説明

ナビゲーション装置および迂回経路情報提示方法

【課題】誘導経路の非設定時に、ユーザが面倒な操作を行うことなく、出来るだけ短い距離で前方交差点の渋滞等を回避する迂回経路を提示することが可能な「ナビゲーション装置および迂回経路情報提示方法」を提供する。
【解決手段】誘導経路が設定されていない場合において、進行方向前方に存在する少なくとも2つ以上先の基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定し、基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地まで迂回する経路を探索して提示することにより、基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づく度に迂回経路情報が自動的に提示されるとともに、当該基準交差点に近い交差点(基準交差点から1つ目の交差点または2つ目の交差点)に出る迂回経路が探索される可能性が高くなるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置および迂回経路情報提示方法に関し、特に、誘導経路を設定せずに走行しているときに前方交差点の渋滞等を迂回する経路を探索する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車載用のナビゲーション装置では、自立航法センサやGPS(Global Positioning System)受信機などを用いて車両の現在位置を検出し、その近傍の地図データを記録媒体から読み出して画面上に表示する。そして、画面上の所定箇所に自車位置を示す自車位置マークを重ね合わせて表示することにより、車両が現在どこを走行しているのかを一目で分かるようにしている。
【0003】
ところで、前方交差点が信号待ちの車両で長く縦列している場合に、その交差点をちょっと迂回したいときがある。誘導経路を設定していて、かつ、渋滞時に迂回経路を自動的に探索する機能を有効にしておけば、多くの車両が縦列して渋滞となっている前方交差点を迂回する経路が自動的に探索される。しかし、誘導経路を設定せずに走行しているときは、このような迂回経路は探索されない。
【0004】
なお、経路誘導機能が使用されていない場合に、特定交差点(複雑な構成を有する交差点)を迂回することが選択され、かつ、特定交差点を通過する通過方向が指定されたとき、特定交差点を通らずに指定された通過方向へ向かうための迂回経路を探索し、探索した迂回経路に基づいて経路案内を行う機能が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の技術を渋滞等が発生している交差点(以下、渋滞交差点という)に応用すれば、誘導経路の非設定時でも、渋滞交差点の迂回方向を指定することにより、当該渋滞交差点を通らずに通過する迂回経路を探索して案内することができる。
【特許文献1】特開2006−266803号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、迂回経路を探索するためには、渋滞交差点を迂回することを選択する操作および渋滞交差点における通過方向を指定する操作が必要となり、ユーザにとって非常に面倒であるという問題があった。さらに、渋滞交差点を迂回する迂回経路の探索に際して、渋滞交差点における通過方向が単に指定されるだけであるので、信号待ちで縦列している交差点を迂回するだけでなく、よけいな遠回りをする迂回経路が探索されてしまうことがあり、無駄な走行をユーザに強いることがあるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、誘導経路の非設定時に、ユーザが面倒な操作を行うことなく、出来るだけ短い距離で前方交差点の渋滞等を迂回可能な迂回経路を提示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために、本発明では、誘導経路を設定せずに走行している場合において、進行方向前方に存在する少なくとも2つ以上先の基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、当該基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定し、当該基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地まで迂回する迂回経路を探索する。そして、探索した迂回経路に関する迂回経路情報を提示するようにしている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、誘導経路の非設定時でも、進行方向前方に存在する基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づく度に迂回経路情報が自動的に提示されるので、ユーザに面倒な操作を強いることなく、基準交差点を迂回する迂回経路を提示することができる。また、基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定して迂回経路の探索が行われるので、当該基準交差点に近い交差点(基準交差点から1つ目の交差点または2つ目の交差点)に出る迂回経路が探索される可能性が高くなり、出来るだけ短い距離で基準交差点を迂回可能な迂回経路を提示することができる。これによりユーザは、前方の基準交差点が信号待ちの車両で渋滞しているような場合に、提示された迂回経路に従って渋滞を簡単に回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるナビゲーション装置の全体構成例を示すブロック図である。図1において、100はナビゲーション制御装置であり、ナビゲーション装置の全体を制御する。11はDVD−ROM等の記録媒体であり、地図表示や経路探索等に必要な各種の地図データを記憶している。なお、ここでは地図データを記憶する記録媒体としてDVD−ROM11を用いているが、CD−ROM、ハードディスク、半導体メモリ等の他の記録媒体を用いても良い。
