説明

カートンを密封するための装置

本発明は、表面を互いに接着するための方法に関する。より詳しくは、接着コーティングを利用して調整された梱包基材を接着する方法及びその装置に関する。梱包装置は完全に密封された複合梱包品を形成する。本発明に係る梱包装置は、梱包品の基材の表面を調整するステップを含む連続的なプロセスを実行する。記載は、赤外放射によって再活性化され梱包品の基材を第2の表面の並列された面に接着する接着コーティングを含んでいる。本発明に係る梱包装置は、組立プロセスを完全にするために2つの表面を共に圧縮するローラ(102,104,;118,120)を利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面を互いに接着するための方法に関する。より詳しくは、カートン及び梱包システムに関する。
【0002】
本発明は、接着コーティングを利用して調整された梱包基材(packaging substrate)を接着する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、多様なタイプの消費者向け梱包品についての潜在的な応用性を有している。しかも、本発明は、いたずら防止(tamper evident)及び子供にとって安全であるという特徴が梱包品として重要な特徴であり、且つ、従来の接着技術(ホットメルト接着)を適用することができない薬剤梱包に多くの利点を提供することができる。付加的には、薬剤産業は、実現性がありコスト効果を有する梱包方法について高い生産効率及び厳格な品質監視検査を求めている。一般的なタイプの薬剤梱包品として、箔が裏打ちされたPVC、及び処方薬のような薬剤を収容するAclar/PVCのブリスターパックが挙げられる。ブリスターパックは、板紙から成るスリーブのような外部保護層内部に密封されている必要がある。板紙から成るスリーブは、外部保護層を備えると共に板紙の梱包品上に処方薬を監視するための指示を印刷することができるという利点を有している。このような梱包品は、子供のいたずら防止用梱包品とするために前後共に固定されたブリスターパックを必要としている。
【0004】
従来の商業的なブリスターカードを密封するシステムは、高温のプラテンを利用し板紙から成る2層の間にブリスターを密封して、板紙−ブリスター−板紙の層を形成するために断続的に動作する。このような層を形成する前に、板紙のブランクには、その一側面に押し出し接着又はプレス接着が成され、対向するラミネート面にグラフィックが印刷されている。接着剤は加熱することによって再活性化され、従来のホットプラテンシーラー(hot platen sealer)は、ブリスターパックを板紙梱包品内部に確実に接着するために、2つの第2の加熱要素及び第2の圧縮要素を必要とする。このことは、動作速度が遅く,これによりコストがかかる原因となる。
【0005】
既知のプロセスでは、プラテンシーラーの型、すなわち雌型は一般には加熱されない。この雌型を加熱することによってブリスターパックの内容物まで加熱され、このブリスターパックの加熱が内容物に有害な効果をもたらすためである。しかしながら、この手法の不利益な点は、梱包品のブリスターと板紙層との間の接着結合の質を低下させ、梱包されたブリスターパックの製造に要する時間が長くなることである。
【0006】
従来の梱包システムのさらなる不利益な点は、基材と加熱要素との物理的な接触を必要とし、基材の印刷面に対して有害な効果をもたらし、これにより梱包品の外観の審美性を損なうことである。可燃性の板紙から成る梱包品に直接的に接触するホットモールドも危険である。
【0007】
付加的に、薬品工業規則(pharmaceutical industry regulations)は、薬剤を収容するブリスターパックの品質について厳格な検査及び薬剤について極めて注意深く緊密な監視を、梱包プロセス全体を通じて要求している。
【0008】
従って、梱包された薬剤のブリスターを素早く生産するために設けられた梱包装置を提供する一方で、ブリスターを監視し、必要とされる基準から外れた任意の梱包品を廃棄するための方法及びシステムも提供し、さらには梱包装置が梱包品について高い処理能力を維持することが望ましい。ブリスターの正しい梱包を制御し、誤って梱包されたブリスターの数を最小限に抑えるシステムを提供することも望ましい。
【0009】
本発明は、従来技術の限界を克服し、連続的な梱包組立ラインの梱包装置においてカートンの処理能力を改善することを目的とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様は、第1の表面と第2の表面とを共に接着する方法であって、前記第1の表面及び前記第2の表面を搬送手段に供給するステップ、前記第1の表面が前記第2の表面に接着可能なように前記第1の表面を調整するための手段に前記第1の表面を搬送するステップ、及び/又は前記第1の表面の接着部が前記第2の表面の並列する面に接着されるように、前記第1の表面及び前記第2の表面を圧力接触状態にするステップを備え、前記第1の表面が前記第1の表面を調整している際に連続的に動作しており、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態にある際に連続的に動作していることを特徴とする。
【0011】
第1の表面が熱によって調整される接着コーティングを備えていることが望ましい。第1の表面を調整するための手段は、加熱要素を備えている場合がある。
【0012】
付加的に、第2の表面は加熱によって調整可能な接着コーティングを備え、該第2の表面は接着コーティングを調整するために加熱要素に搬送される。第1の表面及び第2の表面は共に圧縮される場合がある。
【0013】
代替的には、前記第1の表面が外部梱包品のフロントパネルを形成し、前記第2の表面が前記外部梱包品の内部に固定されるために品物の一部を形成し、前記外部梱包品がリアパネルの表面を備え、前記品物が第2の品物の表面を有し、前記リアパネルが前記第2の品物の表面に接着可能なように調整するための調整手段に前記リアパネルを搬送するステップと、前記リアパネルの接着部が前記第2の品物の表面に接着され、これにより前記外部梱包品内部に前記品物を固着するように、前記リアパネル及び前記第2の品物の表面を圧力接触状態にするステップとを備えている。
【0014】
代替的には、第1の表面を調整するステップと、第1の表面及び第2の表面を圧力接触状態にするステップとが略同時に起きる。加熱要素は、対流によって接着コーティングを調整することができる。
【0015】
付加的には、前記方法は、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の調整状態を監視するステップ、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が所定基準から外れている場合に、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態となることを防止するステップ、及び/又は前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態でない場合に前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を有する物体を廃棄するステップをさらに備えている場合がある。前記ステップが、制御手段によって統合されている場合がある。
【0016】
本発明の第2の態様は、物体の第1の表面及び/又は第2の表面の一体性を監視する方法であって、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を監視するために少なくとも1つのセンサを利用するステップ、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を示すために信号を制御手段に送信するステップ、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が所定基準から外れている場合に前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態となることを防止するステップ、及び/又は前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が前記所定基準を満足しない場合に前記物体を廃棄するステップを備えている。
【0017】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が、前記第1の表面及び前記第2の表面を圧力接触状態にする前に、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の温度を計測することによって監視されていることが望ましい。
【0018】
付加的には、前記方法は、前記第1の表面及び前記第2の表面を前記搬送手段に供給するステップの前に、前記調整手段が前記第1の表面の調整の準備が整ったか否かを決定するステップと、前記準備が整った場合においては、試験用表面を前記搬送手段に供給するステップ、前記試験用表面を前記調整手段に搬送するステップ、及び前記試験用表面が前記調整手段から搬送された場合に前記試験用表面の一体性を監視するステップと、前記試験用表面の一体性が前記所定基準内である場合においては、前記第1の表面及び前記第2の表面を前記搬送手段に供給するステップ、又は前記試験用表面の一体性が前記所定基準から外れている場合においては、前記第1の表面及び前記第2の表面がコンベアに供給されることを防止するステップと、前記調整手段が前記第1の表面の調整の準備が整っていない場合においては、前記調整手段の準備が整っていないことを示す警告を発するステップとを備えている。
【0019】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を監視する目的は、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が共に接着するに十分に調整されているか否かを決定することであることが望ましい。
【0020】
本発明の第3の態様は、第1の表面及び第2の表面を共に接着するための装置であって、前記第1の表面が接着特性を有しているように前記第1の表面を調整するための調整手段に前記第1の表面を搬送するための搬送手段と、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態になった場合に前記第1の表面及び前記第2の表面が共に接着されるように前記第1の表面に前記第2の表面を適合させるための手段と、前記第1の表面及び前記第2の表面の両方に圧力を作用させるための手段とを備え、前記搬送手段が、調整プロセスの際に前記第1の表面の連続的な動作を保ち、圧力接触状態の際に前記第1の表面及び前記第2の表面の連続的な動作を保つことを特徴とする。
【0021】
第1の表面を調整するための手段は、加熱要素を備えていることが望ましい。第2の表面が熱によって調整される接着コーティングを備え、搬送手段が第2の表面を加熱要素に搬送するために設けられている場合がある。
【0022】
