説明

1−チオ−D−グルシトール誘導体を有効成分として含有する糖尿病の予防又は治療剤

【課題】糖尿病、糖尿病関連疾患又は糖尿病性合併症の予防又は治療薬を提供すること。
【解決手段】SGLT2の活性阻害作用を示す、下記式で表される1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する医薬、特に糖尿病、糖尿病関連疾患又は糖尿病性合併症の予防又は治療薬。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式I:
【化1】

[式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、−CO2a2、−CORb1、又はハロゲン原子;−NO2及び−OMeからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-12アラルキル基(式中、Ra2は、C1-6アルキル基を示し、Rb1はC1-6アルキル基、C7-10アラルキル基又はフェニル基を示す。)を示し、
Aは、−(CH2)n−、−CONH(CH2)n−、−NHCO(CH2)n−、−O−、−S−、−NH−又は−(CH2)nCH=CH−(式中、nは0〜3の整数を示す。)を示し、
Ar1は、アリレン基、ヘテロアリレン基又はヘテロシクロアルキレン基を示し、
Ar2は、アリール基、ヘテロアリール基又はヘテロシクロアルキル基を示し、
5、R6、R7、R8、R9及びR10は、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−(CH2)m−Q{式中、mは0〜4の整数を示し、Qは−CHO、−NH2、−NO2、−CN、−CO2H、−SO3H、−ORc1、−CO2a3、−CONH2、−CONHRa4、−CONRa5a5、−CORd1、−OCORd2、−SRe1、−SORe2、−SO2e3、−NHC(=O)H、−NHCORd3、−NHCO2d4、−NHCONH2、−NHSO2e4、−NHRa6又は−NRa7a7(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1、Rd2、Rd3及びRd4は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2、Re3、及びRe4は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)を示す。}、
(vi)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11、−NRa12a12又は−NHCO2d5(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd5は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基である。)を示す。}、
(vii)−ORf{式中、Rfは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa14(式中、Ra14はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、
又はハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa16(式中、Ra16はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。}、
(viii)−NHRg{式中、Rgは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa17(式中、Ra17はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(ix)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa18(式中、Ra18はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、
(x)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、
(xi)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa20(式中、Ra20はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、
(xii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa21(式中、Ra21はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基、
(xiii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、
(xiv)C2-6アルケニル基又は
(xv)C2-6アルキニル基を示す。]で表される1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項2】
下記式IA:
【化2】


[式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、−CO2a2、−CORb1、又はハロゲン原子;−NO2及び−OMeからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-12アラルキル基(式中、Ra2は、C1-6アルキル基を示し、Rb1はC1-6アルキル基、C7-10アラルキル基又はフェニル基を示す。)を示し、
Aは、−(CH2)n−、−CONH(CH2)n−、−NHCO(CH2)n−、−O−、−S−、−NH−又は−(CH2)nCH=CH−(式中、nは0〜3の整数を示す。)を示し、
Ar1は、アリレン基、ヘテロアリレン基又はヘテロシクロアルキレン基を示し、
Ar2は、アリール基、ヘテロアリール基又はヘテロシクロアルキル基を示し、
5'、R6'、R7'、R8'、R9'及びR10'は、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−(CH2)m−Q{式中、mは0〜4の整数を示し、Qは−CHO、−NH2、−NO2、−CN、−CO2H、−SO3H、−ORc1、−CO2a3、−CONH2、−CONHRa4、−CONRa5a5、−CORd1、−OCORd2、−SRe1、−SORe2、−SO2e3、−NHC(=O)H、−NHCORd3、−NHCO2d4、−NHCONH2、−NHSO2e4、−NHRa6又は−NRa7a7(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1、Rd2、Rd3及びRd4は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2、Re3及びRe4は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)を示す。}、
(vi)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11、−NRa12a12又は−NHCO2d5(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd5は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基である。)を示す。}、
(vii)−ORf{式中、Rfは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa14(式中、Ra14はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、又はハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(viii)−NHRg{式中、Rgは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa17(式中、Ra17はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(ix)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa18(式中、Ra18はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、
(x)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、
(xi)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa20(式中、Ra20はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、
(xii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa21(式中、Ra21はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基又は
(xiii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。]で表される1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項3】
Ar1がアリレン基である、請求項1又は2記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項4】
Ar1がフェニレン基又はナフチレン基である、請求項1又は2記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項5】
Aが−(CH2)n−、−CONH(CH2)n−、−O−又は−(CH2)nCH=CH−(式中、nは0〜3の整数を示す。)である、請求項1から4のいずれか1項に記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項6】
Aが−CH2−である、請求項1から4のいずれか1項に記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項7】
Ar2がフェニル基、チエニル基、ベンゾ[b]チオフェニル基、チエノ[2,3−b]チオフェニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、インドリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基またはイソオキサゾリル基である、請求項1から6のいずれか1項に記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項8】
下記式II:
【化3】


