説明

銅薄膜製造方法、及びその方法に用いるスパッタ装置

【要 約】
【課題】比抵抗の小さい銅薄膜を提供する。
【解決手段】スパッタ装置1内に基板15を配置し、銅ターゲット21をスパッタする際、ガス添加用配管31から微少量の大気を導入し、スパッタガス中に添加する。基板15表面に形成された銅薄膜を大気中に放置しておくと、比抵抗が低下し、バルク銅の値に近づく。導入する大気の分圧は、1.33×10-4Pa以下の圧力にすると効果的である。分圧値を小さくするためには、間欠的に導入するとよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパッタ成膜の技術分野にかかり、特に、銅または銅を主成分とするターゲットをスパッタし、銅薄膜を形成する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、アルミニウム薄膜に代わり、比抵抗の小さい銅薄膜が半導体デバイスの配線材料として注目されている。
【0003】
図4(a)の符号101は、半導体デバイスを構成するシリコン基板であり、その表面にはシリコン酸化膜102が形成されている。
【0004】
このシリコン基板101をスパッタ装置内に搬入し、アルゴンガスのプラズマを生成し、銅から成るターゲットをスパッタし、シリコン酸化膜102上に銅薄膜を形成し、パターニングして銅配線105を形成する(図4(b))。
【0005】
このようにスパッタ成膜法で形成された銅配線105の比抵抗は、おおよそ2.2μΩcmであり、バルク状態の銅の比抵抗1.7μΩcmに比べて大きくなってしまう。
【0006】
スパッタ装置で銅薄膜を形成した場合、銅薄膜を水素中でアニール処理すれば、形成直後の銅薄膜に比抵抗を小さくできることが知られているが、1.9μΩcm程度までしか小さくならず、不十分である。
【0007】
また、アニール処理をするためには、スパッタ装置とは別に、そのアニール処理のための装置を必要とし、コスト高になるという問題がある。
【特許文献1】特開昭50−074534号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、低抵抗の銅薄膜を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者等は、スパッタリングガスのプラズマを発生させ、銅または銅を主成分とするターゲットをスパッタし、成膜対象物表面に銅薄膜を形成する場合に、スパッタ雰囲気中に大気を微少量導入すると、形成された銅薄膜の比抵抗が成膜後の時間の経過とともに低下することを見いだした。
【0010】
特に、添加ガスを5×10-7Torr(6.65×10-5Pa)の分圧にしてスパッタした銅薄膜では、成膜後10数時間後にはバルク状態の銅とほぼ等しい値まで比抵抗が低下することを見いだした。
【0011】
本発明は上記知見に基づいて創作されたものであり、請求項1記載の発明は、真空雰囲気中にスパッタガスを導入し、銅または銅を主成分とするターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に置かれた成膜対象物表面に銅薄膜または銅を主成分とする薄膜を形成する銅薄膜製造方法であって、前記ターゲットをスパッタする際に、構造中に窒素原子を有するガスと、酸素原子を有するガスと、又は窒素原子と酸素原子とを有するガスとのうち、いずれか一種以上のガスから成る添加ガスを前記真空雰囲気中に導入することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の銅薄膜製造方法であって、前記添加ガスは、酸素ガス、窒素ガス、水のうち、少なくともいずれか一種以上のガスが含まれていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の銅薄膜製造方法であって、前記スパッタ中の前記添加ガスの分圧は、6.65×10-4Pa以下にすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の銅薄膜製造方法であって、前記添加ガスを間欠的に導入することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、スパッタ装置であって、真空槽と、前記真空槽内に配置された銅または銅を主成分とするターゲットとを有し、前記真空槽内を真空雰囲気にし、スパッタガスを導入し、前記ターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に配置された成膜対象物表面に薄膜を形成するスパッタ装置であって、前記真空槽にはガス添加用配管が設けられ、前記スパッタガスの雰囲気中に、分圧で6.65×10-4Pa以下の圧力の添加ガスを連続またはパルス的に導入できるように構成されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のスパッタ装置であって、前記ガス添加用配管の端部は大気に開放され、前記真空槽内に前記添加ガスとして大気を導入できるように構成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