説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション制御装置、及び、目的地検索方法

【課題】目的地を設定するときの時間を短縮すること。
【解決手段】本発明の実施形態によるナビゲーションシステムによれば、複数の記号(「○」、「△」、「□」、…)に、複数の施設(「コンビニエンスストア」、「ホテル」、「ガソリンスタンド」、…)をパターンデータベース(14)に関連付けておき、ユーザが、表示部(3)に表示された地図上(表示地図データ(40)上)の目的地を、指やタッチペンを用いて上記の記号を入力することにより、検索範囲(検索領域)と検索対象施設とを同時に指定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地を検索するためのナビゲーションシステム、ナビゲーション制御装置、及び、目的地検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載されるナビゲーションシステムが普及している。一般に、ナビゲーションシステムを用いて目的地を設定する場合、そのシステムの利用者(ユーザ)は、幾つかの質問に対しての応答を、画面上のボタンを順次選択することにより、目的地を1つに絞り込む操作を行う。
【0003】
例えば、特開2004−184168号公報には、上記のナビゲーションシステムとしてナビゲーション装置が記載されている。このナビゲーションシステムでは、図1Aに示されるように、ユーザは、調べたい(検索したい)施設の種類を予め画面上のメニューまたはボタンにより選択する。ここで、施設としては、「コンビニ(コンビニエンスストア)」、「ホテル」、「GS(ガソリンスタンド)」、「P(駐車場)」が挙げられる。例えば、「コンビニエンスストア」が予め選択される。次に、図1Bに示されるように、地図画面が表示される。図1Cに示されるように、ユーザは、施設「コンビニエンスストア」を検索したい領域を地図上で自由な形状で手指などにより指定する(図1C中の点線)。ユーザは、領域の指定が完了すると、画面上の「完了」ボタンを選択する。このとき、図1Dに示されるように、システムは、指定された領域に施設「コンビニエンスストア」が存在する場合、地図上に施設「コンビニエンスストア」を表示する。
【0004】
【特許文献1】特開2004−184168号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2004−184168号公報に記載されたナビゲーションシステムでは、図1Aに示されるように、ユーザが“コンビニエンスストア”や“ホテル”などの検索対象を予め選択する操作を行った後、地図上の検索範囲を指定する操作を行う必要がある。
【0006】
通常、目的地を設定する操作は運行開始前に行われるため、なるべく短時間で設定できることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
本発明のナビゲーションシステム(1)は、表示部(3)と、地図データベース(13)と、パターンデータベース(14)と、実行部(10)と、を具備している。地図データベース(13)には、複数の施設(「コンビニエンスストア」、「ホテル」、「ガソリンスタンド」、…)をそれぞれ表す複数の施設情報(31、32、33、…)を含む地図データが格納されている。パターンデータベース(14)には、複数の形状(「○」、「△」、「□」、…)をそれぞれ表す複数の形状情報(21、22、23、…)と複数の施設情報(31、32、33、…)とが対応付けられて格納されている。実行部(10)は、地図データベース(13)を参照して、1画面分の地図データを表す表示地図データ(40)を表示部(3)に表示する。ユーザが、表示部(3)に表示地図データ(40)が表示される表示領域(50)のうちの検索領域(51)を指定し、且つ、検索対象施設を指定するための検索対象記号(「○」)を表す検索対象記号情報(41)を入力する。このとき、実行部(10)は、パターンデータベース(14)を参照して、複数の記号情報(21、22、23、…)の中から、表示地図データ(40)の検索領域(51)に対応し、且つ、検索対象記号情報(41)に一致する選択記号情報(21)を選択するパターンマッチングを行う。実行部(10)は、地図データベース(13)とパターンデータベース(14)とを参照して、複数の施設情報(31、32、33、…)の中から、表示地図データ(40)の検索領域(51)に含まれ、且つ、選択記号情報(21)に対応する施設情報(31)を、検索対象施設を表す検索対象施設情報として選択する。実行部(10)は、表示地図データ(40)上に検索対象施設情報(31)を表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によるナビゲーションシステムによれば、複数の記号(「○」、「△」、「□」、…)に、複数の施設(「コンビニエンスストア」、「ホテル」、「ガソリンスタンド」、…)をパターンデータベース(14)に関連付けておき、ユーザが、表示部(3)に表示された地図上(表示地図データ(40)上)の目的地を、指やタッチペンを用いて上記の記号を入力することにより、検索範囲(検索領域)と検索対象施設とを同時に指定することができる。