付加的には、圧縮手段は、第1の表面及び第2の表面の両方を圧縮するために設けられている。加熱要素は赤外放射線を照射することができる。
【0023】
搬送手段は、難燃材(例えば金属)から構成されたベルトを備え、該ベルトの伸縮を補償するための手段を備えていることが望ましい。
【0024】
付加的には、前記装置は、前記装置の動作を監視するためにセンサをさらに備え、前記装置の動作を制御するための制御手段をさらに備えている。
【0025】
付加的には、前記装置は、初期暖機運転を実施するための手段と、試験用表面が損なわれている場合に前記第1の表面が前記調整装置に搬送されることを自動的に防止する手段とをさらに備え、前記調整手段が、前記試験用表面を調整し前記試験用表面の一体性を監視するために、前記試験用表面を前記調整手段に搬送することによって前記第1の表面の調整の準備が整ったか否かを検査されることを特徴とする。
【0026】
代替的には、前記装置は、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を監視するための少なくとも1つのセンサを有している、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を監視するためのシステムをさらに備え、前記少なくとも1つのセンサは、該センサから信号を受信するために前記制御手段に結合され、前記制御手段が前記信号を分析し、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が所定基準を満足するか否かを決定することを特徴とする。
【0027】
付加的には、前記制御手段が、所定の動作を前記装置の一部によって実行させ、及び/又は該動作の実行を防止する。前記制御手段が、前記第2の表面が前記第1の表面と接触した状態になることを防止することもできる。
【0028】
代替的には、前記制御手段が、前記所定基準を満足しないことを理由として前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を備えた物体を廃棄させることができる。
【0029】
本発明の第4の態様は、物体の第1の表面及び/又は第2の表面の一体性を監視するための装置であって、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を監視する少なくとも1つのセンサであって、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を示すセンサから信号を受信するための制御手段に結合されている前記少なくとも1つのセンサ、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が所定基準から外れている場合に前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態になることを防止するための手段、及び/又は前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が前記所定基準を満足しない場合に前記物体を廃棄するための手段を備えている。
【0030】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の温度を計測することによって監視され、前記所定基準が、前記第1の表面と前記第2の表面との間の接着結合が達成される温度範囲であることが望ましい。
【0031】
付加的には、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態になる前に監視されている場合がある。
【0032】
付加的には、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を監視する目的は、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が共に接着するに十分に調整されているか否かを決定することである。
【0033】
本発明の第5の態様は、連続的なプロセスを実施し、且つ、密封された複合梱包品を形成するための方法であって、(i)赤外放射線を利用して梱包品の基材の表面に照射することによって接着コーティングを有する前記表面を調整するステップと、(ii)前記梱包品の基材を前記第2の表面の並列する面に接着するステップと、(iii)組立プロセスを完了させるためにローラを利用して2つの表面を共に圧縮するステップとを含んでいる方法である。
【0034】
本発明の第6の態様は、赤外放射線によって再活性化され、且つ、前記梱包品の基材を第2の表面の並列する面に接着する接着コーティングを有している前記梱包品の基材の表面を調整するステップを含んでいる連続的なプロセスを実行し、完全に密封された複合梱包品を形成するための装置であって、ローラを利用し2つの表面を共に圧縮することによって、組立プロセスを完了させることを特徴とする。
【0035】
本発明の第7の態様は、第1の表面と第2の表面とを共に接着する方法であって、前記第1の表面及び前記第2の表面を搬送手段に供給するステップと、前記第1の表面及び前記第2の表面が互いに接触した状態となり、前記第1の表面が前記第2の表面に接着可能なように前記第1の表面を調整するための手段に前記第1の表面を搬送するステップと、前記第1の表面の接着部が前記第2の表面の並列する面に接着されるように、前記第1の表面及び前記第2の表面の両方に圧力を作用させるステップとを備え、前記第1の表面及び前記第2の表面が、前記第1の表面の調整、及び圧力が作用している際に連続的な動作状態にあることを特徴とする。
【0036】
本発明の第8の態様は、品物が動作している際に、該品物について所定のプロセスを実行するための手段を有し、処理手段が前記プロセスを実行する準備を整えたか否かを検査するための検査手段を備えた装置であって、前記検査手段は、前記処理手段の動作を監視し、試験用品物を前記処理手段に供給し、前記プロセスが実行された際に前記試験用品物の動作状態を維持するための第1の監視手段と、前記プロセスが一旦実行されると前記試験用品物の一体性を監視するための第2の監視手段とを備え、前記第1の監視手段及び前記第2の監視手段のそれぞれが、前記プロセスが前記品物について実行される前に前記処理手段の準備が整っているか否かを決定し、前記プロセスを実行させるための制御手段に結合されていることを特徴とする。
【0037】
前記プロセスは赤外線加熱プロセスであり、品物は板紙ブランクであり、第1の監視手段及び第2の監視手段のそれぞれが温度センサであり、制御手段がコンピュータ処理ユニットであることが望ましい。
【0038】
本発明の第9の態様は、品物を処理するための装置の処理能力を検査する方法であって、処理手段が品物を処理する準備が整っているか否か決定するステップと、前記準備が整っている場合においては、試験用品物を搬送手段に供給するステップと、前記試験用品物を前記処理手段に搬送するステップと、前記試験用品物が前記処理手段から搬送された場合に試験用品物の一体性を監視する手段と、前記試験用品物の一体性が所定基準内である場合においては、前記装置に品物を処理する許可をするステップと、又は試験用品物の一体性が所定基準から外れている場合においては、前記装置が品物を処理することを防止するステップと、前記準備が整っていない場合においては、前記処理手段の準備が整っていないことを示すアラームを発するステップと、その後に前記装置の動作を防止するステップとを備えている。
【0039】
本発明における3つの典型的な実施例が、添付図面を参照して本明細書に例示的に説明されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
本発明は、連続的に移動する基材の表面を、前記基材の1つ以上の表面を第2の基材に接着する準備として調整することができる梱包装置(packaging machine)を提供するものである。本発明の好ましい実施例における梱包装置50は、板紙カートンのブランク10のような基材上に塗布された接着剤を再活性化させることができる。梱包装置50は、図1に表わすように、熱を利用することによって連続的に移動するブランク10を調整し、さらには、ブランク又は基材10からカートン又は他の密封された完成品を構築するために必要とされる、一連の折り畳みステップ及び圧縮ステップを実施することもできる。
【0041】
図6を参照すると、本発明の1つ以上の態様における梱包装置50によって構築され供給されるカートンを形成するために、板紙又は他の適切な材料から形成されたブランク10の一例が表わされている。熱反応性接着剤が、板紙のブランク10の1つ以上の側面に浸透しているか、又は塗布されている。このタイプの適切に塗布された基材は、例えばMeadWestvaco Corporationから入手可能である。この基材は、Printkote EasySeal(登録商標)又はPrintkote EasySeal(登録商標) Plusを付されて販売されている。
【0042】
本実施例においては、一体のブランク10は、隣り合う同士が互いに折り曲げ可能に接続されている一連のパネルを備えている。フロントパネル12,14は、ブランク10を二等分する折り曲げ線20に沿って、リアパネル16,18に折り曲げ可能に接続されている。フロントパネル12,14及びリアパネル16,18は、熱反応性接着剤を利用して内面にコーティングされている。フロントパネル12,14及びリアパネル16,18は、2つのブリスターパック4がブランク10から形成されたパッケージ内に挿入され密封されるように、一連の開口部22も備えている。図7は、ブリスターパック4の一例を表わしている。各ブリスターパック4は、メインパネル6を備えている。このメインパネルは、アルミニウム箔から形成されている。各ブリスターパック4は、各々に薬が収納されている一連のブリスター3も備えている。前記実施例においては、ブリスターパック4は、前記熱反応性接着剤を利用してフロントパネル12,14の各々に接着されている。従って、リアパネル16,18は、完全に密封されたパッケージ126を形成するために、折り曲げ線20に沿って折り曲げられ、熱反応性接着剤を利用してブリスターパック4のメインパネル6に固定されている。
【0043】
ブランク10は、梱包される商品(article)の形状及び/又は量に依存して変化し得るものであることは言うまでもない。従って、本発明の1つ以上の態様における装置は、広範囲に亘るそのようなブランクを加工することができるように、多様な態様に調整することができ、上述の特定の形態に限定される訳ではない。特に、本発明装置は、板紙カートン内にブリスターパック以外の商品を梱包し密封するために利用することができる。例えば、本発明装置を利用することによって熱反応性接着剤が浸透又は塗布された任意の材料を加工することができる。本発明の梱包装置は、他の熱反応性接着剤又は他の硬化剤と共に利用するように適合され、Printkote EasySeal(登録商標)及びPrintkote EasySeal(登録商標) Plusのような基材と共に利用することに限定される訳ではない。熱反応性接着剤以外の手段によって第2の表面に接着するために、基材の表面を連続的に調整するように適合されている場合があることは言うまでもない。さらに、2つ以上の折り曲げ不可能な別個のブランクが、カートンを製造するために、単一のブランク10の代替として本発明装置と共に利用可能であることはいうまでもない。さらには、任意数のブリスターパック(例えば1つ以上のブリスターパック)が、本発明におけるパッケージ内に挿入され密封可能であることも言うまでもない。
