説明

データ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法

【課題】オフィス内へのゲストの訪問を管理し、セキュリティを向上するデータ処理装置を提供する。
【解決手段】データ処理装置100は、オフィス内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100であって、ゲストユーザGUごとにフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信する承認データ送信部108と、オフィスの入口に設けられ、ゲスト携帯端末400から承認データを受け付ける承認データ受付部242と、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証部114と、承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信するゲスト用ICカード410を発行するIC発行部248と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、フリーアドレスオフィスなどと呼称されるフリーロケーションスペースが提案されている。このフリーアドレスオフィスでは、複数のフリーユースエリアとしてデスクや会議室などが設置されている。そして、フリーアドレスオフィスでは、その社員などのフリーアドレスユーザがフリーユースエリアを自由に利用する。
【0003】
たとえば、フリーアドレスユーザが来社して所望のデスクに着席することで、その日は、そのデスクが、そのフリーアドレスユーザの座席となる。このようなフリーアドレスオフィスでは、フリーアドレスユーザの来社に対応してフリーアドレスオフィスを最大限に有効活用するようなことが可能となる。
【0004】
一方、フリーアドレスオフィスでは、上述のようにフリーアドレスユーザの座席が不定である。このため、フリーアドレスユーザの来社の有無、来社しているフリーアドレスユーザの座席位置、等を検出する必要がある。
【0005】
そこで、フリーアドレスオフィスの出入口にカードリーダを設置しておき、フリーアドレスユーザに個人ID(IDentity)を登録したIC(Integrated Circuit)カードなどを所持させ、フリーアドレスユーザの入室および退室を検出してデータ管理することが実施されている。
【0006】
さらに、フリーアドレスオフィスの各所にRFID(Radio Frequency IDentification)リーダを設置しておき、フリーアドレスユーザにRFIDカードを所持させ、フリーアドレスオフィスでのフリーアドレスユーザの位置をリアルタイムに検出してデータ管理することも実施されている。
【0007】
このようなリアルタイムの位置検出は、PHS(Personal Handy-phone System:登録商標)の基地局と構内端末、無線LAN(Local Area Network)の基地局とモバイルコンピュータ、赤外線を利用したID発行器とID検出器、などでも実施されている。
【0008】
なお、上述のような技術は、上述したフリーアドレスオフィスでのフリーアドレスユーザの位置検出の他、セキュリティエリアでも利用されている。現在、上述のような技術として各種の提案がある(たとえば、特許文献1〜4参照)。
【特許文献1】特開2007−142621号公報
【特許文献2】特開2006−023129号公報
【特許文献3】特開2006−309609号公報
【特許文献4】特開2004−138513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、フリーアドレスオフィスにおいては、座席が固定でないため、見知らぬ人物がオフィス内に侵入していても互いに気が付かない可能性があり、オフィスに訪れたゲストの管理は防犯上の観点からも重要である。オフィスのセキュリティを維持しつつ、なるべく手間をかけずに迅速にゲストがオフィス内に入場できることが望まれていた。
【0010】
また、ゲストは、座席が決まっていないフリーアドレスユーザを尋ねなければならないため、受付から訪問先担当者への来訪通知の取り次ぎに手間がかかっていた。さらに、ゲストには、訪問先担当者がどこに居るのか分からず、不便であった。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オフィス内へのゲストの訪問を管理し、セキュリティを向上するデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法を提供することにある。また本発明の別な目的は、オフィス内へのゲストの来訪を訪問先担当者に通知するデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法を提供することにある。さらに本発明の別な目的は、フリーアドレスオフィスに来訪したゲストを訪問先へ誘導可能なデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1のデータ処理装置は、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置であって、
前記ゲストユーザごとに前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手段と、
前記オフィスの入口に設けられ、前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付ける承認データ受付手段と、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手段と、
前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行し、前記承認データが認証されなかったとき、前記位置検知媒体を発行しない媒体発行手段と、を備える。
【0013】
本発明の第1のコンピュータプログラムは、コンピュータに、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置を実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ゲストユーザごとに前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手順、
前記オフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から受信した前記承認データを受け付ける承認データ受付手順、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手順、
前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行し、前記承認データが認証されなかったとき、前記位置検知媒体を発行しない媒体発行手順、を実行させる。
【0014】
本発明の第1のデータ処理方法は、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記ゲストユーザごとに前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信し、
前記オフィスの入口にて前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付け、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行い、
前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行し、前記承認データが認証されなかったとき、前記位置検知媒体を発行しない。
【0015】
本発明の第2のデータ処理装置は、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置であって、
前記ゲストユーザごとに任意の前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手段と、
前記オフィスの入口に設けられ、前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付ける承認データ受付手段と、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって認証された前記ゲストユーザの来訪を前記オフィスユーザの端末に通知する通知手段と、を備える。
【0016】
本発明の第2のコンピュータプログラムは、コンピュータに、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置を実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ゲストユーザごとに任意の前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手順、
前記オフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から受信した前記承認データを受け付ける承認データ受付手順、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手順、
前記認証手順によって認証された前記ゲストユーザの来訪を前記オフィスユーザの端末に通知する通知手順、を実行させる。
【0017】
本発明の第2のデータ処理方法は、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記ゲストユーザごとに任意の前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信し、
前記オフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付け、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行い、
認証された前記ゲストユーザの来訪を前記オフィスユーザの端末に通知する。
【0018】
本発明の第3のデータ処理装置は、フリーアドレスオフィス内の任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置であって、
前記ゲストユーザごとに任意の前記フリーアドレスユーザへの訪問を受け付け、該ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手段と、
前記オフィスの入口に設けられ、前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付ける承認データ受付手段と、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手段と、
複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶手段と、
