説明

ナビゲーション装置、及び照明装置制御方法

【課題】 走行中に車外照度の低下を検知した際に、車外照度検知機及び照明装置の誤作動を防ぐ機能を備えた車載用のナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 照度検出装置より受信した車外照度情報により、車外照度を常時監視する。車外照度があらかじめ定められた一定値を上回り、かつ照明部を用いた照明の出力が行なわれている場合、照明の消灯を行う。逆に車外照度があらかじめ定められた一定値を下回った場合、現在位置検出部を用いて、自車位置がある特定のエリア内であるかどうかを判定する。特定のエリア内であると判断された場合、照明部に対して照明点灯の指示を行う。特定のエリア外であると判断された場合、計時部を用いて前記車外照度検知からの経過時間の計測を開始する。計測が開始されてから一定時間が経過しても車外照度が一定値を上回らない場合、照明装置に対して照明点灯の指示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用のナビゲーション装置に関するものであり、特にナビゲーション装置と連動して動作する照明装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用のナビゲーション装置には多くの機能が設けられる傾向がある。特にユーザーにとって有用な機能としては、出発地から目的地までの経路を自動的に検索し、検索された経路を誘導経路として地図上に表示する経路検索機能が存在する。この機能を用いれば、出発地と目的地とを入力装置から入力することにより、出発地と目的地とを最適ルートで結ぶ誘導経路を自動的に検索し、LCD(液晶表示装置)等の表示装置に表示することが可能である。
【0003】
また、検索された誘導経路に従ってユーザーが走行を行う際に、誘導経路を地図上に表示し、併せて自車位置を表示することにより、ユーザーを目的地まで案内する誘導機能が存在する。この機能を用いれば、例えば走行中に交差点に近付いた際に、その交差点の拡大図(表示装置の所定の表示範囲内に表示される地図を、その表示要素数を減少させてデフォルメした図)を表示する等、走行中の経路に関する様々な情報をリアルタイムでユーザーに対して通知することが可能である。
【0004】
また、検索された誘導経路上に有料道路(高速道路等)が存在する場合において、有料道路の通行料金の決済をスムーズに行う為に、車両に設置した車載器と料金所に設けられた路側アンテナとの間で情報の送受信を行うことによりノンストップで料金決済を行うETC(Electronic Toll Collection System)と呼ばれる自動料金支払いシステムが存在する。ETCは、料金所等の決済場所に設けられた路側アンテナと、車両に設置された車載器との間で近距離無線通信を行うことにより、各種情報(車両ナンバー、通過時刻等)の送受信を行い、通行料金の決済を行うシステムである。
【0005】
上記のETC(自動料金支払いシステム)に於いて、車両に設置した車載器に専用のクレジットカード(通称、ETCカード)を挿入することで、車両が路側アンテナに接近すると自動的に近距離無線通信による通信を開始し、通行料金等の決済を行うことができる。そして、利用者が車両から降車する際には、ETCカードの盗難を防ぐ為に、車載器からETCカードを抜き取り保管することとなる。
【0006】
上記のような各種機能を備えた従来のナビゲーション装置においては、その機能の多さからユーザーに要求される操作数が増加し、また直感的な操作が行い難くなるという問題が存在した。例えばナビゲーション装置と連動して動作する装置として、周囲の照度を検知してライトを自動的にON/OFFする車外照度検出装置があげられる。
【0007】
上記に関連して特許文献1においては、運転者の車外照度の認識度に対して大きいずれを生じることなく運転者の車外照度の認識度に適応した車外照度検出を行い、オートライトシステムで使用されるヘッドランプ、スモールランプ類の自動点灯、消灯が運転者の車外照度の認識度に適応して行われ得るように改善された車外照度検出装置が開示されている。
【0008】
上記の特許文献1の車外照度検出装置は、受光量を計測する受光センサを有し,前記受光センサが計測する受光量より車外照度を検出する。また、リヤウインドシールドガラスを透過して車内に入射する光線を受光する位置に前記受光センサが配置されている。特許文献1の車外照度検出装置によれば、受光センサの上下方向の入射角範囲と、運転者が感知する前方物体よりの反射光となる太陽光線の前方物体に対する入射角範囲とが略一致することになり、運転者の車外照度の認識はその反射光によるものであることから、運転者の車外照度の認識度と受光センサによる車外照度の検出値とに大きい差異が発生することがない。このため、オートライトシステムで使用されるヘッドランプ、スモールランプ類の自動点灯、消灯が運転者の車外照度の認識度に適応して行うことが可能となる。
