OX−2/CD200への抗体およびその使用
本開示は、CD200の機能を調節する薬剤および方法に関する。CD200の機能を調節する薬剤には、CD200および/またはそのレセプター(CD200R)の活性および/または発現を調節する薬剤が含まれる。いくつかの実施形態においては、薬剤が、CD200の機能または活性を阻害する。したがって、ある態様では、当該薬剤が、CD200に対するアンタゴニストとして作用する。一定のアンタゴニストは、CD200に結合し、CD200とそのレセプターの相互作用を阻害または妨害しうる。他のアンタゴニストは、CD200に結合するが、CD200:CD200R相互作用を妨害し得ない。したがって、CD200アンタゴニストには、CD200:CD200R相互作用のブロックを含むか含まない機序によってCD200の効果を調節できる任意の薬剤が含まれる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
改変された定常領域を含む抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体または抗原結合フラグメントが、非変異抗CD200抗体と比較して、低減されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項2】
低減されたエフェクター機能には、非変異抗CD200抗体と比較して
a.低減された抗体依存性細胞媒介性傷害(ADCC);
b.低減された補体依存性細胞傷害(CDC);
の一つ以上が含まれる、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項3】
前記抗体が、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項4】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgA、IgD、およびIgEからなる群より選択される、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項5】
前記定常領域が、少なくとも一つのアミノ酸置換、挿入、または欠失を含むように改変されている、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項6】
配列番号12、14、16、17、および21からなる群より選択される核酸配列に、またはそのフラグメントに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項7】
配列番号13、15、18、または22のアミノ酸配列と、またはそのフラグメントと少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項8】
前記定常領域が、以下の性質:
i)グリコシル化の改変;
ii)Ala−Ala変異;
iii)配列番号13、15、18、および22からなる群より選択されるG2/G4コンストラクト
の一つ以上を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項9】
前記グリコシル化の改変には、以下:(i)一つ以上の糖成分の変更;(ii)一つ以上の糖成分の存在;および(iii)糖成分の非存在のうち一つ以上が含まれる、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
前記抗体が、哺乳類細胞、細菌細胞、および植物細胞からなる群より選択される宿主細胞中で発現される、請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
前記宿主細胞が、大腸菌である、請求項10に記載の抗体。
【請求項12】
前記宿主細胞が、ラット−ハイブリドーマ細胞である、請求項10に記載の抗体。
【請求項13】
前記宿主細胞が、CHO細胞である、請求項10に記載の抗体。
【請求項14】
非変異抗CD200抗体と比較して、
a)低減された一つ以上のFcレセプターに対する結合;
b)低減されたADCC活性;および
c)低減されたCDC活性
の一つ以上を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項15】
前記抗体が、抗CD200ブロッキング抗体である、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項16】
前記抗体が、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項15に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項17】
配列番号10および25からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項18】
配列番号11、配列番号26、アミノ酸20で始まる配列番号11のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号26のフラグメント、および他のフラグメント配列番号11および26からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項19】
配列番号10および27からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項20】
配列番号11、配列番号28、アミノ酸20で始まる配列番号11のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号28のフラグメント、および他のフラグメント配列番号11および28からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項21】
配列番号8および25からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項22】
配列番号9、配列番号26、アミノ酸20で始まる配列番号9のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号26のフラグメント、および他のフラグメント配列番号9および26からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項23】
配列番号12および27からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項24】
配列番号13、配列番号28、アミノ酸20で始まる配列番号13のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号28のフラグメント、および他のフラグメント配列番号13および28からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項25】
配列番号14および23からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項26】
配列番号15、配列番号24、アミノ酸21で始まる配列番号15のフラグメント、アミノ酸21で始まる配列番号24のフラグメント、および他のフラグメント配列番号15および24からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項27】
配列番号16および27からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項28】
配列番号13、配列番号28、アミノ酸20で始まる配列番号13のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号28のフラグメント、および他のフラグメント配列番号13および28からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項29】
