説明

ナビゲーション装置

【課題】車両の走行中に、表示モニタ上の道路を指でなぞっても車両の移動経路を指定することができないナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】手描き入力モードボタン24を押圧すると、手描き入力画面31が表示される。乗員は、車両の停止中に、手描き入力画面31に表示された自車位置21から目的地32に至るまでの道路を指33でなぞることによって、目的地32までの経路34を指定することができる。しかし、車両の走行中は道路を指33でなぞっても経路34を指定することはできない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示された道路をなぞることによって、車両の移動経路を指定することができるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
目的地までの通過経路を指定する際、表示画面に表示された道路を指またははタッチペンによりトレースすることによって、通過を希望する道路を指定するナビゲーション装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−111354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているナビゲーション装置では、車両の停止、走行に関係なく、指で画面上をトレースすることによって通過を希望する道路を指定できる。このため、ユーザは、車両が走行中にもかかわらず指で画面上をトレースして通過したい道路を指定してしまうという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明のナビゲーション装置は、車両が停止しているか走行しているかを検出する検出手段と、道路地図を表示する表示モニタと、検出手段により車両が停止していることが検出されている場合、表示モニタ上でなぞられた道路を経路として指定し、検出手段により車両が走行していることが検出されている場合、表示モニタ上で道路がなぞらえても経路として指定しないようにする手動経路指定手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、手動経路指定手段で指定された経路を記憶する記憶手段を更に備え、手動経路指定手段で経路を指定している際、検出手段により車両が走行したことが検出されると、手動経路指定手段による経路指定の処理を中断し、それまで指定された経路を記憶手段に記憶し、その後、検出手段により車両が停止したことが検出されると、手動経路指定手段は、記憶手段に記憶した経路を読み込んで経路指定の処理を再開することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、手動経路指定手段で指定された経路を記憶する記憶手段を更に備え、手動経路指定手段で経路を指定している際、検出手段により車両が走行したことが検出されると、手動経路指定手段による経路指定の処理を中断し、それまで指定された経路を記憶手段に記憶し、その後、検出手段により車両が停止したことが所定時間以上継続して検出されると、手動経路指定手段は、記憶手段に記憶した経路を読み込んで経路指定の処理を再開することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、目的地を入力して設定する入力設定手段と、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段で検出されている車両の現在位置から入力設定手段で入力設定された目的地までの経路を探索する経路探索手段と、手動経路指定手段による経路指定、および、経路探索手段による経路探索のいずれか一方を選択する選択手段と、選択手段により手動経路指定手段による経路指定が選択されているときは、表示モニタ上に手動経路入力画面を表示し、経路探索手段による経路探索が選択されているときは、表示モニタ上に経路探索入力画面を表示する表示切換手段を更に備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、車両の走行中に表示モニタ上の道路を指でなぞって経路を指定するという乗員の操作を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は、目的地までの経路を表示モニタ16上でトレースすることにより指定できるようにしている。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、タッチパネル18およびディスクドライブ110を有している。
【0007】
タッチパネル18は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル18を通して表示される。タッチパネル18は、タッチパネル18上の操作位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部19に送出し、タッチパネルコントロール部19はタッチパネル18の押圧位置を算出する。
【0008】