【0010】
また、本発明の実施形態によるナビゲーションシステムによれば、検索領域と検索対象施設とを同時に指定するため、従来の技術に比べて、ユーザが予め施設の種類を選択する操作が不要になる。
【0011】
このように、本発明の実施形態によるナビゲーションシステムによれば、従来の技術に比べて、目的地を設定するときの時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態によるナビゲーションシステムについて詳細に説明する。
【0013】
[構成]
図2は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の構成を示している。ナビゲーションシステム1は、制御装置(ナビゲーション制御装置)2と、表示部3と、位置取得部4と、を具備している。このナビゲーションシステム1は、自動車に搭載されている。
【0014】
表示部3は、タッチパネルであるタッチパネル入力部を備えている。
【0015】
位置取得部4は、自己(自動車)の速度を計測する速度計測部と、GPS(Global Positioning System)衛星と通信可能な衛星通信部と、その通信結果により自己(自動車)の位置を計測するジャイロ部と、を含んでいる。位置取得部4は、これらにより、自己の位置を表す情報を取得する。
【0016】
制御装置2は、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)である実行部10と、実行部10に実行させるためのコンピュータプログラム12が格納されたメモリである記憶部11と、を備えている。実行部10は、コンピュータが起動するときなどにコンピュータプログラム12を記憶部11から読み取って実行する。記憶部11は、地図データベース13と、パターンデータベース14と、を備えている。
【0017】
ここで、コンピュータプログラム12と地図データベース13とパターンデータベース14は、それぞれ別の記憶部に格納されてもよい。記憶部11も上記のメモリだけでなく、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk−Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)であってもよい。
【0018】
図3は、地図データベース13を示している。地図データベース13には、複数の施設「コンビニエンスストア」、「ホテル」、「ガソリンスタンド」、…をそれぞれ表す複数の施設情報31、32、33、…とその経緯度(座標に対応)とが対応付けられて、地図データとして格納されている。具体的には、施設「コンビニエンスストア」は、複数の店舗“「…」〜店”を含み、その店舗“「…」〜店”と経緯度とが対応付けられている。施設「ホテル」は、複数の店舗“「…」”を含み、その店舗“「…」”と経緯度とが対応付けられている。施設「ガソリンスタンド」は、複数の店舗“「…」〜店”を含み、その店舗“「…」〜店”と経緯度とが対応付けられている。
【0019】
図4は、パターンデータベース14を示している。パターンデータベース14には、複数の記号「○」、「△」、「□」、…をそれぞれ表す複数の記号情報21、22、23、…と複数の施設情報31、32、33、…とが対応付けられて格納されている。複数の記号「○」、「△」、「□」、…は、それぞれ、囲まれたときに面積が生じるような予め決められた形状(図形)を示している。
【0020】
[動作]
図5は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の動作として、目的地検索方法を示すフローチャートである。図6、7は、表示部3に表示される地図データ(後述の表示地図データ40)を示している。
【0021】
図6に示されるように、実行部10は、地図データベース13を参照して、1画面分の地図データを表す表示地図データ40を表示部3に表示する(ステップS1)。
【0022】
ステップS1において、ユーザが自己の位置を指定した場合、実行部10は、地図データベース13を参照して、自己の位置を含み、且つ、1画面分の地図データを表す表示地図データ40を表示部3に表示する。また、ユーザが任意の位置を指定した場合、実行部10は、地図データベース13を参照して、任意の位置を含み、且つ、1画面分の地図データを表す表示地図データ40を表示部3に表示する。