[式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、−CO2a2、−CORb1、又はハロゲン原子;−NO2及び−OMeからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-12アラルキル基(式中、Ra2は、C1-6アルキル基を示し、Rb1はC1-6アルキル基、C7-10アラルキル基又はフェニル基を示す。)を示し、
A、RB、RC及びRDのうち少なくとも1つは水素原子を示し、その他は、
同一又は異なって、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−(CH2)m−QA{式中、mは0〜4の整数を示し、QAは−NH2、−CO2H、−ORc1、−CO2a3、−CONH2、−CONHRa4、−CONRa5a5、−CORd1、−OCORd2、−SRe1、−SORe2、−SO2e3、−NHC(=O)H、−NHCORd3、−NHCO2d4、−NHCONH2、−NHSO2e4、−NHRa6又は−NRa7a7(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1、Rd2、Rd3及びRd4は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2、Re3及びRe4は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)を示す。}、
(vi)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11、−NRa12a12又は−NHCO2d5(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd5は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示す。)を示す。}、
(vii)−ORf{式中、Rfは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa14(式中、Ra14はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基または、
ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(viii)−NHRg{式中、Rgは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa17(式中、Ra17はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(ix)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、または
(x)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示し、
E、RF及びRGは、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−(CH2)m−Q{式中、mは0〜4の整数を示し、Qは−CHO、−NH2、−NO2、−CN、−CO2H、−SO3H、−ORc1、−CO2a3、−CONH2、−CONHRa4、−CONRa5a5、−CORd1、−OCORd2、−SRe1、−SORe2、−SO2e3、−NHC(=O)H、−NHCORd3、−NHCO2d4、−NHCONH2、−NHSO2e4、−NHRa6又は−NRa7a7(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1、Rd2、Rd3及びRd4は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2、Re3
及びRe4は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)を示す。}、
(vi)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11、−NRa12a12又は−NHCO2d5(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd5は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示す。)を示す。}、
(vii)−ORf{式中、Rfは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa14(式中、Ra14はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、
ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa16(式中、Ra16はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。}、
(viii)−NHRg{式中、Rgは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa17(式中、Ra17はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(ix)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa18(式中、Ra18はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、
(x)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、
(xi)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa20(式中、Ra20はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、
(xii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa21(式中、Ra21はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基又は
(xiii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、
(xiv)C2-6アルケニル基又は
(xv)C2-6アルキニル基を示す。]で表される1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項9】
A及びRCは水素原子であり、
Bは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1-8アルキル基、
−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11、−NRa12a12又は−NHCO2d5(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd5は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示す。)を示す。}又は
−ORf1{式中、Rf1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基、またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}を示し、
Dは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1-8アルキル基又は−ORf2{式中、Rf2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基、またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}を示し、
E及びRFは同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-8アルキル基、または−ORc3(Rc3は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)を示し、
Gは、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−(CH2)m−Q{式中、mは0〜4の整数を示し、Qは−CHO、−NH2、−NO2、−CN、−CO2H、−SO3H、−ORc1、−CO2a3、−CONH2、−CONHRa4、−CONRa5a5、−CORd1、−OCORd2、−SRe1、−SORe2、−SO2e3、−NHC(=O)H、−NHCORd3、−NHCO2d4、−NHCONH2、−NHSO2e4、−NHRa6又は−NRa7a7(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1、Rd2、Rd3及びRd4は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2、Re3及びRe4は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)を示す。}、
(vi)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11、−NRa12a12又は−NHCO2d5(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd5は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示す。)を示す。}、
(vii)−ORf{式中、Rfは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa14(式中、Ra14はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa16(式中、Ra16はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。}、
(viii)−NHRg{式中、Rgは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa17(式中、Ra17はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}、
(ix)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa18(式中、Ra18はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、
(x)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、
(xi)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa20(式中、Ra20はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、
(xii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa21(式中、Ra21はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基又は
(xiii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基で表される請求項8記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項10】
Bは、水素原子、C1-6アルキル基、−ORf1(式中、Rf1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)又はハロゲン原子を示し、
Dは、水素原子、水酸基、−ORf1{式中、Rf1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基を示す。}を示す、請求項9記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項11】
Gは、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−CO2H、(vi)−ORc1、(vii)−CO2a3、(viii)−CONH2、(ix)−CONHRa4、(x)−CONRa5a5、(xi)−CORd1、(xii)−OCORd2、(xiii)−SRe1、(xiv)−SORe2、(xv)−SO2e3、(xvi)−NHRa6
(xvii)−NRa7a7
(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1及びRd2は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2及びRe3は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)、
(xviii)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11又は−NRa12a12(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)を示す。}、
(xix)−ORf{式中、Rfは、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa14(式中、Ra14はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa16(式中、Ra16はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。}、
(xx)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、
(xxi)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa20(式中、Ra20はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基、
(xxii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa21(式中、Ra21はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基又は
(xxiii)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基である請求項9または10記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項12】
Gは、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、
(v)−CO2H、(vi)−ORc1、(vii)−CO2a3、(viii)−CONH2、(ix)−CONHRa4、(x)−CONRa5a5、(xi)−CORd1、(xii)−OCORd2、(xiii)−SRe1、(xiv)−SORe2、(xv)−SO2e3、(xvi)−NHRa6
(xvii)−NRa7a7
(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1及びRd2は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2及びRe3は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)、
(xviii)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11又は−NRa12a12(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、)を示す。}、
(xix)−ORf2{式中、Rf2は、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、
またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa16(式中、Ra16はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。}、又は
(xx)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基である請求項11記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項13】
下記式III:
【化4】