【0010】
DVD−ROM11に記録された地図データは、広い地域を一望するための上位レベルの地図(縮尺の小さい地図)から、狭い地域を詳細に記述した下位レベルの地図(縮尺の大きい地図)まで、レベルと呼ばれる単位に階層化して管理されている。各レベルの地図データには、地図表示に必要な描画ユニットのデータ(地図上に存在する道路や建物、施設に関する各種のデータ)の他に、マップマッチングや経路探索等の各種の処理に必要な道路ユニットのデータが含まれている。
【0011】
12はリモコン、タッチパネルまたは操作スイッチ等の操作部であり、ユーザがナビゲーション制御装置100に対して各種の情報(例えば、経路誘導の目的地や経由地)を設定したり、各種の操作(例えば、メニュー選択操作、地図の拡大/縮小操作、手動地図スクロール、数値入力など)を行ったりするためのものである。
【0012】
13は車両の現在位置を測定するための自立航法センサであり、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する距離センサ(車速センサ)13aと、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)13bとを含んでいる。自立航法センサ13は、これらの距離センサ13aおよび角速度センサ13bによって車両の相対位置および方位を検出し、その情報をナビゲーション制御装置100に出力する。
【0013】
14は車両の現在位置を測定するためのGPS受信機であり、複数のGPS衛星から送られてくる電波をGPSアンテナ(図示せず)で受信し、3次元測位処理あるいは2次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算する(車両方位は、現時点における自車位置と1サンプリング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)。そして、GPS受信機14は、これらの計算した車両の絶対位置および方位の情報を、測位時刻と共にナビゲーション制御装置100に出力する。
【0014】
15は画像表示装置であり、ナビゲーション制御装置100の制御によって生成された画像を表示する。この画像表示装置15の画面上には、自車位置を含む範囲の地図画像が車両位置マークや各種ランドマーク等と共に表示される。また、誘導経路が設定されている場合、地図画像上には、誘導経路が表示されるとともに、車両の位置が誘導経路上の案内交差点近傍に近づいたときに交差点拡大図が表示される。
【0015】
また、誘導経路が設定されていない場合、進行方向前方に存在する基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、当該基準交差点を迂回するための迂回経路に関する迂回経路情報が画像表示装置15に表示される。ここで、基準交差点とは、進行方向前方に存在する少なくとも2つ以上先の交差点を言う。基準交差点を現在位置から2つ以上先の交差点としているのは、現在位置から少なくとも1つ先の交差点を迂回経路の始点とするためである。
【0016】
本実施形態では一例として、現在位置から進行方向前方に存在する2つ先の交差点を基準交差点とする。この場合は、現在位置から1つ先の交差点が迂回経路の始点となる。迂回経路の始点が1つに定まるため、探索される迂回経路の数が少なくて済むようになる。さらに、基準交差点の1つ手前の交差点から必ず迂回する迂回経路が探索されることとなるので、探索された迂回経路は最短経路(自車位置から仮目的地まで最短距離で到着することができる経路)になりやすい。
【0017】
次いで、ナビゲーション制御装置100の内部構成において、21は地図バッファであり、DVD−ROM11から読み出された地図データを一時的に格納する。22はROM読出制御部であり、DVD−ROM11からの地図データの読み出しを制御する。
【0018】
このROM読出制御部22は、後述するマップマッチング制御部26からマップマッチング処理後の車両現在位置情報を入力する。そして、その車両現在位置を含む所定範囲の地図データの読み出し指示を出力する。これによりROM読出制御部22は、地図表示に必要な地図データをDVD−ROM11から読み出して、地図バッファ21に格納する。
【0019】
23は外部信号入力部であり、操作部12からその操作状態に応じた操作信号を入力する。24は車両位置・方位計算部であり、自立航法センサ13から出力される自車の相対的な位置および方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)および車両方位を計算する。25はデータ記憶部であり、GPS受信機14から出力される自車の絶対的な位置および方位のデータを順次格納する。
【0020】