【0044】
図1は上述のタイプのブランク10を加工するための装置50を表わしている。さらには、図2は装置50の上流工程端(upstream end)を表わしている。装置50の上流工程端は、第1のホッパー54、又は多数のブランク10が加工準備の整った平べったい状態(flat condition)で保持されている他の適切な貯蔵手段を含んでいる。図1及び図2は、適切な送り手段(feeder means)(例えば回転吸引送り装置56)によってブランク10を第1のホッパー54から逐次的に取り出すことを表わしている。回転吸引フィーダ56は、2組の吸引カップ58を備えている。この2組の吸引カップは、それぞれドライブシャフト60及びドライブロッド62に接続されている。駆動手段64(例えばサーボモータ)はドライブシャフト60を回転させる。カムトラック及びカムロッド(図示しない)は、前記ドライブシャフトが回転する場合の、吸引カップの一定の軌道を形成するために設けられている。
【0045】
前記実施例では、第1のホッパー54は“重力送り(gravity feed)”型である。ブランク10は、積極的に送るために傾斜部で第1のホッパー54上に保持されている。従って、図2に表わすように、平べったく倒れた状態で第1のホッパー54からブランク10を取出し、回転吸引フィーダ56によって該ブランクを前記装置の送り込み側(in-feed end)に向かって回転させる。従って、ブランク10は、適合可能な運搬手段(本発明の当該実施例では金属の輪ベルト66,68)に載置される。この運搬手段は、トラック70の両側に設けられている。ブランク10は、トラック70及び適合可能な手段(例えば、金属の輪ベルト66,68上に取り付けられている誘導追従突起72,74)上に載置される。この突起は、カートンブランク10を第1の加熱ステーション76に向かって下流に運搬するために利用される。輪ベルト66,68は回転プーリ78間に張設されている。一方の回転プーリが装置50の上流工程端に、他方の回転プーリが下流工程端に位置している。金属の輪ベルト66,68は、ブランク10を第1の加熱セクション76及び第2の加熱セクション114に向かって、さらにはこれらを通じて運搬する。金属の輪ベルト66,68は、前記加熱ステーションの外側に設けられた戻り経路に追従するように配置されている。このことによって、金属の輪ベルト66,68が戻り経路中に冷却される。金属の輪ベルト66,68には、回転プーリ78近傍に配置された従動輪も設けられている。この従動輪は、金属の輪ベルト66,68の張力を、それ自体の加熱及び冷却に起因する変化に応じて調整することができる。他の実施例では、金属の輪ベルトを冷却するために他の手段を利用することができる。他の手段として、例えば水冷システムや冷却ファンを実施することができることも言うまでもない。輪ベルトが難燃材のような他の材料から形成され得ることも言うまでもない。本発明の他の実施例では、ブランク10は前記輪ベルトの上縁部に載置されるので、前記突起部及び/又はトラックは必要とされない。
【0046】
図3は、第1の加熱ステーション76を表わす。第1の加熱ステーション76は、トラック70の所定区間を囲んでいるフード80を備えている。加熱要素82が該フード内に設けられている。この加熱要素は、本発明の実施例では一連の中波長赤外ストリップランプ82とされる。赤外ランプ82は、ブランク10に熱エネルギを直接放射する。ブランク10が広範囲に亘る波長の赤外放射を吸収することによって、ブランク10の表面温度及び熱反応性接着剤の温度が高められる。ブランク10が赤外ランプ82の下方でトラック70を横断しているときに、熱反応性接着剤は再活性化される。
【0047】
第1の加熱要素82内の赤外線加熱要素82の温度(T1)は、1つ以上の近傍に位置する温度センサによって監視されている。冷却ファンは、赤外線加熱要素82の温度(T1)を制御するように利用される。本発明の前記実施例では、赤外線加熱要素82は一連の3つの平行で細長い要素である。しかしながら、この細長い要素の向きは相違し、代替的な形状の要素が本発明の技術的範囲から逸脱することなく利用可能であることは言うまでもない。
【0048】
フード80によって囲まれたトラック70の長さ、及びブランクがトラック70の前記長さを通じて搬送される直線速度が、ブランク10が赤外ランプ82から放射される熱によって加熱される時間周期を決定する。赤外ランプ82からの熱放射強度及び加熱時間周期が、ブランク10及び熱反応性接着剤の温度上昇を決定する。コンベアの直線速度及び積がランプ82の放射強度は一定であり、予め選択された温度上昇を達成するために事前に決定されている。本発明の前記実施例では、ブランク10を約150℃に温度上昇させることが前記接着剤を活性化させるために必要とされる。本発明の他の実施例では、ブランク10の搬送速度と、加熱要素82の長さ及び放射強度とは、それぞれ連続的な調整段階においてブランク10の所望の温度上昇を達成するために適合されている。このようにして、他の熱反応性接着剤及び板紙以外の梱包材料が、梱包装置50によって収容される。
【0049】
ブランク10は、フード内を流れる対流(convection current)によっても加熱される。しかしながら、本発明の前記実施例では、フード80内の空気流は抽出ファンによって制御されている。抽出ファンによって、空気量及び結果として生じる対流が制御される。他の実施例では、フード80内の周囲温度は、最終的には温度センサと、該センサに結合されたコンピュータ化されたフィードバックシステム及び熱気抽出システムとによって制御される場合もある。煙感知器も、付加的な安全予防措置としてフード80内に位置決めされている。
【0050】
ガイドパネル92は、ブランクが第1の加熱ステーション76の下方でトラック70を横断する場合にブランク10を固定し案内するために、ブランク10の上方に設けられている。ガイドパネル92は、ブランク10の露出した表面が放射加熱要素82によってブランク10を一様に平べったい状態に維持する。ガイドパネル92は、ブランク10の特定部分のみが完全に連続的に放射加熱要素82によって加熱されないように形成されている。本発明の他の実施例では、ガイドパネル92を、故意にブランク10又は他の基材の特定部分が加熱要素82によって加熱されないように形成することもできることは言うまでもない。ガイド要素92が冷却されることも言うまでもない。例えば、ガイド要素が銅又は他の熱伝導金属の管とされ、該管内を流れる水によって冷却されるようにすることもできる。ガイド要素92には、ブランク10の存在を検出するセンサが設けられているか、又は煙感知器、温度検出器、又は他の安全検出装置が設けられている。
【0051】
図4に示すように、ブランク10は、第1の加熱ステーション76内で加熱された後に、負荷ステーション(loading station)に連続的に移送される。負荷ステーション84は、逐次的にブリスターパック4を供給するために、重力送りタイプのマガジンや第2のホッパー86のような適切な供給手段を備えている。第2のホッパー86は、供給ホイール88上に数組のブリスターパック4を送る。供給ホイール88は、受容するよう形成された一連のトラフ(溝部)を備えている。該トラフの各々は、第2のホッパー86からブリスターパック4を収容可能とされる。一組のブリスターパック4は、供給ホイール88の上部で2つの隣接する成形されたトラフによって受容され、その後、この供給ホイールは時計回りの方向に回転する。
【0052】
供給ホイール88はサーボモータによって駆動され、さらにはガイドフレーム90を備えている。このガイドフレームは、供給ホイール88が回転する際にブリスターパック4が供給ホイール88から自由落下することを防止するために設けられている。一組の吸引カップ100を備えた第2の回転吸引フィーダ98は、逐次的に一組のブリスターパック4を前記供給ホイールの底部から取り外し、ブランク10の上に載置する。輪ベルト66,68及び供給ホイール88を駆動するために利用されるサーボモータに結合された制御手段によって、ブリスターパック4を供給する際には、同期的にブランク10を搬送しブリスターパック4と位置合せする。ブリスターパック4のブリスター3をブランク10の開口部22に受容する。第2のホッパー86及び供給ホイール88は、ブランク10を熱反応性接着剤を再活性化させるために必要とされる温度近傍に十分に維持するために、第1の加熱ステーション76の端部近傍に位置している。ブリスターパック4の、アルミニウムでコーティングされた一側面のみが、該側面が上方に面している状態で、ブランク10のフロントパネル12,14の上に載置されている。従って、フロントパネル12,14に再活性化された接着剤によって、アルミニウムでコーティングされていない側面をブランク10上で所定位置に固定している。
【0053】
ブリスターパック4を備えたブランク10を2つの圧縮ローラ102,104間に逐次的に送る。圧縮ローラ102,104は離間され、各圧縮ローラ102,104は少なくとも1つの成形パッド106,108を備えている。成形パッド106,108は、それぞれ互いに隣接して配置された2つのブリスターパック4を収容し、ブリスターパック4が損傷しないように適合されている。フロントパネル12,14に接着されたブリスターパック4を備えたブランク10をローラ102/104の間に送る。リアパネル16,18の接着剤は活性化された状態のままであって、ブランク10のリアパネル16,18は、ローラ102,104に接触することなく離間されたローラ102,104間を通過する。
【0054】
駆動手段によって時計回りの方向に圧縮ローラ102を回転させる一方で、類する駆動手段によって圧縮ローラ104を反時計回りの方向に回転させる。このようにして、圧縮ローラ102,104はブランク10を回転させて、ブリスターパック4を前記圧縮ローラ間に送る。圧縮ローラ102,104のタイミングは、成形パッド106,108が同時にブランク10のフロントパネル12,14及びブリスターパック4のメインパネル6の下側に接触するようになっている。従って、ブランク10に接触させず、且つ、圧力をかけることなく、リアパネル16,18は前記圧縮ローラを通過することができる。さらには、確実にブリスターパック4がフロントパネル12,14の前方に位置するようになる。本発明の他の実施例では、2つの表面を確実に接着する前記圧縮段階が必要とされないか、又はローラを利用した他の手段によって達成されることは言うまでもない。前記圧縮段階を実施すると同時に、第1の表面を調整する。実際には、例えば圧縮反応性接着剤を利用する場合には、1つ以上の表面を調整し接着するために前記2つの表面の圧縮を実施する。
【0055】