【0009】
しかしながら上記の特許文献1に代表されるような従来の車外照度検出装置においては、例えば日中に一時的に木陰に入った場合のように、照明装置の点灯が不要な状況においても、センサの感度によっては照明装置が動作してしまう可能性があった。このため、不要な照明点灯により、例えば後続車がブレーキランプの点灯と誤認識し、誤って急ブレーキをかけてしまう等の問題が発生する場合があった。
【特許文献1】実開平9−86268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、走行中に車外照度の低下を検知した際に、それがトンネル等の特定エリアに入ったことによるものであるかどうかを判断し、特定エリアによるものではない場合に、車外照度検知機及び照明装置の誤作動を防ぐ機能を備えた車載用のナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明のナビゲーション装置は、
自車の現在位置を検出する自車位置検出手段と、
車外の照度を照度検出装置を用いて検出する車外照度検出手段と、
前記車外照度検出手段を用いて前記車外照度を常に監視する車外照度監視手段と、
前記車外照度をもとに、照明装置が出力する照明の照度を制御する出力照度制御手段と、
経過時間を計測する計時手段と、
を備えたナビゲーション装置において、
前記車外照度監視手段により得られた前記車外照度が一定値を上回る場合に、前記出力照度制御手段を用いて照明の消灯を行う自動消灯手段と、
前記車外照度監視手段により得られた前記車外照度が一定値を下回る場合に、前記自車位置検出手段を用いて自車位置が特定エリア内であるかどうかを判定するエリア判定手段と、
前記エリア判定手段において、前記自車位置が特定エリア内であると判断された場合に、前記出力照度制御手段を用いて照明の点灯を行う即時点灯手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0012】
この構成によると、
照度検出装置より受信した車外照度情報をもとに、車外照度を常時監視する。車外照度があらかじめ定められた一定値を上回り、かつ照明部を用いた照明の出力が行なわれている場合、照明の消灯を行う。逆に車外照度があらかじめ定められた一定値を下回った場合に、現在位置検出部(GPS等)を用いて、自車位置がある特定のエリア内(例えばトンネル内等)であるかどうかを判定する。特定のエリア内であると判断された場合、照明部に対して照明点灯の指示を行う。
【0013】
また、上記目的を達成するために本発明のナビゲーション装置は、
前記エリア判定手段において、前記自車位置が特定エリア外であると判断された場合に、前記計時手段を用いて、前記車外照度が一定値を下回ることが検知された時刻からの経過時間を測定し、一定時間経過を経過した後も前記車外照度が一定値を下回っている場合に、前記出力照度制御手段を用いて照明の点灯を行う遅延点灯手段
を備えたことを特徴としている。
【0014】
この構成によると、
照度検出装置により車外照度があらかじめ定められた一定値を下回ることが検知され、かつ現在位置検出部により自車位置がある特定のエリア外であると判断された場合に、計時部を用いて、前記車外照度検知からの経過時間の計測を開始する。計測が開始されてから一定時間が経過しても車外照度が一定値を上回らない場合、照明装置に対して照明点灯の指示を行う。一定値を上回った場合は、照明点灯の指示は行わない。
【0015】
また、上記目的を達成するために本発明のナビゲーション装置は、
前記特定エリアが、道路上にトンネルが存在するエリアに相当すること
を特徴としている。
【0016】
この構成によると、
前記の特定エリアが、道路上にトンネルが存在するエリアに相当しており、例えばトンネルに入ることにより車外照度が低下し、上記一連の処理が実施される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第一の構成によれば、
車外照度があらかじめ定められた一定値を上回り、かつ照明部を用いた照明の出力が行なわれている場合、照明の消灯を行う。逆に車外照度があらかじめ定められた一定値を下回った場合に、現在位置検出部を用いて自車位置を判定し、特定のエリア内(例えばトンネル内等)にいる場合のみ、即時に照明部に対して照明点灯の指示を行う。これにより、車外照度が低下しても、即時に照明の点灯を行うエリアと行わないエリアとに区別を行うことができる。このため例えば、明からに照明の点灯の必要な場所(トンネル等)において、確実に照明の点灯を行うことができる。
【0018】
また本発明の第二の構成によれば、
