説明

ナビゲート装置及びプログラム

【課題】登録されたコースをユーザが歩行する際、ユーザの歩行状況を監視して、歩行ペースに関する情報等を通知できるようにする。
【解決手段】ステップS156で時間t3が0でないと判断すると、t1>t2であるか判断し(ステップS159)、t1>t2であれば、「歩行速度が遅い」という旨のメッセージを表示部45等を介して通知して(ステップS160)、メインルーチンに復帰する。この場合、例えば、図19(c)に示すような「前回よりも少しペースが遅くなっています。」というメッセージ167を通知する。また、ステップS159でt1<t2であると判断すれば、「歩行速度が速い」という旨のメッセージを表示部45等を介して通知して(ステップS162)、メインルーチンに復帰する。この場合、例えば、図19(b)に示すような「前回より少し速めのペースです。」というメッセージ166を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が歩行したコースの歩行情報を登録したり、該登録されたコースの歩行情報を基に、そのコースを歩いている利用者に対して歩行ペースやコースを正しく歩いているかなどのメッセージを通知するナビゲート装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステム(カーナビ)に代表されるように、最近、GPS(Global Positioning System)機能を利用したサービスや製品が多くなってきている。カーナビのような車載ナビ以外に、最近では、携帯情報端末(PDA)で歩行ナビを利用できるPDAナビシステムも普及しつつある。このシステムは、PDA本体、GPS受信機、及び地図ソフトを揃えることにより実現可能である。すなわち、PDA本体にGPS受信機を接続して地図ソフトを起動することにより、利用者の現在位置が地図上に表示されるようになっている。このような歩行ナビゲーションシステムの中には、一度通ったコースを記録したり、コースを指定するとそのコースの歩行所要時間を算出する機能を備えたものも知られている。
【特許文献1】特開平11−271086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の歩行ナビゲーションシステムは、単に一度通ったコースを記録するだけであり、その記録された移動状況を現状での歩行と比較して活用することはできなかった。また、コースの歩行所要時間は平均的な歩行速度から求めたものであり正確なものとはいえなかった。
【0004】
本発明の目的は、コース各所におけるきめ細かな位置情報・歩行情報が登録され、さらにコース歩行の正確な所要時間が登録されたコースデータを作成できるようにすることである。また、過去に登録されたコースデータを利用して、利用者が過去に歩行したコースを歩行する際に、歩行ペースや正しくコースを歩いているかなどの利用者にとって便利な情報を利用者に提示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のナビゲート装置は、利用者の所持する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該利用者の歩行パターンを取得する歩行パターン取得手段と、時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記位置情報取得手段、前記歩行パターン取得手段及び前記時刻情報取得手段により利用者の所持する携帯端末装置の位置情報、該利用者の歩行パターン及び現在時刻を取得し、それら各取得情報をコースデータとして記憶手段に記憶するコースデータ記憶手段と、利用者が前記コースデータ記憶手段にコースデータが記憶されているコースを歩行する際に、前記コースデータ記憶手段から該コースデータを読み出し、前記時刻情報取得手段から得られる時刻情報を基に、該利用者が過去に該コースを歩行した際の歩行ペースと現在の歩行ペースを監視する歩行ペース監視手段と、該歩行ペース監視手段の監視結果に応じて、前記利用者に歩行ペースに関する適切なメッセージを通知する通知手段を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、携帯端末装置の位置情報、該利用者の歩行パターン及び現在時刻を取得してコースデータとして登録でき、利用者が過去に歩行したコースを再度歩行する際に、このコースの過去の歩行ペースと現在の歩行ペースを監視し、監視結果に応じて利用者に歩行ペースに関する適切なメッセージを通知でき、ペースが異なれば、その旨を通知するので、ユーザは自分の歩行ペースが適切であるか確認でき、利用者は登録時の歩行ペースを参考にしながら現在の歩行速度を調整できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
{第1の実施形態}
図1は、本発明の第1の実施形態のナビゲート装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0008】
同図に示すように、ナビゲート装置4は、CPU(Central Processing Unit)41,ROM(Read Only Memory)42,RAM(Random Access Memory)43,入力部44、表示部45、外部記憶部46、通信制御部47、気圧計48、GPS(Global Positioning System)49、加速度センサー50、EEPROM(Electrically Erasable and Programable Read Only Memory)51、方位センサー52、及びタイマー53を備えている。CPU41とその他のデバイス42〜53は、バス54で接続されている。
【0009】
CPU41は、ROM42及びRAM43に記憶・ロードされているプログラムを実行することにより、同図に示されている位置算出処理41a,動作状態判別処理(動作状態判別機能)41b、及び高度算出処理(高度算出機能)41cを実行する。位置算出処理41aは、ナビゲート装置4を携帯しているユーザの現在位置(経度と緯度)を算出する。動作状態判別処理41bは、ピーク加速度算出処理(ピーク加速度算出機能)411とピーク間隔算出処理(ピーク間隔算出機能)412を含んでいる。動作状態判別処理41bは、ナビゲート装置4を携帯しているユーザの動作パターン(動作の種類)をユーザの移動ベクトルのピーク加速度とピーク間隔を基に判別する。この判別において、ナビゲート装置4を携帯しているユーザの移動方向と歩行速度は、それぞれ、ピーク加速度算出処理411とピーク間隔算出処理412によって算出された結果に基づいて抽出する。高度算出処理41cは、気圧計48により計測された気圧データ等を基にナビゲート装置4を所持しているユーザが位置している場所の高度を算出する。
【0010】
ROM42は、地図情報データベース(地図情報DB)42a,CPU41に上記処理41a,41b,41cを実行させるプログラム等を記憶している。地図情報DB42aは、地図上の各地点の位置情報が「緯度、経度、及び高度」により登録されており地形情報も取得可能な構成になっている。このため、例えば、ウォーキングコースについて、下り坂であるとか平坦であるとか上り坂であるとかを調べることが可能である。この地図情報DB42aは、例えば、日本などの各国の地図情報を網羅しており、例えば、県単位またはそれよりも小さなエリア単位の複数の地図(部分地図)から構成されている。この部分地図は、その名称または識別子を基に地図情報DB42aから検索・抽出可能である。
【0011】