配列番号17および29からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項30】
配列番号18、配列番号30、アミノ酸21で始まる配列番号18のフラグメント、アミノ酸21で始まる配列番号30のフラグメント、および配列番号18および30の他のフラグメントからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項31】
配列番号19および31からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項32】
配列番号20、配列番号32、アミノ酸21で始まる配列番号20のフラグメント、アミノ酸21で始まる配列番号32のフラグメント、および配列番号20および32の他のフラグメントからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項33】
配列番号21および33からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項34】
配列番号22、配列番号34、アミノ酸20で始まる配列番号22のフラグメント、アミノ酸20で始まる配列番号34のフラグメント、および配列番号22および34の他のフラグメントからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項35】
前記抗原結合フラグメントが、低減されたエフェクター機能を示す、請求項17〜34のいずれかに記載の抗原結合フラグメント。
【請求項36】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、薬剤に結合する、請求項1または17〜34のいずれかに記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項37】
前記薬剤が、毒素、酵素、治療剤、診断剤、および造影剤からなる群より選択される、請求項36に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項38】
抗CD200抗体の抗原結合フラグメントであって、該抗原結合フラグメントが、被験体内における半減期が増大するように修飾される、抗原結合フラグメント。
【請求項39】
前記抗原結合フラグメントが、以下の性質:
a)PEG化される;
b)第二ポリペプチドに結合する;および
c)小分子と連結する
の一つ以上を含む、請求項38に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項40】
前記第二ポリペプチドが、血清タンパク質に結合する、請求項39に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項41】
前記第二ポリペプチドが、アルブミンである、請求項39に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項42】
前記小分子が、血清タンパク質に結合する、請求項39に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項43】
前記抗原結合フラグメントが、一本鎖フラグメントである、請求項38および39のいずれかに記載の抗原結合フラグメント。
【請求項44】
患者のCD200陽性細胞の数を減少させる方法であり、該患者に抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントを投与するステップを含む、方法。
【請求項45】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、CD200とそのレセプターの相互作用を阻害する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
CD200とそのレセプターの相互作用を阻害する方法であり、CD200アンタゴニストを投与するステップを含む、方法。
【請求項47】
前記CD200アンタゴニストが、CD200の発現を減少させる、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記アンタゴニストが、ポリペプチド、小分子、化学物質、金属、有機金属化合物、無機化合物、核酸、オリゴヌクレオチド、アプタマー、スピーゲルマー、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記アンタゴニストが、二本鎖DNA、一本鎖DNA、二本鎖RNA、一本鎖RNA、RNAiおよびアンチセンス核酸からなる群より選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記アンタゴニストが、前記CD200レセプターに結合する、請求項46に記載の方法。
【請求項51】
前記アンタゴニストが、前記CD200レセプターの発現を減少させる、請求項46に記載の方法。
【請求項52】
前記アンタゴニストが、ポリペプチド、小分子、化学物質、金属、有機金属化合物、無機化合物、核酸、オリゴヌクレオチド、アプタマー、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記アンタゴニストが、二本鎖DNA、一本鎖DNA、二本鎖RNA、一本鎖RNAからなる群より選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記アンタゴニストが、低減されたエフェクター機能を示す、抗CD200抗体である、請求項46に記載の方法。
【請求項55】
前記抗CD200抗体が、低減されたT細胞破壊能力を示す、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記抗CD200抗体が、ブロッキング抗体である、請求項46に記載の方法。
【請求項57】
癌患者を治療する方法であり、該患者にCD200アンタゴニストを投与するステップを含み、該アンタゴニストが、ポリペプチド、小分子、化学物質、金属、有機金属化合物、無機化合物、核酸、オリゴヌクレオチド、アプタマー、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、方法。
【請求項58】
癌患者を治療するための方法であり、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメントを該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項59】
前記癌が、神経堤細胞癌に由来する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記癌が、形質細胞癌、卵巣癌、皮膚癌、肺癌、腎癌、乳癌、前立腺癌、神経芽細胞腫、リンパ腫、骨髄腫、および白血病からなる群より選択される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
癌患者を治療する方法であって、請求項17〜34のいずれかに記載の抗体または抗原結合フラグメントを、該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項62】
癌を治療する方法であって、抗CD200抗体またはそのフラグメントを、第二の薬剤または療法と組み合わせて投与するステップを含む、方法。
【請求項63】
前記第二の薬剤が、以下の性質:
a)化学療法活性;
b)T細胞に対する制御活性;および
c)免疫調節活性
の一つ以上を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記第二の薬剤または療法が、放射線療法、化学療法剤、免疫調節剤、ヘテロクリティックペプチド、抗体、抗原結合フラグメント、核酸、小分子、有機金属化合物、ポリペプチド、アプタマー、スピーゲルマー、化学物質、無機化合物、金属、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
