説明

マルチドメイン垂直配向液晶ディスプレイ

【課題】マルチドメイン垂直配向液晶ディスプレイを提供する。
【解決手段】本発明は、互いに隔てて位置され、それらの間にセルギャップを定義する第1基板と第2基板、前記第1基板と前記第2基板間の前記セルギャップ間に位置された液晶層、及び前記第1基板上で第1方向に配列された複数のスキャンラインと、前記第1基板上で第1方向に垂直な第2方向で、前記複数のスキャンラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを含み、各画素は、第1誘電体層、第1画素電極、第2誘電体層、第2画素電極、及び補助共通電極を含む液晶ディスプレイ装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイパネルに関し、特に、パターン化された構造を用いてディスプレイの視野角、光線透過率、コントラスト比と、応答時間を向上する液晶ディスプレイ装置とその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイパネル(LCD)は、小電力を用いながら良質の画像表示ができるため、表示装置として一般的に用いられている。液晶ディスプレイ装置は、液晶セルと対応する液晶セルとそれぞれ連結した画素素子から形成された液晶ディスプレイパネルを含み、液晶コンデンサと蓄積コンデンサを有し、薄膜トランジスタ(TFT)が液晶コンデンサと蓄積コンデンサに接続される。これらの画素素子は、複数の画素列と複数の画素行を有するマトリクスの形式で実質的に配列される。一般的に、スキャン信号が複数の画素列に順次に供給され、一行づつ画素素子を順次にオンにする。スキャン信号が画素列の画素素子の対応するTFTをオンにするため、画素列に供給された時、画素列のためのソース信号は、(画像信号)複数の画素列に同時に供給され、対応する画素列の液晶コンデンサと蓄積コンデンサを充電し、画素列と連結した対応する液晶セルの方向を配列して、その箇所の透過率を制御する。全ての画素列の手順を繰り返すことで、全ての画像素子は、画像信号の対応するソース信号が提供され、画像信号を表示する。
【0003】
液晶分子は、液晶分子の長く薄い形状により、一定方向の配列を有する。液晶ディスプレイパネルの液晶セル内の液晶分子の方向は、光線の透過率に対して重要な役割を担う。例えば、ねじれ型ネマティック液晶(TN(Twited Nematic)液晶)ディスプレイでは、液晶分子が斜め方向にある時、入射方向からの光が各種の異なる反射率の影響を受け易い。液晶ディスプレイの機能性が複屈折効果に基づくものであることから、光の透過率は、異なる視野角に伴って変化する。このような光線の透過率の違いにより、液晶ディスプレイの最適な視野は、狭い視野角内に限定される。液晶ディスプレイの限られた視角は、液晶ディスプレイに関連した主な欠点の1つであり、液晶ディスプレイのアプリケーションを制限する主な原因である。
【0004】
液晶ディスプレイの視角を増すためのいくつかの方法、例えば、インプレーンスイッチング(IPS:in−plane−Switching)とマルチドメイン垂直配向(マルチドメインバーチカルアライメント/MVA:Multi−domain Vertical Alignment)などが存在する。IPSモードは、櫛型インターデジタル電極を用い、基板の平面に電場を供給することで、液晶分子を基板に沿って配列し、広視野角モニターまたはその他のアプリケーションに用いる広視野角を提供する。しかしながら、IPSが広視野角を提供しても、高電圧を必要とし、低開口率を有する。また、平面電場構造により、IPSモードは、本質的にひどい画像残留を有する。
【0005】
マルチドメイン垂直配向モードは、負の誘電異方性と垂直配向膜を有する液晶材料を用いている。垂直配向モードに電圧が供給されない時、液晶分子は、垂直方向に配列され、液晶分子に通過する光がないため、黒色表示が現れる。既定の電圧が供給された時、液晶分子は、水平方向に配列され、光が液晶分子に通過するため、白色表示が現れる。垂直配向モードは、ディスプレイの高コントラスト比と高速応答速度を提供する。また、マルチドメイン配向は、液晶分子を異なる角度で傾斜させる突出構造を導入することで達成されるため、白色表示と黒色表示の優れた視野角特性を提供する。図14に表されるように、従来の垂直配向モード900は、カラーフィルター基板920上に形成された突出構造912を有する層910を用いて液晶ドメインを分割する。その結果、垂直配向モードは、製造中に余分なフォトリソグラフィーステップを必要とし、よって、生産コストを増加する。また、突出構造912は、黒色表示の漏光により、ディスプレイのコントラスト比を低くさせる可能性がある。
【0006】
よって、従来技術には、これまで取り組まれずにいた、前述の欠損と欠点があり、これの改善に取り組む必要がある。
【0007】
上述した従来技術に関する先行技術文献については、以下の特許文献が存在する。
【0008】
【特許文献1】米国特許第7016001号明細書
【特許文献2】米国特許第6954248号明細書
【特許文献3】米国特許第6922483号明細書
【特許文献4】米国特許第6900869号明細書
【特許文献5】米国特許第6888598号明細書
【特許文献6】米国特許第6873386号明細書
【特許文献7】米国特許第6853427号明細書
【特許文献8】米国特許第6836306号明細書
【特許文献9】米国特許第6774967号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第2006/0145987号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、マルチドメイン垂直配向液晶ディスプレイに関する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置は、互いに隔てて位置され、それらの間にセルギャップを定義する第1基板と第2基板、第1基板と第2基板間のセルギャップ間に位置された液晶層と、第1基板上で第1方向に配列された複数のスキャンラインと、第1基板上で第1方向に垂直な第2方向で、複数のスキャンラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを有する。また、本発明の液晶ディスプレイ装置は、第2基板上に形成された共通電極も有する。
【0011】
本発明における各画素は、第1基板上に形成された第1誘電体層、第1誘電体層上に形成された第1画素電極、第1画素電極の一部を露出した開口を有する第1画素電極上に少なくとも形成された第2誘電体層、開口が位置された領域の第2誘電体層上に形成されることで、開口によって第1画素電極に接続される第2画素電極と、第2誘電体層上に形成され、第2画素電極を間隔を隔てて囲む補助共通電極を含むものである。
【0012】
本発明の液晶ディスプレイ装置における第1画素電極は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、またはそれらの組み合わせにより形成されることが好ましい。第1画素電極は、約0.04〜3.0μmの範囲の厚さを有することが好ましい。第2画素電極は、円形、長方形、多辺形の幾何学形状を有することが好ましい。本発明の液晶ディスプレイ装置における第2画素電極と補助共通電極とは、その間にセルギャップより大きい距離を形成しておくことが好ましい。また、この第2画素電極と補助共通電極は、透明、または不透明の導電材料により形成されることが好ましい。
【0013】
本発明の液晶ディスプレイ装置における各画素の第2誘電体層は、パターン化構造を有し、パターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状であることが好ましい。この第2誘電体層は、窒化ケイ素(SiN)より形成され、約0.1〜10.0μmの範囲の厚さを有する好ましい。
【0014】
本発明の液晶ディスプレイ装置における液晶層は、負の誘電異方性を有する液晶を含む。液晶は、液晶の屈折率δnとセルギャップとの積が0.01〜10.00μmの範囲にあるものを選択することが望ましい。例えば、セルギャップが5μmの場合、屈折率δnが0.002〜2の範囲の液晶を用いることができる。液晶分子は、電場がかかっていない時に、第1基板と第2基板に垂直に配列される。
【0015】
液晶ディスプレイ装置の操作においては、第1画素電極と共通電極の1つに電圧が供給された時、第1画素電極と共通電極間に対応した電圧差が作り出され、傾斜電界が液晶層内に生成されるようにすることが好ましい。生成された傾斜電界は、希望する方向で液晶層内の液晶分子を駆動する。共通電極と補助共通電極は、同一の第1電位を有し、第1画素電極と第2画素電極は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有することが好ましい。
【0016】
その他の形態としての本発明の液晶ディスプレイ装置は、第1基板と第1基板と離れて位置された第2基板、第1基板と第2基板間に位置された液晶層と、第1基板上に形成された複数の画素を含む。各画素は、第1基板上に形成された第1画素電極、誘電体層上に形成された第2画素電極と、誘電体層上に形成され、第2画素電極を、間隔を隔てて囲む補助共通電極を有する。誘電体層は、第1画素電極上に形成され、第1画素電極の一部を露出した開口を有するパターン化構造を有することで第2画素電極が1つの開口によって第1画素電極に接続される。このパターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状を有することが好ましい。また、この他の形態の本発明に係る液晶ディスプレイ装置は、第2基板と液晶層間に形成された共通電極を含む。
【0017】
この他の形態の本発明に係る液晶ディスプレイ装置における液晶層は、電場がかかっていない時に、第1基板と第2基板に垂直に配列される複数の液晶を含むことが好ましい。
【0018】
この他の形態の本発明に係る液晶ディスプレイ装置の操作では、共通電極と補助共通電極は、同一の第1電位を有し、第1画素電極と第2画素電極は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有することが好ましい。
【0019】