RAM43は、CPU41が上記処理41a,41b,41c等の各種処理を実行させるプログラムを実行する際に、データの一時記憶等に使用するレジスタ群43aや、後述する歩行コース測定データを一時的に格納するテーブル43bや、コースを縦軸を緯度、横軸を経度でグラフ化するための作業領域等を有している。
【0012】
入力部44は、電源スイッチや、操作設定スイッチ、データ設定スイッチ等の各種キーやマウスなどのポインティングデバイス、タッチパネルを用いたペン入力等を備えている。表示部45は、液晶ディスプレイ等から成り、ユーザが入力部44を介して要求した情報(例えば、コース測定開始/終了の指定、ナビゲーションの開始/終了の指定、歩行中の地域の地図表示など)や各種登録画面(例えば、歩行コースの登録画面、動作パターンの登録画面等)の表示を行う。外部記憶部45は、例えば、メモリカードなどの小型の記憶媒体であり、通信制御部47を介してダウンロードされる地図情報DB42a以外の地図情報DBやソフトウェアなどを記憶する。
【0013】
通信制御部47は、例えば、ブルートゥース等により、携帯情報端末等の他の携帯電子機器や、パソコン等の情報処理装置等と無線通信を行ったり、モデムやNIC(Network Interface Card),さらには携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等を用いた通信により、各種ネットワークに接続されたサーバーや情報処理装置とデータ通信を行う。気圧計48は、ナビゲート装置4の存在位置の気圧を計測する。GPS49は、GPS受信機能を備え、全地球測位システムを利用して、ナビゲート装置4の現在位置の経度と緯度を算出する。加速度センサー50は、ナビゲート装置4の現時刻における3次元直交空間座標系のX,Y,Zの各軸方向の加速度成分を検出する。
【0014】
EEPROM51は、動作パターン登録データベース(動作パターン登録DB)51a、歩行パターンデータベース(歩行パターンDB)51b、歩行コースデータベース(歩行コースDB)51cを格納している。
動作パターン登録DB51aは、人の各種動作パターンを、X軸、Y軸及びZ軸の3成分を有する3次元ベクトルで表現される加速度情報を基に分類・格納しているデータベースであり、ナビゲート装置4を所持するユーザの動作を特定するために利用される。すなわち、本実施形態においては、該ユーザがある動作を行った場合、動作状態判別処理41bが、加速度センサー50によって検出された加速度から、該加速度のX,Y,Zの各座標軸の加速度情報(ピーク加速度とピーク間隔を検出し、その検出された加速度情報をキーとして動作パターン登録DB42bを検索することにより、その動作を特定する。
【0015】
歩行パターンDB51bは、ユーザの各種歩行環境(平坦、上り坂、下り坂等)における歩行パターンを、前記加速度ベクトルの加速度情報や歩行速度などを基に分類・格納しているデータベースである。
歩行コースDB51cは、ユーザが過去に歩いたコース(歩行コース)やユーザが指定したコース(ユーザがまだ歩いたことのないコース)に関する情報を格納するデータベースであり、例えば、歩行コースに設定された複数の測定ポイントについて、各測定ポイント毎に、「位置情報(緯度、経度)」、「歩行パターン」、及び「日時(測定ポイントの通過日時)」の各項目を登録しているデータベースである。但し、ユーザが指定したコースについては「日時」項目は登録されない。
【0016】
方位センサー52は、方位をX軸、Y軸、Z軸の各成分毎に検出できるセンサーであり、ナビゲート装置4を所持するユーザの移動方位を検出する。この方位センサー52の検出データと加速度センサー50の検出データとを基に、ナビゲート装置4を所持するユーザの行動の軌跡を把握することが可能であり、GPS49が電波を受信不可能な場所に該ユーザがいるときに、該ユーザの現在位置を追尾することが可能となる。
【0017】
タイマー53は、現在時刻を計時したり、周期的にCPU41に割り込みをかけて、CPU41に所定の処理を定周期起動させる。
図2は、図1に示す動作パターン登録DB51aのデータ構造を示す図である。
【0018】
同図に示すように、動作パターン登録DB51aには、複数の歩行パターン(平地歩行、軽い下り坂歩行、ゆるい上り坂歩行)や「電車に乗車中」、「自動車に乗車中」、・・・「走る」等の人間の複数形態の動作パターンに関する情報が登録されるデータベースであり、各動作パターンに関する情報は、「X軸加速度情報」、「Y軸加速度情報」、及び「Z軸加速度情報」の各フィールドで構成されるレコードとして登録されている。これらX,Y,Zの各軸の加速度情報フィールドは、「ピーク加速度(G)」、「ピーク間隔(s)」のサブフィールドで構成される。
【0019】
ここで、上記ピーク加速度、上記ピーク間隔について、図3を参照しながら説明する。
同図(a),(b),(c)に示すグラフは、いずれも、縦軸が加速度(G),横軸が時間t(sec)となっており、同図(a)、(b),(c)は、それぞれ、X軸、Y軸、Z軸に対応している。
【0020】
同図に示す例では、X軸、Y軸の加速度は、ゼロクロスしながら振動しているが、Z軸の加速度はほぼ定常的でありその値はgzとなっている。この場合、X軸、Y軸にはピーク加速度とピーク間隔は存在する。しかしながら、Z軸の場合にはピーク加速度及びピーク間隔はいずれも存在しない(Z軸方向の加速度は一定である)。ここで、X軸を例にして説明すると、ピーク点として時間tx1,tx4,tx2,tx5,tx3,tx6における加速度gx1,gx4,gx2,gx5,gx3,gx6を時系列にサンプリングする。そして、隣接する5つのサンプリング間隔(tx4−tx1),(tx2−tx4),(tx5−tx2),(tx3−tx5),(tx6−tx3)を算出し、これら5個のサンプリング間隔の平均値x0をピーク間隔とする。また、ピーク加速度に関しては、上記サンプリングした5個の時系列データについて、隣接する加速度の差分の絶対値であるabs(gx1−gx4),abs(gx4−gx2),abs(gx2−gx5),abs(gx5−gx3),abs(gx3−gx6)を算出し、これら5個の平均値gx0をピーク加速度とする。Y軸の加速度についても、上記X軸の場合と同様にして、ピーク間隔ty0とピーク加速度gy0を算出する。尚、abs(x)は、xが絶対値であることを示す記号である。
【0021】
図4は、歩行パターンDB51bのデータ構造を示す図である。
歩行パターンDB51のレコードは、上記動作パターン登録DB51aの中から歩行に関するパターンを抽出し登録したもので、動作パターン登録DB51aと同様に、「X軸加速度情報」、「Y軸加速度情報」、及び「Z軸加速度情報」を有すると共に、「歩行速度(Km)」と「歩行環境」の各フィールドを有する。また、その先頭フィールドは「歩行パターン名」となっている。歩行パターン名は、歩行パターンに付与される一意の名称であり、歩行パターンDB51bの各歩行パターンのレコードは、歩行パターン名によって索引可能である。また、歩行環境は、「平地」、「軽い下り坂」、「ゆるい上り坂」・・・などの歩行場所の地形に関する情報である。本実施形態では、「歩行環境」は、動作パターン登録DB51aの動作パターン名から自動的に抽出・設定されるようになっているが、ユーザ自身が表示部45に表示される画面から設定するようにしてもよい。
【0022】
図5は、歩行コースDB51cのデータ構造を示す図である。
このデータベース51cのレコードは、「歩行コース名」、「歩行コース測定データ」、及び「コース概要」の3フィールドで構成される。
歩行コース名・・・歩行コースの名称
歩行コース測定データ・・・コースの全測定ポイントに関するデータ
歩行コース概要・・・歩行コースの概要に関する情報