、真空雰囲気中にスパッタガスを導入し、銅または銅を主成分とするターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に置かれた成膜対象物表面に銅薄膜または銅を主成分とする薄膜を形成する銅薄膜製造方法であって、前記ターゲットをスパッタする際に、構造中に窒素原子を有するガスと、酸素原子を有するガスと、又は窒素原子と酸素原子とを有するガスとのうち、いずれか一種以上のガスから成る添加ガスを、分圧が1.33×10-4Pa以下となるように、前記真空雰囲気中に導入することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の銅薄膜製造方法であって、前記添加ガスは、酸素ガス、窒素ガス、水のうち、少なくともいずれか一種以上のガスが含まれていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の銅薄膜製造方法であって、前記添加ガスを間欠的に導入することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、真空槽と、前記真空槽内に配置された銅または銅を主成分とするターゲットとを有し、前記真空槽内を真空雰囲気にし、スパッタガスを導入し、前記ターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に配置された成膜対象物表面に薄膜を形成するスパッタ装置であって、前記真空槽にはガス添加用配管が設けられ、前記スパッタガスの雰囲気中に、分圧で1.33×10-4Pa以下の圧力の添加ガスを連続またはパルス的に導入できるように構成されたことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載のスパッタ装置であって、前記ガス添加用配管の端部は大気に開放され、前記真空槽内に前記添加ガスとして大気を導入できるように構成されたことを特徴とする。
【0012】
本発明は上記のように構成されており、アルゴンガス等のスパッタガス中に、化学構造中に窒素原子、酸素原子、又はその両方の原子を含む添加ガスを所定の分圧で含有させ、スパッタガス及び添加ガスのプラズマを発生させ、銅を主成分とするターゲットをスパッタしている。
【0013】
上記のような添加ガスの導入量は、ガス添加用配管に設けた流量制御バルブを用いて制御し、分圧を6.65×10-4Pa以下にするのが望ましい。
【0014】
流量制御バルブで制御する場合、その最小制御流量に相当する分圧よりも小さくすることは困難である。従って、添加ガスを流量制御バルブを介して導入する場合に、導入とその停止とを繰り返し、間欠的に導入するようにすると、添加ガスの実効分圧値(時間平均値)を、流量制御バルブで制御できる値よりも小さくすることができる。また、間欠的に導入するタイミングにより、膜界面の組成制御も可能となる。
【発明の効果】
【0015】
銅薄膜の比抵抗を小さくできるので、LSI配線に適している。
添加ガスを間欠的に導入する場合、流量制御バルブで制御可能な値よりも小さい分圧値にすることができる。
銅薄膜形成後、アニール処理をしなくても比抵抗を小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のスパッタ装置を、本発明の銅薄膜製造方法と共に説明する。
図1を参照し、符号1は本発明のスパッタ装置の一例であり、真空槽10を有している。真空槽10の底壁側にはカソード装置12が配置されており、天井側には基板ホルダ13が配置されている。
【0017】
カソード装置12はカソード電極22を有しており、その表面(真空槽10の内部側)には銅から成るターゲット21が水平に設けられている。このターゲット21は、基板ホルダ13と対向する位置に配置されている。
【0018】
また、カソード電極22の裏面(真空槽10の外部側)には、ターゲット21表面に磁場を形成するマグネトロン磁石23が配置されている。ターゲット21と基板15の間の距離(T/S)は275mmのいわゆるロングスロースパッタリング(LTS)となっている。
【0019】
真空槽10底壁には、回転軸16が気密に挿通されており、その先端部分には、シャッタ17が取り付けられている。
基板ホルダ13には爪14が設けられており、基板ホルダ13のターゲット21側の面には、爪14によってシリコン基板15が保持されている。
【0020】
真空槽10には、真空排気系18が接続されており、このスパッタ装置1で銅薄膜を形成する際には、真空排気系18によって真空槽10内を真空排気する。
真空槽10には、ガス添加用配管31と、スパッタガス導入用配管33とを有するガス導入系3が接続されている。
【0021】
ガス添加用配管31には、流量制御バルブ32が設けられており、端部が大気中に開放されている。スパッタガス導入用配管33は、マスフローコントローラ36を介して、スパッタガスボンベ37に接続されており、真空槽10内にスパッタガスボンベ中37に充填されたスパッタガス(ここではアルゴンガス)を導入できるように構成されている。
【0022】
