説明

免疫関連障害の局所治療に使用するためのエアゾール化LFA−1アンタゴニスト

本発明は、エアゾール化送達のために適した特別に製剤化されたLFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩を提供する。詳細には、LFA−1アンタゴニストは、急速な全身クリアランス速度を有することにより、局所治療に特に十分適している。本発明はまた、本発明のLFA−1エアゾール化製剤を使用して免疫関連障害を治療および予防する方法を包含する。一態様では、LFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩もしくはエステルと、エアゾール噴射剤とを含み、ここで、前記LFA−1アンタゴニストが、被験体に投与された場合に約2mL/分/kgを超える全身クリアランス速度を有する医薬製剤を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
LFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩もしくはエステルと、エアゾール噴射剤とを含み、前記LFA−1アンタゴニストが、被験体に投与された場合に約2mL/分/kgを超える全身クリアランス速度を有する医薬製剤。
【請求項2】
前記LFA−1アンタゴニストが、被験体に投与された場合に約30分以内に、約1μMを超える局所組織濃度を達成する、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記LFA−1アンタゴニストの前記局所組織濃度が、被験体に投与された場合に少なくとも約8時間は約10nMを超える濃度で維持される、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
前記LFA−1アンタゴニストが、直接競合アンタゴニストである、請求項1に記載の製剤。
【請求項5】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記の構造を有する式IまたはIIの化合物および/または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルを含む、請求項1に記載の製剤:
【化13】

[式中、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アミノ酸側鎖、−(CHOH、−(CHアリール、−(CHヘテロアリール(ここで、mは0〜6である)、−CH(R1A)(OR1B)、−CH(R1A)(NHR1B)、U−T−Q、またはU−T−Qで場合により置換されている脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であり、
Uは、存在しないか、−O−、−S(O)0〜2−、−SON(R1A)、−N(R1A)−、−N(R1A)C(=O)−、−N(R1A)C(=O)−O−、−N(R1A)C(=O)−N(R1B)−、−N(R1A)−SO−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R1A)−、−OC(=O)N(R1A)−、−C(=N−R1E)−、−C(=N−R1E)−O−、−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−O−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−O−、−N(R1A)C(=N−R1E)−N(R1B)−、−P(=O)(OR1A)−O−または−P(=O)(R1A)−O−であり;
Tは、存在しないか、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;
Qは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR1B;−SR1B;−N(R1B、−NHC(=O)OR1B、−NHC(=O)N(R1B、−NHC(=O)R1B、−NHSO1B、NHSON(R1B、−NHSONHC(=O)OR1B、−NHC(=O)NHSO1B、−C(=O)NHC(=O)OR1B、C(=O)NHC(=O)R1B、−C(=O)NHC(=O)N(R1B、−C(=O)NHSO1B、−C(=O)NHSON(R1B、C(=S)N(R1B、−SO1B、−SOOR1B、−SON(R1B、−SO−NHC(=O)OR1B、−OC(=O)−N(R1B、−OC(=O)R1B、−OC(=O)NHC(=O)R1B、−OC(=O)NHSO1B、−OSO1Bまたは脂肪族 ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか、またはRおよびRは一緒になって、脂環式または複素環式部分である、または一緒に、
【化14】