図6は、歩行コースDB51cのレコードに登録される上記「歩行コース測定データ」の一例を示す図である。
【0023】
同図に示す歩行コース測定データ60は47箇所の測定ポイントを有しており、1〜47の各測定ポイントについて、「測定ポイントID(シリアル番号)」、「緯度」、「経度」、「歩行パターン(歩行パターン名)」、及び「日時(年.月.日 時:分:秒)」の各フィールドで構成されるレコードが登録されている。日時データは対応する測定ポイントの通過時刻またはスタート地点である測定ポイント1にいた時刻である。尚、測定ポイント1の場合は歩行を開始する前なので歩行パターンは登録されない。しかしながら、静止パターンを一種の歩行パターンとみなして、それを歩行パターンとして登録するようにしてもかまわない。また、最終レコードに、歩行コース全体を歩くために費やされた所要時間が登録されている。この所要時間は、コースの終了地点である測定ポイント47の日時からコースの開始地点である測定ポイント1の日時を減算することによって算出できる。
【0024】
次に、上記構成の第1実施形態の動作を説明する。
図7及び8は、本発明の第1実施形態の全体動作を説明するフローチャートである。
ナビゲート装置4を携帯するユーザは、これから歩行するコースに関するデータ(歩行コースデータ)を登録する場合、まず、コース測定開始指定を行う(ステップS1)。このコース測定開始は、例えば、図10(a)に示すコース測定開始/コース終了指示画面70を介して行われる。この画面70にはコース測定開始コマンド71とコース測定終了コマンド72の2つの指定コマンドが表示される。これら2つのコマンド71、72は、左カーソルボタン74と右カーソルボタン75により交互に選択可能であり、選択されたコマンドは表示色の違い等により他のコマンドと識別表示される。測定開始を指定する場合は、測定開始コマンド71を選択する。
【0025】
次に、GPS49により現在位置の経度と緯度を測定し、これらをRAM43のレジスタ群43aに記憶する(ステップS2)。続いて、加速度センサー50の出力(X,Y,Z軸の加速度成分)をRAM43のテーブル43bに一時保存し(ステップS3)、タイマー53から読み出した日時データをRAM43のレジスタ群43aに記憶する(ステップS4)。次に、1回目の測定ポイント(測定ポイント1)であるか判断し(ステップS5)、1回目の測定ポイントであればステップS2で測定した「緯度」と「経度」及びステップS4で取得した「日時」をレジスタ群43aから読み出し、それら測定ポイント1のデータをRAM43のテーブル43bに記憶し(ステップS6)、ステップS15に進む。
【0026】
このようにして、経度、緯度、及び日時を含む測定ポイント1のデータがRAM43のテーブル43bに記憶される。
ステップS15では、測定終了であるか(測定終了指定があったか)判断し、測定終了でなければ、タイマー53により所定時間(図6の歩行コース測定データの例では3分)を計測し(ステップS16)、該計測が終了するとステップS2に戻る。このタイマー53による計測は測定ポイントの時間間隔を等間隔とするための処理であり、その計測時間は既定値であってもよいし、ユーザの指定値であってもよい。
【0027】
続いて、ステップS2〜S4の処理を繰り返し、ステップS5で再び1回目の測定ポイントであるか判断する。これ以後は、2回目以降の測定ポイントとなるので、ステップS5に続いてステップS7に進むことになる。
ステップS7でRAM43のテーブル43bから加速度センサー50の出力データを抽出し、ステップS8で最大6個のピーク点(まだ、テーブル43bから6個のピーク点を抽出できないときはその時点で抽出可能な全てのピーク点)を抽出する(ステップS8)。該6個(もしくはi個(i=2〜5))のピーク点から5個(もしくは(i−1))個のピーク間隔を抽出し(ステップS9)、これら5個(もしくは(i−1))個のピーク間隔の平均を算出する(ステップS10)。次に、前記6個(もしくはi個の)のピークから5個(もしくは(i−1)個)のピーク加速度を抽出し(ステップS11)、これら5個(もしくは(i−1)個)のピーク加速度の平均を算出する(ステップS12)。ステップS7〜S12の処理は、加速度のX軸,Y軸,Z軸の各成分の順に行い、これらX,Y,Zの各軸の加速度成分についてピーク間隔とピーク加速度の算出が終了したと判断すると(ステップS13、YES)、後述する「歩行コース測定データ登録処理」を行い、歩行コース測定データをRAM43のテーブル43bに一時的に記憶したり、歩行パターンを歩行パターンDB51bに登録する等の処理を行う(ステップS14)。続いて、測定終了か、すなわち、コース測定終了ボタン72が選択・指定されたか判断する(ステップS15)。そして、測定終了でないと判断すれば(ステップS15、NO),タイマー53により所定時間を計測し(ステップS16)、該計測が終了するとステップS2に戻る。
【0028】
ステップS2〜S14のループ処理は、ステップS13で測定終了であると判断されるまで(ステップS23、YES)繰り返される。このとき、ステップS16のタイマー53による所定時間の計測処理により、上記ループ処理は該所定時間間隔で行われる。この結果、コースの各測定ポイントのデータは前記所定時間間隔でRAM43のテーブル43bに記憶され、該コースの歩行コース測定データがテーブル43bに作成されていく。
【0029】
ステップS15で測定終了であると判断すると、それまでにRAM43のテーブル43bに記憶されている測定ポイント1(歩行コースの開始地点)と最終測定ポイント(歩行コースの最終地点)の日時データからコースの所要時間を算出し、RAM43のテーブル43bに作成された歩行コース測定データと該所要時間を歩行コース測定データとし、これに歩行コース名とコース概要を付けて歩行コースデータを作成し、それを歩行コースDB51cに登録し(ステップS17)、処理を終了する。
【0030】
以上のようにして、1つのコースに関する歩行コースデータが作成され、それが歩行コースDB51cに登録される。
図10(b)は、図8のフローチャートのステップS17の処理において歩行コース測定データに付与される「歩行コース名(コース名)」と「コース概要」の登録画面80の一例を示す図である。
【0031】
この画面においては、“いま歩いたコースを登録します”というメッセージが表示されると共に、コース名入力フィールド81、コース概要入力フィールド82、登録ボタン83及び戻りボタン84が表示される。ユーザは、この登録画面80を介して入力部44からコース名とコース概要を、それぞれ、コース名入力フィールド81とコース概要フィールド82に入力する。同図の例では、コース名として“ウォーキング”が、コース概要として“多摩湖を西武遊園地駅から1周。”が入力されている。これらのコース名及びコース概要は、登録ボタン83を入力部44のマウスをクリックすることにより歩行コースDB51cに登録される。ユーザは、コース名とコース概要を登録した後、戻るボタン84を上記マウスによりクリックして登録画面80を閉じる。
【0032】
図9は、図7のフローチャートのステップS12の歩行コース測定データ登録処理の詳細フローチャートである。これらの図を用いて、該歩行コース測定データ登録処理を説明する。
まず、前回の算出結果(ピーク加速度とピーク間隔)をRAM43のレジスタ群43aから抽出する(ステップS21)。そして、今回の算出結果(ピーク加速度とピーク間隔)と前記前回の算出結果を比較し(ステップS22)、今回と前回とでピーク加速度とピーク間隔が同一であるか判断する(ステップS23)。ステップS21〜S23の処理は、加速度のX,Y,Zの各軸毎に行われる。
