説明

半導体装置、および半導体装置の製造方法

【課題】同一の極性を有する複数の薄膜FETの閾値電圧に差をつけて、半導体装置の性能の最適化を図ることができる。
【解決手段】半導体基板1と、半導体基板1上に設けられた埋め込み絶縁膜2と、埋め込み絶縁膜2上に形成された薄膜n型FET100と、埋め込み絶縁膜2上に形成された薄膜p型FET101と、埋め込み絶縁膜2上に形成された薄膜n型FET100bと、薄膜n型FET100のチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1に設けられたp型ウェル領域4と、薄膜p型FET101のチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1に設けられたp型ウェル領域5と、薄膜n型FET100bのチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1に設けられたp型ウェル領域4bと、を備え、p型ウェル領域4、4b、5は、n型ウェル領域40によって囲まれており、かつ互いに接触していない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SOI基板を用いた半導体装置、および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の微細なMISFETでは、短チャネル効果を抑制するためにチャネル領域の不純物濃度が高くなっている。しかし、デバイスの微細化に伴い、チャネル中の不純物の離散性に起因するトランジスタ特性のばらつきが非常に大きな問題となっている。このため、チャネル領域の不純物濃度を低くし、その影響を抑制することが望まれている。
【0003】
チャネル領域の不純物濃度を低くするデバイスとして、完全空乏型SOI−MISFETが注目されている。完全空乏型SOI−MISFETではSOI基板の埋め込み絶縁膜によって反転層厚さが制限されるため、SOIチャネル領域の厚さを非常に薄くすることにより、チャネル不純物を完全に排除した状態でも、短チャネル効果を抑制することが可能である。しかし、一方で、チャネル不純物を排除した真性チャネルSOI−MISFETでは、閾値電圧をチャネル不純物濃度で制御できない。また、閾値電圧はSOIチャネル厚さによって変化させることができるが、細かい調整が難しい。そこで、SOI基板に電圧を加えることにより閾値電圧等のFETの電気的特性を調整する方法が提案されている。
【0004】
SOI基板に電圧を加えるためのデバイス構造として、特許文献1または特許文献2のように、埋め込み絶縁膜中にバックゲート電極を配したダブルゲート型SOI構造が提案されている。また、特許文献2および特許文献3では、SOI基板下の基板領域に不純物を注入し、基板電極を配することにより、SOI基板に基板電圧を加えるSOIデバイス構造が提案されている。更に、特許文献4、特許文献5および特許文献6で提案されている構造では、SOI基板下にトリプルウェル構造を作ることにより、隣接するデバイス間での基板電流を防ぎつつ、SOI基板に任意の基板電圧を加えるSOIデバイス構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−48104号公報
【特許文献2】特開2001−203357号公報
【特許文献3】特開2001−168338号公報
【特許文献4】特開2006−49628号公報
【特許文献5】特開2009−135140号公報
【特許文献6】特開2005−26353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年の先端集積回路では閾値電圧の異なる同一極性のMISFETを同一基板上に2種類以上形成し、それらを適宜組み合わせて論理回路を設計することで性能を最適化することが一般的に行われる。しかし、複数のSOI−MISFETを用いて論理回路を構成する場合において、同一のSOI基板上に設けられ、同一の極性を有する複数の薄膜FETについて、閾値電圧に差をつけることは容易ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、半導体基板と、
前記半導体基板上に設けられた埋め込み絶縁膜と、
前記埋め込み絶縁膜上に形成された第1導電型の第1の薄膜FETと、
前記埋め込み絶縁膜上に形成された逆導電型の第2の薄膜FETと、
前記埋め込み絶縁膜上に形成された第1導電型の第3の薄膜FETと、
前記第1の薄膜FETのチャネル領域と平面視で重なるように前記半導体基板に設けられた第1のウェルと、
前記第2の薄膜FETのチャネル領域と平面視で重なるように前記半導体基板に設けられた第2のウェルと、
前記第3の薄膜FETのチャネル領域と平面視で重なるように前記半導体基板に設けられた第3のウェルと、
前記第1のウェルに第1の電圧を印加する第1の電圧源と、
前記第3のウェルに第1の電圧とは異なる第2の電圧を印加する第2の電圧源と、
を備え、
