説明

ガラス基板等の搬送システム

【課題】エクスチェンジャと製造ライン間の枚葉搬送を、ガラス基板の受け渡しと受け取りを同時に行なうことができ、タクトタイムのロスがなく、製造ラインのサイクルタイムに応じて搬送形態を設定し得る搬送システムを提供すること。
【解決手段】ガラス基板等のワークを多段収容したカセットの貯留部と複数台並設したエクスチェンジャの間を搬送手段によりカセット単位で搬送し、エクスチェンジャと製造ライン間は前記ワークを枚葉搬送するガラス基板等の搬送システムにおいて、エクスチェンジャ内を上下昇降するカセットに対してコンベヤを配置し、製造ライン側にワークを受け渡す専用コンベヤと製造ライン側から排出されるワークを受け取る専用コンベヤを上下二段に区画し、且つ前記エクスチェンジャの並設方向に沿って複数台を並設配置し、更に、前記エクスチェンジャ内に配置したコンベヤは上記両専用コンベヤの高さに対応して上下昇降自在とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TFT(Thin Film Transistor)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electro Luminescence)等の製造工程における基板の貯留部(例えば、自動倉庫)と製造ライン間のガラス基板等の搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LCDの製造ライン、例えばエッチング、フォトレジスト等の製造ラインにおいて、ガラス基板を多段状に収容したカセットの貯留部である自動倉庫(スタッカクレーン)から製造ライン側に、又製造ラインでの処理が完了したガラス基板を前記自動倉庫側に搬送する、所謂、枚葉式のハンドリングシステムにおいては、自動倉庫と製造ライン側との間に、各種の搬送システムが設置されている。
【0003】
その搬送システムとして、例えば、特許文献1に示すような搬送システムが提案されている。その搬送システムは、ガラス基板を多段状に収容したカセットから基板を枚葉搬出する基板枚葉送り出し装置を2台配置し、各送り出し装置から払い出される基板を受け取り、プロセス装置の中心まで基板をスライドさせる走行式基板搬送コンベアを配置する。更に、走行式基板搬送コンベアから基板を受け取り搬送高さを上下二段階に切り替えて搬送する昇降式基板搬送コンベアと、該昇降式基板搬送コンベアから基板を受け取りプロセス装置に基板を供給する二層構造の昇降機能付きの二層昇降式基板搬送コンベアとで構成されている。
【0004】
上記搬送システムを構成する基板枚葉送り出し装置は、ガラス基板をまとめて一時貯溜させるカセット(ガラス基板を所定の間隔で水平多段状に支持する横桟が設けられたカセット)を上下昇降するカセット昇降機構と、カセットに対してガラス基板をローディング/アンローディングする基板送り出しコンベアを備えている。
【0005】
そして、その搬送システムによってカセット内のガラス基板をプロセス装置側に搬送供給、およびプロセス装置側から処理済のガラス基板をカセット側に搬送収容する動作は、昇降式基板搬送コンベアと二層昇降式基板搬送コンベアを上下に切り替えて搬送するというものである。
上記構成により、昇降式基板搬送コンベアと二層昇降式基板搬送コンベアとの間の基板移載と、二層昇降式基板搬送コンベアとプロセス装置との間の基板移載を独立した速度で並行して行い、プロセス装置への基板供給と後続基板の受け取りを、高さを違えた同一位置で同時に行うことが出来る。
【0006】
叉、先行基板の供給完了から後続基板の供給開始までの時間を、二層昇降式基板搬送コンベアの上下段切り替えにより短くできる。従って、プロセス装置の搬送条件とラインの生産能力を満たすことができるとしている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−284772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記搬送システムは、複数台の基板枚葉送り出し装置と昇降式基板搬送コンベアとの間の基板搬送は、1つの搬送路のみであり、従って基板枚葉送り出し装置側とプロセス装置側との間の基板の受け渡しは、基板の供給叉は基板の回収の何れか一方、或いは基板の供給と回収を交互に行うかの何れかであり、少なくとも基板の供給と基板の回収を同時に行うことはできないものである。即ち、基板枚葉送り出し装置から昇降式基板搬送コンベア及び二層昇降式基板搬送コンベアを介してプロセス装置側へガラス基板を搬送している時、プロセス装置側で処理を完了したガラス基板を基板枚葉送り出し装置側に搬送することはできない。
【0009】
