説明

除毛デバイス

本発明によれば、固体潤滑組成物を含む除毛デバイスが提供され、この固体潤滑組成物は、
a.固体潤滑組成物の40重量%〜95重量%の、
i.STPで固体であり、
ii.8,000,000以下、好ましくは100,000〜3,000,000の分子量を有する、水溶性潤滑ポリマーと、
b.固体潤滑組成物の3〜50重量%、好ましくは5〜25重量%の、C12〜C30脂肪族アルコールから選択される、1種以上の脂肪族アルコールと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、堅牢な固体潤滑組成物を含む除毛デバイスの提供に関する。
【背景技術】
【0002】
石鹸組成物を含む除毛デバイスは、既知であり−国際公開第07/056509号を参照されたい。国際公開第07/056509号はまた、石鹸組成物内に、少量の、ポリオキシエチレンなどのポリマー、及びベヘニルアルコールなどの脂肪族アルコールを含むことも様々に教示している。皮膚を潤滑するために、ポリエチレンオキシドなどの親水性ポリマーを大量に含む皮膚係合組成物を組み込んだ除毛デバイスを提供することも、既知である。例えば、国際公開第97/02116号、及び同第97/02117号を参照されたい。国際公開第97/02116号、及び同第97/02117号の組成物の不利な点は、それらは水中で離解する傾向があり、したがって数回を超える剃毛に対して潤滑を提供するには不適当となり得る点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第07/056509号
【特許文献2】国際公開第97/02116号
【特許文献3】同第97/02117号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、固体潤滑組成物を含む除毛デバイスが提供され、この固体潤滑組成物が、
a.固体潤滑組成物の40重量%〜95重量%の、
i.STPで固体であり、
ii.8,000,000以下、好ましくは100,000〜3,000,000の分子量を有する、水溶性潤滑ポリマーと、
b.固体潤滑組成物の3〜50重量%、好ましくは5〜25重量%の、C12〜C30脂肪族アルコールから選択される、1種以上の脂肪族アルコールと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】下記の離解/溶解試験で論じられる、溶媒中に放出されたPEGのグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明は、親水性潤滑ポリマーを含む固体潤滑組成物を組み込んで含む、従来技術の除毛デバイスに関連する問題を克服する。規定の脂肪族アルコールを含むことにより、組成物は、水中での溶解に対する耐性が強まり、したがって、その耐用寿命が伸びる−換言すれば、そのことにより、組成物は、そうでない場合よりも多い回数の使用に対して潤滑を提供することが可能になる。
【0007】
本明細書で使用するとき、用語「STP」、即ち「標準温度、及び標準圧力」は、20℃の温度、及び101.325kPaの圧力を指す。
【0008】
本発明による除毛デバイスは、限定されるものではないが、カミソリ、又は毛を分解、又は破壊するための光源を含む除毛デバイスなどの、いずれの除毛デバイスとすることができる。除毛デバイスが光源を含む場合、その光源は、有利にはレーザー光源である。好ましくは、除毛デバイスは、カミソリである。カミソリの場合、固体潤滑組成物は、有利には、カミソリカートリッジ上に提供することができ、好ましくは、刃の切断方向における前方、及び/又は後方に配置されたストリップとして提供される。上述の国際公開第97/02116号は、そのようなストリップを定置し得る場所を説明している。
【0009】
本発明によれば、固体潤滑組成物は、固体潤滑組成物の3〜50重量%、好ましくは5〜25重量%の、C12〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪族アルコールから選択される、1種以上の脂肪族アルコールを含み得る。より好ましくは、脂肪族アルコールは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、若しくはベヘニルアルコール、又はこれらの混合物を含む。規定量の脂肪族アルコールの存在は、図1に示し、以下で論じるように、組成物の、水中での溶解による離解の傾向を減少させることによって、組成物の耐用期間を増大させることができる。しかしながら、存在する脂肪族アルコールが多すぎる場合には、固体潤滑組成物は過度に疎水性となり得、水溶性潤滑ポリマーは、意図された機能を発揮できない恐れがある。更には、以下で論じるように、固体潤滑組成物が常温圧縮される場合、有利には、固体潤滑組成物の20重量%を超えて脂肪族アルコールを含まず、好ましくは脂肪族アルコールは15重量%未満である。この理由は、脂肪族アルコールの量が増大するにつれて、固体潤滑組成物は、除毛デバイスに適切に付着できないか又は使用の際に崩壊する恐れがある程度まで、次第に脆性となるためである。
