ナビゲーション装置、ナビゲーション機能付き電子機器
【課題】ユーザインターフェース画面や実行可能なアプリケーションをユーザの使用環境に合わせて変更することができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、GPSセンサ18を使用したり、クレードル2からの電力供給の有無を検出したりしてナビゲーション装置1の使用環境を検出し、検出された使用環境に基づいてナビゲーション装置1のユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを設定する制御回路11を備える。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、GPSセンサ18を使用したり、クレードル2からの電力供給の有無を検出したりしてナビゲーション装置1の使用環境を検出し、検出された使用環境に基づいてナビゲーション装置1のユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを設定する制御回路11を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載/携帯兼用のナビゲーション装置およびナビゲーション機能付き電子器に関する。
【背景技術】
【0002】
車両との接続状態を検出し、接続状態の解除を検出していない状態では車両モードを実行し、接続状態の解除を検出した状態では携帯モードを実行するナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。このナビゲーション装置は、車両モードと携帯モードとの間で、実行可能な機能を変えたり、表示するボタンを変えたりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−166848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ナビゲーション装置を携帯モードで使用する場合、種々の使用形態、使用環境が想定される。特許文献1に記載のナビゲーション装置では、このような様々な使用環境に合わせてユーザインターフェースや実行可能なアプリケーションを変更できないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明によるナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の使用環境を検出する使用環境検出手段と、使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいてナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいてナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項6の発明は、クレ−ドルに装着すると車載型ナビゲーション装置、およびクレ−ドルから取り外すと携帯型ナビゲーション装置として使用することができるナビゲーション装置において、ナビゲーション装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、検出された移動速度に基づいて、ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、検出された移動速度に基づいて、ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項8の発明は、ユーザが携帯して使用するナビゲーション機能付き電子機器において、表示画面に地図を表示する表示装置と、現在地を検出する現在地検出手段と、表示画面に表示されている地図上に、検出された現在地のマークを重ねて表示する表示制御手段と、検出された現在地の時間変化量に基づいて電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項9の発明は、ナビゲーション機能付き電子機器において、電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ナビゲーション装置やナビゲーション機能付き電子機器において、ユーザインターフェース画面や実行可能なアプリケーションをユーザの使用環境に合わせて変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置およびクレードルの外観を説明するための図である。
【図2】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態におけるクレードルの構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置に設定されるモードを説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置に設定されるモードの設定条件を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がホームモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がパークモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がドライブモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がカーモバイルモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図10】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がウォークモバイルモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置のモード切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置のモード切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態の変形例における経路案内処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態のナビゲーション装置は、車両に設置されたクレードル(車載クレードル)に取り付けられた使用環境である使用環境Aと、車載クレ−ドルから外された使用環境である使用環境Bとで使用されることを想定している。使用環境Aでは、ナビゲーション装置は車載型ナビゲーション装置として使用され、使用環境Bでは、携帯型ナビゲーション装置として使用される。ナビゲーション装置の使用環境Aは、さらに停車している車両の車内の使用環境である使用環境A1と、走行している車両の車内での使用環境である使用環境A2とに分けることができる。また、ナビゲーション装置の使用環境Bは、車外での使用環境である使用環境B1と、車内の使用環境である使用環境B2とに分けることができる。ナビゲーション装置は、これらの使用環境に合わせて所定のモードを設定する。実施形態を詳細に説明する前に使用環境A1,A2,B1,B2について簡単に説明する。
【0009】
−使用環境A1,A2−
使用環境A1,A2は、車載クレ−ドルに装着したときのナビゲーション装置の使用環境である。使用環境A1,A2では、ナビゲーション装置の電力を車載バッテリから得る。使用環境A1は車速が所定値以下の場合、使用環境A2は車速が所定値を越えている場合の使用環境である。使用環境A1の下でナビゲーション装置に設定されるモードをパークモードと呼び、使用環境A2の下で設定されるモードをドライブモードと呼ぶ。
【0010】
車載クレ-ドルには、クレ−ドルシンプルおよびクレ−ドルステーションの2種類の車載クレードルがある。クレ−ドルステーションは、後述するように、インターフェースユニットを介して車載バッテリの電力をナビゲーション装置1に供給する。また、クレードルステーションは、車両用制御装置との間でデータ通信を行うことができる。クレ−ドルシンプルは、後述するように、シガーソケットを介して車載バッテリの電力をナビゲーション装置1に供給する。クレードルシンプルは、クレードルステーションと異なり、車両用制御装置との間でのデータ通信は行わない。
【0011】
−使用環境B1,B2−
使用環境B1,B2は、車載クレ−ドルからを外したときのナビゲーション装置の使用環境であり、ナビゲーション装置は内蔵されたバッテリで駆動する。使用環境B1は、ナビゲーション装置の移動速度が所定値以下のときの使用環境、すなわち歩行者ナビとして使用されるときの使用環境である。使用環境B1の下でナビゲーション装置に設定されるモードをウォークモバイルモードと呼ぶ。使用環境B2は、ナビゲーション装置の移動速度が所定値を越えているときの使用環境、すなわち搭乗者ナビとして使用されているときの使用環境である。使用環境B2の下でナビゲーション装置に設定されるモードをカーモバイルモードと呼ぶ。
【0012】
−使用環境C−
使用環境Cは、車載クレ−ドルからナビゲーション装置を外し、商用電源に接続したクレードルに取り付けられたときの使用環境である。このクレードルをクレードルホームと呼ぶ。使用環境Cでは、ナビゲーション装置はクレードルホームから電力の供給を受ける。使用環境Cの下でナビゲーション装置に設定されるモードをホームモードと呼ぶ。ホームモードでは、ナビゲーション装置は、クレードルホームを経由し、電気通信回線を介してデータ通信を行うことができる。これにより、ナビゲーション装置はクレードル経由でインターネット回路網に接続することができ、ユーザはナビゲーション装置を使用して種々のホームページを閲覧することができる。
【0013】
図1(a)は、クレードル2に取り付けられた本発明の実施形態のナビゲーション装置1の斜視図である。ナビゲーション装置1の正面には表示モニタ15が設けられ、側面には入力装置17が設けられている。図1(b)は、クレードル2の斜視図である。クレードル2には、ナビゲーション装置1を嵌め込むための凹部21が設けられ、凹部21の底面からはナビゲーション装置1と嵌合して電気的に接続するための端子ピン22が立設されている。クレードル2は、端子ピン22を通じてナビゲーション装置1に対して電力を供給したり、車両情報やホームページの情報などを出力したりする。
【0014】
なお、本実施形態では、上述したように、クレードルには、クレ-ドルシンプル、クレ-ドルステーション、クレ-ドルホームの3種類のクレードルがあるが、図1(b)のクレ-ドル2は、これら3種類を代表して示している。
【0015】
図2は、ナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。この実施形態のナビゲーション装置1は、上記3種類のクレ-ドルから外して携帯型ナビゲーション装置として使用することができるように構成されている。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、画像メモリ14、表示モニタ15、スピーカ16、入力装置17、GPS(Global Positioning System)センサ18、データ記憶装置19、タッチパネル110、タッチパネルコントロール部111、ワンセグ受信部112、電源部113およびバッテリ114を有する。
【0016】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、データ記憶装置19に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行い、その処理結果を推奨経路として表示モニタ15に表示する。
【0017】
画像メモリ14は、表示モニタ15に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、データ記憶装置19に記憶された地図データに基づいて制御回路11において適宜生成される。
【0018】
データ記憶装置19は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な不揮発性記録媒体によって構成され、地図データを記憶する。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。リンク情報には、歩行者や車両が所定の速度でリンクを通過するときの所要時間の情報であるリンク旅行時間が含まれる。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有する。これにより、ナビゲーション装置1は、ユーザの指示にしたがって地図の縮尺を変更することができる。
【0019】
また、データ記憶装置19は、インターネットを通じてダウンロードした施設情報や音楽データなどを記憶する。データ記憶装置19に記憶された施設情報は表示モニタ15に表示され、記憶された音楽データは制御回路11によって再生されてスピーカ16から出力される。
【0020】