従って、上記特許文献1記載の搬送システムにおいては、タクトタイムをロスし、供給叉は回収の何れかの基板は待機せざるを得ず、生産効率を高めることはできない。
また、上記搬送システムはワンウエイ搬送であるため、搬送路内における基板の収納密度は低い。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてその従来不具合を解消するため、エクスチェンジャと製造ライン間の枚葉搬送を、ガラス基板の受け渡し(供給)と受け取り(回収)を同時に行なうことができ、それによりタクトタイムをロスすることなく効率良く搬送することができ、製造ラインのサイクルタイムに応じて搬送形態を設定し得る自由度のある搬送システムを提供することを目的とする。
又、本発明の他の目的は、搬送路内におけるガラス基板の収納密度を高めることが出来る搬送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明のガラス基板等の搬送システムは、ガラス基板等のワークを多段収容したカセットの貯留部と複数台並設したエクスチェンジャの間を搬送手段によりカセット単位で搬送し、エクスチェンジャと製造ライン間は前記ワークを枚葉搬送するガラス基板等の搬送システムにおいて、前記エクスチェンジャ内に、該エクスチェンジャ内を上下昇降するカセットに対してワークをローディング又はアンローディングするコンベヤを配置し、そのエクスチェンジャにおけるワークをローディング/アンローディングする側に、製造ライン側にワークを受け渡す受け渡し(供給)専用コンベヤと製造ライン側から排出されるワークを受け取る受け取り(回収)専用コンベヤを上下二段に区画し、且つ前記エクスチェンジャの並設方向に沿って複数台をワークの受け渡しが順次可能になるように二段式コンベヤを並設配置し、更に、前記エクスチェンジャ内に配置したコンベヤは前記受け渡し専用コンベヤと受け取り専用コンベヤの高さに対応して上下昇降自在としたことを特徴とする(請求項1)。
【0012】
上記エクスチェンジャに対して供給/取り出されるカセットは、ガラス基板等、平板状のワークを水平多段状に収容するもので、例えば、ワークを水平に支持するワイヤーが水平方向に所定間隔をおいて平行に且つ上下方向に所定の間隔をおいて張設されたワイヤーカセット、或いは、底板、天板及び柱によって箱形に構成され、各柱には箱内方に向いた水平な横桟が鉛直方向に向かって定ピッチで設けられたカセット等、何れでもよい。そして、そのカセットの底面にはワークをローディング/アンローディングするローラコンベヤが嵌入し得る開口が形成されている。
上記エクスチェンジャにおけるガラス基板をローディング/アンローディングする側とは、エクスチェンジャに対してカセットが挿脱される側と対向する側、即ちカセットの搬送手段(例えば、スタッカクレーン)とは反対側を意味する。
エクスチェンジャにカセットの受け渡しを行う搬送手段としては、例えば、カセットが段積みされた自動倉庫のスタッカクレーン、或いは無人台車(AGV)、専用コンベヤ等が挙げられる。
【0013】
上記エクスチェンジャの並設方向に沿って上下二段の受け取り専用コンベヤと受け渡し専用コンベヤを複数台、ワークの受け渡しが順次可能になるように並設配置するの意味は、エクスチェンジャ内のコンベヤと受け取り専用コンベヤ叉は受け渡し専用コンベヤとの間のワークの受け渡し、及び複数台並設された受け取り専用コンベヤ相互間のワークの受け渡し、受け渡し専用コンベヤ相互間のワークの受け渡しを意味する。
又、二段式コンベヤは、上記したように搬送方向を直交する二方向に切り替え可能であるため、クロスローラコンベヤで構成するのが有効である。ローラコンベヤの駆動方式は、磁力を利用した非接触型の駆動方式、或いは今日一般的な接触型のベルト方式等何れでもよい。
【0014】
上記手段によれば、エクスチェンジャに収納したカセットの上下昇降と、該エクスチェンジャ内に配置したコンベヤの上下調整、及び該エクスチェンジャに沿って並設配置した複数台の上下二段式のコンベヤとにより、各エクスチェンジャは基板の供給及び回収の何れの作業にも対応可能となる。即ち、基板の供給を完了してカセットが空になれば、回収用のカセットに切り替え、エクスチェンジャ内のコンベヤの位置も上下切り替えて基板を回収収納することが出来る。
【0015】
前記受け取り専用コンベヤと受け渡し専用コンベアは、磁力を利用した非接触型のローラコンベヤであることを特徴とする(請求項2)。