また、本発明の液晶ディスプレイ装置の製造方法は、(a)第1基板を提供するステップ、(b)第1基板上に複数のゲート電極を形成し、各一対の相隣するゲート電極がその間に、対応するゲート電極が形成された切り換え領域に隣接した画素領域を定義するステップ、(c)第1基板と複数のゲート電極上に誘電体層を形成するステップ、(d)各切り換え領域の誘電体層上に半導体層を形成するステップ、(e)半導体層上に第1部分と、第1部分と隔てられた第2部分を有する接触層を形成するステップと、(f)各画素領域の誘電体層上に第1画素電極を形成するステップ、(g)各切り換え領域の半導体層と接触層上に、データラインに接続された第1部分と、第1部分と隔てられ、対応する画素領域内の第1画素電極に接続された第2部分を有する金属層を形成するステップ、(h)各切り換え領域の金属層上と、各画素領域の第1画素電極上に、画素領域内に形成された少なくとも1つの開口を有し、第1画素電極の一部を露出する保護層を形成するステップと、(i)各画素領域の保護層上に、第3画素電極と、対応する第1画素電極に接続され、且つ第3画素電極により間隔を隔てて囲まれた第2画素電極を形成するステップを含む。
【0020】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置の製造方法は、第1基板と隔てて第2基板を位置付けるステップ、第1基板と第2基板間に液晶層を形成するステップと、第2基板と液晶層間に形成される共通電極を形成するステップを更に含むことが好ましい。
【0021】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置の製造方法における半導体層は、アモルファスシリコン、またはポリシリコンであることが好ましい。また、接触層は、ドープアモルファスシリコン、またはドープポリシリコンであることが好ましく、ドープアモルファスシリコンは、n+ドープアモルファスシリコン(ndoped
a−Si)、またはp+ドープアモルファスシリコン(pdoped a−Si)であることが好ましく、ドープポリシリコンは、n+ドープポリシリコン(ndoped
p−Si)、またはp+ドープポリシリコン(pdoped p−Si)であることが好ましい。
【0022】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置の製造方法における第1画素電極は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、またはそれらの組み合わせであることが好ましい。この第1画素電極は、約0.04〜3.0μmの範囲の厚さを有することが好ましい。各第2画素電極と第3画素電極は、透明、または不透明の導電材料であることが好ましい。
【0023】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置の製造方法における保護層は、各画素領域に形成された少なくとも1つの開口を有し、第1画素電極の一部を露出することで、第2画素電極が少なくとも1つの開口によって第1画素電極に接続される。この各画素の保護層は、パターン化構造も有する。パターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状であることが好ましい。また、各画素領域の保護層のパターン化構造は、エッチングプロセスにより形成されることが好ましい。この保護層は、SiN、SiO、SiON、または有機絶縁材料からなることが好ましく、約0.1〜10.0μmの範囲の厚さを有することが好ましい。
【0024】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置の別の製造方法では、第1基板と第1基板と隔てて位置された第2基板を提供するステップ、第1基板上に複数の切り換え部材を形成し、各一対の隣接する切り換え部材間に画素領域を定義するステップ、各画素領域の第1基板上に、対応する切り換え部材に接続された第1画素電極を形成するステップ、複数の切り換え部材と各画素領域の第1画素電極上に保護絶縁層(passivated insulation layer)を形成し、切り換え部材と第1画素電極を保護するステップ、各画素領域の保護絶縁層上に、第3画素電極と、第1画素電極に接続され、且つ第3画素電極により間隔を隔てて囲まれた第2画素電極を形成するステップと、第1基板と第2基板間に液晶層を形成するステップを含む。
【0025】
この別の製造方法における保護絶縁層は、各画素領域のパターン化構造を有する。パターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状であることが好ましい。この保護絶縁層は、画素領域内に形成された少なくとも1つの開口を有し、第1画素電極の一部を露出する。この別の製造方法における第2画素電極は、少なくとも1つの開口によって第1画素電極に接続される。
【0026】
この別の製造方法における切り換え部材は、基板上に形成されたゲート電極と、データラインに接続されたソース電極と、第1画素電極に接続されたドレイン電極をそれぞれ有する。
【0027】
この別の製造方法における第1画素電極は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、またはそれらの組み合わせであることが好ましい。また、第2画素電極と第3画素電極は、導電材料であることが好ましい。
【0028】
また、他の本発明に係る液晶ディスプレイ装置は、(i)第1基板と第1基板と隔てて位置され、セルギャップを定義する第2基板、(ii)第1基板と第2基板間のセルギャップに位置された液晶層と、(iii)第1基板上の第1方向で配列された複数のゲートラインと、第1基板上の第1方向に垂直な第2方向で、複数のゲートラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを有する。この場合の各画素は、第1部と第2部を有し、各画素は、(a)第1基板上に形成された第1誘電体層、(b)第1誘電体層上に形成された第1画素電極、(c)第1画素電極を少なくとも一部覆うように形成され、画素の少なくとも1つの第1部と第2部の少なくとも1つの開口により形成され、少なくとも一部の第1画素電極を露出する第2誘電体層、(d)第2誘電体層上に形成され、少なくとも1つの開口が形成された箇所に隣接することで、少なくとも1つの開口によって第1画素電極に接続できる第2画素電極、(e)第2誘電体層上に形成された共通電極を有する。
【0029】
この他の本発明に係る液晶ディスプレイ装置における第2画素電極と共通電極とは、透明、または不透明の導電材料により形成されることが好ましい。また、第2画素電極は、約0.01〜6.00μmの範囲の厚さを有し、円形、楕円形、長方形、多辺形、またはこれらの形状の組み合わせであることが好ましい。また、第2画素電極の幅は、第2誘電体層の厚みより小さいことが好ましい。
【0030】
この他の本発明に係る液晶ディスプレイ装置における液晶層は、液晶を含む。この液晶層は、負の誘電異方性を有することが好ましく。液晶は、液晶の屈折率δnとセルギャップとの積が0.01〜10.00μmの範囲にあるものを選択することが望ましい。例えば、セルギャップが5μmの場合、屈折率δnが0.002〜2の範囲の液晶を用いることができる。
【0031】
この他の本発明に係る液晶ディスプレイ装置における共通電極は、第2画素電極と同一面上にあり、第2画素電極を囲み、距離が第2画素電極と共通電極間に定義される。前記距離は、セルギャップより大きいことが好ましい。この共通電極は、第1電位を有し、第1画素電極と第2画素電極は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。第1画素電極と第2画素電極と、共通電極の1つに電圧が供給された時、対応した電圧差が作り出され、傾斜電界が液晶層内に生成されることが好ましい。この生成された傾斜電界は、希望する方向で液晶層内の液晶を駆動する。
【0032】
本発明に係る液晶ディスプレイ装置は、第1画素電極に形成された複数のスリットを含むことが好ましい。この複数のスリットは、第1画素電極内、または第1画素電極の端に沿って形成されるもので、十字形、二重の十字形状、対角の形状、二重の対角形状、またはそれらの組み合わせの形状のパターンを有するように形成されることが好ましい。このスリットは、画素の第1部と第2部の中央に位置された第2画素電極の周囲に対称的に形成されることが好ましい。
【0033】
また、別の本発明に係る液晶ディスプレイ装置は、(i)互いに隔てて位置され、セルギャップを定義する第1基板と第2基板、(ii)第1基板と第2基板間のセルギャップ間に位置された液晶層と、(iii)第1基板上で第1方向に配列された複数のゲートラインと、第1基板上で第1方向に垂直な第2方向で、複数のゲートラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを有する。この各画素は、第1部と第2部を有する。前記画素は、(a)第1基板上に形成された第1誘電体層、(b)第1誘電体層上に形成された第1画素電極、(c)第1画素電極を少なくとも部分的に覆うように形成され、画素の内部、外部と、少なくとも1つの第1部と第2部の少なくとも1つの開口により形成され、少なくとも一部の第1画素電極を露出し、画素の各第1部と第2部が内部と外部を有する第2誘電体層、(d)第2誘電体層の内部の中央に形成され、画素の少なくとも1つの第1部と第2部の少なくとも1つの開口に隣接することで、少なくとも1つの開口によって第1画素電極に接続できる第2画素電極と、(e)第2誘電体層上に形成された共通電極を有する。
【0034】
この別の本発明に係る液晶ディスプレイ装置における第2誘電体層の内部は、四角、円形、楕円形、多辺形、十字形、対角形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状を有することが好ましい。
【0035】
さらに別の本発明に係る液晶ディスプレイ装置は、(i)互いに隔てて位置され、セルギャップを定義する第1基板と第2基板、(ii)第1基板と第2基板間のセルギャップ間に位置された液晶層と、(iii)第1基板上で第1方向に配列された複数のゲートラインと、第1基板上で第1方向に垂直な第2方向で、複数のゲートラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを有する。この各画素は、第1部と第2部を有する。前記画素は、(a)第1基板上に形成された第1誘電体層、(b)第1誘電体層上に形成された第1画素電極、(c)第1画素電極を少なくとも部分的に覆うように形成され、画素の少なくとも1つの第1部と第2部の少なくとも1つの開口により形成され、少なくとも一部の第1画素電極を露出する第2誘電体層、(d)第2誘電体層の中央に形成され、画素の少なくとも1つの第1部と第2部の少なくとも1つの開口に隣接することで、少なくとも1つの開口によって第1画素電極に接続できる第2画素電極と、(e)第2画素電極の周囲に対称的に形成された複数のスリットと、(f)第2誘電体層上に形成された共通電極を有する。