表示モニタ15は、現在地付近の地図などの各種情報を表示したり、ワンセグ受信部112によって受信された放送を表示したりする。スピーカ16は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路案内したりするための音声を出力する。また、スピーカ16は、制御回路11で再生された楽曲やワンセグ受信部112によって受信された放送などを出力する。入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などのために操作される操作部材を含み、ナビゲーション装置1の側面に設けられたボタンスイッチやハードスイッチなどによって実現される。
【0021】
GPSセンサ18は、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して、ナビゲーション装置1の現在地を検出する。GPSセンサ18により検出された現在地に基づいて地図の表示範囲や経路探索の開始地点などが決定される。また、GPSセンサ18により検出された現在地は自車位置マークとして地図上に表示される。制御回路11は、GPSセンサ18によって検出した現在地の単位時間当たりの移動量からナビゲーション装置1の移動速度を算出する。
【0022】
タッチパネル110は、表示モニタ15の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ15に表示される画像はタッチパネル110を通して表示される。タッチパネル110は、タッチパネル110上の押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部111に送出する。タッチパネルコントロール部111はタッチパネル110の押圧位置を算出し、算出結果を制御回路11に出力する。表示モニタ16に表示された各種ボタンや表示メニューが押圧されるとタッチパネル19が押圧され、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。
【0023】
目的地が設定されると、目的地に経路探索の終了点が設定される。そして、制御回路11は、経路探索用データを用いて開始点から終了点までの経路を探索する。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して表示モニタ15に表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行し、あるいはユーザが歩行できるように、ユーザに対して表示画面や音声などによる進行指示を行い、経路案内する。
【0024】
ワンセグ受信部112は、地上デジタル放送波の一部を使用して送信される放送(ワンセグ放送)を受信したり、受信する放送の放送局を選曲したりする。ワンセグ受信部112で受信された放送の映像や文字データは表示モニタ15に表示され、音声はスピーカ16から出力される。
【0025】
電源部113は、ナビゲーション装置内蔵のバッテリ114から供給される電力を安定化したり、所定の電圧値に変換したりする。また、クレードル2から電力が供給されるときは、制御回路11からの指令により、バッテリからの電力供給を遮断する。バッテリ114は、たとえば、マンガン乾電池やリチウムイオン二次電池である。
【0026】
図3は、本実施形態のクレードル2の構成を示すブロック図である。本実施形態のナビゲーション装置1に使用するクレードル2は、上述したクレードルホーム2A、クレードルシンプル2Bおよびクレードルステーション2Cの3種類である。
【0027】
図3(a)はクレードルホーム2Aを説明するための図である。クレードルホーム2Aは、自宅などの室内に備えるクレードルである。クレードルホーム2Aは、電源部23A、データ通信用インターフェース(I/F)24Aおよび制御回路25Aを有する。電源部23Aは、不図示のコンセントを介して供給される商用電源の交流電力を所定の直流電力に変換し、制御回路25Aに出力する。データ通信用インターフェース24Aは、インターネット回路網と接続された電気通信回線で各種情報を受信したり、インターネットを通じて情報を送信したりする。制御回路25Aは、電源部23Aから供給された直流電力をナビゲーション装置1に供給したり、データ通信用インターフェース24Aによって受信された情報をナビゲーション装置1に出力したりする。また、制御回路25Aは、ナビゲーション装置1から出力された情報を、データ通信用インターフェース24Aを介して送信する。
【0028】
図3(b)はクレードルシンプル2Bを説明するための図である。クレードルシンプル2Bは、車両に簡易的に設置された車載クレードルである。クレードルシンプル2Bの設置は容易であり、クレードルシンプル2Bを車両のダッシュボードの上に固定し、不図示の電源接続部を車両の電源ソケットに差し込むことにより設置が完了する。クレードルシンプル2Bは、電源部23Bおよび制御回路25Bを有する。電源部23Bは車両の電源ソケットから供給される直流電力を所定電圧の直流電力に変換し、制御回路25Bに出力する。制御回路25Bは電源部23Bから供給された電力をナビゲーション装置1に供給する。
【0029】
図3(c)はクレードルステーション2Cを説明するための図である。クレードルステーション2Cは、車載クレードルであり、車両に搭載されているインターフェースユニット3に接続して使用される。
【0030】
ここで、インターフェースユニット3について説明する。インターフェースユニット3は、車両情報出力端子やオーディオ出力端子、電源供給端子と接続している。ナビゲーション装置1は、インターフェースユニット3を通じて、車両に搭載されたオーディオ装置のオーディオ出力信号や車両情報を取得したり、車載バッテリからの電力供給を受けたりすることができる。車両情報には、車速センサから出力される車速情報や、振動ジャイロから出力される車両の角速度情報などが含まれている。車両情報出力端子は、車速センサの出力端子や、振動ジャイロの出力端子などである。ナビゲーション装置1は、これらの車両情報を使用することによって、車両の現在地の検出精度を、さらに高くすることができる。
【0031】
クレードルステーション2Cは、電源部23C、データ通信用インターフェース(I/F)24Cおよび制御回路25Cを有する。電源部23Cはインターフェースユニット3から供給される直流電力を所定の直流電力に変換し、制御回路25Cに出力する。データ通信用インターフェース24Cは、インターフェースユニット3から出力される車両情報やオーディオ出力信号を受信し、制御回路25Cに出力する。制御回路25Cは、電源部23Cから供給された電力をナビゲーション装置1に供給したり、データ通信用インターフェース24Cから出力された車両情報やオーディオ出力信号をナビゲーション装置1に出力したりする。
【0032】
次に、本実施形態におけるナビゲーション装置1のユーザインターフェース画面とアプリケーションについて説明する。図4に示すように、ナビゲーション装置1はホームモード、パークモード、ドライブモード、カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードの5つのモードを有し、設定されるモードによってユーザインターフェース画面や実行可能なアプリケーションが変更される。ナビゲーション装置1に設定されるモードは、上述したように使用環境A1,A2,B1,B2、Cに基づいて自動的に切り替わる。モードの切り替えの条件は後述する。
【0033】
図4に示すように、ホームモードはウォークモバイルモードへ切り替わることが可能であり、ウォークモバイルモードはホームモードに切り替わることが可能である。また、パークモード、ドライブモード、カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードは相互に切り替わることが可能である。
【0034】
ホームモードは、ナビゲーション装置1がクレードルホーム2Aに取り付けられたときに設定されるモードである。ホームモードでは、ナビゲーション装置1は、クレードルホーム2Aから供給される電力を使用し、バッテリ114からの電力は使用しない。ナビゲーション装置1は、クレードルホーム2Aを通じてインターネットに接続することができ、ユーザは、ナビゲーション装置1を利用してホームページを閲覧したり、電子メールの送受信を行ったりすることができる。また、所定のホームページから施設の情報や音楽情報などをダウンロードしてデータ記憶装置19に記憶させることができる。
【0035】
ドライブモードおよびパークモードは、ナビゲーション装置がクレードルシンプル2Bまたはクレードルステーション2Cに取り付けられたときに設定されるモードである。ドライブモードおよびパークモードで使用されるナビゲーション装置1は、ホームモードと同様にクレードルシンプル2Bまたはクレードルステーション2Cから供給される電力を使用し、バッテリ114を使用しない。
【0036】
カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードは、ナビゲーション装置がクレードル2に取り付けられていないときに設定されるモードである。カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードで使用されるナビゲーション装置1は、バッテリ114から供給される電力を使用する。
【0037】
次に、図5を参照して、上述の5つモードのいずれかがナビゲーション装置1に設定されるための条件を説明する。ナビゲーション装置1に設定されるモードは、クレードル2からの電力供給の有無、GPSセンサ18によって検出されたナビゲーション装置1の現在地、および検出されたナビゲーション装置1の現在地の単位時間当たりの変化量から算出した移動速度に基づいて、自動的に切り替わる。
【0038】
図5に示すように、ホームモードは、クレードルから電力供給があり、ナビゲーション装置1の移動速度がV1(km/h)以下であり、ナビゲーション装置の現在地が建物内である場合に設定される。V1は、歩行者が歩く速度よりも速い速度であり、たとえば、10km/hである。パークモードは、クレードルから電力供給があり、ナビゲーション装置1の移動速度がV1以下であり、ナビゲーション装置の現在地が道路上または駐車場上である場合に設定される。
【0039】
図5に示すように、ドライブモードは、クレードルから電力供給があり、ナビゲーション装置1の移動速度がV1より大きく、ナビゲーション装置の現在地が道路上である場合に設定される。カーモバイルモードは、クレードルから電力供給がなく、ナビゲーション装置1の移動速度がV1より大きく、ナビゲーション装置の現在地が道路上である場合に設定される。ウォークモバイルモードは、クレードルから電力供給がなく、ナビゲーション装置1の移動速度がV1以下である場合に設定される。ウォークモバイルモードの場合はナビゲーション装置の現在地は考慮されない。
【0040】
次に、図6〜図10を参照して、各モードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明する。
【0041】
図6(a)は、ホームモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン31a〜31hが表示される。ホームモードでは、クレードルホーム2Aに取り付けられたナビゲーション装置1をユーザが使用する使用環境を想定している。つまり、自宅での使用環境を想定している。ユーザは表示モニタ15を注視できるので、ユーザインターフェース画面に表示されるアイコン31a〜31hの数を多くして実行可能なアプリケーションの数を多くする。アイコン31a〜31h全体を見えやすくするためにアイコン31a〜31hは円状に配置される。
【0042】
各アイコンを説明すると、「ナビ」のアイコン31aは、経路探索を行ったり、推奨経路を地図上に表示させたりするためのアイコンである。「設定」のアイコン31bは、ナビゲーション装置1の各種設定を行うためのアイコンである。「ビデオ」のアイコン31cは、データ記憶装置19に記憶された動画の画像データを再生させるためのアイコンである。「ワンセグ」のアイコン31dは、ワンセグ放送を表示モニタ15およびスピーカ16から出力させるためのアイコンである。
【0043】
「ピクチャ」のアイコン31eは、データ記憶装置19に記憶された静止画の画像データを再生させるためのアイコンである。「インターネット」のアイコン31fは、インターネットに接続してホームページを閲覧するためのアイコンである。「オーディオ」のアイコン31gは、データ記憶装置19に記憶された音楽データを再生させるためのアイコンである。「メール」のアイコン31hは、電子メールを作成して送信したり、電子メールを受信して閲覧したりするためのアイコンである。
【0044】
たとえば、ユーザが「インターネット」のアイコン31fを押圧すると、図6(b)に示すように、表示モニタ15に所定のホームページが表示される。また、ホームページが表示されている領域の下には、ホームページを閲覧するために使用する各種ボタン32a〜32kが表示される。これらのボタン32a〜32kは、一般のブラウザに表示されるボタンと変わらないので、これらのボタン32a〜32kの説明を省略する。
【0045】