【0010】
固体潤滑組成物は、水溶性潤滑ポリマーを含む。水溶性潤滑ポリマーは、水を結合してゲルを形成するなどの、多くのメカニズムによって、潤滑を達成し得る。有効とするためには、ポリマーは、STPで固体であり、8,000,000未満の分子量を有する必要がある。100,000〜7,000,000の分子量を有することが好ましい。好適な水溶性潤滑ポリマーとしては、ポリアルキレングリコール;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含むセルロース系ポリマー;ポリビニルピロリドン;ポリアクリルアミド;ポリビニルイミダゾリン;ポリヒドロキシエチルメタクリレート、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で使用するとき、「ポリアルキレングリコール」は、「ポリアルカンオキシド」と同義であるが、一部の供給源はこれまで、低分子量の変異型を「ポリアルキレングリコール」と称し、高分子量の変異型を「ポリアルカンオキシド」と称している。好ましくは、ポリアルキレングリコール(ポリアルカンオキシド)は、ポリエチレングリコール(本明細書では「PEG」と称す場合もある)、ポリプロピレングリコール、又はこれらの混合物を含み、より好ましくは、ポリエチレングリコールを含む。
【0011】
固体潤滑組成物は、40〜95重量%、好ましくは45〜85重量%の水溶性潤滑ポリマーを含むことが好ましい。
【0012】
有利には、水溶性潤滑ポリマーは、POLYOX(Dow Chemical Companyより入手可能)、又はALKOX(Meisei Chemical Works,Kyoto,Japanより入手可能)として公知の、ポリエチレンオキシドを含む。一実施形態では、これら特定のポリエチレンオキシドは、約100,000〜約600万、好ましくは約300,000〜約500万の分子量を有し、このポリエチレンオキシドは、約500万の平均分子量を有するポリエチレンオキシドと、約300,000の平均分子量を有するポリエチレンオキシドとの配合物を含む。
【0013】
有利には、固体潤滑組成物は、固体潤滑組成物の2重量%未満、好ましくは1重量%未満、より好ましくは0重量%の水溶性界面活性剤を含む。本明細書で使用するとき、用語「水溶性界面活性剤」とは、25℃で、1000mL以下の水中に、その界面活性剤の1gが溶解する、という条件を満たす界面活性剤を指す。完全を期せば、ステアリン酸マグネシウム1g、又はセチルアルコール1gを溶解するためには、25℃の水10,000mL超を必要とする。
【0014】
有利には、固体潤滑組成物は、疎水性結合剤を含み得る。そのような構成成分の存在は、機械的に壊食される傾向を減少させることによって、組成物の耐用期間を増大させることができる。有利には、疎水性結合剤は、STPで固体である。好適な疎水性結合剤としては、二価金属カチオンステアレート、好ましくはステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、又はその混合物、より好ましくは、ステアリン酸マグネシウム、エチルセルロース、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエン−スチレンコポリマー(例えば、中衝撃ポリスチレン、及び高衝撃ポリスチレン)、ポリアセタール、アクリロニトリルブタジエン−スチレンコポリマー、エチレンビニルアセテートコポリマー、及びポリプロピレン/ポリスチレン配合物のような配合物、並びにこれらの混合物が挙げられる。固体潤滑組成物が常温圧縮される場合は、好ましくは、固体潤滑組成物の1〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%の疎水性結合剤を含む。固体潤滑組成物が、以下で論じるように、押出プロセスによって製造される場合は、好ましくは、固体潤滑組成物の10〜50重量%、より好ましくは15〜40重量%、及び更により好ましくは20〜35重量%の疎水性結合剤を含む。
【0015】
