説明

半導体素子及び分布増幅器

【課題】分布増幅器の動作を安定化する。
【解決手段】デュアルゲート電極と、2つの主電極とを有する半導体素子において、デュアルゲート電極の第2ゲート電極21から配線層24を延出し、配線層24を絶縁膜25を介して、ソース電極23に接続し、配線層24と絶縁膜25とソース電極23で構成されるMIMキャパシタ26を半導体素子1内部に配置した。そして、このような半導体素子1を分布増幅器に増幅回路素子として搭載した。これにより、分布増幅器は高出力で広帯域特性を備え、安定に動作する。更に、高集積化、低コスト化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体素子及び分布増幅器に関し、特にデュアルゲート構造の半導体素子及びその半導体素子を用いた分布増幅器に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信社会の高度化により、広帯域で高出力な増幅器の実用化への期待は高まっている。これらを実現するためにはデバイスと回路構成の両面からのアプローチが必要である。
【0003】
従来、広帯域性と高出力性を同時に実現する回路として分布増幅器という回路構成が用いられている。分布増幅器はトランジスタを並列に接続し、位相変動を入力側と出力側で等しくなるように合成できるため、広帯域且つ高出力特性を実現できる。
【0004】
更に、最近では、入力容量を減少させるため、増幅回路素子として、デュアルゲート電界効果トランジスタ(以下、デュアルゲートFET(Field Effect Transistor))が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図7はデュアルゲートFETの基本構成を説明するための要部断面模式図である。図示する半導体素子100は、デュアルゲート構造のFETであり、FETとして高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor,HEMT)が示されている。
【0006】
具体的な構成は、炭化ケイ素(SiC)基板110上に、バッファ層120を介してi−窒化ガリウム(GaN)層130を備え、i−窒化ガリウム層130の上に、n−窒化アルミニウムガリウム層(AlGaN)140が形成されている。そして、n−窒化アルミニウムガリウム層(AlGaN)140の中央には、第1ゲート電極200と、絶縁層150を介して、第2ゲート電極210が備えられ、第1ゲート電極200及び第2ゲート電極210の両側には、ドレイン電極220と、接地されたソース電極230が形成されている。
【0007】
このようなトランジスタを分布増幅器の増幅回路素子として用いれば、第2ゲート電極210が第1ゲート電極200とドレイン電極220との間に設けられているので、カスコード増幅によって、ミラー効果が抑制され、第1ゲート電極200に入力された信号は広帯域に渡り増幅され、ドレイン電極220に出力される。
【0008】
そして、更に、分布増幅器をより高出力に動作させるためには、図7に示す半導体素子100のゲート幅をより長くすることにより達成し得る。
【特許文献1】特開2001−160723号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、半導体素子100のゲート幅を長くすると、デュアルゲートの第2ゲート電極が長くなってしまうために、寄生インダクタ成分が第2ゲート電極に重畳し、分布増幅器の特性が不安定になるという問題が生じる。
【0010】
このような問題に対応するために、図8に示す構造の分布増幅器のユニットセル構造がある。図8は分布増幅器のユニットセルの要部上面模式図である。
この図は、上述した半導体素子100を搭載した分布増幅器のユニットセル101を上から眺めた要部上面図を表している。図中の符号は、上述した各部位に対応している。
【0011】
図示するように、第2ゲート電極210から半導体素子100が搭載された領域(図中の破線A枠)外まで伝送線路210aを引き回し、当該領域外に設けられたキャパシタ部240を介して第2ゲート電極を接地させ、分布増幅器の安定化を図る方法である。
【0012】
しかし、このような構造では、引き回しに用いた伝送線路210aが長くなってしまうため、寄生インダクタ成分が伝送線路210aに重畳し、分布増幅器の高出力化と安定化とを同時に実現させることができないという問題があった。