【0033】
ステップS23で、X軸、Y軸またはZ軸のいずれかでピーク加速度もしくはピーク間隔が異なれば、ステップS25に進む。一方、ステップS23で処理対象の軸のピーク加速度とピーク間隔が今回と前回とで一致すれば、X軸、Y軸及びZ軸の全てについて今回と前回のピーク加速度とピーク間隔を比較したか判断し(ステップS24)、まだであればステップS21に戻り、次に比較すべき軸の前回の算出結果をRAM43のレジスタ群43aから抽出する(ステップS21)。このようにして、ステップS24で、X軸、Y軸、Z軸の全てについて今回と前回のピーク加速度とピーク間隔の比較が修了したと判断すると(ステップS24、YES)、前回と同じ歩行パターンを歩行コース測定データの当該測定ポイントのデータとしてRAM43のテーブル43bに書き込み(ステップS25)、メインルーチンに復帰する。
【0034】
以上のようにして、今回と前回とで加速度ベクトルが、ナビゲート装置4の携帯者の歩行パターンに変化がないものと判断し、該歩行パターンを今回の測定ポイントの歩行パターンとして歩行コース測定データに登録する。
一方、ステップS23でX軸、Y軸またはZ軸のいずれかでピーク加速度もしくはピーク間隔が同じでないときは前回測定ポイントの位置と現在位置(今回測定ポイントの位置)との距離(移動距離)を算出し(ステップS26)、前回測定ポイントの位置から今回測定ポイントの位置に到達するまでの時間(移動時間)を求める(ステップS27)。そして、ステップS26で算出した距離をステップS27で求めた時間で除算することにより、ナビゲート装置4の携帯者の歩行速度を算出する(ステップS28)。
【0035】
ところで、ステップS26での距離の算出はGPS49から取得する緯度及び経度のデータを利用して行う。前回の測定ポイント位置と今回の測定ポイントの位置の緯度と経度が分かれば、三角測量の原理を適用して両測定ポイント間での移動距離を算出できる。また、ステップS27での移動時間はタイマー53により計測できる。これらの処理の実施方法は当業者であれば容易に考案可能であろう。
【0036】
ステップS28に続いて、今回の加速度のX軸、Y軸及びZ軸のピーク加速度とピーク間隔をキーとして動作パターン登録DB51aを検索して、今回の加速度ベクトと最も類似する加速度ベクトルを有するデータ(レコード)の動作パターン名を抽出し、それを今回の測定ポイントの歩行環境とする(ステップS29)。そして、今回の算出・抽出結果(加速度のX軸、Y軸及びZ軸のピーク加速度とピーク間隔、歩行速度及び歩行環境)を新たな歩行パターンとして歩行パターンDB51bに登録し(ステップS31)、該登録した歩行パターンを歩行コース測定データの今回の測定ポイントの歩行パターン情報としてRAM43のテーブル43bに記憶し(ステップS32),メインルーチンに復帰する。
【0037】
このように、歩行コース測定データ処理においては、1つの測定ポイントについて、上記のようにして歩行パターンを決定し、その歩行パターンをRAM43のテーブル43bに作成中の歩行コース測定データの当該測定ポイントデータに登録する。
【0038】
図11は、図2に示す動作パターン登録DB51aへの動作パターン登録処理を説明するフローチャートである。
まず、加速度センサー50からX軸、Y軸、Z軸の加速度成分を取得する(ステップS91)。
【0039】
続いて、以下に説明するステップS92〜S95の処理を、X軸、Y軸、Z軸の加速度成分の順に、一つの軸毎に行う。
RAM43のレジスタ群43aに記憶されている加速度成分のピーク点を抽出する(ステップS92)。該抽出したピーク点を基にピーク間隔を抽出し(ステップS93)、さらにピーク加速度も抽出する(ステップS94)。そして、それらの抽出したピーク間隔とピーク加速度の平均を求める(ステップS95)。
【0040】
次に、ピーク間隔とピーク加速度の平均をX軸、Y軸、Z軸の全てについて算出したか判断し(ステップS96)、まだであればステップS91に戻り、未算出の軸についてステップS92〜S95の処理を行う。
そして、ステップS96でX軸、Y軸、Z軸の全ての軸についてピーク間隔とピーク加速度を算出したと判断すると、動作パターン登録画面を表示部45に表示する(ステップS97)。
【0041】
ステップS91〜S96の処理により、ナビゲート装置4の携帯者の現在の加速度ベクトルのX軸、Y軸、Z軸の各方向のピーク間隔及びピーク加速度を算出される。これらの算出結果は上記動作パターン登録画面に表示される。
図12は、該動作パターン登録画面の一例を示す図である。
【0042】
同図に示す動作パターン登録画面101には、上記X軸、Y軸、Z軸の各方向のピーク間隔及びピーク加速度が表示され、その下方には動作パターン名入力フィールド101a,登録ボタン101b及び戻るボタン101cが表示される。ナビゲート装置4の携帯者は、動作パターン登録画面101に表示される上記3軸方向のピーク加速度やピーク間隔の値を確認するなどして、動作パターン名入力フィールド101aに入力部44を介して「平地歩行」等の歩行パターン名称やその他の動作パターンを入力する。そして、動作パターン名入力フィールド101aへの入力が終了すると登録ボタン101bを入力部44のマウス等によりクリックし、その後戻りボタン101cを同様にしてクリックする。
【0043】
以上のようにして、X軸、Y軸及びZ軸のピーク加速度とピーク間隔を属性値とする動作パターンの登録が行われる。
ステップS97に続いて、動作パターン登録画面を介して動作パターンの登録がなされたか判断し(ステップS98)、登録がなされていれば、動作パターン名を、前記抽出したX軸、Y軸、Z軸の3軸方向のピーク間隔及びピーク加速度と対応付けて動作パターン登録DB51aに登録する(ステップS99)。
【0044】
以上のようにして、ナビゲート装置4の携帯者により、歩行パターンなどの動作パターンが動作パターン登録DB51aに登録される。
このように、第1実施形態においては、ナビゲート装置4のユーザは、ナビゲート装置4を携帯しながら歩行することにより、様々なコースについて、測定ポイント毎にその位置(緯度、経度)、歩行パターン及び通過日時などが登録され、さらにそのコースの歩行所要時間が登録された歩行コースデータを作成・登録記憶できる。
{第2実施形態}
次に、本発明のナビゲート装置の第2の実施形態を説明する。
【0045】
この第2実施形態のナビゲート装置のハードウェア構成は、前述した第1実施形態と同様であり、図1に示すようである。
この第2実施形態では、上記第1実施形態で登録したコースを歩行する際、コースを外れているかいないか監視し、コースから外れている場合にはその旨やコースに戻る道順等を通知する。また、コース登録時との歩行ペースと現在の比較を行い、歩行ペース状況を常時通知する。
【0046】
図13は、本発明の第2実施形態の全体動作を説明するフローチャートである。尚、第2実施形態のシステム構成は図1に示す第1実施形態と同様であるので、その構成説明は省略する。
第2実施形態においては、まず、登録されているコース(歩行コース)の一覧を表示部45に表示する(ステップS111)。この場合、歩行コースDB51cに登録されているコースを検索し、そこに登録されているコースの名称(歩行コース名)を一覧表示する。
【0047】
図14は、該コース一覧表示の例を示す図である。