【0036】
この、さらに別の本発明に係る液晶ディスプレイ装置の複数のスリットは、円形、楕円形、長方形、多辺形、十字形、対角形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0037】
本発明のマルチドメイン垂直配向型の液晶ディスプレイ装置では、特に、保護層のパターン化構造によって間隔を隔てられた第1画素電極と第2画素電極と、第2画素電極と同じ層上に形成された補助共通電極を有するものを開示する。保護層のパターン化構造は、第2画素電極が開口によって第1画素電極に電気的接続される開口を有する。このような液晶ディスプレイ装置の操作では、補助共通電極と共通電極は、同一の第1電位を有し、第1画素電極と第2画素電極は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。よって、液晶ディスプレイ装置は、ディスプレイの広視野角、高透過率、高コントラストと、高速応答速度で操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0039】
図1〜図13を参照しながら本発明の実施例の説明を行う。本発明の目的に従って、ここで具体的に広く説明されるように、本発明は、ある一形態において保護パターン化構造(パッシベーション パターン ストラクチャ:passivation patterned structure)を用いてディスプレイの視野角、光線透過率、コントラスト比と、応答時間を向上する液晶ディスプレイ装置に関するものである。
【0040】
図1に示すように、本発明の1つの第一実施例に基づいた液晶ディスプレイ装置100が概略的に表されている。この第一実施例では、液晶ディスプレイ装置100は、第1基板110、ゲート絶縁膜(第1誘電体層)140、保護層(第2誘電体層)170、第1垂直配向層192、複数の第1画素電極152、複数の第2画素電極154、複数の補助共通電極156、複数のスキャンラインと複数のデータライン160を含む。
【0041】
ゲート絶縁膜140は、第1基板110上で誘電材料により形成される。複数のスキャンライン(図示されていない)と複数のデータライン160は、ゲート絶縁膜140によって絶縁される。複数のスキャンラインは、第1方向で配列され、複数のデータライン160は、第1基板110上で第2方向に複数のスキャンラインと交差して配列され、複数の画素を定義する。1つの実施例では、複数の画素はマトリクス配列される。第2方向が画素マトリクスの行方向に対応する時、第1方向は画素マトリクスの列方向に対応する。各画素は、第1画素電極152、第2画素電極154と、補助共通電極156を含む。第1画素電極152は、ゲート絶縁膜140上に形成され、隣接するデータライン160とスキャンラインと間隔を隔てられる。保護層170は、複数の第1画素電極152、複数のデータライン160と、ゲート絶縁膜140の残り部分を被覆するように形成される。保護層170は、各画素領域に開口172が形成されたパターン化構造を有する。開口172は、第1画素電極152の中央部分を露出するのに形成される。パターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状を有する。各画素では、第2画素電極154は、開口が所在する領域の周囲で、保護層170上に形成される。図1に示されるように、第2画素電極154は、保護層170上に形成されたフランジ部154aと、開口172を通して、フランジ部154aから第1画素電極152に延伸した接続部154bを有する。第2画素電極154のフランジ部154aは、円形、長方形、または多辺形の幾何学形状を有することができる。この他、補助共通電極156は、保護層170上に形成され、各画素領域の第2画素電極154を隔てて囲む。補助共通電極156と第2画素電極154は、その間に距離Dを定義する。
【0042】
第1垂直配向層192は、第2画素電極154、補助共通電極156と、保護層170の残りの部分上に形成される。
【0043】
この第一実施例では、第1画素電極152は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、またはそれらの組み合わせにより形成され、約0.04〜3.0μmの範囲の厚さを有する。第2画素電極154と補助共通電極156は、透明または不透明の導電材料により形成される。ゲート絶縁膜140は、絶縁材料、例えば、窒化ケイ素(SiN)、酸化ケイ素(SiO)、または酸窒化ケイ素(SiON)、またはその他の類似材料により形成される。保護層170は、SiN、SiO、SiON、または例えば、ポリイミド(polyimide)などの有機絶縁材料により形成され、約0.1〜10.0μmの範囲の厚さを有する。
【0044】
この他、液晶ディスプレイ装置100は、第2基板120、液晶層130、共通電極180、カラーフィルター182と、第2垂直配向層194も含む。
【0045】
図1に示されるように、第2基板120は、第1基板110に面して対向設置される。カラーフィルター182は、第2基板120上に形成される。共通電極180は、カラーフィルター182上に形成される。続いて第2垂直配向層194が共通電極180上に形成される。液晶層130は、第1垂直配向層192と第2垂直配向層194間に形成される。液晶層130は、第1垂直配向層192と第2垂直配向層194間のセルギャップに対応する厚さHを有する。
【0046】
液晶層130は、液晶分子132で充填される。第一実施例では、液晶は、例えば、ねじれ型ネマティック液晶(TN(Twited Nematic)液晶、)などの負の誘電異方性を有する液晶材料からなる。液晶は、液晶の屈折率δnとセルギャップH積が0.01〜10.00μmの範囲にある製品が選択される。例えば、セルギャップが5μmの場合、屈折率δnが0.002〜2の範囲の液晶を用いることができる。液晶層130内の液晶は、電場がかかっていない時に、第1基板110と第2基板120に垂直に配列され、液晶ディスプレイ装置100内の黒色表示に対応する。
【0047】
第1垂直配向層192と第2垂直配向層194は、1つ、または複数の第1(または第2)画素電極152(または154)、補助共通電極156と、共通電極180に電圧が供給されない時に配列される。液晶分子は、光線が第2垂直配向層194を通過しないように配列される。電圧が供給された時、液晶分子は、第1垂直配向層192内に入射した光線が第2垂直配向層194を通過するように配列される。この第一実施例では、各第1と第2垂直配向層は、80度のプレチルト角(電圧を与えたときの液晶分子の起きあがり角度)を有することができる。
【0048】
また、第2基板120は、例えば、ブラックマトリクス層102を含み、第1基板110の画素領域外側の領域の漏光を防ぐことができる。偏光子と検光子も第1基板110と第2基板120の外表面上にそれぞれ配置されることができる。偏光子の偏光軸と検光子の吸収軸は好ましくは互いに直交する。
【0049】
上記した第一実施例のような本発明によることで、従来技術において、共通電極上に形成される突出構造を有する層は必要でなくなる。
【0050】
このような液晶ディスプレイ装置100の構成は、第1(または第2)画素電極152(または154)、補助共通電極156と、共通電極180の1つに電圧が供給され、第1(または第2)画素電極152(または154)と補助共通電極156間に電圧差を作り出した時、傾斜電界が液晶層内で生じる。生成された傾斜電界は、共通電極上に形成された突出構造がある層の存在なしで、希望する方向で液晶層内の液晶を駆動する。本実施例では、共通電極と補助共通電極は、同一の第1電位を有し、第1画素電極と第2画素電極は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。
【0051】
図2には、本発明の第二実施例に関する液晶ディスプレイ装置200が概略的に表されている。図2(a)は、液晶ディスプレイ装置200の単一画素の平面図を示しており、図2(b)は図2(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置200の断面図である。
【0052】
液晶ディスプレイ装置200は、基板210、基板210上に形成されたゲート絶縁層240と、互いに交差して形成され、且つゲート絶縁膜240で絶縁された複数のスキャン(ゲート)ライン220とデータライン230をそれぞれ含み、それらが交差する複数の画素領域201を定義する。図2に示されたこの実施例では、画素領域201は、二つのサブピクセル領域202を含む。液晶ディスプレイ装置200は、複数の第1画素電極252を更に含む。各画素電極252は、ゲート絶縁膜240上の対応するサブピクセル領域202内に形成される。
【0053】
保護層270は、複数の第1画素電極252、複数のスキャンライン220とデータライン230と、ゲート絶縁膜240の残り部分上に形成される。図2に示されるように、保護層270は、各サブピクセル領域202でパターン化され、開口275を有するパターン化構造272と、パターン化構造272を囲むエッジ部274を有する。開口275は、第1画素電極252の一部が露出されるように形成される。パターン化構造272と周囲のエッジ部274は、互いに間隔を隔てられている。
【0054】
この第二実施例では、パターン化構造272は各サブピクセル領域202の中央領域に位置された四角形状を有する。保護パターン化構造272は、傾斜電界を誘起することで液層層内の等電位線を斜めにするのに用いられる。このような傾斜した等電位線は、液晶層内の液晶を希望する方向に移動させて、液晶の伝送時間を減少することができる。よって、液晶の高速な応答時間を達成することができる。
【0055】
また、液晶ディスプレイ装置200は、各サブピクセル領域202の保護層270のパターン化構造272上に形成された第2画素電極254と、各サブピクセル領域202の保護層270の周囲のエッジ部274上に形成された補助共通電極256を含む。第2画素電極254は、開口275を通して第1画素電極252に電気的接続するために形成される。補助共通電極256は、第2画素電極254と間隔を隔てて、第2画素電極254を囲む。
【0056】