金属の輪バンド66,68上に取り付けられた突起72,74によってフロントパネル12,14に接着された2つのブリスターパック4を備えたブランク10を搬送し、トラック70を横断させる。可動式アームを備えたフリッパー110は、圧縮ローラ102,104の下流工程端に設けられている。ブランク10の先端を把持するように可動式アーム112を位置決めする。前記実施例では、可動式アーム112は、バネ懸架式であり、カートンブランク10を折り曲げ線20に沿って折り曲げるための手段を備えている。リアパネル16,18を各フロントパネル12,14上に配置されたメインパネル6と接触している面に向けて折り曲げる。可動式アーム112は、リアパネル16,18の前方への運動に抵抗するので、該リアパネルを折り曲げ線20に沿って折り曲げる。リアパネル16,18をフロントパネル12,14の平面の外側に持ち上げて、可動式アーム112を前記トラック上方に配置する。折り曲げ作業を完了したら、連続的にブランク10を把持する準備として本来のスタート位置に可動式アーム112を戻す。
【0056】
折り畳んだブランク10を第2の加熱ステーション114に向けてさらに下流工程端に搬送する。第2の加熱ステーション114は、第1の加熱ステーション76に類似するので、詳細には説明しない。第1の加熱ステーション76に類する赤外線加熱要素によって、リアパネル14,16の内面の熱反応性接着剤を再活性化させる。前記リアパネルの内面の接着剤を十分に再活性化させるように、リアパネル16,18の外面を加熱して、リアパネル16,18に吸収させる。第2の加熱段階の際には、アルミニウムのブリスターパック4の露出された任意部分が入射された赤外放射を反射するので、ブリスターパック4及びブリスター3内に収納された薬剤の不慮の加熱を防止することができる。
【0057】
図5に表わすように、密封工程を完了させるために、折り畳んだブランク10を最終圧縮セクション116に搬送する。最終圧縮セクション116は、2つのローラ118,120を備えている。図5aに表わすように、一方の該ローラは、ブリスターパック4のブリスター3を受容する一連の凹所を備えている。折り畳んだブランク10を前記ローラ間に挟んで、確実にリアパネル16,18が前記ブリスターパックの外面に接着されるようにする。このようにして、装置50は、完全に密封されたパッケージ126を構築する。このパッケージは、連続的なプロセスによって形成される。ブリスターパック4は、フロントパネル12,14及びリアパネル16,18よりも小さい場合もあり、この場合には、フロントパネル12,14の一部をリアパネル16,18の一部に直接接着する。
【0058】
本発明の装置50は、一連の安全センサも備えている。緊急動作状態は、警告信号をフィードバックする1つ以上の検出要素によって生じる。例えば、第1の加熱ステーション76のフード80の煙感知器は、煙の存在を示す信号をフィードバックする。この警告が緊急状態を発生させ、これにより、回転吸引フィーダ56を動作させるサーボモータによって、カートンブランク10及びブリスターパック4が第1のホッパー54及び第2のホッパー86から供給されなくなる。しかしながら、搬送手段は動作し続け、任意の残存しているブランク10を第1の加熱ステーション76及び第2の加熱ステーション114の下方から取り外され、これにより、ブランク10が装置50内部で燃焼する危険を低減することができる。一連の制御センサは、組立プロセス中におけるブランク10及びブリスターパック4の存在を監視するためにも設けられている。
【0059】
さらなる改良であっても本発明の技術的範囲を逸脱するものではない。例えば、第2の表面に接着する準備として第1の表面を調整する段階は、第1の基材に既にコーティングした熱反応性接着剤を再活性化させるために熱放射を利用する以外の手段によっても達成されることは言うまでもない。他の実施例では、基材には圧力によって再活性化される接着剤が塗布されていることは言うまでもない。例えば、このような接着剤として、基材をコーティングし第1の表面及び第2の表面を圧縮することによって活性化され、これにより第1の表面と第2の表面とを接着することができるマイクロカプセル型の接着剤が挙げられる。代替的には、第1の表面に塗布された接着剤は、水分又は上記と接触することによって再活性化されるものである。この調整は、第1の表面と第2の表面とを共に圧縮する前に実施されるか、又はその圧縮段階と特に関連している。さらには、第1の基材は、連続的な調整プロセスの際にその表面に接着剤をコーティングするか、又は浸透させることによって調整される。例えば、接着剤は、他の手段によって噴霧されるか、又は塗布される。
【0060】
他の適切な搬送手段も本発明の技術的範囲を逸脱することなく実施可能であることは言うまでもない。例えば、誘導追従突起が循環チェーンに取り付けられた状態で側方に突起が設けられた循環チェーンを利用することができる。循環チェーンは、循環チェーンが調整区間を通過しないようにメイントラックから離間されていることは言うまでもない。前記調整区間は、無限チェーン上に塗布される潤滑油に適さない温度となっている場合がある。そのような実施例では、循環チェーンに取り付けられた突起が、ブランク10をトラック70に沿って搬送するために該無限チェーンから十分に延在していることは言うまでもない。代替的に、突起が設けられた循環チェーンは、加熱ステーションを通過するが、高温の潤滑油を備えているか、放射熱から遮断されているか、又は冷却手段を備えているように利用され、位置決めされている。
【0061】
さらには、調整段階は、放射波長が広範囲に亘る赤外範囲とは異なる放射手段によって達成されることは言うまでもない。例えば幾つかの応用分野では、マイクロ波放射は、第2の基材に表面を接着するための準備として基材の前記表面を調整するために利用することができる。制御されたコンピュータ及び動的加熱プロセスは、加熱ステーション76内の温度を上昇及び下降させ、加熱プロセスをさらに推進させるために利用することができることも言うまでもない。赤外ランプ82のそれぞれは、このような実施例では赤外ランプの強度のそれぞれを第1の加熱ステーション76の直線状の経路に沿って制御するために必要とされる。
【0062】
様々な変化が本発明の技術的範囲に属することに留意すべきである。例えば、ホッパー及びトラックの大きさ及び形状が、異なる大きさ又は形状を有するカートンを収容するために調整可能とされるような変化が挙げられる。加熱ステーションの長さ及び/又は数は、代替的なカートンを容易に構築するために調整することができる。図8〜図14は、実施可能且つ本発明の技術的範囲を逸脱しない幾つかの変化又は付加を表わすために、例としてのみ説明する本発明のさらなる態様をさらに表わしている。
【0063】
本発明の第2の実施例では、梱包装置350は、第1の実施例の梱包装置50に類似しており、廃棄システム440(rejection system)をさらに備えている。廃棄システム440は、図8に表わすように梱包装置350の排出端部に設けられた廃棄機構330を有している。廃棄システム440は、廃棄機構330に結合された制御手段400をさらに備えている。制御手段400は、構築プロセス全体を通じてブランクの状態及び品質を監視する、1つ以上のセンサ(S)に結合されている。
【0064】
梱包された品物が薬剤入りのブリスターパックである薬品工業のような応用分野にとって、ブリスターパックが梱包内に堅固に保持されていることが望ましい。板紙材料は、互いに接着された一連のセルロース繊維(cellulose fibre)を備えている。板紙ブランクに塗布された熱反応性接着剤は、2つの基材が引き剥がす場合に、接着結合が破壊される前に板紙材料の繊維結合が最初に引き裂かれるような接着結合(adhesive bond)を板紙の表面ともう一つの表面との間に形成する程度に十分な強さを有している。この結合を達成するために、熱反応性接着剤は十分に加熱されていなければならず、互いに結合される表面が圧縮された状態で接触される必要がある場合もある。付加的には、調整段階の際に梱包品及び梱包された品物は、確実に該品物が損傷するか、又は使えなくならないように監視されていることも重要である。梱包装置の品質検査装置及び安全センサが、梱包品及び梱包された品物の一体性(integrity)を保証するために設けられている。これらの一体性とは、その品質が損なわれていないことを意味することに留意すべきである。
【0065】
梱包装置350の状態を監視することができる様々な安全センサが制御手段400にも結合されている場合がある。ブランクの状態及び梱包装置350の状態を監視する品質監視センサ及び安全センサ(S)は、結合された制御手段と通信することができる。安全センサ(S)から制御手段400に送信された信号又はデータメッセージは、廃棄信号又は警告信号を発生させる。廃棄信号又は警告信号は、製造プロセスにおいて特定ブランクが必要とされる基準に適合しなかったか、又は欠陥若しくは障害が梱包装置350に発生したことを示すものである。
【0066】
梱包装置を通じて各ブランクの工程を追跡するために、独自の識別子が搬送手段の各ピッチに配置されている。従って、各ブランクの工程は制御手段400に従って進行される。組立プロセスを通じたブランクの工程の際に幾つかのポイントで安全センサ(S)は、廃棄信号を発生させる信号をフィードバックする。制御手段400は、独立して識別可能なピッチに配置されたブランクが廃棄されることを記録する。前記廃棄信号は、欠陥を有するブランク又はカートンが廃棄機構330で識別され廃棄されるように特定のピッチに対して記録される。
【0067】
廃棄機構330は、図8に表わすように、突起336が設けられた上方突起ベルト(overhead lug belt)334を備えている。上方突起ベルト334の突起336は、組み立てられたカートン又は完成した梱包品326を圧縮ローラ318からガイドレール340に沿って搬送する。ガイドレール340は、可動区間又は変位部(displaceable portion)を備えている。梱包品326を組立の際には、ブランクの温度及び位置が安全センサ(S)によって監視されている。梱包品が必要とされる基準に適合しない場合には、拒絶信号は梱包品326を積載したコンベアのピッチに対して記録される。梱包品326の工程は梱包装置350を通じて追跡され、欠陥を有する梱包品338は廃棄機構330に到達した場合に廃棄される。欠陥を有する梱包品338は変位部332で抜き取られる。変位部332は、ガイドレール340の平坦部に位置決めされ、容易に欠陥を有する梱包品338を取り除くために移動され得る。変位部332は、ガイドレールに折り曲げ可能に接続され、ヒンジ接続部を中心に回動可能とされる。変位部を変位させるための他の手段を湯要することができることは言うまでもない。変位部332は、回転空気シリンダ328の上方に位置決めされている。回転空気シリンダ328は、変位部332から廃棄物排出口(W)に欠陥を有する梱包品を推進することによって、該欠陥を有する梱包品の廃棄を補助するために、エアジェット部を備えている。
【0068】
図9〜図11は、欠陥を有する梱包品338を廃棄するための、変位部332の動作を表わす概略図である。本発明の技術的範囲から逸脱することなく、変位部332以外の手段を欠陥を有する梱包品338を廃棄するために利用することができることは言うまでもない。例えば欠陥を有する梱包品338を搬送手段から拾い上げるために、関節式アームを利用することができる。又は、特に許容可能な完成梱包品326の通路と異なる通路を欠陥を有する梱包品338に付与するために複数の経路を有している。
