ナビゲーション装置およびナビゲーション画面表示方法
【課題】 目的地を容易に見つけることができるナビゲーション装置およびナビゲーション画面の表示方法を提供すること。
【解決手段】 画面に地図を表示する表示手段(液晶表示装置8)と、画面内の指示位置を検出する位置検出手段(タッチパネル10)と、画面に表示される地図を、スクロール表示するスクロール制御手段(CPU2)とを有するナビゲーション装置1において、スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタン(目的地リスト表示ボタン21またはPOI入力画面表示ボタン22)を画面に表示させるボタン表示手段(CPU2)を有することとする。
【解決手段】 画面に地図を表示する表示手段(液晶表示装置8)と、画面内の指示位置を検出する位置検出手段(タッチパネル10)と、画面に表示される地図を、スクロール表示するスクロール制御手段(CPU2)とを有するナビゲーション装置1において、スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタン(目的地リスト表示ボタン21またはPOI入力画面表示ボタン22)を画面に表示させるボタン表示手段(CPU2)を有することとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置およびナビゲーション画面表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置には、画面に表示される地図をスクロールさせ、所望の目的地を画面に表示させるスクロール機能を有するものがある。かかるスクロール機能においては、目的地がスクロール開示位置から遠い位置にある場合には、スクロールを長時間継続的に行うことになる。そのため、スクロール操作が所定時間継続して行われた場合には、スクロール速度を高速とし、所望の目的地が画面内に位置するまでの時間を短縮させる、いわゆるスムーズスクロールという機能を有するナビゲーション装置もある。
【0003】
しかしながら、スクロール速度が高速になると、地名等の表示が短時間で切り替わってしまうため読み難くなるという問題が生じる。かかる問題の解決を図るために、特許文献1には、画面の端部に、スクロール方向にある地名等をスクロール速度に応じた内容で表示し、スクロールする方向の地名等の認識を容易する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−292621号公報(要約等参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述の従来技術では、操作者が、画面端部に表示される地名等を知らない場合や、探そうとしている目的地と表示される地名等との位置関係が判らない場合がある。このような場合には、短時間のスクロール表示を繰り返したり、スクロールの方向を変えたりする等して目的地を表示させる必要があり、目的地を表示させるまでに煩わしい手間がかかるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、目的地を容易に見つけることができるナビゲーション装置およびナビゲーション画面の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するため、画面に地図が表示される表示手段と、画面内の指示位置を検出する位置検出手段と、画面に表示される地図をスクロール表示するスクロール制御手段とを有するナビゲーション装置において、スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを画面に表示させるボタン表示手段を有することとする。
【0008】
また、他の発明は、上述の発明に加え、目的地設定用ボタンは、目的地を選択可能にリスト表示させる目的地リスト表示ボタン、または目的地をPOI入力させるPOI入力画面表示ボタンの少なくとも1つを有することとする。
【0009】
また、他の発明は、上述の発明に加え、目的地リスト表示ボタンの押下により表示される目的地のリストは、目的地を地図のスクロール方向に従った順番で表示されることとする。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加え、ボタン表示手段は、目的地設定用ボタンに加えて、スクロール継続ボタンを表示することとする。
【0011】
また、他の発明は、上述の発明に加え、スクロール継続ボタンは、画面内の指示位置に表示されることとする。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加え、スクロール表示中は、目的地設定用ボタンの表示をしないようにすることとする。
【0013】
上述の課題を解決するため、画面に地図を表示する地図表示ステップと、画面内の指示位置を検出する位置検出ステップと、位置検出ステップにより画面内の指示位置を検出した場合に、画面に表示される地図をスクロール表示させるスクロール表示ステップと、スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを画面に表示させるボタン表示ステップとを有することとする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、目的地を容易に見つけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置1について、図1から図7を参照しながら説明する。また、ナビゲーション装置1におけるナビゲーション画面の表示方法についても、ナビゲーション装置1の説明と併せて行うこととする。
【0016】
ナビゲーション装置1は、例えば、車両等の移動体に搭載されて使用されるものであり、図1に示すように、CPU(Cenntral Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Randam Access Memory)4、HDD(Hard Disk Drive)5、ビデオ回路6、バス7、液晶表示装置8、I/F(Interface)9、タッチパネル10、入力部11、センサ12、GPS装置13、および音声出力装置14等を有している。
【0017】
CPU2は、HDD5またはROM3に格納されているプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに、ナビゲーション装置1の各部を制御する中央演算処理装置である。また、CPU2は、後述する地図表示手段、スクロール制御手段、指標表示手段およびボタン表示手段としての機能を備える。ROM3は、CPU2が実行するプログラムを格納した半導体記憶装置である。RAM4は、各種のデータを読み取りおよび書き込み可能に記憶する半導体記憶装置である。
【0018】
HDD5は、CPU2が実行するプログラムを格納するとともに、地図情報(地図表示用データ、道路リンクデータ等)を格納している。ビデオ回路6は、CPU2から供給された表示コマンドに応じた表示処理を実行するとともに、表示処理の結果として得られた画像を映像信号に変換して液晶表示装置8へ出力する回路である。
【0019】
I/F9は、タッチパネル10、入力部11、センサ12、およびGPS装置13から出力される信号の表現形式を変換して入力すると共に、音声出力装置14に対して出力する信号の表現形式を変換する。バス7は、CPU2、ROM3、RAM4、HDD5、ビデオ回路6、およびI/F9を相互に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするための信号線群である。
【0020】
液晶表示装置8は、ビデオ回路6から出力される映像信号を液晶画面に表示する表示手段を構成する。表示手段としては、液晶表示装置8の他に、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用することができる。
【0021】
タッチパネル10は、液晶表示装置8の画面上に重ね合せて配設され、接触(タッチ)された位置を画面上の座標位置(指示位置)として検出し、この座標位置の情報を操作信号としてI/F9を介してCPU2に出力する機能を有するもので、位置検出手段の一例である。入力部11は、ボタンやスイッチ等から構成され、操作者の操作に応じた情報に基づいて操作信号を生成し、I/F9を介してCPU2にこれを出力する機能を有する。
【0022】