【0023】
図6に示されるように、ユーザは、目的地を検索するために、検索対象記号「○」を表す検索対象記号情報41を入力する。検索対象記号「○」は、表示部3に表示地図データ40が表示される表示領域50のうちの検索領域51を指定し、且つ、検索対象施設を指定する(ステップS2)。ここで、表示部3はタッチパネルであるため、ユーザが物(例えば、図6に示されるように付属品としてタッチペン)又は手指を用いて表示部3にタッチしながら、表示地図データ40の表示領域50上で検索対象記号「○」を描く(手書き入力する)。即ち、ユーザが物(タッチペン)又は手指を用いて表示地図データ40の表示領域50の一部を検索対象記号「○」で囲む。これにより、上記の検索領域51と検索対象施設が指定される。表示部3のタッチパネル入力部は、検索対象記号情報41を実行部10に出力する。
【0024】
このとき、実行部10は、パターンデータベース14を参照して、パターンマッチングを行う。この場合、実行部10は、複数の記号情報21、22、23、…の中から、表示地図データ40の検索領域51に対応し、且つ、検索対象記号情報41に一致する選択記号情報21を選択する(ステップS3)。
【0025】
次に、実行部10は、地図データベース13とパターンデータベース14とを参照して、検索対象施設を表す検索対象施設情報を選択する。この場合、実行部10は、複数の施設情報31、32、33、…の中から、表示地図データ40の検索領域51に含まれ、且つ、選択記号情報21に対応する施設情報31を検索対象施設情報として選択する(ステップS4)。
【0026】
図7に示されるように、実行部10は、表示地図データ40上に検索対象施設情報31を表示する(ステップS5)。ここで、検索対象施設情報31として、表示地図データ40の検索領域51に含まれる検索対象施設{“「…」〜店”、“「…」〜店”、“「…」〜店”、“「…」〜店”}をリスト化して表示する。
【0027】
[効果]
本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1によれば、運行開始時にユーザ自身の目的地が明確であることを前提に、複数の記号「○」、「△」、「□」、…に、複数の施設「コンビニエンスストア」、「ホテル」、「ガソリンスタンド」、…をパターンデータベース14に関連付けておき、ユーザが、表示部3に表示された地図上(表示地図データ40上)の目的地を、指やタッチペンを用いて「○」、「△」、「□」などの記号で囲むことにより、検索範囲(検索領域)と検索対象施設とを同時に指定することができる。
【0028】
また、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1によれば、検索領域と検索対象施設とを同時に指定するため、従来の技術に比べて、ユーザが予め施設の種類を選択する操作が不要になる。
【0029】
このように、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1によれば、従来の技術に比べて、目的地を設定するときの時間を短縮することができる。
【0030】
[補足]
本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の動作のステップS2について補足する。
【0031】
図8A、8Bは、ステップS2における補足説明として、公知技術のタッチパネル入力部の動作原理を示す図である。図9は、ステップS2における補足説明として、タッチパネル入力部から取得される位置を表す位置情報{電圧(Vx、Vy)に対応}を、地図データの経緯度{座標(X、Y)に対応}に変換する説明図である。図10A〜10Dは、図9において、電圧(Vx、Vy)を座標(X、Y)に変換するときに用いられる記号の種類を示している。
【0032】
図8A、8Bに示されるように、表示部3のタッチパネル式入力部は、一定の間隔を開けて重ねられた抵抗皮膜を、ペンなどにより押すことにより膜同士が接触し通電する構造をしている。図に示すように抵抗膜の左右両端に電極を設け、一方の抵抗膜に電圧を印加した状態で、他方の抵抗膜に掛かる電圧(Vx)を計測する。同様に、先ほど電圧を印加しなかった抵抗膜についても、その抵抗膜に掛かる電圧(Vy)を計測する。これにより計測された電圧(Vx、Vy)は、タッチパネル(タッチパネル式入力部)にペンにより接触させた箇所での、抵抗分圧された電圧値として取得することができる。このタッチパネル式入力部により得られた電圧(Vx、Vy)は、同様の入力部で採用されているキャリブレーションデータとの比較計算を行うことで、画面上のX、Y座標を相対的に知ることが可能である。ここで、電圧(Vx、Vy)は、タッチパネルから取得される位置情報として用いられる。また、キャリブレーションとは、タッチパネルを用いたシステムの起動時に、画面上(表示部3上)に表示した点をユーザに触れさせることにより、画面上の座標とタッチパネルから取得される位置情報との関連付けを行う。この場合、表示部3の座標(X、Y)は、電圧(Vx、Vy)の関数fにより表すことができる。