上述のマップマッチング制御部26は、地図バッファ21に読み出されている地図データと、車両位置・方位計算部24により計算された自立航法センサ13に基づく推定車両位置および車両方位のデータと、データ記憶部25に格納されたGPS受信機14による自車位置および車両方位のデータとを用いて、車両走行距離毎に投影法等によるマップマッチング処理を行って、自車の走行位置を地図データの道路上に位置修正する。
【0021】
27は誘導経路制御部であり、誘導経路の探索指示があったときに、地図バッファ21に格納された地図データを用いて、現在地から目的地までを結ぶ最もコストが小さな誘導経路を探索する。28は誘導経路メモリであり、誘導経路制御部27によって探索された誘導経路のデータ(現在地から目的地までのノードの集合)を記憶する。
【0022】
また、誘導経路制御部27は、誘導経路の非設定時に、進行方向前方に存在する基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、当該自車位置から後述する走行案内部32により設定された仮目的地まで基準交差点を通らずに迂回する経路を迂回経路として探索する。そして、誘導経路メモリ28は、誘導経路制御部27によって探索された迂回経路のデータ(現在地から迂回経路を通って仮目的地に至るまでのノードの集合)を記憶する。なお、誘導経路制御部27は、特許請求の範囲の迂回経路探索部に対応する。
【0023】
29は地図描画部であり、地図バッファ21に格納された地図データに基づいて、画像表示装置15への地図表示に必要な地図画像データを生成する。30はVRAM(ビデオRAM)であり、地図描画部29により生成された地図画像データを一時的に格納する。31は読出制御部であり、VRAM30からの地図画像データの読み出しを制御する。すなわち、地図描画部29によって生成された地図画像データは、VRAM30に一時的に格納され、読出制御部31によって1画面分の地図画像データが読み出される。
【0024】
走行案内部32は、基準交差点から所定距離以内に自車位置が入った場合、誘導経路制御部27に対して迂回経路の探索を指示する。そして、その結果として誘導経路制御部27により誘導経路メモリ28に格納された迂回経路データを使用することにより、基準交差点付近での迂回経路情報を生成して迂回経路の案内を行う。なお、走行案内部32が迂回経路情報を表示して行う迂回経路案内の詳細は後述する。
【0025】
33は操作画面発生部であり、操作部12を用いて各種の操作を行う際に必要な操作画面を生成して画像合成部37に出力する。34は各種マーク発生部であり、マップマッチング処理された後の自車位置に表示する車両位置マークや、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア等を表示する各種ランドマーク等を生成して画像合成部37に出力する。
【0026】
35は誘導経路描画部であり、誘導経路メモリ28に記憶された誘導経路データを使用して、誘導経路の描画データを発生する。すなわち、誘導経路描画部35は、誘導経路メモリ28に記憶された誘導経路データの中から、その時点でVRAM30に描画された地図エリアに含まれるものを選択的に読み出し、地図画像に重ねて他の道路と異なる濃い紫色で太く強調した誘導経路を描画する。36は迂回経路描画部であり、誘導経路メモリ28に記憶された迂回経路データを使用して、迂回経路の描画データ(迂回経路情報)を発生する。
【0027】
画像合成部37は、読出制御部31によってVRAM30から読み出された地図画像データに、操作画面発生部33、各種マーク発生部34、誘導経路描画部35および迂回経路描画部36のそれぞれから出力される各画像データを重ねて画像合成を行い、画像表示装置15に出力する。これにより、合成された画像が画像表示装置15の画面上に表示される。
【0028】
次に、第1の実施形態によるナビゲーション装置の主要な機能構成について説明する。図2は、第1の実施形態によるナビゲーション装置の主要構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、走行案内部32は、その機能構成として、基準交差点接近判定部32a、仮目的地設定部32b、仮目的地バッファ32cおよび経路表示判定部32dを備えている。
【0029】
基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報とに基づいて、進行方向前方に存在する2つ先の基準交差点から所定距離(例えば、300m)以内に自車位置が入ったか否かを判定する。そして、基準交差点から所定距離以内に入った場合、基準交差点接近判定部32aは、仮目的地の設定を要求する仮目的地設定要求を仮目的地設定部32bに通知するとともに、当該仮目的地までの迂回経路を探索するための迂回経路探索要求を誘導経路制御部27に出力する。
【0030】
また、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28からの迂回経路データとに基づいて、自車位置が迂回経路に進入せずに迂回開始地点を通り過ぎたか否かについて判定する。また、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28からの迂回経路データとに基づいて、自車位置が迂回経路の手前に位置するか否かについて判定する。また、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28からの迂回経路データとに基づいて、自車位置が迂回経路上にあるか否かについて判定する。
【0031】