前記第1のウェルと前記第2のウェルと前記第3のウェルは、
互いに同一の極性を有しており、前記第1のウェル、前記第2のウェルおよび前記第3のウェルとは極性の異なる領域によって囲まれており、かつ互いに接触しない半導体装置が提供される。
【0008】
本発明によれば、複数の同一極性の薄膜FETの直下にあるウェルは、互いに電気的に分離されている。このため、それぞれのウェルに異なる電圧を印加することができ、各ウェルの上部に位置する薄膜FETの閾値電圧をそれぞれ独立に制御することが可能となる。よって、同一のSOI基板上に設けられ、同一の極性を有する複数の薄膜FETについて、閾値電圧に差をつけて、半導体装置の性能の最適化を図ることができる。
【0009】
本発明によれば、半導体基板、埋め込み絶縁膜、半導体層を順に積層してなるSOI基板を準備する工程と、前記半導体基板に不純物を注入して、前記半導体基板が有する極性とは異なる極性を有する第4のウェルを形成する工程と、前記半導体基板のうち前記第4のウェルを構成する領域に不純物を注入して、互いに接触しないように、前記第4のウェルと異なる極性を有する第1のウェル、第2のウェルおよび第3のウェルを形成する工程と、平面視でチャネル領域が前記第1のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第1の薄膜FETを形成する工程と、平面視でチャネル領域が前記第2のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に逆導電型の第2の薄膜FETを形成する工程と、平面視でチャネル領域が前記第3のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第3の薄膜FETを形成する工程と、を備える半導体装置の製造方法が提供される。
【0010】
本発明によれば、半導体基板、埋め込み絶縁膜、半導体層を順に積層してなるSOI基板を準備する工程と、前記半導体基板に不純物を注入して、互いに接触しないように、前記半導体基板と異なる極性を有する第1のウェル、第2のウェルおよび第3のウェルを形成する工程と、平面視でチャネル領域が前記第1のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第1の薄膜FETを形成する工程と、平面視でチャネル領域が前記第2のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に逆導電型の第2の薄膜FETを形成する工程と、平面視でチャネル領域が前記第3のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第3の薄膜FETを形成する工程と、を備える半導体装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、同一のSOI基板に設けられ、同一の極性を有する複数の薄膜FETについて、閾値電圧に差をつけて、半導体装置の性能の最適化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置を示す平面図である。
【図3】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図7】図1に示す半導体装置におけるウェル領域の深さ方向のイオン化不純物密度分布を示す図である。
【図8】比較例に係る半導体装置を示す断面図である。
【図9】比較例に係る半導体装置および図1に示す半導体装置を示す断面図である。
【図10】第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図11】第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図12】図11に示す半導体装置を示す平面図である。
【図13】図11に示す半導体装置の変形例を示す平面図である。
【図14】第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図15】図1に示す半導体装置の実施例を示す平面図である。
【図16】図1に示す半導体装置の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0014】
図1は本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置は、半導体基板1と、埋め込み絶縁膜2と、薄膜n型FET100と、薄膜n型FET100bと、薄膜p型FET101と、p型ウェル領域4と、p型ウェル領域4bと、p型ウェル領域5と、を備えている。なおこの場合において、薄膜n型FET100、薄膜n型FET100b、薄膜p型FET101について、n型とp型を相互に変更するものであってもよい。薄膜n型FET100、100b、および薄膜p型FET101は、例えば論理回路、またはSRAM回路を構成する。
【0015】
