説明

電気自動車のナビゲーション方法および電気自動車のナビゲーション装置

【目的】目的地までに必要な電気自動車の充電池の個数をユーザに提示する「電気自動車のナビゲーション方法およびナビゲーション装置」を提供することである。
【構成】少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶し、現在位置を算出し、目的地を設定し、該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出し、該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出し、該全電力消費量に基づいて、該ルートにおいて必要な充電池の個数を算出し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける該充電池の個数を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車のナビゲーション方法および電気自動車のナビゲーション装置に係り、特に、目的地までに必要な電気自動車の充電池の個数を提示する電気自動車のナビゲーション方法および電気自動車のナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球規模で進む環境破壊、特に地球温暖化を阻止し、地球環境を保全するために、低公害車の普及が進んでおり、中でも、排気ガスを全く排出しない電気自動車の開発が進められている。電気自動車は、搭載された充電池の容量等によるが、特に、比較的長距離の運転をする場合等には出発地や目的地、あるいは目的地までの経路の途中で充電池の充電が必要となる場合があるが、現時点では充電設備が十分に普及しておらず、ユーザはどこのガソリンスタンドで充電が可能なのかが分からないという問題がある。
【0003】
そこで、表示部に表示される地図上に充電設備の有無や位置情報、等を重畳表示させる技術(特許文献1)がある。具体的には、走行中に充電池の残容量を監視しておき、該残容量が閾値以下になった場合には、該残容量で到達でき、かつ、充電設備が設置されている施設を検索し、該施設へ案内する。これにより、ユーザは走行中に充電をしなければならなくなった場合に、どの施設に充電設備があるのかがひと目で分かり、入った施設に充電設備がなく、充電ができないという事態が発生しない。
【0004】
しかし、現在の技術では、ある充電環境では100%充電するためには、約7時間かかってしまい、また、急速充電で80%充電した場合でも約30分かかってしまう。このため、上記従来技術で充電設備が設置されている施設が分かり、充電を開始したとしても、充電に時間がかかってしまい、ユーザは、該施設や、該施設近辺で余計な時間を過ごさなければならないという問題がある。
【0005】
そこで、最近では、上記問題を解決し、電気自動車を普及させるために、車両から充電池を脱着可能にした電気自動車が提案され、実用化されつつあり、該充電池も小型化される可能性がある。
【0006】
上記従来技術のように、充電池が小型化され、一般に販売されるようになれば、ユーザは現在のビデオカメラ、携帯電話等の充電池のように複数の充電池を所有し、充電ではなく所有している充電池を交換することにより、充電時間を無駄にすることなく走行することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−215124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来技術では、出発地から目的地に到着する、もしくは出発地から目的地までを往復するための最適な充電池の個数が分からないといった課題があった。例えば、多く持って行ってしまった場合には、車内に荷物を積むスペースが小さくなったり、少ない場合には、途中で充電池の充電や交換をしなければならないということが発生してしまっていた。
【0009】
以上より、本発明の第1の目的は、ユーザに目的地までの走行に最適な充電池の個数の情報を提示することにより、目的地までに必要な充電池の個数を事前に知ることができるようにすることである。
【0010】
また、本発明の第2の目的は、目的地までの走行でユーザが所有している充電池の個数では足りなかった場合でも充電池の交換地点もしくは充電地点を提示することにより、目的地まで到達可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、目的地までに必要な電気自動車の充電池の個数を提示する電気自動車のナビゲーション方法およびナビゲーション装置に関する。
【0012】

ナビゲーション方法
本発明の第1のナビゲーション方法は、少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶するステップ、現在位置を算出するステップ、目的地を設定するステップ、該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するステップ、該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出するステップ、該全電力消費量に基づいて、該ルートにおいて必要な充電池の個数を算出するステップ、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける該充電池の個数を表示するステップ、を備えている。