仮目的地設定部32bは、基準交差点接近判定部32aからの仮目的地設定要求を受けて、地図バッファ21に記憶された地図データに基づいて、基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定し、当該仮目的地を示す仮目的地情報を仮目的地バッファ32cに格納する。このとき仮目的地設定部32bは、基準交差点から分岐している複数の道路毎に仮目的地を設定する。基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に仮目的地を設定しているのは、当該基準交差点に近い交差点(基準交差点から1つ目の交差点または2つ目の交差点)に出る迂回経路が探索される可能性を高くするためである。
【0032】
以下、仮目的地の設定動作について図3を用いて説明する。図3は、誘導経路が設定されていない場合に画像表示装置15に表示されている地図画像の例を示している。図3に示す地図画像は、比較的広域が表示される縮尺に設定されており、細街路などの一部の道路は表示されていない。例えば、基準交差点200は車両位置マーク220で示す自車位置から1つ先の交差点のように見えるが、実際にはこの間にもう1つの交差点が存在する(表示されていないだけ)。
【0033】
進行方向前方に存在する基準交差点200から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、仮目的地設定部32bは、仮目的地設定要求の通知を基準交差点接近判定部32aから受けて、基準交差点200を通過(図3の例では、左折通過および右折通過)した後の1つ目の交差点260,280と2つ目の交差点320,340との間にそれぞれ位置する地点を仮目的地380,400として設定する。なお、図3では説明の便宜上、仮目的地380,400を図示してあるが、実際には表示されない。
【0034】
誘導経路制御部27は、基準交差点接近判定部32aから出力された迂回経路探索要求を受けて、マップマッチング制御部26によって修正された後の自車位置220から基準交差点200を通らずに仮目的地380,400に至るそれぞれの迂回経路を探索し、その結果得られる迂回経路データを誘導経路メモリ28に格納する。本実施形態では、誘導経路制御部27は、仮目的地380,400までの距離が最も小さくなる経路を優先して(すなわち、探索条件を“距離優先”に設定して)探索する。具体的には、誘導経路制御部27は、1つ先の交差点から2つ先の交差点(基準交差点200)の間を繋ぐ道路リンクのコストを極大にしたり擬似的に削除した上で、迂回先である仮目的地380、400まで距離的に最短で行ける1本ずつの経路をそれぞれ探索する。
【0035】
経路表示判定部32dは、誘導経路メモリ28に格納された迂回経路データと、VRAM30に格納された地図画像データとに基づいて、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に、誘導経路制御部27により探索された迂回経路が表示されているか否かについて判定する。具体的には、VRAM30に格納された地図画像データの生成元である地図データが記憶されている地図バッファ21を参照して、当該地図バッファ21の地図データの中に、迂回経路を構成する道路リンクが存在するか否かを判定する。もし、地図データの中に迂回経路を構成する道路リンクが存在する場合、経路表示判定部32dは、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に迂回経路が表示されていると判定する。一方、地図データの中に迂回経路を構成する道路リンクが一部でも存在しない場合、経路表示判定部32dは、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に迂回経路が表示されていないと判定する。
【0036】
もし、探索された迂回経路が表示されていないと経路表示判定部32dにて判定した場合、経路表示判定部32dは、迂回経路描画要求を迂回経路描画部36に出力する。一方、迂回経路が表示されていると経路表示判定部32dにて判定した場合は、ユーザが地図画像を見て、進行方向前方の基準交差点を迂回するための経路が存在することを把握できるので、経路表示判定部32dは迂回経路描画要求を出力しない。
【0037】
迂回経路描画部36は、経路表示判定部32dからの迂回経路描画要求を受けて、地図バッファ21に格納された地図データと、誘導経路メモリ28に格納された迂回経路データとに基づいて、基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地までに至る迂回経路を含む迂回経路図の描画データ(迂回経路図画像)を生成する。各種マーク発生部34は、迂回経路図に含まれる自車位置を示す車両位置マークを発生し、画像合成部37に出力する。複数の仮目的地に対する複数の迂回経路データが誘導経路メモリ28に格納されている場合には、迂回経路描画部36は、当該複数の迂回経路データの各々について迂回経路図画像を生成する。迂回経路描画部36は、迂回経路図画像において、迂回経路を例えば赤色の実線で太く描画する。迂回経路描画部36は、生成した迂回経路図画像を画像合成部37に出力する。なお、迂回経路描画部36および画像合成部37は、特許請求の範囲の迂回経路情報提示部に対応する。
【0038】