ディスクドライブ110には、表示モニタ16に表示する地図データが記録されたDVD−ROM111が装填される。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、乗員の要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。
【0009】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が推奨ルートとして表示モニタ16に表示される。
【0010】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、車両の進行方位を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14cなどからなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0011】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはディスクドライブ110によって読み込まれるDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示など行うことができる。
【0012】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示として乗員に提供する。入力装置17は、乗員が各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、リモコンなどによって実現される。乗員は、表示モニタ16の表示画面の指示に従って入力装置17を手動で操作することにより、目的地を選択して目的地を設定する。
【0013】
ディスクドライブ110は、装填されたDVD−ROM111から、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを読み出す。なお、DVD−ROM111以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0014】
上述したとおり、タッチパネル18は表示モニタ16のモニタ画面上に設けられた透明パネルであり、表示モニタ16に表示したモニタ画面はタッチパネル18を通して表示される。タッチパネル18は入力装置17と同様に入力機能を有し、タッチパネル18に表示された地図画面や各種ボタン、表示メニューなどを指で押圧すると、タッチパネルコントロール部19によって押圧位置が算出され、算出された押圧位置は制御回路11に入力され、目的地を設定したり、各種ボタンや表示メニューに対応する機能を実行させたりする。また、表示モニタ16に表示された道路が指でなぞらえると、タッチパネル18が押圧され、車両の移動経路としてなぞらえた道路が指定される。
【0015】
目的地が乗員により設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められたルート(以下、探索ルートという)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、乗員は地図上の探索ルートを画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、探索ルートに従って車両が走行できるように、乗員に対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を誘導する。
【0016】
本発明の実施形態のナビゲーション装置1には、現在地から目的地までの経路を決定する方法として、2つのモードを備える。一つは手描き入力モードであり、他の一つはナビ操作モードである。手描き入力モードおよびナビ操作モードについて図2〜4を参照して説明する。
【0017】
図示しないメニュー画面から経路探索を選択すると、図2に示すように、経路探索画面が表示される。この経路探索画面には経路探索モード選択領域23と、地図領域22が表示される。経路探索モード選択領域23には、手描き入力モードボタン24およびナビ操作モードボタン25が表示される。地図領域22には、自車位置21およびその周辺の道路地図が表示される。
【0018】
手描き入力モードボタン24は、車両の移動経路34を、表示モニタ16上で道路をなぞることによって指定するためのボタンである。図3に示すように、手描き入力モードボタン24を押圧すると手描き入力画面31が表示される。この手描き入力画面31を通して手描き入力モードで目的地32までの経路34を指定する。
【0019】
ナビ操作モードボタン25は、所定のアルゴリズムによる経路演算を制御回路11で実行することによって目的地32までの経路34を探索するためのボタンである。ナビ操作モードボタン25を押圧すると、ナビ操作画面41が表示される。たとえば、タッチパネル18に表示された道路地図上で、目的地32に対応する箇所を押圧することによって目的地32を設定する。
【0020】
