説明

ヘテロアリールフェニルウレア誘導体

本発明により、式(I):
【化1】


[式中、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基、および1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ基から選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、1またはそれ以上の水酸基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基、1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ基および−(CH―Vから選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素原子、およびハロゲン原子から選択され;
およびZは、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、および−O(CHR11)OC(=O)R12から選択され;
Qは、下式:
【化2】



の基であり;ここでGはC−YまたはNであり;
環Aはベンゼン環または5〜6員不飽和ヘテロ環であり;当該ヘテロ環に含まれる窒素原子はN−オキシドであってもよく;当該環Aは、同一または異なってもよい1〜3の置換基Wで置換されていてもよく;
およびYは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルコキシ基、モノおよびジヒドロキシC−Cアルキル基、C−CアルコキシC−Cアルコキシ基、アミノC−Cアルコキシ基、(C−Cアルキル)アミノC−Cアルコキシ基、ジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルコキシ基、C−CアルコキシC−Cアルキル基、アミノC−Cアルキル基、(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、ジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、アミノ基、(C−Cアルキル)アミノ基、およびジ(C−Cアルキル)アミノ基から選択される]の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグが提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】

[式中、
、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基、および1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ基から選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、−NRfRg、−CONRfRg、−CH=NORe、C−Cアルコキシ基およびC−Cアルキル基(当該アルキル基及びアルコキシ基は、水酸基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子および−NRfRgから選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい)、および−T−(CH−Vから選択され、
ここで、Reは、水素原子およびC−Cアルキル基(ここで当該アルキル基は、水酸基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子および−NRhRiから選択される1〜3個の置換基により置換されていてもよい)から選択され、
RfおよびRgは、それぞれ独立に、水素原子、C−Cアルキル基およびC−Cアルキルカルボニル基(ここで当該アルキル基およびアルキルカルボニル基は、水酸基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子および−NRhRiから選択される1〜3個の置換基により置換されていてもよい)から選択され、
RhおよびRiは、それぞれ独立に、水素原子およびC−Cアルキル基(ここで当該アルキル基は、水酸基、ハロゲン原子およびC−Cアルコキシ基から選択される1〜3個の置換基により置換されていてもよい)から選択され、または
RfとRgおよびRhとRiは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4〜7員ヘテロ環を形成してもよく、当該ヘテロ環はC−Cアルキル基により置換されていてもよく;
Tは酸素原子または単結合であり;kは0〜4で選択される整数であり;
Vは、1またはそれ以上のYで置換されていてもよい5〜6員ヘテロシクリル基、−NRaRb、−CONRaRb、−OC(=O)NRaRb、−SONRaRb、−N(−Ra)C(=O)NRa’Rb’、−N(−Ra)C(=O)ORd、−C(=O)ORd、−S(=O)−Rd、−O−Rd、−OC(=O)Rc、−N(−Ra)C(=O)Rc、−N(−Ra)SORc、−C(=NRa)NRa’Rb’、−C(=NORa)Rc、または−C(=O)Rcであり;
およびRは、それぞれ独立に、水素原子、およびハロゲン原子から選択され;
およびZは、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、および−O(CHR11)OC(=O)R12から選択され;
ここでR11は水素原子、またはC−Cアルキル基であり;
12はピロリジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、アミノC−Cアルキル基、モノまたはジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、アミノC−Cアルキルアミノ基、またはモノもしくはジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキルアミノ基であり;
Qは、下式:
【化2】