半導体基板1上には、埋め込み絶縁膜2が設けられている。埋め込み絶縁膜2上には、薄膜n型FET100、100bと薄膜p型FET101が形成されている。p型ウェル領域4は、薄膜n型FET100のチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1に設けられている。p型ウェル領域4bは、薄膜n型FET100bのチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1に設けられている。p型ウェル領域5は、薄膜p型FET101のチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1に設けられている。p型ウェル領域4、4b、5は、互いに同一の極性を有していればよく、n型であってもよい。また、p型ウェル領域4、4b、5は、p型ウェル領域4、4b、5とは極性の異なる領域によって囲まれている。さらに、p型ウェル領域4、4b、5は、互いに接触していない。以下、半導体装置の構成について詳細に説明する。
【0016】
半導体基板1は、p型の極性を有している。なお、半導体基板1の極性は、例えばp型ウェル領域4、4b、5の極性と同一である。薄膜n型FET100、100bと薄膜p型FET101は、それぞれソース領域6、ドレイン領域7、チャネル領域8、ゲート絶縁膜9、ゲート電極10からなる。チャネル領域8および埋め込み絶縁膜2の厚さは、例えばいずれも10nmである。p型ウェル領域4、4b、5は、半導体基板1内の埋め込み絶縁膜2に接する表面の部分に形成されている。また、p型ウェル領域4、4b、5は互いに接触しない位置に配置されており、側面および下面を含む周囲をn型ウェル領域40によって囲まれている。なお、n型ウェル領域40の極性は、p型ウェル領域4、4b、5の極性と異なるものであればよい。また、n型ウェル領域40は、p型ウェル領域4、4b、5をそれぞれ囲み、かつ互いに接触しないように複数設けられていてもよい。
【0017】
p型ウェル領域4、4b、5には、それぞれp型に高濃度ドープされたp型ウェル電極領域104、104b、105が形成されている。p型ウェル電極領域104、104b、105の極性は、p型ウェル領域4、4b、5の極性と同一であればよい。n型ウェル領域40には、n型に高濃度ドープされたn型ウェル電極領域140が形成されている。n型ウェル電極領域140の極性は、n型ウェル領域40の極性と同一であればよい。p型ウェル電極領域104、104b、105、およびn型ウェル電極領域140の直上において、埋め込み絶縁膜2は開孔されている。
【0018】
図2は、図1に示す半導体装置を示す平面図である。ソース領域6、ドレイン領域7、ゲート電極10、p型ウェル電極領域104、104b、105、およびn型ウェル電極領域140の上には、導電性のコンタクトプラグ15がそれぞれ形成されており、図示しない上層の配線にコンタクトプラグ15を介して接続されている。p型ウェル領域4、4b、5、およびn型ウェル領域40にはコンタクトプラグ15を介してウェル電圧が印加される。
【0019】
本実施形態に係る半導体装置は、p型ウェル領域4に第1の電圧を印加する第1の電圧源(図示せず)と、p型ウェル領域4bに第2の電圧を印加する第2の電圧源(図示せず)と、p型ウェル領域5に第3の電圧を印加する第3の電圧源(図示せず)をさらに備えている。そして、p型ウェル領域4、4b、5は、n型ウェル領域40によって周囲を囲まれているため、互いに電気的に分離されている。よって、p型ウェル領域4、4b、5に、それぞれ異なるウェル電圧を印加することが可能である。このため、薄膜n型FET100、100bの閾値電圧と薄膜p型FET101の閾値電圧をすべて独立に制御することができる。
【0020】
p型ウェル領域4、4bにそれぞれ異なるウェル電圧を印加することにより、薄膜n型FET100と薄膜n型FET100bの閾値電圧に差をつけることができる。このとき、正の方向に高いウェル電圧を印加するほど薄膜n型FETの閾値電圧は低くなる。また、薄膜n型FET100と薄膜n型FET100bを薄膜p型FETとした場合においても、p型ウェル領域4と4bにそれぞれ異なるウェル電圧を印加すれば、薄膜p型FET間において閾値電圧に差をつけることができる。このとき、負の方向に高いウェル電圧を印加するほど薄膜p型FETの閾値電圧は低くなる。
【0021】
半導体基板1はシリコンにより形成するのが好適である。半導体基板1がシリコンから成る場合、p型ウェル領域4、4b、5に印加されるウェル電圧をV、p型ウェル領域4、4b、5と直接接するn型ウェル領域40に印加されるウェル電圧をVとすると、VとVはV−V<0.6Vを満たすように設定することが好ましい。これにより、ウェル間のpn接合に順方向電流が流れることによる電力消費や発熱を防止できる。p型の半導体基板1とn型ウェル領域40の間の電圧も同様の関係を満たすように設定することが好ましい。半導体基板1がシリコン以外の材料の場合には、その材料のエネルギーバンドギャップをEとして、V−V<E/2を満たすように設定すればよい。
