説明

ナビゲーションシステム、携帯端末装置および表示方法

【課題】 ガイダンスポイントに関する情報を容易に視認可能とする。
【解決手段】 携帯端末装置20は、位置取得手段203がユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得し、位置判定手段208がユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、出力情報制御手段209が現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を表示手段204の案内情報表示部に表示し、位置判定手段208がユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、画像振動制御手段210が前記進路案内情報を所定時間振動させ、画像振動制御手段210が前記進路案内情報の振動を終了させると、出力情報制御手段209が音声出力手段211を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話などの携帯端末装置を用いて経路探索サーバに経路探索要求し、経路探索サーバから地図データ、案内経路データやガイダンスポイント、ガイダンスデータなどを受信して携帯端末装置の表示画面にそれを表示するナビゲーションシステムに関するものであり、特に、ユーザが案内経路上の現在位置から次に到達するガイダンスポイントに関する情報を振動表示させることにより容易に視認可能にしたナビゲーションシステム、携帯端末装置および表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユーザの所望する出発地および目的地、時刻情報を含む探索条件に従って経路探索を行い、経路探索によって求められた推奨経路を表示するとともに、推奨経路に従って移動するユーザに対して、ユーザの有する携帯端末装置に所定の案内情報を文字や音声などで表示するナビゲーションシステムが知られている。
【0003】
この案内情報の表示では、携帯端末装置に具備されているGPS受信機能がGPS信号から現在位置を取得し、携帯端末装置の表示画面に地図とともに推奨経路上の現在位置を表示したり、ユーザが移動する際に次の交差点をどちらに右左折するかなどの進路情報を表示したり、推奨経路上に存在する道路交通情報を伝えたりしている。
【0004】
そして、ユーザが目的地に向かって移動する際の方向指示についての進路案内情報を適切なタイミングでユーザに伝える場合には、携帯端末装置は経路移動中の所定の時間経過や所定の時刻、または所定の地点で行う。また、所定の地点で進路案内情報の表示を行う場合には、経路上におけるガイダンスポイントから所定距離にユーザが到着したか否かを判定し、文字表示や音声出力などの案内表示を行う。
【0005】
また、表示する案内情報を確実にユーザに伝えるため、進路案内情報を伝える音声出力の直前に音、光、振動で音声出力を行う旨を伝えることによりユーザの注目を引きつけておく技術が、例えば、下記の特許文献1(特開2007−315797号公報)に「音声案内装置」として開示されている。この特許文献1には、ユーザに対して所定の地点を対象とする音声案内を行うべきタイミングが検出されたとき、光、振動、または音声案内に用いる音声とは異なる音のうち少なくとも1つを用いて音声案内を行うタイミングであることをユーザに通知することが開示されている。
【0006】
この特許文献1に開示された技術によれば、ユーザは、光、振動、または音声案内に用いる音声とは異なる音を事前に聞くことができるので、音声案内に用いる音声を聞くことなく、当該音声を出力するか否かを判断することができる。
【0007】
また、複数ある進路案内を示す記号のうち直近ものを点滅させて他の進路案内を示す記号より強調させる技術が、例えば、下記の特許文献2(特開2007−256227号公報)に「ナビゲーション装置、その制御方法及び制御プログラム」として開示されている。この特許文献2には、アイコン表示される案内地点と、案内経路において次に案内すべき次案内地点との異同を確認し、同じ地点であった場合に、当該地点のみ他の案内地点とアイコンの表示態様を変えて表示(点滅など)することが開示されている。
【0008】
この特許文献2に開示された技術によれば、誘導経路上、次に案内すべき案内地点のアイコンのみを強調して表示することにより、同時に表示される複数の案内地点の中から、次の案内地点を即座に判別することができる。
【0009】
【特許文献1】特開2007−315797号公報(段落[0008]、段落[0019])
【特許文献2】特開2007−256227号公報(段落[0008]、段落[0025]、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、音、光、振動などでユーザの注目を引くことはできても、それ自体ではガイダンス情報を伝えることはできないという問題点があった。また、上記特許文献2に開示されている技術のように、文字や案内表示といったガイダンス情報と同時にガイダンスポイントを示すアイコンなどの表示が点滅すると、ユーザは点滅したアイコンの方に注目してしまい、伝えたいガイダンス情報から注意が逸れて確実に情報を伝えることができなくなってしまうという問題点があった。
【0011】
本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、ユーザが案内経路上の現在位置から次に到達するガイダンスポイントに関する情報を振動表示させることにより、上記問題点を解消し得ることを想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0012】
すなわち、本発明は上記の問題点を解消することを課題とし、ガイダンスポイントに関する情報を容易に視認可能にしたナビゲーションシステム、携帯端末装置および表示方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
経路探索サーバと携帯端末装置とを備え、経路探索サーバは携帯端末装置から送信された経路探索条件に基づいて探索した経路探索結果を携帯端末装置に送り、携帯端末装置が受信した経路探索結果に従って推奨経路を移動するユーザに対して所定の案内表示を行うナビゲーションシステムであって、
