テトラヒドロイソキノリン類、それを含む医薬組成物および治療におけるそれの使用
本発明は、式(I)のテトラヒドロイソキノリンまたはそれの生理的に耐容される塩に関する。本発明は、そのようなテトラヒドロイソキノリン類を含む医薬組成物および治療目的でのそのようなテトラヒドロイソキノリン類の使用に関するものである。そのテトラヒドロイソキノリン類はGlyT1阻害薬である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)のテトラヒドロイソキノリン
【化1】
[式中、
Rは、R1−W−A1−Q−Y−A2−X−または−CNであり;
R1は、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ−C1−C4−アルキル、(C6−C12−アリール−C1−C6−アルキル)アミノ−C1−C4−アルキル、置換されていても良いC6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、置換されていても良いC3−C12−複素環−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、C1−C6−アルキルカルボニル、ハロゲン化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルコキシカルボニル、ハロゲン化C1−C6−アルコキシカルボニル、C6−C12−アリールオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)アミノカルボニル、C6−C12−アリールアミノカルボニル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルカルボニルオキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルコキシ、アミノ−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルコキシ、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリールカルボニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルコキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリール−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)スルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリールスルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、(C6−C12−アリール−C1−C6−アルキル)スルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C3−C12−複素環スルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C3−C12−複素環−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリールオキシ、C3−C12−複素環オキシ、C1−C6−アルキルチオ、ハロゲン化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノ、ジ−(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)カルボニルアミノ、C6−C12−アリールカルボニルアミノ、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)スルホニルアミノ、C6−C12−アリールスルホニルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
Wは、−NR8−または結合であり;
A1は、置換されていても良いC1−C4−アルキレンまたは結合であり;
Qは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
Yは、−NR9−または結合であり;
A2は、置換されていても良いC1−C4−アルキレン、C1−C4−アルキレン−O−C1−C4−アルキレン、C1−C4−アルキレン−NR10−C1−C4−アルキレン、置換されていても良いC6−C12−アリーレン、置換されていても良いC6−C12−ヘテロアリーレンまたは結合であり;
Xは、−O−、−NR11−、−S−または置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり;
R2は、水素、ハロゲン、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、−CN、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン化C1−C6−アルコキシ、C2−C6−アルケニルオキシ、C6−C12−アリール−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルカルボニルオキシ、C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノスルホニル、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、C2−C6−アルケニルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
R3は、水素、ハロゲン、C1−C6−アルキルもしくはC1−C6−アルコキシであるか、2個の基R3がそれらが結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成しており;
R4は、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、−CHO、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、C6−C12−アリールカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C2−C6−アルケニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、C6−C12−アリールスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環であり;
R5は、置換されていても良いC1−C6−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C3−C12−複素環−C1−C6−アルキル、置換されていても良いC6−C12−アリールまたはヒドロキシであり;
R6は、水素、置換されていても良いC1−C6−アルキルもしくはヒドロキシであり、または
R5、R6は
一体となってカルボニルであるか、置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり、C1−C4−アルキレンのうちの1個の−CH2−が酸素原子もしくは−NR12−によって置き換わっていても良く;
R7は、置換されていても良いC6−C12−アリール、置換されていても良いC3−C12−シクロアルキルまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
R8は、水素またはC1−C6−アルキルであり;
R9は、水素、C1−C6−アルキルまたはアミノ−C1−C6−アルキルであり;
R10は、水素、C1−C6−アルキルまたはC1−C6−アルキルスルホニルであり;
R11は、水素またはC1−C6−アルキルであり;または
R9、R11は
一体となってC1−C4−アルキレンであり;
R12は水素またはC1−C6−アルキルである。]
または該テトラヒドロイソキノリンの生理的に耐容される塩。
【請求項2】
RがR1−W−A1−Q−Y−A2−X−である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1がC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルキルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環である請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Wが−NR8−であってYが結合であるか、Wが結合であってYが−NR9−であるか、Wが結合であってYが結合である請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
A1が結合である請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
A1がC1−C4−アルキレンであり、ならびにWが−NR8−である請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
−W−A1−Q−Y−が、−W−A1−S(O)2−NR9−、−NR8−S(O)2−、−A1−S(O)2−または−S(O)2−である請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
A2が、置換されていても良いC1−C4−アルキレンまたはC1−C4−アルキレン−NR10−C1−C4−アルキレンである請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