【0013】
また、半導体素子100が搭載された領域外に、キャパシタ部240を配置する構成では、当該領域外に、キャパシタを配置する分の面積が必要になる。従って、分布増幅器の高集積化、低コスト化を図ることができないという問題があった。
【0014】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、高出力で広帯域特性を備えた分布増幅器であって、安定に動作し、且つ回路構成がコンパクトに形成された分布増幅器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明では上記課題を解決するために、図1に例示する構成で実現可能な半導体素子1が提供される。
本発明の半導体素子1は、デュアルゲート電極と、2つの主電極とを有する半導体素子であり、デュアルゲート電極の第2ゲート電極21から配線層24が延出され、配線層24が絶縁膜25を介して、主電極の一方の電極(例えば、ソース電極23)に接続されていることを特徴とする。
【0016】
図1に示すような半導体素子1によれば、デュアルゲート電極と、2つの主電極とを有する半導体素子において、デュアルゲート電極の第2ゲート電極21から配線層24が延出され、配線層24が絶縁膜25を介して、主電極の一方の電極(例えば、ソース電極23)に接続され、配線層24と絶縁膜25とソース電極23で構成されるMIMキャパシタ26が半導体素子1内部に配置されるようになる。
【0017】
また本発明では、図3に例示する構成で実現可能な分布増幅器3が提供される。
本発明の分布増幅器3は、デュアルゲート電極と、2つの電極とを有する半導体素子を搭載した分布増幅器であり、デュアルゲート電極の第2ゲート電極21から配線層24が延出され、配線層24が絶縁膜を介して2つの電極の一方の電極(例えば、ソース電極23)に接続されている半導体素子を少なくとも一つ搭載していることを特徴とする。
【0018】
図3に示すような分布増幅器3によれば、デュアルゲート電極の第2ゲート電極21から配線層24が延出され、配線層24が絶縁膜を介して、主電極の一方の電極(例えば、ソース電極23)に接続され、配線層24と絶縁膜とソース電極23で構成されるMIMキャパシタが半導体素子内部に配置された半導体素子が少なくとも一つ搭載される。
【発明の効果】
【0019】
本発明では、デュアルゲート電極と、2つの主電極とを有する半導体素子において、デュアルゲート電極の第2ゲート電極から配線層が延出し、配線層が絶縁膜を介して、例えば、ソース電極に接続し、配線層と絶縁膜とソース電極で構成されるMIMキャパシタを半導体素子内部に配置するようにした。また、分布増幅器において、このような半導体素子を少なくとも一つ搭載するようにした。
【0020】
これにより、高出力で広帯域特性を備え、安定に動作する分布増幅器が実現する。更に、回路構成がコンパクトに形成された結果、分布増幅器の高集積化、低コスト化が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の分布増幅器は、高出力特性且つ広帯域特性を有する分布増幅器であり、更に、分布増幅器を安定化させる回路が増幅回路素子内にコンパクトに構成されている。最初に、分布増幅器の増幅回路素子として用いられる半導体素子を説明する。
【0022】
図1は半導体素子の要部断面模式図である。この図では、半導体素子1として、デュアルゲートを備えた窒化ガリウム系の高電子移動度トランジスタが例示されている。そして、一例としてソース接地増幅回路素子を例示する。
【0023】
半導体素子1は、炭化ケイ素基板10上に、バッファ層11を介してチャネル層であるi−窒化ガリウム層12を備え、i−窒化ガリウム層12の上に、電子供給層であるn−窒化アルミニウムガリウム層13が形成されている。
【0024】
そして、n−窒化アルミニウムガリウム層13の上面の中央付近には、第1ゲート電極20と、絶縁層14を介して、第2ゲート電極21が備えられ、第1ゲート電極20及び第2ゲート電極21の両側には、主電極の一つであるドレイン電極22と、もう一つの主電極である、接地されたソース電極23が形成されている。
【0025】