癌を治療する方法であって、請求項1〜5のいずれかに記載の抗CD200抗体またはそのフラグメントを投与するステップを含む、方法。
【請求項66】
腫瘍環境において損なわれた樹状細胞の活性を回復できる薬剤を投与するステップをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記薬剤が、MAPキナーゼ阻害剤である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
化学療法剤を投与するステップをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
前記化学療法剤が、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、bcg、ビカルタミド、ブレオマイシン、ブセレリン、ブスルファン、カンプトテシン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロランブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロドロナート、コルヒチン、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ジエネストロール、ジエチルスチルベストロール、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エクセメスタン、フィルグラスチム、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、ゲニステイン、ゴセレリン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、インターフェロン、イリノテカン、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、ノコダゾール、オクトレオチド、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ストレプトゾシン、スラミン、タモキシフェン、テモゾロマイド、テニポシド、テストステロン、チオグアニン、チオテパ、チタノセンジクロリド、トポテカン、トラスツズマブ、トレチノイン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、およびビノレルビンからなる群より選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
抗血管新生剤を投与するステップをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記化学療法剤は、抗代謝拮抗剤である、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記抗代謝拮抗剤が、ピリミジンアナログである、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記ピリミジンアナログが、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、カペシタビン、ゲムシタビンおよびシタラビンからなる群より選択される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記抗代謝拮抗剤が、プリンアナログである、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記プリンアナログが、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチンおよび2−クロロデオキシアデノシンからなる群より選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
抗有糸分裂剤、微小管破壊剤、DNA傷害剤、抗生物質、抗血小板剤、DNAアルキル化剤、抗凝固剤、線維素溶解剤、抗遊走剤、抗分泌剤、免疫抑制剤、免疫調節剤、成長因子阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、コルチコステロイドおよびクロマチン破壊剤を投与するステップをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項77】
前記免疫抑制剤が、サイクロスポリン、タクロリムス(FK−506)、シロリムス(ラパマイシン)、アザチオプリン、およびミコフェノール酸モフェチルからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記免疫調節剤が、サリドマイドおよびそのアナログからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記免疫調節剤が、レナリドマイド、アクチミド、およびシクロホスファミドからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記免疫調節剤が、ヘテロクリティックペプチドおよび癌ワクチンからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
前記第二の薬剤が、順次または同時に投与される、請求項68に記載の方法。
【請求項82】
患者のウイルス感染を治療する方法であって、抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントを該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項83】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、ブロッキングである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、請求項1〜5のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
変異定常領域を含む抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体が、非変異抗CD200抗体と比較して、増大されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項86】
前記抗体が、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項87】
前記抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgA、IgD、およびIgEからなる群より選択される、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項88】
前記抗体が、前記非変異抗体と比較して以下の性質:
a)増大された一つ以上のFcレセプターに対する結合;
b)増大されたADCC活性;
c)増大されたCDC活性;
の一つ以上を含む、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項89】
前記定常領域が、グリコシル化の改変を含む、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項90】
前記定常領域が、少なくとも一つのアミノ酸挿入、欠失、または置換を含む、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項91】
前記グリコシル化の改変には、以下:(i)一つ以上の糖成分の変更;(ii)一つ以上の糖成分の存在;および(iii)糖成分の非存在の一つ以上が含まれる、請求項89に記載の抗体。