【0069】
梱包装置350を通じてブランクの工程を監視するために利用可能とされる廃棄システム440の実例について以下に詳細に説明する。図12は、梱包装置350の概略図を表わしている。廃棄システム440、及びセンサ(S)が梱包装置350の各セクションに設けられている。ブリスターパックは薬を収容しているので、該ブリスターパックの状態(例えばそれらの温度)が近接して監視されていなければならない。各センサ(S)は、ブランクが欠陥を有しているか否かを検出するために利用される。例えばブランクの温度は許容範囲外である。いずれかの品質センサがブランクに欠陥を検出した場合には、制御手段400はピッチ位置によってブランクを識別して、識別されたブランクが排出端で廃棄されるべきであることを記録する。品質センサは、制御手段400、廃棄機構330の順番に結合されている。
【0070】
安全センサが梱包装置に設けられ、梱包装置の動作を監視するために利用される。例えば加熱要素の温度は許容動作範囲外である場合には、このことは加熱要素82近傍に位置決めされた温度センサ408によって検出される。安全センサは制御手段400に接続されている。代替的な実施例では、安全センサが個々の制御手段に設けられている。このようにして、欠陥が安全センサによって検出された場合には、該安全センサに接続された制御手段は、最初に制御手段400に結合される必要もなく、危険を操作者に警告するためにアラーム又は警告灯に直接的に結合されることができる。安全センサ及び品質センサの両方から集められた情報は、制御手段400によって照合され、欠点を発見することを目的として、又は梱包装置350の効率を改善するために分析される。
【0071】
制御手段400は、梱包装置350の欠陥を検出する安全センサに応答して梱包装置350の運転停止をするように構成されている。検出された欠陥は、特に運転を停止させるか又は緊急状態にする。梱包装置350を運転停止するために、ブランクフィードセクション342及びブリスターパックフィードセクション344内の回転吸引フィーダが停止される。ブランク及びブリスターは火災の危険性を低減するように加熱要素の下に位置される任意の板紙ブランク及び/又はブリスターパックを取り除くために送りを停止された後に、搬送手段は、設定期間の間動作を継続することができる。第1の加熱セクション及び第2の加熱セクションのフードは、運転停止又は緊急動作状態の際に制御手段400によって送信された受信信号に応答して前記フード自体が搬送トラック上方に自動的に持ち上げられる機構を備えている。各フードは検出された欠陥に応答して制御され動作する。
【0072】
本発明において提供される廃棄システム440、品質センサ、及び安全センサは、図12及び図13を参照してさらに詳細に説明されている。
【0073】
図12は、梱包装置350及び廃棄機構330の概略図を表わしている。梱包装置350の送り込み端で、センサ402は、第1のホッパーのブランクが無くなったか否かを検出するために設けられている。前記センサ402は、本発明の属する技術分野において知られている。前記センサ402は、制御手段400に結合され、第1のホッパーのブランクが無くなったか否か警報するために利用される。第1のホッパーがからになった場合には、第2の信号が制御手段400からブリスターフィーダの第2のホッパーに送信される。ブリスターフィード344の第2のホッパーは、ブリスターが送られることを防止する機構を備えている。従って、受け取るべきブランクがなくなった場合にブリスターを送らないことによって、ブリスターの不必要な消費を防止することができる。
【0074】
ブランクフィーダセクション342内には、センサ(S)が前記ホッパーから正しく送られていないブランクを検出するために設けられている。ブランクは、例えば吸引カップによって引き上げられた後にトラック上に不正確に載置されるか、又は2つのブランクが誤って同時に引き上げられた場合に、誤って送られることになる。センサ404は、ブランクが誤って送られ、制御手段400に結合されていることを検出することができる。センサ404は、ブランクの誘導追従縁部を検出するために一連の光線(optical beam)を照射する。ブランクの位置についてのエラーは、ブランクを見失った場合にすぐに光線が遮られるか又は全く遮られないことよって検出される。ブランクが誤送された場合には、制御手段400はブランクのピッチを識別して、該ピッチに対して廃棄ロジックを記録する。従って、誤送されたブランクは、廃棄機構330に到達した場合に廃棄される。第2の信号は、ブリスターの送りを防止するために前記廃棄機構を作動させるために、制御手段400によってブリスターフィーダ344の第2のホッパーに向けて送信される。このようにして、ブリスターパックの不必要な廃棄及び消費を防止することができる。
【0075】
ブランク型検出センサ406(correct-blank-type sensor)がブランクフィードセクション342内部に設けられている。ブランク型検出センサ406は、前記ホッパーから前記トラック上に載置されたブランクの型を監視するために利用される。センサ406はブランクの正確な型が存在するか否かを検出するために利用される。このセンサ406は、各ブランクに印刷されたバーコードを読み取るために位置決めされたバーコードリーダーであっても良いことは言うまでもない。バーコードは、ブランクの型、例えば特定単位の薬を収容するために特別に印刷されたブランクの型を識別するために利用される。正しいカートンがコンベア上に載置されていることを識別し検査するための他の手段を利用することができることも言うまでもない。ブランクに印刷された画像の色を監視するために、例えばカメラを位置決めすることができる。ブランク型検出センサ406は、制御手段400に結合されている。そして、正しくないブランクが検出された場合には、廃棄信号が欠陥の検出されたピッチに対して記録される。第2の信号は、ブリスターが正しくないカートンブランク上に送られることを防止し、これによりブリスターパック内に収納された薬品の不必要な消費を防止するために、制御手段から送信される。
【0076】
一連の搬送センサ424は、梱包装置350全体を通じて一定間隔で(periodically)配置されている。搬送センサ424は、トラック上に位置決めされ、搬送されたブランクの工程を監視するために利用される。搬送センサ424は、2つ以上のブランクが千鳥状になった場合に見失ったブランクを検出するか、コンベア上の故障(jam)を検出することができる。搬送センサ424は、誤送を検出するためのセンサ404に類似した動作をする。ブランクの型によって定められた所定間隔でトラックに沿って離間された光線又は一組の光線は、ブランクの誘導追跡縁部を検出するために利用される。搬送センサ424は、それぞれ制御手段400に結合される。欠陥が検出された場合に、廃棄信号が、欠陥を有する梱包品328を廃棄するために廃棄機構330に送信される。故障が梱包装置内で検出された場合には、制御手段400は該故障の位置を梱包装置の操作者に警告するように構成されている。
【0077】
様々な安全センサ及び品質センサ(S)が第1の加熱セクション376に配置されている。制御装置400に結合されている加熱要素センサ408は、加熱要素が動作しているか否かを検出するために設けられている。加熱要素センサ408は加熱要素の電源に結合されている。加熱要素センサ408は、電流が加熱要素によって前記電源から流れていることを検出することによって動作することができる。センサ408が加熱要素によって電流が流れていないことを検出した場合には、制御手段400は、欠陥が加熱要素に存在することを示すために利用される。制御手段400は、加熱要素に検出された欠陥に応答して運転停止手続を初期化することができる。そして、第1の加熱ステーション376のフードがコンベアの上方に自動的に持ち上げられることにより、加熱要素への接近及び必要とされる修繕作業を容易に実施することができる。
【0078】
第1の温度センサ410も、加熱要素の温度を計測するために第1の加熱セクション376に設けられている。この温度は、梱包装置350が動作している際に加熱要素の温度を確実に許容範囲内に納めるために連続的に監視されている。加熱要素の温度に関する情報は制御手段400から送信される。動作温度が許容範囲内でない場合には、この状況は危険でありプロセス効率に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、制御手段400は梱包装置の運転を非常停止するか、又はこの状況に依存する他の動作の計画を初期化する場合がある。しかしながら、一般的な動作状態においては、加熱要素に直接結合された制御手段400は、加熱要素の温度を規制するために、加熱要素に供給される電力量を調整することができる。これにより、加熱要素の温度は、ブランクが第1の加熱セクション376内で調整された後に第3の温度センサ414によって計測され、ブランクの表面温度に従って制御される。
【0079】
煙感知器も第1の加熱セクション376のフード内に設けられている。煙の存在が検知された場合には、すぐにアラームされて、緊急運転停止状態となる。
【0080】
第2の温度センサ412も、外気温(T1)を監視するために第1の加熱セクション376内に設けられている。第2の温度センサ412も制御手段400に結合されている。そして、第2の温度センサ412からの上方は制御手段400に送信される。制御手段400は、前記加熱セクションを通じて搬送された際にブランクの熱量を制御するために、前記加熱ステーションのフードから抽出された空気の量又は空気の流速を変更するために受信された情報を利用するように構成されている。従って、制御手段400は、抽出ファンに結合されており、該抽出ファンの回転数を増減させることができる。又は、制御手段400は、前記フードの空気抽出機構に設けられた吸気口及び/又は排気口のバルブに結合されており、加熱セクション376内の空気量を動的に制御することができる。
【0081】
第3の温度センサ414(例えばパイロメータ)が、第1の加熱ステーション376の下流端に設けられている。この第3の温度センサは、加熱要素によって加熱された後に各ブランクの表面温度(T3)を計測するために利用される。第3の温度センサ414は、本発明の当該実施例では、赤外放射をしてブランクの表面温度を決定する非接触式センサである。第3の温度センサ414は制御手段400に結合されており、ブランクの表面上の一点でブランクの表面温度を計測する。加熱されたブランクの温度が許容範囲内でない場合には、信号が制御手段400によって送信され、ブランクは廃棄機構330によって廃棄される。当該実施例では、温度センサは加熱ステーションの送出し端近傍に位置決めされている。従って、温度センサはブリスターパックを供給する第2のホッパー近傍に位置決めされている。ブリスターフィード344が第3の温度センサ414に非常に近接しているということは、欠陥を有するブランク上にブリスターを供給することを防止することができず、これによりブリスター及びブランクの両方が廃棄されるに違いないことを意味する。他の実施例では、第3の温度センサ414がブリスターの送りを防止するように配置されるか、又はブリスターが欠陥を有するブランク上に載置されないようにする他の機構が実施可能とされることは言うまでもない。1つ以上の温度センサ414が、ブランクの温度を監視するように機能することも言うまでもない。このことは、選択的に接着剤を再活性化させるために、ブランクの表面が該ブランクの異なる点で異なる温度に達するように加熱された場合に特に有用である。