車外照度があらかじめ定められた一定値を下回った場合に、現在位置検出部を用いて自車位置を判定し、特定のエリア内(例えばトンネル内等)にいない場合、即時に照明部に対して照明点灯の指示を行なわず、一定時間、車外照度の計測を行う。計測が開始されてから一定時間が経過しても車外照度が一定値を上回らない場合に、照明装置に対して照明点灯の指示を行う。これにより、車外照度が低下しても、即時には照明の点灯を行なわないエリアを指定することができる。このため例えば、照度の変化が激しく、照明の点灯と消灯が頻繁に繰り返されてしまうようない場所(例えば山間部等)において、無駄な照明の点滅を回避することができる。無駄な照明の点滅は、後続の車両に対しても迷惑となるため、周囲の人間に対する悪影響を防止することが可能となる。
【0019】
また本発明の第三の構成によれば、
現在位置がトンネル内であるかどうかにより、車外照度検知後の処理を決定する。このため、トンネル内に入った場合は、確実に照明の即時点灯を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
[実施の形態]
〈1.ナビゲーション装置の内部構成について〉
ここで、本発明の第一の実施形態におけるナビゲーション装置1の電気回路システムの要部構成を、図2のブロック図を用いながら説明する。
【0021】
図2のブロック図に示すように、本発明のナビゲーション装置1は、少なくとも、制御部11、メモリ12、記憶部13、ROM14、照度検出部15、現在位置検出部16、操作ボタン群17、表示部18、時計部19、および照明制御部20を含むように構成されている。
【0022】
制御部11は、ナビゲーション装置1の各部材の駆動を有機的に制御することによりナビゲーション処理(経路の検索、地図データの表示等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、各装置(例えば記憶部13等)の制御やデータの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
【0023】
メモリ12は、ナビゲーション装置1が保持する各種データを一時的に記憶する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は、例えば制御部11によって各種ナビゲーション処理が行われる際の処理データや、ユーザーから受けた指示命令等を一時的に記憶しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
【0024】
記憶部13は、ナビゲーション装置1が保持する各種データ(道路データ等)を記録するための記憶媒体である。なお、記憶部13は、複数の領域(パーティション)に物理的に分割されており、記憶するデータの種別に応じて領域別に記憶することがより望ましい。記憶部13は少なくとも、道路データを記憶する領域である道路データ記憶領域13aを含むように構成されている。
【0025】
ROM(Read Only Memory)14は、例えば制御部11を用いた各種処理(例えば経路検索処理等)を行うためのプログラムデータを記憶するための媒体であり、ユーザーは情報の読み出しのみが可能となっている。
【0026】
照度検出部15は、車外照度検出装置(不図示)を用いて検出された車外照度をデジタルデータに変換するための装置である。照度検出部15を用いて得られた車外照度に関するデジタルデータは、制御部11に通知され、後述する照明制御部20を用いた処理に利用される。
【0027】
現在位置検出部16は、ナビゲーション装置(ひいてはナビゲーション装置を搭載している自車)の現在位置を特定するための回路である。現在位置検出部16は、例えば地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機等からの情報を受信する。これらの装置により取得された情報をもとに、現在位置検出部16は自車の現在位置を特定する。
【0028】
操作ボタン群17は、ユーザーが道路検索の指示や道路情報の表示指示等をナビゲーション装置1に対して行なうための入力インターフェースである。表示部18は、ナビゲーション装置1の各種情報をユーザーに対して表示するための出力インターフェースである。
計時部19は、現在の時刻を逐次カウントしていくための回路である。また、制御部11等が経過時間情報を用いた処理を行う場合に、特定の時刻からの経過時間を計測するために使用することも可能である。なお、この時計部19は、ナビゲーション装置1の電源がOFFである期間であっても、内蔵電池(不図示)から電源供給を受けて動作することが可能である。
【0029】
照明制御部20は、照明装置(不図示)の照度を調整するための制御回路である。照明制御部20は、照度検出部15により得られた照度データと、制御部11からの指示とにより、照明装置を制御するための制御信号を出力する。
〈2.照明装置制御工程について〉