画像合成部37は、読出制御部31によってVRAM30から読み出された地図画像データに、各種マーク発生部34、誘導経路描画部35および迂回経路描画部36のそれぞれから出力される各画像データを重ねて画像合成を行い、画像表示装置15に出力する。なお、迂回経路描画部36は誘導経路が設定されていないときに動作するので、誘導経路描画部35および迂回経路描画部36の両方から同時に画像データが出力されることはない。例えば、誘導経路の非設定時に、画像合成部37は、迂回経路描画部36から出力された迂回経路図画像を地図画像の下半分に重ねて画像合成する。迂回経路画像が複数ある場合、画像合成部37は、地図画像の下半分に当該複数の迂回経路画像を分割して合成する。
【0039】
図4は、車両の現在位置を示す車両位置マーク500を含む地図画像の下半分に分割表示された2つの迂回経路図画像520,540の例を示す図である。左側の迂回経路図画像520には、自車位置(車両位置マーク560で示す)から基準交差点580を通らずに、基準交差点580を左折通過した後の道路上に設定された仮目的地に至る迂回経路600が含まれている。また、右側の迂回経路図画像540には、自車位置(車両位置マーク560で示す)から基準交差点580を通らずに、基準交差点580を右折通過した後の道路上に設定された仮目的地に至る迂回経路620が含まれている。なお、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に、迂回経路600,620は表示されていない。
【0040】
次に、第1の実施形態におけるナビゲーション装置の動作について説明する。図5は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置の動作例を示すフローチャートである。図5におけるステップS100の処理は、ナビゲーション装置が起動することによって開始する。
【0041】
まず、地図描画部29は、地図バッファ21に格納された地図データに基づいて、画像表示装置15への地図表示に必要な地図画像データを生成する(ステップS100)。地図描画部29によって生成された地図画像データは、VRAM30に一時的に格納される。次に、読出制御部31は、VRAM30から1画面分の地図画像データを読み出して画像合成部37に出力する。画像合成部37は、読出制御部31によってVRAM30から読み出された地図画像データを画像表示装置15に出力する(ステップS120)。
【0042】
次に、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報とに基づいて、進行方向前方に存在する基準交差点から所定距離以内に自車位置が入ったか否かについて判定する(ステップS140)。もし、基準交差点から所定距離以内に自車位置が入っていないと基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS140にてNO)、処理はステップS100に遷移する。
【0043】
一方、基準交差点から所定距離以内に自車位置が入ったと基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS140にてYES)、基準交差点接近判定部32aは、仮目的地設定要求を仮目的地設定部32bに通知するとともに、迂回経路探索要求を誘導経路制御部27に出力する。
【0044】
次に、基準交差点接近判定部32aから仮目的地設定要求を受けた仮目的地設定部32bは、地図バッファ21に記憶された地図データに基づいて、基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定し、当該仮目的地を示す仮目的地情報を仮目的地バッファ32cに格納する(ステップS160)。
【0045】
また、基準交差点接近判定部32aから迂回経路探索要求を受けた誘導経路制御部27は、マップマッチング制御部26によって修正された後の自車位置から基準交差点を通らずに仮目的地に至る迂回経路を探索し、その結果得られる迂回経路データを誘導経路メモリ28に格納する(ステップS180)。
【0046】
次に、経路表示判定部32dは、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に、誘導経路制御部27により探索された迂回経路が含まれているか否かについて判定する(ステップS200)。もし、迂回経路が含まれていると経路表示判定部32dにて判定した場合(ステップS200にてYES)、処理はステップS100に遷移する。一方、迂回経路が含まれていないと経路表示判定部32dにて判定した場合(ステップS200にてNO)、経路表示判定部32dは、迂回経路描画要求を迂回経路描画部36に通知する。
【0047】
経路表示判定部32dから迂回経路描画要求の通知を受けた迂回経路描画部36は、地図バッファ21に格納された地図データと、誘導経路メモリ28に格納された迂回経路データとに基づいて、基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地に至る迂回経路を含む迂回経路図画像を生成する(ステップS220)。そして、迂回経路描画部36は、生成した迂回経路図画像を画像合成部37に出力する。
【0048】
次に、画像合成部37は、読出制御部31によってVRAM30から読み出された地図画像データに、各種マーク発生部34および迂回経路描画部36のそれぞれから出力される各画像データを重ねて画像合成を行い、画像表示装置15に出力する(ステップS240)。
【0049】