次に、手描き入力画面31上で経路を指定する処理について図3を参照して説明する。手描き入力画面31には、図2の自車位置21が表示された道路地図に比べて広域地図が表示される。乗員は、手描き入力画面31に表示された自車位置21から目的地32へ移動するための道路を指33でなぞる。そしてタッチパネル18から指33を離すことによって、自車位置21である現在地から目的地32までの経路34を指定することができる。ただし、車両が走行しているときは、手描き入力モードによる経路指定を禁止する。
【0021】
次に、ナビ操作画面上で経路を探索する処理について図4を参照して説明する。上述したとおり、ナビ操作モードボタン25を押圧するとナビ操作画面41が表示モニタ16に表示される。ナビ操作画面41には、自車位置21が表示された道路地図が表示される。
【0022】
また、広域表示するために道路地図の縮尺を変更する広域表示ボタン42および、詳細表示するために道路地図の縮尺を変更する詳細表示ボタン43が表示される。これらのボタン42,43を押圧すると、道路地図の縮尺を変更することができる。
【0023】
乗員は、ナビ操作画面41に表示された道路地図の目的地32を押圧することによって、目的地を設定する。そして、リンクコスト計算などから、自車位置21である現在地から目的地32までの経路34が探索される。
【0024】
次に、手描き入力モードにより車両の移動経路を指定するための乗員の操作を図5〜8を参照して説明する。図5に示すように、車両が停止中に乗員が手描き入力モードボタン24を押圧すると、手描き入力モードにより車両の移動経路を指定するための手描き入力画面31が表示される。
【0025】
乗員は、図5に示すように、目的地までの経路34を、手描き入力画面31に表示された道路を指33でなぞることによって指定する。そして、指定途中で、車両が走行を開始すると、それまでに指定された経路をRAM13に一時記憶する。また、手描き入力画面31から図6に示すナビ操作画面41に表示を切り換え、手描き入力モードによる経路指定が禁止される。ナビ操作画面41には、指定された経路34も表示されない。
【0026】
車両が停止すると、表示モニタ16には図7に示す手描き入力画面31が再び表示される。このとき手描き入力画面31には、手描き入力モードが中断になった時点の経路34が表示される。したがって、乗員は、操作が中止になった時点の続きから経路34の指定を開始することができる。そして、図8に示すように、目的地32までの経路34を指定することができる。
【0027】
以上のような手描き入力による経路指定処理を図9および図10のフローチャートを参照して説明する。図9および図10の処理は、手描き入力モードボタン24が押圧されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0028】
ステップS901では、車速センサ14bから検出される車速に基づいて車両が走行しているか停止しているか判定する。車両が走行している場合は、図10のステップS1001へ進む。車両が停止している場合は、ステップS902へ進む。ステップS902では、表示モニタ16に手描き入力画面31を表示する。ステップ903では、タッチパネル18が押圧されて操作信号を出力しているか否かを判定し、ステップS903が肯定判定されるとステップS904へ進む。操作信号が検出されない場合は、ステップS901へ戻る。
【0029】
ステップS904では、タッチパネル18から出力される操作信号に対応する対応リンクを決定する。対応リンクは次のように決定される。すなわち、操作信号に基づいてタッチパネル18上の押圧位置を算出し、さらに地図上の押圧位置を算出する。そして、DVD−ROM111に記憶されている地図データより、地図上の押圧位置から所定の範囲内にあるノードを抽出する。抽出したノードに接続するリンクを抽出して、そのリンクから地図上の押圧位置までの距離を算出する。そして、算出した距離が最も小さいリンクが対応リンクとして決定される。
【0030】
ステップS905では、対応リンクをRAM13に一時記憶する。ステップS906では、対応リンクに対応する道路に沿って軌跡線、すなわち経路34を表示する。ステップS907では、タッチパネル18が押圧されたか否かを判定する。ステップS907で肯定判定されるとステップS901へ戻る。否定判定された場合は、タッチパネル18から指33を離したものとみなされ、ステップS908へ進む。ステップS908では、最後に押圧が検出された位置に目的地のマーク32が表示される。ステップS909では、RAM13に記憶された複数の対応リンクに基づいて経路誘導が行われる。そして、経路指定処理は終了する。
【0031】
図10のステップS1001では、ナビゲーション装置1が手描き入力モードになっているか否かを判定する。手描き入力モードになっている場合は、ステップS1001が肯定判定されて、ステップS1002へ進む。手描き入力モードになっていない場合は、ステップS1001を繰り返し実行する。
【0032】
ステップS1002では、手描き入力による経路34の指定を不可とする。ステップS1003では、手描き入力ですでに指定されている対応リンクの情報をRAM13に一時保存する。ステップS1004では、ナビゲーション装置1をナビ操作モードに切り換え、図4,6に示すようなナビ操作画面41を表示する。
【0033】