【0013】
本発明の第2のナビゲーション方法は、少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶するステップ、現在位置を算出するステップ、目的地を設定するステップ、充電池の個数を入力するステップ、該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するステップ、該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出するステップ、前記全電力消費量と該充電池の電力量とを比較するステップ、該比較結果に基づき、充電池の交換が必要か否か判断するステップ、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける充電池の交換に関する情報を表示するステップ、を備えている。
【0014】

ナビゲーション装置
本発明の第1のナビゲーション装置は、少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶する地図データ記憶部と、現在位置を算出する現在位置算出部と、目的地を設定する目的地設定部と、該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するルート算出部と、該複数のルートを表示する表示部と、該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出する電力消費量算出部と、該電力消費量に基づいて、該ルートにおいて必要な充電池の個数を算出し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける該充電池の個数を表示するように制御する制御部と、を備えている。
【0015】
本発明の第2のナビゲーション装置は、少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶する地図データ記憶部と、現在位置を算出する現在位置算出部と、目的地を設定する目的地設定部と、充電池の個数を入力する個数入力部と、該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するルート算出部と、該複数のルートを表示する表示部と、該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出する電力消費量算出部と、前記全電力消費量と該充電池の電力量とを比較し、該比較結果に基づき充電池の交換が必要か否か判断し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける充電池に関する情報を表示するように制御する制御部と、を備えている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、現在位置から該目的地までの複数のルートを算出し、該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出し、該ルートにおいて必要な充電池の個数を算出し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける該充電池の個数を表示するようにしたので、ユーザに目的地までの走行に最適な充電池の個数の情報を提示することにより、目的地までに必要な充電池の個数を事前に知ることができる。
【0017】
また、本発明によれば、所有している充電池の個数を入力し、該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出し、該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出し、前記全電力消費量と該充電池の電力量とを比較し、該比較結果に基づき、充電池の交換が必要か否か判断し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける充電池に関する情報を表示するようにしたので、目的地までの走行でユーザが所有している充電池の個数では足りなかった場合での充電池の交換地点もしくは充電地点を提示することにより、目的地まで到達可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の概略説明図である。
【図2】本発明の第1実施例のナビゲーション装置の構成図である。
【図3】リンクレコードの例である。
【図4】本発明の第1実施例の処理フローである。
【図5】本発明の第1実施例の変形例の表示例である。
【図6】本発明の第2実施例のナビゲーション装置の構成図である。
【図7】本発明の第2実施例の処理フローである。
【図8】本発明の第2実施例の通常充電施設表示の表示例である。
【図9】本発明の第2実施例の変形例の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(A)本発明の概要
図1は本発明の概略説明図である。