上記手段によれば、上下二段式の受け取り専用/受け渡し専用コンベヤが磁力を利用した非接触型のローラコンベヤであるため、上下二段のコンベヤのピッチを小さく(コンパクトに)でき、しかも非接触の動力伝達により発塵がなく、クリーン度を高めた搬送が可能となり、TFT(Thin Film Transistor)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electro Luminescence)等の製造におけるガラス基板の搬送には特に有効となる。しかも、上下二段のコンベヤの高さをコンパクト化できたことにより、これに関係するエクスチェンジャの機高も低くでき、その結果、建屋内におけるエクスチェンジャ上面と建屋天井との間のカセット収納スペース(ストックヤード)を広く取ることが出来る。
【0016】
叉、前記上下二段の受け取り専用コンベヤ及び受け渡し専用コンベヤは、該コンベヤ全体を枠体で密閉すると共に、回転部を支持する軸受部分は封止部材で包被し、且つ前記枠体内に該枠体の一方から他方に向かって清浄空気を流通させる空気路を配設した構成としてもよい(請求項3)。
上記清浄空気の供給源としては、ファン・フィルタユニット(FF)が好適である。
上記手段によれば、磁力を利用した非接触型のローラコンベヤが枠体で密閉され、しかも、前記ローラコンベヤの回転部を支持する軸受を樹脂成形品の封止部材で包被してあるため、該軸受に塗布されているグリース等の塵が外部に流出することはない。そして、前記枠体内には一方から他方に向かって清浄空気を流通させていることで、極めて高水準のクリーン度(クリーンクラス10以下)を実現することができる。
【0017】
更に、前記上下二段の受け取り専用コンベヤ及び受け渡し専用コンベヤは、複数台設置するが、前記エクスチェンジャと対応して同数配置すると有効である(請求項4)。
上記手段によれば、上下二段の受け取り専用コンベヤ及び受け渡し専用コンベヤ(クロスローラコンベヤ)をエクスチェンジャと対応して同数(例えば、3:3、4:4等)設置されていることで、エクスチェンジャの状況に応じて対応する受け取り専用コンベヤ叉は受け渡し専用コンベヤとの間で直接ワークの受け渡しを行ったり、或いは一直線状に配置された隣接する受け取り専用コンベヤ叉は受け渡し専用コンベヤを径由してワークの受け渡しを行なう等、幅広く対応することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のガラス基板等の搬送システムは請求項1記載の構成により、複数台の各エクスチェンジャはワークの供給及び回収の何れの作業にも対応可能となり、連続したワークの供給及び回収を省スペースで行うことができる。即ち、カセット内のワークを製造ライン側に供給してカセット内が空になれば、回収用のカセットに切り替え、エクスチェンジャ内のコンベヤの位置も上下切り替えてワークを製造ライン側からカセットへ回収収納することが出来る。そして、ワークの供給と、処理済みのワークの回収収納を同時に行うことが可能である。
叉、請求項2記載の構成により、上下二段のコンベヤのピッチを小さく(コンパクトに)でき、しかも非接触の動力伝達により発塵がなく、クリーン度を高めた搬送が可能となり、TFT(Thin Film Transistor)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electro Luminescence)等の製造におけるガラス基板の搬送には特に有効となる。しかも、上下二段のコンベヤの高さをコンパクト化できたことにより、これに関係するエクスチェンジャの機高も低くでき、その結果、建屋内におけるエクスチェンジャ上面と建屋天井との間のカセット収納スペース(ストッカー)を広く取ることができ、ワークの収納密度(カセットの段積み数)を高めることができる。
更に、請求項3記載の構成により、極めて高水準のクリーン度(クリーンクラス10以下)を実現することができる。
また、請求項4記載の構成により、エクスチェンジャの状況に応じて対応する受け取り専用コンベヤ叉は受け渡し専用コンベヤとの間で直接ワークの受け渡しを行ったり、或いは一直線状に配置された隣接する受け取り専用コンベヤ叉は受け渡し専用コンベヤを径由してワークの受け渡しを行なう等、幅広く対応することができる。従って、タクトタイムのロスをなくし、生産効率の向上を図ることができる、製造ライン側のシステムに対応した自由度のある搬送システムを提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の搬送システムの実施形態の一例を、カセットの搬送手段が自動倉庫(スタッカクレーン)の場合について図面により説明する。