前記携帯端末装置は、
ネットワークを介して外部と情報の送受信を行う送受信手段と、
案内情報表示部を有し、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を表示する表示手段と、
GPS信号から位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した位置情報が推奨経路中の所定の位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を出力する制御を行う出力情報制御手段と、
前記案内情報表示部に表示される案内情報の画像を振動表示する制御を行う画像振動制御手段と、
を備え、
前記位置取得手段がユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得し、前記位置判定手段がユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、前記出力情報制御手段が現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を前記表示手段の案内情報表示部に表示し、
前記位置判定手段がユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、前記画像振動制御手段が前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる
ことを特徴とする。
【0014】
本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記案内情報表示部は、前記表示手段の画面枠の少なくとも1辺に接するように設けられていることを特徴する。
【0015】
本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記進路案内情報は、前記直近のガイダンスポイントに関して当該ガイダンスポイント名と、現在位置からの残り距離と、進行方向と、を含むことを特徴とする。
【0016】
本願の請求項4にかかる発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記携帯端末装置は、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を音声出力する音声出力手段と、を備え、前記出力情報制御手段は、前記画像振動制御手段による前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、前記音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力することを特徴とする。
【0017】
本願の請求項5にかかる発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に当該進路案内情報の画像の色調を変更することを特徴とする。
【0018】
本願の請求項6にかかる発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に携帯端末装置自体を振動させることを特徴する。
【0019】
また、本願の請求項7にかかる発明は、
経路探索サーバから受信した経路探索結果に従って推奨経路を移動するユーザに対して所定の案内表示を行う携帯端末装置にであって、
ネットワークを介して外部と情報の送受信を行う送受信手段と、
案内情報表示部を有し、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を表示する表示手段と、
GPS信号から位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した位置情報が推奨経路中の所定の位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を出力する制御を行う出力情報制御手段と、
前記案内情報表示部に表示される案内情報の画像を振動表示する制御を行う画像振動制御手段と、
を備え、
前記位置取得手段がユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得し、前記位置判定手段がユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、前記出力情報制御手段が現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を前記表示手段の案内情報表示部に表示し、
前記位置判定手段がユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、前記画像振動制御手段が前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる
ことを特徴とする。
【0020】
本願の請求項8にかかる発明は、請求項7にかかる携帯端末装置において、前記案内情報表示部は、前記表示手段の画面枠の少なくとも1辺に接するように設けられていることを特徴する。
【0021】
本願の請求項9にかかる発明は、請求項7または請求項8にかかる携帯端末装置において、前記進路案内情報は、前記直近のガイダンスポイントに関して当該ガイダンスポイント名と、現在位置からの残り距離と、進行方向と、を含むことを特徴とする。
【0022】
本願の請求項10にかかる発明は、請求項7ないし請求項9のいずれか1項にかかる携帯端末装置において、前記携帯端末装置は、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を音声出力する音声出力手段と、を備え、前記出力情報制御手段は、前記画像振動制御手段による前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、前記音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力することを特徴とする。
【0023】
本願の請求項11にかかる発明は、請求項7ないし請求項10のいずれか1項にかかる携帯端末装置において、前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に当該進路案内情報の画像の色調を変更することを特徴とする。