図7(a)はパークモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン41a〜41hが表示される。パークモードでは、車両が停車しているときにクレードルシンプル2Bまたはクレードルステーション2cに取り付けられたナビゲーション装置1をユーザが使用する使用環境を想定している。この場合もユーザは表示モニタ15を注視できるので、ユーザインターフェース画面に表示されるアイコン41a〜41hの数を多くして実行可能なアプリケーションの数を多くする。ホームモードの場合と同様に、アイコン41a〜41h全体を見えやすくするためにアイコン41a〜41hは円状に配置される。
【0046】
次に、ユーザインターフェース画面に表示されている各アイコンを説明する。「ナビ」のアイコン41a、「設定」のアイコン41b、「ビデオ」のアイコン41c、「ワンセグ」のアイコン41d、「ピクチャ」のアイコン41eおよび「オーディオ」のアイコン41gはホームモードのアイコン31a〜31e,31gと同じであるので、説明を省略する。「パーキング」のアイコン41fは、駐車場周辺の詳細な情報を表示させるためのアイコンである。「メール」のアイコン41hは、ホームモードのときに受信した電子メールを閲覧するためのアイコンである。
【0047】
たとえば、ユーザが「パーキング」のアイコン41fを押圧すると、図7(b)に示すように、車両の現在地42周辺の駐車場43a,43bと駐車場周辺の施設44a〜44dが表示モニタ15に表示される。つまり、駐車場43a,43b周辺の詳細情報44a〜44dが表示される。
【0048】
図8(a)はドライブモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン51a,51bが表示される。ドライブモードでは、車両が走行しているときに運転者のユーザがナビゲーション装置1を使用する使用環境を想定している。ユーザは表示モニタ15を注視できないので、実行可能なアプリケーションを限定し、ユーザインターフェース画面に表示されるアイコン51a,51bの数を少なくする。アイコン51a,51bは一列に配置され、使用頻度が高いと想定されるアプリケーションのアイコン51aの大きさを、使用頻度が低いと想定されるアプリケーションのアイコン51bの大きさに比べて大きくする。
【0049】
次に、ユーザインターフェース画面に表示されている各アイコンを説明する。「ナビ」のアイコン51aは、経路探索を行ったり、推奨経路を地図上に表示させたりするためのアイコンである。また、すでにホームモードやパークモードなどで経路探索が終了している場合、ユーザが「ナビ」のアイコン51aを押圧すると経路案内が開始される。「オーディオ」のアイコン51bはホームモードのアイコン31gと同じであるので、説明を省略する。
【0050】
たとえば、ホームモードで経路探索を行った後、ユーザが「ナビ」のアイコン51aを押圧すると、図8(b)に示すように、経路案内を行うための画面が表示モニタ15に表示される。画面には現在地周辺の地図52と自車位置マーク53と推奨経路54とが表示される。さらに、目的地の到着予想時間および目的地までの距離を示すアイコン55、次の誘導交差点で曲がる方向および誘導交差点までの距離を示すアイコン56、北の方向を示すアイコン57および地図52のスケールを示すアイコン58が表示される。また、経路案内を行うための音声がスピーカ16から出力される。
【0051】
図9(a)はカーモバイルモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン61a〜61eが表示される。カーモバイルモードでは、車両が走行しているときに運転者以外のユーザがクレードル2に取り付けられていない状態のナビゲーション装置1を使用する使用環境を想定している。アイコン61a〜61eは一列に配置され、使用頻度が高いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさを、使用頻度が低いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさに比べて大きくする。
【0052】
次に、ユーザインターフェース画面に表示されている各アイコンを説明する。「ワンセグ」のアイコン61a、「ビデオ」のアイコン61c、「ピクチャ」のアイコン61dおよび「ナビ」のアイコン61eは、ホームモードの場合と同様であるので、アイコン61a,61c〜61eの説明を省略する。「オーディオ」のアイコン61bは、ホームモードよりも詳細な設定操作でデータ記憶装置19に記憶された音楽データを再生させるためのアイコンである。
【0053】
ユーザが「オーディオ」のアイコン61bを押圧すると、図9(b)に示すように、再生する音楽の情報を表示する音楽情報画面62とともにユーザが再生操作を行うためのボタン63a〜63iが表示される。ボタン63aは音楽を繰り返して再生させるボタンであり、ボタン63bは音楽をランダムに選択して再生させるためのボタンである。ボタン63cは再生途中の音楽を最初から再生させるボタンであり、ボタン63dは再生する音楽を前の音楽に戻すボタンである。ボタン63eは音楽の再生を開始させるボタンであり、ボタン63fは音楽の再生を一旦停止させるボタンであり、ボタン63gは再生している音楽を次の音楽に切り替えさせるボタンである。ボタン63hは音楽の音量を下げさせるボタンであり、ボタン63iは音楽の音量を上げさせるボタンである。
【0054】
図10(a)はウォークモバイルモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン71a〜71fが表示される。ウォークモバイルモードでは、歩行者のユーザがクレードル2に取り付けられていない状態のナビゲーション装置1を使用する使用環境を想定している。アイコン71a〜71fは一列に配置され、使用頻度が高いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさを、使用頻度が低いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさに比べて大きくする。
【0055】
ユーザインターフェース画面に表示されているアイコン71a〜71fのうち、アイコン71b〜71fはホームモードの場合と同様であるので、アイコン71b〜71fの説明を省略する。また、「ナビ」のアイコン71aはドライブモードの「ナビ」のアイコン51aと同様であるので、「ナビ」のアイコン71aの説明も省略する。
【0056】
ホームモードで経路探索を行った後、ユーザが「ナビ」のアイコン71aを押圧すると、図10(b)に示すように、経路案内を行うための画面が表示モニタ15に表示される。ドライブモードと同様に、画面には現在地周辺の地図72と自車位置マーク73と推奨経路74とが表示される。歩行者の歩行速度は車両に比べて遅いので、地図72の縮尺はドライブモードのときの地図52に比べて詳細側である。さらに、ドライブモードと同様に目的地の到着予想時間および目的地までの距離を示すアイコン75、次の誘導交差点で曲がる方向および誘導交差点までの距離を示すアイコン76、北の方向を示すアイコン77および地図72のスケールを示すアイコン78が表示される。また、経路案内を行うための音声がスピーカ16から出力される。
【0057】
次に、図11および図12のフローチャートを参照して、本発明の実施形態におけるナビゲーション装置1のモード切り替え処理を説明する。ナビゲーション装置1は、このモード切替処理によってナビゲーション装置1の使用環境を検出し、検出された使用環境に応じたモードを設定する。図11および図12の処理は、ナビゲーション装置1の不図示の電源スイッチがオンされるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0058】
図11のステップS101では、外部からの電源供給があるか否かを判定する。この判定は、ナビゲーション装置1に設けられている不図示の電源端子の電圧を検出して行う。この電源端子は、ナビゲーション装置1がクレードル2に取り付けられたとき、クレードル2の端子ピン22と嵌合する。ナビゲーション装置1は、この電源端子を介してクレードル2から電源供給を受けることができる。外部からの電源供給がある場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進む。外部からの電源供給がない場合はステップS101が否定判定され、図12のステップS201へ進む。
【0059】
ステップS102では、ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きいか否かを判定する。ナビゲーション装置1の移動速度は、GPSセンサ18によって検出される現在地の単位時間あたりの変化量から算出される。GPSセンサ18からの現在地信号によりナビゲーション装置の移動速度を検出するので、車載型ナビゲーション装置として使用する場合に、車両からの車速パルスを受信する必要がない。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きい場合はステップS102が肯定判定され、ステップS103へ進む。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1以下の場合はステップS102が否定判定されステップS106へ進む。
【0060】
ステップS103では、ユーザインターフェース(UI)をドライブモードに設定する。ステップS104では、実行可能なアプリケーション(AP)をドライブモードに設定する。ステップS105では、バッテリ114を使用せずに外部から供給される電力を使用するように電源部113を制御する。そして、ステップS111へ進む。
【0061】
ステップS106では、ナビゲーション装置1の現在地が道路上または駐車場上であるか否かを判定する。ナビゲーション装置1の現在地が道路上または駐車場上である場合は、ステップS106が肯定判定され、ステップS107へ進む。ナビゲーション装置1の現在地が道路上および駐車場上のいずれでもない場合は、ステップS106が否定判定されステップS109へ進む。
【0062】
ステップS107では、ユーザインターフェース(UI)をパークモードに設定する。ステップS108では、実行可能なアプリケーション(AP)をパークモードに設定する。そして、ステップS105へ進む。
【0063】
ステップS109では、ユーザインターフェース(UI)をホームモードに設定する。ステップS110では、実行可能なアプリケーション(AP)をホームモードに設定する。そして、ステップS105へ進む。
【0064】
ステップS111では、不図示の電源スイッチがオフされたか否かを判定する。電源スイッチがオフされた場合はステップS111が肯定判定され、モード切り替え処理を終了する。電源スイッチがオンの状態である場合はステップS111が否定判定され、ステップS101に戻る。
【0065】
図12のステップS201では、ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きいか否かを判定する。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きい場合は、ステップS201が肯定判定されてステップS202へ進む。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1以下の場合は、ステップS201が否定判定されてステップS205へ進む。
【0066】
ステップS202では、ユーザインターフェース(UI)をカーモバイルモードに設定する。ステップS203では、実行可能なアプリケーション(AP)をカーモバイルモードに設定する。ステップS204では、バッテリ114から供給される電力を使用するように電源部113を制御する。そして、図11のステップS111へ進む。
【0067】
ステップS205では、ユーザインターフェース(UI)をウォークモバイルモードに設定する。ステップS206では、実行可能なアプリケーション(AP)をウォークモバイルモードに設定する。そしてステップS204へ進む。
【0068】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1の使用環境を検出し、検出された使用環境に基づいて、ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するとともに、ユナビゲーション装置1で実行するアプリケーションを設定するようにした。これにより、ナビゲーション装置1の使用環境をユーザが変更するとき、ユーザは使用環境に合わせてユーザインターフェース画面やアプリケーションを変更する必要がない。
【0069】
(2)ナビゲーション装置1の現在地の単位時間当たりの変化量によりナビゲーション装置1の移動速度を検出した。これにより、携帯型ナビゲーション装置1として使用する場合もナビゲーション装置1の移動速度を検出することができるとともに、車載型ナビゲーション装置として使用する場合に、車速パルスを接続する信号線の引き回し作業が不要となる。また、ナビゲーション装置1に対する外部からの電力供給の有無を検出することによってナビゲーション装置1の使用環境を検出するようにした。これにより、クレ−ドルの種類を示す信号を使用することなく、ナビゲーション装置1の使用環境を的確に検出することができる。