図1及び図2は、クリーンルーム内に設置した搬送システムの概略を示し、自動倉庫AのスタッカクレーンA’に沿って複数台(図示は3台)のエクスチェンジャB1,B2,B3が一直線状に並設配置され、そのエクスチェンジャB1〜B3における処理済みのワークW’をローディング、叉はワークWをアンローディングする側(スタッカクレーン側とは反対側)に、製造ライン(EQ)側にワークを受け渡す受け渡し専用コンベヤと製造ライン側から排出される処理済みワークを受け取る受け取り専用コンベヤを上下二段に区画配置した二段式コンベヤC1,C2,C3が前記エクスチェンジャと対応させて並設配置されて構成されている。尚、図示のシステムでは二段式コンベヤC1〜C3と製造ライン側(EQ)との間のワークの受け渡しを直接行なうようにした状態を示しているが、製造ライン側の関係で該製造ライン側と二段式コンベヤとの間に搬送コンベヤを適宜配置するようにしてもよい。
【0020】
エクスチェンジャB1〜B3は、図3に示すようにガラス基板等、平板状のワークWを多段状に収容したワイヤーカセットFをスタッカクレーンA’から受け取り、そのワイヤーカセットFに収納されたワークWを二段式コンベヤC1〜C3の受け渡し専用コンベヤ(下段)IN1〜IN3にアンローディング、及び空のワイヤーカセットF内に処理済みのワークW’を二段式コンベヤC1〜C3の受け取り専用コンベヤ(上段)OUT1〜OUT3からローディングし得るように構成されている。
【0021】
以下、エクスチェンジャB1〜B3について図面に基づき説明すると、図3に示すように器枠1内にワイヤーカセットFを載承して上下昇降する昇降ユニット2と、未処理のワークW叉は処理済みのワークW’を搬送するローラコンベヤ3が収容配置され、前記昇降ユニット2とローラコンベヤ3の動作でワイヤーカセットFに対して処理済みのワークW’をローディング、又は未処理のワークWをアンローディングし得るように構成されている。
そして前記ローラコンベヤ3は、器枠1の高さ方向の略中間位置において後述する二段式コンベヤC1〜C3の上段に配置された受け取り専用コンベヤOUT1〜OUT3と下段に配置された受け渡し専用コンベヤIN1〜IN3とに対応して、ローディング位置とアンローディング位置の間をその目的に応じて上下移動するように構成されている。
【0022】
器枠1は、図3に示すように、平面略矩形状をした台枠1aと、その台枠1aの相対向する二辺に亘って起立固定した門形支柱フレーム1bとで構成され、台枠1aには脚座4が上下調節自在に取り付けられ、これにより器枠1を設置床面の傾斜や凹凸に関係なく水平に設置し得るようになっている。そして、ワイヤーカセットFは門形支柱フレーム1b間の側方からスタッカクレーンA’のフォークにより供給又は取り出すことができる。
【0023】
ワイヤーカセットFを上下昇降する昇降ユニット2は、図3に示すようにワイヤーカセットFの底部を載承支持する支承フレーム5と、その支承フレーム5を前記門形支柱フレーム1bの左右支柱に沿い左右同期して上下させる昇降駆動部6とで構成されている。
支承フレーム5は、金属製角パイプ等を用いて平面矩形状に形成され、その支承フレーム5の上面にワイヤーカセットFの底部四隅部を定着支持するカセット支承部が固着されている。これにより、ワイヤーカセットFは支承フレーム5に位置決めされて安定よく載置支承される。
【0024】
上記支承フレーム5を上下する昇降駆動部6は、図3に示すように前記支承フレーム5の左右側辺の中央上面に取り付けた支持部材7と、その支持部材7を上下昇降させるボールネジ機構8及び鉛直方向へ案内するガイド部材(図示省略)と、左右のボールネジ機構8を駆動する動力源のモータ9等で構成されている。
左右のボールネジ機構8及びガイド部材(図示省略)は、図3に示すように門形支柱フレーム1bの左右支柱の内側に鉛直に配置され、ボールネジ機構8のネジ杆に螺合するナット部材に前記支持部材7の垂直辺部が固着され、ナット部材はガイド部材のスライダーに連結されている。それにより、ネジ杆が回転することで支持部材7が固着されたナット部材はガイド部材の案内作用により上下方向に移動される。尚、ガイド部材としては、LMガイドが好適である。
又、昇降駆動部6の働きで支承フレーム5を上下昇降する範囲は、該支承フレームに載承されたワイヤーカセットFのワークWをアンローディングする開始位置(上限位置)と、ワイヤーカセットFにワークWをローディングする開始位置(下限位置)との間である。
【0025】
上記昇降ユニット2で上下昇降されるワイヤーカセットFに対してワークWをローディング/アンローディングするローラコンベヤ3は、図3に示すように前記器枠1内に収容されるワイヤーカセットFに対して接触せずに嵌脱し得るよう櫛歯形状に形成したコンベヤフレーム10と、その櫛歯様の各起立枠の上部に取り付けた搬送ローラ11と、各起立枠の搬送ローラ11を駆動回転させる駆動源(図示省略)とで構成されている。