【0024】
本願の請求項12にかかる発明は、請求項7ないし請求項11のいずれか1項にかかる携帯端末装置において、前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に携帯端末装置自体を振動させることを特徴する。
【0025】
さらに、本願の請求項13にかかる発明は、
経路探索サーバから受信した経路探索結果に従って推奨経路を移動するユーザに対して所定の案内表示を行う携帯端末装置における表示方法であって、
前記携帯端末装置は、
ネットワークを介して外部と情報の送受信を行う送受信手段と、
案内情報表示部を有し、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を表示する表示手段と、
GPS信号から位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した位置情報が推奨経路中の所定の位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を出力する制御を行う出力情報制御手段と、
前記案内情報表示部に表示される案内情報の画像を振動表示する制御を行う画像振動制御手段と、
を備え、
前記位置取得手段によってユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得する第1のステップと、
前記位置判定手段によってユーザの現在位置が目的地に到達しているか否か判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、 前記出力情報制御手段によって現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を前記表示手段の案内情報表示部に表示する第3のステップと、
前記位置判定手段によってユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着しているか否か判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいてユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、前記画像振動制御手段によって前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる第5のステップと、
を有することを特徴とする。
【0026】
本願の請求項14にかかる発明は、請求項13にかかる表示方法において、前記携帯端末装置は、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を音声出力する音声出力手段と、
を備え、前記第5のステップにおける前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、前記出力情報制御手段により前記音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力する第6のステップを有することを特徴とする。
【0027】
本願の請求項15にかかる発明は、請求項13または請求項14にかかる表示方法において、前記第5のステップは、当該進路案内情報の画像の色調を変更するステップを含むことを特徴とする。
【0028】
本願の請求項16にかかる発明は、請求項13ないし請求項15のいずれか1項にかかる表示方法において、前記第5のステップは、携帯端末装置自体を振動させるステップを含むことを特徴する。
【発明の効果】
【0029】
請求項1にかかる発明においては、位置取得手段がユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得し、位置判定手段がユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、出力情報制御手段が現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を表示手段の案内情報表示部に表示し、位置判定手段がユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、画像振動制御手段が進路案内情報の画像を所定時間振動させるように構成した。
【0030】
このような構成によれば、ガイダンスポイントから所定の距離に到達した際に案内画像を振動表示させてユーザの注意を引きつけることができるため、正確な情報をユーザへ伝えることが可能になる。
【0031】
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記案内情報表示部は、前記表示手段の画面枠の少なくとも1辺に接するように設けられているように構成した。
【0032】
このような構成によれば、案内情報表示部が画面端に接するように表示されるため、案内画像が振動表示されるとユーザに振動を明確に伝えることが可能になり、ユーザの注意を引きつけることができるため、正確な情報をユーザへ伝えることが可能になる。
【0033】
請求項3にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記進路案内情報は、前記直近のガイダンスポイントに関して当該ガイダンスポイント名と、現在位置からの残り距離と、進行方向と、を含むように構成した。
【0034】
このような構成によれば、ガイダンスポイントから所定の距離に到達した際に当該ガイダンスポイント名と、現在位置からの残り距離と、進行方向と、を含む案内画像を振動表示させてユーザの注意を引きつけることができるため、正確な情報をユーザへ伝えることが可能になる。
【0035】
請求項4にかかる発明においては、請求項1ないし請求項3のいずれか1項にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記出力情報制御手段は、前記画像振動制御手段による前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力するように構成した。
【0036】