【0082】
ブリスターフィードセクション344に、制御手段400に結合されたセンサ416が第2のホッパーの内容物を監視するために設けられている。さらには、ホッパーが空の場合に警告信号が送信される。さらなるセンサ418は、ブリスターが完全にブランクに載置され、且つ、載置された任意のブリスターが該ブランクに正確に位置合わせされていることを検査するように機能する。任意の欠陥が検出された場合には、廃棄信号がログされ、梱包品が廃棄機構330によって破棄される。ブランク型検出センサ420もブリスターパックの正しくない型がカートンブランクに送られているか否かを検出するために設けられている。ブランク型検出センサ420は制御手段400に結合されている。そして、ブリスターの正しくない型が検出された場合には、ブランク及びブリスターを廃棄するために、廃棄信号が制御手段によって廃棄機構330に送信される。
【0083】
圧力センサ422が、圧縮ローラ318が形成された梱包品に及ぼす圧力の何らかの異常を検出するために、圧縮ローラ318間に設けられている。圧力センサ422は、梱包品が前記圧縮ローラ間に誤送され、これによりブリスターの内容物が損傷していることを検出することができる。圧力センサ422が圧縮ローラ318が許容範囲から外れた梱包品に圧力を作用させていることを検出した場合に、制御手段400は廃棄信号を送信し、梱包品が廃棄機構330によって破棄される。このようにして、確実に密封されていないか、又は損傷したブリスターパックを収容しているいかなるブランクも識別され廃棄される。
【0084】
本発明の梱包装置は、第1の加熱セクション376のセンサ一式に類似する、第2の加熱セクション314のセンサ一式を備えている。従って、第2の加熱セクション314及び第2の圧縮セクション318のセンサについては、詳細には説明しない。第2の加熱セクションは、加熱要素センサ408、第1の温度センサ410、第2の温度センサ412、及び第3の温度センサ414を備えている。これらのセンサは、それぞれ制御手段400に結合され、加熱要素の動作及び温度、フード内部の周囲温度(T2)、及び調整されたブランク表面の温度を監視している。第2の圧縮ローラ318も、調整された第1の表面が第2の表面に確実に接着され、且つ、ブリスターパックが確実に損傷しないようにするために、圧力センサ422を備えている。第2の加熱ステーションの第3の温度センサ414は、ブランクの温度又はブリスターパックのアルミニウム面の温度のいずれかの温度を計測するように機能する。必要であれば、ブランク及びブリスターパックのアルミニウム面の両方の温度を計測するために、2つのセンサ414を利用することができることは言うまでもない。
【0085】
梱包装置350は、ガイドパネル92内で利用される冷却剤の温度を監視するために安全センサを備えている場合もある。
【0086】
本発明の技術的範囲から逸脱することなく、廃棄システム440を変更することができることは言うまでもない。例えば、制御手段400が梱包装置350の様々な構成部材の駆動手段に結合されていることも言うまでもない。例えば、制御手段400が、第2の回転吸引フィーダを駆動しブリスターをブランク上に送るために利用されるサーボモータに結合されている場合もある。従って、制御手段400は、空のホッパーを検出するためにブリスターフィードセクション344に設けられたセンサ416に応答するように構成されている。センサ416が空のホッパーを検出した場合には、制御手段400が回転吸引フィーダを停止することによって自動的に応答する。
【0087】
本発明の他の実施例では、廃棄機構330が異なる大きさの品物を収納するように適合されているか、又は1つ以上の廃棄機構が設けられている場合があることは言うまでもない。本発明の技術的範囲を逸脱することなく、欠陥を有する梱包品338を抽出するために変位部332以外の手段を利用可能とされることも言うまでもない。例えば、搬送手段から欠陥を有する梱包品338を取り除くために関節式アームを利用するか、又は搬送手段が許容範囲に収まった完成された梱包品326の通路と欠陥を有する梱包品338のための異なる通路とを有する経路を備えていることもできる。
【0088】
本発明の技術的範囲から逸脱することなく、第3の温度センサの代替的なセンサを実施可能とされることも言うまでもない。ブランク、カートン、又は他の物体の一体性を、組立プロセス全体を通じて監視することができる。しかしながら、第3の温度センサは、第1の表面及び/又は第2の表面の一体性を特に監視し、物体の第1の表面及び/又は第2の表面が互いに接着される準備段階として確実に正確に調整されるために設けられている。例えば、ブランク、カートン、又は他の物体の第1の表面及び/又は第2の表面が加熱以外の手段(例えば湿気や圧力)によって調整される場合には、カートンの第1の表面及び/又は第2の表面が確実に調整されるように該カートンの一体性を監視するために設けられたセンサは、温度センサというよりは感湿センサや圧力センサとすることができる。第1の表面及び/又は第2の表面の一体性及び調整を監視するように機能するセンサが、第1の表面及び/又は第2の表面の調整量に応じて調整手段をインタラクティブに調整することを可能とする制御手段に結合され得ることは言うまでもない。例えば、感湿センサは、第1の表面の計測された湿度が所定基準から外れていることを示すために、信号を制御手段にフィードバックする。このことは、廃棄機構によって廃棄された第1の表面を備えている物体のみならず、第1の表面を調整するための手段(すなわち湿気源)に信号を送信する制御手段に起因する。該制御手段によって、前記湿気源から付与される湿気量は、計測され接着に必要とされる表面の湿気に関する所定基準を満足しないことが判明した第1の表面の一体性に応じて調整される。これにより、梱包装置450の動作状態は、動作状態を修正するための停止時間を確実に最小限に抑え、梱包品の品質監視を改善し、且つ、確実に梱包品の一体性が的確な品質範囲内に維持されるようにインタラクティブに制御される。
【0089】
本発明の他の実施例では、消火システム(extinguishing system)が火災又は緊急時のために設けられている。前記消化システムは煙感知器に直接結合されているか、又は煙及び/若しくは高いブランクの温度が検出された場合に前記消化システムを展開可能な制御手段400に結合されている。消化システムは、二酸化炭素のようなガス消化器とされる場合がある。
【0090】
本発明の第3の態様は、図1〜図8を参照して第1の実施例で説明された梱包装置50の初期始動動作(initial start-up operation)に関するものである。これらの図面は上記説明と関連しているので、該図面に表わされた特徴が梱包装置50の初期始動動作の説明に関連するものである。図14は、梱包装置が初期始動動作の際に正しい状態で動作していることを確認するための典型的なステップを表わした概略的なフローチャートである。
【0091】
前記初期始動動作は、品物(例えばブリスターパック)との接着のために梱包品のブランクを調整し、該品物が梱包品内に確実に収納されるようにするための機構が、任意の品物が品物フィード86から送られる前に正しく動作していることを確認することを意図している。本明細書に説明される特定の実施例では、図1に表わすように、調整手段が第1の加熱要素76及び第2の加熱要素80によって設けられている。従って、初期始動動作の付加的な態様は、カートンブランクを調整するために加熱手段82を機能させる梱包装置の記載部分(context)に説明されている。しかしながら、説明されている初期始動動作が、応用分野において加熱手段を有する梱包装置に限定される訳ではなく、他の調整手段を利用する梱包装置にも実施可能に適用され得ることに留意すべきである。
【0092】
初期始動の第1のステップは、第1の加熱要素76及び第2の加熱要素114が起動される低速暖気運転530である。搬送手段66,68も起動されるが、ブランク又はブリスターは各ホッパー54,86から送られない。第1の加熱ステーション76のフード80内部の周囲温度である温度T1が温度センサ412によって計測される。温度T1が所定時間tの間計測される。所定時間tの間に、計測された温度T1がブランクを調整するために必要な理想的な動作温度に対して検査される。T1が調整温度に到達した、又は調整温度の許容範囲(例えば150℃±5℃)内になった場合に、ベルが鳴るか、又は他のシグナルが付与される。ベル又はシグナルは、第1の調整手段(この場合には、第1の加熱ステーション76)が基材(例えば、実在する例として板紙のブランク)を調整する準備が整う。このステップは、図14においてステップ512として表わされている。
【0093】
しかしながら、設定制限時間tmaxの間にT1が必要温度558に到達しなかった場合には、低速暖機運転530が停止し、アラーム信号又はエラーが中央制御手段400から送信され、操作者に第1の調整手段76にエラーが生じたことを示す。例えば、第1の加熱セクション76の赤外線加熱ランプ82が動作しておらず、コンポ装置の操作者に問題を解決させることを示している。任意のブリスター4を送る前に梱包装置が正常動作していることを検査する際に、任意の医薬品を廃棄し、その上浪費する必要を低減することができる。このステップは、図14のステップ558及びステップ560に表わされている。
【0094】
類似する方法が第2の加熱要素の動作を制御し検査するために利用されている。この第2の加熱要素とは、例えば第2の加熱セクション114である。他の実施例では、調整要素が2つより多くても1つであっても良く、1つ以上の調整要素が利用され、各要素が異なる手法を利用して基材を調整することができることは言うまでもない。しかしながら、当該実施例では、機能する第2の加熱セクション114及び第2の加熱セクション114のフード80内の周囲空気の温度T2が、第2の調整要素の調整準備が整っているか否かを検査するために計測される。再び、T2は、正しい温度に到達するか、又はT2が計測された時間(tmax)に到達するまでステップ612で計測され続ける。T2が最適な動作温度に到達しない場合には、アラーム信号が発生し、低速暖機運転530がステップ564で停止する。梱包装置の操作者は、問題が第2の調整手段114に存在していることを知っている。ステップ612、ステップ570、及びステップ564が、図14に概略的に表わされている。
【0095】