【請求項92】
前記抗体が、哺乳類細胞、細菌細胞、および植物細胞からなる群より選択される宿主細胞中で発現される、請求項91に記載の抗体。
【請求項93】
前記宿主細胞が、大腸菌である、請求項92に記載の抗体。
【請求項94】
前記宿主細胞が、ラット−ハイブリドーマ細胞である、請求項92に記載の抗体。
【請求項95】
前記宿主細胞が、CHO細胞である、請求項92に記載の抗体。
【請求項96】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、抗CD200ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項97】
前記抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体、またはヒト抗体である、請求項96に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項98】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、抗CD200非ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項85に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項99】
前記抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項98に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項100】
前記CD200陽性細胞が、B細胞およびT細胞からなる群より選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項101】
請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメントを投与するステップを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項102】
前記患者が、自己免疫疾患を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項103】
前記自己免疫疾患が、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、橋本甲状腺炎、悪性貧血、アジソン病、I型糖尿病、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、紅班性狼瘡、重症筋無力症、ライター症候群、およびグレーブス病からなる群より選択される、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記患者が、移植を受けているか受ける予定である、請求項44に記載の方法。
【請求項105】
前記患者が、同種移植を受けているか受ける予定である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、非ブロッキングである、請求項44に記載の方法。
【請求項107】
前記患者が女性である、請求項44に記載の方法。
【請求項108】
前記抗体またはそのフラグメントを投与する前に、前記患者が妊娠の有無につきスクリーニングされる、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記患者からの細胞または組織試料が、前記抗体またはその抗原結合フラグメントを含む療法を行う前に、CD200発現レベルについて試験される、請求項44に記載の方法。
【請求項110】
CD200とそのレセプターの相互作用を阻害する薬剤であり、前記薬剤がエフェクター機能を誘発しない、薬剤。
【請求項111】
前記薬剤が、アプタマー、ポリペプチド、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、小分子、化学物質、有機金属化合物、無機化合物、金属、核酸、オリゴヌクレオチド、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項110に記載の薬剤。
【請求項112】
CD200に結合する薬剤を含む、医薬品組成物。
【請求項113】
前記薬剤が、抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項112に記載の医薬品組成物。
【請求項114】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、請求項1〜34、38〜43、85〜99のいずれかに記載の抗体または抗原結合フラグメントである、請求項113に記載の医薬品組成物。
【請求項115】
発熱性物質を実質的に含まない、請求項112または113のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項116】
発熱性物質を実質的に含まない、請求項114に記載の医薬品組成物。
【請求項117】
療法の進行をモニタする方法であり、該療法を受けているか受ける予定の患者からの、少なくとも二回の組織試料または細胞の収集と、該収集した試料のCD200発現を測定するステップとを含む、方法。
【請求項118】
前記患者が癌を有する、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
CD200発現が、以下の方法:
(a)免疫組織化学
(b)フローサイトメトリ解析
の一つ以上により測定される、請求項117に記載の方法。
【請求項120】
前記試料の少なくとも一つが、前記療法を始める前に収集される、請求項117に記載の方法。
【請求項121】
前記患者が、脳に放射線療法を受けていない、請求項44、58〜60、83、103、104、106、117のいずれかに記載の方法。
【請求項122】
前記患者が、以前に脳外科手術を受けていない、請求項44、58〜60、83、103、104、106、117のいずれかに記載の方法。
【請求項123】
改変された定常領域を含む脱免疫された抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体または抗原結合フラグメントが、非変異抗CD200抗体と比較して低減されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項124】
変異定常領域を含む脱免疫された抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該脱免疫された抗体またはその抗原結合フラグメントが、非変異抗CD200抗体と比較して増大されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項125】
前記脱免疫された抗体または抗原結合フラグメントが、抗CD200ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項123または124に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項126】
前記脱免疫された抗体または抗原結合フラグメントが、抗CD200非ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項124に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項1】
改変された定常領域を含む抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体または抗原結合フラグメントが、非変異抗CD200抗体と比較して、低減されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項2】