このような構成によれば、ユーザの注目を引いた後に音声案内を行うようにしていることにより必要な情報を確実に伝えることが可能になる。しかも音声案内を行う前に振動動作を停止させて振動停止後に音声を出力するので、振動動作によって情報の把握を妨げることなく正確な情報をユーザへ伝えることが可能となる。
【0037】
請求項5にかかる発明においては、請求項1ないし請求項4のいずれか1項にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に当該進路案内情報の画像の色調を変更するように構成した。
【0038】
このような構成によれば、ガイダンスポイントから所定の距離に到達した際に案内画像を振動表示させながら画像の色調を変更させてユーザの注意を引きつけることができるため、正確な情報をユーザへ伝えることが可能になる。
【0039】
請求項6にかかる発明において、請求項1ないし請求項5のいずれか1項にかかるナビゲーションシステムにおいて、前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に携帯端末装置自体を振動させるように構成した。
【0040】
このような構成によれば、ガイダンスポイントから所定の距離に到達した際に案内画像を振動表示させながら携帯端末装置自体を振動させてユーザの注意を引きつけることができるため、正確な情報をユーザへ伝えることが可能になる。
【0041】
また、請求項7ないし請求項12にかかる発明においては、それぞれ請求項1ないし請求項6にかかるナビゲーションシステムを構成する携帯端末装置を提供することができ、請求項13ないし請求項16にかかる発明においては、それぞれ請求項1、請求項4ないし請求項6にかかるナビゲーションシステムを実現するための表示方法を提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例においては本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステム、携帯端末装置および表示方法に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステム、携帯端末装置および表示方法にも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0043】
図1は、本発明の実施例にかかる携帯端末装置20を含むナビゲーションシステム10の構成を示すブロック図である。本発明の実施例にかかる携帯端末装置20は、図1に示すように、ネットワーク12を介して経路探索サーバ30に接続され、通信型のナビゲーションシステム10を構成している。
【0044】
図1に示す経路探索サーバ30は、経路探索用ネットワークデータベース31、地図データベース32を備え、携帯端末装置20から経路探索要求があると、経路探索用ネットワークデータベース31を参照して経路探索を行う。そして経路探索の結果として得た推奨経路とその案内情報を携帯端末装置20に送信する一般的なナビゲーション機能を有している。
【0045】
経路探索用ネットワークデータベース31は、徒歩や自動車による移動経路を探索するための道路ネットワークデータと公共交通機関を利用した移動経路を探索するための交通ネットワークデータを蓄積したデータベースである。具体的には、道路ネットワークデータは、道路(経路)をその結節点、屈曲点の位置をノードとし、各ノードを結ぶ経路をリンクとし、ノードデータ、リンクデータ、全てのリンクのコスト情報(距離や所要時間)であるリンクコストデータから構成され、データベース化されたものである。交通ネットワークデータも駅をノードとし、駅と駅を結ぶリンクと、リンクとなる電車などの各交通機関の時刻表データ(発車時刻、到着時刻、所要時間)をリンクコストデータとして蓄積したものである。
【0046】
携帯端末装置20から出発地、目的地、時刻情報を含む経路探索条件を設定した経路探索要求があると、経路探索サーバ30は経路探索用ネットワークデータベース31を参照して出発地から目的地までの最適経路を含む推奨経路を探索する。このような経路探索の手法としてはラベル確定法あるいはダイクストラ法と言われる手法が用いられる。経路探索サーバ30は探索した推奨経路の概要を携帯端末装置20に送り、携帯端末装置20から指定された推奨経路についての詳細データの配信要求があると、地図データベース32を参照して指定された推奨経路を含む地図情報およびその案内情報からなる経路案内データを携帯端末装置20に配信する。
【0047】
経路案内データには、経路探索サーバ30で探索された推奨経路上の出発地、経路の屈曲点、交差点、乗り換え駅、目的地などのガイダンスポイントが設定され、それらのガイダンスポイントの位置座標(緯度・経度)、各ガイダンスポイントに関連する案内情報(直進や右左折のガイダンス情報)が含まれる。
【0048】
携帯端末装置20は、経路探索サーバ30から経路案内データを受信すると、ユーザの案内開始指示に従って所定の経路案内動作を開始し、経路探索サーバ30から受信した地図および推奨経路を表示し、ユーザの移動する位置情報に従ってガイダンスポイントに到着するタイミングで推奨経路に基づいた案内情報を表示または音声で出力する。
【0049】
ここで、経路探索サーバ30は、推奨経路を含む地図情報を携帯端末装置20に配信する際に、携帯端末装置20の現在位置に基づき、地図データベース32に蓄積されている所定の単位地図データ毎に配信する。
【0050】
地図データベース32は、所定の緯度範囲、経度範囲で区分されたメッシュ状の単位地図データから構成されているベクトル地図データを蓄積しており、携帯端末装置20から要求された地図データを読み出して要求元の携帯端末装置20に配信する。一般的には、携帯端末装置20の現在位置を中心に、上下、左右、斜め方向のメッシュに相当する単位地図9枚分の地図データを配信する。また、携帯端末装置20が移動して地図データが不足する場合は、携帯端末装置20の移動方向を判別して経路探索サーバ30は不足分の単位地図データを配信する。
【0051】
携帯端末装置20は、図1に示すように、制御手段201、送受信手段202、位置取得手段203、表示手段204、操作入力手段205、配信要求手段206、配信データ記憶手段207、位置判定手段208、出力情報制御手段209、画像振動制御手段210、音声出力手段211などを備えて構成されている。