T1及びT2が共に最適調整範囲内に計測された場合(ステップ586)には、単一のブランクが送られ(ステップ542)、ブランクが正しく調整されていることを検査するために、梱包装置50,350を通じて搬送される。ブランクの調整を正確に検査するために、ブランクは全速力で搬送され、正しい時間の間、赤外線加熱ランプ下に位置することができる。ブランクが第1の加熱セクション76を出た場合には、温度センサ414は該ブランクの表面温度を正確に計測するために利用される。好ましい型の温度センサ414は、パイロメータである。パイロメータとは、ブランクの表面温度を決定するために赤外放射を作用させる非接触センサである。第3の温度センサ414は、制御手段400に結合され、ブランク表面上の点でブランクの温度を計測する。調整されたブランクの温度T3が許容範囲から外れている場合には、信号が制御手段400によって送信される。唯一のテストブランクが搬送された場合には、さらなるブランクが送られ、温度T3が第1の調整手段後に計測される。再度T3を計測しても熱反応性接着剤によって基材表面を確実且つ適切に接着するための許容範囲から外れる場合には、信号が制御手段400から送信され、梱包装置50,350が停止する。しかしながら、T3が計測され正しいと分かった場合には、ベルが鳴り、すぐに温度T4が計測されこのことが条件に適合することを示す。T3の計測値がいかなる値であっても、第1のテストブランク及び第2のテストブランクが第2の加熱セクションを通じて搬送され、すぐに温度T4が計測され、ブランクは第2の調整セクションを出る。T4が正しくなく、唯一のテストブランクが送られた場合(ステップ552)には、第2のテストブランクが送られ(ステップ542)、T4が再び計測される(ステップ614)。T4が最適範囲外であると計測された場合(ステップ614)には、梱包装置50,350が停止され(ステップ580)、エラーの報告が制御手段400から信号を介して送られ、操作者に問題を警告する。ステップ614,ステップ552、及びステップ580は、図14に表わされている。
【0096】
しかしながら、T3(ステップ514)及びT4(ステップ614)が共に正しい場合(ステップ584)には、梱包装置50,350は正常に動作し、運転準備が整う。その後、梱包装置の動作は制御され、梱包されたブリスターの品質は図13の如く監視される。
【0097】
本発明の技術的範囲から逸脱することなく、上述の実施例を変化させることができることに留意すべきである。例えば、基材が調整のために搬送される前に各調整要素の準備を検査する方法は、調整が実行される方法に依存する。例えば、調整手段が加湿手段である場合には、感湿センサは調整手段の準備が整っていることを検査するために機能する。付加的には、アラーム信号又はベルの配置方法は、実行されるテストタイプ及び制御手段の手法に依存して容易に変化され得る。さらには、本発明の当該態様は第1の実施例及び第2の実施例における梱包装置と連係して、又は独立して利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の第1の実施例における梱包装置の斜視図である。
【図2】図1の梱包装置の送り込みセクションの拡大斜視図である。
【図3】図1の梱包装置の最終セクションの拡大斜視図である。
【図4】図1の梱包装置の第2の供給圧縮セクションの拡大図である。
【図5】図1の梱包装置の最終セクションの拡大図である。
【図5A】図5に表わされる圧縮セクションの拡大図である。
【図6】図1の梱包装置によって密封されたカートンに組み立てられる典型的なブランクである。
【図7】図1に表わされる梱包装置によって、図6のブランクから組み立てられたカートン内部に密封された典型的なインサートである。
【図8】本発明の第2の態様における梱包装置の廃棄セクションの拡大図である。
【図9】第2の態様の梱包装置によって組み立てられた梱包品を廃棄する第1のステップの概略図である。
【図10】梱包品の廃棄についての第2のステップの概略図である。
【図11】梱包品の廃棄についての第3のステップの概略図である。
【図12】第1の実施例の梱包装置内部に設けられた廃棄システムの概略図である。
【図13】欠陥を有する梱包品の廃棄を制御するために利用される廃棄システム内部に設けられたセンサ及び制御手段の代表的な概略図である。
【図14】本発明における第3の態様における暖機運転機構を表わす概略的なフローチャートである。
【符号の説明】
【0099】
3 ブリスター
4 ブリスターパック
6 メインパネル
10 ブランク
12 フロントパネル
14 フロントパネル
16 リアパネル
18 リアパネル
22 開口部
50 梱包装置
54 第1のホッパー
56 回転吸引フィーダ
58 吸引カップ
66 輪ベルト
68 輪ベルト
70 トラック
74 突起
76 第1の加熱ステーション
80 フード
82 加熱要素
84 負荷ステーション
86 第2のホッパー
88 供給ホイール
90 ガイドフレーム
92 ガイドパネル
98 フィーダ
100 吸引カップ
104 圧縮ローラ
108 パッド
110 フリッパー
112 可動式アーム
114 第2の加熱ステーション
116 最終圧縮セクション
118 ローラ
120 ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表面と第2の表面とを共に接着する方法であって、
(a)前記第1の表面及び前記第2の表面を搬送手段に供給するステップ、
(b)前記第1の表面が前記第2の表面に接着可能なように前記第1の表面を調整するための手段に前記第1の表面を搬送するステップ、及び/又は、
(c) 前記第1の表面の接着部が前記第2の表面の並列する面に接着されるように、前記第1の表面及び前記第2の表面を圧力接触状態にするステップ、
を備え、
前記第1の表面が前記第1の表面を調整している際に連続的に動作しており、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態にある際に連続的に動作していることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の表面が、熱によって調整される接着コーティングを備えていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の表面を調整するための手段が、加熱要素を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の表面が、熱によって調整される接着コーティングを備え、
前記第2の表面が、前記接着コーティングを調整するための加熱要素に搬送されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の表面が、外部梱包品のフロントパネルを形成し、
前記第2の表面が、前記外部梱包品の内部に固定されるために品物の一部を形成し、
前記外部梱包品が、リアパネルの表面を備え、
前記品物が、第2の品物の表面を有し、
前記リアパネルが前記第2の品物の表面に接着可能なように調整するための調整手段に前記リアパネルを搬送するステップと、
前記リアパネルの接着部が前記第2の品物の表面に接着され、これにより前記外部梱包品内部に前記品物を固着するように、前記リアパネル及び前記第2の品物の表面を圧力接触状態にするステップと、
をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の表面及び前記第2の表面が共に圧縮されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の表面を調整するステップと、前記第1の表面及び前記第2の表面を圧力接触状態にするステップとが、略同時に起きることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記加熱要素は、対流によって前記接着コーティングを調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の調整状態を監視するステップ、
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が所定基準から外れている場合に、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態となることを防止するステップ、及び/又は
前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態でない場合に前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を有する物体を廃棄するステップ、
をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ステップが、制御手段によって統合されていることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
物体の第1の表面及び/又は第2の表面の一体性を監視する方法であって、
(a)前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を監視するために少なくとも1つのセンサを利用するステップ、
(b)前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を示すために信号を制御手段に送信するステップ、
(c)前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が所定基準から外れている場合に前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態となることを防止するステップ、及び/又は
(d)前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が前記所定基準を満足しない場合に前記物体を廃棄するステップ、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が、前記第1の表面及び前記第2の表面を圧力接触状態にする前に、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の温度を計測することによって監視されていることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を監視する目的は、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が共に接着するに十分に調整されているか否かを決定することであることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の表面及び前記第2の表面を前記搬送手段に供給するステップの前に、
(a)前記調整手段が前記第1の表面の調整の準備が整ったか否かを決定するステップと、
(b)前記準備が整った場合においては、試験用表面を前記搬送手段に供給するステップ、前記試験用表面を前記調整手段に搬送するステップ、及び前記試験用表面が前記調整手段から搬送された場合に前記試験用表面の一体性を監視するステップと、
(c)前記試験用表面の一体性が前記所定基準内である場合においては、前記第1の表面及び前記第2の表面を前記搬送手段に供給するステップ、又は前記試験用表面の一体性が前記所定基準から外れている場合においては、前記第1の表面及び前記第2の表面がコンベアに供給されることを防止するステップと、