図1(a)において、1はナビゲーション装置の表示画面、2は推奨ルートに関するルート情報、3は一般道優先ルートに関するルート情報、4は距離優先ルートに関するルート情報であり、各ルート情報には、目的地までの距離や時間、充電池の個数、走行時間が含まれる。5は推奨ルート、6は一般道優先ルート、7は距離優先ルート、8は現在位置を表わすマーク、9は目的地を表わすマークである。また、図1(b)は所有している充電池の個数を入力し、それに基づいて、ルート情報を表示する場合であり、10は推奨ルートに関するルート情報、11は一般道優先ルートに関するルート情報、12は距離優先ルートに関するルート情報である。図1(a)と同様、各ルート情報には、目的地までの距離や時間、充電池の個数、走行時間が含まれる。13a〜13dは充電可能な施設を表わすアイコン、14は急速充電の可否を切り替える切替ボタンである。
【0020】
本発明の第1実施例について概略を説明する。
まず、ユーザが目的地を設定すると、ナビゲーション装置は交通情報を取得し、現在位置から目的地までの探索条件に基づいた複数のルート(本発明では推奨ルート、一般道優先ルート、距離優先ルートの3ルート)を算出する。
【0021】
次に、ナビゲーション装置は、予め地図データに記憶されている電力消費量と取得した交通情報とを用いて、それぞれのルートの全電力消費量を算出し、それぞれのルートで必要な充電池の個数を算出する。
【0022】
各々のルートについて、上記処理が終了した場合には、ナビゲーション装置は、図1(a)に示したように、表示画面1の右側に推奨ルートに関するルート情報2、一般道優先ルートに関するルート情報3、距離優先ルートに関するルート情報4を表示し、表示画面1の左側に出発地点から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、現在位置8、目的地9を表示する。
【0023】
従来技術では、ユーザが長距離の旅行に出かける際、出発地から目的地に到着する、もしくは出発地から目的地までを往復する場合の最適な充電池の個数を事前に知ることができなかったが、本発明ではその走行に必要な充電池の個数を提示するようにしたので、出発地を出発する前に必要な充電池の個数を知ることができる。
【0024】
次に本発明の第2実施例について概略を説明する。
尚、詳しく説明しないが、ユーザは予め所有している充電池の個数を入力しているものとする。
【0025】
まず、ユーザが目的地を設定すると、ナビゲーション装置は交通情報を取得し、現在位置から目的地までの探索条件に基づいた複数のルート(本発明では推奨ルート、一般道優先ルート、距離優先ルートの3ルート)を算出する。
【0026】
次に、ナビゲーション装置は、予め地図データに記憶されている電力消費量と取得した交通情報とを用いて、それぞれのルートの全電力消費量を算出し、入力された充電池の個数で目的地に到達できるか否か判断する。
【0027】
ナビゲーション装置は、入力された充電池の個数が2個以上で目的地に到達できる場合には、充電池の交換作業可能地点を算出し、入力された充電池の個数が2個以上で目的地に到達できない場合には、充電池の交換作業可能地点とそれ以降の充電地点とを算出し、例えば交換地点手前または充電地点手前で、かつ、交換作業可能地点または充電地点手前で一番近い充電地交換可能施設または充電池充電可能施設を検索する。
【0028】
上記処理が終了した場合、各々のルートについて、ナビゲーション装置は図1(b)に示すように、表示画面1の右側に推奨ルートに関するルート情報10、一般道優先ルートに関するルート情報11、距離優先ルートに関するルート情報12を表示し、表示画面1の左側に出発地点から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、急速充電可能施設13a〜13dを表示する。また、画面左下には切替ボタン14を表示する。
【0029】
従来技術では、ユーザが長距離の旅行に出かける際、出発地から目的地に到着する、もしくは出発地から目的地までを往復する場合に必要な最適な充電池の個数を事前に知ることができず、かつ、足りない場合は目的地まで到達できなかったが、本発明ではユーザが所有している充電池の個数が足りない場合でも充電池の交換地点もしくは充電地点を提示することにより、目的地までの到達を可能にすることができる。
【0030】
(B)第1実施例
図2は本発明の第1実施例のナビゲーション装置の構成図である。
GPS受信部21は衛星航法システムを利用しており、衛星より受信した信号を現在位置算出部23に入力する。自律航法センサ22は、角度センサ22aと車速センサ22bとを備えており、角度センサ22aと車速センサ22bより取得した信号を現在位置算出部23に入力する。現在位置算出部23はGPS受信部21と自律航法センサ22とから入力された信号に基づいて、自車の現在位置を算出する。
【0031】
記録媒体24は地図データを記憶する地図記憶媒体(DVD、HDD、半導体メモリ等)であり、地図データは、図葉毎に、誘導経路探索やマップマッチングに際して使用する道路レイヤ情報、地図上のオブジェクトに表示するための背景レイヤ情報等を備えている。道路レイヤ情報は、後述するリンクレコード、ノードレコード、交差点レコード等で構成されている。
【0032】
地図データ読出部25は現在位置算出部23が算出した現在位置に基づいて、記録媒体24に記憶されている現在位置周辺の地図データを読み出し、地図データ記憶部26は該読み出した地図データを一時的に記憶する。地図画像発生部27は地図データ記憶部26が記憶している地図データに応じた地図画像を発生する。
【0033】