同図に示すコース一覧表示画面120においては、“コースを選択して下さい”というメッセージが最上部に表示され、その下方に「コースA」,「コースB」,・・・と登録されているコースの名称がそれらのコース概要と共に表示され、それらの表示の後に、「コースを指定する」という項目が表示される。この項目は、後述する「コース指定処理」の実行を指示するものである。コース名称及び「コースを指定する」という項目のそれぞれに対応して丸形のチェックボックス121が表示される。このチェックボックス121を入力部44のマウス等によりクリックすることにより、そのクリックされたチェックボックス121に対応するコースまたは上記項目が選択される。このようにして選択したコースまたは上記項目は、画面右下に表示される決定ボタン122を前記マウス等によりクリックすることにより決定される(指定される)。このようにして、所望のコースの選択・決定または「コース指定」の選択・決定を行った後、戻るボタン123を前記マウス等によりクリックすることにより、コース一覧表示画面120を閉じることができる。尚、決定ボタン122をクリックせずに、戻るボタン123をクリックした場合には、いずれも選択・決定されない。
【0048】
図13のフローチャートの説明に戻る。
ステップS111に続いて、コース(歩行コースDB51cに登録されたコース)が選択されたか判断する(ステップS112)。そして、コースが選択されていれば、選択されたコースのコースデータを歩行コースDB51cから読み出す(ステップS113)。一方、ステップS112でコースが選択されていないと判断すると、コース指定がなされたか判断し(ステップS114)、コース指定がなされていなければ処理を終了し、コース指定がなされていれば後述する「コース指定処理」を行う(ステップS115)。
【0049】
ステップS113またはステップS115の処理に続いて、ナビゲート開始の指示を検出すると(ステップS116)、GPS49の受信データを基に現在位置を検出し、その現在位置を地図上に表示する(ステップS117)。
図15は、ナビゲート開始及びナビゲート終了を指示する画面の例である。
【0050】
同図に示すナビゲート開始/終了指示画面130には、「ナビゲート開始」と「ナビゲート終了」の両項目が上下に表示され、これらの項目は、画面130の右隅と左隅にそれぞれ表示される右カーソルボタン131と左カーソルボタン132を入力部44のマウスでクリックすることによって交互に選択される。
【0051】
ステップS117に続いて、ナビゲート装置4の携帯者が選択されたコースまたは指定されたコース(以下、共にコースと略称する)から外れているか検出する「コース比較処理」を行う(ステップS118)。この「コース比較処理」の詳細は後述する。
【0052】
「コース比較処理」の結果を基に、ナビゲート装置4の携帯者がコースから外れているか判断し(ステップS119)、コースから外れていなければナビゲート装置4の携帯者の歩行ペースをコース登録時(ステップS115で自動登録された場合も含む)の歩行ペースと比較する「歩行速度比較処理」を行う(ステップS120)。
【0053】
一方、ステップS119でコースから外れていると判断すると、地図情報DB42aの情報からコースに戻る道順を抽出し(ステップS121)、そのコースに戻る道順を地図上に表示などしてナビゲート装置4の携帯者に通知すると共に、コースから外れた旨を表示部45等を介してナビゲート装置4の携帯者に通知する(ステップS122)。
【0054】
ステップS120またはステップS122に続いて、ナビゲート終了の指示が有るか判断し(ステップS123)、ナビゲート終了の指示がなければステップS117に戻る。このナビゲート終了の指示は、上述したように、図14のナビゲート開始/終了指示画面130等を介して行われる。
【0055】
このようにして、ナビゲート装置4の携帯者によりナビゲート終了の指示操作がなされたと判断されるまで、ステップS117〜S123の処理が繰り返し行われる。このループ処理により、ナビゲート装置4の携帯者がコースを歩いている間、表示部45の画面にナビゲート装置4の携帯者の現在位置が地図上に表示され、コースから外れた場合にはその旨やコースに戻る道順などが通知さる。また、ナビゲート装置4の携帯者の歩行ペースがコース登録時の歩行ペースと常時比較され、歩行速度が遅いまたは早いなどのアドバイスが通知される。
【0056】
そして、ステップS123でナビゲートの終了が指示されたと判断すると、処理を終了する。
図16は、図13のフローチャートのステップS118のコース比較処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0057】
この処理においては、まず、縦軸を緯度、横軸を経度とする2次元直交座標平面上に、選択されているコースの経路をプロットしたグラフデータがRAM43の所定領域に作成されているか判断し(ステップS141)、作成されていなければ、上記選択されているコースのグラフデータを前記RAM43の所定領域に作成する(ステップS142)。
【0058】
図17は、該グラフデータの一例を示す図である。
同図に示すグラフデータ140は緯度が30度〜43度、経度が130度〜142度の範囲にある地域のコースの経路を示している。このグラフデータ140は、歩行コース測定データの各測定ポイントの位置情報(緯度、経度)を緯度−経度平面にプロットし、それらプロットした点(同図において黒丸で示されている)の間をスプライン曲線等により補間することにより作成したものである。
【0059】
ステップS143の処理の後またはステップS141でNOと判断された後、GPS49の受信データから得られたナビゲート装置4の携帯者の現在の緯度と経度を前記グラフデータに対してマッチング処理し(ステップS143)、マッチングできるか判断する(ステップS144)。このマッチング処理は、ナビゲート装置4の現在位置(緯度、経度)が前記選択されているコース上にあるかを調べるために行う。そして、ナビゲート装置4の携帯者現在位置が前記グラフデータ上にマッチングすれば、ナビゲート装置4の携帯者は選択されているコース上にいると判断する。
【0060】
ステップS144でマッチングできないと判断すれば「コースから外れた旨」をRAM43のレジスタ群43aに記憶し(ステップS145)、ステップS144でマッチングできると判断すれば「コースに沿って歩行中である旨」をRAM43のレジスタ群43aに記憶する(ステップS146)。ステップS145またはステップS146の処理を終了すると、メインルーチンに復帰する。
【0061】
このようにコース比較処理においては、選択されているコースの経路を、その位置情報(緯度、経度)を基に縦軸を緯度、横軸を経度とする直交座標系にプロット・補間して作成したグラフデータとして表現し、ナビゲート装置4の携帯者の現在位置(緯度、経度)がそのグラフデータとマッチングするか否かを判断することにより、ナビゲート装置4の携帯者がコースから外れているかまたはコースに沿っているか判断し、その判断結果をRAM43のレジスタ群43aに記憶する。
【0062】
図18は、図13のフローチャートのステップS120の「歩行速度比較処理」の詳細フローチャートである。
この処理では、まず、歩行開始から現在までの歩行時間t1をタイマー53により算出する(ステップS151)。次に、歩行コースDB51cに登録された(選択されているコースの)コースデータからナビゲート装置4の携帯者の現在位置における歩行時間t2を算出する(ステップS152)。
【0063】
この歩行時間t2は、コース登録時における歩行開始地点(測定ポイント1)から現在位置までの移動時間であり、コースデータに含まれる歩行コース測定データを参照することにより求められる。すなわち、現在位置に一致するまたは最も近い測定ポイントi(iは自然数)のデータを抽出し、その測定ポイントiの日時データからコースデータ登録時における現在位置の日時データを求める。この場合、現在位置が測定ポイントiに一致しないときは,その測定ポイントiの直前の測定ポイントi−1のデータも参照し、両測定ポイントi,i−1の日時データと位置情報を考慮して、コースデータ登録時における現在位置の日時を推算する。そして、測定ポイントiのデータまたは上記推算により得られた日時から測定ポイント1の日時データを減算することにより時間t2を求める。