(d)前記調整手段が前記第1の表面の調整の準備が整っていない場合においては、前記調整手段の準備が整っていないことを示す警告を発するステップと、
を備えていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
第1の表面及び第2の表面を共に接着するための装置であって、
前記第1の表面が接着特性を有しているように前記第1の表面を調整するための調整手段に前記第1の表面を搬送するための搬送手段と、
前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態になった場合に前記第1の表面及び前記第2の表面が共に接着されるように前記第1の表面に前記第2の表面を適合させるための手段と、
前記第1の表面及び前記第2の表面の両方に圧力を作用させるための手段と、
を備え、
前記搬送手段が、調整プロセスの際に前記第1の表面の連続的な動作を保ち、圧力接触状態の際に前記第1の表面及び前記第2の表面の連続的な動作を保つことを特徴とする装置。
【請求項16】
前記第1の表面を調整するための手段が、加熱要素を備えていることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2の表面が、熱によって調整される接着コーティングを備え、
搬送手段が、前記第2の表面を加熱要素に搬送するために設けられていることを特徴とする請求項15又は16に記載の装置。
【請求項18】
圧縮手段が、前記第1の表面及び前記第2の表面を共に圧縮するために設けられていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記加熱要素が、赤外放射線を照射することを特徴とする請求項15〜18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記搬送手段が、難燃材(例えば金属)から構成されているベルトを備えていることを特徴とする請求項15〜19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記搬送手段が、ベルトの伸縮を補償するための手段を備えていることを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記装置の動作を監視するためにセンサをさらに備えていることを特徴とする請求項15〜21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記装置の動作を制御するための制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項15〜22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
初期暖機運転を実施するための手段と、
試験用表面が損なわれている場合に前記第1の表面が前記調整装置に搬送されることを自動的に防止する手段と、
をさらに備え、
前記調整手段が、前記試験用表面を調整し前記試験用表面の一体性を監視するために、前記試験用表面を前記調整手段に搬送することによって前記第1の表面の調整の準備が整ったか否かを検査されることを特徴とする請求項15〜23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を監視するための少なくとも1つのセンサを有している、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を監視するためのシステムをさらに備え、
前記少なくとも1つのセンサは、該センサから信号を受信するために前記制御手段に結合され、
前記制御手段が前記信号を分析し、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が所定基準を満足するか否かを決定することを特徴とする請求項15〜24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記制御手段が、所定の動作を前記装置の一部によって実行させ、及び/又は該動作の実行を防止することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記制御手段が、前記第2の表面が前記第1の表面と接触した状態になることを防止することを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記制御手段が、前記所定基準を満足しないことを理由として前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を備えた物体を廃棄させることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
物体の第1の表面及び/又は第2の表面の一体性を監視するための装置であって、
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を監視する少なくとも1つのセンサであって、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性を示すセンサから信号を受信するための制御手段に結合されている前記少なくとも1つのセンサ、
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が所定基準から外れている場合に前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態になることを防止するための手段、及び/又は
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が前記所定基準を満足しない場合に前記物体を廃棄するための手段、
を備えていることを特徴とする装置。
【請求項30】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の温度を計測することによって監視され、
前記所定基準が、前記第1の表面と前記第2の表面との間の接着結合が達成される温度範囲であることを特徴とする請求項25〜29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面の一体性が、前記第1の表面及び前記第2の表面が圧力接触状態になる前に監視されていることを特徴とする請求項25〜30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記第1の表面及び/又は前記第2の表面を監視する目的は、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面が共に接着するに十分に調整されているか否かを決定することであることを特徴とする請求項25〜31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
連続的なプロセスを実施し、密封された複合梱包品を形成するための方法であって、
(i)赤外放射線を利用して梱包品の基材の表面に照射することによって接着コーティングを有する前記表面を調整するステップと、
(ii)前記梱包品の基材を前記第2の表面の並列する面に接着するステップと、
(iii)組立プロセスを完了させるためにローラを利用して2つの表面を共に圧縮するステップと、
を含んでいる方法。
【請求項34】
赤外放射線によって再活性化され、且つ、前記梱包品の基材を第2の表面の並列する面に接着する接着コーティングを有している前記梱包品の基材の表面を調整するステップを含んでいる連続的なプロセスを実行し、完全に密封された複合梱包品を形成するための装置であって、
ローラを利用し2つの表面を共に圧縮することによって、組立プロセスを完了させることを特徴とする装置。
【請求項35】
第1の表面と第2の表面とを共に接着する方法であって、
(a)前記第1の表面及び前記第2の表面を搬送手段に供給するステップと、
(b)前記第1の表面及び前記第2の表面が互いに接触した状態となり、前記第1の表面が前記第2の表面に接着可能なように前記第1の表面を調整するための手段に前記第1の表面を搬送するステップと、
(c)前記第1の表面の接着部が前記第2の表面の並列する面に接着されるように、前記第1の表面及び前記第2の表面の両方に圧力を作用させるステップと、
を備え、
前記第1の表面及び前記第2の表面が、前記第1の表面の調整、及び圧力が作用している際に連続的な動作状態にあることを特徴とする方法。
【請求項36】
品物が動作している際に、該品物について所定のプロセスを実行するための手段を有し、処理手段が前記プロセスを実行する準備を整えたか否かを検査するための検査手段を備えた装置であって、
前記検査手段は、前記処理手段の動作を監視し、試験用品物を前記処理手段に供給し、前記プロセスが実行された際に前記試験用品物の動作状態を維持するための第1の監視手段と、前記プロセスが一旦実行されると前記試験用品物の一体性を監視するための第2の監視手段とを備え、
前記第1の監視手段及び前記第2の監視手段のそれぞれが、前記プロセスが前記品物について実行される前に前記処理手段の準備が整っているか否かを決定し、前記プロセスを実行させるための制御手段に結合されていることを特徴とする装置。
【請求項37】
前記プロセスが赤外線加熱プロセスであって、
前記品物が板紙ブランクであって、
前記第1の監視手段及び前記第2の監視手段のそれぞれが温度センサであることを特徴とする請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記制御手段が、コンピュータ処理ユニットであることを特徴とする請求項36又は37に記載の装置。
【請求項39】
品物を処理するための装置の処理能力を検査する方法であって、
(a)処理手段が品物を処理する準備が整っているか否か決定するステップと、前記準備が整っている場合においては、試験用品物を搬送手段に供給するステップと、
(b)前記試験用品物を前記処理手段に搬送するステップと、
(c)前記試験用品物が前記処理手段から搬送された場合に試験用品物の一体性を監視する手段と、
(d)前記試験用品物の一体性が所定基準内である場合においては、前記装置に品物を処理する許可をするステップと、又は試験用品物の一体性が所定基準から外れている場合においては、前記装置が品物を処理することを防止するステップと、
(e)前記準備が整っていない場合においては、前記処理手段の準備が整っていないことを示すアラームを発するステップと、その後に前記装置の動作を防止するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2008−505816(P2008−505816A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520574(P2007−520574)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/024453
【国際公開番号】WO2006/010086
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】