であり、
1AおよびR1Bの各々の出現は独立に、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R1C、または−C(=O)NR1C1Dであり;ここで、R1CおよびR1Dの各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;R1Eは、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR1C、−NR1C1Dまたは−SO1Cであり;
は、−C(=O)OR3A、−C(=O)H、−CHOR3A、−CHOC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R3A)、−CHであり;R3Aの各々の出現は独立に、水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール、ヘテロアルキルヘテロアリール部分であるか、または薬学的に許容される塩もしくはエステルであるか、またはR3Aは、RおよびRと一緒になって、複素環式部分を形成し;ここで、Xは、F、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;
4AおよびR4Bは独立に、F、Cl、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;RB1、RB2およびRは独立に、水素または置換もしくは非置換低級アルキルであり;
ARは、単環式または多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式または複素環式部分であり;
Lは、存在しないか、またはV−W−X−Y−Zであり、ここで、V、W、X、YおよびZの各々の出現は独立に、存在しないか、C=O、NRL1、−O−、−C(RL1)=、=C(RL1)−、−C(RL1)(RL2)、C(=N−ORL1)、C(=NRL1)、−N=、S(O)0〜2;置換もしくは非置換C1〜6アルケニリデンまたはC2〜6アルケニリデン鎖であり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は独立に、場合により−C(=O)−、−CO−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NRL3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NRL3−、−NRL3NRL4−、−NRL3NRL4C(=O)−、−NRL3C(=O)−、NRL3CO−、NRL3C(=O)NRL4−、−S(=O)−、−SO−、−NRL3SO−、−SONRL3、−NRL3SONRL4、−O−、−S−または−NRL3−により置き換えられており;RL3およびRL4の各々の出現は独立に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシル;または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であり;RL1およびRL2の各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシルまたは脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはRL1およびRL2の1つまたは複数の出現は、一緒になって、またはV、W、X、YまたはZのいずれかと一緒になって、脂環式または複素環式部分を形成しているか、またはアリールまたはヘテロアリール部分を形成している]。
【請求項6】
前記LFA−1アンタゴニストが下記式の1つを有する、請求項5に記載の製剤。
【化15】

【化16】

【請求項7】
前記LFA−1アンタゴニストがナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛またはカルシウム塩である、請求項5または6に記載の製剤。
【請求項8】
前記LFA−1アンタゴニストが、T−細胞とICAM−1との結合を、約100nMの濃度で約50%以上阻害する、請求項1に記載の製剤。
【請求項9】
前記噴射剤が、フルオロカーボン、アルカンガス、気体エーテル、ハロゲン化物含有ガス、希ガス、圧縮空気、不活性ガス、乾燥空気、通常の空気または泡である、請求項1に記載の製剤。
【請求項10】
前記フルオロクロロカーボンが、トリクロロ−モノフルオロメタン(F11)、ジクロロジフルオロメタン(F12)、モノクロロトリフルオロメタン(F13)、ジクロロ−モノフルオロメタン(F21)、モノクロロジフルオロメタン(F22)、モノクロロモノフルオロメタン(F31)、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(F113)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(F114)、1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタフルオロエタン(F115)、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(F123)、1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン(F123a)、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン(F124)、2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(F124a)、1,2−ジクロロ−1,1−ジフルオロエタン(132b)、1−クロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(F133)、2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(F133a)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(F141b)または1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(F142b)である、請求項9に記載の製剤。
【請求項11】
前記アルカンが、プロパン、ブタン、イソブタン、オクタフルオロプロパン(F218)、ジフルオロメタン(HFA32)、ペンタフルオロエタン(HFA125)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFA134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)、1,1,2−トリフルオロエタン(HFA143)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFA143a)、ジフルオロエタン(HFA152a)または1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227)である、請求項9に記載の製剤。
【請求項12】
前記噴射剤が、0.1重量%から50重量%の範囲の割合で存在する、請求項1に記載の製剤。
【請求項13】
前記製剤が、4.5から7.5の範囲のpHを有する、請求項1に記載の製剤。
【請求項14】
賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項15】
前記賦形剤が、水、緩衝水溶液、界面活性剤、揮発性液体、デンプン、ポリオール、造粒剤、微晶性セルロース、希釈剤、滑沢剤、酸、塩基、塩、乳剤、油、湿潤剤、キレート剤、抗酸化剤、滅菌溶液、錯化剤または崩壊剤である、請求項1に記載の製剤。
【請求項16】
前記界面活性剤が、オレイン酸、塩化セチルピリジニウム、大豆レシチン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−エチレンジアミンブロックコポリマー、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマーまたはヒマシ油エトキシレートである、請求項15に記載の製剤。
【請求項17】
前記揮発性液体が、エタノール、メタノール、イソプロパノールまたはその混合物である請求項15に記載の製剤。
【請求項18】
局所浸透増強剤をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項19】
前記局所浸透増強剤が、スルホキシド、エーテル、界面活性剤、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ポリオール、アミド、テルペン、アルカノンまたは有機酸である、請求項18に記載の製剤。
【請求項20】
前記分散製剤の中央粒径が約1.0から約5.0μmである、請求項1に記載の製剤。
【請求項21】
少なくとも1種の追加的な治療剤をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項22】
前記追加的な治療剤が、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、抗脈管形成剤、抗アポトーシス剤、血管内皮成長因子阻害剤、抗ウイルス剤、カルシニューリン阻害剤、コルチコステロイドまたは免疫調節剤である、請求項21に記載の製剤。
【請求項23】
前記製剤が、メチルパラベン約0.4%w/w;プロピルパラベン約0.02%w/w;および前記LFA−1アンタゴニスト約0.1%から約10%w/wを含む水溶液である、請求項1に記載の製剤。
【請求項24】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記式を有する化合物である、請求項6に記載の製剤。
【化17】