本発明の種類の固体潤滑組成物に香りを与えることは困難な場合があるが、これは、香料は液体であり、したがって製造プロセスの間、固体マトリックス全体にわたる均等な内部分布を保持することが困難であるためである。例えば、高温押出プロセスでは、香油は揮発し、沸騰蒸発する恐れがある。常温圧縮プロセスの間では、香料は圧縮中に絞り出されて、同様に失われる場合がある。更には、香油は通常、かなり疎水性であり、本明細書に開示される水溶性潤滑ポリマーのような親水性材料に混じり合わない恐れがある。その結果、不十分な香りの製品となる傾向がある。
【0016】
この不利益を克服するために、本発明による固体潤滑組成物内に含まれる香油は、粉末内に放出可能に封入することができる。使用の際、例えば水との接触の際に、香料の放出が可能ないずれの粉末も、好適に使用することができる。有利には、粉末は、香料を封入することができる、環状オリゴ糖を含む。
【0017】
本明細書で使用するとき、用語「環状オリゴ糖」とは、6個以上の糖単位を含む環状構造物を意味する。6個、7個、又は8個の糖単位を有する環状オリゴ糖、及びこれらの混合物、より好ましくは6個、又は7個の糖単位、更により好ましくは7個の糖単位を有する環状オリゴ糖が、本明細書で使用するのに好ましい。当該技術分野においては一般に、六員環、七員環、及び八員環の環状オリゴ糖は、それぞれα、β、及びγと略記される。
【0018】
本明細書で使用する環状オリゴ糖は、いずれの好適な糖類、又は糖類の混合物を含み得る。好適な糖類の例としては、限定されるものではないが、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、マルトース、及びこれらの混合物が挙げられ、好ましくはグルコースである。本明細書で使用するのに好ましい環状オリゴ糖は、α−シクロデキストリン、若しくはβ−シクロデキストリン、又はこれらの混合物であり、本明細書で使用するのに最も好ましい環状オリゴ糖は、β−シクロデキストリンである。本明細書で使用する環状オリゴ糖は、いずれの好適な置換基、又は置換基の混合によって置換することができる。本明細書での、用語「置換基の混合」の使用は、2つ以上の異なる好適な置換基が、1つの環状オリゴ糖上で置換され得ることを意味する。シクロデキストリンの誘導体は、主として、OH基の一部が置換されている分子からなる。好適な置換基としては、限定されるものではないが、アルキル基;ヒドロキシアルキル基;ジヒドロキシアルキル基;シクロデキストリングリセロールエーテルなどの、(ヒドロキシアルキル)アルキレニル橋かけ基;アリル基;マルトシル基;アリル基;ベンジル基;アルカノイル基;2−ヒドロキシ−3−(ジメチルアミノ)プロピルエーテルを含有するものなどの、カチオン性シクロデキストリン;四級アンモニウム基;カルボキシアルキル基、スルホブチルエーテル基、サルフェート基、及びサクシニレートなどの、アニオン性シクロデキストリン;両性シクロデキストリン;並びにこれらの混合が挙げられる。
【0019】
置換基は、飽和、又は不飽和であっても、直鎖、又は分枝鎖であってもよい。好ましい置換基としては、飽和直鎖状のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、及びこれらの混合が挙げられる。好ましいアルキル置換基、及びヒドロキシアルキル置換基は、C1〜C8のアルキル基、若しくはヒドロキシアルキル基、又はこれらの混合から選択され、より好ましいアルキル置換基、及びヒドロキシアルキル置換基は、C1〜C6のアルキル基、若しくはヒドロキシアルキル基、又はこれらの混合から選択され、更により好ましいアルキル置換基、及びヒドロキシアルキル置換基は、C1〜C4のアルキル基、若しくはヒドロキシアルキル基、及びこれらの混合から選択される。特に好ましいアルキル置換基、及びヒドロキシアルキル置換基は、プロピル、エチル、及びメチルであり、中でも特に、ヒドロキシプロピル、及びメチルであり、更により好ましくは、メチルである。
【0020】
本発明で使用する好ましい環状オリゴ糖は、非置換であるか、又は飽和直鎖状のアルキル置換基、若しくはヒドロキシアルキル置換基のみによって置換される。それゆえ、本明細書で使用する環状オリゴ糖の好ましい例は、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、メチル−α−シクロデキストリン、メチル−α−シクロデキストリン、及びヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである。
【0021】