次に、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28からの迂回経路データとに基づいて、自車位置が迂回経路に進入せずに迂回開始地点を通り過ぎたか否かについて判定する(ステップS260)。もし、自車位置が迂回経路の迂回開始地点を通り過ぎたと基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS260にてYES)、処理はステップS100に遷移する。
【0050】
一方、自車位置が迂回経路の迂回開始地点を通り過ぎていないと基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS260にてNO)、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28からの迂回経路データとに基づいて、自車位置が迂回経路の手前に位置するか否かについて判定する(ステップS280)。もし、迂回経路の手前に位置すると基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS280にてYES)、処理はステップS320に遷移する。
【0051】
一方、迂回経路の手前に位置しないと基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS280にてNO)、基準交差点接近判定部32aは、地図バッファ21からの地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28からの迂回経路データとに基づいて、自車位置が迂回経路上にあるか否かについて判定する(ステップS300)。もし、自車位置が迂回経路上にない(すなわち、迂回経路を通った後の状態)と基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS300にてNO)、処理はステップS100に遷移する。
【0052】
一方、自車位置が迂回経路上にあると基準交差点接近判定部32aにて判定した場合(ステップS300にてYES)、地図描画部29は、地図バッファ21に格納された地図データに基づいて、画像表示装置15への地図表示に必要な地図画像データを生成する(ステップS320)。その後、地図描画部29によって生成された地図画像データは、VRAM30に一時的に格納され、読出制御部31によって1画面分の地図画像データが読み出される。次に、画像合成部36は、読出制御部31によってVRAM30から読み出された地図画像データを画像表示装置15に出力する(ステップS340)。その後、処理はステップS240に遷移する。
【0053】
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、誘導経路が設定されていない場合において、進行方向前方に存在する基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、当該基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定する。そして、当該基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地まで至る経路を探索し、その結果を迂回経路図画像として提示するようにしている。
【0054】
このように構成した第1の実施形態によれば、進行方向前方に存在する基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づく度に、当該基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地まで至る経路が迂回経路情報として自動的に提示されるので、誘導経路の非設定時であっても、ユーザに面倒な操作を強いることなく、基準交差点を迂回する迂回経路を提示することができる。
【0055】
また、基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定して迂回経路の探索が行われるので、基準交差点に近い交差点(基準交差点から1つ目の交差点または2つ目の交差点)に出る迂回経路が探索される可能性が高くなり、出来るだけ短い距離で基準交差点を迂回可能な迂回経路を提示することができる。これによりユーザは、前方の基準交差点が信号待ちの車両で渋滞しているような場合に、提示された迂回経路に従って渋滞を簡単に回避することができる。特に、基準交差点を右左折する予定のときは、迂回経路の提示は役に立つ。
【0056】
また、第1の実施形態では、迂回経路の探索条件を“距離優先”とし、仮目的地までの距離が最も小さくなる経路を優先して探索している。もちろん、これ以外の探索条件で迂回経路を探索してもよい。しかし、距離優先の探索条件で探索すると、仮目的地までの時間が最も短くなる経路を優先して探索したり、仮目的地までに通る道路の道幅がなるべく広い経路を優先して探索したりする場合などに比べて、不要な遠回りを出来るだけ減らした迂回経路が探索される可能性を高くすることができる点で好ましい。
【0057】
また、第1の実施形態では、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に迂回経路が含まれていない場合に限り、迂回経路図画像を表示するようにしている。このため、ユーザが地図画像を見て、進行方向前方の基準交差点を迂回するための迂回経路の存在を把握することができるときまで不必要に迂回経路図画像が表示されるのを防止することができる。なお、地図画像の表示から迂回経路の存在自体が確認できる場合であっても、迂回経路図画像を表示するようにしてもよい。赤く太く描画した迂回経路図画像を表示すれば、ユーザに強く印象付けることができるからである。