複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶手段と、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出するユーザ検出手段と、
検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を、前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示する表示手段と、を備える。
【0019】
本発明の第3のコンピュータプログラムは、コンピュータに、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置を実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、
複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶装置と、
複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶装置と、を備え、
前記コンピュータに、
前記ゲストユーザごとに任意の前記フリーアドレスユーザへの訪問を受け付け、該ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手順、
前記フリーアドレスオフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から受信した前記承認データを受け付ける承認データ受付手順、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手順、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出するユーザ検出手順、
検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を、前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示する表示手順、を実行させる
【0020】
本発明の第3のデータ処理方法は、フリーアドレスオフィス内の任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記データ処理装置は、複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶装置と、複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶装置と、を含み、
前記ゲストユーザごとに任意の前記フリーアドレスユーザへの訪問を受け付け、該ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信し、
前記フリーアドレスオフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付け、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行い、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出し、
検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を、前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示する。
【0021】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0022】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0023】
また、本発明のデータ処理方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明のデータ処理方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0024】
さらに、本発明のデータ処理方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、オフィス内へのゲストの訪問を管理し、セキュリティを向上するデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法が提供される。さらに、本発明によれば、オフィス内へのゲストの来訪を訪問先担当者に通知するデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法が提供される。また、本発明によれば、フリーアドレスオフィスに来訪したゲストを訪問先へ誘導可能なデータ処理装置、そのコンピュータプログラム、およびデータ処理方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施形態に係るデータ処理システム1000の構成を示すブロック図である。本実施形態のデータ処理システム1000は、データ処理装置100と、複数のユーザ携帯端末200と、複数のユーザ検出デバイス300と、タッチパネル240と、を備える。
【0028】
本実施の形態のデータ処理装置100は、フリーアドレスオフィスへ任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザをデータ管理する。なお、本実施形態では、フリーアドレスオフィスへ任意のフリーアドレスユーザを訪ねて来た場合について説明しているが、これに限定されるものはなく、通常のオフィスへ任意のオフィスユーザを訪ねてきたゲストユーザをデータ管理するものであってもよい。
【0029】
図2に示すように、フリーアドレスオフィスFAOは、前述のように複数のフリーユースエリアFUAにフリーアドレスユーザFAUが自由に位置するように設定されている。そのフリーアドレスユーザFAUは、たとえば、フリーアドレスオフィスFAOに勤務する社員を含むことができる。また、ゲストユーザGUは、たとえば、フリーアドレスオフィスFAOを訪れるゲストである。
【0030】
フリーユースエリアFUAは、たとえば、フリーアドレスユーザFAUが自由に位置する座席や会議室である。フリーアドレスオフィスFAOに位置するフリーアドレスユーザFAUは、ユーザ携帯端末200を常時所持している。
【0031】
このユーザ携帯端末200は、少なくともフリーユースエリアFUAごとにユーザ検出デバイス300でフリーアドレスユーザFAUを個別に検出させることができる各種デバイスを含む。
【0032】
このユーザ携帯端末200は、図1に示すように、フリーアドレスユーザFAUごとのユーザIDが登録されている社員証であるIC(Integrated Circuit)カード210、フリーアドレスユーザFAUごとの端末IDや電話番号やメールアドレスなどが個々に設定されているユーザ携帯端末であるPHS端末220、およびフリーアドレスユーザFAUごとの端末IDやメールアドレスなどが個々に登録されているモバイルコンピュータ230等とすることができる。
【0033】
また、ユーザ検出デバイス300は、上述のようなユーザ携帯端末200により少なくともフリーユースエリアFUAごとにフリーアドレスユーザFAUを個別に検出することができる各種デバイスを含むことができる。
【0034】
このようなユーザ検出デバイス300は、ICカード210からユーザIDを取得するカードリーダ310、PHS端末220と無線通信するPHS基地局320、およびモバイルコンピュータ230と無線LANでデータ通信するアクセスポイント330等を含むことができる。
【0035】
図2に示すように、たとえば、カードリーダ310は、フリーアドレスオフィスFAOの入口側と出入側とに設置されている。また、PHS基地局320とアクセスポイント330とは、たとえば、フリーユースエリアFUAごとに天井などに設置されている。
【0036】
また、フリーアドレスオフィスFAOは、いわゆる固定電話端末340がフリーユースエリアFUAごとに設置されている。
【0037】
なお、本実施の形態のデータ処理システム1000では、フリーアドレスオフィスFAOの入口側にインターホンとして機能するタッチパネル240も設置されており、図1に示すように、このタッチパネル240もデータ処理装置100に接続されている。
【0038】
本実施形態において、タッチパネル240は、ゲストユーザGUにゲスト用ICカード410を発行し、ゲストユーザGUが図2のカードリーダ310にゲスト用ICカード410を読み取らせることで、フリーアドレスオフィスFAO内に入場を物理的に許可する。さらに、カードリーダ310からデータ処理装置100にゲストユーザGUの情報を送信し、データ処理装置100にてゲストユーザGUがフリーアドレスオフィスFAOに入場したことが認識され、ゲストユーザGUの管理を行うことができることとなる。
【0039】
ゲスト用ICカード410は、たとえば、RFIDなどであり、媒体IDおよびゲスト識別信号を記憶するメモリ(不図示)と、ゲスト識別信号を発信する発信部(不図示)と、を含むことができる。ゲスト識別信号は、単にゲストであることを示す信号でもよいし、事前に登録されたゲスト情報に基づきゲストを特定する信号であってもよい。
【0040】
また、ゲストユーザGUは、図2に示すように、携帯電話420およびゲストモバイルコンピュータ430などのゲスト携帯端末400を携行して来てもよい。ゲスト携帯端末400は、データ処理装置100から接続認証情報を予め受信し、接続認証情報を用いてアクセスポイント330にアクセスできてもよい。これにより、ゲスト携帯端末400は、アクセスポイント330を介してフリーアドレスオフィスFAOのネットワークやインターネットに接続してもよい。
【0041】
図1のデータ処理装置100は、上述の各種のユーザ検出デバイス300が接続されているフリーアドレスオフィスFAOのデータベースサーバなどである。なお、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してある。
【0042】
図3は、本実施形態のデータ処理システムのデータ処理装置100およびタッチパネル240の構成を示す機能ブロック図である。
【0043】
本発明の実施の形態のデータ処理装置100は、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100であって、ゲストユーザGUごとにフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信する承認データ送信部108と、フリーアドレスオフィスFAOの入口に設けられ、ゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から承認データを受け付ける承認データ受付部242と、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証部114と、承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)を発行し、承認データが認証されなかったとき、位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)を発行しない媒体発行部(IC発行部248)と、を備える。