薄膜トランジスタ280はスイッチング素子として用いられ、ゲートライン220とソースライン230の交差点上に形成される。例えば、薄膜トランジスタ280は、ゲートライン220から延伸したゲート電極、ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜240、ゲート電極上方のゲート絶縁膜240上に形成されたチャネル層(図示しない)、ソースライン230から延伸し、選択された部分によりチャネル層の一方側と重畳されるソース電極と、選択された部分によりチャネル層の他方側と重畳され、第1画素電極252と第2画素電極254に接続されたドレイン電極を含む。薄膜トランジスタ280は、ゲートライン220に供給された信号に応じて、データライン230に供給された信号を第1(第2)画素電極252(254)に伝送することができる。
【0057】
図3〜図5は、本発明に基づいた液晶ディスプレイ装置300、400、または500の各種の実施例を表している。液晶ディスプレイ装置の各実施例は、独特の形状の保護パターン化構造を含む。例えば、図3に示された第三実施例では、液晶ディスプレイ300は、第1画素電極352上に設置された十字のような形状を有する保護パターン化構造372を有する。第2画素電極354は、保護パターン化構造372上に形成されて第1画素電極352に接続される。このような配置では、保護パターン化構造372は、列(X)と行(Y)の方向に沿って傾斜した等電位線を生成することができる。この傾斜した等電位線は、液晶をXとY方向に沿って希望する方向に移動させることができる。尚、図3(a)は、液晶ディスプレイ装置300の単一画素の平面図を示しており、図3(b)は図3(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置300の断面図である。
【0058】
図4に示された第四実施例では、液晶ディスプレイ装置400は、第1画素電極452上に形成された、文字Xのような形状を有する保護パターン化構造472を有する。このような保護パターン化構造472は、サブピクセル領域の二つの対角方向に沿った傾斜した等電位線を誘起することができる。尚、図4(a)は、液晶ディスプレイ装置400の単一画素の平面図を示しており、図4(b)は図4(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置400の断面図である。
【0059】
図5に示された第五実施例では、液晶ディスプレイ装置500は、第1画素電極552上に形成された、星のような形状(放射状)の保護パターン化構造572を有しており、XとY方向と、対角方向に沿って形成されるように傾斜した等電位線を誘起することができる。尚、図5(a)は、液晶ディスプレイ装置500の単一画素の平面図を示しており、図5(b)は図5(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置500の断面図である。
【0060】
本発明に関する当業者でなら分かるように、本発明は、その他の形状の保護層のパターン化構造を用いて実施することもできる。
【0061】
図6は、本発明の第六実施例に関する、液晶層630内に形成された傾斜した等電位線635を表す透光率曲線690(図6(a))と液晶ディスプレイ装置600(図6(b))の断面図を表している。液晶ディスプレイ装置600は、保護パターン化構造672で間隔を隔てられた第1画素電極652と第2画素電極654と、第2画素電極654と同一層上に形成された補助共通電極656を有する。保護パターン化構造672は、第2画素電極654が開口によって第1画素電極652に電気的接続される開口を有する。また、保護パターン化構造672の特徴は、特定の幾何学的な形状と所定幅R1を有することである。液晶ディスプレイ装置600は、共通電極(或いは、カラーフィルター)680上に形成される突出層がない。このような液晶ディスプレイ装置600のために、操作では、補助共通電極656と共通電極680は、同一の第1電位を有し、第1画素電極652と第2画素電極654は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。第1画素電極652と第2画素電極654間の保護パターン化構造672は、保護パターン化構造672が形成された画素の中央領域の傾斜電界を誘起し、共通電極680と第1画素電極652間の電圧差は、画素の残りの領域(周囲領域)674の傾斜電界を誘起する。よって、液晶は、液晶層630内で誘起された傾斜電界により、希望する方向に配列されることができる。誘起された傾斜電界は、図6の傾斜した等電位線635に示される。液晶ディスプレイ装置600の対応する透光率曲線690は、図6に示される。この第六実施例では、画素の中央領域625の透光率が得られず、画素の残りの領域の透光率が得られる。この他、透光率曲線690は、位置622と624でそれぞれ最小値692と694を有する。また、図6(a)の透光率曲線690は、黒色表示(状態)の液晶ディスプレイ装置600の透光率に対応し、電圧が供給されず、よって、液晶ディスプレイ装置600を穿過する光線がない。
【0062】
図7は、本発明の第七実施例に関する、液晶層730に形成された傾斜した等電位線735を表す液晶ディスプレイ装置700の透光率曲線790(図7(a))と断面図(図7(b))を表している。液晶ディスプレイ装置700は、保護パターン化構造722の所定幅R2が、図6で示す液晶ディスプレイ装置600の保護パターン化構造672の所定幅R1より大きいこと以外は、図6に示された液晶ディスプレイ装置600と同じ配置を有する。よって、位置722(724)の透光率792(794)は、図6に示された液晶ディスプレイ装置600の透光率の最小値692(694)に比べ、大幅に増加する。
【0063】
図8には、本発明の第八実施例に関する液晶ディスプレイ装置800の製造方法(工程(a)〜(f))が概略的に表されている。製造方法は、次のステップを含む。まず、第1基板810が提供される。第1基板はガラス、またはその他の類似材料により形成される。続いて、ゲートラインに接続された複数のゲート電極820がもう1つのゲートラインと間隔を隔てて第1基板810上に形成される(図8(a))。各一対の隣接するゲート電極820は、その間に画素領域814を定義し、画素領域814は、対応するゲート電極820が形成された切り換え領域812に隣接する。ゲート電極820は、例えば、アルミニウム、モリブデン、クロム、タンタル、または合金などの金属により形成される。
【0064】
誘電体層(ゲート絶縁膜)830は、第1基板810と複数のゲート電極820上に形成される(図8(b))。ゲート絶縁膜830は、SiN、SiO、またはSiONより形成される。例えば、1つの例として、ゲート絶縁膜830は、プラズマ化学気相成長法(PECVD)によって、第1基板810と複数のゲート電極820上にSiNまたはSiOが堆積される方式で形成される。
【0065】
続いて、半導体層840が各切り換え領域812のゲート絶縁膜830上に形成される(図8(c))。続いて、接触層845が半導体層840上に形成され、パターン化されて第1接触部842と、第1接触部842と隔てられた第2接触部844を有する。半導体層840は、アモルファスシリコン、またはポリシリコン、またはその他の類似材料を含む。接触層845は、例えば、n+ドープアモルファスシリコン(ndoped
a−Si)、またはp+ドープアモルファスシリコン(pdoped a−Si)などのドープアモルファスシリコンより形成される。1つの例では、半導体層840と接触層845は、アモルファスシリコン(a−Si)とドープアモルファスシリコン(ndoped
a−Siまたはpdoped a−Si)がPECVDによって堆積される方式で形成され、続いてパターン化されて形成される。
【0066】
この他、SiN、またはSiOのゲート絶縁膜830、アモルファスシリコン層840と、ドープアモルファスシリコン層845が順次に堆積され、アモルファスシリコン層840とドープアモルファスシリコン層845は、パターン化されて半導体層840と接触層845を形成することができる。
【0067】
続いて、例えば、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、または、前述の組み合わせの導電層がスパッタリングによって堆積され、ゲート絶縁膜830がパターン化されて各画素領域814内に画素電極850を形成する。第1画素電極850は、約0.04〜3.0μmの範囲の厚さを有する。図8(c)に示されるように、第1画素電極850は、半導体層840と間隔を隔てられる。
【0068】
次に、金属層860が各切り換え領域812の半導体層840と接触層845上に形成される(図8(d))。金属層860は、パターン化されて、データラインに接続された第1部分862と、第1部分862と隔てられた第2部分864を有し、対応する画素領域814内の第1画素電極層850に接続される。
【0069】
続いて、保護層(膜)870が、例えばSiN、またはSiOの誘電材料により、各切り換え領域812の金属層860上と、各画素領域814の第1画素電極850上に形成される(図8(e))。各画素領域814内の保護層870は、画素領域814内に形成された少なくとも1つの開口882を有するパターン化構造を有し、第1画素電極850の一部が露出される。パターン化構造の幾何学形状は、図2〜図5に示したように、円形、長方形、多辺形、星形、十字形、またはその他の類似形状を有する。1つの例では、各画素領域814の保護層870のパターン化構造は、エッチングプロセスにより形成され、約0.1〜10.0μmの範囲の厚さを有する。
【0070】
次のステップは、各画素領域814の保護層870上に第2画素電極892と補助共通電極896(外周の894と898を含む)を形成するものである(図8(f))。第2画素電極892は、少なくとも1つの開口882を通して対応する第1画素電極850に接続され、補助共通電極896により間隔を隔てて囲まれる。第2画素電極892と補助共通電極896は、透明、または不透明の導電材料により形成される。
【0071】
図9には、第1画素電極上にスリットを有する液晶ディスプレイ装置を示したもので、液晶ディスプレイ装置1100が本発明の第九実施例として説明する。この第九実施例の液晶ディスプレイ装置1100は、第1基板1102、第1誘電体層(ゲート絶縁膜)1108、第2誘電体層(保護層)1112、第1画素電極1110、複数の第2画素電極1114、共通電極1116、少なくとも1つのゲートライン1104、少なくとも1つのデータライン1106、複数の液晶1118と、第2基板1120を含む。
【0072】
第1誘電体層1108は、第1基板上に誘電材料により形成される。図10Aに示す液晶ディスプレイ装置1100の500の単一画素の平面図における複数のゲートライン1104と複数のデータライン1106は、第1誘電体層1108上に形成される。複数のゲートライン1104は、第1方向に配列され、複数のデータライン1106は、第1基板1102上の第2方向で複数のゲートライン1104に交差配列され、複数の画素を定義する。図10Aに示されるように、1つの実施例では、複数の画素は、マトリクス配列される。第1方向は、画素マトリクスの列方向に対応し、第2方向は、画素マトリクスの行方向に対応する。