センサ12は、車両の速度を検出する車速センサ、車両の各制御軸の角速度を検出する角速度センサ、およびハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ等を有している。GPS装置13は、複数のGPS人工衛星から送信される情報を利用して、車両の現在位置(緯度、経度、高度)を得て、これをCPU2に送る装置である。音声出力装置14は、CPU2から供給されたデータをD/A(Digital to Analog)変換し、音声として出力する装置である。
【0023】
次に、ナビゲーション装置1のナビゲーション画面の表示動作について、図2から図7を参照しながら説明する。図2は、例えば、図3から図7に示すナビゲーション画面を液晶表示装置8に表示するための処理動作を示すフローチャートである。
【0024】
図2に示すフローチャートの各ステップは、CPU2が、ナビゲーション用のプログラムを実行することにより実現される。
【0025】
先ず、CPU2は、操作者により入力部11から目的地設定の指示が為されると、液晶表示装置8に、図3に示すような地図表示画面15をナビゲーション画面として表示する(ステップS10)。この地図表示画面15は、ナビゲーション装置1が搭載された自己の自動車(車両)である自車16と、この自車16の周囲の道路線(道路リンク)17等が描画された地図の画像が、入力部11により設定された縮尺で表示されているものである。
【0026】
地図表示画面15の表示(ステップS10)は、具体的には、地図表示手段としてのCPU2により、次のように実現される。CPU2は、先ず、センサ12およびGPS装置13から取得されるデータに基づき、自車16の現在の位置を検出する。続いて、この自車16の現在位置に基づき、HDD5に格納されている地図情報から、自車16が位置する周辺の地図18を取得する。そして、この周辺地図18と自車16の位置とのマップマッチングを行い、周辺地図18上に自車16を合わせた画像である地図表示画面15を、ビデオ回路6を制御することにより液晶表示装置8の画面上に表示する。
【0027】
液晶表示装置8に地図表示画面15が表示されている状態において、スクロール制御手段としてのCPU2は、スクロール表示の指示待ちの状態となっている(ステップS20)。このスクロール表示の指示は、タッチパネル10への接触(タッチ)により行なうことが可能となっている。CPU2は、タッチパネル10の中心、すなわち、地図表示画面15の中心から見たタッチ位置(タッチパネル10を手指で接触/押下する位置)の方向に、地図をスクロールさせるように構成されている。
【0028】
つまり、操作者が、地図表示画面15の中心に対して、この地図表示画面15として表示されている周辺地図18をスクロールさせたい方向の位置を手指でタッチすると、液晶表示装置8の画面に重ねて配置されるタッチパネル10から、タッチ位置の座標を示す信号が出力される。CPU2は、この信号に基づいて、地図表示画面15の中心から見たタッチ位置の方向に周辺地図18をスクロールさせる。
【0029】
操作者が、地図表示画面15、すなわち、タッチパネル10を手指によりタッチすることによってナビゲーション装置1にスクロール表示を指示した場合には(ステップ20においてYes)、ナビゲーション装置1は、地図表示画面15として表示される周辺地図18を低速でスクロール表示する低速スクロール表示を開始する(ステップS30)。そして、CPU2は、タッチパネル10に手指がタッチされている間は、低速スクロール表示を継続して行い、タッチパネル10から手指が離れた場合には、低速スクロール表示を停止する。なお、タッチパネル10に手指がタッチされると、指標表示手段としてのCPU2は、図4に示すように、スクロール表示される地図18Aに重ねて十字矢印19を表示する。CPU2は指標表示手段として、十字矢印19以外にも地図表示画面15にナビゲーション装置1の操作を促すための種々の表示を行う機能を有する。
【0030】
CPU2は、スクロール表示を開始してから、すなわち、タッチパネル10に手指がタッチされてからの経過時間を判断する(ステップS40)。そして、スクロール表示を開始してから所定時間(例えば、2秒)が経過するまでの間、すなわち、スクロール表示を開始してから2秒が経過していないと判断する場合には(ステップS40においてNo)、地図表示画面15に表示される地図18Aを低速スクロール表示させる(ステップS30)。
【0031】
この低速スクロール表示の速度は、具体的には、スクロール表示中の地図18Aに表記されている地名等が操作者に視認できる程度の速度である。このようにスクロール表示を開始してから所定時間、低速スクロール表示を行うようにすることにより、操作者は、地図18Aの表示内容を容易に認識することができる。
【0032】
一方、CPU2は、タッチパネル10に手指がタッチされてからの時間が2秒以上経過した場合、すなわち、スクロール表示を開始してから2秒以上経過したと判断した場合には(ステップS40においてYes)、高速でのスクロール表示(高速スクロール表示)を開始する(ステップS50)。なお、手指がタッチパネル10にタッチしてから高速スクロール表示を開始するまでの該所定時間は、上記の2秒に限らず、操作者による地図18Aの表示内容の認識のし易さ等を考慮した上で、適切な時間に設定することが好ましい。
【0033】
そして、高速スクロール表示が実行されると(ステップS50)、図4の地図表示画面15に示す十字矢印19の表示が消され、その代わりに、ボタン表示手段としてのCPU2は、図5に示されるように、高速スクロール表示されている地図18Bに、高速スクロール表示の継続を指示するスクロール継続ボタン20、および目的地の設定を行なうための目的地設定用ボタンである目的地リスト表示ボタン21とPOI(Point of Interest)入力画面表示ボタン26の表示を行う(ステップS60)。なお、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22は、背後の地図18Bが確認できるように、半透明な状態で表示されるのが好ましい。また、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン26の表示は、高速スクロール表示(ステップS50)が実行されてから所定時間(例えば2秒)が経過した後に実行されるようにしてもよい。
【0034】
画面上のスクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21、POI入力画面表示ボタン22が表示されている位置をタッチすると、タッチパネル10からは、各ボタンの位置に応じた座標位置の信号がI/F9を介してCPU2に送出される。そして、この信号を受けたCPU2は、各ボタンに対応した制御を行うことになる。
【0035】
スクロール継続ボタン20は、上述したように、CPU2に高速スクロール表示を継続するための指示を行うためのボタンである。CPU2は、スクロール表示をするためにタッチパネル10に手指をタッチしている位置に、スクロール継続ボタン20を表示させる。つまり、スクロール継続ボタン20は、タッチパネル10を2秒以上タッチしている箇所に表示される。したがって、高速スクロールを開始した状態では、手指はこのスクロール継続ボタン20を押下(タッチ)していることになる。そのため、操作者に、スクロール表示を継続していることを認識させることができる。
【0036】
CPU2は、スクロール継続ボタン20が押下されている間は高速スクロール表示が指示されていると判断し(ステップS70においてYes)、高速スクロール表示を継続する(ステップS50)と共に、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を継続する(ステップS60)。一方、スクロール継続ボタン20から手指が離され、スクロール継続ボタン20がタッチされなくなると(ステップS70においてNo)、CPU2は、スクロール表示を停止すると共に、スクロール表示を停止した位置の地図を表示する(ステップS80)。この状態においても、CPU2は、該停止状態にある地図の表示に併せて、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を継続して行う(ステップS80)。
【0037】
そして、ステップS80の表示状態において、目的地リスト表示ボタン21が押下された場合(ステップS90においてYes)、すなわち、操作者が、タッチパネル10の目的地リスト表示ボタン21が表示される部分をタッチした場合には、図6に示すように、ボタン表示手段であるCPU2は、過去に目的地として選択されたことのある目的地のリスト23を表示する(ステップS100)。このリスト23は、CPU2がスクロール表示を停止した位置の地図18Cに併せて表示される。
【0038】
