説明

ナビゲーション装置及びナビゲーション方法

【課題】観光地で、食事を取り、土産を買い、特定のレジャー施設を利用したい場合に、日常生活では通常接することがない食事、土産物、或いはレジャー施設等に関する情報を提供することができるナビゲーション装置を得ることにある。
【解決手段】 ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶した高頻度存在地点データベースを備え、案内対象を抽出する案内対象抽出手段に、高頻度存在地点もしくは当該高頻度存在地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補から除外する第一除外選別手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の案内対象と当該案内対象の地図上の地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースと、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出する案内対象抽出手段とを備え、抽出結果を出力する出力手段を備えたナビゲーション装置に関するとともに、この種の装置が実行するナビゲーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のナビゲーション装置として、ユーザのPOI(point of interest)が観光地である場合に、特定の観光地を検索・抽出して提案するジャンル別目的地検索技術が特許文献1に示されている。
この文献に開示の技術では、所望するジャンル(この例では観光地)を選択し、そのジャンルの目的地名リスト及び観光に適した時期から、その時期に適した所望の目的地(具体的な観光地)を知ることができる。
即ち、期間を考慮して、その期間に適した観光地検索が行なわれることにより、旅行する時期に適した観光地を容易に知ることができる。
【0003】
【特許文献1】特開2001−056231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、ある時期に適当な観光地に観光に向かうとして、その観光地で、日頃ユーザが食することがない料理を食べたり、めずらしい土産物を買ったり、その土地にしかないレジャー施設を利用してみたい場合がある。
従来のナビゲーション装置では、例えば、ユーザが日頃接しているものと、ユーザにとって目新しく興味をそそるものとを区別することがないため、例えば、旅先の目的地に関して、ユーザにとって慣れ親しんだ事柄と目新しい事柄との両方が混在した情報が提供されるだけで、上記のような要請に的確に答えることが出来なかった。
本発明の目的は、例えば、週末に、これまで行ったことがない観光地に行く予定がある場合に、その観光地で、食事を取り、土産を買い、特定のレジャー施設を利用したい場合に、日常生活では通常接することがない食事、土産物、或いはレジャー施設等に関する情報を得ることができるナビゲーション装置を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明に係る、
複数の案内対象と当該案内対象それぞれの地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースと、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出する案内対象抽出手段とを備え、
前記案内対象抽出手段の抽出結果を出力する出力手段を備えたナビゲーション装置の第1の特徴構成は、
ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶した高頻度存在地点データベースを備え、
前記案内対象抽出手段に、前記高頻度存在地点もしくは当該高頻度存在地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外する第一除外選別手段を備えた点にある。
【0006】
上記第1の特徴構成を備えたナビゲーション装置によれば、案内対象抽出手段が、特定の地点(例えば、走行ルートに設定される目的地)との関係(例えば目的地自体或いはその目的地から一定の範囲内にある地点)を満たす、案内対象種に属する案内対象を案内対象候補として抽出する。ここで、一定の範囲内とは、地点間の距離が一定の範囲内を意味する場合、その地点に到達するのに必要な時間が一定時間未満となる範囲内を意味する場合もある。
さて、本願に係るナビゲーション装置には、高頻度存在地点データベースが備えられ、このデータベースに高頻度存在地点が記憶されている。そして、第一除外選別手段は、高頻度存在地点もしくは当該地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を抽出するとともに、このようにして抽出された案内対象を、別途抽出されている案内対象候補から除外する。
結果、このような第一除外選別手段による除外処理を経た後の案内対象候補は、ユーザにとって通常接することがある案内対象を除外したものとなり、ユーザにとって目新しいものを、食したり、土産物としたり、楽しんだりしたいという目的に沿ったものとなる。結果、ユーザの新たな要求に満たすことができる。
【0007】
