したか否かを判定する(A21)。具体的には、RT回数が『0』又はチェリーに入賞した場合には、RTが終了したと判定する。RTが終了していないと判定した場合には(A21:NO)、RAM33に記憶されているRT回数を減算して、A2を再実行する。一方、RTが終了したと判定した場合には(A21:YES)、RT終了処理を行い(A22)、RT終了信号を副制御回路72に送信する。次に、遊技状態を一般遊技状態に設定し(A23)、A2を再実行する。
【0085】
(遊技機1の動作:副制御回路72)
上記の主制御回路71におけるメインルーチンにより各種の処理が実行されると、処理に応じた結果や内容がコマンドやデータとして副制御回路72に入力される。副制御回路72においては、図示しない演出処理ルーチン等をそれぞれ独立して実行している。そして、演出処理ルーチンの実行により、疑似リール4L・4C・4R、コマンドに基づいた演出画像等を液晶表示装置5に表示させる。例えば、メダル投入を示すコマンドが入力された場合には、スタートレバー6の操作を促す演出画像等を液晶表示装置5に表示させる。また、液晶表示装置5からの演出にともなって、或いは独立して、LEDランプ29からの光の出力による演出、スピーカ21L・21R・21Bからの音の出力による演出を行う。
【0086】
(副制御回路72の動作:メダル送付先変更処理ルーチン)
また、副制御回路72においては、図7に示すメダル送付先変更処理ルーチンを、上記の演出処理ルーチンと平行して実行する。
【0087】
即ち、メダル送付先変更処理ルーチンが実行されると、図7に示すように、初めに、サブCPU74は、入賞が成立した際に発せられる入賞信号を主制御回路71から受信したか否かを判定する(B1)。入賞信号を受信したと判定した場合には(B1:YES)、入賞はボーナスであるか否かを判定する(B2)。入賞がボーナスであると判定した場合には(B2:YES)、送付先変更回路70を介して送付先変更装置69の送付先を「前面上部口102」に変更し(B3)、B1を再実行する。一方、入賞がボーナスでないと判定した場合には(B2:NO)、B1を再実行する。
【0088】
一方、B1において、入賞信号を受信していないと判定した場合には(B1:NO)、ボーナスが終了する際に発せられるボーナス終了信号を主制御回路71から受信したか否かを判定する(B4)。ボーナス終了信号を受信したと判定した場合には(B4:YES)、送付先変更回路70を介して送付先変更装置69の送付先を「メダル払出口15」に変更し(B5)、B1を再実行する。一方、ボーナス終了信号を受信していないと判定した場合には(B4:NO)、B1を再実行する。
【0089】
(効果)
このように、所定の入賞成立によりメダル101がホッパー40から送出され、送出されたメダル101が、外部から視認可能な状態で、液晶前面メダル進行路60及びリール側面メダル進行路61をメダル払出口15に向かって進行するため、メダル101をキャビネット2の外部に排出する過程を遊技者に視認させることができ、メダル101によるアトラクションを提供することができる。
【0090】
また、ホッパー40がキャビネット2の内部の上部に設けられているため、メダル101によるアトラクションを迅速に開始させることができる。
【0091】
このように、遊技の結果に基づいて、ホッパー40から送出されたメダル101の送付先は、送付先変更装置69により、前面上部口102とメダル払出口15とに切り替えて変更される。例えば、メダル101の払出枚数が所定の枚数より多い場合には、メダル101の送付先を前面上部口102とし、メダル101の払出枚数が少ない場合には、メダル101の送付先をメダル払出口15とすることにより、遊技の活気を損なうことなく、メダル101によるアトラクションを提供することができる。
【0092】
このように、連絡路にはシーソー65が設けられているため、連絡路を進行するメダル101が、シーソー65に衝突することにより、メダル101の進行方向が変更されるという、メダル101によるアトラクションを提供することができる。
【0093】
このように、メダル101をキャビネット2の内部に誘導する回収口(内部)64が連絡路に設けられているため、連絡路を進行中のメダル101をキャビネット2の内部に誘導することができるという、メダル101によるアトラクションを提供することができる。
【0094】
なお、本実施の形態において、遊技媒体を、メダルとしているが、本発明において、自重により進行する遊技媒体であれば、これに特に限定されるものではない。
【0095】
なお、本実施の形態において、遊技価値付与手段として、ボーナスに入賞したこと又はボーナスが終了したことに基づいて、送出先変更装置69によるメダル101の送付先を変更しているが、本発明において、これに特に限定されるものではない。例えば、所定の遊技状態に変化した場合や、所定の内部当籤役が成立した場合等が含まれる。
【0096】
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態の遊技機は、筐体(キャビネット2等)と、遊技媒体を用いて、所定の入力に応じて抽籤を実行し、抽籤結果に応じて複数種類の遊技状態の下で遊技を実行する遊技実行手段(主制御回路71等)と、筐体内上部に設けられ、遊技媒体を貯留し、送出する貯留送出手段(ホッパー40、送付先変更装置69等)と、貯留送出手段の下方に配置され、遊技媒体を筐体外部に排出する排出口(メダル払出口15)と、貯留送出手段と排出口とを連絡するとともに、遊技媒体を自重により進行させるとともに、進行中の遊技媒体を筐体外部から視認可能にする連絡路と、遊技実行手段の実行結果に基づいて、貯留送出手段により遊技媒体を送出させる遊技価値付与手段(主制御回路71等)と、を有する構成にされている。
【0097】
上記の構成によれば、遊技価値付与手段により送出された遊技媒体が外部から視認可能な状態で連絡路を排出口に向かって進行するため、遊技媒体を筐体外部に排出する過程を遊技者に視認させることができ、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。また、貯留送出手段が筐体内上部に設けられているため、遊技媒体によるアトラクションを迅速に開始させることができる。
【0098】
また、本実施の形態の遊技機において、貯留送出手段は、遊技媒体の送出先を連絡路と排出口とに切り替え可能に変更可能であり、遊技価値付与手段は、遊技実行手段の実行結果に基づいて、貯留送出手段における遊技媒体の送出先を変更するように構成にされている。上記の構成によれば、遊技の実行結果に基づいて、遊技媒体の送出先を連絡路と排出口とに切り替えることができる。例えば、筐体外部に送出される遊技媒体の量が少ない場合に、遊技媒体の送出先を排出口にすることにより、遊技の活気を損なうことなく、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。