【0052】
携帯端末装置20において、制御手段201は、図示してはいないがRAM、ROM、プロセッサを有するマイクロプロセッサであり、ROMに格納された制御プログラムにより各部の動作を制御する。送受信手段202は、ネットワーク12を介して経路探索サーバ30などと通信データを送受信するためのインターフェースである。
【0053】
位置取得手段203は、GPS衛星からの信号を受信して携帯端末装置20の現在位置を緯度,経度で測位する衛星航法手段により位置情報を取得するものである。取得された位置情報(緯度,経度)は、後述するように、推奨経路上のガイダンスポイントにおける案内情報を出力するタイミングの位置データとして利用される。また、経路探索サーバ30に送信されて、地図データを検索する際や、地図データを表示するとともに現在位置を特定する際に利用することができる。
【0054】
表示手段204は、液晶表示ユニットなどから構成され、経路探索サーバ30から配信された地図などの表示を行う。また、表示手段204には携帯端末装置20の操作のためのメニュー画面が表示され、プルダウンメニューなどの操作により経路探索条件などを選定することができる。したがって、表示手段204は操作入力手段205の一部としても機能する。
【0055】
操作入力手段205は、数字キーやアルファベットキー、その他の機能キー、選択キー、スクロールキー(上下左右の矢印キー)などからなる操作、入力のためのものであり、出力手段である表示手段204に表示されるメニュー画面から所望のメニューを選択し、あるいは、キーを操作して経路探索条件の設定など種々の入力操作を行うものである。
【0056】
配信要求手段206は、操作入力手段205や表示手段204に表示されたメニュー画面の操作によって設定された経路探索条件に基づいて編集された配信要求を経路探索サーバ30に送受信手段202を介して送信する。また、携帯端末装置20が移動して表示するための地図データが不足する場合には、地図データの配信要求も経路探索サーバ30に送信される。
【0057】
配信データ記憶手段207は、経路探索サーバ30から配信された経路案内データや地図データなどを一時保存するメモリであり、この配信データ記憶手段207に記憶されたデータは必要に応じて読み出され、表示手段24に表示される。
【0058】
位置判定手段208は、位置取得手段203により取得した位置情報に基づいて、現在位置が推奨経路上の目的地に到着したか否か、現在位置が推奨経路上における所定のガイダンスポイントであるか否か、あるいは現在位置が推奨経路上において最も近いガイダンスポイントから所定距離に到達したか否か、についてそれぞれ判定する。
【0059】
出力情報制御手段209は、位置判定手段208により判定された現在位置に基づいて、経路探索サーバ30から配信された所定の案内情報を表示手段204あるいは音声出力手段211から出力する制御を行う。出力情報制御手段209によって表示手段203に表示される内容には、後述するように、位置取得手段203によって取得した現在位置と、経路探索サーバ30から受信した推奨経路によって案内される地図ルートと、推奨経路上の現在位置から最も近いガイダンスポイントにおける進路案内情報の表示を行う案内情報表示部が含まれている。
【0060】
出力情報制御手段209は、携帯端末装置20が案内動作中に所定の間隔で現在位置の更新動作を行うので、それに応じて地図上の表示(現在位置など)および案内情報表示部の進路案内情報を更新する。例えば、位置判定手段208により現在位置が推奨経路上における所定のガイダンスポイントであると判定した場合、現在案内情報表示部に表示されている進路案内表示を終了させ、次に案内すべきガイダンスにおける進路案内情報の表示を行う。
【0061】
画像振動制御手段210は、本発明にかかる進路案内情報の画像を振動表示させるための処理部である。位置判定手段208により現在位置が推奨経路において最も近いガイダンスポイントから所定距離に到達したと判定すると、画像振動制御手段210は、表示画面端に接するように表示されている進路案内情報の画像を所定時間振動させて表示する。
【0062】
音声出力手段211は、所定の進路案内情報について音声出力を行う。画像振動制御手段210は進路案内情報の画像を所定時間振動表示させると、この進路案内情報の画像の振動表示を終了し、出力情報制御手段209は、音声出力手段211を介してこの進路案内情報について音声出力を行うように制御する。
【0063】
図3および図4は、本発明の実施例にかかる携帯端末装置の表示画面の一例を示す図である。図3は経路案内動作中に表示されている案内画面を示しており、図4は図3に示す案内画面のうち進路案内情報の画像が振動表示されている様子を示している。
【0064】
図3に示すように、携帯端末装置20の表示手段204に設けられた表示画面51には、位置取得手段203によってGPS信号から取得した携帯端末装置20の現在位置52を含む地図53が表示されている。地図53は、POI(Point of Interest:興味対象場所)の情報を示すアイコンやPOIの名称が含まれている比較的狭い範囲の市街地図であり、この地図上には、経路探索サーバ30から受信した推奨経路によって案内されるルート54と、ルート上の交差点や分岐点などのガイダンスポイント55が表示されている。
【0065】
また、この地図53上には、表示されている地図の方角を表す方位画像56、位置取得手段203からのGPS信号の取得状況を示すGPSアイコン画像57、案内情報表示部58が表示されている。案内情報表示部58には、推奨経路上の現在位置から最も近いガイダンスポイントにおける進路案内情報の表示を行う。
【0066】
この案内情報表示部58には、進路案内情報として、推奨経路上における現在位置から最も近いガイダンスポイント名を表す文字画像581、ガイダンスポイントにおける進行方向を示すガイダンス画像582、現在位置からガイダンスポイントまでの残り距離を表す文字画像583、トータル走行距離を表すバー表示画像584と文字画像585などが表示され、この案内情報表示部58は、表示手段204の画面端少なくとも1辺(図3においては、表示画面51の下端)に接するように表示される。