本発明に係る、複数の案内対象と当該案内対象それぞれの地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースを使用して、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出し、抽出結果を出力するナビゲーション方法は、
ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶しておき、
前記案内対象候補の抽出において、前記高頻度存在地点もしくは当該地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外するナビゲーション方法となる。
さらに、このナビゲーション方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラムは、複数の案内対象と当該案内対象それぞれの地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースを使用して、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出する案内対象候補抽出ステップと、前記案内対象候補抽出ステップの抽出結果を出力する出力ステップとをコンピュータに実行させるナビゲーションプログラムであって、
ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶した高頻度存在地点データベースを使用して、
前記案内対象候補抽出ステップにおいて、前記高頻度存在地点もしくは当該地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外する第一除外選別ステップを実行し、除外処理後の案内対象候補を前記出力ステップで出力する処理をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラムとなる。
【0008】
さて、上記の第1の特徴構成のナビゲーション装置において、
前記高頻度存在地点データベースに、ユーザの自宅、ユーザが頻繁に行く地点、或いはユーザが頻繁に利用する走行ルートの何れか一種以上が記憶されており、
前記高頻度存在地点が、ユーザの自宅、ユーザが頻繁に行く地点、或いはユーザが頻繁に利用する走行ルートの何れか一種以上であることが好ましい。この構成が第2の特徴構成である。
高頻度存在地点として、ユーザの自宅を記憶しておくことで、自宅周辺に存在する案内対象が除外された案内対象候補を得ることができる。
高頻度存在地点として、ユーザが頻繁に行く地点を記憶しておくことで、当該地点周辺に存在する案内対象が除外された案内対象候補を得ることができる。
高頻度存在地点として、ユーザが頻繁に利用する走行ルートを記憶しておくことで、当該走行ルート周辺に存在する案内対象が除外された案内対象候補を得ることができる。
【0009】
一方、第1、第2の特徴構成を備えたナビゲーション装置において、
ユーザが訪れたことがある訪問地点を記憶した訪問地点データベースを備え、
前記案内対象抽出手段に、前記訪問地点もしくは当該訪問地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外する第二除外選別手段を備えることが好ましい。この構成が第3の特徴構成である。
この構成のナビゲーション装置にあっては、訪問地点データベースが備えられ、このデータベースにユーザが訪れたことがある訪問地点が記憶されているため、第二除外選別手段は、訪問地点もしくは当該地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を抽出するとともに、このようにして抽出された案内対象を、別途抽出されている案内対象候補から除外する。
結果、このような第二除外選別手段による除外処理を経た後の案内対象候補は、ユーザが訪問したことがある案内対象を除外したものであるため、ユーザにとって目新しいものを、食したり、土産物としたり、楽しんだりしたいという目的に沿ったものとなる。結果、ユーザの新たな要求を満たすことができる。
【0010】
さて、これまで説明してきたナビゲーション装置に、
自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、
前記案内対象抽出手段が、前記自車位置検出手段により検出された自車位置に対して、一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を抽出するものとされていることが好ましい。
この構成では、自車位置検出手段により検出される自車位置に対して、一定の範囲内にある地点の案内対象を抽出する場合に、高頻度存在地点或いは当該高品度存在地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を除外した情報を得ることができる。
従って、自車位置或いは自車位置の近くで、ユーザにとって目新しいものを、食したり、土産物としたり、楽しんだりしたいという目的に沿ったものとなる。結果、ユーザの新たな要求を満たすことができる。
【0011】
さらに、これまで説明してきたナビゲーション装置に、
出発地から目的地までのルート探索を実行するルート探索手段を備え、
前記案内対象抽出手段が、前記ルート探索手段により探索された案内ルートに対して、一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を抽出するものとするのも好ましい態様である。