ルート算出部28は現在位置もしくはユーザが設定した出発地点から、ユーザが設定した目的地までの誘導経路(ルート)を算出し、画像合成部29は少なくとも地図画像発生部27が発生した地図画像と、ルート算出部28が算出した誘導経路と、を合成する。表示部30は画像合成部29により入力された合成画像を表示する。操作部31aおよびタッチパネル31bは目的地設定や、複数のルートからのルート選択等の様々な操作を行う。
【0034】
制御部32はナビゲーション装置全体を制御すると共に、後述する目的地までの走行に必要な充電池の個数算出処理、等を行う。ROM33は、各種ソフトウェアを記憶するものであり、上記制御用のソフトウェアのほかに、(1)誘導経路探索用ソフトウェア、(2)経路誘導ソフトウェア、等の様々な制御プログラムが記憶されている。RAM34は誘導経路データ等の各種処理結果を一時的に記憶する。
【0035】
交通情報取得部35はFM多重放送等で送信されてくる交通情報を図示しない受信手段を介して取得し、電力消費量算出部36は記録媒体24が記憶しているリンク毎の電力消費量と該交通情報とを用いて前記目的地までのルートの全電力消費量Wを算出する。全電力消費量Wは、次式
W=α・W+α・W+・・・+α・W
但し、W、W、・・・、W:各リンク毎の電力消費量
α、α、・・・、α(≧1):交通情報による各リンク毎の電力消費量の重み
を用いて算出する。
案内音声発生部37は経路誘導を行うための案内音声を発生し、スピーカ38に入力する。スピーカ38は案内音声発生部37から入力された案内音声に基づき案内を行う。
【0036】
図3はリンクレコードの例であり、(1)リンクID、(2)リンク一端ノード番号1、(3)リンク他端ノード番号2、(4)ノード間距離、(5)リンクコスト、(6)道路種別フラグ、(7)道路属性フラグ/車線幅情報、(8)高速道路コード、(9)ストリート名、(10)車線数、(11)信号機の数、(12)ノード番号1からノード番号2方向への交通規則フラグ、(13)逆方向への交通規則フラグ、(14)ノード番号1からノード番号2方向への方位、(15)逆方向への方位、(16)リンク毎の電力消費量、等が記録されている。
【0037】
図4は本発明の第1実施例の処理フローである。以下、該処理フローに基づいて説明を行う。
制御部32は、ユーザが目的地を設定したか否か監視し(401)、ユーザが目的地を設定した場合には、402に進む。
【0038】
401において、ユーザが目的地を設定した場合には、交通情報取得部36は交通情報を取得し(402)、ルート算出部28は記録媒体24に記憶されている道路レイヤ情報および取得した交通情報を用いて現在位置から目的地までの探索条件に基づいた複数のルート(本実施例では、推奨ルート、一般道優先ルート、距離優先ルートの3つのルート)を算出する(403)。
【0039】
しかる後、電力消費量算出部37は、記録媒体24より403において算出されたルートのリンク毎の電力消費量を取得し、交通情報と電力消費量とに基づいてそれぞれのルートの全電力消費量を算出し(404)、制御部32は算出したルートの一つを選択し(405)、全電力消費量に基づいて、現在位置から目的地までに必要な充電池の個数を算出する(406)。尚、前記全電力消費量は上述した方法を用いて算出する。
【0040】
次に、制御部32は、RAM34に算出したルートと算出した充電池の個数を記憶するように制御し(407)、算出した全ルートについて処理が終了したか否か判断し(408)、全ルートについて処理が終了した場合には409に進み、全ルートについて処理が終了していない場合には405に戻り、上記処理を行う。
【0041】
408において、全ルートについて処理が終了した場合には、制御部32はRAM34が記憶している処理結果に基づき図1(a)に示すように、表示画面1の右側に、推奨ルートに関するルート情報2、一般道優先ルートに関するルート情報3、距離優先ルートに関するルート情報4を表示し、表示画面1の左側に出発地点から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、現在位置8、目的地9を表示するように制御する(409)。
【0042】
また、本実施例では出発地から目的地までの往路のみの処理について記載したが、これに限定されず、往復についても同様に処理してもよい。
【0043】
以上、従来技術では、ユーザが長距離の旅行に出かける際に、出発地から目的地に到着する、もしくは出発地から目的地までを往復する場合に必要な充電池の個数を事前に知ることができなかったが、本発明ではその走行に必要な充電池の個数を提示するようにしたので、出発地を出発する前に必要な充電池の個数を知ることができる。
【0044】
(C)変形例
以下、本発明の第1実施例の変形例について説明を行う。
第1実施例と異なる点は、目的地までに必要な充電池の個数だけではなく、充電池の種類(本変形例では、標準タイプと長時間タイプの2種類)を表示するようにした点である。
具体的には、図4の処理フローの406の目的地までに必要な充電池の個数を算出する処理を、目的地までに必要な充電池の種類と個数を算出する処理に変更する。
図5は本発明の第1実施例の変形例の表示例であり、表示画面1の右側に推奨ルートに関するルート情報51、一般道優先ルートに関するルート情報52、距離優先ルートに関するルート情報53を表示する。各ルート情報には、目的地までの距離や時間、充電池の個数、走行時間が含まれる。また、表示画面1の地図上に出発地点から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、現在位置8、目的地9を表示する。