更に、第1ゲート電極20上には、第2ゲート電極21から延出された金属製の配線層24が架設され、配線層24は、絶縁膜25を介して、ソース電極23上に接続されている。即ち、ソース電極23を下部電極、配線層24を上部電極とすると、ソース電極23上には、ソース電極23、絶縁膜25及び配線層24で構成されるMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタ26が形成されている。尚、絶縁膜25の材質は、誘電体であり、例えば、窒化シリコン等である。
【0026】
このような半導体素子1の構造によれば、高出力で広帯域特性を有する半導体素子が実現する。また、第2ゲート電極21は、MIMキャパシタ26を介して接地されるので、半導体素子1が安定に動作し、且つMIMキャパシタ26が半導体素子1内に配置されているので、回路構成がコンパクトになる。
【0027】
尚、半導体素子1として、窒化ガリウム系の高電子移動度トランジスタを例示したが、特に、この材質のトランジスタに限ることはなく、インジウムリン(InP)系またはその他の化合物半導体材料を用いた高電子移動度トランジスタを用いてもよく、シリコン(Si)系またはその他の半導体材料を用いたMOS(Metal Oxide Semiconductor)FETを用いてもよい。
【0028】
図2は分布増幅器のユニットセルの要部上面模式図である。図示するように、ユニットセル2内には、例えば、図1に示す半導体素子1の6個が並列に配置され、これら6個の半導体素子1が組になり、分布増幅器の増幅回路素子となるユニットセル2を構成する。ここで、ユニットセル2には、デュアルゲートFETの他、第1ゲート電極20に電気的に接続された第1ゲート電極配線層20a、第2ゲート電極21に電気的に接続された第2ゲート電極配線層21aが配設され、更に、ドレイン電極22に電気的に接続されたドレイン電極配線層22aが配設され、ソース電極23に電気的に接続されたソース電極配線層23aが配設されている。そして、第1ゲート電極配線層20aは、後述する入力伝送線路に接続され、ドレイン電極配線層22aは、出力伝送線路に接続されている。尚、ソース電極配線層23aは接地されている。
【0029】
そして、ソース電極23の上面には、絶縁膜25(図2では不図示)を介し、第2ゲート電極21から延出させた幅の長い配線層24が第1ゲート電極20を跨ぐように接続されている。即ち、ソース電極23の上面に、ソース電極23、絶縁膜25及び配線層24で構成されるMIMキャパシタが形成されている。
【0030】
図3は分布増幅器の要部上面模式図である。分布増幅器3においては、セラミック基板30上に、金、銅などで構成された入力端子31、出力端子32、金属配線層33,34が配設されている。ここで、金属配線層33は、分布増幅器3の入力伝送線路であり、金属配線層34は出力伝送線路である。そして、金属配線層33の各ノード33aには、ユニットセル2の第1ゲート電極配線層20aが電気的に接続され、金属配線層34の各ノード34aには、ユニットセル2のドレイン電極配線層22aが電気的に接続されている。そして、上述した図1に示すMIMキャパシタ26がソース電極23上に直接設けられている。
【0031】
このような分布増幅器の構造によれば、MIMキャパシタ26をソース電極23の上に直接設けることができ、MIMキャパシタ26まで引き回す伝送線路の距離が最短になる。即ち、従来の分布増幅器の構造のように、分布増幅器内に備えたキャパシタまで長い伝送線路を引き回す必要がなくなり、当該伝送線路を配設したことによる伝送線路に寄生するインダクタ成分が減少する。その結果、分布増幅器3を安定に動作させることができる。
【0032】
また、MIMキャパシタ26を半導体素子1内のソース電極23の上面に形成させているため、大容量のキャパシタを半導体素子1が搭載されている領域内に形成させることができる。即ち、半導体素子1を搭載した領域外にキャパシタを備える必要がなく、分布増幅器内のキャパシタの占有面積をより減少させることができる。その結果、分布増幅器の集積度をより向上させることができる。
【0033】
そして、ソース電極23の厚みが厚いと共に、幅(長手方向)が長く構成されているので、ソース電極23に大電流を流すことができ、高出力性能を有する分布増幅器が実現する。
【0034】
これに対し、図4は従来型の分布増幅器の要部上面模式図である。図示するように、キャパシタ部27がそれぞれのユニットセル2間に複数配置されている。これらの図を対比すれば自明なように、図3に示す分布増幅器3は、図4に示す分布増幅器に比べコンパクトになり、より高集積化、低コスト化を図ることができる。