この構成では、ルート探索手段により検出される出発地から目的地までの案内ルートに対して、一定の範囲内にある地点の案内対象を抽出する場合に、高頻度存在地点或いは当該高頻度存在地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を除外した情報を得ることができる。従って、案内ルート或いは案内ルートの近くで、ユーザにとって目新しいものを、食したり、土産物としたり、楽しんだりしたいという目的に沿ったものとなる。結果、ユーザの新たな要求を満たすことができる。
【0012】
さて、これまでの説明では、案内対象としては具体的には述べなかったが、案内対象データベースに、案内対象が料理店毎、当該料理店が提供する料理ジャンル毎(地点を特定できる当該料理店個々に、その料理店が提供する料理ジャンル毎)、当該料理店が提供する料理毎(地点を特定できる当該料理店個々に、その料理店が提供する料理毎)或いは当該料理店が属するチェーン店毎(地点を特定できる当該料理店個々に、その料理店が属するチェーン店毎)に記憶されており、案内対象種として料理店、料理ジャンル、料理或いはチェーン店を指定可能であるものとしておくと、料理店、料理ジャンル、料理或いはチェーン店を指定して、出先での食事について、本願の目的を達成することができる。
【0013】
また、案内対象データベースに、案内対象が販売店毎、当該販売店が販売する商品毎(地点を特定できる当該販売店個々に、その販売店が販売する商品毎)、当該販売店が属するチェーン店毎(地点を特定できる当該販売店個々に、その販売店が属するチェーン店毎)に記憶されており、前記案内対象種として販売店、商品、或いはチェーン店を指定可能であるものとしておくと、販売店、商品、或いはチェーン店を指定して、本願の目的を達成することができる。
【0014】
また、案内対象データベースに、案内対象が施設毎、当該施設が属する施設ジャンル毎(地点を特定できる当該施設個々に、その施設が属する施設ジャンル毎)、当該施設が提供する提供内容毎(地点を特定できる当該施設個々に、その施設が提供する提供内容毎)に記憶されており、案内対象種として施設、施設ジャンル、或いは提供内容を指定可能であるものとしておくと、施設、施設ジャンル、或いは提供内容を指定して、本願の目的を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係るナビゲーション装置1について、図面に基づいて説明する。
図1は、本願に係るナビゲーション装置1の構成を示した機能ブロック図である。
同図に示すように、ナビゲーション装置1は、装置本体としての演算処理装置4に対して、その周辺機器としてのリモコン入力装置2、リモコン受信機3、現在位置検出装置5、情報記憶装置6、表示入力装置7及びVICS受信機8を備えて構成される。
【0016】
前記現在位置検出装置5は、ここでは、GPS受信機5a、方位検知センサ5b、及び距離検知センサ5cを備えて構成される。
GPS受信機5aは、人工衛星からの信号を受信する装置であり、信号の発信時刻、GPS受信機5aの位置情報、GPS受信機5aの移動速度、GPS受信機5aの進行方向など様々な情報を得ることができる。
【0017】
方位検知センサ5bは、地磁気センサやジャイロセンサ、或いは、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転型の抵抗ボリューム、車輪部に取り付ける角度センサ等により構成され、車両の進行方向を検知することができる。
距離検知センサ5cは、車輪の回転数を検知するセンサや車両の加速度を検知するセンサと検知された加速度を2回積分する回路との組み合わせ等により構成され、車両の移動距離を検知することができる。
これらの機器は、演算処理装置4内に備えられる自車位置検出部4Aとともに働いて、自車の現在位置を検出・決定する。この現在位置は、例えば、自車の経度情報及び緯度情報の組み合わせとして検出される。
【0018】
VICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)受信機8は、道路上の所定の地点に設置された信号発信機から発信された信号を受信する装置であり、VICSの光ビーコン及び電波ビーコンや、FM放送に多重されたVICS信号を受信することができる装置としている。演算処理装置4は、このVICS受信機8が受信した信号から、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等の各種交通情報を取得することができる。
【0019】
情報記憶装置6は、例えば、ハードディスクドライブ、DVD−ROMを備えたDVDドライブ、CD−ROMを備えたCDドライブ等のように、情報を記憶可能な記録媒体とその駆動手段とを有して構成される。そして、ここでは、情報記憶装置6には、本願に係る地図データベースDBm、案内対象データベースDBg、高頻度存在地点データベースDBf、訪問地点データベースDBv等が格納されている。
本願にあっては、案内対象データベースDBg、高頻度存在地点データベースDBf、訪問地点データベースDBvが本願発明においてキーを成すデータベースとなる。
【0020】
地図データベースDBm