リスト23に表示される目的地は、過去に目的地として選択されたことがある目的地としてHDD5に記録されているものであり、画面に表示されている地図18Cの位置から、スクロール方向に従った順番、すなわち、スクロール方向に向かった順番で表示される。そして、リスト23に表示された目的地をタッチすると、CPU2は、自車16の位置からこのタッチされた目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路を表示する。上述のように、リスト23に表示される目的地が、スクロール方向に従った順番に表示されることにより、目的地の検索を行い易くなる。
【0039】
また、POI入力画面表示ボタン22が押下された場合(ステップS110においてYes)、すなわち、操作者がタッチパネル10のPOI入力画面表示ボタン22が表示される部分をタッチした場合には、図7に示すように、ボタン表示手段であるCPU2は、POI検索画面24を表示する(ステップS120)。このPOI検索画面24も、CPU2がスクロール表示を停止した位置の地図18Cに併せて表示される。そして、POI検索画面24において、目的地となる建物名や住所等を検索条件として入力するとこの検索条件に該当する位置を含む地図がHDD5からCPU2に読み込まれ、液晶表示装置8に表示される。また、CPU2は、自車16の位置から検索された目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路を表示する。
【0040】
なお、POI検索画面24としては、施設、店、レストラン等のジャンル別の選択メニューを表示し、この選択メニューから所望のジャンルの位置をタッチすると、タッチしたジャンルに該当する目的地のリストが表示されるようにしてもよい。この場合には、目的地のリストの中の所望の目的地をタッチすると、CPU2は、自車16の位置からこのタッチされた目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路が表示されることとなる。
【0041】
なお、目的地リスト表示ボタン21またはPOI入力画面表示ボタン22を押下するために、一旦、スクロール継続ボタン20から手指を離したが、気が変わり、再び、高速スクロール表示を再開したい場合には、スクロール継続ボタン20を押下すると(ステップS130においてYes)、高速スクロール表示を再開する(ステップS50)。スクロール継続ボタン20から手指を離してもスクロール継続ボタン20を表示させたままにしておき、このスクロール継続ボタン20を押下することで高速スクロール表示を再開させることで、高速スクロール表示の再開を即座に開始することができる。
【0042】
一方、地図表示画面15に表示されている地図の周辺に地図をスクロール表示させたい場合には、ステップS20と同様に、画面の中心から見てスクロール表示させたい方向の位置をタッチする(ステップS140においてYes)。これにより、CPU2は、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を消し(ステップS150)、タッチした方向に低速スクロールを開始する(ステップS30)。なお、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21、POI入力画面表示ボタン22の押下、または低速スクロールの開始が行われない場合には(ステップS140においてNo)、ステップS80の表示を継続する。
【0043】
なお、スクロール表示をするためにタッチパネル10にタッチする位置は、スクロールをさせる方向により異なる。そのため、スクロール継続ボタン20の表示位置も異なる。そこで、CPU2は、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22をスクロール継続ボタン20と重ならない位置に表示するのが好ましい。
【0044】
上述のように、スクロール表示に併せて目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22を表示することにより、スクロール表示では目的地を検索するのが難しい場合に、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22を利用した検索に容易に移行することができる。また、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22に併せて、スクロール継続ボタン20も表示されるため、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22による検索とスクロール表示による検索を適宜に選択することができる。
【0045】
(変形例1)
次に、上述の実施の形態の変形例を説明する。
【0046】
このナビゲーション装置1の使用される態様として、例えば、固定顧客を循環するルートサービスを行う際の使用が考えられる。このような使用態様の場合には、操作者が、予め、目的地をHDD5に記憶させていることが多く、目的地の検索を容易に行えることが多い。そのため、このような使用態様におけるスクロール表示の目的は、検索された目的地の周辺の駐車場を探すなど、該目的地の周辺の検索が主目的となると考えられる。すなわち、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示の必要性は低いと考えられる。このような使用態様を想定し、ナビゲーション装置1を、高速スクロール表示された場合であっても、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示をしないボタン非表示となるように、予め設定することができる構成としてもよい。
【0047】
このような構成を採用し、ボタン非表示の設定をした場合には、図8に示すフローチャートに従って、ナビゲーション画面の表示が行われる。この図8に示すフローチャートについては、上述の図2に示すフローチャートと同様の処理については、同一のステップ番号を付与しその説明を省略することとする。
【0048】
ボタン非表示の設定とされている場合には、高速スクロール表示が行われている状態で(ステップS50)、この高速スクロール表示を継続するかどうかが判断される(ステップS160)。この判断は、スクロール表示を開始させるためのタッチがそのまま継続して行われているかどうかを判断する。したがって、該タッチがされたままである場合は(ステップS160においてYes)、高速スクロール表示(ステップS50)を継続し、手指がタッチパネル10から離れ、タッチが行われなくなった場合には(ステップS160においてNo)、スクロール表示を停止し(ステップS170)、スクロール表示を停止した位置の地図の表示を行う(ステップS10)。一方、ボタン非表示の設定が行われていない場合には、上述した図2のフローチャートが実行される。
【0049】
なお、上述の実施の形態および変形例においては、ナビゲーション装置1の操作をタッチパネル10により行う例を説明したが、タッチパネル10を直接手指で接触(タッチ)する代わりに、リモコンにより操作するようにしてもよい。この場合には、例えば、リモコンの十字キーを押下することにより十字キーの押下方向に従って低速のスクロール表示が開始する。そして、所定時間(例えば2秒)、低速スクロール表示が継続されると、高速スクロール表示に変わり、画面には、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22が表示される。この段階で、一旦、十字キーの押下を解除すること高速スクロール表示が停止する。そして、再び十字キーを押下する度に、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22を順にトレースし、各ボタンに対応した操作をリモコンから行うことができることになる。
【0050】
次に、図9から図12を参照しながら、上述のナビゲーション装置1の他の実施の形態に係るナビゲーション装置31ついて説明する。
【0051】
上述の実施の形態に係るナビゲーション装置1は、高速スクロール表示が行われている間は、目的地検索を容易に行なえるように、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を行い、目的地の検索操作への移行を容易に行うことができるように構成されたものである。
【0052】
これに対し、ナビゲーション装置31は、低速のスクロール表示を行っている際に、スクロール表示されている地図の縮尺を小さくし、この状態でスクロール表示することで、遠距離にある目的地を短時間に画面上に表示させる。そして、画面に表示されている地図に目的地が表示されたり、あるいは、目的地付近まで地図がスクロールされたときに、地図の縮尺を大きくし、拡大された目的地を含む周辺地図を表示するように構成したものである。したがって、操作者において、目的地の大まかな位置が判っている場合に、目的地の検索を素早く行うことができる。