【0073】
続いて、図9、10Aと、10B(図10AにおけるラインA−A’とB−B‘とに沿った液晶ディスプレイ装置1100の断面図)とを参照して説明する。各画素は、第1画素電極1110、第2画素電極1114と、共通電極1116を含む。第1画素電極1110は、第1誘電体層1108上に形成され、隣接するデータライン1106とゲートライン1104と間隔を隔てられる。第2誘電体層1112は、複数の第1画素電極1110、複数のゲートライン1104、複数のデータライン1106と、残りの部分の第1誘電体層1108を部分的に覆うのに形成される。第2誘電体層1112は、パターン化構造を有し、各画素領域の開口1130を定義する。開口1130は、第1画素電極1110の中央部分を露出するのに形成される。パターン化構造は、上述したように四角、円形、長方形、多辺形、星形、十字形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状とすることができる。各画素では、第2画素電極1114は、開口1130が所在する領域の周囲で、第2誘電体層1112上に形成される。図9に示されるように、第2画素電極1114は、第2誘電体層1112上に形成されたフランジ部1114aと、開口1130を通して、フランジ部1114aから第1画素電極1110に延伸した接続部1114bを有する。第2画素電極1114のフランジ部1114aは、円形、楕円形、長方形、または多辺形の幾何学形状を有することができる。この他、共通電極1116は、第2誘電体層1112上に形成され、各画素領域の第2画素電極1114を、間隔を隔てて囲む。
【0074】
1つの例として、第1画素電極1110は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、またはこれらの組み合わせにより形成され、約0.01〜3.00μmの範囲の厚さを有する。第1画素電極1110は、長方形の形状を有し、円形、楕円形、四角形、多辺形、またはこれらの形状の組み合わせであることもできる。
【0075】
1つの例として、第2画素電極1114と共通電極1116は、透明、または不透明の導電材料により形成される。第1誘電体層1108は、ゲート絶縁膜140は、絶縁材料、例えば、窒化ケイ素(SiN)、酸化ケイ素(SiO)、または酸窒化ケイ素(SiON)、またはその他の類似材料により形成される。第2誘電体層1112は、SiN、SiO、SiON、または例えば、ポリイミド(polyimide)などの有機絶縁材料により形成され、約0.01〜100.00μmの範囲の厚さを有する。各画素内の第2誘電体層1112は、パターン化構造を有する。パターン化構造は、円形、楕円形、長方形、多辺形、星形、十字形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状、または前述の形状のいずれでもない幾何学形状とすることができる。
【0076】
第2画素電極1114は、円形、楕円形、長方形、多辺形、またはこれらの形状の組み合わせを有し、約0.01〜6.00μmの範囲の厚さを有する。第2画素電極1114の寸法は、第2誘電体層1112の寸法より小さい。
【0077】
液晶層は、第1基板1102と第2基板1120間に位置され、液晶分子132で充填される。1つの例では、液晶は、例えば、ねじれ型ネマティック液晶などの負の誘電異方性を有する液晶材料を用いることができる。液晶は、液晶の屈折率δnとセルギャップ積が0.01〜10.00μmの範囲にあるものが選択される。例えば、セルギャップが5μmの場合、屈折率δnが0.002〜2の範囲の液晶を用いることができる。液晶層内の液晶は、電場がかかっていない時に、第1基板1102と第2基板1120に垂直に配列され、液晶ディスプレイ装置1100内の黒色表示に対応する。
【0078】
また、第2基板1120は、例えば、ブラックマトリクス層1122を含み、第1基板110の画素領域外側の領域の漏光を防ぐ。偏光子(表示されていない)と検光子(表示されていない)も第1基板1102と第2基板1120の外表面上にそれぞれ配置されることができる。偏光子の偏光軸と検光子の吸収軸は好ましくは互いに直交する。
【0079】
1つの例として、共通電極1116は、第1電位を有し、第1画素電極1110と第2画素電極1114は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。第1画素電極1110と第2画素電極1114と、共通電極1116の1つに電圧が供給された時、対応する電圧差が少なくとも1つの第1画素電極1110と第2画素電極1114と共通電極1116間に作り出され、第2画素電極1114に隣接した凸状(convex)傾斜電界が液晶層内で生成される。生成された傾斜電界は、希望する方向で液晶層内の液晶を駆動する。
【0080】
図10Aには、本発明の第九実施例に関する、液晶ディスプレイ装置1100の単一画素の平面図が概略的に表されている。この第九実施例では、各画素は、両部分とも類似の構造を有する(i)第1部1140、(ii)第2部1150、(iii)ゲートライン1104、(iV)データライン1106と、(V)共通電極1116を含む。図10Aでは、図の下方の左角は、スイッチング素子として機能するTFTの構造を表しており、ゲートライン1104とデータライン1106の交差点上に形成される。このTFT(薄膜トランジスタ)は、当業者には周知慣用のものであり、ここでは説明を省略する。液晶ディスプレイ装置1100の各第1部1140と第2部1150は、(i)第1画素電極1110、(ii)第2誘電体層1112、(iii)第2画素電極1114と、(iv)第1画素電極1110に形成された複数のスリット1124を有する。複数のスリット1124に隣接した、生成された凹状(コンケイブ:concave)傾斜電界は、希望する方向で液晶層内の液晶を駆動し、表示視野角を向上させる。
【0081】
図10Bには、図10AのラインA−A’とB−B’に沿った液晶ディスプレイ装置1100の断面図が表されている。第1誘電体層1108は、第1基板上に形成される。この画素のデータライン1106、隣接の画素のデータライン1106’、第1画素電極1110と、第1画素電極の複数のスリット1124は、第1誘電体層1108上に形成される。これらの層の上部に第2誘電体層1112が形成される。続いて共通電極1116と第2画素電極1114が第2誘電体層1112上に形成される。第2画素電極1114と第1画素電極1110は、接触穿通孔または開口1130に接続される。共通電極1116は、第2画素電極1114と同一面上にあり、少なくとも部分的に第2画素電極を囲み、距離dCSが共通電極1116と第2画素電極1114間に定義される。この距離は、図9に示されるセルギャップdgapより大きい。
【0082】
図10Aと図10Bに示した第1画素電極1110は、1つの例として、約0.01〜3.00μmの範囲の厚さを有する。各画素の第2誘電体層1112の各画素は、パターン化構造を有する。パターン化構造は、四角、円形、楕円形、長方形、多辺形、星形、十字形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状、または上述の構造のいずれでもない構造とすることができる。このパターン化構造は、約0.01〜100.00μmの範囲の厚さを有し、SiN、SiO、SiON、または有機絶縁材料より形成される。
【0083】
1つの例として、第2誘電体層1112は、各第1部1140と第2部1150の中央近くにそれぞれ開口1130を有する。第2画素電極1114が第2誘電体層1112上に形成され、第2画素電極1114が第1画素電極1110に届くことから、第1画素電極1110と第2画素電極1114は、同一電位を有する。よって、第2画素電極1114は、画素の各第1部1140または第2部1150の中央近くに位置され、四角、円形、楕円形、長方形、多辺形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状を有することができる。第2画素電極1114の寸法は、第2誘電体層1112の寸法より小さい。
【0084】
図10AのラインB−B’に沿った液晶ディスプレイ装置1100の断面図は、ラインB−B’に沿った図が(i)島状の第2誘電体層1112、(ii)第2画素電極1114と、(iii)複数の第1画素電極スリット1124を含まないことを除いて、図10AのラインA−A’に沿った断面図に類似している。
【0085】
図11A〜図11Jには、本発明の各種の実施例に基づいた第1画素電極上の複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の各種の概略平面図を表している。
【0086】
図11Aは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110の端上に十字形に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0087】
図11Bは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110の端上に二重の十字形状に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0088】
図11Cは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110上に十字形状に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0089】
図11Dは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110上に二重の十字形状に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の1つの実施例の概略平面図を表している。
【0090】
図11Eは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110の端上の四隅に対角状に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0091】