(X、Y)=f(Vx、Vy) ・・・・(数1)
【0033】
また、画面上(表示部3上)での座標(X、Y)が地図データの経緯度(Xm、Ym)の何処にあたるかについては、表示部3の仕様(縦横のピクセル数、ドットピッチ)から計算により求めることが可能である。地図データの経緯度(Xm、Ym)は、表示部3の座標(X、Y)の関数gにより表すことができる。
(Xm、Ym)=g(X、Y) ・・・・(数2)
【0034】
上記(数1)、(数2)により、図9に示されるように、タッチパネル入力部で取得した電圧(Vx、Vy)と地図データの経緯度は、計算により相互変換が可能である。ここで、図10A〜10Dに示されるように、それぞれ、記号が「○」である場合、「△」である場合、「□」である場合、「△」がある角度に傾いている場合でも電圧(Vx、Vy)を座標(X、Y)に変換することが可能である。
【0035】
以上のことから、実行部10は、手書き入力された記号のX軸、Y軸方向のデータの最大値、最小値に囲まれた領域を、地図データベース13に格納されている地図データの経緯度に変換することにより、その経緯度内に含まれている検索対象施設を抽出することができる。
【0036】
なお、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1では、記号「○」、「△」、「□」に同時に複数の施設を関連付けることにより、1つの記号で複数の目的地(候補)を表示しても良い。また、記号との関連付けについては、『○=“コンビニ”又は“スーパー”』のように、1つの記号に複数の施設を関連付けることにより検索対象の自由度を変更しても良い。
【0037】
また、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1では、上述の記号「○」、「△」、「□」の代わりとして、あるいは、上述の記号「○」、「△」、「□」に加えて、複数の地図記号に複数の施設をパターンデータベース14に関連付けておき、ユーザが、表示部3に表示された地図上(表示地図データ40上)の目的地を、指やタッチペンを用いて地図記号で囲むことにより、検索範囲(検索領域)と検索対象施設とを同時に指定することもできる。例えば、図11に示されるように、神社の地図記号と施設「神社」とをパターンデータベース14に関連付けておき、ユーザが、表示部3に表示された地図上の目的地を神社の地図記号で囲むことにより、検索範囲(検索領域)と検索対象施設「神社」とを同時に指定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1A】図1Aは、従来のナビゲーションシステムを説明するための図である。
【図1B】図1Bは、従来のナビゲーションシステムを説明するための図である。
【図1C】図1Cは、従来のナビゲーションシステムを説明するための図である。
【図1D】図1Dは、従来のナビゲーションシステムを説明するための図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の構成を示している。
【図3】図3は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の地図データベース13を示している。
【図4】図4は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1のパターンデータベース14を示している。
【図5】図5は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の動作として、目的地検索方法を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の表示部3に表示される地図データ(表示地図データ40)を示している。
【図7】図7は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の表示部3に表示される地図データ(表示地図データ40)を示している。
【図8A】図8Aは、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の動作のステップS2における補足説明として、公知技術のタッチパネル入力部の動作原理を示す図である。