A2が、C1−C4−アルキレンである請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
A2が、フェン−1,4−イレンおよびフェン−1,3−イレンからなる群から選択されるC6−C12−アリーレンまたはピリド−2,5−イレンおよびピリド−2,4−イレンからなる群から選択されるC6−C12−ヘテロアリーレンである請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Xが−O−または−NR11である請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
A2が結合であり、Xが置換されていても良いC1−C4−アルキレンである請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
−Y−A2−X−が、−NR9−C1−C4−アルキレン−O−、−C1−C4−アルキレン−O−、−NR9−C1−C4−アルキレン−NH−、−NR9−CH2CO−NH−、−NR9−C1−C4−アルキレン−、−NR9−1,4−フェニレン−O−、−NR9−1,2−フェニレン−O−、−NR9−2,5−ピリジレン−O−、−NR9−2,3−ピリジレン−O−または−O−である請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
−Y−A2−X1−が、主鎖に2から6個の原子を有する請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R1−W−A1−Q−Y−A2−X−が、R1−S(O)2−NH−A2−X−、R1−NH−S(O)2−A2−X−、R1−C(O)−NH−A2−X−またはR1−NH−C(O)−A2−X−である請求項1から14のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
式
【化2】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6、R7は請求項1から10のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
のうちの1つを有する請求項1から15のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6−アルコキシである請求項1から16のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
式
【化3】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6、R7は請求項1から17のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
のうちの1つを有する請求項1から17のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R3が水素またはC1−C6−アルキルである請求項1から18のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
式
【化4】
[式中、R3a、R3b、R3c、R3d、R3eは独立にR3の意味を有し、ならびにR1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R4、R5、R6、R7は請求項1から19のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
を有する請求項1から19のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
R4が水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環である請求項1から20のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
R6が水素またはC1−C6−アルキルである請求項1から21のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
R5がC1−C6−アルキルであり、ならびにR6が水素またはC1−C6−アルキルである請求項1から22のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R5、R6が一体となって置換されていても良いC1−C4−アルキレンである請求項1から22のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R7が置換されていても良いC6−C12−アリールである請求項1から24のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
式
【化5】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6は請求項1から25のうちのいずれか一項で定義の通りであり;ならびに
R13a、R13b、R13c、R13d、R13eは
独立に、水素、ハロゲン、置換されていても良いC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、CN、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたはC3−C12−複素環である。]
を有する請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R7が置換されていても良いC3−C12−複素環である請求項1から24のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
式
【化6】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6は請求項1から25のうちのいずれか一項で定義の通りであり;ならびに
R13b、R13c、R13d、R13eは
独立に、水素、ハロゲン、置換されていても良いC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、CN、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたはC3−C12−複素環である。]
を有する請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
R8が水素である請求項1から28のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
R9が水素である請求項1から29のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
R10が水素である請求項1から30のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
R11が水素である請求項1から31のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
A2がC1−C4−アルキレンであり、Yが−NR9−であり、Xが−NR11−であり、ならびにR9、R11が一体となってC1−C4−アルキレンである請求項1から29および31のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
A2がC1−C4−アルキレン−NR10−C1−C4−アルキレンであり、ならびにR10−がC1−C6−アルキルスルホニルである請求項1から30、32および33のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
R1がC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、C3−C12−複素環−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C2−C6−アルケニル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルキルアミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
Wが−NR8−または結合であり;
A1がC1−C4−アルキレンまたは結合であり;
Qが−S(O)2−または−C(O)−であり;
Yが−NR9−、C1−C4−アルキレンまたは結合であり;
A2がC1−C4−アルキレン、C6−C12−アリーレンまたはC6−C12−ヘテロアリーレンであり;
Xが−O−、−NR11−またはC1−C4−アルキレンであり;
R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6−アルコキシであり;
R3が水素またはC1−C6−アルキルであり;
R4が、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環であり;
R5がC1−C6−アルキルまたは置換されていても良いC3−C12−アリールであり;
R6が水素、ヒドロキシまたはC1−C6−アルキルであり、または
R5、R6が
一体となって置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり;
R7が、置換されていても良いC6−C12−アリールまたは置換されていても良いC3−C12−ヘテロアリールであり;
R8が水素であり;
R9が水素またはアミノ−C1−C6−アルキルであり;