【0053】
図9に、ナビゲーション装置31の構成を示す。このナビゲーション装置31は、CPU2が縮尺変更手段としての機能を備える点を除いて、ナビゲーション装置1と同様の構成となっている。したがって、ナビゲーション装置1と同様の構成については、同一の符号を記載しその説明を省略する。このナビゲーション装置31は、図10に示す処理に基づく動作を行う。なお、この図10に示すフローチャートの各ステップは、CPU2がナビゲーション用のプログラムを実行することにより実現される。
【0054】
先ず、操作者により入力部11から目的地設定の指示が為されると、液晶表示装置8に、図11に示すような地図表示画面33をナビゲーション画面として表示する(ステップS200)。この地図表示画面33は、自車16と、この自車16の周囲の道路線(道路リンク)17等が描画された地図18を、入力部11により設定された縮尺で表示させられているものである。なお、このステップS200における地図表示画面33は、図2のフローチャートにおけるステップS10における地図表示画面15と同様の画面である。
【0055】
液晶表示装置8に地図表示画面15が表示されている状態において、操作者が、地図表示画面33の中心に対して、この地図表示画面33として表示されている地図18をスクロールさせたい方向となる位置を手指でタッチすると、スクロール制御手段としてのCPU2は、このタッチ信号に基づいて、地図表示画面33の中心から見たタッチ位置の方向に、地図18を低速でスクロール表示させる。
【0056】
このように、操作者が、地図表示画面33、すなわち、タッチパネル10を手指によりタッチすることによってナビゲーション装置1にスクロール表示を指示した場合には(ステップ210においてYes)、ナビゲーション装置31は、地図表示画面33に表示される地図18を低速でスクロール表示する(ステップS220)。そして、CPU2は、タッチパネル10に手指がタッチされている間は、この低速のスクロール表示を継続して行う。タッチパネル10を手指によりタッチすると、指標表示手段としてのCPU2は、図12に示すように、スクロール表示される地図18Aに重ねて、十字矢印19と、後述する縮尺変更の指示を行うための両矢印34を表示する。この両矢印34は、手指をタッチした位置の上方に表示される。
【0057】
スクロール表示をしている際に(スッテプS220)に、スクロール表示されている地図の縮尺変更の指示があった場合には(ステップS230においてYes)、縮尺変更手段としてのCPU2は、その指示に従って、スクロール表示されている地図18Aの縮尺を変更する(ステップS240)。スクロール表示のためにタッチしている手指を、両矢印34の方向に沿って移動することにより、その移動方向と移動量に応じて、スクロール表示されている地図18Aの縮尺が変更される。スクロール表示のためにタッチしている手指を、両矢印34の方向に沿って移動すると、タッチパネル10から出力されるタッチ位置の座標位置を示す信号が変化する。このタッチ位置の変化方向と変化量に関する座標位置信号が、I/F9を介してCPU2に入力される。CPU2は、この座標位置信号に基づき、スクロール表示されている地図18Aの縮尺を変更する。
【0058】
例えば、両矢印34の「+」(プラス)方向に手指のタッチ位置を滑らせると、地図18Aの縮尺は大きくなる(地図18Aの表示エリアが狭くなる)。逆に「−」(マイナス)方向に手指のタッチ位置を滑らせると、地図18Aの縮尺は小さくなる(地図18Aの表示エリアが広くなる)。したがって、スクロール表示させながら(手指を画面にタッチしたまま)、タッチ位置を「−」の方向にスライドし、スクロール表示されている地図18Aの縮尺を小さくすることで、遠距離にある目的地を短時間に画面上に表示させる。この際、地図18Aは低速でスクロール表示されているため、操作者は、地図18Aの表示内容を確認しながら、スクロール表示を行うことができる。
【0059】
そして、目的地が地図表示画面33に表示される地図上に表示されたら、今度は、タッチ位置を「+」の方向にスライドし、スクロール表示されている地図の縮尺を大きくすることで、拡大された目的地を含む周辺地図が表示される。そして、適切な倍率で地図が表示されたら、画面から手指を離すことでスクロール表示が停止され(ステップS210においてNo)、スクロール表示(ステップS220)に換えて、スクロール表示が停止された位置の地図が表示される(ステップS200)。
【0060】
そして、この地図上にある目的地を選択すると、CPU2は、自車16の位置からこの選択された目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路を表示する。
【0061】
上述したナビゲーション装置31においては、手指を両矢印34の長さを越えてスライドさせたとき、あるいは両矢印34と直交する方向にスライドさせたときは、スライドさせた方向に地図18のスクロール方向を変更するように構成してもよい。
【0062】
なお、上述したナビゲーション装置1,31は、車両搭載用として使用される他、携帯電話等に搭載したり、あるいは操作者が携帯可能な形態として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すナビゲーション装置の液晶表示装置に表示される地図表示画面を示す図である。
【図4】図3に示す地図表示画面に十字矢印が表示された状態を示す図である。
【図5】図1に示すナビゲーション装置の液晶表示装置に表示される高速スクロール表示の画面にスクロール継続ボタン、目的地リストボタン、POI入力画面表示ボタンが表示された状態を示す図である。
【図6】図5に示す目的地リストボタンがタッチされた場合に、地図表示画面に目的地リストが表示されている状態を示す図である。
【図7】図5に示すPOI入力画面表示ボタンがタッチされた場合に、地図表示画面にPOI検索画面が表示されている状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図9に示すナビゲーション装置の液晶表示装置に表示される地図表示画面を示す図である。
【図12】図11に示す地図表示画面に十字矢印と両矢印が表示された状態を示す図である。
【符号の説明】
【0064】
1,31 ・・・ ナビゲーション装置
2 ・・・ CPU(地図表示手段,スクロール制御手段,指標表示手段,ボタン表示手段)
8 ・・・ 液晶表示手段(表示手段)
10 ・・・ タッチパネル(位置検出手段)
24 ・・・ スクロール継続ボタン
25 ・・・ 目的地リスト表示ボタン(目的地設定用ボタン)
26 ・・・ POI入力画面表示ボタン(目的地設定用ボタン)
32 ・・・ 縮尺変更手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置およびナビゲーション画面表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置には、画面に表示される地図をスクロールさせ、所望の目的地を画面に表示させるスクロール機能を有するものがある。かかるスクロール機能においては、目的地がスクロール開示位置から遠い位置にある場合には、スクロールを長時間継続的に行うことになる。そのため、スクロール操作が所定時間継続して行われた場合には、スクロール速度を高速とし、所望の目的地が画面内に位置するまでの時間を短縮させる、いわゆるスムーズスクロールという機能を有するナビゲーション装置もある。
【0003】
しかしながら、スクロール速度が高速になると、地名等の表示が短時間で切り替わってしまうため読み難くなるという問題が生じる。かかる問題の解決を図るために、特許文献1には、画面の端部に、スクロール方向にある地名等をスクロール速度に応じた内容で表示し、スクロールする方向の地名等の認識を容易する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−292621号公報(要約等参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述の従来技術では、操作者が、画面端部に表示される地名等を知らない場合や、探そうとしている目的地と表示される地名等との位置関係が判らない場合がある。このような場合には、短時間のスクロール表示を繰り返したり、スクロールの方向を変えたりする等して目的地を表示させる必要があり、目的地を表示させるまでに煩わしい手間がかかるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、目的地を容易に見つけることができるナビゲーション装置およびナビゲーション画面の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するため、画面に地図が表示される表示手段と、画面内の指示位置を検出する位置検出手段と、画面に表示される地図をスクロール表示するスクロール制御手段とを有するナビゲーション装置において、スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを画面に表示させるボタン表示手段を有することとする。