【図8B】図8Bは、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の動作のステップS2における補足説明として、公知技術のタッチパネル入力部の動作原理を示す図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の動作のステップS2における補足説明として、タッチパネル入力部から取得される位置を表す位置情報{電圧(Vx、Vy)に対応}を、地図データの経緯度{座標(X、Y)に対応}に変換する説明図である。
【図10A】図10Aは、図9において、電圧(Vx、Vy)を座標(X、Y)に変換するときに用いられる記号の種類を示している。
【図10B】図10Bは、図9において、電圧(Vx、Vy)を座標(X、Y)に変換するときに用いられる記号の種類を示している。
【図10C】図10Cは、図9において、電圧(Vx、Vy)を座標(X、Y)に変換するときに用いられる記号の種類を示している。
【図10D】図10Dは、図9において、電圧(Vx、Vy)を座標(X、Y)に変換するときに用いられる記号の種類を示している。
【図11】図11は、本発明の実施形態によるナビゲーションシステム1の表示部3に表示される地図データ(表示地図データ40)を示している。
【符号の説明】
【0039】
1 ナビゲーションシステム、
2 制御装置、
3 表示部、
4 位置取得部、
10 実行部、
11 記憶部、
12 プログラム、
13 地図データベース、
14 パターンデータベース、
21、22、23、… 形状情報、
31、32、33、… 施設情報、
40 表示地図データ、
41 検索対象形状情報、
50 表示領域、
51 検索領域、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
複数の施設をそれぞれ表す複数の施設情報を含む地図データが格納された地図データベースと、
複数の記号をそれぞれ表す複数の記号情報と前記複数の施設情報とを対応付けるパターンデータベースと、
前記地図データベースを参照して、1画面分の前記地図データを表す表示地図データを前記表示部に表示する実行部と、
を具備し、
ユーザが、前記表示部に前記表示地図データが表示される表示領域のうちの検索領域を指定し、且つ、検索対象施設を指定するための検索対象記号を表す検索対象記号情報を入力したとき、
前記実行部は、
前記パターンデータベースを参照して、前記複数の記号情報の中から、前記表示地図データの前記検索領域に対応し、且つ、前記検索対象記号情報に一致する選択記号情報を選択するパターンマッチングを行い、
前記地図データベースと前記パターンデータベースとを参照して、前記複数の施設情報の中から、前記表示地図データの前記検索領域に含まれ、且つ、前記選択記号情報に対応する施設情報を、前記検索対象施設を表す検索対象施設情報として選択し、
前記表示地図データ上に前記検索対象施設情報を表示する、
ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記表示部はタッチパネルであり、
前記検索領域と前記検索対象施設は、ユーザが物又は手指を用いて前記表示地図データの前記表示領域上で前記検索対象記号を描くことにより、指定される、
請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記パターンデータベースに格納された前記複数の記号情報が表す前記複数の記号は、それぞれ、囲まれたときに面積が生じるような予め決められた図形を示し、
前記検索領域と前記検索対象施設は、ユーザが物又は手指を用いて前記表示地図データの前記表示領域の一部を前記検索対象記号で囲むことにより、指定される、
請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
自己の位置を表す情報を取得する位置取得部、
を更に具備し、
前記実行部は、
ユーザが前記自己の位置を指定した場合、前記地図データベースを参照して、前記自己の位置を含み、且つ、1画面分の前記地図データを表す前記表示地図データを前記表示部に表示し、
ユーザが任意の位置を指定した場合、前記地図データベースを参照して、任意の位置を含み、且つ、1画面分の前記地図データを表す前記表示地図データを前記表示部に表示する、
請求項1〜3のいずれかに記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
表示部と、自己の位置を表す情報を取得する位置取得部と、に接続されたナビゲーション制御装置であって、
複数の施設をそれぞれ表す複数の施設情報を含む地図データが格納された地図データベースと、
複数の記号をそれぞれ表す複数の記号情報と前記複数の施設情報とを対応付けるパターンデータベースと、
前記地図データベースを参照して、1画面分の前記地図データを表す表示地図データを前記表示部に表示する実行部と、
を具備し、