R10が水素であり;ならびに
R11が水素であり、または
R9、R11が
一体となってC1−C4−アルキレンである
請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
R1が、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルキルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
Wが−NR8−または結合であり;
A1が結合であり;
Qが−S(O)2−または−C(O)−であり;
Yが−NR9−または結合であり;
A2がC1−C4−アルキレンであり;
Xが−O−または−NR11−であり;
R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6−アルコキシであり;
R3が水素またはC1−C6−アルキルであり;
R4が、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環であり;
R5がC1−C6−アルキルであり;
R6が水素またはC1−C6−アルキルであり、または
R5、R6が
一体となって、置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり;
R7が、置換されていても良いC6−C12−アリールまたは置換されていても良いC3−C12−ヘテロアリールであり;ならびに
R8が水素であり;
R9が水素であり;
R10が水素であり;
R11が水素であり、または
R9、R11が
一体となってC1−C4−アルキレンである
請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
治療に使用される請求項1から36のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
担体および請求項1から36のうちのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項39】
有効量の請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物を投与する段階を有する、処置を必要とする哺乳動物でのグリシン輸送体GlyT1の阻害方法。
【請求項40】
グリシン輸送体GlyT1を阻害する医薬の製造における請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物の使用。
【請求項41】
治療上有効量の請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩を患者に投与する段階を有する、処置を必要とする哺乳動物患者での神経障害または精神障害の治療方法。
【請求項42】
神経障害または精神障害を治療する医薬の製造における請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物の使用。
【請求項43】
神経障害または精神障害の治療方法で使用される請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物。
【請求項44】
障害がグリシン作働性もしくはグルタミン酸作働性の神経伝達機能障害に関連するものである請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項45】
神経障害が、認知症、認知障害、注意力欠如障害などの認識力障害である請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項46】
注意力欠如障害が多動性を伴う注意力欠如障害である請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項47】
精神障害が、不安障害、抑鬱などの気分障害、双極性障害、統合失調症または精神病性障害である請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項48】
式(II)
【化7】
[式中、R、R2、R3、R5、R6、R7は請求項1から36のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
のジヒドロイソキノリン類。
【請求項1】
下記式(I)のテトラヒドロイソキノリン
【化1】
[式中、
Rは、R1−W−A1−Q−Y−A2−X−または−CNであり;
R1は、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ−C1−C4−アルキル、(C6−C12−アリール−C1−C6−アルキル)アミノ−C1−C4−アルキル、置換されていても良いC6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、置換されていても良いC3−C12−複素環−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、C1−C6−アルキルカルボニル、ハロゲン化C1−C6−アルキルカルボニル、C1−C6−アルコキシカルボニル、ハロゲン化C1−C6−アルコキシカルボニル、C6−C12−アリールオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)アミノカルボニル、C6−C12−アリールアミノカルボニル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン化C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキルカルボニルオキシ、C1−C6−ヒドロキシアルコキシ、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルコキシ、アミノ−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルコキシ、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリールカルボニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルコキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリール−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)スルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリールスルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、(C6−C12−アリール−C1−C6−アルキル)スルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C3−C12−複素環スルホニルアミノ−C1−C4−アルコキシ、C3−C12−複素環−C1−C4−アルコキシ、C6−C12−アリールオキシ、C3−C12−複素環オキシ、C1−C6−アルキルチオ、ハロゲン化C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノ、ジ−(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、C1−C6−アルキルカルボニルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)カルボニルアミノ、C6−C12−アリールカルボニルアミノ、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)スルホニルアミノ、C6−C12−アリールスルホニルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
Wは、−NR8−または結合であり;
A1は、置換されていても良いC1−C4−アルキレンまたは結合であり;
Qは、−S(O)2−または−C(O)−であり;
Yは、−NR9−または結合であり;
A2は、置換されていても良いC1−C4−アルキレン、C1−C4−アルキレン−O−C1−C4−アルキレン、C1−C4−アルキレン−NR10−C1−C4−アルキレン、置換されていても良いC6−C12−アリーレン、置換されていても良いC6−C12−ヘテロアリーレンまたは結合であり;
Xは、−O−、−NR11−、−S−または置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり;
R2は、水素、ハロゲン、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、−CN、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン化C1−C6−アルコキシ、C2−C6−アルケニルオキシ、C6−C12−アリール−C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルカルボニルオキシ、C1−C6−アルキルチオ、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノスルホニル、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、C2−C6−アルケニルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
R3は、水素、ハロゲン、C1−C6−アルキルもしくはC1−C6−アルコキシであるか、2個の基R3がそれらが結合している炭素原子とともにカルボニル基を形成しており;