ステップS1005では、車速センサ14bから検出される車速に基づいて車両が停止しているか否かを判定する。車両が停止している場合は、ステップS1005が肯定判定され、ステップS1006へ進む。車両が停止していない場合は、ステップS1005を繰り返し実行する。ステップS1006では、所定の時間をカウントアップする。そして、所定の時間がカウントアップされ、つまり、所定の時間が経過した後、ステップS1007へ進む。ステップS1007では、車両は停止を持続しているか否かを判定する。車両が停止を持続している場合は、ステップS1007が肯定判定されステップS1008へ進む。車両が走行している場合は、ステップS1007が否定判定されて、ステップS1005へ戻る。
【0034】
ステップS1008では、ナビゲーション装置1を手描き入力モードに切り換え、そして図3に示すような手描き入力画面31を表示する。ステップS1009では、RAM13に一時保存している対応リンクの情報を読み込み、そして、対応リンクに対応する道路に軌跡線すなわち経路34を表示する。そして、図9のステップS903へ進む。
【0035】
以上の実施の形態によるナビゲーション装置1は、次のような作用効果を奏する。
(1)車両が走行中は、表示モニタ16に表示された道路を指33でなぞっても、車両の移動経路として指定されないようにした。そのため、車両が走行中に、タッチパネル18に表示した道路を乗員が指33でなぞるという操作を防止することができる。
(2)手描き入力モードにより車両の移動経路を指定中に、車両走行開始により指定作業が中断した場合、それまで指定した対応リンクの情報をRAM13に一時記憶するようにし、車両停止により経路指定作業が再開される際、一時記憶された対応リンクの情報をRAM13から読み出して地図上に表示するようにした。そのため、指定作業を中断した時点の最終の経路点から開始することができ、経路指定を最初からやり直す必要がなく、効率よく手描き入力モードによる経路を指定することができる。
(3)手描き入力モードにより車両の移動経路を指定中に、車両走行開始により手描き入力モード表示からナビ操作モード表示に切り換るようにした。これにより、手描き入力モードによる経路指定が禁止されたことを短時間に把握することができるとともに、車両が走行中にタッチパネル18に表示した道路を指33でなぞるという乗員の無駄な操作を防止することができる。
(4)手描き入力モードによる経路指定処理が車両走行開始によって中断した後、車両が所定の時間、継続して停止している場合に、手描き入力モードによる経路指定処理が再開するようにした。したがって、渋滞中の道路を走行する車両が頻繁に走行、停止を繰り返し、それにともなって手描き入力モードとナビ操作モードとの間で頻繁に切換わることを防止することができる。このため、無駄で目障りな表示切換えを防止することができる。
(5)経路探索モード選択領域23に表示された手描き入力モードボタン24とナビ操作モードボタン25とのどちらか一方を選択するだけで、車両の移動経路を手描き入力で指定するか、経路探索で探索するか選択することができる。したがって、目的地へできるだけ早く行きたい場合やドライブを兼ねて少し遠回りをしたい場合など、乗員の状況に合わせて目的地に至る経路を設定することができ、利便性が向上する。
【0036】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)以上の実施の形態では、手描き入力モードによる経路指定を再開する場合、中断した時点から再開できるように、RAM13に対応リンクの情報を一時記憶したが、中断した時点での手描き入力モードによる指定の再開が可能であれば、RAM13に記憶される内容は実施の形態に限定されない。たとえば、中断した時点のタッチパネル18上の押圧した位置座標を記憶してもよい。
(2)はじめにナビゲーション装置1を手描き入力モードに選択したが、手描きによる経路指定を開始することなく車両が走行した場合は、その後、車両が停止しても手描き入力モードに戻らず、ナビ操作モードに選択した状態を維持してもよい。車両が走行を開始した後は長い時間車両が停車していることは少なく、このため、目的地に至る経路の指定に時間のかかる手描き入力モードによって、最初から経路を指定する蓋然性が小さいためである。
(3)手描き入力モードが車両の走行のため中断し、その後、車両が停車して手描き入力モードが再開した場合、車両が停止してから所定時間内にタッチパネル18の押圧が検出されないときは、RAM13に記憶されている対応リンクの情報を消去して、ナビ操作モードに切り換えるようにしてもよい。車両が停止してから所定時間内にタッチパネル18が押圧されない場合は、乗員は手描き入力モードによる目的地に至る経路の指定を止めている、または指定することを忘れている蓋然性が高いからである。
(4)目的地までの経路のうちの一部の経路を手描き入力モードによって指定することができるようにしてもよい。たとえば、目的地までの経路に2つの経由地があり、2つの経由地間は手描き入力モードによって経路を指定し、出発地から経由地および経由地から目的地までの経路については経路演算によって経路を指定できるようにしてもよい。