【0044】
また、データ処理装置100およびタッチパネル240の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0045】
より具体的には、データ処理装置100は、登録受付部102と、登録部104と、ゲストユーザ記憶部106と、承認データ送信部108と、オフィスユーザ記憶部110と、受信部112と、認証部114と、指示部116と、を含む。
【0046】
また、タッチパネル240は、承認データ受付部242と、送信部244と、指示受付部246と、IC発行部248と、を含む。なお、承認データ受付部242および送信部244は、タッチパネル240に含まれる構成としたが、カードリーダ310に含むこともできる。
【0047】
データ処理装置100において、登録受付部102は、ユーザ携帯端末200からゲストユーザGUの訪問予定の登録を受け付ける。たとえば、モバイルコンピュータ230からアクセスポイント330にアクセスし、ネットワーク(不図示)に接続し、データ処理装置100の登録受付部102に訪問登録データを送信する。訪問登録データは、たとえば、訪問日時と、訪問先担当者のフリーアドレスユーザFAUを特定する情報、たとえば識別情報や氏名等と、ゲストユーザGUを特定する情報、たとえば、識別情報や氏名、会社名、所属等と、を含む。
【0048】
PHS端末220およびモバイルコンピュータ230は、それぞれPHS基地局320およびアクセスポイント330に接続し、ネットワークを介してデータ処理装置100に接続することができる。そして、PHS端末220およびモバイルコンピュータ230は、表示部(不図示)および操作部(不図示)を備え、ブラウザ機能を用いて所定のURL(Uniform Resource Locator)を指定することで、データ処理装置100が提供する各種の画面、たとえば、HTML(HyperText Markup Language)で記述されたウェブページを閲覧することができる。
【0049】
すなわち、ユーザ携帯端末200で、フリーアドレスユーザFAUが訪問登録受付画面(不図示)を開き、上記訪問登録データの入力操作を行うことで、登録受付部102はユーザ携帯端末200から訪問登録データを受け付けることができる。また、ユーザ携帯端末200からではなく、データ処理装置100において直接、訪問登録受付画面をデータ処理装置100の表示部(不図示)に表示させて、フリーアドレスユーザFAUが操作部(不図示)を用いて訪問登録データの入力を行い、登録受付部102が受け付けることもできる。
【0050】
登録部104は、登録受付部102が受け付けた訪問登録データをゲストユーザ記憶部106に記憶するとともに、ゲストユーザGUの訪問予約を承認する承認データを発行し、ゲストユーザ記憶部106に訪問登録データと関連付けて記憶する。そして、登録部104は、承認データ送信部108に新たに訪問登録データが登録されたことを通知する。
【0051】
ゲストユーザ記憶部106は、図4に示すように、ゲストユーザ情報610および訪問情報620を含む。ゲストユーザ情報610は、図4(a)に示すように、ゲストユーザGUを識別する識別情報であるゲストユーザID、ゲストユーザGUの氏名、会社名、所属、連絡先電話番号、メールアドレス、およびプロフィールなどを含むことができる。プロフィールには顔写真の画像データを含んでもよい。
【0052】
訪問情報620は、図4(b)に示すように、訪問予約ごとに、予約IDと、訪問登録データから取得したゲストユーザIDと、訪問日時と、訪問先のフリーアドレスユーザFAUのユーザIDと、登録部104が発行した承認データと、ゲストユーザGUに発行されるゲスト用ICカード410の識別情報である媒体IDと、含むことができる。
【0053】
なお、データ処理装置100は、訪問情報620に基づいて、複数のゲストユーザGUごとに、訪問先のフリーアドレスユーザFAUを関連付けて訪問履歴を記録する履歴記録部(不図示)を含んでもよい。
【0054】
オフィスユーザ記憶部110は、図5に示すように、ユーザ情報710を含む。ユーザ情報710は、フリーアドレスユーザFAUの識別情報であるユーザID、氏名、所属、メールアドレス、PHS電話番号、顔写真などを含むことができる。
【0055】
図3に戻り、承認データ送信部108は、登録部104からの通知を受けて、ゲストユーザ記憶部106にアクセスし、ゲストユーザGUのメールアドレスおよび承認データを取得し、ゲストユーザGUに承認データをメール送信する。
【0056】
あるいは、たとえばゲストユーザGUが来訪時に次回の訪問予定をその場でフリーアドレスユーザFAUが予約登録したような場合には、承認データ送信部108は、無線通信部(不図示)や赤外線通信部(不図示)を含み、ゲストユーザGUのゲスト携帯端末400に非接触式ICカードによる無線通信または赤外線通信にて承認データを送信してもよい。
【0057】
承認データの形式は、たとえば、数字や文字を組み合わせたテキストコードや、QR(Quick Response)コードなどの二次元コードなどとすることができる。承認データは、暗号化されてもよい。
【0058】
また、タッチパネル240において、承認データ受付部242は、ゲスト携帯端末400から承認データを受け付ける。フリーアドレスオフィスFAOに訪れたゲストユーザGUのゲスト携帯端末400からタッチパネル240に承認データを送信する場合、ゲスト携帯端末400に予めインストールされているアプリケーションプログラムにより、承認データをタッチパネル240に無線通信または赤外線通信にて送信してもよい。あるいは、ゲスト携帯端末400の画面上に承認データのQRコードを表示させ、タッチパネル240のQRコード読取部(不図示)によりQRコードを読み取り、承認データを受け付けることもできる。
【0059】
上述したように、承認データ受付部242は、たとえば、赤外線通信部、無線通信部、およびQRコード読取部などを含むことができる。送信部244は、承認データ受付部242が受け付けた承認データをデータ処理装置100に送信する。
【0060】
データ処理装置100において、受信部112は、タッチパネル240から送信された承認データを受信する。認証部114は、受信部112が受信した承認データの認証を行う。承認データは、訪問を許可するためだけの情報を含んでもよいし、あるいは、ゲストユーザGUの識別情報や訪問予約を特定する情報を含んでもよい。単に、訪問許可の情報のみを含む場合は、認証部114は訪問許可情報を承認データが含むか否かだけを確認し、認証を行う。一方、ゲストユーザGUまたは訪問予約を特定して承認データとの照合を行う場合は、認証部114はゲストユーザ記憶部106にアクセスし、訪問情報620を参照して承認データの認証を行う。
【0061】
認証部114において承認データが認証された場合、指示部116は、ゲストユーザGUの入場を許可する指示をタッチパネル240に送信する。認証部114において承認データが認証されなかった場合、指示部116はゲストユーザGUの入場を制限する指示をタッチパネル240に送信する。入場許可の指示には、ゲストユーザGUに発行するゲスト用ICカード410の媒体IDおよびゲストユーザGUの識別情報が含まれる。また、認証部114は、ゲストユーザGUに発行するゲスト用ICカード410の媒体IDをゲストユーザ記憶部106の訪問情報620(図4(b))に記憶する。
【0062】
本実施形態のデータ処理装置100において、認証部114により承認データが認証されたときのみゲストユーザGUのフリーアドレスオフィスFAOへの入場を許可し、認証部114により承認データが認証されなかったとき、ゲストユーザGUのフリーアドレスオフィスFAOへの入場を制限する入場制限部(不図示)を備えてもよい。
【0063】
入場を制限する場合、指示部116は、警備室や警備会社への通報指示を通報部(不図示)に行ってもよいし、フリーアドレスオフィスFAO入口の自動ドアや入場ゲートの閉鎖指示をゲート制御部(不図示)に行ってもよい。あるいは、警報装置(不図示)への警報(アラーム音、光、振動等)の出力指示、あるいは防犯カメラ(不図示)への録画開始指示を行ってもよい。
【0064】
なお、本実施形態において、ゲスト用ICカード410は入場許可権限を有しており、カードリーダ310によるゲスト用ICカード410の検出によりフリーアドレスオフィスFAO入口の入場ゲートの開放を許可するようになっている。すなわち、ゲスト用ICカード410を携帯しないゲストユーザGUはフリーアドレスオフィスFAO内に入場できないようになっている。さらに、データ処理装置100は、ゲスト用ICカード410の正当性の判断を行う判断部(不図示)を含んでもよく、不正入手されたものや整合性のないものを判別して入場制限の対象とすることができる。
【0065】
ユーザ携帯端末200において、指示受付部246は、データ処理装置100の指示部116からの指示を受け付ける。たとえば、指示部116から入場許可の指示を受け付けた場合、指示受付部246は、IC発行部248にゲスト用ICカード410の発行を許可する。一方、指示部116から入場制限の指示を受け付けた場合、指示受付部246は、IC発行部248にゲスト用ICカード410の発行を行わせない。さらに、タッチパネル240上の警報装置(不図示)への警報の出力を行ってもよい。
【0066】
IC発行部248は、指示受付部246からの指示にしたがって、ゲスト用ICカード410を発行する。たとえば、IC発行部248は、カード格納部(不図示)に格納されているゲスト用ICカード410に、入場許可の指示に含まれるゲストユーザGUの識別情報に基づいて、ゲスト識別情報および媒体IDを書き込み、自動的にカード発行口(不図示)から発行することができる。あるいは、ゲストユーザGUに発行されたゲスト用ICカード410の媒体IDをタッチパネル240からデータ処理装置100にフィードバックさせて、ゲスト用ICカード410が発行されてからゲストユーザ記憶部106の訪問情報620にゲストユーザGUに発行されたゲスト用ICカード410の媒体IDを記憶してもよい。
【0067】
媒体発行部は、位置検知媒体とゲストユーザGUを関連付ければよく、必ずしもIC発行部248からゲスト用ICカード410そのものを発行する必要はない。たとえば、ゲスト用ICカード410は、受付にいる係や訪問先の担当者が手渡してもよい。
【0068】
データ処理装置100において、複数のゲストユーザGUごとにゲストユーザ情報610の登録を予め受け付け、ゲストユーザ管理データとしてゲストユーザ記憶部106に記憶することができ、位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)をゲストユーザGUに発行したとき、当該位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)の媒体IDに当該ゲストユーザGUのゲストユーザ情報610を関連付けてゲストユーザ記憶部106の訪問情報620に記憶することができる。
【0069】