コンベヤフレーム10を櫛歯形状に構成した理由は、ワークWを水平多段状に収容支持するカセットの形態によるもので、ワイヤーカセットF内の多段状に収容されたワークWをアンローディングする時、及び空のワイヤーカセットFに処理済みのワークW’を多段状にローディングする時、ワイヤーカセットFは前記した昇降ユニットで上下昇降されるが、その上下昇降を妨げず、しかもワークWをローディング/アンローディングするためである。即ち、コンベヤフレーム10の起立枠相互の隙間にワイヤーカセットFの並設されたワイヤーf’が接触せずに嵌入して通過するように構成されている。
【0026】
コンベヤフレーム10の上部に配置した各搬送ローラ11を駆動回転する駆動部(図示省略)は、モータと、そのモータの回転をマグネットの吸引・反発を利用した非接触の動力伝達方式で各搬送ローラ11の軸に伝達するように構成されている。それにより、発塵がほとんどなく、クリーンな環境下でワークWの搬送を行なうことができる。
そして、上記の如く構成したローラコンベヤ3は、二段式コンベヤC1〜C3の上段に配置した受け取り専用コンベヤOUT1〜OUT3と下段に配置した受け渡し専用コンベヤIN1〜IN3の高さに対応してコンベヤ昇降ユニット12で上下に移動するように構成されている。
【0027】
コンベヤ昇降ユニット12は、図3に示すようにコンベヤフレーム10の底部四箇所を支持するクランクアーム12aと、それら四箇所のクランクアーム12aを回動するギヤボックス付きの昇降用モータ12b及びコンベヤフレーム10を鉛直方向に案内するガイド(図示省略)とで構成され、昇降用モータ12bの回転はギヤボックス及び連結シャフトを介して前記クランクアーム12aに伝達され、四箇所のクランクアーム12aが同期作動してローラコンベヤ3を上下させる。尚、ローラコンベヤ3が上下移動する距離は、後述する二段式コンベヤC1〜C3の受け取り専用コンベヤOUT1〜OUT3と受け渡し専用コンベヤIN1〜IN3の間隔と同じで、その間隔によって決定される。
【0028】
二段式コンベヤC1〜C3は、直角に交差する二方向に搬送し得るように構成したクロスローラコンベヤ17からなる受け取り専用コンベヤOUT1〜OUT3を上段に、受け渡し専用コンベヤIN1〜IN3を下段に配置し、且つそのコンベヤを収容した枠体13を架台14上に載置して構成されている。
上記枠体13は平面矩形状をした平形の箱状に構成され、その高さ方向の略中央部に仕切り板15が水平に取り付けられて内部が上下に区画されており、仕切り板15より上側の部屋と下側の部屋の両方にクロスローラコンベヤ17が収容配置され、更に該枠体13の周壁には枠体13内の上下に配置したクロスローラコンベヤ17で搬送されるワークW(又はワークW’)が通過する為の開口16が該コンベヤの搬送方向と対応させて開設されている。尚、前記仕切り板15は、その外周縁を枠体内面と離間し、仕切り板15の周囲に上下流通し得る通路32が確保されている。この通路32は後述する清浄空気の流通路として機能する。
架台14は脚部に上下(高さ)調節機構を備え、これの調節により関連するエクスチェンジャB1〜B3或いは製造ライン側の装置の高さに応じて調整できるように構成されている。
【0029】
上記受け取り専用コンベヤOUT1〜OUT3及び受け渡し専用コンベヤIN1〜IN3を構成するクロスローラコンベヤ17は、図4及び図5に示すように、並設したエクスチェンジャB1〜B3に沿って二段式コンベヤC1〜C3相互間でワークWの受け渡しを行なうローラコンベヤ17aと、前記エクスチェンジャB1〜B3との間でワークWをローディング/アンローディングするローラコンベヤ17bとで構成されている。そして、前記ローラコンベヤ17aは所定の位置に定着され、他方のローラコンベヤ17bは前記ローラコンベヤ17aの搬送面に対して上下方向に出没自在に構成されている。即ち、ローラコンベヤ17bは、ローラコンベヤ17aの作動時は該コンベヤ17aの搬送面より下側に降下しており、エクスチェンジャB1〜B3との間でワークWをローディング/アンローディングする時はローラコンベヤ17aの搬送面より上方に突出してワークWを搬送する。
【0030】
又、上記クロスローラコンベヤ17を構成するローラコンベヤ17a,17bの搬送ローラの回転方式は、モータの回転をマグネットの吸引・反発を利用した非接触型の動力伝達機構で搬送ローラを取り付けた各ローラ軸に伝達し、回転するように構成してある。
図示の動力伝達機構は、ローラコンベヤ17aにおいては、搬送ローラ18を所定間隔で取り付けたローラ軸19の軸端にマグネットリング(従動磁気車)20を固着し、そのマグネットリング(従動磁気車)20と対応させてマグネットリング(駆動磁気車)21を取り付けた駆動軸22を前記マグネットリング(従動磁気車)20の直下に非接触状態で直交配置し、駆動軸22をモータによって回転することで各ローラ軸19はマグネットリング(駆動磁気車)21とマグネットリング(従動磁気車)20の作用で回転される。
【0031】
