説明

半導体装置

【課題】電源配線を介して伝播する電源ノイズを有効に抑制することができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】異なる複数の回路に共通のパッド電極を介して給電するように構成された半導体装置において、前記パッド電極は、デジタル回路に給電するための電源配線の一部をなす導電膜(201A)と、前記導電膜から離間して形成され、アナログ回路に給電するための電源配線の一部をなす導電膜(201B)と、前記導電膜(201A,201B)の上層に絶縁膜を介して形成され、前記導電膜(201A,201B)の夫々と層間配線手段を介して電気的に接続された導電膜(204)とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、詳しくは、電源ノイズを抑制する電源用のパッド電極の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体装置が備える電源用パッド電極の構造としては、図5に示すものが知られており、図5(a)は、従来の電源用パッド電極の上視図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A線での断面図である。
【0003】
この例に示す電源用パッド電極は、半導体基板上に絶縁層を介して積層された導電膜201〜204から構成され、各導電膜間はビアを介して電気的に接続されている。最上層の導電膜204の表面には、パッケージの外部電源端子(図示なし)とパッド電極とを電気的に接続するためのアルミワイヤー500がボンディングされる。
【0004】
一般に、半導体装置では回路動作に伴って電源ノイズが発生し、この電源ノイズは回路誤動作の一因となる。このため、図5(a)に示すように、異なる回路ブロックA及び回路ブロックBの夫々に給電するための電源配線を電源用パッド電極から分岐させ、これにより、各回路ブロック間で電源配線を介して伝播する電源ノイズを緩和させている。
また、過大入力から内部回路を保護するための一般的なパッド電極の周辺構造として特許文献1に開示されたものが知られている。
【特許文献1】特開平8−222703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電源ノイズの伝播を緩和させる上述の技術によれば、回路ブロックAの電源配線と回路ブロックBの電源配線とが同一のメタル配線層(導電膜201)によって一体的に形成されており、これらの電源配線は電気的に短絡された構造となっている。このため、例えば、電源ノイズの発生が著しいデジタル回路と、電源ノイズの影響を受けやすいアナログ回路とを同一の半導体装置内に混載し、これらの回路に対して共通の電源用パッド電極を介して給電する構成とした場合、電源配線を介してデジタル回路側からアナログ回路側に伝播する電源ノイズを有効に抑制することができないという問題がある。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、電源配線を介して伝播する電源ノイズを有効に抑制することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
即ち、本発明は、第1回路及び第2回路に共通のパッド電極を介して給電するように構成された半導体装置であって、前記パッド電極は、前記第1回路に給電するための電源配線の一部をなす第1導電膜(例えば図1の導電膜201Aに相当する構成要素)と、前記第1導電膜から離間して形成され、前記第2回路に給電するための電源配線の一部をなす第2導電膜(例えば図1の導電膜201Bに相当する構成要素)と、前記第1導電膜及び前記第2導電膜の上層に絶縁膜を介して形成され、前記第1導電膜及び前記第2導電膜の夫々と層間配線手段を介して電気的に接続された第3導電膜(例えば図1の導電膜204に相当する構成要素)とを備えた半導体装置の構成を有する。
【0008】
この構成によれば、第1導電膜が層間配線手段を介して第3導電膜と電気的に接続されると共に第2導電膜が層間配線手段を介して上記第3導電膜と接続されるので、第1導電膜と第2導電膜は層間配線手段を介して電気的に接続される。従って、第1導電膜と第2導電膜との間には、層間配線手段による電気抵抗成分が介在し、この電気抵抗成分により、第1導電膜と第2導電膜との間を伝播する電源ノイズを減衰させる。
【0009】
また、本発明は、第1回路及び第2回路に共通のパッド電極を介して給電するように構成された半導体装置であって、前記パッド電極は、前記第1回路に給電するための電源配線の一部をなす第1導電膜(例えば図3の導電膜201Aに相当する構成要素)と、前記第1導電膜から離間して形成され、前記第2回路に給電するための電源配線の一部をなす第2導電膜(例えば図3の導電膜201Bに相当する構成要素)と、前記第1導電膜及び前記第2導電膜の上層に絶縁膜を介して積層され、最下層が前記第1導電膜及び前記第2導電膜の夫々と層間配線手段を介して電気的に接続されると共に上下に隣り合う層が電気的に接続された複数の第3導電膜(例えば図3の導電膜203,204)に相当する構成要素)とを備えた半導体装置の構成を有する。
【0010】
この構成によれば、前記と同様に、第1導電膜と第2導電膜との間には、層間配線手段による電気抵抗成分が介在し、この電気抵抗成分により、第1導電膜と第2導電膜との間を伝播する電源ノイズを減衰させる。加えて、第1導電膜および第2導電膜の上層に複数の第3の導電膜を積層したことにより、ワイヤーボンディングに対するパッド電極としての機械的強度を向上させる。
【0011】