【0008】
また、他の発明は、上述の発明に加え、目的地設定用ボタンは、目的地を選択可能にリスト表示させる目的地リスト表示ボタン、または目的地をPOI入力させるPOI入力画面表示ボタンの少なくとも1つを有することとする。
【0009】
また、他の発明は、上述の発明に加え、目的地リスト表示ボタンの押下により表示される目的地のリストは、目的地を地図のスクロール方向に従った順番で表示されることとする。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加え、ボタン表示手段は、目的地設定用ボタンに加えて、スクロール継続ボタンを表示することとする。
【0011】
また、他の発明は、上述の発明に加え、スクロール継続ボタンは、画面内の指示位置に表示されることとする。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加え、スクロール表示中は、目的地設定用ボタンの表示をしないようにすることとする。
【0013】
上述の課題を解決するため、画面に地図を表示する地図表示ステップと、画面内の指示位置を検出する位置検出ステップと、位置検出ステップにより画面内の指示位置を検出した場合に、画面に表示される地図をスクロール表示させるスクロール表示ステップと、スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを画面に表示させるボタン表示ステップとを有することとする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、目的地を容易に見つけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置1について、図1から図7を参照しながら説明する。また、ナビゲーション装置1におけるナビゲーション画面の表示方法についても、ナビゲーション装置1の説明と併せて行うこととする。
【0016】
ナビゲーション装置1は、例えば、車両等の移動体に搭載されて使用されるものであり、図1に示すように、CPU(Cenntral Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Randam Access Memory)4、HDD(Hard Disk Drive)5、ビデオ回路6、バス7、液晶表示装置8、I/F(Interface)9、タッチパネル10、入力部11、センサ12、GPS装置13、および音声出力装置14等を有している。
【0017】
CPU2は、HDD5またはROM3に格納されているプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに、ナビゲーション装置1の各部を制御する中央演算処理装置である。また、CPU2は、後述する地図表示手段、スクロール制御手段、指標表示手段およびボタン表示手段としての機能を備える。ROM3は、CPU2が実行するプログラムを格納した半導体記憶装置である。RAM4は、各種のデータを読み取りおよび書き込み可能に記憶する半導体記憶装置である。
【0018】
HDD5は、CPU2が実行するプログラムを格納するとともに、地図情報(地図表示用データ、道路リンクデータ等)を格納している。ビデオ回路6は、CPU2から供給された表示コマンドに応じた表示処理を実行するとともに、表示処理の結果として得られた画像を映像信号に変換して液晶表示装置8へ出力する回路である。
【0019】
I/F9は、タッチパネル10、入力部11、センサ12、およびGPS装置13から出力される信号の表現形式を変換して入力すると共に、音声出力装置14に対して出力する信号の表現形式を変換する。バス7は、CPU2、ROM3、RAM4、HDD5、ビデオ回路6、およびI/F9を相互に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするための信号線群である。
【0020】
液晶表示装置8は、ビデオ回路6から出力される映像信号を液晶画面に表示する表示手段を構成する。表示手段としては、液晶表示装置8の他に、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用することができる。
【0021】
タッチパネル10は、液晶表示装置8の画面上に重ね合せて配設され、接触(タッチ)された位置を画面上の座標位置(指示位置)として検出し、この座標位置の情報を操作信号としてI/F9を介してCPU2に出力する機能を有するもので、位置検出手段の一例である。入力部11は、ボタンやスイッチ等から構成され、操作者の操作に応じた情報に基づいて操作信号を生成し、I/F9を介してCPU2にこれを出力する機能を有する。
【0022】
センサ12は、車両の速度を検出する車速センサ、車両の各制御軸の角速度を検出する角速度センサ、およびハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ等を有している。GPS装置13は、複数のGPS人工衛星から送信される情報を利用して、車両の現在位置(緯度、経度、高度)を得て、これをCPU2に送る装置である。音声出力装置14は、CPU2から供給されたデータをD/A(Digital to Analog)変換し、音声として出力する装置である。
【0023】
次に、ナビゲーション装置1のナビゲーション画面の表示動作について、図2から図7を参照しながら説明する。図2は、例えば、図3から図7に示すナビゲーション画面を液晶表示装置8に表示するための処理動作を示すフローチャートである。
【0024】
図2に示すフローチャートの各ステップは、CPU2が、ナビゲーション用のプログラムを実行することにより実現される。
【0025】
先ず、CPU2は、操作者により入力部11から目的地設定の指示が為されると、液晶表示装置8に、図3に示すような地図表示画面15をナビゲーション画面として表示する(ステップS10)。この地図表示画面15は、ナビゲーション装置1が搭載された自己の自動車(車両)である自車16と、この自車16の周囲の道路線(道路リンク)17等が描画された地図の画像が、入力部11により設定された縮尺で表示されているものである。
【0026】
地図表示画面15の表示(ステップS10)は、具体的には、地図表示手段としてのCPU2により、次のように実現される。CPU2は、先ず、センサ12およびGPS装置13から取得されるデータに基づき、自車16の現在の位置を検出する。続いて、この自車16の現在位置に基づき、HDD5に格納されている地図情報から、自車16が位置する周辺の地図18を取得する。そして、この周辺地図18と自車16の位置とのマップマッチングを行い、周辺地図18上に自車16を合わせた画像である地図表示画面15を、ビデオ回路6を制御することにより液晶表示装置8の画面上に表示する。
【0027】
液晶表示装置8に地図表示画面15が表示されている状態において、スクロール制御手段としてのCPU2は、スクロール表示の指示待ちの状態となっている(ステップS20)。このスクロール表示の指示は、タッチパネル10への接触(タッチ)により行なうことが可能となっている。CPU2は、タッチパネル10の中心、すなわち、地図表示画面15の中心から見たタッチ位置(タッチパネル10を手指で接触/押下する位置)の方向に、地図をスクロールさせるように構成されている。
【0028】
つまり、操作者が、地図表示画面15の中心に対して、この地図表示画面15として表示されている周辺地図18をスクロールさせたい方向の位置を手指でタッチすると、液晶表示装置8の画面に重ねて配置されるタッチパネル10から、タッチ位置の座標を示す信号が出力される。CPU2は、この信号に基づいて、地図表示画面15の中心から見たタッチ位置の方向に周辺地図18をスクロールさせる。
【0029】