[式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、−CO2a2、−CORb1、又はハロゲン原子;−NO2及び−OMeからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-12アラルキル基(式中、Ra2は、C1-6アルキル基を示し、Rb1はC1-6アルキル基、C7-10アラルキル基又はフェニル基を示す。)を示し、
H及びRIは、同一又は異なって、
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1-8アルキル基、または
−ORf1{式中、Rf1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基、または
ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa15(式中、Ra15はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-10アラルキル基}であり、
Ar3がチエニル基、ベンゾ[b]チオフェニル基、チエノ[2,3−b]チオフェニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、インドリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基またはイソオキサゾリル基であり、
8a及びR9aは、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1-8アルキル基又は−ORc3(Rc3は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)であり、
10aは、水素原子、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa19(式中、Ra19はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアリール基、又は
ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa21(式中、Ra21はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基を示す。]で表される1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項14】
Ar1が、ヘテロアリレン基である請求項1又は2記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項15】
Aが、−(CH2)n−(式中、nは0〜3の整数を示す。)である請求項14記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項16】
下記式IV:
【化5】


[式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、−CO2a2、−CORb1、又はハロゲン原子;−NO2及び−OMeからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC7-12アラルキル基(式中、Ra2は、C1-6アルキル基を示し、Rb1はC1-6アルキル基、C7-10アラルキル基又はフェニル基を示す。)を示し、
Ar4が、チエニレン基、ベンゾ[b]チオフェニレン基またはピリジレン基であり、
20a及びR21aは、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1-8アルキル基又は−ORc3(Rc3は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)であり、
J及びRKは同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-8アルキル基又は−ORc3(Rc3は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)であり、
Lは、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)水酸基、(iv)ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC1-8アルキル基、(v)−CO2H、(vi)−ORc1、(vii)−CO2a3、(viii)−CONH2、(ix)−CONHRa4、(x)−CONRa5a5、(xi)−CORd1、(xii)−OCORd2、(xiii)−SRe1、(xiv)−SORe2、(xv)−SO2e3、(xvi)−NHRa6
(xvii)−NRa7a7
(式中、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びRa7は、C1-6アルキル基を示し、Rc1は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、Rd1及びRd2、は、C1-6アルキル基、C7-10アラルキル基、フェニル基又はC3-7シクロアルキル基を示し、Re1、Re2及びRe3は、C1-6アルキル基、フェニル基又はトリル基を示す。)、
(xviii)−O−(CH2)m’−Q’{式中、m’は1〜4の整数を示し、Q’は水酸基、−CO2H、−ORc2、−CO2a8、−CONH2、−CONHRa9、−CONRa10a10、−NH2、−NHRa11又は−NRa12a12(式中、Ra8、Ra9、Ra10、Ra11及びRa12は、C1-6アルキル基を示し、Rc2は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)を示す。}、
(xix)−ORf2{式中、Rf2は、ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa13(式中、Ra13はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、
またはハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa16(式中、Ra16はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。}、又は
(xx)ハロゲン原子;水酸基;C1-6アルキル基及び−ORa22(式中、Ra22はC1-6アルキル基を示す。)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されてもよいヘテロシクロアルキル基を示す。]で表される1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。
【請求項17】
Lが水素原子、ハロゲン原子、C1-8アルキル基又は−ORc3(Rc3は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-6アルキル基を示す。)である、請求項16記載の1−チオ−D−グルシトール化合物若しくはその製薬学的に許容される塩又はそれらの水和物を有効成分として含有する、糖尿病、糖尿病関連疾患もしくは糖尿病性合併症の予防又は治療剤。

【公開番号】特開2008−31161(P2008−31161A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−173761(P2007−173761)
【出願日】平成19年7月2日(2007.7.2)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】