【0045】
以上により、本発明では、充電池の個数と種類とを考慮して目的地までの走行に必要な充電池の個数と種類とを提示するようにしたので、出発地を出発する前に必要な充電池の個数や種類を知ることができる。
【0046】
(D)第2実施例
図6は本発明の第2実施例のナビゲーション装置の構成図であり、
図2の第1実施例のナビゲーション装置の構成図と同じ部分には同じ符号を付している。異なる点は、施設情報記憶部61と充電池情報記憶部62を追加した点である。
【0047】
施設情報記憶部61は、施設名称、位置情報((経度、緯度)=(X、Y))、充電池の交換作業が可能か否か、充電池を充電する場合、通常充電が可能か否か、急速充電が可能か否か、等を記憶しており、充電池情報記憶部62は操作部31aもしくはタッチパネル31bにより入力された充電池の個数を記憶しておく。
【0048】
図7は本発明の第2実施例の処理フローであり、図8はその表示例である。図8において、81は推奨ルートに関するルート情報、82は一般道優先ルートに関するルート情報、83は距離優先ルートのルート情報である。各ルート情報には第1実施例と同様に、目的地までの距離や時間、充電池の個数、充電の回数とそのおおよその地点、充電時間とその料金が表示されている。また、充電時間の右側には充電が通常充電方式であることを示す表示がされ、充電が急速方式である場合はそれを示す表示がされる。なお、85は充電を通常にするか急速にするかを選択するための切替ボタンである。
以下、図7の処理フローと図1(b)および図8の表示例に基づいて説明を行う。但し、ユーザは所有している充電池の個数(本実施例では充電池2個)を入力し、充電池情報記憶部62に記憶されているものとする。また、充電の方式は「急速」が選択されているものとする。
【0049】
制御部32は、ユーザが目的地を設定したか否か監視し(701)、ユーザが目的地を設定した場合には702に進む。
【0050】
701において、ユーザが目的地を設定した場合には、交通情報取得部36は交通情報を取得し(702)、ルート算出部28は記録媒体24に記憶されている道路レイヤ情報と取得した交通情報とを用いて現在位置から目的地までの探索条件に基づいた複数のルート(本実施例では、推奨ルート、一般道優先ルート、距離優先ルートの3つのルート)を算出する(703)。
【0051】
次に、電力消費量算出部37は、記録媒体24より703において算出されたルートのリンク毎の電力消費量を取得し、交通情報と電力消費量とに基づいてそれぞれのルートの全電力消費量を算出し(704)、制御部32は充電池情報記憶部62が記憶している充電池の個数を取得する(705)。尚、前記全電力消費量は第1実施例で記述した方法を用いて算出する。
【0052】
しかる後、制御部32は前記算出したルートの一つを選択し(706)、選択したルートの全電力消費量と充電池の個数とを比較し、充電池の交換作業が必要か否か判断し(707)、充電池の交換作業が必要な場合には708に進み、充電池の交換作業が必要でない場合には717に進む。
【0053】
707において、充電池の交換作業が必要な場合には、制御部32は所有している充電池の個数で目的地まで到達できるか否か判断し(708)、所有している充電池の個数で目的地まで到達できる場合には709に進み、所有している充電池の個数で目的地まで到達できない場合には719にすすむ。
【0054】
708において、所有している充電池の個数で目的地まで到達できる場合には、制御部32は充電池の交換作業可能地点を算出し(709)、その交換作業可能地点手前でその地点に一番近い充電地交換可能な施設をルート沿いで検索する(710)。
【0055】
その後、制御部32はルート沿いに交換可能な施設が存在するか否か判断し(711)、交換可能な施設が存在する場合には712に進み、交換可能な施設が存在しない場合には718に進む。
【0056】
711において、交換可能な施設が存在する場合には、制御部32はRAM34に前記算出したルートと前記検索した施設とを記憶するように制御する(712)。
【0057】
次に、制御部32は全ルートについて処理が終了したか否か判断し(713)、全ルートについて処理が終了した場合には714に進み、全ルートについて処理が終了していない場合には706に戻り、上記処理を同様に行う。
【0058】
713において全ルートについて処理が終了した場合には制御部32はRAM34が記憶している処理結果に基づいて、図1(b)に示したように表示画面1の右側に推奨ルートに関するルート情報10、一般道優先ルートに関するルート情報11、距離優先ルートに関するルート情報12、表示画面1の左側に現在位置から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、現在位置8、目的地9、急速充電可能施設13a〜13d、切替ボタン14を表示するように制御する(714)。
【0059】
かかる状態で、制御部32は切替ボタン14が押下され、充電方式が変更されたか否か監視し(715)、変更された場合には716に進み、変更されなかった場合には処理を終了する。
【0060】
715において変更された場合には、制御部32は図6の施設情報記憶部61の充電時間情報に基づいて図8と同様に充電方式を「急速」にした場合の各ルート情報を表示するように制御し(716)、処理を終了する。