【0070】
(3)ナビゲーション装置1それ自体にバッテリを内蔵して携帯型ナビゲーション装置として利用できるようにした。そして、ナビゲーション装置1がクレードル2を経由して電力を供給する場合は、車載バッテリからの給電を遮断するようにした。したがって、携帯用ナビゲーション装置、車載用ナビゲーション装置または自宅の据え置き用ナビゲーション装置として切換え使用する際に、ユーザはいちいち電源接続に気を回す必要がなく、使い勝手のよりナビゲーション装置を提供できる。
【0071】
(4)検出されたナビゲーション装置1の使用環境に基づいて、ユーザインターフェース画面を切換え、表示するアイコンの種類およびアイコンの配置を設定するようにした。これにより、使用環境が変わっても、アイコン押圧によるナビゲーション装置1の操作が行いやすい。
【0072】
以上の実施形態を次のように変形することができる。
(1)ナビゲーション装置1の使用環境を検出することができれば、ナビゲーション装置1の使用環境を検出する手段は実施形態に限定されない。
【0073】
(2)ナビゲーション装置1がクレードル2から取り外されているとき、歩行者が使用しているか、車両の搭乗者が使用しているかを判別することができれば、ナビゲーション装置1の使用環境を検出する手段は実施形態に限定されない。ナビゲーション装置1にモード設定画面を表示するようにし、その画面上で使用環境をユーザが設定してもよい。
【0074】
(3)図11のステップS106では、ナビゲーションの現在地が道路上または駐車場上であるか否かによってナビゲーション装置1のモードをホームモードにするかパークモードにするかを判定した。しかし、ナビゲーション装置1に接続しているクレードル2の種類、たとえば、クレードルホーム2Aであるか否か、またはクレードルシンプル2Bもしくはクレードルステーション2Cであるか否かによって、ナビゲーション装置のモードをホームモードにするかパークモードにするかを判定するようにしてもよい。この場合、ナビゲーション装置1に接続する端子ピン22の形状や数によって、ナビゲーション装置1に接続しているクレードル2の種類を認識できるようにする。
【0075】
(4)ナビゲーション装置1がバッテリ114から供給される電力を使用する場合、電力消費量を抑制するために省電力モードでナビゲーション装置1を駆動させるようにしてもよい。省電力モードとは、表示モニタ15の輝度を抑制したりしてナビゲーション装置1の電力消費量を抑制するモードである。
【0076】
(5)ナビゲーション装置1に無線通信装置を内蔵し、パークモードのときに無線LAN(Local Area Network)などを利用してナビゲーション装置が外部と情報の送受信を行えるようにしてもよい。
【0077】
(6)ホームモードで閲覧していたホームページから施設の情報をタウンロードした後、パークモードになるとダウンロードした施設の情報に係る施設が目的地に設定されて経路が探索され、その後ドライブモードになると探索された経路にしたがって経路案内が行われるようにしてもよい。これにより、ナビゲーション装置に施設の情報をダウンロードしておけば、車両に設置されたクレードル2B,2Cにナビゲーション装置を取り付けるだけで、ナビゲーション装置がその施設まで案内してくれるので便利である。この処理を以下に説明する。
【0078】
図13のフローチャートを参照して、本発明の実施形態の変形例における経路案内処理を説明する。図13の処理は、ナビゲーション装置がホームモードに設定されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0079】
ステップS301では、ナビゲーション装置はパークモードに設定されたか否かを判定する。パークモードに設定された場合はステップS301が肯定判定され、ステップS302へ進む。パークモードに設定されていない場合はステップS301を繰り返す。ステップS302では、ダウンロードした施設の情報がデータ記憶装置19にあるか否かを判定する。ダウンロードした施設の情報がデータ記憶装置19にある場合はステップS302が肯定判定され、ステップS303へ進む。ダウンロードした施設の情報がデータ記憶装置19にない場合はステップS303が否定判定され、経路案内処理を終了する。
【0080】
ステップS303では、ダウンロードした施設を目的地に設定する。ステップS304では、GPSセンサ18で現在地を検出して現在地を出発地に設定する。ステップS305では、出発地と目的地との間の経路を探索するために経路探索を行う。ステップS306では、ナビゲーション装置はドライブモードに設定されたか否かを判定する。ドライブモードに設定された場合はステップS306が肯定判定され、ステップS307へ進む。ドライブモードに設定されていない場合はステップS306を繰り返す。
【0081】
ステップS307では、ステップS305で探索された経路にしたがって経路案内を行う。ステップS308では、GPSセンサ18で現在地を検出して目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着した場合はステップS308が肯定判定され、経路案内処理を終了する。目的地に到着していない場合はステップS308が否定判定され、ステップS307に戻る。
【0082】
(7)上述した実施形態では、使用環境A1、A2,B1,B2,Cを想定して説明した。本発明は、車両に搭載して使用する使用環境Aのいずれか一つの使用環境(使用モード)と、車両に搭載せずに使用する使用環境Bのいずれか一つの使用環境(使用モード)を想定したナビゲーション装置としてもよい。たとえば、車載型ナビゲーション装置では、ドライブモードのみの使用とし、携帯型ナビゲーション装置では、ウォークモバイルモードのみの使用としてもよい。この場合の使用環境の判定は、クレ−ドルからの電力供給の有無だけで行うことができる。さらに、ドライブモード、ウォークモバイルモード、カーモバイルモードの3つのモードを使用可能とするなど、複数のモードの組合せは、実施形態に限定されない。これのモード判定は、上述した判定条件を組み合わせて行うことができる。
【0083】
(8)さらに本発明は、車載型ナビゲーション装置における上記使用環境A1,A2に応じて、ユーザインターフェース画面とアプリケーションを自動的に切換えて設定するものであってもよい。あるいは、携帯型ナビゲーション装置における上記使用環境B1,B2のいずれか2つに応じて、ユーザインターフェース画面とアプリケーションを自動的に切換えて設定するものであってもよい。
【0084】
(9)以上の実施形態では、車載型ナビゲーション装置を2種類のクレードルに装着できることとして説明したが、車載型クレードルは1種類でもよい。
【0085】
(10)クレードルホーム2Aをパソコンに接続できるようにして、パソコンを使用してインターネットからダウンロードした情報を、パソコンからナビゲーション装置に出力できるようにしてもよい。
【0086】
(11)以上では、クレードルに装着すると車載型ナビゲーション装置、およびクレ−ドルから取り外すと携帯型ナビゲーション装置として使用することができるナビゲーション装置について説明した。しかしながら、本発明は、次のように構成されるナビゲーション機能付き電子機器にも適用することができる。
【0087】
すなわち、ナビゲーション機能付き電子機器は、電子機器の移動速度を検出する移動速度検出装置と、検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備える。移動速度は、GPSで測位した現在地の単位時間当たりの変化量から算出することができる。GPSで測位した現在地と検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定し、GPSで測位した現在地と検出された移動速度に基づいて、電子機器で実行するアプリケーションを設定するようにしてもよい。電子機器は、携帯電話機やPDAなどである。
【0088】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0089】
1 ナビゲーション装置
2 クレードル
2A クレードルホーム
2B クレードルシンプル
2C クレードルステーション
15 表示モニタ
18 GPSセンサ
19 データ記憶装置
113 電源部
114 バッテリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載/携帯兼用のナビゲーション装置およびナビゲーション機能付き電子器に関する。
【背景技術】
【0002】
車両との接続状態を検出し、接続状態の解除を検出していない状態では車両モードを実行し、接続状態の解除を検出した状態では携帯モードを実行するナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。このナビゲーション装置は、車両モードと携帯モードとの間で、実行可能な機能を変えたり、表示するボタンを変えたりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−166848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ナビゲーション装置を携帯モードで使用する場合、種々の使用形態、使用環境が想定される。特許文献1に記載のナビゲーション装置では、このような様々な使用環境に合わせてユーザインターフェースや実行可能なアプリケーションを変更できないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明によるナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の使用環境を検出する使用環境検出手段と、使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいてナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいてナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項6の発明は、クレ−ドルに装着すると車載型ナビゲーション装置、およびクレ−ドルから取り外すと携帯型ナビゲーション装置として使用することができるナビゲーション装置において、ナビゲーション装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、検出された移動速度に基づいて、ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、検出された移動速度に基づいて、ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項8の発明は、ユーザが携帯して使用するナビゲーション機能付き電子機器において、表示画面に地図を表示する表示装置と、現在地を検出する現在地検出手段と、表示画面に表示されている地図上に、検出された現在地のマークを重ねて表示する表示制御手段と、検出された現在地の時間変化量に基づいて電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項9の発明は、ナビゲーション機能付き電子機器において、電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、検出された移動速度に基づいて、電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ナビゲーション装置やナビゲーション機能付き電子機器において、ユーザインターフェース画面や実行可能なアプリケーションをユーザの使用環境に合わせて変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置およびクレードルの外観を説明するための図である。