【0022】
次に、本発明の半導体装置の製造方法を説明する。図3〜6は、図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。図3は、p型の半導体基板1、埋め込み絶縁膜2、SOI層3からなる市販のSOI基板の断面図である。まず、図4に示すように、SOI基板上面にフォトレジスト14を塗布し、フォトリソグラフィによりフォトレジスト14を部分的に除去する。そして、PまたはAsなどのイオン注入を行うことによって、図4に示すようにフォトレジスト14が除去された部分の半導体基板1内に、n型ウェル領域40を形成する。続いて、図5に示すように、フォトレジスト14を除去したあと再度フォトレジスト14の塗布、フォトリソグラフィを行う。そして、BまたはInなどのイオン注入を行うことによって、図5に示すようにフォトレジスト14が除去された部分の半導体基板1内の埋め込み絶縁膜2に接する表面部分に、p型ウェル領域4、4b、5を形成する。このp型ウェル領域4、4b、5を形成する工程において、p型ウェル領域4、4b、5は互いに接触せず、側面および下面がn型ウェル領域40の内部に完全に囲まれるように形成する。
【0023】
例えば、Pをドーズ量4×1013cm−2、注入エネルギー450keVで注入し、Bをドーズ量3×1013cm−2、注入エネルギー50keVで注入し、活性化アニールを行った場合、深さ方向の不純物分布は図7のようになり、図5に示すp型ウェル領域4とn型ウェル領域40のウェル構造が実現できる。ここで、図7では、SOI層3の表面が深さ方向の座標原点となるようにしている。なお、不純物イオン注入工程において、SOI層3の表面にダメージが入るのを防ぐため、SOI層3の上面に酸化シリコン膜などの保護層を形成しておき、保護層を介して不純物イオンを注入したのち、保護層を除去する工程を用いてもよい。
【0024】
次に、図6に示すように、SOI層3をパターニングし、素子領域30、30b、31を形成する。このとき、素子領域30はp型ウェル領域4の直上に、素子領域30bはp型ウェル領域4bの直上に、素子領域31はp型ウェル領域5の直上に位置するように形成する。なお、n型ウェル領域40の形成、p型ウェル領域4、4b、5の形成、素子領域30、30b、31の形成の順序はこの通りでなくともよい。
【0025】
次いで、素子領域30、30b、31それぞれに、通常の方法でソース領域6、ドレイン領域7、ゲート絶縁膜9、ゲート電極10を形成し、それぞれ薄膜n型FET100、100bおよび薄膜p型FET101を形成する。この場合において、薄膜n型FET100、100bおよび薄膜p型FET101のチャネル領域8が、平面視でそれぞれ素子領域30、30b、31と重なるように形成される。さらに、埋め込み絶縁膜2のうち、p型ウェル電極領域104、104b、105、およびn型ウェル電極領域140の上部に位置する部分それぞれに開孔を設ける。そして、p型不純物イオン注入が不要な部分をフォトレジストで覆った状態でp型不純物イオン注入を行って、p型ウェル電極領域104、104b、105を形成する。また、n型不純物イオン注入が不要な部分をフォトレジストで覆った状態でn型不純物イオン注入を行ってn型ウェル電極領域140を形成する。このようにして、図1に示す半導体装置の構造を得る。なお、p型ウェル電極領域104、104b、105、およびn型ウェル電極領域140は薄膜n型FET100、100bおよび薄膜p型FET101より先に形成してもよい。また、薄膜n型FET100、100bおよび薄膜p型FET101の、ソース領域6およびドレイン領域7への不純物イオン注入と同時に、p型ウェル電極領域104、104b、105、およびn型ウェル電極領域140への不純物イオン注入を行ってもよく、この場合にはイオン注入工程数を削減できる。
【0026】
図16は、図1に示す半導体装置の変形例を示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置は、図16に示すように、埋め込み絶縁膜2上に形成された薄膜p型FET101bと、薄膜p型FET101bのチャネル領域8と平面視で重なるように半導体基板1の埋め込み絶縁膜2に接する表面の部分に形成されたp型ウェル領域5bをさらに有する構成としてもよい。また、薄膜n型FET100bおよびp型ウェル領域4bを、薄膜p型FET101bとp型ウェル領域5bで置き換えた構成としてもよい。この場合において、p型ウェル領域5bは、p型ウェル領域4、4b、5とは接触しない位置に配置される。また、p型ウェル領域4、4b、5の極性がn型、n型ウェル領域40の極性がp型、半導体基板1の極性がn型である構成であってもよい。この場合、p型ウェル電極領域104、104b、105、およびn型ウェル電極領域140の極性はそれぞれn型、n型、n型、p型となる。
【0027】