R4は、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、−CHO、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、C6−C12−アリールカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C2−C6−アルケニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、C6−C12−アリールスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環であり;
R5は、置換されていても良いC1−C6−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C3−C12−複素環−C1−C6−アルキル、置換されていても良いC6−C12−アリールまたはヒドロキシであり;
R6は、水素、置換されていても良いC1−C6−アルキルもしくはヒドロキシであり、または
R5、R6は
一体となってカルボニルであるか、置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり、C1−C4−アルキレンのうちの1個の−CH2−が酸素原子もしくは−NR12−によって置き換わっていても良く;
R7は、置換されていても良いC6−C12−アリール、置換されていても良いC3−C12−シクロアルキルまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
R8は、水素またはC1−C6−アルキルであり;
R9は、水素、C1−C6−アルキルまたはアミノ−C1−C6−アルキルであり;
R10は、水素、C1−C6−アルキルまたはC1−C6−アルキルスルホニルであり;
R11は、水素またはC1−C6−アルキルであり;または
R9、R11は
一体となってC1−C4−アルキレンであり;
R12は水素またはC1−C6−アルキルである。]
または該テトラヒドロイソキノリンの生理的に耐容される塩。
【請求項2】
RがR1−W−A1−Q−Y−A2−X−である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1がC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルキルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環である請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Wが−NR8−であってYが結合であるか、Wが結合であってYが−NR9−であるか、Wが結合であってYが結合である請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
A1が結合である請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
A1がC1−C4−アルキレンであり、ならびにWが−NR8−である請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
−W−A1−Q−Y−が、−W−A1−S(O)2−NR9−、−NR8−S(O)2−、−A1−S(O)2−または−S(O)2−である請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
A2が、置換されていても良いC1−C4−アルキレンまたはC1−C4−アルキレン−NR10−C1−C4−アルキレンである請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
A2が、C1−C4−アルキレンである請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
A2が、フェン−1,4−イレンおよびフェン−1,3−イレンからなる群から選択されるC6−C12−アリーレンまたはピリド−2,5−イレンおよびピリド−2,4−イレンからなる群から選択されるC6−C12−ヘテロアリーレンである請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Xが−O−または−NR11である請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
A2が結合であり、Xが置換されていても良いC1−C4−アルキレンである請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
−Y−A2−X−が、−NR9−C1−C4−アルキレン−O−、−C1−C4−アルキレン−O−、−NR9−C1−C4−アルキレン−NH−、−NR9−CH2CO−NH−、−NR9−C1−C4−アルキレン−、−NR9−1,4−フェニレン−O−、−NR9−1,2−フェニレン−O−、−NR9−2,5−ピリジレン−O−、−NR9−2,3−ピリジレン−O−または−O−である請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
−Y−A2−X1−が、主鎖に2から6個の原子を有する請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R1−W−A1−Q−Y−A2−X−が、R1−S(O)2−NH−A2−X−、R1−NH−S(O)2−A2−X−、R1−C(O)−NH−A2−X−またはR1−NH−C(O)−A2−X−である請求項1から14のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
式
【化2】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6、R7は請求項1から10のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
のうちの1つを有する請求項1から15のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6−アルコキシである請求項1から16のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
式
【化3】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6、R7は請求項1から17のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
のうちの1つを有する請求項1から17のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R3が水素またはC1−C6−アルキルである請求項1から18のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
式
【化4】
[式中、R3a、R3b、R3c、R3d、R3eは独立にR3の意味を有し、ならびにR1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R4、R5、R6、R7は請求項1から19のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
を有する請求項1から19のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
R4が水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環である請求項1から20のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
R6が水素またはC1−C6−アルキルである請求項1から21のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
R5がC1−C6−アルキルであり、ならびにR6が水素またはC1−C6−アルキルである請求項1から22のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R5、R6が一体となって置換されていても良いC1−C4−アルキレンである請求項1から22のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R7が置換されていても良いC6−C12−アリールである請求項1から24のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
式
【化5】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6は請求項1から25のうちのいずれか一項で定義の通りであり;ならびに
R13a、R13b、R13c、R13d、R13eは
独立に、水素、ハロゲン、置換されていても良いC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、CN、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたはC3−C12−複素環である。]
を有する請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R7が置換されていても良いC3−C12−複素環である請求項1から24のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
式