【図2】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態におけるクレードルの構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置に設定されるモードを説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置に設定されるモードの設定条件を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がホームモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がパークモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がドライブモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がカーモバイルモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図10】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置がウォークモバイルモードに設定されたときのユーザインターフェース画面を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置のモード切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態におけるナビゲーション装置のモード切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態の変形例における経路案内処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態のナビゲーション装置は、車両に設置されたクレードル(車載クレードル)に取り付けられた使用環境である使用環境Aと、車載クレ−ドルから外された使用環境である使用環境Bとで使用されることを想定している。使用環境Aでは、ナビゲーション装置は車載型ナビゲーション装置として使用され、使用環境Bでは、携帯型ナビゲーション装置として使用される。ナビゲーション装置の使用環境Aは、さらに停車している車両の車内の使用環境である使用環境A1と、走行している車両の車内での使用環境である使用環境A2とに分けることができる。また、ナビゲーション装置の使用環境Bは、車外での使用環境である使用環境B1と、車内の使用環境である使用環境B2とに分けることができる。ナビゲーション装置は、これらの使用環境に合わせて所定のモードを設定する。実施形態を詳細に説明する前に使用環境A1,A2,B1,B2について簡単に説明する。
【0009】
−使用環境A1,A2−
使用環境A1,A2は、車載クレ−ドルに装着したときのナビゲーション装置の使用環境である。使用環境A1,A2では、ナビゲーション装置の電力を車載バッテリから得る。使用環境A1は車速が所定値以下の場合、使用環境A2は車速が所定値を越えている場合の使用環境である。使用環境A1の下でナビゲーション装置に設定されるモードをパークモードと呼び、使用環境A2の下で設定されるモードをドライブモードと呼ぶ。
【0010】
車載クレ-ドルには、クレ−ドルシンプルおよびクレ−ドルステーションの2種類の車載クレードルがある。クレ−ドルステーションは、後述するように、インターフェースユニットを介して車載バッテリの電力をナビゲーション装置1に供給する。また、クレードルステーションは、車両用制御装置との間でデータ通信を行うことができる。クレ−ドルシンプルは、後述するように、シガーソケットを介して車載バッテリの電力をナビゲーション装置1に供給する。クレードルシンプルは、クレードルステーションと異なり、車両用制御装置との間でのデータ通信は行わない。
【0011】
−使用環境B1,B2−
使用環境B1,B2は、車載クレ−ドルからを外したときのナビゲーション装置の使用環境であり、ナビゲーション装置は内蔵されたバッテリで駆動する。使用環境B1は、ナビゲーション装置の移動速度が所定値以下のときの使用環境、すなわち歩行者ナビとして使用されるときの使用環境である。使用環境B1の下でナビゲーション装置に設定されるモードをウォークモバイルモードと呼ぶ。使用環境B2は、ナビゲーション装置の移動速度が所定値を越えているときの使用環境、すなわち搭乗者ナビとして使用されているときの使用環境である。使用環境B2の下でナビゲーション装置に設定されるモードをカーモバイルモードと呼ぶ。
【0012】
−使用環境C−
使用環境Cは、車載クレ−ドルからナビゲーション装置を外し、商用電源に接続したクレードルに取り付けられたときの使用環境である。このクレードルをクレードルホームと呼ぶ。使用環境Cでは、ナビゲーション装置はクレードルホームから電力の供給を受ける。使用環境Cの下でナビゲーション装置に設定されるモードをホームモードと呼ぶ。ホームモードでは、ナビゲーション装置は、クレードルホームを経由し、電気通信回線を介してデータ通信を行うことができる。これにより、ナビゲーション装置はクレードル経由でインターネット回路網に接続することができ、ユーザはナビゲーション装置を使用して種々のホームページを閲覧することができる。
【0013】
図1(a)は、クレードル2に取り付けられた本発明の実施形態のナビゲーション装置1の斜視図である。ナビゲーション装置1の正面には表示モニタ15が設けられ、側面には入力装置17が設けられている。図1(b)は、クレードル2の斜視図である。クレードル2には、ナビゲーション装置1を嵌め込むための凹部21が設けられ、凹部21の底面からはナビゲーション装置1と嵌合して電気的に接続するための端子ピン22が立設されている。クレードル2は、端子ピン22を通じてナビゲーション装置1に対して電力を供給したり、車両情報やホームページの情報などを出力したりする。
【0014】
なお、本実施形態では、上述したように、クレードルには、クレ-ドルシンプル、クレ-ドルステーション、クレ-ドルホームの3種類のクレードルがあるが、図1(b)のクレ-ドル2は、これら3種類を代表して示している。
【0015】
図2は、ナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。この実施形態のナビゲーション装置1は、上記3種類のクレ-ドルから外して携帯型ナビゲーション装置として使用することができるように構成されている。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、画像メモリ14、表示モニタ15、スピーカ16、入力装置17、GPS(Global Positioning System)センサ18、データ記憶装置19、タッチパネル110、タッチパネルコントロール部111、ワンセグ受信部112、電源部113およびバッテリ114を有する。
【0016】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、データ記憶装置19に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行い、その処理結果を推奨経路として表示モニタ15に表示する。
【0017】
画像メモリ14は、表示モニタ15に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、データ記憶装置19に記憶された地図データに基づいて制御回路11において適宜生成される。
【0018】
データ記憶装置19は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な不揮発性記録媒体によって構成され、地図データを記憶する。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。リンク情報には、歩行者や車両が所定の速度でリンクを通過するときの所要時間の情報であるリンク旅行時間が含まれる。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有する。これにより、ナビゲーション装置1は、ユーザの指示にしたがって地図の縮尺を変更することができる。
【0019】
また、データ記憶装置19は、インターネットを通じてダウンロードした施設情報や音楽データなどを記憶する。データ記憶装置19に記憶された施設情報は表示モニタ15に表示され、記憶された音楽データは制御回路11によって再生されてスピーカ16から出力される。
【0020】
表示モニタ15は、現在地付近の地図などの各種情報を表示したり、ワンセグ受信部112によって受信された放送を表示したりする。スピーカ16は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路案内したりするための音声を出力する。また、スピーカ16は、制御回路11で再生された楽曲やワンセグ受信部112によって受信された放送などを出力する。入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などのために操作される操作部材を含み、ナビゲーション装置1の側面に設けられたボタンスイッチやハードスイッチなどによって実現される。
【0021】
GPSセンサ18は、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して、ナビゲーション装置1の現在地を検出する。GPSセンサ18により検出された現在地に基づいて地図の表示範囲や経路探索の開始地点などが決定される。また、GPSセンサ18により検出された現在地は自車位置マークとして地図上に表示される。制御回路11は、GPSセンサ18によって検出した現在地の単位時間当たりの移動量からナビゲーション装置1の移動速度を算出する。
【0022】
タッチパネル110は、表示モニタ15の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ15に表示される画像はタッチパネル110を通して表示される。タッチパネル110は、タッチパネル110上の押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部111に送出する。タッチパネルコントロール部111はタッチパネル110の押圧位置を算出し、算出結果を制御回路11に出力する。表示モニタ16に表示された各種ボタンや表示メニューが押圧されるとタッチパネル19が押圧され、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。
【0023】
目的地が設定されると、目的地に経路探索の終了点が設定される。そして、制御回路11は、経路探索用データを用いて開始点から終了点までの経路を探索する。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して表示モニタ15に表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行し、あるいはユーザが歩行できるように、ユーザに対して表示画面や音声などによる進行指示を行い、経路案内する。
【0024】
ワンセグ受信部112は、地上デジタル放送波の一部を使用して送信される放送(ワンセグ放送)を受信したり、受信する放送の放送局を選曲したりする。ワンセグ受信部112で受信された放送の映像や文字データは表示モニタ15に表示され、音声はスピーカ16から出力される。
【0025】
電源部113は、ナビゲーション装置内蔵のバッテリ114から供給される電力を安定化したり、所定の電圧値に変換したりする。また、クレードル2から電力が供給されるときは、制御回路11からの指令により、バッテリからの電力供給を遮断する。バッテリ114は、たとえば、マンガン乾電池やリチウムイオン二次電池である。
【0026】
図3は、本実施形態のクレードル2の構成を示すブロック図である。本実施形態のナビゲーション装置1に使用するクレードル2は、上述したクレードルホーム2A、クレードルシンプル2Bおよびクレードルステーション2Cの3種類である。
【0027】
図3(a)はクレードルホーム2Aを説明するための図である。クレードルホーム2Aは、自宅などの室内に備えるクレードルである。クレードルホーム2Aは、電源部23A、データ通信用インターフェース(I/F)24Aおよび制御回路25Aを有する。電源部23Aは、不図示のコンセントを介して供給される商用電源の交流電力を所定の直流電力に変換し、制御回路25Aに出力する。データ通信用インターフェース24Aは、インターネット回路網と接続された電気通信回線で各種情報を受信したり、インターネットを通じて情報を送信したりする。制御回路25Aは、電源部23Aから供給された直流電力をナビゲーション装置1に供給したり、データ通信用インターフェース24Aによって受信された情報をナビゲーション装置1に出力したりする。また、制御回路25Aは、ナビゲーション装置1から出力された情報を、データ通信用インターフェース24Aを介して送信する。
【0028】
図3(b)はクレードルシンプル2Bを説明するための図である。クレードルシンプル2Bは、車両に簡易的に設置された車載クレードルである。クレードルシンプル2Bの設置は容易であり、クレードルシンプル2Bを車両のダッシュボードの上に固定し、不図示の電源接続部を車両の電源ソケットに差し込むことにより設置が完了する。クレードルシンプル2Bは、電源部23Bおよび制御回路25Bを有する。電源部23Bは車両の電源ソケットから供給される直流電力を所定電圧の直流電力に変換し、制御回路25Bに出力する。制御回路25Bは電源部23Bから供給された電力をナビゲーション装置1に供給する。
【0029】
図3(c)はクレードルステーション2Cを説明するための図である。クレードルステーション2Cは、車載クレードルであり、車両に搭載されているインターフェースユニット3に接続して使用される。
【0030】