図11Fは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110の端上の四隅に対角状で二重に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0092】
図11Gは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110上の四隅近傍に対角状に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0093】
図11Hは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110上の四隅近傍に対角状で二重に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0094】
図11Iは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110の端上に複合十字(combined cross)形状と対角状に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0095】
図11Jは、表示画素の各第1部1140と第2部1150の第1画素電極1110上に十字形と対角複合(diagonal cross combined)形に配列された複数のスリット1124を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図を表している。
【0096】
次に、図12A〜12Cを参照しながら、第1画素電極スリットを有する液晶ディスプレイ装置のその他の例として、異なる形状の第2画素電極を有するいくつかのものを説明する。液晶ディスプレイ装置1400、1402と、1404は、図9、10Aと、10Bに示された液晶ディスプレイ装置の実施例とほぼ同一の構造を有する。唯一異なるのは、図12A〜12Cの第2画素電極1460が異なる形状にあることである。第2画素電極1460の分岐近くの傾斜電界で生じた第2画素電極1460の形状は、希望する方向で液晶層の液晶を駆動し、表示視野角を向上するようにされている。
【0097】
図12Aは、表示画素1400の各第1部1440と第2部1450の十字形第2画素電極1460を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素1400の概略平面図を表している。
【0098】
図12Bは、表示画素1402の各第1部1440と第2部1450の対角状の形状(文字Xの形状)にされた第2画素電極1460を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素1402の概略平面図を表している。
【0099】
図12Cは、表示画素1404の各第1部1440と第2部1450の複合十字形と対角状の形状とが組み合わされた形状の第2画素電極1460を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素1404の概略平面図を表している。
【0100】
図13A〜図13Cは、第2誘電体層スリットを有する液晶ディスプレイ装置を示している。図13A〜図13Cには、第2誘電体層上に複数のスリット1624を有する液晶ディスプレイ装置1600、1602と、1604の各種の例が概略的にそれぞれ表されている。図13Aでは、液晶ディスプレイ装置1600は、複数の表示画素より形成される。各表示画素は、第1部1640と第2部1650を有する。各第1部1640と第2部1650は、第1基板(図示されていない)、第1誘電体層(e.g.,ゲート絶縁膜)(図示されていない)、第2誘電体層(e.g.,保護層)1612、第1画素電極(図示されていない)、複数の第2画素電極1614、第2誘電体層1612、共通電極1616、ゲートライン1604、データライン1606、複数の液晶と、第2基板(図示されていない)を有する。ここでの開示した内容は、図9、10Aと、10Bで説明した内容と関連して理解することができる。ここで表されていない全ての素子は、上述の開示で詳述された符号と同じ最後の二桁の数字を有するそれらの素子と類似しており、上述の開示内容を参照することにより同様な一部と見なすことができるので、ここでは繰り返して説明することを省略する。
【0101】
第1誘電体層は、第1基板上に誘電材料で形成される。複数のゲートライン1604と複数のデータライン1606は、第1誘電体層上に形成される。複数のゲートライン1604は、第1方向に配列され、複数のデータライン1606は、第2方向で複数のゲートライン1604に交差して配列され、複数の画素を定義する。1つの例としては、複数の画素は、マトリクス配列される。第1方向は、画素マトリクスの列方向に対応し、第2方向は、画素マトリクスの行方向に対応する。
【0102】
画素の各第1部1640と第2部1650は、第1画素電極1610、第2画素電極1614と、共通電極1616を含む。第1画素電極1610は、第1誘電体層1608上に形成され、第1誘電体層1608の隣接のデータライン1606とゲートライン1604と間隔を隔てられる。第2誘電体層1612は、複数の第1画素電極1610、複数のゲートライン1604、複数のデータライン1606と、第1誘電体層1608の残りの部分を覆うように形成される。第2誘電体層1612は、画素の各第1部1640と第2部1650内に複数のスリット1624を有する。各画素では、第2画素電極154は、開口が所在する領域の周囲で、保護層170上に形成される。また、共通電極1616は、第2誘電体層1612上に形成され、各画素領域の第2画素電極1614を隔て、少なくとも部分的に囲む。
【0103】
1つの例としては、第1画素電極1610は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(非晶質ITO)、多結晶ITO、またはこれらの材料の組み合わせにより形成され、約0.01〜3.00μmの範囲の厚さを有する。
【0104】
1つ例としては、第2画素電極1614と共通電極1616は、透明、または不透明の導電材料により形成される。第1誘電体層1608は、ゲート絶縁膜140は、例えば、窒化ケイ素(SiN)、酸化ケイ素(SiO)、または酸窒化ケイ素(SiON)、またはその他の類似材料などの絶縁材料により形成される。第2誘電体層1612は、SiN、SiO、SiON、または例えば、ポリイミド(polyimide)などの有機絶縁材料により形成され、約0.01〜100.00μmの範囲の厚さを有する。
【0105】
第2画素電極1614は、四角形、円形、楕円形、長方形、多辺形、またはこれらの形状の組み合わせの幾何学形状を有し、約0.01〜6.00μmの範囲の厚さを有する。第2画素電極1614の寸法は、第2誘電体層1612の寸法より小さい。
【0106】
液晶層は、第1基板1602と第2基板1620間に位置され、液晶1618で充填される。1つの例としては、液晶は、例えば、ねじれ型ネマティック液晶などの負の誘電異方性を有する液晶材料を用いることができる。液晶は、液晶の屈折率δnとセルギャップとの積が約0.01〜10.00μmの範囲にある製品が選択される。液晶層内の液晶1618は、電場がかかっていない時に、第1基板1602と第2基板1620に垂直に配列され、液晶ディスプレイ装置の黒色表示に対応する。
【0107】
1つの例として、共通電極1616は、第1電位を有し、第1画素電極1610と第2画素電極1614は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。第1画素電極1610と第2画素電極1614と、共通電極1616の1つに電圧が供給され、第1画素電極1610と第2画素電極1614と、共通電極1616の1つ間に対応する電圧差が作り出された時、傾斜電界が液晶層内で生成される。
【0108】
また、1つの例として、第2誘電体層1612は、複数のスリット1624を有する。複数のスリット1624は、十字形状、二重の十字形状、対角形状、二重の対角形状、またはそれらの組み合わせの幾何学形状に配列される。複数のスリット1624の近くに生成された傾斜電界は、希望する方向で液晶層内の液晶を駆動し、表示視野角を向上させる。
【0109】
図13Aは、表示画素1600の各第1部1640と第2部1650のために十字形に配列された複数のスリット1624を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素1600の概略平面図を表している。
【0110】
図13Bは、表示画素1602の各第1部1640と第2部1650のために対角状に配列された複数のスリット1624を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素1602の概略平面図を表している。
【0111】
図13Cは、表示画素1604の各第1部1640と第2部1650のために複合十字形と対角状に配列された複数のスリット1624を有する液晶ディスプレイ装置の表示画素1604の概略平面図を表している。
【0112】
また、上述した液晶ディスプレイ装置の製造方法は、第1基板に面する第2基板を提供するステップ、第1基板と第2基板の間に液晶層を形成するステップと、液晶層に面する突出構造の存在なしに、第2基板と液晶層の間に形成される共通電極を形成するステップを更に含む。この液晶は液晶層内に充填される。液晶は、負の誘電異方性を有する。
【0113】
本発明では、特に、保護パターン化構造によって間隔を隔てられた第1画素電極と第2画素電極と、第2画素電極と同じ層上に形成された補助共通電極を有する液晶ディスプレイ装置を開示する。保護パターン化構造は、第2画素電極が開口によって第1画素電極に電気的接続される開口を有する。このような液晶ディスプレイ装置のため、操作では、補助共通電極と共通電極は、同一の第1電位を有し、第1画素電極と第2画素電極は、第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する。よって、液晶ディスプレイ装置は、ディスプレイの広視野角、高透過率、高コントラストと、高速応答速度で操作することができる。
【0114】
以上、本発明の好適な実施例を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】第一実施例に関する液晶ディスプレイ装置の概略断面図。
【図2】第二実施例に関する液晶ディスプレイ装置の平面図(a)と、(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置の概略断面図(b)。
【図3】第三実施例に関する液晶ディスプレイ装置の平面図(a)と、(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置の概略断面図(b)。