すなわち、データ処理装置100において、認証部114によって承認データが認証されたときにゲストユーザGUに発行するゲスト用ICカード410の媒体IDを予め決めておき、フリーアドレスユーザFAUはその媒体IDを準備しておく。そして、認証部114がゲストユーザGUの承認データを認証したとき、予め決められていた媒体IDを、図4(b)の訪問情報620にゲストユーザGUに発行するゲスト用ICカード410の媒体IDとして記憶する。これにより、ゲストユーザGUとゲスト用ICカード410を関連付けることができる。
【0070】
あるいは、フリーアドレスユーザFAUにゲストユーザGUに発行すべきゲスト用ICカード410の媒体IDを通知部(不図示)によって通知し、フリーアドレスユーザFAUは通知されたゲスト用ICカード410をゲストユーザGUに渡すようにしてもよい。通知部は、たとえば、訪問予約時に登録画面で通知してもよいし、訪問予約登録確認メールで通知してもよい。
【0071】
本実施の形態のデータ処理装置100は、前述のように実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段102〜116が各種機能として実現されている。
【0072】
本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスオフィスFAOを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100を実現させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、ゲストユーザGUごとにフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信する送信手順、フリーアドレスオフィスFAOの入口でゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から受信した承認データを受け付ける承認データ受付手順、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証手順、承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)を発行し、承認データが認証されなかったとき、位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)を発行しない媒体発行手順、を実行させるように記述されている。
【0073】
上述のような構成において、本実施の形態のデータ処理装置100によるデータ処理方法を以下に説明する。図6は、本実施形態のデータ処理システム1000の動作の一例を示すフローチャートである。
【0074】
本実施形態のデータ処理方法は、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100のデータ処理方法であって、ゲストユーザGUごとに前記ユーザへの訪問を受け付け(ステップS11のY)、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信し(ステップS15)、フリーアドレスオフィスFAOの入口にてゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から承認データを受け付け(ステップS17のY)、ゲストユーザGUの承認データの認証を行い(ステップS19)、承認データが認証されたとき(ステップS19のY)、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)を発行し(ステップS21)、承認データが認証されなかったとき(ステップS19のN)、位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)を発行しない。
【0075】
具体的には、まず、ユーザ携帯端末200が、ゲストユーザGUの訪問予定を受け付け、データ処理装置100に訪問登録データを送信し、データ処理装置100の登録受付部102が訪問登録データを受け付ける(ステップS11のY)。登録部104が、受け付けた訪問登録データに基づいて、承認データを発行し、ゲストユーザ記憶部106の訪問情報620にゲストユーザGUの訪問予約の登録を行う(ステップS13)。そして、承認データ送信部108が、ゲスト携帯端末400に承認データを送信する(ステップS15)。
【0076】
上記ステップS11〜S15は、ゲストユーザGUがフリーアドレスオフィスFAOを訪問する前までに行われる。
【0077】
そして、ゲストユーザGUがフリーアドレスオフィスFAOを訪問したとき、ゲスト携帯端末400をフリーアドレスオフィスFAOの入口に設けられたタッチパネル240にかざし、承認データを送信すると、タッチパネル240の承認データ受付部242が承認データを受け付ける(ステップS17のY)。そして、送信部244が承認データをデータ処理装置100に送信し、データ処理装置100では、受信部112が承認データを受信し、認証部114が承認データの認証を行う(ステップS19)。
【0078】
承認データが認証されると(ステップS19のY)、指示部116がタッチパネル240にゲストユーザGUの入場許可を指示する。そして、タッチパネル240の指示受付部246が入場許可指示を受け付け、IC発行部248にゲスト用ICカード410の発行指示を行い、IC発行部248がゲスト用ICカード410を発行する(ステップS21)。このとき、ゲストユーザGUに発行されたゲスト用ICカード410の媒体IDとゲストユーザGUの識別情報が関連付けられてデータ処理装置100のゲストユーザ記憶部106の訪問情報620に記憶される。
【0079】
これにより、ゲストユーザGUはゲスト用ICカード410をフリーアドレスオフィスFAOの入口のカードリーダ310にかざし、入場ゲートを通過することが可能となる。
【0080】
一方、認証部114によって承認データが認証されなかったとき(ステップS19のN)、指示部116は、タッチパネル240に入場許可の指示を行わない。したがって、タッチパネル240によるゲスト用ICカード410の発行が行われない。あるいは、指示部116が、入場制限を指示してもよく、フリーアドレスオフィスFAOの入口の入場ゲートを閉じたり、警報を出力してもよい。
【0081】
以上説明したように、本実施形態のデータ処理装置100によれば、オフィスを訪問したゲストに位置検知媒体、たとえば、RFIDなどを発行することができ、また、認証されなかったときは、位置検知媒体を発行しないので、ゲストの入場が制限され、セキュリティが確保される。
【0082】
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【0083】
本実施形態のデータ処理システムは、上記実施の形態とは、認証されたゲストユーザGUに訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置を提示することができる点で相違する。本実施形態のデータ処理装置100は、図3の上記実施形態のデータ処理装置100の構成も含むことができる。
【0084】
本実施形態のデータ処理装置100は、複数のフリーユースエリアFUAごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶部130と、ゲストユーザGUの訪問先のフリーアドレスユーザFAUの登録を受け付ける訪問先受付部(図3の登録受付部102)と、複数のフリーアドレスユーザFAUごとにユーザ管理データを記憶するオフィスユーザ記憶部110と、複数のフリーユースエリアFUAごとに訪問先のフリーアドレスユーザFAUを検出するユーザ検出部120と、ユーザ検出部120によって検出された訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置をゲストユーザGUに提示する配置図提示部126と、を備える。
【0085】
具体的には、図7に示すように、本実施形態のデータ処理装置100は、図3の上記実施形態のデータ処理装置100の構成に加え、ユーザ検出部120と、現状出力部122と、配置図記憶部124と、配置図提示部126と、エリア記憶部130と、をさらに備えている。
【0086】
本実施の形態のデータ処理システムは、前述のようにフリーアドレスオフィスFAOで利用される。
【0087】
このフリーアドレスオフィスFAOは、たとえば、複数の在席が複数のフリーユースエリアFUAとして区分されている。そして、社員であるフリーアドレスユーザFAUは、在席が固定されておらず、フリーユースエリアFUAを自由に利用する。
【0088】
このため、フリーアドレスユーザFAUは、相互の位置を一意に認識することがない。しかし、本実施の形態のデータ処理システムでは、上述のようなフリーアドレスユーザFAUの各々が、ICカード210、PHS端末220、モバイルコンピュータ230、等のユーザ携帯端末200を所持している。
【0089】
このようなフリーアドレスユーザFAUがフリーアドレスオフィスFAOに入場するときは、所持しているICカード210をカードリーダ310に検出させる。これで入場が物理的に許可されるとともに、フリーアドレスユーザFAUがフリーアドレスオフィスFAOに入場したことがデータ処理装置100に認識される。
【0090】
このような状態で、フリーアドレスユーザFAUがフリーユースエリアFUAに着席すると、たとえば、そのフリーアドレスユーザFAUのPHS端末220やモバイルコンピュータ230が、そのフリーユースエリアFUAのPHS基地局320やアクセスポイント330で検出される。
【0091】
データ処理装置100において、ユーザ検出部120は、複数のフリーユースエリアFUAごとに、フリーアドレスユーザFAUを検出する。たとえば、ユーザ検出部120は、フリーアドレスユーザFAUが携帯するユーザ携帯端末200のID発信部(不図示)から発信されるユーザの識別情報を受信してフリーアドレスユーザFAUを検知する。あるいは、ユーザ検出部120は、ゲストユーザGUが携帯するゲスト用ICカード410から発信されるゲスト識別信号を受信してゲストユーザGUを検知することもできる。ゲストユーザGUの検出については後述する。
【0092】
エリア記憶部130は、図8に示すように、エリア情報510および検出ユーザ情報520を含む。エリア情報510は、図8(a)に示すように、複数のフリーユースエリアFUAごとに、エリアIDに関連付けられたエリア名およびフリーユースエリアFUAに設置されている固定電話端末の番号を含むことができる。検出ユーザ情報520には、図8(b)に示すように、複数のフリーユースエリアFUAごとに、検出されているフリーアドレスユーザFAUのユーザIDがエリアIDに関連付けられ記憶される。
【0093】
配置図記憶部124には、フリーアドレスオフィスFAO内の複数のフリーユースエリアFUAの配置情報および配置図画像が関連付けられて記憶されている。
【0094】