又、ローラコンベヤ17bは、扁平長尺のケース23内に、該ケースの長手方向に沿ってマグネットリング(従動磁気車)25を取り付けた搬送ローラ24を回転可能に軸支し、そのマグネットリング(従動磁気車)25の直下に、前記マグネットリング(従動磁気車)25と対応してマグネットリング(駆動磁気車)26を取り付けた駆動軸27を非接触状態で回転可能に直交配置すると共に、該駆動軸27の所定箇所にはマグネットリング(伝達用磁気車)28が固着されている。そして、上記の如く搬送ローラ24を備えたケース23を支持桟(図示省略)上に所定の間隔(前記ローラコンベヤ17aのローラ軸相互間から出没し得る間隔)をおいて並設固定し、各ケース23のマグネットリング(伝達用磁気車)28の直下に、該マグネットリング(伝達用磁気車)28と対応させてマグネットリング(伝達用磁気車)30を取り付けた動力伝達軸29が直交配置され、その動力伝達軸29はモータ31の回転が歯車列を介して伝達されるように構成されている。それにより、動力伝達軸29が回転すると該動力伝達軸29に取り付けられたマグネットリング(伝達用磁気車)30と各ケース23のマグネットリング(伝達用磁気車)28の作用で各ケース23に内蔵された駆動軸27が回転し、その駆動軸27に取り付けられたマグネットリング(駆動磁気車)26とマグネットリング(従動磁気車)25の作用で搬送ローラ24が回転される。
そして、上記ローラコンベヤ17bは上下昇降手段、例えば、エアーシリンダ34とリンク機構の組合せによってローラコンベヤ17aに対して上下出没自在に構成されている。
【0032】
更に、前記二段式コンベヤC1〜C3を構成する枠体13の上面外側にはファン・フィルタユニット(FF)33が設置され、そのファン・フィルタユニット(FF)33から流入したクリーンルーム内の室内空気が前記枠体13の上側の部屋に流入し、その流入した空気は仕切り板15周囲の通路32を通って下側の部屋及び並設されたエクスチェンジャB1〜B3に流れ、枠体13の下側から枠体外に流出することで、二段式コンベヤC1〜C3内のクリーン度が確保されている。
ファン・フィルタユニット(FF)33から枠体13内に流入した空気の流れは図6(a)、(b)に示す通りである
【0033】
また、前記二段式コンベヤC1〜C3の受け取り専用コンベヤOUT1〜OUT3及び受け渡し専用コンベヤIN1〜IN3を構成するクロスローラコンベヤ17は、磁力を利用した非接触型の駆動方式に加えて、搬送ローラを取り付けた軸、或いは動力伝達のマグネットリングを取り付けた軸等、回転部は円滑で抵抗の少ない回転を得る為に軸受で支持されるが、その軸受部分に塗布される潤滑油が外部に流出しないように、該軸受を樹脂成形品からなる封止部材で包被(ラビリンス構造)することができる。この構成により、クリーンクラス10以下(0.3μ)を実現することができる。
【0034】
次に、図1及び図2に示した搬送システムによる搬送動作の基本パターンを図7に基づいて説明する。尚、同図におけるエクスチェンジャB1〜B3に収容されたワイヤーカセットFは、[X]カセット及び[Y]カセットはワークWが収容された供給カセット、[Z]カセットはワークWが収容されていない空カセットで収納カセットを表す。
1.自動倉庫AからスタッカクレーンA’によってワークWが収容された供給カセット[X]、[Y]をエクスチェンジャB1、B2に供給し、エクスチェンジャB3には空カセット[Z]を供給セットする。
2.エクスチェンジャB1は、内蔵する上下昇降自在のローラコンベヤ3を下段位置にセットし、供給カセット[X]を昇降ユニット2によって下降させ、該カセットの最下段に収容されたワークWが前記ローラコンベヤ3に移乗する位置で下降を停止させる。そして、ローラコンベヤ3を作動させてワークWを前方の二段式コンベヤC1の下段に配置された受け渡し専用コンベヤIN1にアンローディングする。この時、受け渡し専用コンベヤIN1は、ローラコンベヤ3からワークWを受け取るためにクロスローラコンベヤ17のローラコンベヤ17bが突出して受け取り、ワークWが完全にクロスローラコンベヤ17上に移乗した時点でローラコンベヤ17bの作動を停止すると共に、下降させてもう一方のローラコンベヤ17aの搬送面より下方に位置させ、ワークWをローラコンベヤ17aで支持する。そして、二段式コンベヤC1に連続して並設配置されている他の二段式コンベヤC2、C3の各受け渡し専用コンベヤIN2、IN3のローラコンベヤ17aを作動させてワークWを受け渡し専用コンベヤIN1→IN2→IN3と搬送する。二段式コンベヤC3の受け渡し専用コンベヤIN3はローラコンベヤ17aがワークWを完全に受け取った時点で、該ローラコンベヤ17aの作動を停止し、もう一方のローラコンベヤ17bを上昇させてワークWを支持し、該コンベヤ17bを作動させてワークWを製造ライン(EQ)側に排出する。この動作を前記供給カセット[X]に収容されているワークWに行い、ワークWを連続して製造ライン(EQ)側に供給する(図7(a)参照)。