【0064】
そして、時間t2から時間t1を減算し,その減算結果t3を求める(ステップS153)。この時間t3は、歩行コースDB51cにコースを登録したときの現在位置までの歩行時間と、今回このコースを歩行している場合における該現在位置までの歩行時間の差である。したがって、t3=0であれば、現在、登録時と同じペースでコースを歩行しているとみなすことができる。また、t3が0以外であれば、現在の歩行ペースはコース登録時とは異なるとみなすことができる。
【0065】
次に、後に詳細に説明する「現在歩行パターン算出処理」を行い、ナビゲート装置4の携帯者の現在の歩行パターンP1を求める(ステップS154)。続いて、歩行コースDB51cを検索して、コース登録時における現在位置での歩行パターンP2を求める(ステップS155)。この検索は、現在位置(緯度、経度)をキーとしてコースデータ内の歩行コース測定データを検索することにより行う。そして、該歩行コース測定データからコース登録時の現在位置での歩行パターンを見つけ出す。
【0066】
次に、時間t3=0であるか判断し(ステップS156)、t3=0であれば歩行パターンP1の歩行速度と歩行パターンP2の歩行速度が同じであるか判断し(ステップS157)、同じであれば、「過去と同じペースで歩行中」という旨のメッセージを表示部45等を介して通知して(ステップS158)、メインルーチンに復帰する。この場合、例えば、図19(a)に示すような「前回と同じペースで歩行中です。」というメッセージ165を通知する。
【0067】
一方、ステップS156で時間t3が0でないと判断すると、t1>t2であるか判断し(ステップS159)、t1>t2であれば、「歩行速度が遅い」という旨のメッセージを表示部45等を介して通知して(ステップS160)、メインルーチンに復帰する。この場合、例えば、図19(c)に示すような「前回よりも少しペースが遅くなっています。」というメッセージ167を通知する。
【0068】
また、ステップS159でt1<t2であると判断すれば、「歩行速度が速い」という旨のメッセージを表示部45等を介して通知して(ステップS162)、メインルーチンに復帰する。この場合、例えば、図19(b)に示すような「前回より少し速めのペースです。」というメッセージ166を通知する。
【0069】
また、さらに、ステップS157で歩行パターンP1の歩行速度と歩行パターンP2の歩行速度が同じでないと判断すれば、歩行パターンP1の歩行速度が歩行パターンP2の歩行速度よりも速いか判断し(ステップS161)、速ければ、「歩行速度が速い」という旨のメッセージを表示部45等を介して通知して(ステップS162),メインルーチンに復帰する。この場合、例えば、図19(b)に示すような「前回よりも少し速めのペースです。」というメッセージ166を通知する。
【0070】
ステップS161に歩行速度の比較は、歩行パターンDB51bを検索して、歩行パターンP1と歩行パターンP2の歩行速度を歩行パターンDB51bから読み出すことにより行う。但し、歩行パターンP1が歩行パターンDB51bに登録されていない場合には、ステップS154の「現在歩行パターン算出処理」データ算出された歩行パターンP1のピーク間隔及びピーク加速度の平均値を基に公知の技術により歩行パターンP1における歩行速度を推定する。
【0071】
このように、「歩行速度比較処理」においては、コースの始点から現在位置まで移動するために要した時間t1を計測し、この時間t1をコース登録時における該現在位置までの移動時間t2と比較して、現時点でのナビゲート装置4の携帯者の歩行ペースを監視し、その歩行ペースに応じた適切なメッセージをナビゲート装置4の携帯者に通知する。また、現在位置までの移動時間が、コース登録時のときと同じであった場合でも、さらに、ナビゲート装置4の携帯者の現在の歩行パターンを判断し、その歩行パターンの歩行速度をコース登録時における現在位置での歩行パターンの歩行速度と比較することにより、ナビゲート装置4の携帯者の今後の歩行ペースを予測し、その予測を加味することにより、歩行ペースに関して適切なメッセージをナビゲート装置4の携帯者に通知するようにしている。
【0072】
図20は、図18のフローチャートのステップS155の「現在歩行パターン算出処理の詳細を説明するフローチャートである。
図20のステップS171〜S177の処理は、第1実施形態の図7のフローチャートのステップS7〜S13の処理と同様であるので、ステップS171〜S177の処理の詳細な説明は省略する。ステップS171〜S177の処理により、ナビゲート装置4の携帯者の加速度のX軸,Y軸,Z軸の各方向のピーク間隔の平均及びピーク加速度の平均を算出する。
【0073】
そして、それら加速度のX軸、Y軸、Z軸の各成分のピーク間隔及びピーク加速度の平均値を歩行パターンP1のデータとしてRAM43のレジスタ群43aに保存し(ステップS178)、メインルーチンに復帰する。
このようにして、「現在歩行パターン算出処理」により、ナビゲート装置4の携帯者の現在の歩行パターンP1(ピーク間隔及びピーク加速度の平均値)を算出する。
【0074】
図21は、図13のフローチャートのステップS112の「コース指定処理」の詳細を説明するフローチャートである。
この処理においては、まず、表示部45に表示されている地図上で歩行するコースを指定する(ステップS201)。この指定は、例えば、表示部45に表示されている地図を入力部44に設けられた電子ペンでなぞることにより行う。この場合、電子ペンでなぞられた地図の部分が歩行するコースとして指定される。電子ペン以外にも、マウスなどのポインティングデバイスの操作により、表示部45に表示されている地図上でカーソルを移動させるなどして歩行するコースを指定するようにしてもよい。
【0075】
次に、表示部45の画面を介して目標時間tbを入力する(ステップS202)。続いて、ステップS201で指定されたコースを歩行環境単位で分割する(ステップS203)。この分割においては、地図情報DB42aに登録されている地図情報を基に、前記指定されたコース全体の歩行環境を始点から順に調べ、歩行環境の種別単位で区分していく。
【0076】
図23は、指定されるコースの一例を示す図である。
同図に示すコース220は始点221と終点222を有するコの字型の経路であり、その歩行環境は、始点から順に「ゆるい下り」、「平地」、「ゆるい上り」、「ゆるい下り」、「平地」、「下り坂」、・・・、「ゆるい上り」、「平地」となっており(同図では、平地が太線で表現されている)、ステップS203の処理では、上記歩行環境単位でコースを複数の区間に分割する。
【0077】
次に、該区間の分割点の緯度と経度を、地図情報DB42aの地図情報を基に算出し(ステップS204)、歩行パターンDB51bを参照して該区間の歩行パターンを選択する(ステップS205)。この歩行パターンの選択においては、歩行パターンDB51bに登録されている歩行パターンの「歩行環境項目」をキーとして検索し、各区間について、その歩行環境と一致する歩行パターンを選択する(図4参照)。
【0078】
次に、コースの各区間における歩行速度を歩行パターンDB51bから読み出す(ステップS206)。この読み出しは、ステップS205で選択された歩行パターンのデータを歩行パターンDB51bから読み出し、そのデータの「歩行速度項目」に設定されている歩行速度を各区間の歩行速度に設定する処理である。