【0058】
なお、上記第1の実施形態では、地図画像の他に迂回経路図画像を画面分割して表示する例について説明しているが、これに限定されない。例えば、地図画像の表示縮尺を迂回経路が表示される縮尺に変えた上で、赤く太く描画した迂回経路を地図画像上に重ねて表示するようにしてもよい。
【0059】
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図6は、第2の実施形態によるナビゲーション装置の全体構成例を示すブロック図である。なお、この図6において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0060】
第2の実施形態において、ナビゲーション装置は、VICS受信機16およびVICS情報バッファ38を更に備えている(VICSは登録商標)。また、ナビゲーション制御装置100は、図1の走行案内部32の代わりに走行案内部32′を備えている。
【0061】
VICS受信機16は、一般道上に設置された光ビーコン送受信機との間で光を介して双方向通信を行うことにより、VICSセンタから送られてくるVICS道路交通情報を受信する。VICS道路交通情報には、たとえば現在の渋滞情報や通行規制情報などが含まれている。そして、VICS受信機16は、この受信したVICS道路交通情報をナビゲーション制御装置100に出力する。VICS情報バッファ38は、VICS受信機16から出力されるVICS道路交通情報を順次格納する。
【0062】
図7は、第2の実施形態によるナビゲーション装置の主要構成例を示すブロック図である。図7に示すように、走行案内部32′は、その機能構成として、図2の経路表示判定部32dの代わりに渋滞有無判定部32eを備えている。なお、この図7において、図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0063】
渋滞有無判定部32eは、地図バッファ21に格納された地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28に格納された迂回経路データと、VICS情報バッファ38に格納されたVICS道路交通情報とに基づいて、基準交差点から迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞があるか否かについて判定する。もし、基準交差点から迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞があると渋滞有無判定部32eにて判定した場合、渋滞有無判定部32eは、迂回経路描画要求を迂回経路描画部36に出力する。一方、基準交差点から迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞がないと渋滞有無判定部32eにて判定した場合、渋滞有無判定部32eは迂回経路描画要求を迂回経路描画部36に出力しない。
【0064】
ここで、渋滞有無判定部32eによる判定動作について説明する。図8は、基準交差点を含む自車位置周辺の地図画像を示す図である(表示画像の例ではない)。この地図画像には、渋滞有無判定部32eによる判定動作を説明する便宜上、迂回経路760および渋滞道路区間780を図示している。この場合、渋滞有無判定部32eは、基準交差点から迂回経路760の迂回開始地点800までの間に渋滞があると判定し、迂回経路描画要求を迂回経路描画部36に出力する。一方、基準交差点740から迂回経路760の迂回開始地点800までの間に渋滞がなければ、渋滞有無判定部32eは、迂回経路描画要求を迂回経路描画部36に出力しない。
【0065】
迂回経路描画部36は、渋滞有無判定部32eから出力された迂回経路描画要求を受けた場合に、地図バッファ21に格納された地図データと、マップマッチング制御部26からの自車位置情報と、誘導経路メモリ28に格納された迂回経路データとに基づいて、基準交差点を通らずに自車位置から仮目的地まで至る迂回経路を含む迂回経路図画像を生成する。
【0066】
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、基準交差点から迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞がある場合に限り、迂回経路図画像を表示するようにしたので、基準交差点の付近で渋滞が発生していないときまで不必要に迂回経路図画像が表示されるのを防止することができる。
【0067】
なお、上記第2の実施形態では、VICS情報バッファ38に格納されたVICS道路交通情報に基づいて、前方の渋滞状況を検知する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、車両前方を撮影する車載カメラを備え、当該車載カメラによって撮影された画像(基準交差点に設置された信号機の点灯状態や先行車両の縦列状態など)に基づいて、前方の渋滞状況を検知するようにしても良い。また、先行車両と車車間通信を行うことによって当該先行車両の車速情報を取得し、当該取得した先行車両の車速に基づいて、前方の渋滞状況を検知するようにしても良い。
【0068】
また、上記第2の実施形態では、基準交差点から迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞があるときには常に迂回経路図画像を表示する例について説明したが、これに限定されない。例えば、基準交差点から迂回開始地点までの間に渋滞が発生していても、迂回経路も渋滞していたら迂回経路図画像を表示しないようにしてもよい。