ここで、インターフェースユニット3について説明する。インターフェースユニット3は、車両情報出力端子やオーディオ出力端子、電源供給端子と接続している。ナビゲーション装置1は、インターフェースユニット3を通じて、車両に搭載されたオーディオ装置のオーディオ出力信号や車両情報を取得したり、車載バッテリからの電力供給を受けたりすることができる。車両情報には、車速センサから出力される車速情報や、振動ジャイロから出力される車両の角速度情報などが含まれている。車両情報出力端子は、車速センサの出力端子や、振動ジャイロの出力端子などである。ナビゲーション装置1は、これらの車両情報を使用することによって、車両の現在地の検出精度を、さらに高くすることができる。
【0031】
クレードルステーション2Cは、電源部23C、データ通信用インターフェース(I/F)24Cおよび制御回路25Cを有する。電源部23Cはインターフェースユニット3から供給される直流電力を所定の直流電力に変換し、制御回路25Cに出力する。データ通信用インターフェース24Cは、インターフェースユニット3から出力される車両情報やオーディオ出力信号を受信し、制御回路25Cに出力する。制御回路25Cは、電源部23Cから供給された電力をナビゲーション装置1に供給したり、データ通信用インターフェース24Cから出力された車両情報やオーディオ出力信号をナビゲーション装置1に出力したりする。
【0032】
次に、本実施形態におけるナビゲーション装置1のユーザインターフェース画面とアプリケーションについて説明する。図4に示すように、ナビゲーション装置1はホームモード、パークモード、ドライブモード、カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードの5つのモードを有し、設定されるモードによってユーザインターフェース画面や実行可能なアプリケーションが変更される。ナビゲーション装置1に設定されるモードは、上述したように使用環境A1,A2,B1,B2、Cに基づいて自動的に切り替わる。モードの切り替えの条件は後述する。
【0033】
図4に示すように、ホームモードはウォークモバイルモードへ切り替わることが可能であり、ウォークモバイルモードはホームモードに切り替わることが可能である。また、パークモード、ドライブモード、カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードは相互に切り替わることが可能である。
【0034】
ホームモードは、ナビゲーション装置1がクレードルホーム2Aに取り付けられたときに設定されるモードである。ホームモードでは、ナビゲーション装置1は、クレードルホーム2Aから供給される電力を使用し、バッテリ114からの電力は使用しない。ナビゲーション装置1は、クレードルホーム2Aを通じてインターネットに接続することができ、ユーザは、ナビゲーション装置1を利用してホームページを閲覧したり、電子メールの送受信を行ったりすることができる。また、所定のホームページから施設の情報や音楽情報などをダウンロードしてデータ記憶装置19に記憶させることができる。
【0035】
ドライブモードおよびパークモードは、ナビゲーション装置がクレードルシンプル2Bまたはクレードルステーション2Cに取り付けられたときに設定されるモードである。ドライブモードおよびパークモードで使用されるナビゲーション装置1は、ホームモードと同様にクレードルシンプル2Bまたはクレードルステーション2Cから供給される電力を使用し、バッテリ114を使用しない。
【0036】
カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードは、ナビゲーション装置がクレードル2に取り付けられていないときに設定されるモードである。カーモバイルモードおよびウォークモバイルモードで使用されるナビゲーション装置1は、バッテリ114から供給される電力を使用する。
【0037】
次に、図5を参照して、上述の5つモードのいずれかがナビゲーション装置1に設定されるための条件を説明する。ナビゲーション装置1に設定されるモードは、クレードル2からの電力供給の有無、GPSセンサ18によって検出されたナビゲーション装置1の現在地、および検出されたナビゲーション装置1の現在地の単位時間当たりの変化量から算出した移動速度に基づいて、自動的に切り替わる。
【0038】
図5に示すように、ホームモードは、クレードルから電力供給があり、ナビゲーション装置1の移動速度がV1(km/h)以下であり、ナビゲーション装置の現在地が建物内である場合に設定される。V1は、歩行者が歩く速度よりも速い速度であり、たとえば、10km/hである。パークモードは、クレードルから電力供給があり、ナビゲーション装置1の移動速度がV1以下であり、ナビゲーション装置の現在地が道路上または駐車場上である場合に設定される。
【0039】
図5に示すように、ドライブモードは、クレードルから電力供給があり、ナビゲーション装置1の移動速度がV1より大きく、ナビゲーション装置の現在地が道路上である場合に設定される。カーモバイルモードは、クレードルから電力供給がなく、ナビゲーション装置1の移動速度がV1より大きく、ナビゲーション装置の現在地が道路上である場合に設定される。ウォークモバイルモードは、クレードルから電力供給がなく、ナビゲーション装置1の移動速度がV1以下である場合に設定される。ウォークモバイルモードの場合はナビゲーション装置の現在地は考慮されない。
【0040】
次に、図6〜図10を参照して、各モードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明する。
【0041】
図6(a)は、ホームモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン31a〜31hが表示される。ホームモードでは、クレードルホーム2Aに取り付けられたナビゲーション装置1をユーザが使用する使用環境を想定している。つまり、自宅での使用環境を想定している。ユーザは表示モニタ15を注視できるので、ユーザインターフェース画面に表示されるアイコン31a〜31hの数を多くして実行可能なアプリケーションの数を多くする。アイコン31a〜31h全体を見えやすくするためにアイコン31a〜31hは円状に配置される。
【0042】
各アイコンを説明すると、「ナビ」のアイコン31aは、経路探索を行ったり、推奨経路を地図上に表示させたりするためのアイコンである。「設定」のアイコン31bは、ナビゲーション装置1の各種設定を行うためのアイコンである。「ビデオ」のアイコン31cは、データ記憶装置19に記憶された動画の画像データを再生させるためのアイコンである。「ワンセグ」のアイコン31dは、ワンセグ放送を表示モニタ15およびスピーカ16から出力させるためのアイコンである。
【0043】
「ピクチャ」のアイコン31eは、データ記憶装置19に記憶された静止画の画像データを再生させるためのアイコンである。「インターネット」のアイコン31fは、インターネットに接続してホームページを閲覧するためのアイコンである。「オーディオ」のアイコン31gは、データ記憶装置19に記憶された音楽データを再生させるためのアイコンである。「メール」のアイコン31hは、電子メールを作成して送信したり、電子メールを受信して閲覧したりするためのアイコンである。
【0044】
たとえば、ユーザが「インターネット」のアイコン31fを押圧すると、図6(b)に示すように、表示モニタ15に所定のホームページが表示される。また、ホームページが表示されている領域の下には、ホームページを閲覧するために使用する各種ボタン32a〜32kが表示される。これらのボタン32a〜32kは、一般のブラウザに表示されるボタンと変わらないので、これらのボタン32a〜32kの説明を省略する。
【0045】
図7(a)はパークモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン41a〜41hが表示される。パークモードでは、車両が停車しているときにクレードルシンプル2Bまたはクレードルステーション2cに取り付けられたナビゲーション装置1をユーザが使用する使用環境を想定している。この場合もユーザは表示モニタ15を注視できるので、ユーザインターフェース画面に表示されるアイコン41a〜41hの数を多くして実行可能なアプリケーションの数を多くする。ホームモードの場合と同様に、アイコン41a〜41h全体を見えやすくするためにアイコン41a〜41hは円状に配置される。
【0046】
次に、ユーザインターフェース画面に表示されている各アイコンを説明する。「ナビ」のアイコン41a、「設定」のアイコン41b、「ビデオ」のアイコン41c、「ワンセグ」のアイコン41d、「ピクチャ」のアイコン41eおよび「オーディオ」のアイコン41gはホームモードのアイコン31a〜31e,31gと同じであるので、説明を省略する。「パーキング」のアイコン41fは、駐車場周辺の詳細な情報を表示させるためのアイコンである。「メール」のアイコン41hは、ホームモードのときに受信した電子メールを閲覧するためのアイコンである。
【0047】
たとえば、ユーザが「パーキング」のアイコン41fを押圧すると、図7(b)に示すように、車両の現在地42周辺の駐車場43a,43bと駐車場周辺の施設44a〜44dが表示モニタ15に表示される。つまり、駐車場43a,43b周辺の詳細情報44a〜44dが表示される。
【0048】
図8(a)はドライブモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン51a,51bが表示される。ドライブモードでは、車両が走行しているときに運転者のユーザがナビゲーション装置1を使用する使用環境を想定している。ユーザは表示モニタ15を注視できないので、実行可能なアプリケーションを限定し、ユーザインターフェース画面に表示されるアイコン51a,51bの数を少なくする。アイコン51a,51bは一列に配置され、使用頻度が高いと想定されるアプリケーションのアイコン51aの大きさを、使用頻度が低いと想定されるアプリケーションのアイコン51bの大きさに比べて大きくする。
【0049】
次に、ユーザインターフェース画面に表示されている各アイコンを説明する。「ナビ」のアイコン51aは、経路探索を行ったり、推奨経路を地図上に表示させたりするためのアイコンである。また、すでにホームモードやパークモードなどで経路探索が終了している場合、ユーザが「ナビ」のアイコン51aを押圧すると経路案内が開始される。「オーディオ」のアイコン51bはホームモードのアイコン31gと同じであるので、説明を省略する。
【0050】
たとえば、ホームモードで経路探索を行った後、ユーザが「ナビ」のアイコン51aを押圧すると、図8(b)に示すように、経路案内を行うための画面が表示モニタ15に表示される。画面には現在地周辺の地図52と自車位置マーク53と推奨経路54とが表示される。さらに、目的地の到着予想時間および目的地までの距離を示すアイコン55、次の誘導交差点で曲がる方向および誘導交差点までの距離を示すアイコン56、北の方向を示すアイコン57および地図52のスケールを示すアイコン58が表示される。また、経路案内を行うための音声がスピーカ16から出力される。
【0051】
図9(a)はカーモバイルモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン61a〜61eが表示される。カーモバイルモードでは、車両が走行しているときに運転者以外のユーザがクレードル2に取り付けられていない状態のナビゲーション装置1を使用する使用環境を想定している。アイコン61a〜61eは一列に配置され、使用頻度が高いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさを、使用頻度が低いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさに比べて大きくする。
【0052】
次に、ユーザインターフェース画面に表示されている各アイコンを説明する。「ワンセグ」のアイコン61a、「ビデオ」のアイコン61c、「ピクチャ」のアイコン61dおよび「ナビ」のアイコン61eは、ホームモードの場合と同様であるので、アイコン61a,61c〜61eの説明を省略する。「オーディオ」のアイコン61bは、ホームモードよりも詳細な設定操作でデータ記憶装置19に記憶された音楽データを再生させるためのアイコンである。
【0053】
ユーザが「オーディオ」のアイコン61bを押圧すると、図9(b)に示すように、再生する音楽の情報を表示する音楽情報画面62とともにユーザが再生操作を行うためのボタン63a〜63iが表示される。ボタン63aは音楽を繰り返して再生させるボタンであり、ボタン63bは音楽をランダムに選択して再生させるためのボタンである。ボタン63cは再生途中の音楽を最初から再生させるボタンであり、ボタン63dは再生する音楽を前の音楽に戻すボタンである。ボタン63eは音楽の再生を開始させるボタンであり、ボタン63fは音楽の再生を一旦停止させるボタンであり、ボタン63gは再生している音楽を次の音楽に切り替えさせるボタンである。ボタン63hは音楽の音量を下げさせるボタンであり、ボタン63iは音楽の音量を上げさせるボタンである。
【0054】