地図データベースDBmは、表示入力装置7の後述する表示部7aに表示するための地図情報を記憶しているデータベースであるとともに、後述するルート探索部4Bにおいて、出発地(現在地を含む)から目的地までのルート探索に利用するルート探索情報を記憶しているデータベースでもある。
前記地図情報は、道路レイヤ、施設等の背景情報を有する背景レイヤ、市町村名など文字を表示するための文字レイヤ等を有して構成されている。この道路レイヤには、各道路を表示するためのノード情報及びリンク情報が含まれている。
前記ルート探索情報は、各道路レイヤ上に設定されるノード情報とリンク情報を含んで構成され、個々のリンク情報は、その属性情報として、道路種別、リンク長、道路幅等を有している。さらに、個々のリンク情報は、それら個々のリンクを通過するためのコスト情報(リンク長、道路種別等に応じたリンクを通過するのに掛かるルート探索上のコスト情報)を含み、特定の出発地から目的地までについて、複数のルート候補を選択した場合に、それぞれのルート候補に掛かるコストを計算し、そのルート候補間のコスト比較から、例えば、最も早く目的地に到達できる等の要件を満たす特定のルート候補を案内ルートとして選択するための情報である。
【0021】
高頻度存在地点データベースDBf
図2に、この高頻度存在地点データベースDBfの構成を示した。このデータベースは、ユーザが高い頻度で存することがある地点である高頻度存在地点を個別に記憶したデータベースであり、具体的には、例えば地点として、ユーザの自宅、ユーザが頻繁に行く地点(職場、学校等)が記憶・登録されている。その他、ユーザが頻繁に利用する走行ルート(自宅から職場への走行ルートである通勤ルート、自宅から学校への走行ルートである通学ルート等を含む)も記憶・登録情報されている。
【0022】
具体的には、図2に示すように、このデータベースは、「地点名」と、その地点の経度・緯度情報からなる「地点の位置」とを少なくとも備えて構成されている。図示する例では、地点として『自宅』『職場』『学校』と、『通勤ルート』『通学ルート』が記憶・登録されている。地点が『自宅』『職場』『学校』等の決まった地点である場合は、これらの経度・緯度情報((X1,Y1)(X2,Y2)(X4,Y4))が、「地点の位置」として記憶・登録されている。一方、地点が地点間を繋ぐルートである場合は、ルートの両端の位置((X1,Y1)(X2,Y2)、(X1,Y1)(X4,Y4))および、それらを繋ぐ中継地点の位置((X3,Y3)、(X5、Y5))もルートを構成する順に記憶・登録されている。
これらの情報は、ユーザ等が登録する他、ナビゲーション装置1は、頻繁にナビゲートする走行ルートを自動的に抽出して、記憶・登録する。
従って、本願に係るナビゲーション装置1では、この高頻度存在地点データベースに記憶・登録された各地点を確認することで、ユーザが高い頻度で存在することがある地点を確認できる。
【0023】
訪問地点データベースDBv
図3に、訪問地点データベースDBvの構成を示した。このデータベースDBvは、ユーザが訪れたことがある地点である訪問地点を記憶・登録したデータベースである。
【0024】
図3に示すように、このデータベースには、具体的には、「地点名」とその地点の経度・緯度情報からなる「地点の位置」と、さらには、訪問した年月日である「訪問年月日」も記憶されている。この図では、地点名として『A』『B』『C』が記憶・登録されている例を示している。地点名Aの位置は経度・緯度で(X10,Y10)であり、ユーザがこの地点Aを、訪問した年月日が「訪問年月日」である。地点B(地点の位置は(X11,Y11)),地点C(地点の位置は(X11,Y11))についても同様である。
これらの情報は、ユーザ等が登録する他、ナビゲーション装置1が、一度訪れたことがある地点を抽出して、記憶・登録する。
従って、本願に係るナビゲーション装置1では、このデータベースDBvに記憶・登録された各地点を確認することで、ユーザが訪れたことがある地点を確認できる。
【0025】
案内対象データベースDBg
図4に、この案内対象データベースDBgが料理店データベースである例の構成を示した。
案内対象データベースは、少なくとも複数の案内対象(この料理店データベースの場合は各料理店が案内対象となる)と、案内対象それぞれの地点とを案内対象種(「料理店」)に関連づけて記憶したものである。
【0026】
図4に示すように、このデータベースは、「料理店名」「料理店の位置」「料理ジャンル」「料理名」「チェーン店名」の各欄を備えて構成されている。
さらに具体的には、「料理店名」毎に、その料理店が位置する地点の経度・緯度情報である「料理店の位置」、その料理店で提供される「料理ジャンル(和食・中華・フランス料理・イタリア料理等の別)」、提供される具体的な「料理名」、さらにはその料理店が特定のチェーン店に属している場合はその「チェーン店名」が記憶・登録されている。例示的に説明すると、この例では、料理店名Wに関して、その料理店の位置が経度・緯度で(X50,Y50)であり、「料理ジャンル」が和食であり、「料理名」w1〜w6の料理が当該料理店で提供され、その料理店がチェーン店名「WaTa」に属していることを示している。
料理店名Cに関して、その料理店の位置が経度・緯度で(X51,Y51)であり、「料理ジャンル」が中華であり、「料理名」c1〜c6の料理が当該料理店で提供され、その料理店は「チェーン店名」が空白となっていることから、いずれのチェーン店にも属していないことを示している。