【0067】
そして、位置判定手段208が推奨経路上において現在位置が所定のガイダンスポイントであるか否か判定し、もしガイダンスポイント上であれば次に案内すべきガイダンスポイントにおける進路案内情報を表示する。一方、現在位置が所定のガイダンスポイントでないと判定した場合には、位置判定手段208が推奨経路上において現在位置が当該ガイダンスポイントから所定距離に到達したか否か判定する。
【0068】
ユーザに対して所定の案内情報を出力すべきガイダンスポイントから所定距離(図4においては、80m)に達したと判定すると、画像振動制御手段210は、図4に示しように、表示画面端に接するように表示されている案内情報表示部58内の進路案内情報の画像を所定時間振動表示させる。この時、進路案内情報の画像の振動に合わせて画像の色調を変更してもよいし、携帯端末装置20のバイブレーション機能を作動させてもよい。
【0069】
画像振動制御手段210は、案内情報表示部58の進路案内情報の画像を所定時間振動表示させると、案内情報表示部58の振動表示を終了し、出力情報制御手段209は、この進路案内情報について音声出力手段211を介して音声出力を行う。
【0070】
このように、案内情報表示部58が画面端に接するように表示されるため、案内情報表示部58の進路案内情報の画像が振動表示されるとユーザに振動を明確に伝えることが可能になり、注目を引くことができる。また、ユーザの注目を引いた後に音声案内を行うようにしていることにより必要な情報を確実に伝えることが可能になる。
【0071】
次に、本発明のナビゲーションシステムにおける経路案内の動作について説明する。
携帯端末装置20は、操作入力手段205を介してユーザの入力した出発地、目的地、時刻情報を含む探索条件を受け付けると、送受信手段202によりネットワーク12を介して探索条件を経路探索サーバ30へ送信する。経路探索サーバ30は、携帯端末装置20から受信した探索条件に従い経路探索を行い、算出された推奨経路およびその案内情報を携帯端末装置20へ送信する。
【0072】
携帯端末装置20は、経路探索サーバ30から推奨経路とともに経路案内情報を受信すると、操作入力手段205からのユーザの案内開始指示に従って所定の経路案内動作を開始し、経路探索サーバ30から受信した推奨経路に基づいた経路案内情報をユーザの移動する位置情報に従って適宜表示手段204に表示していく。
【0073】
図2は、本発明の実施例にかかる携帯端末装置における経路案内の動作手順を示すフローチャートである。図2に示す動作手順は、携帯端末装置20の制御手段201がROMに記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
【0074】
先ず、操作入力手段205からユーザが経路案内の開始を指示すると、ステップS401の処理において、制御手段201の制御によって位置取得手段203が現在位置を取得し、出力情報制御手段209は表示手段204に対する現在位置表示の更新を行う。次いでステップS402の処理において、位置判定手段208は現在位置が目的地に到着したか否かを判定し、位置判定手段208が目的地に到着したと判定した場合には経路案内の処理を終了する。
【0075】
一方、ステップS402の処理において現在位置が目的地に到着していないと判定した場合には、ステップS403の処理に進み、出力情報制御手段209により案内情報表示部58に推奨経路上の現在位置から最も近いガイダンスポイントにおける進路案内情報の表示を行う。この進路案内情報は、図3に示すように、推奨経路上における現在位置から最も近いガイダンスポイント名を表す文字画像581、ガイダンスポイントにおける進行方向を示すガイダンス画像582、現在位置からガイダンスポイントまでの残りの距離を表す文字画像583などを含んでおり、この案内情報表示部58は表示手段204の表示画面51の端の少なくとも一辺に接するように表示される。
【0076】
続いて、ステップS404の処理においては、位置判定手段208が推奨経路上において現在位置が所定のガイダンスポイントに到着したか否かを判定する。もし位置判定手段208がガイダンスポイントに到着したと判定した場合にはステップS405に進み、出力情報制御手段209は案内情報表示部58に表示されている進路案内情報の表示を終了する。
【0077】
一方、ステップS404の処理において現在位置がガイダンスポイントに到着していないと判定した場合には、ステップS406の処理に進み、位置判定手段208が推奨経路上において現在位置が当該ガイダンスポイントから所定距離に到達したか否か判定する。もし位置判定手段208がガイダンスポイントから所定距離に到着したと判定した場合にはステップS407に進み、画像振動制御手段210は表示画面端に接するように表示されている案内情報表示部58内の進路案内情報の画像を所定時間振動表示させる。この時、進路案内情報の画像の振動に合わせて画像の色調を変更してもよいし、携帯端末装置20のバイブレーション機能を作動させてもよい。
【0078】
一方、ステップS406の処理において現在位置がガイダンスポイントから所定距離に到着していないと判定した場合には、ステップS401の処理に戻り、現在位置の更新を行う。なお、ステップS406の処理からステップS401の処理に戻って現在位置の更新を行った場合には、その後のステップS403の処理において最も近いガイダンスポイントにおける進路案内情報を表示する場合には、進路案内情報のうち、例えば、現在位置からガイダンスポイントまでの残りの距離を表す文字画像583の内容を更新された現在位置に応じて変更して表示する。
【0079】
そして、ステップS407の処理において画像振動制御手段210は、案内情報表示部58の進路案内情報の画像を所定時間振動表示させると、ステップS408の処理に進み、案内情報表示部58の振動表示を終了し、ステップS409の処理において、出力情報制御手段209は、当該ガイダンスポイントにおける所定の進路案内情報について音声出力手段211を介して音声出力を行う。
【0080】
ステップS409の処理において音声出力が終了するか、または、ステップS405の処理において進路案内情報の表示を終了すると、ステップS401の処理に戻り、現在位置の更新を行う。
【0081】