【0099】
また、本実施の形態の遊技機において、連絡路に設けられ、遊技媒体が衝突することにより、遊技媒体の進行方向を変更する方向変更手段(シーソー65)を有する構成にされている。上記の構成によれば、連絡路を進行する遊技媒体が進路変更手段に衝突することにより、遊技媒体の進行方向が変更されるという、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。
【0100】
また、本実施の形態の遊技機において、連絡路に設けられ、遊技媒体を筐体内部に誘導する誘導口(回収口(内部)64)を有する構成にされている。上記の構成によれば、連絡路を進行中の遊技媒体を筐体内部に誘導することができるという、遊技媒体によるアトラクションを提供することができる。
【0101】
(本実施の形態の変形例)
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0102】
また、上述の実施の形態の遊技機は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複して備えていても良い。
【0103】
即ち、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
【0104】
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
【0105】
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
【0106】
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
【0107】
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
【0108】
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
【0109】
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
【0110】
なお、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組み合わせの表示(『777』『776』等)、複数の図柄うちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
【0111】
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
【0112】
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
【0113】
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB、RB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB、RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
【0114】
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組み合わせられたもの等を含む。
【0115】
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
【0116】
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
【0117】
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
【0118】
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の実施形態である遊技機の斜視図。
【図2】本発明の実施形態である遊技機の筐体内部を示す図。
【図3】遊技機のメダル上昇装置を示す図。
【図4】遊技機の主制御回路の構成を示すブロック図。
【図5】遊技機の副制御回路の構成を示すブロック図。
【図6】主制御回路が実行するメインルーチンのフローチャートを示す図。
【図7】副制御回路が実行するメダル送付先変更処理ルーチンのフローチャートを示す図。
【符号の説明】
【0120】
1 遊技機
2 キャビネット
40 ホッパー
60 液晶前面メダル進行路
61 リール側面メダル進行路
64 回収口(内部)
66 メダル収集部
67 メダル送り装置
68 メダル上昇装置
69 送付先変更装置
70 送付先変更回路
71 主制御回路
72 副制御回路
101 メダル
102 前面上部口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
遊技媒体を用いて、所定の入力に応じて抽籤を実行し、該抽籤結果に応じて複数種類の遊技状態の下で遊技を実行する遊技実行手段と、
前記筐体内上部に設けられ、前記遊技媒体を貯留し、送出する貯留送出手段と、
前記貯留送出手段の下方に配置され、前記遊技媒体を前記筐体外部に排出する排出口と、
前記貯留送出手段と前記排出口とを連絡するとともに、前記遊技媒体を自重により進行させるとともに、該進行中の前記遊技媒体を前記筐体外部から視認可能にする連絡路と、
前記遊技実行手段の実行結果に基づいて、前記貯留送出手段により前記遊技媒体を送出させる遊技価値付与手段と、
を有することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記貯留送出手段は、前記遊技媒体の送出先を前記連絡路と前記排出口とに切り替え可能に変更可能であり、
前記遊技価値付与手段は、前記遊技実行手段の実行結果に基づいて、前記貯留送出手段における前記遊技媒体の送出先を変更することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記連絡路に設けられ、前記遊技媒体が衝突することにより、前記遊技媒体の進行方向を変更する方向変更手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記連絡路に設けられ、前記遊技媒体を前記筐体内部に誘導する誘導口を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−264364(P2008−264364A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−114416(P2007−114416)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】