料理店名CCに関して、その料理店の位置が経度・緯度で(X52,Y52)であり、「料理ジャンル」が中華であり、「料理名」cc1〜cc6の料理が当該料理店で提供され、その料理店は「チェーン店名」がChaChaに属していることを示している。
これらの情報は、ナビゲーション装置の作成者或いはユーザ等により、予め記憶・登録する構成が採用されている。
従って、本願に係るナビゲーション装置では、この料理店データベースに記憶・登録された各料理店を確認することで、その料理店で提供される「料理ジャンル」、「料理名」、「チェーン店名」等を確認できる。
【0027】
以上説明してきた例にあっては、料理店データベースが「料理店名」に基づいて分類された構成に関して説明したが、このデータベースは、例えば、「料理ジャンル」、「料理名」、「チェーン店名」の一種以上をソート条件とすることにより、異なった地点で提供される「料理ジャンル」毎、「料理名」毎、「チェーン店」毎の個別情報とすることが可能である。
即ち、個々の個別情報に、その個別情報に係るものが提供される地点を料理店を介して関連付けることで、「料理店名」、「料理ジャンル」、「料理名」、「チェーン店名」のいずれの条件からでも、異なった地点と関連付けられた個別情報を、検索・抽出対象とするデータベースを構築することができる。
【0028】
演算処理装置4は、例えば、各種の演算処理及びナビゲーション装置1の各部の動作制御を行うCPUと、このCPUが演算処理を行う際のワーキングメモリとして使用されるRAMと、CPUを動作させるための各種の動作プログラムや制御プログラム等のソフトウェアが格納されたROM等を備える構成とすることができる。
【0029】
演算処理装置4は所定の目的を達成するためのソフトウェア(本願にいうナビゲーションプログラム)が格納されており、ハードウェアとともに働いて一定の目的を達成するように構成されている。即ち、ソフトウェアとハードウェアとは、共働することで所定の目的を実現する処理手段を構成する。
【0030】
図1に示すように、演算処理装置4は、その主な機能ブロックとして、自車位置検出部4A、ルート探索部4B、案内対象抽出部4C及び出力部4Dを備えて構成されている。
【0031】
前記自車位置検出部4Aは、自車位置検出手段としての役割を果たす部位であり、先に説明した現在位置検出装置5に備えられる各機器(GPS受信機5a、方位検知センサ5b、距離検知センサ5c)からの情報及びVICS受信機8からの情報に基づいて、ナビゲーション装置1の位置を検出・決定する。
【0032】
前記ルート探索部4Bは、ルート探索手段としての役割を果たす部位であり、上記地図データベースDBm内に記憶されている前記ルート探索情報を使用して、別途、表示入力装置7から別途入力されてくる出発地から目的地について、複数のルート候補を選択した場合に、それぞれのルート候補に掛かるコストを計算し、そのルート候補間のコスト比較から特定のルート候補を案内ルートとして選択する。
さらに、上記自車位置検出部4Aで検出される自車位置から登録されている目的地までのルート探索を実行し、現在の自車位置から目的地に向かうための適切な案内ルートを探索し、ルート案内を実行する。
【0033】
前記案内対象抽出部4Cは、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出する案内対象抽出手段として働く。これまで説明してきた装置構成に関して案内対象種として「料理店」が選択された場合に関して説明すると、この案内対象抽出手段は、特定の地点(例えば、ルート案内の対象とされる目的地)に対して、その特定の地点から一定の範囲内にある案内対象である料理店を抽出して案内対象候補として抽出する。ここで、一定の範囲内とは地点間の距離が一定の範囲内を意味するが、先にも示したように、その地点に到達するのに必要な時間が一定時間未満となる範囲内とすることもできる。
【0034】
さらに、この案内対象抽出部4Cには、図1に示すように、第一除外対象選別部4Caおよび第二除外対象選別部4Cbが備えられている。
前記第一除外対象選別部4Caは、高頻度存在地点もしくは当該高頻度存在地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補から除外する第一除外対象選別手段として働き、例えば、案内対象種が「料理店」で、高頻度存在地点が自宅であり、その自宅の周辺に和食店Wがあるとした場合に、今回の旅行の目的地周辺に、和食店Wがあった場合には、案内対象候補からはその和食店Wを除き、それ以外の和食店W´、中華料理店C´(このような中華料理店は自宅周辺にはない)、フランス料理店F´(このようなフランス料理店は自宅周辺にはない)を案内対象候補とする。
結果、この第一除外対象選別手段を備えることによって、ユーザにとって目新しい案内対象(料理店)のみが案内対象候補として検索・抽出され、ナビゲーション装置から出力される。
【0035】
前記第二除外対象選別部4Cbは、訪問地点もしくは当該訪問地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補から除外する第二除外対象選別手段として働き、案内対象種が「料理店」で、過去の訪問地点が特定の観光地であり、その観光地の周辺に和食店Wがあるとした場合に、例えば、今回の旅行の目的地周辺に、和食店Wがあった場合には、案内対象候補からはその和食店Wを除き、それ以外の和食店W´´、中華料理店C´´(このような中華料理店は観光地周辺にはない)、フランス料理店F´´(このようなフランス料理店は観光地周辺にはない)を案内対象候補とする。