の基であり;ここでGはC−YまたはNであり;
環Aはベンゼン環または5〜6員不飽和ヘテロ環であり;当該ヘテロ環に含まれる窒素原子はN−オキシドであってもよく;当該環Aは、同一または異なってもよい1〜3の置換基Wで置換されていてもよく;
およびYは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルコキシ基、モノおよびジヒドロキシC−Cアルキル基、C−CアルコキシC−Cアルコキシ基、アミノC−Cアルコキシ基、(C−Cアルキル)アミノC−Cアルコキシ基、ジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルコキシ基、C−CアルコキシC−Cアルキル基、アミノC−Cアルキル基、(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、ジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、アミノ基、(C−Cアルキル)アミノ基、およびジ(C−Cアルキル)アミノ基から選択され;
Wは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、−NRaRb、−N=C(−Rc)NRaRb、−CONRaRb、−OC(=O)NRaRb、−SONRaRb、−N(−Ra)C(=O)NRa’Rb’、−N(−Ra)C(=O)ORd、−N[C(=O)ORd][C(=O)ORd’]、−C(=O)ORd、−S(=O)−Rd、−O−Rd、−OC(=O)Rc、−N(−Ra)C(=O)Rc、−N[C(=O)Rc][C(=O)Rc’]、−N(−Ra)SORc、−N(SORc)(SORc’)、−C(=NORd)NRa’Rb’、−C(=NRa)NRa’Rb’、−C(=NORa)Rc、−C(=O)Rc、1もしくはそれ以上のYで置換されていてもよいC−Cアルキル基、1もしくはそれ以上のYで置換されていてもよいC−Cアルケニル基、1もしくはそれ以上のYで置換されていてもよいC−Cアルキニル基、1もしくはそれ以上のYで置換されていてもよいアリール基、または1もしくはそれ以上のYで置換されていてもよいヘテロアリール基であり;
Ra、Ra’、Rb、Rb’、Rc、Rc’、Rd、およびRd’は、それぞれ独立に、水素原子、C−C10アルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、−[(C−Cアルキレン)−O]−(C−Cアルキル)、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、アリール基、ヘテロアリール基、および含窒素ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は窒素原子上をC−Cアルキルで置換されていてもよい)から選択され;または
RaおよびRb、Ra’およびRb’、RaおよびRd、RaおよびRa’、RaおよびRc、RcおよびRc’ならびにRdおよびRa’は、それらの結合位置において閉環することにより、飽和または不飽和5〜6員ヘテロ環を形成してもよく、当該ヘテロ環はC−Cアルキル基により置換されていてもよく;
Ra、Ra’、Rb、Rb’、Rc、Rc’、Rd、およびRd’は、Yから選択される同一または異なっていてもよい1〜3個の置換基により置換されていてもよく;
mは0〜2から選択される整数であり、nは1〜4から選択される整数であり;
は、ハロゲン原子、−NRxRy、−C(=O)ORz、−C(=O)Rz、−ORz、−C(=O)NRxRy、−OC(=O)NRxRy、−SONRxRy、−N(−Rx)C(=O)NRx’Ry’、−N(−Rx)C(=O)ORz、−S−Rz、−SO−Rz、−SO−Rz、−O(C=O)Rz、−N(Rx)C(=O)Rz、−C(=NORz)NRx’Ry’、−C(=NRx)NRx’Ry’、−C(=NORx)Rz、−[O−(C−Cアルキレン)]−O(C−Cアルキル)、−N(−Rx)−(C−Cアルキレン)−O(C−Cアルキル)、−C(=O)Rz、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、アリール基、またはヘテロアリール基であり;
Rx、Rx’、Ry、Ry’、Rzは、それぞれ独立に、水素原子、およびC−Cアルキルから選択され;
RxおよびRy、RxおよびRx’、RxおよびRz、ならびにRzおよびRx’は、それらの結合位置において閉環することにより、飽和または不飽和5〜6員ヘテロ環を形成してもよい]
で表される化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
が、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、およびトリフルオロメトキシ基から選択される、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項3】
Qが、同一もしくは異なってもよい1〜3の置換基Wで置換されていてもよい式:
【化3】

から選択される基である、請求項1または2に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項4】
Qが、同一もしくは異なってもよい1〜3の置換基Wで置換されていてもよい式:
【化4】

から選択される基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項5】
Qが、同一もしくは異なってもよい1〜3の置換基Wで置換されていてもよい式:
【化5】

から選択される基である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項6】
、R、R、RおよびRが、それぞれ独立に、水素原子、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、およびトリフルオロメチル基から選択され;
およびRが、水素原子であり;
およびZが、それぞれ独立に、水素原子、および水酸基から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項7】
およびRが、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、1またはそれ以上の水酸基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基、1またはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ基および−T−(CH―Vから選択され;
Tが酸素原子または単結合であり;kは0〜4で選択される整数であり;
Vが、5〜6員ヘテロシクリル基であり、当該ヘテロシクリル基は、水酸基、アミノ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基およびC−Cアルキルカルボニル基から選択される1またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩、もしくはそれらのプロドラッグ。
【請求項8】
Raf阻害作用ならびに血管新生阻害作用を有し、癌、乾癬、アテローム性動脈硬化症、慢性関節リウマチ、および糖尿病の治療のための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学上許容しうる塩あるいはそれらのプロドラッグ。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学上許容される塩、もしくはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項10】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはそれらの薬学上許容される塩、もしくはそれらのプロドラッグを有効成分として含有するRaf阻害または血管新生阻害剤。
【請求項11】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはそれらの薬学上許容される塩、もしくはそれらのプロドラッグを有効成分として含有する、癌、乾癬、アテローム性動脈硬化症、慢性関節リウマチ、および糖尿病から選択される疾患の予防もしくは治療剤。

【国際公開番号】WO2005/080330
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【発行日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−510293(P2006−510293)
【国際出願番号】PCT/JP2005/002923
【国際出願日】平成17年2月23日(2005.2.23)
【出願人】(000003311)中外製薬株式会社 (228)
【Fターム(参考)】