現状出力部122は、複数のフリーユースエリアFUAごとにユーザ検出部120が検出したフリーアドレスユーザFAUの位置を、配置図記憶部124の配置図画像上の位置に関連付けて配置して、図9に示すようなオフィス配置図画面800を作成する。オフィス配置図画面800は、後述する配置図提示部126によって、タッチパネル240またはゲスト携帯端末400に提供される。すなわち、ゲストユーザGUは、タッチパネル240またはゲスト携帯端末400の表示部(不図示)に表示されたオフィス配置図画面800を閲覧することができる。あるいは、他の例として、現状出力部122は、フリーアドレスユーザFAUの位置情報を示す一覧表画面(不図示)を作成してもよい。
【0095】
オフィス配置図画面800は、フリーアドレスオフィスFAOの全体を示すオフィス全体図810を含み、オフィス全体図810のうち、地図表示位置マーカ812で選択された部分の拡大された配置図が示される。地図表示位置マーカ812を移動させることで、フリーアドレスオフィスFAOの別の位置の配置図を表示させることができる。
【0096】
オフィス配置図画面800は、フリーアドレスオフィスFAO内のフリーアドレスユーザFAUの現在位置を示すユーザマーク820を含む。特に、ゲストユーザGUの訪問先であるフリーアドレスユーザFAUは、訪問先ユーザ点滅表示830される。さらに、オフィス配置図画面800は、訪問先のフリーアドレスユーザFAUのユーザ情報リンク832を含むことができる。図9のように、ユーザ情報リンク832には、フリーアドレスユーザFAUの氏名を表示してもよい。ユーザ情報リンク832を操作すると、該当するフリーアドレスユーザFAUのプロフィール情報などを閲覧することができる。なお、訪問先以外のフリーアドレスユーザFAUの氏名やプロフィール情報は、防犯上の観点からもオフィス配置図画面800には表示しないのが好ましい。あるいは、ゲストユーザGUの属性に応じて、何れのフリーアドレスユーザFAUの何れの情報を閲覧可能にするか制限してもよい。
【0097】
図7に戻り、データ処理装置100において、配置図提示部126は、現状出力部122が作成したオフィス配置図画面800をタッチパネル240またはゲスト携帯端末400の表示部に表示させる。
【0098】
たとえば、ゲスト携帯端末400は、ブラウザ機能を用いて所定のURLを指定することで、データ処理装置100が提供する各種の画面、たとえば、HTMLで記述されたウェブページを閲覧することができる。すなわち、予めゲスト携帯端末400に本実施形態のデータ処理システムを利用するための認証用ログインページのURLをメールなどで通知しておき、ゲスト携帯端末400は、URLにアクセスし、システムにログインして、表示部にオフィス配置図画面800を表示させることができる。
【0099】
本実施の形態のデータ処理装置100は、前述のように実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段102〜130が各種機能として実現されている。
【0100】
本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータにデータ処理装置100を実現させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータは、複数のフリーユースエリアFUAごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶部130と、複数のフリーアドレスユーザFAUごとにユーザ管理データを記憶するオフィスユーザ記憶部110と、を含み、コンピュータに、ゲストユーザGUの訪問先のフリーアドレスユーザFAUの登録を受け付ける訪問先受付手順、複数のフリーユースエリアFUAごとに訪問先のフリーアドレスユーザFAUを検出するユーザ検出手順、ユーザ検出手順で検出された訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置をゲストユーザGUに提示する提示手順、を実行させるように記述されている。
【0101】
上述のような構成において、本実施の形態のデータ処理装置100によるデータ処理方法を以下に説明する。図10は、本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【0102】
本実施形態のデータ処理方法は、データ処理装置100のデータ処理方法であって、データ処理装置100は、複数のフリーユースエリアFUAごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶部130と、複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するオフィスユーザ記憶部110と、を含み、ゲストユーザGUの訪問先のフリーアドレスユーザFAUの登録を受け付け(図6のステップS11のY)、複数のフリーユースエリアFUAごとに訪問先のフリーアドレスユーザFAUを検出し(ステップS31)、検出された訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置をゲストユーザGUに提示する(ステップS37)。
【0103】
具体的には、ユーザ検出部120が、フリーアドレスユーザFAUの検出を行い(ステップS31)、検出結果がエリア記憶部130の検出ユーザ情報520に記憶される(ステップS33)。そして、現状出力部122が、検出結果に基づいて、フリーアドレスオフィスFAOの配置図画像上に、フリーアドレスユーザFAUの位置を示すユーザマーク820を配置して、オフィス配置図画面800を作成する(ステップS35)。そして、配置図提示部126が、タッチパネル240またはゲスト携帯端末400にオフィス配置図画面800を提供する(ステップS37)。
【0104】
以上説明したように、本実施形態のデータ処理装置100は、認証されたゲストユーザGUに訪問先のフリーアドレスユーザFAUのフリーユースエリアFUA内での位置情報を提供することができる。これにより、ゲストユーザGUを訪問先のフリーアドレスユーザFAUの場所に誘導することができる。
【0105】
また、上記実施形態において、データ処理装置100は、ゲストユーザGUの位置検知媒体(ゲスト用ICカード410)から発信されるゲスト識別信号に基づいて、複数のフリーユースエリアFUAごとにゲストユーザGUを検出するゲスト検出部(ユーザ検出部120)をさらに備えてもよい。
この構成によれば、フリーアドレスオフィスFAO内の複数のフリーユースエリアFUAに居るゲストユーザGUの位置を検出することができる。
【0106】
この構成において、ユーザ検出デバイス300として、ゲスト用ICカード410から発信されるゲスト識別情報を受信するICカードリーダ(不図示)をユーザ検出部120として、複数のフリーユースエリアFUAごとに設けてもよい。
【0107】
この例において、現状出力部122は、ゲストユーザGUの位置を示すユーザマーク820をフリーアドレスオフィスFAOのオフィス配置図画面800上に表示させるように配置して、オフィス配置図画面800を作成することができる。これにより、ユーザ携帯端末200の表示部にゲストユーザの位置を示すオフィス配置図画面800を表示させることができ、ゲストの位置を配置図上で一目で把握できる。また、上記実施形態のゲスト用ICカード410の正当性の判断を行う判断部を含むこともでき、不正入手されたものや整合性のないものを判別して、オフィス配置図画面800上に位置情報とともに警告表示することもできる。このように、ゲストユーザGUの訪問状態を把握することができるとともに、セキュリティも向上する。
【0108】
(第3の実施の形態)
図11は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のデータ処理システムは、上記実施形態とは、オフィスにゲストユーザGUが来訪して認証されたとき、ゲストユーザGUの来訪を訪問先の担当者に通知する点で相違する。
【0109】
本実施形態のデータ処理装置100は、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100であって、ゲストユーザGUごとに任意のフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信する承認データ送信部108と、フリーアドレスオフィスFAOの入口に設けられ、ゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から承認データを受け付ける受信部112と、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証部114と、認証部114によって認証されたゲストユーザGUの来訪をフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に通知する通知部140と、を備える。
【0110】
具体的には、本実施形態のデータ処理装置100は、図3の上記実施形態のデータ処理装置100の構成に加え、通知部140をさらに備える。
通知部140は、認証部114によって認証されたゲストユーザGUの来訪を訪問先のフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に通知する。たとえば、フリーアドレスユーザFAUのPHS端末220またはモバイルコンピュータ230に通知メールを送信したり、表示部にポップアップ表示を行ったり、PHS端末220の鳴動(音および振動)、LED点灯点滅表示、あるいはPHS端末220に発呼して所定の通知メッセージを流したりすることで、通知することができる。あるいは、訪問先のフリーアドレスユーザFAUが居るフリーユースエリアFUAの固定電話端末340に発呼して所定の通知メッセージ(たとえば、「Aさんに来客です。」)を流したりすることで、通知してもよい。
【0111】
なお、本実施形態では、フリーアドレスオフィスFAOへ任意のフリーアドレスユーザFAUを訪ねて来た場合について説明しているが、これに限定されるものはなく、通常のオフィスへ任意のオフィスユーザを訪ねてきたゲストユーザをデータ管理するものであってもよい。
【0112】
また、通知メールは、たとえば、ゲストユーザ記憶部106の訪問情報620に記憶されている訪問予約データから、何時の約束のどこの誰が来訪したかを通知することができる。なお、本実施形態において、データ処理装置100は、図7の上記実施形態のデータ処理装置100と同様な構成をさらに含むことができる。すなわち、通知先のフリーアドレスユーザFAUは、フリーアドレスオフィスFAO内での居場所がユーザ検出部120(図7)によって予め検出されており、データ処理システムによってデータ管理されているものとする。したがって、通知部140は、認証部114によって認証されたゲストユーザGUの来訪をユーザ検出部120(図7)によって検出されている訪問先のフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に通知することができる。なお、通常のオフィスの場合は、ゲストユーザ記憶部106の訪問情報620に訪問先のオフィスユーザの連絡先を記憶しておき、通知部140は連絡先に通知することができる。
【0113】
本実施の形態のデータ処理装置100は、前述のように実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段102〜140が各種機能として実現されている。