低減されたエフェクター機能には、非変異抗CD200抗体と比較して
a.低減された抗体依存性細胞媒介性傷害(ADCC);
b.低減された補体依存性細胞傷害(CDC);
の一つ以上が含まれる、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項3】
前記抗体が、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項4】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgA、IgD、およびIgEからなる群より選択される、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項5】
前記定常領域が、少なくとも一つのアミノ酸置換、挿入、または欠失を含むように改変されている、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項6】
配列番号12、14、16、17、および21からなる群より選択される核酸配列に、またはそのフラグメントに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項7】
配列番号13、15、18、または22のアミノ酸配列と、またはそのフラグメントと少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項8】
前記定常領域が、以下の性質:
i)グリコシル化の改変;
ii)Ala−Ala変異;
iii)配列番号13、15、18、および22からなる群より選択されるG2/G4コンストラクト
の一つ以上を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項9】
前記グリコシル化の改変には、以下:(i)一つ以上の糖成分の変更;(ii)一つ以上の糖成分の存在;および(iii)糖成分の非存在のうち一つ以上が含まれる、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
前記抗体が、哺乳類細胞、細菌細胞、および植物細胞からなる群より選択される宿主細胞中で発現される、請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
前記宿主細胞が、大腸菌である、請求項10に記載の抗体。
【請求項12】
前記宿主細胞が、ラット−ハイブリドーマ細胞である、請求項10に記載の抗体。
【請求項13】
前記宿主細胞が、CHO細胞である、請求項10に記載の抗体。
【請求項14】
非変異抗CD200抗体と比較して、
a)低減された一つ以上のFcレセプターに対する結合;
b)低減されたADCC活性;および
c)低減されたCDC活性
の一つ以上を含む、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項15】
前記抗体が、抗CD200ブロッキング抗体である、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項16】
前記抗体が、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項15に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項17】
配列番号10および25からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項18】
配列番号11、配列番号26、アミノ酸20で始まる配列番号11のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号26のフラグメント、および他のフラグメント配列番号11および26からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項19】
配列番号10および27からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項20】
配列番号11、配列番号28、アミノ酸20で始まる配列番号11のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号28のフラグメント、および他のフラグメント配列番号11および28からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項21】
配列番号8および25からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項22】
配列番号9、配列番号26、アミノ酸20で始まる配列番号9のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号26のフラグメント、および他のフラグメント配列番号9および26からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項23】
配列番号12および27からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項24】
配列番号13、配列番号28、アミノ酸20で始まる配列番号13のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号28のフラグメント、および他のフラグメント配列番号13および28からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項25】
配列番号14および23からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項26】
配列番号15、配列番号24、アミノ酸21で始まる配列番号15のフラグメント、アミノ酸21で始まる配列番号24のフラグメント、および他のフラグメント配列番号15および24からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項27】
配列番号16および27からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項28】
配列番号13、配列番号28、アミノ酸20で始まる配列番号13のフラグメント、アミノ酸23で始まる配列番号28のフラグメント、および他のフラグメント配列番号13および28からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項29】
配列番号17および29からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項30】
配列番号18、配列番号30、アミノ酸21で始まる配列番号18のフラグメント、アミノ酸21で始まる配列番号30のフラグメント、および配列番号18および30の他のフラグメントからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項31】
配列番号19および31からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項32】
配列番号20、配列番号32、アミノ酸21で始まる配列番号20のフラグメント、アミノ酸21で始まる配列番号32のフラグメント、および配列番号20および32の他のフラグメントからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項33】
配列番号21および33からなる群より選択される核酸配列またはそのフラグメントにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項34】