本発明による除毛デバイス内に含まれる固体潤滑組成物は、多くの方法で製造することができる。従来から、このような組成物は、上述の国際公開第97/02116号、及び同第97/02117号に開示されるような、押出成形法を使用して製造することができる。固体潤滑組成物が芳香油などの温度感受性構成成分を含む場合、固体潤滑組成物は、有利には、以下の実施例1〜実施例3に例示されるように、常温圧縮された組成物とすることができる。常温圧縮することにより、温度感受性構成成分は、より良好に組成物内に保持することができ、沸騰蒸発、分解などによって失われることがない。上述のように、組成物が常温圧縮された場合、有利には、固体潤滑組成物の20重量%を超えて脂肪族アルコールを含まず、好ましくは脂肪族アルコールは15重量%未満である。
【0022】
本明細書で使用するとき、用語「常温圧縮された」とは、製剤が、いかなる能動的加熱も使用されずに、圧縮工程を伴うプロセスによって製造されていることを意味し、また用語「常温圧縮する」は、それに従って解釈されたい。誤解を避けるために、圧縮工程自体によって発生する熱は、能動的加熱であるとは見なさない。
【0023】
用語「温度感受性構成成分」とは、周囲温度超、かつ100℃未満において、沸点を有するか、著しく昇華するか、又は化学構造において変化する材料を指す。この範囲内で沸点を有する材料は、当業者には既知であり、多くの低沸点の香油が含まれる。低沸点の香油、即ちトップノートは、体熱に晒されると急速に蒸発するため、皮膚への適用後、最初に芳香の激しい放出をもたらすものである。本発明の温度範囲内で著しく昇華する材料は、当業者には同様に周知である。一般に使用される、この温度範囲内で昇華する感覚作用剤の例は、メントールである。記載の範囲内の温度で化学構造において変化する材料は、当業者には既知である。そのような材料の一例は、温度上昇につれて一定の増大率で酸化する、L−アスコルビン酸である。
【0024】
以下の非限定的な実施例により、固体潤滑組成物の製造を説明する。
【実施例】
【0025】
(実施例1)
【表1】

【0026】
(実施例2)
【表2】

【0027】
(実施例3)
【表3】

Polyox(商標)WSR−N750粉末、Dow Chemicals製、分子量約300,000のポリエチレングリコール
Stenol−1822粉末、Cognis製
【0028】
材料を混合デバイス内に入れ、混合物が完全に均質になるまで混合することにより、実施例1〜実施例3の組成物を製造する。均質化した後、適切な成形型/パンチを使用して、混合物を所望の形状に圧縮する。好適なデバイスの例は、GEA Courtoy R253−27タブレットプレス機である。粉末を、1×1010〜1×1012Nm−2の力を使用して圧縮する。結果得られたタブレットは、成形型から所望の形状で排出される。
【0029】
(実施例4)
【表4】

Polyox Coag、Dow Chemical製
Polyox N750、Dow Chemical製
731 HIPS(高衝撃ポリスチレン)、BASF製
Carbowax PEG
【0030】
Haake System 90、直径0.019m(3/4インチ)押出成形機を、約6890〜13780kPa(68.9〜137.8バール(1000〜2000psi))のバレル圧力、約10〜50rpmのローター速度、及び約150〜185℃の温度で使用し、またダイの温度を約170〜185℃として、配合物を押出成形することにより、上記の組成物を製造する。押出成形された組成物のストリップを冷却し、適切な寸法の薄片に切り分ける。
【0031】
離解/溶解試験
以下の同一寸法、及び同一形状のストリップサンプルを製造した。
・100% PEG(Polyox(商標)WSR−N750)のサンプル;
・実施例1に合わせた固体潤滑組成物
・実施例2に合わせた固体潤滑組成物
【0032】
それぞれの場合において、抽出溶媒(重水)10μLをガラスバイアル瓶の底に滴下し、固体潤滑剤のストリップを溶媒の液滴上に置いた。次いで、バイアル瓶を、50℃のオーブン内に2分間置き、その切断片をバイアル瓶に「膠着」させた。抽出溶媒(重水)1000μLをバイアル瓶に加えて、20分間、混転混合した。20分後、PEG濃度のNMR分析のために、溶液200μLをバイアル瓶の頂部から抽出した。結果を図1に示し、溶媒中に放出されたPEGが示される。
・用語「Polyox」は、Polyox(商標)WSR−N750、粉末状ポリエチレングリコールを指す。
・用語「BA」は、Stenol−1822、粉末状ベヘニルアルコールを指す。
・y−軸は、相対的PEG濃度に関する。
この結果は、ベヘニルアルコールの濃度増加に伴う、PEGの溶解の低減を示す。
【0033】