結果、この第二除外対象選別手段を備えることによって、ユーザにとって目新しい案内対象のみが案内対象候補として検索・抽出され、ナビゲーション装置から出力される。
この第二除外対象選別処理に際しては、訪問地点データベースDBvに記憶されている全ての訪問地点を除外するほか、データベースに記憶されている訪問対象年月日に従って、現年月日から一定期間内に訪問した訪問地点のみを除外することもできる。
【0036】
出力部4Dは、出力手段として働く部位であり、自車位置検出部4Aにより検出された自車位置、ルート探索部4Bで探索された案内ルート、案内対象抽出部4Cで抽出された案内対象候補を、適宜、入出力部として働く表示入力装置7を使用して出力させる。
【0037】
以下、本願に係るナビゲーション装置1における案内対象の抽出に関して、処理フローである図5に基づいて説明する。ユーザが、出発地である自宅から、ユーザがこれまで訪れたことのない目的地である観光地に向かうものとする。また、ユーザは目的地周辺において目新しい料理店で食事をしたいと望んでいるものとする。
1 案内ルートの探索(ステップ#1)
ユーザは出発地(例えば自宅)と目的地(具体的な観光地)をナビゲーション装置1に入力する。ナビゲーション装置1では、これら入力情報に従って、ルート探索手段が働き案内ルートを決定する。
2 案内対象及び案内を希望する地点の入力(ステップ#2)
ユーザが目的地の周辺で、日頃食べたことがない料理店で食事したいと望む場合、ユーザは、検索条件である、案内対象種として「料理店」を入力するとともに、案内希望地点である「食事をしたい地点(例えば、目的地)」を入力する。この場合は、食事をしたい地点として、案内ルートの目的地を選択して入力できる外、案内ルート上の任意の地点を選択して入力することもできる。
3 案内対象候補に抽出及び出力(ステップ#3:案内対象候補抽出ステップ)
ナビゲーション装置1内では、入力された条件に従って、案内対象抽出手段は目的地を含む目的地周辺にある具体的な料理店(案内対象)を抽出する(ステップ#3−1)。この抽出において、第一除外選別手段は、高頻度存在データベースに記憶・登録されている地点及びその地点から一定の範囲内にある周辺地点に存在する料理店を除外する(ステップ#3−2:第一除外選別ステップ)。図示は省略するが、同時に第二除外選別手段は、訪問地点データベースに記憶・登録されている地点及びその周辺地点に存在する料理店を除外する。
結果、高頻度存在地点及び訪問地点周辺にある料理店が案内対象候補から除外される(ステップ#3−3)。
4 案内対象候補出力(ステップ#4:出力ステップ)
ナビゲーション装置にあっては、上記第一除外選別手段及び第二除外選別手段により除外処理され、残った案内対象候補(料理店候補)のみが、案内対象抽出手段から出力手段に送られ、案内対象候補が表示入力装置に表示される。
このようにして、ユーザにとって、目新しい料理店で食事をすることができる。
【0038】
以上説明してきた例にあっては、ユーザが目新しい「料理店」で食事をしたい場合について説明したが、先にも説明したように、図4に示す料理店データベースは、そのソート条件により、異なった地点で提供される「料理ジャンル」毎、「料理」毎、「チェーン店」毎の情報とすることができる。
従って、ユーザは、案内対象種として、先に説明した「料理店」を選択できるほか、料理店データベースにおいて、その分類が成されている「料理ジャンル」、「料理」、「チェーン店」も選択することができる。
【0039】
[別実施形態]
上記の実施の形態にあっては、案内対象種が「料理店」「料理ジャンル」、「料理」、「チェーン店」である例を示したが、観光地において様々な商品を販売している販売店であったり、レジャー施設、水族館、博物館等の施設で提供されるサービスの提供内容であってもかまわない。
図6は図4に対応する商品データベースの構築例を示したものであり、図7は施設データベースの例を示したものである。
【0040】
商品データベース
図6に示すように、このデータベースは、具体的には、「販売店名」「販売店の位置」「商品名」「コメント」「チェーン店名」の各欄を備えて構成されている。
このデータベースは、「販売店名」に対応して、その販売店が位置する地点の経度・緯度情報である「販売店の位置」、その販売店で販売される具体的な「商品名」、それら商品がその地域の特産品である場合はそのような「コメント」、さらにはその販売店が特定のチェーン店に属している場合はその「チェーン店名」が記憶・登録されている。
【0041】
例示的に説明すると、この図では、販売店名イに関して、その販売店の位置が経度・緯度で(X60,Y60)であり、「商品名」イ1〜イ6の商品が当該販売店で販売され、イ3がその地域の特産品であることを示している。この例の場合はチェーン店名はイイイである。販売店名ロに関して、その販売店の位置が経度・緯度で(X61,Y61)であり、「商品名」ロ1〜ロ6の商品が当該販売店で販売され、ロ2、ロ3がその地域の特産品であることを示している。この例の場合はチェーン店ではない。販売店名ハに関して、その販売店の位置が経度・緯度で(X62,Y62)であり、「商品名」ハ1〜ハ6の商品が当該販売店で販売され、ハ4、ハ5がその地域の特産品であることを示している。この例の場合はチェーン店ではない。これらの情報は、予め記憶・登録する構成が採用されている。