配列番号22、配列番号34、アミノ酸20で始まる配列番号22のフラグメント、アミノ酸20で始まる配列番号34のフラグメント、および配列番号22および34の他のフラグメントからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一の一つ以上のアミノ酸配列を含む、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項35】
前記抗原結合フラグメントが、低減されたエフェクター機能を示す、請求項17〜34のいずれかに記載の抗原結合フラグメント。
【請求項36】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、薬剤に結合する、請求項1または17〜34のいずれかに記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項37】
前記薬剤が、毒素、酵素、治療剤、診断剤、および造影剤からなる群より選択される、請求項36に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項38】
抗CD200抗体の抗原結合フラグメントであって、該抗原結合フラグメントが、被験体内における半減期が増大するように修飾される、抗原結合フラグメント。
【請求項39】
前記抗原結合フラグメントが、以下の性質:
a)PEG化される;
b)第二ポリペプチドに結合する;および
c)小分子と連結する
の一つ以上を含む、請求項38に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項40】
前記第二ポリペプチドが、血清タンパク質に結合する、請求項39に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項41】
前記第二ポリペプチドが、アルブミンである、請求項39に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項42】
前記小分子が、血清タンパク質に結合する、請求項39に記載の抗原結合フラグメント。
【請求項43】
前記抗原結合フラグメントが、一本鎖フラグメントである、請求項38および39のいずれかに記載の抗原結合フラグメント。
【請求項44】
患者のCD200陽性細胞の数を減少させる方法であり、該患者に抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントを投与するステップを含む、方法。
【請求項45】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、CD200とそのレセプターの相互作用を阻害する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
CD200とそのレセプターの相互作用を阻害する方法であり、CD200アンタゴニストを投与するステップを含む、方法。
【請求項47】
前記CD200アンタゴニストが、CD200の発現を減少させる、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記アンタゴニストが、ポリペプチド、小分子、化学物質、金属、有機金属化合物、無機化合物、核酸、オリゴヌクレオチド、アプタマー、スピーゲルマー、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記アンタゴニストが、二本鎖DNA、一本鎖DNA、二本鎖RNA、一本鎖RNA、RNAiおよびアンチセンス核酸からなる群より選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記アンタゴニストが、前記CD200レセプターに結合する、請求項46に記載の方法。
【請求項51】
前記アンタゴニストが、前記CD200レセプターの発現を減少させる、請求項46に記載の方法。
【請求項52】
前記アンタゴニストが、ポリペプチド、小分子、化学物質、金属、有機金属化合物、無機化合物、核酸、オリゴヌクレオチド、アプタマー、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記アンタゴニストが、二本鎖DNA、一本鎖DNA、二本鎖RNA、一本鎖RNAからなる群より選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記アンタゴニストが、低減されたエフェクター機能を示す、抗CD200抗体である、請求項46に記載の方法。
【請求項55】
前記抗CD200抗体が、低減されたT細胞破壊能力を示す、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記抗CD200抗体が、ブロッキング抗体である、請求項46に記載の方法。
【請求項57】
癌患者を治療する方法であり、該患者にCD200アンタゴニストを投与するステップを含み、該アンタゴニストが、ポリペプチド、小分子、化学物質、金属、有機金属化合物、無機化合物、核酸、オリゴヌクレオチド、アプタマー、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、方法。
【請求項58】
癌患者を治療するための方法であり、請求項1に記載の抗体または抗原結合フラグメントを該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項59】
前記癌が、神経堤細胞癌に由来する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記癌が、形質細胞癌、卵巣癌、皮膚癌、肺癌、腎癌、乳癌、前立腺癌、神経芽細胞腫、リンパ腫、骨髄腫、および白血病からなる群より選択される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
癌患者を治療する方法であって、請求項17〜34のいずれかに記載の抗体または抗原結合フラグメントを、該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項62】
癌を治療する方法であって、抗CD200抗体またはそのフラグメントを、第二の薬剤または療法と組み合わせて投与するステップを含む、方法。
【請求項63】
前記第二の薬剤が、以下の性質:
a)化学療法活性;
b)T細胞に対する制御活性;および
c)免疫調節活性
の一つ以上を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記第二の薬剤または療法が、放射線療法、化学療法剤、免疫調節剤、ヘテロクリティックペプチド、抗体、抗原結合フラグメント、核酸、小分子、有機金属化合物、ポリペプチド、アプタマー、スピーゲルマー、化学物質、無機化合物、金属、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
癌を治療する方法であって、請求項1〜5のいずれかに記載の抗CD200抗体またはそのフラグメントを投与するステップを含む、方法。
【請求項66】
腫瘍環境において損なわれた樹状細胞の活性を回復できる薬剤を投与するステップをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記薬剤が、MAPキナーゼ阻害剤である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
化学療法剤を投与するステップをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