操作者が、地図表示画面15、すなわち、タッチパネル10を手指によりタッチすることによってナビゲーション装置1にスクロール表示を指示した場合には(ステップ20においてYes)、ナビゲーション装置1は、地図表示画面15として表示される周辺地図18を低速でスクロール表示する低速スクロール表示を開始する(ステップS30)。そして、CPU2は、タッチパネル10に手指がタッチされている間は、低速スクロール表示を継続して行い、タッチパネル10から手指が離れた場合には、低速スクロール表示を停止する。なお、タッチパネル10に手指がタッチされると、指標表示手段としてのCPU2は、図4に示すように、スクロール表示される地図18Aに重ねて十字矢印19を表示する。CPU2は指標表示手段として、十字矢印19以外にも地図表示画面15にナビゲーション装置1の操作を促すための種々の表示を行う機能を有する。
【0030】
CPU2は、スクロール表示を開始してから、すなわち、タッチパネル10に手指がタッチされてからの経過時間を判断する(ステップS40)。そして、スクロール表示を開始してから所定時間(例えば、2秒)が経過するまでの間、すなわち、スクロール表示を開始してから2秒が経過していないと判断する場合には(ステップS40においてNo)、地図表示画面15に表示される地図18Aを低速スクロール表示させる(ステップS30)。
【0031】
この低速スクロール表示の速度は、具体的には、スクロール表示中の地図18Aに表記されている地名等が操作者に視認できる程度の速度である。このようにスクロール表示を開始してから所定時間、低速スクロール表示を行うようにすることにより、操作者は、地図18Aの表示内容を容易に認識することができる。
【0032】
一方、CPU2は、タッチパネル10に手指がタッチされてからの時間が2秒以上経過した場合、すなわち、スクロール表示を開始してから2秒以上経過したと判断した場合には(ステップS40においてYes)、高速でのスクロール表示(高速スクロール表示)を開始する(ステップS50)。なお、手指がタッチパネル10にタッチしてから高速スクロール表示を開始するまでの該所定時間は、上記の2秒に限らず、操作者による地図18Aの表示内容の認識のし易さ等を考慮した上で、適切な時間に設定することが好ましい。
【0033】
そして、高速スクロール表示が実行されると(ステップS50)、図4の地図表示画面15に示す十字矢印19の表示が消され、その代わりに、ボタン表示手段としてのCPU2は、図5に示されるように、高速スクロール表示されている地図18Bに、高速スクロール表示の継続を指示するスクロール継続ボタン20、および目的地の設定を行なうための目的地設定用ボタンである目的地リスト表示ボタン21とPOI(Point of Interest)入力画面表示ボタン26の表示を行う(ステップS60)。なお、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22は、背後の地図18Bが確認できるように、半透明な状態で表示されるのが好ましい。また、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン26の表示は、高速スクロール表示(ステップS50)が実行されてから所定時間(例えば2秒)が経過した後に実行されるようにしてもよい。
【0034】
画面上のスクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21、POI入力画面表示ボタン22が表示されている位置をタッチすると、タッチパネル10からは、各ボタンの位置に応じた座標位置の信号がI/F9を介してCPU2に送出される。そして、この信号を受けたCPU2は、各ボタンに対応した制御を行うことになる。
【0035】
スクロール継続ボタン20は、上述したように、CPU2に高速スクロール表示を継続するための指示を行うためのボタンである。CPU2は、スクロール表示をするためにタッチパネル10に手指をタッチしている位置に、スクロール継続ボタン20を表示させる。つまり、スクロール継続ボタン20は、タッチパネル10を2秒以上タッチしている箇所に表示される。したがって、高速スクロールを開始した状態では、手指はこのスクロール継続ボタン20を押下(タッチ)していることになる。そのため、操作者に、スクロール表示を継続していることを認識させることができる。
【0036】
CPU2は、スクロール継続ボタン20が押下されている間は高速スクロール表示が指示されていると判断し(ステップS70においてYes)、高速スクロール表示を継続する(ステップS50)と共に、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を継続する(ステップS60)。一方、スクロール継続ボタン20から手指が離され、スクロール継続ボタン20がタッチされなくなると(ステップS70においてNo)、CPU2は、スクロール表示を停止すると共に、スクロール表示を停止した位置の地図を表示する(ステップS80)。この状態においても、CPU2は、該停止状態にある地図の表示に併せて、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を継続して行う(ステップS80)。
【0037】
そして、ステップS80の表示状態において、目的地リスト表示ボタン21が押下された場合(ステップS90においてYes)、すなわち、操作者が、タッチパネル10の目的地リスト表示ボタン21が表示される部分をタッチした場合には、図6に示すように、ボタン表示手段であるCPU2は、過去に目的地として選択されたことのある目的地のリスト23を表示する(ステップS100)。このリスト23は、CPU2がスクロール表示を停止した位置の地図18Cに併せて表示される。
【0038】
リスト23に表示される目的地は、過去に目的地として選択されたことがある目的地としてHDD5に記録されているものであり、画面に表示されている地図18Cの位置から、スクロール方向に従った順番、すなわち、スクロール方向に向かった順番で表示される。そして、リスト23に表示された目的地をタッチすると、CPU2は、自車16の位置からこのタッチされた目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路を表示する。上述のように、リスト23に表示される目的地が、スクロール方向に従った順番に表示されることにより、目的地の検索を行い易くなる。
【0039】
また、POI入力画面表示ボタン22が押下された場合(ステップS110においてYes)、すなわち、操作者がタッチパネル10のPOI入力画面表示ボタン22が表示される部分をタッチした場合には、図7に示すように、ボタン表示手段であるCPU2は、POI検索画面24を表示する(ステップS120)。このPOI検索画面24も、CPU2がスクロール表示を停止した位置の地図18Cに併せて表示される。そして、POI検索画面24において、目的地となる建物名や住所等を検索条件として入力するとこの検索条件に該当する位置を含む地図がHDD5からCPU2に読み込まれ、液晶表示装置8に表示される。また、CPU2は、自車16の位置から検索された目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路を表示する。
【0040】
なお、POI検索画面24としては、施設、店、レストラン等のジャンル別の選択メニューを表示し、この選択メニューから所望のジャンルの位置をタッチすると、タッチしたジャンルに該当する目的地のリストが表示されるようにしてもよい。この場合には、目的地のリストの中の所望の目的地をタッチすると、CPU2は、自車16の位置からこのタッチされた目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路が表示されることとなる。
【0041】
なお、目的地リスト表示ボタン21またはPOI入力画面表示ボタン22を押下するために、一旦、スクロール継続ボタン20から手指を離したが、気が変わり、再び、高速スクロール表示を再開したい場合には、スクロール継続ボタン20を押下すると(ステップS130においてYes)、高速スクロール表示を再開する(ステップS50)。スクロール継続ボタン20から手指を離してもスクロール継続ボタン20を表示させたままにしておき、このスクロール継続ボタン20を押下することで高速スクロール表示を再開させることで、高速スクロール表示の再開を即座に開始することができる。
【0042】
一方、地図表示画面15に表示されている地図の周辺に地図をスクロール表示させたい場合には、ステップS20と同様に、画面の中心から見てスクロール表示させたい方向の位置をタッチする(ステップS140においてYes)。これにより、CPU2は、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を消し(ステップS150)、タッチした方向に低速スクロールを開始する(ステップS30)。なお、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21、POI入力画面表示ボタン22の押下、または低速スクロールの開始が行われない場合には(ステップS140においてNo)、ステップS80の表示を継続する。