また、上記半導体装置において、例えば、前記第1及び第2回路ブロックの一方はデジタル回路であり、その他方はアナログ回路であることを特徴とする。
【0012】
上記半導体装置において、例えば、前記複数の第3導電膜のうちの最下層の導電膜は、ワイヤーボンディングの位置に対応した第1領域(例えば図4の導電膜203Cの領域に相当する構成要素)と、該第1領域を囲む第2領域(例えば図4の導電膜203Pの領域に相当する構成要素)とに分割されたことを特徴とする。この構成によれば、最下層の導電膜が第1領域と第2領域とに分割されているので、積層された複数の第3導電膜を設けたことによる第1電源配線と第2電源配線との間の電気抵抗成分の低下を抑制しながら、パッド電極としての機械的強度を維持する。
上記半導体装置において、例えば、前記層間配線手段はビアであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、第1回路に給電するための電源配線と第2回路に給電するための電源配線との間に層間配線手段による電気抵抗を介在させるように構成したので、これら第1回路と第2回路との間の電源ノイズの伝播を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、概略的には、共通のパッド電極を介して給電されるデジタル回路(第1回路)とアナログ回路(第2回路)とを混載して構成されたものであって、上記パッド電極が、デジタル回路の電源配線とアナログ回路の電源配線との間にビアによる電気抵抗を介在させるように構成される。
【0015】
図1に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極の構造を模式的に示す。図1(a)は、本パッド電極の上視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA−A線での断面図である。
【0016】
図1(b)に示すように、本半導体装置は、多層メタル配線構造を有し、半導体基板100の主面には、絶縁膜101を介して第1メタル配線層からなる導電膜201A及び導電膜201Bが形成されている。これら導電膜のうち、導電膜201Aは、デジタル回路に給電するための電源配線201aとして引き出され、この電源配線201aの一部をなしている。また、導電膜201Bは、アナログ回路に給電するための電源配線201bとして引き出され、この電源配線201bの一部をなしている。これら導電膜201A及び導電膜201Bは相互に離間して形成されている。
【0017】
また、上述の導電膜201A及び導電膜201Bの上層には、絶縁膜102を介して第2メタル配線層からなる導電膜202A及び導電膜202Bが夫々形成されている。これら導電膜のうち、導電膜202Aはビア301Aを介して下層の導電膜201Aと電気的に接続され、導電膜202Bはビア301Bを介して下層の導電膜201Bと電気的に接続されている。
なお、各メタル配線層(導電膜)及びビアは例えばアルミ(Al)からなる。
【0018】
また、上述の導電膜202A及び導電膜202Bの上層には、絶縁膜103を介して第3メタル配線層からなる導電膜203A及び導電膜203Bが夫々形成されている。これら導電膜のうち、導電膜203Aはビア302Aを介して下層の導電膜202Aと電気的に接続され、導電膜203Bは、ビア302Bを介して下層の導電膜202Bと電気的に接続されている。
【0019】
更に、上述の導電膜203A及び導電膜203Bの上層には、絶縁膜104を介して第4メタル配線層からなる導電膜204が形成されている。この導電膜204は、ビア303Aを介して下層の導電膜203Aと電気的に接続されると共に、ビア303Bを介して下層の導電膜203Bと電気的に接続されている。
【0020】
導電膜204が形成された絶縁膜104の上層には、導電膜204の表面の一部を露出するように開口された保護膜105が形成されている。保護膜105の開口部が位置する導電膜204の表面には、図示しないアルミワイヤーがボンディングされ、これにより導電膜204がパッケージの外部電源端子(図示なし)と電気的に接続される。
【0021】
このように、本第1の実施形態では、デジタル回路用の電源配線201aの一部を形成する導電膜201Aは、ビア301Aと、導電膜202Aと、ビア302Aと、導電膜203Aと、ビア303Aとから成る層間配線手段を介して導電膜204と電気的に接続されている。また、アナログ回路用の電源配線201bの一部を形成する導電膜201Bは、ビア301Bと、導電膜202Bと、ビア302Bと、導電膜203Bと、ビア303Bとから成る層間配線手段を介して導電膜204と電気的に接続されている。
なお、層間配線手段をなすビアは、導電膜と比較して抵抗値が大きくなっている。
【0022】
図2に、図1に示すパッド電極構造の等価回路図を示す。図2において、ノードN201A,N201B,N202A,N202B,N203A,N203B,204は、図1に示す導電膜201A,201B,202A,202B,203A,203B,204に夫々対応し、電気抵抗R301A,R301B,R302A,R302B,R303A,R303Bは、図1に示すビア301A,301B,302A,302B,303A,303Bの各電気抵抗にそれぞれ対応している。
【0023】
ここで、図2に示すように、ノードN201AとノードN202Aとの間には電気抵抗R301Aが接続され、ノードN202AとノードN203Aとの間には電気抵抗R302Aが接続され、ノードN203AとノードN204との間には電気抵抗R303Aが接続される。また、ノードN201BとノードN202Bとの間には電気抵抗R301Bが接続され、ノードN202BとノードN203Bとの間には電気抵抗R302Bが接続され、ノードN203BとノードN204との間には電気抵抗R303Bが接続される。即ち、図1に示す電源配線201aと電源配線201bとの間には、電気抵抗R301A,R302A,R303A,R303B,R302B,R301Bが直列接続されている。