本明細書に開示される寸法、及び値は、記載される正確な数値に厳密に制限されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指示がない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載の値、及びその値周辺の機能的に等価な範囲の双方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体潤滑組成物を含む除毛デバイスであって、前記固体潤滑組成物が、
a.前記固体潤滑組成物の40重量%〜95重量%の、
i.STPで固体であり、
ii.8,000,000以下、好ましくは100,000〜3,000,000の分子量を有する、水溶性潤滑ポリマーと、
b.前記固体潤滑組成物の3〜50重量%、好ましくは5〜25重量%の、C12〜C30脂肪族アルコールから選択される、1種以上の脂肪族アルコールと、を含む、除毛デバイス。
【請求項2】
前記脂肪族アルコールが、セチルアルコール、ステアリルアルコール、若しくはベヘニルアルコール、又はこれらの混合物を含む、請求項1に記載の除毛デバイス。
【請求項3】
前記固体潤滑組成物が、前記固体潤滑組成物の2重量%未満、好ましくは1重量%未満、より好ましくは0重量%の水溶性界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の除毛デバイス。
【請求項4】
前記水溶性潤滑ポリマーが、ポリオキシアルキレングリコール、ポリアルカンオキシド、セルロース系ポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾリン、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、又はこれらの混合物を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項5】
前記固体潤滑組成物が、疎水性結合剤を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項6】
前記疎水性結合剤が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリアセタール、アクリロニトリルブタジエン−スチレンコポリマー、エチレンビニルアセテートコポリマー、ポリプロピレン/ポリスチレン配合物、又はこれらの混合物を含む、請求項5に記載の除毛デバイス。
【請求項7】
前記固体潤滑組成物が、環状オリゴ糖内に放出可能に封入された芳香油を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項8】
前記環状オリゴ糖が、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、メチル−α−シクロデキストリン、メチル−α−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、又はこれらの混合物を含む、請求項7に記載の除毛デバイス。
【請求項9】
前記固体潤滑組成物が常温圧縮され、前記固体潤滑組成物の20重量%以下、好ましくは15重量%未満の脂肪族アルコールを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項10】
カミソリとして構成された、請求項1〜9のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項11】
毛髪、又は毛根を分解、又は破壊するための光源を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の除毛デバイス。
【請求項12】
前記光源が、レーザー光源を含む、請求項10に記載の除毛デバイス。
【請求項13】
皮膚の潤滑、及び除毛のための、請求項1〜12のいずれか一項による除毛デバイスの使用。

【図1】
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【公表番号】特表2012−508088(P2012−508088A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536633(P2011−536633)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/045270
【国際公開番号】WO2011/022285
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】