【0061】
一方、707において充電池の交換作業が必要でない場合には、制御部32はRAM34に算出したルートを記憶するように制御し(717)、713に進み、上記処理を行う。
【0062】
また、708において所有している充電池の個数で目的地まで到達できない場合には、制御部32は充電池の交換作業地点を算出し(719)、交換地点手前で、かつ、その地点に一番近い充電地交換作業可能な施設を前記ルート沿いで検索する(720)。
【0063】
次に、制御部32はルート沿いに充電池交換作業可能な施設が存在するか否か判断し(721)、交換作業可能な施設が存在する場合には722に進み、交換作業可能な施設が存在しない場合には726に進む。
【0064】
721において交換可能な施設が存在する場合には、制御部32は充電池の充電地点を算出し(722)、充電地点手前で、かつ、その地点に一番近い充電可能施設を検索し(723)、ルート沿いに充電可能な施設が存在するか否か判断し(724)、充電可能な施設が存在する場合には725に進み、充電可能な施設が存在しない場合には727に進む。
【0065】
724において充電可能な施設が存在する場合には、制御部32はRAM34に前記算出したルートと検索した施設とを記憶するように制御し(725)、713に進み、上記処理を行う。
【0066】
一方、721において交換可能な施設が存在しない場合には、制御部32はルートから外れた交換可能な施設を検索し(726)、722に進み、上記処理を行う。
【0067】
また、724において充電可能な施設が存在しない場合には、制御部32は前記ルートから外れた充電可能な施設を検索し(727)、725に進み、上記処理を行う。
【0068】
711において交換可能な施設が存在しない場合には、制御部32は前記ルートから外れた交換可能な施設を検索し(718)、713に進み、上記処理を行う。
【0069】
また、本実施例では出発地から目的地までの往路のみの処理について記載したが、これに限定されず、往復についても同様に処理してもよい。
【0070】
以上、従来技術では、ユーザが長距離の旅行に出かける際に、出発地から目的地に到着する、もしくは出発地から目的地までを往復する場合に必要な充電池の個数を事前に知ることができなかったが、本発明ではその走行に必要な充電池の個数に応じて充電池の交換作業可能地点もしくは充電地点を提示することにより、走行中の充電池の過不足による煩わしさを解消することができる。
【0071】
(E)変形例
以下、本発明の第2実施例の変形例について説明を行う。
第2実施例と異なる点は、操作部31aもしくはタッチパネル31bを介して所有している充電池の個数の入力を行っていた点を、充電池の個数だけでなく充電池の種類(本変形例では、標準タイプと長時間タイプに2種類)も入力するようにした点であり、充電池の交換および充電が必要か否か判断する処理(図7の707〜709、719、721、722)を、充電池の個数と種類を考慮して、充電池の交換および充電の必要か否か判断する処理に変更する。
【0072】
例えば、ユーザが、所有している充電池の種類を長距離タイプ、個数を一個と入力している場合、図9(a)に示すように、表示画面91の右側に、急速充電の施設を案内する場合の推奨ルートに関するルート情報92、急速充電の施設を案内する場合の一般道優先ルートに関するルート情報93、急速充電の施設を案内する場合の距離優先ルートに関するルート情報94、表示画面91の左側に出発地点から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、現在位置8、目的地9、急速充電可能施設94、切替ボタン95を表示する。
【0073】
また、かかる状態で、切替ボタン95を押下し、通常充電情報への表示切替が行われた場合には、図9(b)に示すように表示画面1の右側に、通常充電の施設を案内する場合の推奨ルートに関する情報96、通常充電の施設を案内する場合の一般道優先ルートに関する情報97、通常充電の施設を案内する場合の距離優先ルートに関するルート情報98、表示画面1の地図上に出発地点から目的地までの推奨ルート5、一般道優先ルート6、距離優先ルート7、現在位置8、目的地9、通常充電可能施設99、切替ボタン100を表示する。
【0074】
以上、従来技術では、ユーザが長距離の旅行に出かける際に、出発地から目的地に到着する、もしくは出発地から目的地までを往復する場合に必要な充電池の個数を事前に知ることができなかったが、本発明ではその走行に必要な充電池の個数や種類に応じて充電池の交換作業可能地点もしくは充電地点を提示することにより、走行中の充電池の過不足による煩わしさを解消することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 表示画面
2 推奨ルートに関するルート情報
3 一般道優先ルートに関するルート情報
4 距離優先ルートに関するルート情報
5 推奨ルート
6 一般道優先ルート
7 距離優先ルート
10 推奨ルートに関するルート情報
11 一般道優先ルートに関するルート情報
12 距離優先ルートに関するルート情報
13a〜13d 急速充電が可能な施設を表わすアイコン
14 切替ボタン
35 交通情報取得部
36 電力消費量算出部
51 第1実施例の変形例の推奨ルートに関するルート情報