【0035】
次に、上記のユニットセル2の構成について等価回路を用いて補説する。
図5は半導体素子を備えたユニットセルの等価回路であり、(A)はキャパシタを半導体素子搭載領域外に設けた場合の従来型の等価回路であり、(B)はMIMキャパシタを半導体素子のソース電極上に設けた場合の等価回路である。
【0036】
図5(A)に示す従来型のユニットセルでは、第2ゲート電極210に接続された伝送線路40を半導体素子100が搭載された領域(図中の矩形状に示した枠a)外に引き出して、半導体素子100が搭載された領域外に設けられたキャパシタC1に伝送線路40を接続させ、高周波的な短絡を実現する。しかし、このような従来型の分布増幅器では、半導体素子100が搭載された領域外まで伝送線路40を引き出すために、一般に伝送線路40の長さが1mm以上になる。従って、伝送線路40に寄生するインダクタ成分41によって、分布増幅器が安定に動作しない。
【0037】
これに対し、図5(B)に示すユニットセルでは、図1に示すようにMIMキャパシタ26をソース電極23上に備え、半導体素子1を安定に動作するキャパシタC2(MIMキャパシタ26)が半導体素子1が搭載された領域(図中の矩形状に示した枠a)内に配置されている。第2ゲート電極21からMIMキャパシタ26までの距離は、図1に示すように、数μmである。従って、第2ゲート電極21からMIMキャパシタ26まで引き回す長い伝送線路が不要になり、従来型のユニットセルで発生した長い伝送線路に起因するインダクタ成分が解消する。従って、図5(B)に示す半導体素子1を備えた分布増幅器は、低域から高周波領域に渡るより広い周波数帯域で安定に動作する。
【0038】
これらの効果を確認するため、MIMキャパシタ26をソース電極23上に備えた場合と、備えない場合とで、動作特性がどのように変化するのかシミュレーションを行った。
図6は半導体素子を備えた分布増幅器の周波数と利得の関係であり、(A)はキャパシタを半導体素子搭載領域外に設けた場合の従来型の分布増幅器の周波数と利得の関係であり、(B)はMIMキャパシタを半導体素子のソース電極上に設けた場合の分布増幅器の周波数と利得の関係である。この図の横軸は、分布増幅器の入力端子に印加される電圧の周波数であり、縦軸は分布増幅器の電圧利得(ゲイン)であるS21、入力反射であるS11、出力反射であるS22のそれぞれが示されている。
【0039】
先ず、図6(A)においては、周波数が6GHzまでは、S21が10dB以上であるものの、7GHzを超えると減少し始め、9〜12GHzの範囲では0dB以下になった。特に、750MHzでは、11.791dBであったが、10GHzでは、−2.199dBになった。
【0040】
また、S11,S22については、全体的に−10dB近傍以下になったが、7GHz付近で、S22が急激に増加し、分布増幅器が発振する傾向にあった。
これに対し、図6(B)では、図示する周波数帯域において、S21は高い電圧利得を示し、S11,S22は共に広帯域で−10dB以下になることが分かった。特に、10GHzにおいても、S21が9.137という高電圧利得を示すことが分かった。また、分布増幅器が発振するような特異的な周波数はなかった。
【0041】
このように分布増幅器3は、シミュレーション結果からも低域から高周波領域に渡る広帯域でフラット且つ高い電圧利得が得られ、安定に動作することが分かった。
(付記1) デュアルゲート電極と、2つの主電極とを有する半導体素子において、
前記デュアルゲート電極の第2ゲート電極から配線層が延出され、前記配線層が絶縁膜を介して、前記主電極の一方の電極に接続されていることを特徴とする半導体素子。
【0042】
(付記2) 前記配線層が前記デュアルゲート電極の第1ゲート電極上に架設されていることを特徴とする付記1記載の半導体素子。
(付記3) 前記半導体素子が電界効果トランジスタであることを特徴とする付記1記載の半導体素子。
【0043】
(付記4) 前記電界効果トランジスタが高電子移動度トランジスタであることを特徴とする付記3記載の半導体素子。
(付記5) 前記主電極の一方の前記電極が前記電界効果トランジスタのソース電極であることを特徴とする付記1または3記載の半導体素子。
【0044】
(付記6) デュアルゲート電極と、2つの電極とを有する半導体素子を搭載した分布増幅器において、