真空排気系18により、真空槽10内が4×10-6Torr〜2×10-7Torrの圧力まで真空排気された後、流量制御バルブ32を操作し、真空槽10内に大気(空気)を添加ガスとして導入する。
【0023】
このときはスパッタガスを導入せず、導入された添加ガスにより、真空槽10内の圧力が上昇し、所定分圧(例えば5×10-7Torrの分圧)で安定したところで、スパッタガスを導入する。
【0024】
スパッタガスはマスフローコントローラ36によって流量制御しながら導入する(ここでは20sccmの流量で導入した)。このとき、添加ガスの導入量は変えないでおく。
【0025】
スパッタガスの導入により、真空槽10内の圧力が上昇し、5×10-4Torrの圧力で安定したところで、カソード電極22に負電圧を印加し、ターゲット21表面近傍にプラズマを発生させる。
【0026】
この状態では、シャッタ17はシリコン基板15とターゲット21の間に配置されており、3.7kW(約518V×7.18A)の電力で5分間×2回(2回の間に2分間の放電休止状態を設定する)のプレスパッタを行い、ターゲット21表面をクリーニングし、次いで、回転軸16を回転させ、シリコン基板15とターゲット21の間からシャッタ17を退け、2分後にスパッタを開始すると、シリコン基板15表面に銅薄膜が形成され始める(スパッタ電力は3.17kW)。
【0027】
スパッタを80秒間行い、シリコン基板15表面に約2000Åの銅薄膜を形成した後、カソード電極21への電圧印加を停止すると共に、添加ガス(大気)の導入とスパッタガスの導入を停止し、スパッタを終了させる。基板ホルダ13の温度は、プリスパッタ開始前では30℃であったが、スパッタ終了時には50℃程度に昇温していた。
【0028】
スパッタ終了後、シリコン基板15を取り出し、形成した銅薄膜の比抵抗を測定した。その比抵抗の値は、時間経過に従い小さくなった。
【0029】
図2のグラフに、真空槽10内に導入した添加ガス(ここでは大気)のスパッタガス中の分圧Pと、形成された銅薄膜の比抵抗の経時変化を示す。導入したスパッタガスの流量は20sccmであり、スパッタ雰囲気の圧力は5×10-4Torrである。添加ガスの分圧Pは、添加ガス導入前の真空槽10の到達圧力P0と、添加ガス導入後の圧力P1との差(P1−P0)で表される。
グラフ中のバルク銅は、銅塊の場合の比抵抗の値である。
【0030】
このグラフから、スパッタ雰囲気中に含まれる添加ガス(大気)の分圧Pを、6.65×10-4Pa(5×10-6Torr)以下の大きさにすると効果的であることが分かる。特に、2.66×10-5Pa(2×10-7Torr)以下の微小な大きさにすると、形成される銅薄膜の比抵抗は1.7〜1.8μΩcmとなり、バルク銅の値(1.7μΩcm)にほぼ等しくなることがわかる。なお、シリコン表面に熱酸化膜が形成されている基板を用いても同様の結果が得られた。
【0031】
以上は、流量制御バルブ32により、真空槽10内に添加ガスを連続的に導入したが、添加ガスの真空槽10内での分圧Pを一層微小な値にするために、間欠的に導入することができる。
【0032】
例えば、所定の時間間隔で、真空槽10内に間欠的に添加ガス(この添加ガスは化学構造中に酸素原子を有するガス、窒素原子を有するガス、酸素原子と窒素原子を有するガス及び水のいずれか一種以上のガスである。)を微少量導入すると、その分圧を一層小さくすることができる。
【0033】
図3のグラフは、2.5秒間の添加ガス導入を14秒間隔で繰り返し行った場合の真空槽10内の圧力変化を示している。添加ガスの導入により、真空槽10内の圧力はパルス的に2.66×10-5Pa(2×10-7Torr)だけ上昇する。
【0034】
このグラフを平均すると、真空槽10内には、1×10-8〜1×10-9Torr程度の分圧で添加ガスが含まれていることになる。微小分圧の添加ガスを精度よく導入することは困難であるが、上記のように、間欠的に添加ガスを導入することで達成できる。
【0035】
また、真空槽10内に連続的に添加ガスを導入する配管と、パルス状に添加ガスを導入する配管とを別々に設け、連続的に添加ガスを導入すると共に、そのパルス状の導入を重畳させてもよい。
【0036】
なお、以上は、直流電源を印加してターゲットをスパッタする場合について説明したが、本発明は、交流電圧を印加するRFスパッタ法や、直流電圧に交流電圧を重畳するスパッタ法、直流電圧の大きさを変化させるスパッタ法等、種々のスパッタ法に適用することができる。また、基板ホルダ13に電圧を印加し、シリコン基板15にバイアスを印加したり、フローティングにしてもよい。
【0037】
また、上記の添加ガスには大気(空気)を使用したが、酸素ガス、窒素ガス、又は水分を含有するアルゴンガスであってもよい。酸素ガスと窒素ガスの混合ガスであってもよい。また、酸素ガス、窒素ガス、その混合ガスに水分が含有されるガスであってもよい。
その場合には、ガス添加用配管の端部を流量制御バルブを介して、添加ガスを充填したガスボンベに接続しておくとよい。
【0038】
また、上記はシリコン基板15上に銅薄膜を形成したが、成膜対象物はシリコン基板に限定されるものではない。
【0039】
更にまた、本発明に用いる銅ターゲットは銅から成るターゲット、または銅を主成分とするターゲットであり、銅を主成分とするターゲットは他の金属を含有していてもよい。