図10(a)はウォークモバイルモードのユーザインターフェース画面および実行可能なアプリケーションを説明するための図である。表示モニタ15に表示されたユーザインターフェース画面には、アプリケーションを実行させるためのアイコン71a〜71fが表示される。ウォークモバイルモードでは、歩行者のユーザがクレードル2に取り付けられていない状態のナビゲーション装置1を使用する使用環境を想定している。アイコン71a〜71fは一列に配置され、使用頻度が高いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさを、使用頻度が低いと想定されるアプリケーションのアイコンの大きさに比べて大きくする。
【0055】
ユーザインターフェース画面に表示されているアイコン71a〜71fのうち、アイコン71b〜71fはホームモードの場合と同様であるので、アイコン71b〜71fの説明を省略する。また、「ナビ」のアイコン71aはドライブモードの「ナビ」のアイコン51aと同様であるので、「ナビ」のアイコン71aの説明も省略する。
【0056】
ホームモードで経路探索を行った後、ユーザが「ナビ」のアイコン71aを押圧すると、図10(b)に示すように、経路案内を行うための画面が表示モニタ15に表示される。ドライブモードと同様に、画面には現在地周辺の地図72と自車位置マーク73と推奨経路74とが表示される。歩行者の歩行速度は車両に比べて遅いので、地図72の縮尺はドライブモードのときの地図52に比べて詳細側である。さらに、ドライブモードと同様に目的地の到着予想時間および目的地までの距離を示すアイコン75、次の誘導交差点で曲がる方向および誘導交差点までの距離を示すアイコン76、北の方向を示すアイコン77および地図72のスケールを示すアイコン78が表示される。また、経路案内を行うための音声がスピーカ16から出力される。
【0057】
次に、図11および図12のフローチャートを参照して、本発明の実施形態におけるナビゲーション装置1のモード切り替え処理を説明する。ナビゲーション装置1は、このモード切替処理によってナビゲーション装置1の使用環境を検出し、検出された使用環境に応じたモードを設定する。図11および図12の処理は、ナビゲーション装置1の不図示の電源スイッチがオンされるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0058】
図11のステップS101では、外部からの電源供給があるか否かを判定する。この判定は、ナビゲーション装置1に設けられている不図示の電源端子の電圧を検出して行う。この電源端子は、ナビゲーション装置1がクレードル2に取り付けられたとき、クレードル2の端子ピン22と嵌合する。ナビゲーション装置1は、この電源端子を介してクレードル2から電源供給を受けることができる。外部からの電源供給がある場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進む。外部からの電源供給がない場合はステップS101が否定判定され、図12のステップS201へ進む。
【0059】
ステップS102では、ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きいか否かを判定する。ナビゲーション装置1の移動速度は、GPSセンサ18によって検出される現在地の単位時間あたりの変化量から算出される。GPSセンサ18からの現在地信号によりナビゲーション装置の移動速度を検出するので、車載型ナビゲーション装置として使用する場合に、車両からの車速パルスを受信する必要がない。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きい場合はステップS102が肯定判定され、ステップS103へ進む。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1以下の場合はステップS102が否定判定されステップS106へ進む。
【0060】
ステップS103では、ユーザインターフェース(UI)をドライブモードに設定する。ステップS104では、実行可能なアプリケーション(AP)をドライブモードに設定する。ステップS105では、バッテリ114を使用せずに外部から供給される電力を使用するように電源部113を制御する。そして、ステップS111へ進む。
【0061】
ステップS106では、ナビゲーション装置1の現在地が道路上または駐車場上であるか否かを判定する。ナビゲーション装置1の現在地が道路上または駐車場上である場合は、ステップS106が肯定判定され、ステップS107へ進む。ナビゲーション装置1の現在地が道路上および駐車場上のいずれでもない場合は、ステップS106が否定判定されステップS109へ進む。
【0062】
ステップS107では、ユーザインターフェース(UI)をパークモードに設定する。ステップS108では、実行可能なアプリケーション(AP)をパークモードに設定する。そして、ステップS105へ進む。
【0063】
ステップS109では、ユーザインターフェース(UI)をホームモードに設定する。ステップS110では、実行可能なアプリケーション(AP)をホームモードに設定する。そして、ステップS105へ進む。
【0064】
ステップS111では、不図示の電源スイッチがオフされたか否かを判定する。電源スイッチがオフされた場合はステップS111が肯定判定され、モード切り替え処理を終了する。電源スイッチがオンの状態である場合はステップS111が否定判定され、ステップS101に戻る。
【0065】
図12のステップS201では、ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きいか否かを判定する。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1より大きい場合は、ステップS201が肯定判定されてステップS202へ進む。ナビゲーション装置1の移動速度が所定速度V1以下の場合は、ステップS201が否定判定されてステップS205へ進む。
【0066】
ステップS202では、ユーザインターフェース(UI)をカーモバイルモードに設定する。ステップS203では、実行可能なアプリケーション(AP)をカーモバイルモードに設定する。ステップS204では、バッテリ114から供給される電力を使用するように電源部113を制御する。そして、図11のステップS111へ進む。
【0067】
ステップS205では、ユーザインターフェース(UI)をウォークモバイルモードに設定する。ステップS206では、実行可能なアプリケーション(AP)をウォークモバイルモードに設定する。そしてステップS204へ進む。
【0068】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1の使用環境を検出し、検出された使用環境に基づいて、ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するとともに、ユナビゲーション装置1で実行するアプリケーションを設定するようにした。これにより、ナビゲーション装置1の使用環境をユーザが変更するとき、ユーザは使用環境に合わせてユーザインターフェース画面やアプリケーションを変更する必要がない。
【0069】
(2)ナビゲーション装置1の現在地の単位時間当たりの変化量によりナビゲーション装置1の移動速度を検出した。これにより、携帯型ナビゲーション装置1として使用する場合もナビゲーション装置1の移動速度を検出することができるとともに、車載型ナビゲーション装置として使用する場合に、車速パルスを接続する信号線の引き回し作業が不要となる。また、ナビゲーション装置1に対する外部からの電力供給の有無を検出することによってナビゲーション装置1の使用環境を検出するようにした。これにより、クレ−ドルの種類を示す信号を使用することなく、ナビゲーション装置1の使用環境を的確に検出することができる。
【0070】
(3)ナビゲーション装置1それ自体にバッテリを内蔵して携帯型ナビゲーション装置として利用できるようにした。そして、ナビゲーション装置1がクレードル2を経由して電力を供給する場合は、車載バッテリからの給電を遮断するようにした。したがって、携帯用ナビゲーション装置、車載用ナビゲーション装置または自宅の据え置き用ナビゲーション装置として切換え使用する際に、ユーザはいちいち電源接続に気を回す必要がなく、使い勝手のよりナビゲーション装置を提供できる。
【0071】
(4)検出されたナビゲーション装置1の使用環境に基づいて、ユーザインターフェース画面を切換え、表示するアイコンの種類およびアイコンの配置を設定するようにした。これにより、使用環境が変わっても、アイコン押圧によるナビゲーション装置1の操作が行いやすい。
【0072】
以上の実施形態を次のように変形することができる。
(1)ナビゲーション装置1の使用環境を検出することができれば、ナビゲーション装置1の使用環境を検出する手段は実施形態に限定されない。
【0073】
(2)ナビゲーション装置1がクレードル2から取り外されているとき、歩行者が使用しているか、車両の搭乗者が使用しているかを判別することができれば、ナビゲーション装置1の使用環境を検出する手段は実施形態に限定されない。ナビゲーション装置1にモード設定画面を表示するようにし、その画面上で使用環境をユーザが設定してもよい。
【0074】
(3)図11のステップS106では、ナビゲーションの現在地が道路上または駐車場上であるか否かによってナビゲーション装置1のモードをホームモードにするかパークモードにするかを判定した。しかし、ナビゲーション装置1に接続しているクレードル2の種類、たとえば、クレードルホーム2Aであるか否か、またはクレードルシンプル2Bもしくはクレードルステーション2Cであるか否かによって、ナビゲーション装置のモードをホームモードにするかパークモードにするかを判定するようにしてもよい。この場合、ナビゲーション装置1に接続する端子ピン22の形状や数によって、ナビゲーション装置1に接続しているクレードル2の種類を認識できるようにする。
【0075】
(4)ナビゲーション装置1がバッテリ114から供給される電力を使用する場合、電力消費量を抑制するために省電力モードでナビゲーション装置1を駆動させるようにしてもよい。省電力モードとは、表示モニタ15の輝度を抑制したりしてナビゲーション装置1の電力消費量を抑制するモードである。
【0076】
(5)ナビゲーション装置1に無線通信装置を内蔵し、パークモードのときに無線LAN(Local Area Network)などを利用してナビゲーション装置が外部と情報の送受信を行えるようにしてもよい。
【0077】
(6)ホームモードで閲覧していたホームページから施設の情報をタウンロードした後、パークモードになるとダウンロードした施設の情報に係る施設が目的地に設定されて経路が探索され、その後ドライブモードになると探索された経路にしたがって経路案内が行われるようにしてもよい。これにより、ナビゲーション装置に施設の情報をダウンロードしておけば、車両に設置されたクレードル2B,2Cにナビゲーション装置を取り付けるだけで、ナビゲーション装置がその施設まで案内してくれるので便利である。この処理を以下に説明する。
【0078】
図13のフローチャートを参照して、本発明の実施形態の変形例における経路案内処理を説明する。図13の処理は、ナビゲーション装置がホームモードに設定されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0079】
ステップS301では、ナビゲーション装置はパークモードに設定されたか否かを判定する。パークモードに設定された場合はステップS301が肯定判定され、ステップS302へ進む。パークモードに設定されていない場合はステップS301を繰り返す。ステップS302では、ダウンロードした施設の情報がデータ記憶装置19にあるか否かを判定する。ダウンロードした施設の情報がデータ記憶装置19にある場合はステップS302が肯定判定され、ステップS303へ進む。ダウンロードした施設の情報がデータ記憶装置19にない場合はステップS303が否定判定され、経路案内処理を終了する。
【0080】
ステップS303では、ダウンロードした施設を目的地に設定する。ステップS304では、GPSセンサ18で現在地を検出して現在地を出発地に設定する。ステップS305では、出発地と目的地との間の経路を探索するために経路探索を行う。ステップS306では、ナビゲーション装置はドライブモードに設定されたか否かを判定する。ドライブモードに設定された場合はステップS306が肯定判定され、ステップS307へ進む。ドライブモードに設定されていない場合はステップS306を繰り返す。
【0081】
ステップS307では、ステップS305で探索された経路にしたがって経路案内を行う。ステップS308では、GPSセンサ18で現在地を検出して目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着した場合はステップS308が肯定判定され、経路案内処理を終了する。目的地に到着していない場合はステップS308が否定判定され、ステップS307に戻る。
【0082】