次に、本実施形態の効果を説明する。論理回路やSRAMにおいて、一般に、FETの閾値電圧が低いほどスイッチング速度を高速にできるが、一方でサブスレッショルド電流によるリーク電流が大きくなるというトレードオフの関係がある。したがって閾値電圧の異なる複数種類のFETを用意し、特に高速化が必要な部分のみ閾値電圧の低いFET、そうでない部分には閾値電圧の高いFETを用いて論理回路やSRAMを構成することで、リークによる消費電力増加の抑制と動作の高速化を両立できる。しかし、薄膜FETにおいて、チャネル不純物濃度を変えるなどの方法では閾値電圧に差をつけることが困難であった。
【0028】
本実施形態に係る半導体装置によれば、複数の同一極性の薄膜FETの直下にあるウェルは、互いに電気的に分離されている。このため、それぞれのウェルに異なる電圧を印加することができ、各ウェルの上部に位置する薄膜FETの閾値電圧をそれぞれ独立に制御することが可能となる。よって、同一のSOI基板に設けられ、同一の極性を有する、複数の薄膜FETについて、閾値電圧に差をつけて、半導体装置の性能の最適化を図ることができる。
【0029】
図8は比較例に係る半導体装置を示す断面図である。比較例に係る半導体装置では、半導体基板1はp型であり、薄膜n型FET100bの直下にはp型ウェル領域4bが形成されている。また、p型ウェル領域4bはn型ウェル領域40によって囲まれている。さらに、薄膜p型FET101の直下にはn型ウェル領域42が形成されている。また、n型ウェル領域40には、n型に高濃度ドープされたn型ウェル電極領域142が形成されている。一方で、図1に示すように、本発明に係る半導体装置は、薄膜n型FET100bの直下に位置するp型ウェル領域4bの極性が、薄膜p型FET101の直下に位置するp型ウェル領域5と同一である。そして、p型ウェル領域4b、5が、ともにn型ウェル領域40によって囲まれている。これらの点において、本実施形態に係る半導体装置は、比較例に係る半導体装置と異なる。
【0030】
図9は、比較例に係る半導体装置および図1に示す半導体装置を示す断面図である。比較例と本実施形態において、隣接する薄膜n型FET100bと薄膜p型FET101の間に存在する半導体基板1内のウェル構造について比較すると以下のことが言える。比較例に係るウェル構造では、薄膜n型FET100b直下に位置するp型ウェル領域4bと、p型の半導体基板1とを、確実に電気的に分離する必要がある。また、薄膜p型FET101直下に位置するn型ウェル領域42と、n型ウェル領域40とを、確実に電気的に分離する必要がある。よって図9(a)に示すように、p型ウェル領域4bがn型ウェル領域40の十分内側に位置するように、また、n型ウェル領域42がn型ウェル領域40から十分離れて位置するように、それぞれ距離マージン(注入・拡散マージン)をとって設計しなければならない。しかも、n型ウェル領域40、p型ウェル領域4bおよびn型ウェル領域42は、それぞれ別々のフォトリソグラフィ工程およびイオン注入工程を経て形成される。このため、さらにフォトリソグラフィの位置合わせ余裕(位置合わせマージン)を考慮した設計をする必要がある。
【0031】
本実施形態に係るウェル構造においても、薄膜n型FET100b直下に位置するp型ウェル領域4bと、薄膜p型FET101直下に位置するp型ウェル領域5とを確実に電気的に分離するための距離マージンは必要である。しかし、隣接する薄膜n型FET100bと薄膜p型FET101の間にあるp型ウェル領域4b、5の外縁は、n型ウェル領域40の十分内側に存在する。このため、p型ウェル領域4b、5とp型半導体基板1とが短絡する恐れは無く、p型ウェル領域4b、5の、n型ウェル領域40に対する距離マージンは考慮しなくてよい。また、p型ウェル領域4b、5は、同一のイオン注入工程によって形成されるため、フォトリソグラフィの位置合わせ余裕を含める必要が無く、p型ウェル領域4b、5の間の距離マージンは図9(b)に示すように注入・拡散マージンだけで済む。このように、本実施形態に係るウェル構造は、比較例と比べて薄膜n型FET100bと薄膜p型FET101間に存在するウェル間の分離マージンを削減できる。従って、薄膜n型FETと薄膜p型FETの間隔を詰めて、半導体装置における薄膜FETの集積度を向上することが可能である。
【0032】
また、比較例に係る半導体装置の製造工程では、半導体基板内のウェル形成に関し、n型ウェル領域40の形成、p型ウェル領域4bの形成およびn型ウェル領域42の形成のため、少なくとも3回のイオン注入工程が必要となる。これに対し、本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、n型ウェル領域40の形成およびp型ウェル領域4b、5の形成の2回のイオン注入工程で済む。従って、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
【0033】