【0114】
本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100を実現させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、ゲストユーザGUごとに任意のフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信する送信手順、フリーアドレスオフィスFAOの入口でゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から受信した承認データを受け付ける承認データ受付手順、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証手順、認証手順によって認証されたゲストユーザGUの来訪をフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に通知する通知手順、を実行させるように記述されている。
【0115】
上述のような構成において、本実施の形態のデータ処理装置100によるデータ処理方法を以下に説明する。図12は、本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【0116】
本実施形態のデータ処理方法は、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100のデータ処理方法であって、ゲストユーザGUごとに任意のフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け(ステップS11のY)、ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信し(ステップS15)、フリーアドレスオフィスFAOの入口でゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から承認データを受け付け(ステップS17のY)、ゲストユーザGUの承認データの認証を行い(ステップS19のY)、認証されたゲストユーザGUの来訪をフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に通知する(ステップS41)。
【0117】
なお、図12において、ステップS11〜S19は、上記実施形態の図6のフローチャートと同様であるので、説明は省略する。
具体的には、認証部114により承認データが認証されると(ステップS19のY)、通知部140がゲストユーザGUの来訪を訪問先のフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に通知する。一方、認証部114により認証データが認証されなかったとき(ステップS19のN)、通知部140による通知は行われない。
【0118】
なお、本実施形態において、上記実施形態の図6のステップS21におけるゲスト用ICカード410の発行処理および入場制限処理も同時に行うこともできる。
【0119】
以上説明したように、本実施形態のデータ処理装置100は、ゲストユーザGUの来訪を、取り次ぎなどなしでオフィス内の訪問先の担当者に通知することができる。
【0120】
(第4の実施の形態)
本発明の実施の形態のデータ処理システムは、上記実施の形態とは、ゲストユーザGUが認証されたとき、訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置を示す配置図画像を提示する点で相違する。なお、本実施形態のデータ処理装置100は、図3および図7に示した上記実施形態のデータ処理装置100と同様な構成を有する。
【0121】
本実施形態のデータ処理装置100は、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100であって、ゲストユーザGUごとに任意のフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、該ゲストユーザGUが携帯するユーザ携帯端末200に承認データを送信する承認データ送信部108と、フリーアドレスオフィスFAOの入口に設けられ、ゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から承認データを受け付ける承認データ受付部242と、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証部114と、複数のフリーユースエリアFUAごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶部130と、複数のフリーアドレスユーザFAUごとにユーザ管理データを記憶するオフィスユーザ記憶部110と、複数のフリーユースエリアFUAごとにゲストユーザGUの訪問先のフリーアドレスユーザFAUを検出するユーザ検出部120と、検出された訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置を、フリーアドレスオフィスFAOの配置図画像上に表示する配置図提示部126と、を備える。
【0122】
本実施の形態のデータ処理装置100は、前述のように実装されているコンピュータプログラムに対応して各種の処理動作を実行することにより、前述のような各種手段102〜130が各種機能として実現されている。
【0123】
本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100を実現させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータは、複数のフリーユースエリアFUAごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶部130と、複数のフリーアドレスユーザFAUごとにユーザ管理データを記憶するオフィスユーザ記憶部110と、を備え、コンピュータに、ゲストユーザGUごとに任意のフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け、該ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信する送信手順、フリーアドレスオフィスFAOの入口でゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から受信した承認データを受け付ける承認データ受付手順、ゲストユーザGUの承認データの認証を行う認証手順、複数のフリーユースエリアFUAごとにゲストユーザGUの訪問先のフリーアドレスユーザFAUを検出するユーザ検出手順、検出された訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置を、フリーアドレスオフィスFAOの配置図画像上に表示する表示手順、を実行させるように記述されている。
【0124】
上述のような構成において、本実施の形態のデータ処理装置100によるデータ処理方法を以下に説明する。図13は、本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【0125】
本実施形態のデータ処理方法は、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザFAUを尋ねて来たゲストユーザGUを管理するデータ処理装置100のデータ処理方法であって、データ処理装置100は、複数のフリーユースエリアFUAごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶部130と、複数のフリーアドレスユーザFAUごとにユーザ管理データを記憶するオフィスユーザ記憶部110と、を含み、ゲストユーザGUごとに任意のフリーアドレスユーザFAUへの訪問を受け付け(ステップS11のY)、該ゲストユーザGUが携帯するゲスト携帯端末400に承認データを送信し(ステップS15)、フリーアドレスオフィスFAOの入口でゲストユーザGUのゲスト携帯端末400から承認データを受け付け(ステップS17のY)、ゲストユーザGUの承認データの認証を行い(ステップS19)、複数のフリーユースエリアFUAごとにゲストユーザGUの訪問先のフリーアドレスユーザFAUを検出し(図10のステップS31)、検出された訪問先のフリーアドレスユーザFAUの位置を、フリーアドレスオフィスFAOの配置図画像上に表示する(ステップS51)。
【0126】
なお、図13において、ステップS11〜S19は、上記実施形態の図6のフローチャートと同様であるので、説明は省略する。
具体的には、認証部114により承認データが認証されると(ステップS19のY)、配置図提示部126がオフィス配置図画面800(図9)をゲスト携帯端末400またはタッチパネル240に提供する(ステップS51)。一方、認証部114により認証データが認証されなかったとき(ステップS19のN)、配置図提示部126によるオフィス配置図画面800の提供は行われない。
【0127】
なお、本実施形態において、上記実施形態の図6のステップS21におけるゲスト用ICカード410の発行処理および入場制限処理も同時に行うこともできる。あるいは、本実施形態において、図11の上記実施形態のデータ処理装置100の構成を含んでもよく、上記実施形態の図12のステップS41における訪問先の担当者のユーザ携帯端末200への通知処理も同時に行うこともできる。
【0128】
以上説明したように、本実施形態のデータ処理システムによれば、来訪先の担当者であるフリーアドレスユーザFAUの位置をオフィス配置図画面800上で確認できるので、ゲストユーザGUが担当者位置を一目で把握できる。これにより、フリーアドレスオフィスFAOに来訪したゲストユーザGUを訪問先へ誘導できる。
【0129】
また、上記実施形態において、配置図画像(オフィス配置図画面800)は、訪問先のフリーアドレスユーザFAUを示す位置マーカ(ユーザマーク820)を含み、データ処理装置100は、ゲストユーザGUによる位置マーカの操作選択を受け付ける選択受付部(不図示)と、操作選択を受け付けた位置マーカに対応する訪問先のフリーアドレスユーザFAUのユーザ携帯端末200に、ゲストユーザGUの来訪を通知する通知部140(図11)と、をさらに備えてもよい。
この構成によれば、ゲストユーザGUの来訪を、取り次ぎなどなしでオフィス内の訪問先の担当者に通知することができる。
【0130】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0131】
たとえば、他の実施形態において、のデータ処理装置100は、フリーアドレスオフィスFAOで開催されている打合せや会議にゲストユーザGUが参加していることを認識する認識部(不図示)と、認識されたゲストユーザGUのゲスト携帯端末400に提供されるデータの少なくとも一部を制限する提供制限部(不図示)と、をさらに含んでもよい。
【0132】