以上詳細に説明したように、本発明にかかるナビゲーションシステムによれば、ガイダンスポイントに到着した際に、先に進路案内情報の画像を振動させて音声案内前にユーザの注意を引きつけ、音声案内を行う前に振動動作を停止させて振動停止後に音声を出力するので、振動動作によって情報の把握を妨げることなく正確な情報をユーザへ伝えることが可能となる。
【0082】
なお、上記実施例では、携帯端末装置と経路探索サーバとからなる通信型のナビゲーションシステムとして説明したが、これに限られることはなく、進路案内情報の更新が管理可能であれば、携帯端末装置と経路探索サーバが一体となったスタンドアロンで動作する携帯情報装置に進路案内情報をダウンロードして、携帯情報端末単独で地進路案内情報の表示を行う際に本発明を適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明によれば、ユーザの注意を引くためにガイダンスポイントにおける案内情報の画像を振動表示させるだけなので、携帯端末装置自体を振動させてユーザの注意を引く従来技術に比べると、装置自体を振動させるために必要なモータ駆動に要する電力を消費する必要がないため、省エネやエコにも配慮したナビゲーションシステムを提供することができる。
【0084】
また、本発明によれば、表示画面端に接するように表示されている案内情報画像を振動表示させるので、移動中のユーザの手ぶれなどによって携帯端末装置の表示画面が揺れている場合にも、案内情報画像と表示画面枠との関係によって案内情報画像が振動していることを視認し易くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施例にかかるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例にかかる携帯端末装置における経路案内の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例にかかる携帯端末装置の表示画面の一例を示す図であり、経路案内動作中に表示されている案内画面を示す図である。
【図4】本発明の実施例にかかる携帯端末装置の表示画面の一例を示す図であり、図3に示す案内画面のうち進路案内情報の画像が振動表示されている様子を示す図である。
【符号の説明】
【0086】
10・・・・ナビゲーションシステム
12・・・・ネットワーク
20・・・・携帯端末装置
201・・・・制御手段
202・・・・送受信手段
203・・・・位置取得手段
204・・・・表示手段
205・・・・操作入力手段
206・・・・配信要求手段
207・・・・配信データ記憶手段
208・・・・位置判定手段
209・・・・出力情報制御手段
210・・・・画像振動制御手段
211・・・・音声出力手段
30・・・・経路探索サーバ
31・・・・経路探索用ネットワークデータベース
32・・・・地図データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路探索サーバと携帯端末装置とを備え、経路探索サーバは携帯端末装置から送信された経路探索条件に基づいて探索した経路探索結果を携帯端末装置に送り、携帯端末装置が受信した経路探索結果に従って推奨経路を移動するユーザに対して所定の案内表示を行うナビゲーションシステムであって、
前記携帯端末装置は、
ネットワークを介して外部と情報の送受信を行う送受信手段と、
案内情報表示部を有し、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を表示する表示手段と、
GPS信号から位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した位置情報が推奨経路中の所定の位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を出力する制御を行う出力情報制御手段と、
前記案内情報表示部に表示される案内情報の画像を振動表示する制御を行う画像振動制御手段と、
を備え、
前記位置取得手段がユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得し、前記位置判定手段がユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、前記出力情報制御手段が現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を前記表示手段の案内情報表示部に表示し、
前記位置判定手段がユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、前記画像振動制御手段が前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記案内情報表示部は、前記表示手段の画面枠の少なくとも1辺に接するように設けられていることを特徴する請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記進路案内情報は、前記直近のガイダンスポイントに関して当該ガイダンスポイント名と、現在位置からの残り距離と、進行方向と、を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記携帯端末装置は、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を音声出力する音声出力手段と、
を備え、
前記出力情報制御手段は、前記画像振動制御手段による前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、前記音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に当該進路案内情報の画像の色調を変更することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に携帯端末装置自体を振動させることを特徴する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
経路探索サーバから受信した経路探索結果に従って推奨経路を移動するユーザに対して所定の案内表示を行う携帯端末装置にであって、
ネットワークを介して外部と情報の送受信を行う送受信手段と、