また、n型ウェル領域40が、p型ウェル領域4、4b、5をそれぞれ囲み、かつ互いに接触しないように複数設けられている場合には、複数のn型ウェル領域40には、半導体基板1との間に順方向電流が発生しない範囲でそれぞれ異なるVを印加することが可能である。このため、同一基板上であっても、p型ウェル領域4、4b、5に印加するVの制御可能範囲を、異なるn型ウェル領域40で囲まれた部分ごとに変更することができる。従って、同一の極性を有する複数の薄膜FETにおける閾値電圧の差を、より広い範囲で制御することが可能とすることができる。
【0034】
また、バルク基板を用いたFETの場合、ドレイン電極とウェルとの分離や他の素子との分離のため、n型FETはp型ウェル内、p型FETはn型ウェル内に形成する必要がある。これに対し、本実施形態のようにSOI基板を用いたFETの場合には、FETと半導体基板は埋め込み絶縁膜によって分離されるため、FETの極性と半導体基板内のウェル極性の間の制約が存在しない。
【0035】
また、本実施形態によれば、埋め込み絶縁膜下のウェル領域に電圧を印加することにより、SOI基板上の薄膜FETの閾値電圧を調節できる。よって、薄膜FETの閾値電圧を調節するためのバックゲート電極を埋め込み絶縁膜中に設ける必要がない。このため、SOI基板上に設けられるフロント側のゲート電極の位置と、SOI基板下に設けられるバック側のゲート電極の位置とがずれるという問題は生じ得ない。また、市販されている一般的なSOI基板を用いることができる。従って、半導体装置の製造が容易となる。
【0036】
図10は、第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置においては、半導体基板1の極性はn型であり、n型ウェル領域40が存在せず、p型ウェル領域4、4b、5は半導体基板1の表面に直接形成されている。p型ウェル領域4、4b、5は、n型の半導体基板1によって囲まれているため、互いに電気的に分離される。
【0037】
本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、当初の半導体基板1の極性がn型であるものを用いる。また、n型ウェル領域40を形成するためのフォトリソグラフィ工程およびn型不純物イオン注入工程を行わない。ただし、n型ウェル領域40を形成するのと同様のn型不純物のイオン注入を実施し、半導体基板1内のn型不純物濃度を適宜調整してもよい。p型ウェル領域4、4b、5の間に介在するn型領域の不純物濃度を高めることで、電圧による空乏層の伸びを抑え、短絡を防ぎつつp型ウェル領域4、4b、5それぞれの間の距離を縮めることができる。このように、本実施形態においては、製造工程をさらに簡略化できる。なお、半導体基板1の極性がp型、p型ウェル領域4、4b、5の極性がn型である構成としてもよい。
【0038】
図11は、第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図12は、図11に示す半導体装置を示す平面図である。本実施形態に係る半導体装置においては、p型ウェル領域4、4b、5が並んでいる方向で見たときに、p型ウェル領域4、4b、5の幅が、薄膜n型FET100、100bおよび薄膜p型FET101の幅よりもそれぞれ狭い。よって、隣接する薄膜FETそれぞれの直下に位置するウェル領域同士の距離が、隣接する薄膜FET同士の距離よりも広い。ここで言う薄膜FETの幅とは、薄膜FETの素子領域の幅を意味する。素子領域は、埋め込み絶縁膜2上に島状に形成されたSOI層3により構成される。また、ウェル領域同士の距離とは、ウェル領域の外縁から、隣接するウェル領域の外縁までの距離を意味する。また、薄膜FET同士の距離とは、素子領域の外縁から、隣接する素子領域の外縁までの距離を意味する。なお、薄膜n型FETと薄膜p型FETが隣接する場合や、薄膜n型FET同士が隣接する場合に限らず、隣接する薄膜p型FET同士の直下に位置するウェル領域同士の距離が薄膜FET同士の距離より広い構成でもよい。
【0039】
図12に示すように、p型ウェル領域4、4b、5は、p型ウェル領域4、4b、5が並んでいる方向と垂直な方向に延びている。そして、p型ウェル電極領域104、104b、105は、p型ウェル領域4、4b、5のうち、薄膜n型FET100、100bおよび薄膜p型FET101と重なる部分から延びた部分にそれぞれ形成されている。図12に示す構成では、隣接する薄膜FETがドレイン電流の流れる方向と平行なチャネル長方向に配列され、チャネル長方向においてウェル領域同士の距離が薄膜FET同士の距離よりも広い構成となっている。
【0040】
図13は、図11に示す半導体装置の変形例を示す平面図であり、図12に示す半導体装置とは薄膜FETの配列等が異なる。第3の実施形態に係る半導体装置は、図13に示すように、隣接する薄膜FETがドレイン電流の流れる方向と垂直なチャネル幅方向に配列され、チャネル幅方向においてウェル領域同士の距離が素子領域同士の距離よりも広い構成であってもよい。
【0041】