【図4】第四実施例に関する液晶ディスプレイ装置の平面図(a)と、(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置の概略断面図(b)。
【図5】第五実施例に関する液晶ディスプレイ装置の平面図(a)と、(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置の概略断面図(b)。
【図6】第六実施例に関する液晶ディスプレイ装置の平面図(a)と、(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置の概略断面図(b)。
【図7】第七実施例に関する液晶ディスプレイ装置の平面図(a)と、(a)のラインA−A’に沿った液晶ディスプレイ装置の概略断面図(b)。
【図8】第八実施例に関する液晶ディスプレイ装置の製造工程(a)〜(f)の概略図。
【図9】第九実施例に関する液晶ディスプレイ装置の表示画素の断面図。
【図10A】第九実施例に関する液晶ディスプレイ装置の表示画素の平面図。
【図10B】図10AのラインA−A’とB−B’とに沿った液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略断面図。
【図11A】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11B】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11C】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11D】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11E】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11F】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11G】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11H】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11I】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図11J】第1画素電極上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図12A】複数の第2画素電極パターンを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図12B】複数の第2画素電極パターンを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図12C】複数の第2画素電極パターンを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図13A】第2誘電体層上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図13B】第2誘電体層上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図13C】第2誘電体層上の複数のスリットを有する液晶ディスプレイ装置の表示画素の概略平面図。
【図14】従来の液晶ディスプレイ装置の概略断面図。
【符号の説明】
【0116】
100、200、300、400、500、600、700、800、1100、1400、1402、1404、1600、1602、1604 液晶ディスプレイ装置
102 ブラックマトリクス層
110、810、1102 第1基板
120、1120 第2基板
130、630、730 液晶層
132 液晶分子
140 ゲート絶縁膜(第1誘電体層)
152、252、352、452、552、652、850、1110 第1画素電極
154、254、354、654、892、1114、1460、1614 第2画素電極
154a フランジ部
154b 接続部
156、656、896 補助共通電極
160 データライン
170 保護層(第2誘電体層)
172、275、882、1130 開口
180、680、1116、1616 共通電極
182 カラーフィルター
192 第1垂直配向層
194 第2垂直配向層
201 画素領域
202 サブピクセル領域
210 基板
220 スキャン(ゲート)ライン
230 データライン
240 ゲート絶縁層
256 補助共通電極
270、870 保護層
272、372、472、572、672、772 パターン化構造
274 エッジ部
280 薄膜トランジスタ
622、624 位置
625 中央領域
635、735 傾斜した等電位線
674 画素の残りの領域(周囲領域)
690、790 透光率曲線
692、694、792、794 透光率の最小値
722、724 保護パターン化構造
812 切り換え領域
814 画素領域
820 ゲート電極
830 誘電体層(ゲート絶縁膜)
840 半導体層(アモルファスシリコン層)
842 第1接触部
844 第2接触部
845 接触層(ドープアモルファスシリコン層)
860 金属層
862 第1部分
864 第2部分
900 垂直配向モード
910 層
912 突出構造
920 カラーフィルター基板
1104、1604’ ゲートライン
1106、1106’、1606 データライン
1108 第1誘電体層(ゲート絶縁膜)
1112、1612 第2誘電体層(保護層)
1114a フランジ部
1114b 接続部
1118、1618 液晶
1122 ブラックマトリクス層
1124、1624 スリット
1140、1440、1640 第1部
1150、1450、1650 第2部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶ディスプレイ装置であって、
互いに隔てて位置され、それらの間にセルギャップを定義する第1基板と第2基板、
前記第1基板と前記第2基板間の前記セルギャップ間に位置された液晶層、及び前記第1基板上で第1方向に配列された複数のスキャンラインと、前記第1基板上で第1方向に垂直な第2方向で、前記複数のスキャンラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを含み、
各画素は、前記第1基板上に形成された第1誘電体層、前記第1誘電体層上に形成された第1画素電極、前記第1画素電極の一部を露出した開口を有する前記第1画素電極上に少なくとも形成された第2誘電体層、
前記開口が位置された領域の前記第2誘電体層上に形成されることで、前記開口によって前記第1画素電極に接続される第2画素電極、及び前記第2誘電体層上に形成され、前記第2画素電極を間隔を隔てて囲む補助共通電極を含むことを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第1画素電極は、インジウム亜鉛酸化物、非晶質インジウムスズ酸化物、多結晶インジウムスズ酸化物、またはそれらの組み合わせにより形成される請求項1に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1画素電極は、0.04〜3.0μmの範囲の厚さを有する請求項1または請求項2に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第2画素電極は、円形、長方形、多辺形の幾何学形状を有する請求項1〜請求項3いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第2画素電極と前記補助共通電極は、その間に前記セルギャップより大きい距離を定義する請求項1〜請求項4いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第2画素電極と前記補助共通電極は、透明、または不透明の導電材料により形成される請求項1〜請求項5いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項7】
各画素の前記第2誘電体層は、前記開口を有するパターン化構造を有する請求項1〜請求項6いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項8】
前記パターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状を含む請求項7に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第2誘電体層は、窒化ケイ素(SiNx)、酸化ケイ素(SiOx)、酸窒化ケイ素(SiON)、または有機絶縁材料により形成される請求項1〜請求項8いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第2誘電体層は、0.1〜10.0μmの範囲の厚さを有する請求項9に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項11】
前記液晶層は、負の誘電異方性を有する液晶を含む請求項1〜請求項10いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項12】
前記液晶は、前記液晶の屈折率δnと前記セルギャップの積が0.01〜10.00μmの範囲にある製品が選択される請求項11に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項13】
前記液晶は、電場がかかっていない時に、前記第1基板と前記第2基板に垂直に配列される請求項11または請求項12に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2基板上に形成された共通電極を更に含む請求項11〜請求項13いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1画素電極と前記共通電極の1つに電圧が供給された時、第1画素電極と共通電極間に対応した電圧差が作り出され、傾斜電界が液晶層内に生成される請求項14に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項16】
前記生成された傾斜電界は、希望する方向で前記液晶層内の前記液晶を駆動する請求項15に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項17】