52 第1実施例の変形例の一般道優先ルートに関するルート情報
53 第1実施例の変形例の距離優先ルートに関するルート情報
61 施設情報記憶部
62 充電池情報記憶部
81 推奨ルートに関するルート情報
82 一般道優先ルートに関するルート情報
83 距離優先ルートに関するルート情報
84a〜84d 通常充電が可能な施設を表わすアイコン
85 切替ボタン
91 第2実施例の変形例の推奨ルートに関するルート情報
92 第2実施例の変形例の一般道優先ルートに関するルート情報
93 第2実施例の変形例の距離優先ルートに関するルート情報
94 急速充電が可能な施設を表わすアイコン
95 切替ボタン
96 第2実施例の変形例の推奨ルートに関するルート情報
97 第2実施例の変形例の一般道優先ルートに関するルート情報
98 第2実施例の変形例の距離優先ルートに関するルート情報
99 通常充電が可能な施設を表わすアイコン
100 切替ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までのルートをユーザに提示する電気自動車のナビゲーション方法において、
少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶するステップ、
現在位置を算出するステップ、
目的地を設定するステップ、
該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するステップ、
該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出するステップ、
該全電力消費量に基づいて、該ルートにおいて必要な充電池の個数を算出するステップ、
該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける該充電池の個数を表示するステップ、
を備えたことを特徴とする電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項2】
更に、交通情報を取得するステップ、を備え、
前記全電力消費量を算出するステップは、前記道路のリンク毎の電力消費量と該交通情報とに基づいて、前記全電力消費量を算出する、
ことを特徴とする請求項1記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項3】
目的地までのルートをユーザに提示する電気自動車のナビゲーション方法において、
少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶するステップ、
現在位置を算出するステップ、
目的地を設定するステップ、
充電池の個数を入力するステップ、
該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するステップ、
該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出するステップ、
前記全電力消費量と該充電池の電力量とを比較するステップ、
該比較結果に基づき、充電池の交換が必要か否か判断するステップ、
該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける充電池の交換に関する情報を表示するステップ、
を備えたことを特徴とする電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項4】
更に、交通情報を取得するステップ、を備え、
前記全電力消費量を算出するステップは、前記道路の部分毎の電力消費量と該交通方法とに基づいて、前記全電力消費量を算出する、
ことを特徴とする請求項3記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項5】
充電池の交換が必要な場合には、更に、充電池の交換が必要になる地点を算出するステップ、
該地点よりも進行方向手前で、かつ、充電池の交換が可能な施設を検索するステップ、
を備えたことを特徴とする請求項3もしくは請求項4記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項6】
更に、充電池の充電が必要か否か判断するステップを、備え、
充電池の充電が必要な場合には、更に、充電池の充電が必要になる地点を算出するステップ、
該地点よりも進行方向手前で、かつ、充電池の充電が可能な施設を検索するステップ、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項7】
更に、前記施設が前記ルート沿いに存在するか否か判断するステップ、
前記ルート沿いに存在しない場合には、前記ルートから離れた地点に存在する施設を検索するステップ、
を備えたことを特徴とする請求項5もしくは請求項6記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項8】
更に、前記検索した施設を地図上に表示するステップ、
を備えたことを特徴とする請求項5から請求項7の一項記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項9】
更に、充電方法を選択するステップ、を備え、
前記施設を検索するステップは、該選択した充電方法に基づいて施設を検索する、