本実施形態の構成では、薄膜FETを構成する素子領域同士の間に、ウェル領域の外縁が存在しない。このため、素子領域同士の間にウェル領域を分離するための距離マージンを含める必要が無く、素子領域同士の距離をさらに詰めることができる。従って、半導体装置における薄膜FETの集積度を向上できる。
【0042】
図14は、第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。第4の実施形態に係る半導体装置は、素子分離絶縁体16をさらに備えている。素子分離絶縁体16は、SOI層3と埋め込み絶縁膜2を貫通して半導体基板1に形成されたトレンチに埋め込まれている。これにより、半導体基板1内のp型ウェル領域4、4b、5は、互いに電気的に分離される。このように素子分離絶縁体16を形成したトレンチ素子分離構造を併用した場合、p型ウェル領域4、4b、5を更に近接させることが容易となる。
(実施例)
【0043】
図15は、図1に示す半導体装置の実施例を示す平面図である。本実施例に係る半導体装置では、半導体基板1内にn型ウェル領域40が形成され、n型ウェル領域40に囲まれた内部にp型ウェル領域4a、4b、5a、5bが形成されている。p型ウェル領域4aの上部には、薄膜n型FET100、200が形成されている。p型ウェル領域4bの上部には、薄膜n型FET300が形成されている。p型ウェル領域5aの上部には、薄膜p型FET101、201が形成されている。p型ウェル領域5bの上部には、薄膜p型FET301が形成されている。このように、本発明の半導体装置は、同一のウェル領域上に複数の薄膜FETを形成した構成としてもよい。
【0044】
薄膜n型FET100と薄膜n型FET200は、ソース領域またはドレイン領域を共有している。薄膜p型FET101と薄膜p型FET201は、ソース領域またはドレイン領域を共有している。薄膜n型FET100と薄膜p型FET101は、ゲート電極110を共有している。薄膜n型FET200と薄膜p型FET201は、ゲート電極210を共有している。薄膜n型FET300と薄膜p型FET301は、ゲート電極310を共有している。各薄膜FETのソース領域、ドレイン領域、ゲート電極上および各ウェル領域のウェル電極領域上には適宜コンタクトプラグが配置され、図示しない上層の配線に接続されている。
【0045】
この構成の半導体装置に対し、例えば、n型ウェル領域40には+1.2Vを印加し、p型ウェル領域4aに+0.2V、p型ウェル領域4bに0.0V、p型ウェル領域5aに+0.8V、p型ウェル領域5bに+1.0Vを印加する。p型ウェル領域4a、4b、5a、5bはいずれも電気的に分離されているため、このようにそれぞれのウェル領域に異なる電圧を印加することができ、それぞれのウェル領域の上部に位置する薄膜FETの閾値電圧をそれぞれ独立に制御できる。p型ウェル領域4a、4bに異なる電圧を印加することで、p型ウェル領域4a上に位置する薄膜n型FET100、200の閾値電圧と、p型ウェル領域4b上に位置する薄膜n型FET300の閾値電圧とに、差をつけることができる。
【0046】
回路をより高速に動作させる必要があるときには、p型ウェル領域4a、4bに上記の値よりも正側の値の電圧を、p型ウェル領域5a、5bに上記の値よりも負側の値の電圧を印加する。これにより薄膜FETの閾値電圧を下げ、動作速度を高めることができる。回路を高速に動作させる必要がないときには、p型ウェル領域4a、4bに上記の値よりも負側の値の電圧を、p型ウェル領域5a、5bに上記の値よりも正側の値の電圧を印加する。これにより薄膜FETの閾値電圧を上げ、薄膜FETのサブスレッショルドリーク電流による消費電力を抑制することができる。なお、ウェル領域間で順方向電流が発生しないよう、n型ウェル領域40の電圧も適宜調整するのが望ましい。また、回路の動作速度、消費電力、リーク電流などの動作状況に応じて各ウェル領域に印加する電圧を調節することにより、製造ばらつき、温度変化、電源電圧の変化などによる回路性能のばらつきを補償することができる。
【0047】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0048】
1 半導体基板
2 埋め込み絶縁膜
3 SOI層
30、30b、31 素子領域
4、4a、4b、5、5a、5b p型ウェル領域
40、42 n型ウェル領域
6 ソース領域
7 ドレイン領域
8 チャネル領域
9 ゲート絶縁膜
10、110、210、310 ゲート電極
14 フォトレジスト
15 コンタクトプラグ
16 素子分離絶縁体
100、100b、200、300 薄膜n型FET
101、101b、201、301 薄膜p型FET
104、104b、105 p型ウェル電極領域
140、142 n型ウェル電極領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板上に設けられた埋め込み絶縁膜と、
前記埋め込み絶縁膜上に形成された第1導電型の第1の薄膜FETと、
前記埋め込み絶縁膜上に形成された逆導電型の第2の薄膜FETと、