ここで、本発明のナビゲーション装置1における照明装置制御処理の処理工程を、図1のフロー図と、図2および図3のブロック図とを用いながら説明する。
【0030】
図1に示すように、例えば制御部11がユーザーより本発明の照明装置制御機能の実施命令を検知することにより、照度検出部15を用いて車外照度の検出を一定周期で行う(S110)。なお、照明装置制御機能の実施命令は、例えばユーザーが操作ボタン群17を用いて、照明装置制御モードへの移行操作等を行った場合に発行される。
【0031】
照度検出部15を用いて車外照度の検出を行った制御部11は、照度検出部15によって検出された車外照度が、予め定められた一定値以下であるかどうかの確認を行う(S120)。車外照度が一定値以下であると判断された場合、次のS130の処理に移行する。車外照度が一定値を上回る(照明の必要がない程度に明るい)と判断された場合、制御部11は照明制御部20に対して、照明装置の消灯を指示する(S125)。なお、予め照明装置が既に消灯されている場合は、何も処理を行わないものとする。照明装置の消灯が完了した後、制御部11は前記S110の処理に移行し、引き続き車外照度の観測を継続して行う。
【0032】
前記S120において、車外照度が一定値以下であると判断された場合、現在位置検出部16を用いて現在位置の検出を行う(S130)。そして現在位置検出部16により検出された現在位置と、記憶部13の道路データ記憶領域13aに記憶されている道路データとを用いて、現在位置がトンネル内部であるかどうかの確認を行う(S140)。例えば図3に示すように、経路上にトンネル(矢印βで示されている部分)があったとする。現在、自車は地点Aにいるため、トンネル外部と判断される。逆に自車が地点Bを通過してから地点Cを通過するまでの間は、トンネル内部であると判断される。トンネル内部であると判断された場合、後述するS190に移行し、照明装置の点灯を行う。トンネル内部でないと判断された場合、次のS150の処理に移行する。
【0033】
前記S140の処理において、現在位置がトンネル内部ではないと判断された場合、制御部11は計時部19を用いて、現在時刻からの経過時間の計測を開始する(S150)。計時開始命令を発効した後制御部11は、照度検出部15を用いて車外照度の検出を一定周期で行う(S160)。車外照度の検出を行った制御部11は、照度検出部15によって検出された車外照度が、予め定められた一定値以下であるかどうかの確認を行う(S170)。
【0034】
前記S170の処理において、車外照度が一定値を上回る(照明の必要がない程度に明るい)と判断された場合、制御部11は計時部19に対して経過時間測定処理の停止を命令した後(S175)、前記S110の処理に移行する。逆に車外照度が一定値以下であると判断された場合、次のS180の処理に移行する。
【0035】
前記S170の処理において、検出された車外照度が一定値を下回ると判断された場合、制御部11は計時部19が計測している経過時間を確認し、予め定められた一定時間を超過しているかどうかの確認を行う(S180)。前記一定時間を超過していないと判断された場合、制御部11は前記S160の処理に移行し、車外照度の検出を継続して行う。逆に前記一定時間を超過していると判断された場合、次のS190の処理に移行する。
【0036】
前記S180の処理において一定時間を超過していると判断された場合、制御部11は照明制御部20に対して、照明装置の点灯処理を行うように指示する(S190)。点灯指示を行った後、制御部11は前記S110の処理に移行し、車外照度の検出を継続して行う。なお、本処理はユーザーより本発明の照明装置制御機能の停止指示(例えば照明装置制御モードの解除操作等)を受けるまで、継続して行われる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0037】
例えば前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、ナビゲーション装置1に供給し、そのナビゲーション装置1内のコンピュータ(例えばCPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0038】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0039】
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0040】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0041】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0042】