前記化学療法剤が、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、bcg、ビカルタミド、ブレオマイシン、ブセレリン、ブスルファン、カンプトテシン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロランブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロドロナート、コルヒチン、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ジエネストロール、ジエチルスチルベストロール、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エクセメスタン、フィルグラスチム、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、ゲニステイン、ゴセレリン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、インターフェロン、イリノテカン、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、ノコダゾール、オクトレオチド、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ストレプトゾシン、スラミン、タモキシフェン、テモゾロマイド、テニポシド、テストステロン、チオグアニン、チオテパ、チタノセンジクロリド、トポテカン、トラスツズマブ、トレチノイン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、およびビノレルビンからなる群より選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
抗血管新生剤を投与するステップをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記化学療法剤は、抗代謝拮抗剤である、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記抗代謝拮抗剤が、ピリミジンアナログである、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記ピリミジンアナログが、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、カペシタビン、ゲムシタビンおよびシタラビンからなる群より選択される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記抗代謝拮抗剤が、プリンアナログである、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記プリンアナログが、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチンおよび2−クロロデオキシアデノシンからなる群より選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
抗有糸分裂剤、微小管破壊剤、DNA傷害剤、抗生物質、抗血小板剤、DNAアルキル化剤、抗凝固剤、線維素溶解剤、抗遊走剤、抗分泌剤、免疫抑制剤、免疫調節剤、成長因子阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、コルチコステロイドおよびクロマチン破壊剤を投与するステップをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項77】
前記免疫抑制剤が、サイクロスポリン、タクロリムス(FK−506)、シロリムス(ラパマイシン)、アザチオプリン、およびミコフェノール酸モフェチルからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記免疫調節剤が、サリドマイドおよびそのアナログからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記免疫調節剤が、レナリドマイド、アクチミド、およびシクロホスファミドからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記免疫調節剤が、ヘテロクリティックペプチドおよび癌ワクチンからなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
前記第二の薬剤が、順次または同時に投与される、請求項68に記載の方法。
【請求項82】
患者のウイルス感染を治療する方法であって、抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントを該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項83】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、ブロッキングである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、請求項1〜5のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
変異定常領域を含む抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体が、非変異抗CD200抗体と比較して、増大されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項86】
前記抗体が、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項87】
前記抗体が、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgA、IgD、およびIgEからなる群より選択される、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項88】
前記抗体が、前記非変異抗体と比較して以下の性質:
a)増大された一つ以上のFcレセプターに対する結合;
b)増大されたADCC活性;
c)増大されたCDC活性;
の一つ以上を含む、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項89】
前記定常領域が、グリコシル化の改変を含む、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項90】
前記定常領域が、少なくとも一つのアミノ酸挿入、欠失、または置換を含む、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項91】
前記グリコシル化の改変には、以下:(i)一つ以上の糖成分の変更;(ii)一つ以上の糖成分の存在;および(iii)糖成分の非存在の一つ以上が含まれる、請求項89に記載の抗体。
【請求項92】
前記抗体が、哺乳類細胞、細菌細胞、および植物細胞からなる群より選択される宿主細胞中で発現される、請求項91に記載の抗体。
【請求項93】
前記宿主細胞が、大腸菌である、請求項92に記載の抗体。
【請求項94】
前記宿主細胞が、ラット−ハイブリドーマ細胞である、請求項92に記載の抗体。
【請求項95】
前記宿主細胞が、CHO細胞である、請求項92に記載の抗体。
【請求項96】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、抗CD200ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項97】
前記抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体、またはヒト抗体である、請求項96に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項98】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、抗CD200非ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項85に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項99】