【0037】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の検出手段は車速センサ14bに対応し、手動経路指定手段はタッチパネル18およびタッチパネルコントロール部19に対応する。記憶手段はRAM13に対応する。入力設定手段はタッチパネル18または入力装置17に対応し、位置検出手段は現在地検出装置14に対応する。経路探索手段は制御回路11に対応し、選択手段および表示切換手段は手描き入力モードボタン24およびナビ操作モードボタン25に対応する。手動経路入力画面は手描き入力画面に対応し、経路探索入力画面はナビ操作画面41に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】経路探索のメニュー画面を説明するための図である。
【図3】手描き入力画面上で経路を指定する処理について説明するための図である。
【図4】ナビ操作画面上で経路を探索する処理について説明するための図である。
【図5】手描き入力モードにより車両の移動経路を指定するための乗員の操作を説明するための図である。
【図6】手描き入力モードで経路を指定しているときに、車両が走行を開始したときに表示される表示画面を説明するための図である。
【図7】手描き入力モードが車両の走行開始のため中断し、その後車両が停止して再開されたときに表示される表示画面を説明するための図である。
【図8】手描き入力モードにより車両の移動経路を指定するための乗員の操作を説明するための図である。
【図9】ナビゲーション装置の手描き入力モードにおける経路指定処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】ナビゲーション装置の手描き入力モードにおける経路指定処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 タッチパネル
19 タッチパネルコントロール部
110 ディスクドライブ
111 DVD−ROM
21 自車位置
24 手描き入力モードボタン
25 ナビ操作モードボタン
32 目的地
33 指
34 経路
42 広域表示ボタン
43 詳細表示ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が停止しているか走行しているかを検出する検出手段と、
道路地図を表示する表示モニタと、
前記検出手段により前記車両が停止していることが検出されている場合、前記表示モニタ上でなぞられた道路を経路として指定し、前記検出手段により前記車両が走行していることが検出されている場合、前記表示モニタ上で道路がなぞらえても経路として指定しないようにする手動経路指定手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1のナビゲーション装置において、
前記手動経路指定手段で指定された経路を記憶する記憶手段を更に備え、
前記手動経路指定手段で経路を指定している際、前記検出手段により前記車両が走行したことが検出されると、前記手動経路指定手段による前記経路指定の処理を中断し、それまで指定された経路を前記記憶手段に記憶し、その後、前記検出手段により前記車両が停止したことが検出されると、前記手動経路指定手段は、前記記憶手段に記憶した経路を読み込んで前記経路指定の処理を再開することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1のナビゲーション装置において、
前記手動経路指定手段で指定された経路を記憶する記憶手段を更に備え、
前記手動経路指定手段で経路を指定している際、前記検出手段により前記車両が走行したことが検出されると、前記手動経路指定手段による前記経路指定の処理を中断し、それまで指定された経路を前記記憶手段に記憶し、その後、前記検出手段により前記車両が停止したことが所定時間以上継続して検出されると、前記手動経路指定手段は、前記記憶手段に記憶した経路を読み込んで前記経路指定の処理を再開することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
目的地を入力して設定する入力設定手段と、
前記車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出されている車両の現在位置から前記入力設定手段で入力設定された目的地までの経路を探索する経路探索手段と、
前記手動経路指定手段による経路指定、および、前記経路探索手段による経路探索のいずれか一方を選択する選択手段と、
前記選択手段により前記手動経路指定手段による経路指定が選択されているときは、前記表示モニタ上に手動経路入力画面を表示し、前記経路探索手段による経路探索が選択されているときは、前記表示モニタ上に経路探索入力画面を表示する表示切換手段を更に備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−155633(P2007−155633A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−354304(P2005−354304)
【出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】