【0035】
3.製造ライン(EQ)側を通過して所定の処理が施されたワークW’は、搬送手段(図示省略)によって二段式コンベヤC1の上段に配置された受け取り専用コンベヤOUT1に排出される。この時、受け取り専用コンベヤOUT1は、搬送手段(図示省略)からワークW’を受け取るためにクロスローラコンベヤ17のローラコンベヤ17bが突出して受け取り、ワークW’が完全にクロスローラコンベヤ17上に移乗した時点でローラコンベヤ17bの作動を停止すると共に、下降させてもう一方のローラコンベヤ17aの搬送面より下方に位置させ、ワークW’をローラコンベヤ17aで支持する。そして、二段式コンベヤC1に連続して並設配置されている他の二段式コンベヤC2、C3の各受け取り専用コンベヤOUT2、OUT3のローラコンベヤ17aを作動させてワークW’を受け取り専用コンベヤOUT1→OUT2→OUT3と搬送する。二段式コンベヤC3の受け取り専用コンベヤOUT3はローラコンベヤ17aがワークW’を完全に受け取った時点で、該ローラコンベヤ17aの作動を停止し、もう一方のローラコンベヤ17bを上昇させてワークW’を支持し、該コンベヤ17bを作動させてワークW’をエクスチェンジャB3の空カセット[Z]に収納する。
空カセット[Z]に対するワークW’のローディング(収納)は、前記したワークWのアンローディングと逆の動作で、エクスチェンジャB3に装備されているローラコンベヤ3を上段位置(二段式コンベヤC3の上段に配置された受け取り専用コンベヤOUT3の搬送面と同じ高さ位置)に上昇セットし、且つ空カセット[Z]を最上段のワイヤー位置が前記ローラコンベヤ3の位置と合う高さ位置で停止させる。そして、ローラコンベヤ3を作動させて二段式コンベヤC3の受け取り専用コンベヤOUT3におけるローラコンベヤ17bからワークW’を空カセット[Z]にローディング(収納)する。空カセット[Z]を昇降ユニット2によって所定ピッチ間隔で上昇させて、該空カセット[Z]の各段にワークW’を連続的に収納する(図7(b)参照)。
【0036】
4.エクスチェンジャB1の供給カセット[X]に収容されたワークWを全部供給完了すると、下段位置に位置したローラコンベヤ3は上段位置へ移動され、空カセット[Z]に切り替わる。
5.そして、エクスチェンジャB1の供給カセット[X]が空カセット[Z]に切り替わった後、エクスチェンジャB2の供給カセット[Y]に収容されたワークWが前記2.と同様の作動により二段式コンベヤC2の受け渡し専用コンベヤIN2にアンローディングされ、更に二段式コンベヤC3の受け渡し専用コンベヤIN3を径由して製造ライン(EQ)側へ供給が連続して行なわれる。
一方、前記3.のエクスチェンジャB3の空カセット[Z]へのワークW’のローディング(収納)が満杯になると、そのカセットはスタッカクレーンA’によってエクスチェンジャB3から取り出され、代わりにワークWが収容された供給カセット[Y]がスタッカクレーンA’によってエクスチェンジャB3にセットされる(図7(c)参照)。
【0037】
6.製造ライン(EQ)側を通過して所定の処理が施されたワークW’は、エクスチェンジャB3の空カセット[Z]への収納が満杯になった後は、エクスチェンジャB1の供給カセット[X]からワークWを供給し終えて空カセット[Z]に切り替わったカセットに二段式コンベヤC1の受け取り専用コンベヤOUT1、及びエクスチェンジャB1のローラコンベヤ3と空カセット[Z]の上昇動作によりローディング(収納)される(図7(d)参照)。
【0038】
又、製造ライン(EQ)側においてトラブルが発生し、不良品が発生した場合は、エクスチェンジャB1の供給カセット[X]又はエクスチェンジャB2の供給カセット[Y]のワークWを供給し終えて空になったカセットに、前記3.と同様の作動によって該不良品のワークW’を一括収納するようにしてもよいし、供給停止された二段式コンベヤC1、C2、C3上にあるワークWを空カセットに移し替えてもよい。
【0039】
上記した搬送パターンは動作をわかり易くするために各工程毎に独立して説明してあるが、二段式コンベヤは受け渡し専用コンベヤと受け取り専用コンベヤが上下に独立して配置されているため、図7(a)に示すワークWの供給と、図7(b)に示す処理済みのワークW’の回収収納を同時に行うことができるものである。また、図7に示した搬送パターンは一例であり、製造ライン(EQ)側の構成等に応じて本搬送システムの構成を変更し、且つ搬送パターンを変更することは任意である。
他の実施例を図8に基づいて簡単に説明する。