前記抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、またはヒト抗体である、請求項98に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項100】
前記CD200陽性細胞が、B細胞およびT細胞からなる群より選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項101】
請求項85に記載の抗体または抗原結合フラグメントを投与するステップを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項102】
前記患者が、自己免疫疾患を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項103】
前記自己免疫疾患が、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、橋本甲状腺炎、悪性貧血、アジソン病、I型糖尿病、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、紅班性狼瘡、重症筋無力症、ライター症候群、およびグレーブス病からなる群より選択される、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記患者が、移植を受けているか受ける予定である、請求項44に記載の方法。
【請求項105】
前記患者が、同種移植を受けているか受ける予定である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、非ブロッキングである、請求項44に記載の方法。
【請求項107】
前記患者が女性である、請求項44に記載の方法。
【請求項108】
前記抗体またはそのフラグメントを投与する前に、前記患者が妊娠の有無につきスクリーニングされる、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記患者からの細胞または組織試料が、前記抗体またはその抗原結合フラグメントを含む療法を行う前に、CD200発現レベルについて試験される、請求項44に記載の方法。
【請求項110】
CD200とそのレセプターの相互作用を阻害する薬剤であり、前記薬剤がエフェクター機能を誘発しない、薬剤。
【請求項111】
前記薬剤が、アプタマー、ポリペプチド、免疫調節剤、抗原結合フラグメント、小分子、化学物質、有機金属化合物、無機化合物、金属、核酸、オリゴヌクレオチド、プロドラッグ、および擬似ペプチド化合物からなる群より選択される、請求項110に記載の薬剤。
【請求項112】
CD200に結合する薬剤を含む、医薬品組成物。
【請求項113】
前記薬剤が、抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項112に記載の医薬品組成物。
【請求項114】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、請求項1〜34、38〜43、85〜99のいずれかに記載の抗体または抗原結合フラグメントである、請求項113に記載の医薬品組成物。
【請求項115】
発熱性物質を実質的に含まない、請求項112または113のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項116】
発熱性物質を実質的に含まない、請求項114に記載の医薬品組成物。
【請求項117】
療法の進行をモニタする方法であり、該療法を受けているか受ける予定の患者からの、少なくとも二回の組織試料または細胞の収集と、該収集した試料のCD200発現を測定するステップとを含む、方法。
【請求項118】
前記患者が癌を有する、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
CD200発現が、以下の方法:
(a)免疫組織化学
(b)フローサイトメトリ解析
の一つ以上により測定される、請求項117に記載の方法。
【請求項120】
前記試料の少なくとも一つが、前記療法を始める前に収集される、請求項117に記載の方法。
【請求項121】
前記患者が、脳に放射線療法を受けていない、請求項44、58〜60、83、103、104、106、117のいずれかに記載の方法。
【請求項122】
前記患者が、以前に脳外科手術を受けていない、請求項44、58〜60、83、103、104、106、117のいずれかに記載の方法。
【請求項123】
改変された定常領域を含む脱免疫された抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体または抗原結合フラグメントが、非変異抗CD200抗体と比較して低減されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項124】
変異定常領域を含む脱免疫された抗CD200抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該脱免疫された抗体またはその抗原結合フラグメントが、非変異抗CD200抗体と比較して増大されたエフェクター機能を示す、抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項125】
前記脱免疫された抗体または抗原結合フラグメントが、抗CD200ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項123または124に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項126】
前記脱免疫された抗体または抗原結合フラグメントが、抗CD200非ブロッキング抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項124に記載の抗体または抗原結合フラグメント。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図14E】
【図14F】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図14E】
【図14F】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公表番号】特表2009−528263(P2009−528263A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550399(P2008−550399)
【出願日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/000711
【国際公開番号】WO2007/084321
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(503102674)アレクシオン ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (51)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/000711
【国際公開番号】WO2007/084321
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(503102674)アレクシオン ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (51)
【Fターム(参考)】
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