この構成によれば、会議などにゲストユーザGUが参加している場合に、会議で各端末に提供されるデータのうち、ゲスト携帯端末400に提供されるデータを制限することができるので、機密情報などの漏洩を防ぐことができる。
【0133】
さらに、他の実施形態において、データ処理装置100は、上記認識部によってゲストユーザGUが認識されたとき、ユーザ携帯端末200または他の端末に提供され、閲覧可能なデータの少なくとも一部の閲覧を制限する閲覧制限部(不図示)をさらに含んでもよい。この構成によれば、会議などにゲストユーザGUが参加している場合に、ユーザ携帯端末200や他の端末でのデータ閲覧を制限することができるので、機密情報などの漏洩を防ぐことができる。
【0134】
また、他の実施形態において、データ処理装置100は、ゲストユーザGUの接近を検知する検知部(不図示)と、ゲストユーザGUの接近が検知されたとき、近辺のユーザ携帯端末200や他の端末での少なくとも一部のデータ表示を制限する表示制限部(不図示)と、をさらに含んでもよい。この構成によれば、フリーアドレスオフィスFAO内でゲストユーザGUが社員などの端末に接近したときに、データ表示を制限できるので、機密情報の漏洩を防ぐことができる。
【0135】
さらに、上記実施形態の提供制限部、閲覧制限部、または表示制限部は、予め登録されているゲストユーザGUの属性に応じて制限を制御する制御部(不図示)を含んでもよい。これによりゲストユーザGUの属性に応じてデータ提供、閲覧、または表示の制限を制御することができる。
【0136】
さらに、他の実施形態において、データ処理装置100は、各フリーアドレスユーザFAUのスケジュールを管理するスケジューラ(不図示)と、スケジューラと訪問情報620とを関連付ける関連付け部(不図示)と、をさらに含んでもよい。たとえば、スケジューラに来客予定を登録すると、自動的に登録受付部102がスケジューラから訪問登録データを受け付けてもよい。あるいは、登録受付部102が訪問登録データを受け付けたとき、自動的にスケジューラに来客予定を登録してもよい。
【0137】
さらに、スケジューラに予め登録された来客予定に基づいて、来客予定日の所定日数前に、承認データ送信部108は、ゲストユーザGUのゲスト携帯端末400への承認データを自動的に送信するようにしてもよい。
【0138】
また、他の実施形態において、ユーザ携帯端末200やゲスト携帯端末400として、モバイルコンピュータ230やゲストモバイルコンピュータ430に接続される赤外線受信器、ユーザ検出デバイス300として、個体ごとの個別IDやフリーユースエリアFUAごとのエリアIDなどを赤外線受信器に赤外線送信する赤外線発信器、等を利用することもできる(図示せず)。
【0139】
このような赤外線発信器は、たとえば、フリーユースエリアFUAの天井の蛍光灯に装着されており、その発光を電力に変換することにより、登録されている個別IDやエリアIDを赤外線送信する。
【0140】
すると、これを受信した赤外線受信器は、その個別IDやエリアIDをモバイルコンピュータ230やゲストモバイルコンピュータ430からデータ処理装置100に無線LANなどで送信させる。このため、やはりフリーアドレスユーザFAUやゲストユーザGUの位置をデータ処理装置100が認識することができる。
【0141】
同様に、ユーザ携帯端末200やゲスト携帯端末400として、無線LANに対応した無線IP(Internet Protocol)電話端末を利用することもできる。この場合、無線LANのアクセスポイント330で無線IP電話端末とモバイルコンピュータ230やゲストモバイルコンピュータ430との両方を検出することができる。
【0142】
また、上記形態ではデータ処理装置100が、上述のように相違する複数種類の手法でフリーアドレスユーザFAUやゲストユーザGUを検出することのみ例示した。しかし、その複数種類の検出結果をフリーアドレスユーザFAUやゲストユーザGUごとに一覧表示してもよい(図示せず)。
【0143】
この場合、ICカード210やゲスト用ICカード410の検出結果に基づいてフリーアドレスオフィスFAOへの出社または来訪の有無を表示出力し、モバイルコンピュータ230やゲストモバイルコンピュータ430の検出結果に基づいて当日の座席位置を表示出力し、PHS端末220やゲスト用ICカード410の検出結果に基づいてフリーアドレスユーザFAUのリアルタイムの現在位置を表示出力するようなことができる。
【0144】
したがって、フリーアドレスユーザFAUやゲストユーザGUが、既に出社または来訪しているか否かを確認でき、単に会議への出席や移動が遅れているのかなどの判断をすることができ、適切な通信手段を用いて会議への出席や移動を催促することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の実施形態に係るデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】フリーアドレスオフィスの構造を示す模式的な平面図である。
【図3】本実施形態のデータ処理システムの要部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図3のデータ処理装置のゲストユーザ記憶部に記憶される各種情報の構造の一例を示す図である。
【図5】図3のデータ処理装置のオフィスユーザ記憶部に記憶される情報の構造の一例を示す図である。
【図6】本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図8】図7のデータ処理装置のエリア記憶部に記憶される各種情報の構造の一例を示す図である。
【図9】本実施形態のオフィス配置図画面の一例を示す図である。
【図10】本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図12】本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態のデータ処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0146】
100 データ処理装置
102 登録受付部
104 登録部
106 ゲストユーザ記憶部
108 承認データ送信部
110 オフィスユーザ記憶部
112 受信部
114 認証部
116 指示部
120 ユーザ検出部
122 現状出力部
124 配置図記憶部
126 配置図提示部
130 エリア記憶部
140 通知部
200 ユーザ携帯端末
210 ICカード
220 PHS端末
230 モバイルコンピュータ
240 タッチパネル
242 承認データ受付部
244 送信部
246 指示受付部
248 IC発行部
300 ユーザ検出デバイス
310 カードリーダ
320 PHS基地局
330 アクセスポイント
340 固定電話端末
400 ゲスト携帯端末
410 ゲスト用ICカード
420 携帯電話
430 ゲストモバイルコンピュータ
510 エリア情報
520 検出ユーザ情報
610 ゲストユーザ情報
620 訪問情報
710 ユーザ情報
800 オフィス配置図画面
810 オフィス全体図
812 地図表示位置マーカ
820 ユーザマーク
830 訪問先ユーザ点滅表示
832 ユーザ情報リンク
1000 データ処理システム
FAO フリーアドレスオフィス
FAU フリーアドレスユーザ
FUA フリーユースエリア
GU ゲストユーザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置であって、
前記ゲストユーザごとに前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手段と、
前記オフィスの入口に設けられ、前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付ける承認データ受付手段と、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手段と、
前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行し、前記承認データが認証されなかったとき、前記位置検知媒体を発行しない媒体発行手段と、を備えるデータ処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ処理装置において、
前記認証手段により前記承認データが認証されたときのみ前記ゲストユーザの前記オフィスへの入場を許可し、前記認証手段により前記承認データが認証されなかったとき、前記ゲストユーザの前記オフィスへの入場を制限する入場制限手段を備えるデータ処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のデータ処理装置において、
前記オフィスは、フリーアドレスオフィスであり、
該フリーアドレスオフィスは、複数のフリーユースエリアを含むデータ処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ処理装置において、
複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶手段と、
前記ゲストユーザの訪問先のフリーアドレスユーザの登録を受け付ける訪問先受付手段と、
複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶手段と、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出するユーザ検出手段と、
前記ユーザ検出手段によって検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を前記ゲストユーザに提示する提示手段と、を備えるデータ処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ処理装置において、
前記提示手段は、前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示する表示器を含むデータ処理装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載のデータ処理装置において、
前記ゲストユーザの前記位置検知媒体から発信される前記ゲスト識別信号に基づいて、複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザを検出するゲスト検出手段を備えるデータ処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ処理装置において、
前記ゲストユーザの位置を示す前記フリーアドレスオフィスの前記配置図画像を、前記フリーアドレスユーザの端末の表示部に表示する表示手段を備えるデータ処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7いずれかに記載のデータ処理装置において、
複数の前記ゲストユーザごとにゲストユーザ情報の登録を予め受け付け、ゲストユーザ管理データとして記憶するゲストユーザ記憶手段を備え、