【化6】
[式中、R1、W、A1、Q、Y、A2、X、R2、R3、R4、R5、R6は請求項1から25のうちのいずれか一項で定義の通りであり;ならびに
R13b、R13c、R13d、R13eは
独立に、水素、ハロゲン、置換されていても良いC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、CN、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたはC3−C12−複素環である。]
を有する請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
R8が水素である請求項1から28のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
R9が水素である請求項1から29のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
R10が水素である請求項1から30のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
R11が水素である請求項1から31のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
A2がC1−C4−アルキレンであり、Yが−NR9−であり、Xが−NR11−であり、ならびにR9、R11が一体となってC1−C4−アルキレンである請求項1から29および31のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
A2がC1−C4−アルキレン−NR10−C1−C4−アルキレンであり、ならびにR10−がC1−C6−アルキルスルホニルである請求項1から30、32および33のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
R1がC1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、C3−C12−複素環−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C2−C6−アルケニル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルキルアミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
Wが−NR8−または結合であり;
A1がC1−C4−アルキレンまたは結合であり;
Qが−S(O)2−または−C(O)−であり;
Yが−NR9−、C1−C4−アルキレンまたは結合であり;
A2がC1−C4−アルキレン、C6−C12−アリーレンまたはC6−C12−ヘテロアリーレンであり;
Xが−O−、−NR11−またはC1−C4−アルキレンであり;
R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6−アルコキシであり;
R3が水素またはC1−C6−アルキルであり;
R4が、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環であり;
R5がC1−C6−アルキルまたは置換されていても良いC3−C12−アリールであり;
R6が水素、ヒドロキシまたはC1−C6−アルキルであり、または
R5、R6が
一体となって置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり;
R7が、置換されていても良いC6−C12−アリールまたは置換されていても良いC3−C12−ヘテロアリールであり;
R8が水素であり;
R9が水素またはアミノ−C1−C6−アルキルであり;
R10が水素であり;ならびに
R11が水素であり、または
R9、R11が
一体となってC1−C4−アルキレンである
請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
R1が、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ−C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、ジ−C1−C6−アルキルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルオキシカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−C4−アルキル、C6−C12−アリール−C1−C4−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、置換されていても良いC6−C12−アリール、ヒドロキシ、C1−C6−アルキルアミノ、(ハロゲン化C1−C6−アルキル)アミノ、ジ−C1−C6−アルキルアミノまたは置換されていても良いC3−C12−複素環であり;
Wが−NR8−または結合であり;
A1が結合であり;
Qが−S(O)2−または−C(O)−であり;
Yが−NR9−または結合であり;
A2がC1−C4−アルキレンであり;
Xが−O−または−NR11−であり;
R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6−アルコキシであり;
R3が水素またはC1−C6−アルキルであり;
R4が、水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン化C1−C4−アルキル、アミノ−C1−C4−アルキル、CH2CN、C1−C4−アルキルカルボニル、(ハロゲン化C1−C4−アルキル)カルボニル、−C(=NH)NH2、−C(=NH)NHCN、C1−C6−アルキルスルホニル、アミノ、−NOまたはC3−C12−複素環であり;
R5がC1−C6−アルキルであり;
R6が水素またはC1−C6−アルキルであり、または
R5、R6が
一体となって、置換されていても良いC1−C4−アルキレンであり;
R7が、置換されていても良いC6−C12−アリールまたは置換されていても良いC3−C12−ヘテロアリールであり;ならびに
R8が水素であり;
R9が水素であり;
R10が水素であり;
R11が水素であり、または
R9、R11が
一体となってC1−C4−アルキレンである
請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
治療に使用される請求項1から36のうちのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
担体および請求項1から36のうちのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項39】
有効量の請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物を投与する段階を有する、処置を必要とする哺乳動物でのグリシン輸送体GlyT1の阻害方法。
【請求項40】
グリシン輸送体GlyT1を阻害する医薬の製造における請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物の使用。
【請求項41】
治療上有効量の請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩を患者に投与する段階を有する、処置を必要とする哺乳動物患者での神経障害または精神障害の治療方法。
【請求項42】
神経障害または精神障害を治療する医薬の製造における請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物の使用。
【請求項43】
神経障害または精神障害の治療方法で使用される請求項1から36のうちのいずれか一項の化合物。
【請求項44】
障害がグリシン作働性もしくはグルタミン酸作働性の神経伝達機能障害に関連するものである請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項45】
神経障害が、認知症、認知障害、注意力欠如障害などの認識力障害である請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項46】
注意力欠如障害が多動性を伴う注意力欠如障害である請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項47】
精神障害が、不安障害、抑鬱などの気分障害、双極性障害、統合失調症または精神病性障害である請求項39から43のうちのいずれか一項に記載の方法、使用または化合物。
【請求項48】
式(II)
【化7】
[式中、R、R2、R3、R5、R6、R7は請求項1から36のうちのいずれか一項で定義の通りである。]
のジヒドロイソキノリン類。
【公表番号】特表2011−517453(P2011−517453A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502370(P2011−502370)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053800
【国際公開番号】WO2009/121872
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053800
【国際公開番号】WO2009/121872
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
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