ことを特徴とする請求項6もしくは請求項7記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項10】
更に、充電池の種類を入力するステップ、を備え、
前記全消費電力量と、前記充電池の電力量とを比較するステップは、前記充電池の個数と該充電池の種類とから前記充電池の電力量を算出し、前記全電力消費量と比較する、
ことを特徴とする請求項3もしくは請求項4記載の電気自動車のナビゲーション方法。
【請求項11】
目的地までのルートをユーザに提示する電気自動車のナビゲーション装置において、
少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶する地図データ記憶部と、
現在位置を算出する現在位置算出部と、
目的地を設定する目的地設定部と、
該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するルート算出部と、
該複数のルートを表示する表示部と、
該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出する電力消費量算出部と、
該電力消費量に基づいて、該ルートにおいて必要な充電池の個数を算出し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける該充電池の個数を表示するように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項12】
更に、交通情報を取得する交通情報取得部、を備え、
前記電力消費量算出部は、前記道路のリンク毎の電力消費量と該交通情報とに基づいて、前記全電力消費量を算出する、
ことを特徴とする請求項11記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項13】
目的地までのルートをユーザに提示する電気自動車のナビゲーション装置において、
少なくとも道路のリンク毎に電力消費量を記憶する地図データ記憶部と、
現在位置を算出する現在位置算出部と、
目的地を設定する目的地設定部と、
充電池の個数を入力する個数入力部と、
該現在位置から該目的地までの複数のルートを算出するルート算出部と、
該複数のルートを表示する表示部と、
該道路のリンク毎の電力消費量より該複数のルートのそれぞれの全電力消費量を算出する電力消費量算出部と、
前記全電力消費量と該充電池の電力量とを比較し、該比較結果に基づき充電池の交換が必要か否か判断し、該複数のルートを地図上に識別表示し、それぞれのルートにおける充電池に関する情報を表示するように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項14】
更に、交通情報を取得する交通情報取得部、を備え、
前記電力消費量算出部は、前記道路のリンク毎の電力消費量と該交通情報とに基づいて、前記全電力消費量を算出する、
ことを特徴とする請求項13記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項15】
充電池の交換が必要な場合には、前記制御部は、更に充電池の交換が必要になる地点を算出し、該地点よりも進行方向手前で、かつ、充電池の交換が可能な施設を検索する、
ことを特徴とする請求項13もしくは請求項14記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項16】
前記制御部は、更に、充電池の充電が必要か否か判断し、充電池の充電が必要な場合には、充電池の充電が必要になる地点を算出し、該地点よりも進行方向手前で、かつ、充電池の充電が可能な施設を検索する、
ことを特徴とする請求項15記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項17】
前記制御部は、更に、前記施設が前記ルート沿いに存在するか否か判断し、前記ルート沿いに存在しない場合には、前記ルートから離れた地点に存在する施設を検索する、ことを特徴とする請求項15もしくは請求項16記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項18】
前記制御部は、更に前記施設を地図上に表示するように制御する、ことを特徴とする請求項5から請求項7の一項記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項19】
更に、充電方法を選択する充電方法選択部、を備え、
前記制御部は、該選択した充電方法に基づいて施設を検索する、
ことを特徴とする請求項16もしくは請求項17記載の電気自動車のナビゲーション装置。
【請求項20】
更に、所有している充電池の種類を入力する種類入力部、を備え、
前記制御部は、前記充電池の個数と該充電池の種類とから前記充電池の電力量を算出し、前記全電力消費量と比較する、
ことを特徴とする請求項13もしくは請求項14記載の電気自動車のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−38815(P2011−38815A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−184123(P2009−184123)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】