前記デュアルゲート電極の第2ゲート電極から配線層が延出され、前記配線層が絶縁膜を介して2つの前記電極の一方の電極に接続されている前記半導体素子を少なくとも一つ搭載した分布増幅器。
【0045】
(付記7) 前記配線層が前記デュアルゲート電極の第1ゲート電極上に架設されていることを特徴とする付記6記載の分布増幅器。
(付記8) 前記半導体素子が電界効果トランジスタであることを特徴とする付記6記載の分布増幅器。
【0046】
(付記9) 前記電界効果トランジスタが高電子移動度トランジスタであることを特徴とする付記8記載の分布増幅器。
(付記10) 前記主電極の一方の前記電極が前記電界効果トランジスタのソース電極であることを特徴とする付記6または8記載の分布増幅器。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】半導体素子の要部断面模式図である。
【図2】分布増幅器のユニットセルの要部上面模式図である(その1)。
【図3】分布増幅器の要部上面模式図である。
【図4】従来型の分布増幅器の要部上面模式図である。
【図5】半導体素子を備えたユニットセルの等価回路であり、(A)はキャパシタを半導体素子搭載領域外に設けた場合の従来型の等価回路であり、(B)はMIMキャパシタを半導体素子のソース電極上に設けた場合の等価回路である。
【図6】半導体素子を備えた分布増幅器の周波数と利得の関係であり、(A)はキャパシタを半導体素子搭載領域外に設けた場合の従来型の分布増幅器の周波数と利得の関係であり、(B)はMIMキャパシタを半導体素子のソース電極上に設けた場合の分布増幅器の周波数と利得の関係である。
【図7】デュアルゲートFETの基本構成を説明するための要部断面模式図である。
【図8】分布増幅器のユニットセルの要部上面模式図である(その2)。
【符号の説明】
【0048】
1,100 半導体素子
2,101 ユニットセル
3 分布増幅器
10 炭化ケイ素基板
11 バッファ層
12 i−窒化ガリウム層
13 n−窒化アルミニウムガリウム層
14 絶縁層
20,200 第1ゲート電極
20a 第1ゲート電極配線層
21,210 第2ゲート電極
21a 第2ゲート電極配線層
22,220 ドレイン電極
22a ドレイン電極配線層
23,230 ソース電極
23a ソース電極配線層
24 配線層
25 絶縁膜
26 MIMキャパシタ
27,240 キャパシタ部
30 セラミック基板
31 入力端子
32 出力端子
33,34 金属配線層
33a,34a ノード
40,210a 伝送線路
41 インダクタ成分
C1,C2 キャパシタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デュアルゲート電極と、2つの主電極とを有する半導体素子において、
前記デュアルゲート電極の第2ゲート電極から配線層が延出され、前記配線層が絶縁膜を介して、前記主電極の一方の電極に接続されていることを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記配線層が前記デュアルゲート電極の第1ゲート電極上に架設されていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
【請求項3】
前記半導体素子が電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
【請求項4】
前記電界効果トランジスタが高電子移動度トランジスタであることを特徴とする請求項3記載の半導体素子。
【請求項5】
前記主電極の一方の前記電極が前記電界効果トランジスタのソース電極であることを特徴とする請求項1または3記載の半導体素子。
【請求項6】
デュアルゲート電極と、2つの電極とを有する半導体素子を搭載した分布増幅器において、
前記デュアルゲート電極の第2ゲート電極から配線層が延出され、前記配線層が絶縁膜を介して2つの前記電極の一方の電極に接続されている前記半導体素子を少なくとも一つ搭載した分布増幅器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−205223(P2008−205223A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40016(P2007−40016)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】