案内情報表示部を有し、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を表示する表示手段と、
GPS信号から位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した位置情報が推奨経路中の所定の位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を出力する制御を行う出力情報制御手段と、
前記案内情報表示部に表示される案内情報の画像を振動表示する制御を行う画像振動制御手段と、
を備え、
前記位置取得手段がユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得し、前記位置判定手段がユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、前記出力情報制御手段が現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を前記表示手段の案内情報表示部に表示し、
前記位置判定手段がユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、前記画像振動制御手段が前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
前記案内情報表示部は、前記表示手段の画面枠の少なくとも1辺に接するように設けられていることを特徴する請求項7に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記進路案内情報は、前記直近のガイダンスポイントに関して当該ガイダンスポイント名と、現在位置からの残り距離と、進行方向と、を含むことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記携帯端末装置は、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を音声出力する音声出力手段と、
を備え、
前記出力情報制御手段は、前記画像振動制御手段による前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、前記音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力することを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に当該進路案内情報の画像の色調を変更することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記画像振動制御手段は、前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる際に、同時に携帯端末装置自体を振動させることを特徴する請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
経路探索サーバから受信した経路探索結果に従って推奨経路を移動するユーザに対して所定の案内表示を行う携帯端末装置における表示方法であって、
前記携帯端末装置は、
ネットワークを介して外部と情報の送受信を行う送受信手段と、
案内情報表示部を有し、前記送受信手段により受信した所定の案内情報を表示する表示手段と、
GPS信号から位置情報を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得した位置情報が推奨経路中の所定の位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を出力する制御を行う出力情報制御手段と、
前記案内情報表示部に表示される案内情報の画像を振動表示する制御を行う画像振動制御手段と、
を備え、
前記位置取得手段によってユーザの移動に従ってGPS信号から位置情報を取得する第1のステップと、
前記位置判定手段によってユーザの現在位置が目的地に到達しているか否か判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてユーザの現在位置が目的地に到達していないと判定すると、 前記出力情報制御手段によって現在位置に従って、推奨径路上における直近のガイダンスポイントに関する進路案内情報を前記表示手段の案内情報表示部に表示する第3のステップと、
前記位置判定手段によってユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着しているか否か判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいてユーザの現在位置が当該ガイダンスポイントから所定の距離に到着していると判定すると、前記画像振動制御手段によって前記進路案内情報の画像を所定時間振動させる第5のステップと、
を有することを特徴とする表示方法。
【請求項14】
前記携帯端末装置は、
前記送受信手段により受信した所定の案内情報を音声出力する音声出力手段と、
を備え、
前記第5のステップにおける前記進路案内情報の画像の振動が終了すると、前記出力情報制御手段により前記音声出力手段を介して当該ガイダンスポイントに関する所定の案内情報を音声出力する第6のステップを有することを特徴とする請求項13に記載の表示方法。
【請求項15】
前記第5のステップは、当該進路案内情報の画像の色調を変更するステップを含むことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の表示方法。
【請求項16】
前記第5のステップは、携帯端末装置自体を振動させるステップを含むことを特徴する請求項13ないし請求項15のいずれか1項に記載の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−276179(P2009−276179A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−127086(P2008−127086)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】