【0043】
なお、スクロール表示をするためにタッチパネル10にタッチする位置は、スクロールをさせる方向により異なる。そのため、スクロール継続ボタン20の表示位置も異なる。そこで、CPU2は、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22をスクロール継続ボタン20と重ならない位置に表示するのが好ましい。
【0044】
上述のように、スクロール表示に併せて目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22を表示することにより、スクロール表示では目的地を検索するのが難しい場合に、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22を利用した検索に容易に移行することができる。また、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22に併せて、スクロール継続ボタン20も表示されるため、目的地リスト表示ボタン21とPOI入力画面表示ボタン22による検索とスクロール表示による検索を適宜に選択することができる。
【0045】
(変形例1)
次に、上述の実施の形態の変形例を説明する。
【0046】
このナビゲーション装置1の使用される態様として、例えば、固定顧客を循環するルートサービスを行う際の使用が考えられる。このような使用態様の場合には、操作者が、予め、目的地をHDD5に記憶させていることが多く、目的地の検索を容易に行えることが多い。そのため、このような使用態様におけるスクロール表示の目的は、検索された目的地の周辺の駐車場を探すなど、該目的地の周辺の検索が主目的となると考えられる。すなわち、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示の必要性は低いと考えられる。このような使用態様を想定し、ナビゲーション装置1を、高速スクロール表示された場合であっても、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示をしないボタン非表示となるように、予め設定することができる構成としてもよい。
【0047】
このような構成を採用し、ボタン非表示の設定をした場合には、図8に示すフローチャートに従って、ナビゲーション画面の表示が行われる。この図8に示すフローチャートについては、上述の図2に示すフローチャートと同様の処理については、同一のステップ番号を付与しその説明を省略することとする。
【0048】
ボタン非表示の設定とされている場合には、高速スクロール表示が行われている状態で(ステップS50)、この高速スクロール表示を継続するかどうかが判断される(ステップS160)。この判断は、スクロール表示を開始させるためのタッチがそのまま継続して行われているかどうかを判断する。したがって、該タッチがされたままである場合は(ステップS160においてYes)、高速スクロール表示(ステップS50)を継続し、手指がタッチパネル10から離れ、タッチが行われなくなった場合には(ステップS160においてNo)、スクロール表示を停止し(ステップS170)、スクロール表示を停止した位置の地図の表示を行う(ステップS10)。一方、ボタン非表示の設定が行われていない場合には、上述した図2のフローチャートが実行される。
【0049】
なお、上述の実施の形態および変形例においては、ナビゲーション装置1の操作をタッチパネル10により行う例を説明したが、タッチパネル10を直接手指で接触(タッチ)する代わりに、リモコンにより操作するようにしてもよい。この場合には、例えば、リモコンの十字キーを押下することにより十字キーの押下方向に従って低速のスクロール表示が開始する。そして、所定時間(例えば2秒)、低速スクロール表示が継続されると、高速スクロール表示に変わり、画面には、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22が表示される。この段階で、一旦、十字キーの押下を解除すること高速スクロール表示が停止する。そして、再び十字キーを押下する度に、スクロール継続ボタン20、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22を順にトレースし、各ボタンに対応した操作をリモコンから行うことができることになる。
【0050】
次に、図9から図12を参照しながら、上述のナビゲーション装置1の他の実施の形態に係るナビゲーション装置31ついて説明する。
【0051】
上述の実施の形態に係るナビゲーション装置1は、高速スクロール表示が行われている間は、目的地検索を容易に行なえるように、目的地リスト表示ボタン21およびPOI入力画面表示ボタン22の表示を行い、目的地の検索操作への移行を容易に行うことができるように構成されたものである。
【0052】
これに対し、ナビゲーション装置31は、低速のスクロール表示を行っている際に、スクロール表示されている地図の縮尺を小さくし、この状態でスクロール表示することで、遠距離にある目的地を短時間に画面上に表示させる。そして、画面に表示されている地図に目的地が表示されたり、あるいは、目的地付近まで地図がスクロールされたときに、地図の縮尺を大きくし、拡大された目的地を含む周辺地図を表示するように構成したものである。したがって、操作者において、目的地の大まかな位置が判っている場合に、目的地の検索を素早く行うことができる。
【0053】
図9に、ナビゲーション装置31の構成を示す。このナビゲーション装置31は、CPU2が縮尺変更手段としての機能を備える点を除いて、ナビゲーション装置1と同様の構成となっている。したがって、ナビゲーション装置1と同様の構成については、同一の符号を記載しその説明を省略する。このナビゲーション装置31は、図10に示す処理に基づく動作を行う。なお、この図10に示すフローチャートの各ステップは、CPU2がナビゲーション用のプログラムを実行することにより実現される。
【0054】
先ず、操作者により入力部11から目的地設定の指示が為されると、液晶表示装置8に、図11に示すような地図表示画面33をナビゲーション画面として表示する(ステップS200)。この地図表示画面33は、自車16と、この自車16の周囲の道路線(道路リンク)17等が描画された地図18を、入力部11により設定された縮尺で表示させられているものである。なお、このステップS200における地図表示画面33は、図2のフローチャートにおけるステップS10における地図表示画面15と同様の画面である。
【0055】
液晶表示装置8に地図表示画面15が表示されている状態において、操作者が、地図表示画面33の中心に対して、この地図表示画面33として表示されている地図18をスクロールさせたい方向となる位置を手指でタッチすると、スクロール制御手段としてのCPU2は、このタッチ信号に基づいて、地図表示画面33の中心から見たタッチ位置の方向に、地図18を低速でスクロール表示させる。
【0056】
このように、操作者が、地図表示画面33、すなわち、タッチパネル10を手指によりタッチすることによってナビゲーション装置1にスクロール表示を指示した場合には(ステップ210においてYes)、ナビゲーション装置31は、地図表示画面33に表示される地図18を低速でスクロール表示する(ステップS220)。そして、CPU2は、タッチパネル10に手指がタッチされている間は、この低速のスクロール表示を継続して行う。タッチパネル10を手指によりタッチすると、指標表示手段としてのCPU2は、図12に示すように、スクロール表示される地図18Aに重ねて、十字矢印19と、後述する縮尺変更の指示を行うための両矢印34を表示する。この両矢印34は、手指をタッチした位置の上方に表示される。
【0057】
スクロール表示をしている際に(スッテプS220)に、スクロール表示されている地図の縮尺変更の指示があった場合には(ステップS230においてYes)、縮尺変更手段としてのCPU2は、その指示に従って、スクロール表示されている地図18Aの縮尺を変更する(ステップS240)。スクロール表示のためにタッチしている手指を、両矢印34の方向に沿って移動することにより、その移動方向と移動量に応じて、スクロール表示されている地図18Aの縮尺が変更される。スクロール表示のためにタッチしている手指を、両矢印34の方向に沿って移動すると、タッチパネル10から出力されるタッチ位置の座標位置を示す信号が変化する。このタッチ位置の変化方向と変化量に関する座標位置信号が、I/F9を介してCPU2に入力される。CPU2は、この座標位置信号に基づき、スクロール表示されている地図18Aの縮尺を変更する。