前記共通電極と前記補助共通電極は、同一の第1電位を有し、前記第1画素電極と前記第2画素電極は、前記第1電位と実質的に異なる同一の第2電位を有する請求項15または請求項16に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項18】
液晶ディスプレイ装置の製造方法であって、
第1基板を提供するステップ、
前記第1基板上に複数のゲート電極を形成し、各一対の相隣するゲート電極がその間に、対応するゲート電極が形成された切り換え領域に隣接した画素領域を定義するステップ、
前記第1基板と前記複数のゲート電極上に誘電体層を形成するステップ、
各切り換え領域の前記誘電体層上に半導体層を形成するステップ、
前記半導体層上に第1部分と、前記第1部分と隔てられた第2部分を有する接触層を形成するステップ、
各画素領域の前記誘電体層上に第1画素電極を形成するステップ、
各切り換え領域の前記半導体層と前記接触層上に、データラインに接続された第1部分と、前記第1部分と隔てられ、対応する画素領域内の前記第1画素電極に接続された第2部分を有する金属層を形成するステップ、
各切り換え領域の前記金属層上と、各画素領域の前記第1画素電極上に、前記画素領域内に形成された少なくとも1つの開口を有し、前記第1画素電極の一部を露出する保護層を形成するステップ、及び各画素領域の前記保護層上に、第3画素電極と、対応する第1画素電極に接続され、且つ前記第3画素電極により間隔を隔てて囲まれた第2画素電極を形成するステップを含むことを特徴する液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項19】
前記半導体層は、アモルファスシリコンとポリシリコンを含む請求項18に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項20】
前記接触層は、ドープアモルファスシリコン、またはドープポリシリコンを含む請求項18または請求項19に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項21】
前記ドープポリシリコンは、n+ドープポリシリコン(ndoped p−Si)、またはp+ドープポリシリコン(pdoped
p−Si)を含む請求項20に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項22】
前記ドープアモルファスシリコンは、n+ドープアモルファスシリコン(ndoped a−Si)、またはp+ドープアモルファスシリコン(pdoped
a−Si)を含む請求項20に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項23】
前記第1画素電極は、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、非晶質インジウムスズ酸化物(ITO)、多結晶ITO、またはそれらの組み合わせを含む請求項18〜請求項22いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項24】
前記第1画素電極は、0.04〜3.0μmの範囲の厚さを有する請求項23に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項25】
前記保護層は、各画素領域に形成された少なくとも1つの開口を有し、その中の前記第1画素電極の一部を露出することで前記第2画素電極が前記少なくとも1つの開口によって前記第1画素電極に接続される請求項18〜請求項24いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項26】
各画素の前記保護層は、前記開口を有するパターン化構造を有する請求項18〜請求項25いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項27】
前記パターン化構造は、円形、長方形、多辺形、星形、または十字形の幾何学形状を含む請求項26に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項28】
各画素領域の前記保護層の前記パターン化構造は、エッチングプロセスにより形成される請求項26または請求項27に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項29】
前記保護層は、窒化ケイ素(SiN)、酸化ケイ素(SiO)、酸窒化ケイ素(SiON)または有機絶縁材料を含み、0.1〜10.0μmの範囲の厚さを有する請求項18〜請求項28いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項30】
各第2画素電極と第3画素電極は、透明、または不透明の導電材料を含む請求項18〜請求項29いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項31】
前記第1基板と隔てて第2基板を位置付けるステップ、
前記第1基板と前記第2基板間に液晶層を形成するステップ、及び
前記第2基板と前記液晶層間に形成される共通電極を形成するステップを更に含む請求項18〜請求項30いずれかに記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項32】
液晶ディスプレイ装置の製造方法であって、
第1基板と前記第1基板と隔てて位置された第2基板を提供するステップ、
前記第1基板上に複数の切り換え部材を形成し、各一対の隣接する切り換え部材間に画素領域を定義するステップ、
各画素領域の前記第1基板上に、対応する切り換え部材に接続された第1画素電極を形成するステップ、
前記複数の切り換え部材と各画素領域の前記第1画素電極上に保護絶縁層(passivated insulation layer)を形成するステップ、
各画素領域の保護絶縁層上に第3画素電極と、前記第1画素電極に接続され、且つ前記第3画素電極により間隔を隔てて囲まれた第2画素電極を形成するステップ、及び
前記第1基板と前記第2基板間に液晶層を形成するステップを含むことを特徴とする液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項33】
前記切り換え部材は、それぞれ前記基板上に形成されたゲート電極と、データラインに接続されたソース電極と、前記第1画素電極に接続されたドレイン電極を有する薄膜トランジスタ(TFT)を含む請求項32に記載の液晶ディスプレイ装置の製造方法。
【請求項34】
液晶ディスプレイ装置であって、
(a)互いに隔てて位置され、その間にセルギャップを定義する第1基板と第2基板、
(b)前記第1基板と前記第2基板間のセルギャップに位置された液晶層、
(c)第1基板上の第1方向で配列された複数のゲートラインと、前記第1基板上の前記第1方向に実質的に垂直な第2方向で、複数のゲートラインと交差配列され、複数の画素を定義する複数のデータラインを含み、各画素は、第1部と第2部を有し、
(i)前記第1基板上に形成された第1誘電体層、
(ii)前記第1誘電体層上に形成された第1画素電極、
(iii)前記第1画素電極を少なくとも一部覆うように形成され、前記画素の少なくとも1つの前記第1部と前記第2部の少なくとも1つの開口により形成され、少なくとも一部の前記第1画素電極を露出する第2誘電体層、
(iv)前記第2誘電体層上に形成され、少なくとも1つの開口が形成された箇所に隣接することで、前記少なくとも1つの開口によって前記第1画素電極に接続できる第2画素電極、及び
(v)前記第2誘電体層上に形成された共通電極を含むことを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
【請求項35】
前記第2誘電体層に形成された複数のスリットを更に含む請求項34に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項36】
前記複数のスリットは、十字形、二重の十字形状、対角形状、二重の対角形状、またはそれらの組み合わせの形状のパターンを有するように形成される請求項35に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項37】
前記第2画素電極は、円形、楕円形、長方形、多辺形、またはそれらの組み合わせの幾何学形状を有し、前記第2画素電極の幅は、前記第2誘電体層の厚みより小さい請求項34に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項38】
前記第1画素電極に形成された複数のスリットを更に含む請求項37に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項39】
前記複数のスリットは、前記第1画素電極内に、または前記第1画素電極の端に沿って位置される請求項38に記載の液晶ディスプレイ装置。
【請求項40】
前記複数のスリットは、十字形、二重の十字形状、対角形状、二重の対角形状、またはそれらの組み合わせのパターンを有するように形成され、前記画素の前記第1部と前記第2部の中央に位置された第2画素電極の周囲に対称的に形成される請求項39に記載の液晶ディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図11G】
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【図11H】
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【図11I】
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【図11J】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−299319(P2008−299319A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114750(P2008−114750)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(501358079)友達光電股▲ふん▼有限公司 (220)
【氏名又は名称原語表記】AU Optronics Corporation
【住所又は居所原語表記】No.1,Lt−Hsin Rd,II,Science−Based Industrial Park,Hsinchu,Taiwan,R.O.C.
【Fターム(参考)】