ユーザが、前記表示部に前記表示地図データが表示される表示領域のうちの検索領域を指定し、且つ、検索対象施設を指定するための検索対象記号を表す検索対象記号情報を入力したとき、
前記実行部は、
前記パターンデータベースを参照して、前記複数の記号情報の中から、前記表示地図データの前記検索領域に対応し、且つ、前記検索対象記号情報に一致する選択記号情報を選択するパターンマッチングを行い、
前記地図データベースと前記パターンデータベースとを参照して、前記複数の施設情報の中から、前記表示地図データの前記検索領域に含まれ、且つ、前記選択記号情報に対応する施設情報を、前記検索対象施設を表す検索対象施設情報として選択し、
前記表示地図データ上に前記検索対象施設情報を表示する、
ナビゲーション制御装置。
【請求項6】
前記表示部はタッチパネルであり、
前記検索領域と前記検索対象施設は、ユーザが物又は手指を用いて前記表示地図データの前記表示領域上で前記検索対象記号を描くことにより、指定される、
請求項5に記載のナビゲーション制御装置。
【請求項7】
前記パターンデータベースに格納された前記複数の記号情報が表す前記複数の記号は、それぞれ、囲まれたときに面積が生じるような予め決められた図形を示し、
前記検索領域と前記検索対象施設は、ユーザが物又は手指を用いて前記表示地図データの前記表示領域の一部を前記検索対象記号で囲むことにより、指定される、
請求項6に記載のナビゲーション制御装置。
【請求項8】
前記実行部は、
ユーザが前記自己の位置を指定した場合、前記地図データベースを参照して、前記自己の位置を含み、且つ、1画面分の前記地図データを表す前記表示地図データを前記表示部に表示し、
ユーザが任意の位置を指定した場合、前記地図データベースを参照して、前記任意の位置を含み、且つ、1画面分の前記地図データを表す前記表示地図データを前記表示部に表示する、
請求項5〜7のいずれかに記載のナビゲーション制御装置。
【請求項9】
表示部と、自己の位置を表す情報を取得する位置取得部と、に接続されたコンピュータを用いる目的地検索方法であって、
複数の施設をそれぞれ表す複数の施設情報を含む地図データが格納された地図データベースを参照して、1画面分の前記地図データを表す表示地図データを前記表示部に表示するステップと、
ユーザが、前記表示部に前記表示地図データが表示される表示領域のうちの検索領域を指定し、且つ、検索対象施設を指定するための検索対象記号を表す検索対象記号情報を入力したとき、
複数の記号をそれぞれ表す複数の記号情報と前記複数の施設情報とを対応付けるパターンデータベースを参照して、前記複数の記号情報の中から、前記表示地図データの前記検索領域に対応し、且つ、前記検索対象記号情報に一致する選択記号情報を選択するパターンマッチングを行うステップと、
前記地図データベースと前記パターンデータベースとを参照して、前記複数の施設情報の中から、前記表示地図データの前記検索領域に含まれ、且つ、前記選択記号情報に対応する施設情報を、前記検索対象施設を表す検索対象施設情報として選択するステップと、
前記表示地図データ上に前記検索対象施設情報を表示するステップと、
を具備する目的地検索方法。
【請求項10】
前記表示部はタッチパネルであり、
前記検索領域と前記検索対象施設は、ユーザが物又は手指を用いて前記表示地図データの前記表示領域上で前記検索対象記号を描くことにより、指定される、
請求項9に記載の目的地検索方法。
【請求項11】
前記パターンデータベースに格納された前記複数の記号情報が表す前記複数の記号は、それぞれ、囲まれたときに面積が生じるような予め決められた図形を示し、
前記検索領域と前記検索対象施設は、ユーザが物又は手指を用いて前記表示地図データの前記表示領域の一部を前記検索対象記号で囲むことにより、指定される、
請求項10に記載の目的地検索方法。
【請求項12】
前記表示地図データを前記表示部に表示するステップは、
ユーザが前記自己の位置を指定した場合、前記地図データベースを参照して、前記自己の位置を含み、且つ、1画面分の前記地図データを表す前記表示地図データを前記表示部に表示し、
ユーザが任意の位置を指定した場合、前記地図データベースを参照して、前記任意の位置を含み、且つ、1画面分の前記地図データを表す前記表示地図データを前記表示部に表示する、
請求項9〜11のいずれかに記載の目的地検索方法。
【請求項13】
請求項9〜12のいずれかに記載の目的地検索方法の各ステップを前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−19573(P2010−19573A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177788(P2008−177788)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】