前記埋め込み絶縁膜上に形成された第1導電型の第3の薄膜FETと、
前記第1の薄膜FETのチャネル領域と平面視で重なるように前記半導体基板に設けられた第1のウェルと、
前記第2の薄膜FETのチャネル領域と平面視で重なるように前記半導体基板に設けられた第2のウェルと、
前記第3の薄膜FETのチャネル領域と平面視で重なるように前記半導体基板に設けられた第3のウェルと、
前記第1のウェルに第1の電圧を印加する第1の電圧源と、
前記第3のウェルに第1の電圧とは異なる第2の電圧を印加する第2の電圧源と、
を備え、
前記第1のウェルと前記第2のウェルと前記第3のウェルは、
互いに同一の極性を有しており、前記第1のウェル、前記第2のウェルおよび前記第3のウェルとは極性の異なる領域によって囲まれており、かつ互いに接触していない半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第1のウェル、前記第2のウェルおよび前記第3のウェルを囲むように前記半導体基板に設けられた第4のウェルをさらに備え、
前記半導体基板の極性は、前記第1のウェル、前記第2のウェルおよび前記第3のウェルと同一であり、
前記第4のウェルの極性は、前記第1のウェル、前記第2のウェルおよび前記第3のウェルと異なる半導体装置。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記半導体基板は、前記第1のウェル、前記第2のウェルおよび前記第3のウェルとは異なる極性を有する半導体装置。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記ウェルが並んでいる方向で見たときに、少なくとも一つの前記ウェルの幅は、当該ウェルと平面視で重なるように位置する前記薄膜FETの幅よりも狭い半導体装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記半導体基板のうち、n型の極性を有する領域とp型の極性を有する領域が接する部分において、前記n型の極性を有する領域に印加される電圧をV、前記p型の極性を有する領域に印加される電圧をVとし、前記半導体基板のエネルギーバンドギャップをEとしたとき、V−V<E/2である半導体装置。
【請求項6】
請求項1ないし5いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記第1の薄膜FET、前記第2の薄膜FETおよび前記第3の薄膜FETは、論理回路またはSRAM回路を構成する請求項1から5に記載の半導体装置。
【請求項7】
半導体基板、埋め込み絶縁膜、半導体層を順に積層してなるSOI基板を準備する工程と、
前記半導体基板に不純物を注入して、前記半導体基板が有する極性とは異なる極性を有する第4のウェルを形成する工程と、
前記半導体基板のうち前記第4のウェルを構成する領域に不純物を注入して、互いに接触しないように、前記第4のウェルと異なる極性を有する第1のウェル、第2のウェルおよび第3のウェルを形成する工程と、
平面視でチャネル領域が前記第1のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第1の薄膜FETを形成する工程と、
平面視でチャネル領域が前記第2のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に逆導電型の第2の薄膜FETを形成する工程と、
平面視でチャネル領域が前記第3のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第3の薄膜FETを形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
【請求項8】
半導体基板、埋め込み絶縁膜、半導体層を順に積層してなるSOI基板を準備する工程と、
前記半導体基板に不純物を注入して、互いに接触しないように、前記半導体基板と異なる極性を有する第1のウェル、第2のウェルおよび第3のウェルを形成する工程と、
平面視でチャネル領域が前記第1のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第1の薄膜FETを形成する工程と、
平面視でチャネル領域が前記第2のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に逆導電型の第2の薄膜FETを形成する工程と、
平面視でチャネル領域が前記第3のウェルと重なるように、前記埋め込み絶縁膜上に第1導電型の第3の薄膜FETを形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−99554(P2012−99554A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243926(P2010−243926)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】