【0040】
また、低抵抗化を促進するためにアニールを併用してもよい。ターゲット・基板間の距離は275mmの例を示したが、より短距離のスパッタ装置を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一例のスパッタ装置を示す図
【図2】銅薄膜の比抵抗の経時変化を示すグラフ
【図3】添加ガスを間欠的に導入した場合の圧力変化を示すグラフ
【図4】(a)、(b):銅薄膜の形成方法を説明するための図
【符号の説明】
【0042】
1……スパッタ装置 10……真空槽 21……ターゲット 31……ガス添加用配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空雰囲気中にスパッタガスを導入し、銅または銅を主成分とするターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に置かれた成膜対象物表面に銅薄膜または銅を主成分とする薄膜を形成する銅薄膜製造方法であって、
前記ターゲットをスパッタする際に、構造中に窒素原子を有するガスと、酸素原子を有するガスと、又は窒素原子と酸素原子とを有するガスとのうち、いずれか一種以上のガスから成る添加ガスを前記真空雰囲気中に導入することを特徴とする銅薄膜製造方法。
【請求項2】
前記添加ガスは、酸素ガス、窒素ガス、水のうち、少なくともいずれか一種以上のガスが含まれていることを特徴とする請求項1記載の銅薄膜製造方法。
【請求項3】
前記スパッタ中の前記添加ガスの分圧は、6.65×10-4Pa以下にすることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の銅薄膜製造方法。
【請求項4】
前記添加ガスを間欠的に導入することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の銅薄膜製造方法。
【請求項5】
真空槽と、
前記真空槽内に配置された銅または銅を主成分とするターゲットとを有し、
前記真空槽内を真空雰囲気にし、スパッタガスを導入し、前記ターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に配置された成膜対象物表面に薄膜を形成するスパッタ装置であって、
前記真空槽にはガス添加用配管が設けられ、前記スパッタガスの雰囲気中に、分圧で6.65×10-4Pa以下の圧力の添加ガスを連続またはパルス的に導入できるように構成されたことを特徴とするスパッタ装置。
【請求項6】
前記ガス添加用配管の端部は大気に開放され、前記真空槽内に前記添加ガスとして大気を導入できるように構成されたことを特徴とする請求項5記載のスパッタ装置。
【請求項7】
真空雰囲気中にスパッタガスを導入し、銅または銅を主成分とするターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に置かれた成膜対象物表面に銅薄膜または銅を主成分とする薄膜を形成する銅薄膜製造方法であって、
前記ターゲットをスパッタする際に、構造中に窒素原子を有するガスと、酸素原子を有するガスと、又は窒素原子と酸素原子とを有するガスとのうち、いずれか一種以上のガスから成る添加ガスを、分圧が1.33×10-4Pa以下となるように、前記真空雰囲気中に導入することを特徴とする銅薄膜製造方法。
【請求項8】
前記添加ガスは、酸素ガス、窒素ガス、水のうち、少なくともいずれか一種以上のガスが含まれていることを特徴とする請求項7記載の銅薄膜製造方法。
【請求項9】
前記添加ガスを間欠的に導入することを特徴とする請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の銅薄膜製造方法。
【請求項10】
真空槽と、
前記真空槽内に配置された銅または銅を主成分とするターゲットとを有し、
前記真空槽内を真空雰囲気にし、スパッタガスを導入し、前記ターゲットをスパッタし、前記真空雰囲気中に配置された成膜対象物表面に薄膜を形成するスパッタ装置であって、
前記真空槽にはガス添加用配管が設けられ、前記スパッタガスの雰囲気中に、分圧で1.33×10-4Pa以下の圧力の添加ガスを連続またはパルス的に導入できるように構成されたことを特徴とするスパッタ装置。
【請求項11】
前記ガス添加用配管の端部は大気に開放され、前記真空槽内に前記添加ガスとして大気を導入できるように構成されたことを特徴とする請求項10記載のスパッタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−35824(P2009−35824A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281839(P2008−281839)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【分割の表示】特願平11−248417の分割
【原出願日】平成11年9月2日(1999.9.2)
【出願人】(000231464)株式会社アルバック (1,740)
【Fターム(参考)】