また、本実施形態では、トンネル検知のための道路データとして記憶部13に記憶されているデータを用いているが、無線通信等の通信手段によって外部機関より得られたデータを用いて道路データの取得を行っても良い。
【0043】
また、照明部を点灯させる条件は、トンネル以外の特定の地形を現在位置検知部が検知することであってもよい。例えば地下道路、バリケードが存在する道路等の日照量の低い道路において本発明の照明装置制御機能が使用されたとしても、同様の効果が得られることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明のナビゲーション装置による照明装置制御処理の処理フロー図である。
【図2】本発明のナビゲーション装置内部の要部構成を示したブロック図である。
【図3】本発明のナビゲーション装置による照明装置制御処理の一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0045】
1 ナビゲーション装置
11 制御部
12 メモリ
13 記憶部
14 ROM
15 照度検出部
16 現在位置検出部
17 操作ボタン群
18 表示部
19 計時部
20 照明制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車の現在位置を検出する自車位置検出手段と、
車外の照度を照度検出装置を用いて検出する車外照度検出手段と、
前記車外照度検出手段を用いて前記車外照度を常に監視する車外照度監視手段と、
前記車外照度をもとに、照明装置が出力する照明の照度を制御する出力照度制御手段と、
経過時間を計測する計時手段と、
を備えたナビゲーション装置において、
前記車外照度監視手段により得られた前記車外照度が一定値を上回る場合に、前記出力照度制御手段を用いて照明の消灯を行う自動消灯手段と、
前記車外照度監視手段により得られた前記車外照度が一定値を下回る場合に、前記自車位置検出手段を用いて自車位置が特定エリア内であるかどうかを判定するエリア判定手段と、
前記エリア判定手段において、前記自車位置が特定エリア内であると判断された場合に、前記出力照度制御手段を用いて照明の点灯を行う即時点灯手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記エリア判定手段において、前記自車位置が特定エリア外であると判断された場合に、前記計時手段を用いて、前記車外照度が一定値を下回ることが検知された時刻からの経過時間を測定し、一定時間経過を経過した後も前記車外照度が一定値を下回っている場合に、前記出力照度制御手段を用いて照明の点灯を行う遅延点灯手段
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記特定エリアが、道路上にトンネルが存在するエリアに相当すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
自車の現在位置を検出する自車位置検出工程と、
車外の照度を照度検出装置を用いて検出する車外照度検出工程と、
前記車外照度検出工程により前記車外照度を常に監視する車外照度監視工程と、
前記車外照度をもとに、照明装置が出力する照明の照度を制御する出力照度制御工程と、
経過時間を計測する計時工程と、
を有する照明装置制御方法において、
前記車外照度監視工程により得られた前記車外照度が一定値を上回る場合に、前記出力照度制御工程により照明の消灯を行う自動消灯工程と、
前記車外照度監視工程により得られた前記車外照度が一定値を下回る場合に、前記自車位置検出工程により自車位置が特定エリア内であるかどうかを判定するエリア判定工程と、
前記エリア判定工程において、前記自車位置が特定エリア内であると判断された場合に、前記出力照度制御工程により照明の点灯を行う即時点灯工程と、
を有することを特徴とする照明装置制御方法。
【請求項5】
前記エリア判定工程において、前記自車位置が特定エリア外であると判断された場合に、前記計時工程により、前記車外照度が一定値を下回ることが検知された時刻からの経過時間を測定し、一定時間経過を経過した後も前記車外照度が一定値を下回っている場合に、前記出力照度制御工程により照明の点灯を行う遅延点灯工程
を有することを特徴とする請求項4に記載の照明装置制御方法。
【請求項6】
前記特定エリアが、道路上にトンネルが存在するエリアに相当すること
を特徴とする請求項4または請求項5に記載の照明装置制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−83757(P2007−83757A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−272064(P2005−272064)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】