(7)上述した実施形態では、使用環境A1、A2,B1,B2,Cを想定して説明した。本発明は、車両に搭載して使用する使用環境Aのいずれか一つの使用環境(使用モード)と、車両に搭載せずに使用する使用環境Bのいずれか一つの使用環境(使用モード)を想定したナビゲーション装置としてもよい。たとえば、車載型ナビゲーション装置では、ドライブモードのみの使用とし、携帯型ナビゲーション装置では、ウォークモバイルモードのみの使用としてもよい。この場合の使用環境の判定は、クレ−ドルからの電力供給の有無だけで行うことができる。さらに、ドライブモード、ウォークモバイルモード、カーモバイルモードの3つのモードを使用可能とするなど、複数のモードの組合せは、実施形態に限定されない。これのモード判定は、上述した判定条件を組み合わせて行うことができる。
【0083】
(8)さらに本発明は、車載型ナビゲーション装置における上記使用環境A1,A2に応じて、ユーザインターフェース画面とアプリケーションを自動的に切換えて設定するものであってもよい。あるいは、携帯型ナビゲーション装置における上記使用環境B1,B2のいずれか2つに応じて、ユーザインターフェース画面とアプリケーションを自動的に切換えて設定するものであってもよい。
【0084】
(9)以上の実施形態では、車載型ナビゲーション装置を2種類のクレードルに装着できることとして説明したが、車載型クレードルは1種類でもよい。
【0085】
(10)クレードルホーム2Aをパソコンに接続できるようにして、パソコンを使用してインターネットからダウンロードした情報を、パソコンからナビゲーション装置に出力できるようにしてもよい。
【0086】
(11)以上では、クレードルに装着すると車載型ナビゲーション装置、およびクレ−ドルから取り外すと携帯型ナビゲーション装置として使用することができるナビゲーション装置について説明した。しかしながら、本発明は、次のように構成されるナビゲーション機能付き電子機器にも適用することができる。
【0087】
すなわち、ナビゲーション機能付き電子機器は、電子機器の移動速度を検出する移動速度検出装置と、検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備える。移動速度は、GPSで測位した現在地の単位時間当たりの変化量から算出することができる。GPSで測位した現在地と検出された移動速度に基づいて、電子機器のユーザインターフェース画面を設定し、GPSで測位した現在地と検出された移動速度に基づいて、電子機器で実行するアプリケーションを設定するようにしてもよい。電子機器は、携帯電話機やPDAなどである。
【0088】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0089】
1 ナビゲーション装置
2 クレードル
2A クレードルホーム
2B クレードルシンプル
2C クレードルステーション
15 表示モニタ
18 GPSセンサ
19 データ記憶装置
113 電源部
114 バッテリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置の使用環境を検出する使用環境検出手段と、
前記使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいて前記ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいて前記ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記ナビゲーション装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記ナビゲーション装置に対する外部からの電力供給の有無を検出する電力供給検出手段とを備え、
前記使用環境検出手段は、前記現在地検出手段によって検出された前記ナビゲーション装置の現在地、前記移動速度検出手段によって検出された前記ナビゲーション装置の移動速度および前記電力供給検出手段によって検出された電力供給の有無に基づいて、前記ナビゲーション装置の使用環境を検出することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記使用環境検出手段によって検出された前記ナビゲーション装置の使用環境に基づいて、前記ナビゲーション装置に対する電力供給を制御する電源制御手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザインターフェース設定手段は、前記ユーザインターフェース画面にアイコンを表示し、前記使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいて、前記ユーザインターフェース画面に表示するアイコンの種類およびアイコンの配置を設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
インターネット回路網を通じて取得した施設に至る経路を探索する経路探索手段と、
前記経路探索手段によって探索された経路にしたがって経路案内を行う経路案内手段とを備え、
前記経路探索手段は、前記使用環境検出手段によって検出された使用環境が車載型ナビゲーション装置として使用される環境であって、かつ、走行開始前のときに前記ダウンロード手段によってダウンロードされた施設に至る経路を探索し、
前記経路案内手段は、前記使用環境検出手段によって検出された使用環境が車載型ナビゲーション装置として使用される環境であって、かつ、走行開始後に前記経路探索手段によって探索された経路にしたがって経路案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
クレ−ドルに装着すると車載型ナビゲーション装置、およびクレ−ドルから取り外すと携帯型ナビゲーション装置として使用することができるナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置の現在地を検出する現在地検出手段をさらに備え、
前記ユーザインターフェース設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定し、
前記アプリケーション設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
ユーザが携帯して使用するナビゲーション機能付き電子機器において、
表示画面に地図を表示する表示装置と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記表示画面に表示されている地図上に、前記検出された現在地のマークを重ねて表示する表示制御手段と、
前記検出された現在地の時間変化量に基づいて前記電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション機能付き電子機器。
【請求項9】
ナビゲーション機能付き電子機器において、
前記電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項9に記載の電子機器において、
前記電子機器の現在地を検出する現在地検出手段をさらに備え、
前記ユーザインターフェース設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記電子機器のユーザインターフェース画面を設定し、
前記アプリケーション設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定することを特徴とする電子機器。
【請求項1】
ナビゲーション装置の使用環境を検出する使用環境検出手段と、
前記使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいて前記ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいて前記ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記ナビゲーション装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記ナビゲーション装置に対する外部からの電力供給の有無を検出する電力供給検出手段とを備え、
前記使用環境検出手段は、前記現在地検出手段によって検出された前記ナビゲーション装置の現在地、前記移動速度検出手段によって検出された前記ナビゲーション装置の移動速度および前記電力供給検出手段によって検出された電力供給の有無に基づいて、前記ナビゲーション装置の使用環境を検出することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記使用環境検出手段によって検出された前記ナビゲーション装置の使用環境に基づいて、前記ナビゲーション装置に対する電力供給を制御する電源制御手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザインターフェース設定手段は、前記ユーザインターフェース画面にアイコンを表示し、前記使用環境検出手段によって検出された使用環境に基づいて、前記ユーザインターフェース画面に表示するアイコンの種類およびアイコンの配置を設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
インターネット回路網を通じて取得した施設に至る経路を探索する経路探索手段と、
前記経路探索手段によって探索された経路にしたがって経路案内を行う経路案内手段とを備え、
前記経路探索手段は、前記使用環境検出手段によって検出された使用環境が車載型ナビゲーション装置として使用される環境であって、かつ、走行開始前のときに前記ダウンロード手段によってダウンロードされた施設に至る経路を探索し、
前記経路案内手段は、前記使用環境検出手段によって検出された使用環境が車載型ナビゲーション装置として使用される環境であって、かつ、走行開始後に前記経路探索手段によって探索された経路にしたがって経路案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
クレ−ドルに装着すると車載型ナビゲーション装置、およびクレ−ドルから取り外すと携帯型ナビゲーション装置として使用することができるナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置の現在地を検出する現在地検出手段をさらに備え、
前記ユーザインターフェース設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記ナビゲーション装置のユーザインターフェース画面を設定し、
前記アプリケーション設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記ナビゲーション装置で実行するアプリケーションを設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
ユーザが携帯して使用するナビゲーション機能付き電子機器において、
表示画面に地図を表示する表示装置と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記表示画面に表示されている地図上に、前記検出された現在地のマークを重ねて表示する表示制御手段と、
前記検出された現在地の時間変化量に基づいて前記電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション機能付き電子機器。
【請求項9】
ナビゲーション機能付き電子機器において、
前記電子機器の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器のユーザインターフェース画面を設定するユーザインターフェース設定手段と、
前記検出された移動速度に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定するアプリケーション設定手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項9に記載の電子機器において、
前記電子機器の現在地を検出する現在地検出手段をさらに備え、
前記ユーザインターフェース設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記電子機器のユーザインターフェース画面を設定し、
前記アプリケーション設定手段は、前記検出された移動速度および現在地に基づいて、前記電子機器で実行するアプリケーションを設定することを特徴とする電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−190594(P2010−190594A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32417(P2009−32417)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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