従って、このような商品データベースを備えることで、本願に係るナビゲーション装置では、案内対象種として「販売店」、「商品」、「チェーン店」を選択でき、例えば、自宅周辺にある「販売店」、「商品」、「チェーン店」以外の販売店等を案内対象候補として出力して、ユーザにとって目新しい有用な情報を提供することができる。
さらに、目的地等の特定の地点から一定の範囲内にある地点における販売店等が決まった状況で、その販売店にコメントがついている場合は、特産品の案内をすることもできる。
【0042】
施設データベース
図7に示すように、このデータベースは、具体的には、「施設名」「施設の位置」「施設ジャンル」「提供内容」「コメント」の各欄を備えて構成されている。
このデータベースは「施設名」に対応して、その施設が位置する地点の経度・緯度情報である「施設の位置」、その施設で提供されている具体的な「提供内容」、それら提供内容が名物である場合はそのような「コメント」が記憶・登録されている。
この例では、施設として、Oレジャーランド、P公園、Q水族館、R博物館を挙げており、提供内容としては、レジャーランドについて、スパI1、岩盤浴I2、菖蒲湯I3、プールI4等のレジャー施設が提供する提供内容が記憶・登録されている、この例では、菖蒲湯I3で示す施設が名物であることを示している。公園について、観覧車P1、ジェットコースターP2等の公園が提供する提供内容が記録・登録されている。この例では、P2で示す施設が名物であることを示している。水族館について、展示されている魚等の名称F1〜F4である提供内容が記録・登録されている。この例では、F4で示す魚が名物であることを示している。博物館について、展示されている魚等の名称M1〜M4である提供内容が記録・登録されている。この例では、M3で示す物が名物であることを示している。
従って、このような施設データベースを備えることで、本願に係るナビゲーション装置では、案内対象種として「施設」、「施設ジャンル」、「提供内容」を選択でき、例えば、自宅周辺にある「施設」、「施設ジャンル」、「提供内容」以外の施設等を案内対象候補として出力して、ユーザにとって目新しい有用な情報を提供することができる。
さらに、目的地等の特定の地点から一定の範囲内にある地点における施設等が決まった状況で、その施設等にコメントがついている場合は、名物の案内をすることもできる。
【0043】
これまで説明してきた例にあっては、案内対象が抽出される基準の地点となる「特定の地点」に関しては、主に、特定の経度・緯度で特定される個別の位置である例を示したが、例えば、地点が連続的に連なったルートを対象として、案内対象を抽出することとしもよい。この場合、本願にいう「特定の地点」には、そのルートを成す地点群が含まれる。このようなルートの例が、ルート検索手段により探索され、高頻度存在地点から一定の範囲外にある案内ルートである。
【0044】
これまで説明してきた例にあっては、「高頻度存在地点」としては、主に自宅等の特定の経度・緯度で特定される個別の位置である例を示したが、例えば、地点が連続的に連なったルートを対象として、案内対象を抽出することとしもよい。この場合、本願にいう「高頻度存在地点」には、そのルートを成す地点群が含まれる。このようなルートの例が通勤ルート、通学ルートである。
【産業上の利用可能性】
【0045】
週末に、これまで行ったことがない観光地に行く予定がある場合に、その観光地で、食事を取り、土産を買い、特定のレジャー施設を利用したい場合に、日常生活では通常接することがない食事、土産物、或いはレジャー施設等に関する情報を提供することができるナビゲーション装置を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本願に係るナビゲーション装置の機能ブロック図
【図2】高頻度存在地点データベースの構造を示す説明図
【図3】訪問地点データベースの構造を示す説明図
【図4】料理店データベースの構造を示す説明図
【図5】案内対象の抽出形態を示す図
【図6】商品データベースの構造を示す説明図
【図7】施設データベースの構造を示す説明図
【符号の説明】
【0047】
1 ナビゲーション装置
2 リモコン入力装置
3 リモコン受信機
4 演算処理装置
4A 自車位置検出部(自車位置検出手段)
4B ルート探索部(ルート探索手段)
4C 案内対象抽出部(案内対象抽出手段)
4Ca 第一除外選別部(第一除外選別手段)
4Cb 第二除外選別部(第二除外選別手段)
4D 出力部(出力手段)
5 現在位置検出装置
6 情報記憶装置
7 表示入力装置
8 VICS受信機
DBm 地図データベース
DBg 案内対象データベース
DBf 高頻度存在地点データベース
DBm 訪問地点データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の案内対象と当該案内対象それぞれの地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースと、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出する案内対象抽出手段とを備え、
前記案内対象抽出手段の抽出結果を出力する出力手段を備えたナビゲーション装置であって、
ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶した高頻度存在地点データベースを備え、
前記案内対象抽出手段に、前記高頻度存在地点もしくは当該高頻度存在地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外する第一除外選別手段を備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記高頻度存在地点データベースに、ユーザの自宅、ユーザが頻繁に行く地点、或いはユーザが頻繁に利用する走行ルートの何れか一種以上が記憶されており、
前記高頻度存在地点が、ユーザの自宅、ユーザが頻繁に行く地点、或いはユーザが頻繁に利用する走行ルートの何れか一種以上である請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
ユーザが訪れたことがある訪問地点を記憶した訪問地点データベースを備え、
前記案内対象抽出手段に、前記訪問地点もしくは当該訪問地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外する第二除外選別手段を備えた請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、
前記案内対象抽出手段が、前記自車位置検出手段により検出された自車位置に対して一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を抽出する請求項1〜3の何れか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
出発地から目的地までのルート探索を実行するルート探索手段を備え、
前記案内対象抽出手段が、前記ルート探索手段により探索された案内ルートに対して一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を抽出する請求項1〜4の何れか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記案内対象データベースに、前記案内対象が料理店毎、当該料理店が提供する料理ジャンル毎、当該料理店が提供する料理毎或いは当該料理店が属するチェーン店毎に記憶されており、前記案内対象種として料理店、料理ジャンル、料理或いはチェーン店を指定可能である請求項1〜5の何れか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記案内対象データベースに、前記案内対象が販売店毎、当該販売店が販売する商品毎、当該販売店が属するチェーン店毎に記憶されており、前記案内対象種として販売店、商品、或いはチェーン店を指定可能である請求項1〜6の何れか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記案内対象データベースに、前記案内対象が施設毎、当該施設が属する施設ジャンル毎、当該施設が提供する提供内容毎に記憶されており、前記案内対象種として施設、施設ジャンル、或いは提供内容を指定可能である請求項1〜7の何れか一項記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
複数の案内対象と当該案内対象それぞれの地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースを使用して、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出し、抽出結果を出力するナビゲーション方法であって、
ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶しておき、
前記案内対象候補の抽出において、前記高頻度存在地点もしくは当該地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外するナビゲーション方法。
【請求項10】
複数の案内対象と当該案内対象それぞれの地点とを、案内対象種に関連づけて記憶した案内対象データベースを使用して、指定された案内対象種に基づいて、当該案内対象種に属し、特定の地点から一定の範囲内にある地点に存する案内対象を案内対象候補として抽出する案内対象候補抽出ステップと、前記案内対象候補抽出ステップの抽出結果を出力する出力ステップとをコンピュータに実行させるナビゲーションプログラムであって、
ユーザが高い頻度で存在することがある地点である高頻度存在地点を記憶した高頻度存在地点データベースを使用して、
前記案内対象候補抽出ステップにおいて、前記高頻度存在地点もしくは当該地点から一定の範囲内にある地点に存する前記案内対象を前記案内対象候補から除外する第一除外選別ステップを実行し、除外処理後の案内対象候補を前記出力ステップで出力する処理をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−304429(P2008−304429A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−154271(P2007−154271)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】