【0024】
次に、本実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極による作用(電源ノイズの減衰動作)を説明する。
いま、図示しないデジタル回路を構成するトランジスタがスイッチング動作することにより、図1に示す電源配線201aに電源ノイズが発生したとする。この電源ノイズは、図2に点線で示したように、ノードN201A(電源配線201a)から、電気抵抗R301A、R302A、R303A、R303B、R302B、R301Bを順に経て、ノードN201b(電源配線201b)に到達する。
【0025】
ここで、上記電源ノイズの伝播経路上には、電気抵抗R301A,R302A,R303A,R303B,R302B,R301Bによる直列抵抗が存在し、この直列抵抗により上記電源ノイズの振幅が減衰されるので、電源配線201aから電源配線201bへの電源ノイズの伝播が抑制されることとなる。従って、電源配線201bを介してアナログ回路に給電される電源が安定化され、デジタル回路で発生された電源ノイズからアナログ回路を保護することが可能になる。
【0026】
なお、本第1の実施形態では、デジタル回路用の電源配線201aを導電膜201Aから引き出し、アナログ回路用の電源配線201bを同一メタル配線層に属する導電膜201Bから引き出すものとしたが、この例に限定されることなく、デジタル回路の電源配線を導電膜201A、202A,203Aのうちの任意の層の導電膜から引き出し、アナログ回路の電源配線を導電膜201B,202B,203Bのうちの任意の層の導電膜から引き出してもよい。
【0027】
また、本第1の実施形態では、例えば、導電膜201Aと導電膜204との間を電気的に接続する層間配線手段が、ビア301A、導電膜202A、ビア302A、導電膜203A、ビア303Aから構成されるものとしたが、例えば、導電膜203A,203Bから各電源配線を引き出すように構成した場合、層間配線手段を構成する部材はビア303A,303Bのみで足りる。このように、層間配線手段は、ワイヤーがボンディングされる最上層の導電膜と電源配線が引き出される導電膜との間の層数に応じて、ビアのみから構成される場合と、導電層とビアとの組合せから構成される場合とがあり得るが、異なる層の導電膜間を電気的に接続するものである限り、どのような部材から層間配線手段を構成してもよく、後述する他の実施形態においても同様である。
【0028】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図3に、本第2の実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極の構造を示す。
なお、図3において、上述の第1の実施形態に係る図1に示す要素と共通する要素には同一符号を付す。
【0029】
本第2の実施形態に係るパッド電極は、導電膜201A,202A及び導電膜201B,202Bの上層に絶縁膜103,104を介して積層された複数の導電膜203,204を備え、この複数の導電膜のうち、最下層の導電膜203が、ビア301Aと導電膜202Aとビア302Aとからなる層間配線手段を介して導電膜201Aと電気的に接続されると共に、ビア301Bと導電膜202Bとビア302Bとからなる層間配線手段を介して導電膜201Bと電気的に接続されている。また、導電膜203と導電膜204は、ビア303を介して電気的に接続されている。その他の構成は、上述の図1に示す第1の実施形態と同様である。
【0030】
本第2の実施形態によれば、電源配線201aと電源配線201bとの間には、ビア301Aによる電気抵抗と、ビア302Aによる電気抵抗と、ビア301Bによる電気抵抗と、ビア302Bによる電気抵抗とが直接接続され、これら電気抵抗による直列抵抗が介在している。従って、上記直列抵抗により、第1の実施形態と同様に、電源ノイズが減衰され、電源配線201aから電源配線201bへの電源ノイズの伝播が抑制される。
【0031】
また、本第2の実施形態によれば、導電膜201A,202Aと導電膜201B,202Bとの離間領域を含んで、これら電導膜を覆うように導電膜203と導電膜204の2層が積層形成されているので、ワイヤーボンディング時に上記離間領域の複雑な構造部分に加わる衝撃を緩和させ、パッド電極としての強度を向上させることができる。
【0032】
なお、本第2の実施形態では、上記離間領域を含んで導電膜201A,202Aと導電膜201B,202Bとを覆うように導電膜203及び導電膜204の2層を積層形成するものとしたが、この例に限定されることなく、必要であれば、3層以上の導電膜を積層形成してもよい。この点について、本第2の実施形態の構成を一般化して表現すれば、複数の導電膜(203,204)が、デジタル回路用の電源配線の一部をなす導電膜(201A)とアナログ回路用の電源配線の一部をなす導電膜(201B)との上層に絶縁膜(102,103,104)を介して積層され、これら複数の導電膜のうちの最下層の導電膜(203)は、デジタル回路用の電源配線の一部をなす導電膜(201A)と層間配線手段(301A,202A,302A)を介して電気的に接続されると共に、アナログ回路用の電源配線の一部をなす導電膜(201B)と層間配線手段(301B,202B,302B)を介して電気的に接続され、これら複数の導電膜(203,204)のうち、上下に隣り合う層は電気的に接続されている。