【0079】
そして、各区間の距離を地図情報DB42aに設定されている地図情報から求め、その距離をステップS206で読み出した歩行速度で除算することにより各区間の歩行所要時間を算出する(ステップS207)。そして、それら算出した各区間の歩行所要時間を総和することによりコース全体の歩行に要する所要時間taを算出する(ステップS208)。
【0080】
次に、前記目標所要時間tbと前記コース全体の所要時間taを比較し(ステップS209)、両時間の間に所定時間以上の差があるか判断する(ステップS210)。該所定時間は、既定値であってもよく、また、ナビゲート装置4のユーザが設定可能な値であってもよい。
【0081】
ステップS210で所定時間以上の差がないと判断した場合はステップS212に進むが、所定時間以上の差があると判断したした場合には後述する「平地歩行速度調整処理」によりコースの平地区間の歩行速度を調整し、コース全体の所要時間taと前記目標所要時間tbが等しくなるようにし(ステップS211)、メインルーチンに戻る。この「平地歩行速度調整処理」においては、新たな歩行パターンの歩行パターンDB51bへの登録と、コースデータの歩行コースDB51cへの登録を行う。
【0082】
一方、ステップS210でコース全体の所要時間taと目標所要時間tbとの差が前記所定時間よりも小さいと判断すると(ステップS210、NO)、コースの各区間の始点と終点を測定ポイントとする歩行コース測定データを作成し、それを歩行コースDB51cに登録し(ステップS212)、メインルーチンに復帰する。
【0083】
ところで、ステップS211及びステップS212の処理では、歩行コース測定データに歩行パターンデータ、日時データ及び所要時間を登録する必要がある。この場合、日時データについては、例えば、タイマー53から取得した現在の日時を測定ポイント1(コースの始点)の日時データとし、以後の測定ポイントの日時データは測定ポイント1の日時データに各区間の所要時間(ステップS208で得られた所要時間)を順次積算することにより算出していく。
【0084】
すなわち、
測定ポイント1の日時データ・・・現在の日時
測定ポイント2の日時データ・・・現在の日時+区間1の所要時間
測定ポイント3の日時データ・・・現在の日時+(区間1の所要時間+
区間2の所要時間)



測定ポイントnの日時データ・・・現在の日時+(区間1の所要時間1+
区間2の所要時間+区間3の所要時間+
・・・+区間(n−1)の所要時間
となる(区間(n−1)をコースの最終区間とする)。
【0085】
また、歩行コース測定データの所要時間データは、コース全体を歩行するために要する時間なので、コースの各区間(区間1〜区間(n−1))の所要時間の総和を算出することにより求める。尚、この総和の算出はステップS208で行われるので、その結果をRAM43のレジスタ群43aに保存しておく。
【0086】
また、本実施形態では、ステップS205でコースの各区間の歩行パターンを歩行コースDB51cから選択し、その後、ステップS211の「平地歩行速度調整処理」で平地区間については該選択した歩行パターンの歩行速度を調整する場合が生じるが、このような場合には、後述するように、歩行速度を変更された歩行パターンを新たな歩行パターンとして歩行パターンDB51bに登録する。したがって、ステップS212では、上記新たな歩行パターンを平地区間の歩行パターンとして歩行コース測定データに登録する。
【0087】
このようにして、ナビゲート装置4のユーザが地図上でコースを指定し、さらにそのコースの目標所要時間を指定すると、地図情報DB42aとGPS49を利用してその指定したコースを歩行環境に応じて1または複数の区間に分割する(図23の例では、コース220は区間1〜区間11までの11個の区間に分割されている)。そして、該区間の歩行環境に応じた歩行パターンを歩行パターンDB51bからを検索・抽出することにより、該区間における歩行パターンを自動選択する。そして、それら選択された歩行パターンの歩行速度を歩行パターンDB51bから読み出して、上記のようにして各区間に歩行パターンを割り当てた場合の(コースの歩行に要する)所要時間を算出し、その算出した所要時間が前記目標所要時間と所定時間以上の差が有る場合には、平地の区間の歩行パターンの歩行速度を調整して、コースの所要時間と目標所要時間との差が所定時間以内に収まるようにする(図23の例では、平地区間2,5,9,11の所要時間は、それぞれ、tc1,tc2,tc3,tc4となっており、本実施形態では、これらの総所要時間tc(=tc1+tc2+tc3+tc4)を調整する)。
【0088】
そして、該調整により得られた歩行速度を有する歩行パターンを歩行パターンDB51bに登録し、前記指定されたコースの歩行コース測定データを作成し、それを歩行コースDB51cに登録する。このとき、歩行コース名及びコース概要は、表示部45に図10(B)に示すような登録画面80を表示してナビゲート装置4のユーザに設定させるようにしてもよいし、自動的に歩行コース名やコース概要を登録するようにしてもよい。この場合、地図情報DB42aから指定されたコースに関する情報(コースが含まれる地域の地名や地形に関する情報など)を取得して、その情報を基に歩行コース名やコース概要を作成するようにしてもよい。
【0089】
図22は、図21のステップS211の「平地歩行速度調整処理」の詳細を説明するフローチャートである。
この処理においては、まず、ステップS203のコース分割により得られた区間の中から、平地区間(平地歩行の区間)を抽出する(ステップS221)。そして、これらの平地区間を平地歩行した場合における総所要時間tcを求める(ステップS222)。次に、コースの所要時間ta>目標所要時間tbであるか判断し(ステップS223)、ta>tbであればtc−(ta−tb)を算出し、これをtdとする(ステップS224)。tdは、コースの歩行所要時間を目標所要時間tbから所定時間よりも小さくするために必要な平地歩行区間の総歩行時間に等しい。
【0090】
一方、ステップS223でta>tbでなければ、tc+(tb−ta)を算出し、これをtdとする(ステップS225)。このtdも、コースの歩行所要時間を目標所要時間tbから所定時間よりも小さくするために必要な平地歩行区間の総歩行時間に等しい。
【0091】
次に、歩行パターンDB51bからナビゲート装置4の携帯者の平地歩行速度D1を読み出す(ステップS226)。この平地歩行速度の読み出しは、歩行パターンDB51bから歩行環境が「平地」である歩行パターンデータの「歩行速度」を読み出すことにより行う。
【0092】
続いて、D1×tcの乗算を行い、その乗算結果である平地歩行距離Sを算出する(ステップS227)。さらに、S÷tdの除算を行い、その除算結果である補正速度D2を算出する(ステップS228)。上述したように、tdは、コース全体の所要時間(歩行所要時間)と目標所要時間との差が所定時間よりも小さくなるために必要な平地歩行区間の調整時間なので、ナビゲート装置4の携帯者の平地歩行速度を上記補正速度D2とすれば、コース全体の所要時間を目標所要時間を満足させるようにすることができる。
【0093】
次に、「歩行環境」が平地であり、その歩行速度がD2である新たな歩行パターンを歩行パターンDB51bに登録し、さらにこの歩行パターンをコースの「歩行コース測定データ」の平地区間の「歩行パターン」項目に設定し、設定が済んだ歩行コース測定データを歩行コースDB51cに登録し(ステップS229)、メインルーチンに復帰する。
【0094】