【0058】
例えば、両矢印34の「+」(プラス)方向に手指のタッチ位置を滑らせると、地図18Aの縮尺は大きくなる(地図18Aの表示エリアが狭くなる)。逆に「−」(マイナス)方向に手指のタッチ位置を滑らせると、地図18Aの縮尺は小さくなる(地図18Aの表示エリアが広くなる)。したがって、スクロール表示させながら(手指を画面にタッチしたまま)、タッチ位置を「−」の方向にスライドし、スクロール表示されている地図18Aの縮尺を小さくすることで、遠距離にある目的地を短時間に画面上に表示させる。この際、地図18Aは低速でスクロール表示されているため、操作者は、地図18Aの表示内容を確認しながら、スクロール表示を行うことができる。
【0059】
そして、目的地が地図表示画面33に表示される地図上に表示されたら、今度は、タッチ位置を「+」の方向にスライドし、スクロール表示されている地図の縮尺を大きくすることで、拡大された目的地を含む周辺地図が表示される。そして、適切な倍率で地図が表示されたら、画面から手指を離すことでスクロール表示が停止され(ステップS210においてNo)、スクロール表示(ステップS220)に換えて、スクロール表示が停止された位置の地図が表示される(ステップS200)。
【0060】
そして、この地図上にある目的地を選択すると、CPU2は、自車16の位置からこの選択された目的地までの誘導経路を演算し、地図上に自車16をこの目的地まで誘導する誘導経路を表示する。
【0061】
上述したナビゲーション装置31においては、手指を両矢印34の長さを越えてスライドさせたとき、あるいは両矢印34と直交する方向にスライドさせたときは、スライドさせた方向に地図18のスクロール方向を変更するように構成してもよい。
【0062】
なお、上述したナビゲーション装置1,31は、車両搭載用として使用される他、携帯電話等に搭載したり、あるいは操作者が携帯可能な形態として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すナビゲーション装置の液晶表示装置に表示される地図表示画面を示す図である。
【図4】図3に示す地図表示画面に十字矢印が表示された状態を示す図である。
【図5】図1に示すナビゲーション装置の液晶表示装置に表示される高速スクロール表示の画面にスクロール継続ボタン、目的地リストボタン、POI入力画面表示ボタンが表示された状態を示す図である。
【図6】図5に示す目的地リストボタンがタッチされた場合に、地図表示画面に目的地リストが表示されている状態を示す図である。
【図7】図5に示すPOI入力画面表示ボタンがタッチされた場合に、地図表示画面にPOI検索画面が表示されている状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図9に示すナビゲーション装置の液晶表示装置に表示される地図表示画面を示す図である。
【図12】図11に示す地図表示画面に十字矢印と両矢印が表示された状態を示す図である。
【符号の説明】
【0064】
1,31 ・・・ ナビゲーション装置
2 ・・・ CPU(地図表示手段,スクロール制御手段,指標表示手段,ボタン表示手段)
8 ・・・ 液晶表示手段(表示手段)
10 ・・・ タッチパネル(位置検出手段)
24 ・・・ スクロール継続ボタン
25 ・・・ 目的地リスト表示ボタン(目的地設定用ボタン)
26 ・・・ POI入力画面表示ボタン(目的地設定用ボタン)
32 ・・・ 縮尺変更手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に地図が表示される表示手段と、
上記画面内の指示位置を検出する位置検出手段と、
上記画面に表示される上記地図をスクロール表示するスクロール制御手段と、
を有するナビゲーション装置において、
上記スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを上記画面に表示させるボタン表示手段を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記目的地設定用ボタンは、目的地を選択可能にリスト表示させる目的地リスト表示ボタン、または目的地をPOI入力させるPOI入力画面表示ボタンの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記目的地リスト表示ボタンの押下により表示される前記目的地のリストは、前記目的地を前記地図のスクロール方向に従った順番で表示されることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記ボタン表示手段は、前記目的地設定用ボタンに加えて、スクロール継続ボタンを表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記スクロール継続ボタンは、前記画面内の前記指示位置に表示されることを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記スクロール表示中は、前記目的地設定用ボタンの表示をしないようにすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
画面に地図を表示する地図表示ステップと、
上記画面内の指示位置を検出する位置検出ステップと、
上記位置検出ステップにより上記画面内の指示位置を検出した場合に、上記画面に表示される上記地図をスクロール表示させるスクロール表示ステップと、
上記スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを上記画面に表示させるボタン表示ステップと、
を有することを特徴とするナビゲーション画面表示方法。
【請求項1】
画面に地図が表示される表示手段と、
上記画面内の指示位置を検出する位置検出手段と、
上記画面に表示される上記地図をスクロール表示するスクロール制御手段と、
を有するナビゲーション装置において、
上記スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを上記画面に表示させるボタン表示手段を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記目的地設定用ボタンは、目的地を選択可能にリスト表示させる目的地リスト表示ボタン、または目的地をPOI入力させるPOI入力画面表示ボタンの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記目的地リスト表示ボタンの押下により表示される前記目的地のリストは、前記目的地を前記地図のスクロール方向に従った順番で表示されることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記ボタン表示手段は、前記目的地設定用ボタンに加えて、スクロール継続ボタンを表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記スクロール継続ボタンは、前記画面内の前記指示位置に表示されることを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記スクロール表示中は、前記目的地設定用ボタンの表示をしないようにすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
画面に地図を表示する地図表示ステップと、
上記画面内の指示位置を検出する位置検出ステップと、
上記位置検出ステップにより上記画面内の指示位置を検出した場合に、上記画面に表示される上記地図をスクロール表示させるスクロール表示ステップと、
上記スクロール表示に併せて、目的地の設定を行うための目的地設定用ボタンを上記画面に表示させるボタン表示ステップと、
を有することを特徴とするナビゲーション画面表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−256444(P2008−256444A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−97420(P2007−97420)
【出願日】平成19年4月3日(2007.4.3)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月3日(2007.4.3)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
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