【0033】
次に、上述の第2の実施形態の変形例を説明する。
図4に、本変形例によるパッド電極の構造を示す。同図に示すように、本パッド電極は、上述の図3に示す構成において、導電膜203に代えて、導電膜203C,203Pを備える。換言すれば、本変形例では、上述の図3に示す複数の導電膜203,204のうちの最下層の導電膜203が、ワイヤーボンディングの位置(パッド電極の中心領域)に対応した第1領域に形成された導電膜203Cと、この第1領域を囲む第2領域(パッド電極の外周領域)に形成された導電膜203Pとに分割されている。その他の構成は図3と同一である。
【0034】
本変形例によれば、前述の第1の実施形態と同様に、デジタル回路用の電源配線201aとアナログ回路用の電源配線201bとの間にビアによる電気抵抗を有効に介在させながら、上述の第2の実施形態と同様に、パッド電極としての機械的強度を維持することができる。
【0035】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で多様な変形が可能である。
例えば、上述の実施形態では、4層のメタル配線構造を例として説明したが、層間配線手段としてビアを用いる2層以上の配線構造であれば、メタル配線の層数は任意である。
また、上述の実施形態では、デジタル回路とアナログ回路の2つの回路ブロックに給電する場合を例として説明したが、これに限定されることなく、任意の複数の回路ブロックに給電するものとして構成することができる。
【0036】
また、上述の実施形態では、電源配線201a及び電源配線201bの両方と導電膜204との間にビアによる電気抵抗を介在させるようにしたが、必要に応じて、電源ノイズの発生源となるデジタル回路側の電源配線201aと導電膜204との間にのみビアによる電気抵抗を介在させるように構成してもよい。また、必要に応じて、ビアの個数を調整することにより、各電源配線と導電膜204との間に介在する電気抵抗を調整してもよい。
また、上述の実施形態では、メタル配線層を用いて各導電膜を形成するものとしたが、これに限定されず、ポリシリコン等の他の部材を用いて各導電膜を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極の構成を示す図である。
【図2】この発明の第1の実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極の等価回路図である。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極の構成を示す図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係る半導体装置が備えるパッド電極の変形例を示す図である。
【図5】従来技術に係る半導体装置が備えるパッド電極の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
100;半導体基板、101〜104;絶縁膜、105;保護膜、201A,201B,202A,202B,203,203A,203B、203C,203P,204;導電膜、301A,301B,302A,302B,303,303A,303B;ビア。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1回路及び第2回路に共通のパッド電極を介して給電するように構成された半導体装置であって、
前記パッド電極は、
前記第1回路に給電するための電源配線の一部をなす第1導電膜と、
前記第1導電膜から離間して形成され、前記第2回路に給電するための電源配線の一部をなす第2導電膜と、
前記第1導電膜及び前記第2導電膜の上層に絶縁膜を介して形成され、前記第1導電膜及び前記第2導電膜の夫々と層間配線手段を介して電気的に接続された第3導電膜と
を備えた半導体装置。
【請求項2】
第1回路及び第2回路に共通のパッド電極を介して給電するように構成された半導体装置であって、
前記パッド電極は、
前記第1回路に給電するための電源配線の一部をなす第1導電膜と、
前記第1導電膜から離間して形成され、前記第2回路に給電するための電源配線の一部をなす第2導電膜と、
前記第1導電膜及び前記第2導電膜の上層に絶縁膜を介して積層され、最下層が前記第1導電膜及び前記第2導電膜の夫々と層間配線手段を介して電気的に接続されると共に上下に隣り合う層が電気的に接続された複数の第3導電膜と
を備えた半導体装置。
【請求項3】
前記第1回路及び前記第2回路の一方はデジタル回路であり、その他方はアナログ回路であることを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の半導体装置。
【請求項4】
前記複数の第3導電膜のうちの最下層の導電膜は、ワイヤーボンディングの位置に対応した第1領域と、該第1領域を囲む第2領域とに分割されたことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
【請求項5】
前記層間配線手段は、ビアであることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項記載の半導体装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−71151(P2009−71151A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−239529(P2007−239529)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】