このように、「平地歩行速度調整処理」において、コース全体の所要時間が目標所要時間に等しくなるようにコースの平地区間の歩行速度を調整する。そして、その歩行速度を有する「平地」の歩行環境での歩行パターンを歩行パターンDB51bに登録する。また、そのコースのコースデータを作成し、それを歩行コースDB51cに登録する。
【0095】
尚、本実施形態では、歩行速度を調整する区間を平地区間のみとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、下り坂や上り坂など他の歩行環境の歩行速度を調整するようにして、コース全体の所要時間が目標所要時間に等しくまたは両者の差が所定時間よりも小さくなるようにしてもよい。
【0096】
上記の実施形態では、GPSにより位置情報を検出するようにしているが、GPSではなく、PHSや携帯電話等により位置情報を取得するようにしてもよい。また、上記実施形態では、コースの区間の歩行速度をタイマー53による計測時間と区間の開始位置と終了位置との間の距離を基に算出しているようにしているが、加速度センサー50または速度センサーを利用して歩行速度を求めるようにしてもよい。また、本発明のナビゲート装置は、単体機器ではなく、携帯電話や携帯情報端末に組み込むデバイスやソフトウェアとして製品化することも可能である。また、本発明のソフトウェア処理は、本体に組み込まれたプログラム以外に、Java(登録商標)などのアプリケーションを、それらの携帯機器にネットワークを介してダウンロードすること等により実現できる。また、歩行だけに限定されず、例えば、ジョッギングやマラソンなどにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1実施形態のナビゲート装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】動作パターン登録DBのデータ構造を示すブロック図である。
【図3】歩行中の加速度ベクトルのX,Y,Z軸成分の時間変動、ピーク間隔及びピーク加速度を算出する方法を説明する図であり、(a)はX軸成分、(b)はY軸成分、(c)はZ軸成分に関する図である。
【図4】歩行パターンDBのデータ構造を示す図である。
【図5】歩行コースDB51cのデータ構造を示す図である。
【図6】歩行コース測定データのデータ構造を示す図である。
【図7】第1実施形態のナビゲート装置の主要な全体動作(その1)を説明するフローチャートである。
【図8】第1実施形態のナビゲート装置の主要な全体動作(その2)を説明するフローチャートである。
【図9】歩行コース測定データ登録処理の詳細フローチャートである。
【図10】(a)はコース測定開始/終了指示画面の例を示す図、(b)はコース登録画面の例を示す図である。
【図11】第1実施形態における動作登録処理を説明するフローチャートである。
【図12】第1実施形態の動作登録画面の表示例を示す図である。
【図13】第2実施形態の全体処理を説明するフローチャートである。
【図14】コース選択画面の表示例を示す図である。
【図15】ナビゲート開始/終了指示画面の例を示す図である。
【図16】図13のコース比較処理の詳細フローチャートである。
【図17】コースの経路を緯度・経度により表現したグラフを示す図である。
【図18】図13の歩行速度比較処理の詳細フローチャートである。
【図19】ユーザに通知する歩行ペースに関するメッセージの例を示す図である。
【図20】図18の現在歩行パターン算出処理の詳細フローチャートである。
【図21】図13のコース指定処理の詳細フローチャートである。
【図22】図20の平地歩行速度調整処理を説明するフローチャートである。
【図23】図21の処理によるコースを区間分割する処理の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0098】
4 ナビゲート装置
41 CPU
41a 位置検出処理
41b 動作状態判別処理
41c 高度検出処理
42 ROM
43 RAM
43a レジスタ群
43b テーブル
44 入力部
45 表示部
46 外部記憶部
47 通信制御部
48 気圧計
49 GPS
50 加速度センサー
51 EEPROM
51a 動作パターン登録データベース
51b 歩行パターンデータベース
51c 歩行コースデータベース
52 方位センサー
53 タイマー
54 バス
60 歩行コース測定データ
70 コース測定開始/終了指示画面
71 コース測定開始指示コマンド
72 コース測定終了指示コマンド
80 コース登録画面
81 コース名入力フィールド
82 コース概要入力フィールド
83 登録ボタン
84 戻りボタン
101 動作登録画面
101a 動作名登録フィールド
101b 登録ボタ
101c 戻りボタン
120 コース選択画面
121 チェックボックス
122 決定ボタン
123 戻りボタン
130 ナビゲート開始/終了指示画面
131 右カーソルボタン
132 左カーソルボタン
140 グラフデータ
165,166,167 メッセージ
220 コース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の所持する携帯端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
該利用者の歩行パターンを取得する歩行パターン取得手段と、
時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記位置情報取得手段、前記歩行パターン取得手段及び前記時刻情報取得手段により利用者の所持する携帯端末装置の位置情報、該利用者の歩行パターン及び現在時刻を取得し、それら各取得情報をコースデータとして記憶手段に記憶するコースデータ記憶手段と、
利用者が前記コースデータ記憶手段にコースデータが記憶されているコースを歩行する際に、前記コースデータ記憶手段から該コースデータを読み出し、前記時刻情報取得手段から得られる時刻情報を基に、該利用者が過去に該コースを歩行した際の歩行ペースと現在の歩行ペースを監視する歩行ペース監視手段と、
該歩行ペース監視手段の監視結果に応じて、前記利用者に歩行ペースに関する適切なメッセージを通知する通知手段を、
備えることを特徴とするナビゲート装置。
【請求項2】
コンピュータを、
利用者の所持する携帯端末装置の位置情報を取得する手段、
該利用者の歩行パターンを取得する手段、
時刻情報を取得する手段、
前記利用者の所持する携帯端末装置の位置情報、該利用者の歩行パターン及び現在時刻をコースデータとして記憶する手段、
利用者が前記コースデータに記憶されているコースを歩行する際に、該コースデータを読み出して、前記時刻情報を基に、該利用者が過去に該コースを歩行した際の歩行ペースと現在の歩行ペースを監視する手段、
該監視結果に応じて、前記利用者に歩行ペースに関する適切なメッセージを通知する手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−322945(P2006−322945A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−180763(P2006−180763)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【分割の表示】特願2002−182805(P2002−182805)の分割
【原出願日】平成14年6月24日(2002.6.24)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】