前記位置検知媒体を前記ゲストユーザに発行したとき、当該位置検知媒体の媒体識別情報に当該ゲストユーザの前記ゲストユーザ情報を関連付けて前記ゲストユーザ記憶手段に記憶するデータ処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至8いずれかに記載のデータ処理装置において、
複数の前記ゲストユーザごとに、訪問先の前記オフィスユーザを関連付けて訪問履歴を記録する履歴記録手段を備えるデータ処理装置。
【請求項10】
コンピュータに、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置を実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ゲストユーザごとに前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手順、
前記オフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から受信した前記承認データを受け付ける承認データ受付手順、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手順、
前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行し、前記承認データが認証されなかったとき、前記位置検知媒体を発行しない媒体発行手順、を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項11】
オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記ゲストユーザごとに前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信し、
前記オフィスの入口にて前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付け、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行い、
前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行し、前記承認データが認証されなかったとき、前記位置検知媒体を発行しないデータ処理方法。
【請求項12】
オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置であって、
前記ゲストユーザごとに任意の前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手段と、
前記オフィスの入口に設けられ、前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付ける承認データ受付手段と、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手段と、
前記認証手段によって認証された前記ゲストユーザの来訪を前記オフィスユーザの端末に通知する通知手段と、を備えるデータ処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載のデータ処理装置において、
前記認証手段により前記承認データが認証されたとき、ゲスト識別信号を発信する位置検知媒体を発行する媒体発行手段を備えるデータ処理装置。
【請求項14】
請求項12または13に記載のデータ処理装置において、
前記オフィスは、フリーアドレスオフィスであり、
該フリーアドレスオフィスは、複数のフリーユースエリアを含むデータ処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載のデータ処理装置において、
複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶手段と、
複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶手段と、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出するユーザ検出手段と、を備え、
前記通知手段は、前記認証手段によって認証された前記ゲストユーザの来訪を前記ユーザ検出手段によって検出されている前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの端末に通知するデータ処理装置。
【請求項16】
コンピュータに、オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置を実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ゲストユーザごとに任意の前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手順、
前記オフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から受信した前記承認データを受け付ける承認データ受付手順、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手順、
前記認証手順によって認証された前記ゲストユーザの来訪を前記オフィスユーザの端末に通知する通知手順、を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項17】
オフィス内の任意のオフィスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記ゲストユーザごとに任意の前記オフィスユーザへの訪問を受け付け、前記ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信し、
前記オフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付け、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行い、
認証された前記ゲストユーザの来訪を前記オフィスユーザの端末に通知するデータ処理方法。
【請求項18】
フリーアドレスオフィス内の任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置であって、
前記ゲストユーザごとに任意の前記フリーアドレスユーザへの訪問を受け付け、該ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手段と、
前記オフィスの入口に設けられ、前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付ける承認データ受付手段と、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手段と、
複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶手段と、
複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶手段と、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出するユーザ検出手段と、
検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を、前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示する表示手段と、を備えるデータ処理装置。
【請求項19】
請求項18に記載のデータ処置装置において、
前記配置図画像は、訪問先の前記フリーアドレスユーザを示す位置マーカを含み、
前記ゲストユーザによる前記位置マーカの操作選択を受け付ける選択受付手段と、
前記操作選択を受け付けた前記位置マーカに対応する前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの端末に、前記ゲストユーザの来訪を通知する通知手段と、を備えるデータ処理装置。
【請求項20】
コンピュータに、フリーアドレスオフィスFAO内の任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置を実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、
複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶装置と、
複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶装置と、を備え、
前記コンピュータに、
前記ゲストユーザごとに任意の前記フリーアドレスユーザへの訪問を受け付け、該ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信する送信手順、
前記フリーアドレスオフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から受信した前記承認データを受け付ける承認データ受付手順、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行う認証手順、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出するユーザ検出手順、
検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を、前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示する表示手順、を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項21】
フリーアドレスオフィス内の任意のフリーアドレスユーザを尋ねて来たゲストユーザを管理するデータ処理装置のデータ処理方法であって、
前記データ処理装置は、複数の前記フリーユースエリアごとにエリア管理データを記憶するエリア記憶装置と、複数のフリーアドレスユーザごとにユーザ管理データを記憶するユーザ記憶装置と、を含み、
前記ゲストユーザごとに任意の前記フリーアドレスユーザへの訪問を受け付け、該ゲストユーザが携帯する携帯端末に承認データを送信し、
前記フリーアドレスオフィスの入口で前記ゲストユーザの前記携帯端末から前記承認データを受け付け、
前記ゲストユーザの前記承認データの認証を行い、
複数の前記フリーユースエリアごとに前記ゲストユーザの訪問先の前記フリーアドレスユーザを検出し、
検出された前記訪問先の前記フリーアドレスユーザの位置を、前記フリーアドレスオフィスの配置図画像上に表示するデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−86897(P2009−86897A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254229(P2007−254229)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】