【請求項25】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項24に記載の化合物の形態A、形態B、形態C、形態D、形態E、非晶質形態またはこれらの組合せのいずれかである、請求項24に記載の製剤。
【請求項26】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項24に記載の化合物の形態Aである、請求項25に記載の製剤。
【請求項27】
被験体における炎症性障害または免疫関連障害を治療する方法であって、それを必要とする前記被験体に、LFA−1アンタゴニストまたは薬学的に許容されるその塩もしくはエステルと、エアゾール噴射剤とを含んでおり、被験体に投与された場合に、前記LFA−1アンタゴニストが約2mL/分/kgを超える全身クリアランス速度を有する、エアゾール製剤を投与することを含む方法。
【請求項28】
投与後に、投与後約30分以内は、前記LFA−1アンタゴニストが、前記製剤が適用された上皮表面の約10mm内に治療有効濃度で存在し、血漿中では治療有効レベル未満で存在する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記LFA−1アンタゴニストが、前記被験体に投与された場合に投与時点から約30分以内は、約10nMより高い局所組織濃度を有する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記LFA−1アンタゴニストが、前記被験体に投与された場合に投与時点から約30分以内は、約1μMより高い局所組織濃度および血漿中で測定して約100nM未満の全身濃度を有する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記LFA−1アンタゴニストの前記局所組織濃度が、被験体に投与された場合に少なくとも約8時間は、約10nMより高く維持される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記LFA−1アンタゴニストの前記局所組織濃度は、前記製剤が適用された上皮表面の約10mm内である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記LFA−1アンタゴニストが直接競合アンタゴニストである、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記の構造を有する式(I)または(II)の化合物および/または薬学的に許容されるその塩またはエステルである、請求項27に記載の方法:
【化18】

[式中、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、アミノ酸側鎖、−(CHOH、−(CHアリール、−(CHヘテロアリール(ここで、mは0〜6である)、−CH(R1A)(OR1B)、−CH(R1A)(NHR1B)、U−T−Q、またはU−T−Qで場合により置換されている脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であり、
Uは、存在しないか、−O−、−S(O)0〜2−、−SON(R1A)、−N(R1A)−、−N(R1A)C(=O)−、−N(R1A)C(=O)−O−、−N(R1A)C(=O)−N(R1B)−、−N(R1A)−SO−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R1A)−、−OC(=O)N(R1A)−、−C(=N−R1E)−、−C(=N−R1E)−O−、−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−O−C(=N−R1E)−N(R1A)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−、−N(R1A)C(=N−R1E)−O−、−N(R1A)C(=N−R1E)−N(R1B)−、−P(=O)(OR1A)−O−または−P(=O)(R1A)−O−であり;
Tは、存在しないか、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;
Qは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR1B;−SR1B;−N(R1B、−NHC(=O)OR1B、−NHC(=O)N(R1B、−NHC(=O)R1B、−NHSO1B、−NHSON(R1B、−NHSONHC(=O)OR1B、−NHC(=O)NHSO1B、−C(=O)NHC(=O)OR1B、C(=O)NHC(=O)R1B、−C(=O)NHC(=O)N(R1B、−C(=O)NHSO1B、−C(=O)NHSON(R1B、−C(=S)N(R1B、−SO1B、−SOOR1B、−SON(R1B、−SO−NHC(=O)OR1B、−OC(=O)−N(R1B、−OC(=O)R1B、−OC(=O)NHC(=O)R1B、−OC(=O)NHSO1B、−OSO1Bまたは脂肪族ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分であるか、またはRおよびRは一緒になって、脂環式または複素環式部分であるか、または一緒に、
【化19】