【0069】
また、上記第1および第2の実施形態では、所定の判定条件を満たせば常に迂回経路図画像を表示する例について説明したが、これに限定されない。例えば、迂回経路の全長が所定距離以上になるときは迂回経路図画像を表示しないようにしてもよい。また、迂回経路を走行するのにかかる所要時間が所定時間以上になるときには迂回経路図画像を表示しないようにしてもよい。
【0070】
また、上記第1の実施形態と上記第2の実施形態とを組み合わせてもよい。例えば、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図画像の中に迂回経路が含まれておらず、かつ、基準交差点から迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞があるときに限り、迂回経路図画像を表示するようにしてもよい。
【0071】
その他、上記第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第1の実施形態によるナビゲーション装置の全体構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるナビゲーション装置の主要構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】第1の実施形態による仮目的地の設定例を示す図である。
【図4】第1の実施形態による迂回経路図画像(迂回経路情報)の表示例を示す図である。
【図5】第1の実施形態によるナビゲーション装置の動作例を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態によるナビゲーション装置の全体構成例を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態によるナビゲーション装置の主要構成例を示す機能ブロック図である。
【図8】第2の実施形態による渋滞有無判定部による判定動作の例を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
27 誘導経路制御部
32a 基準交差点接近判定部
32b 仮目的地設定部
32d 経路表示判定部
32e 渋滞有無判定部
36 迂回経路描画部
37 画像合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導経路が設定されていない場合、進行方向前方に存在する少なくとも2つ以上先の基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、地図データ記憶部に記憶された地図データに基づいて、前記基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定する仮目的地設定部と、
前記地図データ記憶部に記憶された地図データに基づいて、前記自車位置から前記仮目的地まで前記基準交差点を通らずに迂回する迂回経路を探索する迂回経路探索部と、
前記迂回経路探索部により探索された迂回経路に関する迂回経路情報を提示する迂回経路情報提示部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記迂回経路探索部は、前記仮目的地までの距離が最も小さくなる経路を優先して探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記迂回経路情報提示部は、現在設定されている表示縮尺により表示中の地図情報の中に、前記迂回経路探索部により探索された前記迂回経路が表示されていない場合に限り、前記迂回経路情報を提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記基準交差点から前記迂回経路探索部により探索された前記迂回経路の迂回開始地点までの間に渋滞があるか否かについて判定する渋滞有無判定部を更に備え、
前記迂回経路情報提示部は、前記渋滞があると前記渋滞有無判定部により判定された場合に限り、前記迂回経路情報を提示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
誘導経路が設定されていない場合、進行方向前方に存在する少なくとも2つ以上先の基準交差点から所定距離以内に自車位置が近づいたときに、地図データ記憶部に記憶された地図データに基づいて、前記基準交差点を通過した後の1つ目の交差点と2つ目の交差点との間に位置する地点を仮目的地として設定する第1のステップと、
前記地図データ記憶部に記憶された地図データに基づいて、前記自車位置から前記仮目的地まで前記基準交差点を通らずに迂回する迂回経路を探索する第2のステップと、
前記第2のステップにより探索された迂回経路に関する迂回経路情報を提示する第3のステップとを備えたことを特徴とする迂回経路情報提示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−151585(P2010−151585A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329352(P2008−329352)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】