図8(a)に示す搬送システムは、二段式コンベヤC1〜C4を横一列に並設し、エクスチェンジャB1〜B3はエクスチェンジャB2とB3との間(二段式コンベヤC3に対応する箇所)を空けて設置し、そのエクスチェンジャB2とB3との間をカセット置き場(自動倉庫の一部)として使用し、ワークWのアンローディング及び処理済みのワークW’のローディングを図示の矢印、或いは前記実施例のパターンと同様に行う。
又、図8(b)に示す搬送システムは、エクスチェンジャB1〜B4と二段式コンベヤC1〜C4をそれぞれ4基設置し、ワークWの供給と処理済みワークW’の回収収納をそれぞれ、2基ずつに分けて搬送するようにしてもよい。
【0040】
上記した実施の形態において、二段式コンベヤC1〜C3は下段を受け渡し専用コンベヤとし、上段を受け取り専用コンベヤとしたが、逆の形態としてもよいものである。尚、逆の形態とした場合は、当然のことながらエクスチェンジャのローラコンベヤのローディング/アンローディングの位置を上下逆にする必要がある。
又、二段式コンベヤの受け渡し専用コンベヤと受け取り専用コンベヤを構成するクロスローラコンベヤの駆動方式は、磁力を利用した非接触型の方式に限らず、今日一般的に採用されている駆動方式でもよいものである。但し、その場合は、クリーン度を維持する為に、他の機器を設置する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る搬送システムの概略を示すレイアウト図。
【図2】同側面図。
【図3】エクスチェンジャ及び二段式コンベヤの概略を示す断面図。
【図4】二段式コンベヤを構成するクロスローラコンベヤの概略を示す平面図。
【図5】図4の(5)−(5)線に添える拡大断面図。
【図6】二段式コンベヤにおけるファン・フィルタユニット(FF)から枠体内に流入した空気の流れを示し、(a)は側面図、(b)は正面図。
【図7】動作の基本パターンを示す説明図。
【図8】(a)、(b)は搬送システムの他の実施例を示すレイアウト図。
【符号の説明】
【0042】
A…自動倉庫 A’…スタッカクレーン
B1〜B3…エクスチェンジャ C1〜C3…二段式コンベヤ
IN1〜IN3…受け渡し専用コンベヤ OUT1〜OUT3…受け取り専用コンベヤ
F…ワイヤーカセット W…ワーク(ガラス基板等)
3…ローラコンベヤ 17…クロスローラコンベヤ
33…ファン・フィルタユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス基板等のワークを多段収容したカセットの貯留部と複数台並設したエクスチェンジャの間を搬送手段によりカセット単位で搬送し、エクスチェンジャと製造ライン間は前記ワークを枚葉搬送するガラス基板等の搬送システムにおいて、
前記エクスチェンジャ内に、該エクスチェンジャ内を上下昇降するカセットに対してワークをローディング又はアンローディングするコンベヤを配置し、そのエクスチェンジャにおけるワークをローディング/アンローディングする側に、製造ライン側にワークを受け渡す受け渡し専用コンベヤと製造ライン側から排出されるワークを受け取る受け取り専用コンベヤを上下二段に区画し、且つ前記エクスチェンジャの並設方向に沿って複数台をワークの受け渡しが順次可能になるように並設配置し、更に、前記エクスチェンジャ内に配置したコンベヤは前記受け渡し専用コンベヤと受け取り専用コンベヤの高さに対応して上下昇降自在としたことを特徴とするガラス基板等の搬送システム。
【請求項2】
前記上下二段の受け取り専用コンベヤ及び受け渡し専用コンベヤは、磁力を利用した非接触型のローラコンベヤであることを特徴とする請求項1記載のガラス基板等の搬送システム。
【請求項3】
前記上下二段の受け取り専用コンベヤ及び受け渡し専用コンベヤは、該コンベヤ全体を枠体で密閉すると共に、回転部を支持する軸受部分を封止部材で包被し、且つ前記枠体内に該枠体の一方から他方に向かって清浄空気を流通させる空気路を配設したことを特徴とする請求項2記載のガラス基板等の搬送システム。
【請求項4】
前記上下二段の受け取り専用コンベヤ及び受け渡し専用コンベヤは、前記エクスチェンジャと対応して同数配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のガラス基板等の搬送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−206218(P2006−206218A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−18093(P2005−18093)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(391019289)マルヤス機械株式会社 (32)
【Fターム(参考)】