であり、
1AおよびR1Bの各々の出現は独立に、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R1C、または−C(=O)NR1C1Dであり;ここで、R1CおよびR1Dの各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり;R1Eは、水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR1C、−NR1C1Dまたは−SO1Cであり;
は、−C(=O)OR3A、−C(=O)H、−CHOR3A、−CHOC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R3A)、−CHであり;R3Aの各々の出現は独立に、水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール、ヘテロアルキルヘテロアリール部分であるか、または薬学的に許容される塩もしくはエステルであるか、またはR3Aは、RおよびRと一緒になって、複素環式部分を形成し;ここで、Xは、F、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;
4AおよびR4Bは独立に、F、Cl、BrまたはIから選択されるハロゲンであり;RB1、RB2およびRは独立に、水素または置換もしくは非置換低級アルキルであり;
ARは、単環式または多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式または複素環式部分であり;
Lは、存在しないか、またはV−W−X−Y−Zであり、ここで、V、W、X、YおよびZの各々の出現は独立に、存在しないか、C=O、NRL1、−O−、−C(RL1)=、=C(RL1)−、−C(RL1)(RL2)、C(=N−ORL1)、C(=NRL1)、−N=、S(O)0〜2;置換もしくは非置換C1〜6アルケニリデンまたはC2〜6アルケニリデン鎖であり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は独立に、場合により−C(=O)−、−CO−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NRL3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NRL3−、−NRL3NRL4−、−NRL3NRL4C(=O)−、−NRL3C(=O)−、−NRL3CO−、NRL3C(=O)NRL4−、−S(=O)−、−SO−、−NRL3SO−、−SONRL3、−NRL3SONRL4、−O−、−S−または−NRL3−により置き換えられており;RL3およびRL4の各々の出現は独立に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシル;または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であり;RL1およびRL2の各々の出現は独立に、水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシル、または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはRL1およびRL2の1つまたは複数の出現は、一緒になって、またはV、W、X、YまたはZのいずれかと一緒になって、脂環式または複素環式部分を形成しているか、またはアリールまたはヘテロアリール部分を形成している]。
【請求項35】
前記LFA−1アンタゴニストが下記式の1つを有する、請求項34に記載の方法。
【化20】

【化21】

【請求項36】
前記LFA−1アンタゴニストが、下記式を有する化合物である、請求項35に記載の方法。
【化22】

【請求項37】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項36に記載の化合物の形態A、形態B、形態C、形態D、形態Eまたは非晶質形態のいずれかである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記LFA−1アンタゴニストが、請求項37に記載の化合物の形態Aである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記LFA−1アンタゴニストが、T細胞とICAM−1との結合を、約100nMの濃度で約50%以上阻害する、請求項27に記載の方法。
【請求項40】
前記分散製剤の中央粒径が約1.0から約5.0μmである、請求項27に記載の方法。
【請求項41】
前記製剤を、皮膚、眼、口、鼻、膣粘膜または肛門粘膜に適用する、請求項27に記載の方法。
【請求項42】
前記噴射剤が、フルオロカーボン、アルカンガス、気体エーテル、ハロゲン化物含有ガス、希ガス、圧縮空気、不活性ガス、乾燥空気、通常の空気または泡である、請求項27に記載の方法。
【請求項43】
前記フルオロクロロカーボンが、トリクロロ−モノフルオロメタン(F11)、ジクロロジフルオロメタン(F12)、モノクロロトリフルオロメタン(F13)、ジクロロ−モノフルオロメタン(F21)、モノクロロジフルオロメタン(F22)、モノクロロモノフルオロメタン(F31)、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(F113)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(F114)、1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタフルオロエタン(F115)、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(F123)、1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン(F123a)、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン(F124)、2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(F124a)、1,2−ジクロロ−1,1−ジフルオロエタン(132b)、1−クロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(F133)、2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(F133a)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(F141b)または1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(F142b)である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記アルカンガスが、プロパン、ブタン、イソブタン、オクタフルオロプロパン(F218)、ジフルオロメタン(HFA32)、ペンタフルオロエタン(HFA125)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFA134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)、1,1,2−トリフルオロエタン(HFA143)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFA143a)、ジフルオロエタン(HFA152a)または1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227)である、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記噴射剤が、0.1重量%から50重量%の範囲の割合で存在する、請求項27に記載の方法。
【請求項46】
賦形剤をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項47】
前記賦形剤が、水、緩衝水溶液、界面活性剤、揮発性液体、デンプン、ポリオール、造粒剤、微晶性セルロース、希釈剤、滑沢剤、酸、塩基、塩、乳剤、油、湿潤剤、キレート剤、抗酸化剤、滅菌溶液、錯化剤または崩壊剤である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記製剤が、オレイン酸、塩化セチルピリジニウム、大豆レシチン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−エチレンジアミンブロックコポリマー、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマーまたはヒマシ油エトキシレートである界面活性剤を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項49】
前記揮発性液体が、エタノール、メタノール、イソプロパノールまたはその混合物である、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記エアゾール製剤が少なくとも1種の追加的な治療剤をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項51】
前記追加的な治療剤が、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、抗脈管形成剤、抗アポトーシス剤、血管内皮成長因子阻害剤または抗ウイルス剤である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記製剤がネブライザーにより投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項53】
前記ネブライザーが、噴霧式、ジェット、超音波、電子または振動多孔性プレートネブライザーである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記製剤が、加圧定量噴霧ユニットにより投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項55】
前記炎症性障害または免疫障害が、眼内炎症、眼周囲炎症、眼表面炎症、角結膜炎、乾性角結膜炎(KCS、別名ドライアイ)、シェーグレン症候群の患者でのKCS、アレルギー性結膜炎、ブドウ膜炎、コンタクトレンズの装着による眼の炎症、コンタクトレンズの装着による角膜の炎症、コンタクトレンズの装着による眼周囲組織の炎症、手術後の眼の炎症、眼内炎症、網膜炎、浮腫、網膜障害、角膜炎症、グレーブス病(バセドウ病)またはグレーブス眼症である、請求項27に記載の方法。
【請求項56】
前記炎症性障害または免疫障害が、乾癬、刺激性接触皮膚炎、湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、免疫学的に媒介される障害の皮膚発現、脱毛症、円形脱毛症、成人呼吸窮迫症候群、肺線維症、水腫性硬化症(scleredoma)、瘢痕形成、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アトピー性皮膚炎、腎臓移植による炎症、喘息、化膿性汗腺炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、シェーグレン症候群、ブドウ膜炎、移植片対宿主疾患(GVHD)、口腔扁平苔癬、関節痛または膵島細胞移植炎症である、請求項27に記載の方法。
【請求項57】
請求項1に記載の製剤を含有する密閉コンテナを含むエアゾールデバイス。
【請求項58】
前記デバイスが定量噴霧吸入器である、請求項57に記載のエアゾールデバイス。
【請求項59】
前記デバイスがネブライザーである、請求項57に記載のエアゾールデバイス。
【請求項60】
請求項1に記載の製剤を含有するバイアル。
【請求項61】
請求項60に記載のバイアルを含有する定量噴霧吸入器。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2011−518155(P2011−518155A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505027(P2011−505027)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/002388
【国際公開番号】WO2009/128933
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(510274005)サーコード コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】